JP6241255B2 - 内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法に関する。
内視鏡下に食道、胃、大腸等の粘膜を切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)および内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)施工時に、粘膜と筋層を剥離するために、先端に穿刺針が付設された内チューブとその内チューブを挿通自在にする外チューブおよび穿刺針の進退操作を行う進退部とを有した内視鏡用注射針を挿入して、患部に生理食塩水や薬液等を注入することが通常実施されている。
この種の内視鏡用注射針として、下記の特許文献1および特許文献2を例示する。
特許文献1には、内視鏡用注射針の穿刺針を高周波電極として兼用し、粘膜隆起処置と剥離処理とを連続的に行うことができる内視鏡用高周波処置具が記載されている。
また、特許文献2には、穿刺針が過度に突出することを防止するための構造を備えた内視鏡用注射針が記載されている。
内視鏡用注射針は、進退部にシリンジを取付け可能なコネクタを有し、このコネクタから内チューブへ連通する管状体を内包する構造となっていることが一般的である。そして、一部の内視鏡用注射針は、この管状体が突出して接続管を構成し、この接続管に内チューブを接合している。ここで接続管とは、例えば、特許文献1においては図2等に図示される「チューブ基端パイプ」であり、特許文献2においては図1に図示される「パイプ」である。
このように内チューブと接続管を接合する場合、内チューブを接続管に圧入固定していることが多い。これは、圧入固定では接合する部材以外の物質を使用せずに固定すること
が可能で、他の固定法と比べて煩わしさが少ないからである。例えば、留め具を用いた固定法では、外チューブ内の内チューブの摺動に阻害を与えない程度のサイズ、形状を考慮して留め具を選定する煩わしさがある。また、接着剤を用いた固定法では、流通する薬液等に接着剤の溶媒が溶け出す可能性を考慮して接着剤を選定する煩わしさがある。
特開2006−115966号公報 実開平6−81544号公報
内視鏡用注射針を製造する際、穿刺針が外チューブから突出する寸法の精度を保つため、進退部から内チューブの先端に付設した穿刺針までの距離を製造管理することが必要である。
内チューブに対する接続管の圧入長さは進退部から穿刺針までの距離に影響するため、内チューブの圧入長さを所望の寸法とすることが好ましい。しかし、圧入が接続管の中途位置で終端すると圧入長さの調整の加減が難しく、内チューブの圧入長さの過不足が生じる場合があった。
また、圧入作業では押圧をかけて内チューブを接続管に圧装するが、その作業負荷は小さいものではなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、進退部から穿刺針までの長さを所望の寸法とするにあたり、圧入作業の負荷軽減が可能である内視鏡用注射針および内視鏡用注射針の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、外チューブの内外に穿刺針を進退操作する進退部と、前記穿刺針を有し、前記外チューブの中に摺動可能に挿入されている内チューブと、前記内チューブに圧入され、前記進退部と前記内チューブとを接続する接続管と、前記接続管の周囲に装着され、一方の端面が前記進退部に接し、他方の端面が前記内チューブの端面に接するスペーサーチューブと、を備え、一または複数の脆弱部が前記スペーサーチューブに設けられている内視鏡用注射針が提供される。
また、本発明によれば、外チューブの内外に穿刺針を進退操作する進退部と、前記穿刺針を有し、前記外チューブの中に摺動可能に挿入されている内チューブと、前記進退部と前記内チューブとを接続する接続管と、を備える内視鏡用注射針の製造方法であって、前記接続管の周囲にスペーサーチューブを装着する装着工程と、前記接続管を前記内チューブに、前記スペーサーチューブの一方の端面が前記進退部に接し、他方の端面が前記内チューブの端面に接するまで圧入する圧入工程と、前記進退部から前記穿刺針までの長さを示す寸法を測定する測定工程と、前記測定工程にて測定された寸法に基づいて前記スペーサーチューブの長さを調製する調製工程と、を含み、前記調製工程にて、前記スペーサーチューブに設けられている一または複数の脆弱部のいずれかで前記スペーサーチューブを切り離して調製する内視鏡用注射針の製造方法が提供される。
