JP6231630B1 - 鉄道車両用制振装置 - Google Patents

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    • B61F5/02Arrangements permitting limited transverse relative movements between vehicle underframe or bolster and bogie; Connections between underframes and bogies
    • B61F5/22Guiding of the vehicle underframes with respect to the bogies
    • B61F5/24Means for damping or minimising the canting, skewing, pitching, or plunging movements of the underframes

Abstract

【課題】モータを過負荷から保護できるとともに、制振制御の中断を回避できる鉄道車両用制振装置の提供である。【解決手段】鉄道車両用制振装置1は、作動流体の供給により伸縮するシリンダ本体Cyと、シリンダ本体Cyへ作動流体を供給するポンプ12と、ポンプ12を駆動するモータ15とを有して鉄道車両に設置されるアクチュエータAと、モータ15を制御する制御部Cとを備え、制御部Cは、モータ15へ与えるべき電流値Iがモータ15の定格トルクを超える値に設定される制限トルクを出力させる電流閾値Iα以上になるとモータ15を停止する。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両用制振装置の改良に関する。
従来、この種の鉄道車両用制振装置にあっては、たとえば、鉄道車両に車体の進行方向に対して左右方向の振動を抑制すべく、車体と台車との間に介装されて使用されるものが知られている。
より詳しくは、鉄道車両用制振装置は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、シリンダ内に挿入されてピストンに連結されるロッドとを備えて車体と台車との間に介装されるアクチュエータと、タンクと、ロッド側室とピストン側室とを連通する第一通路の途中に設けた第一開閉弁と、ピストン側室とタンクとを連通する第二通路の途中に設けた第二開閉弁と、ロッド側室へ作動油を供給するポンプと、ポンプを駆動するモータと、ロッド側室を前記タンクへ接続する排出通路と、当該排出通路の途中に設けられ開弁圧を変更可能な可変リリーフ弁とを備えており、前記したポンプ、第一開閉弁、第二開閉弁および可変リリーフ弁を駆動して、伸縮双方へ推力を発揮でき、この推力で車体の振動を抑制するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2010−65797号公報
従来の鉄道車両用制振装置は、モータでポンプを一定の回転速度(単位時間当たりの回転数)で駆動し、車体の振動状況に応じて第一開閉弁、第二開閉弁および可変リリーフ弁を適宜駆動し、油圧を利用して車体の振動を抑制する推力を得て車体を制振する。
このような従来の鉄道車両用制振装置では、鉄道車両がポイントを通過する際等、車体が高速で振動する状況では、アクチュエータの伸縮速度も速くなる。
アクチュエータが高速で伸縮するとアクチュエータ内の圧力が一時的に過大となる場合がある。このような場合にもポンプを等速回転させるためにはモータに定格トルク以上のトルクを発生させる必要がある。
モータは、一般的には、起動時等では定格トルクを超えるトルク(以下、「過トルク」という)を出力する必要があるので、過トルクの出力が可能となっている。しかしながら、モータが過トルクを出力し続けるとモータが焼付く、所謂、焼損するので、モータを過負荷から保護するために、このような過トルクを出力しても焼損に至らないよう過トルクの出力時間を制限している。具体的には、モータを駆動するモータドライバは、モータが過トルクを出力する時間を監視しており、過トルクを出力する時間が制限時間に達すると、モータの緊急停止処理を実行する。
よって、従来の鉄道車両用制振装置は、ポイント通過時等では、モータの保護のためにモータが緊急停止してしまって制振制御が中断してしまう場合があり、モータを再起動させるにはリセットするより他なく、鉄道車両の運行中に制振制御の復帰ができなかった。
そこで、本発明の目的は、モータを過負荷から保護できるとともに、制振制御の中断を回避できる鉄道車両用制振装置の提供である。
