JP6247071B2 - 支持部材及び流体分配装置 - Google Patents

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本発明は、周囲に配置された複数の容器に流体を分配供給する流体分配装置及びこれに用いる支持部材に関する。
特許文献1には、ビール樽を連続的に洗浄、滅菌、冷却、充填するプロセスラインに、滅菌空気、冷水、熱湯、蒸気、洗浄液、炭酸ガス等の流体を、順次ビール樽に分配供給する装置を設置することが記載されている。
特開昭55−163193号公報
ところで、ビール製造会社等では、ビール樽等の容器に蒸気等の流体を分配供給する装置として、周囲に配置された複数の容器に流体を分配供給する流体分配装置が用いられている。
この流体分配装置は、下面に流入口及び流出口が形成された流路空間が複数形成された円盤部材と、周囲に配置された各容器に流体を供給する供給パイプが連結された回転部材と、を備えており、円盤部材に対して回転部材を回転させることで、円盤部材の各流路空間に供給された流体を各容器に分配供給することが可能となっている。
ここで、円盤部材に流路空間を形成する際、円盤部材の内部において流入口と流出口とを連通させると、加工作業が煩雑になり、コストも高くなる。そこで、円盤部材の上面から切削加工することで流路空間を形成し、円盤部材の上面にパッキンとなるシール部材を当接させ、更に円盤部材でシール部材を円盤部材の上面に押圧することで、円盤部材の上面に形成された流路空間の開口を塞いでいる。
ところが、流体分配装置をこのように構成すると、シール部材が流路空間に露出するため、シール部材の露出部分が流体に曝される。流路空間には、流体として高温の蒸気、高温の液体、薬剤等が流れるため、シール部材の露出部分は、直接的に流体が当り続けることにより劣化が早まる。しかも、シール部材の露出部分は、流体の流れにより引っ張られた状態が継続するため、伸びて破れる恐れもある。
そこで、本発明は、シール部材の破損を抑制することができる流体分配装置及びこれに用いる支持部材を提供することを目的とする。
本発明に係る支持部材は、流体が流入する流入口と、流体が流出する流出口と、開口と、が形成された流路空間を複数有する円盤状の円盤部材と、開口の少なくとも一部を覆うシール部材と、を備えて周囲に配置された複数の容器に流体を分配供給する流体分配装置の流路空間に配置されて、シール部材の開口に露出する露出部分の少なくとも一部を支持する。
本発明に係る支持部材によれば、シール部材の少なくとも一部が開口に露出するが、このシール部材の露出部分の少なくとも一部が、流路空間に配置された支持部材により流路空間側から支持されるため、シール部材の露出部分は、流体の流れにより流路空間側に引っ張られたとしても、流路空間側に伸びて破れるのが抑制される。これにより、シール部材が破損するのを抑制することができる。
また、支持部材は、シール部材の露出部分の全面を支持するものとすることができる。このように、支持部材がシール部材の露出部分の全面を支持することで、シール部材の露出部分が流路空間側に伸びるのを抑制することができるだけでなく、流体がシール部材の露出部分に接触するのも抑制することができるため、シール部材が劣化して破れるのをより抑制することができる。
また、支持部材の外形は、開口の内形と略同形であるものとすることができる。このように、支持部材の外形を開口の内形と略同形とすることで、シール部材の露出部分の全面を支持することができる。
また、支持部材は、支持部材のシール部材側の面が円盤部材のシール部材側の面と面一となるように、円盤部材に対して支持部材を位置決めする位置決め部を備えるものとすることができる。このように、位置決め部により支持部材のシール部材側の面が円盤部材のシール部材側の面と面一となるように位置決めされることで、シール部材を確実に支持しつつ、円盤部材とシール部材との間のシール性を高めることができる。
また、円盤部材のシール部材側の面に、流路空間から延びる係止凹部が形成されており、支持部材は、係止凹部に係止される凸部を備えるものとすることができる。このように、円盤部材のシール部材側の面に形成された係止凹部に係止される凸部を備えることで、円盤部材の一方の面側に支持部材を容易かつ確実に配置させることができる。これにより、支持部材によりシール部材の露出部分を容易かつ確実に支持することができるため、シール部材が流路空間側に伸びて破れるのを更に抑制することができる。
