JP6241778B2 - レンズ装置およびカメラ装置 - Google Patents

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本発明は、入射光量を調整する絞り部を有するレンズ装置およびカメラ装置に関するものである。
従来、ビデオカメラ等のカメラ装置においては、入射光量を調整する絞り部が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
図12に示すように、特許文献1に記載のビデオカメラ装置100は、複数のレンズ101A〜101Dが光軸Lに沿って配列されたレンズ光学系101を有する。レンズ101Bとレンズ101Cとの間には、上下一対の絞り羽根102、103が配置されている。また、絞り羽根102、103の前面である入射光側には、フィルタ機能を有するNDフィルタ(減光フィルタ)104が出し入れ可能に配置されている。
絞り羽根102、103は絞り駆動装置105によって駆動され、絞り駆動装置105はCPU106からの信号によって駆動制御される。絞り羽根102、103は絞り位置が絞り位置検出装置107によって検出される。この絞り位置検出装置107からの信号はCPU106へ出力される。
また、NDフィルタ104は、NDフィルタ出/入駆動装置108によってレンズ絞り羽根102、103の入射光側に出し入れ動作される。
レンズ光学系101において絞り羽根102、103を通して入射した被写体像は、CCD撮像素子109で結像され電気信号に変換される。そして、信号処理回路110によって光量が検出され、その光量が一定になるようにCPU106によって絞り量が計算される。その計算値に基づいて、CPU106が絞り駆動装置105を駆動して、絞り羽根102、103を開閉制御する。
一方、絞り羽根102、103の絞りの位置は、絞り位置検出装置107によって常に監視されている。なお、この例では、位置制御方式により絞り羽根102、103の位置を制御しているが、このほか、光量に比例して絞り羽根102、103を動かす光量制御方式がある。
ここで、絞り位置が所定位置を越えた小絞り状態になると、回折現象が発生し、レンズ解像度が急激に低下する。
このため、小絞り状態となったときを絞り位置検出装置107によって検出し、CPU106からの信号によりNDフィルタ出/入駆動装置108を駆動してNDフィルタ104を絞り羽根102、103の前面に挿入する。
この結果、CCD撮像素子109に入射する光量が低下する。この入射光量に基づいて、CPU106からの信号により駆動装置105が駆動して、絞り羽根102、103を開放側に制御する。
これにより、小絞り状態から解除され、いわゆる小絞りぼけを回避することができる。
特開平11−64921号公報(第1図)
前述したように、特許文献1に記載のビデオカメラ装置100のように、NDフィルタ104を用いた場合には、光量を減少させて小絞りぼけを回避することができる。
しかしながら、地面や床等で反射した反射光がある場合には、これらを除去することができないため、画質が低下する。
そこで、反射除去効果を有する偏光フィルタを用いることが考えられるが、偏光フィルタを常時用いると、結晶方向に一致した振幅成分の光しか透過させないので、光量低下、画質の悪化等を招くという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、反射外乱光による画質低下を防止できるレンズ装置およびカメラ装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズ装置は、撮像素子と、前記撮像素子に光を導光するレンズ部とを備え、前記レンズ部は、レンズ本体と、前記レンズ本体と前記撮像素子との間に設けられ、移動可能な絞り板を備えた絞り部と、前記絞り部に取り付けられ、かつ前記絞り部とは独立して回動可能な偏光フィルタとを有するものである。
また、本発明のレンズ装置は、前記偏光フィルタが前記レンズ部の光軸に対して平行な線を中心として回動可能であるものである。
さらに、本発明のレンズ装置は、前記絞り部が、互いに近接離反可能な一対の絞り板と、前記一対の絞り板を移動可能に支持するベース上に取り付けられた絞り用モータとを有するものである。
本発明のレンズ装置は、撮像素子と、前記撮像素子に光を導光するレンズ部とを備え、前記レンズ部は、レンズ本体と、前記レンズ本体と前記撮像素子との間に設けられた絞り部と、前記絞り部に連動する偏光フィルタとを有し、前記絞り部は、互いに近接離反可能な一対の絞り板と、前記一対の絞り板を移動可能に支持するベース上に取り付けられた絞り用モータと前記偏光フィルタを回転させる偏光フィルタ用モータとを有し、前記絞り部の移動にともなって移動する前記偏光フィルタが前記絞り部の移動にともなって回転しないように、前記偏光フィルタ用モータを制御するものである。
