JP6225630B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、給湯システムに関する。
給湯配管内の水温を常に温めておき、ユーザが湯を利用したい時に即座に給湯できるようにする即湯性を向上させる技術が知られている。その中で、複数の貯湯タンクを直列に接続した方式(特許文献1)、蛇口の近傍に貯湯タンクを設置する方式(特許文献2、特許文献3)、熱源機とは別に配管内に湯を循環させるためのユニットを接続する方式(特許文献4)などの技術がある。
特開平6−265212号公報(第5頁、図1) 実公平1−34054号公報(第2頁、図2) 特開2005−195185号公報(第14頁、図7) 特開2001−132970号公報(第8頁、図1)
しかしながら、従来の技術では、以下のような課題がある。複数の貯湯タンクを直列に接続する方式は、複数の貯湯タンクを並列に接続する方式に比べ、給湯流量が低いという課題がある。蛇口の近傍に貯湯タンクを設置する方式は、施工の手間がかかり、蛇口ごとに貯湯タンクが必要となり、高コスト化するという課題がある。湯を循環させるためのユニットを接続する方式は、専用のユニットにする場合は効果の割に施工が大変だったりコストがかかるという課題があり、給湯兼用のユニットにする場合は湯切れし易くなったり熱源機の短寿命化を招いたりするという課題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、給湯流量を確保しつつ、施工の手間およびコストを抑制し、湯切れしにくく、熱源機の短寿命化を防ぐことが可能な給湯システムを提供することを目的とする。
本発明に係る給湯システムは、複数の貯湯タンクと、貯湯タンクに水を供給する給水配管と、貯湯タンクごとに設けられ当該貯湯タンクから取り出された湯と当該湯より低温の水とを混合する混合手段と、複数の貯湯タンクの混合手段からの湯を出湯端末へ送る給湯配管と、出湯端末で出湯しなかった湯を複数の貯湯タンクのうちの一部の貯湯タンクまたは当該一部の貯湯タンクの混合手段に戻す戻り配管と、当該一部の貯湯タンクの混合手段と出湯端末と戻り配管とを経由する循環回路に湯を循環させるポンプと、当該一部の貯湯タンクへ給水配管から給水する給水状態と一当該部の貯湯タンクへの給水配管からの給水を停止する給水停止状態とを切り替える給水停止手段と、給水停止手段の給水状態と給水停止状態との切り替えを制御する制御手段と、給湯システムの設置環境の情報の入力を受け付ける入力手段と、入力手段にて受け付けた設置環境情報を記憶する記憶手段と、を備え、制御手段は、設置環境情報に基づいて、給水停止手段の給水状態と給水停止状態とを切り替える条件を設定するものである。
本発明によれば、給湯流量を確保しつつ、施工の手間およびコストを抑制し、湯切れしにくく、熱源機の短寿命化を防ぐことが可能となる。
本発明の実施の形態1の給湯システムを示す構成図である。 図1に示す給湯システムの即湯循環動作時の回路構成を説明する図である。 図1に示す給湯システムの給水開閉弁を開けた状態での給湯動作時の回路構成を説明する図である。 図1に示す給湯システムの給水開閉弁を閉じた状態での給湯動作時の回路構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1の給湯システムの即湯循環用貯湯ユニットの給湯使用可能湯量と即湯循環回路の配管長との関係の例を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の給湯システムを示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態1の給湯システム1は、即湯循環用貯湯ユニット100aと、給湯用貯湯ユニット100bとを有する。まず、即湯循環用貯湯ユニット100aについて説明する。即湯循環用貯湯ユニット100aは、貯湯タンク2aと、給湯用混合弁3aと、即湯循環用ポンプ4と、給水開閉弁5と、制御部50aとを有する。貯湯タンク2aの内部には、上側が高温で下側が低温となる温度成層を形成して、湯水が貯留される。貯湯タンク2aの下部には、給水配管11aが接続されている。給水配管11aの途中には、給水配管11aを開閉する給水開閉弁5が設けられている。給水配管11aは、即湯循環用貯湯ユニット100aの外部で、給水配管10に接続されている。給水配管10は、水道等の水源からの水を供給する配管である。貯湯タンク2aと給水開閉弁5との間の給水配管11aから混合弁用給水配管12aが分岐している。この混合弁用給水配管12aは、給湯用混合弁3aが備える二つの入口の一方に接続されている。給湯用混合弁3aのもう一つの入口には、出湯配管13aの一端が接続されている。出湯配管13aの他端は、貯湯タンク2aの上部に接続されている。給湯用混合弁3aの出口には、給湯配管15の一端が接続されている。
