JP6245692B2 - 電池状態判定装置及び電池状態判定方法 - Google Patents
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Description
蓄電池システム設計においては、システムのトータルコストを適正化するため、搭載する蓄電池の容量の見積もりが重要である。この場合、電池が、どれだけの能力が経年劣化によっても維持されるかを精度良く推定することが要求される。
また、自動車、鉄道などの車両や建設機械などのハイブリッド化、電動化が進み、蓄電池を利用するアプリケーションはますます増えている。特に、移動体の場合は、二次電池の残量とともに、劣化情報は、電池の交換時期や、保守にとって必要な情報である。
これらのバッテリでは、電池容量などを把握することがバッテリの充放電制御は云うに及ばず、保守上も重要な課題になっている。特に、メモリ効果のあるニッケル水素電池では見かけの容量が減ることから電池容量の正確な把握が大きい課題となっている。
特許文献5には、電気化学システムの内部状態の特性を電気化学インピーダンス測定値から推定する電池診断方法が記載されている。特許文献5記載の電池診断方法は、電気化学システムと同じ種類の電気化学システム上で得られる代表的なインピーダンス線図の曲線形状を選択する段階と、曲線形状を再現できるようにする数式によって電気化学インピーダンスモデルを定義する段階と、を実行する。
従来、電池の交流インピーダンス特性を測定し、コールコールプロット曲線により解析することは行われている。また、電池温度によりコールコールプロット曲線が異なる軌跡を描くことも知られている。さらに、電池温度特性を含む各種パラメータを基に予め作成したマップ等を用いて電池の劣化診断を行うことも行われている。但し、従来の電池の劣化診断とそれに用いるマップ(データベース)は、あくまでもモデル化した回路や数式に基づいている(特許文献4,特許文献5参照)。
従来の方法においては、微小電流を流して測定することから、測定条件の違いによる僅かな電流値の変化が、測定対象物のインピーダンス値の大きな変化となってしまい、安定性を欠く。したがって、測定条件の違いによる精度を確保した電池の計測診断方法は、実現されていないのが現状である。
また、従来の方法において、電池の内部抵抗を測定する場合、電池の内部抵抗値は、現在の充電量を示すSOCや電池温度により、大きく異なることなる値を示すことが判明しており、内部抵抗測定のみでは、精度を確保した計測診断は実現されていない。
このように、従来の電池の交流インピーダンスを測定する方法は、電池の残量量や劣化量を定量的に計測診断ことは実現できていない。
まず、本発明の前提となる基本的な考え方について説明する。
ニッケル水素電池の電気化学インピーダンス解析について述べる。
本発明者は、二次電池の主流であるニッケル水素電池を採り上げ、代表的な劣化パラメータである電池温度と、電池の充電状態を表すSOCに対して、電池の劣化状態を示す内部抵抗の関係を求めた。上記劣化パラメータは、使用環境を想定して変化させ、内部抵抗である交流インピーダンス(ACインピーダンス)特性を実験的に求めた。そして交流インピーダンス特性を用いた電池劣化評価の有用性を検証した。
<試料電池>
試料電池は、結晶格子構造が異なる市販のニッケル水素電池を2タイプ用いた。それぞれ、Aタイプ(パナソニック製EVOLTA(登録商標)[HHR-3MWS]、1900mAh)、Bタイプ(パナソニック製eneloop(登録商標)[HR-3UTGB]、1900mAh)とした。試料電池は、新品状態から数回充放電の後、リフレッシュすなわち活性化させた状態で実験を行った。本実験では、結晶格子構造が異なる2タイプのニッケル水素電池を例に採ったが、二次電池であれば電気化学インピーダンスは前記複素平面上で同じように表わされるので燃料電池など種類の異なる二次電池でも同様に適用できる。
インピーダンススペクトルの表記として、複素平面上で、横軸に電気化学インピーダンスの実数成分Z′、縦軸に虚数成分Z″を示す方法があり、ナイキスト線図と呼ばれる。
図1において、Rsolは容量抵抗、Rctは電荷移動抵抗、Cdlは電気二重層容量である。
