JP6229673B2 - パック押さえ装置、及び、パックスタンド - Google Patents

パック押さえ装置、及び、パックスタンド Download PDF

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Description

本発明は、食品等を包装するパックを取り出すためのパック押さえ装置、及び、このパック押さえ装置を備えたパックスタンドに関する。
例えば、スーパーマーケットにおける総菜売り場等においては、テーブル上に、惣菜等の食品を包装する薄肉プラスチック製のパック(例えば、非特許文献1を参照)が、複数重ね合わされた状態で置かれているのが通常である。そして、食品の購入者等の利用者は、重ね合わされた状態の複数のパックから一つのパックを取り出し、そのパックにトング等を用いて食品を詰めるようにしている。
ところが、重ね合わされた複数のパックは、相互に密着している場合が多く、利用者が誤って二枚以上重なった状態のパックを取り出してしまうという不具合がある。この際、利用者は、誤って取り出したパックを手に触れた上で、元の位置に戻す場合もあり、衛生上も好ましいものではない。
"スミ株式会社ウェブサイト"、〔online〕、〔平成27年1月30日検索〕、インターネット(URL:http://www.sumi−esucon.co.jp/product/)
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、二枚以上重なった状態のパックが取り出されてしまうという不具合を抑制し得るパック押さえ装置、及び、当該パック押さえ装置を備えたパックスタンドを提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に記載のパック押さえ装置は、複数枚重ね合わされた同一形状のパックの縁部に臨み得るように設けられたヘッドを備えてなり、前記ヘッドが、最も外側に配されたパックを順次一枚ずつ取り出す際に、前記最も外側に配されたパックの縁部と次のパックの縁部との間に一時的に介在して、前記外側に配されたパックと前記次のパックとの分離を促すための捌き用の引っ掛け要素を備えたものである。
請求項2に記載のパック押さえ装置は、請求項1記載の構成において、前記引っ掛け要素が、先端をパック側に突出させたものである。
請求項3に記載のパック押さえ装置は、請求項2記載の構成において、前記ヘッドが、前記引っ掛け要素を前記パックの重ね合わせ方向に所定のピッチで複数個備えている。
請求項4に記載のパック押さえ装置は、請求項2又は3記載の構成において、前記引っ掛け要素が、鋭利な先端をパック側に突出させた爪である。
請求項5に記載のパック押さえ装置は、請求項1、2、3又は4記載の構成において、前記ヘッドが、重ね合わされた状態のパックの縁部に臨み得るように設けられたものである。
請求項6に記載のパック押さえ装置は、請求項1、2、3、4又は5記載の構成において、前記ヘッドが、前後方向に重ね合わされた状態のパックの上縁部に臨み得るように設けられたものである。
請求項7に記載のパック押さえ装置は、請求項1、2、3、4又は5記載の構成において、前記ヘッドが、上下方向に重ね合わされた状態のパックの縁部に臨み得るように設けられたものである。
請求項8に記載のパック押さえ装置は、請求項5又は6記載の構成において、前記ヘッドが、重力によりパックの上縁部に押し付けられるものである。
請求項9に記載のパックスタンドは、複数枚重ね合わされたパックを保持するスタンド本体と、このスタンド本体に支持され、前記ヘッドを前記パックに臨み得るように配した請求項1〜8何れかに記載のパック押さえ装置とを具備してなる。
請求項10に記載のパックスタンドは、複数枚重ね合わされたパックを起立した状態で保持するスタンド本体と、このスタンド本体に支持され、前記ヘッドを前記パックに臨み得るように配した請求項1〜8何れかに記載のパック押さえ装置とを具備してなる。
