JP6244552B2 - 流路切替弁及びそれを備えた給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流路切替弁及びそれを備えた給湯装置に関するものである。
従来、この種の給湯装置に用いられている流路切替手段として、ボール形状の弁体を用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この流路切替手段は、図7に示すように、弁体であるボール29と、このボール29を内蔵し、かつ、3つの流路口であるAポート30、Bポート31、Cポート32を持つ弁本体33と、ボール29を回転させるための電動モーターを有した駆動部25とで構成される。
弁本体33は、ボール29を回転自在に収容するための弁室34を有し、この弁室34に連通するようにAポート30、Bポート31、Cポート32が形成されている。Aポート30、Bポート31とCポート32は互いに90度の間隔で配置され、Aポート30とBポート31は互いに対向するように配置されている。
駆動部25は、ボール29をAポート30に対して平行な軸周りに回転するための軸部35を有し、この軸部35が弁本体33の開口を挿通してボール29に接続されている。ボール29とAポート30および、ボール29とBポート31の間には、パッキン36が設置されており、パッキン36の中央には孔があいており、この孔の形状とボール29に開けられた第1の孔37および第2の孔39とは一致するようになっている。
パッキン36は、ボール29と弁本体33とで圧縮されているため、ボール29の外周を通じて、流路内の流体が漏れるのを防いでいる。ボール29には流路切替手段下部のCポート32に相対するように下部貫通孔38が開いている。図8に流路切替手段の横断面図を示す。図8に記載しているように、ボール29の水平方向には、Aポート30およびBポート31に相対するように、それぞれ第1の孔37および第2の孔39が開いており、第1の孔37と第2の孔39は互いに90度に設置されている。図8に示した位置にボール29が停止している場合、Cポート32から流入した流体はAポート30を通り流出するが、図9に示すようにボール29を時計回りに90度回転させれば流路が切り替わり、Cポート32から流入した流体はBポート31を通り流出する。
特開2012−17902号公報
しかしながら、前記従来の構成では、弁体(ボール)に設けられた孔によって連通していないポートに過大な圧力がかかった場合、その過大圧力が逃げる場所がなく、その結果、流路切替え手段を破損させてしまう場合があるという課題を有していた。
例えば、給湯装置を長期間使用しない場合には、給湯装置内の凍結破壊を防ぐために給湯装置内の湯水を抜くことが必要である。しかしながら前記従来の流路切替手段では、弁体(ボール)に設けられた孔によって連通していないポートから、水は抜けないので、水が凍結した場合には、配管及び流路切替手段内に過大な圧力が生じ、流路切替手段が破損してしまう場合があるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、耐圧性に優れた流路切替弁及びそれを備えた給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流路切替弁は、少なくとも1つの流入ポート、複数の流出ポート、を有する本体と、貫通孔を有し、回転動作により、前記流入ポートと前記複数の流出ポートの少なくとも1つとを連通させる閉止弁体と、前記閉止弁体を、所定の軸の周りに回転動作させる駆動部と、を備え、前記閉止弁体は、前記本体の内部の圧力に応じて、前記軸の方向に移動するとともに、前記流入ポート側に露出した第1の受圧面の面積をS1、前記流出ポート側に露出した第2の受圧面の面積をS2としたとき、S1>S2であることを特徴とするものである。
これにより、閉止弁体が、本体の内部の圧力に応じて移動するので、流路切替弁が配置された配管経路内部で過大な圧力が生じても、その圧力を逃がすことができる。したがって、例えば、給湯装置において、長期不使用時で配管内部の水が凍結した場合でも、配管内部で生じた過大圧力を逃がすことができる。