図1に示した等価回路の電気化学インピーダンスZを式(1)に、Z′,Z″の関係を式(2)−(5)に示す。
本実験では、電池SOCは、電池充放電装置(北斗電工製HJ2010)を試料電池に接続して試験条件を設定した。電池温度は、恒温器(エスペック製LU−113)内に試料電池を入れて試験条件を設定した。電池の交流インピーダンスは、ケミカルインピーダンスメータ(日置電機製3532−80)で周波数特性を求めた。実験と測定の手順は、充電/測定/放電/測定のサイクルを繰返して求めた。測定は、電池の状態が安定するのを待ってから交流インピーダンス特性を求めた。また、電池のインピーダンスは、数mΩ〜十数mΩという非常に小さく、導線などの通電抵抗の影響を極力除くため、電池に計測線をはんだ付けして直近で測定した。交流インピーダンスは、周波数を4Hz〜20Hzまで1Hz刻みで行い、その後10Hz刻み、100Hz刻みで変化させ、実数成分Z′及び虚数成分Z″を測定した。
(1)SOCと交流インピーダンス特性
図2は、A、Bタイプの各代表電池(基準電池)のSOCと交流インピーダンス特性を示す図であり、図2(a)はAタイプの電池のSOCと交流インピーダンス特性を、図2(b)はBタイプの電池のSOCと交流インピーダンス特性をそれぞれ示す。図2中、横軸はインピーダンス実数部Z′ [mΩ]、縦軸はインピーダンス虚数部−Z″ [mΩ]である。
図3において、A、Bタイプとも、中間SOC(電池SOC位置が中間50%)が最も低いインピーダンス値を示した。
交流インピーダンス特性は、電池の測定温度に依存する。測定温度が低いと、コールコールプロットで描かれる半円は大きく、すなわち電荷移動抵抗Rctが大きくなる。このため、電池の容量と共に電池の温度を測定する必要がある。
A、Bタイプの各代表電池について、電池温度と交流インピーダンス特性の関係を求めた。
図5に示すように、A、Bタイプとも、中間SOC以下では、低温でのインピーダンス特性は大きく上昇した。中間SOC以上は、交流インピーダンス値の上昇は抑制される特性を示した。
(1)超格子合金構造を持つ電池(Bタイプ)は、一般的なAB5型結晶構造を持つ電池(Aタイプ)より、全SOCで低い交流インピーダンス値を示した。
(2)中間SOCで最も低い交流インピーダンス値を示した。
(3)低温(−5℃)の中間SOC以下の領域では、交流インピーダンス値が大きく上昇した。
(4)低温(−5℃)中間SOC以上では、交流インピーダンス値の上昇が抑制される特性を示した。
(5)高温(50℃)では、常温(22℃)に対し交流インピーダンス値が低下するものの、SOC変化に対する差異は常温(22℃)に対する低温(−5℃)ほども乖離しないことがわかった。
以上、ニッケル水素電池の電気化学インピーダンス解析について説明した。
本発明者は、同じ劣化状態にある電池でも充電容量位置により、電池の交流インピーダンス特性を示すコールコールプロット曲線が異なる軌跡を描くことを実験(図1乃至図5参照)により見出し、コールコールプロット曲線から電池の現在容量や劣化量を定量的に計測診断する着想を得た。また、電池温度によりコールコールプロット曲線が異なる軌跡を描くことが判明した。例えば、電池温度が低くなるほど、コールコールプロット曲線が描く半円が大きく、すなわち複素平面の虚軸成分ゼロ位置の実数成分の電荷移動抵抗Rctが大きくなる。
図2に示すように、電池温度などの設定条件を同一にした場合、Aタイプの代表電池(基準電池)のSOCカーブの形状は、SOC量(ここでは電池SOC100%,75%,50%,25%)に応じて特定の形状を有することが分かった。したがって、SOCカーブの形状を解析すれば電池のSOC量を特定することができる。
また、本発明者は、SOCカーブの形状の全体を解析するのではなく、そのSOCカーブの形状の一部を解析するだけで、電池の現在容量や劣化量を定量的に計測診断することができることを見出した。
以下、より具体的に本発明について説明する。
図6は、上記基本的な考え方に基づく本発明の一実施形態に係る電池状態判定装置の構成を示すブロック図である。本実施形態は、充放電可能な二次電池のSOC量診断及び劣化状態を判定する電池状態判定装置に適用した例である。
