JP6227573B2 - 軸受の異常診断装置及び異常診断方法 - Google Patents

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Description

本開示は、回転シャフトを回転可能に支持するための軸受の異常診断装置及び異常診断方法に関する。
一般に、回転機械に設けられる軸受は、回転シャフトと常に接触していることから、軸受に異常が発生した状態で長期間運転を継続すると回転機械全体の不具合に繋がるおそれがある。そのため、軸受の異常を早期に検出することが求められている。
軸受の異常診断装置として、例えば特許文献1には、回転機械の駆動中に軸受から発生するAE(Acoustic Emission)を検出し、このAE信号に基づいて軸受の良否を診断する装置が記載されている。AE信号は、軸受から発生する応力波(弾性波)であり、これを解析することによって軸受が損傷しているか否かを診断できる。
また、特許文献2には、転がり軸受の外輪と内輪との間の電気的特性値に基づいて、転がり軸受の潤滑不良を検出するようにした構成が記載されている。
特開平8−19141号公報 特開2003−176830号公報
通常、軸受に異常が発生した場合、回転機械を停止して異常が発生した部位を見つけ出し、異常部位の補修や部品交換等の作業を行うようになっている。その際に、異常が発生した部位によって適切な対策が異なる場合があり、そのため異常発生部位を迅速に把握することが求められる。また、特に大型の軸受の場合には、異常が発生した部位を作業員が見つけ出すことは難しく、手間と時間を要するものであった。
この点、特許文献1又は2に記載される診断方法においては、軸受に異常が発生したことを検出することはできるが、異常が発生した部位を特定するための具体的な構成については記載されていない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、軸受の異常を早期に検出可能であるとともに、軸受の異常部位を特定し得る軸受の異常診断装置及び異常診断方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る軸受の異常診断装置は、
回転シャフトを回転可能に支持する軸受の異常診断装置であって、
前記軸受からのAE信号を検出するための少なくとも一つのAEセンサと、
前記AEセンサによって検出された前記AE信号の検出周波数に基づき、前記軸受の異常箇所を特定するように構成された診断部と、
を備えることを特徴とする。
本発明者らの鋭意検討の結果、軸受に異常(例えば損傷)が発生した場合に、異常個所における回転シャフトと軸受との接触により発生するAE信号の検出周波数と、異常個所との間に相関関係が存在することを見出した。そこで、上記(1)の軸受の異常診断装置では、AEセンサによって軸受からのAE信号を検出し、そのAE信号の検出周波数に基づいて軸受の異常個所を特定するようになっている。これにより、軸受の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常箇所まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記軸受は、前記回転シャフトとともに回転可能に構成された第1旋回輪と、前記第1旋回輪の内周側又は外周側に設けられる第2旋回輪と、前記第1旋回輪と前記第2旋回輪との間に設けられる複数の転動体と、を含み、
前記診断部は、前記検出周波数に基づいて、前記第1旋回輪、前記第2旋回輪および前記転動体の中から前記異常箇所を特定するように構成されている。
第1旋回輪、第2旋回輪および転動体を含む転がり軸受の場合、第1旋回輪に異常が発生したときに検出されるAE信号、第2旋回輪に異常が発生したときに検出されるAE信号、または転動体に異常が発生したときに検出されるAE信号は、それぞれ、特有の周期性を有する。そこで、上記(2)の構成では、AE信号の検出周波数に基づいて、第1旋回輪、第2旋回輪および転動体の中から異常箇所を特定するようにしている。これにより、AE信号から異常箇所を適切に把握することができ、異常箇所に応じた対策を早期に施すことが可能となる。
(3)一実施形態では、上記(2)の構成において、
前記診断部は、前記回転シャフトの回転速度をNとし、前記転動体の公転速度をNとし、前記転動体の数をnとしたとき、n及びnの和又は差とnとの積で表される周波数に前記検出周波数が相当する場合に、前記第1旋回輪が前記異常箇所であると判断するように構成されている。
回転シャフトの回転時、回転シャフトとともに回転する第1旋回輪は、回転シャフト及び転動体に接触する。第1旋回輪に異常が発生した場合、第1旋回輪の異常箇所は、転動体の公転によって他の部材と接触し、その時の衝撃がAE信号に現れる。すなわち、第1旋回輪に異常が発生した場合、回転シャフトの回転及び転動体の公転に対応した周期で、異常を示すAE信号が出現する。そこで、上記(3)の構成によれば、n(回転シャフトの回転速度)及びn(転動体の公転速度)の和又は差と、n(転動体の数)との積で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、第1旋回輪が異常箇所であると判断することによって、AE信号から適切に第1旋回輪の異常を検出することができる。
(4)一実施形態では、上記(2)又は(3)の構成において、
前記診断部は、前記転動体の自転速度をnとしたとき、nで表される周波数に前記検出周波数が相当する場合に、前記転動体が前記異常箇所であると判断するように構成されている。
回転シャフトの回転時、転動体は、自転しながら第1旋回輪及び第2旋回輪と接触する。転動体に異常が発生した場合、転動体の異常箇所は、転動体の自転によって他の部材と接触し、その時の衝撃がAE信号に現れる。すなわち、転動体に異常が発生した場合、転動体の自転に対応した周期で、異常を示すAE信号が出現する。そこで、上記(4)の構成によれば、n(転動体の自転速度)で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、転動体が異常箇所であると判断することによって、AE信号から適切に転動体の異常を検出することができる。
(5)一実施形態では、上記(2)乃至(4)の何れかの構成において、
前記診断部は、前記転動体の公転速度をnとし、前記転動体の数をnとしたとき、nとnとの積で表される周波数に前記検出周波数が相当する場合に、前記第2旋回輪が前記異常箇所であると判断するように構成されている。
