JP6234093B2 - エア工具 - Google Patents

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Description

本発明は、エアモータを圧縮空気によって駆動するようにされたエア工具に関する。
この種のエア工具としては、無端研削ベルトを回転駆動して研削作業を行う研削工具(特許文献1)や、研削砥石を回転駆動して研削作業を行う研削工具(特許文献2)等がある。このようなエア工具では、作業者が作業時に把持するグリップ部を構成している工具ハウジングの内部にあるエアモータに圧縮空気を供給するための給気流路が設けられている。この給気流路内には給気流路の開閉を行うバルブが設けられていて、工具ハウジングの外部に設けられたバルブ操作レバーを操作することにより、このバルブ操作レバーとバルブとを連結しているバルブ制御ロッドを介して、バルブの開閉を制御するようになっている。このようなバルブ操作レバーは、通常、エア工具を片手で操作できるように、グリップ部を把持した状態で人差し指又は親指で操作できる位置に一つだけ設けられている。
特許第4912976号公報 米国特許第4729436号明細書
グリップ部を左右どちらの手で把持するか、又はどのような向きで把持するかといったことは作業者の好みによるところがある。また、同じ作業者でも研削等の作業をする位置や作業時の姿勢などによっては、例えば、工具の上下を逆にして持つなど、グリップ部の把持の仕方を変えた方が作業がしやすい場合もある。しかしながら、上述のような従来のエア工具においては、操作レバーが一箇所に、しかも一方向にしか操作できないように設けられているので、必然的にグリップ部の把持の仕方は限定されたものとなり、作業がしにくい場合があった。
そこで本発明は、バルブの開閉を複数の方向から行うことができるようにすることにより作業性を向上させたエア工具を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
エアモータによって駆動されるエア工具において、
前記エアモータを収容しているモータ収容部と該モータ収容部から延びるグリップ部とを有する工具ハウジングと、
前記グリップ部内に配置された給気管であって、圧縮空気供給源からの圧縮空気を受け入れる給気入口、前記エアモータに連通する給気出口、及び前記給気入口から前記給気出口まで延びる給気流路を有する給気管と、
前記給気管の中に配置され、前記給気流路を開閉するバルブと、
前記給気管の外部から前記給気流路内へ延び、前記給気流路内で前記バルブと係合して該バルブの開閉を制御する第1のバルブ制御部材と、
前記第1のバルブ制御部材とは異なる方向で前記給気管の外部から前記給気流路内へ延び、前記給気流路内で前記バルブと係合して該バルブの開閉を制御する第2のバルブ制御部材と、を備え、
前記第1及び第2のバルブ制御部材が前記工具ハウジングの外部から操作可能となっているエア工具を提供する。
当該エア工具においては、工具ハウジングの外部からバルブの開閉を制御するためのバルブ制御部材が異なる方向で2つ設けられているので、バルブの開閉操作を異なる方向から行う事が可能となる。これにより、当該エア工具を使用する作業者は、自らの好みや作業の状況に合わせて操作し易い方のバルブ制御部材によってバルブの開閉操作を行う事ができるようになるので、作業性が向上する。
具体的には、前記バルブが、前記給気流路の内周面に密着して前記給気流路を塞ぐバルブシール部材と、該バルブシール部材を前記内周面に押圧するバルブスプリングと、前記バルブシール部材に取り付けられ前記給気流路内で延びるバルブロッドと、を有し、
前記第1及び第2のバルブ制御部材が前記バルブロッドと係合して該バルブロッドを変位させることで、前記バルブシール部材の前記内周面との密着状態を変化させて前記給気流路を開くようにすることができる。
より具体的には、前記バルブロッドが、前記バルブシール部材よりも前記給気出口の側に延在する前端部分と、前記バルブシール部材よりも前記給気入口の側に延在する後端部分とを有しており、
