JP6249001B2 - 画像読取装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成システムに関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置と、画像読取装置とからなる画像形成システムが利用されている。画像形成装置は、用紙に画像を連続印刷することが可能なものである。画像読取装置は、スキャナー及び測色計を備えている。
スキャナーは安価でありつつ広範囲に画像を読み取ることができるだけでなく、測色計に比べ、画像の読み込み速度が速い。一方、測色計は、高精度で色情報を認識できるものの、色情報を読み取る範囲が限られており、画像の読み込み速度が、スキャナーに比べて遅い。
そこで、画像読取装置は、スキャナー及び測色計のそれぞれの特徴を活かし、各種処理を実行する。例えば、画像読取装置は、画像形成装置により印刷された画像をスキャナーで読み込み、画像の色、位置、及び倍率等を正しい値とするように、画像形成装置にフィードバックする。具体的には、画像読取装置は、測色計で読み取った色情報に基づいて、スキャナーで読み取った色情報の調整を行う。
また、画像読取装置は、測色計の基本性能を確認する。例えば、測色のつど実施される処理は、測色計の光量ムラ補正である。測色計の光量ムラ補正は、白タイルが基準板として使用されるものであり、白タイルからの反射光量を測定することにより実施される。また、メンテナンス時に実施される処理は、波長がシフトしているか否かを簡易的に確認するものである。このような処理は、可視領域の中間波長に相当するグリーンの色づけがされているグリーンタイルが基準板として使用されるものであり、可視領域全域の波長シフト量を確認することにより実施される。
このように、スキャナーで読み取った色情報を、測色計で読み取った色情報に関連付けることにより、スキャナーで読み取った色情報を正確な値として画像形成装置にフィードバックすることができる。また、反射光量及び波長シフト量を求めることにより、測色計の基本性能を確認することができる。よって、ユーザーがプリントしたい画像を出力する際、スキャナーで読み取ることにより高い生産性で画像の自動補正が可能となる。
なお、白タイルが基準板として使用される場合、反射光量のレベルに応じて、イメージセンサーの保護用ガラスに汚れが付着しているか否かを判定するものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−243468号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、測色計で読み取った色情報が、測色計自体の異常による影響を受けているものであるのか、又はサーモクロミズム現象による影響を受けているものであるのかを切り分けることができない。
第1に、測色計に異常があることにより、波長がシフトする場合がある。この場合、測色計の測色結果は妥当でないため、スキャナーで読み取った色情報を、測色計で読み取った色情報に関連付けることにより、スキャナーで読み取った色情報を正確な値として画像形成装置にフィードバックすることができない。
第2に、測色計に異常がなかったとしても、サーモクロミズム現象の影響により、波長がシフトする場合がある。具体的には、画像形成装置から排紙される紙は、定着部を通過しているため、高温となっている。よって、画像読取装置が画像形成装置から排紙される紙を読み取る場合、その紙の熱により、画像読取装置の機内温度は上昇する。これにより、グリーンタイルの温度も上昇する。よって、サーモクロミズム現象の影響を受けることにより、波長はシフトするため、色味が変わる。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、可視領域の分光スペクトルに基づいて、用紙に形成された画像を測色する測色計と、前記測色計と対向する位置に配置され、有彩色の反射面が形成された基準板と、前記基準板の温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部により検知された前記基準板の温度と、前記可視領域の分光スペクトルとに基づいて、前記測色計が正常状態にあるか否かを判定する判定部とを備え、前記判定部は、前記温度検知部により検知された前記基準板の温度が基準温度の範囲内にあって、初期状態における前記可視領域の分光スペクトルと比べ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、前記測色計が異常状態にあると判定し、初期状態における前記可視領域の分光スペクトルと比べ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、前記測色計が正常状態にあると判定するものである。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、精度の高い画像補正を行うことができる画像読取装置及び画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、可視領域の分光スペクトルに基づいて、用紙に形成された画像を測色する測色計と、前記測色計と対向する位置に配置され、有彩色の反射面が形成された基準板と、前記基準板の温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部により検知された前記基準板の温度と、前記可視領域の分光スペクトルとに基づいて、前記測色計が正常状態にあるか否かを判定する判定部とを備えたものである。
この画像読取装置によれば、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、第1の時間から第2の時間までの間に、前記基準板の温度が前記基準温度の範囲外にある場合、前記第2の時間までに前記基準板を前記基準温度の範囲内に冷却する冷却装置をさらに備え、前記判定部は、前記基準板の温度が前記基準温度の範囲内にあって、前記第1の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークと、前記第2の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークとが異なる場合、前記測色計が異常状態にあると判定し、前記第1の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークと、前記第2の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークとが同じ場合、前記測色計が正常状態にあると判定することが好ましい。
この画像読取装置によれば、異なる時間の測色結果であっても、測色環境を同一にすることにより、測色計の測色結果の妥当性を判定することができるため、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記判定部は、前記基準板の温度が前記基準温度の範囲外にあって、前記基準板の温度が変化するにつれ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、前記測色計が正常状態にあると判定し、前記基準板の温度が変化するにつれ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、前記測色計が異常状態にあると判定することが好ましい。
この画像読取装置によれば、基準板の温度が基準温度の範囲外であっても、基準板の温度変化に追従して可視領域の分光スペクトルのピークが変化するものであれば、測色計の測色結果の妥当性を判定することができるため、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記判定部は、前記測色計が正常状態にあると判定した場合、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因をサーモクロミズム現象に起因すると判定することが好ましい。
