JP6232258B2 - 予測装置、予測方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、予測装置、予測方法、及びプログラムに関する。
近年、過去の実績データに基づいて、未来の予測値を算出する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の技術では、例えば、突発的なイベントや過去の実績データと大きく異なる傾向が発生した場合などのように、短期間に過去の実績データの傾向に変化があった場合に、傾向の変化点を捉えて、変化点以降のデータを用いて、予測モデルの再学習(再生成)を行っていた。
特開2010−108283号公報
ところで、一般的に、予測値が乖離する要因には、上述した突発的な(短期的な)要因だけでなく、長期的な要因によって予測値が乖離する場合がある。しかしながら、上述の技術では、例えば、突発的な(短期的な)要因による予測値の乖離を改善できたとしても、長期的な要因による予測値の乖離を改善することが困難であった。すなわち、上述の技術では、予測値の精度が低下することがあった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、予測値の精度を向上させることができる予測装置、予測方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、エネルギーに関する情報の時系列な実績データを記憶する実績記憶部と、前記実績データを順次取得し、取得した前記実績データを前記実績記憶部に記憶させる取得部と、所定の統計モデルを前記実績記憶部が記憶する過去の前記実績データに基づいて学習させて生成された予測モデル及び前記実績データに基づいて生成された第1の予測データと、前記実績データとの乖離に応じて、前記情報の予測データを生成する処理を変更する制御部とを備え、前記制御部は、第1の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第1指標値が予め定められた第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを再生成させるとともに、前記第1の予測データを前記予測データとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された前記予測モデルに基づく処理に変更する第1の変更処理を実行し、前記第1の期間よりも短い第2の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第2指標値が予め定められた第2閾値以上である場合に、前記予測モデルを補正した補正予測モデルと前記実績データとに基づいて生成された第2の予測データを前記予測データとして出力する第2の予測処理に、前記第1の予測処理から変更する第2の変更処理を実行することを特徴とする予測装置である。
また、本発明の一態様は、上記の予測装置において、前記第1の予測データと前記実績データとの誤差に、前記第1の期間における移動平均法を利用して、前記第1指標値を生成するとともに、前記第1の予測データと前記実績データとの誤差に、前記第2の期間における移動平均法を利用して、前記第2指標値を生成する指標生成部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の予測装置において、前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の予測装置において、前記制御部は、前記第2の予測処理が実行されている期間に、前記第2指標値が、前記第2閾値より小さい第3閾値以下になった場合に、前記第2の予測処理から前記第1の予測処理に変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の予測装置において、前記制御部は、前記第1指標値が前記第1閾値以上である場合、且つ、前記第2指標値が前記第2閾値以上である場合、且つ、前記第2指標値が前記第1指標値より大きい場合に、前記第2の変更処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の予測装置において、前記制御部は、前記第2の予測処理が実行されている期間に、前記第1指標値が前記第1閾値以上である場合、且つ、前記第2指標値が前記第1指標値以下である場合に、前記第1の変更処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の予測装置において、所定の統計モデルを所定の学習期間における過去の前記実績データに基づいて学習させて、前記予測モデルを生成するモデル生成部と、前記第2の予測処理を開始する際に、前記モデル生成部が生成した前記予測モデルを、前記実績記憶部が記憶する所定の補正期間における前記実績データに基づいて補正した補正予測モデルを生成する補正部と、前記モデル生成部が生成した前記予測モデルと、前記実績記憶部が記憶する前記実績データとに基づいて、第1の予測データを生成するとともに、前記補正部が生成した前記補正予測モデルと前記実績データとに基づいて、第2の予測データを生成する予測処理部とを備え、前記制御部は、前記第1指標値が前記第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを破棄し、前記モデル生成部に、前記第1指標値が前記第1閾値以上になった時刻の当該実績データを含む前記所定の学習期間における過去の前記実績データに基づいて、前記予測モデルを再生成させるとともに、再生成させた前記予測モデルに基づいて、前記予測処理部に次回の前記第1の予測データを生成させ、前記第2指標値が前記第2閾値以上である場合に、前記第2指標値が前記第2閾値以上になった時刻の当該実績データを含む前記所定の補正期間における過去の前記実績データに基づいて、前記補正部に前記補正予測モデルを生成させるとともに、前記補正部に生成させた補正予測モデルに基づいて、前記予測処理部に次回の前記第2の予測データを生成させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、エネルギーに関する情報の時系列な実績データを記憶する実績記憶部を備える予測装置の予測方法であって、前記予測装置が、前記実績データを順次取得し、取得した前記実績データを前記実績記憶部に記憶させる取得ステップと、所定の統計モデルを前記実績記憶部が記憶する過去の前記実績データに基づいて学習させて生成された予測モデル及び前記実績データに基づいて生成された第1の予測データと、前記実績データとの乖離に応じて、前記情報の予測データを生成する処理を変更する制御ステップとを含み、前記制御ステップにおいて、第1の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第1指標値が予め定められた第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを再生成させるとともに、前記第1の予測データを前記予測データとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された前記予測モデルに基づく処理に変更する第1の変更処理を実行し、前記第1の期間よりも短い第2の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第2指標値が予め定められた第2閾値以上である場合に、前記予測モデルを補正した補正予測モデルと前記実績データとに基づいて生成された第2の予測データを前記予測データとして出力する第2の予測処理に、前記第1の予測処理から変更する第2の変更処理を実行することを特徴とする予測方法である。
また、本発明の一態様は、エネルギーに関する情報の時系列な実績データを記憶する実績記憶部を備える予測装置のコンピュータに、前記実績データを順次取得し、取得した前記実績データを前記実績記憶部に記憶させる取得ステップと、所定の統計モデルを前記実績記憶部が記憶する過去の前記実績データに基づいて学習させて生成された予測モデル及び前記実績データに基づいて生成された第1の予測データと、前記実績データとの乖離に応じて、前記情報の予測データを生成する処理を変更する制御ステップとを実行させ、前記制御ステップにおいて、第1の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第1指標値が予め定められた第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを再生成させるとともに、前記第1の予測データを前記予測データとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された前記予測モデルに基づく処理に変更する第1の変更処理を実行させ、前記第1の期間よりも短い第2の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第2指標値が予め定められた第2閾値以上である場合に、前記予測モデルを補正した補正予測モデルと前記実績データとに基づいて生成された第2の予測データを前記予測データとして出力する第2の予測処理に、前記第1の予測処理から変更する第2の変更処理を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、予測値の精度を向上させることができる。