本発明に係る流体分配装置は、周囲に配置された複数の容器に流体を分配供給する流体分配装置であって、流体が流入する流入口と、流体が流出する流出口と、開口と、が形成された流路空間を複数有する円盤状の円盤部材と、開口の少なくとも一部を覆うシール部材と、上記の何れかに記載の支持部材と、を備える。
本発明に係る流体分配装置によれば、シール部材の少なくとも一部が開口に露出するが、このシール部材の露出部分の少なくとも一部が、流路空間に配置された支持部材により流路空間側から支持されるため、シール部材の露出部分は、流体の流れにより流路空間側に引っ張られたとしても、流路空間側に伸びて破れるのが抑制される。これにより、シール部材が破損するのを抑制することができる。
また、円盤部材に対して回転し、円盤部材の流出口から流出された流体を複数の容器に供給する回転部材と、円盤部材を回転部材側に押圧する押圧部材と、を更に備えるものとすることができる。このように、円盤部材に対して回転する回転部材を備えることで、周囲に配置された複数の容器に、順次流体を分配供給することができる。そして、押圧部材により円盤部材を回転部材側に押圧することで、円盤部材と回転部材との間で液体が漏れるのを防止することができる。
また、流入口及び流出口は、シール部材側の面と対向する面に形成されているものとすることができる。このように、流入口及び流出口と開口とが円盤部材の対向する面に形成されることで、流路空間を形成する際の加工容易性を向上させることができる。この場合、流路空間に流入及び流出する流体は、シール部材に対して垂直な方向に流入及び流出するため、流体がシール部材の露出部分に当たり易くなるとともに、流体の流れによる当該露出部分を引っ張る力が大きくなる。しかしながら、上述したように、流路空間に配置された支持部材により、シール部材の露出部分の少なくとも一部が流路空間側から支持されるため、シール部材の露出部分が流路空間側に伸びて破れるのが抑制される。
また、流路空間は、円盤部材の厚さ方向において流入口及び流出口と開口とを貫通するものとすることができる。このように、円盤部材の厚さ方向において流入口及び流出口と開口とが貫通することで、流路空間を形成する際の加工容易性を向上させることができる。
本発明によれば、シール部材の破損を抑制することができる。
実施形態に係る流体分配装置を示す概略平面図である。 図1に示すII−II線における断面図である。 円盤部材を示す平面図である。 図3に示すIV−IV線における一部断面図である。 円盤部材の流路空間に支持部材を配置した状態を示した平面図である。 図5に示すVI−VI線における断面図である。 支持部材を上方から見た斜視図である。 支持部材を下方から見た斜視図である。 支持部材の変形例を示す平面図である。 図10は、支持部材の支持例を示す断面図である。 支持部材の支持例を示す断面図であり、(a)は図5に示すXI−XI線に対応する断面図、(b)は(a)のXIb−XIb線に対応する断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る支持部材及び流体分配装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
本実施形態に係る流体分配装置は、ビール樽等の容器に蒸気等の流体を分配供給する装置であって、周囲に配置された複数の容器に流体を分配供給する装置である。この流体分配装置は、ビール樽を洗浄する洗浄機、ビール樽にビールを充填する充填機等に適用されるものである。但し、本実施形態に係る流体分配装置は、このような洗浄機、充填機に限定されるものではなく、周囲に配置された複数の容器に流体を分配するあらゆる装置に適用可能である。また、流体を分配する容器も、ビール樽に限定されるものではなく、清涼飲料等に用いられる様々な容器とすることができる。流体分配装置により分配供給される流体としては、特に限定されるものではないが、例えば、高温の蒸気、湯、水、空気、不活性ガス、薬液、ビール原液、炭酸ガスなどが挙げられる。