本発明の鉄道車両用制振装置は、モータへ与えるべき電流量が電流閾値以上となるとモータを停止する。よって、鉄道車両用制振装置では、モータの過負荷からの保護を目的として予め組み込まれている緊急停止制御の実行が行われる前にモータを停止できる。
また、請求項2の鉄道車両用制振装置は、電流値が電流閾値以上となった時間をカウントし、カウントされた時間が所定時間に達すると指令電流を0としてモータを停止する。このように構成されても鉄道車両用制振装置は、モータを過負荷から保護する緊急停止制御を実行する前にモータを停止できる。また、電流値が電流閾値以上となった時間をカウントするので、一時的に電流値が電流閾値以上となっただけではモータを停止させずに済む。
さらに、請求項3の鉄道車両用制振装置は、電流値が電流閾値未満となるとモータの駆動を再開するので、モータの停止が不要な状況となると制振制御が速やかに再開され、継続して制振効果を発揮できる。
請求項4の鉄道車両用制振装置は、シリンダとピストンとロッドとを備えるシリンダ本体と、タンクと、ロッド側室へ作動流体を供給するポンプと、ポンプを駆動するモータと、ロッド側室とピストン側室とを連通する第一通路の途中に設けた第一開閉弁と、ピストン側室とタンクとを連通する第二通路の途中に設けた第二開閉弁と、ロッド側室とタンクとを接続する排出通路と、排出通路の途中に設けた開弁圧を変更可能な可変リリーフ弁と、ピストン側室からロッド側室へ向かう作動流体の流れのみを許容する整流通路と、タンクからピストン側室へ向かう作動流体の流れのみを許容する吸込通路とを備えている。このように構成された鉄道車両用制振装置では、モータが停止されていても、アクチュエータがスカイフックセミアクティブダンパとして機能するので、モータの停止中も制振効果が失われない。
本発明の鉄道車両用制振装置によれば、モータを過負荷から保護できるとともに、制振制御の中断を回避できる。
一実施の形態における鉄道車両用制振装置を搭載した鉄道車両の概略平面図である。 一実施の形態の鉄道車両用制振装置におけるアクチュエータの回路図である。 一実施の形態の鉄道車両用制振装置における制御部の制御ブロック図である。 モータの電流値を決定する手順の一例を示したフローチャートである。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。一実施の形態における鉄道車両用制振装置1は、本例では、鉄道車両の車体Bの制振装置として使用され、図1に示すように、台車Tと車体Bとの間に設置されたアクチュエータAと、制御部Cとを備えて構成されている。そして、本例の鉄道車両用制振装置1は、アクチュエータAが発揮する推力で車体Bの車両進行方向に対して水平横方向の振動を抑制するようになっている。
アクチュエータAは、本例では図2に示すように、鉄道車両の台車Tと車体Bの一方に連結されるシリンダ2と、シリンダ2内に摺動自在に挿入されるピストン3と、シリンダ2内に挿入されてピストン3と、台車Tと車体Bの他方に連結されるロッド4と、シリンダ2内にピストン3で区画したロッド側室5とピストン側室6とを備えるシリンダ本体Cyに加え、作動油を貯留するタンク7と、タンク7から作動油を吸い上げてロッド側室5へ作動油を供給するポンプ12と、ポンプ12を駆動するモータ15と、シリンダ本体Cyの伸縮の切換と推力を制御する流体圧回路HCとを備えており、片ロッド型のアクチュエータとして構成されている。
また、前記ロッド側室5とピストン側室6には、本例では、作動流体として作動油が充填されるとともに、タンク7には、作動油のほかに気体が充填されている。なお、タンク7内は、特に、気体を圧縮して充填して加圧状態とする必要は無い。また、作動流体は、作動油以外にも他の液体を利用してもよい。
流体圧回路HCは、ロッド側室5とピストン側室6とを連通する第一通路8の途中に設けた第一開閉弁9と、ピストン側室6とタンク7とを連通する第二通路10の途中に設けた第二開閉弁11とを備えている。
そして、基本的には、第一開閉弁9で第一通路8を連通状態とし、第二開閉弁11を閉じてポンプ12を駆動すると、シリンダ本体Cyが伸長し、第二開閉弁11で第二通路10を連通状態とし、第一開閉弁9を閉じてポンプ12を駆動すると、シリンダ本体Cyが収縮する。
以下、アクチュエータAの各部について詳細に説明する。シリンダ2は筒状であって、その図2中右端は蓋13によって閉塞され、図2中左端には環状のロッドガイド14が取り付けられている。また、前記ロッドガイド14内には、シリンダ2内に移動自在に挿入されるロッド4が摺動自在に挿入されている。このロッド4は、一端をシリンダ2外へ突出させており、シリンダ2内の他端をシリンダ2内に摺動自在に挿入されるピストン3に連結している。