また、本発明のレンズ装置は、撮像素子と、前記撮像素子に光を導光するレンズ部とを備え、前記レンズ部は、レンズ本体と、前記レンズ本体と前記撮像素子との間に設けられた絞り部と、前記絞り部に連動する偏光フィルタとを有し、前記絞り部は、互いに近接離反可能な一対の絞り板と、前記一対の絞り板を移動可能に支持するベース上に取り付けられた絞り用モータとを有し、前記偏光フィルタを回転させる偏光フィルタ用モータを前記絞り板の上に設けたものである。
さらに、本発明のカメラ装置は、上記のレンズ装置と、カメラ本体とを備えるものである。
本発明は、絞り部に連動する偏光フィルタを設けたので、通常昼間等で十分な光量が確保された環境下では、偏光フィルタが機能して反射外乱光を減光させて、画質低下を防止できる。また、夜間等の低照度環境下では反射外乱光が影響する可能性が少なく、偏光フィルタが機能しないので、照度(光量)の低下を抑えることができるという効果を有するレンズ装置およびカメラ装置を提供できる。
本発明に係る第1実施形態のカメラ装置の外観斜視図 レンズ装置およびカメラ装置の構成を示す透視図 本発明に係る第1実施形態のレンズ装置における絞り部の斜視図 本発明に係る第1実施形態のレンズ装置における絞り部の平面図 絞り板を接近させたときの図3中V−V位置の断面図 (A)は偏光フィルタの中立状態を示す絞り部の平面図であり、(B)は(A)中A1方向に偏光フィルタ用モータを回転させたときの平面図であり、(C)は(A)中B1方向に偏光フィルタ用モータを回転させたときの平面図 本発明に係る第2実施形態のレンズ装置における絞り部の斜視図 本発明に係る第2実施形態のレンズ装置における絞り部の平面図 (A)は偏光フィルタの中立状態を示す絞り部の平面図であり、(B)は(A)中A1方向に偏光フィルタ用モータを回転させたときの平面図であり、(C)は(A)中B1方向に偏光フィルタ用モータを回転させたときの平面図 本発明に係る第3実施形態のレンズ装置における絞り部の斜視図 (A)偏光フィルタの変形例を示す概略図であり、(B)偏光フィルタの別の変形例を示す概略図 従来のカメラ装置の構成を示すブロック図
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態のレンズ装置およびカメラ装置について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に係る実施形態のカメラ装置10Aは、取付金具40によって取付面である天井面11に取り付けられて、例えば、感度を重要視する監視カメラ等に使用することができる。
なお、以下の説明においては、天井面11側を「上」とし、天井面11と反対側を「下」とする。また、カメラ装置10Aにおいては、撮影対象側を「前」とし、反対側を「後」とする。
取付金具40は、天井面11に取り付けられる円板状のベース41およびベース41から下方に延びる棒状の支持部42を有する。
ベース41の周縁部には複数の貫通孔411が設けられており、ねじ412により天井面11に取り付けられる。なお、ここでは、3個の貫通孔411が設けられているが、そのうちの1個は、ベース41の外側に開口する形状とすることができる。これにより、ベース41の取付作業が容易になる。
支持部42の先端(下端)には、内部に球面状の軸受部(図示省略)を有する取付部43が取り付けられている。軸受部は、取付部43の下方に向かって開口(開口431)している。取付部43の外面には、先端が球面状の軸受部まで貫通可能な締付ねじ432が設けられている。
取付部43の下側には、カメラ装置10Aを取り付ける締結部44が取り付けられる。締結部44は、一端に取付部の軸受部に収容される球状の係止部441を有し、下端にカメラ装置10Aに取り付けられる固定ねじ442を有する。
図1および図2に示すように、カメラ装置10Aは、矩形箱状の本体部12と、本体部12の前側に設けられたレンズ装置13Aを有する。
レンズ装置13Aには、レンズ15、16およびレンズ15、16の間に絞り部20Aが設けられている。さらに、レンズ16の後方には、光学フィルタ17および撮像素子18が設けられている。
従って、被写体で反射した光(光軸BM)は、レンズ15、16および絞り部20Aを通して光学フィルタ17に入射され、撮像素子18に結像されて電気信号に変換される。
図3および図4に示すように、絞り部20Aは、矩形板状のベース21を有する。なお、絞り部20Aの説明においては、前面211側を上とし、後面212側を下として説明する(図3参照)。
ベース21の長手方向一方の端部(図3中左端部)付近には、光を通過させる円形の開口213が設けられている。
ベース21の長手方向における開口213の両側には、絞り板22Aおよび絞り板23が長手方向に沿って移動可能に設けられている。
