JP6245626B1 - デジタルレジスタセキュリティシステム、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

タグを商品から取り外す、又は、タグが無効化された場合であっても万引きを防止できるデジタルレジスタセキュリティシステム、方法及びプログラムを提供する。デジタルレジスタセキュリティシステム(1000)は、タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出するタグ移動判定部(111)と、商品を取り出した客の顔を撮影する監視カメラ(11)と、撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶部(130)と、商品が清算されたことを判定する制御部(110)と、店舗から出る客の顔を照合して、商品が清算されていないのに、当該客が店舗から出る場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録する不審者判定部(115)と、を備える。

Description

本発明は、監視カメラにより店舗内を撮影して防犯を行うデジタルレジスタセキュリティシステム、方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、「店舗内に存在する商品と前記POSサーバにより販売が確認された商品とに基づき不一致の有無を判断し、不一致と判断されたときに、前記RFIDアンテナの前回の起動から今回の起動までの間に前記退店カメラによって撮影された退店者の顔情報を前記顔情報記録部に記録し、不審者を特定する」と記載されている。
特許文献2には、「精算撮像装置からの精算撮像データ及び前記商品棚撮像装置からの移動撮像データが一致した場合、前記記録装置から一致した前記精算撮像データ及び前記移動撮像データを消去する」と記載されている。
特許文献3には、「ゲートが前記タグを検出したタイミングの近傍で前記カメラで撮影された画像から前記顔検出手段が取得した顔情報を用いて、前記監視カメラにおいて前記タイミングより前に撮影された画像から、前記顔情報で表される顔と同一と判断される顔が含まれる画像を探索する」と記載されている。
特許文献4には、「閉店後の人為外部指令により起動され、万引き犯目視照合用画面が自動生成される。営業時間内に撮影した映像を顧客品評現場映像ファイル部510より読み出す。これには本来、商品代金を精算した顧客映像と、万引き犯の映像が含まれているがこの時点にてレジ精算した商品に関わる映像は削除され万引き現場映像に相当するもののみが表示される」と記載されている。
特開2013−134644号公報 特開2012−242912号公報 特開2011−233133号公報 特開2008−257487号公報
このような従来の防犯システムでは、コンビニなどの店舗における商品にタグを付けて万引き防止が行われている。しかしながら、タグを商品から取り外す、又は、タグを電磁シールドシートに包むと、万引きを防止できない。
本発明の目的は、タグを商品から取り外す、又は、タグが無効化された場合であっても万引きを防止できるデジタルレジスタセキュリティシステム、方法及びプログラムを提供することにある。
本発明に係るデジタルレジスタセキュリティシステムは、タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出する商品検出手段と、該商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出した際に、該商品を取り出した客の顔を撮影する顔撮影手段と、該顔撮影手段によって撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶手段と、前記商品が清算されたことを判定する清算判定手段と、店舗から出る客の顔の画像と前記記憶手段に保存されている画像とを照合した結果が一致し、当該客が取り出した商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録すると共に、前記商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出してから所定時間が経過しても当該商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を不審者の顔として登録する不審者登録手段とを備えることを特徴とする。
また、前記商品検出手段は、一度、陳列棚から取られた商品が再び元に戻されたことを検出し、
該商品検出手段が商品が陳列棚に戻されたことを検出した際に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を削除する制御手段を備えることで、記憶手段に保存する顔の画像の数を減らして、店舗の出口で照合する画像の数を減らすことができる。
また、前記清算判定手段が当該客が陳列棚から取ったすべての商品が清算されたことを判定した場合に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を削除する制御手段を備えることで、やはり記憶手段に保存する顔の画像の数を減らして、店舗の出口で照合する画像の数を減らすことができる。
また、タグが付された商品と共に移動する客を検出する客移動検出手段と、
前記タグが付された商品が所定の場所以外で、所定の時間移動停止すること及び前記タグが検知不能となることを判定するタグ異常判定手段と、を備え、
前記不審者登録手段は、該タグ異常判定手段によってタグが移動停止又は検知不能と判定された場合、監視カメラにより撮影されている当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録することで、タグを商品から取り外す、又は、タグが無効化された場合であっても客の顔の画像を不審者のものとして登録することができる。
また、タグはどのような商品にも取り付けることができる。このため、いくつもの商品を一括して監視でき、販売品種や販売個数が多い店舗においても、採用が行い易いセキュリティシステムを構築することかできる。
また、本発明のデジタルレジスタセキュリティ方法は、タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出する商品検出ステップと、該商品検出ステップが商品が陳列棚から取られたことを検出した際に、該商品を取り出した客の顔を撮影する顔撮影ステップと、該顔撮影ステップによって撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶ステップと、前記商品が清算されたことを判定する清算判定ステップと、店舗から出る客の顔の画像と前記記憶ステップによって保存されている画像とを照合した結果が一致し、当該客が取り出した商品が前記清算判定ステップによって清算されたと判定されていない場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録すると共に、前記商品検出ステップが商品が陳列棚から取られたことを検出してから所定時間が経過しても当該商品が前記清算判定ステップによって清算されたと判定されていない場合に、前記記憶ステップによって保存されている当該客の顔の画像を不審者の顔として登録する不審者登録ステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータを、タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出する商品検出手段と、該商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出した際に、該商品を取り出した客の顔を撮影する顔撮影手段と、該顔撮影手段によって撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶手段と、前記商品が清算されたことを判定する清算判定手段と、店舗から出る客の顔の画像と前記記憶手段に保存されている画像とを照合した結果が一致し、当該客が取り出した商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録すると共に、前記商