本発明によれば、耐圧性に優れた流路切替弁及びそれを備えた給湯装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における流路切替弁を備えた給湯装置の概略構成図 同流路切替弁が流出ポート側に移動している状態を示す断面図 (a)同流路切替弁の閉止弁体の下面図、(b)同流路切替弁の閉止弁体の正面図 同流路切替弁が貯湯下流路に切替っているときの下面図 同流路切替弁が貯湯下流路に切替っているときの上面図 同流路切替弁が流入ポート側に移動している状態を示す断面図 従来の流路切替弁の断面図 同流路切替弁を下方から見た際の断面図 同流路切替弁を下方から見た際の他の断面図
第1の発明は、少なくとも1つの流入ポート、複数の流出ポート、を有する本体と、貫通孔を有し、回転動作により、前記流入ポートと前記複数の流出ポートの少なくとも1つとを連通させる閉止弁体と、前記閉止弁体を、所定の軸の周りに回転動作させる駆動部と、を備え、前記閉止弁体は、前記本体の内部の圧力に応じて、前記軸の方向に移動するとともに、前記流入ポート側に露出した第1の受圧面の面積をS1、前記流出ポート側に露出した第2の受圧面の面積をS2としたとき、S1>S2であることを特徴とする流路切替弁である。
これにより、閉止弁体が、本体の内部の圧力に応じて移動するので、流路切替弁が配置された配管経路内部で過大な圧力が生じても、その圧力を逃がすことができる。したがって、例えば、給湯装置において、長期不使用時で配管内部の水が凍結した場合でも、配管内部で生じた過大圧力を逃がすことができる。その結果、耐圧性に優れた流路切替弁及びそれを備えた給湯装置を提供することができる。
また、閉止弁体を軸方向に移動させる力は、閉止弁体の受圧面に生じる圧力と、受圧面の面積との積によって定まる。ここで、第1の受圧面の面積S1が第2の受圧面29bの面積S2よりも大きいので、第1の受圧面側に生じた圧力が小さくても、閉止弁体を軸方向に移動させることができる。
一方、第2の受圧面の面積S2は相対的に小さいので、第2の受圧面側に生じる圧力が一定の圧力にならなければ、閉止弁体は移動しない。
したがって、流入ポート側に接続される配管内の通常圧力、または、流入ポート側から流入する流体の通常圧力で閉止弁体が移動し、一方、流出ポート側に接続される配管内で生じた過大な圧力に対応して閉止弁体が移動する。すなわち、本体(本体に接続される配管内)で生じる過大圧力に応じて、ばね等の弾性体を用いることなく、閉止弁体が受動的に移動する。その結果、過大圧力を逃がすことができ、耐圧性を向上させることができる。
第2の発明は、湯水と貯留する貯湯槽と、前記貯湯槽に給水する給水管と、前記給水管に設けられた減圧弁と、前記湯水を加熱する加熱手段と、前記貯湯槽の下部の湯水を、前記加熱手段を介して、前記貯湯槽の上部または下部へと戻す加熱回路と、を備え、第1の発明の流路切替弁を前記加熱回路に設け、前記流路切替弁により、前記湯水を前記貯湯槽の上部または下部へ戻すかを切替えることを特徴とする給湯装置である。
これにより、閉塞されている流路切替弁の流出ポート側に接続された配管から過大水圧が印加された場合でも、閉止弁体が軸方向に移動して開弁し、圧力を逃すことが可能となる。また、流路切替弁の流出ポート側に接続された配管内の湯水を、閉止弁体を介して機器外の排出することが可能となる。その結果、長期不使用時で配管内の湯水が凍結しても流路切替弁が破損することを防ぐことができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記閉止弁体は、前記流入ポート側の内圧が0kPaより大きく前記減圧弁の設定圧以下のいずれかの値で、前記軸に対して前記流入ポートとは反対方向に移動するように、前記第1の受圧面の面積が調整されていることを特徴とする給湯装置である。