なお、ロッドガイド14の外周とシリンダ2との間は図示を省略したシール部材によってシールされており、これによりシリンダ2内は密閉状態に維持されている。そして、シリンダ2内にピストン3によって区画されるロッド側室5とピストン側室6には、前述のように作動油が充填されている。
また、このシリンダ本体Cyの場合、ロッド4の断面積をピストン3の断面積の二分の一にして、ピストン3のロッド側室5側の受圧面積がピストン側室6側の受圧面積の二分の一となるようになっている。よって、伸長作動時と収縮作動時とでロッド側室5の圧力を同じくすると、伸縮の双方で発生される推力が等しくなり、シリンダ本体Cyの変位量に対する作動油量も伸縮両側で同じとなる。
詳しくは、シリンダ本体Cyを伸長作動させる場合、ロッド側室5とピストン側室6を連通させた状態とする。すると、ロッド側室5内とピストン側室6内の圧力が等しくなり、アクチュエータAは、ピストン3におけるロッド側室5側とピストン側室6側の受圧面積差に前記圧力を乗じた推力を発生する。反対に、シリンダ本体Cyを収縮作動させる場合、ロッド側室5とピストン側室6との連通を断ちピストン側室6をタンク7に連通させた状態とする。すると、アクチュエータAは、ロッド側室5内の圧力とピストン3におけるロッド側室5側の受圧面積を乗じた推力を発生する。
要するに、アクチュエータAの発生推力は伸縮の双方でピストン3の断面積の二分の一にロッド側室5の圧力を乗じた値となるのである。したがって、このアクチュエータAの推力を制御する場合、伸長作動、収縮作動共に、ロッド側室5の圧力を制御すればよい。また、本例のアクチュエータAでは、ピストン3のロッド側室5側の受圧面積をピストン側室6側の受圧面積の二分の一に設定しているので、伸縮両側で同じ推力を発生する場合に伸長側と収縮側でロッド側室5の圧力が同じとなるので制御が簡素となる。加えて、変位量に対する作動油量も同じとなるので伸縮両側で応答性が同じとなる利点がある。なお、ピストン3のロッド側室5側の受圧面積をピストン側室6側の受圧面積の二分の一に設定しない場合にあっても、ロッド側室5の圧力でアクチュエータAの伸縮両側の推力を制御できる点は変わらない。
戻って、ロッド4の図2中左端とシリンダ2の右端を閉塞する蓋13とには、図示しない取付部を備えており、このアクチュエータAを鉄道車両における台車Tと車体Bとの間に介装できるようになっている。
そして、ロッド側室5とピストン側室6とは、第一通路8によって連通されており、この第一通路8の途中には、第一開閉弁9が設けられている。この第一通路8は、シリンダ2外でロッド側室5とピストン側室6とを連通しているが、ピストン3に設けられてもよい。
第一開閉弁9は、電磁開閉弁とされており、第一通路8を開放してロッド側室5とピストン側室6とを連通する連通ポジションと、第一通路8を遮断してロッド側室5とピストン側室6との連通を断つ遮断ポジションとを備えている。そして、この第一開閉弁9は、通電時に連通ポジションを採り、非通電時に遮断ポジションを採るようになっている。
つづいて、ピストン側室6とタンク7とは、第二通路10によって連通されており、この第二通路10の途中には、第二開閉弁11が設けられている。第二開閉弁11は、電磁開閉弁とされており、第二通路10を開放してピストン側室6とタンク7とを連通する連通ポジションと、第二通路10を遮断してピストン側室6とタンク7との連通を断つ遮断ポジションとを備えている。そして、この第二開閉弁11は、通電時に連通ポジションを採り、非通電時に遮断ポジションを採るようになっている。
ポンプ12は、モータ15によって駆動され、一方向のみに作動油を吐出するポンプとされている。そして、ポンプ12の吐出口は供給通路16によってロッド側室5へ連通されるとともに吸込口はタンク7に通じていて、ポンプ12は、モータ15によって駆動されるとタンク7から作動油を吸込んでロッド側室5へ作動油を供給する。
前述のようにポンプ12は、一方向のみに作動油を吐出するのみで回転方向の切換動作がないので、回転切換時に吐出量が変化するといった問題は皆無であり、安価なギアポンプ等を使用できる。さらに、ポンプ12の回転方向が常に同一方向であるので、ポンプ12を駆動する駆動源であるモータ15にあっても回転切換に対する高い応答性が要求されず、その分、モータ15も安価なものを使用できる。なお、供給通路16の途中には、ロッド側室5からポンプ12への作動油の逆流を阻止する逆止弁17が設けられている。
さらに、本例の流体圧回路HCは、前述の構成に加えて、ロッド側室5とタンク7とを接続する排出通路21と、排出通路21の途中に設けた開弁圧を変更可能な可変リリーフ弁22を備えている。
