JP2005095261A - 吸収性物品 - Google Patents

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賢治 安藤
Toru Hayase
徹 早瀬
Naoki Kawamoto
直樹 川本
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Abstract

【課題】 肌に対して優しい風合いを有し、ムレにくく、且つ高い防漏性を有する吸収性物品を提供すること。
【解決手段】 液透過性の表面シート2、液防漏性の裏面シート3及びこれら両者間に介在された液保持性の吸収体4を具備する縦長の吸収性本体10と、該吸収性本体の前記裏面シート側に位置して該吸収性本体を固定している外装体5とからなる吸収性物品1であって、裏面シート3は透湿性を有しており、吸収性本体10は、その長手方向の両側縁部及び前後端部を除く部分の実質的に全域が、ストライプ状に間欠塗工された接着剤31により外装体5に接着されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、肌に対して優しい風合いを有し、ムレにくく、且つ高い防漏性を有する吸収性物品に関する。
吸収性物品、特に使い捨ておむつにおいては最外層にフィルム材を用いることが多く、その感触は、プラスティックのぬめり感に似たものであったが、近年では最外層に不織布を用いて風合いを高める技術が数多く提案されている。しかし、その殆どは最外層の不織布と吸収体を全面で接着して、吸収体が吸収性物品の着用の際や着用中に動かないようにしているため、最外層に風合いの良い不織布を配しても、その風合いを活かしきれていなかった。
また、透湿性の裏面シートを用いてムレを防止する技術も提案されているが、裏面シートをその外側の外装体に接合する接着剤によって、その透湿性が大きく低下していた。
吸収体とその外側に配されるシートとの接着パターンに関して、特許文献1には、吸収体を、その両側部のみで最外層のシートに張り付けた使い捨ておむつが記載されている。しかし、特許文献1は、使用後に、吸収体を外層シートから取り外す技術に関するもので、使用中に吸収体が動かないようにする工夫については何ら記載されていない。
また、特許文献2には、吸収体を、その左右両側縁部に沿って設けた接着剤により裏面シートに接合した使い捨ておむつが記載されている。現在市販されているおむつ等は使用者の使用動機を惹起するために、胴回り部分等に動物などの絵柄を施してあるものが一般的であり、そのような絵柄は外部からはっきりと見えることが好ましい。しかし、特許文献2には、そのような絵柄を設けた場合の絵柄の見え方について何ら記載されていない。
特開2000−116703号公報 特開2001−252302号公報
本発明の目的は、肌に対して優しい風合いを有し、ムレにくく、且つ高い防漏性を有する吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液透過性の表面シート、液防漏性の裏面シート及びこれら両者間に介在された液保持性の吸収体を具備する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の前記裏面シート側に位置して該吸収性本体を固定している外装体とからなる吸収性物品であって、前記裏面シートは透湿性を有しており、前記吸収性本体の長手方向の両側縁部及び前後端部を除く部分の実質的に全域が、ストライプ状に間欠塗工された接着剤により前記外装体に接着されている吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、肌に対して優しい風合いを有し、ムレにくく、且つ高い防漏性を有するものである。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつの斜視図が示されている。図2には、図1に示すおむつをサイドシール部で切り離して展開した状態を一部破断して示す分解斜視図が示されている。図3には、図1に示すおむつにおける、裏面シートと外装体との接着用に配した接着剤の配置パターンが示されている。図4には図2におけるIII− III線に沿う断面図が示されている。図5は、背側のエンドフラップのおむつ長手方向に沿う断面図が示されている。