後述する給湯動作では、水源からの水が給水配管10,11aを通って貯湯タンク2aに流入することにより、貯湯タンク2a内の湯が出湯配管13aへ送り出される。給湯用混合弁3aは、貯湯タンク2aから出湯配管13aを通って供給される湯と、混合弁用給水配管12aから供給される水とを混合し、給湯配管15へ排出する。給湯用混合弁3aは湯と水との混合比を任意に調整可能である。給湯配管15の他端は、即湯循環用ポンプ4の吸入口に接続されている。即湯循環用ポンプ4の吐出口は、給湯配管14aに接続されている。この給湯配管14aは、即湯循環用貯湯ユニット100aの外部へ出ていく。即湯循環用貯湯ユニット100aの内部に位置する部分の給湯配管14aには、給湯温度センサ21aが備えられている。また、貯湯タンク2aには、複数の貯湯温度センサ(図示省略)が高さの異なる位置に設置されており、貯湯量すなわち蓄熱量を検出できる。給湯用混合弁3aは、貯湯タンク2aから取り出された湯と、この湯より低温の水とを混合する混合手段に相当する。
即湯循環用貯湯ユニット100aは、高温の湯を生成する熱源機30aと接続されている。この熱源機30aは、いかなる方式のものでも良いが、一般にはヒートポンプ式のものが好ましく用いられる。貯湯タンク2aの貯湯量すなわち蓄熱量を増加させる沸き上げ運転では、熱源機30aが駆動され、貯湯タンク2a内の下部の水がポンプ(図示省略)により熱源機30aに送られて加熱され、熱源機30aで生成した高温の湯が貯湯タンク2aの上部に戻される。このような沸き上げ運転により、貯湯タンク2aの貯湯量すなわち蓄熱量を増加させることができる。
即湯循環用貯湯ユニット100aが備える制御部50aは、給湯用混合弁3a、即湯循環用ポンプ4、給水開閉弁5、給湯温度センサ21a、熱源機30a、およびユーザーインターフェース装置であるリモコン装置40とそれぞれ電気的に接続されている。制御部50aは、即湯循環用貯湯ユニット100aおよび熱源機30aの動作を制御する。制御部50aは、給湯温度センサ21aの検出温度が予め設定された給湯設定温度(例えば60℃)になるように、給湯用混合弁3aの湯と水との混合比を調整する。給湯設定温度は、予め制御部50aに記憶させておいても良いし、リモコン装置40によりユーザが変更できるようにしても良い。また、制御部50aは、貯湯タンク2aの沸き上げ運転を制御する。例えば、制御部50aは、貯湯タンク2aの貯湯量すなわち蓄熱量が所定値以下になった場合には、熱源機30aを起動し、貯湯タンク2aの沸き上げ運転を行う。
次に、給湯用貯湯ユニット100bについて説明する。給湯用貯湯ユニット100bは、上述した即湯循環用貯湯ユニット100aと比べ、即湯循環用ポンプ4および給水開閉弁5を備えないこと以外は、概ね同様である。すなわち、給湯用貯湯ユニット100bは、貯湯タンク2bと、給湯用混合弁3bと、制御部50bとを有する。貯湯タンク2bの内部には、上側が高温で下側が低温となる温度成層を形成して、湯水が貯留される。貯湯タンク2bの下部には、給水配管11bが接続されている。給水配管11bは、給湯用貯湯ユニット100bの外部で、給水配管10に接続されている。給水配管11bから混合弁用給水配管12bが分岐している。この混合弁用給水配管12bは、給湯用混合弁3bが備える二つの入口の一方に接続されている。給湯用混合弁3bのもう一つの入口には、出湯配管13bの一端が接続されている。出湯配管13bの他端は、貯湯タンク2bの上部に接続されている。給湯用混合弁3bの出口には、給湯配管14bの一端が接続されている。