前記第1のバルブ制御部材は前記バルブロッドの前記前端部分と係合し、前記第2のバルブ制御部材は前記バルブロッドの前記後端部分と係合して前記バルブの開閉を行うようにすることができる。
好ましくは、前記第1及び第2のバルブ制御部材が、それぞれ、前記給気管に対して直線的に往復動可能に取り付けられ、前記バルブロッドを傾動可能に受け入れるロッド受入孔を有しており、
前記バルブロッドは、前記第1及び第2のバルブ制御部材の各ロッド受入孔を通って延在しているようにすることができる。
具体的には、前記給気管の外部から前記第1のバルブ制御部材によって前記バルブを開ける際の前記第1のバルブ制御部材の移動方向と、前記給気管の外部から前記第2のバルブ制御部材によって前記バルブを開ける際の前記第2のバルブ制御部材の移動方向とが、互いに対向するように、前記第1及び第2のバルブ制御部材が配置されているようにすることができる。
好ましくは、前記工具ハウジングに移動可能に取り付けられ、前記第1のバルブ制御部材と係合して該第1のバルブ制御部材を前記バルブが開くように操作するための第1のバルブ操作レバーと、
前記工具ハウジングに移動可能に取り付けられ、前記第2のバルブ制御部材と係合して該第2のバルブ制御部材を前記バルブが開くように操作するための第2のバルブ操作レバーと、
前記第1のバルブ制御部材によって前記バルブを開くように前記第1のバルブ操作レバーを操作するときの該第1のバルブ操作レバーの移動方向とは逆方向に前記第1のバルブ操作レバーを付勢する第1の付勢部材と、
前記第2のバルブ制御部材によって前記バルブを開くように前記第2のバルブ操作レバーを操作するときの該第2のバルブ操作レバーの移動方向とは逆方向に前記第2のバルブ操作レバーを付勢する第2の付勢部材と、をさらに備え、
前記第1のバルブ操作レバーを操作して前記バルブを開けたときに前記第2のバルブ操作レバーは移動されず、前記第2のバルブ操作レバーを操作して前記バルブを開けたときに前記第1のバルブ操作レバーは移動されないようにすることができる。
さらに好ましくは、前記工具ハウジングと前記第1のバルブ操作レバーとのうちの一方に移動可能に設けられ、前記工具ハウジングと前記第1のバルブ操作レバーとのうちの他方に選択的に係合して前記第1のバルブ操作レバーを前記工具ハウジングに対して動かないように固定保持する第1のレバー固定部材と、
前記工具ハウジングと前記第2のバルブ操作レバーとのうちの一方に移動可能に設けられ、前記工具ハウジングと前記第2のバルブ操作レバーとのうちの他方に選択的に係合して前記第2のバルブ操作レバーを前記工具ハウジングに対して動かないように固定保持する第2のレバー固定部材と、
をさらに備えるようにすることができる。
または、前記第1及び第2のバルブ操作レバーの内の少なくとも一方と交換可能であり、前記工具ハウジングに取り付けたときに該工具ハウジングに対して移動不可能となる固定カバーをさらに備えるようにすることもできる。
例えば、作業内容がある程度固定していて一方のバルブ操作レバーしか使わないような場合には、もう一方のバルブ操作レバーによってグリップ部の把持する場所が限定されて、返って作業効率を低下させる場合も考えられる。そのような場合には、使用しない方のバルブ操作レバーをレバー固定部材で固定するか又は固定レバーに交換することによって、把持可能な部分が限定されなくなり、作業効率が低下しないようになる。
以下、本発明に係るエア工具の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の第1の実施形態に係るエア工具の側面全体図である。 図1のII-II線における断面図である。 図2のIII-III線における断面図である。 図3のIV-IV線における断面図である。 図1のエア工具の下方バルブ操作レバーを操作した状態を示す図である。 図1のエア工具の上方バルブ操作レバーを操作した状態を示す図である。 図3における上方バルブ操作レバーを固定カバーに交換した変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るエア工具のバルブ操作レバーの構造を示す部分断面図であって、上方バルブ操作レバーが固定された状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るエア工具のバルブ操作レバーの構造を示す部分断面図であって、下方バルブ操作レバーが固定された状態を示す図である。 図7AのVIII-VIII線における上方バルブ操作レバーの断面図である。