図1に示すようにおむつ1はパンツ型である。図2及び図4に示すように、おむつ1は液透過性の表面シート2、透湿性で且つ液不透過性の裏面シート3及び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4を有する吸収性本体10と、該吸収性本体10の外側(非肌当接面側)に位置して該吸収性本体10を接合固定している外装体5とを具備し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aの両側縁と背側に配される背側部Bの両側縁とが、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により互いに接合されてサイドシール部が形成されている。これにより、図1に示すようにおむつ1にはウエスト開口部7及び一対のレッグ開口部8,8が形成されている。腹側部Aと背側部Bとの間は股下部Cとなっている。腹側部A、股下部C及び背側部Bは展開状態の使い捨ておむつを長手方向に3等分して各々1/3の領域に区分したときの各領域である。
図2に示すように、吸収性本体10は縦長矩形状をなし、その長手方向をおむつ1の長手方向に一致させて、おむつ1の腹側部Aから背側部Bに亘るように、公知の接合手段により外装体5の幅方向中央部に接合されている。吸収性本体10における吸収体4は、長手方向中央部が括れた砂時計状をなし、表面シート2及び裏面シート3間に挟持固定されている。
表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の周縁部において互いに接合されており、吸収体4は、表裏面シート2,3間に挟持固定されて、これら両シートと一体化されている。
図2及び図3に示すように吸収性本体10は、その左右両側部に、長手方向へ延びる一対の第1立体ガード6A,6A及び第2立体ガード6B,6Bが形成されている。図4に示すように第1立体ガード6Aは、吸収性本体10の幅方向内方側に自由端61Aを有し且つ外方側に固定端(立ち上がりの基端)62を有している。自由端61A近傍には、該自由端61Aに沿って、弾性部材63Aが伸縮自在に配設されている。一方、第2立体ガード6Bは、外装材5との固定端64を有しており、該固定端64よりも幅方向外方側に自由端61Bを有している。自由端61B近傍には、該自由端61Bに沿って、弾性部材63Bが伸縮自在に配設されている。
外装体5は2枚のシート材から構成されている。具体的には図2及び図2に示すように、外装体5は外層シート51と内層シート52との積層体から構成されている。図2においては、理解の助けとするため、外層シート51にドット模様を付して内層シート52と区別してある。外層シート51はおむつ1の最外面をなしている。内層シート52は、外層シート51に隣接しておむつ1の内面側に配されている。外層シート51及び内層シート52は何れも不織布から構成されている。外層シート51と内層シート52とは、それらの側縁部の輪郭は同形状となっているが、長手方向に関する形状は異なっている。具体的には図2に示すように、外層シート51は、内層シート52の前後端縁から前後方向に延出した延出部51A,51Bを有している。延出部51A、51Bはそれぞれ、外装体5の内層シート上に吸収性本体10が配置された後、該吸収性本体10の前後端を覆うように該吸収性本体10側に折り返される(図5参照)。折り返された延出部51A,51Bの端縁は、吸収体4の前後端縁を越えて延出し吸収体上にまで達している。これによっておむつ1には、吸収体4の前後端縁からそれぞれ前後方向に延出するエンドフラップE1,E2が形成される(図1及び図5参照)。また、吸収性本体10の前後端は、後述する裏面シート3と内層シート52との接着に加えて、このような延出部51A、51Bによる被覆により、外装体5に強固に固定されている。
図1、図2及び図5に示すように、エンドフラップE1,E2にはおむつ1の幅方向に延びる複数の弾性部材71が所定間隔をおいて伸長状態で配されている。これによってウエスト開口部7にはその全周に亘って実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。また各レッグ開口部8,8には、その開口縁部に沿ってレッグギャザー形成用の複数の弾性部材81が配されている。レッグギャザー形成用の弾性部材81は、少なくとも吸収体4の両側縁よりも幅方向外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸張状態で配設固定されており、且つ吸収体4と重なる部位の少なくとも幅方向中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配設されていない。
