JP6238606B2 - 眼科手術器具および眼科手術器具の製造方法 - Google Patents

眼科手術器具および眼科手術器具の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6238606B2
JP6238606B2 JP2013146382A JP2013146382A JP6238606B2 JP 6238606 B2 JP6238606 B2 JP 6238606B2 JP 2013146382 A JP2013146382 A JP 2013146382A JP 2013146382 A JP2013146382 A JP 2013146382A JP 6238606 B2 JP6238606 B2 JP 6238606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
brush
surgical instrument
ophthalmic surgical
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013146382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015016203A (ja
Inventor
健司 染谷
健司 染谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2013146382A priority Critical patent/JP6238606B2/ja
Publication of JP2015016203A publication Critical patent/JP2015016203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6238606B2 publication Critical patent/JP6238606B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、眼科手術に用いられる眼科手術器具とその製造方法に関する。
眼科手術の一つに硝子体手術がある。硝子体手術は、新生血管が増殖した結果、網膜だけではなく硝子体にまで血管が形成された段階で行われる手術である。この硝子体手術は、たとえば、増殖糖尿病網膜症、増殖硝子体網膜症、黄斑円孔、黄斑上膜、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫等の難治性眼疾患の治療のために行われる。硝子体手術には、種々の眼科手術器具が使用される。
硝子体手術で使用される眼科手術器具は、20〜27ゲージ(G)程度の太さの中空のニードルを用いて構成される眼内挿入部と、術者が手指で持つための柄となるハンドル部とを備えたものが多い。この種の眼科手術器具は、眼内挿入部とハンドル部の各中心軸が同軸となるような状態で、ハンドル部の一端側から眼内挿入部が真っ直ぐに延びるように取り付けられて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような眼科手術器具の一つとして、バックフラッシュニードルがある(たとえば、特許文献2の段落0011を参照)。バックフラッシュニードルは、網膜剥離時に眼内に残存する硝子体や網膜に癒着した血液などを吸引によって除去するために使用される手術器具である。このバックフラッシュニードルを使用して、網膜に癒着した血液を吸引する場合は、バックフラッシュニードルの先端が網膜に触れることがある。その際、網膜に多大なダメージを与えないよう、眼内挿入部のニードルの先端部にブラシが取り付けられている。このブラシは、適度な柔軟性を有するもので、ニードルの先端部に接着により取り付けられている。
バックフラッシュニードルを硝子体手術で使用する場合は、眼球の強膜に装着されたトロカールカニューレの穴を通して、バックフラッシュニードルの眼内挿入部を眼内に挿入する。このとき、トロカールカニューレの狭い穴に眼内挿入部を挿入することになる。このため、眼内挿入部の先端をトロカールカニューレの穴部に挿入しにくかったり、挿入の際にニードル先端のブラシを変形させたりするおそれがある。そこで、バックフラッシュニードルの眼内挿入部(ニードル)の先端部において、ブラシを出し入れ可能に構成したものも知られている(たとえば、特許文献3参照)。
特表2008−500841号公報 特開2010−99208号公報 米国特許第7338477号明細書
しかしながら、上記従来の技術においては、次のような問題があった。
すなわち、バックフラッシュニードルのニードルの先端部にブラシを接着により取り付けたものでは、ニードルの内周面にブラシの外周面を接着しているため、ブラシの内径(開口径)が、ニードルの内径よりもブラシ自身の厚み寸法分だけ小さくなる。したがって、たとえば、25G(外径0.5mm)程度のニードルにブラシを設けて、網膜に癒着した血液を吸引する場合は、吸引口が小さすぎて吸引効率が著しく低下してしまう。