上記発明によれば、スペーサーチューブの端面を基準とし、その端面に接するまで内チューブを圧装すれば、比較的容易に圧入長さを所望の寸法とすることができる。その上、スペーサーチューブが歯止めとなるので過度の圧入を防止し、圧入作業の負荷を軽減しうる。
本発明によれば、進退部から穿刺針までの長さを所望の寸法とするにあたり、圧入作業の負荷軽減を図ることができる。
穿刺針を収納した状態の内視鏡用注射針の全体図である。 穿刺針が突出した状態の内視鏡用注射針の全体図である。 内視鏡用注射針の断面模式図である。 スペーサーチューブの斜視図である。 内視鏡用注射針の製造方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、文中で特段の説明がない限り、「基端側」とは内視鏡用注射針100の基端側、図1〜図3の右側であり、「先端側」とは内視鏡用注射針100の先端側、図1〜図3の左側である。
<内視鏡用注射針100の構成>
はじめに、本実施形態の内視鏡用注射針100の構成を説明する。
図1は、穿刺針10を収納した状態の内視鏡用注射針100の全体図である。
図2は、穿刺針10が突出した状態の内視鏡用注射針100の全体図である。
図3は、スペーサーチューブ70の近傍にて軸方向に沿って切断した内視鏡用注射針100の断面模式図である。なお、図3は、穿刺針10が突出した状態を示す。また、図3は模式図であって、本発明はここで示す寸法、縦横比に限定されるものではない。
内視鏡用注射針100は、穿刺針10、内チューブ20、外チューブ30、内筒グリップ60(進退部)、接続管62を含む。
内筒グリップ60は、外チューブ30の内外に穿刺針10を進退操作する。内チューブ20は、穿刺針10を有し、外チューブ30の中に摺動可能に挿入されている。接続管62は、内チューブ20に圧入され、内筒グリップ60と内チューブ20とを接続する。スペーサーチューブ70は、接続管62の周囲に装着され、一方の端面75が内筒グリップ60に接し、他方の端面76が内チューブ20の端面21に接する。
ここで、外チューブ30の内外に穿刺針10を進退操作するとは、外チューブ30の何処かに設けられた開口から穿刺針10の少なくとも一部が突出する状態(突出状態)と、開口の中に穿刺針10を当該突出状態より収納する状態(収納状態)のいずれか一方から他方へと移行させることである。
本実施形態では、外チューブ30の先端に開口が設けられるように図示したが、これは一例であって、他の位置に開口が設けられる形態であっても構わない。
図1に示すように、本実施形態では、穿刺針10が外チューブ30に収納された状態において、外チューブ30の先端から穿刺針10の先端までに一定の距離が設けられる。これは、外チューブ30が撓む等で不測に穿刺針10が突出することを防止するためである。
内チューブ20は、その先端側に穿刺針10が取り付けられ、外チューブ30の中を摺動可能に挿通している。
本実施形態では、内チューブ20の最先端に穿刺針10を取り付けているように図示したが、これに限定されるものでなく、内視鏡用注射針100に必要な機能を阻害しない程度に取り付け位置が変更されてもよい。
内チューブ20の素材は、特に限定されないが、外チューブ30内を摺動するため、一定の低摩擦性・非粘着性を有することが好ましく、さらに耐薬品性が高いと良い。一般的には、テトラフルオロエチレン重合体(PTFE)やテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)等のフッ素樹脂を用いることができる。
本実施形態において、操作部50は外筒グリップ40、内筒グリップ60を含む。操作部50は、内視鏡用注射針100の作業者によって把持される部位である。
また、操作部50は内筒グリップ60の基端側に付設されたコネクタ51を含み、シリンジ(図示せず)を連結できる。内チューブ20は、コネクタ51に連結されたシリンジ(図示せず)から注液された薬液等の流路となる。作業者が操作部50を操作することによって、穿刺針10を被験者の患部に刺すことができる。また、穿刺針10の先端には開口(図示せず)が設けられ、作業者がシリンジ(図示せず)を操作することによって薬液等を患部に注入可能となっている。