以上説明したように本発明によれば、二枚以上重なった状態のパックが取り出されてしまうという不具合を抑制し得るパック押さえ装置、及び、当該パック押さえ装置を備えたパックスタンドを提供することができるものとなる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における左側面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における拡大した概略右側面図。 同実施形態における拡大した概略右側面図。 同実施形態におけるパックの取り出しを説明するための概略右側面図。 同実施形態におけるパックの取り出しを説明するための概略右側面図。 他の実施形態を説明するための概略側面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜9を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、スーパーマーケットの総菜売り場等に配置して用いられるパックスタンドSに適用した場合のものである。
パックスタンドSは、複数枚重ね合わされたパックPを保持するスタンド本体Aと、このスタンド本体Aに支持されたパック押さえ装置Bとを備えている。スタンド本体Aは、複数枚重ね合わされたパックPを起立した状態で保持し得るものである。パック押さえ装置Bは、複数枚重ね合わされた同一形状のパックPの縁部peに臨み得るように設けられたヘッド5を備えている。以下、詳述する。
スタンド本体Aは、安定板1上に支柱2を立設し、その支柱2上にメインフレーム3を支持させたものである。
安定板1は、床等の設置面上に配される左右対をなす脚羽根11とこれら脚羽根11間に介設された水平フレーム12とを備えている。水平フレーム12の左右方向中央には、前記支柱2が立設されている。
支柱2は、前記安定板1に固定された固定フレーム21と、この固定フレーム21内にスライド可能に嵌装されたスライドフレーム22と、このスライドフレーム22を所望のスライド位置において固定するための操作グリップ23aを有した固定機構23とを具備してなる。
メインフレーム3は、前記スライドフレーム22の上端に固着された底板31と、この底板31の左右両側端に立設された左右の側フレーム32と、左右の側フレーム32の上下方向中間部間に架設された前後の横架フレーム33、34とを具備してなる。
底板31は、例えば、板金製のものであり、前記支柱2のスライドフレーム22上に位置する略水平な後半領域311と、この後半領域311の前に設けられてなり、斜め後上方に向けて開放された側面視コ字型をなす前半領域312とを備えてなる。
前半領域312は、前壁312aと、この前壁312aの下縁に連続し後方に延びる底壁312bと、この底壁312bの後縁から上方に延びる後壁312cとを備えたものであり、前記後壁312cの上縁が前記後半領域311に連続している。
なお、底板31には、底壁312bに沿って前後方向にスライド可能なスライドトレー313が支持されている。スライドトレー313は、袋を収納した箱体等を必要に応じて支持することができるものである。スライドトレー313は、前壁312aと後壁312cの下縁に形成された貫通孔n1、n2を通過し得るようになっている。
左右の側フレーム32は、それぞれ、前記底板31における前壁312aの内面に固定され斜め後上方に延びる前フレーム部材321と、この前フレーム部材321の上端に連続し後方に延びる上フレーム部材322と、この上フレーム部材322の後端に連続し下方に垂下する後フレーム部材323とを備えたもので、前記後フレーム部材323の下端部は前記底板31の後半領域311に固定されている。
前フレーム部材321と後フレーム部材323との間には、上側と下側に、二本の前後フレーム部材324、325が架設されている。これら前後フレーム部材324、325には、例えば、食品を取り上げるためのトング等を掛けておくための用具掛けC(図2の左側等を参照)や、輪ゴム等を収納しておくための総菜備品トレーD(図2の右側等を参照)が着脱可能に係止されるようになっている。
前の横架フレーム33は、下側の前後フレーム部材325の中間部間に架設された断面円形をなす棒状のものである。
後の横架フレーム34は、下側の前後フレーム部材325の後端部間に架設された断面円形をなす棒状のものである。後の横架フレーム34は、前の横架フレーム33と略同じ高さ位置に設けられている。すなわち、後の横架フレーム34は、正面視において前記前の横架フレーム33の略同一の高さ位置における後側に位置されたもので、当該前の横架フレーム33に対して平行に配されている。