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出してから所定時間が経過しても当該商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を不審者の顔として登録する不審者登録手段とを備えるデジタルレジスタセキュリティシステムとして機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、タグを商品から取り外す、又は、タグが無効化された場合であっても万引きを防止できると共に店舗の出口での照合・認証に失敗しても、不審者の顔の画像を登録することができるデジタルレジスタセキュリティシステム、方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置の制御部のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置の制御部の不審者の顔の登録処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置の制御部の防犯制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの適用例を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置の制御部の不審者の顔の登録処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの構成を示すブロック図である。
本システムは、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ショッピングモール、空港、飛行機、駅、電車、船舶、飲食店、地下街、専門店、貴金属販売店、高級ブティック、複合施設、事務所、劇場、集会場、学校、病院、工場、金融機関、官公庁、ホテル、博物館、美術館、競技場、イベント会場、新商品発表会場、及び超高層建物などに適用することができる。
図1に示すように、デジタルレジスタセキュリティシステム1000は、商品販売フロアの天井等に設置された複数の監視カメラ11と、商品販売フロアの商品棚等に設置されたRFID(Radio Frequency IDentification)リーダ20と、店員(従業員)が携帯しRFIDリーダ20が認証する認証タグ21と、業務施設に設置されたWi-Fi(Wireless Fidelity)ターミナル(以下Wi-Fi親機という)30と、iビーコン(iBeacon)(登録商標)親機40と、店員(従業員)が携帯する携帯端末装置50と、システム全体を制御する監視装置100と、POS(Point Of Sale:販売時点管理)サーバ200と、POSレジ300と、EOS(Electronic Ordering System:電子発注システム)400と、を備える。
デジタルレジスタセキュリティシステム1000は、商品販売フロアに設置された監視カメラ11(顔撮影手段)からの映像を監視し、店員(従業員)が携帯する携帯端末装置50に不審者の情報を通知して、店員(従業員)が不審者による万引を防止するシステムである。
<監視カメラ11>
監視カメラ11の一部又は全部は、PTZ(パン・チルト・ズーム)機能を有するPTZカメラ(人物の顔を撮影して認証するための認証カメラでもある)であり、監視装置100により遠隔操作される。監視カメラ11は、店舗内など商品販売フロアの各所に設置され、人物の顔を撮影する。監視カメラ11が撮影した画像は、監視装置100に出力される。監視カメラ11は、動画像を常時撮影していても、一定時間(例えば数秒)おきに静止画を撮影してもよい。
店舗等には複数の監視カメラ11が設置されており、所定の監視領域を撮影することが可能である。また、特定の人物を監視カメラ11で追跡させるものもある。特定の人物を追跡しない監視カメラであっても、監視カメラ11が複数設置されることで、人物などを多角的に撮影可能である。
<RFIDリーダ20>
店舗の陳列棚には、所定間隔でRFIDリーダ20が設置されている。RFIDリーダ20は、商品に取り付けられたRFタグへの送信に対して応答があるかないかにより、RFタグが付された商品が陳列棚から離れたことを検知する。
また、POSレジ300に設置されたRFIDリーダ20は、商品に取り付けられたRFタグへの送信に対して応答があるかないかを検出することで、RFタグが付された商品の決済などを管理する。RFIDリーダ20は、RFIDタグ対応ハンディターミナルやリーダライタである。RFIDタグとの通信可能距離は、例えば3〜7mである。また、電池を内蔵するアクティブタグを用いることで、通信可能距離を400m程度とする仕様も可能である。また、タグは、光学読取可能な光学的タグであってもよい。特に不可視光で読み取る光学的タグは好適である。
RFIDリーダ20は、買物カゴに設置することもできる。この場合、I/F部180とは無線で接続される。買物カゴに設置されるRFIDリーダ20は、監視装置100によってその位置を検出され、追跡される。
RFタグは、購入するなどして店舗から正当に持ち出しできる状態になった物品からは除去されるか無効化される。
また、本実施形態では、RFIDリーダ20は、店員(従業員)が所持する認証タグ21の認証を行う。RFIDリーダ20は、店員(従業員)が所持する認証タグ21の認証により、認証タグ21を携帯する店員(従業員)の位置を捕捉する。
<Wi-Fi親機30>
Wi-Fi親機30は、Wi-Fiを用いて携帯端末装置50のWi-Fi子機51との間で情報をやり取りする。また、Wi-Fi親機30は、Wi-Fi測位による位置情報取得、すなわちWi-Fiアクセスポイントと所定の位置情報サービスを利用した位置情報取得を取得できる。
<iビーコン親機40>
iビーコン(iBeacon)は、Bluetooth Low Energyを利用した無線技術である。iビーコンは、発信側のビーコン機器であるiビーコン親機40と、iビーコン親機40からの電波受信に対応した携帯端末装置50のアプリ(後記iビーコン子機52に対応する)の組み合わせによって構成される。iビーコンは、識別に必要な固有のID情報を発信し、携帯端末装置50の当該ID情報に紐付けられたアプリにしか反応しない。携帯端末装置50のアプリは、iビーコン親機40と同じ識別子を登録しておく。携帯端末装置50のアプリ(iビーコン子機52)は、iビーコン機能を搭載したアプリケーション実行によりバックグラウンドで待機し、iビーコン親機40のビーコンに近接したときに所定アクションを励起する。iビーコンを利用することで、携帯端末装置50の「位置」や「方向」などをWi-FiやGPSより正確に位置情報を計測できる。
<POSサーバ200>
POSサーバ200は、POSシステムの販売時点の売上情報による売れ筋商品の情報の集積、分析等を行う。
POSサーバ200は、POSレジ300により登録された商品の会計時(販売時点)の情報などをPOSデータとして記録及び保持する。POSサーバ200は、対応POSシステム及び機種などによって異なるが、商品販売実績の情報(販売情報)を記録及び管理等する機能(販売管理機能)、商品在庫の情報(在庫情報)を記録及び管理等する機能(在庫管理機能)、及び購入者の属性情報(性別、年齢層など)を店員により入力及び記録する機能(属性管理機能)などを有する。
なお、POSサーバ200は、店舗コンピュータ及びネットワーク通信装置などを含んで成る情報処理システムであってもよいし、外部の在庫管理システム又は電子マネーシステム(例えばICカードによるシステム)などと接続及び連携するシステムであってもよい。例えば、ICカードによる会計操作及び処理に従い、販売時点情報がPOSデータとして記録されるものでもよい。
<POSレジ300>
POSレジ300は、POSサーバ200に対応した機能を備えるキャッシュレジスタ装置である。POSレジ300は、ハンディスキャナ及び入力装置(図示省略)備え、ハンディスキャナは、商品に付された商品コード、すなわち、バーコードを読み取り、POSレジ300に送信する。また、この入力装置からキー入力データが入力される。キー入力データは、キーボタン入力によるデータである。複数の商品の売上に応じて同様に複数のキー入力データが入力される。
<EOS400>
