JP6249792B2 - 流路接続装置 - Google Patents

流路接続装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6249792B2
JP6249792B2 JP2014011744A JP2014011744A JP6249792B2 JP 6249792 B2 JP6249792 B2 JP 6249792B2 JP 2014011744 A JP2014011744 A JP 2014011744A JP 2014011744 A JP2014011744 A JP 2014011744A JP 6249792 B2 JP6249792 B2 JP 6249792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
port
tube
flow path
tapered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014011744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015136596A (ja
Inventor
上杉 武文
武文 上杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2014011744A priority Critical patent/JP6249792B2/ja
Publication of JP2015136596A publication Critical patent/JP2015136596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6249792B2 publication Critical patent/JP6249792B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、トロッカーに設けられたコックを有するポートに接続される流路接続装置に関する。
患者への侵襲を小さくする目的で、腹腔鏡下外科手術が行われている。腹腔鏡下外科手術において、開腹することなく治療処置を行うため患者の腹部には、観察用の内視鏡を体腔内に導くトロッカーと、処置具を処置部位に導くトロッカーと、が穿刺される。
また、腹腔鏡下外科手術においては、気腹装置(送気装置ともいう)、高周波焼灼装置(電気メス装置とも記載する)が用いられる。
気腹装置は、内視鏡の視野及び処置具を操作する領域を確保する目的で、炭酸ガス等の気腹ガスを腹腔内に供給する装置である。電気メス装置は、腫瘍等を切除するための装置である。
電気メスによる切除を開始すると、体組織の変性が進むと同時に煙やミストが発生して術者の観察視野を遮るおそれがある。このため、気腹装置、電気メス装置に加えて、煙等を体外に排出する排煙装置も用いられる。
近年においては、例えば大腸内等、管腔内の処置を行う際、経肛門的ポートを肛門に挿入配置して経肛門的内視鏡下手術が行われている。そして、経肛門的内視鏡下手術においても、気腹装置、電気メス装置、及び排煙装置が用いられる。
このため、経肛門的ポートには、内視鏡を腸内に導くための内視鏡用ポート、処置具を腸内に導くための処置具用ポート、気腹ガスを供給するための送気用ポート、煙を排出する排煙用ポート等が設けられる。
そして、腹腔鏡下外科手術、或いは、経肛門的内視鏡下手術においては、腹腔或いは大腸等の腔内の視野を維持しつつ処置を行う目的で、一定のガスを腔内に供給すると共に、腔内のガスを外部に同量だけ放出し続ける持続還流法が知られている。
持続還流法においては、放出側のトロッカーコックが閉塞されると、腔内に供給され続けるガスによって腔内圧力が上昇する。このため、特許文献1には、腔内の圧力を測定しつつ供給するガスの量を制御する、電気手術装置が提案されている。
なお、特許文献2にはダックビルタイプの逆止弁を有するトロッカーと、ロックアダプタに接続されたときに、逆止弁を押し開いてバル−ン内部に連通し得る長さを有する連通パイプを設けたコネクタ部とが示されている。これによりロックアダプタを接続したとき逆止弁の逆止効果を解除してバルーン内に充填された流体の流出が可能になり、ロックアダプタを外したときには逆止弁を閉塞するトロッカーが提案されている。
また、特許文献3には、複数の内視鏡側接続部の少なくとも1つは、外部機器側接続部と嵌合するテーパー形状であるので、複数の流体管路をー度に接続可能な内視鏡の流体管路接続構造及び内視鏡システムにおいてが示されている。
特開2006−288553号公報 特開平8−168465号公報 特開2013−106711号公報
しかしながら、排煙ポートの切替コックの開通状態が外的要因で変更されてしまった場合、腔内のガスを外部に同量だけ放出し続けることが困難になって腔内圧力が上昇する。特許文献1に記載の電気手術装置のように腔内の圧力を測定しつつ送気を行い、圧力が上昇したときには送気を停める制御方法も考えられるが、圧力を検出してから送気を停めるまでの時間遅れ、或いは、装置が送気を停めた直後にもチューブ内には高圧のガスが残っているため、その余剰ガスによる送気が行われてしまうなどの影響で、腔内圧力はやはり上昇してしまう。また、特許文献2に記載のトロッカーとルアロックコネクタでは、切替えコックが外的要因で変更されてしまうおそれはないが、何等かの要因でロックコネクタがはずれた場合に逆止弁が自動的に閉じてしまうことにより閉止状態になり、やはり腔内圧力が上昇してしまう。また、腔内の圧力を測定するポートの切替コックの開通状態が外的要因で変更されてしまった場合、腔内の圧力測定を精度よく行うことが難しくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、切替コックの開通状態が変更されることを防止する流路接続装置を提供することを目的にしている。
本発明の一態様の流路接続装置は、体腔内から体腔外へ排出される流体が通過するポート孔を有するポートに設けられた、球状空間部内に前記ポート孔と成り得る1つの貫通孔が形成された回転コックが回転自在に配置される回転切替部と、フランジ及び先細テーパー形状の内壁面を有するテーパー孔が設けられた雌ルアー部とを有する雌ルアーコネクタに取り付け取り外し自在な流路接続装置は、前記ポート孔を通過した流体を体腔外へ排出する第1の流路を有するチューブと、前記ポート孔と連通して該ポート孔を通過した前記流体を排出するための第2の流路を有する、基端側に設けられていて前記チューブの端部が取り付け取り外し自在なチューブ取付部、先端側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状に形成されて前記テーパー孔の内面壁に対して気密に当接可能な外壁面を有するテーパー部を有する雄ルアー部及び前記雄ルアー部のテーパー部より先端面から前方に突出したストレート形状の管部であって、前記ポート孔と成り得る前記貫通孔内径よりも予め小径に設定されている突状部材、を設けた雄ルアーコネクタと、を具備している。
