JP6235703B2 - 凍結保存容器 - Google Patents

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Description

本開示は物質の凍結保存用の容器に関する。
コンテナシステム、例えば、生体物質のような非常に重要な物質を貯蔵および保存するために使用するもののようなコンテナシステムはプラスチック製品、金属カセット、およびガラス製容器を含み得る。しかしながら、市販のコンテナシステムは未だに保存処理中に破損しやすく、その容器からの物質の漏出と喪失の可能性、ならびにその物質、その容器、および周囲の環境の汚染の可能性がある。したがって、生体物質の無菌凍結保存と貯蔵のための容器をはじめとする、新しく、時には厳しい用途に合致し得る容器の必要性が当技術分野において存在し続けている。
一実施形態において容器が、内部に物質を貯蔵するための無菌環境を内包するインナーバッグを含む。その容器は前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている少なくとも1つのアクセスポートを含む。その容器は、内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を含み、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ、および前記オーバーラップバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているオーバーラップアクセスポートも含む。
別の実施形態において生体物質を含む物質を保存する方法は、インナーバッグを含む容器であって、前記インナーバッグの内部に物質を貯蔵するための無菌環境を内包する前記容器に前記物質を貯蔵することを含む。その容器は前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている少なくとも1つのアクセスポートも含む。その容器は、内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を含み、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグをさらに含み、オーバーラップアクセスポートが前記オーバーラップバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている。
さらに別の実施形態において無菌閉鎖環境に生体物質を含む物質を凍結保存するための容器は、内部に前記物質を貯蔵するための無菌閉鎖環境を内包するインナーバッグを含む。その容器は、前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているスパイクポート、およびこれも前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている注入チューブも含む。その容器は、内部に前記物質を貯蔵するための無菌閉鎖環境を内包し、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ、および前記オーバーラップバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているスパイクポートを含むオーバーラップアクセスポートをさらに含む。前記インナーバッグ、前記オーバーラップバッグ、前記少なくとも1つのアクセスポート、および前記オーバーラップアクセスポートの各々がフルオロエチレンプロピレン(FEP)を含む。
実施形態は実施例により例示され、且つ、添付図面に限定されない。
本明細書に記載される実施形態に従って例示される容器を示す図である。 本明細書に記載される実施形態に従って例示されるインナーバッグとアクセスポートを示す図である。 本明細書に記載される実施形態に従って例示されるスパイクポートを示す図である。 本明細書に記載される実施形態に従って例示されるルアーバルブを示す図である。 本明細書に記載される実施形態に従って例示される注入チューブを示す図である。 本明細書に記載される実施形態に従って例示されるオーバーラップバッグとオーバーラップアクセスポートを示す図である。
図面中の要素は簡潔および明確にするために例示されており、必ずしも実寸で描かれていないことを当業者は理解する。例えば、本発明の実施形態の理解を改善することに役立てるために図面中の要素の中には寸法が他の要素と比べて誇張されているものがあり得る。
本明細書において開示される教示の理解を助けるために図面と併せて後続の説明が提供される。後続の考察はそれらの教示の特定の実施例と実施形態に焦点を当てる。この焦点はそれらの教示の説明を助けるために提供されるものであり、それらの教示の範囲または利用可能性に対する制限として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願においては確かに他の教示を用いることができる。
下に記載される実施形態の詳細を述べる前に幾つかの用語と成句を定義または明確化する。「生体物質」という用語は、例えば、組織、骨髄、血液および血液産物、細胞物質または細胞産物、および病原などの微生物物質をはじめとするあらゆる適切な生体物質を意味するものとする。「液体の流入出」という用語は固形成分、液体成分、および/または気体成分のあらゆる組合せを有する物質へのアクセスを包含するものとする。
「無菌環境」という成句は、生体物質などの物質を汚染、喪失、または漏出させることなくその物質が保存および/または貯蔵される環境を包含するものとする。「無菌環境」という成句は「無菌閉鎖環境」を包含し得る。「閉鎖環境」という成句は囲まれている、または閉じ込められている環境であって、幾つかの例では完全に囲まれている、または閉じ込められている環境を含む。「閉鎖環境」は、別の閉鎖環境を含む外部環境と連絡することができるが、またはその外部環境への/からのアクセスを提供することができるが、その外部環境との連絡、またはその外部環境とその閉鎖環境との間の通行を阻止するように構成されてもよい環境も描写する。例えば、閉鎖環境は幾つかの望ましい例では外部環境または別の閉鎖環境と連絡することができてもよいが、他の例では他の環境への外部アクセスおよび/または他の環境からその閉鎖環境への内部アクセスを阻止するように構成されてもよい。したがって、無菌閉鎖環境は、物質を汚染または喪失させることなくその物質を保存および貯蔵するばかりでなく、その物質を保護している間に別の環境(例えば、別の閉鎖環境)とその物質が連絡すること、または別の環境へ/からその物質が移動することを可能にするように、または阻止するように構成されている環境を含み得る。
本明細書において使用される場合、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、またはそれらの他のあらゆる変形は非排他的な包含を含むものとする。例えば、一連の特徴を備える方法、物品、または装置は必ずしもそれらの特徴に限定されず、明確に記載されていない他の特徴、またはそのような方法、物品、もしくは装置に内在する他の特徴を含んでもよい。さらに、明示的に違うと記述されない限り、「または(or)」は包括的な「または(or)」を指し、排他的な「または(or)」を指さない。例えば、AまたはBという条件は次のうちのいずれか1つによって満たされる:Aは真であり(または存在し)、且つ、Bは偽である(または存在しない);Aは偽であり(または存在せず)、且つ、Bは真である(または存在する);およびAとBの両方が真である(または存在する)。
また、「単数の(a)」または「単数の(an)」の使用は本明細書に記載される要素と成分を記述するために用いられる。これは単に簡略化のため、および一般的な意味での発明の範囲を提供するために用いられる。この記述は1つまたは少なくとも1つを含むものと読まれるべきであり、違うことが明確でない限り単数は複数も含み、またはその逆も成り立つ。例えば、単数の項目が本明細書に記載されているとき、単数の項目の代わりに1つより多くの項目を用いることができる。同様に、1つより多くの項目が本明細書に記載される場合、1つより多くの項目を単数の項目に置き換えることができる。
別途定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術用語および科学用語はこの発明が属する分野の当業者によって共通して理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、および例はただの例示であり、限定を意図していない。本明細書に記載されない限り、特定の材料および処理行動に関する詳細の多くが従来のものであり、構造技術内および対応する製造技術内の参照文献および他の情報源の中にそれらの詳細を見つけ出すことができる。
一実施形態において本発明は、内部に物質を貯蔵するための無菌環境を内包するインナーバッグを含む容器を提供する。その容器は、インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている少なくとも1つのアクセスポートを含む。その容器は、内部に物質を貯蔵するための無菌環境を含み、且つ、内部にインナーバッグを封入するオーバーラップバッグも含む。その容器は、オーバーラップバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているオーバーラップアクセスポートをさらに含む。生体物質などの物質の保存方法であって、その物質を貯蔵するために本明細書に記載される容器が提供される方法が含まれる。
本明細書に記載される容器は、非常に重要な生体物質およびそれらの物質のあらゆる漏出物をはじめとする物質を無菌環境に貯蔵することが可能であり、その物質、その容器、またはその容器が配置されている環境に対する汚染リスクが無い。本明細書に記載される容器は、その貯蔵されている物質が外部環境と連絡すること、または外部環境へ/から移動することを阻止する閉鎖環境を提供するようにも構成されている。したがって、本明細書に記載される容器は無菌閉鎖環境をその物質に提供することができる。その容器の構成要素(例えば、インナーバッグおよびそれに密着している少なくとも1つのアクセスポートおよび/またはオーバーラップバッグおよびそれに密着しているオーバーラップアクセスポート)も追加的無菌閉鎖環境をその物質に提供することができる。
一実施形態において前記容器はその内部に貯蔵されている物質に対して不活性である。本明細書に記載される容器は保存(例えば、凍結保存)手順中でも解凍手順中でも市販の容器と比較して破損などの故障によく耐えることができる。一実施形態において前記容器はほぼ外界条件から、例えば、20℃から、25℃から、30℃から、さらには40℃から下って約−196℃までの、すなわち、凍結保存処理に一般的に用いられる液体窒素の温度までの温度範囲で柔軟であり、破損に耐える。
