JP6230292B2 - モータのステータ、モータ、および洗濯機 - Google Patents

モータのステータ、モータ、および洗濯機 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、モータのステータ、モータ、および洗濯機に関する。
モータのステータに用いられるステータコアとしては、従来では、プレスで打ち抜いた鋼板を複数枚積層して構成される積層鋼板で形成したものや、磁性粉に圧力をかけて焼結させて形成したものがある。
特開2008−245362号公報 特開2012−94804号公報
しかしながら、ステータコアを積層鋼板で形成するものでは、平面的な形状の自由度はあるが、部分的に高さを変えるなど、三次元的な形状の自由度の制約が大きいという課題がある。一方、ステータコアを、磁性粉を加圧固化させたもので形成する場合には、型成形により形成することができるので、三次元的な形状の自由度の制約を少なくできる利点はあるが、積層鋼板で形成する場合に比べて透磁率が低く鉄損が大きくなるという課題がある。
そこで、三次元的な形状の自由度が増えて製造が容易になり、しかも鉄損を抑えることができるモータのステータ、このステータを用いたモータ、およびこのモータを用いた洗濯機を提供することを目的とする。
本実施形態のモータのステータは、磁性体で形成された鉄心と、この鉄心を覆うように型成形により設けられ磁性粉を加圧固化させた磁性粉固化部と、を有するステータコアを備える。ステータコアは、ステータコイルが巻装されるティース形成部を有し、前記ティース形成部のうち前記ステータコイルが巻装される部分には、前記鉄心の一部を露出させた露出部を設けた。
第1実施形態による洗濯機の概略的な縦断側面図 ステータコアの一部の平面図 図2中X3−X3線に沿う断面図 磁性粉固化部を型成形する場合の型構造を示す断面図 被覆材を成形する場合の型構造を示す断面図 第2実施形態を示す図3相当図 第3実施形態を示すもので、一部を破断して示す図2相当図 第4実施形態による一つの分割コアの平面図 第5実施形態を示すもので、被覆材を成形する前の状態での図3相当図 第6実施形態を示すもので、磁性粉固化部の磁気配向方向とステータコイルに電流を流したときに発生する磁束の方向を示す概略的な平面図 第7実施形態によるモータの取付状態の断面図 第8実施形態によるティース部分の断面図 第9実施形態による図4相当図 第10実施形態による図4相当図
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について図1から図5を参照して説明する。図1にはドラム式の洗濯機1の概略的な断面図が示されている。この洗濯機1の外殻を構成する外箱2の前面(図1では左側)のほぼ中央部には、洗濯物出入口3と、この洗濯物出入口3を開閉する扉4が設けられている。外箱2内には水槽5が配設されている。この水槽5は、前面側が開口し背面側が閉塞された有底円筒状をなしていて、内部に貯水が可能となっている。この水槽5は、これの中心軸線が横軸状でかつ前上がりに傾斜した形態で、サスペンション6によって外箱2内に弾性的に支持されている。水槽5の前面開口部と洗濯物出入口3との間は、環状の弾性材(例えばゴム)からなるべローズ7によって連結されている。この結果、洗濯物出入口3は、べローズ7を介して水槽5の内部に連なっている。
水槽5の内部には、回転槽を構成するドラム8が回転可能に配設されている。このドラム8も、水槽5と同様に前面側が開口し背面側が閉塞された有底円筒状をなしていて、これの中心軸線が横軸状でかつ前上がりに傾斜した形態となっている。ドラム8の周壁には、多数の孔9がほぼ全域にわたって形成されている。また、ドラム8の内周部には、洗濯物を掻き上げるためのバッフル10が複数個設けられている。ドラム8の前面開口部には、例えば液体封入形の回転バランサ11が設けられている。この回転バランサ11は環状をなしていて、中央部の開口部が前記洗濯物出入口3に連通している。したがって、洗濯物は、洗濯物出入口3を介してドラム8内に出し入れ可能に収容される。
水槽5の背面部には、モータ12が設けられている。このモータ12は、回転槽であるドラム8を回転させる駆動手段を構成する。モータ12は、ステータ13と、このステータ13に対して回転するロータ14とから構成される。ステータ13は、水槽5の背面部に固定状態に設けられた軸受ハウジング15に固定されている。ロータ14は、回転軸16の一端部である後端部に取り付けられている。回転軸16は、軸受ハウジング15内に挿入された状態で軸受17により回転可能に支承されている。回転軸16の他端部である前端部は、水槽5の底部を貫通して水槽5内に突出していて、ドラム8の底部の中心部に連結されている。したがって、ドラム8は、ロータ14の回転により回転軸16を介して直接回転駆動される。
