JP6241319B2 - 情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法 - Google Patents

情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法に関する。
情報処理装置は、演算処理を行うホスト及びデータを格納するストレージを備えるものが多い。ホストは、ストレージとの間でデータの授受を行う。このような情報処理装置では、ホストとストレージとの間の通信パスを1つしか設けていない場合、通信パス上で何らかの障害が発生すると、データ授受といったストレージがホストへ提供するサービスを継続できなくなるおそれがある。サービスの中断が発生する通信パスの障害としては、例えば、ホストとストレージ装置間のケーブルの異常や故障、ホスト側のインタフェースであるハードウェアの異常や故障、及びストレージ側のインタフェースであるハードウェアの異常や故障などが考えられる。
そこで、従来、ホストとストレージとの間の通信パスを多重化(マルチパス化)することで、耐障害性を向上させている。このように、ホストとストレージとの間の経路を多重化することで、1つの通信パスに障害が発生しても、他のパスを用いることで、ストレージがホストへ提供するサービスが中断することを回避できる。
このような通信パスを多重化した構成の情報処理装置では、通信パス毎のホストから見たInput/Output(I/O)レスポンス性能が安定しないおそれがある。
このような、通信パスの二重化の技術として、データ転送において、データサイズが設定値を超えるか否かで通過する経路を決定する従来技術がある。また、各通信パスの占有率に応じてデータを分割して転送する従来技術がある。さらに、コントローラを二重化し、コントローラ毎に担当する論理ボリュームを決定する従来技術がある。
特開2011−100414号公報 特開2012−155479号公報 特開平11−312058号公報
しかしながら、ホストが複数の通信パスを用いてストレージが有する物理ディスク又は論理ディスク(以下、単に「ディスク」という。)へのアクセスを行う場合、各通信パスにおけるレスポンスタイムが異なることが考えられる。
例えば、ホストからディスクへのアクセス形態として、ストレートアクセスとクロスアクセスと呼ばれる2種類の接続形態を用いて通信パスを二重化する技術がある。ストレートアクセスとは、あるディスクに対して、そのディスクへのデータの読み書きの制御を担当する担当コントローラに、他のコントローラを介さずにホストがアクセスしてデータの送受信を行う通信である。これに対して、クロスアクセスとは、ホストが他のコントローラを介して担当コントローラにアクセスしてデータの送受信を行う通信である。すなわち、クロスアクセスの場合には、ホストとディスクとの通信の間に、ディスクのコントローラ間の通信が介入する。
クロスアクセスのレスポンスタイムは、ストレートアクセスのレスポンスタイムに比べて悪い値となる。ただし、ホストは、ディスクへのアクセスがストレートアクセスなのかクロスアクセスなのかが分からない場合がある。その場合、ホストは、使用する通信パスによってレスポンスタイムが異なるため、ホストがストレージのI/O性能が不安定と判定することが考えられる。また、レスポンスタイムが通信パスによって異なる状態が発生した場合、アプリケーションによっては、障害が発生するおそれがある。
このような、通信パス間のレスポンスタイムの差の発生を回避するため、通信パスをストレートアクセス又はクロスアクセスのいずれかにまとめることが考えられる。その場合、通信パスの障害には対応できるが、コントローラで発生した障害には対応することができず、耐障害性が低下してしまう。
また、データサイズの設定値を用いて通過する経路を決定する従来技術又は通信パスの占有率に応じて経路を決定する従来技術では、レスポンスタイムを考慮しておらず、各通信パスの性能差によるレスポンスの劣化を軽減することは困難である。さらに、コントローラ毎に担当する論理ボリュームを決定する従来技術では、基本的に二重化されておらず、また、二重化した場合にもレスポンスタイムを考慮していないため、耐障害性を有しつつ各通信パスの性能差によるレスポンスの劣化を軽減することは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、多重化した各通信パスの性能差によるレスポンスの劣化を軽減する情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法を提供することを目的とする。
本願の開示する情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法は、一つの態様において、演算処理部は、複数の通信経路のうち通信設定記憶部が記憶する通信設定で指定された通信経路を用いて通信を行う。情報処理部は、各前記通信経路の回線速度情報を取得する。通信経路選択部は、前記情報取得部により取得された前記回線速度情報を基に、全ての前記通信経路を通信に使用する状態で、最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記回線速度情報に基づく性能差が閾値以上の通信経路がある場合、前記最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記性能差が閾値未満の通信経路に制限する通信設定を前記通信設定記憶部に記憶させ、通信経路の制限を行っている状態で、使用する通信経路のレスポンスタイムが所定値以上の場合、全ての通信経路を用いる前記通信設定を前記通信設定記憶部に記憶させる。
