JP6225144B2 - Ptpシートの製造装置及びptpシートの製造方法 - Google Patents

Ptpシートの製造装置及びptpシートの製造方法 Download PDF

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本発明は、錠剤等の内容物を収容するPTPシートの製造装置及びPTPシートの製造方法に関する。
PTPシートは、錠剤等の内容物が充填されるポケット部の形成された容器フィルムと、その容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとから構成される。
また、PTPシートを製造するための製造装置は、帯状の容器フィルムの搬送経路に沿って各種加工や処理等を行うための複数の手段を備えている。これら手段としては、容器フィルムに複数のポケット部を形成する手段、ポケット部に内容物を充填する手段、容器フィルムにカバーフィルムを取着する手段、容器フィルム及びカバーフィルムからなる帯状のPTPフィルムに対し切断用のスリット(或いはミシン目)を形成するスリット形成手段、PTPフィルムをシート単位に打抜きPTPシートを得る打抜手段などが挙げられる(例えば、特許文献1等参照)。
従来、打抜手段による打抜きは、PTPフィルムの搬送を一時停止したときに行われ、スリット形成手段によるスリットの形成は、当該打抜きを行う際のPTPフィルムの一時停止中に打抜きとほぼ同時期に行われる。このように打抜き及びスリット形成を行うために、PTPシートの製造装置においては、PTPフィルムの搬送を一時停止させたときに、当該PTPフィルムが打抜手段及びスリット形成手段のそれぞれに対し、所定の位置関係で適切に配置されるように構成される。
ところで、製造されるPTPシートの品種を変更する等の場合には、PTPフィルムを一時停止させたときに、当該PTPフィルムが打抜手段及びスリット形成手段のそれぞれに対し、所定の位置関係で配置されるように製造装置の設定を再度調整する必要がある。この調整に際しては、まず、打抜手段に対しPTPフィルムが所定の位置関係に配置されるように設定される。次いで、この状態を維持したまま、スリット形成手段に対しPTPフィルムが所定の位置関係に配置されるように、打抜手段及びスリット形成手段間におけるPTPフィルムの搬送経路の長さが変更される。これにより、PTPフィルムを一時停止させたときに、打抜手段及びスリット形成手段のそれぞれに対しPTPフィルムを所定の位置関係で配置することができ、打抜きやスリット形成を適切に行うことができる。
また、前記搬送経路の長さを変更するための手法としては、例えば、次の2つが考えられる。1つは、打抜手段及びスリット形成手段間においてPTPフィルムが架け渡される所定のロール(長さ調節ロール)を設けるとともに、当該長さ調節ロールの位置を調節するといった手法である。もう1つは、PTPフィルムの搬送経路に沿った打抜手段やスリット形成手段の配置位置を変更するといった手法である。
特開2013−224159号公報
しかしながら、前記搬送経路の長さを精度よく変更するための作業は面倒かつ複雑である。従って、作業に時間を要してしまったり、作業ミスが生じてしまったりすることで、生産性の低下を招いてしまうおそれがある。
また、上記いずれの手法であっても、前記搬送経路の長さを変更するための機構等が必要となる。前者の手法では、長さ調節ロールと、長さ調節ロールの位置を変更するための手段とを備えた機構が必要となる。また、後者の手法では、スリット形成手段や打抜手段の位置を変更するための機構や装置が必要となる。従って、製造装置の複雑化や大型化を招いてしまうとともに、種々のコストが増大してしまうおそれがある。
尚、PTPシートの製造装置は、刻印や印刷等によりPTPフィルムの所定位置に識別情報を付す手段、PTPフィルムの所定位置にシールを貼付する手段、PTPフィルムの所定位置にICタグを付与する手段、PTPフィルムからPTPシートを打抜いた後に残る帯状のスクラップ部を裁断する手段などを備えることがある。そして、これら手段による各種処理は、スリット形成手段と同様に、PTPフィルムを一時停止させた状態で行われることがある。従って、上述した不具合は、スリット形成手段に加えて又は代えて、これら手段のうちのいずれかが設けられている場合にも同様に生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性の向上を図りつつ、装置の簡素化及び小型化、並びに、コストの低減を図ることができるPTPシートの製造装置及びPTPシートの製造方法を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することで帯状のPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造装置であって、
前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を搬送すること、及び、前記帯状部を一時的に停止することを実行可能な搬送手段と、
一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを前記PTPシート単位に打抜く打抜手段と、
前記打抜手段とは別に設けられ、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理手段とを備え、
前記搬送手段は、
前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り動作と、
前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り動作と、を別々に実行可能に構成されており、
前記帯状部は、前記PTPフィルム及び前記スクラップ部を有し、
前記処理手段として、前記スクラップ部を裁断する裁断手段を備え、
前記搬送手段は、前記処理前送り動作において、前記裁断手段を動作させたときに前記打抜手段による打抜前に前記ポケット部の存在していた箇所を避けて前記スクラップ部が裁断される位置に前記帯状部を一時停止させるように構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
尚、「処理手段」としては、例えば、PTPフィルムにスリット(或いはミシン目)を形成するスリット形成手段、刻印や印刷等によりPTPフィルムの所定位置に識別情報を付す情報付与手段、PTPフィルムからPTPシートを打抜いた後に残る帯状のスクラップ部を裁断する裁断手段などを挙げることができる。
上記手段1によれば、打抜前送り動作により、予め設定された打抜前送り量だけ帯状部を搬送することでPTPフィルムが所定の打抜位置関係で配置され、この状態で打抜手段によりPTPフィルムの打抜きが行われる。また、打抜前送り動作とは別の処理前送り動作により、予め設定された処理前送り量だけ帯状部を搬送することで帯状部が所定の処理位置関係で配置され、この状態で処理手段による処理が行われる。従って、製造されるPTPシートの品種に合わせて打抜前送り量(又はこれに対応する値)及び処理前送り量(又はこれに対応する値)を設定しさえすれば、打抜手段及び処理手段間における帯状部の搬送経路の長さを変更せずとも、打抜手段による打抜き及び処理手段による処理の双方を適切に行うことができる。これにより、製造されるPTPシートの品種変更に伴う面倒で複雑な作業が不要となり、生産性を向上させることができる。
また、前記搬送経路の長さを変更するための機構等が不要となる。そのため、製造装置の簡素化及び小型化を図ることができるとともに、各種コストを低減させることができる。
さらに、上記手段1によれば、例えば、何らかの不良のあるPTPシートを打抜かないこととし、スクラップ部にポケット部が存在し得る構成とした場合において、裁断手段によるポケット部の切断を防止することができる。これにより、裁断手段における破損や摩耗を効果的に抑制することができたり、ポケット部に内容物が存在していた場合の再利用等を図ることができたりする。結果として、生産性の更なる向上やコストの一層の低減を図ることができる。
また、ポケット部を避けて裁断を行うために、裁断手段の位置を動かしたり、裁断手段及び打抜手段間における帯状部(スクラップ部)の搬送経路の長さを変更したりする必要はない。従って、PTPシートの品種変更に伴う面倒で複雑な作業が不要になるとともに、作業者の調整忘れ等の人為的なミスによるトラブルをより確実に防止することができる。その結果、生産性を一層向上させることができる。
手段2.帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することで帯状のPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造装置であって、
前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を搬送すること、及び、前記帯状部を一時的に停止することを実行可能な搬送手段と、
一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを前記PTPシート単位に打抜く打抜手段と、
前記打抜手段とは別に設けられ、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理手段とを備え、
前記搬送手段は、
前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り動作と、
前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り動作と、を別々に実行可能に構成されており、