可変リリーフ弁22は、本例では、比例電磁リリーフ弁とされており、供給する電流量に応じて開弁圧を調節でき、電流量を最大とすると開弁圧を最小とし、電流を供給しないと開弁圧を最大とするようになっている。
このように、排出通路21と可変リリーフ弁22とを設けると、シリンダ本体Cyを伸縮作動させる際に、ロッド側室5内の圧力を可変リリーフ弁22の開弁圧に調節でき、アクチュエータAの推力を可変リリーフ弁22へ供給する電流量で制御できる。排出通路21と可変リリーフ弁22とを設けると、アクチュエータAの推力を調節するために必要なセンサ類が不要となり、ポンプ12の吐出流量の調節のためにモータ15を高度に制御する必要もなくなる。よって、鉄道車両用制振装置1が安価となり、ハードウェア的にもソフトウェア的にも堅牢なシステムを構築できる。
なお、第一開閉弁9を連通ポジションとし第二開閉弁11を遮断ポジションとする場合或いは第一開閉弁9を遮断ポジションとし第二開閉弁11を連通ポジションとする場合、ポンプ12の駆動状況に関わらず、伸長或いは収縮のいずれか一方に対してのみアクチュエータAが減衰力を発揮できる。よって、たとえば、減衰力を発揮する方向が鉄道車両の台車Tの振動により車体Bを加振する方向である場合、そのような方向には減衰力を出さないようにアクチュエータAを片効きのダンパとすることができる。よって、このアクチュエータAは、カルノップ制御を容易に実現できるため、スカイフックセミアクティブダンパとしても機能できる。
なお、可変リリーフ弁22に与える電流量で開弁圧を比例的に変化させる比例電磁リリーフ弁を用いると開弁圧の制御が簡単となるが、開弁圧を調節できる可変リリーフ弁であれば比例電磁リリーフ弁に限定されない。
そして、可変リリーフ弁22は、第一開閉弁9および第二開閉弁11の開閉状態に関わらず、シリンダ本体Cyに伸縮方向の過大な入力があって、ロッド側室5の圧力が開弁圧を超える状態となると、排出通路21を開放する。このように、可変リリーフ弁22は、ロッド側室5の圧力が開弁圧以上となると、ロッド側室5内の圧力をタンク7へ排出するので、シリンダ2内の圧力が過大となるのを防止してアクチュエータAのシステム全体を保護する。よって、排出通路21と可変リリーフ弁22を設けると、システムの保護も可能となる。
さらに、本例のアクチュエータAにおける流体圧回路HCは、ピストン側室6からロッド側室5へ向かう作動油の流れのみを許容する整流通路18と、タンク7からピストン側室6へ向かう作動油の流れのみを許容する吸込通路19を備えている。よって、本例のアクチュエータAでは、第一開閉弁9および第二開閉弁11が閉弁する状態でシリンダ本体Cyが伸縮すると、シリンダ2内から作動油が押し出される。シリンダ2内から排出された作動油の流れに対して可変リリーフ弁22が抵抗を与えるので、第一開閉弁9および第二開閉弁11が閉弁する状態では、本例のアクチュエータAはユニフロー型のダンパとして機能する。
より詳細には、整流通路18は、ピストン側室6とロッド側室5とを連通しており、途中に逆止弁18aが設けられ、ピストン側室6からロッド側室5へ向かう作動油の流れのみを許容する一方通行の通路に設定されている。さらに、吸込通路19は、タンク7とピストン側室6とを連通しており、途中に逆止弁19aが設けられ、タンク7からピストン側室6へ向かう作動油の流れのみを許容する一方通行の通路に設定されている。なお、整流通路18は、第一開閉弁9の遮断ポジションを逆止弁とすると第一通路8に集約でき、吸込通路19についても、第二開閉弁11の遮断ポジションを逆止弁とすると第二通路10に集約できる。
このように構成されたアクチュエータAでは、第一開閉弁9と第二開閉弁11がともに遮断ポジションを採っても、整流通路18、吸込通路19および排出通路21で、ロッド側室5、ピストン側室6およびタンク7を数珠繋ぎに連通させる。また、整流通路18、吸込通路19および排出通路21は、一方通行の通路に設定されている。よって、シリンダ本体Cyが外力によって伸縮すると、シリンダ2から必ず作動油が排出されて排出通路21を介してタンク7へ戻され、シリンダ2で足りなくなる作動油は吸込通路19を介してタンク7からシリンダ2内へ供給される。この作動油の流れに対して前記可変リリーフ弁22が抵抗となってシリンダ2内の圧力を開弁圧に調節するので、アクチュエータAは、パッシブなユニフロー型のダンパとして機能する。
また、アクチュエータAの各機器への通電が不能となるようなフェール時には、第一開閉弁9と第二開閉弁11のそれぞれが遮断ポジションを採り、可変リリーフ弁22は、開弁圧が最大に固定された圧力制御弁として機能する。よって、このようなフェール時には、アクチュエータAは、自動的に、パッシブダンパとして機能する。
