JP6229424B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、気体燃料用の燃料噴射弁に関する。
燃料が気体の場合、液体の場合に比べて噴射された燃料の貫徹力が低いため、噴射された燃料が空気と混合しにくい。そこで、特許文献1では、以下に説明する第1噴孔および第2噴孔を備えた燃料噴射弁が開示されている。すなわち、第1噴孔から噴射された直後の気体燃料と、第2噴孔から噴射された直後の気体燃料とが衝突するように、両噴孔は配置されている。これによれば、燃料同士の衝突により燃料の流れが大きく乱れるので、燃料と空気の混合を促進できる。
特開2009−281274号公報
しかしながら、上述の如く燃料同士の衝突により混合を十分に促進させるためには、衝撃波が形成される程度の高圧で気体燃料を噴射させることが要求される。そのため、燃料噴射弁に供給される気体燃料の圧力が十分に高くなければ、燃料と空気の混合促進の効果は殆ど発揮されない。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、低圧噴射であっても空気との混合を十分に促進できるようにした燃料噴射弁を提供することにある。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される発明は、気体燃料が噴射される噴孔(60a、60b)が形成された噴孔形成部材(61)と、噴孔を開閉させるように作動する弁体(40)と、を備え、噴孔は、噴射直後の気体燃料が噴孔形成部材の中心軸線の周りに環状に分布するように形成されており、環状に分布する気体燃料の外周に沿って環状に延びる壁面(62a、62b、62c、62d、62e、62f)が形成された、壁面形成部材(62)を備え、壁面は、噴孔から噴射された気体燃料の流通路(60r)を形成し、かつ、燃料流れの下流側であるほど流通路の直径が増大していく形状であり、かつ、中心軸線の側に凸となる向きに湾曲した部分を有し、壁面形成部材に形成された壁面と、噴孔の外周側の壁面である噴孔外周側壁面とは、段差を有することなく連続して繋がっていることを特徴とする
記発明によれば、燃料を環状に分布するように噴射させつつ、燃料の外周に沿って環状に延びる壁面を備える。そのため、環状分布の状態に噴射された燃料は、コアンダ効果により上記壁面に沿って流れることとなる。よって、環状分布状態の燃料が、噴射方向の下流側において環状の中心に集まるように流れることを抑制できる。そのため、燃料と空気との接触面積が小さくなることを抑制できるようになるので、低圧の燃料を噴孔から噴射させる場合であっても、燃料と空気との混合を十分に促進できるようになる。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁を吸気管に取り付けた状態を示す断面図。 図1に示す噴孔ボデーを、燃料流れの上流側から見た平面図。 図1に示す噴孔ボデー、弁体、シール材および吸気管を、図2のIII−III線に沿って見た断面図。 図3のIV矢視図。 図3に示す噴射状態において、噴孔下流側の圧力分布を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁を吸気管に取り付けた状態を示す断面図。 本発明の第3実施形態に係る燃料噴射弁を吸気管に取り付けた状態を示す断面図。 本発明の第4実施形態に係る燃料噴射弁を吸気管に取り付けた状態を示す断面図。 本発明の第5実施形態に係る燃料噴射弁を吸気管に取り付けた状態を示す断面図。 本発明の第6実施形態に係る燃料噴射弁を吸気管に取り付けた状態を示す断面図。 本発明の第7実施形態に係る燃料噴射弁において、噴孔ボデーを燃料流れの上流側から見た平面図。
以下に、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1に示す燃料噴射弁1は車両に搭載されたものであり、内燃機関の燃焼に用いる気体燃料を噴射する。気体燃料の具体例としては、CNG(Compressed Natural Gas)、LNG(Liquefied Natural Gas)、水素等が挙げられる。車両に搭載された図示しない燃料タンクには、気体燃料が圧縮された状態で貯蔵されている。燃料タンク内の気体燃料は、圧力調整弁により圧力調整された後に燃料噴射弁1へ供給される。
