JP6226924B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6226924B2
JP6226924B2 JP2015163936A JP2015163936A JP6226924B2 JP 6226924 B2 JP6226924 B2 JP 6226924B2 JP 2015163936 A JP2015163936 A JP 2015163936A JP 2015163936 A JP2015163936 A JP 2015163936A JP 6226924 B2 JP6226924 B2 JP 6226924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
liquid
damper device
flexible member
damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015163936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017039301A (ja
Inventor
稲田 源次
源次 稲田
飯島 康
康 飯島
了 木村
了 木村
靖彦 尾▲崎▼
靖彦 尾▲崎▼
北畠 健二
健二 北畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015163936A priority Critical patent/JP6226924B2/ja
Priority to US15/231,404 priority patent/US9987849B2/en
Publication of JP2017039301A publication Critical patent/JP2017039301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6226924B2 publication Critical patent/JP6226924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、インクタンクから供給される液体を吐出する液体吐出装置に関する。
インクタンクからチューブを介してキャリッジ上の液体吐出ヘッドへ液体を供給する液体吐出装置が知られている。このような液体吐出装置は、キャリッジの移動による慣性力等によってチューブ内の液体に動圧が生じ、その動圧が吐出に影響を与えることがある。
特許文献1には、キャリッジの移動に伴う液体の動圧を吸収するため、扁平に形成された流路部材に可撓性フィルムを溶着したダンパ装置を設けることが記載されている。
特開2009−73120号公報
近年の液体吐出装置の小型化の要求に伴い、液体吐出ヘッドおよびダンパ装置の小型化が求められている。しかし、ダンパ装置を小型化して可撓性フィルムの面積を狭くすると、液体の動圧を十分に吸収することができなくなる。
特許文献1に記載されたダンパ装置は、液体の動圧を十分に吸収することはできるが、設置に比較的広いスペースが必要となり、小型化の要求を満たすことができない。また、広い面積の可撓性フィルムを小型の部品に納めようとすると構造が複雑になり製造が困難になる。
よって本発明は、装置本体の小型化を図りつつ、液体の動圧を十分に吸収することができ、製造が容易なダンパ装置を備えた液体吐出装置を提供することを目的とする。
そのため本発明の液体吐出装置は、液体を収容するタンクと、前記タンクから供給される液体を貯留する液体貯留部を有するダンパ装置と、前記タンクと前記ダンパ装置を接続するチューブと、前記ダンパ装置から供給される液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記ダンパ装置及び前記液体吐出ヘッドを搭載して走査するキャリッジと、を備える液体吐出装置であって、前記ダンパ装置は、頂部の少なくとも一部が可撓性フィルムと接合されることで凸形状が形成される可撓性部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、装置本体の小型化を図りつつ、液体の動圧を十分に吸収することができ、製造が容易なダンパ装置を備えた液体吐出装置を実現することができる。
液体吐出装置を示した斜視図である。 キャリッジに搭載された液体吐出ヘッド及びその周辺を示した斜視図である。 ダンパ装置を示した斜視図である。 ダンパ装置の断面図である。 ダンパ装置の断面図である。 ダンパ装置の断面図である。 ダンパ装置を示した斜視図である。 ダンパ装置の断面図である。 ダンパ装置の断面図である。 4個のインク収容部に区切られた一体型ダンパ装置を示した図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る液体吐出装置を示した斜視図である。液体吐出装置には、主走査方向に延在した一対の平行に設けられたガイドレールが配置されている。そのガイドレールには、液体(以下、インクともいう)を吐出するための液体吐出ヘッドが搭載されたキャリッジ4が、シート上を主走査方向に走査可能に配置されている。液体吐出ヘッドにインクを供給するインクタンク7は、各色毎に液体吐出装置内に設置されており、インクタンク7内のインクは、チューブ6を介してキャリッジ4上の液体吐出ヘッドへ供給される。