これにより、流路切替手段の流路内の内圧が、一般的に貯湯式給湯装置に設置されている減圧弁の設定圧より低い圧力で閉止機能が働くため、通常使用する際には閉弁機能を有し、貯湯槽内の湯水を抜く場合などで内圧が下降した場合に、閉止弁体が開弁して、閉塞されていた流路切替弁の流出ポート側の配管内の湯水が閉止弁体を介して機器外に排出されることが可能となる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における流路切替弁を備えた給湯装置の概略構成図である。図1において、給湯装置は、貯湯槽1と、加熱手段としてのヒートポンプ熱源2を備える。給水源から供給された水は、給水管3と減圧弁4を通り、貯湯槽1の下部と給湯混合弁5に分岐され、貯湯槽1の下部から入水された水は貯湯槽1に貯まる。
貯湯槽1の下部とヒートポンプ熱源2とは沸き上げポンプ6を介してヒートポンプ往き管7で接続されている。ヒートポンプ熱源2内には圧縮機8が内蔵され、ヒートポンプ熱源2に入水された湯水と熱交換して温度を上げて、ヒートポンプ戻り管9と貯湯槽下戻り管10を通って、貯湯槽1の下部に戻るようになっている。ヒートポンプ戻り管9と貯湯槽下戻り管10の間には流路切替弁11が設けられている。
沸き上げ初期にはヒートポンプ熱源2から戻ってくる湯温は低く(例えば、60℃未満)、その場合には流路切替弁11の流路は沸き上げた湯を、貯湯槽下戻り管10を通り貯湯槽1の下部に供給するようになっている。ヒートポンプ熱源2から戻ってくる湯温が高くなった場合(例えば、60℃以上)には、流路切替弁11の流路は、貯湯槽上戻り管12を通り、貯湯槽1の上部に戻すようになっている。すなわち、ヒートポンプ往き管7、ヒートポンプ戻り管9、貯湯槽下戻り管10または貯湯槽上戻り管12が互いに接続されて、貯湯槽1の下部の湯水が貯湯槽1の上部に向かって流れ、貯湯槽1内の湯水を加熱する加熱回路が形成される。
貯湯槽1の上部に貯えられた湯と給水管3から分岐された水は給湯混合弁5で混合され、給湯温度センサ16、流量センサ17を通り蛇口18から出湯される。ヒートポンプ熱源2の入口には入水温度を測温する入水温度センサ13と、出口にはヒートポンプ熱源2からの出湯温度を検出する出湯温度センサ14が設けられており、検出された温度データは制御基板15に送られる。検出された温度は圧縮機8の出力を調整するために用いられ、出湯温度センサ14の温度情報により流路切替弁11が制御される。
図2に、本実施の形態1の流路切替弁11の断面図を示す。図2において、流路切替弁11の本体19内には、少なくとも1つの流入路(流入ポート20)と、複数の流出路(流出ポート21、22)が設けられている。本実施の形態では、本体19内には、少なくとも3方向の流路が設けられており、流入ポート20側には、ヒートポンプ戻り管9に接続され、ヒートポンプ熱源2により加熱された温水が戻ってくるヒートポンプ戻り流路を構成する。第1の流出ポート21側には、貯湯槽上戻り管12が接続されており、貯湯槽1の上部に湯水を送る貯湯槽上流路を構成する、第2の流出ポート22側には、貯湯槽下戻り管10が接続されており、貯湯槽1の下部に湯水を送る貯湯槽下流路を構成する。なお、本実施の形態において、本体19は一体に構成されているが、本体19は、上述の少なくとも3方向の流路を有していれば、複数の部材を組み合わせて構成されているものであってもかまわない。
流路切替弁11の本体19の内部には、回転式の閉止弁体23が設置されており、回転式の閉止弁体23の回転軸24を、電動モーターを有した駆動部25で駆動させることにより、回転式の閉止弁体23が軸Z周りに回転して、流路が切り替わるようになっている。回転軸24の周囲にはOリング26が配置されており、流路切替弁11の本体19内の流体が外部に漏れるのを防いでいる。また、これにより、閉止弁体23は本体19に軸支されている。また、後述のように、閉止弁体23は、本体19に沿ってZ軸の方向に摺動(移動)する。図3は、閉止弁体23の下面図と正面図を示す。図3に示すように、閉止弁体23に貫通孔27が設けられている。貫通孔27は流路切替弁11の本体19に開けられている第1流出ポート(貯湯槽下流路)21への流出口、第2流出ポート(貯湯槽上流路)22への流出口と一致する開口形状となっていることが好ましい。
