JP6248952B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

排気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6248952B2
JP6248952B2 JP2015007225A JP2015007225A JP6248952B2 JP 6248952 B2 JP6248952 B2 JP 6248952B2 JP 2015007225 A JP2015007225 A JP 2015007225A JP 2015007225 A JP2015007225 A JP 2015007225A JP 6248952 B2 JP6248952 B2 JP 6248952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
conductor
housing
catalyst
electrically heated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015007225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016133021A (ja
Inventor
和樹 鶴見
和樹 鶴見
田中 比呂志
比呂志 田中
圭介 永坂
圭介 永坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015007225A priority Critical patent/JP6248952B2/ja
Publication of JP2016133021A publication Critical patent/JP2016133021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6248952B2 publication Critical patent/JP6248952B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

本発明は、排気浄化装置に関する。
従来、内燃機関の排気通路に設置される排気浄化装置として、電気加熱式触媒(EHC:Electrically Heated Catalyst)を用いたものが公知である。電気加熱式触媒は、内燃機関始動時において触媒を急速に加熱して活性化温度にすることにより、排気ガス中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等を除去するものである。一般的に電気加熱式触媒は、電流が流されることにより発熱する触媒担体と、触媒担体の外周面において触媒担体を挟むように対向して設置された一対の電極とを有する。触媒担体は、通常は円柱状であり、その内部において排気ガスの流れるハニカム状の複数の通路を有し、金属製のハウジングで覆われている。金属製のハウジングと触媒担体との間には、絶縁性材料からなる保持マットが配置されており、この保持マットは、ハウジング内で触媒担体を定位置に保持すると共に、触媒担体上に配置された電極に電流を流したときの、電極と金属製のハウジングとの間の放電及び短絡を防ぐ。
斯かる電気加熱式触媒を用いた排気浄化装置では、触媒担体上に配置された電極は、電力を供給するための導電体と接続されており、導電体は排気浄化装置の外部に配置された電源に通電可能に接続される。斯かる導電体のために、例えば、特許文献1に記載の装置では、電極の外周面上に配置された保持マットは切欠部を有する。外部電源から触媒担体上に配置された電極に電力を供給する導電体はこの切欠部を通って配置される。また、保持マットの切欠部の径方向外側に位置するハウジングの部分には、ハウジングの外部から電極が設けられたハウジング内に導電体を侵入させるための電気接続室が設けられている。電気接続室は、ハウジングの内面と、触媒担体上に配置された電極の外周面と、切欠部を有する保持マットと、によって画成される空間であり、放電及び短絡を防ぐために金属製のハウジングの内面と導電体との間に所定距離を確保するように構成されている。さらに、電気接続室の空間は、導電体の接続作業の容易化のために確保された空間でもある。
特許5263456号公報 特開2012−107597号公報