図1は、実施形態に係る流体分配装置を示す概略平面図である。図2は、図1に示すII−II線における断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る流体分配装置1は、平面視において、半径方向中央部に配置される本体部2と、本体部2の周囲に配置されて本体部2を中心として周回する複数の容器3と、本体部2から各容器3に向けて放射状に延びる複数の供給パイプ4と、を備えている。なお、複数の容器3と供給パイプ4とは、図示しない移動装置に保持されており、当該移動装置が本体部2を中心として周回することで、複数の容器3と複数の供給パイプ4とが本体部2を中心として周回するように構成されている。
本体部2は、上下方向に延びる円柱状の支柱部10が設けられており、支柱部10の周囲に、支柱部10に沿って上下方向に延びる複数本の導入パイプ11が設けられている。導入パイプ11は、流体を下方から上方に向けて供給するパイプである。そして、複数本の導入パイプ11が、平面視において、支柱部10を中心とした同心円上に配置されている。なお、導入パイプ11は、供給する流体の種類に応じて設けられているが、複数の導入パイプ11に同じ種類の流体を供給するものとしてもよい。
支柱部10には、容器3に流体を供給するための供給側機構12が嵌め込まれている。なお、流体分配装置1は、更に、容器3から流体を排出するための排出側機構が設けられていることが好ましい。
供給側機構12は、円盤部材16と、シール部材17と、蓋部材18と、を備えている。なお、図示はしないが、円盤部材の16下方には、複数本の供給パイプ4が接続されて回転する回転部材と、円盤部材16と回転部材との間に配置されるスペーサと、が取り付けられている。回転部材には、各供給パイプ4と連通される複数の流路空間が支柱部10を中心とした同心円上に形成されており、スペーサには、回転部材に形成された流路空間と連通される複数の流路空間が支柱部10を中心とした同心円上に形成されている。なお、スペーサに形成された一つの流路空間は、回転部材に形成された複数の流路空間と対応するように円周方向に長く形成されている。また、回転部材は、メカニカルシールのようにスペーサとの間で滑りを生じさせつつシール性を確保する構造となって。このため、回転部材は、円盤部材16に対して回転し、円盤部材16の流出口(詳細は後述する)から流出された流体を複数の容器3に供給することが可能となっている。
図3は、円盤部材を示す平面図である。図4は、図3に示すIV−IV線における一部断面図である。図3および図4に示すように、円盤部材16は、導入パイプ11から供給された流体をスペーサ側に供給する部材である。円盤部材16は、中央部に支柱部10が挿入される穴が形成された円盤状に形成されている。円盤部材16は、支柱部10に対して脱着可能に嵌め込むことが可能となっており、下面にスペーサが当接され、上面にシール部材17が当接される。
円盤部材16には、流体が流れる複数の流路空間Aが形成されている。各流路空間Aは、平面視において略扇形に形成されている。円盤部材16の下面には、各流路空間Aに流体を流入する1又は複数の流入口21と、各流路空間Aから流体を流出する1又は複数の流出口22と、が形成されている。また、円盤部材16の上面には、各流路空間Aを上方に開放する開口23が形成されている。つまり、流入口21及び流出口22と開口23とは、円盤部材16の対向する面に形成されている。
流入口21は、円盤部材16を支柱部10に装着した際に、導入パイプ11が流出口22に挿入される位置に形成されている。具体的に説明すると、流入口21は、円盤部材16の内周縁部付近において、支柱部10を中心とした同心円上に配置されている。なお、円盤部材16を支柱部10に装着して導入パイプ11を流入口21に挿入すると、円盤部材16は支柱部10に対して回転不能となる。なお、図面では、一つの流路空間Aに一つの流出口22が形成されている。
流出口22は、円盤部材16を支柱部10に装着した際に、スペーサの流路空間に連通される位置に配置されている。具体的に説明すると、流出口22は、流出口22よりも円盤部材16の半径方向内側である円盤部材16の外周縁部付近において、支柱部10を中心とした同心円上に配置されている。なお、流出口22は、スペーサの流路空間と同じ位置、同じ形状、同じ大きさに形成されている。そして、流出口22は、スペーサの流路空間と同様に、回転部材の複数の流路空間分だけ、円周方向に長く形成されている。なお、図面では、流出口22が、回転部材の3つの流路空間分だけ、円周方向に長く形成されている。
