JP6246476B2 - 可燃性低下のための燃料蒸気の除去方法及びシステム - Google Patents

可燃性低下のための燃料蒸気の除去方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、たとえば航空機用などの燃料蒸気の除去方法及びシステムに関する。
燃料タンクという文脈において、「不活性化」とは、燃料タンクのアレージを不燃性にするプロセスをいう。米国連邦航空局(FAA)は、1990年から2001年までの一連の燃料タンクの爆発後に、航空機の燃料タンクの安全性を再び審議した。米国国家運輸安全委員会(NTSB)は、輸送カテゴリー航空機における燃料タンク内の爆発性混合物を1997年の最重要輸送安全リストのナンバーワンアイテムとして加えた。
既知の燃料タンクには、液体燃料を含む領域及び蒸着した燃料(すなわち、燃料蒸気)を含むことが多いアレージ領域を有するものもある。空気が存在すると、混合物はアレージ内の燃料空気比を示し、アレージの燃料空気比がある範囲内にあるときには発火することがある。可燃下限界は、燃料空気比が低すぎるためそれ未満では発火しない閾値として定義される。同様に、可燃上限界は、燃料空気比が高すぎるためそれを上回ると発火しない閾値として定義される。可燃下限界と可燃上限界との間の燃料空気比は、可燃性があると言われる。
海面位で華氏100度未満の温度で、ジェットA燃料のアレージ燃料空気比は、概して可燃下限界未満である。しかしながら、結果として可燃下限界を超える既知の状態が存在する。一つの例として、燃料タンク温度が実質的に低下する前の短時間内に航空機が高高度に到達するときのような、離陸後にタンクアレージ圧力が急速に低下することが含まれる。
FAA規則によれば、新たな輸送機及び稼働中の輸送機は、航空機燃料タンクの安全性を高めるためのシステムを備えることが必要とされる。一つの既知のシステムは、アレージでの酸素濃度を低下させるために、窒素などの不活性ガスを使用する。そのようなシステムは高価であり、複雑であり、さらに航空機の重量を増加させる。別の既知のシステムは、アレージ混合物を冷却して燃料蒸気を凝縮し、燃料タンクのアレージを比較的低い燃料空気比で、すなわち可燃限界よりもかなり低く維持する。燃料タンクの可燃性を低下させる方法及びシステムを改善することが可能である。
一つの実施形態では、燃料蒸気の除去方法は、乗物の燃料タンクのアレージから燃料蒸気を除去すること、アレージから除去された燃料蒸気を乗物の吸着媒体に吸着させること、及び乗物上にある間に吸着媒体から燃料蒸気を脱着させることを含む。
別の実施形態では、燃料蒸気の除去方法は、アレージに追加された空気を利用して燃料タンクのアレージから燃料蒸気をパージングすること、空気パージングを利用してアレージの燃料空気比を低下させること、及びパージングされた燃料蒸気を吸着媒体に吸着させることを含む。
さらに別の実施形態では、燃料蒸気除去システムは、アレージを含む燃料タンク、アレージ及びアレージパージングシステムに流体的に結合された燃料蒸気吸着媒体を備える吸着システム、及びコントローラを備える。コントローラは、可燃性判定システムを備えており、アレージが可燃性を示す前に、パージングシステムによる、アレージから吸着媒体への燃料蒸気の除去を開始するように構成される。
いくつかの実施形態は、次の添付図面を参照して、述べられる。
一つの実施形態による燃料蒸気の除去システムの概略図である。 一つの実施形態による燃料蒸気の除去システムの概略図である。 さらなる詳細が示される図2のシステムのコンポーネントの概略図である。 さらなる詳細が示される図2のシステムのコンポーネントの概略図である。 さらなる詳細が示される図2のシステムのコンポーネントの概略図である。 さらなる詳細が示される図2のシステムのコンポーネントの概略図である。 さらなる詳細が示される図2のシステムのコンポーネントの概略図である。 さらなる詳細が示される図2のシステムのコンポーネントの概略図である。 さらなる詳細が示される図2のシステムのコンポーネントの概略図である。
ここで述べられる実施形態は、燃料タンクからの燃料蒸気の吐出を減少させることができる。また、本実施形態は、燃料タンクアレージを発火源と反応しないようにする、すなわち、それを不活性にすることができ、言い換えれば、発火源による刺激を受けた際、炎の形成を制限することができる。
本実施形態は、燃料タンク給油(注入)中に燃料タンクからの燃料蒸気の吐出を減少させることができる。燃料タンク注入時に、燃料タンク通気孔を介して燃料タンクからまもなく排出される燃料蒸気の一部は、活性炭などの燃料蒸気吸着媒体又は吸着剤に吸着されることができる。
本実施形態は、予防システムを用い、アレージ燃料空気比を低下させることにより燃料タンクアレージの可燃性を低下させることができる。可燃性の燃料タンクアレージは、可燃下限界(又は燃焼閾値)よりもかなり低いところまでアレージ燃料空気比を下げることにより、発火源と反応しない(すなわち、不活性の)状態にすることができる。このシステムは、外気(環境空気)で燃料タンクアレージをパージングすることができる。パージングされた燃料蒸気は、吸着剤により吸着される。
本実施形態では、機内で吸着剤を脱着させる(又は再活性化する)ことができる。放出された燃料蒸気は、
(a)液体燃料に凝縮されて燃料タンクに戻される、又は
(b)燃焼/破壊のための推進エンジンにダクトで送られる、又は
(c)機外に排出される。
本実施形態は、吸着のプロセスを使用するが、これは、粒子のような、物質の表面への化学種の付着を含んでもよい。吸着とは、物質が液体又は固体に単に拡散する吸収とは異なる。たとえば活性炭など、多様な吸着材料が本実施形態で使用される。活性炭は、燃料蒸気を吸着するために使用されることが知られている。