図6に示すように、電池状態判定装置100は、測定対象の電池10(対象電池)の交流インピーダンスを測定する交流インピーダンス測定装置110と、電池10のSOC量及び劣化状態を診断する電池状態診断装置120と、電池10を充放電する充放電装置20と、電池10の温度を測定する温度計30と、を備える。
交流インピーダンス測定装置110は、電池10に微小交流信号を印加して電池10の交流インピーダンスを測定する。交流インピーダンス測定装置110は、電池10(対象電池)の電圧を計測する電圧計111と、電池10の電流を計測する電流計112と、正弦波交流信号を発生し、発生した正弦波交流信号を電池10に印加する交流源113と、複素インピーダンス計測部114と、を備えて構成される。
ここでVは電圧計111による測定電圧値、Iは電流計112による測定電流値である。
電池状態診断装置120は、交流インピーダンス測定装置110により測定された交流インピーダンス測定結果に基づいて電池10のSOC量や劣化状態を診断する。
電池状態診断装置120は、複素インピーダンス処理部121と、SOCデータベース122と、フィッティング処理部123(照合部)と、SOC/SOH処理部124(劣化判定部)と、を備える。
電池状態診断装置120は、専用端末装置のほか、コンピュータプログラムに従って動作を行う。PC(personal computer)等の情報処理装置により構成することができる。電池状態診断装置120は、計測結果及び解析結果をHDD等の記録手段に記録し、またモニタ装置等の出力手段に出力することが可能である。
複素インピーダンス処理部121は、複素インピーダンス計測部114から電池の温度及びこの時の電池の容量を表すSOCを測定し、この測定条件下で、複数の周波数で測定された電池のインピーダンス測定データ(Z′ (ω),Z″ (ω))を入力し、インピーダンスの実数成分Z′と虚数成分Z″とで表される複素平面上にプロットしてSOCカーブを求める。具体的には、複素インピーダンス処理部121は、離散フーリエ演算により特定の周波数におけるインピーダンス実数部Z′、インピーダンス虚数部Z″を算出し、周波数を変化させたときのインピーダンス実数部Z′、インピーダンス虚数部Z″の軌跡をグラフ化する。また、複素インピーダンス処理部121には、温度計30から電池10の測定温度が入力されている。これにより、電池の測定温度Tにおける電池SOCのSOCカーブがグラフ化される。例えば、前記に図2、図4に示すような電池SOC毎の交流インピーダンス特性を示すSOCカーブが描かれる。
SOCデータベース122は、標準電池(基準電池)の各電池状態毎に予め複数作成した複数の基準SOCカーブの形状を蓄積する。SOCデータベース122は、充電容量位置(電池SOC位置)と、電池温度による電池の交流インピーダンス特性を示すコールコールプロット曲線とを予め求め、SOCカーブとしてデータベース化しておくものである。具体的には、SOCデータベース122は、0℃,10℃,20℃,20℃,30℃,40℃,50℃,75℃など所定温度間隔となるように測定温度を変えて、標準電池(基準電池)の各電池状態毎に求めた複数のSOCカーブの形状を蓄積する。また、SOCデータベース122は、測定温度を同一温度(例えば常温)条件とし、各SOC量(20%、30%、40%,50%,60%,70%,80%,90%,100%など所定刻み幅の複数のSOC)のSOCカーブの形状を蓄積する。このように、SOCデータベース122は、電池温度や温度間隔、SOC量とその刻み幅などの設定条件に対応した標準電池(基準電池)の計測値が複素平面上にプロットされ、当該プロットにより描かれたインピーダンスカーブの形状をSOCカーブとしてマップ化して記憶する。
フィッティング処理部123は、電池10(対象電池)の測定SOCカーブの形状と、標準電池(基準電池)の各電池状態毎に予め作成された基準SOCカーブの形状とをフィッティング(照合)し、複数作成された基準SOCカーブの中から、測定したSOCカーブの形状が最も近い基準SOCカーブを統計的手法を用いて選び、選んだ基準SOCカーブを基に電池10のSOC量を特定する。ここで最も近いSOCカーブは、後記するように統計的手法を用いて照合される。