回転シャフトの回転時、転動体を介して第1旋回輪の内周側又は外周側に設けられる第2旋回輪は、転動体に接触する。第2旋回輪に異常が発生した場合、第2旋回輪の異常箇所は、転動体の公転によって他の部材と接触し、その時の衝撃がAE信号に現れる。すなわち、第2旋回輪に異常が発生した場合、転動体の公転に対応した周期で、異常を示すAE信号が出現する。そこで、上記(5)の構成によれば、n(転動体の公転速度)とn(転動体の数)との積で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、第2旋回輪が異常箇所であると判断することによって、AE信号から適切に第2旋回輪の異常を検出することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記少なくとも一つのAEセンサは、前記軸受の周方向における互いに異なる位置に設けられた複数のAEセンサを含み、
前記診断部は、前記複数のAEセンサによってそれぞれ検出された複数の前記AE信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記軸受の異常発生位置を特定するように構成されている。
上記(6)の構成では、軸受の周方向における互いに異なる位置に複数のAEセンサが配置されており、各AEセンサは、異常箇所で発生したAE信号を検出するようになっている。各AEセンサと異常箇所との距離はそれぞれ異なるため、各AEセンサで検出されるAE信号の検出タイミングには差が生じる。そのため、複数のAE信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受の異常発生位置を適切に特定することができる。このように、AE信号の検出周波数を用いた異常発生箇所の特定に加えて、周方向における軸受の異常発生位置を特定できるため、より具体的な異常部位の把握が可能となる。
また、複数のAEセンサで検出された複数のAE信号に基づいて異常を診断することにより、異常を精度よく検出可能となり、診断結果の信頼性を向上させることができる。
(7)本発明の他の少なくとも一実施形態に係る軸受の異常診断装置は、
回転シャフトを回転可能に支持する軸受の異常診断装置であって、
前記軸受の周方向における互いに異なる位置に設けられ、前記軸受の異常を示す信号を検出するための複数のセンサと、
前記複数のセンサによってそれぞれ検出された複数の前記信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記軸受の異常発生位置を特定するように構成された診断部と、
を備えることを特徴とする。
上記(7)の軸受の異常診断装置では、軸受の周方向における互いに異なる位置に複数のセンサが配置されており、各センサは、軸受の異常を示す信号(以下、異常信号と称する)を検出するようになっている。各センサと異常箇所との距離はそれぞれ異なるため、各センサで検出される異常信号の検出タイミングには差が生じる。そのため、複数の異常信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受の異常発生位置を適切に特定することができる。これにより、軸受の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常発生位置まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
また、複数のセンサで検出された信号に基づいて異常を診断することにより、異常を精度よく検出可能となり、診断結果の信頼性を向上させることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記複数のセンサは、前記軸受からのAE信号を検出するための複数のAEセンサを含む。
上記(8)の構成によれば、AEセンサによって軸受からのAE信号を検出し、そのAE信号に基づいて軸受の周方向における異常発生位置を特定するようになっている。また、AE信号は、その検出周波数に基づいて異常発生箇所(例えば転がり軸受の場合、第1旋回輪、第2旋回輪または転動体等)を特定することもできる。そのため、検出周波数に基づいた異常発生箇所の特定まで行えば、より具体的な異常部位の把握が可能となる。
また、複数のAEセンサで検出された複数のAE信号に基づいて異常を診断することにより、異常を精度よく検出可能となり、診断結果の信頼性を向上させることができる。
(9)一実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、
前記軸受は、前記回転シャフトとともに回転可能に構成された第1旋回輪と、前記第1旋回輪の内周側又は外周側に設けられる第2旋回輪と、前記第1旋回輪と前記第2旋回輪との間に設けられる複数の転動体と、を含む転がり軸受であり、
前記回転シャフト及び前記第1旋回輪を含む回転部、又は、前記第2旋回輪の一方に対して、電気信号を印加するための電気信号印加部をさらに備え、
前記複数のセンサは、前記周方向における互いに異なる位置において、前記回転シャフト及び前記第1旋回輪を含む回転部、又は、前記第2旋回輪の他方に設けられる複数の電気信号検出部を含み、
前記診断部は、前記複数の電気信号検出部間の前記電気信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記異常発生位置を特定するように構成されている。
通常、転がり軸受は、第1旋回輪と第2旋回輪との間に油膜が形成されている。転がり軸受の円滑な動作のためには、この油膜が軸受の周方向に途切れなく形成されていることが望ましい。潤滑油が不足して油膜切れが生じると、軸受の損傷に繋がるおそれがある。
そこで、上記(9)の構成によれば、異常診断装置は、回転シャフト及び第1旋回輪を含む回転部、又は、第2旋回輪の一方に対して電気信号を印加する電気信号印加部と、回転シャフト及び第1旋回輪を含む回転部、又は、第2旋回輪の他方に設けられた複数の電気信号検出部と、を備えている。
油膜切れが発生していない場合、第1旋回輪と第2旋回輪とは、油膜によって電気的に絶縁された状態となっている。ところが、油膜切れが発生した場合、油膜切れ発生箇所において第1旋回輪と第2旋回輪とは導通する。このとき、複数の電気信号検出部は軸受の周方向に複数設けられているため、第1旋回輪と第2旋回輪との導通位置から各電気信号検出部までの距離はそれぞれ異なり、各電気信号検出部で検出される異常信号の検出タイミングには差が生じる。したがって、この電気信号検出部間の電気信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受の異常発生位置を適切に特定することができる。