開口23は、各流路空間Aの上面全体を開放する開口となっている。つまり、流路空間Aは、円盤部材16の厚さ方向において流入口21及び流出口22と開口23とを貫通する形状となっている。このため、円盤部材16の上面から旋盤などで切削加工することで、円盤部材16に容易に流路空間Aを形成することが可能となっている。
円盤部材16の上面には、各流路空間Aから延びる係止凹部25が形成されている。係止凹部25は、後述する支持部材31を係止する部位である。一つの流路空間Aに対する係止凹部25の形成数は、特に限定されるものではないが、支持部材31を安定して支持する観点から、3箇所以上であることが好ましく、その中でも、加工性の観点から、3箇所であることが更に好ましい。また、係止凹部25の形成位置は、特に限定されるものではないが、支持部材31を安定して支持する観点から、流入口21と流出口22とを結ぶ直線状の一対の辺と流出口22に沿った円弧状の辺とに形成することが好ましい。係止凹部25の断面形状は、特に限定されるものではないが、例えば、矩形断面、三角形断面、台形断面とすることができる。
シール部材17は、円盤部材16と蓋部材18との間に配置されて、円盤部材16と蓋部材18との間を気密に保持するものである。シール部材17は、中央部に支柱部10が挿入される穴が形成された薄い円盤状に形成されている。シール部材17の外径は、円盤部材16の上面の外径と略同一となっており、シール部材17の内径は、円盤部材16の上面の内径と略同一となっている。このため、円盤部材16の上面にシール部材17を当接させることで、円盤部材16の上面全体をシール部材17で覆うことが可能となっている。なお、シール部材17は、円盤部材16に形成された各流路空間Aの開口23の少なくとも一部を覆うものであればよく、必ずしも、開口23の全面を覆うものである必要はないが、本実施形態では、開口23の全面を覆うものとして説明する。また、シール部材17は、円盤部材16と蓋部材18との間を気密に保持するために、樹脂で形成されている。シール部材17を形成する樹脂としては、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を挙げることができる。
蓋部材18は、開口23を塞ぐものである。蓋部材18は、中央部に支柱部10が挿入される穴が形成された薄い円盤状に形成されている。蓋部材18の外径は、シール部材17の外径と略同一となっており、蓋部材18の内径は、シール部材17の内径と略同一となっている。蓋部材18は、開口23を塞ぐために、鋼板などの剛性を有する素材で形成されている。
そして、円盤部材16、シール部材17及び蓋部材18がボルト等の締結手段により締結されることで、円盤部材16と蓋部材18とがシール部材17を介して気密に保持されるとともに、円盤部材16の開口23が塞がれている。この場合、円盤部材16、シール部材17及び蓋部材18を回転部材側に押圧する押圧部材(不図示)を備えることが好ましい。なお、押圧部材の構成は特に限定されるものではない。
図5は、円盤部材の流路空間に支持部材を配置した状態を示した平面図である。図6は、図5に示すVI−VI線における断面図である。図7は、支持部材を上方から見た斜視図である。図8は、支持部材を下方から見た斜視図である。図2及び図5〜図8に示すように、支持部材31は、各流路空間Aに配置されて、シール部材17の各流路空間Aの開口23に露出する露出部分を各流路空間A側から支持する部材である。なお、支持部材31は、シール部材17の開口23に露出する露出部分の少なくとも一部を支持するものであればよく、必ずしもシール部材17の開口23に露出する露出部分の全面を支持するものである必要はないが、本実施形態では、シール部材17の開口23に露出する露出部分の全面を支持するものとして説明する。支持部材31は、薄い板状部材により、配置される流路空間Aの開口23と略同形に形成されている。このため、流路空間A(開口23)が略扇形に形成されている場合は、支持部材31も略扇形に形成される。支持部材31の材料としては、水、薬液、高温蒸気などが流れる環境下において、シール部材17よりも耐性があるものが好ましく、例えば、ステンレス、金属、テフロン(「テフロン」は登録商標)、耐熱樹脂、セラミックが挙げられる。