本発明の他態様の流路接続装置は、腔内から排出される流体が通過するポート孔を有するポートに設けられた、球状空間部内に前記ポート孔と成り得る1つの貫通孔が形成された回転コックが回転自在に配置される回転切替部と、フランジ及び先細テーパー形状の内壁面を有するテーパー孔が設けられた雌ルアー部とを有する雌ルアーコネクタに取り付け取り外し自在な流路接続装置は、前記腔内の流体が流れる第1の流路を有するチューブと、前記ポート孔と連通して該ポート孔を通過した前記流体を排出するための第2の管路を有する、基端側に設けられていて前記チューブの端部が取り付け取り外し自在なチューブ取付部、先端側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状に形成されて前記テーパー孔の内面壁に対して気密に当接可能な外壁面を有するテーパー部を有する雄ルアー部及び前記雄ルアー部のテーパー部より先端面から前方に突出したストレート形状の管部であって、前記ポート孔と成り得る前記貫通孔の内径よりも予め小径に設定されている突状部材、を設けた雄ルアーコネクタと、を具備している。
本発明によれば、切替コックの開通状態が変更されることを防止する流路接続装置を実現できる。
図1−図7は本発明の第1実施形態に係り、経肛門的内視鏡下手術装置を説明する図 排煙用ポートを設けた経肛門的ポートを説明する図 排煙用ポートの構成及び作用を説明する図 流路接続装置を説明する断面図を含む説明図 突状部材の他の構成例を説明する図 延伸量調整部材を設けた流路接続装置の他の構成例を示す外観図 図6AのY6B−Y6B線断面図 流路接続装置に設けられた突状部材本体の長さ調整を説明する図 図6A−6Cに示した流路接続装置の作用を説明する図 図8−図12は本発明の第2実施形態に係り、腹腔鏡下外科手術装置を説明する図 気腹装置を説明するブロック図 圧力測定ポートの構成および作用を主に説明する図 圧力検出装置の構成および作用を説明する図 図8−図12は本発明の第2の実施形態に係り、腹腔鏡下外科手術装置を説明する図 気腹装置を説明する図 電気メスを説明する図 送気チューブの構成例を説明する図 送気チューブの他の構成例を説明する図 送気チューブの別の構成例を説明する図 複数のチューブを連結して構成される送気チューブを説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1−図7を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1に示す符号50は患者である。患者50は、図示されていない手術台に横たわっている。
経肛門的内視鏡下手術装置1は、内視鏡2と、気腹装置3と、経肛門的ポート10と、によって主に構成されている。経肛門的ポート10は、患者50の肛門に装着される。
図1、図2に示すように経肛門的ポート10は、ポート本体11と、肛門挿入部12とを主に設けて構成されている。肛門挿入部12は、肛門を介して大腸内に挿入される。
ポート本体11の本体表面13からは、内視鏡用ポート14、例えば2つの処置具用ポート15、16が突出して設けられている。一方、ポート本体11の本体側面17からは送気用ポート18、排煙用ポート20が突出して設けられている。
内視鏡用ポート14は、内視鏡導入孔14hを有し、内視鏡導入孔14hを介して図1の内視鏡2の挿入部2aが腸内に導かれる。
第1処置用ポート15は、第1処置具導入孔15hを有し、第1処置具導入孔15hを介して例えば電気メスが腸内に導入される。
第2処置具用ポート16は、第2処置具導入孔16hを有し、第2処置具導入孔16hを介して例えば把持鉗子が腸内に導入される。
送気用ポート18は、気腹ガスを腸内に供給する際の流路となる送気孔(不図示)及び送気チューブ連結部(不図示)を有し、図1に示す気腹装置3から延出される送気チューブ4のー端部が送気チューブ連結部に接続される。
図2及び図3の(A)に示すように排煙用ポート20は、ポート孔として排気孔21を有すると共に、先端側から順に回転切替部22及び排気チューブ連結部23を有する。
排気孔21は、排煙用ポート20の長手軸に沿って設けられたストレート形状の貫通孔である。排気孔21は、電気メスによる処置が行われているとき腸内(体腔内ともいう)に充満する煙等の流体を外部(体腔外ともいう)に排出するための流路として構成されている。
排気チューブ連結部23は雌ルアーコネクタであって、フランジ23f、雌ルアー部23rを有する。雌ルアー部23rには、先細テーパー形状の内壁面を有するテーパー孔23hが設けられている。テーパー孔23hは、開口側から先端に向かうにしたがって内径が連続的に細径になるように形成されている。
回転切替部22は、球状空間部24内に回転自在に配置される回転コック25と、回転コック25を回転操作するためのコックレバー26と、を設けて構成されている。回転コック25には、排気孔21と成り得る一つの貫通孔25hが形成されている。また、回転コック25には、コックレバー26の軸部(不図示)がー体に固設されている。
本実施形態において、図3の(A)に示すようにコックレバー26のレバー長手軸Laを排煙用ポート20のポート長手軸Paに対して平行な位置関係にすると、貫通孔25hを介して排気チューブ連結部23のテーパー孔23hが連通されて排気孔21が開通状態になる。すなわち、貫通孔25hは、ポート孔とテーパー孔23hとを繋ぐ、連通孔である。
一方、図3の(B)に示すようにコックレバー26のレバー長手軸Laをポート長手軸Paに対して直交する位置関係に切り替えることによって、回転コック25によって排気孔21が塞がれた排気孔閉塞状態になる。
つまり、排煙用ポート20においては、コックレバー26を操作して回転コック25に設けた貫通孔25hの配置位置を変化させて、排気孔を開通状態と閉塞状態とを選択的に得られるように構成されている。
図4に示すように破線に示す排煙用ポート20の排気チューブ連結部23には流路接続装置30が取り付け取り外し自在に構成されている。
流路接続装置30は、図1、図2及び図4に示すように管部であるチューブ31と雄ルアーコネクタ32とを設けて主に構成されている。符号39はポート連結部である。
チューブ31は、排煙用チューブであり、大腸内で発生した煙等の流体が体腔内から体腔外へ流れる第1の流路を有するチューブ体である。排煙用チューブ31には、フィルター31fが設けられている。
雄ルアーコネクタ32は、軸方向貫通孔32hが設けられた剛性部材であって、基端側から先端側に向かってチューブ取付部33と、雄ルアー部34と、突状部材35と、を設けて構成されている。
軸方向貫通孔32hは、大腸内で発生した煙等の流体が流れる第2の流路である。
チューブ取付部33は、チューブ31の端部が取り付け取り外し自在な取付部であって、チューブ端部が取り付けられるタケノコ形状部33tをフランジ33fのー方側に有する。
