JP6235363B2 - 使い捨て着用物品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨て着用物品及びその製造方法に関する。
従来、使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート、及び液保持性の吸収コアを具備し、着用者の胴回りに位置する胴周囲部には、周方向に向けて配された複数の胴周囲部弾性部材を備えたパンツ型の着用物品において、胴周囲部弾性部材は、吸収コアが存在しない部位においては、弾性伸縮性を発現し、吸収コアが存在する部位においては、細かく分断化されて実質的に弾性伸縮性が発現されず且つギャザーを形成しないように配されている着用物品が開示されている。
また、特許文献2には、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しないパンツ型おむつであって、背側外装シートは、接合部と同じ上下方向範囲を占める本体部と、本体部の下側に延出する背側延出部とからなり、背側延出部は、吸収性本体と重なる幅方向中央部と、その両側に延出した臀部カバー部とを有し、本体部に、第1の細長状弾性伸縮部材を所定の伸張率で幅方向に沿って伸張した状態で固定し、かつ臀部カバー部に、第2の細長状弾性伸縮部材を所定の伸張率で幅方向に沿って伸張した状態で固定するとともに、腹側外装シートの下端部に強い収縮力を発揮する第4の細長状弾性伸縮部材を幅方向に沿って伸張した状態で固定し、接合部の下端部における腹側・背側間の収縮力をバランスさせたおむつが開示されている。
特許第4090158号公報 再表2008/108270号公報
特許文献1に開示された着用物品は、幅広いサイズ適性と優れたはかせやすさ、適正な締め付け力で好適なフィット性を確保し、しかも見た目に優れた、胴廻りギャザーを有するものであるとされている。また特許文献2に開示された発明によれば、接合部の下端部における腹側・背側間の収縮力をバランスさせることにより、背側外装シートの臀部カバー部における膨らみや捲れを防止することができるとされている。このように、おむつ等の使い捨て着用物品の性能を向上させるために、胴回りの弾性に関する様々な提案がされている。
しかし、特許文献1、2に開示された発明では、腹側のシート部材と背側のシート部材の最大伸長寸法が一定になっているため、弾性収縮力が相対的に小さい領域では腰回りでシートがダブついて、フィット性が損なわれるという問題がある。このため、おむつ等の使い捨て着用物品のさらなる改良が要望されている。
本発明は着用性が改善された着用物品と、その製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、縦方向と横方向を有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前後胴回り域間に位置する股間域とに区画されるとともに、股間域から前後胴回り域へ延び出す吸収構造体を備え、前後胴回り域がそれぞれ、非伸縮性のシート部材と、横方向に延びる胴回り弾性部材とを含む胴回り弾性領域を備え、胴回り弾性部材は横方向に伸長された状態で非伸縮性のシート部材に接合され、吸収構造体が前胴回り域及び/又は後胴回り域に接合される使い捨て着用物品に関する。
本発明の着用物品では、前後胴回り域に含まれる非伸縮性のシート部材が、胴回り弾性部材とともに横方向に収縮して非伸縮性のシート部材に縦方向に延びる皺が複数生じた状態において、吸収構造体が前胴回り域及び/又は後胴回り域の胴回り弾性領域の少なくとも一部に配置される接合域に接合され、前記前後胴回り域がそれぞれ前記横方向に延びる胴回り上端縁をそれぞれ有し、前記前後胴回り域に含まれる前記非伸縮性のシート部材が、前記胴回り弾性部材とともに前記横方向に収縮して前記非伸縮性のシート部材に前記縦方向に延びる皺が複数生じた状態において、前記吸収構造体が前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の前記胴回り弾性領域の少なくとも一部に配置される接合域に接合され、前記接合域は、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域において、前記縦方向に離間する第1接合域及び第2接合域を含み、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域が、前記前後胴回り域を前記横方向にそれぞれ延び、前記胴回り上端縁から前記股間域に向かう方向に沿って順に配置される第1隣接伸縮域、前記第1接合域を含む第1伸縮域、第2隣接伸縮域、前記第2接合域を含む第2伸縮域、及び第3隣接伸縮域に区画され、前記第1伸縮域には、前記第1接合域と、前記第1接合域の両側から前記横方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第2伸縮域には、前記第2接合域と、前記第2接合域の両側から前記横方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第1隣接伸縮域は、前記胴回り上端縁と前記第1伸縮域との間に位置して前記第1伸縮域に隣接し、前記第2隣接伸縮域は、前記第1伸縮域と前記第2伸縮域との間に位置して、前記第1伸縮域及び前記第2伸縮域に隣接し、前記第3隣接伸縮域は、前記第2伸縮域と前記股間域との間に位置して前記第2伸縮域に隣接し、前記第1伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第2伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第1隣接伸縮域、及び前記第2隣接伸縮域のそれぞれを、前記前後胴回り域を構成する前記非伸縮性のシート部材の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させたとき、前記第1伸縮域および前記第2伸縮域の伸長量が、前記第1隣接伸縮域及び前記第2隣接伸縮域の伸長量よりも小さく、前記胴回り上端縁側に位置する前記第1接合域の前記横方向の寸法が、前記股間域側に位置する前記第2接合域の前記横方向の寸法より大きい。
また、本発明は、前胴回り域と、後胴回り域と、前後胴回り域間に位置する股間域と、股間域から前後胴回り域へ延び出す吸収構造体とを含み、吸収構造体と、前後胴回り域とが、前胴回り域に配置される前接合域及び/又は後胴回り域に配置される後接合域において接合される使い捨て着用物品の製造方法に関する。
本発明の製造方法は、少なくとも1枚の非伸縮性のシート材を機械方向に第1速度で連続的に供給しながら前記シート材に前記機械方向と平行な方向に延びる前胴回り弾性領域及び後胴回り弾性領域を形成する弾性化工程であって、前記前胴回り域、前記後胴回り域及び前記股間域となる部分を前記シート材において前記機械方向に直交する交差方向に配列し、前記機械方向に延びる胴回り上端縁をそれぞれ有する前記前胴回り域及び前記後胴回り域となる部分のそれぞれに前記前後胴回り弾性領域を形成する弾性化工程と、前記前後接合域は、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域において、前記交差方向に離間する前後第1接合域および前後第2接合域を含み、前記機械方向において前記前後第1接合域の長さが前記前後第2接合域の長さよりも長くなるようにホットメルト接着剤を塗布する工程と、前記シート材の供給速度を前記第1速度より遅い第2速度に変更して前記シート材を前記機械方向に収縮させた後、前記シート材に対し前記吸収構造体を供給して、前記非伸縮性の前記シート材に前記機械方向に直交する前記交差方向に延びる複数の皺が生じた状態で、前記前後接合域において前記吸収構造体を前記シート材に接合する接合工程であって、前記シート材に前記吸収構造体を重ね合わせる領域内において、前記前後接合域を前記前後胴回り弾性領域の少なくとも一部と重なり合う位置に配置するとともに、前記前後接合域を前記機械方向に一定の間隔を置きながら前記シート材に配置する接合工程と、前記接合工程から供給される前記シート材において隣接する2つの前記吸収構造体の間を前記交差方向に切断して個別の着用物品を得る組立工程とを含み、前記組立工程において、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域が、前記前後胴回り域を前記機械方向にそれぞれ延び、前記胴回り上端縁から前記股間域に向かう方向に沿って順に配置される第1隣接伸縮域、前記前後第1接合域を含む第1伸縮域、第2隣接伸縮域、前記前後第2接合域を含む第2伸縮域、及び第3隣接伸縮域に区画するように切断し、前記第1伸縮域には、前記前後第1接合域と、前記前後第1接合域の両側から前記交差方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第2伸縮域には、前記前後第2接合域と、前記前後第2接合域の両側から前記交差方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第1隣接伸縮域は、前記胴回り上端縁と前記第1伸縮域との間に位置して前記第1伸縮域に隣接し、前記第2隣接伸縮域は、前記第1伸縮域と前記第2伸縮域との間に位置して、前記第1伸縮域及び前記第2伸縮域に隣接し、前記第3隣接伸縮域は、前記第2伸縮域と前記股間域との間に位置して前記第2伸縮域に隣接し、前記第1伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第2伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第1隣接伸縮域、及び前記第2隣接伸縮域のそれぞれを、前記前後胴回り域を構成する前記非伸縮性のシート部材の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させたとき、前記第1伸縮域および前記第2伸縮域の伸長量が、前記第1隣接伸縮域及び第2隣接伸縮域の伸長量よりも小さい。