前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間における、前記処理手段により前記処理を実行する際の前記帯状部の一時停止時間である処理時停止時間と、前記打抜手段により打抜きを実行する際の前記帯状部の一時停止時間である打抜時停止時間との配分を変更可能な停止時間制御手段を備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。
上記手段2によれば、1サイクル停止時間における処理時停止時間及び打抜時停止時間の配分を変更することができる。従って、処理手段や打抜手段において実行される動作に応じて、帯状部の一時停止時間を適切に配分することができる。これにより、処理手段や打抜手段による動作の安定性や正確性をより高めることができ、また、装置の耐久性向上等も図ることができる。
手段3.帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することで帯状のPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造装置であって、
前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を搬送すること、及び、前記帯状部を一時的に停止することを実行可能な搬送手段と、
一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを前記PTPシート単位に打抜く打抜手段と、
前記打抜手段とは別に設けられ、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理手段とを備え、
前記搬送手段は、
前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間内において、
前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り動作と、
前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り動作と、を別々に実行可能に構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段.前記打抜前送り量に関するデータ及び前記処理前送り量に関するデータを、前記PTPシートの品種毎に記憶する記憶手段と、
少なくとも前記打抜前送り動作及び前記処理前送り動作における前記搬送手段の動作を制御する制御手段と、
前記制御手段と接続され、前記制御手段に対し前記PTPシートの品種情報を入力可能な入力手段とを備え、
前記制御手段は、入力された前記品種情報の示す前記PTPシートの品種に対応する前記両データを前記記憶手段から選択し、選択された前記両データに基づき、前記打抜前送り動作及び前記処理前送り動作における前記搬送手段の動作を制御するように構成されていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
上記手段においては、製造されるPTPシートの品種が変更されたときに、入力手段を介してPTPシートの品種情報を制御手段へと入力することで、制御手段は、入力された品種情報の示すPTPシートの品種に対応する、打抜前送り量に関するデータ及び処理前送り量に関するデータを記憶手段から選択する。そして、制御手段が、選択された両データに基づき搬送手段の動作を制御することで、入力されたPTPシートの品種情報に合わせた打抜前送り動作と処理前送り動作とが行われることとなる。従って、PTPシートの品種変更に伴う作業が極めて容易となり、また、作業時における一部作業の忘れや調整間違い等の人為的なミスが発生してしまうことをより確実に防止できる。その結果、生産性を著しく向上させることができる。
手段.前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における、前記打抜前送り動作による前記帯状部の搬送量と、前記処理前送り動作による前記帯状部の搬送量との和が、前記PTPフィルムのうち前記打抜手段の1回の打抜き動作により打抜かれる部分の長さと等しくされることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
尚、処理手段が複数存在し、各処理手段に対応して複数の処理前送り動作が実行される場合、「処理前送り動作による帯状部の搬送量」とあるのは、各処理前送り動作による帯状部の搬送量の合計をいう。
上記手段によれば、PTPフィルムのうち打抜手段の1回の打抜き動作により打抜かれる部分の長さを基準とすることで、処理前送り量や打抜前送り量をより容易に算出することができる。例えば、打抜きから次の打抜きまでの間に1回の処理前送り動作が行われる場合、PTPフィルムのうち1回の打抜き動作により打抜かれる部分の長さから前記処理前送り動作における処理前送り量を減算することで、打抜前送り量を算出することができる。従って、処理前送り量や打抜前送り量に関する設定をより容易に行うことができ、生産性を一層高めることができる。
手段6.帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造方法であって、
前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を所定量搬送した後、前記帯状部を一時的に停止させる搬送停止工程と、
一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを打抜手段を用いて前記PTPシート単位に打抜く打抜工程と、
前記打抜手段とは別に設けられた処理手段を用いて、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理工程とを含み、
前記搬送停止工程は、
前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り工程と、
前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り工程とを含み、
前記打抜前送り工程と、前記処理前送り工程とが別々に実行され、
前記帯状部は、前記PTPフィルム及び前記スクラップ部を有し、
前記処理手段として、前記スクラップ部を裁断する裁断手段を備え、
前記処理前送り工程においては、前記裁断手段を動作させたときに前記打抜手段による打抜前に前記ポケット部の存在していた箇所を避けて前記スクラップ部が裁断される位置に前記帯状部を一時停止させるように構成されていることを特徴とするPTPシートの製造方法。
上記手段6によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏されることとなる。
手段7.帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造方法であって、
前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を所定量搬送した後、前記帯状部を一時的に停止させる搬送停止工程と、
一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを打抜手段を用いて前記PTPシート単位に打抜く打抜工程と、
前記打抜手段とは別に設けられた処理手段を用いて、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理工程とを含み、
前記搬送停止工程は、
前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り工程と、
前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り工程とを含み、
前記打抜前送り工程と、前記処理前送り工程とが、前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間内において、別々に実行されることを特徴とするPTPシートの製造方法。
手段.前記打抜前送り量に関するデータ及び前記処理前送り量に関するデータが、前記PTPシートの品種毎に所定の記憶手段に記憶されており、
前記帯状部を搬送する搬送手段を制御可能な制御手段に対し、所定の入力手段を介して前記PTPシートの品種情報を入力可能に構成されており、
前記打抜前送り工程においては、前記記憶手段に記憶された前記打抜前送り量に関するデータのうち、前記制御手段に入力された前記PTPシートの品種情報により示される前記PTPシートの品種に対応するものに基づき、前記帯状部が搬送され、
前記処理前送り工程においては、前記記憶手段に記憶された前記処理前送り量に関するデータのうち、前記制御手段に入力された前記PTPシートの品種情報により示される前記PTPシートの品種に対応するものに基づき、前記帯状部が搬送されることを特徴とする手段6又は7に記載のPTPシートの製造方法。
上記手段によれば、上記手段等と同様の作用効果が奏されることとなる。
手段.前記打抜工程における打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間における、前記処理工程を実行する際の前記帯状部の一時停止時間である処理時停止時間と、前記打抜工程を実行する際の前記帯状部の一時停止時間である打抜時停止時間との配分が変更可能とされていることを特徴とする手段6乃至8のいずれかに記載のPTPシートの製造方法。
上記手段によれば、上記手段5と同様の作用効果が奏されることとなる。