雄ルアー部34は、先細テーパー形状の外壁面を有するテーパー部34tを有する。テーパー部34tは、基端から先端に向かって外径が連続的に細径になるように形成され、排煙用ポート20を構成する排気チューブ連結部23の雌ルアー部23rに設けられたテーパー孔23hの内壁面に気密に当接可能に形作られている。
符号32aは、管本体である。管本体32aは、雄ルアー部34の大径側基端面とフランジ33fの先端面との間に設けられたストレート形状の管体である。管本体32aには、ポート連結部39が回動自在に配置されている。管本体32aの外径は、フランジ33fの外径及びテーパー部34tの基端側外径より予め小径に設定されている。
突状部材35は、テーパー部34tの先端面から前方に突出したストレート形状の管部である。突状部材35の外径は、排煙用ポート20を構成する回転切替部22に設けられた回転コック25の貫通孔25hの内径より予め小径に設定されている。また、突状部材35の長さは、回転コック25の貫通孔25h内に配置されるようにテーパー部34tの先端面から延伸されている。
ポート連結部39は、筒状部材であって、フランジ23fに係合する係合部39aと、管本体32aに配設される摺動孔39hとが設けられている。
上述のように構成されている流路接続装置30の作用を説明する。
流路接続装置30を排煙用ポート20に接続するにあたって、まず、作業者は、回転切替部22のコックレバー26を回転操作して排気孔21を開通状態にする。
次に、作業者は、流路接続装置30の突状部材35の先端部を排煙用ポート20の雌ルアー部23rに設けられたテーパー孔23hの開口に対して位置合わせする。
その後、作業者は、突状部材35の先端部を、テーパー孔23hを介して排煙用ポート20に設けられた回転コック25の貫通孔25hに向けて挿入していく。
すると、ポート連結部39に設けられた係合部39aの先端面が排気チューブ連結部23のフランジ23fの基端面に当接する。
ここで、作業者は、ポート連結部39を予め定められた方向に回転する。すると、ポート連結部39の回転に伴って、係合部39aがフランジ23fに係合しつつ先端側に移動していく。そして、ポート連結部39の凹部底面が雄ルアー部34の大径側基端面に当接して雄ルアーコネクタ32が移動を開始する。
つまり、ポート連結部39の回転に伴って、突状部材35の先端部が貫通孔25h内に侵入すると共に、テーパー部34tがテーパー孔23h内に侵入していく。そして、ポート連結部39が固定状態になることによって、流路接続装置30が排煙用ポート20に接続された状態になる。このとき、突状部材35が貫通孔25h内に配置され、テーパー部34tがテーパー孔23hの内壁面に気密に当接している。
このように、開通状態において、流路接続装置30の雄ルアーコネクタ32に設けられた突状部材35が排煙用ポート20に回転自在に配置されている回転コック25の貫通孔25h内に配置される。したがって、排煙中において、医師或いは看護士等が誤ってコックレバー2
6に触れた場合に突状部材35から抑止力が発生して回転コック25が回転されることを防止して排気孔21の開通状態を保持することができる。この結果、開通状態の排気孔21が外的要因によって閉塞状態に変更されることなく、腔内のガスの放出が継続される。
なお、上述した実施形態において、突状部材35をテーパー部34tの先端面から前方に突出するストレート形状の管部としている。しかし、突状部材35は、ストレート形状の管部に限定されるものでは無く、例えば、図5の(A)に示す突状部材35A、図5の(B)に示す突状部材35Bであってもよい。
図5の(A)に示す突状部材35Aは、テーパー部34tの先端面から前方に突出する1つのストレート形状の突出ピン35p、或いは、実線及び破線に示す例えば3つの突出ピン35pを設けて構成される。図5の(B)に示す突状部材35Bは、テーパー部34tの先端面から前方に突出するストレート形状のスプリング35sを設けて構成される。
また、本実施例において排煙ポート20は、突状部材35の長さは回転コック25の貫通孔25h内に配置されるようにテーパー部34tの先端面から延伸されるとしたが、必ずしも先端部が貫通孔25h内に配置される必要はない。その場合、突状部材35の外径は、排気孔21の内径より予め小径に設定し、突状部材35の先端部は排気孔21内に配置される。
図6A及び図6Bを参照して流路接続装置の他の構成例を説明する。
図6A及び図6Bに示すように本実施形態の流路接続装置30Aは、チューブ31と、ポート連結部39と、突状部材突出長調整部(以下、突出長調整部と略記する)40と、を設けて構成されている。
突出長調整部40は、調整部本体41と、移動型突状部材42と、ロックネジ43と、を設けて構成されている。ロックネジ43は、円板形状であって、雌ねじ43fを有する。雌ねじ43fは、ロックネジ43の中央に設けられている。
移動型突状部材42は、突状部材本体42aと固定突起42bとを設けて構成されている。突状部材本体42aは、ストレート形状で長手軸方向貫通孔を設けて構成されている。突状部材本体42aの外径は、回転コック25の貫通孔25hの内径より予め小径に設定され、長さは予め定めた長さに設定されている。
固定突起42bは、ストレート形状で中実な部材である。固定突起42bは、突状部材本体42aの側部から突出するように設けられている。突出する固定突起42bの長手軸は、突状部材本体42aの長手軸に対して直交している。
固定突起42bの延伸端部は、雄ねじ部42mである。雄ねじ部42mにはロックネジ43の雌ねじ43fが螺合する。
調整部本体41は、外形が直方体の箱状部材であって、雄ルアー部34、チューブ取付部33、及び長孔44が設けられている。調整部本体41には、直方体形状の箱内空間41Sが設けられている。
箱内空間41S内には、上述した突状部材本体42aの予め定めた部位と固定突起42bの予め定めた部位とが軸方向に対して摺動自在に配置される。
雄ルアー部34は、調整部本体41のー面である先端側面から突設している。雄ルアー部34は、外部と箱内空間41Sとを結ぶ第1の軸方向貫通孔32h1を有する。第1の軸方向貫通孔32h1内には固定突起42bより先端側に位置する突状部材本体42aが摺動自在に配置される。
チューブ取付部33は、調整部本体41のー面に対向する他面である基端側面から突設している。チューブ取付部33は、外部と箱内空間41Sとを結ぶ第2の軸方向貫通孔32h2を有する。第2の軸方向貫通孔32h2の軸と第1の軸方向貫通孔32h1軸とは同軸である。第2の軸方向貫通孔32h2内には固定突起42bより基端側に位置する突状部材本体42aが突没自在に配置される。
固定突起42bに設けられた雄ねじ部42mは、長孔44内及び長孔44の開口端から予め定めた長さ突出している。長孔44は、調整部本体41のー面及び他面と異なる面に軸方向に沿って細長に形成されている。
長孔44の幅寸法は、雄ねじ部42mの直径より予め定めた寸法大きく形成され、長さ寸法は、突状部材本体42aの雄ルアー部34の先端面からの突出長を考慮して設定される。
