JP6241021B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機は、例えば、遊技盤に設けられた始動口に遊技球が入賞すること(始動入賞)により、遊技盤中の可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、予め定められた時間経過後に停止した図柄の態様が大当たり図柄であった場合に大当たり状態(特定遊技状態)となる。そして、この大当たり状態となると大入賞口が開放され、大入賞口に遊技球を複数個入賞することで、遊技者が大量の出球を獲得できる。
このようなパチンコ機は図柄表示装置とスピーカとを備え、画像表示と音出力により様々な演出がなされる(例えば、特許文献1参照)。スピーカから出力される音データはメモリ内に保管されている。メモリ内に保管された音データを音再生LSIが再生してスピーカに出力することで、スピーカから画像表示に対応した音を聞くことができる。
図38を参照してパチンコ機に備えられるスピーカ25を説明する。スピーカ25は一般的なコーン型のスピーカである。コーン紙25aはエッジ25bによりフレーム25cに支持されている。また、コーン紙25aの基端はコイル25dに接続されている。コイル25dは磁石25eに挟まれている。コイル25dに音信号に対応する交流電圧が印加されると、コイル25dが振動する。コイル25dの振動に連動してコーン紙25aが振動し、音が発生する。
特開2006−81588号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の遊技機では、メモリに保管されている音データは、それぞれ単独で作成されて記憶されている。これにより、メモリに記憶されている各音データの音量基準レベルにバラツキが生じている。音データによって、同じ増幅量であっても、音出力レベルが過剰になる場合がある。音出力が過剰であると、例えば、コーン紙25aの振動によりエッジ25bが破損してしまいスピーカ25から音出力ができなくなる場合がある。また、音出力が少し程度の音割れが発生する程度であるなら勢いのある演出効果となり、遊技機の管理者および遊技者が好む場合もある
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、過剰な音出力を低減する遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
音を出力する遊技機において、
音信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器の増幅量を制御する音制御部と、
増幅された前記音信号の最大値を周期的に保持する保持部と、
保持された前記最大値と予め定められた第1上限閾値とを比較する第1比較部と、
前記第1閾値よりも大きい予め定められた第2上限閾値と前記最大値とを比較する第2比較部とを備え、
前記音信号の種類と前記第1比較部および前記第2比較部による判別結果に基づいて、前記音制御部は前記増幅量を低減することを特徴とする遊技機。
請求項1に記載の発明によれば、過剰な音出力を低減する遊技機を提供することができる。
この発明に係る遊技機によれば、過剰な音出力を低減する遊技機を提供することができる。
本発明のパチンコ機の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第3図柄表示装置の表示内容を示す説明図である。 遊技制御に用いる各種カウンタの概要を示す説明図である。 主制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。 主制御装置による通常処理を示すフローチャートである。 第1図柄変動処理を示すフローチャートである。 変動開始処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 始動入賞処理を示すフローチャートである。 NMI割込み処理を示すフローチャートである。 払出制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。 払出制御処理を示すフローチャートである。 賞球制御処理を示すフローチャートである。 貸球制御処理を示すフローチャートである。 サブ制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。 サブ制御装置による通常処理を示すフローチャートである。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 音量スイッチの設定値と増幅信号との対応を示す図である。 音量レベル検出部を示す回路図である。 音出力処理を示すフローチャートである。 音信号の最大値の保持を示す説明図である。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 増幅量と増幅信号との対応を示す図である。 音出力処理を示すフローチャートである。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 増幅量と増幅信号との対応を示す図である。 音出力処理を示すフローチャートである。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 音出力処理を示すフローチャートである。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 音出力処理を示すフローチャートである。 音出力制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 スピーカの構成を示す概略断面図である。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の各種の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1のパチンコ機を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、パチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の背面図である。図3は、遊技盤30の正面図である。図4は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。図5は、第3図柄表示装置42の表示内容を示す説明図である。
図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠11と、この外枠11の一側部(例えば正面視における左側部)を開閉軸J1として外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12と、この内枠12の一側部(例えば正面視における左側部)を開閉軸J2として内枠12に対して開閉自在に取り付けられる前面枠セット14とを備えている。
内枠12は、大別すると、その外形を形成する主要部材としての樹脂ベース(図示省略)と、この樹脂ベースに取り付けられる遊技盤30(図3参照)とを備えている。遊技盤30(図2参照)は、その遊技領域30aを樹脂ベース(図示省略)の開口部に位置させるようにして当該樹脂ベース(図示省略)の背面側より着脱自在に取り付けられる。また、内枠12は、図1に示すように、樹脂ベースの前面側で片開き自在な前面枠セット14を備えている。
前面枠セット14は、図1に示すように、正面視左側で上下方向の開閉軸J2を軸心にして当該内枠12に対して開閉可能に取り付けられている。詳細には、前面枠セット14は、正面視で左側を開閉基端側とし右側を開閉先端側として前方へ回動可能とされている。
また、前面枠セット14は、それを正面視すると、最下部に位置する下皿部13と、この下皿部13の上側に位置する上皿部21と、この上皿部21の上側に位置するガラス枠部23と、下皿部13及び上皿部21の右側に位置する大型立体キャラクタ部26とに大別される。
これらの下皿部13、上皿部21、ガラス枠部23及び大型立体キャラクタ部26を、前面枠セット14の樹脂成形部品であるベース板体(図示省略)の前面側各箇所にそれぞれ取り付けることで、前面枠セット14が構成されている。
下皿部13は、図1に示すように、下皿15を形成する部品とその部品を囲う部品等とが一体化された部品であり、前面枠セット14の最下部箇所に位置するように、ネジ等の締結具によりベース板体(図示省略)の正面視で最下部箇所に固定されている。この下皿部13は、その前面側に、下皿15と球抜きレバー17とを備えている。
球受皿としての下皿15は、図1に示すように、当該パチンコ機10の正面視で大型立体キャラクタ部26の左側箇所に設けられ、前面枠セット14の横幅半分程度の大きさとしており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能である。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜く(排出する)ためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所(例えば略中央箇所)に形成された円形排出部(図示省略)が開口され、下皿15内に貯留された遊技球を下皿15の底面における開口された円形排出部(図示省略)を通して下方向外部に抜くことができる。
大型立体キャラクタ部26は、図1に示すように遊技球発射ハンドル18を備えている。遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、発射装置229(図2、図4参照)によって遊技球が遊技盤30(図3参照)の方へ打ち込まれる。
上皿部21は、図1に示すように、上皿19を形成する部品とその部品を囲う部品等とが一体化された部品であり、前面枠セット14の下部箇所(前述の下皿15の上方位置)に位置するように、ネジ等の締結具によりベース板体(図示省略)の正面視で下部箇所に固定されており、遊技球の受皿としての上皿19を備えている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら発射装置229の方へ導出するための球受皿である。
ガラス枠部23は、図1に示すように、上皿部21の上側に形成された窓部101と、この窓部101の周囲に設けられた各種の電飾部(第1電飾部300、第2電飾部302及び第3電飾部304)と音出力部24とを備えている。
音出力部24は、図1に示すように、前面枠セット14の正面視で上部の左右2箇所に設けられ、その前面枠セット14の内部あるいは背面箇所に設けられたスピーカ25からの音を出力するための複数個の出力口24aで形成されている。この出力口24aは、図1では一部のみ図示し、全体図示を省略している。
前面枠セット14には、図1に示すように、上皿部21の上側に位置するガラス枠部23の中央箇所に、遊技盤30の遊技領域30a(図3参照)のほとんどを外部から視認することができるよう略縦長楕円形状の窓部101が形成されている。
さらに、ガラス枠部23は、図1に示すように、窓部101の周囲に、第1電飾部300、第2電飾部302及び第3電飾部304を備えている。これらの電飾部は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。
パチンコ機10では、第1電飾部300、第2電飾部302及び第3電飾部304は、大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。その他、パチンコ機10の第1電飾部300及び第2電飾部302には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが備えられている。
また、窓部101の右下方の大型立体キャラクタ部26には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と返却ボタン122とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード(例えばプリペイドカード)等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。
返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、貸球操作部120にさらに度数表示部(図示省略)を設けるようにしてもよい。この度数表示部(図示省略)は、カード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
次に、図3を用いて遊技盤30の構成を説明する。遊技盤30は、図3に示すように、正面視で四角形状の木製(例えば、合板)でその左側の両角部が取れたような形状の遊技板30bを備えており、その周縁部(後述するレール51,52の外側部分)が内枠12の樹脂ベース(図示省略)の裏側に当接した状態で取り付けられている。この遊技盤30の前面側の略中央部分たる遊技領域30aは、前面枠セット14のベース板体(図示省略)の略楕円形状の図1に示した窓部101のガラス板137を通じて、当該前面枠セット14の前方外側から視認可能である。
また、遊技盤30は、一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33(例えば作動チャッカ)、第3の始動口34(例えばスルーゲート)及び可変表示装置ユニット35を備えている。
始動入賞装置33は、図3に示すように、上から順に、第1の始動口33a(例えば作動チャッカ)と第2の始動口33b(例えば作動チャッカ)とが上下に配設された単一の入賞装置で構成されている。そして、上部側の第1の始動口33aには第1の始動口33a用の図示省略の作動口スイッチ(通過検出スイッチ)が設けられ、この第1の始動口33aへの入球は、その第1の始動口33a用の作動口スイッチにより検出される。
また、下部側の第2の始動口33bには第2の始動口33b用の図示省略の作動口スイッチ(通過検出スイッチ)が設けられ、この第2の始動口33bへの入球は、その第2の始動口33b用の作動口スイッチにより検出される。上述した上部側の第1の始動口33aへの遊技球の入球または下部側の第2の始動口33bへの遊技球の入球のどちらの場合にも、それが始動入賞であることに変わりは無く、それらの入球を個別に検出できる。
また、一般入賞口31への入球が検出スイッチ(図示省略の入賞口スイッチ)で検出され、可変入賞装置32への入球が検出スイッチ(図示省略のカウントスイッチ)でそれぞれに検出され、この検出スイッチの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞球が払い出される。
例えば、第1の始動口33a、第2の始動口33bへの入球の場合には、3個の賞球払い出しがされる。また、一般入賞口31及び可変入賞装置32への入球の場合には、10個の賞球払い出しがされる。なお、これらの賞球の個数は任意であり、種々の個数としてもよい。
なお、第3の始動口34に遊技球が入球し、当該入球が検出スイッチ(図示省略の通過検出スイッチ)で検出されるが、当該第3の始動口34へ入球しても、遊技球の払い出しは実行されない。
その他に、図3に示すように、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内される。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘39が植設されているとともに、風車37等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示装置ユニット35は、図3に示すように、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞をトリガとして、識別情報としての第1図柄(例えば特別図柄)を変動表示する第1図柄表示装置40と、第3の始動口34の通過をトリガとして、第2図柄(例えば普通図柄)を変動表示する第2図柄表示装置41と、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞をトリガとして、第3図柄(例えば装飾図柄)を変動表示する第3図柄表示装置42とを備えている。
第1図柄表示装置40は、図3に示すように、例えば、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されたセグメント表示器(例えば、小数点付き7セグメントLED表示器)である第1セグメント表示部40aを備えている。この第1セグメント表示部40aは、第1の始動口33aまたは第2の始動口33bへの入球に基づいて変動発光等する。さらに、第1図柄表示装置40は、図3に示すように、第1セグメント表示部40aにおける変動表示の保留数を示す保留ランプ40cを備えている。
第1セグメント表示部40aは、第1の始動口33aまたは第2の始動口33bへの入球に基づいて、各セグメント発光部をランダムあるいは順番に発光変更することで、第1図柄の変動表示状態(本実施例では各セグメント発光部の発光変動態様)を発生させ、その発光変動の停止時に、例えば、第1記号(例えば数字や文字など)を発光表示すると確変大当たり(特定当たり)を意味し、第2記号(例えば数字や文字など)を発光表示すると潜伏確変大当たり(潜伏特定当たり)を意味し、第3記号(例えば数字や文字など)を発光表示すると通常大当たり(非特定当たり)を意味し、第4記号(例えば数字や文字など)を発光表示すると外れを意味する。なお、第1セグメント表示部40aによる第1記号〜第4記号の表示は、一般の遊技者が見ても何を意味するのか知らないため、遊技者がそれを見ただけでは、確変大当たり、潜伏確変大当たり、通常大当たりまたは外れを示すかが分からない(あるいは分かり難い)表示としている。
このように確変大当たり(特定当たり)や潜伏確変大当たり(潜伏特定当たり)や通常大当たり(非特定当たり)となると、可変入賞装置32が後述する特定遊技状態(例えば、大当たり状態)となる。
なお、この第1図柄表示装置40として、少なくとも2色以上の発光が可能なタイプの単一又は複数個のLEDを採用してもよい。具体的には、第1図柄表示装置40として、例えば赤色と青色に発光可能な2個のLEDを採用した場合を例に挙げると、各LEDの発光色を交互に変更させることで、第1図柄(各LEDの発光色態様)の変動表示状態を発生させ、例えば、両方のLEDが赤色発光状態で停止すると確変大当たり(特定当たり)を示し、一方のLEDが赤色発光状態で停止しかつ他方のLEDが消灯すると潜伏確変大当たり(潜伏特定当たり)を示し、両方のLEDが青色発光状態で停止すると通常大当たり(非特定当たり)を示し、両方のLEDが互いに異なる色の発光状態で停止すると外れを示すことが挙げられる。また、第1図柄表示装置40を構成する第1セグメント表示部40a及び保留ランプ40cのうち少なくとも一つを、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRTまたはドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成してもよいし、特に第3図柄表示装置42の表示画面42aに表示する構成としてもよい。また、第1図柄表示装置40にて表示される絵柄としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成または複数種の色が表示される構成などが考えられる。
第2図柄表示装置41は、第2図柄用としての例えば「○」が描かれた表示部41aと、第2図柄用としての例えば「×」が描かれた表示部41bと、保留ランプ41cとを有し、遊技球が第3の始動口34を通過する毎に例えば表示部41a,41bによる表示図柄(普通図柄)が変動し、その変動表示が所定図柄で停止した場合に下部側の第2の始動口33bが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第3の始動口34を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ41cにて点灯表示される。なお、表示部41a,41bは、その内部にLED(発光ダイオード)を有しており、このLEDの発光(あるいはランプの点灯)を切り替えることにより変動表示される構成としている。また、第2図柄表示装置41及び保留ランプ41cのうち少なくとも一つを、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRTまたはドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成してもよいし、特に第3図柄表示装置42の表示画面42aに表示する構成としてもよい。
第3図柄表示装置42では、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞に基づき第1図柄表示装置40にて第1図柄の変動表示と所定の表示(停止表示)が行われる場合にそれに合わせて第3図柄の変動表示と所定の表示(停止表示)が行われる。なお、第3図柄表示装置42では、第1の始動口33aまたは第2の始動口33bへの入賞をトリガとした表示演出だけでなく、大当たり当選となった後に移行する特定遊技状態中の表示演出などが行われる。
第3図柄表示装置42は、例えば液晶表示装置で構成されており、後述する表示制御装置45により表示内容が制御される。第3図柄表示装置42には、例えば図5に示すように、左、中及び右の3つの装飾図柄列L,M,Rが表示される。各装飾図柄列L,M,Rは複数の装飾図柄によって構成されており、これら装飾図柄が装飾図柄列L,M,R毎にスクロールされるようにして第3図柄表示装置42に可変表示される。なお本実施の形態では、第3図柄表示装置42(液晶表示装置)は、例えば、11インチサイズの大型の液晶ディスプレイを備える。可変表示装置ユニット35には、正面視した状態で第3図柄表示装置42の表示画面42aをほぼ囲むようにしてこの第3図柄表示装置42の前方側にセンターフレーム47が配設されている。本実施形態では第3図柄表示装置42として液晶表示装置を採用するが他の種類の画像表示装置(例えば、PDP:プラズマ・ディスプレイ・パネルや、EL:エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイや、有機ELなど)を採用してもよい。
