JP6229807B1 - マスクブランク - Google Patents

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Abstract

【課題】パターン重ね合せ精度の良いフォトマスクを得ることができる、マスクブランクの提供。【解決手段】吸収膜を備える第一主表面と導電膜を備える第二主表面とを有するマスクブランクで、前記導電膜における前記ガラス基板とは反対側の面のうち、外周を除く142mm□の面形状が、下記式中のkとlとの和が3以上25以下である全てのaklPk(x)Pl(y)を足した成分の平坦度が20nm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、マスクブランク、特にEUV(Extreme Ultra Violet:極端紫外)光を使用するEUVリソグラフィ(EUVL)用反射型マスクブランクに関する。
マスクブランクは、第一及び第二の主表面を有するガラス基板と、ガラス基板の第一の主表面に形成される膜と、ガラス基板の第二の主表面に形成される導電膜とを有する。第一の主表面には、少なくとも、光を反射する反射膜と、光を吸収する吸収膜とがこの順で形成される。吸収膜等に回路パターンが形成されることで、フォトマスクが得られる。
マスクブランクは、回路パターンが形成される第一の主表面と、静電チャックで吸着される第二の主表面とを有する。マスクブランクの吸着面は、導電膜のガラス基板とは反対側の主表面である。マスクブランクの吸着面は、静電チャックの平らな面で吸着され、その面に倣う。
フォトマスクの回路パターンの歪みが許容範囲に収まるように、マスクブランクの第一及び第二の主表面には高い平坦度が求められている。特に第一の主表面の中央領域には、回路パターンが形成されるため、高い平坦度が求められている。同様に、第二の主表面の中央領域には、静電吸着時の変形を抑制して回路パターンの歪みを抑制するため、高い平坦度が求められる。
マスクブランクの第一の主表面の平坦度は、ガラス基板の第一の主表面の平坦度、および反射膜や吸収膜、導電膜等の成膜の過程で生じる反りなどに依存する。同様に、マスクブランクの第二の主表面の平坦度は、ガラス基板の第二の主表面の平坦度、および反射膜や吸収膜、導電膜等の成膜の過程で生じる反りなどに依存する。
マスクブランク用ガラス基板やマスクブランクの平坦度測定には、通常、光学干渉計が使用される(例えば特許文献1参照)。光学干渉計は、測定面の各測定点における基準面からの高さを測定する。測定面の最大高低差を、平坦度と呼ぶ。
特許第5880449号公報
従来は、マスクブランクの第二の主表面(つまり、フォトマスクの吸着面)の平坦度と、当該マスクブランクを用いて作製されるフォトマスクのパターン重ね合わせ精度との相関性があるのではないかとの認識はあったものの、最適な第二の主表面の平坦度は見出されていなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、パターン重ね合わせ精度の良いフォトマスクを得ることができる、マスクブランクの提供を主な目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、
第一の主表面と前記第一の主表面に対向する第二の主表面とを有するガラス基板と、
前記第一の主表面上に形成され、回路パターンが形成される膜と、
前記第二の主表面上に形成される導電膜とを備えるマスクブランクであって、
前記回路パターンが形成される膜は、光を吸収する吸収膜であり、
前記吸収膜と前記ガラス基板との間に、前記光を反射する反射膜を備え、
前記導電膜における前記ガラス基板とは反対側の面のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の中央領域の面形状を下記式で表すと、
下記式中のkとlとの和が3以上25以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分の平坦度が20nm以下である、マスクブランク。
Figure 0006229807
上記式中、xは横方向の座標、yは縦方向の座標、zは高さ方向の座標を示し、横方向、縦方向および高さ方向は互いに垂直である。また、上記式中、kおよびlはそれぞれ0以上25以下の自然数であって且つkとlとの和が3以上25以下であり、N1およびN2はそれぞれ25である。
本発明の一態様によれば、パターン重ね合わせ精度の良いフォトマスクを得ることができるマスクブランクが提供される。
一実施形態によるマスクブランクを示す図である。 一実施形態によるフォトマスクを示す図である。 一実施形態によるマスクブランクの吸着面を示す平面図である。 次数mが0、1、2、3のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す図である。 次数mが26、30のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す図である。 一実施形態によるマスクブランクの成膜の過程で生じる反りを示す図である。 一実施形態によるガラス基板の第二の主表面を示す平面図である。 一実施形態によるマスクブランクの回路パターン形成面を示す平面図である。 一実施形態によるガラス基板の第一の主表面を示す平面図である。 一実施形態によるガラス基板の製造方法のフローチャートである。 一実施形態によるガラス基板を研磨する研磨機の一部を破断して示す斜視図である。 一実施形態によるガラス基板の研磨時の状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。尚、本明細書において、「矩形」とは、長方形や正方形の他、長方形や正方形の角を面取りした形を含む。