本実施形態により、燃料タンクが給油されているときに、吸引ポンプを使用してアレージ混合物を引き出すことができる。引き出されたアレージ混合物は、燃料蒸気を吸着し低い燃料蒸気量の空気を排出する吸着剤を介して導かれる。ここで、アレージ混合物は、燃料が燃料タンクに追加されるときに、燃料タンクから燃料タンク通気孔を通って環境へ押し出される。燃料蒸気は悪臭を放ち、吐出成分の中には発がん性があると言われるものもある。燃料蒸気は、人間及び環境にとって危険であると見なされている。自動車及び給油所は、この理由で燃料蒸気回収システムを備える。航空機産業は年間数十億ガロンの燃料を使用しており、数十億立方フィートのアレージ混合物が燃料タンク給油中に外の環境に排出される。
本実施形態では、アレージ燃料空気比を低下させるためにアレージから燃料蒸気を除去するためのアレージパージングを使用することができる。燃料タンクの事前のパージングは、燃料タンクが可燃性になる発生頻度を減少させることができる。パージングプロセスの開始は、所望の燃料温度(又は、それらがアレージ飽和で関連付けられるときには、燃料空気比)で選択することができる。
燃料タンクは、燃料温度(Tfuel)が可燃下限界温度Tlfl以上であるときに可燃性となる傾向にある。本実施形態では、アレージのパージングは、可燃下限界温度よりも低い燃料温度(ここではTstartとする)で開始され、開始温度Tstart未満の燃料温度(ここではTstopとする)で停止される。これにより、発火源に反応しない、すなわち、不活性である、不燃性のアレージ混合物が可能になる。燃料タンク温度が既にTlflよりも大きい(すなわち、燃料タンクが可燃性である)場合には、パージングの開始により可燃性のアレージ混合物が除去され、アレージが環境空気で薄くなるので、アレージの可燃性が漸次に減少し、それを不活性の状態にする。
パージングの開始温度(Tstart)及び停止温度(Tstop)は、燃料タンクに通気孔がつけられれば、燃料タンク圧力(Pfuel)又は環境圧力(Pamb)を使用して決定される。Tstart及びTstopの決定方法は、システムコントローラに設けることができる。また、コントローラは、燃料タンクパージング機能の開始及び遮断のロジックを含むことができる。アレージパージングは、吸着剤を介してアレージ混合物を引き出し低燃料量の空気を機外に吐出する吸引ポンプを使用して達成される。燃料タンクの通気孔及び/又は類似機能の他の穴を介して外気が燃料タンクに入り、引き出されたアレージ混合物により空いた空間を満たすようにしてもよい。
燃料タンクが不活性になると、吸着剤の再活性化が起こる。燃料温度(Tfuel)が可燃下限界温度Tlflよりも著しく低いときには、燃料タンクは、概して高高度で不活性である。システムロジックは、まず、燃料温度(Tfuel)を関連するパージングシステムの開始温度(Tstart)と比較することにより、アレージが不活性であることを確認する。不活性状態を確認すると、再活性化システムは、外気圧(Pamb)が選択された設計圧力(P)未満であれば作動する。通気孔がつけられた燃料タンクの場合には、PambはPfuelと等しく、決定要因として使用される。
再活性化プロセス中には、暖かい空気を吸着剤を介して押し込み、吸着された燃料蒸気の放出及び除去を促進してもよい。アレージ可燃性は、再活性化プロセス中に定期的に又は継続的にチェックされる。Tfuelが関連するTstartを上回る(すなわち、アレージを不活性にする状態に直面する)と、再活性化プロセスは一時停止され、パージングプロセスが作動する。再活性化プロセスのための状態が存在するときには、再活性化プロセスが自動的に再開する。再活性化プロセスは、Pamb又はPfuelがPよりも大きくなるまで、継続的に作動する。高高度(又は低圧力)での脱着は、「圧力スイング脱着」の原理を使用することができる。圧力スイング脱着では、吸着剤の絶対圧力の低下が、吸着剤の作業能の脱着及び修復を促進する。脱着された燃料は、暖かい再活性化空気により吸着剤から一掃される。
脱着システムからの燃料蒸気を多く含む空気は、さらに、ダクトを通すことにより、以下に運ばれる。
(a)燃焼/破壊のための推進エンジン
(b)(恐らく外気を使用して)冷却し、凝縮された燃料蒸気を燃料水分離器で分離し、凝縮された燃料を燃料タンクに戻し、炭化水素含有量の低い空気を機外に排出するための熱交換器、又は
(c)フライト中の機外への排気の吐出口
本実施形態の利点は、燃料タンク給油中に外部環境への燃料蒸気の吐出を削減することにある。現在、航空機の燃料タンクの給油中に燃料蒸気の排出を禁じる規制はない。しかしながら、自動車及び給油所については、そのような規制が存在する。燃料蒸気放出の削減が望ましい限りは、前段落のオプション(a)及び(b)がそれを実行するための費用効率の高い方法を提供することができる。また、オプション(c)は、高高度で広い領域に燃料蒸気を分散させることにより、局地的な放出を削減する。
別の利点として、不活性ガスを使用せずに燃料タンクを不活性化する方法が挙げられる。燃料タンクのパージングは、希薄な燃料空気混合物は発火しないという事実に基づく効果的な方法である。ジェットA燃料燃焼のための閾値燃料空気比は、海水位から45,000フィートまでの高度に関しては、およそ0.03である。この燃料空気比は、海水位でおよそ華氏105度の温度で燃料蒸気が飽和したアレージで発生し、35,000フィートの高度でおよそ華氏60度まで直線的に低下する。本実施形態において、アレージのパージングを開始し高い安全率を提供するために、およそ0.02の飽和した燃料空気比に対応する燃料温度を選択することができる。代わりに、燃料温度を選択するための別の基準が使用されてもよい。飽和した燃料空気比0.02は、海水位でおよそ華氏85度及び35,000フィートでおよそ華氏45度のTstartに対応する。本明細書におけるシステム及び方法は、燃料温度が高い又は燃料タンクが加熱されるときでさえ、燃料タンクアレージの燃料空気比を0.02を著しく下回る状態に維持し、燃料タンクが可燃性になるのを防止することができる。燃料タンクがパージングプロセス開始時に可燃性であるときには、システムはアレージの可燃性を低下させそれを不活性の状態にすることができる。