図3に示す可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない閉状態(あるいは、入賞し難い閉状態としてもよい)になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるものである。このように、大当たりの際に可変入賞装置32が開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動される状態は、特定遊技状態(例えば、大当たり状態)と呼ばれ、可変入賞装置32に多数の遊技球が入球(入賞)し、その入賞に対して大量の遊技球が賞球払い出しされることから、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。つまり、本実施例のパチンコ機10は、遊技球の投入数(発射装置229による遊技球の遊技領域30aへの発射数)の方が、遊技球の賞球払出数(一般入賞口31、可変入賞装置32、第1の始動口33a、第2の始動口33bなどへの遊技球の入球に基づく賞球払出数)よりも多い通常遊技状態(遊技球消費状態)と、遊技球の賞球払出数の方が遊技球の投入数よりも多い特定遊技状態(例えば、大当たり状態)とに状態変移可能なものである。
より詳しくは、第1の始動口33aまたは第2の始動口33bに対し遊技球が入賞すると第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aが変動表示され、その変動停止後の第1セグメント表示部40aの表示が予め設定した記号で停止した場合に特定遊技状態が発生する。
そして、特定遊技状態の発生の場合には、可変入賞装置32は、その大入賞口32aが所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、当該開放状態についての所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口32aが所定回数(例えば16ラウンド数)繰り返し開放される。また、遊技球が第1の始動口33a及び第2の始動口33bを通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ40cにて表示される。なお、保留ランプ40cは、第3図柄表示装置42の表示画面42aの一部で保留表示等される構成等であっても良い。
また、遊技盤30には、図3に示すように、発射装置229(図2参照)から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するための2本のレール51,52が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は2本のレール51,52の後述する球案内通路49を通じて所定の遊技領域30aに案内される。2本のレール51,52は長尺状をなすステンレス製の金属帯状部材であり、内外二重に遊技盤30に取り付けられている。内レール51は、遊技盤30の正面視で、略縦楕円のうちでその左斜め上から時計回りで右斜め下までの箇所を除いた形状に形成されている。外レール52は、一部(主に左側部)が内レール51に向かい合うようにして形成されている。かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51,52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路49が形成されている。なお、球案内通路49は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図3の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51及び外レール52間の球案内通路49から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路49内に戻ってしまうといった事態が防止される。また、遊技盤30が内枠12に取り付けられた状態において、外レール52における、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図3の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)には、返しゴム54が位置している。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52は、長尺状をなすステンレス製の金属帯としているので、遊技球の飛翔をより滑らかなものとする、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくすることができる。なお、図3に示すように、外レール52の先端部(図3の右上部)から内レール51の右側先端部(図3の右下部)までは、第1図柄表示装置40での遊技領域30a側の壁部56と、内枠12に形成された壁部55(図3に破線で示す)とが位置することにより、遊技領域30aが仕切られている。
次に、遊技盤30の遊技領域30aについて説明する。遊技領域30aは、図3に示すように、内レール51と外レール52との内周部(内外レール)により略縦長円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される当該遊技領域30aが大きく構成されている。
本実施の形態では、遊技領域30aを、パチンコ機10の正面から見て、内レール51及び外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、遊技領域30aと言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域30aの向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。また、遊技領域30aの向かって右側限界位置は壁部55(内枠12の一部)によって特定される。また、遊技領域30aの下側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域30aの上側限界位置は外レール52によって特定される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、発射装置229には、前面枠セット14の図示省略の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。
次に、パチンコ機10の背面の構成について説明する。図2に示すように、パチンコ機10は、その背面(実際には内枠12及び遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるとともに所定の制御基板が前後に重ねられる(例えば、後述する図4の払出制御基板311aが背面視で手前側で、電源装置313の電源制御基板及び発射制御装置312の発射制御基板が払出制御基板311aよりも奥側に位置する)ようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構部352)や樹脂製の保護カバー353等が取り付けられている。本実施の形態では、各種制御基板を図2に示す複数(3個)の取付台230〜232に分けて搭載してそれらを各制御基板ユニットとし、各制御基板ユニットが個別に内枠12又は遊技盤30の背面に装着するようにしている。具体的には、図2に示すように、主制御装置261を取付台230に搭載し、サブ制御装置262を取付台232に搭載してそれぞれユニット化すると共に、払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313を取付台231に搭載してユニット化している。
取付台232には、スピーカ25から出力される音の音量を調節する音量スイッチ29が設けられている。本パチンコ機10では、音量を「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」の6段階のいずれかに調節可能なスライド式の切り替えスイッチが音量スイッチとして設けられている。また、音量スイッチ29には、「f」位置が設けられている。実施例1において、「f」位置は予備の位置であり、何の制御も実施されない。なお、この「f」位置に音量の自動制御を割り当てた例を実施例3に記載している。音量スイッチ29は切り替え状態が保持される機械的な切り替えスイッチである。
また、払出機構部352は、図2に示すように、各種部品(後述するタンク355、タンクレール356、ケースレール357、払出装置358及び電源スイッチ基板382)がパチンコ機10の背面視で逆Lの字状に配設されて構成されており、払出機構部352及び保護カバー353も1ユニットとして一体化されており、当該ユニットを裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。
また、遊技盤30の背面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出するための入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ(図示省略)が設けられ、可変入賞装置32にはカウントスイッチ(図示省略)が設けられている。カウントスイッチは入賞球をカウントするスイッチである。また、第1の始動口33a,第2の始動口33bに対応する位置には第1の始動口33a用の作動口スイッチ(図示省略)と第2の始動口33b用の作動口スイッチ(図示省略)(図示省略)とがそれぞれ設けられ、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの遊技球の入球をそれぞれの作動口スイッチで検出される。第3の始動口34に対応する位置にはゲートスイッチが設けられ、第3の始動口34への遊技球の通過を当該ゲートスイッチで検出される。
一般入賞口31の入賞口スイッチ(図示省略)及び第3の始動口34のゲートスイッチは、図示しない電気配線を通じて盤面接続基板(図示省略)に接続され、さらにこの盤面接続基板が後述する主制御装置261内の主制御基板261a(図4参照)に接続されている。また、可変入賞装置32のカウントスイッチは大入賞口中継端子基板(図示省略)に接続され、さらにこの大入賞口中継端子基板がやはり主制御基板261aに接続されている。これに対し、第1の始動口33a及び第2の始動口33bの各作動口スイッチは中継基板を介さずに直接に主制御基板261aに接続されている。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口32aを開放するための大入賞口ソレノイドが設けられ、下部側の第2の始動口33bには、電動役物を開放するための作動口ソレノイドが設けられている。
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主制御装置261内の主制御基板261aに取り込まれ、該主制御基板261aよりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板311aに送信される。そして、該払出制御基板311aの出力により所定数の遊技球の払出が実施される。
図2に示すように、主制御装置261は、パチンコ機10の背面視における下側の取付台230に搭載され、サブ制御装置262は、パチンコ機10の背面視における上側の取付台232に搭載されている。ここで、主制御装置261は、図4に示すように、主たる制御を司るCPU501と、遊技プログラムを記憶したROM502と、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM503と、各種機器との連絡をとる入出力ポート505と、各種抽選の際に用いられる乱数発生器(図示省略)と、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路(図示省略)などを含む主制御基板261aを具備しており、この主制御基板261aが透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263(被包手段)に収容されて構成されている。
また、サブ制御装置262は、例えば主制御装置261内の主制御基板261aからの指示に従い音やランプ表示の制御や表示制御装置45の制御を司るCPU551や、その他ROM552、RAM553、バスライン554及び入出力ポート555等を含むサブ制御基板262aを具備しており、このサブ制御基板262aが透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。後述する電源基板より供給される電源はサブ制御装置262を介して表示制御装置45に出力される。
図2に示すように、払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314が取付台231に搭載されている。払出制御装置311は制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備している。また、発射制御装置312は発射制御基板を具備している。また、電源装置313は電源制御基板を具備している。払出制御装置311の払出制御基板311aは、賞球や貸出球の払出を制御する。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射装置229(図4参照)の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。本実施例の発射装置229は、発射ソレノイド(図示省略)への通電/非通電に従って進退自在な発射槌部(図示省略)で遊技球を打ちつけて発射させるソレノイド式発射部品を採用している。なお、それ以外の発射装置229として、発射モータの駆動に従って動作する発射杵で遊技球を打ちつけて発射させる機械式発射部品や、電磁場を発生させることで遊技球を発射させる電磁式発射部品など種々のタイプのものを採用してもよい。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120(図1参照)及び図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックスにそれぞれ収容されて構成されている。特に、払出制御装置311では、前述した主制御装置261と同様、基板ボックス311b(被包手段)を構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス311bが封印されている。
払出制御装置311には、図2に示すように、状態復帰スイッチ311cが設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ311cが押下されると、払出モータ358a(図4参照)がゆっくり正回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られている。
また、電源監視基板261bにはRAM消去スイッチ323が設けられている。パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できる。従って、通常手順で(例えばホールの営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入することとしている。
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、図2に示すように、樹脂成形された保護カバー353と遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。
裏パックユニット203は、その最上部に上方に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技ホールの島設備(遊技島設備)から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列の球通路を有し下流側に向けて緩やかに下り傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。ケースレール357の最下流部には、払出装置358が設けられ、払出モータ358a等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は払出通路(図示省略)等を通じて上皿19に供給される。
払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板(図示省略)が設置されると共に、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ONまたは電源OFFとされる。
タンク355から払出通路(図示省略)に至るまでの払出機構部352は何れも導電性を有する樹脂材料(例えば導電性ポリカーボネート樹脂)にて成形され、その一部にて接地(アース)されている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制される。
なお、図2に示すように、内枠12の右上側には、内枠12が外枠11に対して開かれたことを検出する内枠開検出スイッチ388が設けられている。内枠12が開かれると、内枠開検出スイッチ388からホール内(パチンコ店内)用コンピュータへ出力される。
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図4を用いて説明する。パチンコ機10は、主制御装置261と、払出制御装置311と、発射制御装置312と、サブ制御装置262と、表示制御装置45と、電源装置313などを備えている。以下に、これらの装置を個別に詳細に説明する。
パチンコ機10の主制御装置261には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成としており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアを備えている。
つまり、停電などの発生により電源が切断された場合において、主制御装置261のCPU501は、通常処理を最後までを実行するので、RAM503は、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のカウンタ用バッファや保留球格納エリアの内容を記憶保持するだけでよく、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させることができる。具体的には、電源切断時における通常処理の途中の遊技情報についての各レジスタやI/O等の値を記憶しておくための専用のバックアップエリアをRAM503に設ける必要がない。
なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号S1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、発射制御装置312、サブ制御装置262、第1図柄表示装置40、第2図柄表示装置41や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。また、主制御装置261は、第1図柄表示装置40における第1図柄の変動表示と、第2図柄表示装置41における第2図柄の変動表示とを制御する機能を備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成としており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアを備えている。
RAM513は、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時の状態に関する情報を記憶保持する。つまり、このRAM513の記憶保持は、NMI割込み処理と払出制御処理の後半部分のステップとによって電源切断時に実行され、逆にRAM513の記憶情報の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
図4に示すように、発射制御装置312は、発射装置229による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射装置229は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、発射制御装置312は、払出制御装置311からのカードユニット接続信号S4(前述したカードユニットがパチンコ機10に接続されている場合に出力される信号である)と、遊技者が遊技球発射ハンドル18をタッチしている場合に出力されるタッチ検出信号S5と、遊技球発射ハンドル18に設けられている、発射を停止させるための発射停止スイッチ18aが操作されていない場合に出力される発射維持信号S6との全てが入力されていることを条件に、発射許可信号S7を主制御装置261に出力する。また、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じたボリューム信号S10が当該遊技球発射ハンドル18から発射制御装置312に入力されており、発射制御装置312はこのボリューム信号S10を主制御装置261に出力する。
すなわち、発射許可信号S7がON(ハイレベル)である期間は発射許可状態であり、発射許可信号S7がOFF(ローレベル)である期間は発射不許可状態である。つまり、主制御装置261は、入力される発射許可信号S7がONである期間において、遊技球を発射する発射ソレノイド(図示省略)の制御を行う発射制御信号S8(パルス信号)と、発射レールに遊技球を送る球送りソレノイドの制御を行う球送り制御信号S9(パルス信号)とを、発射制御装置312に所定の繰り返し周期で繰り返し出力する。なお、発射制御信号S8(パルス信号)の振幅値は、主制御装置261においてボリューム信号S10に基づいて決定されており、例えば遊技球発射ハンドル18の操作量が大きいほど発射制御信号S8(パルス信号)の振幅値が大きくなる。発射制御装置312は、発射制御信号S8及び球送り制御信号S9に基づいて発射装置229を駆動制御し、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。逆に、主制御装置261は、入力される発射許可信号S7がOFFである期間においては、発射制御信号S8及び球送り制御信号S9を発射制御装置312に出力せず、発射装置229によって遊技球が発射されることはない。