PTPシートを示す斜視図である。 PTPシートの部分拡大断面図である。 PTPフィルムを示す斜視図である。 PTPシートの製造装置の概略構成を示す模式図である。 シート打抜装置の概略構成を示す断面模式図である。 処理時停止時間や打抜時停止時間の変更可能範囲を説明するための図である。 PTPシートの製造工程の一部を示すフローチャートである。 処理前送り工程及び打抜前送り工程におけるPTPフィルムの搬送量や処理工程及び打抜工程におけるPTPフィルムの一時停止時間等を示すグラフである。 シート打抜装置の動作を説明するための断面模式図である。 シート打抜装置の動作を説明するための断面模式図である。 第2実施形態におけるPTPシートの製造装置の概略構成を示す模式図である。 第2実施形態における裁断装置によるスクラップ部の裁断位置を説明するための模式図である。 第2実施形態におけるPTPシートの製造工程の一部を示すフローチャートである。 第2実施形態における、処理前送り工程及び打抜前送り工程でのPTPフィルム及びスクラップ部の搬送量や処理工程及び打抜工程におけるPTPフィルム等の一時停止時間等を示すグラフである。 第3実施形態におけるPTPシートの製造装置の概略構成を示す模式図である。 第一処理時停止時間、第二処理時停止時間及び打抜時停止時間の変更可能範囲などを説明するための図である。 第3実施形態におけるPTPシートの製造工程の一部を示すフローチャートである。 第3実施形態における、第一処理前送り工程、第二処理前送り工程及び打抜前送り工程でのPTPフィルムの搬送量や第一処理工程、第二処理工程及び打抜工程におけるPTPフィルムの一時停止時間等を示すグラフである。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
まず、PTPシートの構成について詳しく説明する。図1及び図2に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。各ポケット部2には、内容物としての錠剤5が1つずつ収容されている。
本実施形態における容器フィルム3は、例えばPP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の熱可塑性樹脂材料やアルミ箔等によって形成されている。
一方、カバーフィルム4は、例えばポリエステル樹脂等からなるシーラントが表面に塗布された不透明材料(例えば、アルミニウム箔等)により構成されている。また、カバーフィルム4には、平行四辺形の網目状をなすシール目(図示せず)が形成されている。
PTPシート1は、帯状の容器フィルム3及び帯状のカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6(図3参照)がシート状に打抜かれることにより製造される。
次に、上記PTPシート1を製造するための製造装置10の概略構成について図4を参照して説明する。
図4に示すように、製造装置10の最上流側では、帯状の容器フィルム3の原反がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された容器フィルム3の引出し端側は、ガイドロール13に案内されている。容器フィルム3は、ガイドロール13の下流側において間欠送りロール14に掛装されている。間欠送りロール14は、間欠的に回転するモータに連結されており、容器フィルム3を間欠的に搬送する。
ガイドロール13と間欠送りロール14との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置15及びポケット部形成装置16が順に配設されている。そして、加熱装置15によって容器フィルム3が加熱されて該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット部形成装置16によって容器フィルム3の所定位置に複数のポケット部2が成形される。ポケット部2の形成は、間欠送りロール14による容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
間欠送りロール14から送り出された容器フィルム3は、テンションロール18、ガイドロール19及びフィルム受けロール20の順に掛装されている。フィルム受けロール20は、一定回転するモータに連結されているため、容器フィルム3を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール18は、容器フィルム3を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール14とフィルム受けロール20との搬送動作の相違による容器フィルム3の弛みを防止して容器フィルム3を常時緊張状態に保持する。
ガイドロール19とフィルム受けロール20との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、錠剤充填装置21が配設されている。錠剤充填装置21は、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する充填手段としての機能を有する。錠剤充填装置21は、フィルム受けロール20による容器フィルム3の搬送動作と同期して、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部2に錠剤5が充填される。
錠剤充填装置21とフィルム受けロール20との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、検査装置22が配設されている。この検査装置22は、例えば錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、錠剤5の異常の有無、ポケット部2への異物混入の有無など、主として錠剤不良に関する検査を行うためのものである。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、最上流側においてロール状に巻回されている。
ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、ガイドロール24によって加熱ロール25の方へと案内されている。加熱ロール25は、前記フィルム受けロール20に圧接可能となっており、両ロール20,25間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール20,25間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3にカバーフィルム4が貼着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が製造される。尚、加熱ロール25の表面には、網目状の微細な凸条が形成されており、これが強く圧接することで、カバーフィルム4にシール目が形成され、強固なシールが実現されるようになっている。
フィルム受けロール20から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール27及び間欠送りロール28の順に掛装されている。
間欠送りロール28は、間欠的に回転するモータ28Aに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール27は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記フィルム受けロール20と間欠送りロール28との搬送動作の相違によるPTPフィルム6の弛みを防止してPTPフィルム6を常時緊張状態に保持する。
フィルム受けロール20とテンションロール27との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、検査装置29が配設されている。この検査装置29は、主としてカバーフィルム4における亀裂や破断等の破損についての検査を行うものである。
間欠送りロール28から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール31及び間欠送りロール32の順に掛装されている。
間欠送りロール32は、間欠的に回転するモータ32Aに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール31は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール28,32間でのPTPフィルム6の弛みを防止する。
間欠送りロール28とテンションロール31との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、処理手段としてのスリット・刻印装置33が配設されている。スリット・刻印装置33は、PTPフィルム6の所定位置に切離用のスリットを形成する機能、及び、PTPフィルム6の所定位置(例えばタグ部)に刻印を付す機能を有する。
間欠送りロール32から送り出されたPTPフィルム6は、その下流側においてテンションロール35及び連続送りロール36の順に掛装されている。間欠送りロール32とテンションロール35との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、打抜手段としてのシート打抜装置37が配設されている。シート打抜装置37は、PTPフィルム6をPTPシート1単位にその外縁を打抜く機能を有する。本実施形態において、シート打抜装置37は、1回の打抜動作により、PTPフィルム6から1枚のPTPシート1を打抜くように構成されている。従って、本実施形態において、PTPフィルム6のうちシート打抜装置37の1回の打抜き動作により打抜かれる部分の長さは、PTPシート1の幅W(図1参照)と等しいものとなっている。