本発明の第1の実施形態に係るエア工具10は、図1及び図2に示すように、エアモータ12を収容する工具ハウジング20と、エアモータ12の出力軸14に固定されたドライブプーリ80と、ドライブプーリ80を覆うように工具ハウジング20に取り付けられ前方に延在するプーリ支持本体部82と、プーリ支持本体部82に前後方向で摺動可能に取り付けられ前方に延在するプーリ支持バー84と、該プーリ支持バー84の先端部84−1に回転自在に取り付けられたアイドルプーリ86と、ドライブプーリ80とアイドルプーリ86との間に掛け回された無端研削ベルト87とを備え、エアモータ12の駆動力によって無端研削ベルト87を回転駆動し、該無端研削ベルト87を被加工物に押圧することにより該被加工物に対する研削作業を行うようになっている。
工具ハウジング20は、円筒状のエアモータ収容部21と、該エアモータ収容部21から後方に向かって後端22にまで延びた筒状のグリップ部24とからなっている。図3及び図4に示すように、エアモータ収容部21内にはエアモータ12が配置され、グリップ部24内には給気管40が配置されている。エアモータ収容部21には、エアモータ12へ送られる圧縮空気を受け入れるための圧縮空気入口21−1が、グリップ部24内に開口するように設けられている。また、エアモータ収容部21の下方位置にはエアモータ12からの排気を外部に排出するための排気口21−2が設けられている。給気管40は、前方管41と後方管42とからなり、前方管41の後端部41−1と後方管42の前端部42−1とがシール部材43を介して密封係合した状態で連結されている。給気管40は、前方管41の前端の給気出口40−2がシール部材50を介して圧縮空気入口21−1に接続されるようにグリップ部24内に配置されている。後方管42の後端の給気入口40−3には、圧縮空気供給源に繋がるエアチューブ(図示しない)を接続するための継手54が取り付けられており、この継手54は、給気管40の横断方向に貫通したピン挿入孔44に挿入された継手保持ピン56が係合溝55に係合することにより、給気入口40−3から抜けないように保持されるとともに長手軸線周りで回転自在となるように取り付けられている。なお、本実施形態においては、工具ハウジング20は樹脂製の部材で、給気管40は鋳造により形成された金属製の部材となっており、工具ハウジング20におけるグリップ部24内に金属製の給気管40を配置することにより、グリップ部24の剛性を高めるようにもなっている。
給気管40の給気流路40−1内には、給気流路40−1を開閉してエアモータ12への圧縮空気の供給を制御するためのバルブ60が設けられている。このバルブ60は、給気流路40−1に設けられた段部46に形成されたシール面47に密封係合するバルブシール部材62と、このバルブシール部材62に固定され給気流路40−1内で延在するバルブロッド63と、バルブシール部材62をシール面47に押圧するように給気流路40−1内に設定されたバルブスプリング64とからなる。給気管40の前方管41内には後方管42の前端部42−1に当接するように円筒状のスプリング台座68が配置されており、バルブスプリング64はこのスプリング台座68とバルブシール部材62との間に設定されて、バルブシール部材62をシール面47に向けて押圧している。バルブロッド63は、その中央付近でバルブシール部材62に固定されており、バルブシール部材62よりも給気出口40−2の側に延在する前端部分63−1と、バルブシール部材62よりも給気入口40−3の側に延在する後端部分63−2とを有している。