また、図4に示すように、外層シート51及び内層シート52は、吸収体4の長手方向両側縁から左右外方に延出してサイドフラップ部を形成しており、腹側部A及び背側部Bのサイドフラップ部Sa,Sbにおける外層シート51及び内層シート52間には、おむつ1の幅方向に伸縮するように複数本の弾性部材91が挟持固定されている。これらの弾性部材91は、少なくとも吸収体4の両側縁よりも幅方向外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸張状態で配設固定されており、且つ吸収体4と重なる部位の少なくとも幅方向中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配設されていない。この弾性部材91は、ウエスト開口部5の開口周縁端から下方に20mmの位置からレッグ開口部8,8の上端の位置までの領域である胴周囲部Dに、それぞれおむつ1の幅方向に延びるように且つ互いに平行に配されている。
以上の各弾性部材71,81,91は何れも外装体5を構成する外層シート51と内層シート52との間に挟持固定されている。
以上の各部材を構成する材料としては当該技術分野において通常用いられているものを特に制限なく用いることができる。例えば表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布や、開孔フィルムを用いることができる。吸収体4としてはフラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との混合積繊物をティッシュペーパや不織布等(以下、包装材という)でくるんだもの等を用いることができる。
各弾性部材としては天然又は合成のエラストマー材料を用いることができる。立体ガードを構成するシートとしては、撥水性の不織布が用いられる。外層シート51及び内層シート52としは、それぞれ透光性を有するものが用いられ、各種製法による不織布が好ましく用いられる。
裏面シート3としては、透湿性で且つ液不透過性のフィルム、例えば微多孔性フィルム等を用いることができる。微多孔性フィルムは、例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は前記熱可塑性樹脂と相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる。尚、接着剤が塗布されていない単独状態で測定した裏面シート3の透湿度は、JIS Z 0208に従い測定された透湿度の値(25℃条件において)が2000〜8000g/(m2・24hr)であることが好ましい。
本実施形態における裏面シート3は、図1、図2及び図3に示すように、腹側部A及び背側部Bに位置する部位に、ウサギの顔の図柄30を有している。図柄30としては、動物、乗り物、食べ物、文字、音符、キャラクターの絵柄の他、円、四角、三角、格子、平行線等の模様も含まれる。本実施形態の図柄30は、使用動機を惹起する目的(例えば子供の興味を引きつける目的)のものである。図柄30は、外装体5を通して視認できれば、裏面シートの何れの面に存在していても良く、裏面シートに図柄を設ける方法は、各種公知の印刷方法、塗工方法等を用いることができる。本実施形態における図柄30は、裏面シート3の外装体5側の面に印刷により設けられている。
本実施形態では、図3に示すように、吸収性本体10は、その長手方向の両側縁部及び前後端部を除く部分の実質的に全域が、ストライプ状に間欠塗工された接着剤31により、外装体5における内層シート52に接着されている。ストライプ状に間欠塗工とは、図3中に拡大して示したように、帯状の接着剤配置部(接着剤が現実に塗工されている部分)34が所定のピッチで多数形成されるような塗工パターンである。実質的に全域とは、帯状の接着剤配置部同士間には、接着剤非配置部35が存在しており、その部位では、厳密に言うと、吸収性本体と外装体とが接着されていないとも言えるが、そのような部位も含めて全体として接着されているという意味である。
本実施形態における接着剤31は、ホットメルト型の接着剤であり、コーターを用いて塗工してある。接着剤としては、使い捨ておむつ等に従来用いられている各種公知の接着剤を用いることができる。
接着剤をストライプ状に塗工する方法としては、上記コーター式のほか、グラビア式、凸版式、ビード式、スプレー式等の公知のいずれの方法をも選択することができる。
本発明においては、吸収性本体10における少なくとも長手方向の両側縁部及び前後端部を除く部分の実質的に全域がストライプ状に塗工された接着剤に外装体に接着されていれば良く、長手方向の両側縁部及び前後端部は、同様にストライプ状に塗工された接着剤により外装体に接着されていても良いし、他の態様で塗工された接着剤により外装体に接着されていても良い。更には、接着されていなくても良い。