図4に流路切替弁11が貯湯槽下流路21側に切替っているときの下面図を示す。流路切替弁11の本体19内の回転式の閉止弁体23に開けられた貫通孔27と、貯湯槽下流路21への流出口が一致し、ヒートポンプ戻り管9から流出した湯水が流路切替弁11の流入ポート20から流入し、貯湯槽下流路21を介して貯湯槽下戻り管10へと流入する。その後、貯湯槽1の下部から貯湯槽1内に供給される。
図5に流路切替弁11が貯湯槽上流路22側に切替っているときの下面図を示す。流路切替弁11の本体19内の回転式の閉止弁体23に開けられた貫通孔27と貯湯槽上流路22が一致し、ヒートポンプ戻り管9から流出した湯水が、流路切替弁11の流入ポート20から流入して、貯湯槽上流路22を介して貯湯槽上戻り管12に流入する。その後、貯湯槽1の上部から貯湯槽1内に供給される。ヒートポンプ戻り管9から流入した湯水の流出先を貯湯槽上流路22から貯湯槽下流路21に切替えるには、駆動部25を駆動させて回転式の閉止弁体23を所定角度(本実施の形態では180度)回転することによって実現できる。
次に作用を説明する。貯湯槽1への湯の貯湯は、流路切替弁11を、流入ポート20から流入した湯水が貯湯槽上流路22へと流れるように、回転式の閉止弁体23の位置を設定する。これにより、貯湯槽1の上部に湯が貯湯されるようにする。貯湯槽1への湯の貯湯が終了したら、流路切替弁11を、流入ポート20から流入した湯水が、貯湯槽下流路21へと流れるように、回転式の閉止弁体23を所定角度(本実施の形態では180度)回転させる。これによって、貯湯槽上流路22が回転式の閉止弁体23によって閉塞され、貯湯槽1の上部に貯湯された湯が貯湯槽下部に対流することを防ぐ。
図6は、流路切替弁11の流出ポート(21、22)側に接続された配管内で過大な圧力が生じた状態の流路切替弁11の断面を示す。貯湯槽1への湯の供給が終了したら、貯湯槽上流路22は回転式の閉止弁体23によって閉塞されているので、貯湯槽上戻り管12内の圧力が凍結等により上昇した場合、回転式の閉止弁体23は、流路切替弁11の下方に動き、スキマ28を発生させる。これにより、その時点で閉塞されている流出ポート(貯湯槽上流路22)が開放されて、複数の流出ポート(21、22)が連通するため、貯湯槽上戻り管12内の圧力上昇が解消され、流路切替弁11の破損を防ぐことができる。
また、給湯装置を長期間使用しないために貯湯槽1の湯水を抜く際には、流路切替弁11の内圧(特に、流入ポート20側の内圧)が大気圧と同程度になり、流入ポート20側の内圧と流出ポート(21、22)側の内圧との圧力差が増大するので、貯湯槽上流路22を閉塞していた回転式の閉止弁体23の閉弁機能が減少、または、喪失する。よって、貯湯槽上戻り管12内の湯水が閉止弁体23、ヒートポンプ戻り管9を通り、給湯装置外に排出されるので、特に、貯湯槽上戻り管12内の残水の凍結による流路切替弁11の破損を防ぐことができる。
また、流路切替弁11の閉止弁体23は、流入ポート20側に露出した受圧面の面積S1が、流出ポート(21、22)側に露出した受圧面S2(S2´またはS2´´)よりも大きくなるように構成されている。閉止弁体23を軸方向に移動させる力は、閉止弁体23の受圧面に生じる圧力と、受圧面の面積との積によって定まる。ここで、第1の受圧面29aの面積S1が第2の受圧面29bの面積S2よりも大きいので、第1の受圧面29a側に生じた圧力が小さくても、閉止弁体を軸方向(流出ポート21、22側を閉塞する方向)に移動させることができる。一方、第2の受圧面29bの面積S2は相対的に小さいので、第2の受圧面29b側に生じる圧力が一定の圧力にならなければ、閉止弁体は、流入ポート20側へ移動しない。