外チューブ30の基端側の一部は、外筒グリップ40の内面に接合されている。
なお、本実施形態では外筒グリップ40の内面と外チューブ30の外面とが接合するように図示したが、外筒グリップ40の外面と外チューブ30の内面とが接合する構成であっても構わない。また、外チューブ30と外筒グリップ40の接合には、図示しない留め具が使われてもよいし、接着剤が用いられてもよい。
外チューブ30の素材は、特に限定されないが、内視鏡の処置具挿通チャンネルの中に挿通して用いるため一定の低摩擦性・非粘着性を有することが好ましい。一般的には、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)、ポリウレタン樹脂等を用いることができる。また、上述のフッ素樹脂を用いてもよい。
接続管62は、内チューブ20に圧入され、内筒グリップ60と内チューブ20とを接続する部材である。
ここで圧入するとは、接続管62の自重より大きい押圧力で内チューブ20に挿入することをいう。また、ここで接続するとは、内筒グリップ60と接続管62、接続管62と内チューブ20がそれぞれ接合しており、各内部空間が薬液等の流路となる程度に連通していることをいう。
本実施形態の接続管62は、基端側の一部が内筒グリップ60の凹部65の底面66に突き当たるように嵌合され、内筒グリップ60と接合されている。また、接続管62は、先端側の一部が内筒グリップ60の一面63から突出している。そして、接続管62は、内筒グリップ60から突出している部分を内チューブ20に圧入され、内筒グリップ60と内チューブ20とを接続する。
なお、接続管62と内筒グリップ60の接合には、図示しない留め具が使われてもよいし、接着剤が用いられてもよい。また、本実施形態では内筒グリップ60と接続管62が別の部材であるとして説明するが、一体の部材であってもよい。
内筒グリップ60と接続管62の接合面における長尺方向の長さ(内筒グリップ60の一面63から凹部65の底面66までの長さ)は、接続管62の外径の2倍以上とすることができる。なぜならば、接続管62を安定的に固定するためである。
内チューブ20に対する接続管62の圧入長さは、接続管62の外径の2倍以上とすることができる。なぜならば、内チューブ20と接続管62とを安定的に固定するとともに、接続管62近傍における内チューブ20の撓みを防止し、進退操作を円滑に行うためである。
接続管62の耐変形性は、内チューブ20の耐変形性より大きいことが好ましい。
なぜならば、内チューブの圧装による接続管62の曲げ変形を防止するためである。また、内チューブ20の圧装による接続管62の径の縮小を防止するためである。
ここで耐変形性とは、接続管62を単位長さに切り出した際の曲げ剛性と、接続管62の径方向の剛性とを包含する。
本実施形態では、接続管62の素材をステンレス鋼(SUS)とすることができる。
内筒グリップ60は基端側から先端側へ又は先端側から基端側へと摺動可能なように外筒グリップ40の中に収納されている。また、外筒グリップ40の側面には案内溝41を設けており、内筒グリップ60の突出部61が摺動可能なように案内溝41の中に嵌め込まれている。
上述したように、本実施形態では、外筒グリップ40と外チューブ30とが連結し、内筒グリップ60と接続管62と内チューブ20と穿刺針10とが連結している。従って、内視鏡用注射針100の操作者は、外筒グリップ40と内筒グリップ60とを互いに軸方向にスライドさせることによって、穿刺針10を軸方向に進退させることができる。
さらに詳細には、外筒グリップ40に設けた案内溝41の基端側に突出部61を位置させるとき収納状態となり、案内溝41の先端側に突出部61を位置させるとき、穿刺針10が外チューブ30から突出状態となる。
一般的に、操作部50は収納状態または突出状態の少なくとも一方を固定する構造を備えている。本実施形態では、案内溝41の基端側と先端側に突出部61を嵌めて固定する固定用の溝を設けている。そして、突出部61が案内溝41の基端側または先端側に位置するときに、内筒グリップ60と外筒グリップ40とを回転方向にスライドさせることで、固定用溝に突出部61を嵌めることができる。これは一例であり、他の形態を用いても構わない。