上述したように、特許文献1に記載された装置においては、触媒担体上に配置された電極の外周面上に配置された保持マットが切欠部を有するため、触媒担体のうち保持マットで覆われた部分と保持マットの切欠部が周囲に配置された部分とでは、触媒担体から外部への放熱性が異なる。具体的には、保持マットで覆われた触媒担体の部分はその温度が低下しにくいのに対して、保持マットの切欠部が周囲に配置された部分ではその温度が低下しやすい。この結果、触媒担体のこれら部分間には温度差が生じ、これにより熱応力が大きくなってしまうおそれがある。そこで、かかる課題に鑑みて、本発明の目的は、電気加熱式触媒における触媒担体の熱応力が大きくなるのを抑制することを可能とする排気浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明によれば、内燃機関の排気通路に配置された排気浄化装置であって、排気通路を内部に画成するハウジングと、ハウジング内に配置された電気加熱式触媒と、ハウジング内に配置されると共に電気加熱式触媒の排気流れ方向上流側又は下流側に配置された絶縁体と、電気加熱式触媒及び絶縁体の外周面とハウジングとの間に配置されて電気加熱式触媒及び絶縁体を保持する保持マットと、電気加熱式触媒に電力を供給する導電体と、を具備し、ハウジングの内面と絶縁体の外周面と保持マットとによって電気接続室が画成され、導電体は、ハウジングの外側から電気接続室を画成するハウジングの部分を貫通してハウジングの内側へと延びると共に、絶縁体の表面上又は絶縁体の内部を通って電気加熱式触媒へと電流を流すことができるように接続され、電気加熱式触媒が、導電体を介して電流が流されることによって加熱される、排気浄化装置が提供される。
第1の発明によれば、電気加熱式触媒における触媒担体の熱応力が大きくなるのを抑制することを可能とする排気浄化装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る排気浄化装置の概略的な斜視図である。 図1の排気浄化装置の軸線方向に沿った部分断面図である。 電気加熱式触媒の外周面上に電気接続室を設けた排気浄化装置の軸線方向に沿った部分断面図である。 本発明の第二実施形態に係る排気浄化装置の軸線方向に沿った部分断面図である。 図5(A)は図3の電気接続室の拡大図であり、図5(B)は、図4の電気接続室の拡大図である。 図4で示した第二実施形態の変形例における導電体の配線態様を示す電気接続室周辺の拡大図である。 本発明の第三実施形態に係る排気浄化装置の軸線方向に沿った断面図である。 図7で示した第三実施形態の第一変形例に係る排気浄化装置を示す断面図である。 図7で示した第三実施形態の第二変形例に係るスペーサの平面図である。 スペーサの径方向の厚さを一定にした場合のスペーサを、下流側から見た平面図である。 図7で示した第三実施形態の第三変形例に係るスペーサの平面図である。 本発明の第四実施形態に係る排気浄化装置の軸線方向に沿った部分断面図である。 本発明に係る排気浄化装置の製造工程を示す図であり、ハウジング内に電気加熱式触媒を挿入する工程を示す図である。 図13に示す工程の後、さらにハウジング内に絶縁体を挿入する工程を示す図である。 図14の排気浄化装置を矢印Aの方向に見た概略的な矢視図である。 図14で示す工程の後、さらに中継導電体を、導電体に溶接する工程を示す図である。 図16で示す工程の後、さらに碍子を配置し、導電体を中継導電体と接続し、蓋を配置する工程を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に亘り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る排気浄化装置1について説明する。図1は本発明に係る排気浄化装置1の概略的な斜視図である。図2は、図1の排気浄化装置1の軸線方向に沿った部分断面図である。
図1及び図2に示されるように、排気浄化装置1は、内燃機関の排気通路に設けられた金属製のハウジング2と、ハウジング2内に配置された円柱状の電気加熱式触媒3及び絶縁体4と、を有する。絶縁体4は、図1及び図2に示される内燃機関(図示せず)からの排気ガスの流れ方向において、電気加熱式触媒3に対して下流側に配置される。
電気加熱式触媒3は、電流が流されることにより発熱する触媒担体32と、触媒担体32の外周面において触媒担体32を挟むように対向して設置された一対の電極33及び34と、を有する。触媒担体32は、その内部において排気ガスの流れるハニカム状の複数の通路(セル)7を有する。触媒担体32の材料としてはSiC等を使用することができるが、電流を流すと発熱する耐熱性のある材料であればSiC以外の材料を用いてもよい。触媒担体32は、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物といった有害物質を除去する三元触媒として機能するように触媒等を担持する。