本願発明では、着用物品の前後胴回り域に含まれる非伸縮性のシート部材を胴回り弾性部材とともに横方向に収縮させて縦方向に複数の皺が生じた状態において、吸収構造体と胴回り弾性領域とを、胴回り弾性領域の一部に配置される接合域で接合している。これにより、胴回り弾性領域に含まれる胴回り弾性部材が、収縮した状態のままで接合域に対し固定される。このため、接合域では、胴回り弾性領域の横方向への伸長が阻止される。一方、接合域の横方向両側に位置する胴回り弾性領域は、接合域によって横方向への伸長が阻止されることはない。このため、前後胴回り域において、接合域を含んで横方向に延びる領域(A領域と呼ぶ)と、横方向において接合域が存在しない胴回り弾性領域(B領域と呼ぶ)とについて、横方向に伸長可能な長さを比較するとB領域の方が、A領域よりも伸長可能な長さが大きくなる。すなわち、前後胴回り域に、横方向への伸長可能な長さが異なる領域が形成される。これにより、着用者の腰回りで前後胴回り域を構成するシートがダブつくことを防止して、着用物品のフィット性を改善することが可能になる。さらに、前後胴回り域を横方向に収縮させずに吸収構造体を接合する場合と比べると、着用物品に含まれる全ての弾性部材を外力を加えることなく自由に収縮させた状態(自然状態)では、本願発明の方が、接合域を含んで横方向に延びる領域に含まれる吸収構造体の横方向収縮率が相対的に小さくなる。したがって、着用物品を使用する際、吸収構造体をより幅広い状態にして装着することができる。これにより、着用者の体をより広い範囲で吸収構造体により覆うことができ、漏れを抑止できる。
本願の着用物品の製造方法では、弾性領域が形成された非伸縮性のシート材を機械方向に収縮させた後、シート材に対し吸収構造体を供給して、非伸縮性のシート材に機械方向に直交する交差方向に延びる複数の皺が生じた状態で、前後接合域において吸収構造体をシート材に接合する。前後接合域は、シート材に吸収構造体を重ね合わせる領域内において、前後胴回り弾性領域と重なり合う位置に配置するとともに、シート材に機械方向に一定の間隔をおいて配置する。これにより、前後胴回り弾性領域に、機械方向、すなわち着用物品の横方向における伸長可能長さが異なる領域を形成することが可能になり、着用の胴回りにフィットするために適正な伸長可能長さ及び収縮力を有する着用物品が提供される。さらに、着用物品を製造する際、前後胴回り弾性領域に配置する前後接合域の機械方向寸法と、シート材の供給速度との組み合わせ方を調整することにより、所望の場所に所望の伸長可能長さ及び収縮力を有する着用物品を容易に製造することができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
この発明に係る着用物品の一例としてのおむつの斜視図。 第1実施形態のおむつの一部破断展開図。 第1実施形態のおむつの分解斜視図。 第2実施形態のおむつの一部破断展開図 第2実施形態のおむつの分解斜視図。 おむつの横方向における伸長量を模式的に表す図。 着用物品の一例としてのおむつの製造方法の第1実施形態を表す模式図。 おむつの製造方法の第2実施形態を表す模式図。
下記の実施の形態は、添付の図面に示すおむつ1に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1〜図3を参照すると、本願の着用物品の一例であるパンツ型のおむつ1は、着用者の肌対向面及びその反対側である非肌対向面と、横方向X及び縦方向Yとを有する。また、おむつ1は、前胴回り域11と、後胴回り域12と、前後胴回り域11,12の間に位置する股間域13とに区画されるとともに、おむつ1の外形を形成するシャーシ10と、シャーシ10の肌対向面に位置して股間域13から前後胴回り域11,12へ延び出す吸収構造体40とを備える。
シャーシ10は、横方向Xに延びる前後胴回り域11,12の上端縁14,15と、縦方向Yに延びる前後胴回り域11,12及び股間域13の両側縁16とを有する。前後胴回り域11,12の両側縁16の間には、胴回り弾性部材23を備える前胴回り弾性領域27及び後胴回り弾性領域28が横方向Xに延びる。また前後胴回り域11,12は、その両側縁16に沿って縦方向Yに延びる一対のシーム部17において肌対向面どうしを向かい合わせて互いに接合される。これにより、前後胴回り域11,12の上端縁14,15で胴回り開口縁18が形成されるとともに、股間域13の両側縁16で一対の脚回り開口縁19が形成される。前後胴回り域11,12の両側縁16間の離間距離はほぼ一定である。一方、股間域13の両側縁16はおむつ1の内側に向け湾曲しており、シャーシ10全体としては、砂時計型の形状を呈する。なお、図2は、おむつ1の前胴回り域11と後胴回り域12とのシーム部17における接合を解いて平面に展開した状態を表している。
シャーシ10には、肌対向面に位置する肌側シート21と、非肌対向面に位置し肌側シート21と同形同大の外装シート22と、肌側シート21と外装シート22との間に伸長状態で接合される胴回り弾性部材23及び脚回り弾性部材24とが含まれる。本実施形態の肌側シート21及び外装シート22は、おむつ1の外形を画定する非伸縮性のシート部材であり、非伸縮性不織布で形成される。肌側シート21及び外装シート22は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の繊維から成るスパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織布とメルトブローン不織布とスパンボンド不織布との積層体であるSMS不織布等の、本願の属する技術分野で公知の非伸縮性の不織布を用いて形成することができる。肌側シート21及び外装シート22に用いる不織布の種類は同一でも、異なっていてもよい。胴回り弾性部材23及び脚回り弾性部材24はストランド状またはストリング状の弾性部材であり、例えば複数条の弾性糸62を用いることができる。
複数条の弾性糸62は、前胴回り弾性領域27及び後胴回り弾性領域28において、前後胴回り域11,12の上端縁14,15に並行して両側縁16の間を横方向Xに延びる。本実施形態では、複数条の弾性糸62を1.5〜4.0倍の範囲から選択される一定の伸長倍率で伸長させた状態で、シャーシ10に含まれる肌側シート21と外装シート22との間に接合している。このとき、肌側シート21と外装シート22に皺が無い状態で複数条の弾性糸62を接合する。前後胴回り域11,12において、複数条の弾性糸62が接合された領域が前後胴回り弾性領域27,28となる。本実施形態では、複数条の同一種の弾性糸62を縦方向Yにほぼ等間隔で配置しており、前後胴回り弾性領域27,28の横方向Xにおける収縮力はほぼ均一である。
脚回り弾性部材24は股間域13の両側縁16の間で横方向Xに延びる横方向仮想中心線Q(図2参照)に関し対称な一対の弾性糸62で構成され、一対の弾性糸62の一方は、いずれかの1つの脚回り開口縁19を約半周した後、横方向Xに向きを変えて股間域13を横切り、さらに他方の脚回り開口縁19を約半周する。
股間域13から前後胴回り域11,12へ延び出す吸収構造体40は縦方向Yに長い縦長形状であり、縦方向Yの両端部において横方向Xに延びる前端部40a及び後端部40bと、互いに平行に縦方向Yに延びる両側縁40cとを有する。吸収構造体40は、フラッフパルプと超吸収性ポリマー粒子等との混合物を液拡散性シート(図示せず)で覆うことによって形成された吸収コア41と、吸収コア41の肌対向面を覆う肌側ライナ42と、吸収コア41の非肌対向面側に接合される防漏シート25と、防漏シート25の非肌対向面側に接合される被覆シート43とを備える。肌側ライナ42、防漏シート25、及び被覆シート43は熱可塑性樹脂製の繊維不織布又はフィルムなどの非伸縮性材料で形成されており、吸収コア41は、肌側ライナ42、防漏シート25、及び被覆シート43で包まれている。
防漏シート25及び被覆シート43の横方向Xの寸法は、吸収コア41の横方向Xの寸法より大きい。吸収コア41の横方向X両外側に延び出した防漏シート25及び被覆シート43は、肌側ライナ42の肌対向面へと折り曲げられて接合される。被覆シート43の横方向X両側部には、その両側縁部を折り返して形成されるとともに、縦方向Yへ延びるサイド弾性体45が伸長状態で接合された一対のサイドフラップ44が縦方向Yに延びる。サイドフラップ44は、縦方向Y方向の両端部のみが肌側ライナ42に接合され、縦方向Yの中央部分は肌側ライナ42から離間可能である。おむつ1の使用時には、サイド弾性体45の収縮によってサイドフラップ44が肌側ライナ42から離間して防漏カフとして機能し、排泄物の横漏れを防止する。
本実施形態では、吸収構造体40の前後端部40a,40bと、前後胴回り域11,12に含まれる肌側シート21とが、前後接合域50,51において接合される。吸収構造体40の前後端部40a,40bは、横方向Xにおいて前後胴回り域11,12の両側縁16から内側に離間した位置にある。前後接合域50,51は、吸収構造体40の前後端部40a,40bと前後胴回り弾性領域27,28とが重なり合う領域において、前後胴回り上端縁14,15及び両側縁16から離間し、さらに股間域13から離間する位置に配置される。前後接合域50,51と前後胴回り上端縁14,15との間、並びに、前後接合域50,51と股間域13との間には、前後胴回り弾性領域27,28を構成する複数条の弾性糸62の一部が横方向Xに延びる。前後接合域50,51は、ホットメルト接着剤を肌側シート21または吸収構造体40の前後端部40a,40bに塗布することにより形成することができる。