例えば、操作部50は、内筒グリップ60と外筒グリップ40とが軸方向のみにスライド(進退)し、案内溝41の基端側または先端側のいずれか少なくとも一方に突出部61を固定可能とする部位を有する構成であってもよい。これにより、回転方向のスライドを必要としないため、内チューブ20と接続管62との接合または接続管62と内筒グリップ60との間に生じるねじり負荷が軽減され、それぞれの接合がより安定的に固定されうる。
スペーサーチューブ70は、接続管62の周囲に装着される。
ここで周囲に装着されるとは、スペーサーチューブ70が接続管62の一部または全部を覆うように、スペーサーチューブ70の中に接続管62を挿通させることである。また、その装着は圧入であってもよいし、遊挿であってもよい。
ただし、スペーサーチューブ70が接続管62の周囲に装着された状態において、接続管62とスペーサーチューブ70との間の接合力が、接続管62と内チューブ20との間の接合力より小さい方がより望ましい。
なぜならば、スペーサーチューブ70は内チューブ20と内筒グリップ60との間に挟まれることで実質的に位置が固定されていればよく、必ずしも接続管62に接合されなくてもよい。一方で、内チューブ20は、その圧入長さが変動すると穿刺針10の突出または収納の操作が不能となる場合があるため、適切に固定されることが好ましいからである。
ここで接合力とは、複数の部材間の離れにくさであり、具体的には各部材が接着した状態で引張試験を行ったときに引張荷重として測定できる。
そして、スペーサーチューブ70の内径は、内チューブ20の外径より小さいことが望ましい。
なぜならば、接続管62とスペーサーチューブ70との間に間隙が過剰に空くと、間隙に内チューブ20が入り込み、内チューブ20を圧入する際の歯止めとしてスペーサーチューブ70が十分に機能しない恐れがあるからである。また、穿刺針10の進退操作(外筒グリップ40と内筒グリップ60の軸方向のスライド)の妨げ要因にもなりかねないからである。
また、スペーサーチューブ70については、基端側の端面75が内筒グリップ60の一面63に当接し、先端側の端面76が内チューブ20の端面21に当接する。スペーサーチューブ70の両端が、内筒グリップ60と内チューブ20に当接することにより、進退操作時の外チューブ30と内チューブ20の摩擦抵抗による、内チューブ20の基端側への移動を防止し、外チューブ30と内チューブ20の相対位置関係を維持することができる。
本実施形態では、スペーサーチューブ70と内筒グリップ60、スペーサーチューブ70と内チューブ20がそれぞれ当接すると説明したが、本発明は、内筒グリップ60から穿刺針10までの寸法精度で許容される成形誤差以下の微小間隙を排除するものではない。例えば、各構成要素の温度変形によって生じる微小間隙や前記寸法精度未満の微小間隙等を許容してもよい。
また、本実施形態において内筒グリップ60の一面63は、内筒グリップ60の先端側の端面として図示したが、これに限らない。すなわち、本発明のスペーサーチューブ70の基端側の端面75が接する面は、接続管62と内筒グリップ60とが接合している箇所の近傍であればよく、その位置は端面とは限らない。例えば、内筒グリップ60の先端側に凹部が存在し、その底面から接続管62が突出している構成であれば、当該底面にスペーサーチューブ70の基端側の端面75が接する構成であっても構わない。
本実施形態では、スペーサーチューブ70の長尺方向の長さが、内チューブ20の圧入長さより大きい構成とすることができる。
スペーサーチューブ70の長さが大きい程、内チューブ20の圧入長さが小さくなるため、圧入作業の作業負荷が軽減されうる。内チューブ20の圧入固定が阻害されない程度に圧入長さを小さくするとよい。
本実施形態のスペーサーチューブ70の圧縮剛性は内チューブ20の圧縮剛性より高くすることができる。
スペーサーチューブ70は内チューブ20を圧入する際の歯止めとして設けられるものであるため、スペーサーチューブ70は内チューブ20より耐変形性が大きいことが望ましい。
ここで圧縮剛性とは、スペーサーチューブ70の長尺方向または内チューブ20の軸方向への圧縮変形のしにくさであり、より詳細には、スペーサーチューブ70または内チューブ20を単位長さで切り出して圧縮試験を行ったときに圧縮荷重として測定できる。
図4は、スペーサーチューブ70の斜視図である。
スペーサーチューブ70には、一または複数の脆弱部71〜74が設けられている。