<マスクブランク>
図1は、一実施形態によるマスクブランクを示す図である。図1に示すマスクブランク10は、反射型であって、ガラス基板20と、反射膜30と、保護膜40と、吸収膜50と、低反射膜60と、導電膜70とを有する。
ガラス基板20は、第一の主表面21と、第一の主表面21に対向する第二の主表面22とを有する。ガラス基板20の第一の主表面21には、反射膜30、保護膜40、吸収膜50、および低反射膜60がこの順で形成される。一方、ガラス基板20の第二の主表面22には、導電膜70が形成される。
ガラス基板20のガラスは、SiOを90質量%以上含む石英ガラスが好ましい。石英ガラスに占めるSiO含有量の上限値は、100質量%である。石英ガラスは、一般的なソーダライムガラスに比べて、線膨張係数が小さく、温度変化による寸法変化が小さい。石英ガラスは、SiOの他に、TiO含んでよい。石英ガラスは、SiOを90〜95質量%、TiOを5〜10質量%含んでよい。TiO含有量が5〜10質量%であると、室温付近での線膨張係数が略ゼロであり、室温付近での寸法変化がほとんど生じない。石英ガラスは、SiOおよびTiO以外の微量成分を含んでもよいが、微量成分を含まないことが好ましい。
反射膜30は、EUV(Extreme Ultra Violet)などの光を反射する。反射膜30は、例えば高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した多層反射膜であってよい。高屈折率層は例えばシリコン(Si)により形成され、低屈折率層は例えばモリブデン(Mo)により形成される。反射膜30の成膜方法としては、例えばイオンビームスパッタリング法、マグネトロンスパッタリング法などのスパッタリング法が用いられる。
保護膜40は、吸収膜50に回路パターン53(図2参照)を形成するためのエッチングから反射膜30を保護するものである。保護膜40は、例えばRu、Si、またはTiOなどによって形成される。保護膜40の成膜方法としては、例えばスパッタリング法が用いられる。保護膜40は、任意の構成であって、なくてもよい。
吸収膜50は、EUVなどの光を吸収する。吸収膜50は、例えばタンタル(Ta)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)から選ばれる少なくとも1つの元素を含む単金属、合金、窒化物、酸化物、酸窒化物などにより形成される。吸収膜50の成膜方法としては、例えばスパッタリング法が用いられる。吸収膜50は、回路パターン53(図2参照)が形成される膜である。
低反射膜60は、吸収膜50と同様に回路パターン63(図2参照)が形成される膜である。低反射膜60は、回路パターン53、63の検査光に対し吸収膜50よりも低反射特性を有する。低反射膜60は、例えばTaONまたはTaOなどによって形成される。低反射膜60の成膜方法としては、例えばスパッタリング法が用いられる。低反射膜60は、任意の構成であって、なくてもよい。
導電膜70は、露光機の静電チャックでフォトマスクを静電吸着するためのものである。導電膜70は、例えば窒化クロム(CrN)などで形成される。導電膜70の成膜方法としては、例えばスパッタリング法が用いられる。
マスクブランク10の第一の主表面11は、フォトリソグラフィ法およびエッチング法などによって回路パターンが形成されるものである。上記構成のマスクブランク10では、低反射膜60のガラス基板20とは反対側の主表面61がマスクブランク10の第一の主表面11に対応する。尚、上述の如く、低反射膜60はなくてもよく、その場合、吸収膜50のガラス基板20とは反対側の主表面51がマスクブランクの第一の主表面に対応する。以下、マスクブランク10の第一の主表面11を、回路パターン形成面11とも呼ぶ。
一方、マスクブランク10の第二の主表面12は、静電チャックで吸着されるものである。上記構成のマスクブランク10では、導電膜70のガラス基板20とは反対側の主表面72がマスクブランクの第二の主表面12に対応する。以下、マスクブランク10の第二の主表面12を、吸着面12とも呼ぶ。
<フォトマスク>
図2は、一実施形態によるフォトマスクを示す図である。図2に示すフォトマスクは、図1に示すマスクブランク10の回路形成面11に回路パターン63、53を形成することで得られる。回路パターン63、53の形成には、フォトリソグラフィ法およびエッチング法が用いられる。回路パターン63、53の形成に用いられるレジスト膜がマスクブランクに含まれてもよい。
図2に示すフォトマスクは、反射型であって、ガラス基板20と、反射膜30と、保護膜40と、回路パターン53が形成された吸収膜50と、回路パターン63が形成された低反射膜60と、導電膜70とを有する。上述の如く、保護膜40と低反射膜60は、任意の構成であって、なくてもよい。
フォトマスクは、例えばEUV光源の露光機に搭載される。露光機は、反射型のフォトマスクを静電チャックで吸着する。導電膜70のガラス基板20とは反対側の主表面72は、静電チャックの平らな面で吸着され、その面に倣う。
<マスクブランクの吸着面の形状>
図3は、一実施形態によるマスクブランクの吸着面を示す平面図である。図3において、x方向は横方向、y方向は縦方向であり、x方向とy方向とは互いに直交する方向である。図3に示すように、マスクブランク10の吸着面12は、矩形である。
吸着面12は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。吸着面12のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域121と呼ぶ。中央領域121の中心と、吸着面12の中心とは一致する。