前記容器はインナーバッグを含む。インナーバッグの内部は無菌であり、したがってあらゆる適切な生体物質をはじめとする物質の配置および貯蔵に適した無菌環境を提供する。インナーバッグの内部は外界条件、および凍結保存法に合う条件をはじめとする物質の保存に用いられる条件において無菌のままでいることができる。
インナーバッグは、低温負荷または凍結保存処理に耐えるために適切なあらゆる材料をはじめとするあらゆる適切な材料から作製され得る。一実施形態においてインナーバッグは少なくとも1つの適切な高分子材料から作製される。例えば、インナーバッグをフルオロポリマーから作製することができ、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ビニリデンフルオリド、ビニルフルオリド、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロメチルビニルエーテル、またはそれらのあらゆる組合せをはじめとする単量体から形成されるホモ重合体、共重合体、三元重合体、またはポリマーブレンドから形成することができる。さらに、例となるフルオロポリマーにはフッ素化エチレンプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルを含む共重合体(他にはペルフロオロアルコキシまたはPFAとして知られる)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロメチルビニルエーテルを含む共重合体(MFA)、エチレンとテトラフルオロエチレンを含む共重合体(ETFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンを含む共重合体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフルオリド(PVDF)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、およびビニリデンフルオリドを含む三元重合体(THV)、またはそれらのあらゆるブレンドもしくはあらゆるアロイが含まれる。追加の例では、そのフルオロポリマーはテトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルの共重合体(ペルフルオロアルコキシまたはPFA)を含み得る。例となる実施形態においてそのフルオロポリマーは電子ビームなどの放射線によって架橋可能な重合体であり得る。例となる架橋可能なフルオロポリマーにはETFE、THV、PVDF、またはそれらのあらゆる組合せが含まれ得る。一実施形態においてインナーバッグはフルオロエチレンプロピレン(FEP)を含み得る。特定の実施形態においてインナーバッグは基本的にFEPから構成され得る。
インナーバッグは1つの適切な材料の部品から形成され得る、またはインナーバッグは縫い合わせてある、溶着してある、あるいは接着してある2つ以上の適切な材料の部品から形成され得る。インナーバッグは、約0.05ミリメートル(mm)と約0.3ミリメートルの間の厚さをはじめとするあらゆる適切な厚さの材料から形成され得る。インナーバッグは不透明、透明、またはそれらの組合せのいずれかであり得る。一実施形態においてインナーバッグは、前記容器の使用者がインナーバッグに対する損傷または物質の漏出をよく視認することができるように透明である。
インナーバッグはあらゆる適切な寸法を含み得る。一実施形態においてインナーバッグは約4センチメートル(cm)と約40センチメートルの間の長さを含み得る。特定の実施形態においてインナーバッグは約15センチメートルと約21センチメートルの間の長さを含み得る。インナーバッグは約2センチメートルと約20センチメートルの間の幅も含み得る。インナーバッグは、あらゆる適切な体積の物質を貯蔵するように構成されている容積をはじめとするあらゆる適切な容積、例えば、約0.1ミリリットル(mL)と約1,000ミリリットルの間の容積を含み得る。一実施形態においてインナーバッグは1,000ミリリットルを超える容積を含み得る。インナーバッグは、三角形、長方形、または球形の形状を含むあらゆる適切な多角形の形状をさらに含み得る。
前記容器はインナーバッグの内部への液体の流入出を提供または阻止するように構成されている少なくとも1つのアクセスポートを含む。その少なくとも1つのアクセスポートは、物質をインナーバッグの内部に配置または輸送するように、物質をインナーバッグから移動または回収するように、およびそれらのあらゆる組合せを行うように構成され得る。インナーバッグはそのインナーバッグに密着している、溶着している、あるいは取り付けられている少なくとも1つのアクセスポートと組み合わさってそのインナーバッグの無菌環境と外部環境、例えば、閉鎖環境との間の連絡を阻止する別の閉鎖環境を提供するように構成され得る。したがって、インナーバッグとそのインナーバッグに密着している少なくとも1つのアクセスポートは無菌閉鎖環境を物質に提供することができる。一実施形態において前記容器はインナーバッグの内部への液体の流入出を提供または阻止するように構成されている1つのアクセスポートを含む。別の実施形態において前記容器は2つ以上のアクセスポートを含む。特定の実施形態において前記容器はインナーバッグの内部への液体の流入出を提供または阻止するように構成されている2つのアクセスポートを含む。それらのアクセスポートは相互に同一または異なっていてよい。
その少なくとも1つのアクセスポートは、低温負荷または凍結保存処理に耐えるために適切なあらゆる材料をはじめとするあらゆる適切な材料から形成され得る。一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートは少なくとも1つの適切な高分子材料から作製される。例えば、少なくとも1つのアクセスポートをフルオロポリマーから作製することができ、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ビニリデンフルオリド、ビニルフルオリド、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロメチルビニルエーテル、またはそれらのあらゆる組合せをはじめとする単量体から形成されるホモ重合体、共重合体、三元重合体、またはポリマーブレンドから形成することができる。さらに、例となるフルオロポリマーにはフッ素化エチレンプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルを含む共重合体(他にはペルフロオロアルコキシまたはPFAとして知られる)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロメチルビニルエーテルを含む共重合体(MFA)、エチレンとテトラフルオロエチレンを含む共重合体(ETFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンを含む共重合体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフルオリド(PVDF)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、およびビニリデンフルオリドを含む三元重合体(THV)、またはそれらのあらゆるブレンドもしくはあらゆるアロイが含まれる。追加の例では、そのフルオロポリマーはテトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルの共重合体(ペルフルオロアルコキシまたはPFA)を含み得る。例となる実施形態においてそのフルオロポリマーは電子ビームなどの放射線によって架橋可能な重合体であり得る。例となる架橋可能なフルオロポリマーにはETFE、THV、PVDF、またはそれらのあらゆる組合せが含まれ得る。一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートがポリビニルクロリド(PVC)、FEP、熱可塑性エラストマー(例えば、C−Flex(登録商標))またはそれらのあらゆる組合せを含み得る。特定の実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが基本的にFEPから構成され得る。
少なくとも1つのアクセスポートがインナーバッグの内部へ液体を流入出させるようにあらゆる適切な方式で配置され得る。一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが少なくとも部分的にインナーバッグの内部に、且つ、少なくとも部分的にインナーバッグの内部の外に配置され得る。特定の実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが少なくとも部分的にインナーバッグの密閉空間内に配置され得る。その密閉空間は、1つ以上のカラーシールまたはウェルドの使用を含むあらゆる適切な手段によりインナーバッグの内部から分離または区分けされ得る。別の実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが実質的にインナーバッグの内部に配置され得る。さらに別の実施形態においてインナーバッグ、オーバーラップバッグ、またはそれらの両方の少なくとも一部が少なくとも1つのアクセスポートを覆うようにその少なくとも1つのアクセスポートがインナーバッグ、オーバーラップバッグ、またはそれらの組合せのその部分によって封入され得る。インナーバッグ、オーバーラップバッグ、またはそれらの組合せのこの部分によって形成されるそのカバーは、あらゆる適切な手段、例えば、そのカバーを裂く、切断する、またはそのカバーに穴を開けることにより、またはそれらのあらゆる組合せにより最少の1つのアクセスポートを露出させるように、あるいはそのアクセスポートへのアクセスを提供するように構成され得る。少なくとも1つのアクセスポートの露出によって異物混入の証拠を前記容器の使用者に提供することができ、無菌製品の仕様と合致する。
少なくとも1つのアクセスポートの位置をあらゆる適切な方式で固定することができる(すなわち、少なくとも1つのアクセスポートを所定の位置に保持することができる)。一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートの位置は、その少なくとも1つのアクセスポートの少なくとも一部の周りに配置されるカラーシールまたはウェルドによってインナーバッグおよびその内部に対して固定され得る。別の実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが密閉状態でインナーバッグに密着され得る。