本願の開示する情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法の一つの態様によれば、多重化した各通信パスの性能差によるレスポンスの劣化を軽減させることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る情報処理装置のブロック図である。 図2は、I/O要求を行うソフトウェアを用いて情報処理装置を表した図である。 図3は、実施例1に係る情報処理装置によるホストとストレージとの間の通信のフローチャートである。 図4は、実施例1に係る情報処理装置における通信経路選択の処理の詳細のフローチャートである。 図5は、実施例2に係る情報処理装置のブロック図である。 図6は、実施例3に係る情報処理装置のブロック図である。 図7は、実施例3に係る情報処理装置によるホストとストレージとの間の通信のフローチャートである。 図8は、ホストのハードウェア構成の一例の図である。 図9は、コントローラのハードウェア構成の一例の図である。
以下に、本願の開示する情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する情報処理装置、通信経路決定プログラム及び通信経路決定方法が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る情報処理装置のブロック図である。本実施例に係る情報処理装置は、ホスト1及びストレージ2を有する。
ホスト1は、アプリケーションを実行して演算処理を行う演算処理装置である。また、ストレージ2は、複数のハードディスクを備えた記憶装置である。ホスト1とストレージ2とは通信パス31及び32で接続されている。通信パス31及び32は、例えば、ファイバチャネルである。ホスト1は、ストレージ2からのデータの読み出し及びストレージ2へのデータの書き込みを通信パス31及び32を介して行う。
ホスト1は、演算処理部11、通信制御部12、通信経路選択部13及びレスポンスタイム計測部14を有する。
演算処理部11は、OSを実行する。さらに、演算処理部11は、アプリケーションを実行する。演算処理部11は、アプリケーションを実行することで発生するデータの読み出し及び書き込みの処理要求を通信制御部12へ出力する。そして、データの読み出し処理要求の場合、演算処理部11は、要求に応じたデータの入力を通信制御部12から受ける。以下では、データの読み出し及び書き込みの処理要求をまとめて「I/O要求」という。
通信経路選択部13は、通信パス31及び32の双方の通信パスを用いて通信を行う設定、又は、いずれか一方の通信パスを用いて通信を行う設定のいずれを用いるかを通信設定記憶部15に記憶させる。以下に、通信経路選択部13による通信設定決定の詳細を説明する。以下では、通信パス31及び32の双方を通信経路として用いる通信を、「全通信パスを用いた通信」と呼ぶ。また、通信パス31及び32のいずれか一方の通信パスを用いる通信を「制限された通信」と呼ぶ。
通信経路選択部13は、ホスト1に電源が投入されると、通信パス31及び32の双方を通信経路として用いる全通信パスを用いた通信の設定を使用する通信設定として通信設定記憶部15に記憶させる。
そして、通信経路選択部13は、使用する通信パスのレスポンスタイムの入力をレスポンスタイム計測部14から受ける。具体的には、全通信パスを用いた通信を行っている場合、通信経路選択部13は、通信パス31を用いた通信のレスポンスタイム及び通信パス32を用いた通信のレスポンスタイムの入力をレスポンスタイム計測部14から受ける。また、制限された通信を行っている場合、通信経路選択部13は、通信パス31及び32の内の通信に使用する通信パスのレスポンスタイムの入力をレスポンスタイム計測部14から受ける。
そして、通信経路選択部13は、受信したレスポンスタイムを一定期間保持する。一定期間とは、例えば、1分間とすることができる。一定期間経過後、通信経路選択部13は、通信パス毎にレスポンスタイムの平均を求め、求めた平均を通信パス毎のレスポンスタイムとする。
通信経路選択部13は、通信設定記憶部15を参照して、全通信パスを用いた通信又は制限された通信のいずれかを判定する。ここで、通信設定記憶部15は、以下に説明するように、現在の通信設定が全通信パスを用いた通信又は制限された通信のいずれであるかが記憶している。
全通信パスを用いた通信を行っている場合、通信経路制御部13は、通信パス31及び32のレスポンスタイムの差を求める。そして、通信経路制御部13は、求めたレスポンスタイムの差が閾値以上か否かを判定する。レスポンスタイムの差が閾値未満の場合、通信経路選択部13は、一定時間待機した後レスポンスタイムの差が閾値以上か否かの判定を繰り返す。
これに対して、レスポンスタイムの差が閾値以上の場合、通信経路制御部13は、通信パス31及び32の内レスポンスタイムが短い方の通信パスに通信経路を制限することを決定する。その後、通信経路制御部13は、レスポンスタイムが短い方の通信パスを通信経路として使用する制限された通信の設定を通信に使用する通信設定として通信設定記憶部15に記憶させる。
一方、制限された通信を行っている場合、通信経路制御部13は、通信パス31及び32のうち通信経路として使用する通信パスを用いた通信のレスポンスタイムを求める。そして、通信経路制御部13は、求めたレスポンスタイムが所定時間以上か否かを判定する。ここで、レスポンスタイムが所定時間未満の場合、通信経路選択部13は、一定時間待機した後レスポンスタイムが所定時間以上か否かの判定を繰り返す。
これに対して、レスポンスタイムが所定時間以上の場合、通信経路制御部13は、全通信パスを用いた通信を行うことを決定する。その後、通信経路制御部13は、全通信パスを用いた通信の設定を通信に使用する通信設定として通信設定記憶部15に記憶させる。
通信制御部12は、I/O要求の入力を演算処理部11から受ける。次に、通信制御部12は、通信設定記憶部15を参照し、使用する通信設定を取得する。そして、通信制御部12は、取得した通信設定に基づいて、I/O要求を出力する通信パスを決定する。その後、通信制御部12は、決定した通信パスに接続するコントローラ21又は22にI/O要求を出力する。