本実施形態による予測装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態における実績記憶部が記憶する実績データの一例を示す図である。 本実施形態における予測記憶部が記憶する予測データの一例を示す図である。 本実施形態における長期間における乖離値M1の判定処理の一例を示す図である。 本実施形態における長期型FLL処理の一例を示す図である。 本実施形態における短期間における乖離値M2の判定処理の一例を示す図である。 本実施形態における短期型FLL処理の一例を示す図である。 本実施形態における予測装置の予測処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における長期型FLL処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態による短期型FLL処理の実行期間における判定処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における予測装置のFLL処理の一例を示す第1の図である。 本実施形態における予測装置のFLL処理の一例を示す第2の図である。 本実施形態における予測装置の予測処理結果の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による予測装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による予測装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。
予測装置1は、エネルギーに関する情報の予測値を、過去の時系列な実績データから算出する装置であり、取得した過去の実績データに基づいて、エネルギーに関する情報の未来の予測値を算出し、算出した未来の予測値を示す予測データを出力する。本実施形態では、一例として、電力需要を予測する場合について説明する。なお、以下の説明において、電力需要の予測値を示すデータを「予測データ」とし、電力需要の実績値を示すデータを「実績データ」として説明する。また、電力需要の予測値を「予測値」、電力需要の実績値を「実績値」と称することがある。
なお、予測装置1は、予測値と実績値が乖離した場合に、予測値を算出する処理を変更して、実績値に追随させる2つのフィードバックループロジック(以下、FLLという)を有している。すなわち、予測装置1は、短期的な要因による乖離に対して予測値を追随させる短期型FLLと、長期的な要因による乖離に対して予測値を追随させる長期型FLLとを有している。
図1に示すように、予測装置1は、実績記憶部10と、予測記憶部20と、予測ロジック記憶部30と、制御部40とを備えている。
実績記憶部10は、時系列な実績データを記憶する。実績記憶部10は、例えば、日付、時刻などの時間(時刻)に関する時刻情報と、実績値とを関連付けて記憶する。なお、実績データは、後述する実績データ取得部41によって、例えば、時刻情報とともに取得される。また、実績記憶部10が記憶する実績データは、後述する予測値を予測するための予測モデルの生成や、予測値の算出などに利用される。ここで、図2を参照して、実績記憶部10における実績データの記憶例について説明する。
図2は、本実施形態における実績記憶部10が記憶する実績データの一例を示す図である。
この図において、実績記憶部10は、「日付」と、「時間」と、「実績データy」とを関連付けて記憶する。ここで、「日付」は、年月日の日付情報を示し、「時間」は、時刻情報を示し、「日付」及び「時間」は、電力需要の実績データが測定された時刻情報を示している。また、「実績データy」は、電力需要の実績値(kWh(キロワット時))を示している。
例えば、図2に示す例では、「日付」が“2011/1/1”であり、「時間」が“8:00”である場合に、「実績データy」が、“500”(kWh)であることを示している。
なお、この図に示す例では、実績記憶部10は、30分ごとの時系列データとして、実績データを記憶する。
図1に戻り、予測記憶部20は、予測データを記憶する。予測記憶部20は、例えば、日付、時刻などの時間に関する時刻情報と、予測値とを関連付けて、時系列に記憶する。ここで、図3を参照して、予測記憶部20における予測データの記憶例について説明する。
図3は、本実施形態における予測記憶部20が記憶する予測データの一例を示す図である。
この図において、予測記憶部20は、「日付」と、「時間」と、「予測データf」とを関連付けて記憶する。ここで、「日付」は、年月日の日付情報を示し、「時間」は、時刻情報を示し、「日付」及び「時間」は、電力需要の予測データが測定された時刻情報を示している。また、「予測データf」は、電力需要の予測値(kWh)を示している。
例えば、図3に示す例では、「日付」が“2011/1/1”であり、「時間」が“8:00”である場合に、「予測データf」が、“550”(kWh)であることを示している。
なお、この図に示す例では、予測記憶部20は、30分ごとの時系列データとして、予測データを記憶する。
なお、予測記憶部20は、最終的な予測データ(予測データf)の他に、後述する予測モデルに基づいて生成された予測データf1(第1の予測データ)や、後述する補正予測モデルに基づいて生成された予測データf2(第2の予測データ)などの情報を記憶する。予測記憶部20は、例えば、予測データf1及び予測データf2を記憶する際に、図3に示す予測データfの場合と同様に、時刻情報と関連付けて予測データf1及び予測データf2を記憶する。すなわち、予測記憶部20は、時刻情報と予測データf1とを関連付けて記憶するとともに、時刻情報と予測データf2とを関連付けて記憶する。なお、予測データf1及び予測データf2の詳細については後述する。
再び、図1に戻り、予測ロジック記憶部30は、予測データの生成するための情報を記憶する。予測ロジック記憶部30は、例えば、予測データを算出するための予測ロジックである予測モデルを記憶する。具体的に、予測ロジック記憶部30は、例えば、予測モデルである所定の統計モデルを利用した計算式の係数値などの情報を記憶する。この予測モデルは、後述するモデル生成部48によって生成される。
また、予測ロジック記憶部30は、例えば、予測データを補正する際の補正係数kを記憶する。この補正係数kは、後述するモデル補正部49によって生成される。
制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、予測装置1を統括的に制御する。制御部40は、実績データ取得部41、予測データ生成部42、予測データ出力部43、乖離指標算出部44、FLL処理判定部45、長期型FLL処理部46、短期型FLL処理部47、モデル生成部48、及びモデル補正部49を備えている。なお、本実施形態におけるFLL処理判定部45、長期型FLL処理部46、及び短期型FLL処理部47は、予測制御部50に対応する。
実績データ取得部41(取得部の一例)は、実績データを所定の時間間隔(例えば、30分間隔)で順次取得し、取得した実績データを実績記憶部10に記憶させる。実績データ取得部41は、例えば、電力需要を測定する外部装置などから時刻情報とともに実績データを取得し、取得した実績データを時系列データとして記憶する。実績データ取得部41例えば、図2に示す例のように、取得した実績データと時刻情報とを関連付けて記憶する。
予測データ生成部42(予測処理部の一例)は、予測ロジック記憶部30が記憶する予測モデルと、実績記憶部10が記憶する過去の実績データとに基づいて、予測データf1(第1の予測データ)を生成する。なお、予測モデルは、後述するモデル生成部48によって生成(構築)される。予測データ生成部42は、例えば、生成した予測データf1と時刻情報とを関連付けて予測記憶部20に記憶させる。
また、予測データ生成部42は、後述する短期型FLLが実行されている期間において、予測ロジック記憶部30が記憶する補正予測モデルと過去の実績データとに基づいて、予測データf2(第2の予測データ)を生成する。なお、補正予測モデルは、後述するモデル補正部49によって生成される。予測データ生成部42は、例えば、生成した予測データf2と時刻情報とを関連付けて予測記憶部20に記憶させる。
このように、予測データ生成部42は、モデル生成部48が生成した予測モデルと、実績記憶部10が記憶する過去の実績データとに基づいて、予測データf1を生成するとともに、モデル補正部49が生成した補正予測モデルと過去の実績データとに基づいて、予測データf2を生成する。