この画像読取装置によれば、基準板の温度が基準温度の範囲外であっても、測色計が正常状態にあると判定した場合、可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因はサーモクロミズム現象に起因すると判定できるため、測色計の測色結果が機内温度の影響を受けていることが判断できる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記判定部により前記測色計が異常状態にあると判定された場合、該測色計が異常状態にある旨を表示する操作表示部をさらに備え、前記操作表示部は、タッチパネル付きの液晶ディスプレイで構成されたことが好ましい。
この画像読取装置によれば、オペレーターに測色計のメンテナンスを促すことができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムは、上記記載の画像読取装置を含む。
この画像形成システムによれば、フィードバックする補正量の信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、精度の高い画像補正を行うことができる。
実施形態に係る画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。 画像形成装置5の構成例を示す図である。 画像読取装置7の構成例を示す図である。 制御部11の機能構成の一例を示すブロック図である。 可視領域の分光スペクトルの一例を示す図である。 色差ΔE*abの一例を色ごとに示す図である。 冷却処理を含む検査処理を説明するフローチャートである。 冷却処理を説明するフローチャートである。 温度監視処理を含む検査処理を説明するフローチャートである。 温度監視処理を説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、実施形態に係る画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、給紙装置3、画像形成装置5、画像読取装置7、及び排紙装置8を備える。給紙装置3は、画像形成装置5に用紙Pを給紙するものである。画像形成装置5は、給紙装置3から給紙された用紙Pに画像を形成し、用紙Pに画像を印刷するものである。画像読取装置7は、画像形成装置5により画像が印刷された用紙Pを読み取り、各種処理を実行するものである。排紙装置8は、排紙トレイ9を備え、画像読取装置7から搬送された用紙Pを排紙トレイ9に排出するものである。
次に、画像形成装置5について具体的に説明する。図2は、画像形成装置5の構成例を示す図である。図2に示すように、画像形成装置5は、電子写真プロセス技術を利用したものであり、中間転写方式のカラー画像を形成する装置である。画像形成装置5は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色に対応する感光ドラム413が、中間転写ベルト421の走行方向(鉛直方向)に直列配置されている。画像形成装置5は、中間転写ベルト421に各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置5は、感光ドラム413上に形成されたYMCKの各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写する。画像形成装置5は、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Pに二次転写することにより、画像を用紙Pに形成する。
画像形成装置5は、原稿読取装置SC,操作表示部20_1、画像形成部40、搬送経路50、定着部60、及び制御部10等を備える。また、制御部10は、画像処理部30等を備える。
制御部10は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成されるものであり、CPUがROM又は不図示のメモリから処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像形成装置5の各部、原稿読取装置SC、及び操作表示部20_1等のそれぞれの動作を制御する。
つまり、制御部10は、画像形成装置5の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。制御部10が所定の制御プログラムを実行することにより、画像処理部30を含む機能が実現される。
操作表示部20_1は、例えば、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ(LCD)で構成され、不図示の表示部及び操作部として機能するものである。
表示部は、制御部10から入力される表示制御信号に基づき、各種操作画面、各機能の動作状況等の表示を行うものである。操作部は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備える。操作部は、ユーザーによる各種入力装置を受け付けることにより、操作信号を制御部10に出力するものである。ユーザーは、操作表示部20_1を操作することにより、画質設定を行うことができる。また、ユーザーは、操作表示部20_1を操作することにより、倍率設定、応用設定、出力設定、及び用紙設定等のような画像形成に関する設定を行うことができる。また、ユーザーは、操作表示部20_1を操作することにより、用紙搬送指示を行うことができる。
例えば、用紙搬送部70は、用紙Pの搬送経路50に従い用紙Pを搬送する。用紙Pは給紙トレイ71に収容されており、給紙トレイ71に収容された用紙Pは、給紙部72により取り込まれ、搬送経路50へと送り出される。
搬送経路50は、中間搬送ローラー、ループローラー53、及びレジストローラー54を含む複数の搬送ローラー部を備える。搬送経路50は、給紙部72から給紙された用紙Pを画像形成部40、定着部60、及び排紙ローラー58の順に搬送する。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、及び圧縮等の処理が施された後、画像の読取値として制御部10に入力される。なお、制御部10に入力される入力画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置5に接続されたパーソナルコンピューター、他の画像形成装置5から受信したもの、又は半導体メモリといった可搬性の記録媒体から読み込んだものであってもよい。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行うものである。画像処理部30は、例えば、階調補正テーブルとして構成される階調補正データに基づき階調補正を行うものである。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、色補正、シェーディング補正等のような各種補正処理又は圧縮処理等を行うものである。これらの処理が行われた画像データに基づいて、画像形成部40は制御される。
画像形成部40は、画像処理部30において各種処理が行われた画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、及びK成分の各有色トナーによる画像を形成するために、画像形成ユニット41及び中間転写ユニット42等を備え、トナー像を用紙Pに転写する。
画像形成ユニット41は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kで構成される。画像形成ユニット41Y、41M、41C,41Kのそれぞれは、同様の構成要素を有するため、共通する構成要素は同一の符号で示すこととし、その説明については省略する。例えば、図2においては、Y成分用の画像形成ユニット41Yが有する構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kのそれぞれが有する構成要素についての符号は省略する。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光ドラム413は、例えば、アルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL)、電荷発生層(CGL)、及び電荷輸送層(CTL)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光を受け、一対の正電荷と負電荷とを発生する。