具体的には、通信制御部12は、全通信パスを用いた通信の設定の場合、ラウンドロビン方式で通信パス31又は32のいずれかをI/O要求を出力する通信パスとして選択し、I/O要求を出力する。また、制限された通信の設定の場合、通信制御部12は、通信パス31又は32の内の設定で指定されている通信パスにI/O要求を出力する。
出力したI/O要求がデータの読み出し処理要求の場合、通信制御部12は、I/O要求を出力した通信パスに接続するコントローラ21又は22からデータの入力を受ける。そして、通信制御部12は、取得したデータを演算処理部11へ出力する。また、I/O要求がデータの書き込み処理要求の場合、通信制御部12は、I/O要求を出力した通信パスに接続するコントローラ21又は22からデータの書き込み完了の通知の入力を受ける。
レスポンスタイム計測部14は、通信制御部12がI/O要求をコントローラ21又は22へ出力してから応答を受信するまでの時間を計測する。そして、レスポンスタイム計測部14は、通信パス31又は32の内の通信制御部12がI/O要求を出力した通信パスを用いた通信のレスポンスタイムとして計測結果を通信経路選択部13へ出力する。
ストレージ2は、コントローラ21及び22、ディスク23及び24、コントローラ管理部25、並びに、バス26を有する。このコントローラ21及び22が、「制御部」の一例にあたる。
ディスク23及び24は、物理ディスク又は論理ディスクのいずれでもよい。そして、ディスク23及び24は、バス26でそれぞれコントローラ21及び22と接続されている。ただし、ディスク23へのデータの読み書きの制御はコントローラ21が行っており、ディスク24へのデータの読み書きの制御はコントローラ22が行っている。また、本実施例では、ディスク23及び24の2つのディスクを用いて説明するが、ディスクの数に特に制限はない。
コントローラ21は、ホスト間送受信部211、リクエスト処理部212、コントローラ間送受信部213及びディスクアクセス制御部214を有する。また、コントローラ22は、ホスト間送受信部221、リクエスト処理部222、コントローラ間送受信部223及びディスクアクセス制御部224を有する。
コントローラ21及び22は、いずれも同じ機能を有する。具体的には、ホスト間送受信部221は、ホスト間送受信部211と同じ機能を有する。また、リクエスト処理部222は、リクエスト処理部212と同じ機能を有する。また、コントローラ間送受信部223は、コントローラ間送受信部213と同じ機能を有する。また、ディスクアクセス制御部224は、ディスクアクセス制御部214と同じ機能を有する。
以下では、ディスク24に対するI/O要求の処理を例に説明する。この場合、コントローラ21は、通信制御部12とコントローラ22との間のディスク24に対する処理を仲介する。また、コントローラ22は、通信制御部12から直接又はコントローラ21を介してディスク24に対するI/O要求を受けて、ディスク24に対する処理を行う。ここで、通信制御部12からI/O要求を直接受けるとは、他のコントローラを間に介さずに通信制御部12からI/O要求を受信することを指す。すなわち、コントローラ21を介して送られるディスク24に対するI/O要求によるディスクアクセスは、クロスアクセスといえ、通信制御部12から直接コントローラ22に送られるディスク24に対するI/O要求によるディスクアクセスは、ストレートアクセスといえる。この場合、コントローラ21を介した通信の方が、コントローラ21を介さない通信に比べて、レスポンスタイムが遅くなる。
ホスト間送受信部211は、通信パス31により通信制御部12と接続する。ホスト間送受信部211は、全通信パスを用いた通信の場合、ラウンドロビン方式で通信制御部12からディスク24に対するI/O要求の入力を受ける。そして、ホスト間送受信部211は、ディスク24に対するI/O要求をリクエスト処理部212へ出力する。
また、ホスト間送受信部211は、自己が出力したディスク24に対するI/O要求への応答の入力をリクエスト処理部212から受ける。そして、ホスト間送受信部211は、ディスク24に対するI/O要求への応答を通信制御部12へ出力する。
リクエスト処理部212は、ディスク24に対するI/O要求の入力をホスト間送受信部211から受ける。そして、リクエスト処理部212は、ディスク24に対するI/O要求の入力をコントローラ間送受信部213へ出力する。
また、リクエスト処理部212は、自己が出力したディスク24に対するI/O要求への応答の入力をコントローラ間送受信部213から受ける。そして、リクエスト処理部212は、ディスク24に対するI/O要求への応答をホスト間送受信部211へ出力する。
コントローラ間送受信部213は、ディスク24に対するI/O要求の入力をリクエスト処理部212から受ける。そして、コントローラ間送受信部213は、ディスク24に対するI/O要求の入力をコントローラ22のコントローラ間送受信部223へ出力する。
また、コントローラ間送受信部213は、自己が出力したディスク24に対するI/O要求への応答の入力をコントローラ間送受信部223から受ける。そして、コントローラ間送受信部213は、ディスク24に対するI/O要求への応答をリクエスト処理部212へ出力する。
ホスト間送受信部221は、通信パス32により通信制御部12と接続する。ホスト間送受信部221は、全通信パスを用いた通信の場合、ラウンドロビン方式で通信制御部12からディスク24に対するI/O要求の入力を受ける。また、ディスク24に対する通信は、コントローラ22が直接通信制御部12からI/O要求を受ける場合の方が、コントローラ21を介す場合に比べてレスポンスタイムが短い。そこで、制限された通信の場合、ホスト間送受信部221は、ディスク24に対するI/O要求の入力を通信制御部12から受ける。そして、ホスト間送受信部221は、ディスク24に対するI/O要求をリクエスト処理部222へ出力する。
