JP6229835B2 - 移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、移植穴用の作孔具を昇降動作可能に備える移植機に関するものである。
玉ねぎなど葉茎菜類の苗を植付ける移植機は、特許文献1の例のごとく、円筒部材の下端を開閉可能な鳥のくちばし形状とした植付部を昇降動作可能に備え、その昇降範囲の上端で野菜苗を受け、下降端で圃場の畝面に突入するとともに植付部を開き、この突入穴に野菜苗を残留して上昇しつつ閉じる動作を繰返す。
一方、タバコ苗の植付けにあっては、特許文献2の例のごとく、昇降動作可能な作孔具と、苗の案内シュータとを備え、回転する作孔具によって比較的深い移植穴を形成した上で、この穴に案内シュータから苗を投入することにより、特定種類の苗移植を可能としている。
特開2009−284858号公報 中国実用新案公告201860571号公報
しかしながら、上記移植穴は、作孔具の上昇とともに、作孔された穴の周縁が崩れることがあり、苗の植付け姿勢の乱れや、植付け深さの不足を招くこととなる。
また、畝面を覆ったマルチフィルムの上から作孔植付けする場合に、作孔具に泥土等が付着すると、その上昇とともにマルチフィルムが持ち上げられてマルチフィルムの乱れを招くという問題があった。
本発明は、タバコ苗等の特定種類の苗移植に対応して比較的深い移植穴を確実に形成することができ、さらには、畝面を覆ったマルチフィルムに影響することなく苗等の植付けを可能とする移植機を提供することにある。
請求項1に係る発明は、圃場走行可能に構成した機体に植付部(19)を支持して圃場走行とともに移植穴を形成しつつ同移植穴に移植物を投入する移植機において、上記植付部(19)は、畝面(U)に突入して穴開け可能に昇降支持した作孔具(51)と、所定位置に移植物を投下する投下具(52)とからなり、上記作孔具(51)は、円錐頂点(T)を下端とする突入部(51a)とその上側に上記突入部(51a)の側面よりも急傾斜の側面を有する胴部(51b)とから構成するとともに、上記作孔具(51)をその中心軸線周りに回転駆動可能に支持し、さらに、前記作孔具(51)は、前記突入部(51a)を前記胴部(51b)と別体に支持するとともに、この胴部(51b)のみをその中心軸線周りに回転駆動する構成としたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1に係る発明の構成において、前記作孔具(51)は、畝面(U)に突入する作孔工程で畝面(U)に当接して畝面(U)に弾発力を作用する押圧部材(55,56a)をその外周に沿って備えることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の構成において、前記作孔具(51)は、前記胴部(51b)の外周面に凹凸(57,72a,81a)を形成したことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の構成において、前記作孔具(51)は、前記胴部(51b)の側面(72a)を拡径展開可能に構成したことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の構成において、前記作孔具(51)は、相対的な伝動位置を可変に回転伝動する自在伝動機構(53a,54a)を備えてなることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の構成において、前記作孔具(51)の昇降動作は、側面視でループ状の作動軌跡をなすことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の構成において、前記投下具(52)は、所定の投出位置まで移植物を傾斜案内する案内管(61a,61b)によって構成し、その下端を位置調節可能に支持してなることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項7に係る発明の構成において、前記案内管(61a,61b)の下端には、管路をその片側に狭めるように傾斜するシャッタ(64)を開閉可能に備えることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項または請求項に係る発明の構成において、前記案内管(61a,61b)は、前後方向に傾斜支持した上部案内管(61a)と、この上部案内管(61a)の下端側の直列位置の下側に中心軸線をずらして前後に回動可能に軸支した下部案内管(61b)とによって構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明により、作孔具(51)は、突入部(51a)と胴部(51b)とからなる複合円錐体を回転駆動しつつ昇降可能に構成したことから、下降工程において、突入部(51a)の下端の円錐頂点(T)から効率よく土中に突入することができ、さらに、突入部(51a)の上部に前記突入部(51a)の側面よりも急傾斜の側面を有する胴部(51b)の側面の回転によって移植穴の開口端に続く壁面を固めることができるので、壁面の崩れが抑えられて移植物を安定して移植穴に収容することができる。
加えて、作孔具(51)は、別体支持した突入部(51a)に対して、胴部(51b)のみをその中心軸線について回転駆動する構成としたことから、突入部(51a)が土中に突入する際の回転抵抗が抑えられるので、胴部(51b)のみの回転によって移植穴の開口側壁面を効率よく固めることができる。
請求項に係る発明により、請求項1に係る発明の効果に加え、畝面(U)に突入する作孔工程で畝面(U)に当接して弾発力を作用する押圧部材(55,56a)を作孔具(51)の外周に沿って備えることにより、作孔具(51)が畝面(U)に突入するとともに、押圧部材(55,56a)が作孔具(51)の周りの畝面(U)を弾発的に鎮圧して移植穴の肩口を固めることから、移植穴の開口部の崩れを防止することができる。
請求項に係る発明により、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、作孔具(51)の胴部(51b)の外周面に凹凸(57,72a,81a)を形成したことから、胴部(51b)外周面への土の付着を防止できるとともに、移植穴の上部壁面をきれいに固めることができる。
請求項に係る発明により、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の効果に加え、作孔具(51)の胴部(51b)の側面(72a)を拡径展開可能に構成したことから、作孔具(51)の下降時に胴部(51b)の側面(72a)が例えば遠心力等によって拡径展開することにより、移植穴の側面を効果的に押し固めることができ、また、例えば開閉カムや外周移動リング等による外径制御によって縮径収納することにより、押し固めた移植穴の壁面を損なうことなく、作孔具(51)を上昇することができる。
請求項に係る発明により、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の効果に加え、前記作孔具(51)に相対的な伝動位置を可変に回転伝動する自在伝動機構(53a,54a)を備えたことから、上下動する作孔具(51)は、自在伝動機構(53a,54a)により、複雑な機構を要することなく昇降と伝動が可能となることから、コストダウンを図ることができる。
請求項に係る発明により、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の効果に加え、側面視でループ状の作動軌跡で作孔具(51)が昇降動作することから、走行速度との対応により、所望の大きさの移植穴を形成できる。
