以下、添付図面を参照して、実施形態に係る買物支援装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る買物支援システム1の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、買物支援システム1は、顧客端末2と、センターサーバ3と、店舗サーバ4と、POS(Point of Service)端末5と、サイネージ端末6と、外部SNS(Social Networking Service)7を有する。顧客端末2、店舗サーバ4及びサイネージ端末6の各装置は、公衆回線やインターネット等のネットワークN1を介してセンターサーバ3と通信可能に構成される。また、店舗サーバ4と、POS端末5と、顧客端末2とは、店舗内に設けられるLAN等のネットワークN2を介して通信可能に構成される。なお、買物支援システム1を構成する顧客端末2、店舗サーバ4、POS端末5及びサイネージ端末6の個数は、図1の例に限定されないものとする。
買物支援装置である顧客端末2は、ユーザ(顧客)が使用するタブレット端末やスマートフォン等の情報処理装置である。顧客端末2は、センターサーバ3等と協働することで、購入候補の商品(以下、候補商品という)を記録した後述する買物リストの作成を支援する。また、顧客端末2は、店舗サーバ4等と協働することで、買物リストに基づいた候補商品の買物支援を行う。
センターサーバ3は、例えばデータセンター等に設けられるサーバ装置である。センターサーバ3は、顧客及び店舗に係る各種のデータを記憶・管理する。また、センターサーバ3は、顧客端末2と店舗サーバ4との間の情報授受や、顧客端末2とサイネージ端末6との間の情報授受を仲介する。なお、センターサーバ3に接続される店舗(店舗サーバ4)や経営企業の個数は特に問わないものとする。また、センターサーバ3は、外部SNS7と情報を送受信する。
店舗サーバ4は、各店舗の店舗内に設けられるサーバ装置である。店舗サーバ4は、店舗内で販売される商品の販売管理や販売戦略に係る分析処理を実行する。また、店舗サーバ4は、センターサーバ3等を通じて、電子クーポンや広告等の種々の情報を顧客端末2に提供する。
POS端末5は、各店舗の店舗内に設けられる商品販売データ処理装置である。POS端末5は、顧客が購入する商品の売上登録を行い、その取引内容を含んだ購入履歴情報を出力する。なお、各店舗内に設けられるPOS端末5の個数は特に問わないものとする。
サイネージ端末6は、デジタルサイネージの表示を行うサイネージ端末である。サイネージ端末6は、例えば駅構内や街中に設置され、特定の店舗や商品を広告するためのデジタルサイネージを表示する。
外部SNS7は、インターネット上の交流を通して、社会的ネットワークを構築するサービスやウェブサイトであり、コメント等のコミュニケーション機能や電子掲示板機能等を有している。外部SNS7は、センターサーバ3と通信可能である。
次に、買物支援システム1を構築する各装置の構成について説明する。
まず、顧客端末2の構成を、図2を用いて説明する。図2は、顧客端末2の構成を示す図である。図2に示すように、顧客端末2は、各種演算や顧客端末2の各部を統括的に制御する制御部21を備える。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、各種プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、現在の日時を計時するRTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。
制御部21は、バス29を介して操作部22及び表示部23に接続される。操作部22は、操作入力を行うための操作キーや操作ボタンを有する。表示部23は、例えば液晶ディスプレイ等であり、購入候補とされた商品の品名等の各種情報を表示する。なお、表示部23をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部22として機能する。
また、制御部21は、バス29を介して撮像部24及び音声入力部25に接続される。撮像部24は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有し、種々の被写体を撮像する。音声入力部25は、マイクロフォン等の集音装置であって、音声の入力を受け付ける。
また、制御部21は、バス29を介してネットワークN1に接続可能な通信I/F(インターフェース)26に接続される。制御部21は、この通信I/F26を用いてセンターサーバ3等と通信することが可能となっている。また、制御部21は、NFC(Near Field Communication)等の規格に準拠した近距離通信I/F27に接続される。制御部21は、この近距離通信I/F27を用いてサイネージ端末6やPOS端末5等の近距離通信可能な装置と通信することが可能となっている。
また、制御部21は、バス29を介して記憶部28に接続される。記憶部28は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部28は、制御部21が実行する各種のプログラムや、後述する購入予定情報、付加情報及び表示画面情報等の各種データを記憶する。
また、記憶部28は、アイコン記憶部281、メモ記憶部282、電子レシート部283を備える。アイコン記憶部281は、図16で後述する、指定されたアイコンを商品と関連付けて記憶する。メモ記憶部282は、後述する買物リスト画面G1にメモ書きとして表示されるメモ情報を記憶する。メモ書きが追加される度にメモ記憶部282に記憶されるメモ情報は更新される。電子レシート部283は、センターサーバ3から送信された電子レシート情報を記憶する。
次に、センターサーバ3の構成を、図3を用いて説明する。図3は、センターサーバ3の構成を示す図である。センターサーバ3は、各種演算やセンターサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備える。制御部31は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部31は、バス36を介して操作部32、表示部33に接続される。操作部32は、キーボードやポインティングデバイスを有する。表示部33は、例えば液晶ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。
また、制御部31は、バス36を介してネットワークN1に接続可能な通信I/F(インターフェース)34に接続される。制御部31は、この通信I/F34を用いて顧客端末2、店舗サーバ4及びサイネージ端末6等と通信することが可能となっている。
また、制御部31は、バス36を介して記憶部35に接続される。記憶部35は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部35は、制御部31が実行する各種のプログラムや各種データを記憶する。また、記憶部35は、顧客及び店舗に関するデータとして、買物リスト管理テーブルT1及び第1購入履歴管理テーブルT2を記憶する。
図4は、買物リスト管理テーブルT1のデータ構成の一例を模式的に示す図である。図4に示すように、買物リスト管理テーブルT1は、顧客IDに対応付けて、購入予定情報、付加情報及び表示画面情報等を記憶する。ここで、顧客IDは、各顧客を識別するための識別情報である。この顧客IDは、会員登録等の手続きを経ることで予め割り当てられている。