表示制御装置45は、第3図柄表示装置42における第3図柄(装飾図柄)の変動表示を制御するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、出力ポート529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力にはサブ制御装置262の出力が接続され、入力ポート527の出力には、CPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力には液晶表示装置である第3図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のCPU521は、主制御装置261からの各種コマンドがサブ制御装置262で編集等されて送信される各種コマンドに基づいて、第3図柄表示装置42における装飾図柄表示を制御する。ROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
ビデオRAM524は、第3図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、第3図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、第3図柄表示装置42に表示される装飾図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して第3図柄表示装置42に表示させるものである。
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給するための電源部541を備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
図4に示すように、主制御装置261は、基板ボックス263内に、主制御基板261aと、この主制御基板261aとは別体の電源監視基板261bとを備えている。電源監視基板261bは、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号S1を出力する回路である。停電監視回路542は、電源部541で交流24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった時間が例えば20ミリ秒を超えた場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号S1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号S1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、電源部541で監視している交流24ボルトが22ボルト未満となった時間が20ミリ秒を越えた後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアするための回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号S2を主制御基板261aに出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261においてRAM503のデータがクリアされ、払出制御装置311は主制御装置261からの初期化コマンドを受けるとRAM513のデータがクリアされる。
ところで、第3図柄表示装置42(液晶表示装置)には、図5に示すように、左・中・右の3つの装飾図柄列L,M,Rが設定されており、装飾図柄列L,M,R毎に上装飾図柄、中装飾図柄、下装飾図柄の3個ずつの装飾図柄が変動表示される。本実施の形態では、一連の図柄は、「0」〜「9」の数字を各々付した主装飾図柄SZと、菱形状の絵図柄からなる副装飾図柄FZとにより構成されており、数字の昇順又は降順に主装飾図柄SZが表示されると共に各主装飾図柄SZの間に副装飾図柄FZが配されて一連の装飾図柄列L,M,Rが構成されている。そして、周期性を持って主装飾図柄SZと副装飾図柄FZが上から下へと変動表示されるようになっている。
かかる場合、左装飾図柄列Lにおいては、上記一連の装飾図柄が降順(すなわち、主装飾図柄SZの番号が減る順)に表示され、中装飾図柄列M及び右装飾図柄列Rにおいては、同じく上記一連の装飾図柄が昇順(すなわち、主装飾図柄SZの番号が増える順)に表示される。そして、左装飾図柄列L→右装飾図柄列R→中装飾図柄列Mの順に変動表示が停止し、その停止時に第3図柄表示装置42上の5つの有効ライン、すなわち上ラインL1、中ラインL2、下ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5の何れかで主装飾図柄SZが大当たり図柄の組み合わせ(本実施の形態では、同一の主装飾図柄SZの組み合わせ)で揃えば大当たりとして特別遊技動画が表示される。
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
本実施の形態では、主制御装置261内のCPU501は、役物作動に係る乱数と、遊技の用に供するその他の乱数とを用いて、第1図柄表示装置40の抽選(大当たり抽選:第1図柄の大当たり抽選)や図柄表示の設定や、第2図柄表示装置41の抽選(第2図柄の当たり抽選)や図柄表示の設定や、第3図柄表示装置42の装飾図柄(第3図柄)の変動表示に関する抽選やその設定を行うこととしている。
具体的には、本実施例のパチンコ機10では、役物作動に係る乱数として、図6に示すように、第1図柄表示装置40の大当たりの抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、第1図柄表示装置40の大当たり図柄の選択に使用する大当たり図柄カウンタC2と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する初期値乱数カウンタCINI1と、第2図柄表示装置41の当たりの抽選に使用する第2図柄乱数カウンタC4と、第2図柄乱数カウンタC4の初期値設定に使用する初期値第2図柄乱数カウンタCINI2と、を用いている。
また、このパチンコ機10では、遊技の用に供するその他の乱数として、図6に示すように、第3図柄表示装置42の装飾図柄の変動パターン選択に際して大まかにその変動パターンの種類を特定するための停止パターンの選択に使用する停止パターン選択カウンタC3と、第3図柄表示装置42の装飾図柄の変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1,CS2,CS3と、第2図柄表示装置41の外れ図柄選択に使用する第2図柄外れ図柄カウンタC5と、を用いている。上述した各カウンタは、CPU501で実行されるプログラムにより構成されている。
例えば、「停止パターン0」は複数種類の完全外れ変動パターンからなる完全外れ変動パターン群を示すものであり、「停止パターン1」は複数種類の前後外れリーチ変動パターンからなる前後外れリーチ変動パターン群を示すものであり、「停止パターン2」は複数種類の前後外れ以外リーチ変動パターンからなる前後外れ以外リーチ変動パターン群を示すものであり、「停止パターン3」は複数種類の通常大当たり変動パターンからなる通常大当たり変動パターン群を示すものであり、「停止パターン4」は複数種類の確変大当たり変動パターンからなる確変大当たり変動パターン群を示すものである。
これら全てのカウンタC1〜C5,CINI1〜CINI2,CS1〜CS3は、その更新の都度、前回値に「1」が加算され(以下、「更新」という)、最大値に達した後「0」に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは定期的に更新され、その更新値が図6に示すRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜それぞれ格納される。また、RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
上述した各カウンタについて図6を用いて以下に詳細に説明する。大当たり乱数カウンタC1は、例えば「0」〜「599」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり「599」)に達した後「0」に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の初期値乱数カウンタCINI1の値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、初期値乱数カウンタCINI1は、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタであり(値=0〜599)、後述するタイマ割込み(図11参照)毎に1回更新されるとともに、後述する通常処理(図8参照)の残余時間内で繰り返し更新される。大当たり乱数カウンタC1は定期的に(本実施の形態では後述するタイマ割込み(図11参照)毎に1回)更新され、遊技球が第1の始動口33a,第2の始動口33bに入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
大当たり乱数カウンタC1の当たり値、つまり、大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の個数は2個で、その値は「150,450」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値の個数は4個で、その値は「50,150,350,450」である。つまり、低確率時では大当たり確率が1/300であり、高確率時では大当たり確率が1/150である。なお、高確率時とは、例えば予め定められた確率変動図柄によって大当たりになり、付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる「確変」の時をいい、通常時(低確率時)とはそのような確変状態でない時をいう。また、高確率時(確変状態)は、確変大当たりまたは潜伏確変大当たりの終了後(可変入賞装置32の大入賞口32aが例えば16ラウンドにわたって開放動作した後)、次回の大当たりまで継続される。
大当たり図柄カウンタC2は、大当たりの際における、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aの変動停止時の図柄(本実施例では、第1セグメント表示部40aの変動表示後の最終表示記号)を決定するものである。本実施例では、大当たり図柄カウンタC2は、例えば「0」〜「9」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり「9」)に達した後「0」に戻る構成となっている。大当たり図柄カウンタC2は、前述の大当たり乱数カウンタC1の場合と同様に、定期的に(後述するタイマ割込み(図11参照)毎に1回)更新され、遊技球が第1の始動口33a,第2の始動口33bに入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。なお、前述の大当たり乱数カウンタC1が当たりで、かつ、大当たり図柄カウンタC2の値が「1」,「4」,「7」の場合には、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aが第3記号で停止し、低確率時大当たり、いわゆる通常大当たり(非特定当たり)を示す。また、前述の大当たり乱数カウンタC1が当たりで、かつ、大当たり図柄カウンタC2の値が「0」,「2」,「5」,「8」の場合には、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aが第1記号で停止し、高確率時大当たり、いわゆる確変大当たり(特定当たり)を示す。また、前述の大当たり乱数カウンタC1が当たりで、かつ、大当たり図柄カウンタC2の値が「3」,「6」,「9」の場合には、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aが第2記号で停止し、潜伏高確率時大当たり、いわゆる潜伏確変大当たり(潜伏特定当たり)を示す。なお、大当たり乱数カウンタC1が外れの場合には、大当たり図柄カウンタC2の値に関わらず、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aが第4記号で停止し、外れを示す。つまり、大当たり種類の振り分けとしては、確変:潜伏確変:通常=4:3:3としている。
また、停止パターン選択カウンタC3は、例えば「0」〜「238」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後「0」に戻る構成となっている。本実施の形態では、停止パターン選択カウンタC3によって、第3図柄表示装置42での装飾図柄のリーチ発生した後最終停止装飾図柄がリーチ装飾図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」と、同じくリーチ発生した後最終停止装飾図柄がリーチ装飾図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」と、リーチ発生しない「完全外れ」とを抽選することとしている。例えば、C3=0〜201が完全外れに該当し、C3=202〜208が前後外れリーチに該当し、C3=209〜238が前後外れ以外リーチに該当する。なお、停止パターン選択カウンタC3の抽選(リーチの抽通)内容は、パチンコ機10が低確率時であるか高確率時であるか、第1図柄表示装置40の変動時間短縮機能が未作動であるか作動であるか、第1図柄の変動開始時の作動保留球数が何個であるか等に応じて各々個別に設定されるものであっても良い。停止パターン選択カウンタC3は、定期的に(後述するタイマ割込み(図11参照)毎に1回)更新され、遊技球が第1の始動口33a,第2の始動口33bに入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
また、3つの変動種別カウンタCS1〜CS3のうち、変動種別カウンタCS1は、例えば「0〜198」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり「198」)に達した後「0」に戻る構成となっており、変動種別カウンタCS2は、例えば「0〜240」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり「240」)に達した後「0」に戻る構成となっており、変動種別カウンタCS3は、例えば「0〜162」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり「162」)に達した後「0」に戻る構成となっている。以下の説明では、変動種別カウンタCS1を「第1変動種別カウンタ」、変動種別カウンタCS2を「第2変動種別カウンタ」、変動種別カウンタCS3を「第3変動種別カウンタ」とも適宜に呼ぶこととする。
第1変動種別カウンタCS1によって、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等のように装飾図柄(第3図柄)のリーチ種別や、完全外れの種別など、大まかな装飾図柄の変動パターン群が決定される。ここでは、例えば、停止パターン選択カウンタC3が「停止パターン1」を示す値(つまり、前後外れリーチ変動パターン群を示す値)のものであったとし、前後外れリーチ変動パターン群の中でも第1変動種別カウンタCS1によってノーマルリーチ群(種類の異なる複数個のノーマルリーチからなる)の変動パターンが決定されたとする。
続いて、このように第1変動種別カウンタCS1で決定された変動パターン群の中からさらに一の変動パターンが、第2変動種別カウンタCS2によって決定される。ここでは、例えばノーマルリーチ群の中から一の種類のノーマルリーチが第2変動種別カウンタCS2によって決定されたとする。なお、種類の異なる複数個のノーマルリーチとしては、リーチ発生後に最終停止装飾図柄(本実施の形態では例えば中装飾図柄)が停止するまでの経過時間が異なる等の違いを持たせることで実現することが挙げられる。
さらに続いて、このように第2変動種別カウンタCS2で決定された一の変動パターンにおいて変動時間加算を何れの時間とするかが、第3変動種別カウンタCS3によって決定される。例えば、この加算時間としては、第3図柄表示装置42での中装飾図柄列の装飾図柄(第3図柄)が滑り停止するなどの場合には、当該中装飾図柄列の装飾図柄が滑りその後に停止表示されるまでの時間である附加時間が挙げられる。このように、変動種別カウンタCS1〜CS3によって、より細かな装飾図柄変動態様を決定することができる。つまり、これらの変動種別カウンタCS1〜CS3を組み合わせることで、変動パターンの多種多様化を容易に実現できる。
なお、第1変動種別カウンタCS1だけで図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1と第2変動種別カウンタCS2だけで図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わせで同じく図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1および第2変動種別カウンタCS2と停止図柄との組み合わせで同じく図柄変動態様を決定したりすることも可能である。
変動種別カウンタCS1〜CS3は、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1図柄表示装置40による第1図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCS1〜CS3のバッファ値が取得される。したがって、図6に示すように、変動種別カウンタCS1〜CS3は、第1図柄表示装置40による第1図柄の変動開始時に取得することとしているので、保留球格納エリアに保存しておく必要はなく、カウンタ用バッファに逐次更新記憶しておくだけでよい。
なお、上述した各カウンタの大きさや範囲は一例にすぎず任意に変更できる。但し、大当たり乱数カウンタC1、停止パターン選択カウンタC3、変動種別カウンタCS1〜CS3の大きさは何れも異なる素数とし、いかなる場合にも同期しない数値としておくのが望ましい。
また、図6に示すように、第2図柄表示装置41の第2図柄の抽選には、第2図柄乱数カウンタC4が用いられる。第2図柄乱数カウンタC4は、例えば「0」〜「250」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後「0」に戻るループカウンタとして構成されている。第2図柄乱数カウンタC4は、定期的に(後述するタイマ割込み(図11参照)毎に1回)更新され、遊技球が左右何れかの第2の始動口34を通過した時に取得される。当選することとなる乱数の値の数は149個あり、その範囲は「5〜153」である。
特に、第2図柄乱数カウンタC4が1周した場合、その時点の初期値第2図柄乱数カウンタCINI2の値が当該第2図柄乱数カウンタC4の初期値として読み込まれる。なお、初期値第2図柄乱数カウンタCINI2は、第2図柄乱数カウンタC4と同様のループカウンタであり(値=0〜250)、後述するタイマ割込み(図11参照)毎に1回更新されるとともに、後述する通常処理(図8参照)の残余時間内で繰り返し更新される。第2図柄乱数カウンタC4は定期的に(本実施の形態では後述するタイマ割込み(図11参照)毎に1回)更新され、遊技球が第2の始動口34を通過したタイミングでRAM503の第2図柄保留格納エリアに格納される。
つまり、RAM503には、保留球格納エリアとは別のエリアたる第2図柄保留格納エリアも有しており、1つの第2図柄用の実行エリアと4つの第2図柄用の保留エリア(第2図柄用保留第1〜第4エリア)とからなる第2図柄保留格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、第2の始動口34への遊技球の入賞履歴に合わせて、第2図柄乱数カウンタC4の各値が時系列的に格納されるようになっている。
また、第2図柄外れ図柄カウンタC5は、後述する図8での通常処理の第2図柄制御処理が1回実行される毎に1回更新され、その値がカウンタ用バッファの第2図柄外れ図柄バッファに更新取得され、第2図柄乱数カウンタC4の第2図柄保留球格納エリアへの記憶の際に、この第2図柄外れ図柄バッファに更新取得された第2図柄外れ図柄カウンタC5も第2図柄保留球格納エリアに記憶される。したがって、図6に示すように、第2図柄乱数カウンタC4の値が落選の場合には、第2図柄保留球格納エリアの第2図柄外れ図柄カウンタC5の値に基づいて、「×」が描かれた表示部41bの点灯表示される。なお、第2図柄外れ図柄カウンタC5を備えず、第2図柄乱数カウンタC4のみに基づいて第2図柄変動表示結果を行うようにしてもよい。つまり、第2図柄乱数カウンタC4が当選なら「○」が描かれた表示部41aを点灯表示し、落選なら「×」が描かれた表示部41bの点灯表示するごとくである。
次いで、主制御装置261内のCPU501により実行される各制御処理を図7〜図17のフローチャートを参照しながら説明する。かかるCPU501の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では2msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とがあり、説明の便宜上ここでは、先ずタイマ割込み処理とNMI割込み処理とを説明し、その後でメイン処理を説明する。
図11は、タイマ割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は主制御装置261のCPU501により例えば2msec毎に実行される。
図11において、先ずステップS601では、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置261に接続されている各種スイッチ(但し、RAM消去スイッチ323を除く)の状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS602では、初期値乱数カウンタCINI1と初期値第2図柄乱数カウンタCINI2との更新を実行する。具体的には、初期値乱数カウンタCINI1を1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では「599」)に達した際「0」にクリアし、初期値第2図柄乱数カウンタCINI2を1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では「250」)に達した後の1インクリメントの際に「0」にクリアする。そして、初期値乱数カウンタCINI1の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する(図6参照)。
また、図11に示すように、続くステップS603では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態ではそれぞれ、「599」,「9」,「250」)に達した後の1インクリメントの際にそれぞれ「0」にクリアする。そして、各カウンタC1〜C3の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する(図6参照)。