予測データ出力部43(出力部の一例)は、予測データを出力する。予測データ出力部43は、例えば、予測制御部50の指示に従って、予測データ生成部42が生成した予測データf1と予測データf2とのうちのいずれか一方を切り替えて、順次予測データとして出力する。予測データ出力部43は、例えば、予測制御部50によって予測記憶部20に記憶された予測データfを出力する。なお、予測データ出力部43は、例えば、HDD(Hard disk drive)などの外部装置に、予測データを出力するインターフェース部であってもよいし、予測データを表示する表示装置(例えば、液晶ディスプレイ装置など)であってもよい。
乖離指標算出部44(指標生成部の一例)は、予測値と実績値との乖離を示す指標を算出する。乖離指標算出部44は、例えば、数週間〜数カ月などの長期間(第1の期間)における予測データf1と実績データ(y)との乖離の指標を示す乖離値M1(第1指標値)を生成する。乖離指標算出部44は、予測データf1と実績データ(y)との誤差に、例えば、第1の期間における移動平均法を利用して、乖離値M1を算出する。
また、乖離指標算出部44は、例えば、数時間〜数日などの短期間(第1の期間よりも短い第2の期間)における予測データf1と実績データ(y)との乖離の指標を示す乖離値M2(第2指標値)を生成する。乖離指標算出部44は、予測データf1と実績データ(y)との誤差に、例えば、短期間における移動平均法を利用して、乖離値M2を算出する。
予測制御部50は、予測データ生成部42によって生成された予測データf1と、実績記憶部10が記憶する過去の実績データとの乖離に応じて、電力需要の予測データを生成する処理を変更する。例えば、予測制御部50は、乖離指標算出部44が算出した長期間における乖離値M1が予め定められた閾値TH1以上(第1閾値以上)である場合に、モデル生成部48に予測モデルを再生成(再構築)させるとともに、予測データf1を予測データfとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された予測モデルに基づく処理に変更する(第1の変更処理)。
また、例えば、予測制御部50は、乖離指標算出部44が算出した短期間における乖離値M2が予め定められた閾値TH2以上(第2閾値以上)である場合に、モデル補正部49に、予測モデルを補正した補正予測モデルを生成させる。予測制御部50は、この補正予測モデルと過去の実績データとに基づいて、予測データf2を予測データ生成部42に生成させる。そして、予測制御部50は、生成された予測データf2を予測データfとして出力する第2の予測処理に、第1の予測処理から変更する(第2の変更処理)。ここで、閾値TH2は、閾値TH1よりも大きい値である。
なお、本実施形態において、第1の予測処理とは、予測モデルに基づいて、予測データ生成部42が生成した予測データf1を予測データfとして出力する予測処理を示す。また、第1の予測処理とは、補正予測モデルに基づいて、予測データ生成部42が生成した予測データf2を予測データfとして出力する予測処理を示す。
また、例えば、予測制御部50は、上述した第2の予測処理が実行されている期間(短期型FLLの期間)に、乖離値M2が、閾値TH2より小さい閾値TH3以下(第3閾値以下)になった場合に、第2の予測処理から第1の予測処理に変更する(第3の変更処理)。
また、例えば、予測制御部50は、乖離値M1が閾値TH1以上である場合、且つ、乖離値M1が閾値TH2以上である場合に、乖離値M1と乖離値M2とを比較する。予測制御部50は、例えば、乖離値M2が乖離値M1より大きい場合においても、上述した第2の変更処理を実行する。すなわち、予測制御部50は、乖離値M1が閾値TH1以上である場合、且つ、乖離値M2が閾値TH2以上である場合、且つ、乖離値M2が乖離値M1より大きい場合に、第2の変更処理を実行する。
FLL処理判定部45は、上述した第1の変更処理、第2の変更処理、及び第3の変更処理を実行するために、乖離値M1及び乖離値M2の判定処理を実行する。すなわち、FLL処理判定部45は、FLL処理判定部45は、乖離値M1が閾値TH1以上であるか否か、乖離値M2が閾値TH2以上であるか否か、乖離値M2が乖離値M1より大きいか否かなどの判定処理を実行する。
長期型FLL処理部46は、乖離値M1が閾値TH1以上である場合に、モデル生成部48に予測モデルを再生成(再構築)させる。例えば、長期型FLL処理部46は、乖離値M1が閾値TH1以上である場合に、予測モデルを破棄し、モデル生成部48に、乖離値M1が閾値TH1以上になった時刻の当該実績データを含む所定の学習期間における過去の実績データに基づいて、予測モデルを再生成させる。すなわち、長期型FLL処理部46は、モデル生成部48に、直近の実績データを含む過去の実績データに基づいて、予測モデルを再生成させて、再生成させた予測モデルを、予測ロジック記憶部30に既存の予測モデルに上書きして記憶させる。そして、長期型FLL処理部46は、再生成させた予測モデルに基づいて、予測データ生成部42に次回の予測データf1を生成させる。また、長期型FLL処理部46は、予測データ出力部43に対して、生成させた予測データf1を予測データfとして出力させる。また、長期型FLL処理部46は、例えば、予測データf1を予測データfとして、図3に示すように、時刻情報とを関連付けて予測記憶部20に記憶させる。
短期型FLL処理部47は、乖離値M2が閾値TH2以上である場合などの第1の予測処理から第2の予測処理に変更される場合に、乖離値M2が閾値TH2以上になった時刻の当該実績データを含む所定の補正期間における過去の実績データに基づいて、モデル補正部49に補正予測モデルを生成させる。短期型FLL処理部47は、生成させた補正予測モデルを、予測ロジック記憶部30に既存の補正予測モデルに上書して記憶させる。短期型FLL処理部47は、補正予測モデルに基づいて、予測データ生成部42に次回の2の予測データを生成させる。また、短期型FLL処理部47は、予測データ出力部43に対して、生成させた予測データf2を予測データfとして出力させる。また、短期型FLL処理部47は、例えば、予測データf2を予測データfとして、図3に示すように、時刻情報とを関連付けて予測記憶部20に記憶させる。
モデル生成部48は、長期型FLL処理を実行する場合(乖離値M1が閾値TH1以上である場合)に、所定の統計モデルを所定の学習期間における過去の実績データに基づいて学習させて、予測モデルを生成する。ここで、所定の統計モデルは、例えば、線形回帰モデルである。線形回帰モデルのモデル式(予測データf1のモデル式)は、下記の式(1)により表現される。
Figure 0006232258
ここで、変数y、y、・・・は、説明変数であり、過去の実績データを示す。また、変数a、a、・・・、cは、係数を示す。
モデル生成部48は、例えば、所定の学習期間における過去の実績データを最小二乗法に基づいて、式(1)に示す線形回帰モデル式の係数(a、a、・・・、c)を算出し、算出した係数(a、a、・・・、c)を予測モデルとして予測ロジック記憶部30に記憶させる。
モデル補正部49(補正部の一例)は、短期型FLL処理を実行する場合(第1の予測処理から第2の予測処理に変更される場合)に、実績記憶部10が記憶する所定の補正期間における実績データに基づいて、予測モデルを補正した補正予測モデルを生成する。モデル補正部49は、例えば、実績記憶部10が記憶する所定の補正期間における実績データに基づいて、予測モデルを補正する補正係数kを生成する。モデル補正部49は、生成した補正係数kを予測ロジック記憶部30に記憶させる。なお、補正係数kの生成処理、及び、補正予測モデルに基づく予測データf2の生成処理の詳細については後述する。
次に、本実施形態における予測装置1の動作について、図面を参照して説明する。
ここでは、まず、図4及び図5を参照して、長期型FLL処理について説明する。
図4は、本実施形態における長期間における乖離値M1の判定処理の一例を示す図である。
図4に示すグラフは、時間に対する乖離値M1の変化の一例を示している。このグラフにおいて、縦軸は、乖離値M1を示し、横軸は、時間を示している。また、波形W1は、乖離値M1の変化を示している。また、窓間隔P1は、乖離値M1を算出する際に移動平均法の適用範囲を示している。ここでは、窓間隔P1は、長期間(第1の期間)に対応する所定の期間を示している。
ここで、乖離値M1は、下記の式(2)によって算出される。乖離指標算出部44は、予測データf1及び実績データ(y)と、下記の式(2)とに基づいて、乖離値M1を算出する。
Figure 0006232258
ここで、変数mは、i番目の乖離値を示し、変数mi−1は、(i−1)番目の乖離値を示している。また、変数αは、窓間隔P1に関連する係数を示し、変数αは、“0”〜“1”の間の値である。また、変数xは、下記の式(3)に示す、絶対誤差率を示している。
Figure 0006232258
ここで、絶対誤差率xは、i番目の誤差率(相対誤差)の絶対値を示す。また、予測データf1は、i番目の予測データf1を示し、実績データyは、i番目の実績データを示す。