本実施形態では、胴回り弾性部材23をシャーシ10とともに収縮させることにより、前後胴回り域11,12に含まれる非伸縮性の肌側シート21及び外装シート22が胴回り弾性部材23とともに横方向Xに収縮して縦方向Yに延びる複数の皺が生じた状態、すなわちギャザーが生じた状態において、吸収構造体40の前後端部40a,40bと、前後胴回り域11,12とを、前後接合域50,51において接合する。したがって、前後接合域50,51に位置する肌側シート21及び外装シート22は、細かく折り畳まれて横方向Xの寸法が短くなった状態で吸収構造体40の前後端部40a,40bに接合される。さらに、前後接合域50,51に重なり合う胴回り弾性部材23を収縮させた状態で、非伸縮性の吸収構造体40の前後端部40a,40bを接合することにより、胴回り弾性部材23の横方向Xへの伸長を阻止することができる。本実施形態では、シャーシ10に伸長状態で接合した複数条の弾性糸62を、弾性糸62が接合された肌側シート21及び外装シート22とともに当初の伸長倍率の約75%まで収縮させた状態で、吸収構造体40の前後端部40a,40bと、前後胴回り域11,12に含まれる肌側シート21の肌対向面とを、前後接合域50,51においてホットメルト接着剤73により接合している。
図2に示すように、前後胴回り域11,12は、前後胴回り域の上端縁14,15と股間域13との間を、横方向Xに延びる伸縮域52、第1隣接伸縮域53、及び第2隣接伸縮域54に区画することができる。これらの伸縮域は、互いに並行に横方向Xに延びる。伸縮域52には、前後接合域50,51と、前後接合域50,51の両側から横方向Xに延び出して前後胴回り域11,12の両側縁16に至る両側領域56,56とが含まれる。第1隣接伸縮域53は、前後胴回り域の上端縁14,15に沿って延びるとともに伸縮域52に隣接し、第2隣接伸縮域54は、伸縮域52と股間域13との間に位置して伸縮域52に隣接する。伸縮域52、第1隣接伸縮域53、及び第2隣接伸縮域54には胴回り弾性部材23が含まれ、横方向Xに伸縮可能である。但し、前述のように、伸縮域52に含まれる前後接合域50,51は横方向Xへの伸長を阻止されているので、伸縮域52の内で横方向Xへの伸長に寄与し得るのは、前後接合域50,51の両側から横方向Xに延び出して前後胴回り域11,12の両側縁16に至る両側領域56,56のみである。第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54はいずれも吸収構造体40の前後端部40a,40bに接合されておらず、その横方向X全長にわたって自由に伸縮することができる。
このため、図6(a)及び(b)に模式的に示すように、横方向Xに延びる伸縮域52に含まれる両側領域56,56と、第1隣接伸縮域53と、第2隣接伸縮域54とを、前後胴回り域11,12を構成する非伸縮性のシート部材である外装シート22の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させたとき、伸縮域52の伸長量が、第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54の伸長量よりも小さくなる。本願で伸長量というときは、前後胴回り域11,12の胴回り弾性部材23を含む領域を横方向Xに伸長させたときの長さを意味する。したがって、伸長量が相対的に小さい伸縮域52を、前後胴回り域11,12の適切な位置に配置することにより、着用者の腰回りで外装シート22がダブつくことを防止することができる。これにより、おむつ1のフィット性を改善することが可能になる。後述するように、伸縮域52を複数設けることもできる。また、前胴回り域11の両側縁16と後胴回り域12の両側縁16とを重ね合わせたとき、前後胴回り域11,12それぞれの伸縮域52に含まれる両側領域56どうしが、前後胴回り域11,12の両側縁16において重なり合うことが好ましい。これにより、おむつ1を使用する際、前後胴回り域11,12の両側領域56どうしが連結して、伸長量が相対的に小さい伸縮域52が着用者の胴回りを環状に取り囲み、着用者の腰回りで外装シート22がダブつくことを防止できる。なお、伸縮域52に含まれる両側領域56どうしが連結するとは、前後胴回り域11,12の両側縁16において、前胴回り域11の両側領域56と、後胴回り域12の両側領域56とが、縦方向Yにおいて少なくとも一部重なり合って接合していることを意味する。
本願において、両側領域56,56と、第1隣接伸縮域53と、第2隣接伸縮域54とを、外装シート22の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させるとは、胴回り弾性部材23の収縮により表面に皺が生じていた外装シート22を、両側領域56,56と、第1隣接伸縮域53と、第2隣接伸縮域54とを、それぞれの設計値にほぼ等しい長さまで横方向Xに伸長させることを意味する。別言すれば、両側領域56,56と、第1隣接伸縮域53と、第2隣接伸縮域54とのそれぞれに位置する外装シート22を、胴回り弾性部材23が接合されていない状態にしたときの、横方向Xにおける長さを意味する。外装シート22に胴回り弾性部材23が接合されていないときの状態は、例えばトルエン等の溶剤を用いて、外装シート22に胴回り弾性部材23を接合しているホットメルト接着剤を溶解させて胴回り弾性部材23を除去することにより知ることができる。
図6(a)及び(b)を参照して、伸縮域52の伸長応力と、第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54の伸長応力とを、同一の伸長量で比較すると、伸長量が相対的に小さい伸縮域52の伸長応力の方が、第1及び第2隣接伸縮域53,54の伸長応力よりも大きくなる。おむつ1の使用時には、伸縮域52と第1及び第2隣接伸縮域53,54の伸長量はほぼ同じになるので、伸縮域52に、第1及び第2隣接伸縮域53,54よりも大きな伸長応力(別言すれば収縮力)が発生する。したがって、前後胴回り域11,12に位置する伸縮域52に、第1及び第2隣接伸縮域53,54よりも大きく、かつ着用者の胴回りに適正にフィットさせるために必要な収縮力を付与することが可能になる。また、前後胴回り上端縁14,15に沿って延びる第1隣接伸縮域53の横方向Xに伸長可能な長さが、伸縮域52の伸長可能な長さよりも大きいことにより、おむつ1を使用するとき、胴回り開口縁18を次第に拡径するように大きく広げて着用することができるので、おむつ1の着用操作が容易になる。このためには、第1隣接伸縮域53の縦方向Y寸法が10mm以上40mm以下であることが好ましい。なお、図6(a)〜(d)では、弾性糸62の図示を省略している。
上記では、前後接合域50,51と前後胴回り上端縁14,15との間、並びに、前後接合域50,51と股間域13との間に前後胴回り弾性領域27,28を構成する複数条の弾性糸62の一部が横方向Xに延びる例に基づき本願発明について説明した。しかし、本願発明の範囲には、前後接合域50,51と前後胴回り上端縁14,15との間のみに複数条の弾性糸62の一部が横方向Xに延びる場合も含まれる。したがって、例えば吸収構造体40の前後端部40a,40bを前後胴回り上端縁14,15から縦方向Yにおいて離間する位置に配置するとともに、吸収構造体40の前後端部40a,40bと、前後胴回り弾性領域27,28とが重なり合う領域の全域に前後接合域50,51を設けることにより、前後接合域50,51と前後胴回り上端縁14,15との間に複数条の弾性糸62の一部が横方向Xに延びる場合も含まれる。この場合、第2隣接伸縮域54は形成されないものの、伸縮域52の伸長量が第1隣接伸縮域53の伸長量よりも小さくなり、したがって同一の伸長量で比較したときには、伸縮域52の伸長応力の方が、第1隣接伸縮域53の伸長応力よりも大きくなる。この結果、着用者の胴回りに適正にフィットさせるために必要な収縮力を付与することが可能になり、またおむつ1を使用するとき、胴回り開口縁18を次第に拡径するように大きく広げて着用することができるので、おむつ1の着用操作が容易になる。
おむつ1における伸縮域52、第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54(存在する場合)の伸長量の大小の比較は、次のようにして行うことができる。
まず、おむつ1の前後接合域50,51の縦方向Yにおける両側に、前後胴回り域11,12の上端縁14,15と平行で、かつ一方のシーム部17から他方のシーム部17に至る線を横方向Xに引いて、伸縮域52の位置を特定する。前後接合域50,51の形状が完全な矩形ではない場合は、前後接合域50,51それぞれに外接し、かつ前後胴回り域11,12の上端縁14,15と平行になるようにして、一対のシーム部17の間に2本の線を引く。次に、伸縮域52の位置を特定する2本の線の間の距離L1(単位cmで小数点以下1桁で表示)を測り、次いで伸縮域52の縦方向Yにおける両側に、それぞれ伸縮域52の位置を特定する線から距離L1だけ離間する線を引き、第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54の位置を特定する。サンプルの長手方向に直交する方向(以下、幅方向という)において、距離L1に相当する幅を有するサンプルを採取できないときは、可能な限り幅広に採取する。次に、鋭利なカッターで、おむつ1から伸縮域52、第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54を切り取り、測定用サンプルとする。このとき、シーム部17及び前後接合域50,51に含まれる吸収コア41等も含め、製品を構成する全ての要素を一緒に切り取る。このようにして調製した縦長のサンプルの一対のシーム部17それぞれの横方向X内側縁に沿って、幅方向に標線を入れる。