各支持部材31の外周縁部には、上面に沿って突出する係止凸部32が形成されている。係止凸部32は、円盤部材16の係止凹部25に係止される部位であり、配置される流路空間Aに形成される係止凹部25に対応して設けられている。つまり、係止凹部25が、流入口21と流出口22とを結ぶ直線状の一対の辺と流出口22に沿った円弧状の辺とに形成されている場合は、係止凸部32も、直線状の一対の辺と円弧状の辺とに形成される。そして、支持部材31は、係止凸部32が係止凹部25に係止されることで、流路空間Aにおける円盤部材16の表面側に配置される。ここで、支持部材31の上部が円盤部材16よりも上方に出ていると、円盤部材16とシール部材17との密封性が低くなる可能性ある。このため、円盤部材16の上面と支持部材31の上面とは、円盤部材16に対するシール部材17のシール性を確保し、流路空間Aの開口23を確実に塞ぐことができる程度の関係であることが好ましい。具体的には、支持部材31が流路空間Aに配置された際、支持部材31の上部(上面)が円盤部材16より上方に出ていない方が好ましく、円盤部材16の上面と支持部材31の上面とが面一であることが更に好ましい。つまり、支持部材31の肉厚は、係止凸部32が係止凹部25に係止された際に、円盤部材16の上面と支持部材31の上面とが面一となる寸法であることが好ましい。この場合、係止凸部32は、支持部材31の上面(シール部材17側の面)が円盤部材16の上面(シール部材17側の面)と面一となるように、円盤部材16に対して支持部材31を位置決めする位置決め部として機能する。
次に、図2を参照して流体分配装置1の動作について説明する。
まず、本体部2の周囲に配置されている容器3及び供給パイプ4を周回させる。すると、供給パイプ4と回転部材とが接続されているため、回転部材は、供給パイプ4の回転に合わせて回転する。ここで、円盤部材16は導入パイプ11が挿入されているため回転しないが、回転部材とスペーサとの間に滑りが生じることで回転部材が回転する。
次に、導入パイプ11に、各容器3に供給する流体を供給する。すると、導入パイプ11に供給された流体は、円盤部材16の流路空間Aに流入する。このとき、流路空間Aに流入した流体は、流路空間Aの開口23側に流れていくが、流路空間Aの上部に支持部材31が配置されているため、シール部材17の流路空間Aに露出する露出部分に直接的に当ることなく、流路空間Aから流出して行く。また、流路空間Aを流れる流体の流速が高い場合であっても、シール部材17の流路空間Aに露出する露出部分は、支持部材31により流路空間A側から支持されているため、流体の流れに引っ張られて延びることなく、支持部材31と蓋部材18とに密着された状態が維持される。
流路空間Aから流出した流体は、スペーサの流路空間を介して、回転部材の流路空間に流れていく。このとき、回転部材は円盤部材16に対して回転しているため、円盤部材16の流路空間Aと連通されるスペーサの流路空間は所定時間ごとに切り替わる。そして、スペーサの流路空間に供給された流体は、回転部材の流路空間を通って供給パイプ4に供給され、更に、供給パイプ4を伝って容器3に供給される。
このように、本実施形態によれば、シール部材17の少なくとも一部が開口23に露出するが、このシール部材17の露出部分の少なくとも一部が、流路空間Aに配置された支持部材31により流路空間A側から支持されるため、シール部材17の露出部分は、流体の流れにより流路空間A側に引っ張られたとしても、流路空間A側に伸びて破れるのが抑制される。これにより、シール部材17が破損するのを抑制することができる。
そして、支持部材31の外形を開口23の内形と略同形として、支持部材31がシール部材17の露出部分の全面を支持することで、シール部材17の露出部分が流路空間A側に伸びるのを抑制することができるだけでなく、流体がシール部材17の露出部分に接触するのも抑制することができるため、シール部材17が劣化して破れるのをより抑制することができる。
また、支持部材31のシール部材17側の面が円盤部材16のシール部材17側の面と面一となることで、シール部材17を確実に支持しつつ、円盤部材16とシール部材17との間のシール性を高めることができる。
また、円盤部材16のシール部材17側の面に係止凹部25を形成し、支持部材31に円盤部材16の係止凹部25に係止される係止凸部32を形成することで、円盤部材16のシール部材17側に支持部材31を容易かつ確実に配置させることができる。これにより、支持部材31によりシール部材17の露出部分を容易かつ確実に支持することができるため、シール部材17が流路空間A側に伸びて破れるのを更に抑制することができる。