後述する給湯動作では、水源からの水が給水配管10,11bを通って貯湯タンク2bに流入することにより、貯湯タンク2b内の湯が出湯配管13bへ送り出される。給湯用混合弁3bは、貯湯タンク2bから出湯配管13bを通って供給される湯と、混合弁用給水配管12bから供給される水とを混合し、給湯配管14bへ排出する。給湯用混合弁3bは湯と水との混合比を任意に調整可能である。給湯配管14bは、給湯用貯湯ユニット100bの外部へ出ていく。給湯用貯湯ユニット100bの内部に位置する部分の給湯配管14bには、給湯温度センサ21bが備えられている。また、貯湯タンク2bには、複数の貯湯温度センサ(図示省略)が高さの異なる位置に設置されており、貯湯量すなわち蓄熱量を検出できる。給湯用混合弁3bは、貯湯タンク2bから取り出された湯と、この湯より低温の水とを混合する混合手段に相当する。
給湯用貯湯ユニット100bは、高温の湯を生成する熱源機30bと接続されている。この熱源機30bは、いかなる方式のものでも良いが、一般にはヒートポンプ式の熱源機が好ましく用いられる。貯湯タンク2bの貯湯量すなわち蓄熱量を増加させる沸き上げ運転では、熱源機30bが駆動され、貯湯タンク2b内の下部の水がポンプ(図示省略)により熱源機30bに送られて加熱され、熱源機30bで生成した高温の湯が貯湯タンク2bの上部に戻される。このような沸き上げ運転により、貯湯タンク2bの貯湯量すなわち蓄熱量を増加させることができる。
給湯用貯湯ユニット100bが備える制御部50bは、給湯用混合弁3b、給湯温度センサ21b、および熱源機30bとそれぞれ電気的に接続されている。制御部50bとリモコン装置40とが接続されていても良い。制御部50bは、給湯用貯湯ユニット100bおよび熱源機30bの動作を制御する。制御部50bは、給湯温度センサ21bの検出温度が給湯設定温度になるように、給湯用混合弁3bの湯と水との混合比を調整する。給湯設定温度は、即湯循環用貯湯ユニット100aの給湯設定温度と同じである。また、制御部50bは、貯湯タンク2bの沸き上げ運転を制御する。例えば、制御部50bは、貯湯タンク2bの貯湯量すなわち蓄熱量が所定値以下になった場合には、熱源機30bを起動し、貯湯タンク2bの沸き上げ運転を行う。
即湯循環用貯湯ユニット100aから出た給湯配管14aと、給湯用貯湯ユニット100bから出た給湯配管14bとは、合流して1本の給湯配管14cとなる。この給湯配管14cは、例えば蛇口6のような出湯端末に接続される。このように、貯湯タンク2a,2bは、並列に接続される。蛇口6には、戻り配管16の一端が更に接続されている。戻り配管16の他端は、即湯循環用貯湯ユニット100a内に導かれ、貯湯タンク2aに接続されている。戻り配管16の他端は、給湯用混合弁3aの入口に連通していても良い。すなわち、戻り配管16の他端を混合弁用給水配管12aの途中に接続し、戻り配管16を通る湯が直接給湯用混合弁3aに戻ることができるように構成されていても良い。戻り配管16は、蛇口6で出湯しなかった湯を即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aまたは給湯用混合弁3aに戻すための配管である。
本実施の形態1では、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aへ給水配管11aから給水する給水状態と、貯湯タンク2aへの給水配管11aからの給水を停止する給水停止状態とを切り替える給水停止手段が、給水開閉弁5により実現される。すなわち、給水開閉弁5が開状態のときには上記給水状態となる。そして、給水開閉弁5が閉状態のときには、給湯用貯湯ユニット100bの貯湯タンク2bへの給水配管11bからの給水を継続しつつ、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aへの給水配管11aからの給水を選択的に停止する給水停止状態とすることができる。制御部50aは、給水開閉弁5の開状態すなわち給水状態と、給水開閉弁5の閉状態すなわち給水停止状態との切り替えを制御する。