次に、一方のシーム部17をクランプで保持してサンプルを吊り下げ、吊り下げたサンプルの他方のシーム部17に、別のクランプを用いて錘を取り付け、2本の標線間の距離L2を測る。このとき、吸収構造体40とシーム部17との間に位置する非伸縮性の不織布の表面に目視にて皺がなくなるまでサンプルが伸長するよう、錘とクランプの質量を適宜調整する。伸縮域52、第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54の各サンプルについて、同じ錘とクランプを用いて測定した距離L2の値を比較して、伸長量の大小を比較する。但し、伸縮域52、第1隣接伸縮域53及び第2隣接伸縮域54の各サンプルの幅を同一にできない場合は、幅方向の単位長さ当たりの荷重が同一になるように、錘の質量を調節する。なお、一対のシーム部17が完全に平行ではない場合には、サンプルの幅方向に記入する2本の標線間の間隔が同一になるようにする。
図4と図5を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この実施形態は、肌側シート21に弾性不織布66を用いている点、弾性糸62からなる胴回り弾性部材23及び脚回り弾性部材24を設けていない点、及び前後胴回り域11,12に前後接合域50,51をそれぞれ2箇所設けている点で、第1実施形態と相違する。以下の説明では、第1実施形態と重複する内容は省略することがある。
肌側シート21に用いる弾性不織布66は、弾性を有する繊維と、非伸縮性の繊維とから成る繊維不織布である。このような繊維不織布の例として、弾性を有するポリウレタン系やスチレン系の熱可塑性エラストマーの繊維と、非伸縮性のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の繊維とからなる弾性不織布66が挙げられる。しかしこれらに限定されず、本願発明が属する分野で公知の任意の弾性不織布66を用いることができる。弾性不織布66で構成される肌側シート21は、横方向Xに所定の伸長倍率で伸長された状態で、非伸縮性材料で構成される外装シート22に接合されている。すなわち、本実施形態では肌側シート21が胴回り弾性部材23として機能し、前後胴回り域11,12の全域が前後胴回り弾性領域27,28となる。これにより、おむつ1が着用されたとき、横方向Xに収縮力が生じて着用者にフィットする。なお、本実施形態では弾性糸62からなる脚回り弾性部材24を用いていないが、第1実施形態と同様にして脚回り弾性部材24を股間域13に配置することもできる。また、弾性糸62からなる胴回り弾性部材23を前後胴回り域11,12に配置することもできる。外装シート22は第1実施形態と同様の非伸縮性不織布で構成される。なお、本実施形態の変形例として、肌側シート21を非伸縮性不織布で構成し、外装シート22を弾性不織布66で構成することもできる。
本実施形態では、前胴回り域11に第1及び第2前接合域50a,50bが縦方向Yに離間して設けられ、後胴回り域12に第1及び第2後接合域51a,51bが縦方向Yに離間して設けられており、第1前接合域50aは第2前接合域50bよりも横方向Xの寸法が大きく、第1後接合域51aは第2後接合域51bよりも横方向Xの寸法が大きい。また、第1及び第2前接合域50a,50bの間と、第1及び第2後接合域51a,51bの間には、吸収構造体40の前後端部40a,40bと前後胴回り域11,12とが接合されていない非接合域59が位置する。非接合域59は、第1及び第2前接合域50a,50bの間、及び第1及び第2後接合域51a,51bの間を横方向Xに延び、前後胴回り域11,12の両側縁16の間を横断している。前後胴回り域11,12は、前後胴回り域の上端縁14,15から股間域13に向かう方向に沿って順に、第1隣接伸縮域53、第1伸縮域52a、第2隣接伸縮域54、第2伸縮域52b、及び第3隣接伸縮域55に区画することができる。これらの伸縮域は、互いに並行に横方向Xに延びる。第1伸縮域52aには第1前後接合域50a,51aが含まれ、第2伸縮域52bには第2前後接合域50b,51bが含まれ、第2隣接伸縮域54には非接合域59が含まれる。
本実施形態の吸収構造体40は、非伸縮性材料で形成される防漏シート25及び被覆シート43の縦方向Yの寸法が吸収コア41より大きく、吸収コア41の縦方向Y両外側に防漏シート25及び被覆シート43が延び出して、一対の延出部26となっている。この延出部26も、吸収構造体40の前後端部40a,40bに含まれる。吸収構造体40のその他の構成は、第1実施形態と同一である。吸収構造体40の縦方向Y両外側に延び出す一対の延出部26は、それぞれ前後胴回り域11,12に位置する第1前後接合域50a,51aに接合され、吸収構造体40に含まれる吸収コア41の縦方向Y両端部が、それぞれ前後胴回り域11,12の第2前後接合域50b,51bに接合される。
前述のように、弾性不織布66で構成される肌側シート21は、横方向Xに所定の伸長倍率で伸長された状態で、非伸縮性材料で構成される外装シート22に接合されている。本実施形態では、弾性不織布66で構成される肌側シート21を外装シート22とともに前記所定の伸長倍率から収縮させ、非伸縮性の外装シート22にギャザーが生じた状態で、吸収構造体40の前後端部40a,40bを肌側シート21の肌対向面に接合している。したがって、第1前後接合域50a,51a及び第2前後接合域50b,51bに位置する弾性不織布66は、吸収構造体40の非伸長性の前後端部40a,40bにより収縮したままの状態で固定されることにより、横方向Xへの伸長が阻止される。
このため、図6(c)及び(d)に模式的に示すように、横方向Xに延びる第1及び第2伸縮域52a,52bに含まれる両側領域56,56と、第1〜第3隣接伸縮域53,54,55とを、外装シート22の表面に目視にて皺がなくなるまで横方向Xに伸長させたとき、第1及び第2伸縮域52a,52bの伸長量が、第1〜第3隣接伸縮域53,54,55の伸長量よりも小さくなる。したがって、前後胴回り域11,12に位置する第1及び第2伸縮域52a,52bに、第1〜第3隣接伸縮域53,54,55よりも大きく、かつ着用者の胴回りにフィットするために適正な収縮力を付与することが可能になる。また、前後胴回り上端縁14,15に沿って延びる第1隣接伸縮域53が、伸縮域52aよりも大きく伸長することにより、胴回り開口縁18を次第に拡径するように大きく広げることが可能になり、おむつ1の着用操作が容易になる。特に、弾性糸62を用いた場合に比べ、弾性不織布66を用いて前後接合域50,51を含む伸縮域52を構成することにより、前後接合域50,51の縦方向Yに沿う方向全体に収縮力を作用できることとなり、着用者に対するフィット性をより高めることが可能となる。
さらに、本実施形態では第1前後接合域50a,51aの方が第2前後接合域50b,51bよりも横方向Xの寸法が大きいので、第1伸縮域52aの方が第2伸縮域52bよりも大きな収縮力を生じる。通常、弾性不織布66に収縮力が異なる領域を設けるためには、伸長倍率の異なる弾性不織布66を複数枚用いる必要がある。しかし、本実施形態のように、前後接合域50,51を縦方向Yに離間させて複数設け、それらの横方向Xの寸法を変えれば、1枚の弾性不織布66に収縮力が異なる複数の領域を容易に設けることができるので好ましい。なお、前後胴回り域11,12の両方に前後接合域50,51をそれぞれ2箇所以上設ける例について説明したが、前後胴回り域11,12の一方だけに前後接合域50,51を2箇所以上設けることができる。また、例えば前接合域50を2箇所以上設ける場合、横方向Xの寸法が等しい第1前接合域50aと第2前接合域50bを、縦方向Yに離間させて配置することもできる。あるいは、横方向Xの寸法が異なる第1前接合域50aと第2前接合域50bを縦方向Yにおいて隣接させて配置し、例えばT字形状にすることもできる。後接合域51を2箇所以上設ける場合も同様である。第1実施形態でも、前後胴回り域11,12のいずれか一方または両方に、前後接合域50,51を2箇所以上設けることができる。
第1実施形態において、伸長可能長さがより小さい伸縮域52の伸長応力が第1及び第2隣接伸縮域53,54よりも大きくなる場合は、前後胴回り弾性領域27,28の横方向Xにおける収縮力がほぼ均一な場合に限定されず、当業者であれば、使用する弾性糸62及び非伸縮性の外装シート22の引張特性と、伸縮域52と第1及び第2隣接伸縮域53,54(以下単に隣接伸縮域という)における各弾性糸62の非伸長時の長さ及び最大伸長可能長さ等を考慮して、伸縮域52及び隣接伸縮域において外装シート22にどのように弾性糸62を配置すればよいか決定することができる。例えば、同一種の弾性糸62を等伸長倍率にして、伸縮域52よりも隣接伸縮域の方が、弾性糸62間の間隔が大きくなるように配置することができる。また、同一種の弾性糸62を等間隔で配置して、伸縮域52よりも隣接伸縮域の方が弾性糸62の伸長倍率が低くなるように配置することもできる。あるいは、同一種の弾性糸62を等間隔で配置して、伸縮域52よりも隣接伸縮域の方が弾性糸62の伸長倍率が高いものの、おむつ1の使用時における弾性糸62の伸長率を考慮すると、伸縮域52の伸長応力の方が隣接伸縮域よりも大きくなるように弾性糸62の伸長倍率を設定することもできる。