特に、眼内挿入部の先端部においてブラシを出し入れ可能に構成したものでは、ニードルの内周面とブラシの外周面との間に隙間を設ける必要がある。このため、ブラシの内径が一層小さくなり、その分だけ吸引効率が低下してしまう。
また、吸引効率を上げるためには、ブラシの肉厚寸法を小さくし、これによってブラシの内径を拡大することが有効である。しかし、ニードルの内周面にブラシの外周面を接着する構成では、必然的にニードルの内径とブラシの外径が同じ寸法になるため、ブラシの肉厚を薄くするにも限界がある。具体的には、ブラシの肉厚寸法を小さくするために、ブラシの内径をニードルの外径に近づけていくと、それにしたがってブラシが薄くなり、ブラシ自身の剛性が低下する。このため、ブラシの肉厚寸法が所定寸法を下回ると、ニードルの先端部から突出するブラシ部分が過度に変形しやすくなる。その結果、たとえば、バックフラッシュニードルの使用に際して、網膜の表面をブラシで掃く(なでる)ときに、ブラシの形状がつぶれてしまい、かえって吸引効率が悪化するおそれがある。
このため、従来においては、ブラシの肉厚寸法を少なくとも0.10mm程度確保している。ただし、このようにブラシの肉厚を確保すると、たとえば網膜の表面をブラシで掃くときに、網膜にダメージを与えるおそれがある。この点を考慮して従来では、ブラシの先端側に複数のスリットを形成することにより、ブラシの先端側に適度な柔軟性を付与している。これにより、網膜の表面をブラシで掃いたときに、網膜に与えるダメージを軽減することができる。ただし、吸引効率の低下という問題が残ってしまう。
本発明の主な目的は、眼内挿入部を眼内に挿入して眼科手術器具を使用する場合に、ブラシの過度の変形を抑制しつつ、吸引効率を向上させることができる技術を提供することにある。
本発明の第1の態様は、
眼科手術に用いられる眼科手術器具であって、
前記眼科手術の際に眼内に挿入される眼内挿入部を備え、
前記眼内挿入部は、中空のニードルと、該ニードルの先端部に設けられた筒状のブラシとを有し、
前記ブラシは、前記ニードルの先端部から突出する突出部分と、前記ニードルの内周側に固定される固定部分とを含み、
前記ニードルは、該ニードルの先端側の周壁に貫通部を有し、
前記ブラシの固定部分には、前記貫通部を埋め込む埋め込み部が形成され、
前記ニードルと前記ブラシは、前記貫通部と前記埋め込み部により一体的に結合され、
前記固定部分において前記埋め込み部が存在する部分の厚み寸法はそれ以外の部分の厚み寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする眼科手術器具である。
本発明の第2の態様は、
前記ニードルと前記ブラシは、インサート成形により一体的に結合されている
ことを特徴とする上記第1の態様に記載の眼科手術器具である。
本発明の第3の態様は、
前記ブラシの突出部分が先細状に形成されている
ことを特徴とする上記第1または第2の態様に記載の眼科手術器具である。
本発明の第4の態様は、
前記ブラシの先端側は、前記突出部分の基端から先端に向かって外径が徐々に小さくなるようにテーパーを付けて形成されるとともに、前記基端の外径が前記ニードルの外径と等しく設定されている
ことを特徴とする上記第1〜第3の態様のいずれかに記載の眼科手術器具である。
本発明の第5の態様は、
中空のニードルと、該ニードルの先端部に設けられた筒状のブラシとを有し、眼科手術の際に眼内に挿入される眼内挿入部を備える眼科手術器具の製造方法であって、
前記ニードルの先端側の周壁に貫通部を形成し、前記貫通部を樹脂で満たすようにインサート成形により前記ブラシを形成する
ことを特徴とする眼科手術器具の製造方法である。
本発明によれば、眼内挿入部を眼内に挿入して眼科手術器具を使用する場合に、ブラシの過度の変形を抑制しつつ、吸引効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るバックフラッシュニードルの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るバックフラッシュニードルの主要部を示すもので、図中(A)は眼内挿入部の先端部分を拡大した部分断面図であり、図中(B)はC−C断面図である。 従来のバックフラッシュニードルの眼内挿入部の要部を拡大した部分断面図である。 インサート成形を用いたバックフラッシュニードルの製造方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態にバックフラッシュニードルの主要部として、眼内挿入部の先端部分を拡大した部分断面図である。 眼科手術器具の好ましい態様の一つを説明する図である。
以下、図面に基づき本発明に係る眼科手術器具について説明する。
本実施形態では、眼科手術器具としてバックフラッシュニードルを例に挙げて、以下の順序で項分けをして説明を行う。
1.本実施形態のバックフラッシュニードルの構成
2.本実施形態のバックフラッシュニードルの製造方法
3.眼科手術の概要
4.本実施形態の効果
5.他の実施の形態
6.変形例等
<1.本実施形態のバックフラッシュニードルの構成>
図1は本発明の実施形態に係るバックフラッシュニードルの構成を示す図である。