インナーバッグの内部へ液体を流入出させることに加えて、少なくとも1つのアクセスポートはあらゆる適切な退出ポート、あらゆる適切な注入ポート、またはそれらのあらゆる組合せを含み得る。特定の実施形態において少なくとも1つのアクセスポートを介してインナーバッグの内部に液体を流入出させることができ、インナーバッグはあらゆる適切な退出ポート、あらゆる適切な注入ポート、またはそれらのあらゆる組合せを含むことができる。その退出ポートは、インナーバッグの内部に貯蔵または凍結保存された生体物質をはじめとする物質をその内部から移動または回収するように、またはその物質の移動または回収を妨げるように構成され得る。その退出ポートはその物質を無菌的に移動または回収するように構成され得る。その注入ポートは、貯蔵または凍結保存が意図されている生体物質をはじめとする物質をインナーバッグの内部に配置または輸送するように構成され得る。その注入ポートはその物質をその内部に無菌的に配置または輸送するように構成され得る。一実施形態において前記容器は少なくとも1つの注入ポートと少なくとも1つの退出ポートを含むことができ、それらの両方がインナーバッグの内部へ液体を流入出させる。
一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートはあらゆる適切な退出ポート、例えば、スパイクポートを含み得る。特定の実施形態においてスパイクポートは、無菌環境ならびに閉鎖環境の一部としてインナーバッグの内部からの物質の漏出または移動を妨げるように構成されているあらゆる適切な膜(例えば、隔壁)、封、または栓を含み得る。一実施形態においてその膜はあらゆる適切な厚さ、例えば、約0.01センチメートルの厚さを含み得る。インナーバッグまたは前記容器との異物の混入の証拠を提供するためにその膜または隔壁を使うこともできる。例えば、インナーバッグの内部から物質を移動または回収するためにその膜または隔壁を裂いてよく、穴開けしてよく、あるいは破ってよい。貯蔵物質を出し入れした証拠および/またはインナーバッグまたは前記容器の無菌状態が損なわれた証拠が破られた膜によって前記容器の使用者に提供され得る。市販のスパイクポートの例には、例えば、Pall社の第984−63番、B. Braun社の第412113番、Qosina社の第17601番、第17605番、第17606番、第17607番、第17608番、第17609番、およびSaint−Gobain Gaithersburg社の第CS−186番が挙げられる。
別の実施形態において退出ポートはあらゆる適切なルアー作動デバイス(LAD)を含み、その寸法は、例えば、ISO−594−1によって規定され得る。特定の実施形態においてその退出ポートはメスルアーバルブのようなルアーバルブを含む。そのルアーバルブは、無菌環境ならびに閉鎖環境の一部としてインナーバッグの内部からの物質の漏出または移動を妨げるように構成されている内部バルブなどのあらゆる適切な閉鎖手段を含み得る。その内部バルブはエラストマー(例えば、ゴム)などのあらゆる適切な材料を含み得る。そのルアーバルブはメスルアー端とオスルアーフィッティングまたはオスルアー端をさらに含む。その内部バルブは、例えば移動して離れる側面を有することにより、オスルアーフィッティングがメスルアー端に接続されると開くことによってインナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている。その内部バルブは、オスルアーフィッティングがメスルアー端から接続解除されると閉じることによって液体の流入出を阻止し、インナーバッグの内部からの物質の漏出を防止するように構成されている。
一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが注入ポートとして構成され得る。特定の実施形態においてその注入ポートは注入チューブを含み得る。注入チューブは、ピンチング、加熱シーリング、溶接、誘電加熱シーリング、高周波溶接、超音波溶接、またはそれらのあらゆる組合せなどの様々な技術を用いて封鎖可能あるいは閉鎖可能である材料をはじめとするあらゆる適切な材料を含み得る。例えば、注入チューブはPVC、FEP、C−Flex(登録商標)などの熱可塑性エラストマー、またはそれらのあらゆる組合せのような生物適合性高分子材料を含み得る。一実施形態において注入チューブは、前記容器の別の(単数の)アクセスポートまたは(複数の)ポートにおいて使用される(単数の)材料または(複数の)材料と同一の、または異なる(単数の)材料または(複数の)材料を含み得る。特定の実施形態において注入チューブは静脈内チュービングを含み得る。
注入チューブは、無菌的ドッキング目的などのために外部供給源に接続し、且つ、物質(例えば、生体物質)を輸送するためのあらゆる適切な寸法をはじめとするあらゆる適切な寸法も含み得る。一実施形態において注入チューブは前記容器のオーバーラップバッグの外側に位置してあらゆる適切な長さ、例えば、約10センチメートルと20センチメートルの間の長さを含み得る。注入チューブの直径はあらゆる適切な直径、例えば、少なくとも1ミリメートル(mm)の直径、少なくとも2mmの直径、少なくとも3mmの直径、少なくとも4mmの直径、または少なくとも5mmもの直径を含み得る。特定の実施形態においてその注入チュービングは約3mmの内径と約4mmの外径を含み得る。
一実施形態において注入チューブはあらゆる適切な数のチュービング部品またはチュービング要素を含み得る。例えば、注入チューブは1つのPVC、FEP、またはC−Flex(登録商標)などの高分子材料製の部品を含み得る。別の実施形態において注入チューブはあらゆる適切な手段(例えば、ブッシング)によって留められる2つ以上の部品を含むことができ、PVC、FEP、およびC−Flex(登録商標)のうちの2つ以上からなる組合せなど、1種類より多くの高分子材料を含むことができる。
注入チューブのような注入ポートは、物質をインナーバッグに無菌的に配置または輸送するために外部供給源に接続するように構成され得る。その外部供給源は生体物質のような物質を無菌環境に保持するためのあらゆる適切なベッセル容器、容器、またはシステムを含み得る。注入チューブはあらゆる適切な方式で、例えば、無菌的ドッキング技術またはホットナイフ技術によって加熱され、接合され、あるいはその外部供給源に接続され得る。その注入チューブとその外部供給源との間の接続によってインナーバッグの内部への物質の輸送のための無菌的経路が確立され得る。
インナーバッグ内の物質に対して閉鎖環境を作り出すために注入チューブは物質がインナーバッグに輸送された後に閉鎖されるように構成されている。一実施形態においてオーバーラップバッグのすぐ外側の位置をはじめとする1か所以上の位置、例えば、2か所、3か所、さらには4か所の位置において注入チューブを封鎖してインナーバッグの内部からの物質の漏出を防止し、且つ、その物質、そのインナーバッグ、または前記容器の汚染を防止することができる。例えば、注入チューブは、注入チューブの長軸に沿った1か所以上の位置において少なくとも1つの密封を形成するために加熱または溶融閉鎖され得るPVCチュービング製の少なくとも1つの部品を含み得る。別の実施形態において注入チューブは、注入チューブを押して閉鎖する金属製のジョー、プレート、または面などの機械力を使用して閉鎖され得る。注入チューブは、その注入チューブを閉鎖した後で無菌的に、且つ、あらゆる適切な手段によって外部供給源から接続解除されるように構成されている。一実施形態において例えばハサミを使用してその封鎖または閉鎖された注入チューブの一部をその注入チューブの別の部分から分断することができる。
ルアーバルブとスパイクポートはインナーバッグの内部から物質を移動するための退出ポートとして本明細書に記載されているが、そのルアーバルブとスパイクポートの各々が物質をインナーバッグの内部に配置または輸送するための注入ポートとしても構成され得ることが理解される。同様に、注入チューブは物質をインナーバッグに輸送するための注入ポートとして本明細書に記載されているが、その注入チューブはインナーバッグの内部から物質を移動するための退出ポートとしても構成され得ることが理解される。
前記容器はオーバーラップバッグをさらに含む。インナーバッグのように、オーバーラップバッグの内部は無菌であり、したがってあらゆる適切な生体物質をはじめとする物質の封じ込めと貯蔵に適した無菌環境を提供する。加えて、オーバーラップバッグの内部は外界条件、および凍結保存法に合う条件をはじめとする物質の保存に用いられる条件の両方において無菌のままでいることができる。さらに、インナーバッグはオーバーラップバッグの内部に封入される。特定の実施形態においてオーバーラップバッグはオーバーラップバッグの内部にあるインナーバッグの内部からの物質の漏出を貯蔵するように構成されている。
オーバーラップバッグは、低温負荷または凍結保存処理に耐えるために適切なあらゆる材料をはじめとするあらゆる適切な材料から形成され得る。一実施形態においてオーバーラップバッグは少なくとも1つの適切な高分子材料から作製される。例えば、オーバーラップバッグをフルオロポリマーから作製することができ、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ビニリデンフルオリド、ビニルフルオリド、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロメチルビニルエーテル、またはそれらのあらゆる組合せをはじめとする単量体から形成されるホモ重合体、共重合体、三元重合体、またはポリマーブレンドから形成することができる。さらに、例となるフルオロポリマーにはフッ素化エチレンプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルを含む共重合体(他にはペルフロオロアルコキシまたはPFAとして知られる)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロメチルビニルエーテルを含む共重合体(MFA)、エチレンとテトラフルオロエチレンの共重合体(ETFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンを含む共重合体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフルオリド(PVDF)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、およびビニリデンフルオリドを含む三元重合体(THV)、またはそれらのあらゆるブレンドもしくはあらゆるアロイが含まれる。追加の例では、そのフルオロポリマーはテトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルの共重合体(ペルフルオロアルコキシまたはPFA)を含み得る。例となる実施形態においてそのフルオロポリマーは電子ビームなどの放射線によって架橋可能な重合体であり得る。例となる架橋可能なフルオロポリマーにはETFE、THV、PVDF、またはそれらのあらゆる組合せが含まれ得る。例えば、オーバーラップバッグはFEPを含むことができ、一実施形態においてオーバーラップバッグは基本的にFEPから構成され得る。別の実施形態においてオーバーラップバッグはインナーバッグと同じ材料または異なる材料を含み得る。