SOC/SOH処理部124は、フィッティング部123により入力された電池10のSOC量を、所定閾値と比較することにより電池10の劣化度を判定し、判定結果をSOC出力又はSHO劣化診断結果として出力する。なお、劣化度は、容量劣化量、出力劣化量等種々の態様で表現することができる。
SOC/SOH処理部124は、交流インピーダンス測定装置110にインピーダンス測定指令を出力し、交流インピーダンス測定装置110は、インピーダンス測定指令に従って交流インピーダンス測定を行う。
[SOCデータベース作成]
まず、SOCデータベース122の作成について述べる。
SOCデータベース122は、電池劣化判定に先立って予め作成される。SOCデータベース122は、0℃,10℃,20℃,20℃,30℃,40℃,50℃,75℃など測定温度を変え、また、同一温度(例えば常温)条件下で各SOC量(20%、30%、40%,50%,60%,70%,80%,90%,100%など複数)のSOCカーブの形状を蓄積する。
まず、ステップS1で、交流インピーダンス測定装置110(図6参照)は、標準電池(基準電池)による交流インピーダンスを測定する。標準電池は、電池特性が代表的状態(新品、リフレッシュ後など)となる基準電池である。
標準SOCは、新品状態での電池SOC(10%から100%まで10%刻み)で、かつ10℃〜40℃まで(0℃以下や50℃以上は常温範囲から外れるので除外する)一定温度間隔(例えば10℃毎)で測定した結果とそのSOCカーブをSOCデータベース122として作成する。したがって、SOC量が、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%など複数のSOCとそのSOCカーブの形状が格納される。
また、標準SOCは、新品電池の他、運用開始後、一定時間(6ヶ月ごと等の定期点検)に入れ替えすることも可能である。
まず、ステップS11で、交流インピーダンス測定装置110(図6参照)は、電池状態診断装置120からのインピーダンス測定指令に従って測定用周波数を設定する。例えば、測定周波数は、4Hzから1000Hzの範囲内で各周波数を設定する。
<測定用周波数設定レンジ>
複素平面上にSOCカーブの半円を全部描き切るためには、測定用周波数を下げていく必要がある。例えば、測定用周波数を0.1Hzまで下げると、測定には10秒を要することとなり、オンボードで測定することを考慮すると現実的ではない。本発明者は、実験データから、測定周波数を4Hz程度までに止めても立ち上がりを描くSOCカーブの形状で、SOCカーブ特性が判断可能であることを見出した。
以上のことから、測定周波数は、4Hz程度から1000Hz程度までのレンジであれば、SOCカーブの形状を特定することが可能である。
また、この測定周波数の領域は、複素平面上の拡散領域(インピーダンスの容量的成分がSOCカーブから離れて拡散する周波数領域)に至る前までの領域を含んでいる。本実施形態では、フィッティング部123(図6参照)が、複素平面の虚軸ゼロ位置から、複素平面上の拡散領域に至る前までの領域のSOCカーブの形状を照合するようにしている。
次に、電池劣化判定/診断について述べる。
図9は、電池劣化判定/診断処理を示すフローチャート、図10は、電池劣化判定/診断処理(続き)を示すフローチャートである。
至近SOC値が第1設定値より大きい場合(ステップS25:No)、ステップS26でSOC/SOH処理部124は、電池10(対象電池)がSOC出力可能な状態にある(運用レベルにある)と判断して算出したSOC値を出力して本フローを終了する。通常、SOCは、50%前後以上で運用されるので、中間SOC(50%)に対して、一定値以上、例えば50%−20%以上(すなわち30%以上)のSOCであれば運用レベルにあるとし、SOC値を出力する。なお、SOC値出力は、例えば電池状態診断装置120が有する記録手段へのデータ格納、表示手段及び印刷手段によるデータ出力、又は通信手段によるデータの外部出力が挙げられる。
ステップS29では、複素インピーダンス処理部121(図6参照)は、複素インピーダンス計測部114から電池10(対象電池)の温度及び電池の容量を表すSOCの測定条件下で、複数の周波数で測定された電池のインピーダンス測定データ(Z′ (ω),Z″ (ω))を入力し、インピーダンスの実数成分Z′と虚数成分Z″とで表される複素平面上にプロットしてSOCカーブを求める。このSOCカーブ算出は、前記ステップS22のSOCカーブ算出と同様の処理である。