給気管40のバルブシール部材62よりも前方の位置には下方開口48が設けられており、この下方開口48を通って下方から上方に向かって給気流路40−1内にまで延びる下方バルブ制御部材(第1のバルブ制御部材)66が、給気管40に対して上下方向で直線的に往復動可能に配置されている。この下方バルブ制御部材66の上端部にはロッド受入孔66−1が形成されており、このロッド受入孔66−1内にバルブロッド63の前端部分63−1が挿入されている。また同様に、給気管40のバルブシール部材62よりも後方の位置には上方開口49が設けられており、この上方開口49を通って上方から下方に向かって給気流路40−1内にまで延びる上方バルブ制御部材(第2のバルブ制御部材)67が、給気管40に対して上下方向で直線的に往復動可能に配置されている。この上方バルブ制御部材67の下端部にはロッド受入孔67−1が形成されており、このロッド受入孔67−1内にバルブロッド63の後端部分63−2が挿入されている。
給気管40内のバルブ60は、下方バルブ制御部材66及び上方バルブ制御部材67によって給気管40の外部から開閉操作されるようになっている。具体的には、下方バルブ制御部材66及び上方バルブ制御部材67のいずれか一方を給気流路40−1内に押し込むことでバルブロッド63が傾き、これによりバルブシール部材62が、図5A及び図5Bに示すように傾いてバルブシール部材62とシール面47との間に隙間が生じるようになっている。バルブシール部材62とシール面47との間に隙間が生じることによってバルブ60と給気流路40−1との密封が解除され、給気流路40−1が給気入口40−3と給気出口40−2との間で連通した状態となる。なお、下方バルブ制御部材66及び上方バルブ制御部材67の各ロッド受入孔66−1、67−1は、バルブロッド63の径に対して十分に大きな直径を有し、且つその両端部が面取りされてテーパー状に広がった形状となっている。ロッド受入孔66−1、67−1がこのような形状を有していることによって、下方バルブ制御部材66及び上方バルブ制御部材67が上下動した際に、バルブロッド63がロッド受入孔66−1、67−1内において傾動可能となっている。
グリップ部24の下方位置には、作業者がバルブ60の開閉を操作するための下方バルブ操作レバー(第1のバルブ操作レバー)70が配置されている。この下方バルブ操作レバー70は、給気管40との間に設定された下方レバースプリング(第1のレバースプリング)71によって下方に付勢された状態で、グリップ部24に対して上下方向に摺動可能に取り付けられている。また、下方バルブ操作レバー70は、下方バルブ制御部材66と該下方バルブ制御部材66の軸線方向で整合する位置に、下方バルブ制御部材66を摺動可能に受け入れるバルブ制御部材受部70−1を有する。下方バルブ操作レバー70は、工具ハウジング20のグリップ部24において外部に露出している操作面70−2を下方レバースプリング71の付勢力に抗して上方に押し込むことで、バルブ制御部材受部70−1に受け入れられた下方バルブ制御部材66を上方に変位させ、それによって、図5Aに示すようにバルブ60を開くようになっている。同様に、グリップ部24の上方位置には、作業者がバルブ60の開閉を操作するための上方バルブ操作レバー(第2のバルブ操作レバー)72が配置されている。この上方バルブ操作レバー72は、給気管40との間に設定された上方レバースプリング(第2のレバースプリング)73によって上方に付勢された状態で、グリップ部24に対して上下方向に摺動可能に取り付けられている。また、上方バルブ操作レバー72は、上方バルブ制御部材67と該上方バルブ制御部材67の軸線方句で整合する位置に、上方バルブ制御部材67を摺動可能に受け入れるバルブ制御部材受部72−1を有する。上方バルブ操作レバー72は、工具ハウジング20のグリップ部24において外部に露出した操作面72−2を上方レバースプリング73の付勢力に抗して下方に押し込むことで、バルブ制御部材受部72−1に受け入れられた上方バルブ制御部材67を下方に変位させ、それによって、図5Bに示すようにバルブ60を開くようになっている。