なお、本明細書において、潤滑油は、液状の潤滑油や半固形状のグリース等を含み、部材間の摩擦を低減する目的で用いられるもの全般をいう。
(10)他の実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、
前記軸受は、潤滑油膜を介して前記回転シャフトの外周側に位置するすべり軸受であり、
前記回転シャフト又は前記すべり軸受の一方に対して、電気信号を印加するための電気信号印加部をさらに備え、
前記複数のセンサは、前記周方向における互いに異なる位置において、前記回転シャフト又は前記すべり軸受の他方に設けられる複数の電気信号検出部を含み、
前記診断部は、前記複数の電気信号検出部間の前記電気信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記異常発生位置を特定するように構成されている。
通常、すべり軸受は、該すべり軸受と回転シャフトとの間に油膜が形成されている。すべり軸受の円滑な動作のためには、この油膜が軸受の周方向に途切れなく形成されていることが望ましい。潤滑油が不足して油膜切れが生じると、軸受の損傷に繋がるおそれがある。
そこで、上記(10)の構成によれば、異常診断装置は、回転シャフト又はすべり軸受の一方に対して電気信号を印加する電気信号印加部と、回転シャフト又はすべり軸受の他方に設けられた複数の電気信号検出部と、を備えている。
油膜切れが発生していない場合、回転シャフトとすべり軸受とは、油膜によって電気的に絶縁された状態となっている。ところが、油膜切れが発生した場合、油膜切れ発生箇所において回転シャフトとすべり軸受とは導通する。このとき、複数の電気信号検出部は軸受の周方向に複数設けられているため、回転シャフトとすべり軸受との導通位置から各電気信号検出部までの距離はそれぞれ異なり、各電気信号検出部で検出される異常信号の検出タイミングには差が生じる。したがって、この電気信号検出部間の電気信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受の異常発生位置を適切に特定することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(7)乃至(10)の何れかの構成において、
前記複数のセンサは、前記周方向において等間隔に配置されている。
上記(11)の構成によれば、電気信号検出部間の電気信号の検出タイミングの差から、軸受の異常発生位置を簡単に且つ効果的に特定することが可能となる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(7)乃至(11)の何れかの構成において、
前記軸受は、風力発電装置の主軸を回転自在に支持するための主軸受である。
風力発電装置の主軸受は、比較的大型のものが多い。そのため、風力発電装置の主軸受に上記異常診断装置を適用することによって、異常発生箇所または周方向における異常発生位置を容易に把握可能となり、メンテナンスの効率化が図れる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態に係る軸受の異常診断方法は、
回転シャフトを回転可能に支持する軸受の異常診断方法であって、
少なくとも一つのAEセンサを用いて、前記軸受からのAE信号を検出するAE信号検出ステップと、
前記AE信号検出ステップにおいて検出された前記AE信号の検出周波数に基づき、前記軸受の異常箇所を特定する診断ステップと、
を備えることを特徴とする。
上記(13)の方法によれば、AEセンサによって軸受からのAE信号を検出し、そのAE信号の検出周波数に基づいて軸受の異常個所を特定するようになっている。これにより、軸受の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常箇所まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)の方法において、
前記軸受は、前記回転シャフトとともに回転可能に構成された第1旋回輪と、前記第1旋回輪の内周側又は外周側に設けられる第2旋回輪と、前記第1旋回輪と前記第2旋回輪との間に設けられる複数の転動体と、を含み、
前記診断ステップでは、前記検出周波数に基づいて、前記第1旋回輪、前記第2旋回輪および前記転動体の中から前記異常箇所を特定する。
上記(14)の方法によれば、AE信号の検出周波数に基づいて、第1旋回輪、第2旋回輪および転動体の中から異常箇所を特定するようにしている。これにより、AE信号から異常箇所を適切に把握することができ、異常箇所に応じた対策を早期に施すことが可能となる。
(15)本発明の他の少なくとも一実施形態に係る軸受の異常診断方法は、
回転シャフトを回転可能に支持する軸受の異常診断方法であって、
前記軸受の周方向における互いに異なる位置に設けられた複数のセンサを用いて、前記軸受の異常を示す信号を検出する信号検出ステップと、
前記信号検出ステップにおいて検出された複数の前記信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記軸受の異常発生位置を特定する診断ステップと、
を備えることを特徴とする。
上記(15)の方法によれば、複数の異常信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受の異常発生位置を適切に特定することができる。これにより、軸受の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常発生位置まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
また、複数のセンサで検出された信号に基づいて異常を診断することにより、異常を精度よく検出可能となり、診断結果の信頼性を向上させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、軸受の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常発生箇所または周方向における異常発生位置まで特定可能であるため、軸受の異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