図示したバックフラッシュニードル1は、本発明が適用される眼科手術器具の一例となるもので、大きくは、眼内挿入部2と、ハンドル部3と、連結部4と、接続部5と、を備えている。
(眼内挿入部)
眼内挿入部2は、眼科手術の際に眼内に挿入される部分である。眼内挿入部2は、全体に真っ直ぐに形成されている。眼内挿入部2は、これを眼内に挿入した状態で灌流液の排出や眼内物質の吸引等を行えるように中空になっている。眼内挿入部2は、眼球の強膜に装着されるトロカールカニューレの穴を通して眼内に挿入される。
眼内挿入部2は、中空のニードル2aと、筒状のブラシ2bとを有している。ニードル2aは、たとえば、金属などの硬質の材料を用いて、細長い中空の針状に形成されている。ニードル2aの外径は、たとえば0.50mm(25G)に設定されている。ブラシ2bは、ニードル2aの先端部に設けられている。ブラシ2bは、たとえば、ゴム状弾性を有するシリコーン樹脂など軟質の材料を用いて形成されている。ブラシ2bは、上述したトロカールカニューレの穴を通して眼内挿入部2を眼内に挿入し、その状態でブラシ2bの先端部を眼底の網膜等に接触させたときに、網膜等にダメージを与えないようにするために、ニードル2aの先端部に設けられたものである。ニードル2aとブラシ2bは、インサート成形により一体的に結合されている。両者の結合構造については後段で詳しく説明する。
(ハンドル部)
ハンドル部3は、硝子体手術を行う術者が手指で持つための柄となる部分である。ハンドル部3は、その外形が真っ直ぐに延びる棒状に形成されている。また、ハンドル部3は、棒状部分が中空構造を有しており、眼内挿入部2を通じて流体を吸引または排出するための流体通路3aを内蔵している。つまり、ハンドル部3は、術者が持ち易い外形形状の筒状(たとえば円筒状)に形成されており、その筒内に流体通路3aを内蔵している。流体通路3aは、たとえば樹脂製のチューブによって形成することが可能である。具体的には、流体通路3aをシリコーンチューブなどによって形成することが可能である。
ハンドル部3の構成筒には、その一部分に、内蔵する流体通路3aを露出させるための窓部3bが設けられている。窓部3bにおいては、流体通路3aが外方に膨出するように露出している。そして、窓部3bによる流体通路3aの露出部分には、調整弁3cが設けられている。調整弁3cは、ハンドル部3を持つ術者の指で流体の吸引圧または排出圧を調整するための弁である。調整弁3cは、流体通路3aの内外を連通させる開口を有しており、その開口を術者の指で塞いだ状態で流体通路3aを潰す方向に押圧したり、あるいはその開口を開放したりすることにより、流体通路3a内の流体の吸引圧または排出圧を調整可能に構成されている。
なお、ハンドル部3には、術者が手指で持つことを考慮した外形加工(たとえば手指が滑りにくくするための加工)が施されていてもよい。
(連結部)
連結部4は、眼内挿入部2とは反対側のハンドル部3の端縁から延びるように形成されている。連結部4は、ハンドル部3が内蔵する流体通路3aと灌流吸引装置等の外部装置またはシリンジ等の外部器具(ただし、いずれも不図示)との間を連結するためのものである。なお、連結部4については、流体通路3aと外部装置または外部器具との連結が不要である場合には、具備しなくてもよい。
(接続部)
接続部5は、眼内挿入部2とハンドル部3を接続する部分である。この接続部5の介在によって、眼内挿入部2とハンドル部3は、一体に形成された一つのバックフラッシュニードル1を構成している。また、接続部5は、流体を吸引または排出するための流体通路5aを内蔵している。この流体通路5aは、一端が眼内挿入部2に連通しており、他端がハンドル部3の流体通路3aに連通している。したがって、バックフラッシュニードル1を用いて灌流液の排出や眼内物質の吸引等を行う場合は、それらの排出や吸引等が、眼内挿入部2、流体通路3a,5aおよび連結部4を通じて行われる。
接続部5は、眼内挿入部2の中心軸A2と、筒状(外形棒状)に形成されたハンドル部3の中心軸A3とが、互いに非同軸となるように、眼内挿入部2とハンドル部3を接続している。ここで「非同軸」とは、各中心軸A2,A3が一致しないこと(すなわち同軸ではないこと)をいう。
接続部5は、眼内挿入部2とハンドル部3の間を略クランク状に接続している。ここで「略クランク状」とは、複数箇所の屈曲部を有し、かつ、屈曲方向が互いに反する方向である屈曲部を含む形状をいう。したがって、「略クランク状」は、直角に曲がる屈曲部が二つ交互に繋がるクランク形状に限らず、当該クランク形状の他に、たとえば直角以外の角度で曲がる屈曲部を有するもの、反する方向に曲がる各屈曲部における屈曲角度が互いに相違するもの、三つ以上の屈曲部を有するもの等も含む。
ただし、本発明に係る眼科手術器具は、眼内挿入部2の中心軸A2とハンドル部3の中心軸A3とが互いに同軸であるバックフラッシュニードルにも適用可能である。
図2(A)は眼内挿入部の先端部分(図1のE部)を拡大した部分断面図であり、同(B)はC−C断面図である。
眼内挿入部2を構成するニードル2aとブラシ2bは、インサート成形により一体化されている。以下に、インサート成形により実現されるニードル2aとブラシ2bの結合構造について説明する。