なお、符号45は例えばスプリングワッシャであり、スプリングワッシャ45は、長孔44の開口側端面とロックネジ43の裏面43rとの間に配置される。また、長孔44は、伸縮性に富む蛇腹状シール部材(不図示)によって塞がれている。
その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
流路接続装置30Aによれば、ロックネジ43による固定状態を解除することによって、移動型突状部材42は、ロックネジ43と共に図6Aの矢印Ya方向及び矢印Yc方向に移動可能になる。
具体的に、突状部材本体42aの先端面は、ロックネジ43の矢印Ya方向への移動に伴って矢印Yb方向に移動されて雄ルアー部34の先端面から離間していく。そして、突状部材本体42aの先端面の突出量は、図6Cの(A)に示すように固定突起42bが長孔44の先端側端部に当接することによって、雄ルアー部34の先端面から最大の値Lmaxになる。
一方、突状部材本体42aの先端面は、ロックネジ43の矢印Yc方向への移動に伴って矢印Yd方向に移動されて雄ルアー部34の先端面に近づいていく。そして、突状部材本体42aの先端面の突出量は、図6Cの(B)に示すように固定突起42bが長孔44の基端側端部に当接することによって、雄ルアー部34の先端面から最小のLminになる。
つまり、本実施形態の流路接続装置30Aにおいて、突状部材本体42aの先端面の突出量は、雄ルアー部34の先端面から値Lmaxから値Lminまでの間で調整可能である。
図7を参照して流路接続装置30Aの作用を説明する。
図7の(A)は、排煙用ポート20Aを設けた経肛門的ポート10Aであって、フランジ23fの基端面から回転切替部22を構成する回転コック25の貫通孔25h内の予め定めた部位までの距離Laが突出量Lに対応している。
また、図7の(B)は、排煙用ポート20Bを設けた経肛門的ポート10Bであって、フランジ23fの基端面から回転コック25の貫通孔25h内の予め定めた部位までの距離Lbが突出量Lmaxに対応している。
さらに、図7の(C)は、排煙用ポート20Cを設けた経肛門的ポート10Cであって、フランジ23fの基端面から回転コック25の貫通孔25h内の予め定めた部位までの距離Lcが突出量Lminに対応している。
つまり、図7の(A)に示されている排煙用ポート20Aに流路接続装置30Aを接続する際、例えば術者は、ロックネジ43を移動操作して突状部材本体42aの雄ルアー部34の先端面からの突出量をLに設定する。
この結果、流路接続装置30Aを排煙用ポート20Aに接続した状態において、突状部材本体42aが貫通孔25h内に配置されて、回転コック25が排気孔閉塞状態に変更されることが確実に防止される。
また、図7の(B)に示されている排煙用ポート20Bに流路接続装置30Aを接続する際には、突状部材本体42aの雄ルアー部34の先端面からの突出量をLmaxに設定する。この結果、流路接続装置30Aを排煙用ポート20Bに接続した状態において、上述と同様に回転コック25が排気孔閉塞状態に変更されることが確実に防止される。
さらに、図7の(C)に示されている排煙用ポート20Cに流路接続装置30Aを接続する際には、突状部材本体42aの雄ルアー部34の先端面からの突出量を距離Lminに設定する。この結果、流路接続装置30Aを排煙用ポート20Cに接続した状態において、上述と同様に回転コック25が排気孔閉塞状態に変更されることが確実に防止される。
このように、流路接続装置30Aによれば、突出長調整部40を設けたことによって、排煙ポートのフランジ23fの基端面から回転コック25の貫通孔25h内の所定部位までの距離に対応させて突状部材本体42aの突出量を適切に調整することができるので、回転コック25が回転されて排気孔閉塞状態に変更されることを確実に防止しつつ、複数種類の排煙ポートへの接続固定が可能である。
図8−図12を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。
図8に示すように腹腔鏡下外科手術装置1Aは、内視鏡(不図示)と、気腹装置3Aと、複数のポート10D、10E等と、によって構成されている。ポート10D、10Eは、患者50に穿刺される。装着される。符号4は送気チューブである。患者50は、図示されていない手術台に横たわっている。
第1のポートは、圧力測定ポート10Dであり、第2のポートは送気ポート10Eである。なお、第1のポート10D及び第2のポート10Eは、例えば、内視鏡、処置具等の医療器具を体内に導く医療器具導入用ポートを兼用する構成であってもよい。
図9に示すように気腹装置3Aの内部には開閉弁3aと、減圧弁3bと、圧力測定部3cと、制御部3d等とが設けられている。減圧弁3bには高圧送気ガス用チューブのー端部が連結され、他端部は、例えば液化した二酸化炭素が充填されたガスボンベ3Gに連結されている。
符号3Eは、電気コネクタであって、測定ケーブル61が接続される。符号3Fは送気コネクタであって、送気チューブ4が接続される。
本実施形態において、ガスボンベ3G内に充填されている液状の二酸化炭素は、気化されて減圧弁3bを通過して予め定めた圧力に減圧され、送気チューブ4、送気ポート10Eの送気孔(不図示)を通って患者50の腹腔内に送り込まれる。
腹腔内の圧力は、圧力検出装置60の圧力センサ(図11の符号67参照)によって検出される。圧力センサ67の検出値は、測定ケーブル61を介して圧力測定部3cに伝送される。圧力測定部3cによって得られた測定値は、制御部3dに出力される。
そして、腹腔内に送り込まれる二酸化炭素送気ガスの流量は、腹腔内圧力を監視しつつ開閉弁3aに電気的に接続された制御部3dによって制御される。
図8、図10及び図11を参照して圧力測定ポート10Dの構成及び作用と、圧力検出装置60の構成及び作用と、を説明する。
図10の(A)に示す圧力測定ポート10Dには、圧力検出装置接続ポート20Dが設けられている。圧力検出装置接続ポート20Dは、図10の(B)に示すようにポート孔として測定孔21dと、回転切替部22、及び圧力検出装置連結部23Dを有する。
本実施形態において、回転切替部22の構成は、経肛門的ポート10の排煙用ポート20に設けられた回転切替部22の構成と同様であるため同符号を付して説明を省略する。
測定孔21dは、ポート孔であって、圧力検出装置接続ポート20Dの長手軸に沿って設けられたストレート形状の貫通孔である。測定孔21dは、図10に示すようにボート本体10Daの長手軸に沿って設けられた測定用細穴10Dhを介して腹腔内に連通する構成になっている。
圧力検出装置連結部23Dは雌ルアーコネクタであって、経肛門的ポート10の排煙用ポート20に設けられた排気チューブ連結部23と同様に、フランジ23f、雌ルアー部23rを有し、先細テーパー形状の内壁面を有するテーパー孔23hが設けられている。
なお、圧力検出装置連結部23Dにおいて、排気チューブ連結部23と同様な部材については同符号を付して説明を省略する。