請求項に係る発明により、請求項1から請求項のいずれかに係る発明の効果に加え、案内管(61a,61b)の下端位置を調節することにより、移植物を的確に移植穴に供給することができる。
請求項に係る発明により、請求項7に係る発明の効果に加え、シャッタ(64)を閉じることにより、案内管(61a,61b)の下端の畝面に近い位置で移植物が管路の片側位置に規制されて案内保持されることから、例えばケーブル等によるシャッタ(64)の開閉制御により、所定のタイミングで移植物を的確に移植穴に投下供給することができる。
請求項に係る発明により、請求項または請求項に係る発明の効果に加え、傾斜する上部案内管(61a)の直列位置の下側に中心軸線をずらして前後に回動可能に下部案内管(61b)を連結したことから、下部案内管(61b)の回動によって連結部の隙間が小さい屈曲案内路が形成されるので、下部案内管(61b)の回動範囲にわたって上部案内管(61a)と下部案内管(61b)との隙間を小さく設定でき、この屈曲案内路による所定の投下位置まで移植物の姿勢を乱すことなく安定して落下案内することができる。
タバコ苗移植機の側面図 タバコ苗移植機の平面図 (a)苗供給部を下から見た底面図、(b)苗供給部の一部透視上面図 苗供給部の取り付け構造を説明する側断面図 植付装置の左前方から見た斜視図 植付装置の右後方から見た斜視図 植付装置の側面図 (a)〜(d)植付動作中の各位置における植付装置の側面図 作穴体上下動機構部分の側面図 (a)作穴リフトアーム部分の平面図、(b)ストッパー部分の平面図、(c)作穴体部分の平面図 回転伝動系の一例についての構成図 作孔具の別の回転伝動例の構成図 作孔具の別の構成例による作孔時の断面図 作孔具に鎮圧部材を設けた構成例の作用状態を右半に併記した断面図 作孔具に鎮圧部材を設けた別の構成例の作用状態を右半に併記した断面図 泥土付着対策を施した作孔具の構成例の側面図 可動型案内管の直列状態(a)と屈曲状態(b)の要部拡大図 下部案内管の下端部側面図 拡径式の作孔具の作動状態を右半に併記した平面図(a)および内部構成側面図(b) 拡径式の作孔具の下降時(a)および上昇時(b)の作動側面図 井戸植用の作孔具の側面図(a)およびそのB−B線断面図(b) 植付装置の駆動部の平面図(a)および側面図(b)
以下、図面に基づき、タバコ苗移植機の基本的な構成について説明した後、図11以降において本発明にかかる特徴について説明する。
図1は、一般的な実施の形態の移植機の一例としてタバコ苗を移植するタバコ苗移植機10を示す側面図であり、図2は、タバコ苗移植機10の平面図である。なお、本願の図面では、特に記載のない限り、紙面に向かって左側がタバコ苗移植機10の前方であり、前方を向いて前後左右と表現する。
図1に示す通り、このタバコ苗移植機10は、前部に原動機となるエンジン11および主伝動ケース12と、走行車輪(走行部)としての左右一対の前輪13および後輪14と、後部に植付装置19、苗等の移植対象物の供給部となる供給部31、鎮圧輪15および操縦ハンドル(ハンドル)16とを備えて構成されている。なお、後輪14は、走行推進体である。
このタバコ苗移植機10は、走行機体が圃場内の畝Uを跨ぐべく、前輪13および後輪14が畝間を走行し、畝Uの上面の左右幅方向における中央位置に植付装置19により苗株を植え付けていく構成となっている。
また、図2に示す通り、主伝動ケース12の左右端には該主伝動ケース12に対して回動可能な走行エクステンションケース40を左右それぞれ設け、左右の走行エクステンションケース40のそれぞれの端部に走行伝動ケース20を取り付けている。したがって、エンジン11から入力される主伝動ケース12内の動力を走行伝動ケース20内に伝動する構成となっている。
走行伝動ケース20の回動先端部の左右外側には、走行車輪である左右一対の後輪14をそれぞれ取り付け、この左右一対の後輪14の駆動により機体が走行する構成となっている。したがって、主伝動ケース12は、走行車輪としての後輪14に伝動する伝動装置となっている。
一方、エンジン載置台190の下部には左右方向に延びる前輪支持フレーム41を前後方向のローリング軸18(図1参照)回りに回動可能に設け、この前輪支持フレーム41の左右両端部に前輪13を取り付けた構成としている。
また、図2に示す通り、主伝動ケース12の後端には左右方向に延びる後フレーム21を固着して設け、後フレーム21の後端面の右端部には、機体の右寄りの位置で前後方向に延びる主フレーム22を設けている。主フレーム22の後端部には操縦ハンドル16を設け、この操縦ハンドル16が主フレーム22および後フレーム21を介して主伝動ケース12に支持された構成となっている。後フレーム21の左右一方寄り(右寄り)の位置の上面には、植付伝動ケース26の前下端部を載せて該植付伝動ケース26を固着して設けている。
また、主伝動ケース12の後部で左右方向の中央には、昇降装置となる油圧昇降シリンダ23を設けている。この油圧昇降シリンダ23は、主伝動ケース12に取り付けられた昇降切替部となる油圧切替バルブ部24(図1参照)に固着して設けられ、主伝動ケース12に取り付けられた油圧ポンプからの油路を油圧切替バルブ部24で切り替えることにより作動する。
また、油圧昇降シリンダ23のシリンダロッドの後端には左右に延びる横杆43を設け、この横杆43の左右端部にそれぞれロッドとなる左側後輪昇降ロッド44および右側後輪昇降ロッド45を連結し、左側後輪昇降ロッド44および右側後輪昇降ロッド45の他端をそれぞれの走行エクステンションケース40に取り付けられた上側アーム40aに枢着して、横杆43と走行エクステンションケース40とが連結された構成となっている。
したがって、油圧昇降シリンダ23の伸縮により横杆43、左側後輪昇降ロッド44および右側後輪昇降ロッド45を介して主伝動ケース12の左右の出力軸回りに走行伝動ケース20を回動し、該走行伝動ケース20の回動により後輪14が上下して走行機体が昇降する構成となっている。なお、油圧昇降シリンダ23のシリンダロッド、横杆43、左側後輪昇降ロッド44および右側後輪昇降ロッド45は、シリンダロッドの進出位置によっては、機体側面視で後述する昇降機構29の下方に位置する構成となっており、スペースを有効利用して機体のコンパクト化を図っている。
また、機体中央部の下方位置で植付装置19の植付具28が苗株を畝Uに植え付ける位置の直前の位置には、周知の畝U上面に接当して畝U上面の高さを検出する接地体となる左側接地位置検出体36および右側接地位置検出体37が設けられており、左側接地位置検出体36および右側接地位置検出体37の畝U検出により油圧切替バルブ部24に備えられた昇降制御用切替バルブを介して油圧昇降シリンダ23を作動させて左右後輪14を昇降制御して、走行機体を畝Uに対する所定の高さに制御して植付具28が苗株を畝Uに植え付ける深さが一定になる構成としている。
また、左側後輪昇降ロッド44が伸縮するべく該左側後輪昇降ロッド44の中途部に油圧ポンプからの油圧により作動する左右傾斜用油圧シリンダ25を設けており、該左右傾斜用油圧シリンダ25の伸縮により右側の後輪14の上下位置に対して左側の後輪14を上下させて、畝Uの谷部の凹凸に関係なく走行機体を所望の左右傾斜姿勢に制御する構成となっている。
なお、主伝動ケース12の右側には振り子式の左右傾斜センサー42が設けられて、この左右傾斜センサー42の検出により油圧切替バルブ部24に備えられた左右傾斜用切替バルブを介して左右傾斜用油圧シリンダ25を作動させ、走行機体を所望の左右傾斜姿勢に制御する構成となっている。
基本構成例としての植付装置19は、苗株を1個ずつ圃場の畝に植え付けるべく、主伝動ケース12内からの動力が主伝動ケース12の後側に設けた植付伝動ケース26と、その植付伝動ケース26に取り付けられた植付装置駆動ケース27を介して伝達され作動する構成となっている。