燃料噴射弁1は、内燃機関の吸気管2に取り付けられており、燃料噴射弁1から噴射された気体燃料は、吸気管2内部の吸気通路2aへ流入し、吸入空気と混合しながら燃焼室(図示せず)へ流入する。より詳細に説明すると、吸気管2は、1つの燃焼室に形成された複数の吸気ポートへ分岐する形状である。そして、吸気管2のうち分岐部分の上流側に燃料噴射弁1は取り付けられている。燃料噴射弁1から噴射された気体燃料は、吸気通路2aに沿って分岐した後に、各吸気ポートから燃焼室へ流入する。
燃料噴射弁1は、樹脂製ハウジング10および金属製ハウジング11を備える。これらのハウジング10、11は筒状に形成されている。ハウジング10、11の筒状内部には、以下に説明するコイル20、上側磁性体21、非磁性体22、下側磁性体23が収容されている。なお、金属製ハウジング11の先端部分には、Oリング12が取り付けられており、吸気管2と金属製ハウジング11との間をOリング12がシールする。
コイル20は、非磁性体22の外周側に配置されており、燃料噴射弁1の外部から電力供給されて磁力線を発生する。上側磁性体21、非磁性体22および下側磁性体23は同一径寸法の円筒形状であり、燃料流れの上流側から下流側に向かう順に、上側磁性体21、非磁性体22および下側磁性体23は隣接して配置されている。上側磁性体21および非磁性体22の内周面には、円筒形状の固定コア30が固定されている。非磁性体22および下側磁性体23の内周面には、弁体40が移動可能な状態で組み付けられている。弁体40の移動方向は、弁体40の中心軸線C(図3参照)の方向に一致する。
弁体40のうち固定コア30の反対側の端面には、シール材50が取り付けられている。シール材50には弾性変形可能な材質(例えばフッ素ゴム)が用いられている。下側磁性体23のうち非磁性体22の反対側の端部には、噴孔60aが形成された噴孔ボデー60が取り付けられている。
下側磁性体23のうち噴孔ボデー60が挿入組み付けされている部分を、以下、拡径部23bと呼ぶ。弁体40を内部に収容する部分を、以下、弁体収容部と呼ぶ。拡径部23bは弁体収容部に比べて円筒内周面の径寸法が拡大した形状である。図1の例では、拡径部23bの外径寸法は、弁体収容部の外径寸法と同じである。つまり、拡径部23bの厚さ寸法は弁体収容部の厚さ寸法よりも小さい。
図2に示すように、噴孔60aは、弁体40の中心軸線Cの周りに延びる形状である。噴孔60aは、同一円上において周方向に複数並べて配置されている。図1および図3に示すように、噴孔ボデー60は、噴孔60aが形成された円板形状のプレート部61と、プレート部61の外周端から燃料流れの下流側へ円筒状に延びる円筒部62と、を有する。噴孔60aは、中心軸線Cの方向にプレート部61を貫通する形状である。プレート部61および円筒部62は、1つの金属母材をプレス加工して一体に形成されている。なお、特許請求の範囲に記載の「噴孔形成部材」はプレート部61に相当し、「壁面形成部材」は円筒部62に相当する。
プレート部61の燃料流れ下流側の面61cは、中心軸線Cに対して垂直に広がる平坦な形状である。一方、プレート部61の燃料流れ上流側の面には、シール材50に向けて突出する内側リップ部61aおよび外側リップ部61bが形成されている。これらのリップ部61a、61bは、中心軸線Cの周りに環状に延びる形状である。内側リップ部61aは、複数の噴孔60aに対して中心軸線C側に位置し、外側リップ部61bは、複数の噴孔60aに対して中心軸線Cの反対側に位置する。リップ部61a、61bは、シール材50が噴孔ボデー60に密着している時の面圧を高めて、シール材50と噴孔ボデー60との間のシール性を向上させるものである。