また、ホスト間送受信部221は、自己が出力したディスク24に対するI/O要求への応答の入力をリクエスト処理部222から受ける。そして、ホスト間送受信部221は、ディスク24に対するI/O要求への応答を通信制御部12へ出力する。
リクエスト処理部222は、ストレートアクセスの場合、ディスク24に対するI/O要求の入力をホスト間送受信部221から受ける。また、リクエスト処理部222は、クロスアクセスの場合、ディスク24に対するI/O要求の入力をコントローラ間送受信部223から受ける。そして、リクエスト処理部222は、ディスク24に対するI/O要求の入力をディスクアクセス制御部224へ出力する。
また、リクエスト処理部222は、ディスク24に対するI/O要求への応答の入力をコントローラ間送受信部223から受ける。そして、リクエスト処理部222は、ディスク24に対するI/O要求への応答をI/O要求の送信元へ出力する。すなわち、ストレートアクセスの場合、リクエスト処理部222は、ディスク24に対するI/O要求への応答をホスト間送受信部221へ出力する。また、クロスアクセスの場合、リクエスト処理部222は、ディスク24に対するI/O要求への応答をコントローラ間送受信部223へ出力する。
ディスクアクセス制御部224は、ディスク24に対するI/O要求への応答の入力をリクエスト処理部222から受ける。そして、ディスクアクセス制御部224は、I/O要求に従い、データの読み出しや書き込みなどのディスク24に対する処理を実行する。そして、ディスクアクセス制御部224は、ディスク24に対するI/O要求への応答をリクエスト処理部222へ出力する。
以上は、ディスク24に対するI/O処理を例に各部の機能を説明したが、ディスク23に対するI/O処理の場合には、コントローラ21とコントローラ22との役割が反対になる。
さらに、通信制御部12からのコントローラ22を介した通信において障害が発生した場合、コントローラ21は、制御切り替えの指示をコントローラ管理部25から受信する。そして、コントローラ21は、コントローラ22が実行していた処理を肩代わりする。具体的には、ディスクアクセス制御部214が、ディスク24に対する処理の制御を行うことになる。そして、ホスト間送受信部211は、コントローラ22へ送られていたI/O要求を受信し、リクエスト処理部212を介してディスクアクセス制御部214へ送信する。ここでは、コントローラ22からコントローラ21への切り替えを例に説明したが、コントローラ21からコントローラ22への切り替えも同様である。
コントローラ管理部25は、コントローラ21及び22の動作を監視する。そして、コントローラ管理部25は、コントローラ21又は22のいずれか一方において、通信制御部12との間の通信で障害が発生した場合、他方に制御切り替えの指示を送信する。
図2は、I/O要求を行うソフトウェアを用いて情報処理装置を表した図である。以下では、各ソフトウェアを用いて通信経路選択の処理の概要を再度説明する。
論理的デバイスドライバ102、並びに、デバイスドライバ103及び104は、演算処理部11が実行するOS上で動作する。論理的デバイスドライバ102、並びに、デバイスドライバ103及び104は、通信制御部12の機能を有する。デバイスドライバ103及び104は、それぞれ1つのコントローラ21又は22に対応するドライバである。そして、論理的ドライバ102は、各デバイスドライバ103及び104の動作を統合するためのドライバである。
アプリケーション101は、演算処理部11により実行される。アプリケーション101は、データの読み出しや書き込みを行う場合に、I/O要求を論理的デバイスドライバ102へ出力する。
レスポンスタイム計測部14は、デバイスドライバ103からI/O要求が出力されてから応答がデバイスドライバ103へ帰ってくるまでの時間を通信パス31を用いた通信のレスポンスタイムとして計測する。また、レスポンスタイム計測部14は、デバイスドライバ104からI/O要求が出力されてから応答がデバイスドライバ104へ帰ってくるまでの時間を通信パス32を用いた通信のレスポンスタイムとして計測する。そして、レスポンスタイム計測部14は、計測結果を通信経路選択部13へ出力する。このレスポンスタイム計測部14が、「計測部」の一例にあたる。
通信制御選択部13は、レスポンスタイム計測部14から受信した計測結果から通信パス31又は32のいずれか一方もしくは両方のいずれを通信に使用するかの設定を決定する。そして、通信制御選択部13は、決定した設定を通信設定記憶部15へ記憶させる。
論理的デバイスドライバ102は、通信の設定の入力を通信経路設定部13から受ける。そして、論理的デバイスドライバ102は、アプリケーション101から受信したI/O要求を、通信設定記憶部15に格納されている通信の設定にしたがい通信パス31又は32のいずれかへ出力する。ただし、全ての通信パスを用いた通信の場合、論理的デバイスドライバ102は、ラウンドロビン方式でデバイスドライバ103又は104のいずれかにI/O要求を送信する。
デバイスドライバ103は、論理的デバイスドライバ102から受信したI/O要求をコントローラ21へ出力する。
デバイスドライバ104は、論理的デバイスドライバ102から受信したI/O要求をコントローラ22へ出力する。
次に、図3を参照して、本実施例に係る情報処理装置によるホストとストレージとの間の通信の流れを説明する。図3は、実施例1に係る情報処理装置によるホストとストレージとの間の通信のフローチャートである。
操作者は、ホスト1の電源を投入する。ホスト1に電源が投入されると、演算処理部11は、OSを起動する(ステップS1)。
通信経路選択部13は、ストレージ2とホスト1とを結ぶ通信パス31及び32の双方を通信に使用する通信設定を通信設定記憶部15に記憶させ、ストレージ2とホスト1とを結ぶ通信パス31及び32の双方を通信に使用するように設定する(ステップS2)。