植付装置19は、先端が尖ったカップ状の植付具28と該植付具28を昇降させるべく作動する昇降機構29とで構成される。植付具28の先端は、植付具28の昇降動作によって、前側で下降し後側で上昇するとともに、前後方向の幅が上部よりも下部の方が大きい形状の軌跡(静軌跡:機体の走行が停止していると仮定したときの作動軌跡)17を描いて図中の矢印方向に繰り返し作動する。
また、植付具28によって苗株を植え付ける際に、植え付けた苗株の周囲に浅い凹み状の穴を圃場に形成する作穴体110を備えている。作穴体110を一端に支持する作穴支持フレーム111が、作穴体110が上下に移動するべく、他端が主フレーム22に回動自在に取り付けられている。これらの作穴体110及び作穴支持フレーム111を備えて作穴装置が構成されている。
また、作穴支持フレーム111の途中部分には、作穴体ロッド112が連結されており、作穴体ロッド112が上下に移動することにより、作穴支持フレーム111が上下動され、作穴体110の上下動が制御される構成となっている。
(供給部)
図3(a)は、供給部31を下から見た底面図であり、図3(b)は、供給部31を上から見た一部透視上面図である。
図4は、供給部31の取り付け構造を説明する側断面図であり、供給回転台32の回転中心を通る断面を示している。
図2に示す通り、供給部31は、回転台駆動ケース38からの動力が回転力伝達部材77によって伝達され、作動する。
供給部31は、植付装置19の上方に設けられた、上端と下端に開口を有する供給カップ33を8つ貫通させてループ状に固定配置した回転可能な供給回転台32と、略C字型の供給カップ開閉ガイド35と、供給回転台32を反時計回りに回転させる回転駆動機構78等を備えている。
供給回転台32は、図4に示す通り、外周縁部が下方に曲げられた盆状部材であって、その円形平面部の外周寄りに等間隔に開けられた8つの孔に、両端が開放された略筒状の供給カップ33がそれぞれ貫通固定されている。また、供給回転台32の中央部には、回転駆動機構78からの回転力により供給回転台32を反時計回りに回転させる回転軸が固定配置されている。
回転駆動機構78は、機体に固定された支柱39に固定されるとともに、補助プレート79に固定されている。補助プレート79は、主フレーム22に固定された補助プレート支持板132を介して主フレーム22に固定されている。
そして、図3(a)に示す通り、各供給カップ33の底部には、上下方向に可動する開閉蓋34が、それぞれ1つずつ設けられている。
また、図3(a)に示す通り、各供給カップ33の下方には、供給回転台32の矢印A方向への回転により供給カップ33が、植付具28の上方の位置である所定位置Pに来たときにのみ供給カップ33の底部の開閉蓋34が開くべく、環状の一部を切り欠いた略C字型の供給カップ開閉ガイド35が、支柱39に固定されている。なお、供給カップ開閉ガイド35は、前記所定位置P以外の位置で、開閉蓋34を下側から接触して支えて開閉蓋34が開くのを規制する。
本実施の形態のタバコ苗移植機10は、その機体の走行と共に歩行する作業者が、予備苗載置台30にある苗株を1つずつ手で掴んで、機体の走行にあわせて矢印A方向に回転している供給カップ33に、それぞれ入れていく。
供給カップ33の開閉蓋34が、前記所定位置Pで開くと、供給カップ33内の苗株が下方の植付具28に供給される。植付具28は、図1に示す作動の軌跡17の下死点に来た時に土中に所定深さまで突入するとともに鳥の嘴の如く左右に開いて、内部に保持されていた苗株を落下して植え付ける。
(植付装置)
次に、植付装置19の基本構成例について、詳細な構成および動作について説明する。
図5および図6に、それぞれ植付装置19の、左前方から見た斜視図および右後方から見た斜視図を示す。また、図7に、植付装置19の側面図を示す。
植付装置19は、図5〜図7に示す通り、上部に形成した開口から苗株を受けて左右に開閉可能な先端が尖ったカップ状の植付具28と、この植付具28を昇降駆動する、植付装置駆動ケース27に設けられた昇降機構29とから構成される。
なお、植付具28は、先端が尖ったカップ状の下部が閉じた状態で内部に苗株を保持して、植付け軌跡17の最下端で左右に開いて畝内で苗株を植付ける基本的な構成である。供給回転台32から落下してくる苗株が確実に植付具28内に入るべく、植付具28上部には、苗ガイド108が取り付けられている。
本実施の形態の昇降機構29は、植付装置駆動ケース27の左側において、上端が揺動カム駆動軸88に回動自在に枢支され、下端が下前軸91にて回動自在に連結支持板94に連結された前揺動アーム80と、植付装置駆動ケース27を基準に回動自在な回動支点軸となる上後軸90に上端が固定され、下端が下後軸93にて回動自在に連結支持板94に連結されて、前揺動アーム80と前後に平行に設けられた左後揺動アーム81を備える。また、上後軸90は、他端が植付装置駆動ケース27の右側へ突出しており、植付装置駆動ケース27の右側において、右後揺動アーム99の上端が固定されている。なお、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99は、前後方向へ揺動する第1揺動リンク(前後揺動リンク)となる。また、下後軸93及び連結支持板94が、前後揺動リンクの揺動先端側を連結した連結部となる。
植付装置駆動ケース27は、植付伝動ケース26から出力される動力を伝達し、左側に突出して設けた揺動カム駆動軸88、および植付装置駆動ケース27を貫通して左右両側に突出して設けた上下揺動用駆動軸(駆動軸)となるクランクアーム駆動軸89を駆動する。
また、連結支持板94の上軸92と下後軸93に前端がそれぞれ回動自在に枢支され、後端がそれぞれ植付具28の回動上軸95と回動下軸96に回動自在に連結された平行な上アーム82および左アーム83を備える。植付装置駆動ケース27の右側には、右後揺動アーム99の下端部分に前端が回動自在に枢支され、後端が植付具28の右側に回動自在に連結された右アーム97を備える。なお、上アーム82、左アーム83および右アーム97は、上下方向へ揺動する第2揺動リンク(上下揺動リンク)となる。
右アーム97は、左アーム83と平行に配置され、左アーム83および右アーム97に両端がそれぞれ回動自在に枢支された左右連結棒98によって、左アーム83と連結されている。
植付装置駆動ケース27から右側に突出して設けたクランクアーム駆動軸89に基部が固着されて回転するクランクアーム85と、クランクアーム85の先端に設けた回動連結軸106に回動自在に一端が枢支され、他端が左右連結棒98の途中部分に連結された連結アーム86を備える。左右連結棒98は、連結アーム86に対して回動自在に連結されている。なお、クランクアーム85は第2揺動用部材(上下揺動用部材、駆動部材)となる。
また、植付装置駆動ケース27から左側に突出して設けた揺動カム駆動軸88に固定されて回転する揺動駆動カム84を備え、揺動駆動カム84の周縁部に接触するべく、左後揺動アーム81の上後軸90寄りの途中部分に回動自在に回動ローラー87が設けられている。なお、揺動駆動カム84は第1揺動用部材(前後揺動用部材)となる。
また、植付伝動ケース26に設けられた支持ピンと左後揺動アーム81の下端部との間に設けられて、前揺動アーム80および左後揺動アーム81を機体前方に向けて付勢し、揺動駆動カム84と回動ローラー87を当接させる引張バネ167(図18参照)を備えている。
また、植付具28の開閉動作のための出力アームとなるカウンターアーム104が、上アーム82の一端が連結されている回動上軸95に、回動自在に軸支されている。従って、回動上軸95の軸心は、カウンターアーム104の回動中心となる。