尚、吸着面12の縦寸法は152mm以上であってよい。また、吸着面12の横寸法は152mm以上であってよい。これらの場合も、吸着面12のうち、その外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域121と呼ぶ。
吸着面12の中央領域121の面形状は、下記式によって表す。
Figure 0006229807
上記式中、xは横方向の座標、yは縦方向の座標、zは高さ方向の座標を示し、横方向、縦方向および高さ方向は互いに垂直である。また、上記式中、kおよびlはそれぞれ0以上の自然数である。P(x)やP(y)は、一般的にルジャンドル多項式と呼ばれる。ルジャンドル多項式は直交多項式であるため、係数aklの値はN1やN2には依存しない。以下、kとlとの和を次数m(m=k+l)と呼ぶ。
図4は、次数mが0、1、2、3のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す図である。図4では、代表的に、(k,l)の組合せが(0,0)、(1,0)、(2,0)、(3,0)のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す。
図5は、次数mが26と30のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す図である。図5では、代表的に、(k,l)の組合せが(26,0)、(30,0)のときのP(x)P(y)が表す面形状を示す。
詳しくは以下に説明するが、本発明者は、吸着面12の中央領域121において、次数mが3以上25以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分の平坦度を20nm以下に抑えることで、パターン重ね合わせ精度(OPD:Out of plane distortion)の良いフォトマスクを得ることができることを見出した。平坦度とは、最大高低差のことであり、PV(Peak to Valley)値とも呼ぶ。
図4に実線で示すように、次数mが0(ゼロ)のときのP(x)P(y)によって表される面は、xy平面(z=0)に対して平行なオフセット面であり、平面であるので、静電吸着による中央領域121の変形の原因にはならない。
図4に破線で示すように、次数mが1のときのP(x)P(y)によって表される面は、xy平面に対して傾斜した平面であるので、静電吸着による中央領域121の変形の原因にはならない。
図4に1点鎖線で示すように、次数mが2のときのPk(x)Pl(y)によって表される面は、曲面であるので、静電吸着による中央領域121の変形の原因になりうるが、後述する理由で、パターン重ね合わせ精度(OPD)には影響を与えないものとして取り扱う。
次数mが2である成分は、図4に示すように下に凸の曲面、または、上に凸の曲面である。このような曲面は、成膜の過程で生じた反りであると考えられる。この反りは、例えばガラス基板20とガラス基板20の上に形成される膜との熱膨張差に起因する内部応力によって生じる。
図6は、一実施形態によるマスクブランクの成膜の過程で生じる反りを示す図である。図6において、矢印は、成膜の過程で生じる内部応力の作用方向を表す。尚、図6では吸着面12に圧縮応力が、回路パターン形成面11に引張応力が作用しているが、圧縮応力と引張応力とは逆でもよく、吸着面12に引張応力が、回路パターン形成面11に圧縮応力が作用してもよい。
図6に示すように、成膜の過程で生じる反りは、吸着面12と回路パターン形成面11とで同じになる。そのため、吸着面12を平らな面に吸着すると、吸着面12と回路パターン形成面11の両方が平らな面に矯正される。
吸着面12の中央領域121の次数mが2である成分と、回路パターン形成面11の中央領域111の次数mが2である成分とは、略同じ形状の曲面になる。そのため、これらの成分は、両方とも、静電吸着によって平らに矯正される。
そこで、本実施形態では、吸着面12の中央領域121の次数mが2である成分は、パターン重ね合わせ精度(OPD)に影響を与えない成分として取り扱う。同様に、回路パターン形成面11の中央領域111(図8参照)の次数mが2である成分は、パターン重ね合せ精度(OPD)に影響を与えない成分として取り扱う。
図4に2点鎖線で示すように、次数mが3のときのP(x)P(y)によって表される面は、曲面であるので、静電吸着による中央領域121の変形の原因になりえ、パターン重ね合わせ精度(OPD)に影響を与えうる。パターン重ね合せ精度(OPD)に影響を与えうるのは、次数mが3以上の成分である。
一方、次数mが26以上の成分は、次数mが25以下の成分に比べ、空間波長が短い成分であるため、静電吸着による中央領域121の変形にはほとんど影響を与えない。静電吸着による中央領域121の変形は、中央領域121の凹凸形状が静電チャックの吸着面に倣って平らになろうとするために生じる。吸着力が中央領域121の全面で均等であると仮定して、中央領域121の2つの隣り合う凸部の頂点が吸着面に点接触しているときの2点間の最大変位量を両端固定支持梁の等分布荷重条件から計算すると、その最大変位量は一波長長さの4乗に比例すると見積もられる。一波長長さは次数mに反比例するので、次数mが26の成分に起因する最大変位量は、次数mが3の成分に起因する最大変位量の約1/6000と十分小さい。そのため、次数mが26以上の成分は、静電吸着による中央領域121の変形にはほとんど影響を与えないものと考えられ、パターン重ね合せ精度(OPD)にほとんど影響を与えないものと考えられる。