ストライプ状に塗工された接着剤は、吸収性本体10の幅方向において、その幅方向中央部を含めて該吸収性本体10の幅の25〜100%の長さ、特に70〜90%の長さに亘って塗工されていることが、着用中における吸収性本体10ないし吸収体4の剥がれやズレを防止する観点から好ましい。ベビー用のおむつ及び大人用のおむつを考慮すると、前記長さは30〜300mmであることが好ましい。
ストライプ状に間欠塗工された接着剤31は、複数の帯状の接着剤配置部34が0.3〜5mmピッチ(図3中にピッチを符号Pで示す)、特に0.5〜3mmピッチで形成されるように塗工されていることが好ましく、個々の接着剤配置部の幅Wは0.15〜4.5mm、特に0.5〜2mmであることが好ましい。また、接着剤配置部のピッチPと個々の接着剤配置部の幅W1との比(P/W)は1.05〜20、特に1.2〜5であることが好ましい。
隣接する接着剤配置部34,34間の幅(P−W1,以下、接着剤非配置部の幅という)は5mm以下であることが好ましい。接着剤非配置部の幅が5mm以下であると、外観上、「浮き(外装体の一部が吸収性本体から浮くこと)」による粗い襞が生じにくくなるので見た目が好ましい。
また、接着剤配置部34の幅Wを0.15mm以上とすることは、接着剤に混入する異物等の影響を受けにくくなり、かすれたり塗布されない部分が発生する可能性が低くなるので好ましい。
本実施形態における接着剤31は、複数の帯状の接着剤配置部34が、それぞれ吸収性本体10の幅方向に延びるように塗工されている。接着剤31は、吸収性本体10の長手方向と平行な方向に延びる接着剤配置部34、或いは吸収性本体10の長手方向に対して傾斜方向に延びる接着剤配置部34が形成されるように塗工されていても良いが、特にこのように吸収性本体10の幅方向に延びる接着剤配置部34が形成されるように塗工されていると、接着性に優れ、特に幅方向に縮もうとする力に対して、剥離力を発揮する。
。実施形態の接着剤配置部34は、直線状に延びているが、連続波形状に延びていても良い。
本実施形態における吸収性本体10は、その長手方向の前後端部においては、全面に塗工(いわゆるべた塗り塗工)された接着剤32a、32bを介して外装体5の内層シート52に接着されている。吸収性本体10の長手方向の前後端部を固定する接着剤32a、32bは、ストライプ状に間欠塗工された接着剤31より高坪量に塗工されている。これによって、製造工程時の吸収体の剥がれ防止と装着中の吸収体長手方向の前後端部の剥がれを防止する。
前記接着剤31の塗布量は、充分な接着強度を確保しつつ風合い(柔らかな感触)を向上させる観点から1〜20g/m2、特に2〜10g/m2が好ましい。
前記接着剤32a,32bの塗布量は、外層シート51が製品内側部まで折り返されている製品の場合、製造工程中に剥離しない程度の接着強度を確保する 観点から0.5〜20g/m2、特に1〜10g/m2が好ましい。
尚、接着剤が間欠的に塗工されている場合における接着剤の塗布量は、接着剤配置部34同士間に位置する接着剤非配置部35も含めた接着領域全体の面積を求め、該面積に対する該接着領域中の接着剤の総重量を求める。
本実施形態のおむつ1によれば、吸収性本体10の長手方向の両側縁部及び前後端部を除く部分の実質的に全域が、ストライプ状に間欠塗工された接着剤により外装体に接着されているため、吸収性本体10が、着用(装着)の際又は着用中に、外装体から剥離したり、前後左右に移動したりすることが防止され、良好な漏れ防止性能が得られ、また、股下部Cの風合い(感触)、特におむつ股下部の外面側にさわったときの感触が非常に柔らかい。また、裏面シート3の透湿性の低下を抑えることができるので、ムレにくいおむつとなっている。更に、本実施形態のように、図柄30を有する裏面シートを用いた場合に、その図柄30が、外装体5に密着して該外装体5を通して外部からはっきり見える。
また、本実施形態においては、弾性部材81や91が上述した態様で(吸収体の中央部には弾性伸縮性が発現されないように)配設されているため、裏面シート3と外装体5とが強く接着されていない部位を設けても、吸収体がよれたり縮んだりすることが防止される。それに加えて、弾性部材81が吸収体中央部で弾性伸縮性を発現しないために製品股下部ではポケット構造を形成し、胴回り弾性部材91が吸収体中央部で弾性伸縮性を発現しないために吸収体の長手方向への吸収体上のシワを形成することがない。このため、それぞれ、吸収性能を十分に発揮できる。