ロータ14は、フレーム18と、ロータコア19と、複数の永久磁石20とを備えている。フレーム18は、外周部に環状壁18aを有する浅底の段付き容器状をなしていて、その底部18bの中心部が回転軸16に連結されている。ロータコア19は、環状壁18aの内周部に固定されている。複数の永久磁石20は、ロータコア19に形成された磁石挿入孔に挿入されて固定されている。ロータコア19の内周部が、前記ステータ13の外周部に外側から対向している。モータ12としては、アウターロータ型のブラシレスDCモータである。ステータ13の構成については後述する。
外箱2内の最上部には、給水弁21および給水ケース22が設けられている。給水弁21の入口部には、水源となる水道の蛇口に接続した機外給水ホース(図示せず)が接続される。給水弁21の出口部には接続パイプ23の一端部が接続されている。接続パイプ23の他端部は、給水ケース22に接続されている。給水ケース22の内部には、洗濯用剤投入部(図示せず)が設けられている。この給水ケース22には、機内給水ホース24の一端部が接続されている。機内給水ホース24の他端部は、水槽5の上部に接続されている。この構成により、水源から給水弁21を介して供給される水を、接続パイプ23、給水ケース22および機内給水ホース24を通して水槽5内、ひいてはドラム8内に供給可能となっている。
水槽5の後部側の底部には、排水口25が形成されている。この排水口25には、図示しない排水弁を備えた排水ホース27の一端部が接続されている。排水ホース27の他端部は、外箱2内の底部から機外に延びている。この構成により、排水弁を閉鎖した状態では、水槽5内に供給された水は水槽5内に貯留され、排水弁が開放されることに伴い、水槽5内の水は排水ホース27を通して機外に排出されるようになっている。
外箱2の前面上部には操作パネル28が設けられており、この操作パネル28には、図示はしないが表示器および各種の操作スイッチが設けられている。また、操作パネル28の裏側には、マイクロコンピュータを主体とする制御装置29が設けられている。制御装置29は、操作パネル28の操作スイッチの操作、および予め備えた制御プログラムに基づいて、モータ12、給水弁21、排水弁などを制御し、洗い、すすぎ、脱水の洗濯運転を実行する。
ここで、前記モータ12におけるステータ13について、図2から図5も参照して説明する。ステータ13は、ステータコア31と、ステータコイル32(図1参照)を備えている。ステータコア31は、鉄心33と、磁性粉固化部34を備えている。このうち、鉄心33は、磁性体製の鋼板を複数枚積層して構成された積層鋼板により構成されている。鉄心33は、図2に示すように、円環状をなすヨーク形成部33Aと、このヨーク形成部33Aから径方向外側に放射状に突出するように設けられた複数本のティース形成部33Bとを一体に有している。磁性粉固化部34は、図3および図4に示すように、鉄心33を外側から覆うように型成形により設けられたもので、磁性粉を型成形により加圧し、焼結させて固化させて製造される。磁性粉固化部34は、鉄心33のヨーク形成部33Aを覆うヨーク形成部34Aと、鉄心33のティース形成部33Bを覆うティース形成部34Bとを備えている。磁性粉固化部34におけるティース形成部33Bの先端部は、基端部よりも周方向の長さが大きく形成されている。
磁性粉固化部34には、各ティース形成部34Bにおける径方向のほぼ中央部で、かつ軸方向(図3において矢印A方向)の上下両端部に穴部37が形成されている。穴部37の先端部は、鉄心33の外面まで達している。磁性粉固化部34のティース形成部34Bに穴部37を形成することで、鉄心33の外面の一部を露出させた露出部38を形成している。この場合、露出部38は、各ティース形成部34Bにおいて軸方向の両端部に2箇所ずつ設けられている。したがって、ステータコア31には、露出部38が複数箇所に設けられている。また、磁性粉固化部34において、各ティース形成部34Bの先端部に対応する部分の軸方向(矢印A方向)の両端部には、軸方向に突出する凸部39が設けられている。
図4には、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を設けるための型構造が示されている。成形型としては、下型40と上型41を備えている。下型40と上型41には、磁性粉固化部34を形成するためのキャビティ42が形成されている。上型41には、磁性粉をキャビティ42内に注入するための注入口43が設けられている。また、下型40と上型41には、上下方向へ移動可能なプレス部44,45が設けられている。さらに、各プレス部44,45には、前記穴部37を形成する部分に固定部46,47が設けられている。プレス部44,45と固定部46,47は、相対的に上下方向への移動が可能となっている。
鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設ける場合には、まず各固定部46,47の先端部を鉄心33の外面に当接させることで鉄心33の位置決めをする。そして、下型40と上型41とを合わせて型締めし、この状態で注入口43から磁性粉をキャビティ42内に注入する。そして、プレス部44,45を、磁性粉を加圧する方向に移動させ(矢印P参照)、これらプレス部44,45により磁性粉を加圧して固化させる。これにより、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設けることができる。