また、円盤部材16に対して回転する回転部材を備えることで、周囲に配置された複数の容器3に、順次流体を分配供給することができる。そして、押圧部材により円盤部材16を回転部材側に押圧することで、円盤部材16と回転部材との間で液体が漏れるのを防止することができる。
また、流入口21及び流出口22と開口23とが円盤部材16の対向する面に形成されることで、流路空間Aを形成する際の加工容易性を向上させることができる。この場合、流路空間Aに流入及び流出する流体は、シール部材17に対して垂直な方向に流入及び流出するため、流体がシール部材17の露出部分に当たり易くなるとともに、流体の流れによる当該露出部分を引っ張る力が大きくなる。しかしながら、上述したように、流路空間Aに配置された支持部材により、シール部材17の露出部分が流路空間A側から支持されるため、シール部材17の露出部分が流路空間側に伸びて破れるのが抑制される。
また、円盤部材16の厚さ方向において流入口21及び流出口22と開口23とが貫通することで、流路空間Aを形成する際の加工容易性を向上させることができる。
また、支持部材31の上面が円盤部材16の上面と面一になることで、円盤部材16に対するシール部材17のシール性が向上するため、流路空間Aの開口23をより確実に塞ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、支持部材は、薄い板状部材により形成されるものとして説明したが、シール部材における流路空間に露出する露出部分の少なくとも一部を支持することができれば如何なる構造であってもよい。例えば、図9(a)に示す支持部材41のように、パンチングメタルのような穴あき形状であってもよく、図9(b)に示す支持部材42のように、メッシュ形状であってもよく、図9(c)に示す支持部材43のように、シール部材における流路空間に露出する露出部分の一部のみを支持するものであってもよい。なお、図9(c)に示す支持部材43は、先端部分が、円盤部材に形成された係止凹部(上記実施形態の係止凹部25に対応)に係止されるものとすることができる。また、図9(c)に示す支持部材43のようにシール部材における流路空間に露出する露出部分の一部のみを支持する場合は、シール部材における流路空間に露出する露出部分の伸びを抑制する観点から、流路空間の中央部においてシール部材を支持する構成であることが好ましい。
また、支持部材の表面は、平滑なもの、凹凸があるもの、粗面化されたものなど、様々な形状のものを採用することができる。
また、上記実施形態において、支持部材は、円盤部材に形成された係止凹部に係止凸部を係止するものとして説明したが、流路空間に配置することができれば、その手段は特に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、蓋部材18にねじ込みシール部材17に貫通させたネジ52を、支持部材51の上面から支持部材51にねじ込むようにしてもよい。なお、図10は、支持部材の支持例を示す断面図である。また、図11に示すように、支持部材61の端部を折り曲げた屈曲部62を形成し、当該屈曲部62を、流路空間Aの流入口21と流出口22との間に立設させるようにしてもよい。なお、図11に示す支持部材61を用いる場合は、屈曲部62の高さを適宜設定することで、支持部材31のシール部材17側の面が円盤部材16のシール部材17側の面と面一になるようにすることが好ましい。この場合、屈曲部62が、係止凸部32は、支持部材31のシール部材17側の面が円盤部材16のシール部材17側の面と面一となるように、円盤部材16に対して支持部材61を位置決めする位置決め部として機能する。また、溶接により支持部材を円盤部材に接合してもよい。なお、図11は、支持部材の支持例を示す断面図であり、(a)は図5に示すXI−XI線に対応する断面図、(b)は図11(a)のXIb−XIb線に対応する断面図である。