その後、図11に示すように、ステップS604では、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞に伴う始動入賞処理を実行する。この始動入賞処理を図12のフローチャートにより説明すると、ステップS701では、遊技球が第1の始動口33a,第2の始動口33bに入賞したか否かを作動口スイッチの検出情報により判別する。遊技球が第1の始動口33a,第2の始動口33bに入賞したと判別されると、続くステップS702では、第1図柄表示装置40の作動保留球数Nが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判別する。第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞があり、かつ作動保留球数N<4であることを条件にステップS703に進み、作動保留球数Nを1インクリメントする。
また、続くステップS704では、第1図柄の当落に関わる乱数を取得する。具体的には、前記ステップS603で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3の各値を、図6に示したRAM503の保留球格納エリアの空き記憶エリアのうちの最初のエリアに格納する。
また、図11に示すように、続くステップS605では、発射制御処理を実行する。具体的には、発射制御処理では、主制御装置261のCPU501は、図4に示すように、発射制御装置312からの発射許可信号S7がONである場合に、発射制御信号S8及び球送り制御信号S9を発射制御装置312に出力し、発射装置229による遊技球発射制御が行われる。このように発射制御処理をした後、CPU501は本タイマ割込処理を一旦終了する。
図13は、NMI割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は、主制御装置261のCPU501により停電の発生等によるパチンコ機10の電源断時に実行される。このNMI割込みにより、電源断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリアに記憶される。
すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号S1が停電監視回路542から主制御装置261内のCPU501のNMI端子に出力される。すると、CPU501は実行中の制御を中断して図13のNMI割込み処理を開始する。図13のNMI割込み処理は、主制御装置261のROM502に記憶されている。停電信号S1が出力された後所定時間は、主制御装置261の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされており、この所定時間内にNMI割込み処理が実行される。
図13のNMI割込み処理において、ステップS801では、電源断の発生情報をバックアップエリアに設定する。本実施例では、電源断の発生情報のフラグを立ててバックアップエリアに記憶させる。
次に、メイン処理について説明する。
図7は、主制御装置261内のCPU501により実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
先ず、ステップS101では、主制御装置261のCPU501は、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定する。また、ステップS102では、主制御装置261のCPU501は、サブ側の制御装置(サブ制御装置262、払出制御装置311等)が動作可能な状態になるのを待つために例えば1秒程度、ウエイト処理を実行する。続くステップS103では、主制御装置261のCPU501は、RAMアクセスを許可する。
その後、CPU501内のRAM503に関してデータバックアップの処理を実行する。つまり、ステップS104では、主制御装置261のCPU501は、電源監視基板261bに設けたRAM消去スイッチ323が押下(ON)されているか否かを判別し、オフであればステップS105に進み、オンであればステップS113に進む。続くステップS105では、主制御装置261のCPU501は、RAM503のバックアップエリアに電源断の発生情報が設定されているか否か(電源断の発生情報のフラグが立っているか否か)を判別する。また、ステップS106では、主制御装置261のCPU501は、RAM判定値を算出し、続くステップS107では、主制御装置261のCPU501は、そのRAM判定値が電源断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM503の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時に初期状態に戻したい場合にはRAM消去スイッチ323を押しながら電源が投入される。従って、RAM消去スイッチ323がONされていれば、RAM503の初期化処理(ステップS113等)に移行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様に、使用RAM領域をクリアおよびRAM503の初期化処理(ステップS113等)に移行する。つまり、ステップS113では、主制御装置261のCPU501は、RAM503の使用領域を「0」にクリアし、RAM503の初期化処理を実行する。
続くステップS114では、主制御装置261のCPU501は、払出初期化コマンドを送信する。このように、払出初期化コマンドは、主制御装置261が初期化された時に払出制御装置311に出力される。
また、ステップS115では、主制御装置261のCPU501は、電源投入時のコマンドをサブ制御基板262aに送信する。この電源投入時のコマンドは、パチンコ機の機種を判別するためのコマンドを含むものであるため、サブ制御基板262aや表示制御装置45などのサブ側で当該コマンド内容に基づいて機種を判別することができる。
また、ステップS116では、主制御装置261のCPU501は、CTC(Counter/Timer Circuit)の初期設定を実行する。ステップS117では、主制御装置261のCPU501は、割込み許可を設定し、後述する通常処理(図8参照)に移行する。
一方、RAM消去スイッチ323が押されていない場合には、電源断の発生情報が設定されていること、及びRAM判定値(チェックサム値等)が正常であることを条件に、復電時の処理(電源断復旧時の処理)を実行する。つまり、ステップS108では、電源断の発生情報をクリアする。ステップS109では、主制御装置261のCPU501は、払出復帰コマンドを払出制御装置311に送信し、払出制御開始を払出制御装置311に指示する。詳細は後述するが、払出制御装置311は、主制御装置261から払出復帰コマンドを受信すると、復帰し、払出制御を開始する。
ステップS110では、主制御装置261のCPU501は、サブ側の制御装置を電源断時の遊技状態に複帰させるためのコマンドを送信し、ステップS111では、主制御装置261のCPU501は、CTC(Counter/Timer Circuit)の初期設定を実行する。さらに、ステップS112では、割込み許可を設定し、それから後述する通常処理(図8参照)に移行する。例えば、通常処理の途中で電源断が発生したとしても、当該通常処理の最後のステップ(図8に示す「RAMアクセス禁止」のステップ)まで実行してから電源断状態となるので、復電後は通常処理の最初のステップたるステップS201から実行されることになる。
次に、通常処理の流れを図8のフローチャートを参照しながら説明する。この通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS210,S211のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
図8において、先ずステップS201では、主制御装置261のCPU501は、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信するという外部出力処理を行う。具体的には、入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置311に対して獲得遊技球数に対応する賞球払出コマンドを送信する。また、第1図柄表示装置40の第1図柄変動表示(第1セグメント表示部40aの変動表示)に連動して第3図柄表示装置42による装飾図柄(第3図柄)の変動表示も行われるのであるが、第1図柄表示装置40の第1図柄の変動表示に際して変動パターン指定コマンド、装飾図柄指定コマンド、全停止コマンド(確定コマンド)等を外部出力処理においてサブ制御装置262に送信する。
なお、このパチンコ機10では、第1図柄の変動開始時において、変動パターン指定コマンド→演出コマンド(変動時間の変更等を指定するためのコマンド)→装飾図柄指定コマンドの順で通常処理の外部出力処理の都度所定個数(例えば3つ)ずつ(すなわち、4msec毎に3つずつ)コマンドが送出され、変動時間経過のタイミングで全停止コマンドが送出されるようになっている。また、第1図柄の変動開始後において、変動パターン指定コマンド→演出コマンド→装飾図柄指定コマンドの順で通常処理の外部出力処理の都度所定個数(例えば3つ)ずつ(すなわち、4msec毎に3つずつ)コマンドが送出され、変動時間経過のタイミングで全停止コマンドが送出されるようにしてもよい。
変動パターン指定コマンドは、第3図柄表示装置42で変動表示される装飾図柄(第3図柄)の変動パターンを指定するためのコマンドである。変動パターン指定コマンドは、主制御装置261からサブ制御装置262に送信され、サブ制御装置262から表示制御装置45に送信される。表示制御装置45は、送信されてきた変動パターン指定コマンドに基づいて、装飾図柄の変動パターンを表示実行するように第3図柄表示装置42を制御する。
装飾図柄指定コマンドは、第3図柄表示装置42での装飾図柄(第3図柄)の変動表示演出が、確変大当たり(特定当たり)、潜伏確変大当たり(潜伏特定当たり)、通常大当たり(非特定当たり)、外れの何れとなるかを指定するためのコマンドである。装飾図柄指定コマンドは、主制御装置261からサブ制御装置262に送信され、サブ制御装置262から表示制御装置45に送信される。表示制御装置45は、装飾図柄の変動パターンの表示結果を、送信されてきた装飾図柄指定コマンドに応じた結果(確変大当たり(特定当たり)、潜伏確変大当たり(潜伏特定当たり)、通常大当たり(非特定当たり)あるいは外れ)となるように第3図柄表示装置42を表示制御する。
全停止コマンドは、第3図柄表示装置42で変動表示される装飾図柄(第3図柄)の変動パターンの停止を指示するためのコマンドである。全停止コマンドは、主制御装置261からサブ制御装置262に送信され、サブ制御装置262から表示制御装置45に送信される。表示制御装置45は、送信されてきた全停止コマンドに基づいて、装飾図柄の変動パターンを停止表示するように第3図柄表示装置42を制御する。
また、主制御装置261のCPU501は、通常処理の外部出力処理(ステップS201)にて、変動パターン指定コマンドと演出コマンド(変動時間の変更等を指定するためのコマンド)とをサブ制御装置262に送信することがある。つまり、変動種別カウンタCS3の値に基づいて変動時間加算(前述した装飾図柄の滑り演出による附加時間)を何れの時間とするかが決定され、このような加算時間を適切にサブ制御装置262に指示するために、演出コマンドが用いられるのである。したがって、第1図柄の変動開始後において、変動パターン指定コマンド→演出コマンド→装飾図柄指定コマンドの順で通常処理の外部出力処理の都度所定個数(例えば3つ)ずつ(すなわち、4msec毎に3つずつ)コマンドが送出され、変動時間経過のタイミングで全停止コマンドが送出されることがある。
次に、ステップS202では、主制御装置261のCPU501は、変動種別カウンタCS1〜CS3の更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCS1〜CS3をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240,162)に達した後の1インクリメントの際にそれぞれ「0」にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1〜CS3の更新値を、RAM503の該当する図6に示すバッファ領域に格納する。
続く図8のステップS203では、主制御装置261のCPU501は、払出制御装置311より受信した賞球計数信号や払出異常信号や下皿満タン信号を読み込む。その後、ステップS204では、第1図柄表示装置40による第1図柄の変動表示を行うための第1図柄変動処理を実行する。この第1図柄変動処理により、大当たり判定や第1図柄の変動パターンの設定などが行われる。但し、第1図柄変動処理の詳細は後述する。
その後、ステップS205では、主制御装置261のCPU501は、大当たり状態である場合において可変入賞装置32の大入賞口32aを開放又は閉鎖するための大入賞口開閉処理を実行する。すなわち、大当たり状態のラウンド毎に大入賞口32aを開放し、そのラウンド毎に、大入賞口32aの最大開放時間が経過したか、又は大入賞口32aに遊技球が規定数だけ入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立するとそのラウンドにおける大入賞口32aの開放を止めて閉鎖し、残りのラウンドがある場合には、大入賞口32aの開放を残りラウンド数繰り返し実行する。
また、ステップS206では、主制御装置261のCPU501は、第2図柄表示装置41による第2図柄の表示制御を実行する。簡単に説明すると、遊技球が第2の始動口34を通過したことを条件に、その都度の第2図柄乱数カウンタC4が取得されると共に第2図柄表示装置41の表示部41a,41bにて第2図柄の変動表示が実施される。そして、第2図柄乱数カウンタC4の値により第2図柄の抽選が実施され、第2図柄の当たり状態になると、主制御装置261のCPU501は、ステップS207に示すように、下部側の第2の始動口33bを所定時間開放する第2の始動口33bの開放処理を行う。なお説明は省略したが、第2図柄乱数カウンタC4も、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3と同様に、図11に示すタイマ割込処理にて更新されるようになっている。
また、ステップS208では、主制御装置261のCPU501は、RAM503のバックアップエリアに電源断の発生情報が設定されているか否か(電源断の発生情報のフラグが立っているか否か)を判別する。電源断の発生情報が設定されていない場合には、ステップS209に進み、電源断の発生情報が設定されている場合には、ステップS212に進む。
その後、ステップS209では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判別する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、初期値乱数カウンタCINI1、初期値第2図柄乱数カウンタCINI2及び変動種別カウンタCS1〜CS3の更新を繰り返し実行する(ステップS210,S211)。つまり、ステップS210では、初期値乱数カウンタCINI1及び初期値第2図柄乱数カウンタCINI2の更新を実行する。具体的には、初期値乱数カウンタCINI1を1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では「599」)に達した後の1インクリメントの際に「0」にクリアする。そして、初期値乱数カウンタCINI1の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。これと同様に、初期値第2図柄乱数カウンタCINI2を1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では「250」)に達した後の1インクリメントの際に「0」にクリアする。そして、初期値第2図柄乱数カウンタCINI2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
また、ステップS211では、変動種別カウンタCS1〜CS3の更新を実行する(前記ステップS202と同様)。具体的には、変動種別カウンタCS1〜CS3を1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では「198」,「240」,「162」)に達した後の1インクリメントの際にそれぞれ「0」にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1〜CS3の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
ここで、ステップS201〜S207の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して初期値乱数カウンタCINI1,初期値第2図柄乱数カウンタCINI2の更新を繰り返し実行することにより、初期値乱数カウンタCINI1(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)及び初期値第2図柄乱数カウンタCINI2(すなわち、第2図柄乱数カウンタC4の初期値)をランダムに更新することができるようになる。
また、ステップS208において、電源断の発生情報が設定されていて、ステップS212に進んだ場合には、主制御装置261のCPU501は、割込み禁止を設定する。続いて、ステップS213では、主制御装置261のCPU501は、電源が速断されたことを示す電源断通知コマンドを他の制御装置に対して送信する。続いて、ステップS214では、主制御装置261のCPU501は、制御信号の出力を停止する。続いて、ステップS215では、主制御装置261のCPU501は、RAM判定値を算出し、バックアップエリアに保存する。RAM判定値は、例えば、RAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。続いて、ステップS216では、主制御装置261のCPU501は、RAMアクセスを禁止する。その後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
次に、前記ステップS205の第1図柄変動処理を図9のフローチャートを参照して説明する。
図9において、ステップS401では、主制御装置261のCPU501は、今現在大当たり中であるか否かを判別する。なお、大当たり中には、大当たりの際に第3図柄表示装置42で表示される特別遊技の最中と特別遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。続くステップS402では、主制御装置261のCPU501は、第1図柄表示装置40による第1図柄の変動表示中であるか否かを判別する。そして、大当たり中でなくさらに第1図柄の変動表示中でもない場合、ステップS403に進み、主制御装置261のCPU501は、第1図柄表示装置40の作動保留球数Nが「0」よりも大きいか否かを判別する。このとき、大当たり中であるか、又は作動保留球数Nが「0」である場合、そのまま本処理を終了する。
また、大当たり中、第1図柄の変動表示中の何れでもなく且つ作動保留球数N>0であれば、ステップS404に進む。ステップS404では、主制御装置261のCPU501は、作動保留球数Nを「1」減算する。ステップS405では、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、保留球格納エリアの保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる処理であって、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2ユリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
その後、ステップS406では、主制御装置261のCPU501は、変動開始処理を実行する。ここで、図10のフローチャートを用いて変動開始処理を詳細に説明すると、ステップS501では、主制御装置261のCPU501は、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する。具体的には、大当たりか否かは大当たり乱数カウンタC1の値とその時々のモード(確変状態であるのか通常状態であるのか)との関係に基づいて判別され、前述した通り通常の低確率時には大当たり乱数カウンタC1の数値「0」〜「599」のうち「150,450」が当たり値(2個)であり、高確率時には「50,150,350,450」が当たり値(4個)である。
主制御装置261のCPU501は、大当たりであると判別した場合、ステップS502では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり図柄カウンタC2の値に対応する大当たり図柄、すなわち、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aで表示する第1記号〜第3記号の何れかとするかを求める。つまり、大当たり図柄カウンタC2の値と図柄との対応関係を表すテーブル(図示省略)に基づいて、大当たり図柄カウンタC2の値に対応する大当たり図柄(「特定当たり図柄」、「潜伏特定当たり図柄」または「非特定当たり図柄」)を求める。
次に、ステップS503では、主制御装置261のCPU501は、大当たり時における変動パターン(大当たり演出パターン)を決定する。具体的には、主制御装置261のCPU501は、停止パターン選択カウンタC3を用いることなく、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている大当たり図柄カウンタC2の値及び変動種別カウンタCS1,CS2の値をその順に確認し、変動パターンを決定する。
