JP6233496B2 - ステータコア - Google Patents
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Description
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるステータコアが適用されたモータを図1および図2に示す。ステータコア13は、巻線12とともにモータ10の固定子11を構成しており、ヨーク14および複数のティース15を形成している。ヨーク14は円筒状であり、ハウジング16の筒部17の内側に圧入により固定されている。ティース15は、ヨーク14から径方向内側に突き出している。ティース15には導線が巻回されている。
ステータコア13は、図4に示す製造ラインで製造される。この製造ラインは、巻き出し機30、予備成形機25、プレス機40、バッファー装置46および成形機50から構成されている。ステータコア13の素材となる「板材」としての金属帯板20は、コイル状に巻かれた状態から巻き出し機30により巻き出され、予備成形機25に供給される。
成形機50は、曲げ装置51および巻取装置57を備えている。図9および図10に示すように、曲げ装置51は、モータ52と、モータ52の出力軸に連結されている減速機53と、減速機53の出力部材に連結されている円筒ローラ54と、円筒ローラ54に隣接する位置で回転可能に設けられているテーパローラ55と、テーパローラ55を円筒ローラ54に対し接近および離間する方向へ移動可能な荷重制御装置56とを備えている。
積層体29は、軸方向長さが所定値になるとシート28から切り離され、後の仕上げ工程を経てステータコア13となる。
一般的に、板材は、幅が板厚と比べて大きいと、圧延時に長手方向には延びるが幅方向には延びにくい。そのため、圧延体積の増加は、ヨーク部24の長手方向の延び量の増加に直接的に反映されがちである。
また、第1実施形態では、帯状シート23の溝22の底部の角は丸みを帯びている。そのため、圧延後のシート28には応力集中の原因となる角部が形成されない。
本発明の第2実施形態では、ステータコアは、図11に示す帯状シート60から作られる。帯状シート60のヨーク部61は、複数の溝63を有している。溝63は、断面形状が波形となるように底部および縁部ともに角が丸みを帯びている。各溝63は、波形の凹凸面を形成しており、帯状シート60のヨーク部61が圧延されるとき平坦になる。
また、第2実施形態では、溝63は、断面形状が波形となるように底部および縁部ともに角が丸みを帯びている。そのため、帯状シート60のヨーク部61を圧延するとき溝63を容易に平坦にすることができる。
本発明の第3実施形態では、ステータコアは、図12に示す帯状シート70から作られる。帯状シート70のヨーク部71は、ティース部側から順に並ぶ溝73、溝74および溝75を有している。溝74は溝73よりも深く、また溝75は溝74よりも深い。つまり、溝73、溝74および溝75の深さは、ティース部から離れるほど深くなっている。
また、第3実施形態では、溝73、溝74および溝75の深さは、ティース部から離れるほど深い。そのため、ヨーク部71のうち圧延体積が比較的大きい部分ほど材料を幅方向へ流動しやすくすることができる。
本発明の第4実施形態では、ステータコアは、図13に示す帯状シート80から作られる。帯状シート80のヨーク部81は、長手方向に断続的に延びる複数の溝83を有している。第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、圧延時にヨーク部81の材料が幅方向へ流動しやすく、帯状シート80を曲げた後に螺旋状に巻くときの巻き径のばらつきを抑制することができる。
本発明の第5実施形態では、ステータコアは、図14に示す帯状シート85から作られる。帯状シート85のヨーク部86は、複数のドット状の穴88を有している。第5実施形態によれば、第1実施形態と同様に、圧延時にヨーク部86の材料が幅方向へ流動しやすく、帯状シート85を曲げた後に螺旋状に巻くときの巻き径のばらつきを抑制することができる。
本発明の他の実施形態では、帯状シートのヨーク部が有する溝または穴は、断面形状がU字状および波形状に限らず、例えばV字状、矩形状、または円弧状などであってもよい。また断面形状が左右非対称であってもよい。要するに、ヨーク部に凹部を形成するものであればよい。
本発明の他の実施形態では、帯状シートのヨーク部が有する溝または穴は、ヨーク部の両面に形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、帯状シートのヨーク部が有する溝または穴は、成形工程よりも前であれば、いつ形成されてもよい。例えば、打ち抜き工程と成形工程との間に予備成形工程が行われてもよい。
本発明の他の実施形態では、成形工程にて圧延される帯状シートは、予備成形工程にて溝または穴が形成される金属帯板とつながってなくてもよい。つまり、予備成形工程と成形工程との間で帯状シートまたは金属帯板を切断してもよい。これにより、予備成形工程と成形工程とが連続的に行われなくてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
13・・・ステータコア
14・・・ヨーク
15・・・ティース
22、63、73、74、75、83、88・・・凹部
23、60、70、80、85・・・帯状シート
24、61、71、81、86・・・ヨーク部
25・・・一端部
26・・・他端部
27・・・ティース部
Claims (7)
- 回転電機(10)に用いられるステータコア(13)であって、
幅方向へ曲がりながら螺旋状に延びている板状のヨーク部(24、61、71、81、86)からなる積層構造のヨーク(14)と、
前記ヨーク部から前記ステータコアの径方向へ突き出している複数のティース部(27)からなる積層構造の複数のティース(15)と、
を有しており、
前記ヨーク部の径方向外側の板厚は径方向内側の板厚よりも薄くなっており、
前記ヨーク部は当該ヨーク部の板厚の薄い部分において厚み方向へ凹む凹部(22、63、73、74、75、83、88)を有しているステータコア。 - 前記凹部は、前記ヨーク部のうち径方向外側に複数形成されている請求項1に記載のステータコア。
- 前記凹部(73、74、75)は、前記ヨーク部の径方向内側から径方向外側にかけて深さが深くなるように形成されている請求項1または2に記載のステータコア。
- 前記凹部は、前記ヨーク部の周方向へ延びる溝(22、63、73、74、75、83)から構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコア。
- 前記溝(22、63、73、74、75)は、前記ヨーク部の周方向に連続して形成されている請求項4に記載のステータコア。
- 前記凹部はドット状の穴(88)から構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコア。
- 前記凹部の角は丸みを帯びている請求項1〜6のいずれか一項に記載のステータコア。
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