図11及び図12は、フィッティング処理部123の統計的手法によるフィッティング処理を示すフローチャートであり、図11は、そのマハラノビス距離を用いる例、図12は、そのマハラノビス距離を用いない距離計算の例である。図11及び図12による統計的手法は、図9のステップS23,ステップS30の統計的手法によるフィッティング処理に適用することができる。
ステップS42でフィッティング処理部123は、算出した基準SOCカーブのマハラノビス距離と測定SOCカーブのマハラノビス距離とを比較し、両者のマハラノビス距離が最も小さい基準SOCカーブを選ぶ。
ステップS52でフィッティング処理部123は、算出結果に基づいて、SOCデータベース122のSOCカーブから実数部値の差異が最も小さいSOCカーブを探す。
ステップS53でフィッティング処理部123は、実数部値の差異が最も小さい基準SOCカーブが測定対象の電池10の測定SOCカーブに相当すると判断して、この基準OCカーブのSOC量を、測定対象の電池10のSOC量として出力フローを終了する。
なお、より簡略な方法として、数字的な距離を用いずに測定SOCカーブに一番近いSOCデータベース122のSOCカーブを求める方法でもよい。
[マハラノビス距離]
<解析方法>
コンピュータを用いた多変量解析手法を、電池の交流インピーダンスのマップフィッティング解析へ応用する。解析は、非線形判別分析手法のマハラノビス距離(Mahalanobis distance)を求め定量評価を行う。
マハラノビス距離解析は、品質管理の現場などで多用する信頼性の高い評価方法である。一般に、マハラノビス距離解析は、基準空間へ多変量である事象を変換し評価する。
ユークリッド距離で見ると「a」>「b」である。しかし、マハラノビス距離で見ると図13の矢印で示した白丸の点は明らかにグループAに属し、「a」<「b」と判別される。空間は、分散を考慮した各グループコンポーネントの平均値により定義される。マハラノビス距離が「1」とは、検査空間が基準空間と等価を表す。「1」を超える場合は基準空間に収まらないことを示し(=別グループである)、超えない場合は基準空間内にある(=同グループである)ことを示す。解析手順は次の通りとなる。
図14は、電池の交流インピーダンスのマップフィッティング解析に適用したマハラノビス距離を示す図であり、図14(a)はマハラノビス距離が小さい場合を、図14(b)はマハラノビス距離が大きい場合をそれぞれ示す。
図14中、縦軸は基準空間(ここでは測定インピーダンス)からのマハラノビス距離、横軸は基準空間(ここでは基準マップも出るインピーダンス)からのマハラノビス距離である。図14の×印は、測定値の値、図14の○印は基準値の値である。
図14(a)に示すように、マハラノビス距離が小さい場合、基準インピーダンスカーブ(新品電池のインピーダンスカーブ)(SOCカーブ)に対して、測定インピーダンスカーブ(測定SOCカーブ)との間に、顕著な乖離が見られない。この場合、電池10(対象電池)は、電池状態判定装置100が運用レベルにあると認識している通りの劣化レベル(健康レベル)であり、問題はない。
例えば、劣化判定対象の電池は、ニッケル水素電池を例示したが、リチウムイオン電池等の二次電池に幅広く適用できる。また、電池に限らず、電荷を蓄えるエネルギストレッジへの応用も可能である。さらに、燃料電池その他の電池の劣化判定に適用することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
20 充放電装置
30 温度計
100 電池状態判定装置
110 交流インピーダンス測定装置
111 電圧計
112 電流計
113 交流源
114 複素インピーダンス計測部
120 電池状態診断装置
121 複素インピーダンス処理部
122 SOCデータベース
123 フィッティング処理部(照合部)
124 SOC/SOH処理部(劣化判定部)
Claims (7)
- 電池の温度及び前記電池の容量を表すSOCを測定し、前記測定した測定条件下で、複数の周波数で測定された電池のインピーダンス測定データを入力し、インピーダンスの実数成分Z′と虚数成分Z″とで表される複素平面上にプロットしてコールコールプロット曲線を求める複素インピーダンス処理部と、