絞り板22Aは全体矩形板状を呈しており、絞り板23に近い側の端部はV字形状に切欠かれて光透過部221が形成されている。
同様に、絞り板23は全体矩形板状を呈しており、絞り板22Aに近い側の端部はV字形状に切欠かれて光透過部231が形成されている。
これにより、両絞り板22A、23を接近・離反させることにより、開口213の中心において光を通過させる空間の大きさが調整される。
図5に示すように、絞り板22Aの先端部(絞り板23側端部)下面は、絞り板22Aの厚さの途中まで切欠222が設けられている。切欠222には円板状の偏光フィルタ24が収容されており、偏光フィルタ24は、光軸BMに対して平行な回転軸241を中心として絞り板22Aに回転可能に支持されている。
切欠222は、回転軸241を中心とした偏光フィルタ24より大きな円形とすることができる。
なお、切欠222の深さは、偏光フィルタ24の下面が絞り板22Aの下面から下方に突出しない大きさとする。
図3および図4に示すように、絞り板22Aには、回転軸241を中心とした部分円弧状の長孔223が設けられており、偏光フィルタ24に取り付けられている突起242が、長孔223から上方に突出している。
ベース21の前面211において絞り板22A、23と反対側の端部には、絞り用モータ25および偏光フィルタ用モータ26が取り付けられている。絞り用モータ25および偏光フィルタ用モータ26は、制御部30(図4参照)の制御により回転する。
絞り用モータ25の回転軸251には、回動アーム252の中心が固定されている。回動アーム252の両先端には、第1アーム253の一端および第2アーム254の一端が各々回転可能に取り付けられている。第1アーム253の他端は、絞り板22Aに取り付けられている。また、第2アーム254の他端は、絞り板23に取り付けられている。
従って、図4に示すように、絞り用モータ25を回転させると、回動アーム252が回動して、第1アーム253および第2アーム254をそれぞれ長手方向反対方向へ移動させる。
例えば、図4に示す絞り板22A、23が開いた状態で、絞り用モータ25を矢印A1方向へ回転させると、第1アーム253が矢印A2方向へ移動すると同時に、第2アーム254が矢印A3方向へ移動する。その結果、一対の絞り板22A、23が長手方向に沿って接近して重なり、光透過部221、231を小さくする(閉じる)。
また、絞り用モータ25を矢印A1と反対方向へ回転させると、一対の絞り板22A、23が長手方向に沿って離反し、光透過部221、231を大きくする(開く)。
偏光フィルタ用モータ26の回転軸261には、回動アーム262の端部が固定されている。回動アーム262の先端には、アーム263Aの一端が回転可能に取り付けられている。アーム263Aの他端は、偏光フィルタ24の突起242に回転可能に取り付けられている。
従って、偏光フィルタ用モータ26を回転させると、回動アーム262が回転して、アーム263Aを長手方向へ移動させる。アーム263Aは、突起242を回転軸241回りに移動させるので、偏光フィルタ24が回転する。
例えば、図6(A)に示す中立状態で偏光フィルタ用モータ26を図6(A)中矢印A1方向へ回転させると、アーム263Aが矢印A2方向へ移動する。これにより、偏光フィルタ24は、矢印A3方向へ回転して、図6(B)に示す状態となる。
また、図6(A)に示す状態で偏光フィルタ用モータ26を図6(A)中矢印B1方向へ回転させると、アーム263Aが矢印B2方向へ移動する。これにより、偏光フィルタ24は、矢印B3方向へ回転して、図6(C)に示す状態となる。
なお、絞り用モータ25によって絞り板22A、23を接近・離反させることにより偏光フィルタ24も移動する。
このとき、偏光フィルタ24の突起242がアーム263Aを介して偏光フィルタ用モータ26に連結されているので、偏光フィルタ用モータ26を作動させなくても偏光フィルタ24が回転する。
従って、絞り板22A、23を接近・離反した際に、偏光フィルタ24を回転させずに一定の角度を保持するためには、制御部30は、絞り用モータ25および偏光フィルタ用モータ26を同時に制御しながら偏光フィルタ24の角度を制御する。
このときの偏光フィルタ用モータ26の制御方法としては、予め、絞り用モータ25の回転角に対する偏光フィルタ用モータ26の回転角をテーブルにして制御部30に記憶しておく。そして、制御部30は、このテーブルに基づいて、絞り用モータ25と偏光フィルタ用モータ26を同時に制御する。
あるいは、絞り用モータ25の回転角度に対する絞り板22Aの移動量すなわち第1のアーム253の移動量と、偏光フィルタ用モータ26の回転に対する偏光フィルタ24の突起242の移動量を算出する。そして、偏光フィルタ24の突起242の移動量が第1のアーム253の移動量と等しくなるように偏光フィルタ用モータ26を制御することも可能である。