したがって、流入ポート20側に接続される配管内の通常圧力、または、流入ポート20側から流入する流体の通常圧力で閉止弁体23が移動して、流出ポート(21、22)を閉塞するので、流出ポート(21、22)が連通してしまい、双方の間で湯水が流動してしまうことを防止するので、沸き上げ運転を実行することができ、また、沸き上げ運転後にも、加熱回路内で湯水が流動することを防ぐことができる。
一方、流出ポート(21、22)側に接続される配管内で生じた過大な圧力に対応して閉止弁体23が移動する。すなわち、本体19(また、本体19に接続される配管内)で生じる過大圧力に応じて、ばね等の弾性体を用いることなく、閉止弁体23が受動的に移動する。その結果、過大圧力を逃がすことができ、耐圧性を向上させることができる。
また、流路切替弁11の回転式の閉止弁体23は、流路切替弁11の内圧上昇に伴って上方向に移動するが、そのときに上昇力は、閉止弁体23の回転軸24の大気開放部の受圧面にかかる圧力によって求めることが可能である。これにより、流路切替弁11の流出ポート(21、22)を閉塞する方向に力がかかる。ここで、給湯装置に一般的に設置されている減圧弁4の設定圧が170kPaであり、また、閉止弁体23の大気開放側の受圧面S2の面積を60mm^2とすると、閉止弁体23にかかる閉止力(流出ポート21、22側を閉塞するために必要な上昇力)Fは、F=170kPa×60mm^2/1000=10.2N、となる。
閉止弁体23の摺動に必要な力は、Oリング26の摺動抵抗によって支配されており、Oリング26の摺動に必要な力は、Oリング26の圧縮率を高くすると上昇する。ここで、前記Oリングの摺動力を10.2N以下に設定すると、減圧弁4の設定圧170kPaで流路切替弁11の流出ポート(21、22)側を閉塞することが可能となる。一方、Oリング26の摺動力を10.2N以上に設定すると、減圧弁4の設定圧力では流路切替弁11の流出ポート(21、22)を閉塞することはできず、閉止弁体23から漏れが発生し、貯湯槽1に湯を貯湯している際に貯湯槽1の下部へ湯が流入してしまい、貯湯槽1の下部に流入した温度が高い湯水が、貯湯槽1の下部から加熱回路を介してヒートポンプ熱源2へと流れる。これは、ヒートポンプ熱源2における熱交換効率を低下させる原因となる。
また、貯湯槽1に湯を貯湯しない際にも、貯湯槽上流路22の閉弁機能が低いため、貯湯槽上戻り管12の湯がヒートポンプ戻り管9を通って、貯湯槽1の下部へ対流する現象が生じる。これにより貯湯槽1の上部と下部で湯水が混ざり、貯湯槽1の湯水の積層構造が崩れるため、ヒートポンプ熱源2に温度の高い湯水が流れ、熱交換効率が低下することになる。よって、減圧弁4の設定圧以下の内圧で閉止弁体23が閉弁することが必要となる。なお、本実施の形態において、閉止弁体23は、流入ポート20側の内圧が0kPaよりも大きく減圧弁4の設定圧(例えば、170kPa)以下の値で、流出ポート(21、22)側を閉塞するように構成されているが、閉塞する際の圧力が小さいことは、開弁する際の圧力も小さいことを示す。したがって、閉止弁体23は、流入ポート20側の内圧が100kPaよりも大きく減圧弁4の設定圧(例えば、170kPa)以下の値で、流出ポート20側を閉塞するように構成されていることがより好ましい。
また、減圧弁4の設定圧を上げた場合、前述の回転式の閉止弁体23にかかる上昇力Fが上昇するので、閉止弁体23の閉弁性能は向上するが、閉止弁体23と流路切替弁11の本体19とが強固に当接し、摩擦抵抗が上昇するため、駆動部25の駆動トルクを上げなければならず、それに伴い閉止弁体23の回転軸24の強度を増す必要があり、軸径の拡大や高強度の材質への変更など、流路切替弁11の大型化、消費電力の増大およびコストUPにつながる。よって、一般的な給湯装置の減圧弁4の設定圧170kPa以下で閉止弁体23が貯湯槽1の上部または下部へ送る流路を閉塞するように構成することによって、消費電力、サイズ、コストの最適化が図れる。