また、本実施形態において、シート打抜装置37は、図5(図5では、PTPフィルム6をより簡略化して示す)に示すように、略水平方向に沿って間欠搬送されるPTPフィルム6が載置される台座部37Aと、PTPフィルム6をPTPシート1単位に打ち抜くパンチ37Bと、当該PTPシート1を下方へ押出すためのプッシャ37Cとを備えている。尚、シート打抜き時にPTPフィルム6を押さえるための押え部を設けることとしてもよい。
台座部37Aには、打ち抜かれるPTPシート1の外縁に対応した形状をなす打抜孔37Dが貫通形成されている。
パンチ37B及びプッシャ37Cは、上下方向に相対変位可能に構成されており、それぞれに図示しない駆動機構が連結されている。駆動機構としては、モータ、流体圧シリンダ、カム伝達機構等を採用することができる。パンチ37B及びプッシャ37Cは、それぞれ台座部37Aに近接又は没入する位置と、台座部37Aから上方へ離間した位置との間で上下動する。
パンチ37Bの先端には、PTPフィルム6からPTPシート1の外縁を打ち抜くための打抜刃37Eが下向きに突設されている。打抜刃37Eは、PTPシート1の外縁に合わせて、四隅が湾曲形状となった略矩形状に形成されている。また、打抜刃37Eは、その先端部の角度(シャー角)θが所定値に設定されている。
尚、シャー角θが大きいほど、打抜刃37Eは鋭利なものとなるので、打抜かれたPTPシート1にバリ等が生じにくくなるとともに、打抜時の打抜刃37Eへの負荷が減り、打抜刃37Eの寿命が延びることとなる。しかし、シャー角θを大きくすれば、PTPシート1を打抜くために必要なパンチ37Bのストローク量(上下移動量)を比較的大きくしなければならず、打抜きに時間を要する可能性がある。一方、シャー角θが小さければ、打抜かれたPTPシート1にバリ等が生じやすくなるが、パンチ37Bのストローク量は比較的小さくても済み、打抜きに要する時間を短くすることが可能となる。
図4に戻り、シート打抜装置37によって打抜かれたPTPシート1は、取出しコンベア39によって搬送され、完成品用ホッパ40に一旦貯留される。なお、上記各検査装置22,29によって不良品と判定された場合、その不良品と判定されたPTPシート1は、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
前記連続送りロール36の下流側には、裁断装置41が配設されている。そして、シート打抜装置37による打抜き後に帯状に残ったスクラップ部7は、前記テンションロール35及び連続送りロール36に案内された後、裁断装置41に導かれる。尚、前記連続送りロール36は従動ロールが圧接されており、前記スクラップ部7を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置41は、スクラップ部7を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ43に貯留された後、別途廃棄処理される。
尚、上記各ロール14,19,20,28,31,32などは、そのロール表面とポケット部2とが対向する位置関係となっているが、各ロール14等の表面には、ポケット部2が収容される凹部が形成されているため、ポケット部2が潰れてしまうことがない。また、ポケット部2が各ロール14等の凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
加えて、上記各ロール14等は、製造されるPTPシート1の品種に合わせて、例えば、外径や前記凹部のピッチ等の種々異なるものがセットされる。製造されるPTPシート1の品種を変更した場合には、形状の異なる各ロール14等が再度セットされ得る。
また、本実施形態において、製造装置10は、各種データを記憶するための記憶手段としての記憶装置45と、次述する制御装置47の有するデータを表示させたり、調整したりするための入力手段としての入出力装置46と、間欠送りロール28,32の動作をそれぞれ制御するための制御手段及び停止時間制御手段としての制御装置47とを備えている。本実施形態においては、間欠送りロール28,32が搬送手段に相当する。
入出力装置46は、ディスプレイ及びキーボード、又は、タッチパネル等により構成されている。
制御装置47は、演算用のCPUやデータ記憶用のROM、RAMを備えている。また、制御装置47は、間欠送りロール28,32を動作させる各モータ28A,32Aと電気的に接続されており、各モータ28A,32Aの回転数や動作タイミングを制御可能となっている。制御装置47により、間欠送りロール28,32の回転数(回転角度)や一時停止時間が制御される。
続いて、間欠送りロール28,32の回転数の制御に関する記憶装置45、入出力装置46及び制御装置47の構成、及び、間欠送りロール28,32の一時停止の制御に関する、記憶装置45、入出力装置46及び制御装置47の構成について別々に説明する。
まず、間欠送りロール28,32の回転数の制御に関する記憶装置45、入出力装置46及び制御装置47の構成について説明する。
記憶装置45には、PTPシート1の品種毎に、所定の第一設定量及び第二設定量が予め記憶されている。
第一設定量は、シート打抜装置37による打抜きのために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、スリット・刻印装置33に対し所定の処理位置関係で配置するために必要となる間欠送りロール28,32の回転数(回転角度)を示す。処理位置関係とは、スリット形成や刻印付与といった処理を行うのに適した、PTPフィルム6とスリット・刻印装置33との相対位置関係をいう。
第二設定量は、スリット・刻印装置33によるスリット形成等のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、シート打抜装置37に対し所定の打抜位置関係で配置するために必要となる間欠送りロール28,32の回転数を示す。打抜位置関係とは、PTPフィルム6からPTPシート1を打抜くのに適した、PTPフィルム6とシート打抜装置37との相対位置関係をいう。
尚、本実施形態では、記憶装置45に対し、第一設定量及び第二設定量として、PTPフィルム6の状態や製造環境等が所定の通常状態とされた場合のものが記憶されている。また、第一設定量及び第二設定量は、間欠送りロール28,32毎にそれぞれ異なる値が設定され得る。例えば、間欠送りロール28,32のロール径が相違している場合等には、間欠送りロール28を制御する際に用いられる第一設定量と、間欠送りロール32を制御する際に用いられる第一設定量とは異なることがある。
入出力装置46は、制御装置47に対しPTPシート1の品種情報を入力可能であるとともに、制御装置47のRAMに記憶された第一設定量及び第二設定量を調整可能となっている。
制御装置47は、入出力装置46によりPTPシート1の品種情報が入力されると、当該品種情報の示すPTPシート1の品種に対応する、第一設定量及び第二設定量を記憶装置45から選択する。そして、選択した第一設定量及び第二設定量をRAMに対し記憶する。
さらに、制御装置47により、間欠送りロール28,32の回転数が第一設定量と同一となるようにモータ28A,32Aが制御されることで、PTPフィルム6が所定の処理前送り量だけ搬送される。また、制御装置47により、間欠送りロール28,32の回転数が第二設定量と同一となるようにモータ28A,32Aが制御されることで、PTPフィルム6が所定の打抜前送り量だけ搬送される。
処理前送り量とは、シート打抜装置37による打抜きのために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、スリット・刻印装置33に対し前記処理位置関係で配置するために必要となるPTPフィルム6の搬送量をいう。また、打抜前送り量とは、スリット・刻印装置33によるスリット形成等のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置するために必要となるPTPフィルム6の搬送量をいう。制御装置47のRAMには、処理前送り量及び打抜前送り量がそれぞれ記憶される。尚、入出力装置46においては、制御装置47のRAMに記憶された、処理前送り量及び打抜前送り量が表示可能とされている。
また、入出力装置46からPTPシート1の品種情報を変更する旨の信号が入力されると、制御装置47は、新たに設定されたPTPシート1の品種に対応して、新たな第一設定量及び第二設定量を記憶装置45から選択する。そして、選択した第一設定量及び第二設定量をRAMに上書き保存する。
さらに、入出力装置46から第一設定量や第二設定量を調整する旨の信号が入力されると、制御装置47は、その入力内容に応じてRAMに記憶された第一設定量や第二設定量を変更する。
次に、間欠送りロール28,32の一時停止の制御に関する、記憶装置45、入出力装置46及び制御装置47の構成について説明する。
記憶装置45には、PTPシート1の品種毎に、図6に示すように、所定の1サイクル停止時間CST、処理時最小停止時間TAmin及び打抜時最小停止時間TBminが予め記憶されている。
1サイクル停止時間CSTは、シート打抜装置37による打抜き開始時から次の打抜き開始時まで(1サイクル)の間におけるPTPフィルム6の一時停止時間の合計であり、処理時停止時間TAと打抜時停止時間TBとを合計した時間と等しい。処理時停止時間TAは、スリット・刻印装置33によりスリット形成等の処理を実行する際におけるPTPフィルム6の一時停止時間である。打抜時停止時間TBは、シート打抜装置37により1回の打抜き動作を実行する際におけるPTPフィルム6の一時停止時間である。
処理時最小停止時間TAminは、スリット・刻印装置33によりスリット形成等の処理を実行するために最低限必要となるPTPフィルム6の一時停止時間であり、処理時停止時間TAとしてとり得る最小値である。