これら前後の横架フレーム33、34に、パック押さえ装置Bが左右方向にスライド可能に支持されている。この実施形態においては、二組のパック押さえ装置Bが取付けられている。
続いて、以下、パック押さえ装置Bについて説明する。
各パック押さえ装置Bは、複数枚重ね合わされた同一形状のパックPの縁部peに臨み得るように設けられたヘッド5を備えている。そして、ヘッド5が、最も外側に配されたパックPを順次一枚ずつ取り出す際に、前記最も外側に配されたパックPの縁部peと次のパックPの縁部peとの間に一時的に介在して、前記外側に配されたパックPと前記次のパックPとの分離を促すための捌き用の引っ掛け要素たる爪tを備えている。
ここで、パックPは、コロッケ等の食品(いわゆる惣菜)を包装する既知のものである。パックPは、開口端に縁部peを構成する鍔部paを有したパック本体P1と、開口端に縁部peを構成する鍔部paを有した蓋体P2とを備えており、これらパック本体P1と蓋体P2とはヒンジ部hを介して一体に連設されている。パックPを構成するパック本体P1及び蓋体P2は、ヒンジ部hを介在させており、合成樹脂により一体に成形された通常のものである。パック本体P1と蓋体P2とは略同一の上下及び左右寸法をなしている。複数枚が重ね合わされ得る未使用状態のパックPは、パック本体P1と蓋体P2とがともに同じ方向に開放した状態、すなわち、パック本体P1に対して蓋体P2が開かれた状態となる展開状態をとっている。そして、前記展開状態のパックPは、厚み方向に複数枚重ね合わされており、重ね合わされたパックPが対応するパック押さえ装置Bの前側に配設されている。
この実施形態では、スタンド本体Aに重ね合わされたパックPが設置され、設置された状態でパック押さえ装置BがパックPに係わり合うようになっている。スタンド本体Aは、二組のパック押さえ装置Bを支持しており、これら二組のパック押さえ装置Bの前に、それぞれ、複数枚重ね合わされたパックPを設置することができるようになっている。
各パック押さえ装置Bは、引っ掛け要素たる爪tを具備したヘッド5と、このヘッド5を回動可能に支持するアーム6と、このアーム6を上下方向にスライド自在に保持するベース7とを具備している。
ヘッド5は、この実施形態の例では、側面視L字状をなすものであり、引っ掛け要素である鋭利な爪tの先端をパックP側に突出させている。ヘッド5は、爪tを前記パックPの重ね合わせ方向に所定のピッチで複数個備えたものであり、パックPの縁部peすなわち前後方向に重ね合わされて起立した状態のパックPの上縁部pe1に臨み得るように設けられている。この実施形態においては、前記ヘッド5は、当該ヘッド5と、前記アーム6に作用する重力によりパックPの上縁部pe1に押し付けられるようになっている。
ヘッド5は、前記アーム6の左右幅よりも左右幅が小さく設定された基端部511と、前記アーム6の左右幅よりも左右幅が大きく設定された先端部512とを備えた背面板51と、この背面板51の先端部512の両側端から前方に突設された左右の側面板52とを備えたもので、前記側面板52の下縁に引っ掛け要素である爪tが複数並んだ状態に形成されている。背面板51の基端部511の両側縁には取付軸jを有した脚513が設けられており、それらの取付軸jを介してこのヘッド5が前記アーム6に対して回動自在に取付けられている。
アーム6は、上下方向に細長い短冊状のものであり、下端部に前方に突出する抜け止め片61を有するとともに上端部における両側縁部に前方に突出する枢着片62を備えている。左右の枢着片62には前記ヘッド5の取付軸jが内側から係合する取付孔621が形成されている。前記ヘッド5の取付軸jは短寸なものであり、部材の一時的な弾性変形を利用してこれらの取付軸jを前記アーム6の取付孔621に係わり合うようにしている。
なお、このアーム6の左右方向の幅寸法は、前記ヘッド5の左右の側面板52間の内法寸法よりも小さく設定されている。そのため、前記ヘッド5は、パックPの上縁部pe1に臨む使用姿勢(U)から前記爪tを有した側面板52がアーム6の両側を通過して後方に突出する退避姿勢(N)までの間で、前記取付軸j回りに自在に回動し得るようになっている。