購入予定情報には、購入候補とされた候補商品の商品名や商品ID等が格納される。ここで、商品名は、特定の商品を指定する具体的な具体的商品名(例えば、○○牛乳や○○カレー)であってもよいし、特定の商品を指定しない、カテゴリー名等の一般的な普通名称(例えば、牛乳やカレー)であってもよい。商品IDは、例えばJANコード等の各商品を識別可能な識別情報である。付加情報は、購入予定情報に含まれる商品等に対して付加される情報である。付加情報としては、例えば、値引きやポイント付与等の特典を付与することを指示する電子クーポン、特定の店舗や商品を宣伝(広告)する広告情報等が挙げられる。なお、付加情報が特定の候補商品に付加されたものである場合には、その候補商品と対応付けて付加情報が記憶されるものとする。
表示画面情報は、顧客端末2の表示部23上に作成された買物リストの表示状態を実現(再現)するための情報である。表示画面情報は、例えば、表示のレイアウトに関する情報や、後述する手書き文字等の画像データを含む。
図5は、第1購入履歴管理テーブルT2のデータ構成の一例を模式的に示す図である。図5に示すように、第1購入履歴管理テーブルT2は、顧客IDに対応付けて、購入履歴情報等を記憶する。購入履歴情報は、顧客IDに対応する顧客が購入した商品の履歴を示す情報である。購入履歴情報は、例えば、購入先の店舗を示す店舗ID、購入が行われた日時(取引日時)、購入された各商品の商品情報(商品名、商品ID、単価等)を含む。
また、第1購入履歴管理テーブルT2は、購入履歴情報に含まれた商品(商品ID)に対応付けてコメント情報を記憶する。ここで、コメント情報は、特定の商品(商品ID)に対し、顧客が入力(登録)した各種の情報である。例えば、第1購入履歴管理テーブルT2は、商品に関するコメントや評価等をコメント情報として記憶する。
図3の説明に戻る。記憶部35は、統計部351、公開部352、電子レシート部353を備える。統計部351は、POS端末5で販売された商品の売上情報の統計データを保存する。また、統計部351は、顧客端末2から送信された商品情報のメモ情報の統計データを記憶する。
また、統計部351は、商品やメモ書きに対して、顧客によってアイコン(図16および図21を参照)が付された場合、当該アイコンの数を統計データとして保存する。また、統計部351は、外部SNS7から収集した商品の統計データ、評判データ、評価データ等を記憶する。なお、実施形態では、これから購入予定の商品については評判データを記憶し、すでに購入した商品については評価データを記憶しているが、明確に区別されるものではなく、評価は、評判と評価の両方の意味を含む。また、評価は、期待度の意味も含む。
電子レシート部353は、POS端末5で生成され、POS端末5から送信された電子レシート情報を記憶する。電子レシート情報は、顧客を特定する顧客ID別に記憶する。ここで、電子レシートとは、店舗において商品を購入した際に生成される、電子化されたレシート情報をいう。
電子レシート情報は、POS端末5で生成されてセンターサーバ3に送信される。センターサーバ3は、受信した電子レシート情報を記憶し、顧客端末2からの照会の問合せがあると、顧客IDで特定される顧客の顧客端末2に、電子レシート情報を送信する。顧客端末2は、受信した電子レシートデータを表示部23に表示する。
公開部352は、顧客が公開を許容した買物リスト情報(図17を参照)を、表示画面情報のまま記憶する。また、公開部352は、顧客が公開を許容した電子レシート情報(図22を参照)を、表示画面情報のまま記憶する。公開部352は、公開された買物リスト電子レシート情報を、カテゴリー別に整理して記憶する。ここでいうカテゴリー別とは、例えば、性別、年齢層別、地域別、商品分類別等である。
次に、店舗サーバ4の構成を、図6を用いて説明する。店舗サーバ4は、各種演算や店舗サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備える。制御部41は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部41は、バス46を介して操作部42、表示部43に接続される。操作部42は、キーボードやポインティングデバイスを有する。表示部43は、例えば液晶ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。
また、制御部41は、バス46を介してネットワークN1及びネットワークN2に接続可能な通信I/F(インターフェース)44に接続される。制御部41は、この通信I/F44を用いてセンターサーバ3及びPOS端末5等と通信することが可能となっている。
また、制御部41は、バス46を介して記憶部45に接続される。記憶部45は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部45は、制御部41が実行する各種のプログラムや各種のデータを記憶する。また、記憶部45は、商品管理テーブルT3及び購入商品管理テーブルT4、第2購入履歴管理テーブルT5を記憶する。
商品管理テーブルT3は、店舗内で販売される各商品の商品IDに対応付けて、その商品に関する商品情報等を記憶する。ここで、商品情報には、対応する商品の商品名や単価、当該商品を表す写真やイラスト等の画像データが含まれる。なお、商品名には、対応する商品の具体名称の他、当該商品が所属する分類名やカテゴリー名等の普通名称等が含まれる。
図7は、購入商品管理テーブルT4のデータ構成の一例を模式的に示す図である。図7に示すように、購入商品管理テーブルT4は、顧客IDに対応付けて、来店日時、購入予定情報等を記憶する。ここで、来店日時には、顧客IDに対応する顧客が来店した日時が格納される。また、購入商品管理テーブルT4は、購入予定情報に含まれた各候補商品に対応付けて購入済情報を記憶する。ここで、購入済情報は、対応する候補商品が、実際に購入されたか否かを示すフラグ情報等である。
次に、POS端末5の構成を、図8を用いて説明する。図8は、POS端末5の構成を示す図である。図8に示すように、POS端末5は、各種演算やPOS端末5の各部を統括的に制御する制御部51を備える。制御部51は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部51は、バス59を介して操作部52、表示部53、プリンタ54及びコードスキャナ55に接続される。
操作部52は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有する。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キー、売上登録が行われる商品の合計出力を指示する小計キー、一取引の締め処理を行って代金を決済することを宣言する締めキー等が設けられている。
表示部53は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。表示部53は、キャッシャ向けに各種情報を表示する第1表示部53aと、顧客向けに各種情報を表示する第2表示部53bとを備える。なお、表示部53をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部52として機能する。
プリンタ54は、レシートやジャーナル等の印字を行うプリンタ装置である。コードスキャナ55は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コードスキャナ55は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、顧客端末2に表示されたコードシンボルを読み取り、当該コードシンボルに保持された情報を制御部51に出力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を識別可能な商品ID等が保持されているとする。
また、制御部51は、バス59を介してネットワークN2に接続可能な通信I/F56に接続される。制御部51は、この通信I/F56を用いて店舗内の店舗サーバ4等と通信することが可能となっている。また、制御部51は、NFC等の規格に準拠した近距離通信I/F57に接続される。制御部51は、この近距離通信I/F57を介して顧客端末2等の近距離通信可能な装置と通信することが可能となっている。