打抜時最小停止時間TBは、シート打抜装置37により1回の打抜き動作を実行するために最低限必要となるPTPフィルム6の一時停止時間であり、打抜時停止時間TBとしてとり得る最小値である。
尚、本実施形態では、スリット・刻印装置33によるスリット形成等の処理は、比較的短時間で完了可能となっている。従って、処理時最小停止時間TAminは、打抜時最小停止時間TBminよりも小さなものとなっている。
制御装置47は、入出力装置46によりPTPシート1の品種情報が入力されると、当該品種情報の示すPTPシート1の品種に対応する、1サイクル停止時間CST、処理時最小停止時間TAmin及び打抜時最小停止時間TBminを記憶装置45から選択する。そして、処理時最小停止時間TAmin及び打抜時最小停止時間TBminをRAMに記憶するとともに、処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBとして、一旦は、1サイクル停止時間CSTを等分したものをそれぞれRAMに記憶する。記憶された処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBは、入出力装置46において表示可能とされている。尚、処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBの比が、処理時最小停止時間TAmin及び打抜時最小停止時間TBminの比と等しくなるように、両停止時間TA,TBを設定してもよい。
また、制御装置47は、間欠送りロール28,32の回転数が第一設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御した後に、スリット・刻印装置33に対しPTPフィルム6が前記処理位置関係で配置された状態を、処理時停止時間TAだけ維持するようにモータ28A,32Aを一時停止させる。さらに、制御装置47は、間欠送りロール28,32の回転数が第二設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御した後に、シート打抜装置37に対しPTPフィルム6が前記打抜位置関係で配置された状態を、打抜時停止時間TBだけ維持するようにモータ28A,32Aを一時停止させる。
尚、入出力装置46からPTPシート1の品種情報を変更する旨の信号が入力されると、制御装置47は、新たに設定されたPTPシート1の品種に対応して、新たな1サイクル停止時間CST等を記憶装置45から選択する。そして、選択した処理時最小停止時間TAmin及び打抜時最小停止時間TBminをRAMに上書き保存するとともに、原則として(一旦は)、選択した1サイクル停止時間CSTの半分の時間をそれぞれ処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBとしてRAMに上書き保存する。
また、入出力装置46を介して、制御装置47のRAMに記憶された処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBを変更可能となっている。入出力装置46から処理時停止時間TAや打抜時停止時間TBを変更する旨の信号が入力されると、制御装置47は、その入力内容とRAMに保存された処理時最小停止時間TAmin及び打抜時最小停止時間TBminとに応じて、RAMに記憶された処理時停止時間TAや打抜時停止時間TBを変更する。
ここで、処理時停止時間TAや打抜時停止時間TBの変更にあたっては、処理時停止時間TAを処理時最小停止時間TAmin以上とし、打抜時停止時間TBを打抜時最小停止時間TBmin以上とし、かつ、処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBの和を1サイクル停止時間CSTと等しいものとする必要がある。本実施形態において、処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBは、図6において斜線で示す範囲内において調整可能である。このように本実施形態では、1サイクル停止時間CSTにおける処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBの配分が変更可能となっている。
尚、本実施形態では、変更後において、打抜時停止時間TBが処理時停止時間TAよりも十分に長いものとなるように、両停止時間TA,TBが設定されている。
次に、PTPシート1の製造方法について説明する。本実施形態では、特にPTPフィルム6が得られた後の工程であって、スリット・刻印装置33によりスリット形成等を行う工程(処理工程)、及び、シート打抜装置37によりPTPフィルム6を打抜く工程(打抜工程)と、各工程の前に行われるPTPフィルム6の搬送工程とを中心に説明する。尚、本実施形態においては、PTPフィルム6が帯状部に相当する。
図7に示すように、まず、スリット・刻印装置33による処理工程S2の前に、処理前送り工程S1が行われる。処理前送り工程S1では、制御装置47が、予めRAMに設定された第一設定量だけ間欠送りロール28,32を回転させることにより、PTPフィルム6を処理前送り量L1だけ搬送した上で、一時停止させる(図8参照)。この間欠送りロール28,32によるPTPフィルム6の搬送動作が、処理前送り動作に相当する。また、この搬送動作によって、スリット・刻印装置33に対しPTPフィルム6が前記処理位置関係で配置される。尚、処理前送り工程S1の直前において、PTPフィルム6は、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置されている。
次いで、処理工程S2において、スリット・刻印装置33により、一時停止されたPTPフィルム6に対しスリット形成及び刻印付与が行われる。このスリット形成等の処理時には、処理時停止時間TAだけPTPフィルム6が停止させられる(図8参照)。
その後、シート打抜装置37による打抜工程S4の前に、打抜前送り工程S3が行われる。打抜前送り工程S3では、制御装置47が、予めRAMに設定された第二設定量だけ間欠送りロール28,32を回転させることにより、PTPフィルム6を打抜前送り量L3だけ搬送した上で、一時停止させる(図8参照)。この間欠送りロール28,32によるPTPフィルム6の搬送動作が、打抜前送り動作に相当する。また、この搬送動作によって、シート打抜装置37に対しPTPフィルム6が前記打抜位置関係で配置される。
次に、打抜工程S4において、シート打抜装置37により、一時停止されたPTPフィルム6を打抜くことで、PTPシート1が得られる。詳述すると、シート打抜装置37では、通常時、すなわちPTPフィルム6の搬送中に、パンチ37B及びプッシャ37Cが台座部37Aから上方へ離間した位置に位置している。そして、間欠搬送されるPTPフィルム6が台座部37Aの所定位置に停止されると、パンチ37Bが降下し、打抜刃37Eが打抜孔37Dに入り込むことで、PTPフィルム6からPTPシート1が打抜かれる(図9参照)。さらに、プッシャ37Cが降下し、打抜かれたPTPシート1が下方へと押圧されることで、PTPシート1が取出しコンベア39側へとスムーズに落下する(図10参照)。
また、打抜工程S4において、PTPフィルム6は、打抜時停止時間TBだけ一時停止させられる(図8参照)。
以降、上記工程S1〜S4が繰り返し行われることで、スリットや刻印の設けられたPTPシート1が順次製造されることとなる。
尚、本実施形態では、処理前送り工程S1及び打抜前送り工程S3が、搬送停止工程に相当する。また、図8に示すように、処理前送り量L1と打抜前送り量L3との和は、PTPシート1の幅Wと等しいものとなる。つまり、本実施形態では、シート打抜装置37による打抜時から次の打抜時までの間における、処理前送り動作によるPTPフィルム6の搬送量と、打抜前送り動作によるPTPフィルム6の搬送量との和が、PTPフィルム6のうちシート打抜装置37の1回の打抜き動作により打抜かれる部分の、PTPフィルム6の搬送方向に沿った長さと等しくなるように構成されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、処理前送り工程S1において、予め設定された処理前送り量だけPTPフィルム6を搬送することで、スリット・刻印装置33に対しPTPフィルム6が前記処理位置関係で配置され、この状態でスリット形成等が行われる。また、処理前送り工程S1とは別の打抜前送り工程S3により、予め設定された打抜前送り量L3だけPTPフィルム6を搬送することで、シート打抜装置37に対しPTPフィルム6が前記打抜位置関係で配置され、この状態でPTPフィルム6の打抜きが行われる。従って、製造されるPTPシート1の品種に合わせて、処理前送り量に対応する第一設定量及び打抜前送り量に対応する第二設定量を設定しさえすれば、処理工程S2及び打抜工程S4の双方を適切に行うことができる。これにより、製造されるPTPシート1の品種変更に伴う面倒で複雑な作業が不要となり、生産性を向上させることができる。
また、スリット・刻印装置33及びシート打抜装置37間におけるPTPフィルム6の搬送経路の長さを変更するための機構が不要となる。そのため、製造装置10の簡素化及び小型化を図ることができるとともに、各種コストを低減させることができる。