なお、本実施の形態1では、出湯端末を一つの蛇口6としているが、本発明における出湯端末は、蛇口に限らずシャワー等の他の構成でも良い。また、複数の出湯端末が接続されていても良い。また、本実施の形態1の給湯システム1では、即湯循環用貯湯ユニット100aおよび給湯用貯湯ユニット100bをそれぞれ1台ずつとしているが、本発明の給湯システムは、即湯循環用貯湯ユニット100aを2台以上備えても良く、給湯用貯湯ユニット100bを2台以上備えても良い。すなわち、本発明の給湯システムは、3個以上の貯湯タンク2a,2bを出湯端末に対し並列に接続した構成でも良い。即湯循環用貯湯ユニット100aを2台以上備える場合、戻り配管16は、各々の即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aまたは給湯用混合弁3aに湯を戻すように接続される。
図2は、図1に示す本実施の形態1の給湯システム1の即湯循環動作時の回路構成を説明する図である。なお、図2から図4中の実線の矢印は、湯の流れる方向を示す。また、図2から図4では、熱源機30a,30b、リモコン装置40等を省略する。
図2に示すように、即湯循環動作では、即湯循環用ポンプ4が駆動される。これにより、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの上部から出湯配管13aを通して湯が取り出され、貯湯タンク2aの下部から給水配管11aおよび混合弁用給水配管12aを通して水が取り出され、給湯用混合弁3aで混合される。給湯用混合弁3aで混合されて給湯設定温度に調整された湯は、給湯配管15,14aおよび14cを通って、蛇口6の近傍に到達する。蛇口6が閉じられている場合、この湯は、蛇口6の近傍を通過し、戻り配管16を通り、貯湯タンク2a内に流入する。このように、即湯循環動作では、給湯用混合弁3a、給湯配管15、即湯循環用ポンプ4、給湯配管14a,14c、蛇口6および戻り配管16を経由する回路である即湯循環回路に湯水を循環させる。この即湯循環動作によれば、給湯設定温度の湯が蛇口6の近傍に循環するので、ユーザが湯を使用するために蛇口6を開いた際、給湯設定温度の湯を即座に蛇口6から出湯することが可能となる。即湯循環用ポンプ4を接続する位置は、本実施の形態1の構成に限定されるものではなく、即湯循環回路上の位置であれば、どこでも良い。
このような即湯循環動作を行うと、即湯循環回路を構成する配管での放熱により湯の熱量が奪われるため、貯湯タンク2aの蓄熱量が減少する。また、その放熱量は、即湯循環回路を構成する配管の長さが長いほど多くなる。また、図2から分かるように、給水開閉弁5は、即湯循環回路上には位置しない。このため、給水開閉弁5の開閉状態にかかわらず、即湯循環動作を実行可能である。
図3は、図1に示す本実施の形態1の給湯システム1の給水開閉弁5を開けた状態での給湯動作時の回路構成を説明する図である。なお、図3および図4中の破線の矢印は、水源(給水配管10)から供給される水が流れる方向を示す。ユーザが蛇口6を開くと、蛇口6から出湯が開始される。図3に示す状態では、給水開閉弁5が開いているので、水源からの水圧が給水配管10,11aおよび混合弁用給水配管12aを介して即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aおよび給湯用混合弁3aに作用する。また、給湯用貯湯ユニット100bの貯湯タンク2bおよび給湯用混合弁3bには給水配管10,11bおよび混合弁用給水配管12bを介して水源からの水圧が常に作用している。このため、図3に示す状態で蛇口6が開かれると、即湯循環用貯湯ユニット100aおよび給湯用貯湯ユニット100bから同時に湯が供給される。すなわち、給水開閉弁5が開いた状態では、貯湯タンク2aから給湯配管14aに供給される湯と、貯湯タンク2bから給湯配管14bに供給される湯とが給湯配管14cで合流し、蛇口6から出湯する。給水開閉弁5が開いた状態では、即湯循環用貯湯ユニット100aおよび給湯用貯湯ユニット100bから同時に給湯できるため、大きな給湯流量を確保できる。
図4は、図1に示す本実施の形態1の給湯システム1の給水開閉弁5を閉じた状態での給湯動作時の回路構成を説明する図である。図4に示す状態では、給水開閉弁5が閉じているので、水源からの水圧が即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aおよび給湯用混合弁3aに作用しない。このため、蛇口6が開いても、即湯循環用貯湯ユニット100aからは湯が供給されず、給湯用貯湯ユニット100bのみから湯が供給される。すなわち、給水開閉弁5が閉じた状態では、貯湯タンク2aからは湯が供給されず、貯湯タンク2bから給湯配管14bへ供給される湯のみが給湯配管14cを通って蛇口6から出湯する。