オーバーラップバッグは1つの適切な材料の部品から形成され得る、または2つ以上の適切な材料の部品から形成され得る。オーバーラップバッグは、約0.05ミリメートルと約0.3ミリメートルの間の厚さをはじめとするあらゆる適切な厚さの物質からも形成され得る。オーバーラップバッグは不透明、透明、またはそれらの組合せのいずれかであり得る。一実施形態においてオーバーラップバッグは、前記容器の使用者がオーバーラップバッグに対する損傷または物質の漏出をよく視認することができるように透明である。
オーバーラップバッグはあらゆる適切な寸法を含み得る。一実施形態においてオーバーラップバッグは約6センチメートルと約60センチメートルの間の長さを含み得る。特定の実施形態においてオーバーラップバッグは約22センチメートルと28センチメートルの間の長さを含み得る。オーバーラップバッグは約5センチメートルと約50センチメートルの間の幅も含み得る。オーバーラップバッグは約0.1ミリリットル(mL)と約2,000ミリリットルの間の容積をはじめとするあらゆる適切な容積を含むことができ、オーバーラップバッグのその容積はインナーバッグおよび物質という同封物をオーバーラップバッグの内部に収納するのに充分である。一実施形態においてオーバーラップバッグの容積はインナーバッグの容積よりも大きい。別の実施形態においてオーバーラップバッグは2,000ミリリットルを超える容積を含み得る。オーバーラップバッグの内部は約0.1ミリリットルと約2,000ミリリットルの間の体積の物質、または約2,000ミリリットルを超える体積の物質をはじめとする物質の漏出を貯蔵することもできる。オーバーラップバッグは、三角形、長方形、または球形の形状を含むあらゆる適切な多角形の形状をさらに含み得る。
前記容器はオーバーラップバッグの内部への液体の流入出を提供または阻止するように構成されているオーバーラップアクセスポートも含む。インナーバッグの内部への液体の流入出を提供または阻止するように構成されている少なくとも1つのアクセスポートのように、オーバーラップアクセスポートは、注入ポートとして物質をオーバーラップバッグの内部に配置または輸送するように、退出ポートとして物質をオーバーラップバッグから移動または回収するように、およびそれらのあらゆる組合せを行うように構成され得る。オーバーラップバッグはそのオーバーラップバッグに密着している、溶着している、あるいは取り付けられているそのオーバーラップアクセスポートと組み合わさってそのオーバーラップバッグの無菌環境と外部環境、例えば、閉鎖環境との間の連絡を阻止する別の閉鎖環境を提供するように構成され得る。したがって、オーバーラップバッグとそのオーバーラップバッグに密着しているオーバーラップアクセスポートは無菌閉鎖環境を物質に提供することができる。一実施形態において前記容器はオーバーラップバッグの内部への液体の流入出を提供または阻止するように構成されている1つのオーバーラップアクセスポートを含む。別の実施形態において前記容器は2つ以上のオーバーラップアクセスポートを含む。特定の実施形態においてインナーバッグの少なくとも1つのアクセスポートがオーバーラップアクセスポートと同一でも異なっていてもよい。例えば、オーバーラップアクセスポートは上で述べたスパイクポートまたはルアーバルブを含み得る。
オーバーラップアクセスポートは、少なくとも1つのアクセスポートと同じ材料または異なる材料、および低温負荷または凍結保存処理に耐えるために適切なあらゆる材料をはじめとするあらゆる適切な材料から形成され得る。一実施形態においてオーバーラップアクセスポートは少なくとも1つの適切な高分子材料から作製される。例えば、オーバーラップアクセスポートをフルオロポリマーから作製することができ、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ビニリデンフルオリド、ビニルフルオリド、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロメチルビニルエーテル、またはそれらのあらゆる組合せをはじめとする単量体から形成されるホモ重合体、共重合体、三元重合体、またはポリマーブレンドから形成することができる。さらに、例となるフルオロポリマーにはフッ素化エチレンプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルを含む共重合体(他にはペルフロオロアルコキシまたはPFAとして知られる)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロメチルビニルエーテルを含む共重合体(MFA)、エチレンとテトラフルオロエチレンを含む共重合体(ETFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンを含む共重合体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフルオリド(PVDF)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、およびビニリデンフルオリドを含む三元重合体(THV)、またはそれらのあらゆるブレンドもしくはあらゆるアロイが含まれる。追加の例では、そのフルオロポリマーはテトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルの共重合体(ペルフルオロアルコキシまたはPFA)を含み得る。例となる実施形態においてそのフルオロポリマーは電子ビームなどの放射線によって架橋可能な重合体であり得る。例となる架橋可能なフルオロポリマーにはETFE、THV、PVDF、またはそれらのあらゆる組合せが含まれ得る。例えば、オーバーラップアクセスポートはFEPを含み得る。一実施形態においてオーバーラップアクセスポートは基本的にFEPから構成され得る。
オーバーラップアクセスポートはオーバーラップバッグの内部への液体の流入出を提供または阻止するようにあらゆる適切な方式で配置され得る。一実施形態においてオーバーラップアクセスポートは少なくとも部分的にオーバーラップバッグの内部に、且つ、少なくとも部分的にオーバーラップバッグの内部の外に配置され得る。別の実施形態においてオーバーラップアクセスポートは実質的にオーバーラップバッグの内部に配置され得る。さらに別の実施形態においてオーバーラップバッグの少なくとも一部がオーバーラップアクセスポートを覆うようにそのオーバーラップアクセスポートがそのオーバーラップバッグ内に封入され得る。オーバーラップバッグのこの部分によって形成されるそのカバー(例えば、補助カバー)は、あらゆる適切な手段、例えば、その補助カバーを裂く、切断する、またはその補助カバーに穴を開けることにより、またはそれらのあらゆる組合せによりオーバーラップアクセスポートを露出させるように、あるいはオーバーラップアクセスポートへのアクセスを提供するように構成され得る。オーバーラップアクセスポートの露出によって異物混入の証拠を前記容器の使用者に提供することができ、無菌製品の仕様と合致する。
オーバーラップアクセスポートの位置をあらゆる適切な方式で固定することができる(すなわち、オーバーラップアクセスポートを所定の位置に保持することができる)。一実施形態においてオーバーラップアクセスポートの位置は、そのオーバーラップアクセスポートの少なくとも一部の周りに配置されるカラーシールまたはウェルドによってオーバーラップバッグおよびその内部に対して固定される。別の実施形態においてオーバーラップアクセスポートは密閉状態でオーバーラップバッグに密着され得る。
上で述べたスパイクポート、ルアーバルブ、および/または注入チューブを含み得るインナーバッグの少なくとも1つのアクセスポートもオーバーラップバッグに対して様々な位置に構成され得る。一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが少なくとも部分的にオーバーラップバッグの内部に、且つ、少なくとも部分的にオーバーラップバッグの内部の外(例えば、少なくとも部分的に前記容器の外)に配置され得る。別の実施形態において少なくとも1つのアクセスポートが実質的にオーバーラップバッグの内部に配置され得る。さらに別の実施形態においてオーバーラップバッグの少なくとも一部(例えば、カバー)が少なくとも1つのアクセスポートを覆うようにその少なくとも1つのアクセスポートがそのオーバーラップバッグ内に少なくとも部分的に封入され得る。
幾つかの実施形態においてオーバーラップバッグはラベルを格納するように構成されている必須のラベルポケットを含み得る。そのポケットは、オーバーラップバッグの幅と同じ幅、および約5センチメートル(cm)と約50センチメートルの間の長さ、例えば、約7センチメートルと13センチメートルの間の長さをはじめとする、そのラベルを収納するためのあらゆる適切な寸法を含み得る。そのラベルはあらゆる適切な情報、例えば、患者の識別情報と患者の病歴、前記容器中の物質の内容、およびその物質を前記容器中に取得および/または貯蔵した日付を含み得る。そのラベルポケット内部にそのようなラベルを含むことによっても、保管施設における容器の誤同定を防止するために前記容器を明確に表示するようにという規制当局の要求が満たされる。
ラベルの喪失を防ぐためにラベルポケットは一度ラベルがそのラベルポケットの中に配置されると閉鎖されるように構成されている。ラベルポケットは、ピンチング、加熱シーリング、溶接、誘電加熱シーリング、高周波溶接、超音波溶接、ステープル処理、テーピング、またはそれらのあらゆる組合せによるものを含むあらゆる適切な方式で閉鎖され得る。ラベルポケットを閉鎖することで前記容器を使用している間、または保管している間にラベルを損傷から守ることもできる。例えば、ラベルポケットはラベルを汚れ、摩損、破損、劣化、またはそれらのあらゆる組合せから守ることができる。