さらなる利点として、エンジン作動の有無にかかわらず、燃料タンクを不活性化することが挙げられる。不活性化のための既知の窒素ガスシステム(NGS)は、高圧空気が利用可能になるまで使用できない。これにより、運転エンジンが機内の不活性ガス生成システム(OBIGGS)を使用可能にする必要がある可能性がある。本実施形態により、NGSに必要とされる電力は僅かなものである。本実施形態により、窒息の危険をもたらす窒素を豊富に含んだ空気(NEA)は生成されない。また、本実施形態により、火災の危険をもたらす酸素を豊富に含んだ空気(OEA)は生成されない。さらに、実施形態により、燃料タンクに供給される一立方フィートのNEA毎に一立方フィートの炭化水素を含んだアレージ混合物は吐出されない。代わりに、本実施形態は、燃料タンクを不活性化するための極めて安全な方法及びシステムを提供する。
さらなる利点としては、たとえば、中空糸膜(HFM)、高効率空気フィルタ、オゾン変換器、ターボコンプレッサ、酸素センサーなどを含む空気分離モジュール(ASM)など、NGSにより使用されるコンポーネントのような、高価なコンポーネントを使用せずに、燃料タンクを不活性化することが挙げられる。本実施形態は、唯一の移動パーツであるブロワーを備えて構成される可能性があるが、ブロワーとはその位置で容易に取り替え可能な信頼性の高い単純なコンポーネントであり、ゆえにシステムの可用性を高めることができる。NGSの維持は複雑なため、航空機の運転が許可されるために機能していなければならない最小限のコンポーネントである、運用許容基準(MEL)要件から10〜20日の解放(relief)が必要となる。10〜20日の解放とは、航空機が不具合なNGSを有していても10〜20日間運転できることを意味する。これは、NGSの目的にそぐわない。
さらに別の利点として、スペアパーツの必要性の低減、保守費用、経常費用及び経常外費用の低減、並びに燃料タンクを実際に不活性化する方法が挙げられる。FAA要件に合うように設計されたNGSは、すべての予見可能な状況下で燃料タンクを不活性化するわけではない。NGS設計要件(連邦規則14条第25章の別表N)は、アレージが発火源にさらされるときの炎の形成防止に基づいているのではない。その代わりに、NGS設計要件は、従来の航空機の燃料タンクと類似しない9.0立方フィートの試験燃料タンクに搭載された100平方インチのホイルダイアフラムを破裂させるのに必要な内圧(又は内力)の開発に基づいている。ある環境下では燃料タンクを不活性にする一方で、そのようなNGS設計の設計仕様は、すべての予見可能な作動状況下で不活性な(不燃性の)アレージを保証するわけではない。
Martinovに対して発行された米国特許番号6,343,465に述べられる別の既知のシステムは、アレージから航空機エンジンへ燃料ガス蒸気をダクトに通すことに関する。比較すると、本明細書におけるいくつかの実施形態は、運転エンジン又は作動のための補助電源装置(APU)を必要としない。性能(アレージ混合物除去速度)は、エンジン出力とは無関係である。本実施形態は、地上電源を使用してエンジンが始動する前に、アレージの可燃性を低下させる又はアレージを不活性の状態にするために使用される。
一つの実施形態では、燃料蒸気の除去方法は、乗物の燃料タンクのアレージから燃料蒸気を除去すること、アレージから除去された燃料蒸気を乗物の吸着媒体に吸着させること、及び乗物上にある間に吸着媒体から燃料蒸気を脱着させることを含む。
例として、該方法は、アレージから燃料蒸気を除去する前にアレージが可燃性に近づいていることを判定することをさらに含むことができる。乗物は航空機を含むことができ、燃料蒸気の脱着は航空機のフライト中に起こるとすることができる。該方法は、航空機がフライト中に脱着された燃料蒸気を機外に排出すること、または航空機の推進エンジンで脱着された燃料蒸気を燃焼させることをさらに含むことができる。あるいは、該方法は、脱着された燃料蒸気を凝縮すること、及び凝縮された燃料を燃料タンクに戻すことをさらに含んでもよい。
燃料蒸気の除去は、アレージに追加された空気でアレージをパージングすることを含み、且つ、該方法は、空気パージングを利用してアレージの燃料空気比を低下させることをさらに含むことができる。低下した燃料空気比は、可燃限界未満にできる。追加された空気は、航空機の外部から、又は搭載されたソースからとすることができる。追加された空気は、調節できる。
燃料蒸気の脱着は、アレージの燃料空気比が可燃限界未満であるときに起こるとすることができる。吸着媒体は活性炭を含むことができ、且つ、燃料蒸気の脱着は活性炭を再活性化することを含むことができる。吸着媒体は、活性化炭以外の材料を含んでもよい。したがって、吸着媒体は、本明細書で述べられる目的にふさわしい吸着特性を示すものとして特徴づけることができる。多くの材料が潜在的に燃料蒸気を吸着することができるが、十分な表面積を有するものが有益であろう。しばしば、既知の燃料蒸気吸着用の媒体は、その吸着能によりその目的に合ったものか評価される。このような媒体は、ここでの実施形態にふさわしいとされる。吸着媒体は、脱着開始前の吸着の終わりに第一の温度を示すことができる。燃料蒸気の脱着は、媒体を介して空気を流すことを含んでもよく、流された空気は第一の温度よりも高い第二の温度を示し、且つ、媒体は14.7ポンド/平方インチ(psi)未満の圧力とされる。
