JP6247973B2 - 集合住宅インターホンシステム - Google Patents
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Description
また、減衰量と伝送誤とで線路異常を判定しているため、幹線が長すぎることで生じている異常なのか、結線の不完全が原因による異常なのか判別することができなかった。
この構成によれば、制御機から伝送された信号を中継する際に、測定した減衰量データが中継器において中継する信号に書き込まれて居室親機に伝送され、この減衰量データに加えて居室親機での減衰量データが追加記載された返信信号が制御機に伝送されるため、線路上の全減衰量情報を制御機が集中管理できる。そして、制御機から中継器までの減衰量、中継器から居室親機までの減衰量も個別に把握できるため、親機幹線に中継器が介在されていても居室親機に至る正確な減衰量を制御機が把握でき、断線等の線路異常の発生を減衰量の変化から検出することができる。然も、線路途中の減衰量を中継器により把握できることで異常発生場所の特定もし易い。
この構成によれば、制御機が居室親機から返信された信号に書き込まれた減衰量データを基に推定した線路長と、返信された信号の遅延量から推定した線路長とを比較して線路状態を判定するため、誤検出の防止に効果を奏する。そして、線路異常を検出した場合、それを報知することで速やかに線路異常の発生を認識できる。
この構成によれば、画像データ生成部が作成した画像を例えば居室親機のディスプレイに表示させれば、システムの接続状態や機器間の線路長を視覚で把握することができ、施工時やその後のメンテナンスに役立つ。
この構成によれば、異常発生場所をシステムの接続図上に表示するため、場所を容易に把握でき、対処し易い。
この構成によれば、親機幹線に中継器が複数設置された場合でも、全ての中継器での減衰量データが伝送信号のヘッダに記録されるため、制御機が線路全体の減衰量を一括して把握でき、減衰量情報が不明確になることがない。
そして、衰量情報から推定した線路長と、返信信号の遅延量から推定した線路長とを比較して線路状態を判定することで、線路異常の発生場所を更に特定することが可能となる。
そして、親機幹線L2aには適宜位置に中継器5が接続されている。具体的に、ここでは制御機4から2番目の第2居室親機2bと3番目の第3居室親機2cの間に第1中継器5aが配置され、4番目の第4居室親機2dと5番目の第5居室親機2eの間に第2中継器5bが配置されている。
そのため、親機幹線L2aに中継器5が複数設置されて信号が復元されても、中継器5で計測された減衰量データは全てヘッダに記録されるため、中継器5の存在にかかわらずまた中継器5の数に関わらず親機幹線L2a全体の減衰量を把握することが可能となる。
制御機4から任意の居室親機2に対して伝送信号の送信が開始されると、親機幹線L2aに伝送信号が送出される。例えば、この信号が第4居室親機2dに対して送信されたとすると、親機幹線L2a上で4個の分岐器6、1台の中継器5を介して伝送され、その後親機伝送線L2bを介して第4居室親機2dに伝送される。
その際、減衰分が増幅されて出力されると共に、減衰量測定部57において測定された減衰量のデータがフレーマ54においてフレーム信号のヘッダにセットされて送出される。
このとき、受信した下り信号に書き込まれていた減衰量データもコピーして書き込みが行われる。
尚、このとき返信される信号は、受信してから例えば100msのタイミングで送信しても良いし、時間を待たず0秒で返信しても良い。或いは制御機4からの要求信号を受けてから返信しても良い。
制御機CPU47は、これらのデータと返信信号から読み取った減衰量データを基に、第1線路長推定部42に線路長を推定させる。第1線路長推定部42では、制御機4から第4居室親機2dに至る親機幹線L2aの線路長と親機伝送線L2bの線路長とを合わせた親機線路L2の線路長を推定する。
上述したように、制御機CPU47は送信先の居室親機2との間の分岐器6の数、中継器5の数を把握しているのに加えて、各機器の遅延量情報を把握しており、この情報を基に、第2線路長推定部44は、計測した総遅延量(遅延時間)から分岐器6の遅延時間、中継器5の遅延時間、居室親機2の受信してから返信するまでの所定時間の標準値を削除し、残った遅延時間から線路長を推定する。
しかし、双方の値に一定量以上の差が発生した場合は線路異常発生と判断し、報知部46を報知動作させる。例えば、減衰量から推定した線路長が遅延量から推定した線路長より長い場合は、異常な減衰が発生していると判断し、断線発生と判断する。この場合、異常発生点の検出は次のように行われる。
こうして、線路異常を検出した場合は、親機幹線L2a上の異常か、親機伝送線L2b上の異常か判別することが可能であり、これらの情報から場所を推定する。