また、次数mが26以上の成分、つまり空間波長が短い成分は、干渉計の測定ノイズ(例えば振動や温度変化によるノイズ、光学ノイズ)を拾いやすい。また、干渉計で測定される測定点のピッチは0.1〜1mmの範囲にあり、空間波長がこのピッチより短い成分は干渉計で測定できない。これらより、次数mが26以上の成分には含まれる誤差が大きく、次数mが26以上の成分まで管理した場合、誤差の影響を受けてしまい、パターン重ね合わせ精度(OPD)の良いフォトマスクを得ることができないおそれがある。
そこで、本実施形態では、吸着面12の中央領域121において、低次成分の平坦度を20nm以下に抑える。本明細書において、低次成分とは、次数mが3以上25以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分のことである。また、低次成分の平坦度とは、低次成分のz方向における最大高低差のことである。
吸着面12の中央領域121において、低次成分の平坦度が20nm以下であると、詳しくは実施例の欄で説明するが、パターン重ね合せ精度(OPD)を向上できる。中央領域121において、低次成分の平坦度は、好ましくは18nm以下、より好ましくは16nm以下である。
ところで、マスクブランク10は、ガラス基板20上に各種の膜を成膜することで得られ、成膜に起因する応力によって僅かに反る。この反りの形状は、主に次数mが2の成分で表され、次数mが3以上の成分をほとんど含まない。
そのため、ガラス基板20の第二の主表面22と、その第二の主表面22に形成される導電膜70のガラス基板20とは反対側の主表面72(つまり、マスクブランク10の吸着面12)とで、低次成分の平坦度は略同じになる。
従って、ガラス基板20の第二の主表面22の中央領域221(図7参照)において、低次成分の平坦度は、例えば20nm以下とされる。中央領域221において、低次成分の平坦度は、好ましくは18nm以下、より好ましくは16nm以下である。
ガラス基板20の第二の主表面22は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。その主表面22のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域221と呼ぶ。中央領域221の中心と、第二の主表面22の中心とは一致する。
尚、ガラス基板20の第二の主表面22の縦寸法は152mm以上であってよい。また、ガラス基板20の第二の主表面22の横寸法は152mm以上であってよい。これらの場合も、第二の主表面22のうち、その外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域221と呼ぶ。
<マスクブランクの回路パターン形成面の面形状>
図8は、一実施形態によるマスクブランクの回路パターン形成面を示す平面図である。図8に示すように、マスクブランク10の回路パターン形成面11は、矩形である。
回路パターン形成面11は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。回路パターン形成面11のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域111と呼ぶ。中央領域111の中心と、回路パターン形成面11の中心とは一致する。
尚、回路パターン形成面11の縦寸法は152mm以上であってよい。また、回路パターン形成面11の横寸法は152mm以上であってよい。これらの場合も、回路パターン形成面11のうち、その外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域111と呼ぶ。
回路パターン形成面11の中央領域111の面形状は、吸着面12の中央領域121の面形状と同様に、ルジャンドル多項式を用いて表される。
本実施形態では、回路パターン形成面11の中央領域111において、低次成分の平坦度が例えば20nm以下である。中央領域111において、低次成分の平坦度は、好ましくは18nm以下、より好ましくは16nm以下である。
ところで、マスクブランク10は、ガラス基板20上に各種の膜を成膜することで得られ、成膜に起因する応力によって僅かに反る。この反りの形状は、主に次数mが2の成分で表され、次数mが3以上の成分をほとんど含まない。
そのため、ガラス基板20の第一の主表面21と、その第一の主表面21に形成される低反射膜60のガラス基板20とは反対側の主表面61(つまり、マスクブランク10の回路パターン形成面11)とで、低次成分の平坦度は略同じになる。
従って、ガラス基板20の第一の主表面21の中央領域211(図9参照)において、低次成分の平坦度は、例えば20nm以下とされる。中央領域211において、低次成分の平坦度は、好ましくは18nm以下、より好ましくは16nm以下である。
ガラス基板20の第一の主表面21は、例えば縦152mm、横152mmの矩形の形状を有する。その主表面21のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域211と呼ぶ。中央領域211の中心と、第一の主表面21の中心とは一致する。
尚、ガラス基板20の第一の主表面21の縦寸法は152mm以上であってよい。また、ガラス基板20の第一の主表面21の横寸法は152mm以上であってよい。これらの場合も、第一の主表面21のうち、その外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の領域を中央領域211と呼ぶ。
<ガラス基板の製造方法>