さらに、製造されるPTPシート1の品種が変更されたときに、入出力装置46を介してPTPシート1の品種情報を制御装置47へと入力することで、制御装置47は、入力された品種情報の示すPTPシート1の品種に対応する、第一設定量及び第二設定量を記憶装置45から選択する。そして、制御装置47により、選択された第一設定量及び第二設定量に基づきロール28,32の動作が制御されることで、入力されたPTPシート1の品種情報に合わせた処理前送り工程S1と打抜前送り工程S3とが行われることとなる。従って、PTPシート1の品種変更に伴う作業が極めて容易となり、また、作業時における一部作業の忘れや調整間違い等の人為的なミスが発生してしまうことをより確実に防止できる。その結果、生産性を著しく向上させることができる。
加えて、上記工程S1〜S4において搬送されるPTPフィルム6の長さ(つまり、処理前送り量L1と打抜前送り量L3との和)は、PTPシート1の幅Wと同一とされている。従って、PTPシート1の幅Wを基準とすることで、処理前送り量L1や打抜前送り量L3をより容易に算出することができ、ひいては第一設定量や第二設定量をより容易に算出することができる。従って、第一設定量や第二設定量の設定をより容易に行うことができ、生産性を一層高めることができる。
さらに、本実施形態では、1サイクル停止時間CSTにおける処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBの配分を変更することができる。従って、スリット・刻印装置33やシート打抜装置37において実行される動作に応じて、PTPフィルム6の一時停止時間を適切に配分することができる。これにより、スリット・刻印装置33やシート打抜装置37による動作の安定性や正確性をより高めることができ、また、装置の耐久性向上等も図ることができる。
例えば、本実施形態のように、打抜時停止時間TBを比較的長いものとした場合には、パンチ37Bやプッシャ37Cを比較的ゆっくり動作させることが可能となる。従って、PTPシート1の打抜きをより安定的に、かつ、より正確に行うことができ、打抜きミスが生じてしまうことをより確実に防止できる。
また、打抜時停止時間TBを長いものとすれば、パンチ37Bのストローク量を大きくすることが可能となる。従って、パンチ37Bの打抜刃37Eとして、シャー角θのより大きなもの、つまり、より鋭利なものを用いることができる。これにより、PTPフィルム6を綺麗に打抜くことができ、PTPシート1にバリ等が生じてしまうことをより確実に防止できる。また、打抜時に打抜刃37Eに加わる負荷を低減させることができ、打抜刃37Eの耐久性向上を図ることができる。
〔第2実施形態〕
次いで、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。本第2実施形態において、処理手段及び裁断手段としての裁断装置51は、図11に示すように、スクラップ部7を挟むようにして配置された固定刃51Aと可動刃51Bとを備えている。そして、スクラップ部7が一時停止した状態において、固定刃51Aに対し可動刃51Bが接近することにより、スクラップ部7が裁断される。また、裁断装置51は、スクラップ部7のうちシート打抜装置37による打抜前にポケット部2の存在していた箇所を避けて、スクラップ部7を裁断するようになっている。尚、スクラップ部7には、打抜きに伴い生じた突起部7Aが自身の搬送方向に沿って複数形成されており、本第2実施形態では、隣接する突起部7A同士の中央に位置する裁断位置CTにてスクラップ部7が裁断されるようになっている(図12参照)。
また、本第2実施形態において、スクラップ部7は、間欠送りロール52によって搬送される。間欠送りロール52は、間欠的に回転するモータ52Aに連結されているため、スクラップ部7を間欠的に搬送する。本第2実施形態においては、間欠送りロール28,32,52が搬送手段に相当する。
加えて、シート打抜装置37は、PTPフィルム6のうち検査装置22,29において不良判定された箇所に対し打抜処理を行わないように構成されている。従って、スクラップ部7には、ポケット部2が残存していたり、ポケット部2内に錠剤5が残存していたりすることもある。
続いて、本第2実施形態における、間欠送りロール28,32,52の回転数(回転角度)の制御に関する記憶装置55、入出力装置56及び制御装置57の構成、及び、間欠送りロール28,32,52の一時停止の制御に関する、記憶装置55、入出力装置56及び制御装置57の構成について説明する。
まず、間欠送りロール28,32,52の回転数(回転角度)の制御に関する記憶装置55、入出力装置56及び制御装置57の構成について説明する。
本第2実施形態において、記憶装置55は、PTPシート1の品種毎に、所定の第一設定量及び第二設定量を予め記憶している。
第一設定量は、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係でPTPフィルム6が配置されている状態から、裁断装置51に対し所定の処理位置関係でスクラップ部7が配置されるまでに必要となる間欠送りロール28,32,52の回転数を示す。本第2実施形態における処理位置関係とは、スクラップ部7を裁断すべく可動刃51Bを動作させた際に、裁断位置CTにてスクラップ部7が裁断されることとなる、スクラップ部7と裁断装置51との相対位置関係をいう。
第二設定量は、スクラップ部7の裁断のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置するために必要となる間欠送りロール28,32,52の回転数を示す。
尚、第一設定量及び第二設定量は、ロール28,32,52毎に異なる値が設定され得る。例えば、間欠送りロール28,32,52のロール径が相違している場合等には、間欠送りロール28を制御する際に用いられる第一設定量と、間欠送りロール32を制御する際に用いられる第一設定量と、間欠送りロール52を制御する際に用いられる第一設定量とはそれぞれ異なることがある。
制御装置57は、各モータ28A,32A,52Aと電気的に接続されており、各モータ28A,32A,52Aの回転数や動作タイミングを制御可能となっている。上記第1実施形態と同様、制御装置57のRAMには、第一設定量及び第二設定量が記憶されており、入出力装置56を介して制御装置57のRAMに記憶された第一設定量及び第二設定量が調整可能となっている。
制御装置57により、間欠送りロール28,32,52の回転数が第一設定量と同一となるようにモータ28A,32A,52Aが制御されることで、PTPフィルム6及びスクラップ部7が所定の処理前送り量だけ搬送される。また、制御装置57により、間欠送りロール28,32,52の回転数が第二設定量と同一となるようにモータ28A,32A,52Aが制御されることで、PTPフィルム6が所定の打抜前送り量だけ搬送される。
本第2実施形態における処理前送り量とは、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係でPTPフィルム6が配置されている状態から、裁断装置51に対し前記処理位置関係でスクラップ部7が配置されるまでに必要となるPTPフィルム6及びスクラップ部7の搬送量をいう。また、本第2実施形態における打抜前送り量とは、スクラップ部7の裁断のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置するために必要となるPTPフィルム6の搬送量をいう。
次に、間欠送りロール28,32,52の一時停止の制御に関する、記憶装置55、入出力装置56及び制御装置57の構成について説明する。
記憶装置55は、PTPシート1の品種毎に、所定の1サイクル停止時間CST、処理時最小停止時間TAmin及び打抜時最小停止時間TBminを予め記憶している。
尚、1サイクル停止時間CST及び打抜時最小停止時間TBminは、上記第1実施形態と同様のものである。一方、本第2実施形態における処理時最小停止時間TAminは、裁断装置51によりスクラップ部7の裁断処理を実行するために最低限必要となるPTPフィルム6及びスクラップ部7の一時停止時間である。尚、本第2実施形態において、裁断装置51による裁断処理は、比較的短時間で完了可能となっており、処理時最小停止時時間TAminは、打抜時最小停止時間TBminに比べて小さなものとなっている。
また、上記第1実施形態と同様、制御装置57のRAMには、処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBが記憶されており、入出力装置56を介して制御装置57のRAMに記憶された処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBが調整可能となっている。尚、本第2実施形態における処理時停止時間TBは、裁断装置51による裁断処理を実行する際におけるPTPフィルム6及びスクラップ部7の一時停止時間である。
さらに、制御装置57は、間欠送りロール28,32,52の回転数が第一設定量と同一となるようにモータ28A,32A,52Aを制御した後に、裁断装置51に対しスクラップ部7が前記処理位置関係で配置された状態を、処理時停止時間TAだけ維持するようにモータ28A,32A,52Aを制御する。また、制御装置57は、間欠送りロール28,32,52の回転数が第二設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御した後に、シート打抜装置37に対しPTPフィルム6が前記打抜位置関係で配置された状態を、打抜時停止時間TBだけ維持するようにモータ28A,32A,52Aを制御する。
次に、PTPフィルム6が得られた後の工程であって、スクラップ部7を裁断する工程(処理工程)、及び、シート打抜装置37によりPTPフィルム6を打抜く工程(打抜工程)と、各工程の前に行われるPTPフィルム6及びスクラップ部7の搬送工程とを中心に説明する。尚、本第2実施形態においては、PTPフィルム6及びスクラップ部7が帯状部に相当する。