その後、通信経路選択部13は、通信パス31又は32のいずれか一方もしくは双方を用いた通信のレスポンスタイムを用いて通信経路選択を実行する(ステップS3)。そして、通信経路選択部13は、選択した通信経路を用いた通信設定を通信設定記憶部15に記憶させる。通信制御部12は、通信設定記憶部15に記憶された通信設定で指定されている通信パスを用いてストレージ2との通信を行う。
次に、図4を参照して、本実施例に係る情報処理装置における通信経路選択の処理の詳細について説明する。図4は、実施例1に係る情報処理装置における通信経路選択の処理の詳細のフローチャートである。図4で表される処理は、図3のステップS3で実行される処理の一例にあたる。
レスポンスタイム計測部14は、各通信パス31及び32を用いた通信のそれぞれのレスポンスタイムを計測する。そして、通信経路選択部13は、レスポンスタイム計測部14が計測した各通信パス31及び32を用いた通信のレスポンスタイムを収集し保持する(ステップS11)。
通信経路選択部13は、通信パス31及び32を用いた通信のレスポンスタイムの平均を求め、それぞれの通信のレスポンスタイムとする。そして、通信経路選択部13は、通信パス31及び32を用いた通信のレスポンスタイムの差が閾値以上か否かを判定する(ステップS12)。レスポンスタイムの差が閾値未満の場合(ステップS12:否定)、通信経路選択部13は、一定期間待機し(ステップS13)、その後ステップS11へ戻る。
これに対して、レスポンスタイムの差が閾値以上の場合(ステップS12:肯定)、通信経路選択部13は、レスポンスタイムの短い通信パスのみを通信に用いる設定、すなわち制限された通信の設定に通信設定記憶部15記憶している通信設定を変更する(ステップS14)。
その後、レスポンスタイム計測部14は、各通信パス31及び32の内の使用している通信パスを用いた通信のレスポンスタイムを計測する。そして、通信経路選択部13は、レスポンスタイム計測部14が計測した使用している通信パスを用いた通信のレスポンスタイムを収集し保持する(ステップS15)。
通信経路選択部13は、使用している通信パスを用いた通信のレスポンスタイムの平均を求め、それぞれの通信のレスポンスタイムとする。そして、通信経路選択部13は、使用している通信パスを用いた通信のレスポンスタイムが所定時間以上か否かを判定する(ステップS16)。レスポンスタイムが所定時間未満の場合(ステップS16:否定)、通信経路選択部13は、一定期間待機し(ステップS17)、その後ステップS15へ戻る。
これに対して、レスポンスタイムが所定時間以上の場合(ステップS16:肯定)、通信経路選択部13は、通信パス31及び32の両方を用いた通信、すなわち全通信パスを用いた通信の設定へ通信設定記憶部15が記憶している通信設定を変更する(ステップS18)。
通信経路選択部13は、OSがシャットダウンされるなどホスト1が動作を停止するか否かを判定する(ステップS19)。ホスト1の動作が継続する場合(ステップS19:否定)、通信経路選択部13は、ステップS11へ戻る。これに対して、ホスト1の動作が継続しない場合(ステップS19:肯定)、通信経路選択部13は、通信経路選択の処理を終了する。ここで、図4では、説明の都合上、ステップS19でホストの停止を判定したが、実際には図4のいずれの段階においても、ホストの停止が発生すれば、通信経路選択部13は通信経路選択の処理を終了する。
以上に説明したように、本実施例に係る情報処理装置は、2つの通信パスを用いてディスクアクセスする場合に、レスポンスタイムに一定の差があれば、レスポンスタイムが短い方の通信パスのみを用いてディスクアクセスを行う。また、片方の通信パスのみを用いてディスクアクセスする場合、レスポンスタイムが遅ければ、本実施例に係る情報処理装置は、両方の通信パスを用いてディスクアクセスを行う。これにより、例えば、ストレートアクセスとクロスアクセスのような、レスポンスタイムが遅い通信パスとレスポンスタイムが速い通信パスの混在による性能劣化を軽減することができる。
ここで、2つの通信パスにおいてレスポンスの差がある場合、I/O要求が多くないと考えられる。そのため、1つの通信パスに通信を制限しても問題は起こらない。また、逆に、1つの通信パスを用いた通信のレスポンスタイムが遅くなった場合、I/O要求が多いと考えられる、その場合、2つの通信パスを用いて通信を行っても、レスポンスタイムの差はほとんど発生しないと考えられるので、問題は起こらない。
また、ホストは、レスポンスタイムの平均からストレージのI/O性能が悪いと判定することが考えられるが、本実施例に係る情報処理装置によれば、レスポンスタイムの遅い通信パスによるレスポンスの劣化に基づく、ホストの判定ミスを回避することができる。
さらに、本実施例に係る情報処理装置によれば、ホストとディスクとを結ぶ経路上の故障により、ディスクとそのディスクを担当するコントローラの切り替えでパスの性能が変化した場合にも、上述した効果を発揮することができる。
(変形例)
次に実施例1の変形例について説明する。実施例1では1つのアプリケーションが動作する場合で説明したが、本変形例に係る情報処理装置では、複数のアプリケーションが動作することが実施例1と異なる。本実施例に係る情報処理装置も図1のブロック図で表される。
複数のアプリケーションが実行される場合、各アプリケーションによって、使用するディスクが異なることが考えられる。その場合、アプリケーション毎に通信パスのレスポンスの劣化を判定することが好ましい。
そこで、複数のアプリケーションがある場合、レスポンスタイム計測部14は、アプリケーション毎に通信パス31又は32のいずれか一方もしくは双方のレスポンスタイムを計測し、通信経路選択部13へ通知する。