図2(a)から(c)は、図1の液体吐出装置のキャリッジ4に搭載された液体吐出ヘッドおよびその周辺を示した斜視図である。キャリッジ4には、液体吐出ヘッド1、ダンパ装置2、気泡トラップ装置3が設けられている。液体吐出ヘッド1は、ブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの4色のインクに対応して設けられている。また、4色のインクに対応する4個のダンパ装置2は、主走査方向に並んでキャリッジ4上に設けられている。
液体吐出ヘッド1のインクを吐出する吐出口が設けられた吐出口面1aの反対の面(以下、裏面1b)には、シールゴムを介した気泡トラップ装置3とインク滴の吐出駆動のために用いられる電装基板8が設けられている。気泡トラップ装置3の内部は、4個の縦長の部屋に分割されており、縦のインク流路を形成し、4色のインクの各ダンパ装置2に接続されている。各々のダンパ装置内にインクを供給可能な流入口12は、ジョイントユニット5に接続されて、ジョイントユニット5を介して可撓性材料からなる供給チューブ6が接続される。4色の各インクタンク7は、キャリッジ4の外の、液体吐出ヘッド1の吐出口面1aより低い位置に置かれ、この高さの差(水頭差)により、インクタンク7から吐出口までの経路中のインクを負圧に維持し、吐出口におけるインク界面を最適な状態に維持している。インクは、供給チューブ6、ジョイントユニット5、ダンパ装置2、気泡トラップ装置3、を順に経て、液体吐出ヘッド1へ供給される。気泡トラップ装置3の上部には、気泡排出口(不図示)が設けられている。気泡トラップ装置3でトラップされた気泡は、適時の吸引動作により排出される。
図3(a)、(b)は、本実施形態におけるダンパ装置2を示した斜視図であり、図4(a)は、ダンパ装置2の断面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVB−IVBにおける断面図である。ダンパ装置2は、流入口12と流出口13とを備えており、流入口12から流入したインクは、ダンパ装置2内を経由して流出口13から流出する。流出口13から流出したインクは液体吐出ヘッド1へ供給される。
ダンパ装置2は、可撓性部材21と、流入口12と、流出口13と、可撓性部材21を内挿するために下面11bが開放された箱型のインク容器11とを備えている。可撓性フィルム14は、ダンパ装置2の外形の一部を形成しており、インク容器11の開放された下面11bと対向する上面11aは、可撓性フィルム14により封止される。この可撓性フィルム14で封止することにより、縦通路17の端部と、気泡トラップ装置3に連通する流出口13と、インク容器11の天井部16とを形成する。
なお、気泡トラップ装置3と4個のインク容器11とを一体成型し、1枚の可撓性フィルムを接合することで、気泡トラップ室3と4個のダンパ装置の天井部とインク流出口13の上面を一度に形成してもよい。
可撓性部材21は、下記のような異種材料を接着層を介して積層した積層体であり、可撓性部材21のポリプロピレン(PP)の面がインク容器11と接合される。
ポリエチレンテレフタレート(PET)12μm
ナイロン(NY)16μm
ポリプロピレン(PP)26μm
なお、ポリエチレンテレフタレート(PET)層のナイロン(NY)側の面にはシリコン(Si)からなる蒸着膜が形成されている。また、可撓性部材21も、インク容器11の天井部16を形成する可撓性フィルム14と同じポリプロピレン(PP)、ナイロン(NY)、ポリエチレンテレフタレート(PET)の積層体からなる。
流入口12は、インク容器11の下面近くまで鉛直方向に伸びた縦通路17の入口端部に設けられている。また、流出口13は、インク容器11の天井部近くの、流入口12に対向する位置に設けられている。
可撓性部材21は、主走査方向からみると、図4(a)のように略台形状であり、副走査方向からみると、図4(b)のように、略三角形状の突出部22を有する。可撓性部材21は、インク容器11の開放された下面11bから、頂部24が天井部16に接するようにインク容器11に内挿される。
ダンパ装置2には熱溶着部19が設けられており、可撓性部材21のスリーブ部23は、インク容器11の下面11bの周囲と熱溶着により接合され封止される。また可撓性部材21の頂部24の少なくとも一部は天井部16の可撓性フィルム14と熱溶着により接合される。接合された可撓性フィルム14の表面に適当な弛みを付与してもよい。このように、可撓性フィルム14を溶着することで、ダンパ装置2は、インク容器11の内面と可撓性部材21の外表面との間にインク貯留部(液体貯留部)18を形成する。またインク容器11の内部に大気開放された中空部25にてインクの変動圧の吸収効果を得ることができる。
図4の矢印は、ダンパ装置2におけるインクの流れを示している。インクは流入口12からダンパ装置内に入り、流入口12と連通する縦通路17を経て、ダンパ装置2の下方からインク貯留部18に供給される。インク貯留部18に供給されたインクは、可撓性部材21の突出している突出部22の外表面と接触しつつ貯留される。インク貯留部18に供給されたインクは、ダンパ装置2の上方の流出口13を経てダンパ装置2から排出される。インク貯留部18内に気泡が生じた(流入した)場合、インク貯留部18の上方に浮上した気泡は、上方の流出口13から排出される。