下方バルブ操作レバー70を操作してバルブ60を開けたときには、図5Aに示すように、上方バルブ操作レバー72は、上方レバースプリング73の付勢力によって上方位置に維持されて移動しない。このとき上方バルブ制御部材67はバルブロッド63が傾くことに伴って下方に変位し、上方バルブ操作レバー72のバルブ制御部材受部72−1から離れていく。下方バルブ操作レバー70を操作している力を解除すると、バルブスプリング64の付勢力によりバルブシール部材62、バルブロッド63、下方バルブ制御部材66、及び上方バルブ制御部材67は図3に示す状態に戻る。また下方バルブ操作レバー70は、下方バルブ制御部材66から受ける下向きの力と下方レバースプリング71の付勢力とによって下方に移動して図3に示す状態に戻る。同様に、上方バルブ操作レバー72を操作してバルブ60を開けたときには、図5Bに示すように、下方バルブ操作レバー70は下方レバースプリング71の付勢力によって下方位置に維持されて移動しない。このとき下方バルブ制御部材66はバルブロッド63が傾くことに伴って上方に変位し、下方バルブ操作レバー70のバルブ制御部材受部70−1から離れていく。上方バルブ操作レバー72を操作している力を解除すると、バルブスプリング64の付勢力によりバルブシール部材62、バルブロッド63、下方バルブ制御部材66、及び上方バルブ制御部材67は図3に示す状態に戻る。また上方バルブ操作レバー72は、上方バルブ制御部材67から受ける上向きの力と上方レバースプリング73の付勢力とによって上方に移動して図3に示す状態に戻る。なお、継手54から圧縮空気が供給されている状況においては、圧縮空気の圧力もバルブシール部材62を閉じた状態へと戻す力として働く。
図2に示すように、工具ハウジング20に取り付けられたプーリ支持本体部82の先端部84−1にはプーリ支持バー84を受け入れるバー収容孔82−1が設けられている。バー収容孔82−1には摺動インサート88が挿入されており、この摺動インサート88は、プーリ支持本体部82の側面からバー収容孔82−1にまで貫通するネジ穴82−2に螺合された固定ネジ89によってプーリ支持本体部82に固定されている。プーリ支持バー84は、摺動インサート88の円滑な面を有する内孔に挿入されて、プーリ支持本体部82に対して前後方向に摺動可能に保持されており、プーリ支持バー84の側面には前後方向に延びるスロット穴状の摺動制限孔84−2が形成されている。プーリ支持本体部82には、位置決めネジ90が、該プーリ支持本体部82の側面から挿入されて摺動インサート88の貫通孔88−1を通ってプーリ支持バー84の前後方向に所定長さだけ延びているスロット穴状の摺動制限孔84−2内にまで延びるように設けられている。この位置決めネジ90により、プーリ支持バー84が回転しないように保持されるとともに、当該プーリ支持バー84の前後方向での摺動可能な範囲を制限している。プーリ支持バー84には、その後端面84−3から前方に向かって延びるスプリング収容孔84−4が形成されており、このスプリング収容孔84−4内には当該プーリ支持バー84を前方に付勢するためのスプリング92が設定されている。このスプリング92は、その前端部92−1がスプリング収容孔84−4の前端面84−5に当接し、その後端部92−2がプーリ支持バー84の後端面84−3からさらに後方に向かって延びるように設定されている。バー収容孔82−1の後方にはスプリング92をその後方位置から支持するためのスプリング支持部材94が、プーリ支持本体部82上の枢動軸94−1を中心に枢動可能に取り付けられている。スプリング支持部材94が図2に示す位置にあるときには、スプリング支持部材94のスプリング支持突起部94−2がスプリング92の後端部92−2に配置されたスプリング座96と係合して、スプリング92をプーリ支持バー84との間で圧縮した状態となる。