本発明のレンズ装置13Aの作用効果について説明する。
本発明のレンズ装置13Aは、撮像素子18と、撮像素子18に光を導光するレンズ部とを有する。レンズ部は、レンズ15、16と、レンズ15、16と撮像素子18との間に設けられた絞り部20Aとを有する。
従って、被写体からの反射光(光軸BM)は、レンズ15、16を通り、絞り部20Aによって光量が調整されて、撮像素子18に受光されて電気信号に変換される。
このとき、絞り部20Aに連動する偏光フィルタ24を設けたので、通常昼間等で十分な光量が確保された環境下では、偏光フィルタ24が機能して光量を減少させ小絞りぼけを回避できる。また、偏光フィルタ24が反射外乱光を減光させるので、画質の低下を防止できる。また、夜間等の低照度環境下では反射外乱光が影響する可能性が少なく、偏光フィルタ24が機能しないので、照度(光量)の低下を抑えることができ、画質の低下を防止できる。
また、本発明のレンズ装置13Aによれば、偏光フィルタ24が、レンズ部の光軸BMに対して平行な線を中心として回動可能である。
このため、地面や水面等の反射面に対する偏光フィルタ24の角度を調整することにより、反射外乱光のカットの度合いを調整することができる。
また、本発明のレンズ装置13Aによれば、互いに近接離反可能な一対の絞り板22A、23と、一対の絞り板22A、23を移動させる絞り用モータを有するので、絞りを容易に調整できる。
また、本発明のレンズ装置13Aによれば、一対の絞り板22A、23を近接離反させることにより偏光フィルタ24が連動するが、偏光フィルタ用モータ26を制御して偏光フィルタ24が回転しないようにする。
これにより、偏光フィルタ24の偏光角度を変えずに、一対の絞り板22A、23を近接離反を行うことができる。
また、本発明のレンズ装置13Aによれば、一対の絞り板22A、23を近接離反させることにより偏光フィルタ24が連動するが、偏光フィルタ用モータ26を制御して偏光フィルタ24が回転しないようにする。
これにより、偏光フィルタ24の偏光角度を変えずに、一対の絞り板22A、23を近接離反を行うことができる。
さらに、本発明のカメラ装置10Aによれば、絞り部20Aに連動する偏光フィルタ24を設けたので、通常昼間等で十分な光量が確保された環境下では、偏光フィルタ24が機能して光量を減少させ小絞りぼけを回避できる。また、偏光フィルタ24が反射外乱光を減光させるので、画質の低下を防止できる。また、夜間等の低照度環境下では反射外乱光が影響する可能性が少なく、偏光フィルタ24が機能しないので、照度(光量)の低下を抑えることができ、画質の低下を防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態のレンズ装置およびカメラ装置について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係るレンズ装置13Aおよびカメラ装置10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図7および図8に示すように、第2実施形態のカメラ装置10Bでは、レンズ装置13Bの絞り部20Bにおける絞り板22B上に偏光フィルタ用モータ26を搭載した。
このため、偏光フィルタ24は偏光フィルタ用モータ26と一体で移動する。
すなわち、図9(A)に示す中立状態で偏光フィルタ用モータ26を図9(A)中矢印A1方向へ回転させると、アーム263Bが矢印A2方向へ移動する。これにより、偏光フィルタ24は、矢印A3方向へ回転して、図9(B)に示す状態となる。
また、図9(A)に示す状態で偏光フィルタ用モータ26を図9(A)中矢印B1方向へ回転させると、アーム263Bが矢印B2方向へ移動する。これにより、偏光フィルタ24は、矢印B3方向へ回転して、図9(C)に示す状態となる。
なお、偏光フィルタ24の回転は、絞り用モータ25の回転に左右されないので、制御部30は、絞り用モータ25のみ制御して偏光フィルタ24の角度を制御する。
以上、説明したように、第2実施形態のレンズ装置13Bおよびカメラ装置10Bによれば、前述した第1実施形態のレンズ装置13Aおよびカメラ装置10Aと同様の作用・効果を得ることができる。
さらに、偏光フィルタ24を回転させる偏光フィルタ用モータ26を絞り板22Bの上に設けたので、一対の絞り板22B、23を近接離反させても偏光フィルタ24は回転しない。
このため、偏光フィルタ用モータ26を制御する必要が無いので、容易に偏光フィルタ24の角度を一定に保持することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態のレンズ装置およびカメラ装置について説明する。