図3に示すように、弁体40には、中心軸線Cに沿って燃料を流通させる中心通路42、および中心通路42から分岐する分岐通路43が形成されている。中心通路42の上流側部分を、以下、バネ収容室41と呼ぶ。バネ収容室41には弾性部材32が収容されており、バネ収容室41の下流側段差部に、弾性部材32の下流側端部は接触して支持される。弾性部材32の上流側端部は調整部材31に接触して支持される。調整部材31は円筒形状であり、固定コア30の内周面に圧入固定されている。調整部材31を固定コア30に圧入する挿入量により、弾性部材32から弁体40に付与される弾性力が調整されている。
コイル20への電力供給を停止させると、弾性部材32の弾性力により弁体40は閉弁作動する。そして、弁体40が閉弁作動することに伴い、シール材50は噴孔ボデー60に密着して噴孔60aを閉鎖する。これにより、噴孔60aからの燃料噴射が停止される。
一方、コイル20へ電力供給すると、上側磁性体21、固定コア30、弁体40、下側磁性体23および金属製ハウジング11は磁気回路を形成し、固定コア30と弁体40との間で磁気吸引力が生じる。この磁気吸引力により、弁体40は固定コア30の側へ移動する。以下、この移動をリフトアップと呼ぶ。そして、弁体40の上端面40aが固定コア30の下端面30bに接触した時点で移動停止する。つまり、閉弁時における上端面40aと下端面30bとのギャップが、弁体40の最大リフト量に相当する。このように弁体40をリフトアップさせると、図3に示すようにシール材50がリップ部61a、61bから離れ、以下に説明するように燃料が噴孔60aから噴射される。
すなわち、燃料タンクから燃料噴射弁1に供給される燃料は、上側磁性体21の内部21aを流通した後、調整部材31の内部31a、固定コア30の内部30a、中心通路42を順に流通する。図3中の矢印F1に示すように、中心通路42内の燃料は、シール材50の貫通穴51を流通した後、内側リップ部61aとシール材50との隙間を通じて噴孔60aの流入口60iへ流入する。以下、この隙間のことを内側隙間S1と呼ぶ。
また、図3中の矢印F2に示すように、中心通路42から分岐通路43へ流れた燃料は、弁体40の外周面と下側磁性体23の内周面との間で形成される燃料溜り室23aへ流入する。その後、燃料溜り室23a内の燃料は、外側リップ部61bとシール材50との隙間を通じて噴孔60aの流入口60i(図3参照)へ流入する。以下、この隙間のことを外側隙間S2と呼ぶ。
要するに、矢印F1、F2に示すように、噴孔60aの外側と内側の両方から燃料が流入口60iに流入し、その後、噴孔60aの流出口60oから円筒部62の内部空間へ噴射される。以下、この空間のことを流通路60rと記載する。流通路60rへ噴射された燃料は、円筒部62の壁面62aに沿って吸気通路2aへ流入し、吸気管2の壁面に沿って吸気通路2a内を拡がる。以下、この壁面のことを外部壁面2bと記載する。その後、吸気通路2aへ流入した燃料は、吸入空気と混合しながら燃焼室へ流入する。
燃料噴射弁1に供給される燃料は、上述した各通路の狭小部分で絞られて圧力損失した後に噴孔60aから噴射される。したがって、最も狭小な部分の流路断面積、および燃料タンクから供給される燃料の圧力による影響を大きく受けて、噴孔60aから噴射される燃料の噴射率が主に決まる。噴射率とは、単位時間あたりの燃料噴射量のことである。上述した最も狭小な部分のことを、以下、最大絞り部と呼ぶ。
噴孔60aの流入口60iにおける流路断面積のことを、以下、シート絞り面積と呼ぶ。シート絞り面積は、最大リフトアップ時における、内側隙間S1および外側隙間S2の面積の和である。すなわち、内側リップ部61aの周長に最大リフト量を乗じた面積と、外側リップ部61bに最大リフト量の周長を乗じた面積との和が、シート絞り面積である。弁体40に形成された中心通路42の流路断面積は、シート絞り面積よりも小さく設定されており、この中心通路42の部分が最大絞り部となるように設定されている。
中心軸線C方向においてシール材50の下流側端面には、シール面52が形成されている。シール面52は、中心通路42の周りに環状に延びる形状であり、中心軸線Cに対して垂直に拡がる平坦形状である。シール面52は、内側リップ部61aおよび外側リップ部61bに対向する位置に配置されている。弁体40が閉弁作動すると、これらのリップ部61a、61bにシール面52が密着して噴孔60aを閉塞する。