図10は、一実施形態によるガラス基板の製造方法のフローチャートである。図11は、ガラス基板を研磨する研磨機の一部を破断して示す斜視図である。図12は、一実施形態によるガラス基板の研磨時の状態を示す断面図である。
図10に示すように、ガラス基板20の製造方法は、研磨工程S11と、局所加工工程S12とを有する。
研磨工程S11では、ガラス基板20と研磨パッド100との間に研磨スラリーを供給し、第一の主表面21の全体および第二の主表面22の全体を研磨する。研磨工程S11では、研磨パッド100および/または研磨スラリーを交換しながら、研磨を繰り返し行ってよい。
研磨パッド100は、図11および図12に示すようにガラス基板20の板厚方向両側に配設されてよく、第一の主表面21と第二の主表面22とを同時に研磨してもよい。尚、研磨パッド100は、ガラス基板20の板厚方向片側に配設されてもよく、第一の主表面21と第二の主表面22とを順番に研磨してもよい。その順序は特に限定されず、どちらが先に研磨されてもよい。
研磨パッド100は、図11および図12に示すように定盤110に貼り付けて用いられる。研磨パッド100の研磨面は、第一の主表面21と第二の主表面22よりも大きい。また、研磨パッド100の研磨面の半径は、ガラス基板20を保持するキャリア120の直径よりも大きくてよい。この場合、キャリア120は、研磨パッド100の中心線を中心に公転させられながら、キャリア120の中心線を中心に自転させられる。
研磨パッド100としては、例えばウレタン系研磨パッド、不織布系研磨パッド、またはスウェード系研磨パッドなどが用いられる。研磨工程S11で用いられる少なくとも1つの研磨パッド100は、ナップ層(NAP層)と呼ばれる多孔質の樹脂層101を有する。樹脂層101は、基材102上に形成されており、ガラス基板20に当接する面に開口孔を有する。
研磨スラリーは、研磨粒子と分散媒とを含む。研磨粒子は、例えばコロイダルシリカ、または酸化セリウムなどで形成される。分散媒としては、水、または有機溶媒などが用いられる。研磨スラリーは、研磨パッド100とガラス基板20との間に供給される。
局所加工工程S12では、ガラス基板20の第一の主表面11および第二の主表面12を局所的に加工する。局所加工工程S12では、第一の主表面11および第二の主表面12とを順番に加工してもよい。その順序は特に限定されず、どちらが先に加工されてもよい。
局所加工工程S12では、例えばイオンビームエッチング法、ガスクラスターイオンビーム(GCIB)エッチング法、プラズマエッチング法、湿式エッチング法、磁性流体による研磨法、または回転研磨ツールによる研磨法などが用いられる。
イオンビームエッチング法、およびガスクラスターイオンビームエッチング法は、ビームの照射位置を変更でき、面形状の局所的な修正に適している。特に、ガスクラスターイオンビームエッチング法が好適である。ガスクラスターイオンビームエッチング法は、ガス状の原子や分子の塊(ガスクラスター)をイオン化、加速して用いる方法である。ガスクラスターのソースガスとしては、SF、Ar、O、N、NF、NO、CHF、CF、C、C、C、SiF、COFなどのガスを単独で、または混合して使用できる。これらの中でもSFおよびNFが好ましい。
磁性流体による研磨法は、研磨粒子を含む磁性流体を用いる方法である。磁性流体は、例えば担体中に非コロイド磁気物質が分散された流体であり、磁界下におかれると、レオロジー特性(粘性、弾性、及び可塑性)が変化する。研磨粒子は、例えばシリカ、酸化セリウム、またはダイヤモンドなどで形成される。
回転研磨ツールによる研磨法は、回転研磨ツールを回転させながらガラス基板20に接触させる方法である。回転研磨ツールの研磨面は、第一の主表面11および第二の主表面12よりも小さい。回転研磨ツールには、研磨粒子を含むスラリーが供給される。研磨粒子は、例えばシリカ、酸化セリウム、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、ダイヤモンド、チタニア、またはゲルマニアなどで形成される。
本実施形態では、第一の主表面11の中央領域111における低次成分の平坦度、および第二の主表面12の中央領域121における低次成分の平坦度を所定値以下にするため、上記の局所加工工程S12と、研磨工程S11とが行われる。
局所加工工程S12は、高さの高い部分を局所的に加工することで、加工された部分と加工されない部分との高低差を低減する。局所加工工程S12は、低次成分のうち凸と凹の間隔が比較的長い成分(次数mが3以上9以下の成分、以下、「3次以上9次以下成分」とも呼ぶ)の平坦性を改善できる。一方、低次成分のうち凸と凹の間隔が比較的短い成分(次数mが10以上25以下の成分、以下、「10次以上25次以下成分」とも呼ぶ)の平坦度は、研磨工程S11によって改善する。
研磨工程S11で用いられる少なくとも1つの研磨パッド100は、ナップ層と呼ばれる多孔質の樹脂層101を有するものである。樹脂層101を形成する樹脂としては、例えばポリウレタンやポリカーボネートなどが用いられる。
樹脂層101を形成する樹脂の100%モジュラスは、例えば5MPa以上である。100%モジュラスとは試験片の伸びが試験片の元の長さの100%になるときの引張応力をいい、その引張応力は日本工業規格(JIS K 6250 3.7)に準拠して測定される。樹脂の100%モジュラスは、樹脂に孔がない状態で測定する。
樹脂層101を形成する樹脂の100%モジュラスが5MPa以上であれば、樹脂層101が硬いため、樹脂層101の平坦な研磨面によって10次以上25次以下成分の平坦度が改善できる。樹脂層101を形成する樹脂の100%モジュラスは、好ましくは7MPa以上である。