絶縁体4は、コージェライト、アルミナといった昇温性に優れた絶縁性材質から成り、電気加熱式触媒3と同様に、その内部において排気ガスの流れるハニカム状の複数の通路7を有する。絶縁体4は、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)として構成されてもよく、或いは三元触媒や酸化触媒等として構成されてもよい。絶縁体4を電気加熱式触媒3の下流側に配置すると、電気加熱式触媒3と絶縁体4との間で排気ガスが一時的に滞留し、この排気ガスの熱が電気加熱式触媒3に伝わり、電気加熱式触媒3の加熱を補助するという効果を有する。
ハウジング2の内周面には、絶縁コート19が施されている。さらにハウジング2の内周面側には、円筒状の保持マット9が配置されている。保持マット9は、その外周面において、絶縁コート19が施されたハウジング2の内周面と接すると共に、その内周面において電気加熱式触媒3及び絶縁体4の外周面と接し、電気加熱式触媒3及び絶縁体4をハウジング2内で保持する。保持マット9は、アルミナ及びシリカを主成分とするセラミックファイバー等の絶縁性材料から成るものであり、触媒担体32上に配置された電極33及び34に電流が流されるときに、電極と金属製のハウジング2との間の放電及び短絡を防ぐ役割を担う。また、保持マット9は、排気ガスが電極及び導電体に触れるのを防ぐ役割も担う。
電気加熱式触媒3の電極33は導電体8と接続されている。導電体8は、電極33から、電気加熱式触媒3の外周面と保持マット9との間を下流方向に且つ絶縁体4の外周面と保持マット9との間を下流方向に延び、電気接続室6に達する。電気接続室6は、径方向外側に部分的に突出したハウジング2の内面12と、切欠部10が設けられた保持マット9と、絶縁体4の外周面14と、で画成される空間である。切欠部10は、保持マット9の内周面から外周面へと貫通する孔である。電気接続室6は、金属製のハウジング2の内面12と導電体8との間に所定距離d1及びd2を確保することによって、導電体8に電流が流されたときの、ハウジング2の内面12と導電体8との間の放電及び短絡を防ぐために設けられる。さらに、電気接続室6は、導電体8及び15の接続作業を容易にするために確保された空間でもある(図16及び図17参照)。
保持マット9の内周面に沿って切欠部10に達した導電体8は、そこから電気接続室6内を絶縁体4の径方向外側へと延びる。電気接続室6内を径方向外側へと延びた導電体8は、ハウジング2の外部から電気接続室6内へと通された導電体15と電気接続室6内で接続される。導電体15は、排気浄化装置1の外部に配置された外部電源(図示せず)と接続される。
外部電源により電力が供給されると、導電体15、導電体8、電極33を介して電気加熱式触媒3の触媒担体32に電流が流されて加熱される。これにより、触媒担体32が急速に加熱されて触媒の活性化温度に達し、これにより電気加熱式触媒3によって排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素及び窒素酸化物等を除去することが可能となる。
なお、もう一方の電極34及びこの電極34に接続された導電体(図示せず)については詳細に説明していないが、上記と同様に構成することが可能である。したがって、電極34及び電極34に接続された導電体は、電気接続室6に対して絶縁体4を挟んでハウジング外周面上の対向する位置にもう一つの電気接続室を設けて導電体8と同様に外部電源に接続されてもよい。或いは、導電体8に対して絶縁性を確保するような構成で導電体8と共に電気接続室6を通って外部電源に接続されてもよい。
図3は、本発明とは異なり、絶縁体4の外周面上ではなく電気加熱式触媒3の電極33の外周面上に電気接続室6を設けた場合の排気浄化装置の軸線方向に沿った部分断面図である。図2に示した本発明の第一実施形態と図3の例とを比較すると、図2に示した例では、電気接続室6が絶縁体4の外周面上に設けられるため、保持マット9の切欠部10も絶縁体4の外周面上に設けられる。これに対し、図3に示した例では、電気接続室6aが電気加熱式触媒3の外周面上に設けられるため、保持マット9の切欠部10aも電気加熱式触媒3の外周面上に設けられる。
このため、図3に示した例では、電気加熱式触媒3の触媒担体32のうち、保持マット9で覆われた部分はその温度が低下しにくいのに対して、保持マット9の切欠部10aが周囲に配置された部分では温度が低下しやすい。この結果、触媒担体32のこれら部分間には温度差が生じ、これにより熱応力が大きくなるおそれがある。さらに、触媒担体32のうち保持マット9の切欠部10aが周囲に配置された部分は、ハウジング2及び保持マット9によってその外周面で保持されていない。このため、この部分には触媒担体32内部を通る排気ガスの圧力によって触媒担体32の外周壁に働く応力が局所的に集中してしまうおそれがある。
一方、図2に示した例の絶縁体4についても、同様の理由から熱応力等が大きくなってしまうおそれがある。しかしながら、絶縁体4は通電加熱されておらず、よって図2に示された絶縁体4において熱応力等が大きくなったとしても、排気浄化装置1の触媒の浄化効率にはさほど影響を与えない。
