JP6229011B1 - 既設屋根の補修方法および換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設屋根の補修時に併せて換気口を形成するのに工数が少なくてよく、かつ構造が簡単であり換気性能の高い既設屋根の補修方法および換気装置を提供する。【解決手段】既設の屋根を改修すると共に、新たな換気装置を設置する補修方法であって、既設の屋根の棟部に、換気用の開口32を形成する開口形成工程と、既設の屋根材の上にカバールーフ10を重ねて取付けるルーフ取付け工程と、カバールーフ10の棟部に波板を複数段重ねて多孔構造に構成した通気部20を備えた換気装置を設置する設備工程とからなる。カバールーフ10の棟に形成された開口部5の側方に配置された通気部20と、通気部20の外端から更に外側に配置された邪魔板30とからなり、通気部20は、波板を複数段重ねて多孔構造に構成したものである。短時間かつ安価に既設屋根を補修し、かつ新たな換気装置を取付けることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、既設屋根の補修方法および換気装置に関する。さらに詳しくは、工場や倉庫などの既設屋根の補修方法と、補修した屋根に設置する換気装置に関する。
近年、工場等では、屋根が老朽化しているものも多く、簡易な工法で補修することができ、しかも同時に換気性能を向上させることができれば有益である。とくに、造船所等の溶接作業の多い建屋では内部に熱気がこもりやすいので換気が重要である。
既設屋根の補修に関する従来技術としては特許文献1がある。この特許文献1の内容は、棟部には、中央の開口部と、その開口部の左右両側に配置された通気閉塞部材とから構成したものである。
上記通気閉塞部材には、ハニカム構造が例示されている(段落0016)。しかるに、このハニカム構造が具体的にどのような構造物であるかの説明は全くない。また、それ以外の構造も開示していない。
特開2013−60789号公報
本発明は上記事情に鑑み、既設屋根の補修時に併せて換気口を形成するのに工数が少なくてよく、かつ構造が簡単であり換気性能の高い既設屋根の補修方法および換気装置を提供することを目的とする。
第1発明の既設屋根の補修方法は、既設の屋根を改修すると共に、新たな換気装置を設置する補修方法であって、
既設の屋根の棟部に、換気用の開口を形成する開口形成工程と、既設の屋根材の上にカバールーフを重ねて取付けるルーフ取付け工程と、前記カバールーフの棟部に換気装置を設置する設備工程とからなり、前記換気装置は、前記カバールーフの棟に形成された開口部の側方に配置された通気部と、該通気部の外端から更に外側に配置された邪魔板とからなり、前記通気部は、波板を複数段重ねて多孔構造に構成したものであり、前記通気部と前記邪魔板との間は、控え棒で連結され、上方に向けて空気が抜ける開口部が設けられており、前記邪魔板の下端は前記カバールーフにビス等で固定され、上端は控え棒で前記通気部の上端部に連結されることを特徴とする
第1発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)開口形成工程とルーフ取付け工程と設置工程のわずか3工程しか必要としないので、短時間かつ安価に既設屋根を補修し、かつ新たな換気装置を取付けることができる。
b)建屋内の溶接作業等で生じた高温空気は棟の開口部に集まり、上昇気流の勢いによって通気部に入っていき、通気部を横向きに通って開口に至ると、そこから上昇して換気される。
c)気象条件が悪く横向きの強い風雨が吹いても、邪魔板が風雨の通気部への入を防ぐので、通気部の換気作用が阻害されることはない。
本発明の一実施形態に係る換気装置の正面図である。 図1のII−II線矢視で示す換気装置の端面図である。 本発明に係る既設屋根の補修方法の説明図である。 既設屋根の一例の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本発明によって補修される既設屋根を図4に基づき説明する。
図4において、Fは工場等の建屋を示し、屋根は切妻形で、波形スレートSで葺かれている。棟には左右両側の波形スレート1、1の突合せ部を覆うように、への字形の棟スレート2が載せられている。
上記した波形スレート1、1は建屋の天井で建屋長手方向に延びるコ形鋼3にボルト4で止められている。棟スレート2もコ形鋼3にボルト4等で止められている。
本発明の補修方法は、上記の既設屋根Rに適用するものであるが、既存の波形スレート1、1は取り除かず、そのまま用いて、その上面に新しいカバールーフ10を葺いて新設屋根とすることに特徴がある。
まず、図1および図2に基づき換気装置Aを説明する。