貯蔵または(例えば、凍結)保存する物質をあらゆる適切な方式で前記容器に充填させることができる。その物質は少なくとも1つのアクセスポートに接続している外部供給源によって無菌的にインナーバッグの内部に導入され得る。一実施形態においてその物質は無菌的ドッキング技術と上で述べた注入チューブによって無菌的にインナーバッグの内部に輸送される。物質がその外部供給源からインナーバッグの内部へ無菌的に輸送された後にその外部供給源および/または少なくとも1つのアクセスポートを封鎖あるいは閉鎖して閉鎖環境をその物質に提供し、且つ、前記容器からのその物質の漏出とその物質、前記容器、および周囲の環境の汚染を防止することができる。外部供給源および/または少なくとも1つのアクセスポートは、ピンチング、加熱シーリング、溶接、誘電加熱シーリング、高周波溶接、超音波溶接、またはそれらのあらゆる組合せによるものを含むあらゆる適切な方式で閉鎖され得る。特定の実施形態において注入チューブは、その注入チューブを溶融閉鎖するための加熱ジョーまたは高周波加熱ジョーを使用して、オーバーラップバッグの外側の場所と前記密閉空間内の少なくとも1か所の場所をはじめとする1か所より多くの場所で閉鎖または加熱封鎖され得る。別の実施形態においてオーバーラップバッグは高い融点および/または高周波溶融に対する耐性を有する物質を含んでよいので注入チューブはオーバーラップバッグに損傷を与えることなく前記密閉空間内に密封され得る。別の実施形態において機械力によって注入チューブを挟んで閉鎖することができる。その後、外部供給源を少なくとも1つのアクセスポートから無菌的に接続解除することができる。例えば、外部供給源から注入チューブを分離するためにオーバーラップバッグの外側に位置している封を介して注入チューブを切断することができる。一実施形態において少なくとも1つのアクセスポートを閉鎖した後にインナーバッグ、オーバーラップバッグ、またはそれらの組合せの少なくとも一部を用いて少なくとも1つのアクセスポートを覆う、または密封することもできる。インナーバッグ、オーバーラップバッグ、またはそれらの両方の一部で少なくとも1つのアクセスポートを覆うことは、保管中に少なくとも1つのアクセスポートが割れたり壊れたりした場合に物質の漏出、またはその物質、前記容器、もしくは周囲の環境の汚染の防止に役立ち得る。
その後、あらゆる適切な期間にわたってあらゆる適切な方法により前記容器を凍結することができる。一実施形態において液体窒素を含む槽またはベッセル容器の中に前記容器を浸すことができる。別の実施形態において前記容器を速度制御凍結法または別の段階的凍結方法の対象にすることができる。例えば、およそ0.1℃/分と10℃/分の間のあらゆる適切な速度、例えば、1℃/分の速度で前記容器を冷却することができる2つの面の間に前記容器を配置することができる。前記容器と物質が凍結した後に凍結保存システムなどの凍結保管に前記容器を配置することができる。
物質を取り出して前記容器を空にすることができ、あらゆる適切な方式で物質を出し入れすることができる。一実施形態において凍結保管から前記容器を取り出すことができ、あらゆる適切な方式で前記容器と物質を解凍することができる。例えば、急速解凍または漸進的解答のどちらかのために約20℃と40℃の間の温水槽に前記容器を配置することができる。解凍が完了した後で前記容器を目視検査して物質がインナーバッグの内部からオーバーラップバッグの内部へいくらかでも漏出していないか検査することができる。漏出が生じている場合、オーバーラップアクセスポートを露出させることができ、そのオーバーラップアクセスポートを介してオーバーラップバッグの内部の物質を出し入れすることができる。少なくとも1つのアクセスポートを露出させ、その少なくとも1つのアクセスポートを介して物質を出し入れすることにより、漏出が生じているかに関係なくインナーバッグの内部にまだ閉じ込められているあらゆる物質を出し入れすることができる。一実施形態においてオーバーラップアクセスポートと少なくとも1つのアクセスポートのうちの少なくとも一方はスパイクポートを含むことができ、例えばスパイクまたは注射器でスパイクポートの膜に穴を開けることにより物質を出し入れすることができる。
図1に目を向けると、容器100が本明細書に記載される実施形態に従って例示されている。容器100は骨髄などの生体物質をはじめとする物質150の凍結保存に適切である。容器100は物質150を貯蔵するための無菌環境を内包する内部220を有するインナーバッグ200を含む。また、インナーバッグ200はそのインナーバッグに密着している、または取り付けられている少なくとも1つのアクセスポートと併せて閉鎖環境を前記物質150に提供する。とりわけ、容器100は2つのアクセスポート、すなわち、退出ポート(例えば、スパイクポート300)と注入ポート(例えば、注入チューブ400)を含み、それらのポートはインナーバッグ200の内部220への液体の流入出を提供または阻止するように構成されている。注入チューブ400は密閉空間250内に少なくとも部分的に封入される。一実施形態において封240などの封によってスパイクポート300と注入チューブ400のうちの少なくとも一方をインナーバッグ200に密着させることができ、封180などの封によって前記注入チューブ400をオーバーラップバッグ500に密着させることもできる。特定の実施形態において封240および/または180はスパイクポート300および/または注入チューブ400の一部を完全に包囲してよい。したがって、インナーバッグ200に密着しているスパイクポート300および/または注入チューブ400と併せてインナーバッグ200は閉鎖環境を物質150に作り出す。
注入チューブ400は、無菌環境に物質150を保持している外部供給源600へ無菌的に、例えば、無菌的ドッキング技術を介して接続するように構成されている。物質150が前記外部供給源600からインナーバッグ200の内部220まで無菌的に(例えば、無菌経路480に沿って)輸送された後にカラーシール475と追加の封(示されず)によるものを含む適切な方式で注入チューブ400を閉鎖して閉鎖環境を提供し、且つ、容器100からの物質150の漏出、およびインナーバッグ200または容器100の汚染を防止する。その後、注入チューブ400が外部供給源600から接続解除される(示されず)。一実施形態においてオーバーラップバッグ500の一部(示されず)が注入チューブ400の外側の部分に沿って延びてもよく、注入チューブ400の上に密着され得る。注入チューブ400は(例えば、封180によって)オーバーラップバッグ500と(例えば、封240によって)インナーバッグ200のどちらか、または両方に密着され得る。別の実施形態において外部供給源600から注入チューブ400をさらに接続解除するためにカラーシール475(示されず)の上で注入チューブ400を切断することもできる。
容器100はオーバーラップバッグ500も含む。オーバーラップバッグ500の内部520は物質150を貯蔵するための無菌環境を含む。インナーバッグ200はオーバーラップバッグ500の内部520に封入される。容器100は、オーバーラップバッグ500の内部520への液体の流入出を提供または阻止するように構成されている少なくとも1つのオーバーラップアクセスポート530をさらに含む。そのような液体の流入出は、例えば、物質150の漏出が内部520に閉じ込められている場合に容器100の使用者が物質150を回収することを可能にする。また、オーバーラップバッグ500はそのオーバーラップバッグに密着している、または取り付けられているオーバーラップアクセスポート530と併せて閉鎖環境を物質150に提供する。オーバーラップバッグ500は、インナーバッグ200を封入し、且つ、適切な識別情報を含むラベルを格納するためのラベルポケット550を作製するために役立つ封175および180も含む。ラベルポケット550にラベルを配置した後にラベルポケット550を閉鎖して(示されず)その後の凍結保存処理の間にそのラベルを保護することができる。一実施形態においてオーバーラップバッグ500の無菌性を維持するために使用される付属部分または部分570(図5)が、封175が付加される前であるが、オーバーラップバッグ500から恒久的に取り外されている製造過程の間にオーバーラップバッグ500の中にインナーバッグ200を配置することができる。インナーバッグ200を封175によって前記オーバーラップバッグの中に密封することができ、封180によって前記オーバーラップバッグに密着させることができる。封180はオーバーラップバッグ500の無菌性を維持するときに部分570に取って代わることができ、容器100、インナーバッグ200、およびオーバーラップバッグ500の各々に寄与して閉鎖環境を物質150に提供することができる。
図2に目を向けると、インナーバッグ200とアクセスポート300および400が本明細書に記載される実施形態に従って例示されている。インナーバッグの内部220は約4センチメートルと40センチメートルの間の高さ260をはじめとするあらゆる適切な寸法、例えば、約9.9センチメートルの高さを含み得る。その密閉空間250は約2センチメートルと20センチメートの間の高さ270をはじめとするあらゆる適切な寸法、例えば、約7.6センチメートルの高さも含み得る。一実施形態においてインナーバッグ200とそのインナーバッグに密着しているアクセスポート300および400は閉鎖環境を物質のために含み得る。例えば、その閉鎖環境は物質をインナーバッグ200の内部220に閉じ込め、且つ、インナーバッグ200に密着しているアクセスポート300または400のどちらかからその物質が漏れることを防止することができる(つまり、アクセスポート300の膜が完全であるため、または少なくとも一回は外部環境からアクセスポート400が封鎖あるいは閉鎖されるため)。
1つのアクセスポート、すなわち、スパイクポート300は、末端310が少なくとも部分的にインナーバッグ200の内部220に配置されることによって容器100の使用者がスパイクポート300を介して内部220にある物質150を出し入れすることが可能になるように配置され得る。ウェルド240によるものを含むあらゆる適切な手段によってスパイクポート300をインナーバッグ200に対する所定の位置に固定することができる。インナーバッグ200の一部によって、例えば、カバー290によってスパイクポート300を少なくとも部分的に覆うこともできる。スパイクポート300を露出させ、物質150を出し入れする(示されず)ためにカバー290を裂く、切断する、穴開けする、あるいは破くことができる。
別のアクセスポート、すなわち注入チューブ400は、末端410が少なくとも部分的にインナーバッグ200の内部220に配置されることによって容器100の使用者が注入チューブ400を介して物質150を内部220に輸送することが可能になるように配置され得る。ウェルド240によるものを含むあらゆる適切な手段によって注入チューブ400を密閉空間250内の、且つ、インナーバッグ200に対する所定の位置に固定することができる。一実施形態においてウェルド240は約0.75センチメートルの厚さ280を含む。ウェルド240はインナーバッグ200の内部220から密閉空間250を分離するのにも役立ち、物質150を可能性がある漏出または汚染からさらに無縁にする。
図3Aに目を向けると、スパイクポート300が本明細書に記載される実施形態に従って例示されている。スパイクポート300は末端310および315と管腔または経路320を含む。スパイクポート300は膜330も含む。末端310および315は相互に液体が行き来しないようになっており、膜330が完全であるときに液体の流入出がスパイクポート300を介して阻止される。膜330に穴が開けられているとき、その膜が突き抜かれているとき、あるいは破かれているとき、管腔320は末端310と末端315の間の液体の行き来を許容し、スパイクポート300を介して液体の流入出が生じ得る。スパイクまたは注射器をはじめとする液体の流入出を確立するためのあらゆる適切な手段によって膜330に穴を開けることができる。