図2および図3に示すように、ステータコア31の外面には、合成樹脂製の被覆材50が設けられている。この被覆材50は、電気絶縁性を有している。被覆材50は、磁性粉固化部34の外面のうち、ロータ14と対向する面34aには設けられておらず、その面34aでは磁性粉固化部34が露出している。また、磁性粉固化部34の外面のうち、前記凸部39の上下両面の先端部側の一部にも被覆材50が設けられておらず、そこに第2露出部51が形成されている。第2露出部51では、磁性粉固化部34の外面が露出している。被覆材50は、磁性粉固化部34における穴部37にもここを埋めるように設けられている。
図5には、ステータコア31の外面に被覆材50を設けるための型構造が示されている。成形型としては、下型52と上型53を備えている。下型52と上型53には、被覆材50を形成するためのキャビティ54が形成されている。また、下型52と上型53には、前記第2露出部51を形成するための固定部55が設けられている。上型53には、図示はしないが成形用の樹脂を注入するための注入口が設けられている。
ステータコア31の外面に被覆材50を型成形により設ける場合には、下型52の固定部55と上型53の固定部55を、ステータコア31の第2露出部51に当接させることでステータコア31の位置決めをするとともに、下型52と上型53を型締めする。この状態で、図示しない注入口から樹脂をキャビティ54内に注入し、固化させる。
これにより、ステータコア31の外面に被覆材50を型成形により設けることができる。またこれにより、ステータコア31を形成することができる。前記ステータコイル32は、ステータコア31において磁性粉固化部34のティース形成部34Bの周りに、被覆材50を介して巻装される。
ここで、図3において、ステータコア31にあって前記ロータ14と対向する側である磁性粉固化部34のティース形成部34Bの先端部の軸方向の高さ寸法H1は、ステータコイル32が巻装される部分であるティース形成部34Bの軸方向の高さ寸法H2よりも大きく設定されている(H1>H2)。
上記した実施形態によれば次のような作用効果を得ることができる。
まず、モータ12のステータ13におけるステータコア31は、積層鋼板で形成された鉄心33と、この鉄心33を覆うように型成形により設けられ磁性粉を加圧固化させた磁性粉固化部34と、を備える構成とした。これによれば、型成形により設けられる磁性粉固化部34は、三次元的な形状の自由度が増える。この場合、磁性粉固化部34のティース形成部34Bの先端部に、軸方向に突出する凸部39を設けていて、ティース高さを部分的に変えているが、このような形状を比較的容易に製造することができる。また、ステータコア31において、中心部は積層鋼板からなる鉄心33により形成しているので、ステータコア31全体を磁性粉固化部34で構成する場合に比べて透磁率が高く、鉄損を抑えることができる。よって、磁性粉固化部34で形成されるコアの三次元形状の製造のし易さと、鉄心33で形成されるコアの高透磁率特性を併せ持つステータコア31の提供が可能になる。
ここで、一般的な積層鋼板により形成されるステータコアは、ロータに対向するティースの先端部と、ステータコイルが巻装されるティース部の軸方向高さが同じとなる。このため、ロータ側の永久磁石の軸方向高さを大きくして多くの磁束を得ようと、ステータコアにあってロータに対向する側の高さを大きくすると、ステータコイルを巻装するティース部部分の高さも大きくなってしまい、その周りに巻装されるステータコイルのコイル長が長くなり、銅損が増加するという不具合がある。
この点、本実施形態においては、ステータコア31において、ロータ14と対向する側のティース形成部34Bの先端部の軸方向の高さ寸法H1を、ステータコイル32が巻装されるティース形成部34B部分の軸方向の高さ寸法H2よりも大きく設定している。また、ロータ14側のロータコア19および永久磁石20の軸方向の高さ寸法は、ステータコア31にあってロータ14と対向する側のティース形成部34Bの先端部の軸方向の高さ寸法H1とほぼ同一に設定している。これによれば、ステータコア31において、ステータコイル32が巻装されるティース形成部34B部分より、ロータ14と対向する側のティース形成部34Bの先端部の軸方向の高さ寸法H1を高くすることで、ステータコイル32の巻き線長さを減らして銅損を低減しつつ、多くの磁束を得ることが可能となる。