また、制御部51は、バス59を介して記憶部58に接続される。記憶部58は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部58は、後述する商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するためのプログラムや各種データを記憶する。また、記憶部58は、自店舗の店舗ID等を予め記憶する。
次に、サイネージ端末6の構成を、図9を用いて説明する。図9は、サイネージ端末6の構成を示す図である。サイネージ端末6は、各種演算やサイネージ端末6の各部を統括的に制御する制御部61を備える。制御部61は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部61は、バス67を介して操作部62、表示部63に接続される。操作部62は、キーボードやポインティングデバイスを有する。表示部63は、例えば液晶ディスプレイ等であり、広告等の各種情報を表示する。なお、表示部63をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部62として機能する。
また、制御部61は、バス67を介してネットワークN1に接続可能な通信I/F(インターフェース)64に接続される。制御部61は、この通信I/F64を用いてセンターサーバ3等と通信することが可能となっている。また、制御部61は、NFC等の規格に準拠した近距離通信I/F65に接続される。制御部61は、この近距離通信I/F65を用いて顧客端末2等の近距離通信可能な装置と通信することが可能となっている。
また、制御部61は、バス67を介して記憶部66に接続される。記憶部66は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部66は、制御部61が実行する各種のプログラムや、デジタルサイネージに係るコンテンツデータ等、各種データを記憶する。
次に、顧客端末2の制御部21、センターサーバ3の制御部31、店舗サーバ4の制御部41、POS端末5の制御部51の各CPUが各種プログラムを実行することで実現されるメモ情報に関する制御処理について、図10〜図19を用いて説明する。
まず、制御部21が実行するメモ情報が表示された買物リストの作成に係る作成支援処理について説明する。この作成支援処理は、顧客端末2で入力された商品に対し、商品の評判や期待度を示す印(アイコン)を付加するためのものである。なお、説明の都合上、制御部21の制御処理を、制御部31の制御処理と制御部41の制御処理と関連付けて説明する。
図10は、顧客端末2の制御部21が実行する機能構成を示す機能ブロック図である。図10に示すように、顧客端末2の制御部21は、入力受付手段211、表示手段212、評価入力受付手段213、送信手段214、受信手段215を備えている。
入力受付手段211は、商品を示す商品情報の入力を受け付ける機能を有する。
表示手段212は、入力受付手段211が受け付けた商品情報を表示部23に表示する機能を有する。
評価入力受付手段213は、表示手段212が表示した商品に対して当該商品の評価の入力を受け付ける機能を有する。
送信手段214は、入力受付手段211が受け付けた商品情報を評価入力受付手段213が受け付けた評価とともに外部装置(センターサーバ3)に送信する機能を有する。
受信手段215は、送信手段214が送信した商品情報と評価に基づく、商品の評価を統計的に示す統計情報を外部装置(センターサーバ3)から受信する機能を有する。
図11は、顧客端末2が実行する作成支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、顧客端末2の制御部21は、顧客端末2の操作者に対し、種々のGUI(Graphical User Interface)を提供する。
具体的に、制御部21は、本処理において、購入の候補となる候補商品のメモ情報を入力し当該メモ情報を表示するための買物リスト画面を表示部23に表示する。ここで、操作者の顧客IDは、顧客端末2へのログイン時や買物リスト画面の表示時等に入力されるものとする。また、顧客IDの入力に伴い、自装置にアクセスするための情報(例えばIPアドレス等)が、顧客IDとともにセンターサーバ3に通知されるものとする。
図13は、買物リスト画面G1の一例を示す図である。同図に示すように、制御部21は、表示モードを切り替えるための操作子が設けられる第1領域A1と、買物リスト画面G1等の各種画面が表示される第2領域A2とを表示部23に表示する。
第1領域A1には、表示モードを切り替えるための操作子として、買物リストボタンB1、取込ボタンB2等が設けられる。買物リストボタンB1は、買物リスト画面G1を表示させるために操作する操作子である。取込ボタンB2は、後述する商品情報の取込操作をするために操作する操作子である。
制御部21は、買物リストボタンB1が操作されたか否かを判断する(ステップS11)。また、買物リストボタンB1が操作されていないと判断した場合は(ステップS11のNo)、制御部21は、取込ボタンB2が操作されたか否かを判断する(ステップS16)。
買物リストボタンB1が操作されたと判断した場合は(ステップS11のYes)、制御部21は、図13に示すように、買物リスト画面G1を表示可能な第2領域A2を表示する(ステップS12)。ここで、買物リスト画面G1には、入力モードを切り替えるための操作子である切替メニューCMが設けられる。顧客端末2の操作者は、切替メニューCMを介して所望の入力モードを選択すると、その入力モードに応じた方法で候補商品のメモ情報の入力を第2領域A2内に行う。
メモ情報を入力する入力モードは、図13に示すように手書き文字による入力モード(手書入力モード)の他、音声による入力モード(音声入力モード)、キータイピングによる入力モード(キー入力モード)、コードシンボル(バーコード等)の読み取りによる入力モード(コード入力モード)、画像認識による入力モード(画像入力モード)等が挙げられる。
制御部21は、選択された入力モードに応じた方法で候補商品のメモ情報の入力を受け付けると(ステップS13)、その候補商品を買物リスト画面G1内に表示する(ステップS14)。なお、入力される候補商品は、具体名称であってもよいし、普通名称であってもよい。
図14に、手書きで候補商品を入力した買物リスト画面G1を示す。図14において、第2領域A2には、入力が受け付けられた「商品A」「商品B」「商品C」「商品E」の手書きのメモ情報A21が候補商品として表示されている。
ここで、手書入力モードが選択された場合、制御部21は、公知の手書き文字認識技術を用いることで、入力(手書き)データから候補商品を表す文字列(商品名)を認識する。例えば、図14に示すように、買物リスト画面G1内に手書き文字が入力されると、制御部21は、文字列「商品A」、「商品E」等を、候補商品の商品名(普通名称)として認識する。そして、認識した文字に基づいて、商品の特定処理を試みる。商品特定処理の結果、特定できた商品の文字を活字文字のメモ情報に変換する。
また、音声入力モードが選択された場合、制御部21は、公知の音声認識技術を用いることで、入力(音声)データから候補商品を表す文字列(商品名)を認識する。キー入力モードが選択された場合、制御部21は、入力された文字列(商品名)を、候補商品を表す文字列として受け付ける。
また、コード入力モードが選択された場合、制御部21は、撮像部24で撮像されたコードシンボルを、公知の読取技術を用いてデコードする。制御部21は、このデコードで得られた文字列(商品コード)を、候補商品を表す文字列として受け付ける。なお、商品コードから商品名を特定可能な場合には、商品コードに対応する商品名を候補商品としてもよい。
また、画像入力モードが選択された場合、制御部21は、公知のオブジェクト認識技術を用いることで、撮像部24で撮像された候補商品の画像から、その候補商品(商品名)を認識する。