図8、図10及び図11に示すように圧力検出装置60は、測定ケーブル61と圧力検出装置接続部62を設けて主に構成されている。
測定ケーブル61内には信号線61a、61bが挿通しており、信号線61a、61bの先端は、圧力センサ67に電気的に接続されている。信号線61a、61bの基端部は、気腹装置3Aの電気コネクタ3Eを介して圧力測定部3cに電気的に接続されている。
圧力検出装置接続部62は、流路接続装置であって、測定ロッド63と、ポート連結部64と、センサハウジング65と、を設けて構成されている。符号66は折れ止めである。折れ止め66は、信号ケーブル61を保護する。
センサハウジング65にはセンサ配設空間65Sが設けられている。センサ配設空間65S内には圧力センサ67が配設される。センサハウジング65のー端面には円柱状の管部を構成する凸部65aが設けられている。
凸部65aの中央にはセンサ測定部配設孔を兼用する貫通孔である測定孔65h1が設けられている。測定孔65h1は、外部とセンサ配設空間65Sとを結び、測定孔65h1の基端側孔内には圧力センサ67の測定部67aが固設される。測定孔65h1は、第1の流路である。
ー方、センサハウジング65の基端側面には貫通孔であるケーブル挿通孔65h2が設けられている。ケーブル挿通孔65h2は、外部とセンサ配設空間65Sとを結び、ケーブル挿通孔65h2内には信号ケーブル61が挿通配置される。
ポート連結部64は筒状部材であって、上述したポート連結部39と同様にフランジ23fに係合する係合部64aと、凸部65aに配設される摺動孔64hと、が設けられている。
測定ロッド63は、雄ルアーコネクタであって、軸方向貫通孔63hが設けられた剛性部材であって、雄ルアー部68及び突状部材69を設けて構成されている。
軸方向貫通孔63hは、腹腔な圧力を測定するための測定孔であり、第2の流路である。
雄ルアー部68は、先細テーパー形状の外壁面を有するテーパー部68tを有する。テーパー部68tは、基端から先端に向かって外径が連続的に細径になるように形成され、圧力検出装置接続ポート20Dを構成する圧力検出装置連結部23Dの雌ルアー部23rに設けられたテーパー孔23hの内壁面に気密に当接可能に形作られている。
突状部材69は、テーパー部68tの先端面から前方に突出したストレート形状の管部である。突状部材69の外径は、回転切替部22に設けられた回転コック25の貫通孔25hの内径より予め小径に設定されている。また、突状部材69の長さは、回転コック25の貫通孔25h内に配置されるようにテーパー部68tの先端面から延伸されている。
本実施形態において、測定ロッド63の基端面である雄ルアー部68側基端面は、凸部65aの先端面に固定される。測定ロッド63の基端面が凸部65aの先端面に固定された状態において、軸方向貫通孔63hと測定孔65h1とは連通している。
圧力検出装置60を圧力検出装置接続ポート20Dに接続するにあたって、まず、作業者は、回転切替部22のコックレバー26を回転操作して測定孔21dを開通状態にする。
次に、作業者は、圧力検出装置接続部62の突状部材69の先端部を雌ルアー部23rに設けられたテーパー孔23hの開口に対して位置合わせする。その後、作業者は、突状部材69の先端部を、テーパー孔23hを介して回転コック25の貫通孔25hに向けて挿入していく。
すると、ポート連結部64に設けられた係合部64aの先端面が圧力検出装置連結部23Dのフランジ23fの基端面に当接する。
ここで、作業者は、ポート連結部64を予め定められた方向に回転させていく。すると、ポート連結部64の回転に伴って、突状部材69の先端部が貫通孔25h内に侵入すると共に、テーパー部68tがテーパー孔23h内に侵入していく。そして、ポート連結部64が固定状態になることによって、圧力検出装置接続部62が圧力検出装置接続ポート20Dに接続された状態になる。このとき、突状部材69が貫通孔25h内に配置され、テーパー部34tがテーパー孔23hの内壁面に気密に当接している。
このように、開通状態において、流路接続装置30の雄ルアーコネクタ32に設けられた突状部材35が排煙用ポート20に回転自在に配置されている回転コック25の貫通孔25h内に配置される。したがって、排煙中において、医師或いは看護士等が誤ってコックレバー26に触れた場合に突状部材69から抑止力が発生して回転コック25が回転されることを防止して測定孔21dの開通状態を保持することができる。この結果、開通状態の測定孔21dが外的要因によって閉塞状態に変更されることなく、腹腔内の圧力測定が安定して継続される。
ところで、図12に示す経肛門的内視鏡下手術装置1Bは、気腹装置3Bと、経肛門的ポート10Bと、によって主に構成される。経肛門的ポート10Bは、患者50の肛門に装着される。
経肛門的ポート10Bにおいて、ポート本体11の本体表面13からは、内視鏡用ポート14、例えば2つの処置具用ポート15、16が突出して設けられている。ー方、ポート本体11の本体側面からは送気用ポート18、圧力検出用ポート19が突出して設けられている。
内視鏡用ポート14には内視鏡の挿入部が導入される。第1処置具用ポート15には図14に記載の電気メス70が導入される。第2処置具用ポート16には把持鉗子等が導入される。送気用ポート18には送気チューブ4のー端部が接続される。圧力検出用ポート19には圧力検出チューブ5のー端部が接続される。また、送気用ポート18、圧力検出用ポート19には第1実施形態1と同様にコックレバー26、回転コック25が設けられ、開通状態と閉塞状態とを選択的に得られ構成になっている。
そして、図13に示すように気腹装置3Bの内部には開閉弁3aと、減圧弁3bと、圧力センサ3sと、制御部3d等とが設けられている。減圧弁3bには高圧送気ガス用チューブのー端部が連結され、他端部はガスボンベ3Gに連結されている。
そして、送気コネクタ3Fには送気チューブ4が接続され、圧力検出チューブ用コネクタ3Hには圧力検出チューブ5が接続される。圧力検出チューブの先端には第1実施形態における図4に記載のコネクタが接続されている。
本実施形態において、ガスボンベ3G内に充填されている液状の二酸化炭素は、気化されて減圧弁3bを通過して予め定めた圧力に減圧され、送気チューブ4、送気用ポート18を通って患者50の腸内に送り込まれる。
腸内の圧力は、圧力検出チューブ5を通して圧力センサ3sによって測定される。圧力センサ3sの測定値は、制御部3dに出力される。そして、腸内に送り込まれる二酸化炭素送気ガスの流量は、腸内圧力を監視しつつ開閉弁3aに電気的に接続された制御部3dによって制御される。
腫瘍等を切除する際、第1処置具用ポート15を介して図14に示す電気メス70の挿入部71が挿入される。