別の実施形態では、燃料蒸気の除去方法は、アレージに追加された空気を使用して燃料タンクのアレージから燃料蒸気をパージングすること、空気パージングを利用してアレージの燃料空気比を低下させること、及びパージングされた燃料蒸気を吸着媒体に吸着させることを含む。
例として、燃料タンク及び吸着媒体は、航空機に設けることができる。低下した燃料空気比は、可燃限界未満とすることができる。該方法は、燃料空気比が可燃限界未満であるときに、燃料蒸気を吸着媒体から脱着させることをさらに含むことができる。吸着媒体は、脱着開始前の吸着の終わりに第一の温度を示すことができる。燃料蒸気の脱着は、媒体を介して空気を流すことを含み、流された空気は第一の温度よりも高い第二の温度を示し、且つ、媒体は14.7psi未満の圧力とされる。燃料タンク及び吸着媒体は、航空機に設けることができる。また、燃料蒸気の脱着は、航空機のフライト中に起こるとしてもよい。さらに、流された空気は、環境空気及び/又は使用済みのラムエアを含むことができ、そのどちらかは、航空機がフライト中には恐らく14.7psi未満となりうる。しかしながら、供給時に流される空気は14.7psi以上の圧力を示すことがあり、それでも流された空気が結果として生じる圧力低下に伴って吸着器(たとえば、吸着器53)へと広がるときには、14.7psi未満の媒体圧力を可能にする。
さらなる実施形態では、燃料蒸気除去システムは、アレージを含む燃料タンク、アレージ及びアレージパージングシステムに流体的に結合された燃料蒸気吸着媒体を備える吸着システム、及びコントローラを備える。コントローラは、可燃性判定システムを備え、アレージが可燃性を示す前に、パージングシステムによる、アレージから吸着媒体への燃料蒸気の除去を開始するように構成される。
例として、本システムは乗物をさらに含むことができ、燃料タンクは乗物の燃料タンクであり、且つ吸着システムは乗物上にあるとされる。乗物は、航空機を含むことができる。吸着システムは、吸着及び脱着システムとしてもよい。ゆえに、本システムは、燃料蒸気脱着システムをさらに含み、コントローラは、パージングシステムによる燃料蒸気の除去を停止し、且つアレージが不燃性である間に脱着システムによる燃料蒸気脱着を開始するようにさらに構成される。脱着システムは、空気ブロワー及び吸着媒体に流体的に結合された空気加熱器を備えることができる。
また、パージングシステムは、燃料タンクへの空気吸気口及び吸着媒体に流体的に結合された吸引ポンプを備えることができる。可燃性判定システムは、燃料温度センサー、燃料タンク圧力センサーと、少なくとも燃料温度及び燃料タンク圧力を使用して可燃性を判定するように構成されるプロセッサを備えることができる。吸着媒体は、活性炭を含むことができる。
より具体的な例として、図1のシステム1は、アレージを含む燃料タンク100を備える。吸着システム5は、コンジット51により燃料タンク100のアレージに流体的に結合された燃料蒸気吸着媒体(図示せず)を備える。また、吸着システム5は、そこに流体的に結合された吸着燃料蒸気パージングシステム(図示せず)を備える。システム1は、可燃性判定システムを備えるコントローラ3を備える。コントローラ3は、燃料タンク100の状態を示す信号9を受信し、燃料タンク100のアレージが可燃性を示す前に燃料タンクのアレージパージングを開始する。パージングは、吸着システム5に信号7を送信するコントローラ3により開始され、これによりアレージが吸着媒体にパージングされる。
さらなる例として、図2のシステム10は、たとえば航空機などの機体上に設けられ、制御及び表示パネル20(詳細は図3)、システムコントローラ30(詳細は図4)、本明細書でADSと表記される吸着及び脱着システム50(詳細は図5)、本明細書でFTSと表記される燃料蒸気処理システム、及び燃料タンク100(詳細は図6)を含むことができる。FTSの三つの実施形態について以下に述べる。すなわち、実施形態A、70、図6A(以下、FTSA)、実施形態B、80、図6B(以下、FTSB)、及び実施形態C、90、図6C(以下、FTSC)である。実施形態Cは、便宜上、他のFTS実施形態に含まれる。しかしながら、技術的には、吸着器からの燃料蒸気を含む排気は実施形態Cの脱着プロセス中に機外に放出されるので、実施形態Cは、「処理」を包含しない。
図3は、制御及び表示パネル20をより詳細に示す。パネルは、システム選択のための手動スイッチ12を含む。オン位置のスイッチ12は、システムコントローラ30(図4)に信号14を供給し、ADS50(図5)及びFTS(図6A又は図6B又は図6C)の作動を管理する。システム10の作動は、完全に自動化することができ、作業員の動作を必要としない。
ADSが設計毎に作動していないときには、パネル20がコントローラ30から信号34を受信する。信号34は、忠告、注意、警告のために使用される。それは、ブロワーインジケータ18を照明するために使用されてもよい。
パネル20は多かれ少なかれインジケータを含み、たとえば、燃料温度が付加されてもよく、及び/又はブロワーインジケータ18が除去されてもよい。また、機内で電力が利用できるときには、電力供給されるように、パネル20が配線システム10により削除されてもよい。パネル20が使用される場合、コックピット内又は別の適切な場所に設けることもできる。
システムコントローラ30が図4に示されており、それは、Pfuelを送信する燃料圧力センサーPからの信号106及びTfuelを送信する燃料温度センサーTからの信号108を受信するプロセッサ32を含む。また、コントローラ30は、燃料ホースが燃料口に結合されるときに、信号44を受信する。コントローラにより送受信される他の信号について、以下に述べる。