インク吐出時のキャリッジ4の移動による慣性力によって、チューブ内のインクに動圧が生じた際に供給チューブ6から伝播するインクの揺動圧変動は、ダンパ装置2の可撓性部材21が撓むことで吸収、減衰され、ダンパ装置2の下流への動圧の伝播が低減される。
可撓性部材21の凸構造の立体的な形状(突出部22)とスリーブ部23とは、フィルム状の積層体を熱間成形することで形成する。このとき、突出側の表面はポリプロピレン(PP)となるように構成されている。スリーブ部23とインク容器11および突出部22の先端と天井部16を形成する可撓性フィルム14とは、各々ポリプロピレン(PP)の表面同士が接するように当接されて熱溶着により接合される。インク容器11と可撓性部材21、可撓性フィルム14の熱溶着は、全て平面溶着によりなされ、信頼性の高い封止性を得ることができる。
本実施形態のダンパ装置2は、立体成形された可撓性部材21の突出部22の外表面でインクと接触して圧変動を吸収する。このように、インク容器内で、可撓性部材21を凸形状とすることで、小さな空間に比較的大きな面積の圧力吸収面を形成することを可能としている。これによって、インクの動圧を吸収可能な十分な面積を確保しつつ、可撓性部材21を正面(図4上方)から見た際の投影面積を少なくしてダンパ装置2の小型化を実現し、スペースが限られたキャリッジ上に、高性能のダンパ装置2を多数搭載することができる。また、突出部22の少なくとも一部が天井部16の可撓性フィルム14に固定されているため、吸引回復動作などでインクに強い負圧が作用しても大きく変形することなく、可撓性部材21は凸状の形状を維持することができる。そのためインクの圧変動を吸収する性能が劣る虞がない。
また、可撓性部材21が変形することによって、インク容器11内のインクを撹拌する作用を得ることができる。このため長期間放置するとインク成分に偏りが出やすい例えば顔料インク等を使用するプリンタに適している。
また、可撓性部材21の突出部22がインク容器11内に収納されるため、インクジェット記録装置の組み立て中に誤って可撓性部材21を破損する危険が少ない。
液体吐出装置は、物流時に供給系に物流専用の保存インクを充填することが考えられる。この場合は、液体吐出装置の使用開始に際して、保存インクを記録用のインクに置換する必要がある。本実施形態のダンパ装置2は、流入口と連通する縦通路17が下方、流出口13が上方かつ縦通路17の対角位置にあるため、インク貯蔵部18内部のインク置換が容易である。
なお、ダンパ装置2の流入口12、流出口13を設ける位置は、本実施形態で説明した位置に限定するものではない。
また、可撓性部材の材料は、熱延伸可能な材料であれば、耐インク性、ガスバリア性、ダンパ性能を鑑みて選択すればよい。またインク容器11の材料は、耐インク性、ガスバリア性を鑑みて選択すればよい。
また、本実施形態では4色のインクを用いることが可能な液体吐出装置を例に説明したが、インク色は4色に限定するものではない。
また、必要なダンパ性能に合わせて、ある色のダンパ装置の内部の可撓性部材の形状、材質、表面積が他色と異なっていてもよい。
また、ダンパ装置は、インク容器内の可撓性部材21の突出部22が鉛直方向の下向きであってもよい。可撓性部材21の突出部22の先端の全てをインク容器11の内面に接合してもよい。また突出部の先端以外の部分をインク容器の内面に接合してもよい。
また、ダンパ装置2の上下を反転し、可撓性部材21の突出部が下向きになるような姿勢や、ダンパ装置を横倒しすることで、突出部22が副走査方向に向くような姿勢で配置してもよい。
また可撓性部材21の接合等には熱溶着を用いているが、振動による溶着や、接着剤を用いた接合等を用いてもよい。さらに4色のインクに対応するダンパ装置を一体化してもよい。
図10は、1個のインク容器11が4個のインク収容部に区切られた一体型ダンパ装置の例である。図10(b)は図10(a)のXB−XB断面であり、4色のインクは、各々インク貯留部18Bk、18C、18M、18Yに収容される。これによりダンパ装置の小型化が可能になる。
このように、ダンパ装置におけるインク貯留部の一部を、凸状の形状を備えた可撓性部材によって形成する。これによって、装置本体の小型化を図りつつ、液体の動圧を十分に吸収することができ、製造が容易なダンパ装置を備えた液体吐出装置を実現することができた。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図5(a)は、本実施形態におけるダンパ装置30を示した断面図であり、図5(b)は、図5(a)のVB−VBにおける断面図である。第1の実施形態のダンパ装置2は、箱型のインク容器11の開放された下面に対向する上面に可撓性フィルム14で封止したが、本実施形態のインク容器31では、上面は他の壁面と同様に一体成型されている。また、インクがインク貯留部38に流入する流入口15は、インク容器31の下面近くに設けられており、流出口13は、天井部近くの、インク流入口に対してインク容器31の対角位置に設けられている。
可撓性部材21のスリーブ部23は、インク容器31の下面の周囲と熱溶着により接合される。また可撓性部材21の吐出部の先端の一部は天井部16と熱溶着により接合される。これにより、ダンパ装置30は、インク容器の内面と可撓性部材21の外面との間にインク貯留部38を形成する。