ところで、回転する研磨パッド100の中心部と外周部とでは、周方向の速さに差が生じる。周方向の速さの差に起因する研磨レートの差は、樹脂層101が硬くなるほど顕著に表れ、3次以上9次以下成分の平坦度を悪化させる原因となる。
樹脂層101を形成する樹脂の100%モジュラスは、10MPa以下である。樹脂層101が硬過ぎないため、回転する研磨パッド100の中心部と外周部との研磨レートの差が小さい。そのため、3次以上9次以下成分の平坦度の悪化が抑制できる。樹脂層101を形成する樹脂の100%モジュラスは、好ましくは8MPa以下である。
なお、上記の100%モジュラスの数値範囲を満たす研磨パッド100を研磨に用いる場合には、酸化セリウムを含有する研磨スラリーを使用することが好ましい。コロイダルシリカ含有研磨スラリーの研磨速度は酸化セリウム含有研磨スラリーの研磨速度と比較して小さく、コロイダルシリカ含有研磨スラリーを使用した場合、10次以上25次以下の成分の平坦度を改善することができないおそれがある。
本実施形態によれば、上述の如く、研磨工程S11において3次以上9次以下成分の平坦度の悪化を抑制しつつ10次以上25次以下成分の平坦度を改善し、その後の局所加工工程S12において3次以上9次以下成分の平坦度を改善する。
尚、ガラス基板20の製造方法は、研磨工程S11、局所加工工程S12以外の工程をさらに有してもよい。
例えば、ガラス基板20の製造方法は、仕上げ研磨工程をさらに有してもよい。仕上げ研磨工程では、局所加工工程S12の後に、研磨工程S11と同様に、第一の主表面11の全体や第二の主表面12の全体を研磨する。仕上げ研磨工程では、3次以上9次以下成分の平坦度が再び悪化しないように、研磨条件が設定される。
また、ガラス基板20の製造方法は、洗浄工程をさらに有してもよい。洗浄工程では、ガラス基板20を洗浄する。洗浄工程は、例えば研磨工程S11と局所加工工程S12の間、局所加工工程S12と仕上げ研磨工程との間、仕上げ研磨工程の後などに行われる。
例1〜4では、下記の2次研磨工程において用いられるナップ層を形成する樹脂の100%モジュラス(表1参照)が異なる以外は、同じ条件でガラス基板の製造を行い、得られたガラス基板の第一および第二の主表面の中央領域の平坦度を測定した。
その後、ガラス基板の第一の主表面に反射膜と保護膜と吸収膜と低反射膜をこの順で成膜し、且つガラス基板の第二の主表面に導電膜を成膜してマスクブランクを製造した。反射膜や保護膜、吸収膜、低反射膜の成膜条件は、例1〜4で同じ条件とした。例1〜2が実施例、例3〜4が比較例である。
[ガラス基板の製造]
ガラス基板の製造では、研磨工程、局所加工工程、仕上げ研磨工程をこの順で行った。また、研磨工程では、1次研磨工程、2次研磨工程、3次研磨工程をこの順で行った。以下、各工程について説明する。
なお、研磨工程における研磨量は、研磨前後の基板の重量変化とガラスの比重を用いて計算した。また、片面の研磨量は、小さな穴を表面にあけたガラス基板を準備し、研磨前後の穴の深さの差を計算することで算出した。
[1次研磨工程]
1次研磨工程では、図11に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。また、第一の主表面が下定盤と相対するように基板を載置した。1次研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:酸化セリウムからなる平均粒径1.5μmの研磨粒子を含有する水溶液
研磨パッド:ウレタン系研磨パッド
研磨時間:70分
研磨量:両面で50μm
1次研磨工程の後、2次研磨工程の前に、洗浄工程を行った。
[2次研磨工程]
2次研磨工程では、図11に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。また、第一の主表面が下定盤と相対するように基板を載置した。2次研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:酸化セリウムからなる平均粒径1.0μmの研磨粒子を含有する水溶液
研磨パッド:ポリエチレンテレフタレートの基材と、その基材上に形成したナップ層とで構成される研磨パッド
研磨時間:60分
研磨量:表1に記載
2次研磨工程の後、3次研磨工程の前に、洗浄工程を行った。
[3次研磨工程]
3次研磨工程では、図11に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。また、第一の主表面が下定盤と相対するように基板を載置した。3次研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:コロイダルシリカからなる平均粒径30nmの研磨粒子を含有するpH3に調整された水溶液
研磨パッド:超軟質ポリッシャ
研磨時間:60分
研磨量:両面で1μm
3次研磨工程の後、局所加工工程の前に、洗浄工程を行った。
[局所加工工程]
局所加工工程では、片面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を順番に局所的に加工した。局所加工工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:酸化セリウムからなる平均粒径1.0μmの研磨粒子を含有する水溶液
研磨パッド:軟質ポリッシャ
局所加工工程の後、仕上げ研磨工程の前に、洗浄工程を行った。
[仕上げ研磨工程]
仕上げ研磨工程では、図11に示す両面研磨機を用いてガラス基板の2つの主表面を同時に研磨した。仕上げ研磨工程では、下記の研磨スラリーと、下記の研磨パッドとを用いた。
研磨スラリー:コロイダルシリカからなる平均粒径30nmの研磨粒子を含有するpH3に調整された水溶液