図3Bに目を向けると、ルアーバルブ350が本明細書に記載される実施形態に従って例示されている。スパイクポート300または530の代わりに、またはそれに加えて、インナーバッグ200またはオーバーラップバッグ500のどちらかへ液体を流入出させるために容器100についてルアーバルブ350を使用することができる。ルアーバルブ350はオスルアーフィッティング360とメスルアー端370を含み、それらの両方にねじを切ることができる。一実施形態においてルアーバルブ350の少なくとも一方の末端、例えば、オスルアーフィッティング360は少なくとも部分的にインナーバッグ200またはオーバーラップバッグ500のどちらかの内部に配置される。メスルアー端370はインナーバッグの内部200またはオーバーラップバッグ500からはみ出して対面するように配置され得る。ルアーバルブ350は内部バルブ(示されず)も含む。その内部バルブは、例えば、別のオスルアーフィッティング(示されず)がメスルアー端370に接続されると開いてインナーバッグ200またはオーバーラップバッグ500のどちらかの内部へ液体を流入出させるように構成されている。その他のオスルアーフィッティングの例は注射器を含み得る。前記内部バルブは、その他のオスルアーフィッティングが後でメスルアー端370から接続解除されると閉じることによってどちらかのバッグの内部への液体の流入出とその内部からの物質150の漏出を阻止するように構成されている。
図4に目を向けると、注入チューブ400が本明細書に記載される実施形態に従って例示されている。注入チューブ400は上で述べたように少なくとも部分的にインナーバッグ200の内部220に配置される開放末端410を含む。その注入チューブは、容器100からの漏出またはその容器の汚染を防止するための(例えば、上で述べた手段による)封鎖または閉鎖用に構成され得る末端420も含む。一実施形態において末端420は封鎖に適切な材料、例えば、PVCを含み得る。加えて、オスルアーフィッティング360へ接続されるように末端420を構成することができ、そのオスルアーフィッティングは閉鎖経路を形成するために後でメスルアー端370に接続することができる。一実施形態において末端420をオスルアーフィッティング360に接続するか、あるいは封鎖することができ、実際には末端420は開放されたままにされないことが理解される。
注入チューブ400はあらゆる適切な数のチュービング部品またはチュービング要素を含み得る。例えば、前記注入チューブは部品431、436、および441を含み得る。部品431、436、および441は、PVC、FEP、および/またはC−Flex(登録商標)のようなあらゆる適切な生物適合性材料をはじめとする同じ材料または異なる材料を含み得る。一実施形態において部品431は封鎖に適切であり得、少なくとも部分的にオーバーラップバッグ500の外側に配置され得る。部品431はブッシング450に接続され得る。例えば、FEPを含み得るブッシング450に部品431を密閉状態で密着させることができる。部品436はブッシング450を接続することができ、一実施形態において部品436はPVCを含むことができ、その部品があらゆる適切な手段によって少なくとも1か所で(示されず)封鎖されることも可能にする。部品441も密閉状態でブッシング450に密着させることができる。一実施形態において部品441は、オーバーラップバッグ500の外側から密閉空間250を通ってインナーバッグ200の内部220までの液体通路を完成するように少なくとも部分的にインナーバッグ200の内部220に配置され得る。特定の実施形態において部品441はFEPを含み得る。
図5に目を向けると、オーバーラップアクセスポート530を有するオーバーラップバッグ500が本明細書に記載される実施形態に従って例示されている。オーバーラップアクセスポート530は、容器100の使用者に内部520へ液体を出し入れさせるために少なくとも部分的にオーバーラップバッグの無菌的内部520に配置される末端540を含む。物質150の漏出(示されず)の結果、物質150の少なくとも幾らかが内部520に閉じ込められている場合、オーバーラップアクセスポート530を介して物質150を出し入れすることができ、内部520から取り除くことができる。一実施形態においてオーバーラップアクセスポート530はスパイクポート300と類似のスパイクポートを含み得る、または異なる種類のポートまたはバルブを含み得る。オーバーラップバッグ500に対するオーバーラップアクセスポート530の位置はウェルド240を含むあらゆる適切な手段によって固定され得る。封240はオーバーラップアクセスポート530の一部を完全に包囲してよい。一実施形態においてオーバーラップバッグ500とそのオーバーラップバッグに密着しているオーバーラップアクセスポート530は閉鎖環境を物質のために含み得る。例えば、その閉鎖環境はオーバーラップバッグ500の内部520に物質を閉じ込め、且つ、オーバーラップバッグ500に密着しているオーバーラップアクセスポート530を介してその物質が漏れることを防止することができる(つまり、オーバーラップアクセスポート530の膜が完全であるため)。
前記オーバーラップアクセスポートをオーバーラップバッグ500の一部によって、例えば、補助カバー550によって少なくとも部分的に覆うことができる。補助カバー550は、例えば、容器100が入れられる液体窒素槽をはじめとする外部環境による汚染からオーバーラップアクセスポート530を守るのに役立つ。オーバーラップバッグポート530を露出させるため、および幾つかの例では前記容器またはオーバーラップアクセスポート530に異物が混入した証拠を提供するため、補助カバー550を裂く、切断する、穴開けする、あるいは破くことができる。一実施形態においてオーバーラップバッグ500の部分560および570もそれぞれ容器100の他の部分、例えば、スパイクポート300と注入チューブ400を覆うことができる、および/またはそれらの部分に密着することができる。特定の実施形態においてオーバーラップバッグ500内へインナーバッグ200を挿入し、封180を介して前記オーバーラップバッグへインナーバッグ200を密着させる前に、内部520を含むオーバーラップバッグ500の無菌性を最初に維持するために使用され得る付属部分または部分570をオーバーラップバッグ500から恒久的に取り外すこともできる。
項目
項目1.内部に物質を貯蔵するための無菌環境を内包するインナーバッグ;前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている少なくとも1つのアクセスポート;内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を内包し、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ;および前記オーバーラップバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているオーバーラップアクセスポートを含む容器。
項目2.前記物質が骨髄などの生体物質を含む、項目1に記載の容器。
項目3.生体物質を含む物質を保存する方法であって、内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を内包するインナーバッグ;前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている少なくとも1つのアクセスポート;内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を内包し、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ;および前記オーバーラップバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているオーバーラップアクセスポートを含む容器に前記物質を貯蔵することを含む前記方法。
項目4.前記インナーバッグ、前記オーバーラップバッグ、前記少なくとも1つのアクセスポート、および前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも1つがフルオロエチレンプロピレン(FEP)などの重合体を含む、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器または方法。
項目5.前記少なくとも1つのアクセスポートが前記オーバーラップアクセスポートと同一または異なっている、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器または方法。
項目6.前記第1アクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方がスパイクポートを含む、項目5に記載の容器または方法。
項目7.前記スパイクポートが膜を含む、項目6に記載の容器または方法。
項目8.前記第1アクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方がルアーバルブを含む、項目5に記載の容器または方法。
項目9.前記ルアーバルブが内部バルブとメスルアー端を含み、オスルアーフィッティングが前記メスルアー端に接続されると開き、且つ、前記オスルアーフィッティングが前記メスルアー端から接続解除されると閉じるように前記内部バルブが構成されている、項目8に記載の容器または方法。
項目10.無菌環境に物質を凍結保存するための容器であって、前記物質が生体物質を含み、前記容器が、内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を内包するインナーバッグ;前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているスパイクポート;前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている注入チューブ;内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を内包し、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ;および前記オーバーラップバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているスパイクポートを含むオーバーラップアクセスポートを含み、前記インナーバッグ、前記オーバーラップバッグ、前記スパイクポート、および前記オーバーラップアクセスポートの各々がフルオロエチレンプロピレン(FEP)を含む、前記容器。