電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置414は、例えば、スコロトロン帯電装置又はコロトロン帯電装置等のようなコロナ放電発生器で構成される。帯電装置414は、コロナ放電により感光ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、感光ドラム413に対して各色成分の画像に対応する光を照射する。感光ドラム413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、各色成分の現像剤(例えばトナーと磁性キャリアーとからなる二成分現像剤)を収容している。現像装置412は、感光ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体(現像ローラー)に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム413と、現像剤担持体との電位差により、現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム413の表面の露光部に移動し、付着する。
ドラムクリーニング装置415は、感光ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有する。ドラムクリーニング装置415は、一次転写後に感光ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423によりループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうち少なくとも1つのものは駆動ローラーで構成され、その他のものは従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側配置される支持ローラー423が駆動ローラーであることが好ましい。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光ドラム413に圧接されることにより、感光ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、中間転写ベルト421を介して、複数の支持ローラー423のうちの1つのものに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を介して、二次転写ローラー424に対向して配置される支持ローラー423は、バックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Pへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光ドラム413上のトナー像は、中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、すなわち、一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Pが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Pに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Pの裏面側、すなわち、二次転写ローラー424と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Pに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有する。ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写ユニット42において、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラー424を含む複数の支持ローラー423に、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
定着部60は、定着ローラー601、加圧ローラー602、及び加熱部603等を備え、画像形成部40で転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。具体的には、定着部60は、定着ローラー601と、加圧ローラー602とが互いに圧接されることにより定着ニップが形成される。定着部60は、加熱部603が定着ローラー601を加熱する。定着部60は、加圧ローラー602による加圧と、定着ローラー601が有する熱との作用を通じて、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。定着部60により定着された用紙Pは、排紙ローラー58により機外へと排出される。
用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、用紙Pは、用紙Pの表面に対する画像形成を終えたのち、切換ゲート51により、再給紙搬送経路52に搬送される。再給紙搬送経路52では、搬送された用紙Pの後端が反転ローラー55により挟持された後、逆送することにより用紙Pの表裏が反転させられる。表裏が反転させられた用紙Pは、複数の搬送ローラーにより搬送され、他方の面に対する画像形成に供するために、転写位置よりも上流側の搬送経路50に合流させられる。
次に、画像読取装置7について具体的に説明する。図3は、画像読取装置7の構成例を示す図である。画像読取装置7は、画像形成装置5の下流側に配置され、用紙Pの片面又は両面に印刷された画像を読み取るものである。画像形成装置5は、用紙Pに印刷された画像の色、位置、及び倍率等の読取結果に基づいて画像の補正量を求め、求めた画像の補正量を画像形成装置5にフィードバックする。
画像読取装置7は、制御部11、スキャナー100、測色計103、基準板105_1,105_2、及び通紙経路500を備える。通紙経路500は、通紙ローラー201により、画像形成装置5から供給された用紙Pを通紙させる経路である。なお、図3の通紙ローラー201は、2台配置されているが、その台数及び配置場所については限定されない。
また、画像読取装置7は、冷却装置145を備え、冷却装置145が基準板105_2を冷却する。具体的には、冷却装置145は、不図示の駆動部及びファンを備える。駆動部は、ファンの回転数を制御することにより、ファンの駆動及び停止を制御する。ファンは、吹き出す空気の風量を制御する。
また、画像読取装置7は、温度検知部107を備える。温度検知部107は、基準板105_2の温度を検知するものであり、基準板105_2の周辺に配置される。温度検知部107は、例えば、用紙P又は基準板105_2から放射される赤外光を検知する赤外線センサーから構成される。
また、画像読取装置7は、操作表示部20_2を備える。操作表示部20_2は、例えば、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ(LCD)で構成され、不図示の表示部及び操作部として機能するものである。操作表示部20_2は、操作表示部20_1と同様の構成及び機能を有するものであるため、ここではその説明については省略する。なお、操作表示部20_1及び操作表示部20_2を総称する場合、操作表示部20と称する。
画像読取装置7は、例えば、画像形成装置5から供給された用紙Pを受け取ると、用紙Pに形成された画像をスキャナー100及び測色計103に検出させる。画像の検出結果は、画像読取装置7の制御部11に出力される。
制御部11は、画像読取装置7の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM,及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。詳細については後述するが、制御部11は、画像の検出結果に基づいて各種処理を実行し、実行結果を画像形成装置5の制御部10に送信する。
スキャナー100は、通紙経路500を通紙する用紙Pに対向して配置され、用紙Pに印刷された画像を読み取る。スキャナー100は、用紙Pの表面を読み取るものであり、用紙Pに印刷された画像、例えば、不図示のパッチの読取動作を行うものである。