つまり、大当たり図柄カウンタC2の値に基づいて、第3図柄表示装置42での装飾図柄を通常大当たり(非特定当たり)の「停止パターン3」で表示するのか、又は第3図柄表示装置42での装飾図柄を確変大当たり(特定当たり)の「停止パターン4」で表示するのかを決定する。このように決定した「停止パターン3」または「停止パターン4」の種別をさらに第1変動種別カウンタCS1の値に基づいて決定する。つまり、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等のように装飾図柄(第3図柄)のリーチ種別など、大まかな装飾図柄の変動パターン群を決定する。続いて、このように決定した大まかな装飾図柄の変動パターン群の中から、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいて、一の変動パターンを決定する。例えば、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいて、リーチ発生後に最終停止装飾図柄(本実施の形態では中装飾図柄)が停止するまでの経過時間を所定時間にする等、より細かな装飾図柄変動態様を決定する。なお、大当たりの場合における次の各関係、つまり、大当たり図柄カウンタC2の数値と停止パターンとの関係、第1変動種別カウンタCS1の数値と変動パターンとの関係、第2変動種別カウンタCS2の数値と停止図柄時間との関係は、それぞれに大当たり用のテーブル等により予め規定されている。
一方、ステップS501で大当たりではないと判別された場合には、ステップS504において、主制御装置261のCPU501は、外れ図柄、すなわち第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aを第4記号で停止表示させるという停止図柄に設定する。
次に、ステップS505では、主制御装置261のCPU501は、外れ時における変動パターン(外れ演出パターン)を決定し、当該外れ変動パターンを変動パターン指定コマンドに設定する。具体的には、主制御装置261のCPU501は、RAM503の保留球格納エリアの実行エリアに格納されている停止パターン選択カウンタC3及び変動種別カウンタCS1,CS2の値をその順に確認し、変動パターンを決定する。
つまり、停止パターン選択カウンタC3の値に基づいて、第3図柄表示装置42での装飾図柄のリーチ発生した後最終停止装飾図柄がリーチ装飾図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」である「停止パターン1」と、同じくリーチ発生した後最終停止装飾図柄がリーチ装飾図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」である「停止パターン2」と、リーチ発生しない「完全外れ」である「停止パターン0」との何れの停止パターンにするかを決定する。例えば、この決定した停止パターンが例えば前後外れリーチとなる「停止パターン1」である場合には、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいて、前後外れリーチ変動パターン群の中からノーマルリーチ、スーパーリーチ等のような装飾図柄(第3図柄)のリーチ種別が特定された変動パターンが決定されるなど、大まかな装飾図柄の変動パターン群を決定する。なおここではノーマルリーチが決定されたとする。続いて、このように決定した大まかな装飾図柄のノーマルリーチ変動パターン群の中から、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいて、さらに一の変動パターンを決定する。例えば、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいて、リーチ発生後に最終停止装飾図柄(本実施の形態では中装飾図柄)が停止するまでの経過時間を所定時間にする等、より細かな装飾図柄変動態様を決定する。なお、外れの場合における次の各関係、つまり、停止パターン選択カウンタC3の数値と停止パターンとの関係、第1変動種別カウンタCS1の数値と変動パターンとの関係、第2変動種別カウンタCS2の数値と停止図柄時間との関係は、それぞれに外れ用のテーブル等により予め規定されている。
本実施の形態では、上述の外れ用のテーブルのうちの一つとしては、例えば、低確率時で、第1図柄表示装置40の変動時間短縮機能の状態で、第1図柄の変動開始時の当該第1図柄の作動保留数が「0」の場合に採用されるものがあり、停止パターン選択カウンタC3の値が「0〜201」の場合にはリーチなし(完全外れ)に該当し、「202〜208」が前後外れリーチに該当し、「209〜238」が前後外れ以外リーチに該当するものが挙げられる。
続いて、ステップS506では、主制御装置261のCPU501は、演出時間加算の決定、つまり、ステップS503で決定された大当たり変動パターンまたはステップS505で決定された外れ変動パターンの演出時間の加算の決定を行う。より具体的には、変動種別カウンタCS3の値に基づいて、第3図柄表示装置42での中装飾図柄列の装飾図柄(第3図柄)が滑り停止するなどによる演出時間の増加(当該中装飾図柄列の装飾図柄が滑りそれが停止表示されるまでの時間の増加)を含む変動パターンが決定される。
また、ステップS507では、主制御装置261のCPU501は、ステップS503で決定された大当たり変動パターンに対応する変動パターン指定コマンド、または、ステップS505で決定された外れ変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを設定する。
続いて、ステップS508では、主制御装置261のCPU501は、ステップS502,S503を経てきた場合には、ステップS502で決定された第1図柄表示装置40の大当たり図柄(「特定当たり図柄」または「非特定当たり図柄」)に対応する装飾図柄指定コマンドを設定し、ステップS504,S505を経てきた場合には、ステップS504で決定された第1図柄表示装置40の外れ図柄に対応する装飾図柄指定コマンドを設定する。
続いて、ステップS509では、主制御装置261のCPU501は、ステップS506で決定された演出時間加算に対応する演出時間加算指定コマンドを設定し、本処理を終了する。
図9の説明に戻り、ステップS402がYES、すなわち第1図柄の変動表示中である場合には、ステップS407に進み、主制御装置261のCPU501は、第1図柄の変動時間が経過したか否かを判別する。この第1図柄の変動時間は、図10を用いて前述したように決定された変動パターン及び演出時間加算に基づいて決められており、つまり、第1図柄の変動パターンに応じて当該第1図柄の変動時間が決められており、この変動時間が経過した時にステップS407が肯定判別される。変動時間が経過していなければステップS408に進み、変動時間が経過していればステップS409に進む。
そして、ステップS408では、主制御装置261のCPU501は、第1図柄表示装置40での第1図柄の変動表示を更新する。つまり、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aの変動表示を継続し、本処理を終了する。
一方、ステップS409では、主制御装置261のCPU501は、第1図柄の変動表示を停止し、第1図柄の停止図柄を表示図柄へ設定する。つまり、図10のステップS502で大当たり図柄(確変大当たり)に決定された場合には、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aの変動表示後に、この第1セグメント表示部40aを第1記号で停止表示する(確変大当たり(特定当たり)を意味する)。図10のステップS502で大当たり図柄(潜伏確変大当たり)に決定された場合には、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aの変動表示後に、この第1セグメント表示部40aを第2記号で停止表示する(潜伏確変大当たり(潜伏特定当たり)を意味する)。図10のステップS502で大当たり図柄(通常大当たり)に決定された場合には、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aの変動表示後に、この第1セグメント表示部40aを第3記号で停止表示する(通常大当たり(非特定当たり)を意味する)。図10のステップS504で外れ図柄に決定された場合には、第1図柄表示装置40の第1セグメント表示部40aの変動表示後に、この第1セグメント表示部40aを第4記号で停止表示する(外れを意味する)。
続いて、ステップS410では、主制御装置261のCPU501は、第3図柄表示装置42で変動表示される装飾図柄(第3図柄)の変動パターンの停止を指示するための全停止コマンドを設定し、その後本処理を終了する。
次に、払出制御装置311内のCPU511により実行される払出制御について説明する。図14は、払出制御装置311のメイン処理を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
先ず、ステップS901では、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、払出制御装置311のCPU511は、スタックアドレスと割込みモードを設定する。また、ステップS902では、払出制御装置311のCPU511はRAMアクセスを許可し、ステップS903では、払出制御装置311のCPU511は外部割込みベクタの設定を行う。
その後、ステップS904では、払出制御装置311のCPU511は、RAM513のバックアップエリアに電源断の発生情報が設定されているか否かを判別する。また、ステップS905では、払出制御装置311のCPU511は、RAM判定値を算出し、続くステップS906では、そのRAM判定値が電源断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM513の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM513の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
続いて、ステップS907では、払出制御装置311のCPU511は、復電時のRAM513の初期設定を行う。具体的には、主制御装置261が初期化されるとこの主制御装置261から払出初期化コマンドが払出制御装置311に送信され、払出制御装置311のCPU511は、主制御装置261からの払出初期化コマンドを受けると、このステップS907で復電時のRAM513の初期設定を行う。つまり、RAM領域の初期化を行い、遊技球の払出しの制御を開始する。
したがって、電源投入時にRAM消去スイッチ323が押下(ON)されている場合には、主制御装置261が初期化されるとともに、この主制御装置261から払出制御装置311に払出初期化コマンドが送信されることになり、払出制御装置311のCPU511は、主制御装置261からの払出初期化コマンドに基づいて、RAM513の初期化処理が行われる。
続いて、ステップS908では、払出制御装置311のCPU511は、当該CPU511の周辺デバイスの初期設定を行う。具体的には、CPU周辺デバイスとは、CTC(Counter/Timer Circuit)と呼ばれるタイマ制御デバイスであり、このCTCを所定値に設定してタイマ割込みを2ミリ秒(ms)毎に発生させる。
続いて、ステップS909では、払出制御装置311のCPU511は、割込み許可設定し、後述する払出制御処理に移行する。
一方、ステップS904にて電源断の発生情報が設定されていない場合や、ステップS906にてRAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様に、払出制御装置311のCPU511はRAM513の全領域を「0」にクリア(ステップS910)し、初期化処理を行う(ステップS911)。
次に、払出制御処理の流れを図15のフローチャートを参照しながら説明する。
図15において、ステップS1001では、払出制御装置311のCPU511は、主制御装置261からのコマンドを取得し記憶する。ここで、この記憶するコマンドとしては、15種類の賞球コマンド(1個〜15個の払出しを指示するための15種類の賞球コマンド)や、払出制御装置311への払出制御開始を指示するための払出復帰コマンドや、払出制御装置311への払出初期化を指示するための払出初期化コマンドの合わせて17種類のコマンドが挙げられる。
ステップS1002では、払出制御装置311のCPU511は、払出許可を受信済みか否かを判別する。つまり、払出復帰コマンドや賞球コマンドを受けたか否かを判別する。また、ステップS1003では、払出制御装置311のCPU511は、状態復帰スイッチ(図示省略)をチェックして、状態復帰動作開始と判定した場合に状態復帰動作を実行する。
その後、ステップS1004では、払出制御装置311のCPU511は、下皿15の状態の変化に応じて下皿満タン状態又は下皿満タン解除状態の設定を実行する。すなわち、下皿満タンスイッチの検出信号により下皿15の満タン状態を判別し、下皿満タンになった時、下皿満タン状態の設定を実行し、下皿満タンでなくなった時、下皿満タン解除状態の設定を実行する。
また、ステップS1005では、払出制御装置311のCPU511は、タンク球の状態の変化に応じてタンク球無し状態又はタンク球無し解除状態の設定を実行する。すなわち、タンク球無しスイッチの検出信号によりタンク球無し状態を判別し、タンク球無しになった時、タンク球無し状態の設定を実行し、タンク球無しでなくなった時、タンク球無し解除状態の設定を実行する。
その後、ステップS1006では、払出制御装置311のCPU511は、報知する状態の有無を判別し、報知する状態が有る場合には払出制御装置311に設けた7セグメントLEDにより報知する。
ステップS1007〜S1009では、賞球払出の処理を実行する。この場合、賞球の払出不可状態でなく、且つ前記ステップS1001で記憶した総賞球個数が「0」でなければ(ステップS1007,S1008が共にNO)、ステップS1009に進み、賞球制御処理(後述する図16)を開始する。また、賞球の払出不可状態、又は総賞球個数が0であれば(ステップS1007,S1008の何れかがYES)、貸球払出の処理に移行する。
その後、ステップS1010〜S1012では、貸球払出の処理を実行する。この場合、貸球の払出不可状態でなく、且つカードユニットからの貸球払出要求を受信していれば(ステップS1010がNO、S1011がYES)、ステップS1012に進み、貸球制御処理(後述する図17)を開始する。また、貸球の払出不可状態、又は貸球払出要求を受信していなければ(ステップS1010がYES又はS1011がNO)、後続のバイブモータ制御(ステップS1013)を実行する。
ステップS1013では、払出制御装置311のCPU511は、バイブレータ360(図2参照)の制御(バイブモータ制御)を実行する。その後、ステップS1014では、払出制御装置311のCPU511は、停電発生か否かを判別する。停電発生であればステップS1015に進み、そうでなければステップS1001に戻る。ステップS1015では、払出制御装置311のCPU511は、電源断の発生情報を設定し、ステップS1016では、RAM判定値を作成する。その後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
ここで、図16に示す賞球制御処理において、ステップS1101では、払出モータ358aを駆動させて賞球の払出を実行する。続くステップS1102では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1103に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図15の払出制御処理に戻る。
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1104に進み、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技球のカウントが正常でなければ、ステップS1105に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図15の払出制御処理に戻る。
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1106に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が総賞球個数に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1107で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図15の払出制御処理に戻る。
また、図17に示す貸球制御処理において、ステップS1201では、払出モータ358aを駆動させて貸球の払出を実行する。続くステップS1202では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1203に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図15の払出制御処理に戻る。
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1204に進み、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技球のカウントが正常でなければ、ステップS1205に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図15の払出制御処理に戻る。
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1206に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が所定の貸球個数(25個)に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1207で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図15の払出制御処理に戻る。
なお、上記のNMI割込み処理は払出制御装置311でも同様に実行され、かかるNMI割込みにより、停電の発生等による電源断時の払出制御装置311の状態がRAM513のバックアップエリアに記憶される。停電信号S1が出力された後所定時間は、払出制御装置311の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされるのも同様である。すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号S1が停電監視回路542から払出制御装置311内のCPU511のNMI端子に出力され、CPU511は実行中の制御を中断して図13のNMI割込み処理を開始する。その内容は図13で説明した通りである。
次に、サブ制御装置262のメイン処理と通常処理とについて図18及び図19を用いて説明する。図18は、サブ制御装置262のCPU551により実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。図19は、サブ制御装置262のCPU551により実行される通常処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS1301では、サブ制御装置262のCPU551は、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、ポートの設定(ポートI/O切り替えおよび初期値出力)と、タイマの設定(1ミリ秒インターバルタイマ、液晶コマンドストローブ出力タイマ)と、割込み設定(サブコマンドストローブ割込み)とを行う。
また、ステップS1302では、サブ制御装置262のCPU551は、電源断処理が未完了か否かを判別する。具体的には、パチンコ機10の前面枠セット14の各種ランプ(環状電飾部102や中央電飾部103等)が全消灯しており、かつ、スピーカ25が消音状態となっているか否かを判別する。そして、電源断処理が未完了であればステップS1304に進み、そうでなければステップS1303に進む。
続いて、ステップS1303では、サブ制御装置262のCPU551は、サブ制御装置262のRAMが破壊されているか否かを判別し、破壊されていればステップS1304に進み、そうでなければステップS1307に進む。ステップS1304では、サブ制御装置262のCPU551は、サブ制御装置262のRAM領域読み書きチェックを行う。そして、ステップS1305では、サブ制御装置262のCPU551は、サブ制御装置262のRAMは正常か否かを判別する。サブ制御装置262のRAMが正常であればステップS1306に進み、異常であればステップS1312に進む。ステップS1306では、サブ制御装置262のCPU551は、RAM553のエリア毎にRAM破壊チェック用のデータを書き込み、その読み出し異常があれば破壊されていると判別するためのRAM破壊チェックデータの設定を行う。
そして、ステップS1307では、サブ制御装置262のCPU551は、電源断後の電源投入であるのか否かを判別する。電源断後の電源投入であればステップS1308に進み、そうでなければステップS1309に進む。
ステップS1308では、サブ制御装置262のCPU551は、未処理化RAM領域以外のRAM領域をクリアする。具体的には、未処理化RAM領域は、データをクリアするとシステム上問題となる情報を保存する領域であり、RAM領域破壊時以外は残したい情報のエリアのことである。例えば、サブコマンド受信バッファや電源投入情報などが挙げられる。主制御装置261が電源断して、サブ制御装置262がリセットした場合(主制御装置261から電源断通知コマンドを受信した場合)に、未処理化RAM領域以外のRAM領域をクリアする。
ステップS1309では、サブ制御装置262のCPU551は、割込み許可を設定する。ステップS1310では、サブ制御装置262のCPU551は、サブ制御装置262のRAMの初期値設定を行う。ステップS1311では、サブ制御装置262のCPU551は、演出用初期化フラグを「1」に設定し、図19に示す通常処理に移行する。
なお、ステップS1312では、サブ制御装置262のCPU551は、RAM異常報知を行い、無限ループに入る。例えば、所定のランプを無条件で点灯させるなどの報知を行うことが挙げられる。
図19に示すように、ステップS1401では、サブ制御装置262のCPU551は、通常処理開始時から1ms以上経過したか否かを判別する。1ms以上経過していれば、ステップS1402に進み、経過していなければステップS1410に進む。