また、入力アーム及び開閉用部材となる開閉アーム101が、上アーム82の他端が連結されている上軸92に、回動自在に軸支されており、開閉アーム101とカウンターアーム104が、連結ロッド103により連結されている。従って、上軸92の軸心は、開閉アーム101の回動中心となる。カウンターアーム104には、ピン105が立設しており、植付具28のホルダー部分に連結する開閉ロッド231に設けられた孔にピン105を連結している。
また、揺動駆動カム84とともに揺動カム駆動軸88に固定されて回転する開閉駆動カム100が設けられており、開閉駆動カム100の周縁部に接触するべく、開閉アーム101上に開閉用ローラー102が設けられている。揺動カム駆動軸88の回転にしたがって開閉駆動カム100が回転することにより、開閉用ローラー102を介して開閉アーム101に所定のタイミングで作用させる。
この構成により、植付装置19は、植付動作時において、タバコ苗移植機10が停止している場合に、先端が軌跡17を描く如く動作する。
(植付機構)
次に、植付装置19の動作について説明する。
図8(a)〜図8(d)は、植付動作中の各位置における植付装置19の側面図を示している。図8(a)は、上死点における側面図を示し、図8(c)は、下死点における側面図を示している。図8(b)は、上死点から下死点に向けて下降している際の側面図を示し、図8(d)は、下死点から上死点に向けて上昇している際の側面図を示している。
揺動カム駆動軸88が回転することにより、揺動カム駆動軸88に固定されている揺動駆動カム84は揺動カム駆動軸88とともに回動し、揺動駆動カム84と当接する回動ローラー87を介して左後揺動アーム81および前揺動アーム80が前後に揺動する。このとき、上後軸90によって左後揺動アーム81と連結している右後揺動アーム99も、左後揺動アーム81とともに前後に揺動する。
一方、クランクアーム駆動軸89が回転することにより、クランクアーム駆動軸89に固定されているクランクアーム85がクランクアーム駆動軸89とともに回動し、連結アーム86および左右連結棒98を介して左アーム83および右アーム97が上下に揺動し、左アーム83とともに上アーム82も上下に揺動する。
したがって、前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99と、上アーム82、左アーム83および右アーム97は、いずれも平行リンク機構であるから、植付具28は垂直方向を向いた姿勢を維持してその下端が植付け軌跡17を描いて作動し、植付具28内に受け入れられた苗株を適正な姿勢で畝Uに植付けることができる。
なお、植付装置19は、図7に示す通り、植付具28において、左アーム83が連結する回動下軸96の位置を、上アーム82が連結する回動上軸95よりも前方に配置している。
回動下軸96を回動上軸95よりも前方に配置したことにより、植付具28が下降した際に、上アーム82と左アーム83との間隔が狭まるのを抑制できる。
この構成により、植付具28が下死点付近にあるとき、上アーム82と左アーム83との間隔を広く維持できるので、植付状態においてガタつきがなく安定した植え付けが行なえる。
苗が植付具28に供給される位置、すなわち植付具28が作動する軌跡17の上死点付近にあるときの、揺動駆動カム84が回動ローラー87と接触している位置における揺動駆動カム84の径の変化が小さくなり、また、苗を植え付ける位置、すなわち植付具28が下死点付近にある場合の、揺動駆動カム84が回動ローラー87と接触している位置における揺動駆動カム84の径の変化は大きくなる如く、揺動駆動カム84の形状および揺動駆動カム84が揺動カム駆動軸88に固定される向きが設定されている。
この構成により、植付具28の先端の移動速度を、苗を植え付けるときよりも、苗を供給するときを極めて遅くすることができる。
また、上死点および下死点では、クランクアーム85と連結アーム86が、鉛直方向で直線状に重なる位置となり、かつ、前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99と平行になる構成としている。従って、苗が植付具28に供給されるとき、すなわち植付具28が上死点付近にあるときと、苗を植え付ける位置、すなわち植付具28が下死点付近にあるときの、クランクアーム85の回転による連結アーム86の上下方向の位置の変化は小さくなる如く、クランクアーム85の向きが設定されている。この構成により、植え付け動作時に、植付具28の先端によって、ループ状の軌跡17を描かせるべく動作させ、上死点付近(苗が供給される位置)における植付具28の移動速度が、下死点(苗が植え付けられる位置)における移動速度よりも遅くなる構成としている。したがって、移植対象物を、より確実に植付具28に供給させることができる。
また、植付具28の先端が移植対象物を植え付ける位置に存在するときでは、クランクアーム85および連結アーム86は、直線状に重なるので、クランクアーム85による上下動と、連結アーム86の傾きによる上下動が一致し、植付具28の動きを速くできる。また、植付具28の先端が移植対象物を植え付ける位置に存在するときでは、クランクアーム85が、前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99と互いに平行となるので、前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99の上下動が少なくなり、クランクアーム85および連結アーム86による上下動で、植付具28をより速く移動させることができる。
さらに、植付具28の先端によって描かれる軌跡17が、植え付けるときの前後の幅が最大となる如く、すなわち植付具28の上下動する幅の中心よりも下部で前後の幅が最大となる構成としている。植付具28の先端の上下動する幅の中心位置よりも下方の位置で、静軌跡17の前後幅が最大となるので、移植機走行時の動軌跡は、直線的に上下する軌跡となり、移植対象物をきれいに植え付けることができる。
また、植付装置19の上アーム82、左アーム83および右アーム97からなる平行状のリンク機構を、1つのクランクアーム85により動作させている。一軸のクランクアーム85で駆動するため、伝動系の遊びによる植付不具合を抑制することができる。
また、上記昇降機構29を、揺動駆動カム84によって前後移動させている。揺動駆動カム84を用いる構成なので、植付具28の先端が描く軌跡17の前後幅を自由に設定することができる。
また、揺動駆動カム84に当接する回動ローラー87を、左後揺動アーム81の長手方向の中央位置よりも上後軸90に近い位置、すなわち前揺動アーム80の支点である揺動カム駆動軸88に近い位置に配置しているので、揺動駆動カム84の支点との距離を短くでき、揺動駆動カム84を小さくできる。揺動駆動カム84を小さくできるので、植付装置19の小型化を図ることができる。
また、植付具28の先端が描く静軌跡となる軌跡17は、下死点付近で円形状となっているので、タバコ苗移植機10の走行を加味した動軌跡は、下死点付近では直線的に上下する軌跡となり、苗株等の移植対象物をきれいに植え付けることができる。さらに、植付具28の先端が描く軌跡17を、植え付け深さの範囲で円形状となる如く調整するのが望ましい。植付具28が土中に突入する範囲で円形状の静軌跡とすることにより、植穴を小さくすることができる。
また、植付具28の先端が描く軌跡17を、植え付け深さよりも上方では前後幅が小さくなる形状としたことにより、植付具28が上昇するときの前側への移動量を大きくでき、植付具28の先端が、植え付けた苗株等を引っ掛けない構成にできる。
また、引張バネ167により左後揺動アーム81へ斜め前上方への引き上げ力を与えているため、植付具28が植付位置へ向けて下降するときに、植付具28の自重により植付具28が急激に降下して軌跡17上での植付具28の作動速度が不適正となることを防止できる。また、引張バネ167による前記引き上げ力は、植付具28の自重に抗して下死点から植付具28が上昇することをアシストするので、植付具28を安定して動作させることができる。