ニードル2aは、眼内挿入部2の中心軸方向の一方から他方にわたって外径および内径が一様な中空の針状に形成されている。ニードル2aの先端側には複数の貫通部6が形成されている。各々の貫通部6は、ニードル2aの周壁を厚み方向(直径方向)に貫通する状態で形成されている。すなわち、各々の貫通部6は、ニードル2aの周壁の一部に貫通穴として形成されている。また、各々の貫通部6は、たとえば、円周方向に90°間隔で形成されるとともに、眼内挿入部2の中心軸方向に位置をずらして合計8つ形成されている。ただし、各々の貫通部6の形状や位置関係などは任意に設定又は変更が可能である。たとえば、貫通部6の形状については、円形、楕円形(長穴)、多角形、星形、溝形状など、種々の形状を採用可能である。また、各々の貫通部6の位置関係についても、円周方向に等間隔で2つ、3つ、または5つ以上設けてもよい。
ブラシ2bは、眼内挿入部2の中心軸方向の一方から他方にわたって一様な内径を有している。ブラシ2bは、構造的には一体の成形品であるが、機能的にみると眼内挿入部2の中心軸方向において2つの部分に分かれている。一つは、ニードル2aの先端部から突出する突出部分7であり、もう一つは、ニードル2aの内周側に固定される固定部分8である。ブラシ2bの突出部分7は、バックフラッシュニードル1の使用に際して眼内挿入部2を眼内に挿入したときに、必要に応じて、眼底の網膜等に接触させられる部分である。ブラシ2bの固定部分8には、ニードル2aの貫通部6を埋め込むかたちで突状の埋め込み部9が形成されている。埋め込み部9は、ブラシ2bの固定部分8の外周面上に複数設けられている。各々の埋め込み部9の寸法、形状、位置関係は、上述した貫通部6の寸法、形状、位置関係に対応している。
埋め込み部9の一面(外面)9aは、ニードル2aの貫通部6を通して外側に露出し、この露出した面9aがニードル2aの外周面と面一に配置されている。また、埋め込み部9の形成部位を除く固定部分8の外周面は、ニードル2aの内周面に密着している。このため、ブラシ2bの固定部分8の厚み寸法(肉厚寸法)は、埋め込み部9が存在する部分とそれ以外の部分で異なる寸法になっている。具体的には、ブラシ2bの固定部分8において、埋め込み部9が存在する部分の厚み寸法T1は、それ以外の部分(埋め込み部9が存在しない部分)の厚み寸法T2よりも大きく設定されている。また、ニードル2aの貫通部6とこれを埋め込むブラシ2bの埋め込み部9の存在により、両者(2a,2b)が一体的に結合されている。ここで記述する「一体的に結合」とは、眼内挿入部2の中心軸方向でニードル2aとブラシ2bが互いに引っ掛かり、かつ、眼内挿入部2の中心軸方向と交差する方向(半径方向)でもニードル2aとブラシ2bが互いに引っ掛かる態様で、ニードル2aとブラシ2bが結合していることを意味する。
ここで、従来のバックフラッシュニードルの眼内挿入部と本実施形態のバックフラッシュニードルの眼内挿入部の違いについて説明する。
図3は従来のバックフラッシュニードルの眼内挿入部の要部を拡大した部分断面図である。図示した眼内挿入部12は、中空のニードル12aと、筒状のブラシ12bとを有している。また、ブラシ12bは、突出部分14と固定部分15とに分かれている。突出部分14の先端側には、円周方向に位置をずらして複数(たとえば、4つ)のスリット16が形成されている。このスリット16の形成により、ブラシ12bの先端側に適度な柔軟性が付与されている。
また、本実施形態のバックフラッシュニードルと比較すると、ニードル12aとブラシ12bの結合構造が異なっている。具体的には、ブラシ12bが凹凸のない円筒状に形成されている。このため、ブラシ12bの固定部分15の厚み寸法T3は、突出部分14を含めて一様な寸法になっている。また、ニードル12aの先端側には貫通部が形成されていない。そして、ニードル12aの内周面に接着剤等を用いてブラシ12b(固定部分15)の外周面が接着されている。
<2.本実施形態のバックフラッシュニードルの製造方法>
次に、本発明の実施形態に係るバックフラッシュニードルの製造方法について説明する。バックフラッシュニードル1の製造工程は、少なくとも、眼内挿入部2を作製する工程と、ハンドル部3を作製する工程と、接続部5を作製する工程と、これらの部品を組み付ける工程と、を含む。
ここでは、特に、眼内挿入部2を作製する工程について詳しく説明する。
眼内挿入部2を作製するにあたっては、インサート成形法を用いる。以下、説明する。
まず、インサート成形法では、インサート成形用金型(以下、単に「金型」という。)内に金属部品を挿入し、その状態で金型内に樹脂を注入することにより、金属部品と樹脂を一体化する。眼内挿入部2においては、金属部品に相当する部品がニードル2aとなるため、このニードル2aを図4に示すように金型10の内部に挿入する。このとき、ニードル2aにはあらかじめ貫通部6を形成しておく。これにより、金型10の内部には、ブラシ2bの形状に対応した空隙部分(キャビティ)10aが形成される。
次に、ブラシ2bの原料となる樹脂(シリコーン樹脂等)を金型10内に注入する。このとき、金型10の空隙部分10aに樹脂が流れ込み、その空隙部分10aの一部であるニードル2aの貫通部6にも樹脂が流れ込む。そして、貫通部6に流れ込んだ樹脂により上記の埋め込み部9が形成される。このため、樹脂の注入を終えた段階では、ニードル2aの貫通部6を含めて、金型10内の空隙部分10aが樹脂で満たされた状態になる。