通信経路選択部13は、レスポンスタイム計測部14による計測結果を用いて、アプリケーション毎に各通信パス31及び32のレスポンスタイムを求める。そして、通信経路選択部13は、アプリケーション毎に制限された通信又は全パスを用いた通信のいずれの設定とするかを決定する。その後、通信経路選択部13は、決定したアプリケーション毎の設定を通信設定記憶部15に記憶させる。
通信制御部12は、通信設定記憶部15に記憶されているアプリケーション毎の設定にしたがい、アプリケーション毎に制限された通信又は全パスを用いた通信を実行する。
以上に説明したように、本変形例で示したように、情報処理装置において複数のアプリケーションが実行される場合にも、アプリケーション毎にレスポンスの劣化を軽減することができる。
さらに、本変形例では全てのアプリケーションに対してレスポンスの劣化を軽減するように制御したが、レスポンスの劣化を軽減するアプリケーションを絞ってもよい。すなわち、アプリケーションには、高速なレスポンスを維持することが好ましいアプリケーションがある一方、レスポンスのばらつきを許容するアプリケーションもある。そこで、実行するアプリケーションの中で、予め高速なレスポンスを維持することが好ましいアプリケーションを指定しておき、通信経路選択部13は、指定されたアプリケーションに対してのみ通信経路選択を行うとしてもよい。
これにより、複数のアプリケーションがある場合の通信経路選択の処理の負荷を軽減できるとともに、より適切なアプリケーションの実行を実現することができる。
図5は実施例2に係る情報処理装置のブロック図である。実施例1ではコントローラおよび通信パスが2つであったが、本実施例に係る情報処理装置は、コントローラおよび通信パスは3つ以上であることが実施例1と異なる。以下の説明では、各部における実施例1と同様の機能については説明を省略する。
コントローラ21A〜21Cは、図1のコントローラ21及び22と同様の機能を有する。コントローラ21A〜21Cは、それぞれ通信パス31A〜31Cにより通信制御部12と接続する。また、コントローラ21A〜21Cは、それぞれディスク23A〜23Cの制御を担当する。
レスポンスタイム計測部14は、通信パス31A〜31Cのすべてを用いた通信、すなわち全通信パスを用いた通信を行っている状態で、全ての通信パスのレスポンスタイムを求める。
通信経路選択部13は、レスポンスタイム計測部14から全ての通信パスのレスポンスタイムを受信する。そして、通信経路選択部13は、最もレスポンスが速い通信パスと各通信パスとのレスポンスの差が閾値以上の通信パスを特定する。そして、通信経路選択部13は、特定した通信パスを除いた通信パスのみを用いた制限された通信の設定に通信設定記憶部15に記憶されている通信設定を変更する。
また、通信経路選択部13は、制限された通信を行っている状態で、通信パス31A〜31Cの内の使用する全ての通信パスのレスポンスタイムが所定時間以上になった場合に、全通信パスを用いた通信の設定に通信設定記憶部15に記憶されている通信設定を変更する。
例えば、ストレートアクセスとクロスアクセスとが混在する場合、ストレートアクセスを行う通信パスのレスポンスタイムは互いにほぼ同じになり、クロスアクセスを行う通信パスのレスポンスタイムは互いにほぼ同じになると考えられる。このように複数の通信パスを有しても、最も早いレスポンスタイムと比較して閾値以上の通信パスを除くことで、ほぼ同じ速さのレスポンスタイムを有する通信パスを抽出することができ、レスポンスタイムの劣化を軽減することができる。
図6は実施例3に係る情報処理装置のブロック図である。本実施例に係る情報処理装置は、最初に疑似データを用いてレスポンスタイムを予想し通信経路選択を行うことが実施例1と異なる。本実施例に係る情報処理装置は、実施例1に係る情報処理装置のホスト1に、疑似データ送信制御部16を付加した構成である。以下の説明では、各部における実施例1と同様の機能については説明を省略する。
疑似データ送信制御部16は、テストに使用する疑似データを予め記憶する。ここで、疑似データのサイズが小さい場合、処理が軽いため、レスポンスタイムに差が出るはずの経路においても、レスポンスタイムの差が検出できないおそれがある。そこで、疑似データは、情報処理装置の構成及び性能に応じて、各通信パス31と32とでレスポンスタイムの差が検出される程度のサイズに設定されることが好ましい。
ホストに電源が投入されOSが起動すると、疑似データ送信制御部16は、記憶する疑似データとともに疑似データを用いたI/O要求の送信を演算処理部11へ指示する。以下では、ディスク24に対するディスクアクセスのレスポンスタイムの劣化を軽減する場合で説明する。
演算処理部11は、疑似データ送信制御部16から受信した疑似データを用いてディスク24に対するI/O要求を、通信制御部12を介し、通信パス31及び32の双方を用いてストレージ2へ送信する。
レスポンスタイム計測部14は、疑似データを用いたディスク24に対するI/O要求の通信パス31及び32のそれぞれを用いた通信の各レスポンスタイムを計測する。そして、レスポンスタイム計測部14は、計測結果を通信経路選択部13へ出力する。
通信経路選択部13は、疑似データを用いた場合の、レスポンスタイム計測部14から受信した通信パス31を用いた通信のレスポンスタイムと通信パス32を用いた通信のレスポンスタイムを比較する。そして、通信経路選択部13は、レスポンスタイムが短い方の通信パスのみを用いる設定を通信設定として通信設定記憶部15に記憶させる。
通信制御部12は、通信設定記憶部15に格納されている通信設定にしたがい、疑似データを用いた場合のレスポンスタイムが短い側の通信パスのみを用いて、アプリケーションからのI/O要求の通信を開始する。
その後、通信制御部12、通信経路選択部13及びレスポンスタイム計測部14は、実施例1と同様に、演算処理部11が実行するアプリケーションによる実際のI/O要求を用いて通信経路選択を行う。
次に、図7を参照して、実施例3に係る情報処理装置によるホストとストレージとの間の通信の流れを説明する。図7は、実施例3に係る情報処理装置によるホストとストレージとの間の通信のフローチャートである。