このスプリング92の付勢力によりプーリ支持バー84の前端部に設けられたアイドルプーリ86は無端研削ベルト87の内周面に押し付けられて、該無端研削ベルト87に所定の張力を加えた状態となる。スプリング支持部材94を図で見て時計回りにおよそ90度回転させると、スプリング座96がスプリング支持突起部94−2によって支持されない状態となり、スプリング92は自然長にまで延びる。この状態では、プーリ支持バー84は、スプリング92の付勢力を受けることなく後方に移動可能となるので、アイドルプーリ86と無端研削ベルト87との間に隙間が生じて、無端研削ベルト87の取り外しが可能となる。なお、スプリング支持部材94にはドライブプーリ80を側方から覆うカバー98が取り付けられていて、スプリング支持部材94と共に枢動するようになっている。
本実施形態に係るエア工具10においては、バルブ60の開閉を操作するためのバルブ操作レバー70、72がグリップ部24の上下の位置にそれぞれ配置されているので、作業者は、様々な状況に合わせて自らの操作し易い方のバルブ操作レバー70、72を使用することができるようになるため、作業効率を向上させることが可能となる。
しかしながら、例えば工場のライン作業などの様にある一定の作業を繰り返し行うような場合で、一方のバルブ操作レバー70、72しか使わない場合には、もう一方のバルブ操作レバー70、72によってグリップ部24の把持する場所が限定されてグリップ部を把持しにくくなり、却って作業効率を低下させる場合も考えられる。そのような場合においては、図6に示すように、一方のバルブ操作レバー(図示の例では上方バルブ操作レバー72)を工具ハウジング20及び給気管40に対して固定される固定カバー69に交換することも可能である。固定カバー69に交換することによって、固定カバー69の外表面もグリップ部24の一部として使用できるので、作業者はグリップ部24を把持しやすくなる。なお、この固定カバー69は、一旦工具ハウジング20を分解してバルブ操作レバー70、72と交換するようにしてもよいし、または、固定カバー69及びバルブ操作レバー70、72をそれぞれ柔軟性のある部材で構成して、工具ハウジング20を分解することなく交換作業ができるようにしてもよい。
図7A乃至図8に示す本発明の第2の実施形態に係るエア工具110は、バルブ操作レバー170、172がレバー固定部材174、175を有している点で第1の実施形態に係るエア工具10と異なる。上方バルブ操作レバー172は、その後方位置(図でみて右側)に固定部材受け入れ溝172−3を有し、この固定部材受け入れ溝内172−3に上方レバー固定部材175が前後方向で摺動可能に取り付けられている。図7Aに示すように上方レバー固定部材175が上方バルブ操作レバー172に対する後方位置にあるときには、上方レバー固定部材175の係合突部175−1が工具ハウジング120の外面に当接して、上方バルブ操作レバー172が工具ハウジング120に対して動かないように固定保持される。この状態では、上方バルブ操作レバー172によってバルブ60(図7A、7Bでは見えない)を開閉することはできず、下方バルブ操作レバー170によってのみバルブ60の開閉を操作することができる。また同様に、下方バルブ操作レバー170も固定部材受け入れ溝(図示しない)と、この固定部材受け入れ溝に前後方向で摺動可能に取り付けられた下方レバー固定部材174を有する。図7Bに示すように下方レバー固定部材174が下方バルブ操作レバー170に対する後方位置にあるときには、下方レバー固定部材174の係合突部174−1が工具ハウジング120の外面に当接して、下方バルブ操作レバー170が工具ハウジング120に対して動かないように固定保持される。この状態では、下方バルブ操作レバー170によってバルブ60を開閉することはできず、上方バルブ操作レバー172によってのみバルブ60の開閉を操作することができる。このように、バルブ操作レバー170、172を選択的に固定保持できるようにすることで、使用しない方のバルブ操作レバー170、172を固定して、固定したバルブ操作レバー170、172の操作面170−2、172−2もグリップ部124の一部として利用することができるようになるようになる。当該実施形態においては、レバー固定部材174、175をバルブ操作レバー170、172に設けているが、工具ハウジング120に移動可能に設けてバルブ操作レバー170、172と選択的に係合するようにしてもよい。