なお、本実施形態では、式(2)に示すように、乖離指標算出部44は、移動平均の一例として、指数移動平均を利用して、乖離値M1を算出する。
図4に示す例では、時刻T1において、乖離指標算出部44が算出した乖離値M1が、閾値TH1に達すると、FLL処理判定部45は、長期型FLL処理を実行すると判定し、長期型FLL処理部46が、長期型FLL処理を開始する。
図5は、本実施形態における長期型FLL処理の一例を示す図である。
この図において、グラフは、実績データ(y)と、長期型FLL処理による予測データfの変化を示している。このグラフにおいて、縦軸は、電力需要(MWh(メガワット時))を示し、横軸は、時間を示している。
また、波形W2は、実績データ(y)の波形を示し、波形W3及び波形W3aは、長期型FLL処理による予測モデルを再生成する前の予測データfの波形を示し、波形W4は、長期型FLL処理により予測モデルを再生成した後の予測データfの波形を示している。なお、ここでの予測データfには、第1の予測処理の期間であるので、予測モデルに基づいて算出された予測データf1が適用される。
図5に示す例では、時刻T11において、FLL処理判定部45が、乖離値M1が閾値TH1以上であると判定し、長期型FLL処理部46が、モデル生成部48に対して、予測モデルを再生成させる。モデル生成部48は、例えば、時刻T10から時刻T11までの期間である所定の学習期間TP1の実績データを実績記憶部10から取得し、取得した実績データに基づいて、新しい予測モデルを生成する。なお、この例では、時刻T10は、予測モデルを生成した時刻を示し、時刻T11は、予測モデルを再生成(再構築)した時刻を示している。具体的に、モデル生成部48は、上記の式(1)における係数(a、a、・・・、c)を算出し、算出した係数(a、a、・・・、c)を予測モデルとして予測ロジック記憶部30に記憶させる。
その結果、時刻T11以降において、新しい予測モデルが適用され、予測装置1は、波形W4に示すような予測データfを、予測データ出力部43を介して出力する。なお、波形W3aは、比較のために、予測モデルを再生成する前の予測モデルを適用し続けた場合における予測データfの波形を示している。波形W4と波形W3aとの比較により明らかなように、予測装置1は、長期型FLL処理において予測モデルを再生成することにより、長期的な要因による予測値の乖離を改善することができる。
次に、図6及び図7を参照して、短期型FLL処理について説明する。
図6は、本実施形態における短期間における乖離値M2の判定処理の一例を示す図である。
図6に示すグラフは、時間に対する乖離値M2の変化の一例を示している。このグラフにおいて、縦軸は、乖離値M2を示し、横軸は、時間を示している。また、波形W5は、乖離値M2の変化を示している。また、窓間隔P2は、乖離値M2を算出する際に移動平均法の適用範囲を示している。ここでは、窓間隔P2は、長期間(第1の期間)よりも短い短期間(第2の期間)に対応する所定の期間を示している。
ここで、乖離値M2は、下記の式(4)によって算出される。乖離指標算出部44は、予測データf1及び実績データ(y)と、下記の式(4)とに基づいて、乖離値M2を算出する。
Figure 0006232258
ここで、変数nは、i番目の乖離値を示し、変数ni−1は、(i−1)番目の乖離値を示している。また、変数βは、窓間隔P2に関連する係数を示し、変数βは、“0”〜“1”の間の値である。なお、変数βは、短期間(第2の期間)に対応するため、上述した乖離値M1を算出する式(2)の変数αよりも大きい値である。また、変数xは、上述した式(3)に示す、絶対誤差率を示している。
なお、本実施形態では、式(4)に示すように、乖離指標算出部44は、移動平均の一例として、指数移動平均を利用して、乖離値M2を算出する。
図6に示す例では、時刻T2において、乖離指標算出部44が算出した乖離値M2が、閾値TH2に達すると、FLL処理判定部45は、短期型FLL処理を実行すると判定し、短期型FLL処理部47が、短期型FLL処理を開始する。
図7は、本実施形態における短期型FLL処理の一例を示す図である。
この図において、グラフは、実績データ(y)と、短期型FLL処理による予測データfの変化を示している。このグラフにおいて、縦軸は、電力需要(MWh)を示し、横軸は、時間を示している。
また、波形W6は、実績データ(y)の波形を示し、波形W7は、長期型FLL処理による予測モデルによる予測データf1の波形を示し、波形W8は、短期型FLL処理により予測モデルを補正した補正予測モデルによる予測データf2の波形を示している。なお、ここでの予測データfには、時刻tまでの期間は、第1の予測処理の期間であるので、予測モデルに基づいて算出された予測データf1が適用される。また、時刻(t+1)から時刻tまでの期間は、短期型FLL処理の実行期間(第2の予測処理の期間)であるので、予測データfには、補正予測モデルに基づいて算出された予測データf2が適用され、時刻t以降の期間は、再び第1の予測処理の期間であるので、予測データfには、予測モデルに基づいて算出された予測データf1が適用される。
図7に示す例では、時刻tにおいて、FLL処理判定部45が、乖離値M2が閾値TH2以上であると判定し、短期型FLL処理部47が、モデル補正部49に対して、予測モデルを補正した補正予測モデルを生成させる。モデル補正部49は、例えば、下記の式(5)に示す補正係数kを算出する。
Figure 0006232258
モデル補正部49は、時刻t以前の所定の補正期間の実績データ(y、s<t)を実績記憶部10から取得し、取得した実績データと上記の式(4)とに基づいて、補正係数kを算出する。モデル補正部49は、算出した補正係数kを予測ロジック記憶部30に記憶させる。このように、モデル補正部49は、第2の予測処理を開始する際に、実績記憶部10が記憶する所定の補正期間における実績データに基づいて、予測モデルを補正した補正予測モデルを生成する。
また、補正係数kに基づく補正予測モデルの式は、下記の式(6)により表現される。
Figure 0006232258
ここで、変数f2は、上述した第2の予測データを示し、変数f1は、上述した第1の予測データを示す。
モデル補正部49は、式(6)に基づいて、補正予測モデルを生成する。
時刻(t+1)以降において、予測データ生成部42は、短期型FLL処理(第2の予測処理)を実行し、補正予測モデルに基づいて、下記の式(7)に示すように、予測データf2を生成する。そして、短期型FLL処理部47は、予測データ出力部43に対して、予測データ生成部42に生成させた予測データf2を予測データfとして出力させる。
Figure 0006232258
その結果、時刻(t+1)から時刻tまでの期間において、補正予測モデルによる補正が適用され、予測装置1は、波形W8に示すような予測データfを、予測データ出力部43を介して出力する。補正前の予測データの波形W7と補正後の予測データの波形W8との比較により明らかなように、予測装置1は、短期型FLL処理において予測モデルを補正することにより、短期的な要因による予測値の乖離を改善することができる。
また、図7に示す例では、時刻tにおいて、FLL処理判定部45が、乖離値M2が閾値TH3以下であると判定し、短期型FLL処理の実行を解除し、第1の予測処理に戻す。その結果、長期型FLL処理部46は、予測データ出力部43に対して、予測データ生成部42に生成させた予測データf1を予測データfとして再び出力させる。このように、短期的な要因による乖離が収束した後に、長期的な傾向に対応した予測モデルに基づいて予測データfを生成するようにしているため、予測装置1は、短期的な要因による予測値の乖離を改善しつつ、長期的な要因による予測値の乖離にも適切に対応することが可能である。
次に、図8〜図10を参照して、予測装置1による予測処理の動作について説明する。
図8は、本実施形態における予測装置1の予測処理の一例を示すフローチャートである。なお、この図に示すフローチャートは、第1の予測処理を実行する通常時における判定処理を示している。
この図において、まず、制御部40の実績データ取得部41は、実績データを取得する(ステップS101)。すなわち、実績データ取得部41は、外部で測定された実績データを取得し、取得した実績データと時刻情報とを関連付けて、予測記憶部20に記憶させる。
次に、乖離指標算出部44が、実績データyと予測データf1とに基づいて乖離値(M1、M2)を生成する(ステップS102)。具体的に、乖離指標算出部44は、予測データf1及び実績データyと、上述した式(2)及び式(3)とに基づいて、乖離値M1を算出する。また、乖離指標算出部44は、予測データf1及び実績データyと、上述した式(4)及び式(3)とに基づいて、乖離値M2を算出する。
次に、予測制御部50が、乖離値M1が閾値TH1以上(乖離値M1≧閾値TH1)であるか否かを判定する(ステップS103)。すなわち、予測制御部50のFLL処理判定部45は、乖離指標算出部44が算出した乖離値M1を取得し、取得した乖離値M1が閾値TH1以上であるか否かを判定する。FLL処理判定部45は、乖離値M1が閾値TH1以上である場合(ステップS103:YES)に、処理をステップS104に進める。また、FLL処理判定部45は、乖離値M1が閾値TH1未満である場合(ステップS103:NO)に、処理をステップS109に進める。