したがって、本発明に係る排気浄化装置の1つの特徴は、保持マット9のうち絶縁体4の外周面上に配置された部分に、導電体8を通すための切欠部10を設けることにある。これにより、電気加熱式触媒3の外周面上に配置された保持マット9に切欠部10を設ける必要がなくなるため、電気加熱式触媒3の触媒担体32において熱応力等が大きくなることが抑制される。
次に、図4、図5A及び図5Bを参照して、本発明の第二実施形態について説明する。図4は、第二実施形態に係る排気浄化装置11を示す軸線方向に沿った部分断面図である。第二実施形態に係る排気浄化装置11の構成は以下に説明する部分を除いて基本的に第一実施形態に係る排気浄化装置1の構成と同様である。本実施形態においては、絶縁体4aは、その外周面からハニカム状の複数の通路7(図1参照)のうちの1つの通路まで延びる貫通孔16を具備する。また、本実施形態では、導電体8が、絶縁体の外周面に沿って上流側へと延びるのではなく、貫通孔16を通って通路17内に侵入すると共に、その通路17内を通って上流方向へと延びる。そして、導電体8は、絶縁体4aの上流側端面において通路17から出て電気加熱式触媒3の電極33へと接続される。以下、図5A及び図5Bを用いて詳細に説明する。
図5Aは、本発明とは異なる図3の電気接続室6aを拡大したものであり、図5Bは、図4の電気接続室6を拡大したものである。図5Aに示した例及び図5Bに示した第二実施形態共に、外部電源(図示せず)に接続された導電体15が、ハウジング2に設置された碍子18を介して電気接続室6、6a内へと延び、電気接続室6、6a内で導電体8と接続されるという点では共通している。ここで、図5Aに示した例では、導電体8が触媒担体32の外周面上で電気加熱式触媒3の電極33に接続されている。これに対して、図5Bに示した例では、導電体8は絶縁体4aの貫通孔16を通って通路17に達し、その通路17を通って上流方向へと延びる。
ところで、図5Aに示した例では、電気接続室6aは、電流を流したときに電極33、導電体8及び15と、金属製のハウジング2と、の間の放電及び短絡を防ぐために、導電体8とハウジング2との間は所定距離d1〜d3だけ離間させる必要がある。
特に、図5Aに示した例では、触媒担体32の外周面上に電極33が配置されているため、この電極33とハウジング2の内面との間の放電及び短絡を防ぐための措置が必要となる。このため、図5Aに示した例では、絶縁コート19aを電気接続室6a内のハウジング2の内面に部分的に施しており、これにより電極33とハウジング2の内面との間の放電及び短絡を防ぐための所定距離d3が確保される。
これに対して、図5Bに示した第二実施形態の排気浄化装置においては、導電体8は絶縁体4aの外周面上ではなく絶縁体4a内の通路17を通って延びる。このため、放電及び短絡を防ぐために絶縁体4aの外周面とハウジング2の内面との間に所定距離d3を確保する必要がない。したがって、絶縁コート19を電気接続室6内のハウジング2の内面に施す必要がない。また、これによって図5Bに示すように、碍子18を絶縁体4aに近づけて配置することができる。これにより、図5Bのハウジング2の上面は、図5Aのハウジング2の上面よりも図中に「S」で示される距離だけ下方へと下げることができ、電気接続室6全体の容積を小さくすることが可能となる。
次に、図6を参照して、本発明の第二実施形態の変形例について説明する。図6は、本変形例における導電体の配線態様を示す電気接続室6周辺の拡大図である。本変形例に係る排気浄化装置の構成は、以下に説明する部分を除いて基本的に図4で説明した第二実施形態に係る排気浄化装置の構成と同様である。
本変形では、絶縁体4bに、通路17と絶縁体4bの外周面との間に延びる分岐貫通孔20が形成される。この分岐貫通孔20は、絶縁体4bの外周面のうち電気接続室6に対面する部分とは異なる部分に形成される。本変形例では、導電体8は、図4で示した例と同様に、貫通孔16を介して電気接続室6から通路17へと延びる。加えて、本変形例では、絶縁体4b内の通路17へと達した導電体8は、通路17を上流方向へと延びる途中で分岐貫通孔20へと案内される。分岐貫通孔20へと案内された導電体8は、絶縁体4bの外周面に達し、そこから絶縁体4bの外周面に沿って上流方向に延び、電気加熱式触媒3の電極33へと接続される。この実施形態においても、電気接続室6の底面は絶縁体4bの外周面であるため、図5Bに示した場合と同様の理由から、電気接続室6全体の容積を小さくすることが可能となる。