その後、金型から樹脂の成形品(ブラシ2b)と一緒にニードル2aを取り出すことにより、ニードル2aとブラシ2bを一体的に結合した構造の眼内挿入部2が得られる。
こうして得られた眼内挿入部2は、別途、作製工程により得られた接続部5の端部に接着等により取り付けられる。この取り付けは、上述した部品の組み付け工程のなかで行われる。また、部品の組み付け工程においては、別途、作製工程により得られたハンドル部3に対して、眼内挿入部2付きの接続部5が嵌合等により取り付けられる。さらに、そのハンドル部3に対して、調整弁3c付きのシリコーンチューブを装着することにより、流体通路3aが形成される。
以上で、バックフラッシュニードル1の製造が完了する。
なお、樹脂注入工程においては、必要に応じて、プライマー処理を行ってもよい。具体的には、金型内に樹脂を注入する前に、金型内にプライマー液を供給する。このプライマー処理を行えば、ニードル2aに対する樹脂(ブラシ2b)の接着性が向上する。このため、ニードル2aとブラシ2bを強固に結合させることができる。
<3.眼科手術の概要>
次に、本実施形態のバックフラッシュニードル1を用いて行う眼科手術の概要を説明する。ここでは、眼科で行われる硝子体手術を例に挙げる。
硝子体手術を行う場合に、その硝子体手術の術者は、患者に対する麻酔を行った後、その患者の眼球の強膜の複数箇所に穴を開け、それぞれの穴にトロカールカニューレを装着する。各トロカールカニューレは、バックフラッシュニードル1をはじめとする各種の眼科手術器具等を、眼球内に挿入するためのものである。
また、硝子体手術では、患者の眼球における眼底を観察するために、広角観察システムを使用する。具体的には、広角観察システムの構成部品である前置レンズを、患者の眼球の角膜と対峙する位置に配置して、その眼球における眼底の観察を可能にする。
このような状況下で、硝子体手術の術者は、一つのトロカールカニューレの穴に眼科手術器具を挿入して、眼球内の硝子体を取り出す(吸い出す)とともに、眼球の形態を保つための灌流液(人工の透明な液体)を眼球内に注入する。この灌流液は、硝子体の液状成分の代わりとなるものである。
そして、硝子体手術の術者は、他の一つのトロカールカニューレの穴に光ファイバー器具を挿入して眼球内を照らしつつ、さらに他のトロカールカニューレの穴にバックフラッシュニードル1の眼内挿入部2を挿入して、たとえば残存硝子体の吸引や網膜に癒着した血液の除去吸引等の処理を行う。
硝子体手術は、以上のような手順で行われる。
<4.本実施形態の効果>
次に、本発明の本実施形態に係るバックフラッシュニードルによる効果を、上述した従来のバックフラッシュニードル(図3を参照)と対比しつつ説明する。
まず、バックフラッシュニードルの具体的な寸法例を記述する。
本実施形態に係るバックフラッシュニードル1においては、ニードル2aの外径D1が0.50mm、ニードル2aの内径D2が0.40mm、ブラシ2bの固定部分8において埋め込み部9が存在する部分の厚み寸法T1が0.10mm、ブラシ2bの固定部分8においてブラシ2bの埋め込み部9が存在しない部分の厚み寸法T2が0.05mm、ブラシ2bの突出部分7の厚み寸法T4が上記T1と同じ0.10mm、ブラシ12bの内径D3が0.30mmとなっている。
これに対して、従来のバックフラッシュニードルにおいては、ニードル12aの外径D4が0.50mm、ニードル12aの内径D5が0.40mm、ブラシ12bの厚み寸法(肉厚寸法)T3が0.125mm、ブラシ12bの内径D6が0.15mmとなっている。
なお、ブラシ2b,12bの突出部分7,14の長さ(眼内挿入部2,12の中心軸方向における長さ)L1は、たとえば、0.50mmで共通になっており、ブラシ2b,12bの固定部分8,15の長さL2は、たとえば、1.0〜2.5mmの範囲内で共通になっている。
両者を比較すると分かるように、ニードル2a,12aの外径および内径は共通(D1=D4、D2=D5)になっているが、ブラシ2b,12bの内径(D3,D6)は大きく異なっている。具体的には、ブラシ12bの内径に比べて、ブラシ2bの内径が2倍に拡大している(D3=2×D6)。
これに対して、ブラシ2bの固定部分8の肉厚寸法は、ブラシ12bの肉厚寸法よりも小さくなっている。ただし、ブラシ2bの固定部分8においては、ニードル2aの貫通部6をブラシ2bの埋め込み部9で埋め込むことにより、ニードル2aとブラシ2bを一体的に結合している。このため、ブラシ2bの固定部分8の薄肉化による剛性の低下を、ニードル2aの剛性によって補うことができる。