マイクロプロセッサ32は、パネル20から信号14を受信すると、多数の機能を実行する。マイクロプロセッサ32は、ADS50のTstart及びTstop温度を生成する。それは、図7の燃料タンク圧力センサーPからの燃料タンク圧力Pfuel信号106を使用して、次の二つの方法のうちの一つによりTstart及びTstop温度を生成する。二つの方法とは、(a)Pfuelを使用してマイクロプロセッサ32のメモリに記憶されたデータからTstart及びTstopを決定するテーブルルックアップ、又は(b)マイクロプロセッサ内でプログラミングされた既知のアルゴリズムの使用、である。テーブルルックアップ方法の方がより有益である。マイクロプロセッサ32に記憶されたデータは、図4に示された種類のものとされる。
可燃下限界(LFL)温度Tlflが、単なる一例として図4に示される。可燃下限界と等しい燃料温度で、アレージが燃料蒸気で飽和可能であれば、アレージは可燃性(不活性ではない)となり得る。燃料タンクでは、燃料の温度がTlflよりも高いときには、アレージ燃料空気比は、燃焼閾値よりも大きくなり得る。ジェットA燃料について、燃焼閾値燃料空気比は、海水位からおよそ45,000フィートまででおよそ0.03である。可燃下限界温度は、必ずしもマイクロプロセッサ32のメモリに記憶されるわけではない。すべての作動状態中にTstart温度がTlflよりも低いことを単に図示するために、可燃下限界温度が図4に示される。これにより、燃焼閾値よりも低い燃料空気比での燃料タンクアレージのパージングの開始が確実になる。TlflとTstartとの差は安全率であり、システム設計者により選択される。
信号44が存在するときに、マイクロプロセッサ32は信号38を生成する。信号44は、燃料給油ホースが燃料給油口105(図7)に結合されていることを示す。手動オン/オフスイッチを始めとする、燃料給油口105への給油ホースの結合を感知する任意の既知の方法を使用できる。信号44の存在を使用し、燃料がタンク100に注ぎ込まれるとき、燃料蒸気が燃料タンク100から吐出される((図7)ことが示される。信号38により、吸着プロセスがADS50で開始される。信号38により、遮断弁56が開き、ブロワー57が作動する(図5)。これにより、アレージ110のアレージ混合物は、コンジット51、逆止弁52、吸着器53、及び遮断弁56を介してブロワー57へ流れる(図5)。引き出されたアレージ混合物の中に存在する燃料蒸気は、吸着媒体54により吸着され、極めて低い燃料蒸気量を含む空気は、次いで、吐出口58を介して環境へ排出される。環境通気孔104及び空気吸気口103を介して、(燃料タンク100に入っていく燃料では満たされない、引き出されたアレージ混合物容積に取って代わるように)、空気が燃料タンク100に入る(図7)。空気吸気口103は、航空機の上昇中にそれらを介してアレージ混合物吐出を減少させるための逆止弁を組み込むことができる。また、たとえば、環境通気孔104だけで十分であれば、空気吸気口103は除去されてもよい。信号44が除去されると、信号38は停止する。これにより、弁56は閉じ、ブロワー57は作動を停止する。
マイクロプロセッサ32は、Tfuel温度とTstart温度の比較分析を継続的に実行し、TfuelがTstartよりも大きいときに、信号38を生成する。信号38は、ADS50の作動を開始する。
信号44の存在(上を参照)又はTfuel>Tstart(上を参照)のどちらかにより、信号38が存在するときには、マイクロプロセッサ32は、吸着器53を介したアレージ混合物の流れを検査する。流れの検証は、ブロワー57及び吸着器53の所望の性能を確認する。検証は、信号60をコントローラ30に送信する差圧変換器59(図5)を使用して実行される。設計閾値DP内の差圧信号60は、正確なブロワー/吸着器性能を示す。信号60が選択された閾値DP外であるときには、制御及び表示パネル20(図3)に送信された信号34を生成し、ブロワーインジケータ18を照明する。DPは、マイクロプロセッサ32のメモリに記憶される。
マイクロプロセッサ32は、Tfuel温度とTstop温度を比較し、TfuelがTstop以下であるときには、信号36を生成する。そのような状況は、燃料タンクの温度(及び、ゆえにアレージ燃料空気比)が所望の値未満であり、さらに燃料タンクアレージのパージングが不要であることを示す。吸着プロセスが以前に作動していた場合は、アレージ混合物がADS50を介して流れないように、次いで信号36は、遮断弁56を閉じブロワー57を停止することにより、そのプロセスを停止する。
脱着システム開始パラメータが満たされると、マイクロプロセッサ32は信号40を生成し、それをADS50に送信して脱着プロセスを開始する。燃料タンク100が不活性であり(すなわち、Tfuel≦Tstart)、外気圧(Pamb)が選択された閾値圧力P以下である(Pamb≦P)ときには、脱着システムが作動を開始する。通気孔を付けられた燃料タンクの場合には、燃料タンク圧力Pfuelは、環境圧力Pambと等しく、燃料タンク圧力PfuelをPambの代わりに使用することができる。閾値圧力Pは、マイクロプロセッサ32のメモリに記憶される。吸着剤が低圧ですぐに脱着するので、脱着は閾値圧力未満で開始する。