なお、上記のようにスキャナー100が1台だけが設けられている場合には、用紙Pが反転循環される循環経路が構成されることにより、用紙Pの裏面を読取可能にしてもよい。
なお、画像読取装置7は、インライン方式及びオフライン方式の何れかの方式で動作が実行される。
インライン方式とは、画像形成装置5から供給される画像形成された用紙Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成されたものである。一方、オフライン方式とは、画像形成装置5から供給される画像形成された用紙Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成されたものではなく、画像形成装置5と画像読取装置7とがそれぞれ独立して構成された方式のことである。ここでは、インライン方式を前提として以後の説明をするが、オフライン方式であってもよい。
スキャナー100について具体的に説明する。スキャナー100は、測色計103の上流側に設けられ、読取位置を通過する用紙Pに光を照射する照明装置と、1画素ごとに光電変換する複数の撮像素子を用紙幅方向に一次元状に並べて配置されたラインイメージセンサーとを主体に構成されている。スキャナー100の読取範囲は、画像形成装置5から供給される用紙Pの最大幅を読み取れるように設定されている。スキャナー100は、読取位置を通過する用紙Pの通紙動作に合わせて、用紙幅方向に延在する1ライン分の画像の読取動作を繰り返し行うことにより、用紙Pに印刷された画像を2次元画像として読み取る。読み取られた画像は、画像の読取値として利用される。
撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)により実現され得るものである。CCDは、読取位置において用紙P上の画像の読取動作を行う光学式センサーであり、一列に配置されることにより、用紙Pの幅方向における全幅の範囲を読み取り可能なカラーラインセンサーとして機能するものである。
スキャナー100は、実際に読取動作を行う際、撮像素子の他に、光学系と、読取位置を照らす照明装置とを連携させて動作する。光学系は、読取位置の画像をCCDに導くためのものであり、複数のミラーと、複数のレンズとを備える。
つまり、スキャナー100は、用紙Pの幅方向に沿って、用紙Pを読み取るラインイメージセンサーを有し、用紙Pの横幅分を1ラインとして用紙Pの通紙方向に読み取ることにより、用紙P全面の画像の読取値を取得することができる。
なお、基準板105_1は、スキャナー100と対向する位置に配置され、用紙Pに照射された光が反射する際に利用されるものである。
測色計103は、スキャナー100よりも下流側にあり、通紙経路500を通紙される用紙Pと対向する位置に配置されている。測色計103は、例えば、用紙Pに印刷されたパッチを測色することにより、用紙Pに形成する画像の色の絶対値を保証する。
具体的には、測色計103は、不図示の可視光源からパッチに向けて可視光を照射する。測色計103と対向する位置には、基準板105_2が配置されている。基準板105_2は、有彩色の反射面と、無彩色の反射面とから構成され、測色計103の動作内容に応じて、何れかの反射面を測色計103に向ける。よって、測色計103から照射された可視光は、用紙P又は基準板105_2により反射され、測色計103は、可視光の反射光の分光スペクトルを取得する。したがって、測色計103が取得する分光スペクトルは、可視領域の分光スペクトルである。
測色計103により取得された可視領域の分光スペクトルに基づき、所定の表色系への演算が実行され、パッチの色味は導き出される。このように、測色計103は、可視領域の分光スペクトルに基づいて、用紙Pを測色する。
パッチの測色結果は、所定の表色系、例えば、Lab色空間データ又はXYZ色空間データ等で表現される数値データ、すなわち測色値として生成され、制御部10又は制御部11に出力される。
なお、測色計103の測色範囲、すなわち視野角は、スキャナー100の読取範囲よりも狭く、用紙幅方向に沿ったパッチの幅よりも狭く設定されている。具体的には、パッチの反射光を取得するレンズ部は、例えば約4mm程度である。
このように、測色計103は、一定の視野角の範囲に限定して測色を行うものであるため、スキャナー100よりも高い精度で色情報を再現することができる。このため、用紙Pが通紙経路500を1回通過しただけでは、1つのパッチの列についてしか測色が実施されない。
なお、基準板105_1,105_2を総称する場合、基準板105と称する。
次に、制御部11について具体的に説明する。図4は、制御部11の機能構成の一例を示すブロック図である。図5は、可視領域の分光スペクトルの一例を示す図である。図6は、色差ΔE*abの一例を色ごとに示す図である。
制御部11が所定の制御プログラムを実行することにより、判定部111、温度制御部112、計時部114、画像補正部115、及び表示制御部116を含む機能と、記憶部113に含まれるデータ構造とが実現される。
判定部111は、画像読取装置7のメンテナンス時に動作するものであり、測色計103が正常状態にあるか否かを判定するものである。具体的には、判定部111は、温度検知部107により検知された基準板105_2の温度と、可視領域の分光スペクトルとに基づいて、測色計103が正常状態にあるか否かを判定する。判定部111は、測色計103の測色結果が妥当であるか否かを判定するものである。測色計103自体が異常状態にある場合、測色計103の分光スペクトルのピークがシフトするが、測色計103の測定環境によっても、測色計103の分光スペクトルのピークがシフトする。よって、判定部111により測色計103が正常状態にあるか否かを判定することで、測色計103の測色結果の妥当性を判定する。
例えば、画像形成装置5から排紙される用紙Pが高温の場合、用紙P面上の温度分布に偏りが生じて温度勾配が生じると共に、基準板105_2の反射面上の温度分布にも偏りが生じて温度勾配が生じる。用紙P及び基準板105_2に温度勾配ができた場合、温度に依存して色味が変わるサーモクロミズム現象が生じるため、測色計103は、正しい色味の検出ができない。
具体的には、温度が高くなるにつれ、階調変化率は大きくなる。よって、温度勾配が生じれば、正しい色味を検出することができない。例えば、温度に応じて物質の反射率が変化するサーモクロミズム現象が生じれば、図5の分布スペクトルのピークは変化する。ただし、基準板105_2の反射面が無彩色の場合、サーモクロミズム現象の影響を受けないため、画像読取装置7のメンテナンス時には基準板105_2の反射面は有彩色が形成された方を測色計103に対向させる。
例えば、図6の色差ΔE*abは、世界標準の測色基準タイルであるBCRAカラータイルを23℃から33℃へ10℃変化させたときの値を示す。つまり、測定環境の要素である周囲温度を常温付近から10℃変化させたときの値を示す。図6に示すように、無彩色であるWhiteの色差ΔE*abが0.01であるのと比べ、Greenの色差ΔE*abは0.92である。
具体的には、判定部111は、温度検知部107により検知された基準板105_2の温度が基準温度の範囲内であって、初期状態における可視領域の分光スペクトルと比べ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、測色計103が異常状態にあると判定する。一方、判定部111は、温度検知部107により検知された基準板105_2の温度が基準温度の範囲内であって、初期状態における可視領域の分光スペクトルと比べ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、測色計103が正常状態にあると判定する。ここで、基準温度とは、測色計103が正常に動作する温度である。また、基準温度の範囲は、例えば、5℃である。つまり、この場合、基準温度から+5℃までの範囲と、基準温度から−5℃までの範囲が、測色計103の基準温度の範囲内となる。
つまり、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内であれば、サーモクロミズム現象の影響は受けないため、測色計103が正常状態にあれば、メンテナンス時の可視領域の分光スペクトルは、初期状態における可視領域の分光スペクトルと同様となる。