図13に示すように、まず、裁断装置51による処理工程S12の前に、処理前送り工程S11が行われる。処理前送り工程S11では、制御装置57により、間欠送りロール28,32,52が第一設定量だけ回転させられることで、PTPフィルム6及びスクラップ部7が処理前送り量L11だけ搬送された後、一時停止させられる(図14参照)。この間欠送りロール28,32,52によるPTPフィルム6等の搬送動作が、処理前送り動作に相当する。また、この搬送動作により、裁断装置51に対しスクラップ部7が前記処理位置関係で配置される。尚、処理前送り工程S11の直前において、PTPフィルム6は、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置されている。
次いで、処理工程S12において、可動刃51Bを固定刃51Aに対し接近させることにより、スクラップ部7を裁断する。また、処理工程S12において、PTPフィルム6及びスクラップ部7は、処理時停止時間TAだけ一時停止させられる(図14参照)。
その後、シート打抜装置37による打抜工程S14の前に、打抜前送り工程S13が行われる。打抜前送り工程S13では、制御装置57により、間欠送りロール28,32,52が第二設定量だけ回転させられることで、PTPフィルム6及びスクラップ部7が打抜前送り量L13だけ搬送された後、一時停止させられる(図14参照)。この間欠送りロール28,32,52によるPTPフィルム6等の搬送動作が、打抜前送り動作に相当する。また、この搬送動作により、シート打抜装置37に対しPTPフィルム6が前記打抜位置関係で配置される。
次に、打抜工程S14において、シート打抜装置37により、一時停止されたPTPフィルム6を打抜く。これにより、PTPシート1が得られる。また、打抜工程S14において、PTPフィルム6は打抜時停止時間TBだけ一時停止させられる(図14参照)。
以降、上記工程S11〜S14を繰り返し行われることで、PTPシート1が順次製造されるとともに、スクラップ部7が裁断されていくこととなる。
尚、本第2実施形態では、処理前送り工程S11及び打抜前送り工程S13が、搬送停止工程に相当する。また、図14に示すように、上記第1実施形態と同様に、処理前送り量L11と打抜前送り量L13との和は、PTPシート1の幅Wと等しいものとなる。
以上、本第2実施形態によれば、基本的には上記第1実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。
加えて、本第2実施形態では、裁断装置51によるポケット部2の切断を防止することができる。これにより、可動刃51B等の破損や摩耗を効果的に抑制することができたり、ポケット部2に錠剤5が存在していた場合の再利用等を図ることができたりする。結果として、生産性の更なる向上やコストの一層の低減を図ることができる。
また、ポケット部2を避けて裁断を行うために、裁断装置51の位置を動かしたり、裁断装置51及びシート打抜装置37間におけるスクラップ部7の搬送経路の長さを変更したりする必要はない。従って、PTPシート1の品種変更に伴う面倒で複雑な作業が不要になるとともに、作業者の調整忘れ等の人為的なミスによるトラブルをより確実に防止することができる。その結果、生産性を一層向上させることができる。
〔第3実施形態〕
次いで、第3実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。本第3実施形態では、図15に示すように、スリット・刻印装置33に代えて、PTPフィルム6にスリットを形成するためのスリット形成装置63と、PTPフィルム6に刻印を付すための刻印装置64とが別々に設けられている。そして、スリット形成装置63によるスリットの形成と、刻印装置64による刻印の付与とは、それぞれPTPフィルム6を一時停止した状態で行われるが、各処理は別々のタイミングで行われるようになっている。つまり、本第3実施形態では、処理工程として、スリット形成装置63によるスリットの形成工程である第一処理工程と、刻印装置64による刻印の付与工程である第二処理工程とが存在している。尚、本第3実施形態では、スリット形成装置63及び刻印装置64がそれぞれ処理手段に相当する。
続いて、本第3実施形態における、間欠送りロール28,32の回転数(回転角度)の制御に関する記憶装置65、入出力装置66及び制御装置67の構成、及び、間欠送りロール28,32の一時停止の制御に関する、記憶装置65、入出力装置66及び制御装置67の構成について説明する。
まず、間欠送りロール28,32の回転数(回転角度)の制御に関する記憶装置65、入出力装置66及び制御装置67の構成について説明する。
本第3実施形態において、記憶装置65は、PTPシート1の品種毎に、所定の第一設定量、第二設定量及び第三設定量を予め記憶している。
第一設定量は、シート打抜装置37による打抜きのために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、スリット形成装置63に対し所定の第一処理位置関係で配置するために必要となる間欠送りロール28,32の回転数を示す。第一処理位置関係とは、スリット形成処理を行うのに適した、PTPフィルム6及びスリット形成装置63の相対位置関係をいう。
第二設定量は、スリット形成装置63によるスリット形成のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、刻印装置64に対し所定の第二処理位置関係で配置するために必要となる間欠送りロール28,32の回転数を示す。第二処理位置関係とは、刻印の付与処理を行うのに適した、PTPフィルム6及び刻印装置64の相対位置関係をいう。
第三設定量は、刻印付与のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置するために必要となる間欠送りロール28,32の回転数を示す。
尚、第一〜三設定量としては、PTPフィルム6の状態や製造環境等が所定の通常状態とされた場合の値が設定される。また、第一〜三設定量は、ロール28,32毎に異なる値が設定され得る。例えば、間欠送りロール28,32のロール径が相違している場合等には、間欠送りロール28を制御する際に用いられる第三設定量と、間欠送りロール32を制御する際に用いられる第三設定量とはそれぞれ異なることがある。
制御装置67は、入出力装置66においてPTPシート1の品種情報が入力されると、当該品種情報の示すPTPシート1の品種に対応する、第一設定量、第二設定量及び第三設定量を記憶装置65から選択するとともに、選択した第一設定量、第二設定量及び第三設定量をRAMに記憶する。
加えて、入出力装置66を介して、制御装置67のRAMに記憶された第一設定量、第二設定量及び第三設定量が調整可能となっている。そして、入出力装置66からPTPシート1の品種情報を変更する旨の信号が入力されると、制御装置67は、新たに設定されたPTPシート1の品種に対応して、新たな第一設定量、第二設定量及び第三設定量を記憶装置65から選択する。また、選択した第一設定量、第二設定量及び第三設定量をRAMに上書き保存する。
加えて、制御装置67は、入出力装置66から第一〜三設定量のいずれかを調整する旨の信号が入力されると、その入力内容に応じてRAMの第一〜三設定量を変更する。
さらに、制御装置67は、間欠送りロール28,32の回転数が第一〜三設定量のいずれかと同一となるようにモータ28A,32Aの動作を制御可能である。間欠送りロール28,32の回転数が第一設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御することで、PTPフィルム6は所定の第一処理前送り量だけ搬送される。間欠送りロール28,32の回転数が第二設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御することで、PTPフィルム6は所定の第二処理前送り量だけ搬送される。また、間欠送りロール28,32の回転数が第三設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御することで、PTPフィルム6は所定の打抜前送り量だけ搬送される。
第一処理前送り量とは、シート打抜装置37による打抜きのために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、スリット形成装置63に対し前記第一処理位置関係で配置するために必要となるPTPフィルム6の搬送量を示す。第二処理前送り量とは、スリット形成装置63によるスリット形成のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、刻印装置64に対し前記第二処理位置関係で配置するために必要となるPTPフィルム6の搬送量を示す。また、本第3実施形態における打抜前送り量とは、刻印付与のために一時停止した状態にあるPTPフィルム6を、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置するために必要となるPTPフィルム6の搬送量を示す。
次に、間欠送りロール28,32の一時停止の制御に関する、記憶装置65、入出力装置66及び制御装置67の構成について説明する。
記憶装置65は、図16に示すように、PTPシート1の品種毎に、所定の1サイクル停止時間CST、第一処理時最小停止時間TA1min、第二処理時最小停止時間TA2min及び打抜時最小停止時間TBminを記憶している。