一実施形態に係る軸受及び異常診断装置の全体構成図である。 一実施形態に係る転がり軸受の断面図である。 AE信号の一例として、疲れクラックに起因したAE信号を示す図である。 AE信号の一例として、すべり接触に起因したAE信号を示す図である。 軸受の各パラメータを説明するためのである。 他の実施形態に係る軸受及び異常診断装置の全体構成図である。 他の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。 他の実施形態に係る異常診断方法を説明するための模式図である。 図7に示す各電気信号検出部で検出された電気信号の検出タイミングを示す図である。 さらに他の実施形態に係る軸受及び異常診断装置の全体構成図である。 一実施形態に係る風力発電装置の概略図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
本実施形態における軸受2の異常診断装置10は、軸受2に発生した異常を検出し、且つ、異常部位に関する情報を取得するための装置である。
ここで、異常部位に関する情報とは、異常発生箇所(例えば軸受2の各部材)又は軸受2の周方向における異常発生位置を含む。また、本実施形態における軸受2の異常とは、例えば、軸受2に発生した傷等の損傷、油膜切れなどである。
さらに、本実施形態により診断可能な軸受2のタイプは特に限定されるものではない。例えば、本実施形態が適用可能な軸受2としては、スリーブ軸受等のすべり軸受、玉軸受やコロ軸受等の転がり軸受が挙げられる。なお、以下の説明では、主に転がり軸受を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。
図1は、一実施形態に係る軸受2及び異常診断装置10の全体構成図である。図2は、一実施形態に係る転がり軸受2の断面図である。
図1及び図2に示すように、軸受2は、回転シャフト1を回転可能に支持している。
異常診断装置10は、AEセンサ11(11A〜11D)と、診断部23を含む処理ユニット20と、を備えている。なお、図1において、回転方向Sは、回転シャフト1の回転方向を示している。
AEセンサ11(11A〜11D)は、軸受2からのAE信号を検出するように構成されている。AE(Acoustic Emission)信号は、軸受2から発生する応力波(弾性波)を示す信号である。すなわち、軸受2に発生した異常部位が、回転シャフト1の回転によって他の部位と接触することによって、AE信号が検出される。図3A及び図3Bに、AE信号の一例を示している。なお、図3Aは、疲れクラックに起因したAE信号を示す図であり、図3Bは、すべり接触に起因したAE信号を示す図である。これらの図に示されるように、軸受2に異常がある場合、AEセンサ11(11A〜11D)で検出された波形には、周期的に応力波(AE信号)が出現する。このAE信号を解析することによって軸受2に損傷等の異常が発生しているか否かを診断できる。
図1に示す例では、回転シャフト1の外周面に4つのAEセンサ11A〜11Dが取り付けられている。4つのAEセンサ11A〜11Dは、軸受2の周方向において互いに異なる位置に配置される。4つのAEセンサ11A〜11Dは、軸受2の周方向において等間隔に配置されていてもよい。図示される配置例では、4つのAEセンサ11A〜11Dは、90度間隔で周方向に配列されている。
なお、AEセンサ11(11A〜11D)の設置数は4つに限定されるものではなく、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。AEセンサ11(11A〜11D)を複数設けた場合には、軸受2の異常を精度よく検出可能となり、異常診断結果の信頼性を向上させることができる。
また、図1に示す例では、AEセンサ11(11A〜11D)が回転シャフト1の外周面に取り付けられた構成を示しているが、AEセンサ11(11A〜11D)は、軸受2側に取り付けられていてもよいし、回転シャフト1に接触状態で取り付けられた他の部材(AE信号が伝播する部材)に取り付けられていてもよい。
一実施形態において、処理ユニット20は、信号取得部21と、信号解析部22と、診断部23と、を含む。
信号取得部21は、AEセンサ11(11A〜11D)で検出したAE信号を取得するように構成される。
信号解析部22は、信号取得部21で取得したAE信号を解析するように構成される。信号解析部22は、AE信号の検出周波数を取得するように構成されてもよい。
診断部23は、信号解析部22で取得されたAE信号の検出周波数に基づいて、軸受2の異常箇所を特定するように構成される。
なお、診断部23が、信号取得部21又は信号解析部22を含む構成としてもよい。
軸受2に異常(例えば損傷)が発生した場合、異常個所における回転シャフト1と軸受2との接触により発生するAE信号の検出周波数と、異常個所との間に相関関係が存在する。そこで、上記異常診断装置10では、AEセンサ11(11A〜11D)によって軸受2からのAE信号を検出し、そのAE信号の検出周波数に基づいて軸受2の異常個所を特定するようになっている。これにより、軸受2の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常箇所まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
図2に示すように、軸受2が転がり軸受である場合、軸受2は、回転シャフト1とともに回転可能に構成された内輪(第1旋回輪)3と、内輪3の外周側に設けられる外輪(第2旋回輪)4と、内輪3と外輪4との間に設けられる複数の転動体5と、を含む。
回転シャフト1は、内輪3の内側に配置される。
内輪3と外輪4との間には、潤滑油膜7が形成されている。なお、本実施形態において、潤滑油は、液状の潤滑油や半固形状のグリース等を含み、部材間の摩擦を低減する目的で用いられるもの全般をいう。
転動体5は、軸受2の周方向に等間隔で複数配置されている。この転動体5は、球であってもよいし、柱状又は円錐台状のころであってもよい。
また、軸受2は、内輪3と外輪4との間に設けられ、複数の転動体5の間隔を一定に保持するように構成された保持器6を含んでいてもよい。この保持器6によって、各転動体5の自転は許容されながら、回転シャフト1の回転軸Oを中心に複数の転動体5が一体的に公転するようになっている。
なお、図2に示す転がり軸受は、内輪3が回転シャフト1とともに回転可能に構成されているが、他の構成例では、外輪(第1旋回輪)が回転シャフトとともに回転可能に構成されていてもよい。その場合、最も内側に内輪(第2旋回輪)が位置し、内輪の外周側に外輪(第1旋回輪)が位置し、外輪の外周側に回転シャフトが位置する。