温度制御部112は、冷却装置145の冷却温度を目標温度に制御する。具体的には、温度制御部112は、第1の時間から第2の時間までの間に、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外にある場合、第2の時間までに基準板105_2を基準温度の範囲内に冷却する。
判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内にあって、第1の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルと、第2の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルとが異なる場合、測色計103が異常状態にあると判定する。一方、判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内にあって、第1の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルと、第2の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルとが同じ場合、測色計103が正常状態にあると判定する。
つまり、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内であれば、サーモクロミズム現象の影響は受けないため、測色計103が正常状態にあれば、時間が経過しても、可視領域の分光スペクトルのピークは変化しない。
判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外であって、基準板105_2の温度が変化するにつれ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化する場合、測色計103が正常状態にあると判定する。一方、判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外であって、基準板105_2の温度が変化するにつれ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化しない場合、測色計103が異常状態にあると判定する。
つまり、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外であれば、サーモクロミズム現象の影響は受けるため、測色計103が正常状態にあれば、基準板105_2の温度の変化に伴い、可視領域の分光スペクトルのピークは変化する。
そこで、判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外であって、基準板105_2の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークが変化し、測色計103が正常状態にあると判定した場合、可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因をサーモクロミズム現象に起因すると判定する。
操作表示部20_2は、判定部111により測色計103が異常状態にあると判定された場合、測色計103が異常状態にある旨を表示する。具体的には、表示制御部116は、判定部111により測色計103が異常状態にあると判定された場合、測色計103が異常状態にある旨の画像表示指令を生成し、操作表示部20_2にその旨を表示させる。
なお、計時部114は、時間を計時するものであり、例えば、第1の時間から第2の時間に至るまでを計時する。
画像補正部115は、用紙Pに印刷された画像の補正量を求めるものである。具体的には、画像補正部115は、判定部111の判定結果により測色計103が正常状態にあると判定された場合、測色計103の測色結果と、スキャナー100の読取結果とに基づいて、画像の補正量を求める。
具体的には、画像補正部115は、測色計103で測色されたパッチの測色値に基づき、スキャナー100で読み取られたパッチの色情報を補正する。より具体的には、画像補正部115は、測色計103で測色されたパッチの色情報と、スキャナー100で読み取られたパッチの色情報とを、関連付ける。測色計103によるパッチの色情報と、スキャナー100によるパッチの色情報とが関連付けられていれば、測色計103の測色結果を、スキャナー100の読取結果に反映させることができ、正確な補正量が得られる。
なお、測色計103が正常状態にあるが、サーモクロミズム現象の影響を受けている場合、測色計103によるパッチの色情報からサーモクロミズム現象の影響分を差し引いてもよく、サーモクロミズム現象の影響がなくなってから再度測色計103に測色させ、その結果を用いてもよい。
画像処理部30は、画像補正部115で演算された補正量に基づき、画像形成部40に形成させる画像を最適化する。画像処理部30が実行する画像の最適化処理は、用紙Pに印刷する画像の表裏位置調整、濃度調整、及び色味調整等が含まれる。
次に、画像読取装置7の制御例について説明する。図7は、冷却処理を含む検査処理を説明するフローチャートである。図8は、冷却処理を説明するフローチャートである。
(検査処理)
ステップS11において、判定部111は、測色計103の検査モードに移行したか否かを判定する。測色計103の検査モードに移行した場合、ステップS12の処理に進む(ステップS11;YES)。一方、測色計103の検査モードに移行しない場合、待機状態となる(ステップS11;NO)。
ステップS12において、温度検知部107は、基準板105_2の温度を検知する。温度検知部107の検知結果は、判定部111が取得する。
ステップS13において、判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内であるか否かを判定する。基準板105_2の温度が基準温度の範囲内である場合、ステップS14の処理に進む(ステップS13;YES)。一方、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内でない場合、ステップS18の処理に進む(ステップS13;NO)。
ステップS14において、判定部111は、可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、ステップS15の処理に進む(ステップS14;YES)。一方、可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、ステップS19の処理に進む(ステップS14;NO)。
具体的には、判定部111は、記憶部113にある初期状態における可視領域の分光スペクトルのピークと比べ、測色計103から取得した可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。
ステップS15において、判定部111は、測色計103が異常状態にあると判定し、ステップS16の処理に進む。
ステップS16において、表示制御部116は、操作表示部20_2にサービスコールを表示させ、ステップS17の処理に進む。例えば、測色計103が異常状態である旨を表示させ、さらに、メンテナンスに関する情報を表示させる。
ステップS17において、判定部111は、測色計103の検査モードを終了するか否かを判定する。測色計103の検査モードを終了する場合、検査処理は終了する。一方、測色計103の検査モードを終了しない場合、ステップS12の処理に戻る。
ステップS18において、制御部11は、冷却処理を実行し、ステップS17の処理に移行する。なお、冷却処理の詳細については後述する。
ステップS19において、判定部111は、測色計103が正常状態にあると判定し、ステップS17の処理に進む。
(冷却処理)
ステップS31において、判定部111は、可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、ステップS32の処理に進む。一方、可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、ステップS35の処理に進む。