信号40は遮断弁64を開き、加熱器63に電力を供給し、さらに、図5に示されるADS50のブロワー62のファンに電力を供給する。加熱器63は、電動式又は空気式(図示されないが、弁により制御される熱風供給)とすることができる。ブロワー62は、コンジット61を介して空気を得る。空気は、環境空気、又は、たとえば、空調システム熱交換器(図示せず)の下流からのラムエアなど、他のシステムからの使用済みの空気とすることができる。ラムエアは外部の環境空気よりも高温であることが多いので、空気は使用済みのラムエアであると有益である。吸着器53を介して流れる暖かい空気は、吸着媒体54からの燃料蒸気を脱着させ、燃料蒸気を多く含む空気は、コンジット65の吸着器53から排出される。コンジット65の空気は、逆止弁66を通過してコンジット71に運ばれ、そこで三つの燃料蒸気処理システム(実施形態A、70、図6A(FTSA)、実施形態B、80、図6B(FTSB)、及び実施形態C、90、図6C(FTSC)の一つに空気が運ばれる。図5は、ブロワー62により運ばれた空気を加熱するための加熱器63を示す。コンジット61により運ばれた空気が吸着媒体54の脱着にとって十分な温度であれば、加熱器63は除去されてもよい。
別の方法として、加熱器63及びブロワー62が除去されてもよい。別のシステムからの圧縮された高温の空気は、たとえば、エンジンブリード空気システム(ボーイング787を除くすべての航空機)などのコンジット61を介して、又はキャビン調整システム(たとえば、ボーイング787)のコンプレッサから供給されてもよい。ゆえに、信号40が遮断弁64を開くときには、空気は自動的に吸着媒体54に流れる。
信号40が存在するときには、マイクロプロセッサ32は、吸着器53を介した空気の流れを検査する。流れの検証は、ブロワー62及び吸着器53が所望の性能であることを確認することで行う。検証は、信号60をコントローラ30に送信する差圧変換器59(図5)を使用して実行される。設計閾値DP内にある信号60は、許容可能なブロワー/吸着器性能を示す。信号60が選択された閾値DP外であるときには、制御及び表示パネル20に送信される信号34(図3)を生成し、ブロワーインジケータ18を照明する。DPは、マイクロプロセッサ32のメモリに記憶される。圧力変換器59及びブロワーインジケータ18が除去され、他の検証手段が利用されてもよい。
外気圧Pambが閾値圧力Pを上回るまで増加する又は燃料温度TfuelがTstartを上回るまで増加するときには、マイクロプロセッサ32は、脱着プロセスを自動的に停止させる。
信号36、38及び40の説明において上述されたように、それらの信号により、コントローラ30は吸着及び脱着システム(ADS)50の作動を制御する。
吸着器53から吐出される燃料蒸気を多く含んだ空気は、コンジット71を介して、FTSA、FTSB、又はFTSCなどの燃料蒸気処理システムFTSに流れる。FTSA(図6A)において、コンジット71は、(i)逆止弁73及びコンジット72を介してエンジン#1へ、及び(ii)逆止弁75及びコンジット74を介してエンジン#2へ、燃料蒸気を多く含む空気を送る。燃料蒸気を多く含んだ空気は、任意の既知の方法により、エンジン#1及びエンジン#2で燃焼又は破壊されてもよい。図6Aは、燃料蒸気を多く含む空気をエンジン#1及びエンジン#2に運ぶ様子を示すが、代替的には、空気は一つのエンジンだけにダクトを通されてもよい。
FTSB(図6B)において、吸着器53から吐出される燃料蒸気を多く含んだ空気は、コンジット71により熱交換器83に運ばれる。燃料蒸気を多く含んだ空気は、コンジット85により熱交換器に運ばれる環境空気により、熱交換器の中で冷却される。FTSBでは、コントローラ30により送信された信号40は、通常は閉じられている弁86も開く。これにより、環境空気が熱交換器83を介して流れるようになる。燃料蒸気の中には熱交換器83で凝縮し、燃料蒸気分離器81により除去されるものもある。分離された(又は再生された)燃料は、コンジット88を介して燃料タンク100に戻される。コンジット82は、外部の環境空気に低い燃料蒸気量の空気を吐出する。
FTSC(図6C)において、吸着器53から吐出される燃料蒸気を多く含んだ空気は、コンジット71により排気ノズル92に運ばれる。FTSCでは、蒸気は機外に排出される。現存する規制では、燃料タンクから外部の環境空気への燃料蒸気の吐出は禁じられてはいない。たとえば、航空機が高高度にある場合など、地上レベルへの影響が低減できるとき、FTSCは燃料蒸気の吐出を選択的に行える利点を有する。
図7は、燃料タンク100を示す。燃料タンク100は、液体燃料102及びアレージ110を含む。空気及び燃料蒸気の両方がアレージ110内にあり、そのような混合物は、通常アレージ混合物といわれる。燃料タンク100は、通気孔104を介して外部の環境空気に開孔され、これにより外気が内外を流れて燃料タンクの圧力を環境圧力と等しくする。環境空気が燃料タンク内を流れるように、逆止弁(図示せず)を有する空気吸気口103が備えられる。ブロワー57が作動しているときには、これらの吸気口は空気の流入を補う。燃料タンク給油口105により、給油口105への燃料補給ホース(図示せず)の接続が可能になり、これによりシステムコントローラ30へ送信される信号44の生成(自動生成又は手動生成)が行われる。燃料タンク圧力センサーPは、Pfuel信号106をシステムコントローラ30に供給する。別の方法として、圧力センサーPが除去されて、環境圧力信号(Pamb)が空気データシステムから供給されてもよい。燃料温度センサーTは、Tfuel信号108をシステムコントローラ30へ供給する。アレージ110のアレージ混合物は、燃料タンク100からADS50へコンジット51を介して流れる。液体燃料は、FTSB(図6B)のコンジット88を介して燃料タンク100に逆流する。FTSA又はFTSCが使用されるなら、コンジット88は不要である。
上述の説明から、システム10が燃料タンク100のアレージ燃料空気比を低下させることは明らかである。システム10は、Tlflよりも低い温度でアレージ混合物のパージングを開始し、これにより燃料タンク100が可燃性になることを防ぐ。ゆえに、それは、防止システムである。また、燃料タンク100が最初に可燃性(不活性でない)であった場合には、システム10がアレージ燃料空気比を低下させ、燃料タンク100を不活性の状態にできることは明らかである。