吸収体4と裏面シート3とは、その全面において互いに接着されていても良いが、本実施形態おける吸収体4と裏面シート3とは、吸収体4の長手方向(裏面シート3の長手方向と同じ)の両側部及び前後端部において接着固定されており、他の部位においては、互いに接着されていないか又は前記吸収体4の両側部及び前後端部の接着に用いた接着剤よりも低坪量の接着剤により互いに接着されている。
このような態様で接着されていることにより股下部の透湿性を格段に高めることができる。更に、吸収性本体10と外装体5との接着パターンと合わせるようにホットメルトの塗布幅とすることで、おむつの透湿性の阻害要因であるホットメルト塗布面積をコントロールすることができ、おむつの透湿性を安定して確保することができる。
本実施形態においては、外装体5を構成する外層シート51と内層シート52とは、両者が積層された部分の全域に亘って接着されている。両シート間の接着に用いる接着剤の坪量は、風合い向上の観点から0.5〜10g/m2であることが好ましい。
また、外層シート51として用いた不織布は、その風合いと防漏性に重点をおき、強度との兼ね合いも考慮すると、その坪量が10〜30g/m2であることが好ましく、内層シート52として用いた不織布は、その強度に重点をおき、風合いを考慮も考慮すると、その坪量が10〜25g/m2であることが好ましい。
外装体5は防漏性を有することが好ましく、風合いとの兼ね合いから撥水性の不織布を使用することが好ましい。外装体5は、以下の方法によって測定される耐水圧が5g/cm2以上、特に10g/cm2以上のものであると、十分な液不透過性を発揮するので好ましい。尚、外層シート51としては、エアースルー不織布、内層シート52はスパンボンド不織布が好ましく用いられる。
<耐水圧の測定方法>
垂直に連ねた内径35mmの2つの円筒管の間にサンプルのシートを挟み込み、上側の円筒管に8g/分の速度で生理食塩水を流し込む。生理食塩水がサンプルのシートを突き破り、下側の円筒管に流れ始める時間を測定する。生理食塩水の流速と、サンプルのシートを突き破るまでの時間とから液量を算出する。算出された液量を円筒菅の断面積(内壁面に囲まれた領域の面積)で除した値を耐水圧とする。
また、吸収体4の曲げ剛性は、製品全体のやわらかさを高める観点から1〜60cN/50mm、特に1〜40cN/50mmであることが好ましい。
曲げ剛性は、吸収性本体10の長手方向の曲げ剛性と幅方向の曲げ剛性とがあるが、幅方向の曲げ剛性が上記範囲内であることが好ましい。
吸収体4の曲げ剛性は、以下のようにして測定することができる。
〔曲げ剛性の測定方法〕
測定にはテンシロン試験機〔(株)オリエンテック社製のRTC−1150A
〕を用い、JIS規格K7171法(プラスチック−曲げ特性の試験方法)に準
拠して測定を行う(R1=5.0±0.1mm、R2=5.0±0.2mm)。
試験片をエッジスパン間Lを50mmとした支持台の両エッジ間に渡すように
置き、試験片に僅かに接するように圧子先端部を配置する。ロードセル5kg(
レンジ200cN)、速度30mm/minの条件で、圧子を降下させ、荷重−
たわみ曲線を得る。得られた曲げ応力の最大値を曲げ剛性値(cN/50mm)
とする。
〔試験片の調製方法〕
試験片は、吸収性物品から包装材込みの吸収体を取り出し、その長手方向及び幅方向の中央部から、吸収性本体10の長手方向に50mm、幅方向に80mmの長方形状に切り出す。曲げ剛性値の単位中の50mmは試験片の短辺の長さであり、試験時の圧子でたわませた試験片の幅である。試験片は、その長辺を、一方のエッジから他方のエッジに亘る方向に一致させて、両エッジ間に架け渡す。吸収性物品から台紙込みの吸収体を取り出せない場合は、不織布、フィルム等の材料を含んだ剛性値と各材料の剛性値を測定し、その値から吸収体の剛性値を計算することで、吸収体剛性値を求める。
次に、本発明の吸収性物品の他の実施形態としての使い捨ておむつについて説明する。以下の説明においては、上述したおむつ1と異なる点について説明する。特に説明しない点については、上述したおむつ1についての説明が適宜適用される。
本実施形態のおむつは、図6に示すように、裏面シート3の図柄30が股下部Cに位置しており、裏面シート3における図柄30を有する部分を含めて吸収性本体10が外装体5に接合されている。
また、その図柄30は、吸収体が濡れたことを知らせるインジケータの役割を有するものである。即ち、本実施形態における図柄30は、吸収体側の面に設けられており、吸収体4に吸収された液体(尿)と接触することにより図柄の形状及び/又は色が変化し、おむつが濡れていることを外部から視覚的に判別できるようにするものである。