EOSは、商品の部門、種別、商品名、及び数量などを入力し、EDI(Eietric Date Interchhange:電子データ交換)経由でメーカ、問屋業者に発注データを送信して発注する。なお、EDIは、商取引に関する情報を標準的な形式に統一して、企業間で電子的に交換する仕組みであり、受発注等に関するデータを、予め定められた形式に従い電子化し通信回線等を通じて送受信する。
なお、監視装置100は、店舗内に設置されているが、図示しないネットワークを介して外部に設置してもよい。監視装置100を、ネットワーク上のサーバに設置すると、複数の店舗をセキュリティ対象とすることができる。
[携帯端末装置50]
携帯端末装置50は、店舗において複数の店員(従業員)がそれぞれ携帯する。携帯端末装置50は、例えばスマートフォン50a、タブレット50b、又はノートパソコン50cなどである。携帯端末装置50は、このほか、携帯電話、PHS(Personal Handy-Phone System)、PDA(Personal
Digital Assistants)、又は専用端末などである。本実施の形態では、携帯端末装置50は、各店員(従業員)が様々な場所(すなわち現在位置)で使用可能であり、図示しない電話回線を介して監視装置100からのメール又は動画を含む映像等を受信可能である。
本実施の形態では、携帯端末装置50は、スマートフォン50a、タブレット50bの利用を想定しており、各個人が様々な場所(すなわち現在位置)で使用可能である。携帯端末装置50のうちの一つは、図示しない本部又は本社に配置される。
携帯端末装置50は、Wi-Fi個別識別機(以下Wi-Fi子機という)51と、iビーコン子機52と、商品販売フロアにおける店員(従業員)の位置を捕捉するGPS(Global Positioning System)53と、を備える。
<Wi-Fi子機51>
Wi-Fi子機51は、業務施設に設置されたWi-Fi親機30の電波を受信及び個別識別する。監視装置100は、施設内に設置されたWi-Fi親機30の配置情報をセフティ関連情報として記憶している。Wi-Fi子機51がWi-Fi親機30に近接すると、携帯端末装置50を携帯する関係者のIDと位置を判定することができる。
<iビーコン子機52>
iビーコン子機52は、iビーコン親機40からの電波受信に対応した携帯端末装置50のアプリである。iビーコン親機40は、ビーコン(識別に必要な固有のID情報)を発信し、携帯端末装置50のアプリ(iビーコン子機52)は、iビーコン親機40のビーコンに近接したときに所定アクションを励起する。上述したように、iビーコンを利用することで、携帯端末装置50の「位置」や「方向」などをWi-FiやGPSより正確に監視装置100に送信できる。
<GPS53>
GPS53は、位置情報の電波をGPS衛星等から受信する。GPS53は、GPSアンテナを介して受信した情報より、現在位置情報を、緯度、経度及び高度の3つのパラメータとして算出して位置情報を取得する。取得した位置情報は、適時、監視装置100に送信される。
なお、本実施形態では、位置情報を取得する手段として、GPS衛星を利用した例を示したが、GPS以外の、基地局との位置関係を利用した方式でもよい。例えば、モバイル端末である携帯端末装置50として、Android(登録商標)スマートフォンやカメラ付き高機能携帯電話機を使用する場合、GPS53に代えて又は併用して、基地局及び携帯電話通信網(図示省略)を介して携帯電話会社サーバと情報の送受信を行い、接近確認から自端末の現在位置情報を取得することも可能である。
また、Wi-Fi測位による位置情報取得、すなわちWi-Fiアクセスポイントと所定の位置情報サービスを利用した位置情報取得を用いてもよい。
[監視装置100]
監視装置100は、例えば店舗の管理室に設置され、店舗内の商品販売フロアを集中管理する。監視装置100は、一般的なサーバ計算機、又はパーソナルコンピュータ等であってよい。
監視装置100は、制御部110(制御手段)と、入力部120と、記憶部130(記憶手段)と、表示部140と、出力部150と、顔情報データベース(DB)153と、画像処理部170と、インタフェース(I/F)部180と、通信部190と、を備え、各部はバス195により接続される。
監視装置100は、万引き行為を行う不審者が店舗に現れることを監視する。
監視装置100は、不審者が店舗に現れたことが検出された場合、この人物の情報と店舗の情報を、ネットワークを通して本部、本社又は警備会社システムに通知する。
以降、「○○部は」と主体を記した場合は、制御部110が必要に応じROMから各プログラムを読み出した上でRAMにロードし、各機能(後記)を実行するものとする。各プログラムは、予め記憶部130に記憶されていてもよいし、他の記憶媒体又は通信媒体を介して、必要なときに監視装置100に取り込まれてもよい。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、監視装置100全体を制御するとともに、制御プログラムを実行して、デジタルレジスタセキュリティシステムとして機能させる。制御部110の詳細な構成については、後記する。
入力部120は、キーボード、マウス、表示部140の画面上に設けられたタッチパネル、マイクなど、監視装置100のユーザが指示などを入力するための入力機器である。
記憶部130は、監視カメラ11から受信した静止画又は動画、制御部110が用いる各種データ及びプログラムなどを記憶する。
表示部140は、監視装置100の動作状況をはじめ、監視カメラ11から受信した画像、又は監視装置100を操作するためのGUI(Graphical User Interface)などを表示する。
出力部150は、例えばオーディオインタフェースであり、店舗内の音響システム158に対して監視装置100からの音声信号を出力する。監視装置100から音響システム158へ出力する音声信号としては、例えば、入力部120に設けられたマイクなどの音声入力装置から入力された音声信号、又は記憶部130に記憶された音楽データを制御部110が再生した音声信号であってよい。音響システム158は、アンプ及び店舗内に配置された複数のスピーカを備え、監視装置100から入力された音声信号を店舗内に放送する。
顔情報DB160は、不審者、及び店舗関係者等の顔画像(顔情報)を蓄積する。顔情報DB160に登録されている人物の顔などの基礎データは、I/F部180を介して図示しない本部、本社又は警備会社などからデータを入手して、顔情報DB160が構築される。また、図示しない本部、本社又は警備会社などと情報を交換して、相互の顔情報DBが最新の顔画像(顔情報)に更新可能である。
画像処理部170は、受信した画像に対して予め定められた処理を行う。予め定められた処理には、輪郭抽出、画像のリサイズ、又は解像度変換処理などがある。
I/F部180は、商品販売フロア内に配置された各監視カメラ11と監視装置100とを接続する。また、I/F部180は、商品販売フロア内に配置された各RFIDリーダ20とを接続し、RFIDリーダ20に近接した店員(従業員)が所持する認証タグ21の認証の結果を監視装置100に送出する。また、I/F部180は、図示しない本部、本社又は警備会社などにネットワーク又は専用回線により接続する。なお、警備会社は、本実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの必須構成要素ではない。
通信部190は、基地局を介して携帯端末装置50とデータを送受信する。本実施の形態では、通信部190は、基地局を介して一定期間ごとに各携帯端末装置50の位置情報を受信するとともに、不審者の認識時には不審者に関する情報(メール送信、動画を含む映像など)を送信する。
[制御部110]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置100の制御部110のブロック図である。
図2に示すように、制御部110は、タグ移動判定部111(商標検出手段、客移動検出手段)と、客位置情報取得部112(客移動検出手段)と、監視対象設定部113(客移動検出手段)と、監視対象追跡部114(客移動検出手段)と、不審者判定部115(タグ異常判定手段,不審者登録手段)と、顔認証機能部116(顔認証手段)と、位置判定部117(制御手段)と、不審者追跡部118(制御手段)と、送信制御部119(制御手段)と、を備える。