本明細書での実施形態に調和したいくつかの変更/改良を、上述したシステムに対して行うことができる。たとえば、静電気による火災の可能性を減らすために、静電気防止用ストラップを付加することができる。火災時に火炎伝搬を防止するために、火炎防止器が備え付けられてもよい。コンポーネントの不具合を検知するために、組み込みの試験装置が追加されてもよい。
たとえば、手動スイッチ12をオン位置にするなどして、電力(機内電力又は地上電力)が利用可能となり作動すると、航空機に搭載されるシステム10は以下のとおり作動可能となる。他の乗物の作動については相違点がいくつか存在することもあり得るが、当業者は本明細書での説明を頼りに、適切な適用例に直ちに想到するだろう。
あらゆる環境温度において燃料給油中に着陸しているときには、システム10は、信号44の存在により燃料給油作動を検出する。燃料ホースが燃料口に結合されるときには、信号44は、自動生成することができ、又はそれは手動の信号としてもよい。燃料給油作動中に、システムブロワー57は、アレージ110から吸着器53を介してアレージ混合物を引き出す。吸着媒体54は、燃料蒸気を保持する。環境空気は、燃料タンク通気孔104、及びもし設けられるなら、吸気口103を介して燃料タンク100に入る。ゆえに、システム10は、空港の汚染を減らす。
離陸のための誘導滑走や離陸上昇中を含む他の場合(燃料給油ではない)に着陸しているときには、システム10は、スタンバイ状態のままであり、燃料タンクの加熱により燃料温度がTstartを超えると自動的に作動を開始する。ブロワー57は、アレージ110から吸着器53を介してアレージ混合物を引き出す。吸着媒体54は、燃料蒸気を保持する。環境空気は、燃料タンク通気孔104、及びもしあれば、吸気口103を介して燃料タンク100に入る。システム10は、燃料温度TfuelがTstopを超える間、作動し続ける。燃料温度がTstop未満まで低下すると、システム10は自動的に停止する。燃料温度は、離陸上昇中に燃料タンク冷却のためにTstopまで低下する可能性がある。
巡航中には、システム10は、着陸(燃料給油ではない)、誘導滑走、及び離陸上昇について記載した通りに作動する。さらに、Tstart未満の燃料温度及びP未満のPamb(又はPfuel)については、システムブロワー62は、暖かい空気を吸着器53を介して押し出す。吸着媒体54により保持された燃料蒸気は、暖かい空気に放出される。別の実施形態(ブロワー62及び加熱器63を含まない)において、暖かい空気は、別のシステム(エンジンブリード空気供給又は圧縮された空気供給)から吸着器53を介して流れる。吸着器53により保持される燃料蒸気は、空気の流れに放出される。燃料蒸気を多く含む空気は、燃料蒸気処理システムFTSA70、FTSB80、又はFTSC90に供給される。そのようなものとして、吸着媒体54は、再利用のために再活性化される。下降中及び誘導滑走中はシステム10は、着陸(燃料給油ではない)、誘導滑走、及び離陸上昇について記載した通りに作動する。
システム10は、吸着プロセス中のブロワー57又は脱着プロセス中のブロワー62及び加熱器63の作動のために電力を使用することができる。加熱器63が電動であるときには、脱着中の所要電力が高くなる。それにもかかわらず、所要電力は、搭載された不活性ガス生成システムを使用する窒素ガス不活性システム(NGS)の所要電力よりも著しく低い。
燃料温度TfuelがTstopよりも大きいときには、吸着システムが作動することに注目すべきである。外部の冷気が燃料タンクを冷却するので、吸着システムは、熱い大気中ではおよそ25,000フィート未満で作動すると予測される。大気が冷たくなるほど、低い高度まで作動が可能になる。環境圧力Pamb(又はPfuel)が閾値圧力P未満であるときには、脱着プロセスが作動する。
システム10のようなシステムは、信頼性の高いコンポーネント、すなわち、ブロワー、弁、熱交換器、燃料水分離器、センサー、及び吸着器を使用することができる。ブロワーは、可動部品を含む唯一のコンポーネントである。該システムは、NGSと比べて、故障率が低く、保守要求も低い。また、該システムはNGSと比べて、信頼性及び可用性が高い。現在NGSに認められたMMEL(原運用許容基準(Master Minimum Equipment List))の10日間の解放を必要とせずに、作動中の不具合なコンポーネントを除去及び交換することが可能である。
経常費用及び経常外費用は、NGSと比べると極端に低い。すべてのコンポーネントが最先端であり、合理的な費用ですぐに入手可能である。NGSのように、コンポーネント(たとえば、フィルタ、オゾン変換器、ASM)の定期的な交換を必要としないので、経常費用を低くできる。
該システムは、NGSよりも実質的に安全である。NGSは、アレージ内の平均バルク酸素濃度12パーセントの酸素に基づき設計されているが、これは燃料タンクを不燃性(不活性)の状態にすることもできなければ、燃焼及び燃料タンクの内圧の生成を防止することもできない可能性がある。一方、該システム及び方法は、燃料タンクを不燃性(不活性)な状態にしてそれを維持し、燃焼(炎の形成)を防ぐ。
本開示の一態様に従えば、アレージに追加された空気を使用して燃料タンクのアレージから燃料蒸気をパージングすること、空気パージングを利用してアレージの燃料空気比を低下させること、及びパージングされた燃料蒸気を吸着媒体に吸着させることを含む燃料蒸気の除去方法が提供される。有利には、燃料タンク及び吸着媒体が航空機に搭載され、低下した燃料空気比は可燃限界を下回る。有利には、該方法は、燃料空気比が可燃限界未満であるときには、燃料蒸気を吸着媒体から脱着させることをさらに含む。有利には、吸着媒体は、脱着開始前の吸着の最後で第一の温度を示し、且つ燃料蒸気の脱着は、媒体を介して空気を流すことを含み、流された空気は第一の温度よりも高い第二の温度を示し、且つ媒体は14.7ポンド/平方インチ(psi)未満の圧力とする。有利には、燃料タンク及び吸着媒体は航空機に搭載され、航空機がフライト中に燃料蒸気の脱着が起こり、且つ流された空気は環境空気及び/又は使用済みのラムエアを含む。