そして、顧客端末2の制御部21は、入力を受け付けた候補商品(商品名、商品ID)を購入予定情報とし、操作者の顧客IDとともに、センターサーバ3へ送信する(ステップS15)。なお、センターサーバ3への送信は、候補商品が入力される毎に行う形態としてもよいし、所定の操作等に応じて複数の候補商品を一度に行う形態としてもよい。
一方、センターサーバ3の制御部31は、顧客端末2から顧客ID及び候補商品を含む購入予定情報を受信したか否かを判断する(ステップS21)。受信したと判断すると(ステップS21のYes)、受信した購入予定情報を買物リスト管理テーブルT1に格納する(ステップS22)。そして制御部31は、受信した候補商品を統計部351に加算して記憶する(ステップS23)。そして制御部31は、受信した顧客ID及び購入予定情報を、店舗サーバ4に送信する(ステップS24)。
ここで、送信先となる店舗サーバ4は特に問わず、候補商品を販売する店舗の店舗サーバ4を選定することが好ましい。例えば、センターサーバ3に接続された全ての店舗サーバ4に送信する形態としてもよい。また、第1購入履歴管理テーブルT2に記憶された購入履歴情報に基づき、送信先となる店舗サーバ4を選定する形態としてもよい。この形態を採用する場合、制御部31は、顧客端末2から受け付けた顧客IDに対応するレコードを、第1購入履歴管理テーブルT2から抽出する。そして、制御部31は、抽出したレコードに含まれる店舗(店舗ID)の店舗サーバ4を送信先に選定する。ここで、抽出したレコードに含まれる店舗の全てを送信先としてもよいし、抽出件数が所定値以上等、所定の条件を満たす店舗を送信先としてもよい。また、抽出したレコードに含まれる店舗のうち、購入予定情報に含まれる候補商品が購入された実績のある店舗を送信先としてもよい。
店舗サーバ4の制御部41は、センターサーバ3から顧客ID及び購入予定情報を受信すると(ステップS31のYes)、購入予定情報に含まれた候補商品に対応する商品のレコードを、商品管理テーブルT3から抽出する(ステップS32)。
ここで、候補商品が具体名称で表されている場合、制御部41は、その具体名称に対応する商品のレコードを商品管理テーブルT3から抽出する。候補商品が普通名称で表されている場合、制御部41は、その普通名称に対応するカテゴリー等に属する商品のレコードを商品管理テーブルT3から抽出する。候補商品が商品コードで表されている場合、制御部41は、その商品コードに対応する商品のレコードを商品管理テーブルT3から抽出する。
店舗サーバ4の制御部41は、制御部41が抽出した商品に対し、値引きやポイント付与等の特典を付与することを指示した電子クーポンを発行し、対応する商品のレコードに付加する(ステップS33)。
ここで、特典付与の対象となる商品は、特に問わないものとする。例えば、制御部41が抽出した商品のうち、特定の商品に対して特典を付与することが予め定められている場合、その商品のレコードに電子クーポンを付加する(ステップS33)。
また、購入履歴に応じて、特典を付与する商品や特典内容を動的に決定してもよい。この場合、例えば、購入商品管理テーブルT4や第2購入履歴管理テーブルT5から、センターサーバ3から受け付けた顧客IDのレコードを参照し、当該レコードから得られる後述する購入率や購入実績等に基づき、特典を付与する商品や特典内容を決定してもよい。なお、特典付与の対象は、商品単位に限らず、商品全体や自店舗への来店を対象とするものであってもよい。また、電子クーポンに有効期限等を定める形態としてもよい。
店舗サーバ4の制御部41は、制御部41が抽出した各商品のレコード、制御部41が発行した電子クーポン及び自店舗の店舗IDを付加情報とし、制御部41が受け付けた顧客IDとともに、センターサーバ3に送信する(ステップS34)。
なお、付加情報に含める情報は、上記に限らず、他の情報を含めて送信してもよい。例えば、自店舗や特定の商品等を広告するための広告情報を付加情報に含める形態としてもよい。この場合、広告情報は、予め用意されたものであってもよいし、制御部41が抽出した商品等に基づき、制御部41等が動的に生成したものであってもよい。また、本処理では、店舗サーバ4が付加情報を生成し返信する形態としたが、これに限らないものとする。例えば、センターサーバ3から送信された購入予定情報に基づき、店員等が手動で付加情報を生成し返信する形態を採用してもよい。この場合、例えば購入予定が多い商品に対して値引き等の特典を電子クーポンとして発行することで、自店舗への来店促進を図ることができる。
センターサーバ3の制御部31は、店舗サーバ4から顧客ID及び付加情報を受信したか否かを判断する(ステップS41)。受信するまで待機し(ステップS41のNo)、受信したと判断すると(ステップS41におYes)、制御部31は、この顧客IDに対応する買物リスト管理テーブルT1のレコードに、付加情報を格納する(ステップS42)。
センターサーバ3の制御部31は、店舗サーバ4から受け付けた顧客IDに対応する第1購入履歴管理テーブルT2のレコードを参照し、付加情報に含まれた商品に対応付けられているコメント情報を読み出す。続いて、センターサーバ3の制御部31は、読み出したコメント情報を、付加情報に含まれた対応する商品のレコードに付加する(ステップS43)。
そして制御部31は、ステップS22で格納した候補情報について、統計部351に記憶している統計情報を付加する(ステップS44)。
そして、センターサーバ3の制御部31は、コメント情報および統計情報が付加された付加情報を、店舗サーバ4から受け付けた顧客IDの顧客端末2宛に送信する(ステップS45)。
一方、顧客端末2の制御部21は、センターサーバ3から付加情報を受信したか否かを判断する(ステップS51)。受信したと判断すると(ステップS51のYes)、制御部21は、コメント情報と統計情報を含む候補商品情報としてのメモ情報を、メモ記憶部282に記憶する(ステップS52)。そして制御部21は、受信した付加情報を用いて、買物リスト画面G1の表示を更新するための処理を実行する(ステップS53)。
更新した買物リスト画面G1を図15に示す。図15において、「商品A1」「商品D」「商品E1」のメモA26は、商品が特定されているため活字で表示されている。また、「商品B」「商品C」のメモA27は、商品が特定されておらず、手書き文字のままである。また、統計情報A22は、所定期間内(例えば1か月)に販売された当該商品の数と、所定期間内に顧客端末2に候補商品として入力された当該商品の数の合計数である。なお、商品の販売数と入力数とを別々に表示するようにしてもよい。また、表示されたクーポンA23は、当該商品にクーポンが付加されていることを示す。
図15の例では、「商品A1」にクーポンA23が付加されている。また、活字のメモA26付近に、統計情報A22(「商品A1」「商品D」「商品E1」のメモに、それぞれ355件・50件・133件の候補商品としての入力があったことを示す数字)が表示されている。これら数値は、顧客による当該商品への評判や期待や評価の程度を示す数値である。
このステップS53において、アイコンの付加処理を実行する。図12は、ステップS53におけるアイコンの付加処理を詳細に示すフローチャートである。図12において、制御部21は、買物リスト画面G1の表示を更新する(ステップS71)。次に制御部21は、顧客のタッチ操作により、買物リスト画面G1に表示されたいずれかの候補商品のメモ情報が指定されたか否かを判断する(ステップS72)。
顧客端末2を携帯する顧客は、表示部23に表示された買物リスト画面G1から、活字で表示されたメモ情報A26に対して、当該メモ情報の商品に対する評判や期待を示す印を付加することができる。その場合、顧客は、買物リスト画面G1に表示されたメモ情報のうち、評判や期待を付加したい商品のメモ情報をタッチして指定する。メモ情報が指定されたと判断すると(ステップS72のYes)、制御部21は、指定されたメモ情報の商品名の表示を反転させ、メモ情報が指定されたことを示す。