つづいて、アクチュエータAに所望の伸長方向の推力を発揮させる場合、制御部Cは、基本的には、モータ15を回転させてポンプ12からシリンダ2内へ作動油を供給しつつ、第一開閉弁9を連通ポジションとし、第二開閉弁11を遮断ポジションとする。このようにすると、ロッド側室5とピストン側室6とが連通状態におかれて両者にポンプ12から作動油が供給され、ピストン3が図2中左方へ押されアクチュエータAは伸長方向の推力を発揮する。ロッド側室5内およびピストン側室6内の圧力が可変リリーフ弁22の開弁圧を上回ると、可変リリーフ弁22が開弁して作動油が排出通路21を介してタンク7へ排出される。よって、ロッド側室5内およびピストン側室6内の圧力は、可変リリーフ弁22に与える電流量で決まる可変リリーフ弁22の開弁圧にコントロールされる。そして、アクチュエータAは、ピストン3におけるピストン側室6側とロッド側室5側の受圧面積差に可変リリーフ弁22によってコントロールされるロッド側室5内およびピストン側室6内の圧力を乗じた値の伸長方向の推力を発揮する。
これに対して、アクチュエータAに所望の収縮方向の推力を発揮させる場合、制御部Cは、モータ15を回転させてポンプ12からロッド側室5内へ作動油を供給しつつ、第一開閉弁9を遮断ポジションとし、第二開閉弁11を連通ポジションとする。このようにすると、ピストン側室6とタンク7が連通状態におかれるとともにロッド側室5にポンプ12から作動油が供給されるので、ピストン3が図2中右方へ押されアクチュエータAは収縮方向の推力を発揮する。そして、前述と同様に、可変リリーフ弁22の電流量を調節すると、アクチュエータAは、ピストン3におけるロッド側室5側の受圧面積と可変リリーフ弁22によってコントロールされるロッド側室5内の圧力を乗じた収縮方向の推力を発揮する。
また、アクチュエータAにあっては、アクチュエータとして機能するのみならず、モータ15の駆動状況に関わらず、第一開閉弁9と第二開閉弁11の開閉のみでダンパとしても機能できる。また、アクチュエータAをアクチュエータからダンパへ切換える際に、面倒かつ急峻な第一開閉弁9と第二開閉弁11の切換動作を伴わないので、応答性および信頼性が高いシステムを提供できる。
なお、本例のアクチュエータAにあっては、片ロッド型に設定されているので、両ロッド型のアクチュエータに比較してストローク長を確保しやすく、アクチュエータの全長が短くなって、鉄道車両への搭載性が向上する。
また、本例のアクチュエータAにおけるポンプ12からの作動油供給および伸縮作動による作動油の流れは、ロッド側室5、ピストン側室6を順に通過して最終的にタンク7へ還流するようになっている。そのため、ロッド側室5あるいはピストン側室6内に気体が混入しても、シリンダ本体Cyの伸縮作動によって自立的にタンク7へ排出されるので、推力発生の応答性の悪化を阻止できる。したがって、アクチュエータAの製造にあたって、面倒な油中での組立や真空環境下での組立を強いられず、作動油の高度な脱気も不要となるので、生産性が向上するとともに製造コストを低減できる。さらに、ロッド側室5あるいはピストン側室6内に気体が混入しても、気体は、シリンダ本体Cyの伸縮作動によって自立的にタンク7へ排出されるので、性能回復のためのメンテナンスを頻繁に行う必要もなくなり、保守面における労力とコスト負担を軽減できる。
つづいて、制御部Cについて説明する。制御部Cは、図2と図3に示すように、車体Bの車両進行方向に対して水平横方向の横方向加速度aを検出する加速度センサ40と、横方向加速度aに含まれる曲線走行時の定常加速度、ドリフト成分やノイズを除去するバンドパスフィルタ41と、バンドパスフィルタ41で濾波した横方向加速度aを処理して、アクチュエータAのモータ15、第一開閉弁9、第二開閉弁11、可変リリーフ弁22へ制御指令を出力する制御処理部42とを備えて構成され、アクチュエータAの推力を制御する。なお、バンドパスフィルタ41で横方向加速度aに含まれる曲線走行時の定常加速度が除去されるので、乗り心地を悪化させる振動のみを抑制できる。
制御処理部42は、図3に示すように、加速度センサ40で検知した横方向加速度aに基づいてアクチュエータAで発生すべき推力である制御力Fを求める制御力演算部421と、モータ15の回転速度を監視してモータ15を所定の回転速度で回転駆動するためにモータ15に与えるべき電流値Iを求めるモータ電流値演算部422と、電流値Iの入力を受けて最終的にモータ15へ与える電流値Ieを決定するモータ電流値決定部423と、制御力Fに基づいて可変リリーフ弁22へ与えるリリーフ弁電流値IRを求めるリリーフ弁電流値演算部424と、制御力Fの入力を受けて第一開閉弁9および第二開閉弁11を切換駆動する開閉弁駆動部425と、リリーフ弁電流値IRの入力を受けて可変リリーフ弁22へ供給する電流量を制御するリリーフ弁制御部426と、電流値Ieの入力を受けてモータ15へ電流値Ie通りに電流を供給してモータ15を駆動するモータドライバ427とを備えて構成されている。