次に、円筒部62の壁面62aの形状と、噴孔60aから噴射された燃料の流れについて、図3、図4および図5を用いて詳細に説明する。
円筒部62は、吸気管2に形成された取付穴2cに嵌め込まれており、円筒部62の壁面62aは、取付穴2cのエッジ部2pとプレート部61のエッジ部61pとを繋ぐように拡がる形状である。プレート部61のエッジ部61pは、下流側の面61cのうち、噴孔60aの外周に沿って延びる円形の形状である(図4参照)。取付穴2cのエッジ部2pは、プレート部61のエッジ部61pよりも径方向外側、かつ、中心軸線C方向の下流側に位置する。したがって、壁面62aは、噴孔60aから噴射された燃料の流通路60rを形成し、かつ、燃料流れの上流側から下流側にかけて流通路60rの通路断面積が増大する形状に形成されている。
以下の説明では、壁面62aのうち最上流部分、つまりエッジ部61pと接触する部分を含む所定範囲を上流壁面W1と呼ぶ。壁面62aのうち最下流部分、つまりエッジ部2pと接触する部分を含む所定範囲を下流壁面W2と呼ぶ。壁面62aのうち上流壁面W1と下流壁面W2の間に位置する部分を中間壁面W3と呼ぶ。中心軸線Cに対する壁面62aの接線の傾きを壁面傾きと呼ぶ。したがって、図3に示す断面視において、壁面62a上の壁面傾きが大きい箇所であるほど、燃料流方向において流通路60rの直径が急激に増大していく。
図3の例では、上流壁面W1は、中心軸線Cに対して平行に拡がる形状であるため、上流壁面W1における壁面傾きはゼロである。したがって、壁面62aのうち上流壁面W1以外の部分のいずれの箇所と比較しても、上流壁面W1の壁面傾きは小さい。また、噴孔60aの外周側の壁面と上流壁面W1とは、段差を有することなく連続して繋がっている。
下流壁面W2は、中心軸線Cに対して垂直に拡がる形状であるため、下流壁面W2における壁面傾きは無限大である。したがって、壁面62aのうち下流壁面W2以外の部分のいずれの箇所と比較しても、下流壁面W2の壁面傾きは大きい。また、下流壁面W2と外部壁面2bとは、段差を有することなく連続して繋がっている。詳細には、下流壁面W2のうち外部壁面2bと繋がる部分の壁面傾きが、外部壁面2bのうち下流壁面W2と繋がる部分の壁面傾きと一致する。
中間壁面W3は、下流側であるほど壁面傾きが徐々に大きくなる形状であり、中心軸線Cの側に凸となる向きに湾曲した形状である。詳細には、中間壁面W3の曲率は、下流側であるほど大きくなる。つまり、下流側であるほど曲がり度合いが大きくなる。
また、上流壁面W1、下流壁面W2および中間壁面W3から構成される壁面62aの全体において、壁面傾きは下流側であるほど大きくなる。つまり、下流側であるほど、曲がり度合いが大きくなる。
以上に詳述した構成によれば、流通路60r内の圧力分布は、図5中の実線Pに示す状態になる。すなわち、噴孔60aから噴射された直後の燃料は高速の噴流状態になっているので、ベルヌーイの定理にしたがって噴流内の静圧が低下した状態になっている。具体的には、噴孔60a近傍の圧力、つまり環状噴流内部の圧力P1が、プレート部61に対向する部分である雰囲気圧力、つまり環状噴流の内側の圧力P2よりも低くなる。一方、環状噴流の外側には円筒部62が存在するので、図5中の点線P3に示すような圧力分布は存在しなくなる。すなわち、環状噴流内部の低い圧力P1の部分は、円筒部62の壁面62aに隣接して分布する。
そのため、噴孔60aから噴射された燃料は、以下に説明するコアンダ効果の原理によって壁面62aに沿って流れることとなる。すなわち、環状噴流内部の圧力P1が雰囲気圧力よりも低いため、噴流の周囲に位置する空気(つまり雰囲気)が噴流に巻き込まれようとする。
以下、噴射直後の燃料環状内側に位置する空気を内側空気と記載し、燃料の環状外側に位置する空気を外側空気と記載する。噴射直後の燃料は環状に分布するため、図3中の矢印Faに示すように、内側空気は圧力P1、P2の差圧により噴流F3に巻き込まれる。しかも、図3中の矢印Fbに示すように、燃料の環状内側部分には、燃料噴射方向の下流側から上流側に向かう空気の流れが生じるので、噴流F3には内側空気が常時巻き込まれるようになる。