本実施形態では、スペーサーチューブ70の端部(端面75または端面76)から間隔を空けて三つの脆弱部71〜73を設け、当該端部からスペーサーチューブ70の軸方向と平行に脆弱部74を設け、脆弱部71〜73と脆弱部74が直角に交差している。
本実施形態で脆弱部71〜74は、スペーサーチューブ70の肉厚の一部深さに切り込み成形されたハーフカット溝である。これに代えて、スペーサーチューブ70にミシン目による脆弱部71〜74を設けた構成でも構わない。
このように加工されたスペーサーチューブ70を接続管62に装着することによって、装着後であっても、スペーサーチューブ70を脆弱部71〜74の任意の箇所で容易に切り離すことができ、スペーサーチューブ70を短縮して調製することができる。
ここで説明した脆弱部71〜74の位置や数は一例であって、適宜変更して構わない。ただし、上述したように、スペーサーチューブ70は一定の剛性を有することが望ましく、本実施形態のようにスペーサーチューブ70の先端から一部領域のみに脆弱部71〜74を設けることがより好ましい。
また、本実施形態のスペーサーチューブ70の形状は円筒として図示したが、これは一例であって、適宜変更して構わない。
ここまで内視鏡用注射針100の構造について説明したが、本実施形態は一例である。本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、本発明の各種の構成要素は、必要に応じて個々の構成要素に図示しない穴やスリット等を設けることを排除しない。
<内視鏡用注射針100の製造方法>
図5は、内視鏡用注射針100の製造方法を示すフローチャートである。
まず、接続管62の周囲にスペーサーチューブ70を装着する(装着工程、ステップS1)。次に、接続管62を内チューブ20に、スペーサーチューブ70の一方の端面75が操作部50に接し、他方の端面76が内チューブ20の端面21に接するまで圧入する(圧入工程、ステップS2)。
なお、本実施形態では、ステップS1の後にステップS2を行うこととしているが、これは変更しても構わない。例えば、スペーサーチューブ70が、その側面にスリットを有し、その断面がC形であって、かつ一定の可撓性を有する場合、ステップS2の途中で、スペーサーチューブ70をそのスリットから接続管62に押し込むように装着してステップS1を行うことが可能である。
ステップS1にて接続管62とスペーサーチューブ70との間に働く摩擦力は、ステップS2にて接続管62と内チューブ20との間に働く摩擦力より小さいことが望ましい。これは、スペーサーチューブ70の装着を容易にし、接続管62にかかる負担を軽減させるためである。
ここで言う摩擦力は接続管62にスペーサーチューブ70を装着する際または接続管62に内チューブ20を圧入する際に互いの部材間に生じる摩擦負荷を意味し、上述した接合力とは異なる。
本実施形態は、内筒グリップ60から穿刺針10までの長さを示す寸法を測定する工程と(測定工程、ステップS3)、ステップS3にて測定された寸法に基づいてスペーサーチューブ70の長さを調製する工程と、を含む(調製工程、ステップS5)。
より詳細には、ステップS2の後にステップS3を行い、ステップS3にて測定された寸法に基づいて、スペーサーチューブ70の長さの調製を要するか否かを判断する(判断工程、ステップS4)。ステップS4にて調製を要すると判断された場合(ステップS4がYesである場合)、ステップS5を行う。ステップS5の後に、スペーサーチューブ70の一方の端面75が内筒グリップ60に接し、他方の端面76が内チューブ20の端面21に接するまで接続管62を内チューブ20に圧入する(再圧入工程、ステップS6)。
ステップS4にて調製を要さないと判断された場合(ステップS4がNoである場合)、すなわちステップS1で装着されたスペーサーチューブ70の長さが適切である場合、ステップS5およびステップS6は行わなくてもよい。
ここで、内筒グリップ60から穿刺針10までの長さを示す寸法とは、内筒グリップ60から穿刺針10までの長さを直接的に測定した値でもよいし、測定した寸法を用いた演算によって内筒グリップ60から穿刺針10までの長さを知得しうる値であってもよい。