上記構成を有する転がり軸受2の異常診断を行う場合、診断部23は、AE信号の検出周波数に基づいて、内輪3、外輪4および転動体5の中から異常箇所を特定するように構成されていてもよい。
内輪3、外輪4および転動体5を含む転がり軸受2の場合、内輪3に異常が発生したときに検出されるAE信号、外輪4に異常が発生したときに検出されるAE信号、または転動体5に異常が発生したときに検出されるAE信号は、それぞれ、特有の周期性を有する。そこで、AE信号の検出周波数に基づいて、内輪3、外輪4および転動体5の中から異常箇所を特定する。これにより、AE信号から異常箇所を適切に把握することができ、異常箇所に応じた対策を早期に施すことが可能となる。
ここで、軸受2の異常発生箇所に応じた診断部23の具体的な構成について説明する。
図1及び図2を参照して、診断部23は、回転シャフト1の回転速度をNとし、転動体5の公転速度をNとし、転動体5の数をnとしたとき、n及びnの和又は差とnとの積で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、内輪3が異常箇所であると判断するように構成されている。
内輪3に異常箇所がある場合、以下の式(1)で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、内輪3が異常箇所であると判断してもよい。
周波数=(回転シャフトの回転速度N±転動体の公転速度N)×転動体数N…(1)
回転シャフト1の回転時、回転シャフト1とともに回転する内輪3は、回転シャフト1及び転動体5に接触する。内輪3に異常が発生した場合、内輪3の異常箇所は、転動体5の公転によって他の部材と接触し、その時の衝撃がAE信号に現れる。すなわち、内輪3に異常が発生した場合、回転シャフト1の回転及び転動体5の公転に対応した周期で、異常を示すAE信号が出現する。そこで、上記構成によれば、n(回転シャフトの回転速度)及びn(転動体の公転速度)の和又は差と、n(転動体の数)との積で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、内輪3が異常箇所であると判断することによって、AE信号から適切に内輪3の異常を検出することができる。
また、診断部23は、転動体5の公転速度をnとし、転動体5の数をnとしたとき、nとnとの積で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、外輪4が異常箇所であると判断するように構成されている。
内輪3に異常箇所がある場合、以下の式(2)で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、内輪3が異常箇所であると判断してもよい。
周波数=転動体の公転速度N×転動体数N…(2)
回転シャフト1の回転時、転動体5を介して内輪3の外周側に設けられる外輪4は、転動体5に接触する。外輪4に異常が発生した場合、外輪4の異常箇所は、転動体5の公転によって他の部材と接触し、その時の衝撃がAE信号に現れる。すなわち、外輪4に異常が発生した場合、転動体5の公転に対応した周期で、異常を示すAE信号が出現する。そこで、上記構成によれば、n(転動体の公転速度)とn(転動体の数)との積で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、外輪4が異常箇所であると判断することによって、AE信号から適切に外輪4の異常を検出することができる。
さらに、診断部23は、転動体5の自転速度をnとしたとき、nで表される周波数に検出周波数が相当する場合に、転動体5が異常箇所であると判断するように構成されている。
回転シャフト1の回転時、転動体5は、自転しながら内輪3及び外輪4と接触する。転動体5に異常が発生した場合、転動体5の異常箇所は、転動体5の自転によって他の部材と接触し、その時の衝撃がAE信号に現れる。すなわち、転動体5に異常が発生した場合、転動体5の自転に対応した周期で、異常を示すAE信号が出現する。そこで、上記構成によれば、n(転動体の自転速度)で表される周波数に検出周波数が相当する場合に、転動体5が異常箇所であると判断することによって、AE信号から適切に転動体5の異常を検出することができる。
なお、上記式(1),(2)において、公転速度n及び自転速度nは以下のように定義される。
公転速度n=0.5×(1±Dwcosα/Dpw)×n [rpm]
自転速度n=±0.5×(Dpw/D−D/Dpwcos2α)×n [rpm]
ここで、図4を参照して、Dpw:転動体中心直径、D:転動体直径、α:転動体と内外輪の接触角、n:軸回転速度[rpm]である。上記式(1),(2)は、内輪3又は外輪4の一方だけが回転している場合に適用される。内輪3のみが回転している場合には符号(−)であり、外輪4のみが回転している場合には符号(+)である。
図1及び図2に戻り、一実施形態において、診断部23は、複数のAEセンサ11(11A〜11D)によってそれぞれ検出された複数のAE信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受2の異常発生位置を特定するように構成されている。なお、周方向における軸受2の異常発生位置を特定するための具体的な構成については、後述する他の実施形態において詳細に説明する。
上記構成によれば、軸受2の周方向における互いに異なる位置に複数のAEセンサ11(11A〜11D)が配置されており、各AEセンサ11(11A〜11D)は、異常箇所で発生したAE信号を検出するようになっている。各AEセンサ11(11A〜11D)と異常箇所との距離はそれぞれ異なるため、各AEセンサ11(11A〜11D)で検出されるAE信号の検出タイミングには差が生じる。そのため、複数のAE信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受2の異常発生位置を適切に特定することができる。このように、AE信号の検出周波数を用いた異常発生箇所の特定に加えて、周方向における軸受2の異常発生位置を特定できるため、より具体的な異常部位の把握が可能となる。
一実施形態において、軸受2の異常診断方法は、AE信号検出ステップと、診断ステップとを備える。
AE信号検出ステップでは、少なくとも一つのAEセンサ11(11A〜11D)を用いて、軸受2からのAE信号を検出する。
診断ステップでは、AE信号検出ステップにおいて検出されたAE信号の検出周波数に基づき、軸受2の異常箇所を特定する。
この方法によれば、AEセンサ11(11A〜11D)によって軸受2からのAE信号を検出し、そのAE信号の検出周波数に基づいて軸受2の異常個所を特定するようになっている。これにより、軸受2の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常箇所まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
診断対象となる軸受2が、図2に示した転がり軸受である場合、診断ステップでは、検出周波数に基づいて、内輪3、外輪4および転動体5の中から異常箇所を特定するようにしてもよい。
これにより、AE信号から異常箇所を適切に把握することができ、異常箇所に応じた対策を早期に施すことが可能となる。
次に、図5及び図6を参照して、他の実施形態に係る軸受2の異常診断装置10について説明する。なお、図5は、他の実施形態に係る軸受2及び異常診断装置10の全体構成図である。図6は、他の実施形態に係る転がり軸受2の断面図である。
図5及び図6に示すように、他の実施形態に係る異常診断装置10’は、複数のセンサ12(12A〜12D)と、診断部23’を含む処理ユニット20’と、を備える。
複数のセンサ12(12A〜12D)は、軸受2の周方向における互いに異なる位置に設けられ、軸受2の異常を示す信号を検出するように構成される。軸受2の異常を示す信号とは、例えば、上述したAE信号、又は導通状態を示す電気信号である。
一実施形態において、処理ユニット20’は、信号取得部21と、信号解析部22と、診断部23’と、を含む。
信号取得部21は、複数のセンサ12(12A〜12D)で検出した複数の異常信号を取得するように構成される。なお、異常信号とは、軸受2の異常を示す信号である。
信号解析部22は、信号取得部21で取得した複数の異常信号を解析するように構成される。信号解析部22は、信号取得部21で取得した複数の異常信号の検出タイミングを取得するように構成されてもよい。
診断部23’は、複数のセンサ(12A〜12D)によってそれぞれ検出された複数の異常信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受2の異常発生位置を特定するように構成されている。
なお、診断部23’が、信号取得部21又は信号解析部22を含む構成としてもよい。
上記構成によれば、軸受2の周方向における互いに異なる位置に複数のセンサ12(12A〜12D)が配置されており、各センサ12(12A〜12D)は、軸受2の異常信号を検出するようになっている。各センサ12(12A〜12D)と軸受2の異常箇所との距離はそれぞれ異なるため、各センサ12(12A〜12D)で検出される異常信号の検出タイミングには差が生じる。そのため、複数の異常信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受2の異常発生位置を適切に特定することができる。これにより、軸受2の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常発生位置まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
また、複数のセンサ12(12A〜12D)で検出された信号に基づいて異常を診断することにより、異常を精度よく検出可能となり、診断結果の信頼性を向上させることができる。
図6に示すように、軸受2が転がり軸受である場合、軸受2は、回転シャフト1とともに回転可能に構成された内輪(第1旋回輪)3と、内輪3の外周側に設けられる外輪(第2旋回輪)4と、内輪3と外輪4との間に設けられる複数の転動体5と、を含む。
回転シャフト1は、内輪3の内側に配置される。
内輪3と外輪4との間には、潤滑油膜7が形成されている。
転動体5は、軸受2の周方向に等間隔で複数配置されている。この転動体5は、球であってもよいし、柱状又は円錐台状のころであってもよい。
また、軸受2は、内輪3と外輪4との間に設けられ、複数の転動体5の間隔を一定に保持するように構成された保持器6を含んでいてもよい。この保持器6によって、各転動体5の自転は許容されながら、回転シャフト1の回転軸Oを中心に複数の転動体5が一体的に公転するようになっている。
なお、図6に示す転がり軸受は、内輪3が回転シャフト1とともに回転可能に構成されているが、他の構成例では、外輪(第1旋回輪)が回転シャフトとともに回転可能に構成されていてもよい。その場合、最も内周側に内輪(第2旋回輪)が位置し、内輪の外周側に外輪(第1旋回輪)が位置し、外輪の外周側に回転シャフトが位置する。
図5及び図6を参照して、上記構成を有する転がり軸受2の異常診断を行う場合、異常診断装置10’は、回転シャフト1及び内輪3を含む回転部、又は、外輪4の一方に対して、電気信号を印加するための電気信号印加部25をさらに備えている。
図5に示す例では、回転シャフト1の外周面から内輪3の内周面まで延在する導電部8が設けられており、電気信号印加部25は、導電部8に対して電気信号(例えばパルス信号)を印加するように構成されている。回転シャフト1の外周面のうち導電部8の周囲は、絶縁部9で形成されていてもよい。これにより、電気信号印加部25によって印加された電気信号が、目的とする内輪3ではなく、他の部位に向けて流れることを防止できる。なお、処理ユニット20’は、電気信号印加部25を制御するための信号制御部24をさらに含んでいてもよい。
複数のセンサ12(12A〜12D)は、軸受2の周方向における互いに異なる位置において、回転シャフト1及び内輪を含む回転部、又は、外輪4の他方に設けられる複数の電気信号検出部を含む。電気信号検出部12(12A〜12D)は、周方向において等間隔に配置されていてもよい。
診断部23’は、複数の電気信号検出部間の電気信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における異常発生位置を特定するように構成されている。
通常、転がり軸受2は、第1旋回輪と第2旋回輪との間に油膜7が形成されている。転がり軸受の円滑な動作のためには、この油膜が軸受の周方向に途切れなく形成されていることが望ましい。潤滑油が不足して油膜切れが生じると、軸受2の損傷に繋がるおそれがある。
そこで、上記構成によれば、異常診断装置10’は、回転シャフト1及び内輪3を含む回転部、又は、外輪4の一方に対して電気信号を印加する電気信号印加部25と、回転シャフト1及び内輪3を含む回転部、又は、外輪4の他方に設けられた複数の電気信号検出部12(12A〜12D)と、を備えている。
油膜切れが発生していない場合、内輪3と外輪4とは、油膜によって電気的に絶縁された状態となっている。ところが、油膜切れが発生した場合、油膜切れ発生箇所において内輪3と外輪4とは導通する。このとき、複数の電気信号検出部は軸受の周方向に複数設けられているため、内輪3と外輪4との導通位置から各電気信号検出部12(12A〜12D)までの距離はそれぞれ異なり、各電気信号検出部12(12A〜12D)で検出される異常信号の検出タイミングには差が生じる。
図7は、他の実施形態に係る異常診断方法を説明するための模式図である。図8は、図7に示す各電気信号検出部12(12A〜12D)で検出された電気信号の検出タイミングを示す図である。
図7に示す例では、軸受2の周方向に90度間隔(0度、90度、180度、270度)で4つの電気信号検出部12(12A〜12D)が配置されている。これらの電気信号検出部12(12A〜12D)は、外輪4の外周面に取り付けられている。一方、内輪3の内周面には、導電部8が設けられている。図示されるように、180度の周方向位置に設けられた電気信号検出部12Cと、270度の周方向位置に設けられた電気信号検出部12Dとの間で、且つ電気信号検出部12Cよりも電気信号検出部12Dに近い異常部位Pで油膜切れが発生したと仮定する。
電気信号印加部25によって導電部8に印加された電気信号は、内輪3から異常部位Pを通って外輪4に流れる。このとき、電気信号は、異常部位Pを起点として外輪4に流れる。したがって、導電部8から各電気信号検出部12A〜12Dまでの電気信号の経路において、導電部8から異常部位Pまでの距離L0は同一であるが、異常部位Pから各電気信号検出部12A〜12Dまでの距離L〜Lがそれぞれ異なる。この異常部位Pから各電気信号検出部12A〜12Dまでの距離L〜Lに応じて、各電気信号検出部12A〜12Dで検出される電気信号の検出タイミングの差が発生する。
図8に示すように、異常部位Pに最も近い電気信号検出部12Dでは、基準パルスに対する電気信号の検出タイミングの差ΔT270が最も短くなる。次いで異常部位Pに近い電気信号検出部12Cでは、基準パルスに対する電気信号の検出タイミングの差ΔT180は2番目に短くなる。その次に異常部位Pに近い電気信号検出部12Aでは、基準パルスに対する電気信号の検出タイミングの差ΔTは3番目に短くなる。異常部位Pから最も遠い電気信号検出部12Bでは、基準パルスに対する電気信号の検出タイミングの差ΔT90は最も長くなる。なお、基準パルスは、電気信号印加部25から導電部8に印加した電気信号の波形であってもよい。
このように、電気信号検出部12(12A〜12D)間の電気信号の検出タイミングの差に基づき、周方向における軸受2の異常発生位置を適切に特定することができる。
これにより、軸受2の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常発生位置まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
なお、図5乃至図7に示す例では、電気信号印加部25が、回転シャフト1の外周面及び内輪3に電気信号を印加する構成を示したが、外輪4に電気信号を印加する構成としてもよい。その場合、電気信号検出部12(12A〜12D)は、内輪3に取り付けられる。
また、異常診断対象が、潤滑油膜を介して回転シャフトの外周側に位置するすべり軸受(不図示)である場合、以下の構成としてもよい。
電気信号印加部は、回転シャフト又はすべり軸受の一方に対して、電気信号を印加するように構成される。
複数のセンサは、周方向における互いに異なる位置において、回転シャフト又はすべり軸受の他方に設けられる複数の電気信号検出部を含む。
診断部は、複数の電気信号検出部間の電気信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における異常発生位置を特定するように構成される。
通常、すべり軸受は、該すべり軸受と回転シャフトとの間に油膜が形成されている。すべり軸受の円滑な動作のためには、この油膜が軸受の周方向に途切れなく形成されていることが望ましい。潤滑油が不足して油膜切れが生じると、軸受の損傷に繋がるおそれがある。
そこで、上記構成によれば、異常診断装置は、回転シャフト又はすべり軸受の一方に対して電気信号を印加する電気信号印加部と、回転シャフト又はすべり軸受の他方に設けられた複数の電気信号検出部と、を備えている。
油膜切れが発生していない場合、回転シャフトとすべり軸受とは、油膜によって電気的に絶縁された状態となっている。ところが、油膜切れが発生した場合、油膜切れ発生箇所において回転シャフトとすべり軸受とは導通する。このとき、複数の電気信号検出部は軸受の周方向に複数設けられているため、回転シャフトとすべり軸受との導通位置から各電気信号検出部までの距離はそれぞれ異なり、各電気信号検出部で検出される異常信号の検出タイミングには差が生じる。したがって、この電気信号検出部間の電気信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受の異常発生位置を適切に特定することができる。
他の実施形態において、軸受2の異常診断方法は、信号検出ステップと、診断ステップとを備える。
信号検出ステップは、軸受2の周方向における互いに異なる位置に設けられた複数のセンサ12(12A〜12D)を用いて、軸受2の異常を示す信号を検出する。
診断ステップは、信号検出ステップにおいて検出された複数の信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受2の異常発生位置を特定する。
上記方法によれば、複数の異常信号の検出タイミングの差に基づいて、周方向における軸受2の異常発生位置を適切に特定することができる。これにより、軸受2の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常発生位置まで特定可能であることから、異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
また、複数のセンサ12(12A〜12D)で検出された信号に基づいて異常を診断することにより、異常を精度よく検出可能となり、診断結果の信頼性を向上させることができる。
上述したように、本発明の実施形態によれば、軸受2の異常を早期に検出することが可能であるとともに、異常発生箇所または周方向における異常発生位置まで特定可能であるため、軸受2の異常に対して迅速に且つ適切な対策を施すことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、図9に示すように、図1に示した異常診断装置10と、図5に示した異常診断装置10’と、を組み合わせた構成としてもよい。ここで、図9は、さらに他の実施形態に係る軸受2及び異常診断装置10”の全体構成図である。同図に示すように、異常診断装置10”は、複数のAEセンサ11(11A〜11D)と、複数の電気信号検出部12(12A〜12D)と、診断部23”を含む処理ユニット20”と、電気信号印加部25と、を備える。なお、各部位の構成は上述した構成と同一であるため、詳細な説明は省略する。
また、上述した異常診断装置10,10’,10”は、図10に示す風力発電装置30の主軸受34の異常診断に用いられてもよい。図10において、風力発電装置30は、少なくとも一枚のブレード31と、ブレード31が取り付けられるハブ32と、ブレード31及びハブ32と共に回転するように構成された主軸33と、主軸33を回転自在に支持するための主軸受34と、を備える。主軸受34は、洋上又は陸上に設置されたタワー38の上端に支持されたナセル37に取り付けられていてもよい。風力発電装置30は、ブレード31が風を受けて主軸33と共に回転し、この回転エネルギーを利用して発電機35を駆動するようになっている。
風力発電装置30の主軸受34は、比較的大型のものが多い。そのため、風力発電装置30の主軸受34に上記異常診断装置10,10’,10”を適用することによって、異常発生箇所または周方向における異常発生位置を容易に把握可能となり、風力発電装置30のメンテナンスの効率化が図れる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 回転シャフト
2 軸受(転がり軸受)
3 内輪
4 外輪
5 転動体
6 保持器
7 油膜
8 導電部
9 絶縁部
10,10’,10” 異常診断装置
11(11A〜11D) AEセンサ
12(12A〜12D) 電気信号検出部
20,20’,20” 処理ユニット
21 信号取得部
22 信号解析部
23,23’,23” 診断部
24 信号制御部
25 電気信号印加部
30 風力発電装置
33 主軸
34 主軸受
35 発電機

Claims (7)

  1. 回転シャフトを回転可能に支持する軸受の異常診断装置であって、
    前記軸受の周方向における互いに異なる位置に設けられ、前記軸受の異常を示す信号を検出するための複数のセンサと、
    前記複数のセンサによってそれぞれ検出された複数の前記信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記軸受の異常発生位置を特定するように構成された診断部と、
    前記回転シャフト又は前記軸受の一方に対して、電気信号を印加するための電気信号印加部と、
    を備え
    前記複数のセンサは、前記周方向における互いに異なる位置において、前記回転シャフト又は前記軸受の他方に設けられる複数の電気信号検出部を含み、
    前記診断部は、前記複数の電気信号検出部間の前記電気信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記異常発生位置を特定するように構成されたことを特徴とする軸受の異常診断装置。
  2. 前記複数のセンサは、前記軸受からのAE信号を検出するための複数のAEセンサをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の軸受の異常診断装置。
  3. 前記軸受は、前記回転シャフトとともに回転可能に構成された第1旋回輪と、前記第1旋回輪の内周側又は外周側に設けられる第2旋回輪と、前記第1旋回輪と前記第2旋回輪との間に設けられる複数の転動体と、を含む転がり軸受であり、
    前記電気信号印加部は、前記回転シャフト及び前記第1旋回輪を含む回転部、又は、前記第2旋回輪の一方に対して、前記電気信号を印加するように構成され
    前記複数の電気信号検出部は、前記周方向における互いに異なる位置において、前記回転シャフト及び前記第1旋回輪を含む回転部、又は、前記第2旋回輪の他方に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受の異常診断装置。
  4. 前記軸受は、潤滑油膜を介して前記回転シャフトの外周側に位置するすべり軸受であり、
    前記電気信号印加部は、前記回転シャフト又は前記すべり軸受の一方に対して、電気信号を印加する前記電気信号を印加するように構成され
    前記複数の電気信号検出部は、前記周方向における互いに異なる位置において、前記回転シャフト又は前記すべり軸受の他方に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受の異常診断装置。
  5. 前記複数のセンサは、前記周方向において等間隔に配置されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の軸受の異常診断装置。
  6. 前記軸受は、風力発電装置の主軸を回転自在に支持するための主軸受であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の軸受の異常診断装置。
  7. 回転シャフトを回転可能に支持する軸受の異常診断方法であって、
    前記軸受の周方向における互いに異なる位置に設けられた複数のセンサを用いて、前記軸受の異常を示す信号を検出する信号検出ステップと、
    前記信号検出ステップにおいて検出された複数の前記信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記軸受の異常発生位置を特定する診断ステップと、
    を備え
    前記回転シャフト又は前記軸受の一方に対して電気信号を印加する電気信号印加ステップをさらに備え、
    前記複数のセンサは、前記周方向における互いに異なる位置において、前記回転シャフト又は前記軸受の他方に設けられる複数の電気信号検出部を含み、
    前記診断ステップでは、前記複数の電気信号検出部間の前記電気信号の検出タイミングの差に基づいて、前記周方向における前記異常発生位置を特定する
    ことを特徴とする軸受の異常診断方法。
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