さらに詳述すると、金属等からなる硬質のニードル2aは、シリコーン樹脂等からなる軟質のブラシ2bに比べて、非常に高い剛性を有している。また、ブラシ2bの固定部分8においては、貫通部6と埋め込み部9が一つの結合構造体を形成し、この結合構造体のトータルの厚み寸法が0.10mmとなっている。この結合構造体の厚み寸法は、従来のブラシ12bの厚み寸法に比べると小さいものの、その一部にニードル2aの厚み寸法を含んでいる。このため、ブラシ2bの固定部分8の薄肉化に伴う剛性の低下を、ニードル2aの剛性で補うことができる。したがって、ブラシ2bの固定部分8から延在する突出部分7の過度の変形を、ニードル2aの高い剛性を利用して抑制することができる。その結果、眼内挿入部2を眼内に挿入してバックフラッシュニードル1を使用する場合に、ブラシ2bの過度の変形を抑制しつつ、ブラシ2bの内径の拡大によって吸引効率を向上させることができる。
<5.他の実施形態>
図5は本発明の他の実施形態にバックフラッシュニードルの主要部として、眼内挿入部の先端部分を拡大した部分断面図である。
本発明の他の実施形態に係るバックフラッシュニードル1においては、先の実施形態と比較して、ブラシ2bの突出部分7の形状が異なり、それ以外は共通になっている。
このバックフラッシュニードル1においては、ブラシ2bの突出部分7が先細状に形成されている。さらに詳述すると、ブラシ2bの先端側は、突出部分7の基端(根元に相当する部分)7aから先端7bに向かって外径が徐々に(連続的に)小さくなるようにテーパーを付けて形成されている。また、ブラシ2bの突出部分7の基端7aの外径は、ニードル2aの外径と等しく設定されている。これにより、眼内挿入部2の先端側の外径は、ニードル2aの先端までは一定となり、ニードル2aの先端とブラシ2bの突出部分7との境界を起点に徐々に縮小する。ブラシ2bの突出部分7の先端面11は、眼内挿入部2の中心軸方向と直交する方向に平行な面になっている。
本発明の他の実施形態に係るバックフラッシュニードル1によれば、先の実施形態と同様の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
まず、ブラシ2bの構造上、ブラシ2bの突出部分7の肉厚が基端7aで最大となり、そこから先端7bに向かって徐々に薄くなる。このため、ブラシ2bの突出部分7の過度の変形を抑制したうえで、突出部分7の先端側に適度な柔軟性を持たせることができる。これにより、従来のバックフラッシュニードルで必要とされていたスリット16(図3を参照)を形成しなくても、網膜等に与えるダメージを軽減することができる。
また、スリット16を形成した場合は、ブラシ12bで網膜等の表面を掃くときの方向と、スリット16が形成されている方向との関係で、ブラシ12bの先端側がいびつに変形するおそれがある。これに対して、スリットを形成せずにブラシ2bの突出部分7を先細状に形成した場合は、ブラシ2bで網膜等の表面を掃くときの方向がいずれの方向であっても、ブラシ2bの先端側でいびつな変形が生じにくくなる。このため、バックフラッシュニードル1を用いて、網膜に癒着した血液などを吸引するときの操作性が向上する。
また、網膜に癒着した血液などを吸引しようとする場合は、ブラシ2b,12bの先端の開口から血液を吸引することになる。その場合、従来のようにブラシ12bにスリット16を形成したものでは、スリット16の存在によって、血液を吸引するときの吸引効率が低下するおそれがある。理由は、スリット16があると、そこでの吸引漏れにより、ブラシ12b先端の開口(吸引口)に発生する吸引力が弱められるためである。また、スリット16の幅は、網膜等の表面をブラシ12bで掃いたとき、ブラシ12b自体の変形によって広がりやすいため、そこからの吸引漏れによって、ますます吸引効率が低下するおそれがある。本実施形態では、スリットなしのブラシ2bを採用しているため、そうした不具合を招くことがない。
また、ニードル2aの先端部から突出するブラシ2bの突出部分7を先細状に形成しているため、ニードル2aの外径に比較してブラシ2bの先端部分の外径が小さくなる。このため、眼科手術の際に眼内挿入部2の先端部をトロカールカニューレの穴に挿入しやすくなる。また、ブラシ2bの先端部分の外径が当該先端部分の内径(開口径)に近くなるため、眼内で操作するときに、ブラシ2b先端の開口(吸引等のための開口)と患部との位置関係を感覚的に把握しやすくなる。このため、誤操作を低減することができる。また、ブラシ2の突出部分7の基端7aの外径をニードル2aの外径と等しく設定しているため、眼内挿入部2の先端部(ニードル2aの先端とブラシ2bの突出部分7の基端7aとの境界)に段差が生じない。このため、眼内挿入部2の先端部をトロカールカニューレの穴に挿入するときに、眼内挿入部2の先端部がトロカールカニューレに引っ掛かりにくくなる。したがって、ブラシ2bの突出部分7をガイドにして、眼内挿入部2の先端部をトロカールカニューレの穴に容易に挿入することが可能となる。
<6.変形例等>
以上に本発明の実施形態を説明したが、上述した開示内容は、本発明の例示的な実施形態を示すものにすぎない。すなわち、本発明の技術的範囲は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、ニードル2aの貫通部6を穴としたが、これに限らず、たとえば、スリットや切り欠きなどであってもよい。
また、上記各実施形態においては、本発明が適用される眼科手術器具の一つとしてバックフラッシュニードルを例に挙げているが、眼科手術の際に眼内に挿入される眼内挿入部を備えたものであれば、バックフラッシュニードル以外の眼科手術器具にも本発明を適用することが可能である。