次に、図7及び図8を参照して本発明の第三実施形態について説明する。図7は、第三実施形態に係る排気浄化装置21の、図4と同様な断面図である。第三実施形態に係る排気浄化装置21の構成は、以下に説明する部分を除いて基本的に第二実施形態に係る排気浄化装置の構成と同様である。第三実施形態に係る排気浄化装置21では、電気加熱式触媒3と絶縁体4aとの間にリング状のスペーサ5が配置される。スペーサ5は、その上流側において電気加熱式触媒3に、その下流側において絶縁体4aに接するように配置される。また、スペーサ5は、その径方向の厚さが一周に亘ってほぼ一定となるように形成される。スペーサ5の内部には、電気加熱式触媒3や絶縁体4aの軸線に対して傾斜して配置された導電体通路22が形成される。本実施形態では、絶縁体4aの上流側端面において通路17から上流側に出た導電体8は、スペーサ5の導電体通路22を通って電気加熱式触媒3の外周面上まで延び、電気加熱式触媒3の電極33に接続される。加えて、本実施形態では、導電体8が通る絶縁体4aの通路17は、その下流側において封止プラグ23によって封止される。
本実施形態に係る排気浄化装置21によれば、導電体8がスペーサ5の導電体通路22内を通るように配置されることによって、導電体8は、電気加熱式触媒3と絶縁体4aとの間において排気ガスと接触することが防止される。このため、排気ガスによる導電体8の腐食を抑制することが可能となる。さらに、本実施形態では、通路17の下流側端部に封止プラグ23が設置されるため、排気ガスが絶縁体4aの下流側から通路17へと侵入するのを防ぐことも可能となる。このため、通路17内を通る導電体8も排気ガスに曝されることが防止され、これにより導電体8の腐食を抑制することができる。また、本実施形態では、スペーサ5は、その径方向の厚さが一周に亘ってほぼ一定となるように形成されているため、後述する第二変形例に比べて容易に製造されることができる。
次に、図8を参照して、第三実施形態の第一変形例に係る排気浄化装置21aについて説明する。図8は、図7で説明した第三実施形態の第一変形例に係る排気浄化装置21aを示す、図7と同様な断面図である。本変形例に係る排気浄化装置21aでは、図8に示すように、電気加熱式触媒3aと絶縁体4aとの間に、図7で示したスペーサ5とは異なる構成を有するスペーサ5aが配置される。具体的には、本変形例のスペーサ5aは、その内周面に傾斜部25を有している。傾斜部25は、スペーサ5aをハウジング2内に配置した状態で、スペーサ5aの内周の径が、下流側から上流側へと大きくなるような形状とされる。
ところで、本第三実施形態においては、スペーサ5を配置することによって、電気加熱式触媒3の通路24は、その一方の端部が塞がれてしまうため、この通路24には排気ガスが流れなくなってしまう。このため、この通路24周りでは電気加熱式触媒3は排気ガスを浄化することができない。これに対して、本変形例のスペーサ5aによれば、スペーサ5aによって電気加熱式触媒3aの通路24の下流側端部が塞がれないため、スペーサ5aの配置位置上流側に位置する通路24内も排気ガスが流れることができるようになり、よってこれら通路24によっても排気ガスを浄化することができるようになる。
次に、図9を参照して、第三実施形態の第二変形例について説明する。図9は、本変形例に係るスペーサ5bの平面図である。本変形例に係るリング状のスペーサ5bは、導電体8が配置される絶縁体4の1つの通路17に対応する部分のみ径方向内側に突出した遮断部26を有し、この遮断部26により1つの通路17を塞ぐような構成となっている。一方、遮断部26が設けられていない部分ではリング状のスペーサ5bは絶縁体4の通路の前方に位置しないように延びており、よって、リング状のスペーサ5bは導電体8が配置されていない絶縁体4の通路を塞がないように構成される。
ここで、上記第三実施形態及び第一変形例のようにスペーサの径方向の厚さを一周に亘って一定にした場合を考える。図10は、スペーサ5の厚さを一定にした場合におけるスペーサ5を、下流側から見た平面図である。図10においては、スペーサ5を設置した状態における電気加熱式触媒3又は絶縁体4aの外周面に相当する位置を破線で示し、スペーサ5の配置によって通路が遮断される電気加熱式触媒3又は絶縁体4aの遮断部26aを斜線で示す。この図において導電体通路22は省略されている。図10からわかるように、スペーサ5の厚さを一定にすると、遮断部26の占める面積が大きくなるため、排気ガスが流れる触媒担体32又は絶縁体4aの通路の数が減少してしまう。これにより電気加熱式触媒3や絶縁体4aの浄化効率を低下させてしまう。これに対して、第二変形例によれば、遮断部26が塞ぐ通路の数を少なくすることができるため、排気ガスの浄化を行う触媒担体又は絶縁体4aの通路の数の減少を抑制することができ、それにより触媒の浄化効率を向上させることが可能となる。