本実施形態の構成は、可撓性部材21が形成しているインク貯留部38の一部を除き、インク貯留部38はインク容器31の適当な肉厚を備えた壁面で覆われるためインク貯留部38内のインク蒸発に対するガスバリア性に優れ、インク蒸発を抑制することができる。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図6(a)は、本実施形態におけるダンパ装置40を示した断面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIB−VIBにおける断面図である。本実施形態のダンパ装置40のインク容器41は、第2の実施形態と同様に、箱型のインク容器41の上面が、他の壁面と同様に一体成型されている。
本実施形態のダンパ装置40は、図6(b)に示すように、高さよりも幅の方が長い形状を備えている。可撓性部材21の頂部42における屈曲率を低くすることで、ダンパ装置40の高さを低くすることができる。そのため、プリンタ自体も小型化することができ、モバイル用途などの薄型インクジェットプリンタへの設置が容易である。
なお、キャリッジ上に複数個の図6(a)のダンパ装置を縦方向に積層してもよい。また水平方向に並列させてもよい。
さらに、図6(c)のように、2個のダンパ装置を可撓性部材21の突出部が互いに向かい合って突出するように組み合わせて一体化して小型化してもよい。インク容器51の開放された上面11cより成形された可撓性部材21cを内挿し、可撓性部材21cのスリーブ部23cと頂部24cとをインク容器51に接合する。なお、頂部24cはインク容器51の内側の面26cに接合される。同様に、インク容器51の開放された下面11dより成形された可撓性部材21dを内挿し、インク容器51に接合することで、インク貯蔵部58dを形成する。ダンパ装置50では、2個の流入口12c、12dから各々のインク貯蔵部にインクが流入して、インク貯蔵部58c、58dを経て流出口13c、13dから流出する。吐出中に供給チューブから伝播する揺動圧変動は、ダンパ装置50の立体的な可撓性部材21c、21dによりそれぞれ個別に吸収減衰され、ダンパ装置50の下流への伝播は低減される。
(第4の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図7(a)、(b)は、本実施形態におけるダンパ装置60を示した斜視図であり、図8(a)は、ダンパ装置60の断面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIIIB−VIIIBにおける断面図である。
本実施形態のダンパ装置60は、可撓性部材21と、流入口12と流出口13とを有した蓋14と、可撓性部材21を内挿するために上面11aが開放された箱型のインク容器61とを備えている。インク容器61と蓋14とはポリプロピレン(PP)で形成されている。
上面11aから挿入された可撓性部材21のスリーブ部23は、インク容器61の上面11aの周囲と熱溶着により接合され封止される。また可撓性部材21の頂部24の少なくとも一部はインク容器61の下面11bと熱溶着により接合される。蓋14は、可撓性部材21がインク容器61に挿入接合された後、インク容器61の上面11aに熱溶着により接合される。
本実施形態のダンパ装置60では、挿入された可撓性部材21の内側にインク貯留部368が形成されている。流入口12からダンパ装置60に流入したインクは、インク貯留部68に供給され、可撓性部材21の突出している突出部22の内表面と接触しつつ貯留される。インク貯留部68に貯留されたインクは、流出口13から下流側の装置へ供給される。また、可撓性部材21の突出している突出部22の外側は、大気連通口29によって大気開放された空間が設けられている。
インク貯留部の一部を形成する可撓性部材21は、上述の第1から第3の実施形態では、インク貯留部における可撓性部材21が占める割合が少なかった。しかし、本実施形態では、インク貯留部68における可撓性部材21が占める割合が、第1から第3の実施形態と比べて多い。そのため、本実施形態ではインクの圧力の変動に応じて可撓性部材21を撓ませることが、第1から第3の実施形態と比べて容易である。従って、インク吐出時のインクの変動圧に柔軟に応答して変動圧を吸収することができ、変動圧がダンパ装置の下流へ伝播されることが低減される。
また、可撓性部材21はポリプロピレンからなるインク容器61で囲われており、適当な肉厚を備えた樹脂成型体の壁面で覆われるため、可撓性部材21とインク容器61の間をインク飽和蒸気圧に保つことができる。そのため、インク貯留部68内のインク蒸発に対するガスバリア性を向上させ、インク蒸発を抑制することができる。可撓性部材21とインク容器61の間の空間は、大気連通口29を通じて大気と連通しており、可撓性部材21の動きを過度に規制しないようにしているが、大気連通口29の開口サイズや長さ等を適宜選択することにより、インク飽和蒸気圧を保つことができるように構成することができる。
(第5の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第5の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図9(a)は、本実施形態のダンパ装置70の断面を示した図であり、図9(b)は、図9(a)のIXB−IXB断面である。本実施形態のダンパ装置70のインク容器71は、第4の実施形態と同様に、下部が開放されており、その開放された下部から可撓性部材21が挿入される。