また、ステータコア31において、鉄心33の一部を露出させた露出部38を設けているので、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設ける際に、その露出部38を用いて鉄心33の位置決めをすることで、磁性粉固化部34を良好に成形することが可能となり、ひいてはステータコア31を良好に製造することが可能となる。ステータコア31において、前記露出部38が複数箇所に設けられていることで、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設ける際の鉄心33の位置決めが一層確実にでき、磁性粉固化部34を一層良好に成形することが可能となる。
ステータコア31の外面を、型成形により設けられた合成樹脂製の被覆材50により覆う構成とした。磁性粉固化部34の表面は粗く、寸法精度が劣ることになるが、ステータコア31の外面を被覆材50で覆う構成とすることで、磁性粉固化部34の表面粗さをカバーすることが可能になるとともに、寸法精度の向上を期待することができる。また、ステータコイル32を巻装する部分にも、電気絶縁性を有する被覆材50を設けているので、ステータコイル32用のボビンを不要にできる利点もある。
上記した実施形態においては、磁性粉固化部34にあって露出部38を形成する穴部37に被覆材50が充填された形態としているが、その穴部37内に被覆材50を設けないようにしてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態について図6を参照して説明する。この第2実施形態は、次の点を特徴としている。ステータコア31にいて、各露出部38における鉄心33には、周辺と段差を形成した段差部57が形成されている。段差部57は、この場合凹部によって形成されている。露出部38に段差部57を設けることで、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設ける際に、鉄心33の三次元方向の位置決めが可能になり、位置決め精度を一層向上させることができる。段差部57が複数あることで、鉄心33の位置決め精度を一層向上させることができる。段差部57としては、凹部に代えて凸部とすることもできる。
(第3実施形態)
第3実施形態について図7を参照して説明する。この第3実施形態は、次の点を特徴としている。鉄心33において、各ティース形成部33Bの先端部に、外周部側が開口した切欠き部58を形成している。切欠き部58は、軸方向から見てほぼ台形状で、いわゆるあり溝形状となっていて、外周部側の開口部よりも底部側の寸法が大きく形成されている。そして、鉄心33を覆う磁性粉固化部34は、その切欠き部58内にも充填されている。これにより、鉄心33と磁性粉固化部34はその切欠き部58部分で強固に連結されるようになり、鉄心33と磁性粉固化部34の結合力を向上させることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について図8を参照して説明する。この第4実施形態は、次の点を特徴としている。図8には、ステータコアを周方向に分割した分割コア59の一つが示されている。分割コア59において、鉄心33のヨーク形成部33Aには、周方向の一端部にあり溝状の切欠き部60が形成され、他端部にその切欠き部60に対応した台形状の凸部61が形成されている。一つの分割コア59の凸部61を、隣の分割コア59の切欠き部60に嵌合させることを繰り返し、分割コア59を複数個組み合わせることで、環状のステータコアが形成される。
このような実施形態においては、分割コア59を形成する鉄心33の鋼板を打ち抜く際の材料の歩留まりが良く、鉄心材料を効率良く製造することが可能となる。
(第5実施形態)
第5実施形態について図9を参照して説明する。この第5実施形態は、次の点を特徴としている。図9では、被覆材50を設ける前のステータコア31が示されている。磁性粉固化部34の外面に、露出部38を基準として平坦な切削面63を形成している。この場合、切削面63は、磁性粉固化部34の上下両面に形成している。切削面63は、露出部38を基準とすることで、切削時の寸法精度を向上できる。切削面63を形成することで、ステータコア31の寸法精度の向上を図ることが可能となる。切削面63を形成した後、被覆材50が設けられる。
(第6実施形態)
第6実施形態について図10を参照して説明する。この第6実施形態は、次の点を特徴としている。ステータコア31における磁性粉固化部34の磁気配向方向B1を、ティース形成部34Bに巻装されたステータコイル32に電流を流したときに発生する磁束の方向B2とほぼ同方向となるようにしている。これにより、磁性粉固化部34の磁気抵抗を低減できて、モータとしての効率を一層向上させることが可能となる。
(第7実施形態)
第7実施形態について図11を参照して説明する。この第7実施形態は、次の点を特徴としている。ステータコア31において、磁性粉固化部34のヨーク形成部34Aは、径方向中心側の寸法が大きく設定されている。そのヨーク形成部34Aの軸方向の上下両面を切削して切削面63を形成していて、この切削面63を、製品である洗濯機の軸受ハウジング15に、固定手段であるボルト64により固定している。したがって、ステータコア31ひいてはステータ13は、切削面63を製品への取付面に用いている。これによれば、ステータコア31の基準面となる切削面63を、製品の軸受ハウジング15に当接させることで、ステータ13と軸受ハウジング15との取付精度が向上し、ひいてはステータ13とロータ14の間のギャップの最小化による効率改善や、効率向上による小型化が可能となる。