上述したように、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの蓄熱量は、即湯循環動作により減少する。また、給水開閉弁5を開いている場合には、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの蓄熱量は、給湯動作によっても減少する。これに対し、給湯用貯湯ユニット100bの貯湯タンク2bの蓄熱量は、即湯循環動作では減少せず、給湯動作のみで減少する。以上のことから、仮に給水開閉弁5が無かったとすると、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの蓄熱量は、給湯用貯湯ユニット100bの貯湯タンク2bの蓄熱量に比べて、速く減少する。よって、貯湯タンク2aを沸き上げる熱源機30aの沸き上げ量は、貯湯タンク2bを沸き上げる熱源機30bの沸き上げ量より多くなる。その結果、熱源機30aの運転時間が熱源機30bの運転時間に比べて長くなるので、熱源機30aの寿命が熱源機30bの寿命に比べて短くなってしまう。また、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの蓄熱量が減少し易いので、貯湯タンク2aが湯切れするリスクが高くなる。貯湯タンク2aが湯切れした場合には、貯湯タンク2aの蓄熱量が回復するまで、即湯循環動作ができなくなってしまう。
上記のような問題に対し、本実施の形態1の給湯システム1では、給水開閉弁5を閉じることにより、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの蓄熱量の減少を抑制することが可能となる。すなわち、給水開閉弁5が閉じた状態では、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの蓄熱量は、給湯動作では減少せず、即湯循環動作のみで減少する。このため、給水開閉弁5を閉じることにより、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの蓄熱量が減少する速さを遅くすることができる。その結果、貯湯タンク2aを沸き上げる熱源機30aの沸き上げ量が、貯湯タンク2bを沸き上げる熱源機30bの沸き上げ量に比べて多くなることを抑制できる。すなわち、熱源機30aの運転時間が熱源機30bの運転時間に比べて長くなることを抑制できる。よって、熱源機30aの寿命が熱源機30bの寿命に比べて短くなることを抑制できる。また、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aが湯切れするリスクを低減できるので、即湯循環動作ができなくなる事態を確実に回避できる。また、給水開閉弁5が閉じた状態でも、即湯循環動作および給湯動作とも実行可能であるので、ユーザの使い勝手を落とすことはない。また、給湯システム1によれば、所定温度の湯を蛇口6から即座に出湯できる即湯性を確保する上で、貯湯タンク2a,2bを蛇口6の近傍に設置する必要はないので、施工が容易であり、コストを抑制できる。
給水開閉弁5を閉じている時間が長いほど、即湯循環用貯湯ユニット100aから給湯動作で供給する湯量が少なくなり、熱源機30aの運転時間が短くなり、熱源機30aの寿命が長くなる。即湯循環用貯湯ユニット100aの熱源機30aの寿命と、給湯用貯湯ユニット100bの熱源機30bの寿命とが同程度になることが理想的である。本実施の形態1では、制御部50aが、給水開閉弁5の開状態と閉状態との切り替えを予め設定された条件に基づき制御することで、熱源機30a,30bの寿命のバランスを良好とすることができる。