制御部110は、監視カメラ11によりタグが取り付けられている商品が陳列棚から取られる際に客の顔を撮影する。制御部110は、商品が陳列棚から取られる際に撮影した客の顔の画像を記憶部130(図1参照)に一時保存する。制御部110は、店舗から出る客の顔の画像が記憶部130に保存しておいた客の顔の画像と一致するか否かを判定する。
制御部110は、商品が清算されたことを判定する清算判定手段としての機能を有する。
制御部110は、RFタグが付された商品が陳列棚から離れて移動を開始した場合、監視カメラ11により商品と共に移動する客の顔の画像とその客のシーンの画像(静止画又は動画)を記憶部130に一時保存する。
タグ移動判定部111は、タグ(RFタグ)が付された商品が陳列棚から取られたか否かを検出する。タグ移動判定部111は、タグを追跡して商品が陳列棚から取られたことを検出する。あるいは、タグ移動判定部111は、店舗全体を撮影する複数の広角レンズカメラで撮影された陳列棚の商品の状態をもとに、商品が陳列棚から取られたことを検出する。また、タグ移動判定部111は、一度、陳列棚から取られた商品が再び元に戻されたことを検出する。
タグ移動判定部111は、商品に取り付けられているタグ(RFタグ)が陳列棚から離れて移動を開始したか否かを判別する。陳列棚には、所定間隔でRFIDリーダ20が設置されている。RFIDリーダ20は、商品に取り付けられたRFタグへの送信に対して応答があるかないかにより、RFタグが付された商品(以下、適宜商品という)が陳列棚から離れたことを検知する。RFIDリーダ20は、商品が陳列棚から離れたことを検知した場合、所定時間(例えば10秒)経過後に、検知情報を監視装置100の制御部110に送信する。
タグ移動判定部111は、商品が陳列棚から離れたことを検知した場合、当該商品が移動を開始したか否かを判別する。商品の移動の開始は、商品が陳列棚から離れた場合、隣接する他のRFIDリーダ20で検知される。
客位置情報取得部112は、この商品と共に移動する客の位置情報を取得する。客位置情報取得部112は、例えば、監視カメラ11で該当する陳列棚の周囲を撮影し、監視カメラ11が撮影した客を店舗のレイアウト情報と重ね合わせることで客の位置情報を取得する。
監視対象設定部113は、RFタグが付された商品と客の位置情報とを組み合わせて監視対象Pを設定する。客は複数の商品を手に取る場合は、監視対象Pは、客の位置情報と複数のRFタグとの組み合わせとなる。また、店員(従業員)は、客から除外され、監視対象Pを形成しない。
監視対象追跡部114は、監視対象設定部113により設定された監視対象Pの追跡を行う。
上記、タグ移動判定部111、客位置情報取得部112、監視対象設定部113、及び監視対象追跡部114は、全体として陳列棚からタグが付された商品が取られ、客と共に移動したことを検知する客移動検出手段を構成する。なお、陳列棚は、陳列ケース、商品収納ボックスなど、商品を陳列又は収納するものであればどのようなものでもよい。
不審者判定部115は、商品が陳列棚から取られてから所定時間(店舗のカテゴリーによって、例えば10分〜6時間)経過したか否かを判定する。
不審者判定部115は、店舗から出る客の顔を認証して、商品が清算されていないのに、当該客が店舗から出る場合、顔撮影手段により撮影されている当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録する。
不審者判定部115は、監視対象PがPOSレジ300以外の場所で所定時間以上停止したか、及び監視対象Pを形成するタグが検知不能となったか否かを判別する。不審者判定部115は、監視対象PがPOSレジ300以外の場所で所定時間以上停止した場合、又は監視対象Pを形成するタグが検知不能となった場合、その客の顔の画像を不審者のものとして登録する。
また、本実施形態では、不審者判定部115は、監視対象PがPOSレジ300の場所であっても監視除外スポットでは、判定を行わないようにする。
顔認証機能部116は、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と、顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とを照合する顔認証を行う。顔認証機能部116は、監視カメラ11から受信した画像に含まれる人物の顔が、顔情報DB160に登録されている不審者の顔であるかどうかを判定する顔認証を行う。顔認証は、受信画像から抽出した顔情報と顔情報DB160に登録されている不審者の顔情報との類似度に基づいて行うことができる。
位置判定部117は、不審者に最も近い携帯端末装置50の位置を判定する。位置判定部117は、商品販売フロア内における複数の携帯端末装置50の位置情報をGPS位置情報やRFIDリーダ20により取得する。具体的には、位置判定部117は、商品販売フロアに設置された複数のRFIDリーダ20による店員(従業員)が携帯する認証タグの認証により商品販売フロアにおける店員(従業員)の位置情報を取得する。この場合、位置判定部117は、不審者の位置を監視カメラ11の設置位置と照らし合わせて判定する。すなわち、位置判定部117は、店員(従業員)が各RFIDリーダ20に近接した場合、店員(従業員)が所持する認証タグ21の各RFIDリーダ20の認証により、店員(従業員)が該当RFIDリーダ20に近接していると判定する。RFIDリーダ20の設置位置は、予め登録されているので、店員(従業員)の位置を判定することができる。
また、位置判定部117は、携帯端末装置50が備えるGPS機能部からの位置情報を取得する。
不審者追跡部118は、不審者の商品販売フロアの移動を追跡する。不審者追跡部118は、不審者と認定された者を複数の監視カメラ11で追跡して検知し、商品販売フロア内で移動履歴を確認する。不審者追跡部118は、不審者の商品販売フロアの移動を追跡し、不審者が、最も近い携帯端末装置50の位置から所定距離離れた場合、他の携帯端末装置50に対して、不審者の顔画像を含む不審者に関する情報を送信する。
送信制御部119は、不審者の位置と近い店員(従業員)に、不審者に関する情報(不審者のシーンの画像又は動画像)を送信する。例えば、送信制御部119は、メールにて音声、動画及び不審者の位置情報(例えば、売場レイアウト上に印を付した情報)などを送信する。送信制御部119は、不審者に最も近い携帯端末装置50の位置を判定し、当該携帯端末装置50に不審者に関する情報を送信する。送信制御部119は、送信した店員(従業員)から所定時間(例えば5秒間)経過してもアンサーバック信号がない場合、第2の店員(従業員)関係者を選定し、再送信を行う。第2の店員(従業員)関係者は、不審者に2番目に近い店員である。
以下、上述のように構成されたデジタルレジスタセキュリティシステムの動作について説明する。
[登録処理]
まず、デジタルレジスタセキュリティシステムの不審者の顔の登録処理について説明する。
図3は、デジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置100の制御部110の不審者の顔の登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110(図2参照)により実行される。
ステップS1では、制御部110のタグ移動判定部111(商品検出手段)は、タグ(RFタグ)が付された商品が陳列棚から取られたか否かを検出する。陳列棚には、所定間隔でRFIDリーダ20が設置されている。RFIDリーダ20は、商品に取り付けられたRFタグへの送信に対して応答があるかないかにより、RFタグが付された商品(以下、適宜商品という)が陳列棚から離れたことを検出する。タグ移動判定部111は、タグを追跡して商品が陳列棚から取られたことを検出する。あるいは、タグ移動判定部111は、店舗全体を撮影する複数の広角レンズカメラで撮影された陳列棚の商品の状態をもとに、商品が陳列棚から取られたことを検出する。
タグが陳列棚から離れていない場合(ステップS1:No)、本フローの処理を終了する。
タグが付された商品が陳列棚から取られた場合(ステップS1:Yes)、ステップS2で、制御部110は、監視カメラ11によりタグが取り付けられている商品が陳列棚から取られる際に客の顔を撮影する。監視カメラ11は、例えばPTZカメラであり、監視装置100により遠隔操作される。また、監視カメラ11は、人物の顔を撮影する認証用のカメラである。監視カメラ11が撮影した画像は、監視装置100に出力される。