本実施形態のダンパ装置70では、挿入された可撓性部材21の内側にインク貯留部78が形成されている。流入口12からダンパ装置70に流入したインクは、インク貯留部78に供給され、可撓性部材21の突出している突出部22の内表面と接触しつつ貯留される。インク貯留部78に貯留されたインクは、流出口13から下流側の装置へ供給される。
本実施形態のダンパ装置70は、図9(b)に示すように、高さよりも幅の方が長い形状を備えている。可撓性部材21の頂部24における屈曲率を低くすることで、ダンパ装置70の高さを低くすることができる。そのため、プリンタ自体も小型化することができ、モバイル用途などの薄型インクジェットプリンタへの設置が容易である。
なお、このようなダンパ装置70をキャリッジに搭載する際に、ダンパ装置70を縦方向に積層してもよい。また水平方向に並列させてもよい。
さらに、図9(c)に示すように、2個のダンパ装置を可撓性部材21の突出部が互いに向かい合って突出するように組み合わせて一体化して小型化してもよい。インク容器81の開放された上面11cより成形された可撓性部材21cを内挿し、可撓性部材21cのスリーブ部23cと頂部24cとをインク容器81に接合する。なお、頂部24cはインク容器81の内側の面26cに接合される。同様に、インク容器81の開放された下面11dより成形された可撓性部材21dを内挿し、インク容器81に接合することで、インク貯蔵部88dを形成する。ダンパ装置80では、2個の流入口12c、12dから各々のインク貯蔵部にインクが流入して、インク貯蔵部88c、88dを経て流出口13c、13dから流出する。吐出中に供給チューブから伝播する揺動圧変動は、ダンパ装置80の立体的な可撓性部材21c、21dによりそれぞれ個別に吸収減衰され、ダンパ装置80の下流への伝播は低減される。
2 ダンパ装置
11 インク容器
12 流入口
18 インク貯留部
21 可撓性部材
22 突出部
30 ダンパ装置
51 インク容器
80 ダンパ装置

Claims (9)

  1. 液体を収容するタンクと、
    前記タンクから供給される液体を貯留する液体貯留部を有するダンパ装置と、
    前記タンクと前記ダンパ装置を接続するチューブと、
    前記ダンパ装置から供給される液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記ダンパ装置及び前記液体吐出ヘッドを搭載して走査するキャリッジと、を備える液体吐出装置であって
    前記ダンパ装置は、頂部の少なくとも一部が可撓性フィルムと接合されることで凸形状が形成される可撓性部材を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記可撓性フィルムは、前記液体貯留部の一部を形成ることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記可撓性フィルムは、前記ダンパ装置の天井部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記ダンパ装置は、前記可撓性部材を収容する容器部材を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記ダンパ装置は、天井部と、前記天井部と対向する底部と、前記底部と前記可撓性部材の内表面とから形成される第1空間と、前記天井部と前記容器部材の内面と前記可撓性部材の外表面とから形成される第2空間と、を有することを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第1空間には液体が供給されず、前記第2空間は液体が供給されることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記第1空間は大気開放されていることを特徴とする請求項5または6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記キャリッジは、前記ダンパ装置と接続される気泡トラップ装置を搭載し、
    前記ダンパ装置から前記気泡トラップ装置へ液体が流出する流出口は、前記ダンパ装置の天井部近傍に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記可撓性部材は、積層体のフィルムによって形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
JP2015163936A 2015-08-21 2015-08-21 液体吐出装置 Active JP6226924B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015163936A JP6226924B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 液体吐出装置