図5は、本実施の形態1の給湯システム1の即湯循環用貯湯ユニット100aの給湯使用可能湯量と即湯循環回路の配管長との関係の例を示すグラフである。以下、即湯循環回路の配管長を単に「配管長」と称する。即湯循環用貯湯ユニット100aの給湯使用可能湯量とは、所定期間(例えば一日)に給湯動作で即湯循環用貯湯ユニット100aから供給可能な熱量を所定温度に換算した湯量を言うものとする。以下、即湯循環用貯湯ユニット100aの給湯使用可能湯量を単に「給湯使用可能湯量」と称する。図5中の破線は、即湯循環用貯湯ユニット100aの熱源機30aに対して所定の設計寿命を満足させることを条件とした場合の給湯使用可能湯量と配管長との関係を表す。熱源機30aに対して所定の設計寿命を満足させるためには、熱源機30aの運転時間を所定時間以下にする必要があるので、貯湯タンク2aから供給する熱量を所定熱量以下にする必要がある。配管長が長いほど配管での放熱量が増えるため、即湯循環動作で貯湯タンク2aから失われる熱量が増加する。したがって、貯湯タンク2aから給湯動作で供給可能な熱量は、配管長が長いほど減少する。よって、図5中の破線で示すように、配管長が長いほど給湯使用可能湯量は少なくなる。
図5中の一点鎖線は、即湯循環用貯湯ユニット100aの貯湯タンク2aの湯切れを確実に防止することを条件とした場合の給湯使用可能湯量と配管長との関係を表す。図5中の実線は、上述した破線で示す給湯使用可能湯量以下、かつ、上述した一点鎖線で示す給湯使用可能湯量以下になるように設定した制約条件を表す。給湯動作で即湯循環用貯湯ユニット100aから供給する湯量をこの実線で示す制約条件以下にすれば、熱源機30aの設計寿命を満足し、かつ、貯湯タンク2aの湯切れを確実に防止できる。
制御部50aには、図5の実線で示す制約条件が予め記憶されている。給湯システム1は、配管長(設置環境情報)の入力を受け付ける入力手段と、この入力手段にて受け付けた配管長を記憶する記憶手段とを備える。上記入力手段は、例えばリモコン装置40で構成される。上記記憶手段は、制御部50aが備えるメモリで構成される。配管長は、給湯システム1の設置後は基本的に変動しない。このため、給湯システム1の設置時に、施工業者がリモコン装置40等の入力手段から配管長の情報を入力すれば良い。制御部50aは、その入力された配管長を記憶する。制御部50aは、予め記憶された図5の実線で示す制約条件と、入力された配管長とに基づき、給湯使用可能湯量を設定する。制御部50aは、給湯動作で即湯循環用貯湯ユニット100aから供給する湯量を算出する機能を有する。例えば、出湯配管13aに流量センサ17(図1参照)を設けることにより、給湯動作で即湯循環用貯湯ユニット100aから供給する湯量を制御部50aで算出することができる。制御部50aは、一日の始まりでは、給水開閉弁5を開状態に制御する。その後、制御部50aは、給湯動作で即湯循環用貯湯ユニット100aから供給した湯量を逐次算出し、その積算湯量を計算する。そして、制御部50aは、一日の始まりからの給湯動作で即湯循環用貯湯ユニット100aから供給した積算湯量が給湯使用可能湯量以上になったところで、給水開閉弁5を閉状態に切り替える。以後、給水開閉弁5は閉状態に保持され、即湯循環用貯湯ユニット100aは、即湯循環動作のみを行い、給湯動作を行わない。このように制御することにより、給湯動作で即湯循環用貯湯ユニット100aから供給する湯量を上述した制約条件以下にすることができるので、熱源機30aの設計寿命を満足し、かつ、貯湯タンク2aの湯切れを確実に防止できる。
即湯循環配管での放熱量に影響するパラメータとしては、配管長以外に、配管周囲温度がある。配管周囲温度は、外気温度に連動するとみなせる。すなわち、外気温度が低い場合には配管周囲温度が低く、外気温度が高い場合には配管周囲温度が高いとみなせる。このため、外気温度を測定する手段を備えておき、外気温度に応じて制御部50aが給湯使用可能湯量を補正しても良い。すなわち、外気温度が低い場合は、外気温度が高い場合に比べて給湯使用可能湯量を少なくする方向に補正しても良い。このように給湯使用可能湯量を補正することにより、上述した制御をより高精度に行うことができる。
また、戻り配管16から貯湯タンク2aに戻る湯の温度である戻り温度を測定する手段(例えば、図1に示す戻り温度センサ22)を備えておき、出湯温度(給湯温度センサ21aの検出温度)と戻り温度との温度差から配管放熱量の大小を推測することで制御部50aが給湯使用可能湯量を補正しても良い。すなわち、上記温度差が大きい場合は、上記温度差が小さい場合に比べて給湯使用可能湯量を少なくする方向に補正しても良い。このように給湯使用可能湯量を補正することにより、上述した制御をより高精度に行うことができる。