ベース7は、前縁側の中央部に前記アーム6が通過可能な凹陥部711を有し前記前の横架フレーム33及び後の横架フレーム34上に載置される基板71と、この基板71の左右両側における前縁部から下方に延出され前記前の横架フレーム33の前側に係わり合う前面板72と、前記基板71の後縁から下方に延出され前記後の横架フレーム34の背面側に係わり合う背面板73と、後傾した状態で前記基板71に立設されその前面で前記凹陥部711を通過するアーム6の背面を案内する案内板74とを具備してなる。
ベース7は、前記前後の横架フレーム33、34に対して着脱自在及び左右方向にスライド自在に設けられたもので、このベース7の案内板74と前記前の横架フレーム33との間には、前記アーム6が上下方向にスライドできる隙間skが形成されるようにしてある。
パックPが設置されていない状態では、図7に示すように、パック押さえ装置Bのヘッド5、及び、アーム6は自重により最下点で保持されている。このときヘッド5は、背面板51がアーム6の前面に略重なり側面板52がアーム6の背面側に突出した退避位置(N)に保持される。この姿勢では、ヘッド5の側面板52が前側に突出することがないため、スタンド本体AにパックP以外の箱類、例えば、袋が収容された箱体を載置することも可能である。すなわち、スタンド本体Aに対してパック押さえ装置Bを移設することなく、パックP以外の箱類をスタンド本体Aに載置することも可能である。
パックスタンドSのスタンド本体AにパックPを設置するとともにそのパックPに対してパック押さえ装置Bを関連させる操作の一例を示せば次のとおりである。
まず、パック押さえ装置Bをスタンド本体Aに対して左右方向に移動させ、所定の位置にセットする。すなわち、パックPが載置されるべき底板31の前半領域312上の位置にパック押さえ装置Bを移動させる。より具体的には、パック押さえ装置Bを、横架フレーム33、34に対してスライドさせることにより移動させる。
次いで、パック押さえ装置Bのヘッド5を使用姿勢(U)にまで回動させるとともにこのヘッド5、及び、アーム6を重力に抗して上方に持ち上げ、そのヘッド5の下に展開状態で複数枚重ね合わせたパックPを起立した状態で配置する。このとき、利用者がパックPの外面側を把持できるようにするため、パックPは、その外面側が前側を向く状態で底板31の前半領域312上に載置される。
しかる後に、ヘッド5の持ち上げ操作を解除すると前記ヘッド5は重力により降下して、ヘッド5の爪tがパックPの上縁部pe1に係わり合うことになる。すなわち、前後方向に重ね合わせた複数枚のパックPが、スタンド本体Aの底板31の前半領域312上に載置された状態で、パック押さえ装置Bのアーム6に沿った起立姿勢を採ることになる。そして、パックPの上縁部pe1、より具体的には、重ね合わされた複数枚のパックPにおける前側(利用者の手前側に位置する側)のパックPの上縁部pe1にヘッド5の爪tが重力により圧接されることになる。
以上のようにして、スタンド本体AにパックPを設置するとともにその設置されたパックPに対してパック押さえ装置Bを関連させる操作が行われる。
このようにして、複数枚のパックPをパックスタンドSに設置しておけば、最も外側すなわち前側に位置しているパックPを、次に位置する他のパックPと分離させて、取り出すことが可能となる。換言すれば、このパックスタンドSであれば、複数枚積層された状態のパックPから、一枚のパックPを順次取り出すことができるものとなっている。
すなわち、最も前側に位置するパックPを、その外面側を把持した上で引き出すと、そのパックPの上縁部pe1がパックP自体の弾性変形やヘッド5の一時的な回動すなわち上動を惹起しつつ爪tを乗り越えて前方に移動することになる。そして、その爪tは、最も前側のパックPの上縁部pe1と次のパックPの上縁部pe1との間に介入することになり、次のパックPは最も前側のパックPに連帯して前方に移動することが阻止されることになる。