次に図11を参照して、第三実施形態の第三変形例について説明する。図11は、本変形例に係るスペーサ5cの平面図である。本変形例では、電極33と電気接続室6との間で導電体8が複数配置され、これら複数の導電体8は互いに隣接する複数の通路17を通って延びるように配置される。本変形例に係るリング状のスペーサ5cは、複数の導電体8が配置される絶縁体4の複数の通路17に対応する部分において径方向内側に突出した遮断部26bを有する。図11に示した例では、遮断部26bは、スペーサ5cの円周に沿った円弧とこの円周の2点間で延びる弦部とによって画成される。この遮断部26bにより絶縁体4の断面上において隣接する複数の通路17を塞ぐような構成となっている。一方、遮断部26bが設けられていない部分ではリング状のスペーサ5cは絶縁体4の通路の前方に位置しないように延びており、よって、リング状のスペーサ5cは複数の導電体8が配置されていない絶縁体4の通路を塞がないように構成される。したがって、本変形例に係るスペーサ5cを配置する場合においても、図9で説明した第二変形例に係るスペーサ5bの場合と同様に、遮断部26bが塞ぐ通路の数を少なくすることができるため、排気ガスの浄化を行う触媒担体又は絶縁体4aの通路の数の減少を抑制することができ、それにより触媒の浄化効率を向上させることが可能となる。
本変形例に係るスペーサ5cが塞ぐ通路17は、絶縁体4の断面上において隣接する複数の通路間の隔壁を取り除いて1つの大きな通路として構成されたものであってもよい。この場合、その1つの大きな通路を通る導線の形状は、隔壁を取り除く前の複数の通路をそれぞれ通る導線の形状よりも大きくすることができる。
次に、図12を参照して本発明の第四実施形態について説明する。図12は、第四実施形態に係る排気浄化装置31の、図2と同様な部分断面図である。第四実施形態に係る排気浄化装置31の構成は、以下に説明する部分を除いて基本的に図4で示した第二実施形態に係る排気浄化装置11の構成と同様である。
本実施形態においては、絶縁体4cが電気加熱式触媒35よりも上流側に配置される。また、本実施形態においても、電気接続室6は、絶縁体4cの外周面上に設けられているため、絶縁体4cの外周面上に配置された保持マット9は、電気接続室6に導電体8を通すための切欠部10を有する。これに対し、電気加熱式触媒35の電極37の外周面上には電気接続室6が設けられていないため、電気加熱式触媒35の外周面上に配置された保持マット9は、切欠部10を有しない。これにより、図2で示された第一実施形態において説明したのと同様に、電気加熱式触媒35の触媒担体36において熱応力が大きくなるのを抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る排気浄化装置31は、図4及び図5Bで説明した第二実施形態に係る排気浄化装置11と同様、電気接続室6の底面が絶縁体4cの外周面であるため、第二実施形態に係る排気浄化装置11の場合と同様の理由から、電気接続室6の全体の容積を小さくすることが可能となる。
また、図7に示す第三実施形態に係る排気浄化装置21の場合と同様に、スペーサ5d及び封止プラグ23を配置することにより、導電体8が排気ガスと接触するのを防ぎ、排気ガスによる導電体8の腐食を抑制することが可能となる。
本実施形態に係る排気浄化装置31において、導電体8は、図4で示した第二実施形態に係る排気浄化装置11の場合と同様に、絶縁体4cの貫通孔16を通して絶縁体4cの内部の通路17に達し、そこから電気加熱式触媒35の電極37へと延びるように構成されている。しかしながら、本実施形態に係る導電体8は、図1及び図2で示した第一実施形態に係る排気浄化装置1の場合と同様に、絶縁体4cの外周面に沿って電気加熱式触媒35の電極37へと延びるように構成されてもよい。
さらに本実施形態に係る排気浄化装置31において、スペーサ5dは、図7及び図9に示した第三実施形態に係る排気浄化装置21のスペーサ5と類似したスペーサとして示されているが、図8、10及び11に示した第三実施形態の変形例に係るスペーサ5a、5b及び5cを用いることも可能である。
次に、図13から図17を用いて、上述した排気浄化装置の製造工程について説明する。以下では、図4で示した第二実施形態に係る排気浄化装置11を例にとって、製造工程について説明する。排気浄化装置11の製造にあたっては、まず、ハウジング2の内面にあらかじめ絶縁コート19を施し、且つ、保持マット9を配置する。この状態で、図13に示すように、導電体8aが接続された電極33を触媒担体32の外周面上に有する電気加熱式触媒3を、ハウジング2内へと矢印の方向に挿入する。