次に制御部21は、指定されたメモ情報が、活字で表示されたメモ情報A26か手書きで表示されたメモ情報A27であるかを判断する(ステップS73)。活字で表示されたメモ情報であると判断した場合(ステップS73のYes)、制御部21は、当該メモ情報付近に、評判や期待を示す印(アイコン)の候補をポップアップ表示する(ステップS74)。
顧客は、表示されたアイコンから任意のアイコンを選択してタッチ(指定)する。制御部21は、アイコンが指定されたか否かを判断する(ステップS75)。指定されるまで待機し(ステップS75のNo)、指定されたと判断すると(ステップS75のYes)、制御部21は、指定されたアイコンを当該メモ情報に対応付けてアイコン記憶部281に記憶する(ステップS76)。そして制御部21は、指定されたアイコンを当該メモ情報の表示の後ろ側に関連付けて表示する(ステップS77)。
ここで表示されるアイコンは、これから購入するかもしれない商品に対する期待度や評判を示すものであり、顧客自身が判断して商品に付加する。なお、実施形態では、手書きメモ情報A27の商品については、単一の商品が確定していないことから、商品に対する期待度や評判を示すアイコンを付加することができないようになっている。しかしながら、手書きメモ情報A27の商品についても、商品に対する期待度や評判を示すアイコンを付加することをできるようにしてもよい。
また、実施形態では、一つのメモ情報に対して同じアイコンは1度しか付加できない。これは、メモ書きした商品に対して同じアイコンを何度も付加できないようにして、当該商品に対する評判等の統計データを正確なものにするためである。しかしながら、これについても、同じメモ情報に対して何度もアイコンを付加できるようにしてもよい。
図16に、メモ情報がタッチ操作された状態の買物リスト画面G1の例を示す。図16において、顧客によってタッチされて指定された「商品E1」のメモ情報A26は、反転した表示A24となっており、商品が指定されている。そして、「商品E1」のメモ情報A26付近に、3種類のアイコンA25がポップアップ表示されている。顧客は、この3種類のアイコンから顧客が希望する任意のアイコンをタッチする。するとタッチして指定されたアイコンが、「商品E1」のメモ情報A26の後ろに、「商品E1」のメモA情報26と関連付けられて表示される。
図17は、ステップS75において、アイコンが表示された例を示す。図17の例では、ハート型のアイコン(商品に対して期待していることを示すアイコン)が選択され、「商品E1」のメモ情報A26の後ろに、並べて(関連付けて)ハート型のアイコンA28が表示されている。このアイコン付近には、当該商品(実施形態では「商品E1」)に対して、過去にアイコン(実施形態ではハート型のアイコン)が付加された回数を示す統計情報A36が表示されている。この統計情報A36は、当該商品の評判や期待の程度を示す数値である。実施形態では、過去に5回アイコンが付加されたことになる。同一商品に他のアイコンも付加されている場合は、各アイコンがそれぞれ表示されるとともに、付加回数がそれぞれのアイコンに関連して表示される。
図11の説明に戻る。次に制御部21は、ステップS53で表示された表示画面情報を当該顧客端末2の顧客IDとともにセンターサーバ3に送信する(ステップS54)。
センターサーバ3の制御部31は、顧客端末2から顧客IDと表示画面情報を受信したか否かを判断する(ステップS61)。受信するまで待機し(ステップS61のNo)、顧客IDと表示画面情報を受信したと判断した場合は(ステップS61のYes)、制御部31は、当該顧客IDに対応する買物リスト管理テーブルT1のレコードに表示画面情報を格納する(ステップS62)。そして制御部31は、同時に受信したアイコン情報に基づいて、統計部351に当該商品情報に関連付けして記憶されている当該アイコンの付加数を+1する。すなわち、統計部351には、当該商品情報に対して付加されたアイコンの数が、商品に対応させてアイコン別に記憶されている。統計部351に記憶された商品のメモ情報数や購入数とアイコンの付加数を統計して、商品のランキングが作成される。
以降、顧客端末2及びセンターサーバ3では、制御部21と制御部31とが協働することで、購入予定情報、付加情報及び表示画面情報の同期が行われる。例えば、顧客端末2及びセンターサーバ3の一方の装置において、購入予定情報、付加情報及び表示画面情報の何れかが更新された場合には、その更新内容が他方の装置に反映される。
また、センターサーバ3の制御部31は、顧客端末2の起動時等において当該顧客端末2から顧客IDの通知を受け付けると、この顧客IDに対応する購入予定情報、付加情報及び表示画面情報を買物リスト管理テーブルT1から読み出し、顧客端末2に提供する。そして、顧客端末2の制御部21は、センターサーバ3から提供された各情報(購入予定情報、付加情報及び表示画面情報)と、ローカルに記憶された各情報とを比較し、更新日時がより新しいものに更新する。
これにより、顧客は同一の顧客IDを入力することで、当該顧客が作成した買物リストを、任意の顧客端末2上で表示させることができる。そのため、例えば、タブレット等の大型の顧客端末2で買物リストを作成し、その買物リストを携帯可能な小型の顧客端末2で表示させることができ、買物リストの利用に係る利便性を向上させることができる。
次に制御部31は、受信した表示画面情報が公開してもよい情報であるか否かを判断する(ステップS63)。顧客は、買物支援システム1のサービスに最初に加入するとき、あるいはステップS54において顧客端末2からセンターサーバ3に表示画面情報を送信する都度、送信する表示画面情報を他人に公開してもよいか否かの情報を付加して送信する。制御部31は、その情報を参照して、当該表示画面情報の公開の是非を判断する。公開してもよいと判断した場合は(ステップS63のYes)、制御部31は、当該表示画面情報を公開部352に記憶する(ステップS64)。そして制御部31は処理を終了する。表示画面情報の公開をしないと判断した場合は(ステップS63のNo)、制御部31は、当該表示画面情報を公開部352に記憶することなく処理を終了する。
なお、顧客端末2の制御部21が、ステップS11において、買物リストボタンB1を操作していないと判断した場合は(ステップS11のNo)、次に制御部21は、取込ボタンB2が操作されたか否かを判断する(ステップS16)。取込ボタンB2が操作されたと判断した場合は(ステップS16のYes)、制御部21は、図24で後述する、情報の取込処理を実行する(ステップS17)。そして制御部21は、処理を終了する。一方、取込ボタンB2が操作されていないと判断した場合は(ステップS16のNo)、制御部21は、ステップS11に戻って待機する。
このような実施形態によれば、顧客端末2に表示されたメモ情報に基づいて、顧客端末2から顧客の評判や期待を示すアイコンを付加することができる。そのため、購入しようとする商品を評価することができる。また付加したアイコンをメモ情報に関連付けて、顧客端末2に表示させることができる。また、入力したメモ情報や付加したアイコンを、センターサーバ3に送信して統計情報として収集させることができる。また、センターサーバ3に記憶した統計情報に基づいて、商品に対応させて、過去のメモ情報の数を示す統計情報や過去に付加されたアイコンの数を示す統計情報を、顧客端末2に表示させることができる。
次に、店舗にて行われる買物支援処理について説明する。図18は、買物支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、来店する顧客は、自己の顧客IDが保持された顧客端末2を持参するものとする。