つまり、利用者が最も外側に位置するパックPを取り出そうとした際に、万が一、その次のパックPをも取り出しそうになった場合であっても、このパックスタンドSであれば、それら二つのパックPが一緒に取り出されてしまうという不具合が抑制されるものとなっている。すなわち、最も外側に位置するパックPとそのパックPに添着した次のパックPとがともに爪tに係わり合うものとなるため、次のパックPが爪tにより捌かれて、取り出し対象たる最も外側に位置するパックPから好適に分離されることになる。このため、このパック押さえ装置Bを備えたパックスタンドSであれば、二枚のパックPが同時に引き出されてしまうという不具合を効果的に抑制することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態に係るパックスタンドSは、スタンド本体Aにパック押さえ装置Bを支持させたものである。そして、パック押さえ装置Bは、複数枚重ね合わされた同一形状のパックPの縁部peに臨み得るように設けられたヘッド5を備えてなり、前記ヘッド5が、最も外側に配されたパックPを順次一枚ずつ取り出す際に、前記最も外側に配されたパックPの縁部peと次のパックPの縁部peとの間に一時的に介在して、前記外側に配されたパックPと前記次のパックPとの分離を促すための捌き用の引っ掛け要素たる爪tを備えている。このため、二枚以上重なった状態の複数のパックPが一緒に纏めて取り出されてしまうという不具合を抑制し得るものとなっている。つまり、本実施形態に係るパック押さえ装置B、及び、バックスタンドSであれば、食品等を包装しようとする利用者が、誤って複数枚のパックPを纏めて取り出してしまい、そのまま使用してしまうという事態を好適に抑制することができるものとなる。よって、利用者に対して過剰にパックPを提供してしまうという不経済を好適に抑制し得るものとなっている。
引っ掛け要素は、種々の構成を採用することができるが、この実施形態では、先端をパックP側に突出させたもの、より具体的には、鋭利な先端をパック側に突出させた爪tである。このため、比較的簡易な構成で引っ掛け要素を形成することができるものとなっている。
前記ヘッド5が、前記爪tを前記パックPの重ね合わせ方向に所定のピッチで複数個備えているものであるため、二枚以上重なった状態の複数のパックPをより確実に分離させ得るものとなっている。すなわち、本実施形態のものは、引っ掛け要素である爪tを奥行き方向に複数配してなるものであるため、大量の枚数を重ねたパックPに対しても好適に対応することができるものとなっている。しかも、万が一、複数のパックPが一の爪tと係わり合ったにもかかわらず当該複数のパックP同士が分離しなかったとしても、その次に配された他の爪tと係わり合うものとなり、外側に配されたパックPと次のパックPとの分離がより確実に行われ得るものとなる。
前記ヘッド5が、前後方向に重ね合わされて起立した状態のパックPの上縁部pe1に臨み得るように設けられたものである。このため、パックPを横にして載置した場合と比べて、奥行き寸法が要求され難いものとなり、スペースを効率良く利用することができるものとなっている。
前記ヘッド5が、重力によりパックPの上縁部pe1に押し付けられるものであるため、ヘッド5の自重を利用してパックPの上縁部pe1に爪tを係わり合わせることができるようになっている。
パックスタンドSは、複数枚重ね合わされたパックPを保持するスタンド本体Aと、このスタンド本体Aに支持され、前記ヘッド5を前記パックPに臨み得るように配したパック押さえ装置Bとを具備してなるものである。このため、パックPを好適に保持するとともに当該パックPに対してパック押さえ装置Bを係わり合わせることができるものとなっている。
パックスタンドSは、複数枚重ね合わされたパックPを起立した状態で保持するスタンド本体Aと、このスタンド本体Aに支持され、前記ヘッド5を前記パックPに臨み得るように配したパック押さえ装置とを具備してなる。このため、奥行きをとり難いものとなり、コンパクト化を行うための設計の自由度に優れたパックスタンドSを提供することができるものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
引っ掛け要素は、最も外側に配されたパックを順次一枚ずつ取り出す際に、前記最も外側に配されたパックの縁部と次のパックの縁部との間に一時的に介在して、前記外側に配されたパックと前記次のパックとの分離を促すための捌き用のものであればよい。すなわち、引っ掛け要素は、本実施形態に示した様に、鋭利な先端を有した爪に限られるものではなく、種々のものを適用することができる。引っ掛け要素としては、例えば、一定の弾性反発力を有するストリング体ないし針状部材を複数集めて構成されたブラシ状のものであってもよい。