ステップS3で、制御部110は、商品が陳列棚から取られる際に撮影した客の顔の画像を記憶部130(図1参照)に一時保存する。タグ移動判定部111が、一度、陳列棚から取られた商品が再び元に戻されたことを検出した際は、制御部110は、記憶部130に保存されている当該客の顔の画像を削除する。
ステップS4で、制御部110は、すべての商品がPOSレジ300で清算されたか否かを判定する。
すべての商品がPOSレジ300で清算されていない場合(ステップS4:No)、買い物を続けている可能性があると判断してステップS6に進む。
すべての商品がPOSレジ300で清算された場合(ステップS4:Yes)、ステップS5で、制御部110の不審者判定部115は、記憶部130に保存しておいた当該客の顔の画像を削除する。すなわち、記憶部130に保存している客の顔の画像は、客が取ったすべての商品が清算された時点で記憶部130から削除される。これによって、店舗の出口で照合する客の顔の画像の数を減らすことができる。
ステップS6で、制御部110の不審者判定部115は、商品が陳列棚から取られてから所定時間(店舗のカテゴリーによって、例えば10分〜6時間)経過したか否かを判定する。
商品が陳列棚から取られてから所定時間経過していない場合(ステップS6:No)、ステップS7に進み、商品が陳列棚から取られてから所定時間経過した場合(ステップS6:Yes)、ステップS8に進む。
ステップS7では、制御部110は、店舗の出口(又は出入口)において店舗から出る客の顔の画像と記憶部130に保存しておいた客の顔の画像とを照合して、一致するか否かを判定する。
店舗から出る客の顔の画像が記憶部130に保存しておいた客の顔の画像と一致しない場合(ステップS7:No)、上記ステップS4に戻る。また、店舗から出る客の顔の画像が記憶部130に保存しておいた客の顔の画像と一致した場合(ステップS7:Yes)、ステップS8に進む。
ステップS8では、上記ステップS6で商品が陳列棚から取られてから所定時間経過した場合、又は、上記ステップS7で店舗から出る客の顔の画像が記憶部130に保存しておいた客の顔の画像と一致する場合に、不審者判定部115は、記憶部130に保存しておいた客の顔の画像を読み出し、不審者の顔として登録して本フローを終了する。商品が陳列棚から取られてから所定時間経過した場合は、商品を陳列棚から取った客が、万引きや商品すり替え、毀損などを行う不審者であることが疑われるケースである。また、すべての商品がPOSレジ300で清算されていないのに店舗から出るケースである。不審者判定部115は、記憶部130に保存しておいた客の顔の画像を読み出し、不審者の顔として登録して本フローを終了する。
このように、商品が陳列棚から取られてから所定時間経過した場合に、その客の顔の画像を登録することで、店舗の出口での照合・認証に失敗しても、不審者の顔の画像を登録することができる。
なお、上記ステップS8で店舗から出る客の顔の画像が記憶部130に保存しておいた客の顔の画像と一致しない場合(例えば、マスクしていた客がマスクを外した場合)は、上記ステップS4に戻ることで、POSレジ300の清算判定以降の処理が繰り返される。
本フローにより、顔情報DB160には不審者の顔画像が登録される。
[監視装置100の防犯制御]
図4は、デジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置100の制御部110の防犯処理を示すフローチャートである。本フローは、主に監視装置100の制御部110(図4参照)により実行される。
まず、ステップS21で、制御部110は、監視カメラ11の映像を取り込む。監視カメラ11は、複数の広角レンズカメラで店舗全体を撮影することが可能である。
ステップS22では、制御部110の顔認証機能部116は、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と、顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とを照合する顔認証を行う。
ステップS23では、上記顔認証により、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と、顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とが一致したか否かを判別する。その客が再度、来店した場合などに、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と、顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とが一致することになる。また、再度、来店した場合以外にも、例えば、あるフロアで不審者の顔画像が登録(図3の不審者の顔の登録処理による登録)されていれば、他フロアで、本フローによる顔認証が可能になるし、客の退店の時にも顔認証が可能になる。これによって、無人店舗の場合には、不審者が退店しようとする時に、出口のゲートを閉じることもできる。監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と、顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とが一致しない場合(ステップS23:No)、本フローの処理を終了する。
上述したように、その客が再度、来店した際などで、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と、顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とが一致した場合(ステップS23:Yes)、ステップS24で制御部110の位置判定部117は、不審者に最も近い携帯端末装置50の位置を判定する。
ステップS25では、制御部110の不審者追跡部118は、不審者の商品販売フロアの移動を追跡する。
ステップS26では、制御部110の送信制御部119は、不審者の位置と近い店員(従業員)に、不審者に関する情報(不審者のシーンの画像や動画像)を送信して本フローを終了する。例えば、送信制御部119は、メールにて音声、動画及び不審者の位置情報(例えば、売場レイアウト上に印を付した情報)などを送信する。
ここで、売場にて、店員(従業員)が上記対応を取ることが相応しくないこともある。不審者に対して店員(従業員)がどのような対応をいつ行うかは、店員(従業員)の判断に委ねられるが、判断材料としての情報提供を行うことは有意である。
なお、その客(不審者)が店舗から出る時に、上記顔認証が実行されれば、その客が店舗を出る時に、店員(従業員)に不審者に関する情報が送信されることになる。
また、不審者が万引常習者である場合、店員(従業員)へ通報する対応に加え、本部、本社又は警備会社の携帯端末装置50に万引常習者に関する情報を送信するようにしてもよい。
[適用例]
図5は、デジタルレジスタセキュリティシステムの適用例を説明する図であり、来店客と売場レイアウト(商品販売フロア)を示す図である。図5は、コンビニエンスストアなどの店舗の販売フロアを示している。
図5において、前記図1のRFIDリーダ20は、図5の電子タグリーダであり、電子タグはRFタグである。前記図1のWi-Fi子機51は、図5の一定の距離単位又は売場部門ごとに設置されたWi-Fi中継器51Aを経由してWi-Fi親機30に接続される。店舗内の客は、電子タグ、iビーコン、Wi-Fi、スマートフォン、監視カメラ11、及び電子タグゲートターミナルなどにより、位置情報や客の顔の画像が検出される。
来店客が電子タグ商品(タグが付された商品)を手に取り、商品と共に移動すると、来店客が所持する電子タグ商品の移動信号により、来店客の行動が検出される。図5の例では、来店客が所持するスマートフォン(携帯端末装置50のアプリ)が、陳列ケース上部に設置したiビーコン親機40が発信する電波を受信し、IDを応答することによって、iビーコン親機がスマートフォンの位置情報を取得する。来店客が所持するスマートフォン(携帯端末装置50)のWi-Fi子機51が、店舗内に設置しているWi-Fi中継器51Aを経由して、監視装置100のWi-Fi親機30に入力し、来店客がどの売場コーナや陳列ケースにいるか、位置場所を検出する。また、売場部門、売場コーナ、通路、及びレジ等の各エリアには、監視カメラ11が設置されており、電子タグリーダ20が発信する電波を検知し、監視カメラ11の設置位置(又は撮影位置)情報と組み合わせて客の位置場所を特定する。また、電子タグリーダ20が発信する電波を検知して位置場所の年、月、日、時間、分を特定する。さらに、該当エリアに設置した監視カメラ11が撮影した画像を時系列に抽出して、来店客が売場コーナや陳列ケースの前の通路にいることを検出できる。