ステップS1402では、サブ制御装置262のCPU551は、ランプ出力処理を行う。具体的には、第3図柄表示装置42での装飾図柄(第3図柄)の変動パターン演出に合わせたランプ出力を行う。
ステップS1403では、サブ制御装置262のCPU551は、電源投入報知を行う。具体的には、電源投入コマンドによる30秒間の報知を行う。
ステップS1404では、サブ制御装置262のCPU551は、客待ち演出を行う。具体的には、タイトル/静止画の切り替えを行う。つまり、いわゆるデモ画面表示を行う。
ステップS1405では、サブ制御装置262のCPU551は、第1図柄変動の保留個数表示更新処理を行う。具体的には、この保留個数表示更新処理は、第1図柄表示装置40の保留ランプ40cに対応した表示を第3図柄表示装置42でも行うための処理であり、第1図柄表示装置40の保留ランプ40cに対応した保留表示90(保留ランプ40cと同様に最大で4個)を第3図柄表示装置42の表示画面42aにおいても行っている。なお、第1図柄表示装置40の保留ランプ40cのみで表示するパチンコ機の場合には本処理は不要となる。
ステップS1406では、サブ制御装置262のCPU551は、枠ボタン入力監視・演出処理を行う。具体的には、この枠ボタン入力監視・演出処理は、遊技者が押下可能な枠ボタンを備えたパチンコ機において、枠ボタンの押下による機種別の演出を行うためのものである。したがって、このような枠ボタンを備えないパチンコ機においては、本処理は不要である。
ステップS1407では、サブ制御装置262のCPU551は、ランプ編集処理を行う。具体的には、第3図柄表示装置42での装飾図柄の変動パターン演出に対応(同期)したランプ点灯パターンを編集する処理を行う。
ステップS1408では、サブ制御装置262のCPU551は、音編集の指示を行う。具体的には、第3図柄表示装置42での装飾図柄の変動パターン演出に対応(同期)した音を鳴らす(音声、音楽、効果音などを音出力する)指示を音出力制御装置271へ行う。
ステップS1409では、サブ制御装置262のCPU551は、液晶演出実行管理処理を行う。具体的には、ランプと音と液晶演出(第3図柄表示装置42での装飾図柄の変動パターン演出)とを同期させる時間管理等を行う。
ステップS1410では、サブ制御装置262のCPU551は、第3図柄表示装置42で行うべき装飾図柄の変動パターン、音およびランプの演出を決定するための乱数の値を更新する処理を行う。具体的には、この乱数は例えば「0」〜「32767」の値をとるものであって、上限値「37268」に達すると「0」に戻るものが挙げられる。
ステップS1411では、サブ制御装置262のCPU551は、主制御装置261からコマンドを受信した場合に、各コマンドに対応した処理を行う。
具体的には、サブ制御装置262のCPU551は、主制御装置261からの変動パターン指定コマンドを受信した場合に、この変動パターン指定コマンドをコマンド変換した表示コマンドを表示制御装置45に送信する。なお、変動パターン指定コマンドをそのままスルー出力するようにしてもよい。また、サブ制御装置262のCPU551は、主制御装置261からの装飾図柄指定コマンドを受信した場合に、この装飾図柄指定コマンドをコマンド変換した停止表示コマンドを表示制御装置45に送信する。また、装飾図柄指定コマンドのコマンド変換において、停止表示コマンド以外に予告コマンドが生成された場合には予告コマンドも表示制御装置45に送信する。この予告コマンドとしては、予告としての例えば魚群の出現の有無が挙げられる。また、サブ制御装置262のCPU551は、主制御装置261からの全停止コマンド(確定コマンド)を受信した場合に、この全停止コマンドをそのまま表示制御装置45に送信する。
ステップS1412では、サブ制御装置262のCPU551は、表示制御装置45などにコマンドを出力するコマンド出力処理を行う。サブ制御装置262のCPU551は、例えば、前述の表示コマンドや停止表示コマンドなど各種のコマンドを表示制御装置45に送信する。
ステップS1413では、サブ制御装置262のCPU551は、サブ制御装置262のRAMが破壊されているか否かを判別する。RAM破壊されていなければステップS1401に戻り、破壊されていれば無限ループに入る。
なお、表示制御装置45では、サブ制御装置262からの各コマンド(変動パターン指定コマンド、装飾図柄指定コマンド、予告演出コマンド、全停止コマンド)に基づいて、第3図柄表示装置42で行うべき装飾図柄の変動パターンの画像生成制御を行う。具体的には、表示制御装置45は、第3図柄表示装置42での装飾図柄変動パターンについての画像生成処理を実行し、例えばフレームレート30(1秒間に30枚の画像)で画像生成し、それらの生成画像をビデオRAM524(例えばフレームバッファ)に記憶し、それを適宜に第3図柄表示装置42に表示するようにすることで、第3図柄表示装置42での装飾図柄変動表示が実現されている。
<音出力制御>
次に、本実施例のパチンコ機10のさらなる特徴部分の構成について、図20を用いて説明する。図20は音出力制御装置271の構成を示すブロック図である。
前述したように、本実施例のパチンコ機10は、サブ制御装置262からの制御信号に基づいて、第3図柄表示装置42での変動表示演出に同期してスピーカ25から音出力を行うように制御する音出力制御装置271を備えている。この音出力制御装置271は、第3図柄表示装置42での変動表示演出に対応する音出力(効果音、メロディ)をスピーカ25から音響出力する。
音出力制御装置271は、音制御CPU272(中央演算処理装置)と、音出力LSI273(集積回路)と、音データROM274と、アンプ275と、音量レベル検出部276とを備えている。
音制御CPU272は、パチンコ機10での音出力を制御するものであり、例えば、第3図柄の変動表示演出の実行中における当該変動表示演出に対応する音出力(メロディ)を制御する機能を備えている。音制御CPU272は、パチンコ機10の音制御に関する音制御プログラムや、そのプログラムで使用される各種のデータなどを記憶するプログラムROM281と、音量の増幅量を決定する増幅量決定部282とを備えている。このプログラムROM281の音制御プログラムを実行することで、各種の音出力制御が実施される。音制御CPU272は、サブ制御装置262から入力されるイベントに対応する曲番を音出力LSI273に指定することで、音出力LSI273や音データROM274などが協働し、その曲番に対応するメロディを再生することができる。
増幅量決定部282に、音量スイッチ29の設定値が入力される。増幅量決定部282は、音量スイッチ29の設定値に対応した増幅信号をアンプ275へ出力する。図21を用いて、音量スイッチ29の設定値と増幅信号との対応を説明する。音量スイッチの設定値は、「0」〜「5」までの6段階に設定することが可能である。設定値「0」は消音(ミュート)を意味し、スピーカ25から音出力がされない。本実施例では、音量スイッチ29が「5」に設定されているものとする。
音量スイッチ29の設定値「1」〜「5」は、増幅信号A1〜A5にそれぞれ対応している。音量スイッチ29の設定値が「1」の場合、増幅量決定部282から増幅信号A1がアンプ275に出力され、アンプ275において50dBの増幅量を得ることができる。音量スイッチ29の設定値が「1」上がるごとに増幅量が10dBごと増え、音量スイッチ29の設定値が「5」の場合、90dBの増幅量を得ることができる。このような音量スイッチ29の設定値と対応する増幅信号との関係がテーブルとしてプログラムROM281に記憶されている。また、増幅量決定部282は音量レベル検出部276からカウント信号が入力されると、アンプ275に出力している増幅信号を1段階下げる。
音データROM274は、曲番に対応する音データをそれぞれ記憶している。音データROM274は、録音によりデジタルデータ化した音データを曲番に対応付けて記憶している。例えば、曲番「n1」は第1メロディ、曲番「n2」は第2メロディ、曲番「n3」は第3メロディのように、曲番とメロディとを複数種類分対応付けて記憶している。
音出力LSI273は、音源を備えておりデジタルの音データを再生する音データ処理部283と、再生されたデジタルの音データをアナログの音データに変換するDAC284とを備える。音出力LSI273は、例えば、同時に8曲を同時再生することが可能であるが、再生は頭出し再生しかできず、途中から再生することはできない。なお、同時再生の場合は、ミックスされた音が1本(モノラル)または2本(ステレオ)の信号で出力することが可能であるが、本実施例ではミックスされた音をモノラル信号で出力する。
音データ処理部283は、音制御CPU272からの曲番指示に基づいて、音データROM274からその曲番に対応する音データを読み出す。さらに、読み出した音データに基づいて再生し、再生した音信号をDAC284に出力する。
DAC284は、音データ処理部283から入力されたデジタルの音信号をアナログの音信号へと変換し、変換したアナログの音信号をアンプ275へ出力する。DAC284から出力されるアナログの音信号は、波形の電圧信号である。
アンプ275には、音出力LSI273からの音信号(例えば、第1メロディに対応する音信号)と、増幅量決定部282からの増幅信号とが入力される。アンプ275は、プログラマブルアンプであり、増幅量決定部282からの増幅信号に対応して、内蔵する抵抗器へのスイッチングが動作されて音信号の増幅量が制御される。実施例1において、アンプ275は、増幅信号に対応して、無音および5段階の増幅を実施することができる。すなわち、アンプ275からは、増幅信号に対応して、50dB〜90dBまで10dBごとに5段階の音量の音が出力される。アンプ275は、増幅信号に対応して増幅した音信号をスピーカ25および音量レベル検出部276に出力する。
スピーカ25からメロディ(例えば、第1メロディ)が出力され、遊技者はスピーカ25から発せられるメロディを聞くことができる。遊技者は、第3図柄表示装置42での変動表示演出を視覚的に楽しむことができるし、その変動表示に対応するメロディをスピーカ25から聞くことで相乗的に変動表示演出に面白みを感じることができる。
音量レベル検出部276は、入力されたアナログの音信号の最大値を収集して保持するピークホールド部291と、保持されたアナログの音信号の最大値と予め定められた閾値とを比較して、保持された最大値が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判別する比較部292と、保持されたアナログの音信号の最大値を消去するリセット部293と、最大値が閾値よりも大きいと判別された回数をカウントする音量カウンタ294とを備える。音量レベル検出部276には、アンプ275からスピーカ25へ入力される音信号が分岐して入力される。以下、図22も参照して音量レベル検出部276を説明する。図22は、音量レベル検出部276の一実施形態を示す回路図である。
ピークホールド部291は、入力されるアナログの音信号の最大電圧値をサンプリングして保持する。ピークホールド部291は、OPアンプAm1とダイオードD1とコンデンサCa1とで構成される。アンプ275から出力されたアナログの音信号がOPアンプAm1の+入力端子に入力される。OPアンプAm1の出力端子はダイオードD1のアノードに接続する。ダイオードD1のカソードはノードN1に接続する。ノードN1はOPアンプAm1の−入力端子にも接続する。また、ノードN1はノードN2とも接続する。ノードN2は、コンデンサCa1と接続する。コンデンサCa1に、ピークホールド部291に入力されたアナログの音信号の最大電圧値が保持される。コンデンサCa1のノードN2と接続された端子と別の端子は接地されている。ピークホールド部291から出力される最大電圧値は、リセット部293に入力される。
リセット部293は、リレーRyと抵抗R1、R2とで構成される。リレーRyのコイルCLの一方は抵抗R1を介して接地され、もう一方は、音制御CPU272と接続する。リレーRyは、音制御CPU272からリセット信号が入力されると、内部のスイッチSWがON状態にスイッチングされ、ノードN2が抵抗R2を介して接地される。音制御CPU272からからのリセット信号が解除されると、OFF状態に戻りノードN2と比較部292のOPアンプAm2の−端子とが接続される。このように、OFF状態において、リセット部293から出力された最大電圧値は、比較部292へ入力される。
比較部292は、OPアンプAm2と、抵抗R3、R4、R5とICとで構成される。OPアンプAm2の−端子は、リレーRyがOFF状態の場合、スイッチSWを介してノードN2と接続する。OPアンプAm2の+端子は、ノードN3と接続する。抵抗R3の一方は電源電圧と接続する。電源電圧の大きさは、例えば、5Vである。抵抗R3のもう一方は、ノードN3と接続する。また、ノードN3はノードN4とも接続している。
ICsはシャントレギュレータである。ICsと抵抗R3、R4およびR5とで閾値電圧を生成する。シャントレギュレータのICsを用いることで、電圧変動によらず閾値電圧を一定に保つことができる。ICsのカソードはノードN4と接続し、ICsのアノードは接地され、ICsのリファレンスはノードN5と接続する。抵抗R4の一方はノードN4と接続し、もう一方はノードN5と接続する。抵抗R5の一方はノードN5と接続し、もう一方は接地される。実施例1では、閾値電圧として2.5Vを生成する。閾値となる基準電圧は、R4およびR5の抵抗値を変えることで変更することができる。生成された閾値電圧は、OPアンプAm2の+端子に入力される。
ピークホールド部291からのOPアンプAm2への入力値が、設定された閾値よりも小さいと正の電圧信号が出力される。OPアンプAm2への入力値が設定された閾値よりも大きいと0Vの電圧信号が出力される。これらの電圧信号が音量カウンタ294および音制御CPU272へ出力される。これらの電圧信号のうち、0Vの電圧信号を比較部292から出力される判別信号とする。
音量カウンタ294は、その更新の都度、前回値に「1」が加算され、最大値に達した後「0」に戻るループカウンタである。音量カウンタ294は、比較部292から0Vの電圧信号である判別信号が入力されるとカウント値が「1」加算される。正の電圧信号が入力される場合は、カウントされない。音量カウンタ294は、予め定められた回数の判別信号が入力されると、音制御CPU272へカウント信号を出力する。本実施例では、判別信号が3回入力されるとカウント信号を出力する構成である。例えば、音量カウンタ294は、「0」〜「2」までカウントすることができ、カウント値「2」から「0」に戻る際に、カウント信号を音制御CPU272に出力する。
動作説明
次に、本パチンコ機10において、アンプ275から出力された音信号を基に音量レベルの制御処理について、図23を用いて説明する。図23は、音出力処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1501では、音制御部CPU272が再生する音データを指定する。すなわち、サブ制御装置262から指示された第3図柄表示装置42での変動表示演出に対応するメロディの曲番を、音制御部CPU272が指定して、音出力LSI273の音データ処理部283へ指令する。次にステップS1502では、増幅量決定部282がアンプ275での増幅量を決定する。すなわち、音量スイッチ29の設定値を増幅量決定部282が読み込んで、音量スイッチ29の設定値に対応する増幅信号をアンプ275へ出力する。アンプ275は、この増幅信号により、入力された音信号への増幅量が決定される。
ステップS1503では、音制御CPU272が指定した曲番に対応する音データを、音データ処理部283が音データROM274から読み出して再生する。次に、ステップS1504では、再生されたデジタルの音データをDAC284がアナログの音データへ変換する。変換された音データは音出力LSI273からアンプ275へ出力される。
ステップS1505では、音再生LSI273からアンプ275に出力されたアナログの音信号を、増幅量決定部282からの増幅信号に基づいて、アンプ275が増幅する。すなわち、アンプ275では、入力された音信号を増幅信号A1〜A5のいずれかに基づいてアナログゲインする。アンプ275は増幅したアナログの音信号を、スピーカ25から出力するとともに、音量レベル検出部276のピークホールド部291へ出力する。
ステップS1506では、ピークホールド部291により、入力されたアナログの音信号の最大値が収集(サンプリング)されて保持される。保持された最大値は比較部292へ出力される。ピークホールド部291の動作を図24も参照して説明する。図24は音信号の最大値のサンプリングを示す説明図である。図24に示される音信号ASの波形は、ノードN2における電圧値である。ノードN2における音信号ASはアンプ275から出力された音信号のゼロ以上の電圧値部分だけである。
入力電圧がコンデンサCa1の電圧よりも大きいときは、OPアンプAm1の+入力が−入力よりも大きいので、OPアンプAm1の出力が上がって、ダイオードD1を順方向にバイアスする。この結果、OPアンプAm1はゲインのバッファになって、コンデンサCa1は入力電圧まで充電される。次に、入力電圧がコンデンサCa1の電圧よりも小さくなると、OPアンプAm1の+入力が−入力よりも小さくなるので、OPアンプAm1の出力が下がってダイオードD1を逆バイアスする。この結果、コンデンサCa1は、OPアンプAm1から切り離されオープン状態になる。すなわち、コンデンサCa1の電圧(最大値)がそのまま保持される。再度入力電圧がコンデンサCa1の電圧よりも大きくなると、コンデンサCa1の充電および保持を繰り返す。このようにして、音信号ASの最大値が更新するたびにピークホールド部291は、最大値を収集(Sp)する。音信号ASの最大値が更新しない間は、収集された最大値を保持(Hd)する。
ステップS1507では、比較部292により、保持された最大値が予め定められた閾値と比較される。保持された最大値が予め定められた閾値以下の場合(ステップS1507のNo)、再び、ステップS1506に戻って順次送られるアナログの音信号の最大値を収集する。保持された最大値が予め定められた閾値よりも大きい場合(ステップS1507のYes)、判別信号が音量カウンタ294および音制御CPU272へ出力される。ステップS1508では、判別信号が音量カウンタ294に入力されると、音量カウンタ294の前回のカウント値に「1」が加算される。
ステップS1508と並行してステップS1509では、判別信号が比較部292から音制御CPU272に入力されると、ピークホールド部291に保持されている最大値を消去するように音制御CPU272からリセット部292へリセット信号が出力される。リセット部292は、リセット信号が入力されている期間、リレーRyがスイッチングを実施し(リセットON期間)、コンデンサCaを接地する。これにより、コンデンサCaに蓄積された電圧が消去されるので、保持された最大値を消去することができる。なお、リレーRyがスイッチングを実施していない期間(リセットOFF期間)は、収集された最大値が保持される。
ステップS1510では、音量カウンタ294のカウンタ値が予め定められた回数(所定回数)に到達するか否かで処理が変わる。本実施例では、音量カウンタ294に判別信号が3回入力されると、カウント信号が音量カウンタ294から増幅量決定部282へ出力される。例えば、初期のカウント値が「0」であり、判別信号の入力によりカウント値が「1」に変化した場合、予め定められた回数である3回に到達していないので、再びステップS1506に戻る(ステップS1510のNo)。さらに、判別信号が入力され、カウント値が「2」に変化しても、予め定められた回数である3回に到達していないので、再びステップS1506に戻る(ステップS1510のNo)。さらに、判別信号が入力され、カウント値が「2」から「0」に変化した場合、予め定められた回数である3回に到達しているので、カウント信号が増幅量決定部282へ出力される(ステップS1510のYes)。このように、カウント値が「0」に戻る度に、カウント信号が音量カウンタ294から増幅量決定部282へ出力される。
増幅量決定部282は、音量カウンタ294からカウント信号が入力されると、音信号の増幅量を低減する。例えば、増幅信号「5」をアンプ275に送信している場合、1段階下の増幅信号「4」を送信する。これにより、アンプ275による音データの増幅量が1段階低減する。
なお、遊技の進行に合わせて音量制限は解除される。すなわち、第3図柄表示装置42での変動表示演出が変わると音量制限は元に戻る。例えば、大当たりの表示演出中に音量制限の制御がされた場合、大当たりの表示演出が終わると共に音量制限が解除される。サブ制御装置262から、次のイベントが入力されると、増量決定部282は増幅信号を初期値に戻す。また、リセット部293へリセット信号を出力する。これにより、音量スイッチ設定値に対応する増幅量に戻される。
実施例1によれば、スピーカ25へ入力されるアナログの音データの音量レベルを検出することができるので、より正確に音量レベルを検出することができる。このようにして検出された正確な音量レベルを基に、音出力をフィードバック制御するので、スピーカ25から過剰な出力を低減することができる。すなわち、スピーカ25へ入力される音出力信号を予め定められた閾値と比較し、閾値を越える音信号が検出されると、音信号の増幅量を低減するフィードバック制御を実施する。これにより、遊技者は過剰な増幅による耳障りな音を聞かなくてよく、音割れの発生を防止することができるので、常にクリアな音質を保持することができる。
また、スピーカ25に入力される音信号は過剰な増幅を抑制した音信号であるので、スピーカ25の破損を防ぐことができ、経年劣化を低減することができる。さらに、音データROMに記憶されている音データの録音の基準レベルにバラツキが生じていても、音データ処理部283で再生された音信号を適切に増幅することができる。
また、遊技機管理者は音量スイッチ29のスイッチ設定により、希望する音量レベルを設定することができる。遊技者は音出力制御装置271による増幅量の制御がない場合、音量スイッチ29により設定された増幅量により音を快適に楽しむことができる。
また、比較部292にて音信号の最大値が閾値よりも大きいと判別されると、リセット部293がピークホールド部291の保持されている最大値を消去するので、ピークホールド部291が音信号の最大値を新たに収集することができる。これにより、閾値よりも大きい最大値を再び検出することができる。