操作者は、ホスト1の電源を投入する。ホスト1に電源が投入されると、演算処理部11は、OSを起動する(ステップS101)。
疑似データ送信制御部16は、演算処理部11に対して疑似データの送信を指示する。演算処理部11は、通信制御部12を介し、各通信パス31及び32を用いて疑似データを送信する(ステップS102)。
レスポンスタイム計測部14は、疑似データを用いたI/O要求の通信パス31及び32を用いた通信のそれぞれのレスポンスタイムを計測する。通信経路選択部13は、疑似データを用いた場合の、通信パス31を用いた通信のレスポンスタイムと通信パス32を用いた通信のレスポンスタイムとを比較する。そして、通信経路選択部13は、レスポンスタイムが短い方の通信パスのみを用いる制限された通信の設定を通信設定記憶部15に記憶させる。通信制御部12は、通信設定記憶部15を参照し、疑似データを使用した場合のレスポンスタイムが短い方の通信パスのみを用いて、演算処理部11が実行するアプリケーションからのI/O要求の通信を開始する(ステップS103)。
その後、通信経路選択部13は、アプリケーションによるI/O要求のレスポンスタイムを用いて、通信経路選択を実行する(ステップS104)。このステップS104で実施される処理の一例は、図4で表される処理である。通信制御部12は、通信経路選択部13によって選択された通信パスを用いてストレージ2との通信を行う。
以上に説明したように、本実施例に係る情報処理装置は、疑似データを用いて最初に各通信パスを用いた通信のレスポンスタイムを測定し、レスポンスタイムが短い側の通信パスを用いて通信を開始する。これにより、最初からレスポンスが短い通信パスのみを用いて通信を行うことができ、レスポンスの劣化を軽減することができる。
(ハードウェア構成)
次に、図8及び9を参照して、各実施例に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図8は、ホストのハードウェア構成の一例の図である。また、図9は、コントローラのハードウェア構成の一例の図である。
図8に示すように、ホスト1は、Central Processing Unit(CPU)911、メモリ912、ドライブインタフェース913、グラフィックインタフェース914、入力インタフェース915及びネットワークインタフェース916を有する。
メモリ912、ドライブインタフェース913、グラフィックインタフェース914、入力インタフェース915及びネットワークインタフェース916はそれぞれバスを介してCPU911と接続されている。
ドライブインタフェース913は、例えば、Host Bus Adapter(HBA)といったストレージ2との間のインタフェースである。グラフィックインタフェース914は、モニタなどが接続される。入力インタフェース915は、マウスやキーボードが接続される。ネットワークインタフェース916は、ネットワークに接続するためのインタフェースである。
ストレージ2が有するディスク23又は24には、Operating System(OS)や図1,5又は6に例示した演算処理部11、通信制御部12、通信経路選択部13、レスポンスタイム計測部14及び疑似データ送信制御部16の各機能を実現するプログラムを含む各種プログラムが格納されている。
メモリ2は、図1,5又は6に例示した通信設定記憶部15の機能を実現する。
CPU911は、ドライブインタフェース913を介してストレージ2から各種プログラムを読み込み、メモリ912上に展開して実行する。これにより、CPU911及びメモリ912は、図1,5又は6に例示した演算処理部11、通信制御部12、通信経路選択部13、レスポンスタイム計測部14及び疑似データ送信制御部16の各機能を実現する。
図9に示すように、コントローラ21は、CPU921、メモリ922、ホストインタフェース923、ディスクインタフェース924及びコントローラインタフェース925を有する。
メモリ922、ホストインタフェース923、ディスクインタフェース924及びコントローラインタフェース925は、それぞれCPU921とバスで接続されている。
ホストインタフェース923は、ホスト1との間のインタフェースである。ホストインタフェース923は、図8のドライブインタフェース913と接続する。ホストインタフェース923は、ドライブインタフェース913からI/O要求を受信する。また、ホストインタフェース923は、I/O要求に対する応答をドライブインタフェース913へ送信する。
ディスクインタフェース924は、ディスク23及び24と接続するためのインタフェースである。ディスクインタフェース924は、ディスク23及び24にI/O要求を送信する。
コントローラインタフェース925は、コントローラ22などの他のコントローラと接続するためのインタフェースである。コントローラインタフェース925は、コントローラ22との間でI/O要求の送受信を行う。
メモリ922には、図1又は図6に例示したホスト間送受信部211、リクエスト処理部212、コントローラ間送受信部213、ディスクアクセス制御部214及びの各機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムが格納されている。
CPU921は、メモリ922から各種プログラムを読み出して実行する。これにより、CPU921及びメモリ922は、図1及び図6に例示したホスト間送受信部211、リクエスト処理部212、コントローラ間送受信部213及びディスクアクセス制御部214の各機能を実現する。
1 ホスト
2 ストレージ
11 演算処理部
12 通信制御部
13 通信経路選択部
14 レスポンスタイム計測部
15 通信設定記憶部
16 疑似データ送信制御部
21,22 コントローラ
23,24 ディスク
25 コントローラ管理部
26 バス
211,221 ホスト間送受信部