以上のように、本発明の流路切替弁11は、閉止弁体23が、能動的に駆動する第1の方向と、受動的に移動する第2の方向とのそれぞれに動作することを特徴とする。すなわち、本実施の形態の閉止弁体23は、流路を切替るための能動的な動作として、駆動部25によって回転動作を行う。さらに、閉止弁体23は、本体19の内部の圧力に応じた受動的な動作として、回転軸の方向に摺動動作を行う。この摺動動作により、流入ポート20及び流出ポート(21、22)が互いに連通して、それぞれのポート内で生じる過大圧力を逃がすことで耐圧性を向上させることができる。
なお、閉止弁体23の動作は、回転動作と直線動作との組み合わせに限定されない。例えば、本実施の形態の直線動作を、流路を切替えるための能動的な動作として用い、本体19の内部の圧力に応じた受動的な動作として回転動作を用いてもよい。また、複数の動作のいずれも直線動作としてもよく、また、いずれも回転動作としてもよい。すなわち、物が動作する方向として、3軸周りの回転動作と、3軸方向の直線動作との計6つ動作のうち、任意の2つの動作を選択して、一方を能動的な動作として、他方を受動的な動作として選択すればよい。
なお、本実施の形態の流路切替弁11は、ばねなどの弾性体によって閉止弁体23が付勢される必要がなく、閉止弁体23自体が動作するものである。例えば周知の圧力逃がし弁には、本体内に、任意の復元力の弾性体を組み込むことで弁体を付勢し、これによって、過大圧力に対応したものもあるが、構造が複雑となり、弁自体が大型化してしまう。しかしながら、本実施の形態の流路切替弁11は、内部に弾性体を組み込むことなく、簡易な構成で過大圧力に対応することができる。
本発明によれば、配管内で生じる過大圧力を逃がすことが可能な耐圧性に優れた流路切替弁を実現することができ、業務用、家庭用の給湯装置として用いることができる。
1 貯湯槽
2 ヒートポンプ熱源(加熱手段)
3 給水管
4 減圧弁
5 給湯混合弁
6 沸き上げポンプ
7 ヒートポンプ往き管
8 圧縮機
9 ヒートポンプ戻り管
10 貯湯槽下戻り管
11 流路切替弁
12 貯湯槽上戻り管
13 入水温度センサ
14 出湯温度センサ
15 制御基板
16 給湯温度センサ
17 流量センサ
18 蛇口
19 本体
20 ヒートポンプ戻り流路(流入ポート)
21 貯湯槽下流路(第1の流出ポート)
22 貯湯槽上流路(第2の流出ポート)
23 閉止弁体
24 回転軸
25 駆動部
26 Oリング
27 貫通孔
28 スキマ

Claims (3)

  1. 少なくとも1つの流入ポート、複数の流出ポート、を有する本体と、
    貫通孔を有し、回転動作により、前記流入ポートと前記複数の流出ポートの少なくとも1つとを連通させる閉止弁体と、
    前記閉止弁体を、所定の軸の周りに回転動作させる駆動部と、を備え、
    前記閉止弁体は、前記本体の内部の圧力に応じて、前記軸の方向に移動するとともに、
    前記流入ポート側に露出した第1の受圧面の面積をS1、
    前記流出ポート側に露出した第2の受圧面の面積をS2としたとき、
    S1>S2であることを特徴とする流路切替弁。
  2. 湯水と貯留する貯湯槽と、
    前記貯湯槽に給水する給水管と、
    前記給水管に設けられた減圧弁と、
    前記湯水を加熱する加熱手段と、
    前記貯湯槽の下部の湯水を、前記加熱手段を介して、前記貯湯槽の上部または下部へと戻す加熱回路と、を備え、
    請求項1に記載の流路切替弁を前記加熱回路に設け、
    前記流路切替弁により、前記湯水を前記貯湯槽の上部または下部へ戻すかを切替えることを特徴とする給湯装置。
  3. 前記閉止弁体は、前記流入ポート側の内圧が0kPaより大きく前記減圧弁の設定圧以下のいずれかの値で、前記軸に対して前記流入ポートとは反対方向に移動するように、前記第1の受圧面の面積が調整されていることを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
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