第2実施形態では、1枚の弾性不織布66を用いて第1及び第2伸縮域52a,52b(以下、伸縮域と呼ぶ)に、第1〜第3隣接伸縮域53,54,55(以下、隣接伸縮域と呼ぶ)よりも大きな収縮力を生じさせる例を説明した。しかし、伸縮域が隣接伸縮域よりも大きな収縮力を生じる場合は、1枚の弾性不織布66を用いる場合に限定されず、2枚以上の弾性不織布66を用いることもできる。例えば、同一伸長率における伸長応力が異なる2枚の弾性不織布66を同じ伸長倍率で用い、伸縮域に高伸長応力の弾性不織布66を配置し、隣接伸縮域に低伸長応力の弾性不織布66を配置することができる。また、同一伸長率における伸長応力が同じ2枚の弾性不織布66を異なる伸長倍率で用い、伸縮域に高伸長倍率の弾性不織布66を配置し、隣接伸縮域に低伸長倍率の弾性不織布66を配置することもできる。このように、本願発明は弾性不織布66が1枚である場合に限定されない。
本願発明では、横方向Xに収縮させたシャーシ10を、吸収構造体40の前後接合域50,51に接合している。このため、おむつ1の使用時にシャーシ10に設けられた胴回り弾性部材23が収縮したとき、シャーシ10を収縮させずに接合した場合と比較して、吸収構造体40の前後接合域50,51が配置された部分の横方向X収縮率が相対的に小さくなる。これにより、着用者の体を吸収構造体40によりより広い範囲で覆って漏れを抑止することができる。特許文献1のように、吸収コアが存在する部位において、ゴム紐を細かく分断化することによっても同様の効果を得ることはできる。しかし、本願発明ではゴム紐を細かく分断化する必要は無いので、おむつ1を構成するシート部材の強度が損なわれることが無く、さらに、細かく分断化され散乱したゴム紐がシート部材の下に透けて見えておむつ1の外観が損なわれることが無い。
通常のおむつ1では、吸収構造体40の全体がシャーシ10に接合されている。一般に、吸収構造体40の一部のみをシャーシ10に接合し、吸収構造体40がシャーシ10に接合されていない領域を設ける構成とした場合、吸収構造体40がシャーシ10の収縮・伸長を阻害しにくいため、おむつ1は着用者の体の動きに追随して変形しやすくなる。しかし、吸収構造体40がシャーシ10に接合されている領域が小さいため、おむつ1内での吸収構造体40の位置ズレ(例えば、吸収構造体40が左右に偏って装着される等)が発生しやすくなってしまう。一方、本願の実施形態1及び2のように、横方向Xに収縮させたシャーシ10に吸収構造体40の一部のみを接合した場合、前後接合域50,51を含む伸縮域52のフィット性をより高めることができるため、吸収構造体40がシャーシ10に接合されていない領域を設けても、吸収構造体40の位置ズレが発生しにくく、かつ着用者の体の動きに追随して変形しやすいおむつ1が提供される。
以下、図7及び図8を参照して、本発明の使い捨て着用物品の一例であるおむつ1の製造方法について説明する。本実施形態で製造されるおむつ1は、前胴回り域11と、後胴回り域12と、前後胴回り域11,12の間に位置する股間域13と、股間域13から前後胴回り域11,12に延び出す吸収構造体40とを含み、吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bと、前後胴回り域11,12とが、前接合域50及び後接合域51において接合される。
図7は非伸縮性の不織布に弾性糸62を接合することにより弾性を付与したシート材60を用いておむつ1を製造する第1の実施形態を模式的に表す図である。本発明のおむつ1の製造方法には、機械方向MDに第1速度S1で連続的に供給される少なくとも1枚の非伸縮性のシート材60に、機械方向MDに延びる前後胴回り弾性領域27,28を形成する弾性化工程70と、シート材60を機械方向MDに収縮させ、シート材60に複数の皺が生じた状態で吸収構造体40の前後端部40a,40bをシート材60に接合する接合工程71と、接合工程71から供給されるシート材60において隣接する2つの吸収構造体40の間を機械方向MDに直交する交差方向CDに切断して個別のおむつ1を得る組立工程72とが含まれる。
本実施形態の弾性化工程70では、シート材60には2枚の非伸縮性の不織布を用いている。具体的には、おむつ1において肌対向面に位置する肌側シート21となる第1不織布64と、非肌対向面に位置する外装シート22となる第2不織布65とをシート材60に用いている。弾性化工程70では、外装シート22となる第2不織布65を機械方向MDに第1速度S1で連続して供給しながら、胴回り弾性部材23及び脚回り弾性部材24となる複数条の弾性糸62を連続して供給して第2不織布65に伸長状態で接合する。次に、第2不織布65に接合された弾性糸62の上に肌側シート21となる第1不織布64を重ね合わせて接合する。複数条の弾性糸62の内、おむつ1の胴回り弾性部材23となる複数条の弾性糸62は、互いに平行に機械方向MDに連続して供給し、シート材60の前胴回り域11及び後胴回り域12となる部分のそれぞれに両側縁61に沿って伸長状態で接合する。このようにして第1及び第2不織布64,65の間に複数条の弾性糸62を伸長状態で接合することにより、シート材60に機械方向MDと平行な方向に弾性が付与され、前胴回り域11及び後胴回り域12となる部分のそれぞれに前後胴回り弾性領域27,28が形成される。
接合工程71では、先ず弾性化工程70から供給されるシート材60を複数のニップロール74の対の間に通す。このとき、ニップロール74の対の回転数を機械方向MDの上流から下流に向かって順に遅くすることにより、シート材60の供給速度を第1速度S1より遅い第2速度S2に変更してシート材60を機械方向MDに収縮させることができる。おむつ1を安定的に製造するためには、第2速度S2を第1速度S1の70〜95%の速度にすることが好ましい。これにより複数条の弾性糸62が機械方向MDに収縮するため、シート材60に含まれる第1及び第2不織布64,65の表面には交差方向に延びる複数の皺(ギャザー)が形成される。この収縮したシート材60のうち、肌側シート21となる第1不織布64において前胴回り域11及び後胴回り域12となる部分のそれぞれに、接着剤塗布装置(図示せず)を用いてホットメルト接着剤73を塗布して機械方向MDに延在する前後接合域50,51を形成した後、シート材60に対し別工程で製造した吸収構造体40を供給して、第1不織布64の前胴回り域11及び後胴回り域12となる部分のそれぞれに、吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bを接合する。
前後接合域50,51は、シート材60と、吸収構造体40の前後端部40a,40bとが重なり合う領域内において、機械方向MDに延びるシート材60の両側縁61から交差方向CDに離間するとともに、前後胴回り弾性領域27,28と重なり合い、かつ前後接合域50,51とシート材60の両側縁61との間に前後胴回り弾性領域27,28に含まれる複数条の弾性糸62の一部が位置するようにして配置する。したがって、前後接合域50,51は、シート材60において機械方向MDに沿って一定の間隔を置いて配置される。本実施形態では、前後接合域50,51を形成するためのホットメルト接着剤73を、シート材60の吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bが接合される位置のそれぞれに塗布している。ホットメルト接着剤73を塗布する際、ホットメルト接着剤73の塗布領域どうしが互いに離間するように、例えばドット状、ストライプ状、スパイラル状等のパターンで塗布することが好ましい。
組立工程72では、接合工程71で吸収構造体40が接合されたシート材60を、ニップロール74の対の回転数が機械方向MDの上流から下流に向かって順に早くなる複数のニップロール74の対の間に通し、シート材60の供給速度を第2速度S2から第1速度S1よりわずかに遅い速度S1’まで上昇させ、シート材60を機械方向MDに伸長させる。これにより複数条の弾性糸62が機械方向MDに伸長され、シート材60の表面のギャザーが消失する。但し、シート材60において、吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bが接合された部分は、ギャザーが形成されたままになっている。このようにして伸長させたシート材60のおむつ1の股間域13となる部分において、隣接する2つの吸収構造体40の間を丸くくり抜く。シート材60において、この丸くくり抜かれた部分の周縁がおむつ1の脚回り開口縁19となる。
次にシート材60を、折曲誘導具(図示せず)を用いて、シート材60に吸収構造体40が接合された面が内側になるようにして2つ折りにして、機械方向MDに延びるシート材60の両側縁61を重ね合わせた後、シート材60において隣接する2つの吸収構造体40の中間に位置して交差方向CDに延びるシーム領域63において、重ね合わせたシート材60どうしを熱溶着又は超音波溶着により接合し、さらにシーム領域63の中央部を交差方向CD方向に延びる切断予定線に沿って切断して個別のパンツ型のおむつ1を得る。このようにして得られたおむつ1は、前述のように、収縮力の異なる伸縮領域を有する(図6(a)参照)。
本実施形態の変形例として、吸収構造体40の前後端部40a,40bがシート材60の両側縁61からCD方向において離間するようにして吸収構造体40をシート材60に供給し、吸収構造体40の前後端部40a,40bと、シート材60に含まれる前後胴回り弾性領域27,28とが重なり合う領域全域を前後接合域50,51において接合することができる。さらに、本実施形態の別の変形例として、2枚の非伸縮性の不織布を用いる代わりに、一枚の非伸縮性の不織布を折り返した内側に間に複数条の弾性糸62を挟み込むこともできる。
図8は、おむつ1を製造する方法の第2実施形態を模式的に表す図であり、非伸縮性の熱可塑性樹脂製繊維と、熱可塑性エラストマー製の繊維とを含む弾性不織布66を用いておむつ1を製造する例である。本実施形態のシート材60は、おむつ1の肌側シート21となる弾性不織布66と、外装シート22となる非伸縮性の不織布67とからなる。