項目11.前記インナーバッグと前記オーバーラップバッグのうちの少なくとも一方が透明である、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目12.前記オーバーラップバッグがラベルを格納するように構成されているラベルポケットを含む、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目13.前記ラベルポケットがピンチング、加熱シーリング、溶接、誘電加熱シーリング、高周波溶接、超音波溶接、ステープル処理、テーピング、またはそれらのあらゆる組合せによって閉鎖されるように構成されている、項目12に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目14.前記ラベルポケットが前記ラベルを汚れ、摩損、破損、劣化、またはそれらのあらゆる組合せから守るように構成されている、項目12に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目15.前記少なくとも1つのアクセスポートが無菌的に前記物質を前記インナーバッグへ輸送するように構成されている注入チューブを含む、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目16.前記注入チューブが封鎖可能材料を含む、項目15に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目17.前記注入チューブがポリビニルクロリド(PVC)、フルオロエチレンプロピレン(FEP)、C−Flex(登録商標)などの熱可塑性エラストマー、またはそれらのあらゆる組合せのような重合体を含む、項目16に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目18.前記注入チューブが前記物質を前記インナーバッグに無菌的に輸送するために外部供給源に接続するように構成されている、項目15に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目19.前記物質が前記インナーバッグに輸送された後に閉鎖されるように前記注入チューブが構成されている、項目18に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目20.前記注入チューブがピンチング、加熱シーリング、溶接、誘電加熱シーリング、高周波溶接、超音波溶接、ステープル処理、テーピング、またはそれらのあらゆる組合せによって閉鎖されるように構成されている、項目19に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目21.前記注入チューブが閉鎖された後に前記注入チューブが前記外部供給源から無菌的に接続解除されるように構成されている、項目19に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目22.前記オーバーラップバッグの一部が前記注入チューブの少なくとも一部の上で閉鎖するように構成されている、項目15に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目23.前記インナーバッグが、裂くこと、切断すること、穴を開けること、またはそれらのあらゆる組合せによって前記少なくとも1つのアクセスポートを露出するように構成されているカバーを含む、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目24.前記オーバーラップバッグが、裂くこと、切断すること、穴を開けること、またはそれらのあらゆる組合せによって前記オーバーラップアクセスポートを露出するように構成されている補助カバーを含む、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目25.前記オーバーラップバッグが前記インナーバッグの内部からの前記物質の漏出を貯蔵するように構成されている、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目26.前記容器が前記物質に対して不活性である、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目27.前記容器が約−196℃まで柔軟であり、破損に耐える、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目28.前記インナーバッグ、前記オーバーラップバッグ、および前記オーバーラップアクセスポートの各々が基本的にフルオロエチレンプロピレン(FEP)から構成される、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目29.前記容器に前記物質を貯蔵することが、前記容器の少なくとも1つのアクセスポートであって、注入チューブを含む前記少なくとも1つのアクセスポートに外部供給源を接続すること、前記注入チューブを使用して前記外部供給源から前記インナーバッグの内部まで無菌的に前記物質を輸送すること、前記注入チューブを閉鎖すること、および前記注入チューブから無菌的に前記外部供給源を接続解除することをさらに含む、項目3に記載の方法。
項目30.前記注入チューブの上で前記オーバーラップバッグを閉鎖することをさらに含む項目29に記載の方法。
項目31.前記容器を凍結することをさらに含む項目3に記載の方法。
項目32.前記容器を凍結することが2つの面の間に前記容器を配置することをさらに含む、項目31に記載の方法。
項目33.前記2つの面が約0.1℃/分と10℃/分との間の速度、例えば、1℃/分の速度で前記容器を冷却する、項目32に記載の方法。
項目34.前記容器を冷却することが液体窒素槽中に前記容器を配置することをさらに含む、項目31に記載の方法。
項目35.前記容器に貯蔵されている前記物質の出し入れであって、前記少なくとも1つのアクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方を露出させること、および前記少なくとも1つのアクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方を介して前記物質を出し入れすることをさらに含む前記物質の出し入れをさらに含む項目3に記載の方法。
項目36.前記物質を出し入れすることが前記少なくとも1つのアクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方の膜に穴を開けることをさらに含む、項目35に記載の方法。
項目37.前記物質を出し入れすることが凍結保存システムから前記容器を取り出し、前記物質を解凍することをさらに含む、項目35に記載の方法。
項目38.前記物質を解凍することが水槽中に前記容器を配置することを含む、項目37に記載の方法。
項目39.前記少なくとも1つのアクセスポートが少なくとも部分的に前記オーバーラップバッグ内に封入される、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
項目40.前記少なくとも1つのアクセスポートが前記インナーバッグの内部へ無菌的に液体を流入出させるように構成されており、且つ、前記オーバーラップアクセスポートが前記オーバーラップバッグの内部へ無菌的に液体を流入出させるように構成されている、前記の項目のうちのいずれか1項に記載の容器、方法、または無菌環境に物質を凍結保存するための容器。
本発明の方法および組成物をより良く開示および教示するために後続の実施例が提供される。それは例示のみを目的としたものであり、後続の特許請求の範囲において列挙される本発明の趣旨と範囲に対して実質的に影響を及ぼすことなく軽微な改変と変更を行うことができることが理解されなければならない。
上で述べた容器を検査するための方法は、液体窒素槽内において約−196℃で繰り返される凍結に起因する損傷に対する耐性についてその容器を検査することを含む。まず、適切な体積の検査物質、例えば、赤色の染料を含むビールまたは組織培養培地で前記容器を充填する。ビールは、炭酸ガス飽和が前記容器内の液体の膨張と収縮に大きな役割を果たすそのビールの高い二酸化炭素含量のため、およびビールを培養液と類似させるビールのタンパク質含量のために選択される。その充填済み容器をFEP、または液体窒素への曝露によって損傷を受けない他の適切な材料でできたストリップに接続し、液体窒素槽の中に降ろす。その容器は、別途指示されない限り、液体窒素が沸騰を止めてから10分間にわたって液体窒素槽の中にある。
その後、前記容器を液体窒素槽から取り出し、約20℃と40℃の間の初期温度の水槽の中に配置する。その水槽の容積は液体窒素槽の容積よりもずっと大きくてよい。前記容器と前記検査物質を解凍し、その後で損傷について前記容器を目視検査する。充填済み容器を凍結し、その後で解凍するこのサイクルを複数回反復することができ、解凍するたびにインナーバッグおよび/またはオーバーラップバッグからの前記物質のあらゆる種類の漏出を含む損傷について前記容器を検査する。時間の制約からそのサイクルの中断が必要である場合は前記容器を液体窒素槽の中に入れたままにすることができる。
前記容器が凍結解凍サイクル中に外部環境(例えば、液体窒素槽または水槽)へいくらかでも検査物質を漏出した場合、それはインナーバッグとオーバーラップバッグの両方の不具合を表し、その検査を中断し、その充填済み容器が乗り切ることに成功したそれまでの凍結解凍サイクルがいくらかでもあればその回数を記録する。前記容器が外部環境への検査物質の漏出を示さない場合、前記充填済み容器を凍結および解凍する別のサイクルを開始するために前記容器と前記検査物質を液体窒素槽に戻す。10回の連続的な凍結解凍サイクルが完了したときに一回も凍結プロセスの対象となっていない他の容器に対して前記容器を比較する。10回の連続的なサイクルは前記容器の中に貯蔵される生体物質の生存性についての最大限の検査であるので、10回のサイクルは前記充填済み容器を曝露するサイクルの最大数である。
この操作手順に従って上記の実施形態に記載される容器を検査する。FEPを含む異なるサイズの「Fシリーズ」容器であって、それぞれ2つの異なる体積の検査物質を含む容器を検査する。検査物質はビールを含む。各容器を複数回の凍結解凍サイクルに曝露し、解凍のたびにインナーバッグとオーバーラップバッグの両方の不具合を示し、且つ、検査物質の無菌性を損なう外部環境へのあらゆる種類の漏出について目視検査した。前記容器が検査物質の無菌性を維持しない(すなわち、凍結解凍サイクル中に外部環境へ検査物質を漏出する)場合、前記容器は「不合格」の指定を受ける。前記容器が10回の連続的な凍結解凍サイクルの後に検査物質の無菌性を維持する(すなわち、外部環境へのその物質の漏出を防ぐ)場合、前記容器は「合格」の指定を受ける。下の表1に示される「合格」の指定によって表されるように、それらの容器の各々が10回の連続的な凍結解凍サイクルに耐え、検査物質の無菌性を維持した。