研磨パッド:超軟質ポリッシャ
研磨時間:30分
研磨量:500nm
仕上げ研磨工程の後、平坦度の測定の前に、洗浄工程を行った。
[ガラス基板の平坦度の測定]
ガラス基板の2つの主表面の中央領域の平坦度は、フジノン社製の平坦度測定機により測定した。ここでは、重力の影響を排除するため、ガラス基板を略垂直に立てて測定を行った。平坦度測定機により測定面の輪郭を求め、その輪郭から、次数mが2以上の全成分(つまり、生データ)のPV値、全成分から2次成分を除いたPV値、および低次成分のPV値を算出した。
平坦度の測定結果を、2次研磨工程における100%モジュラスや研磨量と共に、表1に示す。
Figure 0006229807
例1では、100%モジュラスが5MPaのパッドを用いた結果、第一の主表面の中央領域における低次成分のPV値が27.9nm、第二の主表面の中央領域における低次成分のPV値が16.5nmとなった。今回の研磨条件では第二の主表面の研磨量が第1の主表面の研磨量より多くなったため、第二の主表面の中央領域における低次成分のPV値が十分小さくなった。これに対して、第一の主表面については、研磨量が第二の主表面より少なかったため、低次成分の中でも10次以上25次以下成分の平坦度が十分改善されずに低次成分のPV値が高くなったものと考えられる。
例2では、100%モジュラスが8MPaのパッドを用いた結果、第一の主表面の中央領域における低次成分のPV値が18.9nm、第二の主表面の中央領域における低次成分のPV値が15.8nmとなった。これは100%モジュラスが最適な値のパッドを使用した結果、第一の主表面の中央領域および第二の主表面の中央領域の双方で低次成分の平坦度が十分に改善されたためと考えられる。
例3では、100%モジュラスが3MPaのパッドを用いた結果、第一の主表面の中央領域における低次成分のPV値が27.0nm、第二の主表面の中央領域における低次成分のPV値が23.9nmとなった。これは100%モジュラスの値が低すぎるため、第一の主表面は勿論、第一の主表面よりも研磨量が相対的に多い第二の主表面であっても、低次成分の中でも10次以上25次以下成分の平坦度が十分改善されなかったためと考えられる。
例4では、100%モジュラスが14MPaのパッドを用いた結果、第一の主表面の中央領域における低次成分のPV値が28.8nm、第二の主表面の中央領域における低次成分のPV値が22.7nmとなった。これは100%モジュラスの値が高すぎるため、低次成分の中の3次以上9次以下成分の平坦度が研磨前に比べ悪化したためと考えられる。
[導電膜の成膜]
導電膜としてのCrN膜を、マグネトロンスパッタリング法を用いて成膜した。CrN膜のシート抵抗は100Ω/□であった。CrN膜の成膜条件を以下に示す。
Cr膜の成膜条件
ターゲット:Crターゲット
スパッタリングガス:ArとN2とH2の混合ガス(Ar:58.2vol%、N2:40vol%、H2:1.8vol%、ガス圧:0.1Pa)
投入電力: 1500W
成膜速度:0.18nm/sec
膜厚:185nm。
[反射膜の成膜]
反射膜としてのMo/Si多層反射膜を、イオンビームスパッタリング法を用いて成膜した。この成膜では、Mo層およびSi層を交互に成膜することを50周期繰り返した。各Mo層の厚さは2.3nm、各Si層の厚さは4.5nm、Mo/Si多層反射膜の厚さは340nmとした。Mo層およびSi層の成膜条件を以下に示す。
Mo層の成膜条件
ターゲット:Moターゲット
スパッタリングガス:Arガス(ガス圧:0.02Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.064nm/sec
膜厚:2.3nm
Si層の成膜条件
ターゲット:Siターゲット(ホウ素ドープ)
スパッタリングガス:Arガス(ガス圧:0.02Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.077nm/sec
膜厚:4.5nm。
[保護膜の成膜]
保護膜としてのRu層を、イオンビームスパッタリング法を用いて成膜した。Ru層の成膜条件を以下に示す。
Ru層の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタリングガス:Arガス(ガス圧:0.02Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.052nm/sec
膜厚:2.5nm。
[吸収膜の成膜]
吸収膜としてのTaN層を、マグネトロンスパッタリング法を用いて成膜した。TaN層の成膜条件を以下に示す。
TaN層の成膜条件
ターゲット:Taターゲット、
スパッタリングガス:ArとN2の混合ガス(Ar:86vol%、N2:14vol%、ガス圧:0.3Pa)、
投入電力:150W、
成膜速度:7.2nm/min、
膜厚:60nm。
[低反射膜の成膜]
低反射膜としてのTaON層を、マグネトロンスパッタリング法を用いて成膜した。TaON層の成膜条件を以下に示す。
TaON層の成膜条件
ターゲット:Taターゲット、
スパッタリングガス:ArとOとNの混合ガス(Ar:49vol%、O:37vol%、N:14vol%。ガス圧:0.3Pa)
投入電力:250W、
成膜速度:2.0nm/min、
膜厚:8nm。
[マスクブランクの平坦度の測定]
マスクブランクの各主表面の中央領域の平坦度は、フジノン社製の平坦度測定機により測定した。ここでは、重力の影響を排除するため、マスクブランクを略垂直に立てて測定を行った。平坦度測定機により測定面の輪郭を求め、その輪郭から、全成分のPV値、全成分から2次成分を除いたPV値、低次成分のPV値を算出した。