ステップS104において、FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH2以上(乖離値M2≧閾値TH2)であるか否かを判定する。すなわち、FLL処理判定部45は、乖離指標算出部44が算出した乖離値M2を取得し、取得した乖離値M2が閾値TH2以上であるか否かを判定する。FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH2以上である場合(ステップS104:YES)に、処理をステップS105に進める。また、FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH2未満である場合(ステップS104:NO)に、処理をステップS106に進める。
ステップS105において、FLL処理判定部45は、乖離値M2が乖離値M1より大きい(乖離値M2>乖離値M1)か否かを判定する。FLL処理判定部45は、乖離値M2が乖離値M1より大きい場合(ステップS105:YES)に、処理をステップS110に進める。また、FLL処理判定部45は、乖離値M2が乖離値M1以下である場合(ステップS105:NO)に、処理をステップS106に進める。
ステップS106において、長期型FLL処理部46が、長期型FLL処理を実行する。すなわち、長期型FLL処理部46は、予測ロジック記憶部30が記憶する予測モデルを破棄し、モデル生成部48に予測モデルを再生成(再構築)させる。なお、長期型FLL処理の詳細については、図9を参照して後述する。
次に、予測データ生成部42が、予測モデルに基づく予測データf1を生成する(ステップS107)。すなわち、長期型FLL処理部46が、予測データ生成部42に予測データf1を生成させ、予測データ生成部42は、予測ロジック記憶部30が記憶する予測モデルと、実績記憶部10が記憶する過去の実績データとに基づいて、予測値を算出する。予測データ生成部42は、算出した予測値を示す予測データf1を予測記憶部20に記憶させる。
次に、予測データ出力部43が、予測データf1を予測データfとして出力する(ステップS108)。すなわち、長期型FLL処理部46が、予測データf1を予測データfとして予測記憶部20に記憶させるとともに、予測データ出力部43に予測データfを出力させる。予測データ出力部43は、予測記憶部20が記憶している予測データfを出力する。ステップS108の処理の後、長期型FLL処理部46は、処理をステップS101に戻し、通常時(第1の予測処理の期間)における判定処理を繰り返す。
一方で、ステップS109において、FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH2以上(乖離値M2≧閾値TH2)であるか否かを判定する。すなわち、FLL処理判定部45は、乖離指標算出部44が算出した乖離値M2を取得し、取得した乖離値M2が閾値TH2以上であるか否かを判定する。FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH2以上である場合(ステップS109:YES)に、処理をステップS110に進め、短期型FLL処理部47が、短期型FLL処理を実行する。また、FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH2未満である場合(ステップS109:NO)に、処理をステップS107に進め、予測データ生成部42が、予測モデルに基づく予測データf1を生成する。
また、ステップS110において、モデル補正部49が、補正予測モデルを生成する。すなわち、短期型FLL処理部47が、モデル補正部49に、補正予測モデルを生成させる。モデル補正部49は、実績記憶部10が記憶する過去の実績データに基づいて、予測モデルを補正する補正係数kを算出することにより、補正予測モデルを生成する。モデル補正部49は、生成した補正予測モデル(補正係数k)を予測ロジック記憶部30に記憶させる。
次に、予測データ生成部42が、予測モデルに基づく予測データf1を生成する(ステップS111)。すなわち、短期型FLL処理部47が、予測データ生成部42に予測データf1を生成させ、予測データ生成部42は、予測ロジック記憶部30が記憶する予測モデルと、実績記憶部10が記憶する過去の実績データとに基づいて、予測値を算出する。予測データ生成部42は、算出した予測値を示す予測データf1を予測記憶部20に記憶させる。
次に、予測データ生成部42が、補正予測モデルに基づく予測データf2を生成する(ステップS112)。すなわち、短期型FLL処理部47が、予測データ生成部42に予測データf2を生成させ、予測データ生成部42は、予測ロジック記憶部30が記憶する補正予測モデルと、実績記憶部10が記憶する過去の実績データとに基づいて、予測値を算出する。予測データ生成部42は、算出した予測値を示す予測データf2を予測記憶部20に記憶させる。
次に、予測データ出力部43が、予測データf2を予測データfとして出力する(ステップS113)。すなわち、短期型FLL処理部47が、予測データf2を予測データfとして予測記憶部20に記憶させるとともに、予測データ出力部43に予測データfを出力させる。予測データ出力部43は、予測記憶部20が記憶している予測データfを出力する。
次に、短期型FLL処理部47は、短期型FLL処理の実行期間(第2の予測処理の期間)における判定処理を実行する(ステップS114)。なお、短期型FLL処理の実行期間における判定処理の詳細については、図10を参照して後述する。ステップS114の処理の後、短期型FLL処理部47は、処理をステップS101に戻す。
次に、上述した図8のステップS106の処理である長期型FLL処理の詳細について、図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態における長期型FLL処理の一例を示すフローチャートである。
この図において、まず、長期型FLL処理部46の制御に基づいて、モデル生成部48は、学習データと直近の実績データとを取得する(ステップS201)。ここで、「学習データ」とは、前回の予測モデルを生成する際に用いた実績データを示し、「直近の実績データ」とは、前回の予測モデルを生成した後に取得(蓄積)された実績データを示している。すなわち、モデル生成部48は、実績記憶部10が記憶する学習データ及び直近の実績データを所定の学習期間の実績データとして取得する。
次に、モデル生成部48は、取得した学習データと直近の実績データとに基づいて、新しい予測モデルを生成する(ステップS202)。モデル生成部48は、例えば、式(1)に示す線形回帰モデルと、取得した学習データ及び直近の実績データとに基づいて、新しい予測モデルを生成する。
次に、モデル生成部48は、古い予測モデルを破棄し、新しい予測モデルを予測ロジック記憶部30に記憶させて(ステップS203)、処理を元のフローに戻す。
次に、上述した図8のステップS114の処理である短期型FLL処理の実行期間における判定処理の詳細について、図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態による短期型FLL処理の実行期間における判定処理の一例を示すフローチャートである。
この図において、まず、実績データ取得部41が、実績データを取得し(ステップS301)、乖離指標算出部44が、実績データyと予測データf1とに基づいて乖離値(M1、M2)を生成する(ステップS302)。このステップS301及びステップS302の処理は、図8のステップS101及びステップS102の処理と同様である。
次に、FLL処理判定部45が、乖離値M2が閾値TH3以下(乖離値M2≦閾値TH3)であるか否かを判定する(ステップS303)。すなわち、FLL処理判定部45は、乖離指標算出部44が算出した乖離値M2を取得し、取得した乖離値M2が閾値TH3以下であるか否かを判定する。FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH3以下である場合(ステップS303:YES)に、処理をステップS304に進める。また、FLL処理判定部45は、乖離値M2が閾値TH3より大きい場合(ステップS303:NO)に、処理をステップS309に進める。
ステップS304において、短期型FLL処理部47は、補正予測モデルを破棄し、さらに、FLL処理判定部45が、乖離値M1が閾値TH1以上(乖離値M1≧閾値TH1)であるか否かを判定する(ステップS305)。すなわち、FLL処理判定部45は、乖離指標算出部44が算出した乖離値M1を取得し、取得した乖離値M1が閾値TH1以上であるか否かを判定する。FLL処理判定部45は、乖離値M1が閾値TH1以上である場合(ステップS305:YES)に、処理をステップS306に進める。また、FLL処理判定部45は、乖離値M1が閾値TH1未満である場合(ステップS305:NO)に、処理をステップS307に進める。