また、クランクアーム85を、右側方から見た図6において反時計回りに回動させることにより、植付具28が作動するループ状の軌跡17に対してクランクアーム85が逆方向に回転することになるので、軌跡17の上死点付近における植付具28の移動速度を遅くさせ易く構成できる。上死点付近における植付具28の移動速度を遅くすることで、より確実に苗を植付具28へ供給させることができる。
下死点付近では、前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99が、前方から後方へ向けて動作するが、クランクアーム85の先端の回動連結軸106は、後方から前方へ向けて回動する。前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99が、クランクアーム85と対向して動作するため、植付具28の上下動の速度が速くなる構成にでき、植え付けの株間が変化しても機体の走行を加味した土中における植付具28先端の動軌跡の変化は小さい。
また、下死点付近において、クランクアーム85と連結アーム86が鉛直方向または鉛直方向に近い方向で一直線上になるので、クランクアーム85による上下動と連結アーム86の傾きによる上下動が一致するため、植付具28の上昇速度を速くできる。
さらに、下死点付近において、前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99が、クランクアーム85および連結アーム86と平行になることで、前揺動アーム80、左後揺動アーム81および右後揺動アーム99の上下動が少なくなり、クランクアーム85および連結アーム86による上下動により、植付具28をより速く上昇させることができる。
(作穴装置)
次に、図1に示したタバコ苗移植機10の作穴体上下動機構の詳細な構成および動作について説明する。
作穴体110は、植付具28によって苗株を圃場に植え付ける際に下降して、植え付けた苗株の周囲に、植え付けた苗株の深さよりも浅い凹み状の穴を形成する。
図9は、本実施の形態のタバコ苗移植機10の、作穴体上下動機構部分の側面図を示している。図9は、作穴体上下動機構に関連する部分のみを示し、それ以外の部分の図示は省略している。
作穴体110は、図2に示す通り、平面視でコ字状の内部空間が形成される形状で、下部が圃場に突入することにより、圃場面に浅い凹み状の穴を形成する構成となっている。
先端に作穴体110が固着された作穴支持フレーム111は、左側接地位置検出体36と右側接地位置検出体37の間に配置され、作穴体110が上下に可動するべく、他端が主フレーム22の牽引連結支点203aに回動自在に取り付けられている。したがって、棒状の作穴支持フレーム111の先端に固着された作穴体110は、左側接地位置検出体36および右側接地位置検出体37の後方で、後方から見て、左右方向が左側接地位置検出体36および右側接地位置検出体37の両方に重なる位置に配置されている。
作穴支持フレーム111を、左側接地位置検出体36と右側接地位置検出体37の間に配置することにより、左側接地位置検出体36と右側接地位置検出体37との間のスペースを有効利用することができ、機体のコンパクト化が図れる。
作穴支持フレーム111の途中部分には、上方に向けて設けた作穴体ロッド112の基部が回動自在に連結されている。作穴体ロッド112は、その上方に作穴リフトピン120が立設しており、作穴リフトピン120によって、作穴リフトアーム113の端部に形成されたロッドリフト板119に係合している。作穴リフトアーム113の他端は、植付装置駆動ケース27の側面に突出した作穴アーム支持軸114に回動自在に枢着されている。
また、植付装置駆動ケース27から左側に突出したクランクアーム駆動軸89に固定されて回転する作穴体駆動カム(作穴用駆動部材)115を備えている。作穴リフトアーム113のアームの途中部分に回動自在に設けられている作穴回動ローラー116が作穴体駆動カム115の周縁部に接触するべく配置されており、作穴体ロッド112の上下位置は、作穴回動ローラー116が作穴体駆動カム115に接触する位置に対応した位置となる。
作穴回動ローラー116は、図9に示す通り、作穴体駆動カム115の支点であるクランクアーム駆動軸89よりも前方に配置されている。
作穴回動ローラー116を、作穴体駆動カム115の支点よりも前方に配置したことにより、作穴体駆動カム115との接触に対応して作穴回動ローラー116が下降するときには素早く下がり、作穴回動ローラー116が上昇するときにはスムーズに上がる。作穴回動ローラー116が下降するときに、作穴体ロッド112が素早く下降するので、作穴体110が圃場に入り易くなる。
作穴体駆動カム115は、図5に示す通り、左アーム83と右アーム97の間に配置されている。作穴体駆動カム115を、左アーム83と右アーム97の間に配置することで、作穴体上下動機構の構成を小型にすることができる。
作穴体ロッド112は作穴リフトアーム113に対し、また、作穴リフトアーム113は作穴体駆動カム115に対し、それぞれ上方動作を可能とすることから、圃場培土が硬いときに、その反力によって作穴体110を上方に逃がすことができるので、カム特性によることなく作穴体110の下降が抑えられ、過大な負荷を回避して機器の保護を確保することができる。
さらに、作穴体110は、前端支持の作穴支持フレーム111を介して機体の走行駆動力によって穴形成動作することから、特段の強度を要することのない引張部材により、植付装置19に負荷を及ぼすことなく、所要の窪み穴を形成することができる。
また、作穴体110の牽引連結支点203aを走行機体の下側に配置することにより、走行機体からの牽引作用力によって効率よく穴を形成することができ、作穴体110の穴形成作用面の法線Nが牽引連結支点203aより高く向くべく構成することにより、穴形成時の牽引力によるモーメントが作穴体110に作用して穴形成深さを確保することができる。
作穴体ロッド112には、作穴体110および作穴支持フレーム111の自重により常に下方への力が加わるが、内部に作穴体ロッド112が通るべく配置された作穴用スプリングとなる押しスプリング118によって、さらに下方へ付勢されている。
植付装置駆動ケース27に、作穴体ロッド112を通すための丸孔が設けられたストッパー117が固定されている。一方、作穴体ロッド112の下部には荷重調節ピン122が取り付けられており、押しスプリング118は、ストッパー117と荷重調節ピン122の間に配置されている。
ストッパー117は、植付装置駆動ケース27に固定されているので、押しスプリング118によって荷重調節ピン122に下方への力が加わり、作穴体ロッド112が下方へ付勢され、作穴体ロッド112に連結する作穴体110および作穴支持フレーム111が下方へ付勢される。
荷重調節ピン122は、作穴体ロッド112への取り付け位置を変更可能となっており、その取り付け位置により作穴体110および作穴支持フレーム111への荷重を調節できる構成となっている。荷重調節ピン122を上方に取り付けるほど、押しスプリング118の付勢力が大きくなり、作穴体110および作穴支持フレーム111に加わる荷重を大きくできる。
また、作穴体ロッド112の上部には、作穴体110の最下位置を規定するためのストッパーピン121が取り付けられている。ストッパーピン121がストッパー117の上面に接触する位置よりも作穴体ロッド112が下降することが規制され、そのときの作穴体110の位置が作穴体110の最下位置となる。これにより、作穴体110によって、常に同じ深さの穴を圃場面に作成することができる。従って、ストッパー117及びストッパーピン121が、作穴体ロッド112の可動範囲の下限を定める下限規制部材となる。