なお、上記実施形態においては、バルブ制御部材は上下方向で互いに対向する方向に直線的に往復動するように設定されているが、左右方向で往復動するように設定しても良いし、互いに対向しない方向に設定してもよい。また直線的な往復動ではなく、回転させることでバルブの開閉をするように構成しても良い。さらには、3つ以上のバルブ制御部材とバルブ操作レバーとを備えるようにしても良い。
エア工具10; エアモータ12; 出力軸14; 工具ハウジング20; エアモータ収容部21; 圧縮空気入口21−1; 排気口21−2; 後端22;グリップ部24; 給気管40; 給気流路40−1; 給気出口40−2; 給気入口40−3; 前方管41; 後端部41−1; 後方管42; 前端部42−1; シール部材43; ピン挿入孔44; 段部46; シール面47; 下方開口48; 上方開口49; シール部材50; 継手54; 係合溝55; 継手保持ピン56; バルブ60; バルブシール部材62; バルブロッド63; 前端部分63−1; 後端部分63−2; バルブスプリング64; 下方バルブ制御部材(第1のバルブ制御部材)66; ロッド受入孔66−1; 上方バルブ制御部材(第2のバルブ制御部材)67; ロッド受入孔67−1; スプリング台座68; 固定カバー69; 下方バルブ操作レバー(第1のバルブ操作レバー)70; バルブ制御部材受部70−1; 操作面70−2; 下方レバースプリング(第1のレバースプリング)71; 上方バルブ操作レバー(第2のバルブ操作レバー)72; バルブ制御部材受部72−1; 操作面72−2; 上方レバースプリング(第2のレバースプリング)73; ドライブプーリ80; プーリ支持本体部82; バー収容孔82−1; ネジ穴82−2; プーリ支持バー84; 先端部84−1; 摺動制限孔84−2; 後端面84−3; スプリング収容孔84−4; 前端面84−5; アイドルプーリ86; 無端研削ベルト87; 摺動インサート88; 貫通孔88−1; 固定ネジ89; 位置決めネジ90; スプリング92; 前端部92−1; 後端部92−2; スプリング支持部材94; 枢動軸94−1; スプリング支持突起部94−2; スプリング座96; カバー98; エア工具110; 工具ハウジング120; 下方バルブ操作レバー(第1のバルブ操作レバー)170; 操作面170−2; 上方バルブ操作レバー(第2のバルブ操作レバー)172; 操作面172−2; 固定部材受け入れ溝172−3; 下方レバー固定部材(第1のレバー固定部材)174; 係合突部174−1; 上方レバー固定部材(第2のレバー固定部材)175; 係合突部175−1;

Claims (8)

  1. エアモータによって駆動されるエア工具において、
    前記エアモータを収容しているモータ収容部と該モータ収容部から延びるグリップ部とを有する工具ハウジングと、
    前記グリップ部内に配置された給気管であって、圧縮空気供給源からの圧縮空気を受け入れる給気入口、前記エアモータに連通する給気出口、及び前記給気入口から前記給気出口まで延びる給気流路を有する給気管と、
    前記給気管の中に配置され、前記給気流路を開閉するバルブと、
    前記給気管の外部から前記給気流路内へ延び、前記給気流路内で前記バルブと係合して該バルブの開閉を制御する第1のバルブ制御部材と、
    前記第1のバルブ制御部材とは異なる方向で前記給気管の外部から前記給気流路内へ延び、前記給気流路内で前記バルブと係合して該バルブの開閉を制御する第2のバルブ制御部材と、を備え、
    前記第1及び第2のバルブ制御部材が前記工具ハウジングの外部のそれぞれ異なる位置で操作可能とされ、前記第1及び第2のバルブ制御部材のうちのいずれを操作しても、前記バルブを開閉させて前記エアモータへの前記給気流路を通した圧縮空気の供給を制御できるようにされた、エア工具。