電子タグ商品は、来店客が買い物籠に入れて、移動すれば、電子タグリーダ20が発信している電波に商品の電子タグが応答し、電子タグリーダ20は応答された電波を受信することができる。
ちなみに、店舗で販売している高額商品等の場合は、出入口前に電子タグゲート12を設置しており、未精算の場合は警報が発報し店員が駆け付ける対応が取られる。また、商品の単品管理、発注、売上等はハンディスキャナ250、POSレジ300、EOS400による商品管理により毎日対応できている。このような店舗の営業活動のなかでの万引き、商品ロス対策として、監視カメラ11、電子タグゲート12を設置し、また人的なガードマン等を導入して対応している。
しかしながら、監視カメラ11等による監視だけでは、万引き行為などの不審者が登録しきれていないのが実状であり、登録されていない来店者が万引き行為をしても、発見されない場合が多い。また、店舗関係者が万引き行為などの不審者として、登録することは大変な労力を要し、また誤認の登録のおそれがあり、未だ充分ではないのが現状である。
さらに、電子タグを商品から取り外す、又は、電子タグを電磁シールドシートに包むと、万引きを防止できないという課題がある。
例えば、図5の来店客Aが、陳列ケース(陳列棚)から商品を取り出し、自身の着衣やバッグに入れて店舗の外に移動した場合、従来例であれば、POSレジ300で清算しない限り、電子タグゲート12でアラームがなる。しかし、万引き行為などの不審者が電子タグを商品から取り外す、又は、電子タグを電磁シールドシートに包むなどの行為を行った場合には、POSレジ300で未精算であるにも関わらず、電子タグゲート12では感知できず、万引きを防止できない。万引きが防止できないので、不審者は万引き行為を繰り返すことになる。特に、問題となるのは、不審者は、万引き目的で陳列ケース(陳列棚)から商品を取り出し持ち去ろうとしているにも関わらず、電子タグを無効化してしまっているため、RFIDリーダ20や電子タグゲート12での検出ができないことにある。したがって、いつまでたっても不審者が特定されないことなる。
これに対して、本実施の形態によれば、デジタルレジスタセキュリティシステム1000(図1参照)は、タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出するタグ移動判定部111と、商品を取り出した客の顔を撮影する監視カメラ11と、撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶部130と、商品が清算されたことを判定する制御部110と、店舗から出る客の顔を照合して、商品が清算されていないのに、当該客が店舗から出る場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録する不審者判定部115と、を備える。また、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とを照合する顔認証を行う顔認証機能部116と、不審者の位置と近い店員(従業員)に、不審者に関する情報を送信する送信制御部119と、を備える。
この構成により、タグが付された商品が陳列棚から取られた時点の客の顔の画像を不審者のものとして登録することができる。特に、商品が陳列棚から取られる際に客の顔を撮影しておくので、客のその後の行動を問わず、未精算で店舗を出る、商品を長時間持ち歩くなどの場合には、その客の顔の画像を不審者のものとして登録することができる。不審者を登録する機会を逸しない効果がある。
その客(不審者)が再度、来店した場合や店舗から出る場合、また、画像登録された商品エリアから別の商品エリアに移動した場合は、不審者の位置と近い店員(従業員)に、不審者の顔画像など不審者に関する情報を送信する。近傍の店員(従業員)がリアルタイムで現場に急行することができる。
特に、万引き行為が形成されつつある時点で、不審者の顔の映像を登録しておくので、登録後は、顔認識で照合し、直ちに不審者を判定することができる。従来技術では困難であった当該不審者による将来に亘る万引行為を防止することができる。
本実施形態では、客が取ったすべての商品が清算された時点でその客の顔の画像を削除することで、店舗の出口で照合する画像の数を減らすことができる。
本実施形態では、商品が陳列棚から取られてから所定時間(店のカテゴリーによって10分〜6時間)経過しても清算されない場合に、その客の顔の画像を登録する。これによって出口での照合・認証に失敗しても、不審者の顔の画像を登録することができる。
本実施形態では、店舗の出口で撮影した客の顔画像と照合する(記憶されている)顔画像は、商品を陳列棚から取って、レジで清算をしていない客の顔画像だけである。すなわち、陳列棚からレジまでの間を移動している客の数だけであり、少数であると考えられる。この場合、陳列棚から商品を取った客の顔画像は、ほとんどが清算によって消去される。
また、店舗の出口では、一般に客は出口方向に向かって歩いているので、正面から客の顔画像を撮影することは容易と考えられる。店舗の出口がエスカレータである場合は、特に好条件である。また、客がマスクをしていても、店舗にいる間にマスクをしたままであれば、マスクをしたままの顔画像として処理可能である。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムのハード的構成は、図1及び図2と同様であるため説明を省略する。
デジタルレジスタセキュリティシステムの不審者の顔の登録処理について説明する。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るデジタルレジスタセキュリティシステムの監視装置100の制御部110の不審者の顔の登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110(図2参照)により実行される。
ステップS101では、制御部110のタグ移動判定部111は、商品に取り付けられているタグ(RFタグ)が陳列棚から離れて移動を開始したか否かを判別する。陳列棚には、所定間隔でRFIDリーダ20が設置されている。RFIDリーダ20は、商品に取り付けられたRFタグへの送信に対して応答があるかないかにより、RFタグが付された商品(以下、適宜商品という)が陳列棚から離れたことを検知する。RFIDリーダ20は、商品が陳列棚から離れたことを検知した場合、所定時間(例えば10秒)経過後に、検知情報を監視装置100の制御部110に送信する。制御部110のタグ移動判定部111は、商品が陳列棚から離れたことを検知した場合、当該商品が移動を開始したか否かを判別する。商品の移動の開始は、商品が陳列棚から離れた場合、隣接する他のRFIDリーダ20で検知される。
タグが陳列棚から離れたが移動を開始していない場合(ステップS101:No)、客が商品を手に取って見ていると判断して本フローの処理を終了する。
RFタグが付された商品が陳列棚から離れて移動を開始した場合(ステップS101:Yes)、ステップS102で制御部110の客位置情報取得部112は、この商品と共に移動する客の位置情報を取得する。客位置情報取得部112は、例えば、監視カメラ11で該当する陳列棚の周囲を撮影し、監視カメラ11が撮影した客を店舗のレイアウト情報と重ね合わせることで客の位置情報を取得する。客が不審者である場合には、レアケースである考えられる(万引きする者が自分の位置情報を通知することは通常しない)。しかし、客を装う不審者が、本デジタルレジスタセキュリティシステムの存在を知らない場合、Wi-Fi子機51やiビーコン子機52を携帯することはあり得る。このように、客が所持するWi-Fi子機51やiビーコン子機52からの位置情報を取得できる場合には、これらの情報から客の位置情報を取得してもよい。