212,222 リクエスト処理部
213,223 コントローラ間送受信部
214,224 ディスクアクセス制御部

Claims (8)

  1. 複数の通信経路のうち通信設定記憶部が記憶する通信設定で指定された通信経路を用いて通信を行う演算処理部と、
    各前記通信経路の回線速度情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得された前記回線速度情報を基に、全ての前記通信経路を通信に使用する状態で、最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記回線速度情報に基づく性能差が閾値以上の通信経路がある場合、前記最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記性能差が閾値未満の通信経路に制限する通信設定を前記通信設定記憶部に記憶させ、通信経路の制限を行っている状態で、使用する通信経路のレスポンスタイムが所定値以上の場合、全ての通信経路を用いる通信設定を前記通信設定記憶部に記憶させる通信経路選択部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記演算処理部は、アプリケーションを実行し、
    前記情報取得部は、前記演算処理部による前記アプリケーションの実行によって発生する通信のレスポンスタイムを計測する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記演算処理部は、複数のアプリケーションを実行し、
    前記通信経路選択部は、前記アプリケーション毎に各前記通信経路のレスポンスタイムを計測し、前記アプリケーション毎に前記演算処理部が用いる通信経路を選択する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置への電源投入時に前記演算処理部から各前記通信経路経由で疑似データを送信させる疑似データ送信制御部をさらに備え、
    前記通信経路選択部は、前記電源投入時に、前記疑似データを用いた場合の各前記通信経路の前記回線速度情報を基に前記演算処理部の通信に用いる通信経路を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  5. 前記通信経路は、第1通信経路と第2通信経路を有し、
    前記通信経路選択部は、前記第1通信経路及び前記第2通信経路を用いて通信を行っている場合、前記第1通信経路と前記第2通信経路との性能差を算出し、前記性能差が閾値以上である場合、性能が良い方の通信経路に制限する通信設定を前記通信設定記憶部に記憶させ、前記第1通信経路又は前記第2通信経路のいずれか一方の通信経路を通信に使用する状態で、前記一方の通信経路のレスポンスタイムが所定値以上の場合、双方の通信経路を用いる通信設定を前記通信設定記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  6. 各前記通信経路のそれぞれ対応し、相互に接続された制御部と、
    前記制御部のそれぞれが、他の制御部を介さずに接続する担当記憶部とをさらに備え、
    前記演算処理部は、特定の制御部の担当の記憶部へのデータ処理のための通信を行う場合、前記特定の制御部に対応する通信経路を介して前記特定の制御部通信を行うか、又は、前記特定の制御部以外の制御部に接続する通信経路を選択し、選択した通信経路に接続する制御部を経由して前記特定の制御部と通信を行うかを選択する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  7. 複数の通信経路の回線速度情報を取得させ、
    取得された前記回線速度情報を基に、全ての前記通信経路を通信に使用する状態で、最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記回線速度情報に基づく性能差が閾値以上の通信経路がある場合、前記最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記性能差が閾値未満の通信経路に制限する通信設定を通信設定記憶装置に記憶させ、通信経路の制限を行っている状態で、使用する通信経路のレスポンスタイムが所定値以上の場合、全ての通信経路を用いる通信設定を前記通信設定記憶装置に記憶させ、
    前記通信設定記憶装置が記憶する通信設定で指定された通信経路を用いて通信を行わせる
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする通信経路決定プログラム。
  8. 複数の通信経路のうち通信設定記憶装置が記憶する通信設定で指定された通信経路を用いて通信を行う演算処理装置を有する情報処理装置における通信経路決定方法であって、 複数の前記通信経路の回線速度情報を取得し、
    取得された前記回線速度情報を基に、全ての前記通信経路を通信に使用する状態で、最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記回線速度情報に基づく性能差が閾値以上の通信経路がある場合、前記最も性能の良い前記回線速度情報を有する通信経路と比べて前記性能差が閾値未満の通信経路に制限する通信設定を前記通信設定記憶装置に記憶し、通信経路の制限を行っている状態で、使用する通信経路のレスポンスタイムが所定値以上の場合、全ての通信経路を用いる通信設定を前記通信設定記憶装置に記憶し、
    前記通信設定記憶装置が記憶する通信設定で指定された通信経路を用いて通信を行う
    処理を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする通信経路決定方法。
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