具体的には、判定部111は、記憶部113にある初期状態における可視領域の分光スペクトルのピークと比べ、測色計103から取得した可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。
ステップS32において、冷却装置145は、温度制御部112からの制御指令に基づき、基準板105_2を冷却し、ステップS33の処理に進む。
ステップS33において、温度制御部112は、基準板105_2が基準温度の範囲内に冷却されたか否かを判定する。基準板105_2が基準温度の範囲内に冷却された場合、ステップS34の処理に進む。一方、基準板105_2が基準温度の範囲内に冷却されていない場合、ステップS32の処理に戻る。
ステップS34において、判定部111は、可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、ステップS35の処理に進む。一方、可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、ステップS37の処理に進む。
具体的には、判定部111は、冷却前の第1の時間における可視領域の分光スペクトルのピークと、冷却後の第2の時間における可視領域の分光スペクトルのピークとを比較し、変化しているか否かを判定する。
ステップS35において、判定部111は、測色計103が異常状態にあると判定し、ステップS36の処理に進む。
ステップS36において、表示制御部116は、操作表示部20_2にサービスコールを表示させ、冷却処理は終了する。例えば、測色計103が異常状態である旨を表示させ、さらに、メンテナンスに関する情報を表示させる。
ステップS37において、判定部111は、測色計103が正常状態にあると判定し、冷却処理は終了する。
次に、画像読取装置7の別の制御例について説明する。図9は、温度監視処理を含む検査処理を説明するフローチャートである。図10は、温度監視処理を説明するフローチャートである。
図9に示す検査処理のうち、ステップS51、S52、S53のYES、S54、S55、S56、S57、及びS59のそれぞれの処理は、図7に示す検査処理のステップS11、S12、S13のYES、S14、S15、S16、S17、及びS19のそれぞれの処理と同一である。図9に示す検査処理のうち、ステップS53のNO、S58のそれぞれの処理は、図7に示す検査処理のステップS13のNO、S18のそれぞれの処理と異なる。よって、ステップS53のNO、S58のそれぞれの処理については説明し、他の処理については説明を省略する。
(検査処理)
ステップS53において、判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内であるか否かを判定する。基準板105_2の温度が基準温度の範囲内でない場合、ステップS58の処理に進む(ステップS53;NO)。
ステップS58において、制御部11は、温度監視処理を実行し、ステップS57の処理に移行する。なお、温度監視処理の詳細については後述する。
(温度監視処理)
ステップS71において、判定部111は、可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、ステップS72の処理に進む。一方、可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、ステップS76の処理に進む。
具体的には、判定部111は、記憶部113にある初期状態における可視領域の分光スペクトルのピークと比べ、測色計103から取得した可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。
ステップS72において、温度制御部112は、温度検知部107の検知結果に基づき、基準板105_2の温度を監視し、ステップS73の処理に進む。
ステップS73において、判定部111は、基準板105_2の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かを判定する。基準板105_2の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、ステップS74の処理に進む。一方、基準板105_2の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、ステップS76の処理に進む。
具体的には、判定部111は、基準板105_2の温度の監視中において、基準板105_2の温度の変化と、可視領域の分光スペクトルのピークの変化とが連動しているか否かを判定する。
ステップS74において、判定部111は、可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因をサーモクロミズム現象の影響に起因すると判定する。
ステップS75において、判定部111は、測色計103が正常状態にあると判定し、温度監視処理は終了する。
ステップS76において、判定部111は、測色計103が異常状態にあると判定し、ステップS77の処理に進む。
ステップS77において、表示制御部116は、操作表示部20_2にサービスコールを表示させ、温度監視処理は終了する。例えば、測色計103が異常状態である旨を表示させ、さらに、メンテナンスに関する情報を表示させる。
なお、冷却処理及び温度監視処理は、並列実行されてもよく、逐次実行されてもよく、図7,9に示すように、何れか一方のみが実行されてもよい。
以上、画像読取装置7は、基準板105の温度と、可視領域の分光スペクトルとに基づいて、測色計103が正常状態にあるか否かを判定する。これは、同じ測定環境下で測色されたものであれば、可視領域の分光スペクトルは同一になるという特性を利用したものである。
よって、同じ測定環境下で測色されたにもかかわらず、可視領域の分光スペクトルが異なれば、測色計103が異常状態にあると判定できる。また、異なる測定環境下で測色されたにもかかわらず、可視領域の分光スペクトルに変化がなければ、測色計103が異常状態にあると判定できる。
一方、同じ測定環境下で測色され、可視領域の分光スペクトルが同じであれば、測色計103が正常状態にあると判定できる。また、異なる測定環境下で測色され、可視領域の分光スペクトルに変化があれば、測色計103が正常状態にあると判定できる。
ところで、上記で説明したように、測色計103が正常状態であったとしても、可視領域の分光スペクトルが変化する要因の一つに、サーモクロミズム現象がある。サーモクロミズム現象は、温度に応じて物質の反射率が変化する事象である。例えば、画像形成装置5から排紙される紙は、定着部60を通過しているため、高温となる。よって、画像形成装置5から排紙された紙が画像読取装置7内に搬送されれば、画像読取装置7の機内温度は上昇するため、基準板105の温度も上昇する。基準板105の温度が上昇すれば、サーモクロミズム現象の影響を受け、基準板105の反射率は変化する。これにより、測色計103の測色結果も色味が変わる。例えば、基準板105の反射率が変化することにより、赤色成分のピーク波長が長波長側にシフトすれば、色は鮮やかになる。
したがって、基準板105の温度が上昇した場合、基準板105の温度が上昇していない場合と比べ、波長に対応する反射率は変化したものとなる。つまり、可視領域の分光スペクトル、特に、可視領域の分光スペクトルのピークは変化する。
具体的には、サーモクロミズム現象の発生要因の一つは熱であるため、同じ環境下であるか否かを判定する基準として、基準板105_2の温度を用いる。基準板105_2は、測色計103と対向する位置に配置され、測色計103の測色結果に影響を与えるものである。基準板105_2の色は、無彩色であれば、サーモクロミズム現象の影響を受けないが、可視領域全域の波長シフトを確認することができない。
よって、同色成分のピーク波長が長波長側及び短波長側の何れにシフトしているかを判定するには、基準板105_2の色は有彩色が望ましく、特に、グリーンタイルが好ましい。グリーンは、可視領域のうち、中間波長に相当する。よって、グリーンタイルを用いれば、サーモクロミズム現象の影響を受けるが、可視領域全域の波長シフトを確認することができる。