続くステップS306からステップS308の処理は、図8のステップS106からステップS108の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。ステップS308の処理の後、短期型FLL処理部47は、処理を元のフロー(第1の予測処理を実行する通常時における判定処理)に戻す。
一方で、ステップS309において、FLL処理判定部45が、乖離値M1が閾値TH1以上(乖離値M1≧閾値TH1)、且つ、乖離値M2が乖離値M1以下(乖離値M2≦乖離値M1)であるか否かを判定する。FLL処理判定部45は、乖離値M1が閾値TH1以上、且つ、乖離値M2が乖離値M1以下である場合(ステップS309:YES)に、処理をステップS306に進める。また、FLL処理判定部45は、乖離値M1が閾値TH1より小さい、又は、乖離値M2が乖離値M1より大きい場合(ステップS309:NO)に、処理をステップS310に進める。
続くステップS310からステップS312の処理は、図8のステップS111からステップS113の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。ステップS312の処理の後、短期型FLL処理部47は、処理をステップS301に戻し、短期型FLL処理の実行期間(第2の予測処理の期間)における判定処理を繰り返す。
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態における長期型FLL処理及び短期型FLL処理を実行する具体例について説明する。
図11及び図12は、本実施形態における予測装置1のFLL処理の一例を示す図である。
図11は、長期型FLL処理を実行後に、短期型FLL処理を実行する場合の一例を示している。
この図において、縦軸は、電力需要(MWh)を示し、横軸は、時間を示している。
また、波形W9は、実績データ(y)の波形を示し、波形W10及び波形W10aは、長期型FLL処理による予測モデルによる予測データf1の波形を示し、波形W11は、短期型FLL処理により予測モデルを補正した補正予測モデルによる予測データf2の波形を示している。
図11に示す例では、時刻T21において、長期間における乖離値M1が閾値TH1以上になり、予測装置1は、波形W10のポイントPT1において、長期型FLL処理を実行する。この場合、モデル生成部48が、新しい予測モデルを生成し、時刻T21以降において、予測装置1は、波形W10aに示すように、新しい予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。時刻T21以降において、予測データf1は、新しい予測モデルに基づいて生成されているため、波形W10aに示すように、実績データの波形W9に追随して、実績データとの誤差が低減される。
次に、時刻T22において、短期間における乖離値M2が閾値TH2以上になり、予測装置1は、波形W10のポイントPT2において、短期型FLL処理を実行する。この場合、モデル補正部49が、補正予測モデルを生成し、時刻T22以降において、予測装置1は、波形W11に示すように、補正予測モデルに基づく予測データf2を予測データfとして出力する。時刻T22以降において、予測データf2は、補正予測モデルに基づいて生成されているため、波形W11に示すように、実績データの波形W9における突発的な(短期的な)変化に追随して、実績データとの誤差が低減される。
さらに、時刻T23において、実績データの突発的な変化が収束して短期間における乖離値M2が閾値TH3以下になり、予測装置1は、波形W10のポイントPT3において、短期型FLL処理を解除(停止)する。この場合、時刻T23以降において、予測装置1は、再び波形W10aに示すように、予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。
なお、図11において、時刻T20から時刻T22までの期間TR1、及び、時刻T23以降の期間TR3が、第1の予測処理の期間に対応し、時刻T22から時刻T23までの期間TR2が、第2の予測処理の期間(短期型FLLの実行期間)に対応する。
また、時刻T20から時刻T21までの期間TR11は、長期型FLLが適用される前の期間を示し、この期間において、予測装置1は、再生成前の予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。また、時刻T21から時刻T22までの期間TR12は、長期型FLLが適用した後の期間を示し、この期間において、予測装置1は、再生成した新しい予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。また、時刻T23以降の期間TR3においても同様に、予測装置1は、再生成した新しい予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。
また、図12は、短期型FLL処理を実行後に、長期型FLL処理を実行する場合の一例を示している。
この図において、縦軸は、電力需要(MWh)を示し、横軸は、時間を示している。
また、波形W12は、実績データ(y)の波形を示し、波形W13及び波形W13aは、長期型FLL処理による予測モデルによる予測データf1の波形を示し、波形W14は、短期型FLL処理により予測モデルを補正した補正予測モデルによる予測データf2の波形を示している。
図12に示す例では、時刻T31において、短期間における乖離値M2が閾値TH2以上になり、予測装置1は、波形W13のポイントPT4において、短期型FLL処理を実行する。この場合、モデル補正部49が、補正予測モデルを生成し、時刻T31以降において、予測装置1は、波形W14に示すように、補正予測モデルに基づく予測データf2を予測データfとして出力する。時刻T31以降において、予測データf2は、補正予測モデルに基づいて生成されているため、波形W14に示すように、実績データの波形W12における突発的な(短期的な)変化に追随して、実績データとの誤差が低減される。
次に、時刻T32において、長期間における乖離値M1が閾値TH1以上になり、予測装置1は、波形W13のポイントPT5において、長期型FLL処理を実行する。この場合、モデル生成部48が、新しい予測モデルを生成し、時刻T22以降において、予測装置1は、波形W13aに示すように、新しい予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。時刻T22以降において、予測データf1は、新しい予測モデルに基づいて生成されているため、波形W13aに示すように、実績データの波形W12に追随して、実績データとの誤差が低減される。
なお、図12において、時刻T30から時刻T31までの期間TR4、及び、時刻T32以降の期間TR6が、第1の予測処理の期間に対応し、時刻T31から時刻T32までの期間TR5が、第2の予測処理の期間(短期型FLLの実行期間)に対応する。
また、時刻T30から時刻T31までの期間TR4は、長期型FLL及び短期FLLが適用される前の期間を示し、この期間において、予測装置1は、再生成前の予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。また、また、時刻T32以降の期間TR6は、長期型FLLが適用した後の期間を示し、この期間において、予測装置1は、再生成した新しい予測モデルに基づく予測データf1を予測データfとして出力する。
図13は、本実施形態における予測装置1の予測処理結果の一例を示す図である。
この図において、縦軸は、電力需要(MWh)を示し、横軸は、時間を示している。また、波形W15は、実績データ(y)の波形を示し、波形W16は、本実施形態における予測装置1のFLL処理を適用しない場合の予測データの波形を示し、波形W17は、予測装置1による予測データの波形を示している。なお、この図に示す例では、予測装置1は、24時間後の電力需要を予測する場合の一例を示している。
図13に示す例では、時刻T41において、長期間における乖離値M1が閾値TH1以上になり、予測装置1は、長期型FLL処理を実行する。その結果、予測装置1は、時刻T41の24時間後の時刻T42の予測データから再生成された予測モデルに基づく予測データを出力する(波形W17参照)。本実施形態における予測装置1は、波形W17に示すように、FLL処理を適用しない場合の波形W16に比べて、予測データの実績値に対する誤差を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態における予測装置1は、実績記憶部10と、実績データ取得部41と、予測制御部50とを備えている。実績記憶部10は、エネルギーに関する情報(例えば、電力需要など)の時系列な実績データを記憶する。実績データ取得部41は、実績データを順次取得し、取得した実績データを実績記憶部10に記憶させる。予測制御部50は、予測データf1(第1の予測データ)と、実績データとの乖離に応じて、エネルギーに関する情報の予測データfを生成する処理を変更する。ここで、予測データf1は、予測モデル及び実績データに基づいて生成され、予測モデルは、所定の統計モデル(例えば、線形回帰モデルなど)を実績記憶部10が記憶する過去の実績データに基づいて学習させて生成される。