制御力演算部421は、本例では、H∞制御器とされており、横方向加速度aから車体Bの振動を抑制するためにアクチュエータAが出力すべき推力を指示する制御力Fを求める。なお、制御力Fは、方向により正負の符号が付されており、符号はアクチュエータAに出力させるべき推力の方向を示す。開閉弁駆動部425は、制御力Fの入力を受けると、制御力Fの符号に応じて第一開閉弁9と第二開閉弁11に電流供給或いは電流供給を停止して開閉駆動する。より詳細には、アクチュエータAの伸長方向を正とし、収縮方向を負とする場合、開閉弁駆動部425は、以下のように動作する。制御力Fの符号が正である場合、アクチュエータAの推力発揮方向が伸長方向であるので、開閉弁駆動部425は、第一開閉弁9を連通ポジションとしつつ第二開閉弁11を遮断ポジションとする。すると、ポンプ12からロッド側室5とピストン側室6の双方に作動油が供給されてアクチュエータAは伸長方向の推力を発揮する。他方、制御力Fの符号が負である場合、アクチュエータAの推力発揮方向が収縮方向であるので、開閉弁駆動部425は、第一開閉弁9を遮断ポジションとしつつ第二開閉弁11を連通ポジションとする。すると、ポンプ12からロッド側室5のみに作動油が供給されてピストン側室6とタンク7とが連通されるので、アクチュエータAは収縮方向の推力を発揮する。
なお、制御力演算部421は、本例では、横方向加速度aのみから制御力Fを求めているが、車体Bのスエー加速度とヨー加速度とに基づいて、車体Bのスエーを抑制する制御力とヨーを抑制する制御力を別々に求め、これらを加算して制御力Fを求めてもよい。
モータ電流値演算部422は、モータ15の回転速度を検知するセンサ43とモータ15に流れる電流量を検知するセンサ44から回転速度と電流量の入力を受け、モータ15の回転速度とモータ15に流れる電流量を監視する。そして、モータ電流値演算部422は、速度ループと電流ループを備えており、モータ15の回転速度と電流量をフィードバックして、モータ15を所定の回転速度で駆動させるためにモータ15に与えるべき電流値Iを求める。モータ15の回転速度は、モータ15がブラシレスモータである場合、通常、モータ15に備えられる電気角を検知するためのレゾルバやホール素子等をセンサ43として利用すればよい。また、モータ15の電流量は、モータ15が通常備えている電流センサをセンサ44として用いればよい。所定の回転速度については、鉄道車両用制振装置1を適用する鉄道車両の制振に最適な値に予め決めればよい。つまり、モータ電流値演算部422は、所定の回転速度を目標回転速度として、モータ15の回転速度と目標回転速度の偏差に基づいて目標電流値を求め、目標電流値とモータ15に実際に流れている電流量との偏差に基づいてモータ15へ与えるべき電流値Iを求める。
モータ電流値決定部423は、モータ電流値演算部422が求めた電流値Iと後述する電流閾値Iαとを比較する。モータ電流値決定部423は、比較の結果、電流値Iが電流閾値Iα未満であると電流値Iを最終的にモータ15へ与える電流値Ieとし、電流値Iが電流閾値Iα以上となると最終的にモータ15へ与える電流値Ieを0とする。そして、この電流値Ieは、モータ15へ与える指令電流となる。電流閾値Iαは、モータ15が定格トルクを超える制限トルクを出力する電流値に設定される。制限トルクは、鉄道車両用制振装置1の仕様によって適するように設定されればよいが、たとえば、定格トルクの200%から500%の範囲で設定される。なお、モータ15の起動時に出力が必要となるトルクが前記した制限トルクを超えるような場合には、モータ15の起動時においては、モータ電流値決定部423の処理を行わず、起動時に限ってはモータ電流値演算部422が求めた電流値Iを最終的な電流値Ieとするようにすればよい。なお、モータ電流値決定部423は、電流値Iが電流閾値Iα以上となって電流値Ieを0とした後に、電流値Iが電流閾値Iα未満となれば電流値Iを電流値Ieとする。
モータ電流値演算部422とモータ電流値決定部423の処理を図4に示したフローチャートを用いて説明する。まず、制御部Cは、モータ15の回転速度とモータ15に流れている電流量を検知する(ステップF1)。つづいて、検知した回転速度と電流量に基づいてモータ15へ与えるべき電流値Iを求める(ステップF2)。さらに、電流値Iが電流閾値Iα以上であるか否かを判断する(ステップF3)。判断の結果、電流値Iが電流閾値Iα以上である場合は、電流値Ieを0とし(ステップF4)、反対に、電流値Iが電流閾値Iα未満である場合は、電流値Iを電流値Ieとする(ステップF5)。以上の処理を繰り返して、モータ電流値演算部422とモータ電流値決定部423は、最終的な電流値Ieを決定する。