また、前記実施形態においては、ヘッド5における左右の側面板52の下縁に鋸歯状に複数の引っ掛け要素である爪tを形成した場合について説明したが、このようなものには限定されない。本発明は、少なくとも単一の爪があれば上述した作用を得られるものとなる。爪は、前後及び左右寸法が近似した突起状のものには限られるものではなく、所定の方向に連続した比較的長尺の突条であってもよい。パックPの抜き取り方向に対して左右方向に連続した突条の爪を有したヘッドの一例を示せば、例えば、下面に複数の突条爪を所定のピッチで配した洗濯板状のものが考えられる。
上述した実施形態では、重力によりヘッドをパックの上縁部に押し付け得るようにした場合のものについて説明したが、本発明はこのようなものには限られない。例えば、部材の弾性反発力などを利用して、ヘッドの引っ掛け要素をパックの縁部に係わり合わせるようにしてもよい。より具体的な一例としては、弾性変形可能なアームと、このアームの上端に設けられたヘッドとを一体に構成しておき、アームの弾性力によってヘッドの引っ掛け要素をパックの縁部に係わり合わるようにしてもよい。この例の場合、パックの上縁部に引っ掛け要素を係わり合わせる場合には、前記アームをベースに対して自重では落下しない程度に保持させておくのが望ましい。種々の寸法のパックに対応させるには、適宜の方法で、前記アームをベースに対して上下位置変更可能に支持させるようにしておけばよい。
パック押さえ装置は、スタンド本体に対して位置変更可能に取付けるようにしたものに限られるものではない。つまり、パック押さえ装置のみにより所期の目的を達成することができる。一方で、スタンド本体に対して、パック押さえ装置を位置変更可能にしておけば、パックを配置する上での自由度を高めることができるものとなる。すなわち、このようにすれば、スタンド本体の片側に、複数枚のパックPを配置し、他方の片側に別の物品を配置するようなことができることになり好適である。なお、パック押さえ装置は、スタンド本体から取り外すこともでき、邪魔にならない位置に移動させておくこともできるものとなっている。
パック押さえ装置、及び、パックスタンドは、必ずしもパックを立てた姿勢で配置するものに限られないのはもちろんである。すなわち、複数枚重ね合わせたパックを平置きにし、周縁部の何れかにパック押さえ装置のヘッドを係わり合わせるようにしてもよい。その一方で、複数枚重ね合わせたパックを起立した姿勢で配するようにすれば、パックスタンド及びパック押さえ装置の前後方向の寸法を無理なく縮小することができ、使い勝手が大幅に向上するものとなる。
ここで、他の実施形態であるパックスタンドSについて、図10を参照して説明する。なお、当該他の実施形態において、上述した実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付して説明するものとし、説明を省略する。この実施形態のものは、複数枚重ね合わされたパックPを平置きにしたもの、つまり、上下方向に重ね合わされた状態のパックPに対応したパック押さえ装置Bを備えている。
パックスタンドSは、パックPを下側から支持する下部材7と、この下部材7に対して立設されパックPの一方の縁部peが当接し得る側部材8とを主体に構成されたスタンド本体Aと、このスタンド本体Aに対して回動可能に支持されたヘッド5を備えたパック押さえ装置Bとを備えている。
スタンド本体Aの下部材7は、その一端側にヘッド5を回動可能に支持している。下部材7は、パックPの下側に配されるものであり、例えば、パックPの大きさに対応して適宜の方法でその寸法を変更し得るようになっている。
スタンド本体Aの側部材8は、パックPにおける一方の縁部pe(図10における左側の縁部pe)が当接し得る当接面8aを有し、パックPの姿勢を整えることができるようになっている。