次に、図14に示すように、導電体8aを通路17に通しながら絶縁体4aをハウジング2内に挿入する。なお、図1及び図2で示した第一実施形態に係る排気浄化装置1を製造する場合には、導電体8a(上述した導電体8の一部を構成)が絶縁体4aの外周面に沿って配置されるように絶縁体4aをハウジング2内に挿入する。また、図6で説明した第二実施形態の変形例に係る排気浄化装置を製造する場合には、図6で示す絶縁体4bの分岐貫通孔20を介して導電体8aを通路17へと通しながら絶縁体4bをハウジング2内へと挿入する。また、図7で説明した第三実施形態に係る排気浄化装置21を製造する場合には、絶縁体4aよりも先に、スペーサ5の導電体通路22に導電体8を通しながらスペーサ5をハウジング2内へと挿入し、その後、上述したような方法で絶縁体4aを挿入する。また、図7で説明した封止プラグ23を配置する場合は、図14で絶縁体4aをハウジング2内へと挿入する前又は挿入した後に封止プラグ23を通路17へと挿入する。
図15は、図14の排気浄化装置を矢印Aの方向に見た概略的な矢視図である。図15に示される視認状態で、導電体8aは、絶縁体4aに貫通された貫通孔16を通して視認することができる。そこで、貫通孔16を通して導電体8aを視認しながら、図16に示すように、中継導電体8b(上述した導電体8の一部を構成)を、導電体8aに溶接する。
次に、図17に示すように、導電体15を備えた碍子18をハウジング2の突出した部分の壁面に配置する。その後、ハウジング2の突出した部分内において導電体15を中継導電体8bと接続し、蓋28をハウジング2の突出した部分の上部に配置して電気接続室6を形成する。これによって、排気浄化装置の製造が完了する。なお、電極33に対して触媒担体32の外周面において触媒担体32を挟むように対向して設置された電極34(図1参照)及びその電極34に接続された導電体(図示せず)については詳細に説明しなかったが、上記と同様な工程によって製造することが可能である。
なお、本発明において、絶縁体4、4a、4b及び4cは、コージェライト、アルミナといった昇温性に優れた絶縁性材質から成るものとして説明したが、絶縁性を有するものであれば本発明の目的は達成可能であり、昇温性に優れた材料でなくてもよい。
1 排気浄化装置
2 ハウジング
3 電気加熱式触媒
4 絶縁体
5 スペーサ
6 電気接続室
8 導電体
9 保持マット
10 切欠部
32 触媒担体
33 電極
34 電極

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に配置された排気浄化装置であって、
    前記排気通路を内部に画成するハウジングと、
    前記ハウジング内に配置された電気加熱式触媒と、
    前記ハウジング内に配置されると共に前記電気加熱式触媒の排気流れ方向上流側又は下流側に配置された絶縁体と、
    前記電気加熱式触媒及び前記絶縁体の外周面と前記ハウジングとの間に配置されて前記電気加熱式触媒及び前記絶縁体を保持する保持マットと、
    前記電気加熱式触媒に電力を供給する導電体と、を具備し、
    前記ハウジングの内面と前記絶縁体の外周面と前記保持マットとによって電気接続室が画成され、
    前記導電体は、前記ハウジングの外側から前記電気接続室を画成する前記ハウジングの部分を貫通して前記ハウジングの内側へと延びると共に、前記絶縁体の表面上又は前記絶縁体の内部を通って前記電気加熱式触媒へと電流を流すことができるように接続され、
    前記電気加熱式触媒が、前記導電体を介して電流を流されることによって加熱される、排気浄化装置。
JP2015007225A 2015-01-16 2015-01-16 排気浄化装置 Expired - Fee Related JP6248952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015007225A JP6248952B2 (ja) 2015-01-16 2015-01-16 排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015007225A JP6248952B2 (ja) 2015-01-16 2015-01-16 排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016133021A JP2016133021A (ja) 2016-07-25
JP6248952B2 true JP6248952B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=56437498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015007225A Expired - Fee Related JP6248952B2 (ja) 2015-01-16 2015-01-16 排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6248952B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI791486B (zh) 2017-02-20 2023-02-11 日商德山股份有限公司 多晶矽的製造方法