なお、電気メス70には、挿入部71、把持部72、電極73、ケーブル接続ピン74、吸引口75a、及び排煙用ポート75が設けられている。吸引口75aと排煙用ポート75は、処置具内部に設けられた排煙管路75bを介して繋がっている。ケーブル接続ピン74には高周波電気ケーブル(不図示)が接続され、排煙用ポート75には第1実施形態と同様、コックレバー26、回転コック25が設けられ、開通状態と閉塞状態とを選択的に得られる構成になっている。また、排煙用ポート75にはフィルターを備えた排煙用チューブ(不図示)が接続される。排煙用チューブの構成は、第1実施形態と同様である。
電気メス70による手技中、組織の変性が進むと同時に発生する煙を排煙するため持続還流法によるガスの供給と腔内のガスの放出を行う。このとき、制御部3dは、例えば、ガス放出側管路が閉塞されたとき、圧力センサ3sの検出値から腔内圧力が上昇したことを検知すると、ガスの供給を停止して腔内が過圧されることを防止する。
しかしながら、開閉弁3aを閉じてガスの供給を停止した瞬間、送気チューブ4内には高圧なガスが存在し、開閉弁3a側の圧力が高くなる。このため、送気チューブ4内に存在するガスが、僅かな時間、腔内に向かって流れ込む。このとき、腔内の容積が非常に小さな場合、僅かに流れ込むガスによって過圧されるおそれがある。
このため、容積が非常に小さな腔に対して持続還流法によるガスの供給と腔内のガスの放出を行いつつ例えば電気メス70による処置等を行う場合、以下に示す送気チューブを使用する。
図15を参照して送気チューブの構成例を説明する。
図15に示す送気チューブ4Aは、チューブ本体81と、分岐チューブ82と、貯留パック83と、設けて構成されている。
符号4fは、ポート用接続部であって、チューブ本体81のー端部に設けられている。ポート用接続部4fは、送気用ポート18に着脱自在に接続される。符号4rは、送気コネクタ用接続部であって、チューブ本体81の他端部に設けられている。送気コネクタ用接続部4rは、送気コネクタ3Fに着脱自在に接続される。
分岐チューブ82は、チューブ本体81の中途部に設けられている。具体的に、分岐チューブ82は、送気コネクタ用接続部4rからチューブ本体81の全長に対して2/3以上離間した位置に配置されている。
なお、分岐チューブ82がポート用接続部4fに近接していると、術者の作業の妨げになるおそれがあるため、分岐チューブ82は、少なくともポート用接続部4fからチューブ本体81の全長に対して1/10以上離間した位置に配置されている。
また、分岐チューブ82の管路は、チューブ本体81の管路に連通して設けられている。
貯留パック83は、予め定めた弾性力を有するバルーン形成部材である。貯留パック83は、チューブ本体81から延伸された分岐チューブ82の端部開口端部に密閉状態で設けられている。
この構成によれば、送気チューブ4Aを介して腔内にガスを供給している状況下において、開閉弁3aを閉じてガスの供給が停止された瞬間、送気チューブ4A内に存在する高圧な余剰ガスのー部が、分岐チューブ82を介して貯留パック83内に流れ込む。この結果、腔内圧力が余剰ガスによって上昇することが緩和される。
図16を参照して送気チューブの他の構成例を説明する。
図16の(A)に示す送気チューブ4Bは、チューブ本体81Bと、貯留パック83Bと、設けて構成されている。貯留パック83Bは、チューブ本体81Bの中途部に設けられている。
具体的に、貯留パック83Bの送気コネクタ側端は、送気コネクタ用接続部4rからチューブ本体81Bの全長に対して2/3以上離間した位置に配置されている。貯留パック83Bのポート側端は、少なくともポート用接続部4fからチューブ本体81Bの全長に対して1/10以上離間した位置に配置されている。
図16の(B)に示すようにチューブ本体81Bの中途部には、管路内と外部とを結ぶ複数の貫通孔81h又は、複数の長孔(不図示)が設けられている。そして、貯留パック83Bの両端部は、それぞれ貫通孔83hを塞ぐこと無く、且つ、パック内に貫通孔83hが配置されるようにチューブ本体81Bの外周面に密閉状態で設けられている。
なお、貯留パック83Bも予め定めた弾性力を有するバルーン形成部材である。
その他の構成は図15に示した送気チューブ4Aの構成と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
この構成によれば、送気チューブ4Bを介して腔内にガスを供給している状況下において、開閉弁3aを閉じてガスの供給が停止された瞬間、送気チューブ4B内に存在する高圧な余剰ガスのー部が、貫通孔83hを介して貯留パック83B内に流れ込む。この結果、腔内圧力が余剰ガスによって上昇することが緩和される。
図17Aを参照して送気チューブの別の構成例を説明する。
図17Aに示す送気チューブ4Cは、外径は予め定めた寸法で形成され、管路85の径寸法がポート用接続部4f側と送気コネクタ用接続部4r側とで異なっている。
具体的に、管路85は、ポート側管路85fと、送気コネクタ側管路85rと、中間管路85mと、を設けている。送気コネクタ側管路85rは、小径管路であり、ポート側管路85fは、大径管路であり、中間管路85mは、テーパー管路であり、送気コネクタ側からボート側に向かうにしたがって内径が連続的に大径に変化している。
なお、送気コネクタ側管路85rと中間管路85mとの変換部85cは、送気コネクタ用接続部4rから送気チューブ4Cの全長Lに対して2/3以上離間した位置に設けられている。また、大径管路の内径φbは、小径管路の内径φsの例えば5倍に設定してある。さらに、ポート側管路85fを設けること無く、中間管路85mの内径を変換部85cからボート側開口に向けてテーパー管路にしてもよい。
この構成によれば、送気チューブ4Cを介して腔内にガスを供給している状況下において、開閉弁3aを閉じてガスの供給が停止された瞬間、送気チューブ4C内の送気コネクタ側管路85rに存在する高圧な余剰ガスのー部が、中間管路85m及びポート側管路85fに流れ込んで上流側と下流側との圧力差が解消されて、腔内圧力が余剰ガスによって上昇することが緩和される。
なお、送気チューブ4Cを図17Bに示すように構成してもよい。
図17Bに示す送気チューブ4Dは、ポート側太径チューブ86と、送気コネクタ側細径チューブ87と、中間チューブ88と、第1連結管89aと、第2連結管89bと、を有する。
ポート側太径チューブ86は、大径管路に対応する内径のポート側貫通孔86hを有する。送気コネクタ側細径チューブ87は、小径管路に対応する内径のコネクタ側貫通孔87hを有する。中間チューブ88は、テーパー管路に対応する貫通孔であるテーパー孔88hを有する。
第1連結管89aは、ポート側太径チューブ86と中間チューブ88とを連結して、ポート側貫通孔86hとテーパー孔88hとを連通させる。符号89a1は、大径管路連結部であって、ポート側貫通孔86h内に固設される。符号89a2は、大径側中間チューブ連結部であって、テーパー孔88hの大径孔側に固設される。
第2連結管89bは、中間チューブ88と送気コネクタ側細径チューブ87とを連結して、テーパー孔88hとコネクタ側貫通孔87hとを連通させる。符号89b1は、小径側中間チューブ連結部であって、テーパー孔88hの小径孔側に固設される。符号89b2は、小径管路連結部であって、コネクタ側貫通孔87h内に固設される。
なお、送気コネクタ側細径チューブ87の長さは、送気チューブ4Dの全長に対して2/3以上の長さに設定されている。
そして、送気チューブ4Dは、ポート側太径チューブ86と中間チューブ88とを第1連結管89aによって連結し、且つ、中間チューブ88と送気コネクタ側細径チューブ87とを第2連結管89bによって連結して構成される。この送気チューブ4Dによれば、送気チューブ4Cと同様の作用及び効果を得ることができる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1、 1B…経肛門的内視鏡下手術装置 1A…腹腔鏡下外科手術装置 2…内視鏡
2a…挿入部 3、3A、3B…気腹装置 3E…電気コネクタ 3F…送気コネクタ
3G…ガスボンベ 3H…圧力検出チューブ用コネクタ 3a…開閉弁 3b…減圧弁
3c…圧力測定部 3d…制御部 3s…圧力センサ 4…送気チューブ
4A、4B、4C、4D…送気チューブ 4f…ポート用接続部
4r…送気コネクタ用接続部 5…圧力検出チューブ 10…経肛門的ポート
10A、10B、10C…経肛門的ポート 10D…圧力測定ポート 10Da…ボート本体
10Dh…測定用細穴 10E…送気ポート 11…ポート本体 12…肛門挿入部
13…本体表面 14…内視鏡用ポート 14h…内視鏡導入孔 15…処置具用ポート
15h…処置具導入孔 16…処置用ポート 16h…処置具導入孔 17…本体側面
18…送気用ポート 19…圧力検出用ポート 20…排煙用ポート
20A、20B、20C…排煙用ポート 20D…圧力検出装置接続ポート 21…排気孔
21d…測定孔 22…回転切替部 23…排気チューブ連結部
23D…圧力検出装置連結部 23f…フランジ 23h…テーパー孔
23r…雌ルアー部 24…球状空間部 25…回転コック 25h…貫通孔
26…コックレバー 30、30A…流路接続装置 31…排煙用チューブ
31f…フィルター 32…雄ルアーコネクタ 32a…管本体 32h…軸方向貫通孔
32h1…第1の軸方向貫通孔 32h2…第2の軸方向貫通孔 33…チューブ取付部
33f…フランジ 33t…タケノコ形状部 34…雄ルアー部 34t…テーパー部
35、35A、35B…突状部材 35p…突出ピン 35s…スプリング
39…ポート連結部 39a…係合部 39h…摺動孔 40…突出長調整部
41…調整部本体 41S…箱内空間 42…移動型突状部材 42a…突状部材本体
42b…固定突起 42m…雄ねじ部 43…ロックネジ 43r…裏面 44…長孔
45…スプリングワッシャ 50…患者 60…圧力検出装置 61…測定ケーブル
61a、61b…信号線 62…圧力検出装置接続部 63…測定ロッド
63h…軸方向貫通孔 64…ポート連結部 64a…係合部 64h…摺動孔
65…センサハウジング 65S…センサ配設空間 65a…凸部 65h1…測定孔
65h2…ケーブル挿通孔 66…折れ止め 67…圧力センサ 67a…測定部
68…雄ルアー部 68t…テーパー部 69…突状部材 70…電気メス
71…挿入部 72…把持部 73…電極 74…ケーブル接続ピン 75…吸引口
81、81B…チューブ本体 81h…貫通孔 82…分岐チューブ
83、83B…貯留パック 83h…貫通孔 85…管路 85c…変換部
85f…ポート側管路 85m…中間管路 85r…送気コネクタ側管路
86…ポート側太径チューブ 86h…ポート側貫通孔
87…送気コネクタ側細径チューブ 87h…コネクタ側貫通孔 88…中間チューブ
88h…テーパー孔 89a…第1連結管 89a1…大径管路連結部
89a2…中間チューブ連結部 89b…第2連結管 89b1…中間チューブ連結部
89b2…小径管路連結部

Claims (4)

  1. 体腔内から体腔外へ排出される流体が通過するポート孔を有するポートに設けられた、球状空間部内に前記ポート孔と成り得る1つの貫通孔が形成された回転コックが回転自在に配置される回転切替部と、フランジ及び先細テーパー形状の内壁面を有するテーパー孔が設けられた雌ルアー部とを有する雌ルアーコネクタに取り付け取り外し自在な流路接続装置は、
    前記ポート孔を通過した流体を体腔外へ排出する第1の流路を有するチューブと、
    前記ポート孔と連通して該ポート孔を通過した前記流体を排出するための第2の流路を有する、基端側に設けられていて前記チューブの端部が取り付け取り外し自在なチューブ取付部、先端側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状に形成されて前記テーパー孔の内面壁に対して気密に当接可能な外壁面を有するテーパー部を有する雄ルアー部及び前記雄ルアー部のテーパー部より先端面から前方に突出したストレート形状の管部であって、前記ポート孔と成り得る前記貫通孔内径よりも予め小径に設定されている突状部材、を設けた雄ルアーコネクタと、
    を具備することを特徴とする流路接続装置。
  2. 腔内から排出される流体が通過するポート孔を有するポートに設けられた、球状空間部内に前記ポート孔と成り得る1つの貫通孔が形成された回転コックが回転自在に配置される回転切替部と、フランジ及び先細テーパー形状の内壁面を有するテーパー孔が設けられた雌ルアー部とを有する雌ルアーコネクタに取り付け取り外し自在な流路接続装置は、
    前記腔内の流体が流れる第1の流路を有するチューブと、
    前記ポート孔と連通して該ポート孔を通過した前記流体を排出するための第2の管路を有する、基端側に設けられていて前記チューブの端部が取り付け取り外し自在なチューブ取付部、先端側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状に形成されて前記テーパー孔の内面壁に対して気密に当接可能な外壁面を有するテーパー部を有する雄ルアー部及び前記雄ルアー部のテーパー部より先端面から前方に突出したストレート形状の管部であって、前記ポート孔と成り得る前記貫通孔の内径よりも予め小径に設定されている突状部材を設けた雄ルアーコネクタと、
    を具備することを特徴とする流路接続装置。
  3. 前記雌ルアーコネクタは、前記貫通孔を開通状態と閉塞状態とに切り替え可能にする回転コックを有し、
    前記突状部材は、前記雌ルアーコネクタの前記回転コックに形成された貫通孔の内部に延伸する長さを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流路接続装置。
  4. 前記雄ルアーコネクタを前記雌ルアーコネクタに連結することによって、前記雌ルアーコネクタの回転コックの貫通孔を常時開通状態に保持して、排気孔、前記第2の流路及び前記第1の流路とが連通することを特徴とする請求項3に記載の流路接続装置。