一方、外側空気については、円筒部62の存在により、内側空気の如く噴流に巻き込まれるような空気の流れは生じない。そのため、噴射直後の燃料には、環状内側から空気が流入するものの、環状外側からは殆ど流入しないので、燃料は、内側空気により環状の外側へ押されて、円筒部62の壁面62aに押し付けられる。つまり、噴流F3が近くの壁面62aに引き寄せられるといったコアンダ効果が生じる。そのため、円筒部62の壁面62aに沿って燃料は流れていく。
以上により、本実施形態によれば、噴孔60aは、噴射直後の燃料が中心軸線Cの周りに環状に分布するように形成されており、円筒部62を備えることにより、環状に分布する燃料の外周に沿って環状に延びる壁面62aが形成されている。そのため、環状分布の状態に噴射された燃料が、先述したコアンダ効果により壁面62aに引き寄せられるようになる。よって、噴射された燃料が径方向に拡散していくので、燃料と空気との接触面積が拡大していく。したがって、燃料噴射弁1に供給される燃料の圧力が低くても、噴射後の燃料と空気との混合を十分に促進できるようになる。
また、このように燃料を径方向に拡散させることができるので、吸気管2へ流出した燃料が複数の吸気ポートへ分岐するにあたり、各々の吸気ポートへ流入させる燃料の量がばらつくことを抑制できる。
さらに本実施形態では、壁面62aは、噴孔60aから噴射された気体燃料の流通路60rを形成し、かつ、燃料流れの下流側であるほど流通路60rの直径が増大していく形状である。
これによれば、噴流が壁面62aに沿って流れると、噴流の環状直径が流通路60r内で増大していくことになる。よって、流通路60rから流出した後において、壁面62aから離れた燃料が環状の中央に集まって塊になることを抑制できる。そのため、燃料が径方向に拡散していくことを促進できる。
ここで、壁面傾きが小さいほど、噴流F3が壁面62aから乖離しにくくなる。但し、壁面傾きをゼロ(つまり中心軸線Cに平行)にすると、燃料を径方向へ十分に拡散できなくなる。したがって、壁面62aから乖離しない程度に最大限に壁面傾きを大きくすることが、燃料を拡散させる上では望ましい。また、壁面62aから乖離した状態の噴流F3を壁面62aに近づけることは困難であるが、一旦壁面62aに引き寄せられた噴流F3は、壁面62aから乖離しにくくなる。したがって、壁面62aのうち最上流部分については、壁面傾きを小さくして噴流F3を壁面62aに引き寄せておき、それ以外の下流部分において、壁面傾きを大きくして拡散促進を図ることが望ましい。
これらの点を鑑み、本実施形態では、壁面62aのうち最上流部分を含む上流壁面W1における壁面傾きは、壁面62aのうち上流壁面W1以外の部分における壁面傾きよりも小さく設定されている。そのため、流通路60r内の限られた空間において、燃料を効率良く拡散できる。
さらに本実施形態では、内燃機関の吸気通路2aへ燃料を噴射する燃料噴射弁1において、壁面62aは、吸気通路2aの壁面である外部壁面2bと、段差を有することなく連続して繋がっている。
これによれば、壁面62aに沿って流れた噴流F3は、流通路60rから流出した後、さらに外部壁面2bに沿って流れるように促される。よって、流通路60rから流出した後においても燃料が径方向に拡散していくことを促進できる。
(第2実施形態)
図3に示す上記第1実施形態では、上流壁面W1、下流壁面W2および中間壁面W3により壁面62aが構成されている。そして、上流壁面W1は中心軸線Cに平行、下流壁面W2は中心軸線Cに垂直、中間壁面W3は内側に凸となる向きに湾曲した形状である。これに対し、図6に示す本実施形態では、壁面62bの上流壁面W1が、流通路60rの直径を徐々に大きくするテーパ形状に形成されている。
また、壁面62bは、燃料流れの下流側であるほど流通路60rの直径が増大していく形状である。上流壁面W1における壁面傾きは、壁面62bのうち上流壁面W1以外の部分における壁面傾きよりも小さく設定されている。壁面62bは、吸気通路2aの壁面である外部壁面2bと、段差を有することなく連続して繋がっている。
本実施形態によっても、上述したコアンダ効果により噴流F3が壁面62bに引き寄せられるので、噴射された燃料を径方向に拡散させることができ、燃料と空気との接触面積を拡大できる。