なお、前述した第1実施形態のレンズ装置13Aおよびカメラ装置10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図10に示すように、第3実施形態のレンズ装置13Cおよびカメラ装置10Cにおける絞り部20Cでは、偏光フィルタ24の回転制御を行わない。
すなわち、前述した第1実施形態のレンズ装置13Aおよびカメラ装置10Aにおける絞り部20Aにおいて、偏光フィルタ用モータ26、回動アーム262、アーム263Aを設けない構造とした。
このため、絞り板22Aに長孔223を設ける必要が無く、偏光フィルタ24に突起242も設ける必要が無い。
さらに、偏光フィルタ24を回転可能に取り付ける必要が無く、固定するだけで良い。また、偏光フィルタ24の形状も、円形以外でも良い。
以上、説明したように、第3実施形態のレンズ装置13Cおよびカメラ装置10Cによれば、偏光フィルタ24の回転制御を行わないので、構造が簡易になるとともに、制御も容易に行うことができる。
本発明のカメラ装置は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、一方の絞り板22A、22Bにのみ偏光フィルタ24を設けた場合を例示した。このほか、本発明は図11(A)および図11(B)に示すように、両方の絞り板22A(22B)、23に偏光フィルタ24、27を設けることも可能である。この場合、絞り板23側の偏光フィルタ27を回転させるモータを設ける必要がある。
また、図11(A)に示すように、両偏光フィルタ24、27の向きを直交させることができる。あるいは、図11(B)に示すように、両偏光フィルタ24、27の向きを平行とすることができる。
このようにすることにより、偏光フィルタ24、27の角度調整の自由度が増す。
また、前述した各実施形態においては、絞り板の位置を制御する位置制御方式による場合を例示したが、このほか、光量に比例して絞り板を動かす光量制御方式においても適用可能である。
本発明は、入射光量を調整する絞り部を有するカメラ装置に適用できる。
10A、10B、10C カメラ装置
13A、13B、13C レンズ装置
15 レンズ(レンズ本体)
18 撮像素子
20A 絞り部
22A、22B、23 絞り板
21 ベース
24 偏光フィルタ
25 絞り用モータ
26 偏光フィルタ用モータ
BM 光軸

Claims (6)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子に光を導光するレンズ部とを備え、
    前記レンズ部は、レンズ本体と、前記レンズ本体と前記撮像素子との間に設けられ、移動可能な絞り板を備えた絞り部と、前記絞り部に取り付けられ、かつ前記絞り部とは独立して回動可能な偏光フィルタとを有するレンズ装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ装置において、
    前記偏光フィルタが前記レンズ部の光軸に対して平行な線を中心として回動可能であるレンズ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレンズ装置において、
    前記絞り部が、互いに近接離反可能な一対の前記絞り板と、前記一対の絞り板を移動可能に支持するベース上に取り付けられた絞り用モータとを有するレンズ装置。
  4. 撮像素子と、
    前記撮像素子に光を導光するレンズ部とを備え、
    前記レンズ部は、レンズ本体と、前記レンズ本体と前記撮像素子との間に設けられた絞り部と、前記絞り部に連動する偏光フィルタとを有し、
    前記絞り部は、互いに近接離反可能な一対の絞り板と、前記一対の絞り板を移動可能に支持するベース上に取り付けられた絞り用モータと前記偏光フィルタを回転させる偏光フィルタ用モータとを有し、
    前記絞り部の移動にともなって移動する前記偏光フィルタが前記絞り部の移動にともなって回転しないように、前記偏光フィルタ用モータを制御するレンズ装置。
  5. 撮像素子と、
    前記撮像素子に光を導光するレンズ部とを備え、
    前記レンズ部は、レンズ本体と、前記レンズ本体と前記撮像素子との間に設けられた絞り部と、前記絞り部に連動する偏光フィルタとを有し、
    前記絞り部は、互いに近接離反可能な一対の絞り板と、前記一対の絞り板を移動可能に支持するベース上に取り付けられた絞り用モータとを有し、
    前記偏光フィルタを回転させる偏光フィルタ用モータを前記絞り板の上に設けたレンズ装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1項に記載のレンズ装置と、
    カメラ本体とを備えるカメラ装置。
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