[静電吸着時の平坦度の算出]
静電吸着時のマスクブランクの回路パターン形成面は、マスクブランクの吸着面が完全に平坦になったと仮定して求めた。具体的には、マスクブランクの吸着面が平坦になるために必要な変位を各測定点において算出し、各測定点において算出した変位をマスクプランの回路パターン形成面に適用することで、静電吸着時のマスクブランクの回路パターン形成面の輪郭を求めた。また、求めた回路パターン形成面の輪郭から、全成分のPV値を算出した。
[パターン重ね合わせ精度の計算]
パターン重ね合わせ精度(OPD)は、非特許文献(N.Harned,et.al., "EUV Mask flatness compensation in writing and exposure tools relating to total overlay" ,2007 International EUVL Symposium)に開示された方法で計算を行った。より具体的には、パターン重ね合わせ精度(OPD)は、静電吸着時のマスクブランクの回路パターン形成面の中央領域における全成分のPV値と、露光光入射角の正接(具体的にはtan6°)と、露光時の縮小倍率(具体的には1/4)との積として算出した。パターン重ね合わせ精度(OPD)は、上記中央領域の平坦度がゼロの理想平面である場合からのパターンのずれの大きさを表す。OPDが小さいほど、ずれが小さい。
[まとめ]
試験および計算の結果を表2に示す。表2および以下の説明において、「静電吸着時のPV値」とは、静電吸着時のマスクブランクの回路パターン形成面の中央領域における全成分のPV値のことである。
Figure 0006229807
表2から明らかなように、例1〜2では、例3〜4とは異なり、ガラス基板の第二の主表面の中央領域における低次成分の平坦度が20nm以下であったため(表1参照)、マスクブランクの吸着面の中央領域における低次成分の平坦度が20nm以下であった。その結果、静電吸着時のPV値を30nm以下にすることができ、パターン重ね合せ精度(OPD)を0.80以下にすることができた。すなわち、マスクブランクの吸着面の中央領域における低次成分の平坦度と、パターン重ね合わせ精度(OPD)との相関性は高いことがわかる。
一方で、表2から、マスクブランクの吸着面の中央領域における全成分から2次成分を除いたPV値(つまり、次数mが3以上の全成分のPV値)と、パターン重ね合わせ精度(OPD)との相関性は、必ずしも高くないことがわかる。その結果として、マスクブランクの吸着面の中央領域において、次数mが26以上の成分まで含めてPV値を制御しても、パターン重ね合わせ精度(OPD)の良いフォトマスクを得ることができないおそれがある。
さらに、表2から明らかなように、例2では、ガラス基板の第一の主表面の中央領域における低次成分の平坦度が20nm以下であったため(表1参照)、マスクブランクの回路形成面の中央領域における低次成分の平坦度が20nm以下であった。その結果、静電吸着時のPV値を25nm以下にすることができ、パターン重ね合せ精度(OPD)を0.60以下にすることができた。
以上、マスクブランクの実施形態などを説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
10 マスクブランク
11 第一の主表面(回路パターン形成面)
12 第二の主表面(吸着面)
20 ガラス基板
21 第一の主表面
22 第二の主表面
30 反射膜
40 保護膜
50 吸収膜
60 低反射膜
70 導電膜

Claims (2)

  1. 第一の主表面と前記第一の主表面に対向する第二の主表面とを有するガラス基板と、
    前記第一の主表面上に形成され、回路パターンが形成される膜と、
    前記第二の主表面上に形成される導電膜とを備えるマスクブランクであって、
    前記回路パターンが形成される膜は、光を吸収する吸収膜であり、
    前記吸収膜と前記ガラス基板との間に、前記光を反射する反射膜を備え、
    前記導電膜における前記ガラス基板とは反対側の面のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の中央領域の面形状を下記式で表すと、
    下記式中のkとlとの和が3以上25以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分の平坦度が20nm以下である、マスクブランク。
    Figure 0006229807
    上記式中、xは横方向の座標、yは縦方向の座標、zは高さ方向の座標を示し、横方向、縦方向および高さ方向は互いに垂直である。また、上記式中、kおよびlはそれぞれ0以上25以下の自然数であって且つkとlとの和が3以上25以下であり、N1およびN2はそれぞれ25である。
  2. 前記回路パターンが形成される膜における前記ガラス基板とは反対側の面のうち、その四角枠状の外周領域を除く、縦142mm、横142mmの正方形の中央領域の面形状を下記式で表すと、
    下記式中のkとlとの和が3以上25以下である全てのakl(x)P(y)を足した成分の平坦度が20nm以下である、請求項1に記載のマスクブランク。
    Figure 0006229807
    上記式中、xは横方向の座標、yは縦方向の座標、zは高さ方向の座標を示し、横方向、縦方向および高さ方向は互いに垂直である。また、上記式中、kおよびlはそれぞれ0以上25以下の自然数であって且つkとlとの和が3以上25以下であり、N1およびN2はそれぞれ25である。
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