本実施形態の弾性化工程70では、熱可塑性樹脂製繊維と、熱可塑性エラストマー製の繊維とから成る未延伸の弾性不織布68を、機械方向MDに連続的に供給しながら延伸ロール75を用いて所定の延伸倍率で機械方向MDに延伸することにより弾性を付与して弾性不織布66を調製した後、この弾性不織布66を所定の伸長倍率に伸長させた状態において外装シート22となる非伸縮性の不織布67に重ね合わせて接合する。弾性不織布66と非伸縮性の不織布67との接合は、弾性不織布66と非伸縮性の不織布67とを機械方向MDに第1速度S1で連続的に供給しながら行う。この弾性化工程70では、弾性不織布66に接合した直後の非伸縮性の不織布67の表面にはギャザーは形成されていない。なお、弾性不織布66の調製は、非伸縮性の不織布67と接合する前に別の工程で行っておくこともできるし、非伸縮性の不織布67との接合と一連の工程で行うこともできる。弾性不織布66を調製する際の延伸倍率は、弾性不織布66を非伸縮性の不織布67に接合する際の伸長倍率と同じか、それより大きくする。本実施形態では、弾性不織布66を調製する際の延伸倍率は、弾性不織布66を非伸縮性の不織布67に接合する際の伸長倍率よりも大きく、未延伸の弾性不織布68を延伸した直後の弾性不織布66の機械方向MDにおける走行速度は第1速度S1より大きい。弾性不織布66の調製を別の工程で行っておく場合も、弾性化工程70において、弾性不織布66を機械方向MDに所定の伸長倍率で伸長させた状態において連続して供給しながら非伸縮性の不織布67に接合して前後胴回り弾性領域27,28を形成する。
接合工程71では、弾性化工程70から供給されるシート材60を複数のニップロール74の対の間に通し、上記と同様にしてシート材60の供給速度を第1速度S1より遅い第2速度S2に変更してシート材60を機械方向MDに収縮させる。これにより弾性不織布66が機械方向MDに収縮するため、非伸縮性の不織布67にはギャザーが形成される。一方、弾性不織布66の表面には、ギャザーは形成されない。収縮させたシート材60において、肌側シート21となる弾性不織布66の前胴回り域11及び後胴回り域12となる部分のそれぞれに、接着剤塗布装置(図示せず)を用いてホットメルト接着剤73を塗布して、交差方向CDにおいて互いに離間する第1及び第2前接合域50a,50bと、第1及び第2後接合域51a,51bとを形成した後、シート材60に対し別工程で製造した吸収構造体40を供給して、弾性不織布66の前胴回り域11及び後胴回り域12となる部分のそれぞれに、吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bを接合する。
交差方向CDにおいて離間する第1及び第2前接合域50a,50bの間、及び第1及び第2後接合域51a,51bの間では、吸収構造体40の前後端部40a,40bと前後胴回り域11,12とが接合されない。これにより、第1及び第2前接合域50a,50bの間と、第1及び第2後接合域51a,51bの間とに、機械方向MDに延びる非接合域59が形成される。
本実施形態では、ホットメルト接着剤73は、シート材60に吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bを接合する位置のそれぞれに2箇所ずつ塗布する。詳しくは、肌側シート21となる弾性不織布66の前胴回り域11及び後胴回り域12となる部分の肌対向面に、ホットメルト接着剤73を、交差方向CDにおいて互いに離間平行して機械方向MDに延びる帯状になるようにして、2箇所ずつ塗布する。これにより、第1及び第2前接合域50a,50bと第1及び第2後接合域51a,51bが形成される。ホットメルト接着剤73の機械方向MDにおける塗布長さは、第1前後接合域50a,51aの方が、第2前後接合域50b,51bより長い。吸収構造体40を弾性不織布66に接合する際、吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bはギャザーが形成されていない弾性不織布66の表面に接合される。このとき、シート材60に含まれる非伸縮性の不織布67にはギャザーが形成されている。
接合工程71で吸収構造体40が接合されたシート材60を複数のニップロール74の対の間に通し、上記と同様にしてシート材60の供給速度を第2速度S2から第1速度S1よりわずかに遅い速度S1’まで上昇させ、シート材60を機械方向MDに伸長させる。これにより弾性不織布66が機械方向MDに伸長され、非伸縮性の不織布67の表面のギャザーが消失する。但し、非伸縮性の不織布67において、吸収構造体40の前端部40a及び後端部40bが接合された部分は、ギャザーが形成されたままになっている。このようにして伸長させたシート材60のおむつ1の股間域13となる部分において、隣接する2つの吸収構造体40の間を丸くくり抜く。以下、上記のおむつ1を製造する方法の第1実施形態と同様にしてシート材60を2つ折りにし、シーム領域63において重ね合わせたシート材60どうしを接合し、さらにシーム領域63の中央部を交差方向CDに切断して個別のおむつ1を得る。
以上のように、本実施形態に係るおむつ1の製造方法では、弾性化したシート材60を収縮させた後、吸収構造体40の前後端部40a,40bを前後胴回り域11,12の第1及び第2前後接合域50a,50b,51a,51bに接合する。これにより、機械方向MD、すなわちおむつ1の横方向Xにおいて伸長量の異なる第1及び第2伸縮域52a,52bが形成される(図6(c),(d)参照)。したがって、伸長量の異なる伸縮域を形成するために弾性部材を分断化する必要は無く、製品の外観が損なわれることが無い。また、接合工程71においてシート材60の供給速度を変更するだけで、容易に伸長量の異なる帯域を形成して、着用者の胴回りにフィットさせることが可能なおむつ1を製造することができる。さらに、接合工程71においてホットメルト接着剤73を塗布する位置と機械方向MDにおける長さを調節することにより、おむつ1の前後胴回り域11,12の所望の場所に、所望の伸長応力を有する帯域を設けることができる。また、弾性化したシート材60を収縮させて吸収構造体40を接合する接合工程71において、シート材60を収縮させる度合いを変えることで、製品の幅、すなわちおむつ1の前後胴回り域11,12の横方向X寸法を変更することができる。これにより、サイズが異なるおむつ1を同一の製造ラインで製造する際、製品のサイズ変更を容易に行うことができる。
以上、本願発明について、前胴後胴回り域11,12と、股間域13とに区画されるシャーシ10を有する使い捨て着用物品1を例に説明したが、それぞれが前胴回り域11と、後胴回り域12と、股間域13となる3つの部材を別体で形成した後、一体化して使い捨て着用物品1を得ることもできる。また、パンツ型のおむつ1を例に説明したが、本願発明は使用時に前後胴回り域11,12をテープファスナで連結するテープ型のおむつでも実施することができる。この場合、組立工程72において隣接する2つの吸収構造体40の間を丸くくり抜いておむつ1の脚回り開口を形成した後、前後胴回り域11,12に雌雄一対のテープファスナを接合するとともに、シート材60において隣接する2つの吸収構造体40の中間をCD方向に延びる切断予定線に沿って切断して、個別のテープ型のおむつ1を得ることができる。
上記の各実施形態では、特に断りの無い限り接合はホットメルト接着剤により行っているが、熱溶着、超音波溶着により接合することもできる。着用物品1を構成する各構成部材には、本願の明細書に開示されている材料のほかに、本願発明の属する技術分野において通常用いられている各種の公知の材料を制限なく用いることができる。本願の明細書及び特許請求の範囲において、用語「第1」、「第2」及び「第3」は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられている。
以上に記載した本発明の着用物品に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
縦方向と横方向を有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前後胴回り域間に位置する股間域とに区画されるとともに、股間域から前後胴回り域へ延び出す吸収構造体を備え、前後胴回り域がそれぞれ、非伸縮性のシート部材と、横方向に延びる胴回り弾性部材とを含む胴回り弾性領域を備え、胴回り弾性部材は横方向に伸長された状態で非伸縮性のシート部材に接合され、吸収構造体が前胴回り域及び/又は後胴回り域に接合される使い捨て着用物品であって、前記前後胴回り域がそれぞれ前記横方向に延びる胴回り上端縁をそれぞれ有し、前後胴回り域に含まれる非伸縮性のシート部材が、胴回り弾性部材とともに横方向に収縮して非伸縮性のシート部材に縦方向に延びる皺が複数生じた状態において、吸収構造体が前胴回り域及び/又は後胴回り域の胴回り弾性領域の少なくとも一部に配置される接合域に接合され、前記接合域は、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域において、前記縦方向に離間する第1接合域及び第2接合域を含み、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域が、前記前後胴回り域を前記横方向にそれぞれ延び、前記胴回り上端縁から前記股間域に向かう方向に沿って順に配置される第1隣接伸縮域、前記第1接合域を含む第1伸縮域、第2隣接伸縮域、前記第2接合域を含む第2伸縮域、及び第3隣接伸縮域に区画され、前記第1伸縮域には、前記第1接合域と、前記第1接合域の両側から前記横方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第2伸縮域には、前記第2接合域と、前記第2接合域の両側から前記横方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第1隣接伸縮域は、前記胴回り上端縁と前記第1伸縮域との間に位置して前記第1伸縮域に隣接し、前記第2隣接伸縮域は、前記第1伸縮域と前記第2伸縮域との間に位置して、前記第1伸縮域及び前記第2伸縮域に隣接し、前記第3隣接伸縮域は、前記第2伸縮域と前記股間域との間に位置して前記第2伸縮域に隣接し、前記第1伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第2伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第1隣接伸縮域、及び前記第2隣接伸縮域のそれぞれを、前記前後胴回り域を構成する前記非伸縮性のシート部材の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させたとき、前記第1伸縮域および前記第2伸縮域の伸長量が、前記第1隣接伸縮域及び前記第2隣接伸縮域の伸長量よりも小さく、前記胴回り上端縁側に位置する前記第1接合域の前記横方向の寸法が、前記股間域側に位置する前記第2接合域の前記横方向の寸法より大きい。