(第8実施形態)
第8実施形態について図12を参照して説明する。この第8実施形態は、次の点を特徴としている。ステータコア31における磁性粉固化部34のティース形成部34Bの外面において、4箇所の角部を曲面状に形成してカット部65としている。磁性粉固化部34の周りは被覆材50で覆われている。ティース形成部34Bの4箇所の角部をカット部65とすることで、4箇所の角部を角部のままとした場合に比べて、ティース形成部34Bの周りに巻装されるステータコイル32の巻き線長さを短くすることができ、その分、銅損を低減することが可能になる。カット部65としては、曲面状に形成することに代えて、平面状の斜面とすることもできる。
(第9実施形態)
第9実施形態について図13を参照して説明する。この第9実施形態は、次の点を特徴としている。図13は、図4と同様に、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を設けるための型構造が示されている。この型構造において、鉄心33の反ロータ側(図13において右側)に、露出部形成部70が設けられている。この露出部形成部70は、鉄心33の反ロータ側において軸方向(上下方向)の中央部に位置し、水平方向への移動が可能となっている。
この構成において、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設ける場合には、まず各固定部46,47の先端部を鉄心33の外面に当接させることで鉄心33の位置決めをする。また、露出部形成部70の先端部を、鉄心33の反ロータ側の側面に当接させる。そして、下型40と上型41とを合わせて型締めし、この状態で注入口43から磁性粉をキャビティ42内に注入する。そして、プレス部44,45を、磁性粉を加圧する方向に移動させ(矢印P参照)、これらプレス部44,45により磁性粉を加圧して固化させる。これにより、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設けることができる。
この場合、鉄心33の上下両面には、固定部46,47により、当該鉄心33の外面が露出する露出部38が形成される。また、鉄心33の反ロータ側の側面には、露出部形成部70により、当該鉄心33の外面が露出する露出部71が形成される。これにより、本実施形態においては、ステータコア31において、鉄心33の外面が露出する露出部38,71が、軸方向と径方向の2軸方向に設けることができる。なお、被覆材50は、必要に応じて設ければよい。
(第10実施形態)
第10実施形態について図14を参照して説明する。この第10実施形態は、次の点を特徴としている。図14は、図13と同様に、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を設けるための型構造が示されている。この型構造において、下型40および上型41には、反ロータ側(図14において右側)に露出部形成部40A,41Aが設けられていて、これら露出部形成部40A,41Aの先端部が鉄心33の上下両面に当接している。下型40および上型41の反ロータ側には、軸方向(図14において上下方向)に延びる固定型73が設けられていて、この固定型73は、鉄心33の反ロータ側の側面に当接している。この場合、下型40と上型41との間に設けられた磁性粉固化部34形成用のキャビティ74は、鉄心33の径方向においてロータ側のほぼ半分(図14において左側半分)となっている。
この構成において、鉄心33の周りに磁性粉固化部34を型成形により設ける場合には、下型40の露出部形成部40A上に鉄心33を載置するとともに、鉄心33の反ロータ側の側面を固定形73に当接させることで鉄心33の位置決めをする。そして、下型40と上型41とを合わせて型締めし、上型41の露出部形成部41Aを鉄心33の上面に当接させる。この状態で注入口43から磁性粉をキャビティ74内に注入する。そして、プレス部44,45を、磁性粉を加圧する方向に移動させ(矢印P参照)、これらプレス部44,45により磁性粉を加圧して固化させる。これにより、鉄心33のロータ側の周りに磁性粉固化部34を型成形により設けることができる。
この場合、鉄心33の反ロータ側の上下両面には、露出部形成部40A,41Aにより、当該鉄心33の外面が露出する露出部75が形成される。また、鉄心33の反ロータ側の側面には、固定型73により、当該鉄心33の外面が露出する露出部76が形成される。これにより、本実施形態においても、ステータコア31において、鉄心33の外面が露出する露出部75,76が、軸方向と径方向の2軸方向に設けることができる。なお、この場合も、被覆材50は必要に応じて設ければよい。
(その他の実施形態)