パック押さえ装置Bのヘッド5は、上下方向に重ね合わされた状態のパックPの他方の縁部pe(図10における右側の縁部pe)に臨み得るように設けられている。このヘッド5は、付勢手段Wにより、引っ掛け要素たる爪tがパックPの縁部peに押し付けられるようになっている。なお、付勢手段Wは、ヘッド5をパックP側に付勢するためのものであるが、コイルスプリングや板バネ等、種々のものを適用することができる。このようなものであっても、所期の目的を達成することができる。
スタンド本体の構成は、上述した実施形態に示されたものには、限定されないのはもちろんのことであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、パック押さえ装置を取付けるための横架材たる横架フレームは、前後に平行なものに限らず、上下に平行なものであってもよいし、単一の横架材で構成してもよい。
パック押さえ装置の部品構成、部品点数、形状等は種々のものを採用することができる。例えば、上述した実施形態で示したパック押さえ装置のヘッド、アーム、及び、ベースの部品構成、部品点数、形状等は、種々の構成を採用することができるのはもちろんのことである。例えば、ヘッドは、側面視L字状をなすものには限られず、例えば、側面視において直線状のものであってもよい。ベースは、天板上に直接的に載置され得るものであってもよい。
パックは、種々の形状のものが考えられ、上述した実施形態のものに限られるものではない。例えば、パックが、蓋体を備えていないものであってもよい。また、パックが、可撓性を備えたシート状のものであってもよい。
引っ掛け要素と係わり合うパックの縁部は、パックにおける長手方向の縁部たる長辺部分であってもよいし、パックにおける短手方向の縁部たる短辺部分であってもよい。例えば、上述した実施形態では、前後方向にパックを積み重ねた場合、引っ掛け要素と係わり合うパックの上縁部は、短辺の部分であったが、これを長辺の部分としてもよい。また、上下方向にパックを積み重ねた場合、引っ掛け要素と係わり合うパックの縁部は、短辺の部分であったが、これを長辺の部分としてもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
5…ヘッド
A…スタンド本体
B…パック押さえ装置
P…パック
pe…縁部
S…パックスタンド
t…爪(引っ掛け要素)

Claims (10)

  1. 複数枚重ね合わされた同一形状のパックの縁部に臨み得るように設けられたヘッドを備えてなり、
    前記ヘッドが、最も外側に配されたパックを順次一枚ずつ取り出す際に、前記最も外側に配されたパックの縁部と次のパックの縁部との間に一時的に介在して、前記外側に配されたパックと前記次のパックとの分離を促すための捌き用の引っ掛け要素を備えたものであるパック押さえ装置。
  2. 前記引っ掛け要素が、先端をパック側に突出させたものである請求項1記載のパック押さえ装置。
  3. 前記ヘッドが、前記引っ掛け要素を前記パックの重ね合わせ方向に所定のピッチで複数個備えている請求項2記載のパック押さえ装置。
  4. 前記引っ掛け要素が、鋭利な先端をパック側に突出させた爪である請求項2又は3記載のパック押さえ装置。
  5. 前記ヘッドが、重ね合わされた状態のパックの縁部に臨み得るように設けられたものである請求項1、2、3又は4記載のパック押さえ装置。
  6. 前記ヘッドが、前後方向に重ね合わされた状態のパックの上縁部に臨み得るように設けられたものである請求項1、2、3、4又は5記載のパック押さえ装置。
  7. 前記ヘッドが、上下方向に重ね合わされた状態のパックの縁部に臨み得るように設けられたものである請求項1、2、3、4又は5記載のパック押さえ装置。
  8. 前記ヘッドが、重力によりパックの上縁部に押し付けられるものである請求項5又は6記載のパック押さえ装置。
  9. 複数枚重ね合わされたパックを保持するスタンド本体と、このスタンド本体に支持され、前記ヘッドを前記パックに臨み得るように配した請求項1〜8何れかに記載のパック押さえ装置とを具備してなるパックスタンド。
  10. 複数枚重ね合わされたパックを起立した状態で保持するスタンド本体と、このスタンド本体に支持され、前記ヘッドを前記パックに臨み得るように配した請求項1〜8何れかに記載のパック押さえ装置とを具備してなるパックスタンド。
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