また、上記他の実施形態においては、貫通部6と埋め込み部9により、ニードル2aとブラシ2bを一体的に結合したが、上記他の実施形態の効果を得るうえでは、この結合構造を必ずしも採用する必要はない。その場合の好ましい態様を以下に付記する。
(付記1)
眼科手術に用いられる眼科手術器具であって、
前記眼科手術の際に眼内に挿入される眼内挿入部を備え、
前記眼内挿入部は、中空のニードルと、該ニードルの先端部に設けられた筒状のブラシとを有し、
前記ブラシは、前記ニードルの先端部から突出する突出部分と、前記ニードルの内周側に固定される固定部分とを含み、
前記ブラシの突出部分が先細状に形成されている
ことを特徴とする眼科手術器具。
(付記2)
前記ブラシの先端側は、前記突出部分の基端から先端に向かって外径が徐々に小さくなるようにテーパーを付けて形成されているとともに、前記基端の外径が前記ニードルの外径と等しく設定されている
ことを特徴とする上記付記1に記載の眼科手術器具。
上記付記1および上記付記2の態様を適用した眼科手術器具の一例として、図6にバックラッシュニードルの構成を示す。この図6はバックラッシュニードルの眼内挿入部2の先端部分を示す部分断面図である。
図示した眼内挿入部2においては、貫通部6と埋め込み部9が存在せず、ニードル2aの内周面にブラシ2bの固定部分8の外周面が接触(密着)している。ブラシ2bの突出部分7と固定部分8の境界には段差があり、この段差の部分でニードル2aの先端面がブラシ2bの基端7aに突き当たっている。ブラシ2の段差は、突出部分7の基端7aの外径と固定部分8の外径との違いによるものである。固定部分8の外径および内径は、眼内挿入部2の中心軸方向で一様に等しくなっている。これに対して、突出部分7は、先細状に形成されている。すなわち、突出部分7の外径は、基端7aから先端7bに向かって徐々に小さくなっている。突出部分7の内径は、固定部分8の内径と等しく設定されている。また、突出部分7の基端7aの外径は、ニードル2aの外径と等しく設定されている。 ニードル2aとブラシ2bの結合は、接着剤等を用いて行ってもよいし、上記実施形態のようにインサート成形により行ってもよい。このような構成を採用した場合は、上述した貫通部6と埋め込み部9による効果は得られないものの、上記他の実施形態で記述した効果は得られる。
1…バックフラッシュニードル
2…眼内挿入部
2a…ニードル
2b…ブラシ
3…ハンドル部
4…連結部
5…接続部
6…貫通部
7…突出部分
8…固定部分

Claims (5)

  1. 眼科手術に用いられる眼科手術器具であって、
    前記眼科手術の際に眼内に挿入される眼内挿入部を備え、
    前記眼内挿入部は、中空のニードルと、該ニードルの先端部に設けられた筒状のブラシとを有し、
    前記ブラシは、前記ニードルの先端部から突出する突出部分と、前記ニードルの内周側に固定される固定部分とを含み、
    前記ニードルは、該ニードルの先端側の周壁に貫通部を有し、
    前記ブラシの固定部分には、前記貫通部を埋め込む埋め込み部が形成され、
    前記ニードルと前記ブラシは、前記貫通部と前記埋め込み部により一体的に結合され、
    前記固定部分において前記埋め込み部が存在する部分の厚み寸法はそれ以外の部分の厚み寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする眼科手術器具。
  2. 前記ニードルと前記ブラシは、インサート成形により一体化されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼科手術器具。
  3. 前記ブラシの突出部分が先細状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の眼科手術器具。
  4. 前記ブラシの先端側は、前記突出部分の基端から先端に向かって外径が徐々に小さくなるようにテーパーを付けて形成されているとともに、前記基端の外径が前記ニードルの外径と等しく設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の眼科手術器具。
  5. 中空のニードルと、該ニードルの先端部に設けられた筒状のブラシとを有し、前記眼科手術の際に眼内に挿入される眼内挿入部を備える眼科手術器具の製造方法であって、
    前記ニードルの先端側の周壁に貫通部を形成し、前記貫通部を前記ブラシの原料となる樹脂で満たすようにインサート成形を行うことにより前記ブラシを形成する
    ことを特徴とする眼科手術器具の製造方法。