ストッパーピン121は、作穴体ロッド112への取り付け位置を変更可能となっており、その取り付け位置により作穴体110の最下位置、すなわち作成する穴の深さを調節できる構成となっている。従って、ストッパーピン121の取り付け位置の変更機構により、可動範囲の下限位置を変更する調節部を構成している。ストッパーピン121を上方に取り付けるほど、ストッパーピン121から作穴支持フレーム111との連結位置までの長さが長くなり、作穴体110がより下方まで下降し、より深い穴を作成できる。
また、取り付け位置を変更できるストッパーピン121をストッパー117の上面に設けたことにより、下位配置の作穴体110による穴形成深さ調節の際に、無理な作業姿勢を強いられることなく、作穴体ロッド112の上端側の高さ位置で容易に操作することができる。
図10(a)は、作穴リフトアーム113部分の平面図を示し、図10(b)は、ストッパー117部分の平面図を示す。また、図10(c)は、作穴体110部分の平面図を示す。
図10(b)に示す通り、ストッパー117には、作穴体ロッド112を通すための丸孔が形成されている。一方、作穴リフトアーム113のロッドリフト板119の作穴体ロッド112を通すための孔は、前後方向に長い長孔としている。
作穴リフトアーム113の揺動により、作穴リフトアーム113と作穴体ロッド112との係合部分では、作穴体ロッド112が前後動するので、ロッドリフト板119の作穴体ロッド112を通す孔を長孔としているが、ストッパー117の作穴体ロッド112を通す孔を丸穴としたことにより、作穴体ロッド112全体が前後動するのを抑制している。
本実施の形態では、図9に示す通り、作穴体110が下降したときには、作穴体ロッド112が後方に傾く状態となる構成であり、作穴体110を圃場に向けて押し込む構成となっている。
また、作穴体110が圃場に接地する際に、側面視で、作穴体ロッド112と作穴支持フレーム111とのなす角度が直角となる構成である。この構成により、作穴体ロッド112が下降する付勢力を効率よく作穴支持フレーム111および作穴体110に加えることができる。
また、図9および図10(c)に示す通り、作穴体110の上方には、作穴スクレーパー123が配置されている。
作穴スクレーパー123は、作穴体110が上方へ移動する際に、作穴スクレーパー123の先端が作穴体110の前面部分に当接する位置に配置されている。
圃場に穴を作成する際に作穴体110の前面に付着した土塊が、作穴体110が作穴後に上昇する際に、作穴スクレーパー123に接触することにより除去される。
また、図9に示す通り、作穴体110の上部に、後退角を付けることなく排土板202aを立設させてもよい。排土板202aを設けることで、前後方向に長く延びる部材構成を要することなく、穴形成時の土塊の流入を阻止することができる。
次に、この作穴体上下動機構の動作について説明する。
クランクアーム駆動軸89の回転とともに、作穴体駆動カム115が回転し、作穴体駆動カム115の周縁部の形状の変化に応じて、作穴リフトアーム113が作穴アーム支持軸114を中心として回動する。
作穴リフトアーム113の回動に伴い、作穴リフトアーム113の先端に連結する作穴体ロッド112が上下動する。そして、作穴体ロッド112の上下動により、作穴支持フレーム111を介して作穴体110が上下動する。
作穴体駆動カム115は、植付具28を昇降させる昇降機構29の上下動を制御するクランクアーム85を駆動するクランクアーム駆動軸89とともに回転するので、作穴体110は、植付具28の昇降動作に同期して上下動する。
植付具28の昇降動作に対する作穴体110の上下動のタイミングは、作穴体駆動カム115の周囲形状により自由に設定することができる。例えば、作穴体110が下降して圃場に穴を形成し始めた後に、植付具28が作穴体110の後方で圃場に突入して苗株を植え付け、その後、植付具28および作穴体110が上昇するべく設定することができる。
また、作穴体駆動カム115の周囲形状により、苗株を植え付ける深さを基準に、作穴体110によって圃場に形成させる凹みの深さも自由に変えることができる。
植付具28が上昇位置にあるとき、すなわち苗株が供給カップ33から植付具28へ供給されるときは、作穴体110も上方へ持ち上げ、植付具28が下降して植え付け位置にあるときは、作穴体110を圃場面よりも下の位置まで下降する位置となる。このとき、作穴体110の下面が植付具28の先端位置よりも少し上の位置とすることで、十分な深さに苗株を圃場に植え付けるとともに、作穴体110によって、植え付けた苗株の周囲に浅い凹みを圃場に形成することができる。また、植付具28が作穴体110に囲まれ防護された状態で苗株を植え付けることができるので、適正で苗株の植え付け姿勢が良好な植え付けが行なえる。
本実施の形態の作穴体上下動機構により、植付具28によって植え付けた苗株の周囲に浅い凹み状の穴を形成することができ、苗株を植え付けた後や植え付けと同時に、苗株の周囲に形成した浅い凹み状の穴内に水を灌水したり肥料を施肥したり薬剤を施薬したりすることができ、植え付けた苗株の活着や育成管理が容易に行なえる。
また、植付具28を上下動させる駆動軸であるクランクアーム駆動軸89によって、作穴体上下動機構を作動させる構成としたので、植付具28と作穴体110が同じ駆動軸で駆動されて両者に駆動タイミングの誤差が生じることが少なくなり、良好な苗株の植え付けと苗株の周囲に浅い凹み状の穴の形成とが行なえて、移植後の苗株の活着や管理が容易になる。
なお、ここでは、クランクアーム駆動軸89によって駆動される作穴体駆動カム115等の作穴体上下動機構を、植付装置駆動ケース27と上アーム82や左アーム83との間に配置する構成としたが、昇降機構29が植付装置駆動ケース27の左右一方側のみに配置される構成としたとき、例えば右アーム97が無く植付具28を上アーム82および左アーム83のみによって支持する構成としたときには、作穴体上下動機構を、植付装置駆動ケース27を基準に、昇降機構29が配置されている側とは左右反対側に配置する構成にしてもよい。
さらに、作穴体110の鋭角状に形成された前端部を圃場に突入し易くするために、作穴体110が形成する穴の前方の圃場部分に切り込みを形成する部材を設ける構成としてもよい。
(作孔具)
次に、本発明の実施形態に係る植付装置について詳細に説明する。
植付装置19は、図1に示すように、昇降動作可能に支持されて畝Uに移植穴を形成する作孔具51と、供給部31から受けた移植物をその移植穴に案内投下する案内管52とから構成される。
作孔具51は、回転伝動例の構成図を図11に示すように、下端が尖って縦軸について回転可能に構成する。すなわち、円錐頂点Tを下端として畝Uに突入する円錐形状の突入部51aと、この突入部51aの上側に延びる胴部51bとから作孔具51を構成してその中心軸51cを支持部51dに軸支し、また、植付装置駆動ケース27に回転出力部53を設け、相対的な伝動位置を可変に回転伝動する自在伝動機構をなすフレキシブルシャフト53aを介して作孔具51の中心軸51cを回転駆動可能に構成する。
このように作孔具51とその回転伝動系を構成することにより、昇降動作する作孔具51がその縦方向の中心軸51cについて回転しながら畝面Uに対して進入脱出することにより、突入部51aと胴部51bとからなる回転体の形状に応じた移植穴が形成され、このとき、胴部51bの表面について、付着する泥土がその回転によって抑えられるとともに移植穴の壁面が胴部51bの回転によって固められることから、移植苗を安定して植付けすることができる。また、作孔具51の回転駆動について、バッテリ電源を要する電動モータによることなく、植付装置駆動ケース27からフレキシブルシャフト53aによって効率の良い伝動系を構成することができる。