なお、音量カウンタ294におけるカウントを、予め定められた期間内に予め定められた回数判別信号が入力された場合に音量カウンタ294がカウント信号を出力する構成でもよい。すなわち、予め定められた期間が経過すると、音量カウンタ294はカウントを「0」に戻す処理を実施する。この場合の「0」に戻る際には、カウント信号が音量カウンタ294から出力されない。この構成によれば、例えば、短期間に音量レベルが閾値を何回も超える場合のみ音量レベルを低減する構成を実現することができる。これにより、ノイズの混入など偶発的に音信号の最大値が閾値を越えた場合に音信号が低減されるのを防止することができる。
また、ピークホールド部291に保持されている最大値は、音量カウンタ294から増幅量決定部282へ出力されるカウント信号をトリガとして、音制御CPU272からリセット信号がリセット部293へ出力されて消去されていた。これとは別の構成として、音制御CPU272の内部クロックに基づいて、予め定められた周期ごとにリセット部293へリセット信号を出力してもよい。この構成であっても、音信号の最大値が周期的に消去されるので、ピークホールド部291が新たに音信号の最大値を収集することで、閾値以上の最大値を再び検出することができる。
また、実施例1では音量レベル検出部276に音量カウンタ294を設けていたが、音量カウンタ294を省略した音量レベル検出部276’を採用してもよい(図25参照)。すなわち、比較部292の判別信号を直接、増幅量決定部282に入力してもよい。増幅量決定部282は、判別信号の入力をトリガに増幅信号を低減する。この構成の音出力制御装置271’によれば、閾値を越える音量レベルを検出すると直ちに音量を低減することができる。
また、実施例1では音出力はスピーカ25であったが、イヤホンやヘッドフォンを用いてもよい。また、スピーカ25による音出力とイヤホンによる音出力とを選択できる構成でもよい。この場合、スピーカ25に加えて、パチンコ機10がイヤホンの出力端子を設けていることが好ましい。イヤホンやヘッドフォンを用いると、音が直接的に遊技者の耳に入力されるので、音量の大きさは遊技者の遊技に特に影響を与える。したがって、過剰な音出力がされないことが好ましい。
次に、図26を参照して実施例2に係るパチンコ機10について説明する。図26は、実施例2における音出力制御装置391の構成を示すブロック図である。図26において、実施例1に示した符号と同一の符号で示した部分は、実施例1と同様の構成であるのでここでの説明は省略する。また、以下に記載した以外のパチンコ機10の構成は実施例1と同様である。
実施例1では、増幅量決定部282からの増幅信号に従ってアナログのアンプ275により音量レベルを制御している。実施例2では、アナログのアンプ275での音量レベルの制御に加えて、音出力LSI393にゲイン部285を設けて、デジタルの音信号の段階でも音量レベルの制御を実施する。すなわち、実施例2の特徴は、音量レベルの調節をデジタルの音信号の段階とアナログの音信号の段階との2つの段階で行うことである。
実施例2における音出力制御装置391は、音制御CPU392と音出力LSI393と、音データROM274と、アンプ275と音量レベル検出部276とを備える。音制御CPU392は、実施例1の音制御CPU272と比較して増幅量決定部282の代わりに増幅量決定部396を備える点が異なっており、その他の機能は同様である。
実施例2における増幅量決定部396は、実施例1の増幅量決定部282と同様に、音量スイッチ29の設定値が入力され、音量スイッチ29の設定値に対応した増幅信号をアンプ275へ出力する。また、音量カウンタ294からカウント信号が入力されると、アンプ275へ増幅信号を低減するか、ゲイン部285へ音量レベルを下げる指示を行う。
実施例2の音出力LSI393は、実施例1の音出力LSI273にゲイン部285が加えられた構成である。音データ処理部283から再生された音データはゲイン部285へ入力される。ゲイン部285は、増幅量決定部396の指示に応じて、入力されたデジタルの音データの値(振幅量)を低減(マイナスゲイン)する。図27を用いて、増幅量決定部396からゲイン部285へ送られる増幅信号と増幅量との対応を説明する。実施例2では、ゲイン部285でのマイナスゲインを5段階に設定している。この5段階のマイナスゲインの増幅量は、例えば、0dBから−8dBまで2dBごとに設定され、それぞれ増幅信号B0〜B4と対応している。
音量カウンタ294からカウント信号が増幅量決定部396に入力されると、まずゲイン部285への増幅信号B0〜B4がアンプ275への増幅信号よりも優先して出力される。増幅量決定部396からゲイン部285へ出力される増幅信号は、カウント信号が入力される度に、増幅信号B0から順にB4へ繰り上げられる。増幅信号B4が増幅量決定部396からゲイン部285へ出力されている場合に、カウント信号が増幅量決定部396に入力されると、ゲイン部285へ増幅信号B0が出力されるとともに、アンプ275へ出力されている増幅信号を1段階下げる。
実施例2における音出力制御装置271の動作について、図28を用いて説明する。図28は、実施例2における音出力処理を示すフローチャートである。ステップS1501からステップS1510までの動作については実施例1と同様であるので、説明を省略する。
ステップS1521では、増幅量決定部396がゲイン部285へデジタルゲインが最低値となる増幅信号を送っているか否かで処理が異なる。増幅量決定部396は、音量カウンタ294からカウント信号が入力されると、デジタルゲインが最低値であるか否かの判別をする。すなわち、増幅量決定部396は、ゲイン部285へ増幅信号B4を送信しているかどうか確認する。
増幅量決定部396が増幅信号B4をゲイン部285へ送信している場合(ステップS1521のYES)、アナログゲインを低減し、デジタルゲインを0とする。すなわち、増幅量決定部396は、アンプ275に送信している増幅信号を「5」から1段階下の「4」に変更するとともに、ゲイン部285へ送信している増幅信号をB4からB0へ変更する。これにより、ゲイン部285でのマイナスゲインは0となり、アンプ275によるアナログゲインが1段階低減する。この後、ステップS1506へ戻る。
増幅量決定部396が増幅信号B4をゲイン部285へ送信していない場合(ステップS1521のNo)、すなわち、増幅信号B0〜B3をゲイン部285へ送信している場合、ゲイン部285への増幅信号を1段階上げることで、デジタルゲインを1段階下げる。これにより、ゲイン部285でのデジタルゲインが1段階低減される。例えば、増幅量決定部396が増幅信号B2をゲイン部285へ送信している場合に、カウント信号が入力されると、増幅信号B3をゲイン部285へ送信する。このようにして、デジタルゲインが1段階下げられた後、ステップS1506へ戻る。
実施例2における音量レベルの制御によれば、アンプ275におけるアナログゲインの変更に加えて、デジタルの音データの段階で音量レベルを調節するので、音量の調節幅を細かくすることができ、音量レベルの急激な変化を抑制することができる。これにより、遊技者は音量レベルの変化に気づくことなく遊技に集中することができる。
次に、図29を参照して実施例3に係るパチンコ機10について説明する。図29は、実施例3における音出力制御装置の構成を示すブロック図である。図29において、実施例1または実施例2に示した符号と同一の符号で示した部分は、実施例1または実施例2と同様の構成であるのでここでの説明は省略する。また、以下に記載した以外のパチンコ機10の構成は実施例1または実施例2と同様である。
実施例1および実施例2では、アンプ275の増幅量は音量スイッチ29の設定値に応じて決められ、音データの最大値が閾値を越えた場合に増幅量を低減している。実施例3では、アンプ275に相当するアンプ275’の増幅量は固定値として、デジタルゲイン調整にて音量レベルの増幅量を制御する。また、実施例3の特徴として、音量レベルの増幅量をプラス方向およびマイナス方向のどちらにも調節できる。
実施例3における音量スイッチ29は、「f」の切り替え位置に位置している。切り替え位置「f」の場合、音制御CPU512がスピーカ25から出力される音量レベルを自動制御する。
実施例3における音出力制御装置511は、音制御CPU512と音出力LSI513と、音データROM274と、アンプ275’と音量レベル検出部276’とを備える。音制御CPU512は、実施例1の音制御CPU272と比較して増幅量決定部282の代わりに増幅量決定部514を備える点が異なっており、その他の機能は同様である。
実施例3における増幅量決定部514は、音量スイッチ29から「f」の設定値が入力されていると、音量カウンタ294からのカウント信号の入力に対応して増幅信号を音出力LSI513のゲイン部515へ出力する。増幅量決定部514は、カウンタ294からカウント信号が入力されると、ゲイン部515へ音量レベルを下げる指示を行い、カウンタ294からカウント信号が入力されないと、ゲイン部515へ音量レベルを上げる指示を行う。
実施例3の音出力LSI513は、実施例2の音出力LSI393のゲイン部285の機能を変更した構成である。音データ処理部283において再生された音データがゲイン部515へ入力する。ゲイン部515は、増幅量決定部514の指示に応じて、入力されたデジタルの音データの値(振幅量)を増幅する。図30を用いて、増幅量決定部514からゲイン部285へ送られる増幅信号と増幅量との対応を説明する。実施例3では、ゲイン部515での増幅を21段階に設定している。この21段階の増幅量は、例えば、0dBから40dBまで、2dBごとに増幅信号C0〜C20に対応して設定されている。
実施例3におけるアンプ275’は実施例1におけるアンプ275と同様にアナログアンプであるが、プログラマブルアンプでなくてもよい。すなわち、アンプ275’の増幅量が固定されており、例えば、50dBである。
実施例3における音量レベル検出部276’はピークホールド部291と、リセット部293と、比較部292’と音量カウンタ294とを有する。音量レベル検出部276’は、実施例1の音量レベル検出部276における比較部292に新たに機能が追加されている点が異なっており、その他の機能は同様である。
比較部292’は、実施例1の比較部292と同様に、ピークホールド部291からの入力値が設定された閾値よりも大きいと0Vの電圧信号を判別信号として音量カウンタ294’へ出力する。また、ピークホールド部291からの入力値が、設定された閾値以上の場合、正の電圧信号をゲイン判別信号として音制御CPU512の増幅量決定部514へ出力する。
増幅量決定部514は、音量カウンタ294からカウント信号が入力されると、ゲイン部515へ出力している増幅信号を1つ繰り下げて、繰り下げた増幅信号をゲイン部515へ出力する。また、繰り下げた増幅信号のゲイン値をゲイン最大値と設定し、繰り下げた増幅信号を記憶する。
また、増幅量決定部514は、ゲイン判別信号が入力されると、ゲイン部515へ出力している増幅信号のゲイン値がゲイン最大値であるか否かを判別する。ゲイン部515へ出力している増幅信号のゲイン値が設定されたゲイン最大値であれば、ゲイン部515へ出力している増幅信号を維持する。ゲイン部515へ出力している増幅信号のゲイン値がゲイン最大値でなければ、ゲイン部515へ出力している増幅信号を1つ繰り上げて、繰り上げた増幅信号をゲイン部515へ出力する。
実施例3における音出力制御装置511の動作について、図31を用いて説明する。図31は、実施例3における音出力処理を示すフローチャートである。ステップS1501、ステップS1503からステップS1506、ステップS1508およびスッテプS1509の動作については実施例1と同様であるので、説明を省略する。
ステップS1502’では、音量スイッチ29の設定値を増幅量決定部514が読み込んで、音量スイッチ29の設定値に対応する増幅信号をゲイン部515へ出力する。実施例3では、音量スイッチ29の設定値が「f」であるので、この設定値を読み込んだ増幅量決定部514は、予め定められた増幅信号を初期の増幅信号としてゲイン部515へ出力する。例えば、増幅信号C10を初期の増幅信号として出力する。なお、初期の増幅量をアンプ275’の50dBとする場合は、ステップS1502’を省略してもよい。
ステップS1507’では、比較部292’により、保持された最大値が予め定められた閾値と比較される。保持された最大値が予め定められた閾値以下の場合(ステップS1507’のNo)、ゲイン判別信号が増幅量決定部514へ出力される。保持された最大値が予め定められた閾値よりも大きい場合(ステップS1507’のYes)、判別信号が音量カウンタ294および音制御CPU272へ出力される。この後、実施例1と同様にステップS1508およびステップS1509が実施され、ステップS1530へ進む。
ステップS1530では、実施例1のステップS1510と同様に、音量カウンタ294のカウンタ値が予め定められた回数に到達するか否かで処理が変わる。実施例3では、実施例1と同様に音量カウンタ294に判別信号が3回入力されると、カウント信号が音量カウンタ294から増幅量決定部282へ出力される(ステップS1530のYes)。また、判別信号が入力されても、予め定められた回数に到達していない場合、ステップS1506へ戻る(ステップS1530のNo)。
ステップS1531では、音量カウンタ294のカウンタ値が予め定められた回数に到達したことにより、ゲイン部515でのゲイン低減を行う。すなわち、カウント信号が音量カウンタ294から増幅量決定部514へ出力されると、増幅量決定部514は、ゲイン部515へ出力している増幅信号を1つ繰り下げて、繰り下げた増幅信号をゲイン部515へ出力する。これにより、ゲイン部515での増幅量が低減される。
ステップS1532では、繰り下げられたゲイン値をゲイン最大値に設定する。すなわち、増幅量決定部514はゲイン部515へ繰り下げた増幅信号を出力するとともに、繰り下げた増幅信号を最大増幅信号として記憶する。この後、ステップS1506へ戻る。
比較部292’により、保持された最大値が予め定められた閾値以下と判別された場合、比較部292’からゲイン判別信号が増幅量決定部514へ出力される(ステップS1507’のNo)。次のステップ1533では、ゲイン部515でのゲイン値が増幅量決定部514により設定されたゲイン最大値であるかどうかを判別する。すなわち、増幅量決定部514は、ゲイン部515へ出力している増幅信号が記憶されている最大増幅信号であるか否かを判別する。
ゲイン部515へ出力している増幅信号が記憶されている最大増幅信号である場合(ステップS1533のYes)、ステップS1534で、現状のゲイン値を維持する。すなわち、増幅量決定部514は、ゲイン部515へ出力している現状の増幅信号を維持する。これは、現状よりもゲイン値を上げると、ステップS1507で音量レベルが閾値を超えると判別される可能性があり、これを防止するためである。
ゲイン部515へ出力している増幅信号が記憶されている最大増幅信号でない場合(ステップS1533のNo)、ステップS1534で、ゲイン値を増加する。これは、現状のゲイン値がゲイン最大値ではないので、音量レベルを上げる余地があるからである。すなわち、増幅量決定部514は、ゲイン部515へ出力している現状の増幅信号を1つ繰り上げる。
実施例3における音量レベルの制御によれば、増幅量を低減するだけではなく、増幅量を増加することができるので、音量レベルを自動的に最大レベルに制御することができる。これにより、実施例1における効果に加えて、パチンコ機10の管理者の音量レベル設定を省力化することができる。また、遊技者は自動設定された音量レベルにより快適に音を聞くことができる。
なお、比較部292’からゲイン判別信号を出力する代わりに、増幅量決定部514で、ゲイン部515へ出力する増幅信号を周期的に繰り上げて出力してもよい。すなわち、増幅量決定部514は、カウント信号が入力されないと、現状の増幅信号が最大増幅信号でなければ、増幅信号C0から順に増幅信号C20へ周期的に繰り上げてもよい。
また、音量スイッチ29が「0」から「5」のいずれかの位置に位置する場合は、実施例1または実施例2の構成によって音制御を実施してもよい。すなわち、アンプ275’としてプログラマブルアンプであるアンプ275を採用して、音量スイッチ29の「0」から「5」のいずれかの位置に対応して増幅量を切り替えてもよい。さらに、カウント信号が増幅量決定部514に入力される場合は、実施例1または実施例2と同様にマイナスゲイン調整をアンプ275’またはゲイン部515へ実施してもよい。すなわち、実施例1または2と実施例3の組み合わせた音出力制御装置であれば、管理者が設定した音量スイッチ29の設定値に対応することもできるし、自動音量設定を実施することもできる。
次に、図32を参照して実施例4に係るパチンコ機10について説明する。図32は、実施例4における音出力制御装置521の構成を示すブロック図である。図32において、実施例1〜実施例3に示した符号と同一の符号で示した部分は、実施例1〜実施例3と同様の構成であるのでここでの説明は省略する。また、以下に記載した以外のパチンコ機10の構成は実施例1〜実施例3と同様である。
実施例4は、実施例3の自動音量調節を実現する別の構成である。すなわち、実施例3では、比較部292’の判別結果によって、増幅量の調節を実施しているが、実施例4では、ピークホールド部291が出力する最大値に応じて増幅量の調節を実施する。
実施例4における音量スイッチ29は、「f」の切り替え位置に位置している。切り替え位置「f」の場合、音制御CPU512がスピーカ25から出力される音量レベルを自動制御する。
実施例4における音出力制御装置521は、音制御CPU522と音出力LSI513と、音データROM274と、アンプ275’と音量レベル検出部526とを備える。音制御CPU522は、実施例1の音制御CPU272と比較して増幅量決定部282の代わりに増幅量決定部524を備え、さらに、増幅量算出部525を備える点が異なっているが、その他の機能は同様である。
増幅量算出部525は、音量レベル検出部526のピークホールド部291から出力される最大電圧値と予め定められた閾値との差を算出する。この予め定められた閾値は、最大電圧値として好ましい値を前もって測定しておき、プログラムROM281に保存されている。増幅量算出部525は、さらに、算出した差を基に適切な増幅量を算出し、算出された増幅量からアンプ275’での増幅量を差し引いて、ゲイン部515での増幅量を算出する。実施例4では、アンプ275’での増幅量を実施例3と同様に50dBとするが、これに限らず他の値でもよい。増幅量算出部525で算出された増幅量は増幅量決定部524へ出力される。
増幅量決定部524は、音量スイッチ29から「f」の設定値が入力されていると、増幅量算出部525から入力された増幅量に対応する増幅信号をゲイン部515へ出力する。実施例4では、増幅量と増幅信号との対応として実施例3の増幅信号C0〜C20(図30)を用いるが、これに限らず、より細かく段階分けした増幅信号を用いてもよいし、より粗く段階分けした増幅信号を用いてもよい。
実施例4における音量レベル検出部526は、ピークホールド部291とリセット部293を備える。ピークホールド部291は、アンプ275’から出力されたアナログの音信号の最大値を検出して、音制御CPU522の増幅量算出部525へ出力する。また、音制御CPU272の内部クロックに基づいて、予め定められた周期ごとにリセット信号が音制御CPU272からリセット部293へ入力される。リセット部293は、このリセット信号にしたがってピークホールド部291に保持されている最大値を消去する。
実施例4における音出力制御装置521の動作について、図33を用いて説明する。図33は、実施例4における音出力処理を示すフローチャートである。ステップS1501からステップS1506までの動作については実施例1および実施例3と同様であるので、説明を省略する。
ステップS1541では、収集して保持された最大値と予め定められた閾値との差を増幅量算出部525が算出する。この閾値は、再生される音またはメロディーごとに設定されており、複数個記憶されている。さらに、ステップS1542では、最大値と予め定められた閾値との差を基に、ゲイン部515で増幅する増幅量を増幅量算出部525が算出する。算出された増幅量は増幅量決定部524へ出力される。増幅量決定部524は、算出された増幅量に対応する増幅信号を選択して、選択した増幅信号をゲイン部515へ出力する。この後、ステップS1506へ戻る。
実施例4における音量レベルの制御によれば、増幅量を低減するだけではなく、増幅量を増加することができるので、音量レベルを自動的に適切に制御することができる。これにより、パチンコ機10の管理者は音量レベルの設定の労力を省くことができきる。また、遊技者は自動設定された音量レベルにより快適に音を聞くことができる。
なお、実施例4の構成にパチンコ機10の周囲の音を検出するマイク60を備え、周囲の音環境により音量レベルを調節してもよい。図34は実施例4の構成にマイク60を加えた音出力制御装置531の構成を示すブロック図である。
音制御CPU532は、実施例4の音制御CPU522にさらに周囲音量判別部535を備える。周囲音量判別部535は、マイク60から入力される周囲の音量レベルを予め定められた2つの閾値と比較することで、周囲の音環境を「静」・「普通」・「騒」の3段階に判別する。一方の閾値を閾値Aとし、他方の閾値を閾値Bとする。閾値Aは閾値Bよりも値が小さい。閾値Aは、「静」または「普通」の判別に用いられる。閾値Bは「普通」または「騒」の判別に用いられる。
検出された周囲の音量レベルが閾値Aよりも小さい場合、周囲音量判別部535は周囲の音環境を「静」と判別する。これにより、増幅量決定部534は、増幅量算出部525が算出した増幅量に1より大きい値の増幅係数を乗算して算出した増幅量に対応する増幅信号をゲイン部515へ出力する。増幅係数を乗算する代わりに、増幅量算出部525が算出した増幅量に予め定められた増幅量を足してもよい。すなわち、「静」と判別された場合は、増幅量が通常よりも大きくなり大きめの音量がスピーカ25から出力される。
検出された周囲の音量レベルが閾値A以上閾値B以下の場合、周囲音量判別部535は「普通」と判別する。これにより、増幅量算出部525が算出した増幅量に対応する増幅信号を増幅量決定部534がゲイン部515へ出力する。
検出された周囲の音量レベルが閾値Bよりも大きい場合、周囲音量判別部535は「騒」と判別する。これにより、増幅量決定部534は、増幅量算出部525が算出した増幅量に0より大きく1より小さい値の増幅係数を乗算して算出した増幅量に対応する増幅信号をゲイン部515へ出力する。増幅係数を乗算する代わりに、増幅量算出部525が算出した増幅量に予め定められた増幅量を減算してもよい。すなわち、「騒」と判別された場合は、増幅量が通常よりも小さくなり、小さめの音量がスピーカ25から出力される。