JP6912543B2 (ja) * 2019-05-27 2021-08-04 株式会社三五 電気加熱式触媒装置
JP7453032B2 (ja) * 2020-03-25 2024-03-19 日本碍子株式会社 排気ガス浄化装置及び導電体付き電気加熱式担体
WO2022009559A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13 株式会社三五 電気加熱式触媒装置
EP3943720B1 (de) * 2020-07-23 2023-01-04 Benteler Automobiltechnik GmbH Elektrische heizvorrichtung

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0540251Y2 (ja) * 1986-10-23 1993-10-13
US4928485A (en) * 1989-06-06 1990-05-29 W. R. Grace & Co.,-Conn. Metallic core member for catalytic converter and catalytic converter containing same
JPH06299839A (ja) * 1993-04-15 1994-10-25 Toyota Autom Loom Works Ltd 排気ガス浄化装置
JP5625796B2 (ja) * 2010-11-19 2014-11-19 トヨタ自動車株式会社 電気加熱式触媒
JP6118605B2 (ja) * 2013-03-26 2017-04-19 イビデン株式会社 排ガス浄化装置、及び、排ガス浄化装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016133021A (ja) 2016-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6248952B2 (ja) 排気浄化装置
CN106351719B (zh) 可电加热的催化转化器及其制造方法
EP2557289B1 (en) Electrically-heated catalytic converter
JP5910620B2 (ja) 通電加熱式触媒装置及びその製造方法
JP2015178834A (ja) 排ガス装置
WO2012025979A1 (ja) 電気加熱式触媒
JP2015132256A (ja) 内燃機関の触媒装置
US9488084B2 (en) Device for the treatment of exhaust gases and motor vehicle having the device
JP2011080781A (ja) パティキュレート検出素子及びこれを用いたパティキュレート検出センサ
JP4292511B2 (ja) 排ガス浄化装置
US9131535B2 (en) Electric heating catalyst
JP2013185573A (ja) 電気加熱式触媒
JP5353674B2 (ja) 触媒コンバータ装置
JP2017101642A (ja) 排気浄化装置
WO2017150414A1 (ja) プラズマリアクタ
US10352213B2 (en) Electrically heated catalyst
JP2015098834A (ja) 内燃機関の触媒装置
JP2018178768A (ja) 内燃機関の触媒装置
US20130164185A1 (en) Electrically heated catalyst
US20220161190A1 (en) Electrically heatable catalytic converter
JP6795735B2 (ja) プラズマリアクタ
JP2016198735A (ja) 電気加熱式触媒
US9046020B2 (en) Electrically heated catalyst
JP2023051171A (ja) 電気加熱式排気浄化装置
JP5691773B2 (ja) 触媒コンバータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6248952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees