JP2017150885A - 異常診断装置および異常診断方法 - Google Patents

異常診断装置および異常診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加速度の振動データを用いて、軸受装置の異常診断の診断精度を向上させることができる異常診断装置及び異常診断方法を提供する。【解決手段】この発明に係る異常診断装置は、軸受装置の加速度の振動データに基づき軸受装置の損傷を検出する。異常診断装置は、フィルタと、診断部とを備える。フィルタは、振動データから所定の周波数帯に属する振動波形を抽出するように構成される。診断部は、振動波形の振幅であって基準値を超える第1振幅と、第1振幅が生じた時刻から所定時間経過後における振動波形の第2振幅との比から算出した評価値が判定値を超えた場合に、軸受装置に損傷が生じたと診断するように構成される。【選択図】図16

Description

この発明は、軸受装置の異常診断装置及び軸受装置の異常診断方法に関する。
特開2013−185507号公報(特許文献1)は、風力発電装置に設けられる機器の異常について適切に診断できる状態監視システム(CMS:Condition Monitoring System)を開示する。この状態監視システムにおいては、主軸軸受に固定された加速度センサにより測定された振動データの実効値を用いて、主軸軸受に損傷が発生しているか否かが診断される。
特開2013−185507号公報
振動データの実効値は、振動データの波形の振幅の二乗平均の平方根(RMS:Root Mean Square)として規定される。実効値は、振動データの波形にどの程度の大きさの振幅が含まれるかの目安となる指標値といえる。
軸受装置に損傷が生じた場合、損傷に起因した振動が新たに発生したり、正常時には発生していた振動が異常時には発生しなくなったりする場合がある。このように振動データの波形の振幅は、正常時と異常時とで異なる状態となり得る。そのため、振動データの実効値を用いて、振動データから軸受装置の異常を検出する場合がある。
実効値の算出にあたっては、一般的に、加速度の振動データにおける振幅の二乗平均を算出するときに損傷に起因しない振動の振幅も用いられる。損傷に起因しない振動の振幅は、損傷の有無によってはほとんど変化しない。したがって、損傷の有無による実効値の変化は、損傷に起因する振動の振幅の変化にほとんど依存している。
風力発電装置の主軸軸受のように低速(たとえば100rpm程度)で回転する軸受装置において損傷が生じた場合、損傷に起因した加速度の変化は、高速で回転する軸受装置よりも小さい場合が多く、損傷に起因しない加速度の変化と区別することが困難になる。その結果、損傷の有無によっては実効値がほとんど変化しなくなる。そのため、低速で回転する軸受装置の異常診断を加速度の振動データの実効値を用いて行うと、誤診断が生じる可能性がある。
この発明の主たる目的は、加速度の振動データを用いて軸受装置の異常診断の精度を向上させることができる異常診断装置および異常診断方法を提供することである。
この発明に係る異常診断装置は、軸受装置の加速度の振動データに基づき軸受装置の損傷を検出する。異常診断装置は、フィルタと、診断部とを備える。フィルタは、振動データから所定の周波数帯に属する振動波形を抽出するように構成される。診断部は、振動波形の振幅であって基準値を超える第1振幅と、第1振幅が生じた時刻から所定時間経過後における振動波形の第2振幅との比から算出した評価値が判定値を超えた場合に、軸受装置に損傷が生じたと診断するように構成される。
この発明によれば、軸受装置の異常診断において、第1振幅と、第1振幅が生じた時刻から所定時間経過後における振動波形の第2振幅との比から算出した値を異常診断の評価値として用いることにより、正常時と異常時とで振動の時間波形形状が異なることに着目した異常診断が可能となる。その結果、軸受装置の異常診断の精度を向上させることができる。
風力発電装置の構成を概略的に示した図である。 データ処理装置によって行なわれる異常診断の処理を示すフローチャートである。 振動データの実効値の変化の一例を示す図である。 正常時の主軸軸受の全体の構成を示す図である。 異常時の主軸軸受の全体の構成を示す図である。 正常時の振動データの波形の模式図(a)と短時間フーリエ変換の結果の模式図(b)とを併せて示す図である。 異常時の振動データの波形の模式図(a)と短時間フーリエ変換の結果の模式図(b)とを併せて示す図である。 正常時に測定された振動データの波形図(a)と、当該振動データに対して短時間フーリエ変換を行なった結果(b)とを併せて示した図である。 異常時に測定された振動データの波形図(a)と、当該振動データに対して短時間フーリエ変換を行なった結果(b)とを併せて示した図である。 異常診断を行なうデータ処理装置の機能構成を説明するための機能ブロック図である。 正常時における振動波形(500〜5000Hz)を示す図である。 図11に示される振動波形の一部を拡大して示す図である。 異常時における振動波形(500〜5000Hz)を示す図である。 図13に示される振動波形の一部を拡大して示す図である。 第1振幅と第2振幅との比が閾値を超えた回数の変化を示す図である。 実施の形態1において用いられる評価値を計算するサブルーチンの処理を説明するためのフローチャートである。 第1振幅と第2振幅との比が閾値を超える場合の発生頻度の変化を示す図である。 実施の形態2において用いられる評価値を計算するサブルーチンの処理を説明するためのフローチャートである。 比較例、実施の形態1、および実施の形態2のそれぞれの評価値についてt検定による有意差検定を行なった結果を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、同一又は対応する要素には同一の符号を付して、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、風力発電装置1の構成を概略的に示した図である。図1に示されるように、風力発電装置1は、主軸10と、主軸軸受20と、ブレード30と、増速機40と、発電機50と、加速度センサ70と、データ処理装置80とを備える。主軸軸受20、増速機40、発電機50、加速度センサ70、およびデータ処理装置80は、ナセル90に格納される。ナセル90は、タワー100によって支持される。
主軸10は、ナセル90内において増速機40の入力軸に接続される。主軸10は、主軸軸受20によって回転自在に支持される。主軸10は、風力を受けたブレード30により発生する回転トルクを増速機40の入力軸へ伝達する。ブレード30は、主軸10の先端に設けられ、風力を回転トルクに変換して主軸10に伝達する。
主軸軸受20は、転がり軸受を含んで構成され、たとえば、自動調芯ころ軸受、円すいころ軸受、円筒ころ軸受、および玉軸受などを含む。これらの軸受は、単列のものでも複列のものでもよい。
加速度センサ70は、主軸の主軸軸受20に配置され、主軸軸受20に発生する振動を測定する。
増速機40は、主軸10と発電機50との間に設けられ、主軸10の回転速度を増速して発電機50へ出力する。一例として、増速機40は、遊星ギヤや中間軸、高速軸等を含む歯車増速機構によって構成される。なお、特に図示しないが、この増速機40内にも、複数の軸を回転自在に支持する複数の軸受が設けられている。発電機50は、増速機40の出力軸に接続され、増速機40から受ける回転トルクによって回転し発電する。発電機50は、たとえば、誘導発電機を含んで構成される。なお、この発電機50内にも、ロータを回転自在に支持する軸受が設けられている。
データ処理装置80は、ナセル90の内部に設けられ、加速度センサ70が測定した主軸軸受20の振動データを受ける。データ処理装置80は、加速度センサ70から受けた振動データを用いて、主軸軸受20に損傷が発生したか否かの異常診断を行なう。図示はしていないが、加速度センサ70とデータ処理装置80とは、有線ケーブルで接続されており、データの通信が可能に構成される。加速度センサ70とデータ処理装置80との通信は、無線通信で行なわれてもよい。データ処理装置80は、本発明の異常診断装置に相当する。
データ処理装置80は、加速度センサ70から受けた振動データに基づいて、主軸軸受20に損傷が発生したか否かを診断する。図2は、データ処理装置80によって行なわれる異常診断の処理を示すフローチャートである。図2に示されるように、データ処理装置80は、ステップ(以下ではステップを単にSと記載する。)S1において、加速度センサ70から受けた振動データに基づいて、主軸軸受20に損傷が発生したか否かを診断するための評価値Vを算出し、処理をS2に進める。データ処理装置80は、S2において、評価値Vが異常値か否かを判定する。評価値Vが判定値V以下である場合(S2においてNO)、データ処理装置80は、評価値Vが正常な値であるとして処理を終了する。評価値Vが判定値Vより大きい場合(S2においてYES)、データ処理装置80は、評価値Vが異常な値であるとしてS3において主軸軸受20に異常が発生したことをユーザに報知する。報知の方法としては、たとえば、音声、ランプの点灯、あるいはメッセージの送信のような、聴覚的あるいは視覚的な方法を挙げることができる。判定値Vは、実機実験あるいはシミュレーションにより適宜決定することができる。
主軸軸受20に異常が発生した場合、異常に起因した振動の振幅が振動データに現われる場合がある。このような振動データの波形の振幅の大きさの違いに着目して、正常時の振動データと異常時の振動データとを区別するための評価値Vとして、実効値を用いることが知られている。実効値は、振動データの波形における振幅の二乗平均の平方根として規定される。実効値は、振動データの波形にどの程度の大きさの振幅が含まれるかの目安となる指標値といえる。
図3は、振動データの実効値の変化の一例を示す図である。図3において、時刻TRまでは主軸軸受20に損傷が生じている異常な状態である。時刻TRから時刻TRまでの間に主軸軸受20が交換され、時刻TR以降においては主軸軸受20は正常な状態である。図3に示されるように、時刻TR以前において実効値が分布する範囲と、時刻TR以降において実効値が分布する範囲とがほとんど同じである。そのため、正常時と異常時とを明確に区別することが困難である。
実効値の算出にあたっては、加速度の振動データにおける振幅の二乗平均を算出するときに、損傷に起因しない振動の振幅も用いられる。損傷に起因しない振動の振幅は、損傷の有無によってはほとんど変化しない。したがって、損傷の有無による実効値の変化は、損傷に起因する振動の振幅の変化にほとんど依存している。
風力発電装置1の主軸軸受20のように低速(たとえば100rpm程度)で回転する軸受装置において損傷が生じた場合、損傷に起因した加速度の変化は、高速で回転する軸受装置よりも小さい場合が多く、損傷に起因しない加速度の変化と区別することが困難になる。その結果、図3に示されるように、損傷の有無によっては実効値がほとんど変化しなくなる。そのため、主軸軸受20の異常診断を加速度の振動データの実効値を用いて行うと、誤診断が生じる可能性がある。
そこで、実施の形態1においては、正常時と異常時とで、転動体と、保持器あるいは軌道輪(内輪または外輪)などとの衝突によって生じる振動に含まれる周波数成分が異なることに着目する。
図4および5を用いて、正常時と異常時とで、転動体と、保持器あるいは軌道輪などとの衝突によって生じる振動に含まれる周波数成分が異なる理由について説明する。図4は、正常時の主軸軸受20の全体の構成を示す図である。図4(a)に示されるように、主軸軸受20は、内輪22と、外輪24と、保持器26と、複数の転動体28とを含む。
図4(a)において、主軸10は矢印Dで示される方向に回転する。図4(a)に示されるように、主軸10には主軸10の回転軸と直交する矢印Nの方向にラジアル荷重がかかっている。矢印Gは、重力の方向を示す。外輪24の内周面上の点PAは、主軸10の回転軸の鉛直真上方向に位置する。外輪24の内周面上の点PBは、点PAの位置から回転方向Dに90度回転させた箇所に位置する。外輪24の内周面上の点PCは、主軸10の回転軸から鉛直真下方向に位置する。
内輪22は、主軸10にはめ込まれて固定され、主軸10と一体となって矢印Dの方向に回転する。外輪24は、内輪22の外周側に配置されている。
保持器26には、転動体28を保持するための複数のポケットPktが等間隔に設けられている。保持器26は、ポケットPktに転動体28を保持した状態で内輪22の外周面と外輪24の内周面との間に配置される。内輪22の回転に伴って転動体28が内輪22の外周面に沿って回転すると、保持器26は転動体28とともに内輪22の外周面と外輪24の内周面との間を回転する。
転動体28は、保持器26のポケットPktに保持されながら、内輪22と外輪24との間を回転方向Dに回転する。図4(b),(c)に示されるように、転動体28と当該転動体28が保持される保持器26のポケットPktとの間には、転動体28がポケットPktの中で回転することができるように隙間(ポケットPkt隙間)が設けられている。通常、転動体28には、保持器26のポケットPkt、内輪22、および外輪24との間の摩擦を低減するためにグリースが塗布される。
転動体28は、点PCから、点PAまで移動するとき、重力によりポケットPkt内で回転方向Dとは逆方向に寄っている。転動体28は保持器26と接触し、保持器26によって点PAまで押し上げられる。転動体28が点PAを通過するとき、転動体28はポケットPkt内で回転方向Dとは逆方向に寄っている(図4(b)参照)。
図4(b)に示される状態にある転動体28は、点PAを通過した後、点PBを通過するまでに、重力を受けてポケットPkt内を移動し、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などと直接に衝突する(図4(c)参照)。転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとが衝突したときに振動が発生する。
図5は、異常時の主軸軸受20の全体の構成を示す図である。図5(a)においては、点PCの付近が転動体28によって削られて、損傷Iが生じている。主軸10の回転軸の鉛直真下方向にある点PCは、転動体28が点PCを通過するときのラジアル荷重が外輪24の内周面の他の箇所より大きくなり易い。転動体28が点PCを通過する度に点PCには大きな荷重がかかるため、点PCには損傷が生じ易い。
損傷Iが生じると、たとえば損傷Iが生じるときに転動体28によって外輪24の点PC付近の内周面から削りとられた剥離片、あるいは転動体28が損傷Iを通過するときに生じる摩耗粉のような異物Sが内輪22、外輪24、保持器26、および転動体28に付着する(図5(b)参照)。この状態で転動体28が点PAを通過して保持器26、内輪22、あるいは外輪24に衝突する場合、転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24との間に異物Sが存在することが多い(図5(c)参照)。転動体28が保持器26、内輪22、あるいは外輪24などに衝突するときの衝撃が異物Sによって弱められる。そのため、転動体28がこれらに衝突したときに主軸軸受20に生じる振動に含まれる周波数成分は、正常時よりも異常時の方が低くなる。
図6および7を用いて、転動体28が保持器26、内輪22、あるいは外輪24などに衝突したときに生じる振動に含まれる周波数成分が正常時と異常時とでどのように異なるかを説明する。図6は、正常時の振動データの波形の模式図(a)と短時間フーリエ変換の結果の模式図(b)とを併せて示す図である。図7は、異常時の振動データの波形の模式図(a)と短時間フーリエ変換の結果の模式図(b)とを併せて示す図である。短時間フーリエ変換は、振動データを所定の時間間隔で区切って高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行なう。
図6(a)において、時刻TN〜TNの各々で転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとの衝突が起きている。図7(a)において、時刻TD〜TDの各々で転動体28、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとの衝突が起きている。
図6(b)に示されるように、時刻TN〜TNの周波数成分は、周波数Fthを超えている。一方、図7(b)に示されるように、時刻TD〜TDの周波数成分は、周波数Fth未満となる。このように、転動体28が保持器26、内輪22、あるいは外輪24などに衝突したときに生じる振動に含まれる周波数成分は、正常時と異常時とで明確に区別することができる。
以下では、図8および9を用いて正常時と異常時とで実際に測定された振動データに含まれる周波数成分がどのように異なるかを説明する。図8は、正常時に測定された振動データの波形図(a)と、当該振動データに対して短時間フーリエ変換を行なった結果(b)とを併せて示した図である。図9は、異常時に測定された振動データの波形図(a)と、当該振動データに対して短時間フーリエ変換を行なった結果(b)とを併せて示した図である。図8(b)および図9(b)の各々は、40秒の振動データを0.1秒の間隔で区切って高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行なった結果を示す図である。
図8(b)および図9(b)において、横軸は時間、縦軸は周波数成分である。図8(b)および図9(b)においては、異常診断において着目すべき周波数帯を抽出するため、パワースペクトル密度が所定の閾値より大きい周波数成分をプロットしている。パワースペクトル密度は、FFTの結果であるスペクトルにおいて各周波数成分に対応する信号の強度に相当する。パワースペクトル密度が閾値以下である周波数成分は、転動体28と、保持器26、内輪22、および外輪24などとの衝突により生じた振動のものとは考え難いため、図8(b)および図9(b)においてはプロットしていない。
図8(b)および図9(b)を比較すると、振動データに含まれる周波数成分が5000Hzを超えている時刻は、正常時(図8(b))の方が異常時(図9(b))よりも多く、異常時においてはほとんど存在しない。一方、5000Hz以下の周波数成分は、正常時および異常時のいずれにおいてもほとんどの時刻において振動データに含まれている。
図4(c)および図5(c)に示したような転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとの衝突は、主軸10の回転に伴って所定の時間間隔で繰り返し発生する。当該衝突によって生じる振動は、異常時においては5000Hz以下の周波数帯で発生する。正常時においては当該振動は5000Hzを超える周波数帯においても発生する。したがって、転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとの衝突によって発生する振動は、5000Hz以下の周波数帯においては異常時の方が減衰しにくい。すなわち、5000Hz以下の周波数帯において転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとの衝突によって生じる振動の減衰率は、異常時の方が正常時よりも小さい。
そこで、実施の形態1においては、振動データから500〜5000Hzの振動波形を抽出し、当該振動波形において基準値を超える第1振幅と、第1振幅が発生した時刻から所定の時間経過後の第2振幅との比が閾値を超える回数を異常診断の評価値として用いる。第1振幅と、第1振幅が発生した時刻から所定の時間経過後の第2振幅との比から算出した値を評価値として用いることにより、正常時と異常時とで振動の時間波形形状が異なることに着目した異常診断が可能となる。その結果、主軸軸受20の異常診断の精度を向上させることができる。
図10は、異常診断を行なうデータ処理装置80の機能構成を説明するための機能ブロック図である。図10に示されるように、データ処理装置80は、フィルタ81と、診断部83と、報知部84とを含む。フィルタ81には、加速度センサ70によって測定された振動データが入力される。フィルタ81は、加速度センサ70からリアルタイムに振動データを受けてもよいし、不図示のメモリに保存された振動データを当該メモリから読み込んでもよい。
フィルタ81は、振動データから500〜5000Hzの振動波形Wvを抽出し、診断部83へ出力する。フィルタ81は、たとえばバンドパスフィルタを含む。
診断部83は、CPU(Central Processing Unit)のようなコンピュータ、および異常診断に必要なデータを保存する揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含む。診断部83は、振動波形Wvを受けて、主軸軸受20に損傷が生じたか否かの異常診断を行なう。診断部83は、主軸軸受20に異常が発生したと判定した場合には、報知部84を制御して主軸軸受20に異常が発生したことをユーザに報知する。
診断部83は、異常診断において、振動波形Wv(500〜5000Hz)において基準値Eを超える第1振幅を抽出する。振動波形Wvから基準値Eを超える振幅を抽出する理由は、転動体28が保持器26、内輪22、あるいは外輪24などに衝突した時刻を特定するためである。転動体28がこれらに衝突するときに生じる加速度の変化は、当該衝突による衝撃のため、振動データの波形においては相対的に大きく現われる。そのため、振動波形Wvから基準値Eを超える振幅を抽出することにより、転動体28が保持器26、内輪22、あるいは外輪24などに衝突した時刻を特定することができる。その結果、転動体28がこれらに衝突したこととはほとんど無関係な振幅を評価値の算出から除外することができる。
第1振幅を抽出するときの基準値Eは、転動体28が保持器26、内輪22、あるいは外輪24などに衝突したこととは無関係に生じる振幅がほとんど上回ることのない値であることが望ましい。基準値Eは、実機実験あるいはシミュレーションにより適宜決定することができ、たとえば振動波形Wvの実効値の5倍程度とすることができる。
図11は、正常時における振動波形Wvを示す図である。図11に示される振動波形Wvは、図10のフィルタ81が図8(a)に示される振動データから抽出した波形である。図11に示されるように、基準値Eを超える第1振幅PAは、時刻TA(k=1〜N)において発生している。
図12は、図11に示される振動波形Wvの時刻TA付近を拡大して示す図である。図12に示されるように、第1振幅PAが発生した時刻TAから時間ΔT経過後の時刻TBにおいて第2振幅PBが発生している。実施の形態1における異常診断においては、第1振幅PAと第2振幅PBとの比が閾値Rthを超えた回数が、異常が発生したか否かの評価値として用いられる。
図13は、異常時における振動波形Wvを示す図である。図13に示される振動波形Wvは、図10のフィルタ81が図9(a)に示される振動データから抽出した波形である。図13に示されるように、基準値Eを超える第1振幅PAは、時刻TA(k=1〜M)において発生している。
図14は、図13に示される振動波形Wvの時刻TA付近を拡大して示す図である。図14に示されるように、第1振幅PAが発生した時刻TAから時間ΔT経過後の時刻TBにおいて第2振幅PBが発生している。図14においても図12と同様に、第1振幅PAと第2振幅PBとの比が閾値Rthを超えた回数が、異常が発生したか否かの評価値として用いられる。
転動体28が保持器26、内輪22、あるいは外輪24などに衝突したとき(時刻TA)に生じた振動の減衰率は、当該振動のほとんどが500〜5000Hzで発生する異常時の方が正常時よりも小さくなる。したがって、第1振幅PAと第2振幅PBとの比は、異常時の方が正常時よりも大きくなる。
図15は、第1振幅PAと第2振幅PBとの比が閾値Rthを超えた回数の変化を示す図である。図15において、時刻TR11までは主軸軸受20に損傷が生じている異常な状態である。時刻TR11から時刻TR12までの間に主軸軸受20が交換され、時刻TR12以降においては主軸軸受20は正常な状態である。たとえば値Lを判定値Vとして、評価値Vが判定値Vを超える場合を異常と判定し、評価値Vが判定値V以下の場合を正常と判定することで、正常時と異常時とを区別することができる。その結果、異常診断の精度を比較例よりも向上させることができる。
図16は、実施の形態1において用いられる評価値Vを計算するサブルーチンの処理(図2のS1)を説明するためのフローチャートである。図16に示されるように、データ処理装置80は、S11において振動波形Wv(500〜5000Hz)から基準値Eを超える第1振幅PA(k=1〜N)を抽出し、処理をS12に進める。データ処理装置80は、S12において第1振幅PAが発生した時刻TAから時間ΔT経過後の時刻TBにおける第2振幅PBを抽出して処理をS13に進める。データ処理装置80は、S13において第1振幅PAと第2振幅PBとの比Rを算出し、処理をS14に進める。データ処理装置80は、S14において比Rが閾値Rthを超える回数Lを評価値Vとして算出して、図2に示される異常診断を行なうメインルーチンに処理を返す。データ処理装置80は、評価値Vが判定値Vより大きい場合には、異常が発生した旨をユーザに報知する。閾値Rthは、シミュレーションあるいは実機実験によって適宜求めることができる。
以上、実施の形態1によれば、主軸軸受20の異常診断において、500〜5000Hzの振動波形Wvにおける基準値E以上の第1振幅PAと、第1振幅PAが発生した時刻TAから時間ΔT経過後における振動波形の第2振幅PBとの比Rが閾値Rthを超えた回数Lを評価値として用いることにより、正常時と異常時とで転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとの衝突によって生じた振動の時間波形形状が異なることに着目した異常診断が可能となる。その結果、軸受装置の異常診断の精度を向上させることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、異常が発生したか否かの評価値として、第1振幅と、第1振幅が発生した時刻から所定の時間経過後における振動波形の第2振幅との比が閾値を超えた回数を評価値として用いる場合について説明した。異常が発生したか否かの評価値は、第1振幅と、第1振幅が発生した時刻から所定の時間経過後における振動波形の第2振幅との比から算出した値であればどのようなものでもよい。実施の形態2においては、第1振幅と第2振幅との比が閾値を超える場合の発生頻度を異常が発生したか否かの評価値として用いる場合について説明する。
実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、異常が発生したか否かの評価値として第1振幅と第2振幅との比が閾値を超える場合の発生頻度を用いる点である。実施の形態2においては、実施の形態1の図15および16がそれぞれ図17および18に置き換わる。それ以外の構成については実施の形態1と同様であるため、説明を繰り返さない。
図17は、第1振幅PAと第2振幅PBとの比が閾値を超える場合の発生頻度の変化を示す図である。図17において、時刻TR21までは主軸軸受20に異常が生じている状態である。時刻TR21から時刻TR22までの間に主軸軸受20が交換され、時刻TR22以降においては主軸軸受20は正常な状態である。図17に示されるように、たとえば値Fを判定値Vとして、評価値Vが判定値Vを超える場合を異常と判定し、評価値Vが判定値V以下の場合を正常と判定することで、正常時と異常時とを区別することができる。その結果、異常診断の精度を比較例よりも向上させることができる。
図18は、実施の形態2において用いられる評価値Vを計算するサブルーチンの処理(図2のS1)を説明するためのフローチャートである。図18に示されるように、データ処理装置80は、S11において振動波形Wv(500〜5000Hz)から基準値Eを超える第1振幅PA(k=1〜N)を抽出し、処理をS12に進める。データ処理装置80は、S12において第1振幅PAが発生した時刻TAから時間ΔT経過後の時刻TBにおける第2振幅PBを抽出して処理をS13に進める。データ処理装置80は、S13において第1振幅PAと第2振幅PBとの比Rを算出し、処理をS24に進める。データ処理装置80は、S24において比Rが閾値Rthを超える回数Lを算出して、処理をS25に進める。データ処理装置80は、S25において比Rが閾値Rthを超える場合の発生頻度F=L/Nを算出して、図2に示される異常診断を行なうメインルーチンに処理を返す。データ処理装置80は、評価値Vが判定値Vより大きい場合には、異常が発生した旨をユーザに報知する。
以上、実施の形態2によれば、主軸軸受20の異常診断において、500〜5000Hzの振動波形Wvにおける基準値E以上の第1振幅PAと、第1振幅PAが発生した時刻TAから時間ΔT経過後における振動波形の第2振幅PBとの比Rが閾値Rthを超える場合の発生頻度Fを評価値として用いることにより、正常時と異常時とで転動体28と、保持器26、内輪22、あるいは外輪24などとの衝突によって生じる振動の時間波形形状が異なることに着目した異常診断が可能となる。その結果、軸受装置の異常診断の精度を向上させることができる。
図19は、比較例、実施の形態1、および実施の形態2のそれぞれの評価値についてt検定による有意差検定を行なった結果を示す図である。t検定は、或る標本のグループの平均値と他の標本のグループの平均値との間に有意な差があるか否かを判定する検定方法である。図19においては、主軸軸受20に損傷が生じている場合の評価値の平均値と、主軸軸受20に損傷が生じていない場合の評価値の平均値との間に有意な差があるか否かを判定した。標本数は、それぞれ21である。有意な差が認められるか否かの境界値であるt値は2.021である。t検定においては、検定結果がt値を超える場合に有意な差が認められる。
図19に示されるように、比較例においては、検定結果が0.274でt値より小さいため、有意な差が認められない。一方、実施の形態1および2においては、検定結果がそれぞれ2.09および6.01であり、いずれもt値を超えているため、有意な差が認められる。
有意差検定の結果から、実効値を評価値として用いる比較例よりも、実施の形態1および2の方が、主軸軸受20に異常が生じていない場合の評価値と、異常が生じた場合の評価値との間に差が生じ易いといえる。そのため、実施の形態1および2の方が、異常の発生が評価値の変化として現われ易い。したがって、実施の形態1および2によれば、異常診断の精度を比較例よりも向上させることができる。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 風力発電装置、10 主軸、20 主軸軸受、22 内輪、24 外輪、26 保持器、28 転動体、30 ブレード、40 増速機、50 発電機、70 加速度センサ、80 データ処理装置、81 第1フィルタ、83 診断部、90 ナセル、100 タワー。

Claims (4)

  1. 軸受装置の加速度の振動データに基づき前記軸受装置の損傷を検出する異常診断装置であって、
    前記振動データから所定の周波数帯に属する振動波形を抽出するように構成されるフィルタと、
    前記振動波形の振幅であって基準値を超える第1振幅と、前記第1振幅が生じた時刻から所定時間経過後における前記振動波形の第2振幅との比から算出した評価値が判定値を超えた場合に、前記軸受装置に前記損傷が生じたと診断するように構成される診断部とを備える、異常診断装置。
  2. 前記診断部は、前記評価値として、前記振動データの測定期間において、前記第1振幅と前記第2振幅との比が閾値を超える回数を算出するように構成される、請求項1に記載の異常診断装置。
  3. 前記診断部は、前記評価値として、前記振動データの測定期間において、前記第1振幅と前記第2振幅との比が閾値を超えた回数と、前記第1振幅が生じた回数との比を算出する、請求項1に記載の異常診断装置。
  4. 軸受装置の加速度の振動データに基づき前記軸受装置の損傷を検出する異常診断方法であって、
    前記振動データから所定の周波数帯に属する振動波形を抽出するステップと、
    前記振動波形の振幅であって基準値を超える第1振幅と、前記第1振幅が生じた時刻から所定時間経過後における前記振動波形の第2振幅との比から算出した評価値が判定値を超えた場合に、前記軸受装置に前記損傷が生じたと診断するステップとを含む、異常診断方法。
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