(第3実施形態)
図3に示す上記第1実施形態では、噴孔60aの外周側の壁面と円筒部62の壁面62aとは、段差を有することなく連続して繋がっている。これに対し、図7に示す本実施形態では、噴孔60aの外周側の壁面と円筒部62の壁面62cとは段差を有して繋がっている。換言すれば、プレート部61のエッジ部61pが、噴孔60aから外周側に離れた位置に存在する。
また、壁面62cは、燃料流れの下流側であるほど流通路60rの直径が増大していく形状である。上流壁面W1における壁面傾きは、壁面62cのうち上流壁面W1以外の部分における壁面傾きよりも小さく設定されている。壁面62cは、吸気通路2aの壁面である外部壁面2bと、段差を有することなく連続して繋がっている。
本実施形態によっても、上述したコアンダ効果により噴流F3が壁面62cに引き寄せられるので、噴射された燃料を径方向に拡散させることができ、燃料と空気との接触面積を拡大できる。但し、図3の如く、段差を有することなく連続して壁面62aが繋がっている方が、噴射直後において噴流が壁面62aに吸い付くようになるので、壁面62aに沿って流れることを促進できる点で有利である。
(第4実施形態)
図3に示す上記第1実施形態では、吸気管2の外部壁面2bと円筒部62の壁面62aとは、段差を有することなく連続して繋がっている。これに対し、図8に示す本実施形態では、外部壁面2bと円筒部62の壁面62dとは段差を有して繋がっている。換言すれば、取付穴2cのエッジ部2pが、壁面2dから中心軸線C方向の下流側に離れた位置に存在する。
また、壁面62dは、燃料流れの下流側であるほど流通路60rの直径が増大していく形状である。上流壁面W1における壁面傾きは、壁面62dのうち上流壁面W1以外の部分における壁面傾きよりも小さく設定されている。
本実施形態によっても、上述したコアンダ効果により噴流F3が壁面62dに引き寄せられるので、噴射された燃料を径方向に拡散させることができ、燃料と空気との接触面積を拡大できる。但し、図3の如く、段差を有することなく連続して壁面62aが繋がっている方が、流通路60rの下流側において、噴流F3が外部壁面2bに沿って拡散することを促進できる点で有利である。
(第5実施形態)
図9に示す本実施形態では、噴孔60aの外周側の壁面と円筒部62の壁面62eとは段差を有して繋がっている。また、外部壁面2bと円筒部62の壁面62eとは段差を有して繋がっている。本実施形態によっても、上述したコアンダ効果により噴流F3が壁面62dに引き寄せられるので、噴射された燃料を径方向に拡散させることができ、燃料と空気との接触面積を拡大できる。
(第6実施形態)
図3に示す上記第1実施形態では、噴孔60aは、中心軸線Cの方向にプレート部61を貫通するストレート形状である。これに対し、図10に示す本実施形態では、噴孔60bは、中心軸線Cに対して傾いた方向にプレート部61を貫通する形状であり、燃料流れの下流側であるほど中心軸線Cから離れていく向きに傾斜するテーパ形状である。また、本実施形態に係る壁面62fの上流壁面W1は、噴孔60bの貫通方向に平行であり、中心軸線Cに対して傾いている。
また、壁面62fは、燃料流れの下流側であるほど流通路60rの直径が増大していく形状である。上流壁面W1における壁面傾きは、壁面62fのうち上流壁面W1以外の部分における壁面傾きよりも小さく設定されている。壁面62fは、吸気通路2aの壁面である外部壁面2bと、段差を有することなく連続して繋がっている。
本実施形態によっても、上述したコアンダ効果により噴流F3が壁面62fに引き寄せられるので、噴射された燃料を径方向に拡散させることができ、燃料と空気との接触面積を拡大できる。しかも、噴孔60aが、径方向に拡散する向きに傾いたテーパ形状であるため、噴射された燃料を径方向に拡散させることを促進できる。
(第7実施形態)
図2に示す上記第1実施形態では、噴孔60aは、中心軸線C方向から見て中心軸線Cの周りに延びる形状である。これに対し、図11に示す本実施形態では、噴孔60bは、中心軸線C方向から見て円形である。そして、複数の噴孔60bが中心軸線Cの周りに等間隔に並べて配置されている。また、上記第1実施形態に係る噴孔60aはプレス加工されていたが、本実施形態に係る噴孔60bはドリル加工されている。