本発明の容器は従来の凍結保存容器からの発展と従来の凍結保存容器の改良を表す。生体物質は生物学的分解を止めるために−182℃より低い温度で凍結および貯蔵されなくてはならないため、それらの物質を保存するために凍結保存処理が用いられる。液体窒素槽において約−196℃で行われる凍結処理と温水槽を用いて行われる後続の解凍処理を含むこれらの処理は、水の熱膨張と二酸化炭素、酸素、および窒素を含む物質の相変化を常に伴う。エチルビニルアセテートなどのプラスチックを使用して作られる容器をはじめとする従来の容器は−50℃より下ではもろくなり、凍結中に破損しやすい。これらの従来の容器の破損によってその容器に貯蔵されている生体物質の漏出が生じることがあり、そのことによって前記生体物質の喪失と前記生体物質、前記容器、および前記容器が配置されている環境の汚染が生じ得る。漏出物が凍結環境(例えば、液体窒素槽)と解凍環境(例えば、温水槽)の両方を汚染することがあり得る。さらに、従来の容器の中にはベッセル容器、チューブ、またはバッグを充填し、次にそのバッグを別のバッグの中に配置し、次にその別のバッグを閉鎖することによって作製されるものもある。しかしながら、その充填済みバッグを別のバッグの内部へ配置し、その別のバッグを閉鎖する操作は本質的に非無菌的であり、閉鎖環境をその充填済みバッグに提供することもない。加えて、そのような従来の容器はその容器の凍結または解凍中に充填済みバッグから別のバッグへ漏出し得る物質を無菌的に回収するためのどのような手段も持っていない。
対照的に本発明の容器は、インナーバッグへの可能性がある損傷のために前記物質がオーバーラップバッグに漏出しているかどうかと無関係に無菌的に前記容器を充填し、且つ、空にする両方の能力を使用者に提供する。前記物質のどんな漏出もオーバーラップバッグの内部に閉じ込められ、前記物質の喪失と前記物質に対する無菌閉鎖環境の喪失を防止する。前記容器または前記容器が配置されている環境の無菌性を損なうことなくインナーバッグとオーバーラップバッグの両方にアクセスし、封鎖することができる。さらに、前記物質のどんな漏出または前記容器へのどんな損傷も観察するためにインナーバッグとオーバーラップバッグの各々が透明であり得る。また、前記容器は凍結保存に用いられる凍結温度(例えば、−196℃)まで柔軟なままであり、且つ、破損に耐え、且つ、全ての生体物質に対して不活性でもある材料であるFEPを含み得る。FEPおよび類似の材料の使用により、FEPまたは類似の材料を劣化させない従来方法によって前記容器を滅菌することもできる。一実施形態において前記容器は従来のオートクレーブ法または放射線照射法によって滅菌され得る。加えて、前記容器の構築が簡単であることと前記容器の耐久性の材料から経済的な生産と滅菌しやすさが両立し、前記容器は医療および臨床検査業界のメンバーになじみが有る従来の静脈内フィッティングをアクセスポートに使用することができるので、前記容器は従来の静脈内バッグと同様に使いにくいことがない。
明確にするために別々の実施形態の文脈の中で本明細書に記載されるある特定の特徴を単一の実施形態の中に組み合わせて提供してもよい。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈の中に記載されている様々な特徴を別々に、またはあらゆる部分的組合せで提供してもよい。さらに、範囲形式で記述されている値への言及はその範囲の中のそれぞれ全ての値を含む。
特定の実施形態に関してこれまでに利益、他の利点、および問題の解決策を説明してきた。しかしながら、それらの利益、利点、問題の解決策、およびそれらのどの利益、利点、または解決策を生み出す、または際立たせることができるあらゆる特徴がいずれかの請求項、または全ての請求項の重要な特徴、必要な特徴、または必須の特徴であると解釈されるべきではない。
本明細書および本明細書に記載される実施形態の例示は様々な実施形態の構造の全般的な理解をもたらすことを目的としている。本明細書とそれらの例示は、本明細書に記載される構造体または方法を用いる装置と系の要素と特徴の全てを徹底的および包括的に説明するものとして機能することを目的としていない。別々の実施形態を単一の実施形態の中に組み合わせて提供してもよく、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈の中に記載されている様々な特徴を別々に、またはあらゆる部分的組合せで提供してもよい。さらに、範囲形式で記述されている値への言及はその範囲の中のそれぞれ全ての値を含む。本明細書を読んだ後では他の多くの実施形態が当業者にとって明らかであり得る。本開示から他の実施形態を使用および誘導することができるので、本開示の範囲から逸脱することなく構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができる。したがって、本開示は制限的というよりもむしろ例示的と考えられるべきである。

Claims (15)

  1. 内部に物質を貯蔵するための無菌環境を備えるインナーバッグ、
    前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている少なくとも1つのアクセスポート、
    内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を備え、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ、および
    前記インナーバッグと前記オーバーラップバッグの間の空間へ液体を流入出させるように構成されているオーバーラップアクセスポート
    を含む容器。
  2. 前記物質が生体物質を含む、請求項1に記載の容器。
  3. 前記インナーバッグ、前記オーバーラップバッグ、前記少なくとも1つのアクセスポート、および前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも1つがフルオロエチレンプロピレン(FEP)を含む、請求項1に記載の容器。
  4. 前記少なくとも1つのアクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方がスパイクポートまたはルアーバルブを備える、請求項1に記載の容器。
  5. 前記少なくとも1つのアクセスポートが無菌的に前記物質を前記インナーバッグへ輸送するように構成されている注入チューブを含む、請求項1に記載の容器。
  6. 前記インナーバッグが前記少なくとも1つのアクセスポートを露出させるように構成されているカバーを含む、請求項1に記載の容器。
  7. 前記オーバーラップバッグが前記オーバーラップアクセスポートを露出させるように構成されている補助カバーを含む、請求項1に記載の容器。
  8. 前記オーバーラップバッグが前記インナーバッグの内部からの前記物質の漏出を貯蔵するように構成されている、請求項1に記載の容器。
  9. 前記容器が前記物質を貯蔵するための少なくとも1つの無菌閉鎖環境を備える、請求項1に記載の容器。
  10. 前記少なくとも1つのアクセスポートが少なくとも部分的に前記オーバーラップバッグ内に封入される、請求項1に記載の容器。
  11. 前記少なくとも1つのアクセスポートが前記インナーバッグの内部へ無菌的に液体を流入出させるように構成されており、且つ、前記オーバーラップアクセスポートが前記インナーバッグと前記オーバーラップバッグの間の空間へ無菌的に液体を流入出させるように構成されている、請求項1に記載の容器。
  12. 生体物質を含む物質を保存する方法であって、
    内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を備えるインナーバッグ、前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている少なくとも1つのアクセスポート、内部に前記物質を貯蔵するための無菌環境を備え、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ、および前記インナーバッグと前記オーバーラップバッグの間の空間へ液体を流入出させるように構成されているオーバーラップアクセスポートを含む容器に前記物質を貯蔵することを含む前記方法。
  13. 前記容器に前記物質を貯蔵することが
    前記容器の少なくとも1つのアクセスポートであって、注入チューブを含む前記少なくとも1つのアクセスポートに外部供給源を接続すること、
    前記注入チューブを使用して前記外部供給源から前記インナーバッグの内部まで無菌的に前記物質を輸送すること、
    前記注入チューブを閉鎖すること、および
    前記注入チューブから無菌的に前記外部供給源を接続解除すること
    をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記容器に貯蔵されている前記物質の出し入れであって、
    前記少なくとも1つのアクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方を露出させること、および
    前記少なくとも1つのアクセスポートと前記オーバーラップアクセスポートのうちの少なくとも一方を介して前記物質を出し入れすること
    をさらに含む前記物質の出し入れをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  15. 無菌閉鎖環境に物質を凍結保存するための容器であって、前記物質が生体物質を含み、前記容器が
    内部に前記物質を貯蔵するための無菌閉鎖環境を備えるインナーバッグ、
    前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されているスパイクポート、
    前記インナーバッグの内部へ液体を流入出させるように構成されている注入チューブ、
    内部に前記物質を貯蔵するための無菌閉鎖環境を備え、且つ、内部に前記インナーバッグを封入するオーバーラップバッグ、および
    前記インナーバッグと前記オーバーラップバッグの間の空間へ液体を流入出させるように構成されているスパイクポートを含むオーバーラップアクセスポート
    を含み、
    前記インナーバッグ、前記オーバーラップバッグ、前記スパイクポート、および前記オーバーラップアクセスポートの各々がフルオロエチレンプロピレン(FEP)を含む、前記容器。
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