前記インピーダンス測定して得たコールコールプロット曲線の形状と、基準電池の温度及び電池の容量を表すSOCの測定条件下で、前記基準電池の各電池状態毎に予め複数作成された基準コールコールプロット曲線の形状とを照合し、前記複数作成された基準コールコールプロット曲線の中から、前記測定したコールコールプロット曲線の形状が最も近い基準コールコールプロット曲線を統計的手法を用いて選び、当該選んだ基準コールコールプロット曲線を基に電池のSOC量を特定する照合部と、を備え、
前記照合部は、
虚軸成分がゼロ位置の立ち上がりポイントから、測定周波数を下げることで上に凸となる曲線を描きながら立ち上がる立ち上がり部までの範囲である、前記コールコールプロット曲線の形状の一部を照合する
ことを特徴とする電池状態判定装置。 - 電池の温度及び前記電池の容量を表すSOCを測定し、前記測定した測定条件下で、前記基準電池の各電池状態毎に予め複数作成した複数の基準コールコールプロット曲線の形状を蓄積するデータベースを備え、
前記照合部は、
前記データベースに蓄積された前記基準コールコールプロット曲線の中から、前記測定したコールコールプロット曲線の形状が最も近い基準コールコールプロット曲線を統計的手法を用いて選び、当該選んだ基準コールコールプロット曲線を基に電池のSOC量を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の電池状態判定装置。 - 前記立ち上がり部は、前記立ち上がりポイントが測定周波数の1000Hzから立ち上がり、測定周波数の4Hzまでの前記コールコールプロット曲線の形状である
ことを特徴とする請求項1に記載の電池状態判定装置。 - 前記照合部は、
前記統計的手法として、マハラノビス距離を含む距離計算を用いる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電池状態判定装置。 - 前記コールコールプロット曲線形状の照合により得られた前記電池SOC量と所定閾値とを比較して、当該電池の劣化を判定する劣化判定部を備える
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電池状態判定装置。 - 前記劣化判定部は、
前記電池SOC量が所定閾値より小さいとき、リフレッシュ指令を電池の充放電装置に出力し、
前記照合部は、
リフレッシュ後に再測定したコールコールプロット曲線の形状と、基準電池の各電池状態毎に予め複数作成された基準コールコールプロット曲線の形状とを照合し、前記複数作成された基準コールコールプロット曲線の中から、前記測定したコールコールプロット曲線の形状が最も近い基準コールコールプロット曲線を統計的手法を用いて選び、当該選んだ基準コールコールプロット曲線を基に電池のSOC量を特定する
ことを特徴とする請求項5に記載の電池状態判定装置。 - 電池の温度及び前記電池の容量を表すSOCを測定し、前記測定した測定条件下で、複数の周波数で測定された電池のインピーダンス測定データを入力し、インピーダンスの実数成分Z′と虚数成分Z″とで表される複素平面上にプロットしてコールコールプロット曲線を求めるステップと、
前記インピーダンス測定して得たコールコールプロット曲線の形状と、基準電池の温度及び電池の容量を表すSOCの測定条件下で、前記基準電池の各電池状態毎に予め複数作成された基準コールコールプロット曲線の形状とを照合する場合、虚軸成分がゼロ位置の立ち上がりポイントから、測定周波数を下げることで上に凸となる曲線を描きながら立ち上がる立ち上がり部までの範囲である、前記コールコールプロット曲線の形状の一部を照合するステップと、
前記複数作成された基準コールコールプロット曲線の中から、前記測定したコールコールプロット曲線の形状が最も近い基準コールコールプロット曲線を統計的手法を用いて選び、当該選んだ基準コールコールプロット曲線を基に電池のSOC量を特定するステップと、
を有することを特徴とする電池状態判定方法。
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