本実施形態によっても、上述したコアンダ効果により、噴射された燃料を径方向に拡散させることができる。但し、本実施形態では噴孔60bの数が多くなるので、プレート部61のうち、周方向において噴孔60bが形成されていない箇所が多くなる。そのため、図2に示す如く噴孔60aを周方向に延びる形状にした方が、コアンダ効果を促進できる点で有利である。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、吸気通路2aへ燃料を噴射するポート噴射式の内燃機関に燃料噴射弁1を適用させているが、燃焼室へ燃料を直接噴射する直噴式の内燃機関に適用させてもよい。この場合には、噴射された燃料の噴流F3が、流通路60rから流出した後、燃焼室の壁面に沿って拡散することが促進される。また、このような直噴式の場合、円筒部62の壁面62aは、燃焼室の壁面と段差を有することなく連続して繋がるように形成されることが望ましい。
・上記各実施形態では、上流壁面W1、下流壁面W2および中間壁面W3から壁面は構成されているが、上流壁面W1を廃止して下流壁面W2および中間壁面W3から壁面が構成されていてもよい。また、下流壁面W2を廃止して上流壁面W1および中間壁面W3から壁面が構成されていてもよい。また、上流壁面W1および下流壁面W2を廃止して、中間壁面W3から壁面が構成されていてもよい。この場合、壁面傾きが徐々に大きくなるように壁面が形成されることとなる。
・上記実施形態に係る燃料噴射弁は、内燃機関の燃焼に用いる気体燃料を噴射するものであるが、燃料電池へ供給される水素等の気体燃料を噴射するものであってもよい。
40…弁体、61…プレート部(噴孔形成部材)、62…円筒部(壁面形成部材)、62a、62b、62c、62d、62e、62f…壁面、60a、60b…噴孔。

Claims (4)

  1. 気体燃料が噴射される噴孔(60a、60b)が形成された噴孔形成部材(61)と、
    前記噴孔を開閉させるように作動する弁体(40)と、
    を備え、
    前記噴孔は、噴射直後の気体燃料が前記噴孔形成部材の中心軸線の周りに環状に分布するように形成されており、
    環状に分布する気体燃料の外周に沿って環状に延びる壁面(62a、62b、62c、62d、62e、62f)が形成された、壁面形成部材(62)を備え、
    前記壁面は、前記噴孔から噴射された気体燃料の流通路(60r)を形成し、かつ、燃料流れの下流側であるほど前記流通路の直径が増大していく形状であり、かつ、前記中心軸線の側に凸となる向きに湾曲した部分を有し、
    前記壁面形成部材に形成された前記壁面と、前記噴孔の外周側の壁面である噴孔外周側壁面とは、段差を有することなく連続して繋がっていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記噴孔(60b)は、燃料流れの下流側であるほど前記中心軸線から離れていく向きに傾斜するテーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記壁面のうち最上流部分を含む所定範囲を上流壁面(W1)と呼び、前記中心軸線に対する前記壁面の接線の傾きを壁面傾きと呼ぶ場合において、
    前記上流壁面における前記壁面傾きは、前記壁面のうち前記上流壁面以外の部分における前記壁面傾きよりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁。
  4. 内燃機関の吸気通路または燃焼室へ燃料を噴射する燃料噴射弁において、
    前記壁面は、前記吸気通路または前記燃焼室の壁面である外部壁面(2b)と、段差を有することなく連続して繋がっていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
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