また、作孔具51の別の回転伝動例として、その回転伝動の構成図を図12に示すように、植付装置駆動ケース27に左右方向の水平軸による回転出力部54を設け、この回転出力部54からベベル伝動機構54a、スライドシャフト伝動機構54b、ベベルギアによる中継伝動機構54cを順に連結した自在伝動機構を介して作孔具51の中心軸51cに回転動力を供給する。
ベベル伝動機構54aは回転出力部54の水平軸を中心とする揺動範囲で回転伝動し、スライドシャフト伝動機構54bは伸縮可能に回転伝動し、中継伝動機構54cは、水平ベベル軸を中心とする揺動範囲で受けた回転動力を作孔具51の中心軸51cに伝動する構成とすることにより、前後移動を含む昇降動作を行う作孔具51について、個別の電動モータ等の付設を要することなく、回転出力部54から大きな回転動力を供給伝動することができる。
作孔具51は、別の構成例による作孔時の断面図を図13に示すように、胴部51bを円筒状に形成した上で突入部51aと別体に構成し、この突入部51aに軸受51eを設けて胴部51bの中心軸51cと連結する。このように、別体支持した突入部51aに対して、胴部51bのみをその中心軸線について回転駆動することにより、突入部51aが土中に突入する際の回転抵抗が抑えられるとともに、移植穴の側壁に限定して表面が固められるので、移植穴の開口側壁面を効率よく固めることができ、移植穴の開口縁の崩れを防止しつつ、移植穴の底面の過剰な押し固め作用を抑えて苗の活着を図ることができる。
また、上記胴部51bの別の構成例として、突入部51aの上側にその傾斜より急傾斜の円錐面形状に形成し、円錐形状の突入部51aと一体の複合円錐体によって上記作孔具51を構成することにより、開口縁まで次第に拡径する移植穴が形成されることから、壁面の崩れが抑えられて安定した植付けが可能となる。
次に、作孔具51に鎮圧部材を設けた構成例として、作用状態を右半に併記した断面図を図14に示すように、作孔具51の胴部51bを囲んで上端固定のスポンジ等の弾性材による押圧部材55を設ける。このように構成した作孔具51は、畝面Uに突入することによって押圧部材55が下端側から圧縮されることにより、移植穴の肩口が鎮圧されて開口縁の崩れを抑えることができ、その後の作孔具51の上昇によって押圧部材55が元の形状に復帰する際に、作孔具51に付着した泥土を掻落すことができる。
また、鎮圧部材の別の構成例として、作用状態を右半に併記した断面図を図15に示すように、作孔具51の胴部51bを囲むリング状円板56aを下方付勢するばね56bによって弾性支持し、作孔具51が畝面Uに突入して胴部51bに達した時点から移植穴の肩口を鎮圧可能な押圧部材を構成することにより、作孔具51の上昇時に泥土を確実に掻落とすことが可能となり、また、上述の押圧部材55による構成より耐久性を確保することができる。また、必要により、リング状円板56aの内周部には、こじり防止用のガイドゴム56cをリング状に設け、また、リング状円板56aの下面には、マルチフィルムの破れを防止するスポンジ等の弾性部材56dを貼る。
そのほか、泥土付着の対策を施した作孔具51の構成例の側面図を図16に示すように、胴部51bの周面に多数の凹凸57を形成することにより、接触面積を低減して泥の付着を抑えることができる。また、上記凹凸の代わりに多数の穴を形成して泥の付着を抑え、穴に入った泥は、突入部51aの内側に集めるとともに、突入部51aに排出穴を形成して内部の泥を排出することにより、作孔具51の回転抵抗を低減することができる。
(案内管)
次に、案内管について説明する。
案内管52は、直列状態(a)と屈曲状態(b)の要部拡大図を図17に示すように、傾斜支持された上部案内管61aの下端に設けた左右の支点62,62を介して下部案内管61bを回動可能な所定の関係位置に連結する。すなわち、傾斜姿勢の上部案内管61aと直列する位置でその下側に中心軸線をずらした図(a)の位置から下部案内管61bが前方に回動した図(b)の位置まで屈曲可能に両者間を連結する。
このように、上下の2つのパイプ61a,61bを傾斜姿勢で直列する位置から双方の軸線を上下にずらして相互間を軸支することにより、下のパイプ61bが下方に回動するとともに内角側の隙間が小さくなることから、傾斜支持された上部案内管61aから落下案内された移植物が、屈曲して連結する下部案内管61bに安定して移行することができ、その下端が臨む位置に移植物を投下することができる。
この場合において、左右の支点62,62に角度位置を調節可能に保持するための波型座金62a,62aを介設し、また、下部案内管61bに後方から回動操作するためのU字状ハンドル63を設けることにより、可動型案内管52の移植物投下位置を機体後部側からワンタッチで調節操作することができる。
また、薄板または弾性体による支持部材を介して上部案内管61aを支持し、可動型案内管52がエンジン振動で揺れるように構成することにより、移植物の円滑な落下案内を確保することができる。
さらに、下部案内管61bについては、下端部側面図を図18に示すように、畝面Uに近い位置で管路をその片側に狭めるように傾斜するシャッタ64をタイミング制御用の接続ケーブルによって供給部31と連動して開閉可能に設けることにより、移植物が管路の片側位置に規制されて案内保持されることから、所定のタイミングで移植物を的確に移植穴に投下供給することができる。
(拡径式作孔具)
次に、拡径式の作孔具の構成例について説明する。
拡径式の作孔具71は、その作動状態を右半に併記した平面図(a)および内部構成側面図(b)を図19に示すように、胴部72の外周面に複数の側壁板72a…をそれぞれ支軸72b…に軸支して展開可能に構成する。各側壁板72a…の展開形状は、上端の展開半径を最大径として下端まで一様に展開半径を減少する形成することにより、開口縁を最大径とする複合円錐形状の移植穴を穿設することができる。
それぞれの側壁板72aには、胴部72に昇降可能に設けた制御ロッド73の下降に応じて各側壁板72a…を拡径展開可能に接触する開閉用のカム72cを形成する。また、全側壁板72a…の外周を囲む移動リングとして上下に移動可能に縮径収納方向に付勢するリング状の戻しバネ74を設け、太い蛇腹状の伸縮チュ−ブ74aでカバーする。
上記構成の拡径式の作孔具71は、その下降時(a)および上昇時(b)の作動側面図を図20に示すように、作孔具71の下降時は、畝面Uに対して突入部51aの進入とともに制御ロッド73を下降することにより、それぞれの側壁板72aがカム72cの作用により戻しバネ74に抗して拡径展開されるとともに、戻しバネ74を覆う伸縮チュ−ブ74aが畝面UのマルチフィルムMを上から押さえることから、移植穴の肩口を鎮圧して移植穴の崩れを防止することができる。また、各側壁板72aが拡径展開すると胴部72の側面が凹凸状になることから、泥土の付着を抑えつつ、移植穴の壁面を効果的に固めることができる。
制御ロッド73は、作孔具71の最下点で各側壁板72a…を最大径に拡径展開するようにカム72cに沿って下降制御し、続いて、作孔具71の上昇とともに制御ロッド73を上昇することにより、戻しバネ74の縮径付勢力によってそれぞれの側壁板72aがカム72cの作用位置に沿って縮径収納されるとともに、胴部72の下端の小径側に向かって移動する戻しバネ74が伸縮チュ−ブ74aを介して畝面UのマルチフィルムMを上から押さえることから、その持ち上がりによる乱れを招くことなく、作孔具71の上昇が可能となる。なお、外周に押圧部材55等を備える場合は、協調的に開閉制御を行うことにより、両者それぞれによる作用効果を共に得ることができる。
(井戸植用作孔具)
次に、井戸植用の作孔具について説明すると、作孔具の側面図(a)およびそのB−B線断面図(b)を図21に示すように、この作孔具181は、下端Tが細く尖るように複数の板181a…の円周方向の一部を重ね、貼り合わせて側面に凹凸を構成し、これを昇降支持部182に軸支することにより、泥土の付着を抑えつつ、井戸植え方式の移植穴の壁面を成型して固めることができる。