上記段落0059に開示した着用物品に関する本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。該実施の形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
(1)胴回り域及び/又は後胴回り域において、接合域が縦方向において胴回り上端縁から離間した位置に配置され、胴回り上端縁と接合域との間に胴回り弾性領域の一部が横方向に延びる。
)前胴回り域及び後胴回り域のそれぞれが接合域を備えるとともに、横方向に延びる胴回り上端縁と、縦方向に延びる両側縁とを有し、接合域は、横方向において前後胴回り域の両側縁から離間し、且つ縦方向において胴回り上端縁及び股間域から離間する位置に配置され、前後胴回り域のそれぞれが、接合域の両側から横方向に延び出して両側縁に至る両側領域を有し、前胴回り域の両側縁と後胴回り域の両側縁とを重ね合わせたとき、前後胴回り域のそれぞれに位置する両側領域どうしが、前後胴回り域の両側縁において重なり合う。
)前後胴回り域が複数の非伸縮性のシート部材を重ね合わせて形成され、前後胴回り域において、複数のシート部材の間に複数条の弾性糸が伸長状態で接合されて横方向に収縮可能である。
)前前後胴回り域が、弾性を有する繊維を含む少なくとも1枚の弾性不織布と、少なくとも1枚の非伸縮性のシート部材とを含んで形成され、弾性不織布が横方向に収縮可能である。
以上に記載した本発明の着用物品の製造方法に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
前胴回り域と、後胴回り域と、前後胴回り域間に位置する股間域と、股間域から前後胴回り域へ延び出す吸収構造体とを含み、吸収構造体と、前後胴回り域とが、前胴回り域に配置される前接合域及び/又は後胴回り域に配置される後接合域において接合される使い捨て着用物品の製造方法であって、少なくとも1枚の非伸縮性のシート材を機械方向に第1速度で連続的に供給しながら前記シート材に前記機械方向と平行な方向に延びる前胴回り弾性領域及び後胴回り弾性領域を形成する弾性化工程であって、前記前胴回り域、前記後胴回り域及び前記股間域となる部分を前記シート材において前記機械方向に直交する交差方向に配列し、前記機械方向に延びる胴回り上端縁をそれぞれ有する前記前胴回り域及び前記後胴回り域となる部分のそれぞれに前記前後胴回り弾性領域を形成する弾性化工程と、前記前後接合域は、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域において、前記交差方向に離間する前後第1接合域および前後第2接合域を含み、前記機械方向において前記前後第1接合域の長さが前記前後第2接合域の長さよりも長くなるようにホットメルト接着剤を塗布する工程と、前記シート材の供給速度を前記第1速度より遅い第2速度に変更して前記シート材を前記機械方向に収縮させた後、前記シート材に対し前記吸収構造体を供給して、前記非伸縮性の前記シート材に前記機械方向に直交する前記交差方向に延びる複数の皺が生じた状態で、前記前後接合域において前記吸収構造体を前記シート材に接合する接合工程であって、前記シート材に前記吸収構造体を重ね合わせる領域内において、前記前後接合域を前記前後胴回り弾性領域の少なくとも一部と重なり合う位置に配置するとともに、前記前後接合域を前記機械方向に一定の間隔を置きながら前記シート材に配置する接合工程と、前記接合工程から供給される前記シート材において隣接する2つの前記吸収構造体の間を前記交差方向に切断して個別の着用物品を得る組立工程とを含み、前記組立工程において、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域が、前記前後胴回り域を前記機械方向にそれぞれ延び、前記胴回り上端縁から前記股間域に向かう方向に沿って順に配置される第1隣接伸縮域、前記前後第1接合域を含む第1伸縮域、第2隣接伸縮域、前記前後第2接合域を含む第2伸縮域、及び第3隣接伸縮域に区画するように切断し、前記第1伸縮域には、前記前後第1接合域と、前記前後第1接合域の両側から前記交差方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第2伸縮域には、前記前後第2接合域と、前記前後第2接合域の両側から前記交差方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、前記第1隣接伸縮域は、前記胴回り上端縁と前記第1伸縮域との間に位置して前記第1伸縮域に隣接し、前記第2隣接伸縮域は、前記第1伸縮域と前記第2伸縮域との間に位置して、前記第1伸縮域及び前記第2伸縮域に隣接し、前記第3隣接伸縮域は、前記第2伸縮域と前記股間域との間に位置して前記第2伸縮域に隣接し、前記第1伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第2伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第1隣接伸縮域、及び前記第2隣接伸縮域のそれぞれを、前記前後胴回り域を構成する前記非伸縮性のシート部材の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させたとき、前記第1伸縮域および前記第2伸縮域の伸長量が、前記第1隣接伸縮域及び第2隣接伸縮域の伸長量よりも小さい。
上記段落0061に開示した着用物品の製造方法に関する本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。該実施の形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
(1)接合工程において、前接合域及び/又は後接合域を、シート材の両側縁から交差方向に離間する位置であって、前接合域及び/又は後接合域とシート材の両側縁との間に前後胴回り弾性領域の一部が延在する位置に配置する。
(2)シート材に少なくとも2枚の非伸縮性の不織布が含まれ、弾性化工程において、複数条の弾性糸を機械方向に伸長状態で連続して供給しながら少なくとも2枚の非伸縮性の不織布の間に接合して前後胴回り弾性領域を形成することを含む。
(3)シート材に、少なくとも1枚の非伸縮性の不織布と、弾性を有する繊維を含む少なくとも1枚の弾性不織布とが含まれ、弾性化工程において、弾性不織布を機械方向に伸長状態で連続して供給しながら非伸縮性の不織布に接合して前後胴回り弾性領域を形成することを含む。
)第2速度が第1速度の70〜95%の速度である。
1 おむつ(使い捨ての着用物品)
11 前胴回り域
12 後胴回り域
13 股間域
14 前胴回り域の上端縁
15 後胴回り域の上端縁
16 両側縁
21 肌側シート
22 外装シート(非伸縮性のシート部材)
23 胴回り弾性部材
27 前胴回り弾性領域(胴回り弾性領域)
28 後胴回り弾性領域(胴回り弾性領域)
40 吸収構造体
40a 吸収構造体の前端部
40b 吸収構造体の後端部
41 吸収コア
42 肌側ライナ
43 被覆シート
50 前接合域(接合域)
51 後接合域(接合域)
52 伸縮域
56 両側領域
60 シート材
61 シート材の両側縁
62 弾性糸
64 第1不織布(非伸縮性不織布)
65 第2不織布(非伸縮性不織布)
66 弾性不織布
67 非伸縮性の不織布
68 未延伸の弾性不織布
70 弾性化工程
71 接合工程
72 組立工程
S1 第1速度
S2 第2速度
MD 機械方向
CD 交差方向
X 横方向
Y 縦方向

Claims (11)

  1. 縦方向と横方向を有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前後胴回り域間に位置する股間域とに区画されるとともに、前記股間域から前記前後胴回り域へ延び出す吸収構造体を備え、前記前後胴回り域がそれぞれ、非伸縮性のシート部材と、前記横方向に延びる胴回り弾性部材とを含む胴回り弾性領域を備え、前記胴回り弾性部材は前記横方向に伸長された状態で前記非伸縮性のシート部材に接合され、前記吸収構造体が前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域に接合される使い捨て着用物品であって、