US15/231,404 US9987849B2 (en) 2015-08-21 2016-08-08 Liquid ejecting device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015163936A JP6226924B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 液体吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017039301A JP2017039301A (ja) 2017-02-23
JP6226924B2 true JP6226924B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=58203719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015163936A Active JP6226924B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6226924B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113928014B (zh) 2020-07-14 2023-08-22 佳能株式会社 液体供给构件和液体排出头

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101347144B1 (ko) * 2006-12-01 2014-01-06 삼성디스플레이 주식회사 역류를 억제하기 위한 구조를 가진 리스트릭터와 이를구비한 잉크젯 헤드
JP4941483B2 (ja) * 2009-02-25 2012-05-30 ブラザー工業株式会社 ダンパー装置
JP5293309B2 (ja) * 2009-03-18 2013-09-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP2010240894A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Seiko Epson Corp フィルター装置、流路ユニット、流体供給装置及び流体噴射装置
JP2013063551A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッド及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017039301A (ja) 2017-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6602160B2 (ja) 液体吐出装置及びヘッド
JP5717381B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JP6206244B2 (ja) 廃インク回収容器、廃インク回収ユニット、ならびにプリンター
JP5454039B2 (ja) 逆止弁および液体吐出装置
US8356891B2 (en) Damper, head unit, liquid jetting apparatus, and air-discharge method of damper
US7748820B2 (en) Image recording apparatus
JP5164639B2 (ja) 液体吐出ヘッド及びそれを用いた記録装置
JP6226924B2 (ja) 液体吐出装置
US9289984B2 (en) Liquid discharge head and liquid discharge apparatus
JP4284516B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2004291297A (ja) インクジェットプリンタ
JP4793039B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5151348B2 (ja) 液滴吐出装置
US9987849B2 (en) Liquid ejecting device
JP2017039304A (ja) 液体吐出装置
JP4683119B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP4352239B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP6379851B2 (ja) 廃インク回収ユニット、プリンター、ならびに廃インク回収方法
US9180678B2 (en) Recording head
JP2008068632A (ja) インクジェットプリンタ
JP2017039299A (ja) 液体吐出装置
JP5012359B2 (ja) 液滴吐出装置
JP4359881B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2015229290A (ja) 液体供給ユニット
JP4352240B2 (ja) インクジェットプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171010

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6226924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151