作孔具181の支持部182には、作孔具181を中心としてその外周位置にその下端近傍まで延びる複数のカッター183…を固定配置することにより、作孔具181が畝面Uに突入する際にマルチフィルムを上から押さえることができるので、作孔具181の回転によるマルチフィルムの巻き込みを防止してマルチの乱れを回避することができる。また、複数のカッター183…は、作孔具181を中心として十文字状に配置することにより、マルチフィルムの十文字カットによるきれいなフィルム穴を形成することができ、さらに、上昇時においては、スクレーパとして作孔具181に付着した泥土を掻き落すことができる。
(植付駆動部)
次に、植付装置の駆動部について説明する。
植付装置19の駆動部191は、その平面図(a)および側面図(b)を図22に示すように、平行リンク193,193によって前後移動可能に支持した連結支持板194と、この連結支持板194から作孔具51を上下移動可能に支持する上下のスイングアーム195,196と、一方のスイングアーム196と連結するクランクアーム197と、このクランクアーム197によって作孔具51を回転駆動するチェーン伝動部196a,196bとから構成される。
詳細には、植付装置駆動ケース27の上部に前後配置の2つの支点軸193a,193aを有する平行リンク193,193によって連結支持板194を前後移動可能に設け、この連結支持板194の上下配置の2支点軸194a,194bから平行リンクをなす上下のスイングアーム195,196を介して作孔具51の支持部51dをその上下配置の2支点軸51f,51gで支持する。
植付装置駆動ケース27の出力軸27aにクランクアーム197を設け、このクランクアーム197の周回支点軸197aを下側のスイングアーム196の中間部に軸支するとともに、周回支点軸197aによりクランクアーム197と一体にチェーン伝動用の駆動側スプロケット196aを取付け、従動側のスプロケット196bを作孔具51側の支点軸51gに設け、増速伝動ベベルギアによるギアボックス51hを介して作孔具51の中心軸51cを回転駆動可能に構成する。
上記構成の植付装置の駆動部191は、植付装置駆動ケース27の出力軸27aによってクランクアーム197が回転すると、下側のスイングアーム196を介して連結支持板194が前後に往復移動するとともに、上下のスイングアーム195,196の上下揺動動作を行い、その後端に支持した作孔具51が所定のループ状軌跡、すなわち、前側で下降し後側で上昇するとともに、前後方向の移動量が上部よりも下部の方が大きい形状の軌跡(静軌跡:機体の走行が停止していると仮定したときの作動軌跡)で昇降動作し、このとき、駆動側スプロケット196aがクランクアーム197と一体に周回動作することにより、従動側のスプロケット196bと増速用のギアボックス51hを介して作孔具51が増速回転駆動される。
このように、クランクアーム197をスイングアーム196の中間部に直結することにより、スイングアーム196の駆動リンクを簡潔に構成することができるとともに、クランクアーム197と一体のスプロケット196aにより、植付装置駆動ケース27等からの専用の伝動系を要することなく、スイングアーム196上で回転動力を確保することができ、この回転動力をチェーン伝動機構によって作孔具51側に伝動することにより、井戸植え方式の作孔が可能となる。
また、作孔具51の回転は、1回の昇降動作において、ギアボックス51hにより複数回に増速することにより、きれいな形状の移植穴を形成することができるとともに、作孔具51が畝面Uに突入する際に、ギアボックス51hの重量が加わることによる急激な負荷変動を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、移植対象物としてタバコ苗を例に説明したが、タバコ苗以外の移植対象物を植え付ける移植機としても適用できる。例えば、ジャガイモ等の種芋を移植する移植機としても適用できる。
10 タバコ苗移植機
19 植付部
51 作孔具
51a 突入部
51b 胴部
52 投下具
53a フレキシブルシャフト(自在伝動機構)
54a ベベル伝動機構(自在伝動機構)
54b スライドシャフト伝動機構(自在伝動機構)
54c 中継伝動機構(自在伝動機構)
55 押圧部材
56a リング状円板(押圧部材)
57 凹凸
61a 上部案内管
61b 下部案内管
64 シャッタ
71 作孔具
72a 側壁板(凹凸)
181 作孔具
181a 板(凹凸)
T 円錐頂点
M マルチフィルム
U 畝面

Claims (9)

  1. 圃場走行可能に構成した機体に植付部(19)を支持して圃場走行とともに移植穴を形成しつつ同移植穴に移植物を投入する移植機において、
    上記植付部(19)は、畝面(U)に突入して穴開け可能に昇降支持した作孔具(51)と、所定位置に移植物を投下する投下具(52)とからなり、上記作孔具(51)は、円錐頂点(T)を下端とする突入部(51a)とその上側に上記突入部(51a)の側面よりも急傾斜の側面を有する胴部(51b)とから構成するとともに、上記作孔具(51)をその中心軸線周りに回転駆動可能に支持し
    さらに、前記作孔具(51)は、前記突入部(51a)を前記胴部(51b)と別体に支持するとともに、この胴部(51b)のみをその中心軸線周りに回転駆動する構成としたことを特徴とする移植機。
  2. 前記作孔具(51)は、畝面(U)に突入する作孔工程で畝面(U)に当接して畝面(U)に弾発力を作用する押圧部材(55,56a)をその外周に沿って備えることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 前記作孔具(51)は、前記胴部(51b)の外周面に凹凸(57,72a,81a)を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移植機。
  4. 前記作孔具(51)は、前記胴部(51b)の側面(72a)を拡径展開可能に構成したことを特長とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の移植機。
  5. 前記作孔具(51)は、相対的な伝動位置を可変に回転伝動する自在伝動機構(53a,54a)を備えてなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の移植機。
  6. 前記作孔具(51)の昇降動作は、側面視でループ状の作動軌跡をなすことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の移植機。
  7. 前記投下具(52)は、所定の投出位置まで移植物を傾斜案内する案内管(61a,61b)によって構成し、その下端を位置調節可能に支持してなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の移植機。
  8. 前記案内管(61a,61b)の下端には、管路をその片側に狭めるように傾斜するシャッタ(64)を開閉可能に備えることを特徴とする請求項7記載の移植機。
  9. 前記案内管(61a,61b)は、前後方向に傾斜支持した上部案内管(61a)と、この上部案内管(61a)の下端側の直列位置の下側に中心軸線をずらして前後に回動可能に軸支した下部案内管(61b)とによって構成したことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の移植機。
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