    前記前後胴回り域がそれぞれ前記横方向に延びる胴回り上端縁をそれぞれ有し、
    前記前後胴回り域に含まれる前記非伸縮性のシート部材が、前記胴回り弾性部材とともに前記横方向に収縮して前記非伸縮性のシート部材に前記縦方向に延びる皺が複数生じた状態において、前記吸収構造体が前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の前記胴回り弾性領域の少なくとも一部に配置される接合域に接合され、
    前記接合域は、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域において、前記縦方向に離間する第1接合域及び第2接合域を含み、
    前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域が、前記前後胴回り域を前記横方向にそれぞれ延び、前記胴回り上端縁から前記股間域に向かう方向に沿って順に配置される第1隣接伸縮域、前記第1接合域を含む第1伸縮域、第2隣接伸縮域、前記第2接合域を含む第2伸縮域、及び第3隣接伸縮域に区画され、
    前記第1伸縮域には、前記第1接合域と、前記第1接合域の両側から前記横方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、
    前記第2伸縮域には、前記第2接合域と、前記第2接合域の両側から前記横方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、
    前記第1隣接伸縮域は、前記胴回り上端縁と前記第1伸縮域との間に位置して前記第1伸縮域に隣接し、
    前記第2隣接伸縮域は、前記第1伸縮域と前記第2伸縮域との間に位置して、前記第1伸縮域及び前記第2伸縮域に隣接し、
    前記第3隣接伸縮域は、前記第2伸縮域と前記股間域との間に位置して前記第2伸縮域に隣接し、
    前記第1伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第2伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第1隣接伸縮域、及び前記第2隣接伸縮域のそれぞれを、前記前後胴回り域を構成する前記非伸縮性のシート部材の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させたとき、前記第1伸縮域および前記第2伸縮域の伸長量が、前記第1隣接伸縮域及び前記第2隣接伸縮域の伸長量よりも小さく、
    前記胴回り上端縁側に位置する前記第1接合域の前記横方向の寸法が、前記股間域側に位置する前記第2接合域の前記横方向の寸法より大きいことを特徴とする着用物品。
  2. 記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域において、前記接合域が前記縦方向において前記胴回り上端縁から離間した位置に配置され、前記胴回り上端縁と前記接合域との間に前記胴回り弾性領域の一部が前記横方向に延びる請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記前胴回り域及び前記後胴回り域のそれぞれが前記接合域を備えるとともに、前記胴回り上端縁と、前記縦方向に延びる前記両側縁とを有し、
    前記接合域は、前記横方向において前記前後胴回り域の前記両側縁から離間し、且つ前記縦方向において前記胴回り上端縁及び前記股間域から離間する位置に配置され、
    記前胴回り域の前記両側縁と前記後胴回り域の前記両側縁とを重ね合わせたとき、前記前後胴回り域のそれぞれに位置する前記両側領域どうしが、前記前後胴回り域の前記両側縁において重なり合う請求項1または2に記載の着用物品。
  4. 前記前後胴回り域が複数の非伸縮性のシート部材を重ね合わせて形成され、前記前後胴回り域において、前記複数のシート部材の間に複数条の弾性糸が伸長状態で接合されて前記横方向に収縮可能である、請求項1から3のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記前後胴回り域が、弾性を有する繊維を含む少なくとも1枚の弾性不織布と、少なくとも1枚の非伸縮性のシート部材とを含んで形成され、前記弾性不織布が前記横方向に収縮可能である、請求項1から4のいずれかに記載の着用物品。
  6. 前胴回り域と、後胴回り域と、前記前後胴回り域間に位置する股間域と、前記股間域から前記前後胴回り域へ延び出す吸収構造体とを含み、前記吸収構造体と、前記前後胴回り域とが、前記前胴回り域に配置される前接合域及び/又は前記後胴回り域に配置される後接合域において接合される使い捨て着用物品の製造方法であって、
    少なくとも1枚の非伸縮性のシート材を機械方向に第1速度で連続的に供給しながら前記シート材に前記機械方向と平行な方向に延びる前胴回り弾性領域及び後胴回り弾性領域を形成する弾性化工程であって、前記前胴回り域、前記後胴回り域及び前記股間域となる部分を前記シート材において前記機械方向に直交する交差方向に配列し、前記機械方向に延びる胴回り上端縁をそれぞれ有する前記前胴回り域及び前記後胴回り域となる部分のそれぞれに前記前後胴回り弾性領域を形成する弾性化工程と、
    前記前後接合域は、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域において、前記交差方向に離間する前後第1接合域および前後第2接合域を含み、前記機械方向において前記前後第1接合域の長さが前記前後第2接合域の長さよりも長くなるようにホットメルト接着剤を塗布する工程と、
    前記シート材の供給速度を前記第1速度より遅い第2速度に変更して前記シート材を前記機械方向に収縮させた後、前記シート材に対し前記吸収構造体を供給して、前記非伸縮性の前記シート材に前記機械方向に直交する前記交差方向に延びる複数の皺が生じた状態で、前記前後接合域において前記吸収構造体を前記シート材に接合する接合工程であって、
    前記シート材に前記吸収構造体を重ね合わせる領域内において、前記前後接合域を前記前後胴回り弾性領域の少なくとも一部と重なり合う位置に配置するとともに、前記前後接合域を前記機械方向に一定の間隔を置きながら前記シート材に配置する接合工程と、
    前記接合工程から供給される前記シート材において隣接する2つの前記吸収構造体の間を前記交差方向に切断して個別の着用物品を得る組立工程とを含み、
    前記組立工程において、前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域が、前記前後胴回り域を前記機械方向にそれぞれ延び、前記胴回り上端縁から前記股間域に向かう方向に沿って順に配置される第1隣接伸縮域、前記前後第1接合域を含む第1伸縮域、第2隣接伸縮域、前記前後第2接合域を含む第2伸縮域、及び第3隣接伸縮域に区画するように切断し、
    前記第1伸縮域には、前記前後第1接合域と、前記前後第1接合域の両側から前記交差方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、
    前記第2伸縮域には、前記前後第2接合域と、前記前後第2接合域の両側から前記交差方向に延び出して前記前胴回り域及び/又は前記後胴回り域の両側縁に至る両側領域とが含まれ、
    前記第1隣接伸縮域は、前記胴回り上端縁と前記第1伸縮域との間に位置して前記第1伸縮域に隣接し、
    前記第2隣接伸縮域は、前記第1伸縮域と前記第2伸縮域との間に位置して、前記第1伸縮域及び前記第2伸縮域に隣接し、
    前記第3隣接伸縮域は、前記第2伸縮域と前記股間域との間に位置して前記第2伸縮域に隣接し、
    前記第1伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第2伸縮域に含まれる前記両側領域、前記第1隣接伸縮域、及び前記第2隣接伸縮域のそれぞれを、前記前後胴回り域を構成する前記非伸縮性のシート部材の表面に目視にて皺がなくなるまで伸長させたとき、前記第1伸縮域および前記第2伸縮域の伸長量が、前記第1隣接伸縮域及び第2隣接伸縮域の伸長量よりも小さいことを特徴とする製造方法。
  7. 前記接合工程において、前接合域及び/又は前記後接合域を、前記シート材の両側縁から前記交差方向に離間する位置であって、前記前接合域及び/又は前記後接合域と前記シート材の両側縁との間に前記前後胴回り弾性領域の一部が延在する位置に配置する、請求項に記載の製造方法。
  8. 前記シート材に少なくとも2枚の非伸縮性の不織布が含まれ、
    前記弾性化工程において、複数条の弾性糸を前記機械方向に伸長状態で連続して供給しながら前記少なくとも2枚の非伸縮性の不織布の間に接合して前記前後胴回り弾性領域を形成することを含む、請求項6又は7に記載の製造方法。
  9. 前記シート材に、少なくとも1枚の非伸縮性の不織布と、弾性を有する繊維を含む少なくとも1枚の弾性不織布とが含まれ、
    前記弾性化工程において、前記弾性不織布を前記機械方向に伸長状態で連続して供給しながら前記非伸縮性の不織布に接合して前記前後胴回り弾性領域を形成することを含む、請求項6又は7に記載の製造方法。
  10. 前記接合工程において、前接合域及び/又は前記後接合域を、前記交差方向において互いに離間するようにして少なくとも2箇所配置する、請求項6〜9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 前記第2速度が前記第1速度の70〜95%の速度である、請求項6〜9のいずれかに記載の製造方法。
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