以上の説明から、画像読取装置7は、有彩色の反射面が形成された基準板105の温度と、可視領域の分光スペクトルとに基づいて、測色計103が正常状態にあるか否かを判定することにより、測色計103の測色結果の妥当性を判定することができるため、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、基準板105の温度が基準温度の範囲内であれば、可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かにより、測色計103が異常状態にあるか否かを判定すればよい。具体的には、測色計103が正常状態にあり、基準板105の温度が基準温度の範囲内であれば、各色成分のピーク波長は長波長側及び短波長側の何れにもシフトしない。一方、測色計103が異常状態にあれば、基準板105の温度が基準温度の範囲内であったとしても、各色成分のピーク波長は長波長側及び短波長側の何れかにシフトする。
よって、基準板105の温度が基準温度の範囲内であれば、可視領域の分光スペクトルのピークが変化しているか否かにより、測色計103が異常状態にあるか否かを判定することで、測色計103の測色結果の妥当性を判定することができる。これにより、基準板105の温度が基準温度の範囲内であれば、可視領域の分光スペクトルのピークの変化量に基づいて、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、基準板105の温度が基準温度の範囲外であれば、基準板105を基準温度の範囲内に冷却し、可視領域の分光スペクトルのピークの変化を判定することにより、測色計103が異常状態にあるか否かを判定すればよい。具体的には、第1の時間から第2の時間までの間に、基準板105の温度が基準温度の範囲外であれば、第2の時間までに基準板105を基準温度の範囲内に冷却する。このようにすれば、第1の時間における可視領域の分光スペクトル及び第2の時間における可視領域の分光スペクトルは、何れも基準板105の温度が基準範囲内に制御されている。よって、第1の時間のときの測定環境下と、第2の時間のときの測定環境下とは同一の測定環境下に制御されている。
したがって、第1の時間における可視領域の分光スペクトルと、第2の時間における可視領域の分光スペクトルとを比較することにより、測色計103が正常状態にあるのか否かを判定することができる。これにより、異なる時間の測色結果であっても、測色環境を同一にすることにより、測色計103の測色結果の妥当性を判定することができるため、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、基準板105の温度が基準温度の範囲外であっても、基準板105の温度が変化するものであれば、サーモクロミズム現象の影響を受けているか否かを判定することができる。
具体的には、基準板105の温度を監視し、基準板105の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークが変化したか否かを判定すればよい。基準板105の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークが変化すれば、測色計103は正常状態にあると判定することができる。これにより、基準板105の温度が基準温度の範囲外であっても、基準板105の温度変化に追従して可視領域の分光スペクトルのピークが変化するものであれば、測色計103の測色結果の妥当性を判定することができるため、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、基準板105の温度を監視し、基準板105の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークが変化し、測色計103は正常状態にある場合、可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因はサーモクロミズム現象に起因すると判定できる。
具体的には、上記で説明したように、サーモクロミズム現象は、温度に応じて物質の反射率が変化する事象である。よって、基準板105は、サーモクロミズム現象の影響を受ければ、測色計103の測色結果の色味が変化する。したがって、測色計103が正常状態であれば、基準板105の温度が変化するにつれ、可視領域の分光スペクトルのピークは変化する。そこで、基準板105の温度変化と、可視領域の分光スペクトルのピークの変化とが連動するものであれば、可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因をサーモクロミズム現象に起因すると判定できる。これにより、基準板105の温度が基準温度の範囲外であっても、測色計103が正常状態にあると判定した場合、可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因はサーモクロミズム現象に起因すると判定できるため、測色計103の測色結果が画像読取装置7の機内温度の影響を受けていることが判断できる。
また、測色計103が異常状態にあると判定された場合、その旨を表示することにより、機内にある測色計103が異常状態にあることを機外に報知することができる。これにより、画像形成システム1を操作するオペレーターに測色計103のメンテナンスを促すことができる。
以上、本実施形態に係る画像読取装置7は、可視領域の分光スペクトルに基づいて、用紙Pに形成された画像を測色する測色計103と、測色計103と対向する位置に配置され、有彩色の反射面が形成された基準板105_2と、基準板105_2の温度を検知する温度検知部107と、温度検知部107により検知された基準板105_2の温度と、可視領域の分光スペクトルとに基づいて、測色計103が正常状態にあるか否かを判定する判定部111とを備えたものである。
これにより、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7において、判定部111は、温度検知部107により検知された基準板105_2の温度が基準温度の範囲内にあって、初期状態における可視領域の分光スペクトルと比べ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、測色計103が異常状態にあると判定し、初期状態における可視領域の分光スペクトルと比べ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、測色計103が正常状態にあると判定する。
これにより、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内であれば、可視領域の分光スペクトルのピークの変化量に基づいて、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7において、第1の時間から第2の時間までの間に、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外にある場合、第2の時間までに基準板105_2を基準温度の範囲内に冷却する冷却装置145をさらに備え、判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲内にあって、第1の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークと、第2の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークとが異なる場合、測色計103が異常状態にあると判定し、第1の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークと、第2の時間における測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークとが同じ場合、測色計103が正常状態にあると判定する。