まず、店舗サーバ4の制御部41は、店舗サーバ4に接続された店舗内の通信装置(図示せず)を介して、来店した顧客の顧客端末2から顧客IDを取得する(ステップS81)。ここで、通信装置の種別や設置位置は特に問わないものとする。例えば、店舗の入り口や駐車場の入り口等に設けられるNFC等の近距離通信装置を介して、顧客端末2から顧客IDを取得する形態としてもよい。また、店舗内に公衆無線LANサービス等を提供するアクセスポイントを介して、顧客端末2から顧客IDを取得する形態としてもよい。
店舗サーバ4の制御部41は、制御部41が取得した顧客IDに係る購入予定情報を取得する(ステップS82)。ここで、購入予定情報の取得先は、顧客端末2としてもよいし、センターサーバ3としてもよい。例えば、顧客端末2から取得する場合には、制御部41と同様の通信装置を介して、顧客端末2から取得することができる。また、センターサーバ3から取得する場合には、センターサーバ3の買物リスト管理テーブルT1から、制御部41が取得した顧客IDに対応する購入予定情報を取得する。
次いで、店舗サーバ4の制御部41は、取得した購入予定情報を、制御部41が取得した顧客IDと、現在日時(来店日時)と対応付けて、購入商品管理テーブルT4に格納する(ステップS83)。
店舗サーバ4の制御部41は、特定の商品を広告する広告情報や買物支援のための買物支援情報等を含んだ店舗内情報を生成する(ステップS84)。そして、制御部41は、生成した店舗内情報を、制御部41が取得した顧客IDの顧客端末2に提供する(ステップS85)。具体的に、店舗内情報は、店舗サーバ4に接続された店舗内の通信装置を介して顧客端末2に提供(送信)される。
ここで、顧客端末2に提供される広告情報や買物支援情報は、制御部41が取得した購入予定に基づいて生成してもよい。例えば、購入予定に含まれた候補商品の各々を広告する広告情報を生成する形態としてもよい。また、購入予定に含まれた候補商品の各々が、店舗内のどの場所で販売されているかを示した買物支援情報を生成する形態としてもよい。係る買物支援情報を生成する場合、制御部41は、例えば、店舗内で販売する各商品の販売位置を記録したマップ情報に基づき、購入予定に含まれた各候補商品の販売位置を特定する。そして、制御部41は、候補商品の販売位置を記録したマップ情報を買物支援情報として生成する。
なお、店舗内情報に含める情報は上記の例に限らないものとする。例えば、来店を条件にポイント付与等の特典を付与する場合には、その特典内容を示す電子クーポンを店舗内情報に含めて送信してもよい。
顧客端末2の制御部21は、店舗サーバ4から店舗内情報を受け付けると、操作者の操作等に応じて、この店舗内情報を表示部23に表示する(ステップS86)。例えば、ポイント付与等の特典を来店時に付与する電子クーポンが買物支援情報に含まれる場合、顧客端末2の制御部21は、その電子クーポンの内容に応じた特典付与画面を表示する。また、店舗内情報に買物支援情報(マップ情報)が含まれる場合、顧客端末2の制御部21は、所定の操作に応じて、候補商品の販売位置を示した買物支援画面を表示する。
次に、商品の購入時にPOS端末5が行う商品販売データ処理について説明する。図19は、商品販売データ処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、POS端末5の制御部51は、顧客端末2に保持された顧客ID、購入予定情報及び付加情報を取得する(ステップS91)。ここで、顧客ID、購入予定情報及び付加情報の取得方法は特に問わないものとする。例えば、近距離通信I/F57を用いて、顧客端末2から直接取得する形態としてもよい。また、顧客端末2から取得した顧客IDを検索キーとし、購入商品管理テーブルT4から購入予定情報や付加情報を取得する形態としてもよい。
POS端末5の制御部51は、コードスキャナ55により読み取られた、実際に購入される購入商品の商品IDに基づき、この商品IDに対応する商品情報(商品名、単価等)を、商品管理テーブルT3から取得する(ステップS92)。
POS端末5の制御部51は、制御部51が取得した購入商品の商品名と、買物リストに含まれた候補商品の各々との一致判定を行うことで、候補商品が購入されたか否かを判定する(ステップS93)。なお、候補商品以外の商品が購入された場合(ステップS93のNo)、制御部51は、制御部51が取得した商品情報に基づき、購入商品の売り上げ登録を行う(ステップS96)。
また、候補商品が購入されたと判定した場合(ステップS93のYes)、POS端末5の制御部51は、その候補商品に付加情報として、自店舗から提供された電子クーポンが付加されているか否かを判定する(ステップS94)。ここで、電子クーポンが付加されていると判定した場合(ステップS94のYes)、POS端末5の制御部51は、その電子クーポンを適用した単価で購入商品の売り上げ登録を行う(ステップS95)。なお、電子クーポンが付加されていない場合には(ステップS94のNo)、商品情報に含まれた通常の単価で購入商品の売り上げ登録を行う(ステップS96)。
POS端末5の制御部51は、オペレータにより締めキーが操作されるまで(ステップS97のNo)、ステップS92〜S96を繰り返し実行する。締めキーが操作されると(ステップS97のYes)、POS端末5の制御部51は、この取引の内訳を示した購入履歴情報を生成する(ステップS98)。なお、購入履歴情報には、購入商品の商品名、商品ID及び単価等が含まれるものとする。
そして、POS端末5の制御部51は、生成した購入履歴情報に基づいて、顧客端末2に表示させるための電子レシート情報を生成する(ステップS99)。そして制御部51は、電子レート情報をセンターサーバ3に送信する(ステップS100)。なお、センターサーバ3に電子レシート情報を送信する際には、対応する顧客IDを付加して送信する。
このように、商品販売データ処理によれば、候補商品の購入時に、買物リストの作成時に店舗から提供された電子クーポンを適用することができる。これにより、候補商品を購入する顧客は、買物リストの作成時に通知されていた特典を意識することなく享受することができるため、電子クーポンの使い忘れを防ぐことができ、候補商品の購入に係る利便性を向上させることができる。
次に、顧客端末2の制御部21とセンターサーバ3の制御部31の各CPUが各種プログラムを実行することで実現される電子レシート情報に関する各種の制御処理について、図20〜図22を用いて説明する。顧客端末2およびセンターサーバ3は、POS端末5の制御部51が送信した電子レシート情報を受信すると、図20で示す制御を実行する。すなわちセンターサーバ3の制御部31は、POS端末5から電子レシート情報を受信したか否かを判断する(ステップS111)。受信したと判断した場合は(ステップS111のYes)、制御部31は、受信した電子レシート情報を電子レシート部353に記憶する(ステップS112)。次いで制御部31は、記憶した電子レシート情報に基づいて、統計部351に記憶されている該当する商品の統計数に、今回電子レシート情報として受信した商品情報に基づく数をそれぞれ加算して、統計情報を更新する(ステップS119)。
次に制御部31は、顧客端末2から、電子レシートの照会について問合せを受信したか否かを判断する(ステップS113)。受信したと判断した場合は(ステップS113のYes)、制御部31は、受信した問合せに含まれている顧客IDに基づいて、当該顧客IDに対応した最新の電子レシート情報を、顧客端末2に送信する(ステップS114)。
一方顧客端末2の制御部21は、顧客の操作による電子レシートの問合せがあったか否かを判断し(ステップS121)、電子レシートを照会する問合せがあったと判断した場合は(ステップS121のYes)、制御部21は、センターサーバ3に向けて問合せ情報を送信する(ステップS122)。次に制御部21は、センターサーバ3からステップS114で送信された電子レシート情報を受信したか否かを判断する(ステップS123)。電子レシート情報を受信したと判断すると(ステップS123のYes)、制御部21は、受信した電子レシート情報を表示部23に表示する(ステップS124)。