ステータコア31にあって、鉄心33は、鋼板を積層した積層鋼板に代えて、磁性体である例えば鋼鉄の塊で構成することも可能である。
合成樹脂製の被覆材50は、必要に応じて設ければよい。
モータとしては、アウターロータ型に限られず、インナーロータ型にも適用できる。
以上説明したように本実施形態のモータのステータによれば、ステータコアは、磁性体で形成された鉄心と、この鉄心を覆うように型成形された磁性粉固化部と、を備える構成とした。これによれば、磁性粉固化部で形成されるコアの三次元形状の製造のし易さと、鉄心で形成されるコアの高透磁率特性を併せ持つステータコアの提供が可能になる。また、ステータコアにおいて、鉄心の一部を露出させた露出部を設けているので、鉄心の周りに磁性粉固化部を型成形により設ける際に、その露出部を用いて鉄心の位置決めをすることで、磁性粉固化部を良好に成形することが可能となり、ひいてはステータコアを良好に製造することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯機、8はドラム(回転槽)、12はモータ(駆動手段)、13はステータ、14はロータ、31はステータコア、32はステータコイル、33は鉄心、33Aはヨーク形成部、33Bはティース形成部、34は磁性粉固化部、34Aはヨーク形成部、34Bはティース形成部、37は穴部、38は露出部、39は凸部、50は被覆材、57は段差部、58は切欠き部、59は分割コア、63は切削面、65はカット部、71は露出部、75,76は露出部を示す。

Claims (14)

  1. 磁性体で形成された鉄心と、この鉄心を覆うように型成形により設けられ磁性粉を加圧固化させた磁性粉固化部と、を有するステータコアを備え、前記ステータコアは、ステータコイルが巻装されるティース形成部を有し、前記ティース形成部のうち前記ステータコイルが巻装される部分には、前記鉄心の一部を露出させた露出部が設けられていることを特徴とするモータのステータ。
  2. 前記ステータコアにあってロータと対向する側の端部の軸方向の高さ寸法が、ステータコイルが巻装される部分の軸方向の高さ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1記載のモータのステータ。
  3. 前記ステータコアには、前記鉄心の一部を露出させた露出部が複数あることを特徴とする請求項1または2記載のモータのステータ。
  4. 前記露出部において露出した前記鉄心には、周辺と段差を形成した段差部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のモータのステータ。
  5. 前記段差部は複数箇所に存していることを特徴とする請求項4記載のモータのステータ。
  6. 前記ステータコアの外面を、型成形により設けられた合成樹脂製の被覆材により覆う構成としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のモータのステータ。
  7. 前記鉄心に切欠き部を形成し、前記磁性粉固化部を前記切欠き部内に充填させたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のモータのステータ。
  8. 前記ステータコアは、複数の分割コアを組み合わせて構成したことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のモータのステータ。
  9. 前記ステータコアは、前記露出部を基準として前記磁性粉固化部の外面を切削したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のモータのステータ。
  10. 前記ステータコアは、前記露出部を基準として前記磁性粉固化部の外面の複数面を切削したことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のモータのステータ。
  11. 前記ステータコアにあって前記切削した面を、製品への取付面に用いることを特徴とする請求項9または10に記載のモータのステータ。
  12. 前記磁性粉固化部の磁気配向方向を、前記ステータコアに巻装したステータコイルに電流を流したときに発生する磁束の方向とほぼ同方向となるようにしたことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のモータのステータ。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のモータのステータと、
    このステータに対して回転可能に設けられたロータと、を備えたことを特徴とするモータ。
  14. 洗濯物が収容される回転槽と、
    この回転槽を回転させる駆動手段と、を備え、
    前記駆動手段に請求項13のモータを用いることを特徴とする洗濯機。
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