状況に応じて、構造的な及び系統的な特徴について多かれ少なかれ具体的な言語で実施形態を説明してきた。しかしながら、本明細書の実施形態は図示され説明された具体的な特徴に限定されるものではないことが理解されるべきである。それゆえ、本明細書の実施形態は、均等論に従って適切に解釈される添付の請求項の適切な範囲内における、任意の形態又は修正形態であると主張される。
1 システム
2 システムコントローラ
5 吸着システム
7 信号
9 信号
10 システム
12 手動スイッチ
14 信号
18 ブロワーインジケータ
20 制御及び指示パネル
30 システムコントローラ
32 マイクロプロセッサ
34 信号
36 信号
38 信号
40 信号
44 信号
50 吸着及び脱着システム(ADS)
51 コンジット
52 逆止弁
53 吸着器
54 吸着媒体
56 遮断弁
57 ブロワー
58 吐出口
60 信号
59 圧力変換器
61 コンジット
62 ブロワー
63 加熱器
64 遮断弁
65 コンジット
66 逆止弁
70 燃料処理システム(FTS)実施形態A
71 コンジット
72 コンジット
73 逆止弁
74 コンジット
75 逆止弁
80 FTS実施形態B
81 蒸気分離器
82 コンジット
83 熱交換器
85 コンジット
86 弁
88 コンジット
90 FTS実施形態C
92 排気ノズル
100 燃料タンク
102 燃料
103 吸気口
104 環境通気孔
105 燃料給油口
106 信号
108 信号
110 アレージ

Claims (10)

  1. プロセッサを含むコントローラを用いて、乗物の燃料タンク(100)内のアレージが可燃性に近づいているか否かを判定すること、
    前記アレージが可燃性に近づいていると前記コントローラが判定した場合に、前記アレージから燃料蒸気の除去を開始すること、
    前記アレージから除去された前記燃料蒸気を前記乗物の吸着媒体上に吸着させること、及び
    前記乗物上にある間に前記燃料蒸気を前記吸着媒体から脱着させることを含
    前記吸着媒体がアレージパージングシステムに流体的に結合されている、
    燃料蒸気の除去方法。
  2. 前記燃料蒸気を除去することは、前記アレージに追加された空気で前記アレージをパージングして、燃料空気比を可燃限界未満まで低下させることを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記燃料蒸気を脱着させることは、前記アレージの燃料空気比が可燃限界未満である間に起こるとする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記吸着媒体は、活性炭を含み、且つ前記燃料蒸気を脱着させることは、前記活性炭を再活性化することを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記吸着媒体は、前記脱着が開始する前に前記吸着の最後に第一の温度を示し、且つ前記燃料蒸気を脱着させることは、前記媒体を介して空気を流すことを含み、前記流された空気は、前記第一の温度よりも高い第二の温度を示し、且つ前記媒体は、14.7ポンド/平方インチ未満の圧力であるとする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 燃料タンク(100)内にアレージを含む燃料タンク(100)、
    前記アレージ流体的に結合された燃料蒸気吸着媒体を備える吸着システム(5)、及び
    アレージ可燃性判定システムを備え、且つ前記燃料タンク(100)内の前記アレージが可燃性に近づいているか否かを判定し、前記アレージが可燃性に近づいていると判定した場合に、記アレージから前記燃料蒸気吸着媒体への燃料蒸気の除去を開始するように構成されるコントローラ(3)を備え
    前記燃料蒸気吸着媒体は、アレージパージングシステムに流体的に結合されており、
    前記コントローラ(3)は、前記アレージパージングシステムによる燃料蒸気の除去を開始するよう構成されている、
    燃料蒸気除去システム。
  7. 乗物をさらに含み、前記燃料タンク(100)は、前記乗物の燃料タンクであり、且つ前記吸着システム(5)は、前記乗物上にあるとする、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記吸着システム(5)は、吸着及び脱着システム(50)であり、且つ燃料蒸気脱着システムをさらに備え、前記コントローラ(3)は、前記パージングシステムによる燃料蒸気の除去を停止し、且つ前記アレージが不燃性である間に前記燃料蒸気脱着システムによる燃料蒸気の脱着を開始するようにさらに構成される、請求項6又は7に記載のシステム。
  9. 前記燃料蒸気脱着システムは、前記燃料蒸気吸着媒体に流体的に結合されたブロワー(62)及び空気加熱器(63)を備える、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記アレージ可燃性判定システムは、燃料温度センサー、燃料タンク圧力センサー、及び少なくとも燃料温度及び燃料タンク圧力を使用して可燃性を判定するように構成されるプロセッサを備える、請求項6から9のいずれか一項に記載のシステム。
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