また、RFタグが付された商品が陳列棚から離れて移動を開始した場合、ステップS103で、制御部110は、監視カメラ11により商品と共に移動する客の顔の画像とその客のシーンの画像(静止画又は動画)を記憶部130(図1参照)に一時保存する。監視カメラ11は、例えばPTZカメラであり、監視装置100により遠隔操作される。また、監視カメラ11は、人物の顔を撮影する認証用のカメラである。監視カメラ11が撮影した画像は、監視装置100に出力される。
ステップS104で制御部110の監視対象設定部113は、RFタグが付された商品と客の位置情報とを組み合わせて監視対象Pを設定する。客は複数の商品を手に取る場合がある。この場合は、監視対象Pは、客の位置情報と複数のRFタグとの組み合わせとなる。また、店員(従業員)は、客から除外され、監視対象Pを形成しない。
ステップS105で制御部110の監視対象追跡部114は、監視対象設定部113により設定された監視対象Pの追跡を行う。
ステップS106で監視対象追跡部114は、監視対象PがPOSレジ300に移動したか否かを判別し、監視対象PがPOSレジ300に移動した場合(ステップS106:Yes)(前記図1の矢印a参照)、客は不審者ではないと判断して本フローの処理を終了する。
監視対象PがPOSレジ300に移動していない場合(ステップS106:No)(前記図1の矢印b参照)、ステップS107に進む。商品に取り付けられているタグを持った客(監視対象P)がいつまで経ってもPOSレジ300に移動しない場合は、注意又は異常状態と判断する。
ステップS107では、制御部110の不審者判定部115は、監視対象PがPOSレジ300以外の場所で所定時間(例えば、10分又は1時間など)以上停止したか否かを判別する。監視対象PがPOSレジ300以外の場所で所定時間以上停止していない場合(ステップS107:No)、ステップS5に戻って監視対象Pの追跡を継続する。
監視対象Pがレジ以外の場所で所定時間以上停止した場合(ステップS107:Yes)、ステップS108で不審者判定部115は、その場所が、店員(従業員)の目が届く試着室や試食コーナなどの監視除外スポットであるか否かを判別する。監視除外スポットであることは、監視対象Pが監視除外スポットに移動しただけでは足らず、監視除外スポットに店員(従業員)がいることを条件とする。
監視対象Pが監視除外スポットにいる場合(ステップS108:Yes)、ステップS108に戻る。
監視対象Pが監視除外スポットにいない場合(ステップS108:No)、ステップS109に進む。
ステップS9では、不審者判定部115は、監視対象Pを構成するタグが検知不能となったか否かを判別する。不審者が、タグを商品から取り外す、又は、タグを電磁シールドシートで覆ったりすると、いままで検知できていたタグに応答する電波が検知できなくなる。POSレジ300の場所でもないのに、いままで検知できていたタグの応答が止まった場合は、注意又は異常状態と判断する。
監視対象Pを形成するRFタグが検知不能でない場合(ステップS109:No)、ステップS5に戻って監視対象Pの追跡を継続する。
監視対象Pを形成するRFタグが検知不能である場合(ステップS109:Yes)、ステップS110進む。
ステップS110では、不審者判定部115は、監視対象Pを構成する客が、万引きや商品すり替え、毀損などを行う不審者であることが疑われると判定して、記憶部130に保存しておいた客の顔の画像を読み出し、不審者の顔として登録して本フローを終了する。
ここで、RFタグが取り外される場合、RFタグが所定時間以上移動停止したことを判断して、顔の画像を登録しようとしても、該判断した時には、その客はすでにその場所を離れてしまっている。そこで、上記ステップS3でRFタグが付された商品が陳列棚から離れて移動を開始した場合、又は、前記所定時間以上移動停止した時の停止の開始時の、その客の顔の画像を保存しておき、ステップS110で不審者であると判定されたとき、保存しておいた客の顔の画像を不審者の顔の画像として登録する。
本フローにより、顔情報DB160には不審者の顔画像が登録される。
監視装置100の防犯制御は、図4の防犯処理フローと同様であり、その客が再度、来店した際などで、店員(従業員)に不審者に関する情報が送信されることになる。
このように、本実施の形態によれば、デジタルレジスタセキュリティシステム1000(図1参照)は、商品が陳列棚から離れたことを検知した場合、当該商品が移動を開始したか否かを判別するタグ移動判定部111と、商品と共に移動する客の位置情報を取得する客位置情報取得部112と、RFタグが付された商品と客の位置情報とを組み合わせて監視対象Pを設定する監視対象設定部113と、監視対象設定部113により設定された監視対象Pの追跡を行う監視対象追跡部114と、監視対象PがPOSレジ300以外の場所で所定時間以上停止した場合、又は監視対象Pを形成するタグが検知不能となった場合、その客の顔の画像を不審者のものとして登録する不審者判定部115と、を備える。また、監視カメラ11で撮影された人物の顔画像と顔情報DB160に登録された不審者の顔画像とを照合する顔認証を行う顔認証機能部116と、不審者の位置と近い店員(従業員)に、不審者に関する情報を送信する送信制御部119と、を備える。
この構成により、タグを商品から取り外す、又は、タグが無効化された場合であっても客の顔の画像を不審者のものとして登録することができる。その客(不審者)が再度、来店した場合や店舗から出る場合、また、画像登録された商品エリアから別の商品エリアに移動した場合は、不審者の位置と近い店員(従業員)に、不審者の顔画像など不審者に関する情報を送信する。近傍の店員(従業員)がリアルタイムで現場に急行することができる。
第1の実施形態と同様に、万引き行為が形成されつつある時点で、不審者の顔の映像を登録しておくので、登録後は、顔認識で照合し、直ちに不審者を判定することができる。従来技術では困難であった当該不審者による将来に亘る万引行為を防止することができる。
また、本実施形態では、RFタグが付された商品と客の位置情報とを組み合わせて監視対象Pを設定する。タグはどのような商品にも取り付けることができる。このため、監視対象Pを設定することで、いくつもの商品を一括して監視でき、販売品種や販売個数が多い店舗においても、採用が行い易いセキュリティシステムを構築することかできる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。例えば、監視カメラ11を用いた制御部110の顔認証技術は、どのようなものでもよい。また、商品が陳列棚から離れたことをRFIDリーダ20によって検知するのに代えて、監視カメラ11を使用することもできる。すなわち、監視カメラ11によって商品が陳列棚から消えることを検出することによって商品が陳列棚から離れたことを検知してもよい。客の追跡も画像認識のほか、電子タグ、iビーコン、Wi-Fiなどがあり、適用例(図5参照)のようにこれらを組み合わせたものでもよい。客が携帯端末装置を携帯している場合、店舗にWi−Fi設備を設置しておくことにより、客が携帯している携帯端末装置がWi−Fi接続してくることによって、その携帯端末装置を識別することができるので、客を識別することができる。同様に、iビーコンの設備によっても、携帯端末装置を識別することができるので、その携帯端末装置を携帯している客を識別することができる。このように携帯端末装置により客を識別する場合には、携帯端末装置からの電波の応答により、その携帯端末装置の位置を検出することができるので、その携帯端末装置を携帯している客の位置を検出することができる。このために、客の不審な行動(例えば、(1).特定のエリアにおいて不自然に往復を繰り返す、(2).レジカウンタ前又は陳列ケース前で不自然に長く停止する、(3).店舗内で不自然に速く移動する、及び(4).監視カメラ11に目線を合わせる、など)を捉えて、要注意人物としてマークすることもできる。また、このような携帯端末装置による客の位置を検出する設備を備えている場合には、不審者に限らず、一般の(携帯端末装置を携帯している)客の位置をも検出することができることになるので、上記万引き防止機能に付随して、店内の客の分布及び移動状況を把握することができる。この情報は店員の配置に利用することができる。また、強盗が入った場合には、それまで移動していた客が一斉に移動停止するので、これを検出して強盗の通報に利用することもできる。さらに、監視カメラ11を備えているので、客の不審な外見(例えば、マスク、サングラス、又は目だし帽子を着用しているなど)を捉えて、要注意人物としてマークすることもできる。また、RFIDリーダ20によってRFタグが付された商品が陳列棚から離れたことを検知しているので、その商品が不自然に大量に陳列棚から離れたことを検知した場合には、そこにいる客を要注意人物としてマークすることもできる。この機能は、監視カメラ11によって実現することもできる。すなわち、監視カメラ11によって商品が陳列棚から消えることを検出することによって、商品が不自然に大量に陳列棚から離れたことを検知した場合には、そこにいる客を要注意人物としてマークすることもできる。