つづいて、リリーフ弁電流値演算部424は、前述のようにそれぞれ求められた制御力Fに基づいて可変リリーフ弁22へ供給するリリーフ弁電流値IRを求める。ここで、可変リリーフ弁22は、供給される電流量に比例して開弁圧が変化するが、通過流量に応じて圧力損失が増加する圧力オーバーライドを有する特性を備えている。モータ15の回転速度が所定の回転速度で等速回転しており、可変リリーフ弁22を通過する作動油量がある程度想定できるので、リリーフ弁電流値演算部424は、圧力オーバーライドを加味して前記リリーフ弁電流値IRを求める。
リリーフ弁制御部426は、本例では、可変リリーフ弁22の符示しないソレノイドを駆動するドライバとされていて、リリーフ弁電流値IRの入力を受けて可変リリーフ弁22へリリーフ弁電流値IR通りの電流量を供給する。
モータドライバ427は、モータ15へ電流を供給する。モータ15が駆動してポンプ12は、回転する。モータドライバ427は、本例では、電流値Ieの入力を受けて、モータ15をPWM制御して、モータ15に流れる電流量が電流値Ieが指示する電流量となるようにモータ15を駆動する。
なお、制御部Cは、ハードウェア資源としては、図示はしないが具体的にはたとえば、加速度センサ40、センサ43,44が出力する信号を取り込むためのA/D変換器と、バンドパスフィルタ41で濾波した横方向加速度aを取り込んでアクチュエータAを制御するのに必要な処理に使用されるプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)等の記憶装置と、前記プログラムに基づいた処理を実行するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、前記CPUに記憶領域を提供するRAM(Random Access Memory)等の記憶装置とを備えて構成されればよく、制御部Cの制御処理部42における各部は、CPUの前記プログラムの実行により実現できる。また、バンドパスフィルタ41は、前記CPUのプログラムの実行により実現されてもよい。
このように鉄道車両用制振装置1は、モータ15へ与えるべき電流値Iが電流閾値Iα以上となると、モータ15へ与える電流値Ieを0とするので、モータ15を停止する。ここで、電流閾値Iαの電流は、モータ15に定格トルクを超えるトルクを出力させるので、モータ15へ長時間与え続けると、モータ15に過負荷がかかり、モータ15が焼損してしまう。しかしながら、本発明の鉄道車両用制振装置1は、モータ15へ与えるべき電流値Iが電流閾値Iα以上となるとモータ15を停止するので、モータ15を保護できる。そして、本発明の鉄道車両用制振装置1では、電流値Iが電流閾値Iα以上となるとモータ15を停止するので、モータ15の過負荷からの保護を目的として予めモータドライバ427に組み込まれている緊急停止制御の実行が行われる前にモータ15を停止できる。よって、本発明の鉄道車両用制振装置1では、モータ15が緊急停止される前にモータ15に流れる電流を制限できるので、モータ15が鉄道車両の運行中、常に駆動可能な状態に維持され、制振制御を実行不能とならない。以上より、本発明の鉄道車両用制振装置1によれば、モータ15を過負荷から保護できるとともに、制振制御の中断を回避できるのである。
また、モータ電流値決定部423は、電流値Iが電流閾値Iα以上となって電流値Ieを0とした後に、電流値Iが電流閾値Iα未満となれば電流値Iを電流値Ieとする。このように、本例の鉄道車両用制振装置1では、電流値Iが電流閾値Iα未満となるとモータ15の駆動を再開するので、モータ15の停止が不要な状況となると制振制御が速やかに再開され、継続して制振効果を発揮できる。
さらに、本例の鉄道車両用制振装置1は、シリンダ2とピストン3とロッド4とを備えるシリンダ本体Cyと、タンク7と、ロッド側室5へ作動油を供給するポンプ12と、ポンプ12を駆動するモータ15と、ロッド側室5とピストン側室6とを連通する第一通路8の途中に設けた第一開閉弁9と、ピストン側室6とタンク7とを連通する第二通路10の途中に設けた第二開閉弁11と、ロッド側室5とタンク7とを接続する排出通路21と、排出通路21の途中に設けた開弁圧を変更可能な可変リリーフ弁22と、ピストン側室6からロッド側室5へ向かう作動油の流れのみを許容する整流通路18と、タンク7からピストン側室6へ向かう作動油の流れのみを許容する吸込通路19とを備えている。このように構成された鉄道車両用制振装置1では、モータ15が停止されていても、アクチュエータAがスカイフックセミアクティブダンパとして機能するので、モータ15の停止中も制振効果が失われない。