本実施の形態1では、給湯システム1の設置環境情報として配管長を入力するものとして説明したが、設置環境情報は配管長に限定されるものではない。例えば、設置場所の気候が寒冷であるか温暖であるかの情報を設置環境情報として入力しても良い。設置場所の気候が寒冷である場合には温暖である場合に比べて即湯循環配管での放熱量が多くなる。このため、制御部50aは、設置場所の気候が寒冷である場合には温暖である場合に比べて給湯使用可能湯量を少なく設定する。これにより、即湯循環用貯湯ユニット100aから給湯動作で供給する湯量をより適正な量にすることができる。また、配管長と気候情報との双方を設置環境情報として入力しても良い。
また、本実施の形態1では、給水開閉弁5の開状態と閉状態との切り替えを給湯使用可能湯量に基づいて実施する場合について説明したが、本発明では、給水開閉弁5の開状態と閉状態とを切り替える条件は給湯使用可能湯量に基づくものに限定されない。例えば、一日のうちで給水開閉弁5を開状態にする時間帯と給水開閉弁5を閉状態にする時間帯とを予め設定しておき、制御部50aが時間帯に応じて給水開閉弁5の開状態と閉状態とを切り替えても良い。その場合、大きな給湯流量が要求される時間帯を給水開閉弁5の開状態の時間帯に設定し、比較的小さい給湯流量で済む時間帯を給水開閉弁5の閉状態の時間帯に設定することが望ましい。また、制御部50aは、入力された設置環境情報に基づいて即湯循環配管での放熱量が多いと推測できる場合には、即湯循環配管での放熱量が少ないと推測できる場合に比べて、給水開閉弁5を開状態にする時間帯を短く設定する、すなわち給水開閉弁5を閉状態にする時間帯を長く設定することにより、上述した効果と同様の効果が得られる。
また、本発明では、給水開閉弁5(給水停止手段)を手動で切り替えるようにしても良い。
1 給湯システム、2a,2b 貯湯タンク、3a,3b 給湯用混合弁、4 即湯循環用ポンプ、5 給水開閉弁、6 蛇口、10,11a,11b 給水配管、12a,12b 混合弁用給水配管、13a,13b 出湯配管、14a,14b,14c,15 給湯配管、16 戻り配管、17 流量センサ、21a,21b 給湯温度センサ、22 戻り温度センサ、30a,30b 熱源機、40 リモコン装置、50a,50b 制御部、100a 即湯循環用貯湯ユニット、100b 給湯用貯湯ユニット

Claims (3)

  1. 複数の貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに水を供給する給水配管と、
    前記貯湯タンクごとに設けられ、当該貯湯タンクから取り出された湯と、当該湯より低温の水とを混合する混合手段と、
    前記複数の前記貯湯タンクの前記混合手段からの湯を出湯端末へ送る給湯配管と、
    前記出湯端末で出湯しなかった湯を前記複数の前記貯湯タンクのうちの一部の貯湯タンクまたは当該一部の貯湯タンクの前記混合手段に戻す戻り配管と、
    前記一部の貯湯タンクの前記混合手段と前記出湯端末と前記戻り配管とを経由する循環回路に湯を循環させるポンプと、
    前記一部の貯湯タンクへ前記給水配管から給水する給水状態と、前記一部の貯湯タンクへの前記給水配管からの給水を停止する給水停止状態とを切り替える給水停止手段と、
    前記給水停止手段の前記給水状態と前記給水停止状態との切り替えを制御する制御手段と、
    前記給湯システムの設置環境の情報の入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段にて受け付けた設置環境情報を記憶する記憶手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記設置環境情報に基づいて、前記給水停止手段の前記給水状態と前記給水停止状態とを切り替える条件を設定する給湯システム。
  2. 前記設置環境情報は、前記循環回路の配管長を含む請求項に記載の給湯システム。
  3. 前記制御手段は、前記一部の貯湯タンクから前記出湯端末へ給湯動作で供給した湯量が、予め設定された給湯使用可能湯量以上になった場合に、前記給水状態から前記給水停止状態へ切り替える請求項1または請求項2に記載の給湯システム。
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