図6は、任意の居室親機2において所定の表示操作することでディスプレイ24に接続状態を表示させた画面説明図を示している。制御機4と個々の居室親機2の接続関係は予め入力された構成が表示され、図6において表示されている機器毎の線路長は、上述した2つの推定部42,44が推定した長さが表示される。また、監視結果、異常を検出した場所情報が×印で表示されている。
また、制御機4が居室親機2から返信された信号に書き込まれた減衰量データを基に推定した線路長と、返信された信号の遅延量から推定した線路長とを比較して線路状態を判定するため、誤検出の防止に効果を奏する。また、線路異常を検出した場合、それを報知することで速やかに線路異常の発生を認識できる。
更に、画像データ生成部45が作成した画像を居室親機2のディスプレイ24に表示させることで、システムの接続状態や機器間の線路長を視覚で把握することができ、施工時やその後のメンテナンスに役立つし、異常発生場所をシステムの接続図上に表示するため、場所を容易に把握でき対処し易い。
そして、親機幹線L2に中継器5が複数設置されても、個々の中継器5までの減衰量データを制御機4で把握でき、線路の減衰量情報が不明確になることがない。
また、中継器5を2台設置したシステムとしているが、中継器5の数は親機幹線L2の長さに応じて増減されるもので、中継器の数に関わらず本発明のシステムは良好に構成できる。
更に、機器の接続状態の表示を居室親機2で行う構成としたが、制御機4にディスプレイを設けても良いし、管理室親機3で表示させても良い。
Claims (5)
- 来訪者が居住者を選択して呼び出すための集合玄関機と、前記集合玄関機からの呼び出しに応答するために集合住宅の各住戸に設置された居室親機と、前記集合玄関機と前記居室親機との間の通信を制御する制御機とを有し、前記制御機は前記居室親機から配設された親機幹線に分岐器を介して接続されて成る集合住宅インターホンシステムであって、
前記親機幹線の適宜部位に、伝送信号を変調・復調して復元して送出する中継器が配置されて成り、
当該中継器が、前記制御機から送信された伝送信号の減衰量を測定する中継減衰量測定部と、測定した減衰量データを中継する前記伝送信号のヘッダに書き込むヘッダセット部とを有すると共に、
前記居室親機が、受信した前記伝送信号の減衰量を測定する親機減衰量測定部と、受信した前記伝送信号の返信信号を生成して前記制御機へ返信する返信信号生成部とを有し、
前記返信信号生成部は、受信した前記伝送信号のヘッダに書き込まれている減衰量データに加えて、前記親機減衰量測定部が測定した減衰量データをヘッダに記載して返信信号を生成して返信する一方、
前記制御機には、受信した前記返信信号に書き込まれた減衰量データを基に、線路状態を判定する線路判定手段を備えたことを特徴とする集合住宅インターホンシステム。 - 前記制御機は、任意の居室親機に対して伝送信号を生成する信号生成部と、線路異常発生を報知する報知部とを有し、
前記線路判定手段が、前記伝送信号を受けて前記居室親機から返信された信号のヘッダから減衰量データを読み取る減衰量読み取り部と、
入手した減衰量データから、前記制御機から前記中継器までの線路長、及び前記中継器から前記居室親機までの線路長を推定する第1線路長推定部と、
前記返信された信号の遅延量を測定する遅延量計測部と、
計測した前記遅延量から、前記制御機から前記居室親機までの線路長を推定する第2線路長推定部と、
前記第1線路長推定部の推定値と前記第2線路長推定部の推定値とから線路異常を検出する線路異常検出手段と、を具備して成ることを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホンシステム。 - 前記制御機は、前記減衰量データ及び計測した前記遅延量を基に、前記制御機から前記中継器までの線路長、及び前記制御機から前記居室親機までの線路長を推測し、推測結果に基づいて接続状態を画面表示するための画像データを作成する画像データ生成部を有することを特徴とする請求項2記載の集合住宅インターホンシステム。
- 前記画像データ生成部は、前記線路異常検出手段が異常と判定した線路上の部位を所定のマークを付けて表示することを特徴とする請求項3記載の集合住宅インターホンシステム。
- 前記中継器のヘッダセット部は、減衰量データを中継信号のヘッダに書き込む際、既に書き込まれている減衰量データがある場合は、当該データを残して追加書き込みすることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の集合住宅インターホンシステム。
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