換気装置Aは、後述するカバールーフ10上に取付けられる装置であり、通気部20と邪魔板30とを含んで構成されている。通気部20と邪魔板30は、それぞれ棟の左右に配置して一対となるように構成される。
通気部20は、凸部と凹部が交互に連続する折板製の波形ルーフ21、22、23を重ねたものである。波形ルーフ21、22、23の凸部同士を向き合わせることにより、凸部同士の間および凹部同士の間に空間を形成した構造である。凸部同士を向き合わせた部分はボルト4を通してコ形鋼3に固定される。凸部同士の間および凹部同士の間の空間はハニカム形の多孔構造となるので、これで空気を通す通気部20を構成している。
通気部20を構成する最上段の波形ルーフ23の上面には、さらに平板のルーフ24を載せるが、載せないものも本発明に含まれる。
図1に示す通気部20の長さは、任意であるが、棟の開口部5に比べて短すぎない方が雨の進入を防ぎやすくなる。また、長すぎると通気抵抗が増えて換気効率が劣ることになるので、通気抵抗が大きくならない長さにすればよい。
通気部20の外端から更に外側となる位置には邪魔板30が立設される。この邪魔板30は平板で構成されるもので、ほぼ鉛直に立ち上った板である。邪魔板30の下端はカバールーフ10にビス等で固定され、上端は控え棒31で通気部20の上端部に連結される。邪魔板30と通気部20の外端との間は上空に向けて開口した開口32が形成されている。
邪魔板30は強い風雨が横向きに吹いたとき、通気部20に雨水が進入するのを防止する。また、開口32は建屋内の空気が通気部20を通った後、上空へ抜ける通路となる。
上記換気装置Aは、図示のごとく左右一対の構成とするのが基本であるが、片流れ屋根に設置する場合のように、いずれか一方で構成してもよく、そのような構成も本発明に含まれる。
図3に基づき、本発明の補修方法を説明する。
(開口形成工程)
図3に示すように、スレート1、1とコ形鋼3はそのまま用いられる。ただし、棟の中心直下のスレート1、1はその端部1a、1aを切り取り、換気用の空間5があくようにする。
(ルーフ取付け工程)
スレート1、1の上面にカバールーフ10を重ねて取付ける。カバールーフ10は折板製で凸部と凹部が交互に連続した波形のものである。この波の大きさと間隔は既存のスレート1に合わせたものが用いられる。カバールーフ10の固定は既設のコ形鋼3にボルト4で固定する等任意の方法を用いればよい。
(設置工程)
カバールーフ10の棟部に上記した換気装置Aを設置する。この装置は、カバールーフ10の設置後、現場作業で取付けてもよく、予め工場でカバールーフ10と共に作製しておいたものを設置してもよい。
設置工程を終えると、図1に示すように新しいカバールーフ10の上面に新しい換気装置Aが付いた屋根が出来上る。
このように、上記補修方法は、開口形成工程とルーフ取付け工程と設置工程のわずか3工程しか必要としないので、少ない工数で、かつ安価に既設屋根を補修し、かつ新たな換気装置Aを取付けることができる。
再び図1に帰り、本実施形態における換気装置Aの換気作用を説明する。
建屋内の溶接作業等で生じた高温空気は点線矢印で示すように、棟の開口部5に集まり、上昇気流の勢いによって通気部20に入っていく。そして左右2カ所の通気部20を横向きに通って開口32に至ると、そこから上昇して換気される。
気象条件が悪く横向きの強い風雨が吹いても、邪魔板30が通気部20への進入を防ぐので、通気部20の換気作用が阻害されることはない。
1 スレート
5 開口部
10 カバールーフ
20 通気部
21、22、23 波形ルーフ
30 邪魔板
31 控え棒
32 開口

Claims (1)

  1. 既設の屋根を改修すると共に、新たな換気装置を設置する補修方法であって、
    既設の屋根の棟部に、換気用の開口を形成する開口形成工程と、
    既設の屋根材の上にカバールーフを重ねて取付けるルーフ取付け工程と、
    前記カバールーフの棟部に換気装置を設置する設備工程とからなり、
    前記換気装置は、
    前記カバールーフの棟に形成された開口部の側方に配置された通気部と、該通気部の外端から更に外側に配置された邪魔板とからなり、
    前記通気部は、波板を複数段重ねて多孔構造に構成したものであり、
    前記通気部と前記邪魔板との間は、控え棒で連結され、上方に向けて空気が抜ける開口部が設けられており、
    前記邪魔板の下端は前記カバールーフにビス等で固定され、上端は控え棒で前記通気部の上端部に連結される
    ことを特徴とする既設屋根の補修方法
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