  2. 前記バルブが、前記給気流路の内周面に密着して前記給気流路を塞ぐバルブシール部材と、該バルブシール部材を前記内周面に押圧するバルブスプリングと、前記バルブシール部材に取り付けられ前記給気流路内で延びるバルブロッドと、を有し、
    前記第1及び第2のバルブ制御部材が前記バルブロッドと係合して該バルブロッドを変位させることで、前記バルブシール部材の前記内周面との密着状態を変化させて前記給気流路を開くようにされている、請求項1に記載のエア工具。
  3. 前記バルブロッドが、前記バルブシール部材よりも前記給気出口の側に延在する前端部分と、前記バルブシール部材よりも前記給気入口の側に延在する後端部分とを有しており、
    前記第1のバルブ制御部材は前記バルブロッドの前記前端部分と係合し、前記第2のバルブ制御部材は前記バルブロッドの前記後端部分と係合して前記バルブの開閉を行うようにされている、請求項2に記載のエア工具。
  4. 前記第1及び第2のバルブ制御部材が、それぞれ、前記給気管に対して直線的に往復動可能に取り付けられ、前記バルブロッドを傾動可能に受け入れるロッド受入孔を有しており、
    前記バルブロッドは、前記第1及び第2のバルブ制御部材の各ロッド受入孔を通って延在している、請求項2又は3に記載のエア工具。
  5. 前記給気管の外部から前記第1のバルブ制御部材によって前記バルブを開ける際の前記第1のバルブ制御部材の移動方向と、前記給気管の外部から前記第2のバルブ制御部材によって前記バルブを開ける際の前記第2のバルブ制御部材の移動方向とが、互いに対向するように、前記第1及び第2のバルブ制御部材が配置されている、請求項4に記載のエア工具。
  6. 前記工具ハウジングに移動可能に取り付けられ、前記第1のバルブ制御部材と係合して該第1のバルブ制御部材を前記バルブが開くように操作するための第1のバルブ操作レバーと、
    前記工具ハウジングに移動可能に取り付けられ、前記第2のバルブ制御部材と係合して該第2のバルブ制御部材を前記バルブが開くように操作するための第2のバルブ操作レバーと、
    前記第1のバルブ制御部材によって前記バルブを開くように前記第1のバルブ操作レバーを操作するときの該第1のバルブ操作レバーの移動方向とは逆方向に前記第1のバルブ操作レバーを付勢する第1の付勢部材と、
    前記第2のバルブ制御部材によって前記バルブを開くように前記第2のバルブ操作レバーを操作するときの該第2のバルブ操作レバーの移動方向とは逆方向に前記第2のバルブ操作レバーを付勢する第2の付勢部材と、をさらに備え、
    前記第1のバルブ操作レバーを操作して前記バルブを開けたときに前記第2のバルブ操作レバーは移動されず、前記第2のバルブ操作レバーを操作して前記バルブを開けたときに前記第1のバルブ操作レバーは移動されないようにされた、請求項1乃至5の何れか一項に記載のエア工具。
  7. 前記工具ハウジングと前記第1のバルブ操作レバーとのうちの一方に移動可能に設けられ、前記工具ハウジングと前記第1のバルブ操作レバーとのうちの他方に選択的に係合して前記第1のバルブ操作レバーを前記工具ハウジングに対して動かないように固定保持する第1のレバー固定部材と、
    前記工具ハウジングと前記第2のバルブ操作レバーとのうちの一方に移動可能に設けられ、前記工具ハウジングと前記第2のバルブ操作レバーとのうちの他方に選択的に係合して前記第2のバルブ操作レバーを前記工具ハウジングに対して動かないように固定保持する第2のレバー固定部材と、
    をさらに備える、請求項6に記載のエア工具。
  8. 前記第1及び第2のバルブ操作レバーの内の少なくとも一方と交換可能であり、前記工具ハウジングに取り付けたときに該工具ハウジングに対して移動不可能となる固定カバーをさらに備える、請求項6に記載のエア工具。

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