この状態において、顧客が、顧客端末2に表示された電子レシート情報の一つの商品情報にタッチして指定すると、当該商品情報が反転表示される。制御部21は、顧客によって商品が指定されたか否かを判断する(ステップS125)。指定されたと判断した場合は(ステップS125のYes)、制御部21は、指定されて反転表示した商品に対応して、制御部21は、当該商品情報付近に、当該商品を購入して得られた評価等を示す印(アイコン)の候補をポップアップ表示する(ステップS126)。
図21に、ステップS124で表示された電子レシート情報の表示、顧客がタッチ操作して反転表示させた商品情報A29、そしてアイコンのポップアップ表示A30の例を示す。ポップアップを表示している図21の例では、「商品E1」の商品情報がタッチ操作されて商品情報A24が反転表示している。また、同時に、3種類のアイコンが表示されている。
顧客は、ポップアップされたアイコンから顧客が希望する任意のアイコンをタッチ操作する。制御部21は、顧客によって一つのアイコンが指定されたか否かを判断する(ステップS127)。指定されるまで待機し(ステップS127のNo)、指定されたと判断した場合は(ステップS127のYes)、制御部21は、指定されたアイコンを当該商品情報に関連付けて、アイコン記憶部281に記憶する(ステップS128)。そして制御部21は、記憶したアイコンを商品情報に対応させて、表示部23に付加表示する(ステップS129)。次に制御部21は、表示した表示画面情報をセンターサーバ3に送信する(ステップS130)。そして制御部21は、処理を終了する。
図22は、ステップS129によって表示された電子レシート情報を示す画面である。図22において、「商品E1」の商品表示の当該商品表示のすぐ後ろに対応して、当該商品の評価を示すアイコンA31が付加表示されている。図22の例では、当該商品を食した結果として、当該商品を高評価するアイコンが付加されている。
また、付加されたアイコン付近には、当該商品に対して当該アイコンが過去に付加された数A36が、当該アイコンに関連付けて表示されている。図22の例では、ハートのアイコンが過去に5件付加されたことを示す「5」の数字が表示されている。
なお、実施形態では、電子レシート情報として表示された一つの商品情報に対して同じアイコンは1度しか付加できない。これは、一つの商品情報に対して同じアイコンを何度も付加できないようにして、当該商品に対する評価等の統計データを正確なものにするためである。しかしながら、同じ商品情報に対して何度もアイコンを付加できるようにしてもよい。
一方、センターサーバ3の制御部31は、ステップS130で送信された表示画面情報を受信したか否かを判断する(ステップS115)。受信したと判断した場合(ステップS115のYes)、制御部31は、受信した表示画面情報を、買物リスト管理テーブルT1に記憶する(ステップS116)。このとき、ステップS115で受信したアイコン情報に基づいて、統計部351に当該商品情報に関連付けして記憶されている当該アイコンの数を+1する。統計部351に記憶された商品の投稿数とアイコンの統計数に基づいて、商品のランキングが作成される。
次に制御部31は、買物リスト管理テーブルT1に記憶した当該表示画面情報が、公開してもよい情報であるか否かを判断する(ステップS117)。この判断は、ステップS63の判断と同じように、顧客からの公開是非情報に基づいて判断される。公開してもよいと判断した場合は(ステップS117のYes)、制御部31は、当該表示画面情報を公開部352に記憶する(ステップS118)。そして制御部31は、処理を終了する。
なお、ステップS111において、POS端末5から電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(ステップS111のNo)、制御部31は、ステップS112の処理を実行することなくステップS113の処理を実行する。また、ステップS113において、顧客端末2から電子レシートの問合せ情報を受信していないと判断した場合は(ステップS113のNo)、制御部31は、ステップS114を処理することなくステップS115を実行する。また、ステップS115において、顧客端末2から表示画面情報を受信していないと判断した場合は(ステップS115のNo)、制御部31は、ステップS116を実行することなくステップS117を実行する。また、ステップS117において、公開する表示画面情報ではないと判断した場合は(ステップS117のNo)、制御部31は、ステップS118を実行することなく処理を終了する。
また、ステップS121において、顧客による電子レシートの問合せではないと判断した場合は(ステップS121のNo)、制御部21は、ステップS122を実行することなくステップS123を実行する。また、ステップS123において、電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(ステップS123のNo)、制御部21は、ステップS124を実行することなくステップS125を実行する。また、ステップS125において、顧客による商品の指定が操作されなかったと判断した場合は(ステップS125のNo)、制御部21は、ステップS126〜ステップS129を実行することなくステップS130を実行する。
このような実施形態によれば、顧客は、受信した電子レシート情報の表示を見て、顧客が購入した商品について当該顧客の評価情報をアイコンとして付加することができる。また付加したアイコンを商品情報に対応させて、電子レシート情報の一部として顧客端末2に表示させることができる。また、付加したアイコンをセンターサーバ3に統計情報として収集することができる。また、センターサーバ3に記憶した統計情報に基づいて、電子レシートに表示された商品情報に対応させて、付加したアイコンの統計情報を、顧客端末2に表示させることができる。
次に、候補商品の購入後に行われる候補商品の消込処理について説明する。図23は、候補商品消込処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、店舗サーバ4の制御部41は、店舗内の各POS端末5から顧客ID及び購入履歴情報を受け付けると(ステップS141)、この顧客ID及び購入履歴情報の組を、センターサーバ3の第1購入履歴管理テーブルT2と、自装置の第2購入履歴管理テーブルT5とに格納する(ステップS142)。なお、センターサーバ3の第1購入履歴管理テーブルT2に格納する際には、自店舗の店舗IDを付加して格納する。
次いで、店舗サーバ4の制御部41は、購入予定情報に含まれた候補商品のうち、実際に購入された候補商品を購入済に設定する(ステップS143)。具体的に、制御部41は、同一の顧客IDについて、制御部41が格納した購入履歴情報に含まれる購入商品と、購入商品管理テーブルT4の購入予定情報に含まれる候補商品とを比較する。制御部41は、購入商品の商品名(具体名称、普通名称)に一致した候補商品について、購入商品管理テーブルT4の購入済情報を購入済に設定する。
そして、店舗サーバ4の制御部41は、購入済に設定した候補商品を購入済情報とし、対応する顧客IDとともにセンターサーバ3に通知する(ステップS144)。
センターサーバ3の制御部31は、店舗サーバ4から顧客ID及び購入済情報を受け付けると、その顧客IDに対応する買物リスト管理テーブルT1の購入予定情報から、購入済とされた候補商品の消し込み処理を実行する(ステップS145)。ここで、消し込み処理は、例えば、該当する候補商品を購入予定情報から削除するものとしてもよいし、該当する候補商品に購入済を示すフラグ情報等を付加するものとしてもよい。