また、上記実施形態において、供給用円盤部材に形成される流路空間Aの開口と流入口及び流出口とは、供給用円盤部材の上下面に形成されるものとして説明したが、これらは供給用円盤部材の如何なる位置に形成されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、蓋部材で開口を塞ぐものとして説明したが、シール部材自体で開口を塞ぐものとしてもよい。例えば、流路空間の開口の全面を覆うシール部材を円盤部材に密着させることで、開口をシール部材で塞ぐものとすることができる。これにより、蓋部材を省略することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例)
ビール樽を洗浄する洗浄機に本発明の流体分配装置を適用し、図1〜図8に示すように円盤部材の流路空間に支持部材を配置した。支持部材の配置は、円盤部材の上面に、流路空間から延びる係止凹部を形成し、支持部材の外周面に、当該係止凹部に係止される係止凸部を形成し、係止凹部に係止凸部を係止した。シール部材は、各流路空間の開口の全面を覆う形状とし、支持部材は、シール部材の開口に露出する露出部分の全面を支持する形状とした。
(比較例)
円盤部材の流路空間に支持部材を配置しない他は、実施例と同一条件とした。
(評価)
実施例と比較例とについて、各流路空間に高温の蒸気、湯、水、空気、薬液、炭酸ガス、窒素ガスをそれぞれ供給して、1か月稼働させせた。その後、流体分配装置からシール部材を取り外して、シール部材の劣化状況を確認した。
その結果、比較例は、シール部材が伸びて劣化していたが、実施例は、シール部材の劣化は見られなかった。この結果から、円盤部材の流路空間に支持部材を配置することで、シール部材の劣化が抑制されることが実証された。これは、支持部材により流体がシール部材に直接的に当るのが抑制されるとともに、シール部材が流路空間側に引っ張られて伸びるのが抑制されたためであると推察される。
1…流体分配装置、2…本体部、3…容器、4…供給パイプ、10…支柱部、11…導入パイプ、12…供給側機構、16…円盤部材、17…シール部材、18…蓋部材、21…流入口、22…流出口、23…開口、25…係止凹部、31…支持部材、32…係止凸部、41…支持部材、42…支持部材、43…支持部材、51…支持部材、52…ネジ、61…支持部材、62…屈曲部、A…流路空間。

Claims (8)

  1. 流体が流入する流入口と、前記流体が流出する流出口と、開口と、が形成された流路空間を複数有する円盤状の円盤部材と、前記開口の少なくとも一部を覆うシール部材と、を備えて周囲に配置された複数の容器に前記流体を分配供給する流体分配装置の前記流路空間に配置されて、
    前記シール部材の前記開口に露出する露出部分の少なくとも一部を支持する、
    支持部材。
  2. 前記支持部材は、前記シール部材の前記露出部分の全面を支持する、
    請求項1に記載の支持部材。
  3. 前記支持部材の外形は、前記開口の内形と略同形である、
    請求項2に記載の支持部材。
  4. 前記支持部材は、前記支持部材の前記シール部材側の面が前記円盤部材の前記シール部材側の面と面一となるように、前記円盤部材に対して前記支持部材を位置決めする位置決め部を備える、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の支持部材。
  5. 前記円盤部材の前記シール部材側の面に、前記流路空間から延びる係止凹部が形成されており、
    前記支持部材は、前記係止凹部に係止される凸部を備える、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の支持部材。
  6. 周囲に配置された複数の容器に流体を分配供給する流体分配装置であって、
    前記流体が流入する流入口と、前記流体が流出する流出口と、開口と、が形成された流路空間を複数有する円盤状の円盤部材と、
    前記開口の少なくとも一部を覆うシール部材と、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の支持部材と、を備える、
    流体分配装置。
  7. 前記流入口及び前記流出口は、前記シール部材側の面と対向する面に形成されている、
    請求項に記載の流体分配装置。
  8. 前記流路空間は、前記円盤部材の厚さ方向において前記流入口及び前記流出口と前記開口とを貫通する、
    請求項に記載の流体分配装置。
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