周囲の音環境が「静」の場合、通常よりも大きい音量の音がスピーカ25から流れるので、遊技者は大音量で楽しむことができる。特に大当たりすると、通常より大きい音量のメロディーが流れるので、周囲で遊技する遊技者の数が少なくても、他の遊技者の注目を浴びることができ、遊技者の興趣性が向上する。また、周囲の音環境が「普通」の場合、通常の音量の音およびメロディーが流れる。
周囲の音環境が「騒」の場合、ホール内が遊技者で混んでる場合でも、個々のパチンコ機10から出力される音量が低減されるので、各パチンコ機10から出力される総音量、すなわち、ホール全体の音量が低減される。これにより、それぞれの遊技者が各パチンコ機10からの総量としての過度な音量の音を聞くことを低減することができる。
なお、周囲音量判別部535が判別する周囲の音環境は3段階でなくても、「静」と「普通」、「普通」と「騒」、または「静」と「騒」の2段階でもよいし、3段階よりも多い数の段階に判別してもよい。また、増幅係数は、それぞれの音環境の段階に応じて調整してもよい。
次に、図35を参照して実施例5に係るパチンコ機10について説明する。図35は、実施例5における音出力制御装置541の構成を示すブロック図である。図35において、実施例1〜4に示した符号と同一の符号で示した部分は、実施例1〜4と同様の構成であるのでここでの説明は省略する。また、以下に記載した以外のパチンコ機10の構成は実施例1〜4と同様である。
実施例1〜3における音量レベル検出部276は、比較部292を1個有している。実施例5では、音量レベル検出部546は2個の比較部292’、547を有している。2個の比較部292’、547を有しているので、音量レベルを2つの閾値を用いて判別することができる。
実施例5における音出力制御装置541は、音制御CPU542と音出力LSI513と、音データROM274と、アンプ275’と音量レベル検出部546とを備える。実施例5における音出力制御装置541は、実施例3における音出力制御装置511に比較部547が加わった構成である。
音制御CPU542は、実施例3の音制御CPU272と比較して増幅量決定部282の代わりに増幅量決定部544を備える点が異なっており、その他の機能は同様である。増幅量決定部544は、カウント信号の入力により増幅信号の出力を制御することに加えて、第2比較部547から比較判別信号が入力されるとゲイン部515へ増幅量を低減するように指示する。すなわち、ゲイン部515へ出力している増幅信号の段階を下げる。
音量レベル検出部546は、実施例3における音量レベル検出部276に第2比較部547が加えられた構成である。
第1比較部292’において音信号の最大値と比較される第1閾値は、音割れが発生しない音量レベルの上限値であり、実施例1〜3における比較部292の閾値と同じである。実施例5では、第1閾値は、大当たり等のイベントが発生していない通常の状態での音量レベルの上限値として用いられる。
もう一方の第2比較部547において音信号の最大値と比較される第2閾値は、スピーカ25が破損しない程度の音量レベルの上限値であり、第1閾値よりも大きい値である。したがって、第2閾値では、少しながら音割れが発生する。第2閾値は、大当たり等のイベントが発生している際の音量レベルの上限値として用いられる。
実施例5における音出力制御装置541の動作について、図36を用いて説明する。図36は、実施例5における音出力処理を示すフローチャートである。ステップS1501からステップS1506までの動作については実施例3と同様であるので、説明を省略する。
ステップS1551では、保持された最大値と第2閾値とを比較する。すなわち、第2比較部547が保持された最大値と第2閾値とを比較して、保持された最大値が第2閾値よりも大きい場合(ステップS1551のYes)、比較判別信号を音制御CPU272へ出力する。ステップS1552では、比較判別信号が増幅量決定部544に入力されると、音信号の増幅量を低減する。例えば、増幅信号を1段階下げてもよいし、2段階またはさらにそれ以上の段階下げてもよい。この後、ステップS1506へ戻る。ステップS1552と並行してステップS1553では、比較判別信号が第2比較部547から音制御CPU542に入力されると、ピークホールド部291に保持されている最大値を消去するように音制御CPU542からリセット部292へリセット信号が出力される。
ステップS1551に戻って、保持された最大値が第2閾値以下の場合(ステップS1551のNo)、ステップS1554にて、保持された最大値と第1閾値とを比較する。すなわち、第1比較部292’が保持された最大値と第1閾値とを比較する。ステップS1554の処理は、実施例3のステップS1507’の処理と同様であり、ステップS1508〜ステップS1510も、実施例1〜3と同様であるので、ここでの説明を省略する。
ステップS1555において、大当たり等のイベントが発生しているかどうかによって異なる音量制御を実施する。すなわち、増幅量決定部544は、大当たり等のイベントが発生している場合(ステップS1555のYes)、増幅量低減の処理を行うことなくステップS1506へ戻る。大当たり等のイベントが発生していない場合(ステップS1555のNo)、ステップS1556にて実施例3のステップS1531と同様に増幅量低減の処理を行う。ここで判別される対象となるイベントは、大当たりだけでもよいし、さらにスーパーリーチを加えてもよいし、他のイベントも対象としてもよい。
これにより、遊技者の耳障りとならない程度の音割れを発生させることができ、音割れをスピーカ25から出力される音の演出とすることができる。例えば、大当たり時に、音割れが発生する程度に大音量の音がスピーカ25から出力されるので、遊技者の興趣性が向上する。音割れが発生する程度の大音量の音が出力されるにもかかわらず、第2閾値にて、さらに過度の音量が出力されるのを防止しているので、スピーカ25の破損の防止をすることができる。また、大当たりイベント発生に限らず、リーチやスーパーリーチのイベント発生時に音割れが発生する構成でもよい。これにより、遊技者の期待感が高まり、より楽しく遊技することができる。
また、表示される画像の種類すなわち音信号の種類ごとに、第1閾値を用意してもよい。表示される画像に応じて音量の最大値が変わるので、スピーカ25から聞こえる音の変化をはっきり認識することができる。これにより、遊技者の興趣性が向上する。また、増幅量決定部544は、第2比較部547の判別結果による増幅量の低減量よりも第1比較部292’の判別結果による増幅量の低減量の方が小さい制御でもよい。値の小さい第1閾値の比較結果による低減量よりも値の大きい第2閾値の比較結果による低減量の方が大きいので、スピーカ25の破損等を早急に回避することができる。
本発明は、上記実施例のものに限らず、次のように変形実施することができる。
図37は、実施例2を変形実施した音出力制御装置を示す図である。変形例における音出力制御装置391’は、実施例2における音出力制御装置391に、音データ処理部283から出力されたデジタルの音信号の大きさが適切かどうかを判別する判別部276を有する。
音データROM274に記憶されている音データが読みだされ、音データ処理部283にて再生される過程で、音信号の音量情報のデータ部分にノイズが混入し、音量データが過剰に大きな値を有する場合がある。判別部276は、音データ処理部283から出力される音信号を入力し、予め定められた閾値以上の音量データを有する場合、異常と判別し、異常の判別信号を増幅量決定部396’に出力する。入力された音信号の音量データが予め定められた閾値に満たない場合、正常と判別し、判別部276からは何も信号が出力されない。
音制御CPU392’は、実施例2の音制御CPU392において、増幅量決定部396の代わりに増幅量決定部396’を有する構成である。増幅量決定部396’は実施例2における増幅量決定部396にさらに以下の機能を有する。増幅量決定部396’は、判別部276から異常の判別信号が入力されると、ゲイン部285’へ音量レベルを下げる第2の音量低減指示を出す。
音出力LSI393’は、実施例2の音出力LSI393においてゲイン部285の代わりにゲイン部285’を有する構成である。ゲイン部285’は実施例2におけるゲイン部285にさらに以下の機能を有する。ゲイン部285’は、増幅量決定部396’から第2の音量低減指示が入力されると、予め定められた段階のマイナスゲインの増幅量が一定時間選択される。
これにより、音量データにノイズなどが混入し音量データのデータ値が異常な場合、判別信号が増幅量決定部396’に出力され、増幅量決定部396’からゲイン部285’にマイナスゲインの指示が出力されることで、音信号がデジタル信号の段階で、過剰な音量が発生しないように制御することができる。
従来であると、音データROM274に記憶されている音データの音量レベルが適正であっても、ノイズが混入することで急に金きり音が発生する場合がある。判別部276により、デジタルの音データの音量レベルを判別することで、音信号の音量の増幅前に音データの音量レベルを制御することができる。また、ノイズの混入は偶発的に発生することが多く、マイナスゲインが一定時間実施されることで、ノイズが混入したときだけ音量制限することがきる。これにより、音量が過度に低減されることがなく遊技者は快適にメロディを聞くことができる。なお、ノイズ混入が定常的に発生している場合にも、判別部276が音量データの異常を判別し続けるので、音量制限を維持することができる。なお、判別部276は他の実施例においても備えてもよい。
<上記各実施例から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施例から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下においては、理解しやすくするため、上記各実施例において対応する構成を括弧書きで示すが、この括弧書きで示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.音を出力する遊技機において、
音信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器の増幅量を制御する音制御部と、
増幅された前記音信号の最大値を保持する保持部とを備え、
保持された前記最大値と予め定められた閾値とを基に、前記音制御部は前記増幅量を制御することを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、増幅された音信号の最大値と予め定められた閾値とを基にして、増幅量を制御するので、遊技者は快適な増幅による音を聞くことができる。
特徴A2.保持された前記最大値と予め定められた前記閾値とを比較する比較部を備え、前記比較部による前記最大値が前記閾値より大きい判別結果に基づいて、前記音制御部は前記増幅量を低減することを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、増幅された音信号の最大値を予め定められた閾値と比較し、閾値を越える音信号が検出されると、音信号の増幅量を低減するフィードバック制御を実施する。これにより、遊技者は過剰な増幅による耳障りな音を聞かなくてもよい。
特徴A3.前記最大値を消去するリセット部を備え、前記比較部による前記最大値が前記閾値より大きい判別結果に基づいて前記最大値が消去されることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、比較部にて音信号の最大値が閾値より大きいと判別されると、リセット部が最大値を消去する。これにより、ピークホールド部が新たに音信号の最大値を保持することで、閾値より大きい最大値を再び検出することができる。
特徴A4.前記最大値を消去するリセット部を備え、前記最大値は予め定められた周期ごとに消去されることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A4によれば、保持された音信号の最大値が周期的に消去されるので、ピークホールド部が新たに音信号の最大値を保持することができ、閾値以上の最大値を再び検出することができる。
特徴A5.前記比較部による前記最大値が前記閾値より大きい判別回数をカウントするカウント部を備え、
前記カウント部によりカウントされた判別回数が予め定められた期間内に予め定められた回数に達すると、前記音制御部は前記増幅量を低減することを特徴とする特徴A2からA4のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A5によれば、比較部にて音信号の最大値が閾値以上であると判別された回数をカウントし、予め定められた期間内に予め定められた回数カウントされたことをトリガとして音制御部が増幅量を低減することで、ノイズの混入など偶発的に音信号の最大値が閾値を越える場合に音信号が低減されるのを防止することができる。
特徴A6.音データが記憶されている記憶部と、
前記音データを基に前記音信号を再生する音再生部とを備えることを特徴とする特徴A2からA5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A6によれば、記憶部に記憶されている音データを基に音再生部が音信号を再生する。上述した発明により、記憶部に記憶されている音データの録音レベルにバラツキが生じていても、再生された音信号を適切に増幅することができる。
特徴A7.増幅された前記音信号を出力するスピーカを備えることを特徴とする特徴A2からA6のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A7によれば、増幅された音信号がスピーカから出力される。本願発明によれば、スピーカに入力される音信号は過剰な増幅を抑制した音信号であるので、スピーカの破損を防ぐことができ、経年劣化を低減することができる。
特徴A8.前記増幅量を設定する音量設定部を備えることを特徴とする特徴A2からA7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A8によれば、遊技機管理者は、音量設定部により希望する音量レベルを設定することができる。遊技者は音制御部による増幅量の制御がない場合、音量設定部により設定された増幅量により音を快適に楽しむことができる。
特徴A9.前記増幅器は、デジタルの音信号を増幅するデジタルアンプとアナログの音信号を増幅するアナログアンプであることを特徴とする特徴A2からA8のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A9によれば、音信号の増幅をデジタル信号の段階とアナログ信号の段階と2つの段階で実施することができる。これにより、音信号の増幅量の調節を細かくすることができる。
上記特徴A2〜A9の発明は、以下の課題に対しても効果的である。
従来の遊技機では、メモリに保管されている音データは、それぞれ単独で作成されて記憶されている。これにより、メモリに記憶されている各音データの音量基準レベルにバラツキが生じている。音データによって、同じ増幅量であっても、音出力レベルが過剰になる場合がある。音出力が過剰であると、コーン紙25aの振動によりエッジ25bが破損してしまいスピーカ25から音出力ができなくなる。
また、音量が上がるにつれて、スピーカ25への出力電圧レベルが大きくなり、スピーカ25の制限値を超えてしまうと音割れが発生し、クリアな音質が失われる。これにより、遊技者はクリアなメロディを聞くことができない。
特徴A10.保持された前記最大値と予め定められた閾値との差を算出し、前記差を基に増幅量を算出する増幅量算出部とを備え、
前記音制御部は前記増幅量算出部が算出した前記増幅量に基づいて前記増幅量を制御する
ことを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A10によれば、増幅された音信号の最大値が予め定められた閾値とどれだけ差があるかを算出し、その差を基に増幅量を算出する。これにより、増幅された音信号の最大値を参照して増幅量を適切に調整するので、遊技者は快適に音を聞くことができる。また、遊技機が音量を自動的に調整するので、遊技機管理者の負担が軽減される。
特徴A11.前記音制御部は、さらに、前記音信号の種類に応じて前記増幅量を制御することを特徴とする特徴A10に記載の遊技機。
特徴A11によれば、音制御部は、音信号の最大値と閾値との差に加えて、音信号の種類に応じて増幅量を調節することができるので、演出内容に応じて遊技者は快適に音を聞くことができる。
特徴A12.前記遊技機の周囲環境の音を検出するマイクを備え、
前記音制御部は、さらに、前記マイクにより検出された周囲環境の音量レベルに応じて、前記増幅量を制御することを特徴とする特徴B1またはB2に記載の遊技機。
特徴A12によれば、音制御部は、さらに、周囲環境の音量レベルに応じて増幅量を調節することができるので、周囲環境の音状況に応じて遊技者は快適に音を聞くことができる。
特徴A13.前記マイクにより検出された周囲環境の音量レベルが予め定められた閾値より小さい判別結果を基に、前記音制御部は、前記増幅量算出部が算出した前記増幅量を増加することを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
特徴A13によれば、周囲環境が静かである場合、増幅量を大きくすることで、音をより目立たせることができる。これにより、周囲の注目をより受けることができるので、遊技者の興趣性をより向上することができる。
特徴A14.前記マイクにより検出された周囲環境の音量レベルが予め定められた閾値より大きい判別結果を基に、前記音制御部は、前記増幅量算出部が算出した前記増幅量を低減することを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
特徴A14によれば、周囲環境が騒がしい場合、増幅量を抑制することで、個々の遊技機の音量を抑制することができる。これにより、ホール全体音量を抑制することができるので、遊技者がホールに滞在することでの耳の疲れを抑制することができる。
上記特徴A10〜A14の発明は、以下の課題に対しても効果的である。
従来の遊技機では、メモリに保管されている音データは、それぞれ単独で作成されて記憶されている。これにより、メモリに記憶されている各音データの音量基準レベルにバラツキが生じている。音データによって、同じ増幅量であっても、音出力レベルが過剰になる場合がある。音出力が過剰であると、コーン紙25aの振動によりエッジ25bが破損してしまいスピーカ25から音出力ができなくなる。
スピーカから出力される音量がどの程度過剰なのか、遊技機の管理者は各遊技機ごとに把握することは困難である。また、管理者が多くの遊技機の音量設定することは大変な労力を必要とする。
<特徴B群>
特徴B1.音を出力する遊技機において、
音信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器の増幅量を制御する音制御部と、
増幅された前記音信号の最大値を周期的に保持する保持部と、
保持された前記最大値と予め定められた第1閾値とを比較する第1比較部と、
前記第1閾値よりも大きい予め定められた第2閾値と前記最大値とを比較する第2比較部とを備え、
前記第1比較部および前記第2比較部による判別結果に基づいて、前記音制御部は前記増幅量を低減することを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、音量制限を2段階とすることで、より高精度な音量制御を実施することができる。すなわち、2つの閾値を用いることで、例えば、スピーカに過大な負荷がかかるの防止するのと、音割れが発生するのを防止するのと2段階の制御を実施することができる。また、スピーカに過大な負荷がかからない程度の微小な音割れを発生させることができるので、勢いのある演出効果を生じさせることもできる。
特徴B2.前記音制御部は、前記音信号の種類と前記第1比較部または前記第2比較部の判別結果とに応じて前記増幅量を制御することを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、音信号の種類に応じて増幅量を制御することができる。これにより、演出に応じて音割れを発生させるかどうか制御することができる。例えば、大当たりの時だけ音割れを発生させることができ、遊技者に高揚感を生じさせることができる。
特徴B3.前記音制御部は、前記第2比較部の判別結果による増幅量の低減量よりも前記第1比較部の判別結果による増幅量の低減量の方が小さいことを特徴とする特徴B1またはB2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、小さい閾値の比較結果による低減量よりも大きい閾値の比較結果による低減量の方が大きいので、スピーカの破損等を早急に回避することができる。
上記特徴B群の発明は、以下の課題に対して効果的である。
従来の遊技機では、メモリに保管されている音データは、それぞれ単独で作成されて記憶されている。これにより、メモリに記憶されている各音データの音量基準レベルにバラツキが生じている。音データによって、同じ増幅量であっても、音出力レベルが過剰になる場合がある。音出力が過剰であると、コーン紙25aの振動によりエッジ25bが破損してしまいスピーカ25から音出力ができなくなる。
しかしながら、少し程度の音割れが発生する方が勢いのある演出効果となり、遊技機の管理者および遊技者が好む場合もある。そこで、スピーカの破損を避けつつ音割れを発生させることが望ましい。
なお、本明細書に開示する種々の発明に関して、全ての構成要素について種々の組み合わせが可能であり、他の構成要件がなくても単独で発明として成立する点に留意されたい。
以上のように、この発明は、パチンコ機等の遊技機に適している。
10 … パチンコ機(遊技機)
542 … 音制御CPU(音制御部)
275’ … アンプ(増幅器)
291 … ピークホールド部(保持部)
292’… 第1比較部
547 … 第2比較部

Claims (1)

  1. 音を出力する遊技機において、
    音信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の増幅量を制御する音制御部と、
    増幅された前記音信号の最大値を周期的に保持する保持部と、
    保持された前記最大値と予め定められた第1上限閾値とを比較する第1比較部と、
    前記第1閾値よりも大きい予め定められた第2上限閾値と前記最大値とを比較する第2比較部とを備え、
    前記音信号の種類と前記第1比較部および前記第2比較部による判別結果に基づいて、前記音制御部は前記増幅量を低減することを特徴とする遊技機。
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