これにより、異なる時間の測色結果であっても、測色環境を同一にすることにより、測色計103の測色結果の妥当性を判定することができるため、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7において、判定部111は、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外にあって、基準板105_2の温度が変化するにつれ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、測色計103が正常状態にあると判定し、基準板105_2の温度が変化するにつれ、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、測色計103が異常状態にあると判定する。
これにより、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外であっても、基準板105_2の温度変化に追従して可視領域の分光スペクトルのピークが変化するものであれば、測色計103の測色結果の妥当性を判定することができるため、精度の高い画像補正を行うことができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7において、判定部111は、測色計103が正常状態にあると判定した場合、測色計103による可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因をサーモクロミズム現象に起因すると判定する。
これにより、基準板105_2の温度が基準温度の範囲外であっても、測色計103が正常状態にあると判定した場合、可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因はサーモクロミズム現象に起因すると判定できるため、測色計103の測色結果が機内温度の影響を受けていることが判断できる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7において、判定部111により測色計103が異常状態にあると判定された場合、測色計103が異常状態にある旨を表示する操作表示部20_2をさらに備え、操作表示部20_2は、タッチパネル付きの液晶ディスプレイで構成されたものである。
これにより、オペレーターに測色計103のメンテナンスを促すことができる。
また、本実施形態に係る画像形成システム1によれば、画像読取装置7を含むものである。
これにより、画像形成システム1は、フィードバックする補正量の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明に係る画像読取装置7を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、画像読取装置7がインライン方式を用いる一例について説明したが、これに限らず、オフライン方式を用いるものであってもよい。
また、用紙Pの表面を読み取るスキャナー100が設けられている一例について説明したが、これに限らず、用紙Pの裏面を読み取るスキャナー100が設けられ、読取結果が、例えば、用紙Pに印刷された画像の表裏のずれのチェック、想定外の画像の有無等のチェックに利用されるものであってもよい。
また、撮像素子がCCDである一例について説明したが、これに限らず、撮像素子はCMOSであってもよい。
また、基準温度の範囲が5℃である一例について説明したが、これに限らず、異なる値であってもよい。要するに、測色計103が正常に動作する温度範囲であればよい。
1 画像形成システム
3 給紙装置
5 画像形成装置
7 画像読取装置
8 排紙装置
9 排紙トレイ
10、11 制御部
100 スキャナー
103 測色計
105、105_1,105_2 基準板
107 温度検知部
111 判定部
112 温度制御部
113 記憶部
114 計時部
115 画像補正部
116 表示制御部
145 冷却装置
20、20_1、20_2 操作表示部
201 通紙ローラー
30 画像処理部
40 画像形成部
41、41Y、41M、41C、41K 画像形成ユニット
42 中間転写ユニット
411 露光装置
412 現像装置
413 感光ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
423 支持ローラー
424 二次転写ローラー
426 ベルトクリーニング装置
50 搬送経路
51 切換ゲート
52 再給紙搬送経路
53 ループローラー
54 レジストローラー
55 反転ローラー
58 排紙ローラー
500 通紙経路
60 定着部
601 定着ローラー
602 加圧ローラー
603 加熱部
70 用紙搬送部
71 給紙トレイ
72 給紙部

Claims (6)

  1. 可視領域の分光スペクトルに基づいて、用紙に形成された画像を測色する測色計と、
    前記測色計と対向する位置に配置され、有彩色の反射面が形成された基準板と、
    前記基準板の温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部により検知された前記基準板の温度と、前記可視領域の分光スペクトルとに基づいて、前記測色計が正常状態にあるか否かを判定する判定部と
    を備え、
    前記判定部は、
    前記温度検知部により検知された前記基準板の温度が基準温度の範囲内にあって、
    初期状態における前記可視領域の分光スペクトルと比べ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、前記測色計が異常状態にあると判定し、
    初期状態における前記可視領域の分光スペクトルと比べ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、前記測色計が正常状態にあると判定する、
    画像読取装置。
  2. 第1の時間から第2の時間までの間に、前記基準板の温度が前記基準温度の範囲外にある場合、前記第2の時間までに前記基準板を前記基準温度の範囲内に冷却する冷却装置
    をさらに備え、
    前記判定部は、
    前記基準板の温度が前記基準温度の範囲内にあって、
    前記第1の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークと、前記第2の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークとが異なる場合、前記測色計が異常状態にあると判定し、
    前記第1の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークと、前記第2の時間における前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークとが同じ場合、前記測色計が正常状態にあると判定する
    請求項に記載の画像読取装置。
  3. 前記判定部は、
    前記基準板の温度が前記基準温度の範囲外にあって、
    前記基準板の温度が変化するにつれ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化している場合、前記測色計が正常状態にあると判定し、
    前記基準板の温度が変化するにつれ、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化していない場合、前記測色計が異常状態にあると判定する
    請求項に記載の画像読取装置。
  4. 前記判定部は、
    前記測色計が正常状態にあると判定した場合、前記測色計による前記可視領域の分光スペクトルのピークが変化した要因をサーモクロミズム現象に起因すると判定する
    請求項に記載の画像読取装置。
  5. 前記判定部により前記測色計が異常状態にあると判定された場合、該測色計が異常状態にある旨を表示する操作表示部をさらに備え、
    前記操作表示部は、
    タッチパネル付きの液晶ディスプレイで構成された
    請求項の何れか一項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の画像読取装置と、
    前記用紙に画像を形成する画像形成装置と
    を備えた画像形成システム。
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