本実施形態のステップS3で測定する寸法は、内筒グリップ60の一面63から穿刺針10の先端までの長さである。また、ステップS4では、ステップS3で測定された寸法と、内筒グリップ60の一面63から穿刺針10の先端までの所望の寸法とを比較することで判断する。比較した結果、ステップS3で測定された寸法と所望の寸法が、許容誤差に収まるのであればYesと判断し、収まらなければNoと判断する。
本実施形態のステップS3の測定位置やステップS4の判断基準は、内筒グリップ60の一面63から穿刺針10の先端までの長さを製造管理することを前提しているからである。本発明の製造方法は、製造仕様や製造管理の基準等に合わせて好適にステップS3の測定位置やステップS4の判断基準を変更しても構わない。
例えば、測定工程では、スペーサーチューブ70の長尺方向の長さと、内チューブ20の端面21から穿刺針10の先端までの長さとを測定してもよい。この二つを合算することで内筒グリップ60から穿刺針10までの長さを知得しうる。この測定方法であれば、スペーサーチューブ70を接続管62に装着する前であっても測定可能である。
さらに、ステップS3は穿刺針の取り付け前でも良く、その場合は、内筒グリップ60の一面63から内チューブ20の先端までの長さを製造管理することが可能である。
ステップS5では、スペーサーチューブ70に設けられている一または複数の脆弱部71〜74のいずれかでスペーサーチューブ70を切り離して調製することができる。
より詳細には、ステップS3で測定された長さと、内筒グリップ60の一面63から穿刺針10の先端までの所望の寸法の差分を求めることで、スペーサーチューブ70を短縮する長さを決定することができる。そして、決定された短縮長さに相当する位置(脆弱部71〜74のいずれか)でスペーサーチューブ70を切り離して調製することができる。
こうすることで、内チューブ20、スペーサーチューブ70、接続管62の長さのばらつきに合わせて、適宜調整することが可能となる。
ステップS6では、端面75が内筒グリップ60の一面63に当接し、端面76が内チューブ20の端面21に当接するまで、スペーサーチューブ70を接続管62に圧入する。
ここでは当接するまでと説明したが、上述したように微小間隙を許容しても構わない。
ステップS1〜S6の工程を含む製造方法により、本実施形態の内視鏡用注射針100を製造することができる。当然、内視鏡用注射針100を製造する際には、外筒グリップ40や外チューブ30等の構成要素に関わる他の工程も必要であるが、ここでの説明は割愛する。
本実施形態の製造方法は一例であり、本発明の製造方法はこれに限らない。
例えば、測定工程と調製工程を、装着工程と圧入工程の前に行うこともできる。この場合、測定工程では、内チューブ20の端面21から穿刺針10の先端までの長さを測定してもよい。そして、調製工程では、内筒グリップ60の一面63から穿刺針10の先端までの所望の寸法と、測定工程で測定された寸法の差分によりスペーサーチューブ70の長さを決定し、複数通りの長さで予め用意されたスペーサーチューブ70の中から適切なものを選択して調製してもよい。この例の場合、上述した判断工程や再圧入工程を含めずに内視鏡用注射針100を製造することができる。
あるいは、調整工程においてスペーサーチューブ70を接続管62から脱離し、スペーサーチューブ70を所望の寸法に切断することによって調製してもよい。
なお、上述した例に限らず、本発明の製造方法は、上述した工程の順番を入れ替える、他の工程を加える、複数の工程を併行する等の変更を許容する。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)外チューブの内外に穿刺針を進退操作する進退部と、前記穿刺針を有し、前記外チューブの中に摺動可能に挿入されている内チューブと、前記内チューブに圧入され、前記進退部と前記内チューブとを接続する接続管と、前記接続管の周囲に装着され、一方の端面が前記進退部に接し、他方の端面が前記内チューブの端面に接するスペーサーチューブと、を備える内視鏡用注射針。
(2)前記接続管と前記スペーサーチューブとの間の接合力が、前記接続管と前記内チューブとの間の接合力より小さい(1)に記載の内視鏡用注射針。
(3)前記スペーサーチューブの内径が、前記内チューブの外径より小さい(1)または(2)に記載の内視鏡用注射針。