JP2014011744A 2014-01-24 2014-01-24 流路接続装置 Active JP6249792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014011744A JP6249792B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 流路接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014011744A JP6249792B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 流路接続装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015136596A JP2015136596A (ja) 2015-07-30
JP6249792B2 true JP6249792B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=53768000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014011744A Active JP6249792B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 流路接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6249792B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5555044Y2 (ja) * 1977-11-15 1980-12-19
JPH0246821A (ja) * 1988-08-09 1990-02-16 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用チューブ接続装置
JP3334118B2 (ja) * 1994-12-20 2002-10-15 ニプロ株式会社 トロッカ−
JP4197780B2 (ja) * 1998-10-12 2008-12-17 オリンパス株式会社 内視鏡用灌流プラグ
JP2003061970A (ja) * 2001-08-23 2003-03-04 Olympus Optical Co Ltd トロッカー外套管
JP3898937B2 (ja) * 2001-10-30 2007-03-28 ペンタックス株式会社 内視鏡の可撓性チューブ接続部
JP4981552B2 (ja) * 2007-07-02 2012-07-25 Hoya株式会社 流路切換装置および内視鏡用給気・給液装置
JP5183238B2 (ja) * 2008-02-15 2013-04-17 富士フイルム株式会社 ルアーロック型流体コネクタ、内視鏡、及び雌型流体コネクタ
JP5271793B2 (ja) * 2009-05-01 2013-08-21 Hoya株式会社 内視鏡用アダプタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015136596A (ja) 2015-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9877794B2 (en) Surgical device and accessories
EP2231233B1 (en) Insufflating access system
EP2229900B1 (en) Flexible port seal
US9017281B2 (en) System having multiple pneumatically sealed trocars
JP5647780B2 (ja) 処置用オーバーチューブ及び処置システム
CN107438445B (zh) 自调节式气动密封套管针
EP2229897B1 (en) Surgical portal apparatus including movable housing
JP4624707B2 (ja) 内視鏡外科手術システム
US20070167676A1 (en) Overtube and medical procedure via natural orifice using the same
US8038610B2 (en) Medical instrument introduction device and method of introducing medical device
US8814846B2 (en) Dual lumen catheter and method for minimally invasive endoluminal surgery
JP2009521297A (ja) 圧力解放機構を備えた内視鏡装置
JP5520877B2 (ja) 内視鏡送気システム
EP2335622A2 (en) Powered variable seal diameter trocar employing a winepress mechanism
US20090203961A1 (en) Surgical Instrument
US9220532B2 (en) Translumenal peritoneal access and catheter therefor
US20190167075A1 (en) Device With A Working Channel Guiding Element
JP6249792B2 (ja) 流路接続装置
US11291356B2 (en) Insertion apparatus and operation method for insertion apparatus
US10251662B2 (en) Surgical instruments for blunt and sharp tissue dissection
JP4643246B2 (ja) 腹腔鏡下外科手術システム
JP6351122B2 (ja) 内視鏡システム及び、内視鏡用オーバーチューブ
CN107835667B (zh) 医疗器械导入装置
US11717322B2 (en) Flexible cannula having selective rigidity
EP2060295A1 (en) Dual lumen catheter and method for minimally invasive endoluminal surgery

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20150422

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20150525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6249792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250