JP2013146382A 2013-07-12 2013-07-12 眼科手術器具および眼科手術器具の製造方法 Active JP6238606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013146382A JP6238606B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 眼科手術器具および眼科手術器具の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013146382A JP6238606B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 眼科手術器具および眼科手術器具の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015016203A JP2015016203A (ja) 2015-01-29
JP6238606B2 true JP6238606B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=52437829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013146382A Active JP6238606B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 眼科手術器具および眼科手術器具の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6238606B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6902966B2 (ja) * 2017-08-30 2021-07-14 マニー株式会社 バックフラッシュニードル
US11433174B2 (en) 2018-12-12 2022-09-06 Alcon Inc. Retractable backflush instrument

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61261014A (ja) * 1985-05-15 1986-11-19 Yamada Hamono Kk 台所用品の柄の製造方法
JP3686040B2 (ja) * 2002-01-24 2005-08-24 和久 岡田 網膜ブラシ
US20060142733A1 (en) * 2004-12-23 2006-06-29 Andrew Forsberg Catheter tip and method of attaching a catheter tip to a catheter shaft

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015016203A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9956053B2 (en) Cannula with an integrated illumination feature
TWI453005B (zh) 塑膠末端灌注/抽吸尖頭
JP5237417B2 (ja) 注水/吸引システム
TW200835471A (en) Trocar cannula system
JP6510503B2 (ja) 管状の医療用インプラント機器のための挿入器
JP2018537214A (ja) 単一ポートハイブリッドゲージ手術装置および方法
US8545462B2 (en) Patch for irrigation/aspiration tip
US11097045B2 (en) Intraocular irrigator-aspirator tip component
US20070219482A1 (en) No port phacoemulsification needle sleeve
JP6238606B2 (ja) 眼科手術器具および眼科手術器具の製造方法
US8251980B2 (en) Viscous fluid extraction
US20120316490A1 (en) Surgical system for dampening vibrations between a cannula and a surgical instrument
JP6470738B2 (ja) 治療器具
JP6417521B2 (ja) 灌流スリーブ及びスリーブ保持用特徴部分を備えた水晶体乳化吸引針
CN102973356B (zh) 用于进行白内障手术的组合装置
JP2011245208A (ja) 眼内レンズの設計方法
JP6164811B2 (ja) 眼科手術器具
RU74564U1 (ru) Устройство для гидроделиминации коры стекловидного тела
ITRC20070001A1 (it) Strumento di aspirazione ed infusione per la chirurgia del glaucoma
RU2005132024A (ru) Способ проведения субтотальной витрэктомии

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6238606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250