また、予測制御部50は、乖離値M1(第1指標値)が予め定められた閾値TH1(第1閾値)以上である場合に、第1の変更処理を実行する。なお、乖離値M1は、第1の期間(長期間)における予測データf1と実績データとの乖離の指標を示す。予測制御部50は、第1の変更処理として、予測モデルを再生成させるとともに、予測データf1を予測データfとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された予測モデルに基づく処理に変更する。また、予測制御部50は、乖離値M2(第2指標値)が予め定められた閾値TH2(第2閾値)以上である場合に、第2の変更処理を実行する。予測制御部50は、第2の変更処理として、第1の予測処理から予測データf2を予測データfとして出力する第2の予測処理に変更する処理を実行する。なお、乖離値M2は、第1の期間よりも短い第2の期間(短期間)における予測データf1と実績データとの乖離の指標を示す。また、予測データf2は、予測モデルを補正した補正予測モデルと実績データとに基づいて生成される。
これにより、本実施形態における予測装置1は、長期的な傾向の変化に対して、予測モデルを再生成するとともに、短期的な傾向の変化に対して、補正予測モデルにより予測データを補正する。そのため、本実施形態における予測装置1は、突発的な(短期的な)要因による予測データの乖離を改善することができるとともに、長期的な要因による予測データの乖離を改善することができる。よって、本実施形態における予測装置1は、予測値の精度を向上させることができる。
また、本実施形態における予測装置1は、予測値の精度を向上させることができるので、予測に利用する予測モデルに、例えば、線形回帰モデルなどを利用した簡易な予測モデルを適用することができる。そのため、本実施形態における予測装置1は、予測精度を低下させずに、予測処理のための処理量を低減することができる。よって、本実施形態における予測装置1は、例えば、国単位の電力需要の予測などの膨大なデータ(ビックデータ)に対して予測処理を行う場合においても適用することが可能である。
また、本実施形態における予測装置1は、予測データf1と実績データとの誤差に、長期間における移動平均法を利用して、乖離値M1を生成するとともに、予測データf1と実績データとの誤差に、短期間における移動平均法を利用して、乖離値M2を生成する乖離指標算出部44を備える。
これにより、本実施形態における予測装置1は、移動平均法という簡易な手段により、長期間における指標(乖離値M1)と、短期間における指標(乖離値M2)を適切に生成することができる。
また、本実施形態では、閾値TH2は、閾値TH1よりも大きい。
なお、乖離値M2は、短期間における移動平均であるため、短期間における移動平均である乖離値M1に比べて、実績データと予測データf1との乖離の変化が顕著に表れる傾向にある。そのため、乖離値M2の閾値TH2を乖離値M1の閾値TH1よりも大きい値に設定することにより、本実施形態における予測装置1は、実績データと予測データf1との乖離の変化をより適切に検出することが可能になる。
また、本実施形態では、予測制御部50は、第2の予測処理が実行されている期間に、乖離値M2が、閾値TH2より小さい閾値TH3以下になった場合に、第2の予測処理から第1の予測処理に変更する。
これにより、本実施形態における予測装置1は、突発的な(短期的な)要因による予測データの乖離が収束した際に、より適切な第1の予測処理に変更することができるので、予測精度をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、予測制御部50は、乖離値M1が閾値TH1以上である場合、且つ、乖離値M2が閾値TH2以上である場合、且つ、乖離値M2が乖離値M1より大きい場合に、第1の予測処理から第2の予測処理に変更する第2の変更処理を実行する。すなわち、予測制御部50は、乖離値M2と乖離値M1とのうち、値が大きい方の乖離を優先して予測処理を変更する。
長期間における乖離と、短期間における乖離が同時に発生した場合に、例えば、乖離値M2と乖離値M1とのうち、値が大きい方の乖離が予測処理への影響が大きいと考えられるので、これにより、本実施形態における予測装置1は、2種類の乖離のうちのいずれに対応させるのかを、適切に判定することができる。
また、本実施形態では、予測制御部50は、第2の予測処理が実行されている期間に、乖離値M1が閾値TH1以上である場合、且つ、乖離値M2が乖離値M1以下である場合に、上述した第1の変更処理を実行する。
これにより、本実施形態における予測装置1は、第2の予測処理が実行されている期間(短期型FLLの期間)であっても、長期間における乖離に対応させることができる。
また、本実施形態によれる予測方法は、エネルギーに関する情報の時系列な実績データを記憶する実績記憶部10を備える予測装置1の予測方法であって、取得ステップと、制御ステップとを含んでいる。取得ステップにおいて、予測装置1が、実績データを順次取得し、取得した実績データを実績記憶部10に記憶させる。制御ステップにおいて、予測装置1が、予測モデル及び実績データに基づいて生成された予測データf1と、実績データとの乖離に応じて、エネルギーに関する情報の予測データを生成する処理を変更する。また、制御ステップにおいて、予測装置1が、長期間における乖離値M1が閾値TH1以上である場合に、予測モデルを再生成させるとともに、予測データf1を予測データfとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された予測モデルに基づく処理に変更する第1の変更処理を実行する。そして、制御ステップにおいて、予測装置1が、短期間における乖離値M2が閾値TH2以上である場合に、補正予測モデルと実績データとに基づいて生成された予測データf2を予測データfとして出力する第2の予測処理に、第1の予測処理から変更する第2の変更処理を実行する。
これにより、本実施形態によれる予測方法は、予測装置1と同様に、予測値の精度を向上させることができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の実施形態において、予測モデルを生成する際に利用する所定の統計モデルが、線形回帰モデルである場合について説明したが、これに限定されるものではない。所定の統計モデルには、例えば、ニューラルネットワークモデルやサポートベクターリグレッション(サポートベクターマシン)モデルなどを適用してもよい。
また、上記の実施形態において、予測データと実績データとの乖離の指標の一例として、乖離値(M1、M2)を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の指標を適用してもよい。また、乖離値(M1、M2)の算出に、移動平均法を利用する例を説明したが、これに限定されるものではない。さらに、上記の実施形態において、移動平均法のうち、指数移動平均を利用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、単純移動平均、加重移動平均などの他の移動平均法を利用してもよい。
また、上記の実施形態において、予測装置1が、実績記憶部10、予測記憶部20、及び予測ロジック記憶部30を備える場合について説明したが、予測装置1が、これらのうの一部、又は全部を予測装置1の外部に備えてもよい。例えば、ネットワークを介して予測装置1に接続されているサーバ装置が実績記憶部10、予測記憶部20、及び予測ロジック記憶部30を備えてもよい。
また、上記の実施形態において、制御部40が備える各構成の一部を、予測装置1の外部に備えてもよい。例えば、モデル生成部48やモデル補正部49などの処理を、ネットワークを介して予測装置1に接続されているサーバ装置に実行させてもよい。
また、上記の実施形態において、エネルギーに関する情報の一例として、電力需要である場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エネルギーに関する情報には、電力価格、水道の需要、ガスの需要などが含まれる。
また、上記の実施形態において、閾値TH2と閾値TH3とは、異なる値を用いる例を説明したが、閾値TH2と閾値TH3とは、等しい値であってもよい。
なお、上述した予測装置1は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した予測装置1が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した予測装置1が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に予測装置1が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1 予測装置