一方、顧客端末2の制御部21は、センターサーバ3において自装置の顧客IDに対応する購入予定情報に消し込み処理が施されると、顧客端末2において、ローカルの購入予定情報を更新する(ステップS146)。すなわち、顧客端末2のメモ記憶部282に記憶されている当該商品もメモを削除する。そして、顧客端末2の制御部21は、消し込み処理が施された購入予定情報に基づき、購入済とされた候補商品の表示を変更する(ステップS147)。
例えば、センターサーバ3での消し込み処理により、購入済の候補商品が購入予定情報から削除された場合、顧客端末2の制御部21は、その候補商品を非表示とする。また、センターサーバ3での消し込み処理により、購入済の候補商品に購入済を示すフラグ情報が付加された場合、その候補商品に取り消し線等を付加して表示することで、購入済であることを明示する。
このように、候補商品消込処理によれば、候補商品が実際に購入されると、この候補商品を買物リストから削除したり、買物リスト上において購入済であることを通知したりすることができる。これにより、候補商品の購入状況を買物リストに反映させることができるため、候補商品の購入に係る利便性を向上させることができる。
なお、上記候補商品消込処理では、センターサーバ3が保持する購入予定情報を更新する形態としたが、顧客端末2が保持する購入予定情報を直接更新する形態としてもよい。この形態を採用する場合、例えば、上述したPOS端末5の商品販売データ処理において、顧客端末2が保持する購入予定情報に消し込み処理を施すことで実現することができる。
次に、図24〜図27を用いて、取込ボタンB2(図13等を参照)が操作されたときの、顧客端末2の制御部21とセンターサーバ3の制御部31の各CPUが各種プログラムを実行することで実現される情報取込みの制御処理(ステップS17の処理)について詳細に説明する。
図24において、顧客端末2の取込ボタンB2が操作されると、図示しないが、表示部23に表示される指示にしたがって、取込みたい情報のカテゴリーを入力する。すると制御部21は、入力された情報に基づいて取込む情報のカテゴリーを指定する(ステップS151)。そしてやはり図示しないが、顧客は、取込む情報として、公開された生のメモ情報を取込むか、統計情報としてのランキング情報を取込むかを指定する。制御部21は、顧客によって公開情報の取込が指定されたか否かを判断する(ステップS152)。公開情報の取込が指定されたと判断した場合は(ステップS152のYes)、制御部21は、公開情報の検索を指示した検索情報を、センターサーバ3に送信する(ステップS153)。
一方、公開情報の取込が指定されていないと判断した場合は(ステップS152のNo)、制御部21は、統計情報の取込が指定されたか否かを判断する(ステップS154)。統計情報の取込が指定されたと判断した場合は(ステップS154のYes)、制御部21は、統計情報の検索を指示した検索情報を、センターサーバ3に送信する(ステップS155)。
一方、センターサーバ3の制御部31は、顧客端末2から、統計情報の検索の指示を受信したか否かを判断する(ステップS161)。統計情報の検索の指示を受信したと判断した場合(ステップS161のYes)、制御部31は、統計部351を検索して、ステップS161で受信した指示に沿った情報を抽出する(ステップS162)。
また、統計情報の検索の指示を受信していないと判断した場合は(ステップS161のNo)、次に制御部31は、公開情報の検索の指示を受信したか否かを判断する(ステップS163)。公開情報の検索の指示を受信したと判断した場合(ステップS163のYes)、制御部31は、公開部352を検索して、ステップS163で受信した指示に沿った検索を実行して該当する情報を抽出する(ステップS164)。
次いで制御部31は、ステップS162またはステップS164で抽出した情報を顧客端末2に送信する(ステップS165)。そして制御部31は処理を終了する。なお、ステップS163において、公開情報の検索の指示を受信していないと判断した場合は(ステップS163のNo)、制御部31は処理を終了する。
一方、顧客端末2の制御部21は、センターサーバ3から抽出情報を受信したか否かを判断する(ステップS156)。受信したと判断した場合は(ステップS156のYes)、制御部21は、抽出した情報を表示部23に表示する(ステップS157)。
図25に、ステップS162において、統計部351から抽出した統計情報を例示する。図25において、表示部23は、指定したカテゴリーを表示するカテゴリー部A41、同カテゴリーの含まれる商品のランキング情報を、商品名を上位からランキング順に表示する商品情報部A32、各商品情報に対応したメモ情報数と商品の購入数を示す統計情報A33を表示している。また、表示部23には、表示された商品情報から顧客がタッチ操作することで指定された商品情報を、メモ情報としてメモ記憶部282に記憶させるために操作する実行ボタンB3を表示している。
また、図26に、ステップS164において、公開部352から抽出した公開情報を例示する。図26において、表示部23は、指定したカテゴリーを表示するカテゴリー部A41、同カテゴリーの含まれる公開されたメモ情報A34を表示している。具体的には、表示可能な公開情報のリストを表示し、当該リストから指定したメモ情報をそのまま表示する。
また、図26には、各商品に対応したメモ情報数と商品の購入数を示す統計情報A33と、商品に対してアイコンが付加された回数を示す統計情報A36が表示されている。また、表示部23には、表示された商品情報から顧客がタッチ操作することで指定された商品情報を、メモ情報としてメモ記憶部282に記憶させるために操作する実行ボタンB3を表示している。
顧客は、表示部23に表示されたランキング情報またはメモ情報から、任意の商品情報を指定する。制御部21は、特定の商品情報またはメモ情報が指定されたか否かを判断する(ステップS158)。特定の商品情報またはメモ情報が指定されたと判断された場合は(ステップS158のYes)、制御部21は、指定された商品情報またはメモ情報(実施形態ではレタス)を取込んでメモ記憶部282に記憶する(ステップS159)。そして制御部21は、処理を終了する。
そして制御部21は、買物リストボタンB1の操作により、ステップS159で取込んだメモ情報を含めた買物リストを、新たな買物リスト画面G1として表示部23に表示する。図27は、図26の画面からレタスのメモ情報を取込んだ、新たな買物リスト画面G1の例を示す。図27において、図11のステップS14で表示されたメモ情報または図12のステップS71で表示されたメモ情報に加え、ステップS159で記憶したレタスを示す新たなメモ情報A35が表示される。
このような実施形態によれば、顧客は、買物リストを作成する際に、商品の統計情報や他人のメモ情報を参考とすることができる。また、気に入った商品や気になる商品の情報を、参考とした統計情報やメモ情報から取込み、自分のメモ情報として買物リストに加えることができる。
なお、統計情報は、買物リスト画面G1や電子レシート情報からの投稿以外に、外部SNSから収集した統計情報を追加したものであってもよい。この場合、多種多様な方面からの情報に基づいて適正な統計データを作成することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本実施形態において、センターサーバ3には、クラウドコンピュータと呼ばれる概念が含まれる。すなわち、センターサーバ3は、複数のサーバからなるサーバ群であってもよい。例えば、センターサーバ3には、本実施形態の各種処理を実行するために、他のサーバ装置に情報を送信し、送信先のサーバ装置に処理を実行させてもよい。この形態においても、センターサーバ3は、クラウドコンピューティングの一種であるSaaS(Software as a Service)として機能を提供することができる。
また、上記実施形態の各端末で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
また、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。