なお、前述したところでは、鉄道車両用制振装置1は、電流値Iが電流閾値Iα以上となるとモータ15を停止するが、電流値Iが電流閾値Iα以上となった時間をカウントし、モータ15を過負荷から保護する緊急停止制御を実行する前にモータ15を停止してもよい。具体的には、鉄道車両用制振装置1は、電流値Iが電流閾値Iα以上となった時間をカウントし、カウントされた時間が所定時間に達するとモータ15を停止する。ここで、モータ15を過負荷から保護する緊急停止制御は、モータ15の電流値と時間を監視しており、モータ15に流れる電流が焼損を引き起こす時間流れると実行される。そこで、所定時間は、モータ15の電流値が焼損の可能性のある電流閾値Iαを超えてから緊急停止制御を実行するまでの時間よりも短い時間に設定しておく。すると、鉄道車両用制振装置1は、モータ15を過負荷から保護する緊急停止制御を実行する前にモータ15を停止できる。なお、電流値の大きさによってモータ15が焼損するまでの時間が異なるので、電流値の大きさに応じて、所定時間も変更するようにしてもよい。また、電流値Iが電流閾値Iα以上となった時間をカウントするので、一時的に電流値が電流閾値Iα以上となっただけではモータ15を停止させずに済む。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・鉄道車両用制振装置、2・・・シリンダ、3・・・ピストン、4・・・ロッド、5・・・ロッド側室、6・・・ピストン側室、7・・・タンク、8・・・第一通路、9・・・第一開閉弁、10・・・第二通路、11・・・第二開閉弁、12・・・ポンプ、15・・・モータ、18・・・整流通路、19・・・吸込通路、21・・・排出通路、22・・・可変リリーフ弁、A・・・アクチュエータ、C・・・制御部、Cy・・・シリンダ本体

Claims (4)

  1. 作動流体の供給により伸縮するシリンダ本体と、前記シリンダ本体へ作動流体を供給するポンプと、前記ポンプを駆動するモータとを有して鉄道車両に設置されるアクチュエータと、
    前記モータを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記モータへ与えるべき電流値が前記モータの定格トルクを超える値に設定される制限トルクを出力させる電流閾値以上になると前記モータを停止する
    ことを特徴とする鉄道車両用制振装置。
  2. 前記制御部は、前記電流値が前記電流閾値以上となった時間をカウントし、カウントした時間が所定時間に達すると指令電流を0として前記モータを停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用制振装置。
  3. 前記制御部は、前記モータを停止させた後、前記電流値が前記電流閾値未満となると前記モータの駆動を再開する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道車両用制振装置。
  4. 前記アクチュエータは、流体圧回路と、タンクとを備え、
    前記シリンダ本体は、
    シリンダと、
    前記シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンと、
    前記シリンダ内に挿入されてピストンに連結されるロッドと、
    前記シリンダ内にピストンで区画したロッド側室とピストン側室とを有し、
    前記流体圧回路は、
    前記ロッド側室と前記ピストン側室とを連通する第一通路の途中に設けた第一開閉弁と、
    前記ピストン側室と前記タンクとを連通する第二通路の途中に設けた第二開閉弁と、
    前記ロッド側室と前記タンクとを接続する排出通路と、
    前記排出通路の途中に設けた開弁圧を変更可能な可変リリーフ弁と、
    前記ピストン側室からロッド側室へ向かう作動流体の流れのみを許容する整流通路と、
    前記タンクから前記ピストン側室へ向かう作動流体の流れのみを許容する吸込通路とを有し、
    前記ポンプは、前記ロッド側室へ前記作動流体を供給する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鉄道車両用制振装置。
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