10 実績記憶部
20 予測記憶部
30 予測ロジック記憶部
40 制御部
41 実績データ取得部
42 予測データ生成部
43 予測データ出力部
44 乖離指標算出部
45 FLL処理判定部
46 長期型FLL処理部
47 短期型FLL処理部
48 モデル生成部
49 モデル補正部
50 予測制御部

Claims (9)

  1. エネルギーに関する情報の時系列な実績データを記憶する実績記憶部と、
    前記実績データを順次取得し、取得した前記実績データを前記実績記憶部に記憶させる取得部と、
    所定の統計モデルを前記実績記憶部が記憶する過去の前記実績データに基づいて学習させて生成された予測モデル及び前記実績データに基づいて生成された第1の予測データと、前記実績データとの乖離に応じて、前記情報の予測データを生成する処理を変更する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    第1の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第1指標値が予め定められた第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを再生成させるとともに、前記第1の予測データを前記予測データとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された前記予測モデルに基づく処理に変更する第1の変更処理を実行し、
    前記第1の期間よりも短い第2の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第2指標値が予め定められた第2閾値以上である場合に、前記予測モデルを補正した補正予測モデルと前記実績データとに基づいて生成された第2の予測データを前記予測データとして出力する第2の予測処理に、前記第1の予測処理から変更する第2の変更処理を実行する
    ことを特徴とする予測装置。
  2. 前記第1の予測データと前記実績データとの誤差に、前記第1の期間における移動平均法を利用して、前記第1指標値を生成するとともに、前記第1の予測データと前記実績データとの誤差に、前記第2の期間における移動平均法を利用して、前記第2指標値を生成する指標生成部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の予測装置。
  3. 前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予測装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2の予測処理が実行されている期間に、前記第2指標値が、前記第2閾値より小さい第3閾値以下になった場合に、前記第2の予測処理から前記第1の予測処理に変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の予測装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1指標値が前記第1閾値以上である場合、且つ、前記第2指標値が前記第2閾値以上である場合、且つ、前記第2指標値が前記第1指標値より大きい場合に、前記第2の変更処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の予測装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第2の予測処理が実行されている期間に、前記第1指標値が前記第1閾値以上である場合、且つ、前記第2指標値が前記第1指標値以下である場合に、前記第1の変更処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の予測装置。
  7. 所定の統計モデルを所定の学習期間における過去の前記実績データに基づいて学習させて、前記予測モデルを生成するモデル生成部と、
    前記第2の予測処理を開始する際に、前記モデル生成部が生成した前記予測モデルを、前記実績記憶部が記憶する所定の補正期間における前記実績データに基づいて補正した補正予測モデルを生成する補正部と、
    前記モデル生成部が生成した前記予測モデルと、前記実績記憶部が記憶する前記実績データとに基づいて、第1の予測データを生成するとともに、前記補正部が生成した前記補正予測モデルと前記実績データとに基づいて、第2の予測データを生成する予測処理部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1指標値が前記第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを破棄し、前記モデル生成部に、前記第1指標値が前記第1閾値以上になった時刻の当該実績データを含む前記所定の学習期間における過去の前記実績データに基づいて、前記予測モデルを再生成させるとともに、再生成させた前記予測モデルに基づいて、前記予測処理部に次回の前記第1の予測データを生成させ、
    前記第2指標値が前記第2閾値以上である場合に、前記第2指標値が前記第2閾値以上になった時刻の当該実績データを含む前記所定の補正期間における過去の前記実績データに基づいて、前記補正部に前記補正予測モデルを生成させるとともに、前記補正部に生成させた補正予測モデルに基づいて、前記予測処理部に次回の前記第2の予測データを生成させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の予測装置。
  8. エネルギーに関する情報の時系列な実績データを記憶する実績記憶部を備える予測装置の予測方法であって、
    前記予測装置が、
    前記実績データを順次取得し、取得した前記実績データを前記実績記憶部に記憶させる取得ステップと、
    所定の統計モデルを前記実績記憶部が記憶する過去の前記実績データに基づいて学習させて生成された予測モデル及び前記実績データに基づいて生成された第1の予測データと、前記実績データとの乖離に応じて、前記情報の予測データを生成する処理を変更する制御ステップと
    を含み、
    前記制御ステップにおいて、
    第1の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第1指標値が予め定められた第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを再生成させるとともに、前記第1の予測データを前記予測データとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された前記予測モデルに基づく処理に変更する第1の変更処理を実行し、
    前記第1の期間よりも短い第2の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第2指標値が予め定められた第2閾値以上である場合に、前記予測モデルを補正した補正予測モデルと前記実績データとに基づいて生成された第2の予測データを前記予測データとして出力する第2の予測処理に、前記第1の予測処理から変更する第2の変更処理を実行する
    ことを特徴とする予測方法。
  9. エネルギーに関する情報の時系列な実績データを記憶する実績記憶部を備える予測装置のコンピュータに、
    前記実績データを順次取得し、取得した前記実績データを前記実績記憶部に記憶させる取得ステップと、
    所定の統計モデルを前記実績記憶部が記憶する過去の前記実績データに基づいて学習させて生成された予測モデル及び前記実績データに基づいて生成された第1の予測データと、前記実績データとの乖離に応じて、前記情報の予測データを生成する処理を変更する制御ステップと
    を実行させ、
    前記制御ステップにおいて、
    第1の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第1指標値が予め定められた第1閾値以上である場合に、前記予測モデルを再生成させるとともに、前記第1の予測データを前記予測データとして出力する第1の予測処理を行い、当該第1の予測処理を再生成された前記予測モデルに基づく処理に変更する第1の変更処理を実行させ、
    前記第1の期間よりも短い第2の期間における前記第1の予測データと前記実績データとの乖離の指標を示す第2指標値が予め定められた第2閾値以上である場合に、前記予測モデルを補正した補正予測モデルと前記実績データとに基づいて生成された第2の予測データを前記予測データとして出力する第2の予測処理に、前記第1の予測処理から変更する第2の変更処理を実行させる
    ためのプログラム。
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