また、上記各実施の形態ではデジタルレジスタセキュリティシステム及び方法という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、プリベントシステム、販売システム、セキュリティ方法等であってもよい。
また、本発明のデジタルレジスタセキュリティシステム及び方法は、コンピュータを本デジタルレジスタセキュリティシステム又は方法として機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されていてもよい。
このプログラムを記録した記録媒体は、本デジタルレジスタセキュリティシステムのROMそのものであってもよいし、また、外部記憶装置としてCD−ROMドライブ等のプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なCD−ROM等であってもよい。
また、上記記録媒体は、磁気テープ、フレキシブルディスク、ハードディスク、MO/MD/DVD等、又は半導体メモリであってもよい。
本発明に係るデジタルレジスタセキュリティシステム、方法及びプログラムは、商業施設等において、有効に万引き被害を低減することができる販売管理システムに適用して利用効果は大きい。各種店舗への設置が期待される。
11 監視カメラ(顔撮影手段)
12 電子タグゲート
20 RFIDリーダ
30 Wi-Fi親機
40 iビーコン親機
50 携帯端末装置(端末装置)
51 Wi-Fi子機
51A Wi-Fi中継器
52 iビーコン子機
53 GPS
100 監視装置
110 制御部(清算判定手段)
111 タグ移動判定部(商品検出手段、客移動検出手段)
112 客位置情報取得部(客移動検出手段)
113 監視対象設定部(客移動検出手段)
114 監視対象追跡部(客移動検出手段)
115 不審者判定部(タグ異常判定手段,不審者登録手段)
116 顔認証機能部(顔認証手段)
117 位置判定部(制御手段)
118 不審者追跡部(制御手段)
119 送信制御部(制御手段)
130 記憶部(記憶手段)
160 顔情報DB
200 POSサーバ
250 ハンディスキャナ
300 POSレジ
400 EOS
1000 デジタルレジスタセキュリティシステム

Claims (6)

  1. タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出する商品検出手段と、
    該商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出した際に、該商品を取り出した客の顔を撮影する顔撮影手段と、
    該顔撮影手段によって撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶手段と、
    前記商品が清算されたことを判定する清算判定手段と、
    店舗から出る客の顔の画像と前記記憶手段に保存されている画像とを照合した結果が一致し、当該客が取り出した商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録すると共に、前記商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出してから所定時間が経過しても当該商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を不審者の顔として登録する不審者登録手段と
    を備えることを特徴とするデジタルレジスタセキュリティシステム。
  2. 前記商品検出手段は、一度、陳列棚から取られた商品が再び元に戻されたことを検出し、
    該商品検出手段が商品が陳列棚に戻されたことを検出した際に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を削除する制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデジタルレジスタセキュリティシステム。
  3. 前記清算判定手段が当該客が陳列棚から取ったすべての商品が清算されたことを判定した場合に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を削除する制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデジタルレジスタセキュリティシステム。
  4. タグが付された商品と共に移動する客を検出する客移動検出手段と、
    前記タグが付された商品が所定の場所以外で、所定の時間移動停止すること及び前記タグが検知不能となることを判定するタグ異常判定手段と、を備え、
    前記不審者登録手段は、該タグ異常判定手段によってタグが移動停止又は検知不能と判定された場合、監視カメラにより撮影されている当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録することを特徴とする請求項1記載のデジタルレジスタセキュリティシステム。
  5. タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出する商品検出ステップと、
    該商品検出ステップが商品が陳列棚から取られたことを検出した際に、該商品を取り出した客の顔を撮影する顔撮影ステップと、
    該顔撮影ステップによって撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶ステップと、
    前記商品が清算されたことを判定する清算判定ステップと、
    店舗から出る客の顔の画像と前記記憶ステップによって保存されている画像とを照合した結果が一致し、当該客が取り出した商品が前記清算判定ステップによって清算されたと判定されていない場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録すると共に、前記商品検出ステップが商品が陳列棚から取られたことを検出してから所定時間が経過しても当該商品が前記清算判定ステップによって清算されたと判定されていない場合に、前記記憶ステップによって保存されている当該客の顔の画像を不審者の顔として登録する不審者登録ステップと
    を備えることを特徴とするデジタルレジスタセキュリティ方法。
  6. コンピュータを、
    タグが付された商品が陳列棚から取られたことを検出する商品検出手段と、該商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出した際に、該商品を取り出した客の顔を撮影する顔撮影手段と、該顔撮影手段によって撮影された顔の画像を一時的に保存する記憶手段と、前記商品が清算されたことを判定する清算判定手段と、店舗から出る客の顔の画像と前記記憶手段に保存されている画像とを照合した結果が一致し、当該客が取り出した商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合、当該客の顔の画像を、不審者の顔として登録すると共に、前記商品検出手段が商品が陳列棚から取られたことを検出してから所定時間が経過しても当該商品が前記清算判定手段によって清算されたと判定されていない場合に、前記記憶手段に保存されている当該客の顔の画像を不審者の顔として登録する不審者登録手段とを備えるデジタルレジスタセキュリティシステム
    として機能させるためのプログラム。
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