本実施形態のおむつによれば、インジケータの役割の役割を有する図柄が、外部からはっきりとみえ、上述したおむつ1と同様の作用効果が奏し得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、裏面シート3に図柄30を設ける場合、該図柄は、腹側部A及び背側部Bの何れか一方のみに設けても良いし、股下部Cに設けても良く、更には、腹側部Aと股下部Cとの境界や背側部Bと股下部Cとの境界等に設けても良い。また、各部の形状や形成材料等は、適宜に変更することができる。また、外装体は、裏面シートにおける吸収体側とは反対側の面を覆って存在するものであれば良く、一枚のシート材からなるものであっても良い。同様に、吸収性本体の外側部分の外装体5が1枚のシート材で構成され、ギャザー形成用の弾性部材を介在させるなどしたそれ以外の部分が2枚のシート材及び該弾性部材で構成されていてもよい。この場合、材料を減らすことで、材料単体の透湿性低下要因を排除できるとともに、さらにホットメルトを減らすことができ、やわらかさや透湿性をさらに向上させることができる。
本発明の吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつ以外の他のパンツ型吸収性物品、例えばショーツ型生理用ナプキン、パンツ型失禁パッド等であっても良く、更には、いわゆる展開型の使い捨ておむつや失禁パッド等であっても良い。
尚、一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつをサイドシール部で切り離して展開した状態を一部破断して示す分解斜視図である。 図3は、図1に示すおむつにおける、吸収性本体と外装体との接着用に配した接着剤の配置パターンを示す図である。 図4は、図1に示すおむつの、図2におけるIII− III線に沿う断面を示す断面図である。 図5は、背側のエンドフラップのおむつ長手方向に沿う断面図が示されている。 図6は、本発明の吸収性物品の他の実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつを示す図(図3相当図)である。
符号の説明
1 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 外装体
51 外層シート
52 内層シート
10 吸収性本体

Claims (7)

  1. 液透過性の表面シート、液防漏性の裏面シート及びこれら両者間に介在された液保持性の吸収体を具備する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の前記裏面シート側に位置して該吸収性本体を固定している外装体とからなる吸収性物品であって、
    前記裏面シートは透湿性を有しており、
    前記吸収性本体は、その長手方向の両側縁部及び前後端部を除く部分の実質的に全域が、ストライプ状に間欠塗工された接着剤により前記外装体に接着されている吸収性物品。
  2. 前記裏面シートが図柄を有する請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記外装体は、2枚のシートが積層されてなり、2枚の該シートは、前記吸収体の両側縁から左右外方に延出してサイドフラップ部を形成しており、腹側部及び背側部における前記サイドフラップ部の前記2枚のシート間に、吸収性物品の幅方向に伸縮するように弾性部材が挟持固定されており、該弾性部材は、前記吸収体と重なる部位の少なくとも幅方向中央部には弾性伸縮性を発現する状態では配設されていない請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性本体の長手方向の前後端部は、前記ストライプ状に間欠塗工された接着剤より高坪量に塗工された接着剤により前記外装体に固定されている請求項1〜3の何れか記載の吸収性物品。
  5. 前記ストライプ状に間欠塗工された接着剤は、複数の帯状の接着剤配置部が0.3〜5mmピッチで形成されるように塗工されており、個々の接着剤配置部の幅が0.15〜4.5mmである請求項1〜4の何れか記載の吸収性物品。
  6. 前記ストライプ状に間欠塗工された接着剤は、複数の帯状の接着剤配置部が、それぞれ前記吸収性本体の幅方向に延びるように塗工されている請求項1〜5の何れか記載の吸収性物品。。
  7. 前記吸収体の曲げ剛性が1〜60cN/50mmである請求項1〜6の何れか記載の吸収性物品。

JP2003330782A 2003-09-22 2003-09-22 吸収性物品 Pending JP2005095261A (ja)

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