(4)前記スペーサーチューブの長尺方向の長さが、前記内チューブの圧入長さより大きい(1)から(3)いずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
(5)前記スペーサーチューブの圧縮剛性が前記内チューブの圧縮剛性より高い(1)から(4)いずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
(6)一または複数の脆弱部が前記スペーサーチューブに設けられている(1)から(5)いずれか一項に記載の内視鏡用注射針。
(7)外チューブの内外に穿刺針を進退操作する進退部と、前記穿刺針を有し、前記外チューブの中に摺動可能に挿入される内チューブと、前記進退部と前記内チューブとを接続する接続管と、を備える内視鏡用注射針の製造方法であって、前記接続管の周囲にスペーサーチューブを装着する装着工程と、前記接続管を前記内チューブに、前記スペーサーチューブの一方の端面が前記進退部に接し、他方の端面が前記内チューブの端面に接するまで圧入する圧入工程と、を含む内視鏡用注射針の製造方法。
(8)前記装着工程にて前記接続管と前記スペーサーチューブとの間に働く摩擦力が、前記圧入工程にて前記接続管と前記内チューブとの間に働く摩擦力より小さい(7)に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
(9)前記進退部から前記穿刺針までの長さを示す寸法を測定する測定工程と、前記測定工程にて測定された寸法に基づいて前記スペーサーチューブの長さを調製する調製工程と、を含む(7)または(8)に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
(10)前記調製工程にて、前記スペーサーチューブに設けられている一または複数の脆弱部のいずれかで前記スペーサーチューブを切り離して調製する(9)に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
(11)前記装着工程の後に、前記圧入工程を行い、前記圧入工程の後に、前記測定工程と前記調製工程を行い、前記調製工程の後に、前記スペーサーチューブの一方の端面が前記進退部に接し、他方の端面が前記内チューブの端面に接するまで前記接続管を前記内チューブに圧入する再圧入工程を行う(9)または(10)に記載の内視鏡用注射針の製造方法。
100 内視鏡用注射針
10 穿刺針
20 内チューブ
21 内チューブの端面
30 外チューブ
40 外筒グリップ
41 案内溝
50 操作部
51 コネクタ
60 内筒グリップ
61 突出部
62 接続管
63 内筒グリップの一面
65 内筒グリップの凹部
66 凹部の底面
70 スペーサーチューブ
71〜74 脆弱部
75、76 スペーサーチューブの端面

Claims (2)

  1. 外チューブの内外に穿刺針を進退操作する進退部と、
    前記穿刺針を有し、前記外チューブの中に摺動可能に挿入されている内チューブと、
    前記内チューブに圧入され、前記進退部と前記内チューブとを接続する接続管と、
    前記接続管の周囲に装着され、一方の端面が前記進退部に接し、他方の端面が前記内チューブの端面に接するスペーサーチューブと、を備え
    一または複数の脆弱部が前記スペーサーチューブに設けられている内視鏡用注射針。
  2. 外チューブの内外に穿刺針を進退操作する進退部と、
    前記穿刺針を有し、前記外チューブの中に摺動可能に挿入される内チューブと、
    前記進退部と前記内チューブとを接続する接続管と、を備える内視鏡用注射針の製造方法であって、
    前記接続管の周囲にスペーサーチューブを装着する装着工程と、
    前記接続管を前記内チューブに、前記スペーサーチューブの一方の端面が前記進退部に接し、他方の端面が前記内チューブの端面に接するまで圧入する圧入工程と、
    前記進退部から前記穿刺針までの長さを示す寸法を測定する測定工程と、
    前記測定工程にて測定された寸法に基づいて前記スペーサーチューブの長さを調製する調製工程と、を含み、
    前記調製工程にて、前記スペーサーチューブに設けられている一または複数の脆弱部のいずれかで前記スペーサーチューブを切り離して調製する内視鏡用注射針の製造方法。
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