1サイクル停止時間CSTは、シート打抜装置37による打抜き開始から次の打抜き開始までのPTPフィルム6の停止時間の合計であり、第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2及び打抜時停止時間TBを合計した時間と等しい。第一処理時停止時間TA1は、スリット形成装置63によるスリット形成処理を実行する際におけるPTPフィルム6の一時停止時間である。第二処理時停止時間TA2は、刻印装置64による刻印の付与処理を実行する際におけるPTPフィルム6の一時停止時間である。本第3実施形態では、第一処理時停止時間TA1及び第二処理時停止時間TA2が、それぞれ処理時停止時間に相当する。
第一処理時最小停止時間TA1minは、スリット形成装置63によるスリットの形成処理を実行するために最低限必要となるPTPフィルム6の一時停止時間であり、第一処理時停止時間TA1としてとり得る最小値である。
第二処理時最小停止時間TA2minは、刻印装置64による刻印の付与処理を実行するために最低限必要となるPTPフィルムの一時停止時間であり、第二処理時停止時間TA2としてとり得る最小値である。尚、本第3実施形態では、スリット形成装置63によるスリット形成処理、及び、刻印装置64による刻印の付与処理は、比較的短時間で完了可能となっており、両処理時最小停止時間TA1min,TA2minは打抜時最小停止時間TBminと比べて小さなものとなっている。
制御装置67は、入出力装置66においてPTPシート1の品種情報が入力されると、記憶装置65から、当該品種情報の示すPTPシート1の品種に対応する、第一処理時最小停止時間TA1min及び第二処理時最小停止時間TA2min、打抜時最小停止時間TB,及び、1サイクル停止時間CSTを選択する。そして、選択した第一処理時最小停止時間TA1min、第二処理時最小停止時間TA2min及び打抜時最小停止時間TBをRAMに保存する。また、第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2及び打抜時停止時間TBとして、原則として(一旦は)、選択した1サイクル停止時間CSTを三等分した値をそれぞれRAMに記憶する。尚、打抜時停止時間TBとして、第一処理時停止時間TA1や第二処理時停止時間TA2よりも大きな時間が記憶されるように構成してもよい。また、第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2及び打抜時停止時間TBの比が、第一処理時最小停止時間TA1min、第二処理時最小停止時間TA2min及び打抜時最小停止時間TBminの比と等しくなるように、各停止時間TA1,TA2,TBを設定してもよい。
また、入出力装置66からPTPシート1の品種情報を変更する旨の信号が入力されると、制御装置67は、新たに設定されたPTPシート1の品種に対応して、新たに1サイクル停止時間CST等を選択する。そして、原則として(一旦は)、選択した1サイクル停止時間CSTを三等分した値を、新たな第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2及び打抜時停止時間TBとしてRAMに上書き保存する。
また、入出力装置66を介して、制御装置67のRAMに記憶された第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2及び打抜時停止時間TBが変更可能となっている。入出力装置66から第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2又は打抜時停止時間TBを変更する旨の信号が入力されると、制御装置67は、その入力内容と、RAMに保存された両処理時最小停止時間TA1min,TA2min及び打抜時最小停止時間TBとに応じて、RAMに記憶された第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2又は打抜時停止時間TBを変更する。すなわち、本第3実施形態では、1サイクル停止時間における第一処理時停止時間、第二処理時停止時間及び打抜時停止時間の配分が変更可能となっている。
但し、変更に際しては、第一処理時停止時間TA1を第一処理時最小停止時間TA1min以上とし、第二処理時停止時間TA2を第二処理時最小停止時間TA2min以上でとし、かつ、打抜時停止時間TBを打抜時最小停止時間TBmin以上とする必要がある。また、第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2及び打抜時停止時間TBの合計が1サイクル停止時間CSTと等しいものとする必要がある。
尚、本実施形態では、変更後において、打抜時停止時間TBが、第一処理時停止時間TA1及び第二処理時停止時間TA2の和よりも十分に長いものとなるように各停止時間TA1,TA2,TBが設定されている。
また、制御装置67は、間欠送りロール28,32の回転数が第一設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御した後に、スリット形成装置63に対しPTPフィルム6が前記第一処理位置関係で配置された状態を、第一処理時停止時間TA1だけ維持するようにモータ28A,32Aを一時停止させる。さらに、制御装置67は、間欠送りロール28,32の回転数が第二設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御した後に、刻印装置64に対しPTPフィルム6が前記第二処理位置関係で配置された状態を第二処理時停止時間TA2だけ維持するようにモータ28A,32Aを一時停止させる。併せて、制御装置67は、間欠送りロール28,32の回転数が第三設定量と同一となるようにモータ28A,32Aを制御した後に、シート打抜装置37に対しPTPフィルム6が前記打抜位置関係で配置された状態を、打抜時停止時間TBだけ維持するようにモータ28A,32Aを一時停止させる。
次に、PTPフィルム6が得られた後の工程であって、スリットを形成する工程(第一処理工程)、刻印を付与する工程(第二処理工程)、及び、PTPフィルム6を打抜く工程(打抜工程)と、各工程の前に行われるPTPフィルム6の搬送工程とを中心に説明する。尚、本第3実施形態においては、PTPフィルム6が帯状部に相当する。
図17に示すように、まず、スリット形成装置63による第一処理工程S22の前に、第一処理前送り工程S21が行われる。第一処理前送り工程S21では、制御装置67により、間欠送りロール28,32が第一設定量だけ回転させられることで、PTPフィルム6が第一処理前送り量L21だけ搬送された後、一時停止させられる(図18参照)。これにより、スリット形成装置63に対しPTPフィルム6が前記第一処理位置関係で配置される。尚、第一処理前送り工程S21の直前において、PTPフィルム6は、シート打抜装置37に対し前記打抜位置関係で配置されている。
次いで、第一処理工程S22において、スリット形成装置63により、一時停止されたPTPフィルム6に対しスリットが形成される。また、第一処理工程S22において、PTPフィルム6は、第一処理時停止時間TA1だけ一時停止させられる(図18参照)。
次いで、刻印装置64による第二処理工程S24の前に、第二処理前送り工程S23が行われる。第二処理前送り工程S23では、制御装置67により、間欠送りロール28,32が第二設定量だけ回転させられることで、PTPフィルム6が第二処理前送り量L23だけ搬送された後、一時停止させられる(図18参照)。これにより、刻印装置64に対しPTPフィルム6が前記第二処理位置関係で配置される。
そして、第二処理工程S24において、刻印装置64により、一時停止されたPTPフィルム6に対し刻印が付与される。また、第二処理工程S24において、PTPフィルム6は、第二処理時停止時間TA2だけ一時停止させられる(図18参照)。
その後、シート打抜装置37による打抜工程S26の前に、打抜前送り工程S25が行われる。打抜前送り工程S25では、制御装置67により、間欠送りロール28,32が第三設定量だけ回転させられることで、PTPフィルム6が打抜前送り量L25だけ搬送された後、一時停止させられる(図18参照)。これにより、シート打抜装置37に対しPTPフィルム6が前記打抜位置関係で配置される。
次に、打抜工程S26において、シート打抜装置37により、一時停止されたPTPフィルム6を打抜くことで、PTPシート1が得られる。また、打抜工程S26において、PTPフィルム6は、打抜時停止時間TBだけ一時停止させられる(図18参照)。
以降、上記工程S21〜S26を繰り返し行われることで、スリットや刻印の設けられたPTPシート1が順次製造されることとなる。尚、本第3実施形態では、第一処理前送り工程S21、第二処理前送り工程S23及び打抜前送り工程S25が、搬送停止工程に相当する。また、図18に示すように、第一処理前送り量L21と第二処理前送り量L23と打抜前送り量L25との和は、PTPシート1の幅Wと等しいものとなる。
以上、本第3実施形態によれば、基本的には上記第1実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、処理手段として、スリット・刻印装置33、裁断装置51、スリット形成装置63及び刻印装置64を挙げているが、処理手段はこれらに限定されるものではなく、一時停止されたPTPフィルム6やスクラップ部7に対し所定の処理を行うものであればよい。従って、処理手段は、例えば、インクジェットプリンタ等による印刷やシール貼付などによりPTPフィルム6の所定位置に識別情報を付す手段、PTPフィルム6にICタグなどを固着する手段、刻印や印刷等が適切に付されているか否かを検査する手段などであってもよい。
(b)上記実施形態において、シート打抜装置37の1回の打抜き動作によって、1枚のPTPシート1が打抜かれるように構成されているが、シート打抜装置37の1回の打抜き動作によって、PTPフィルム6の搬送方向に沿って並んだn枚分(nは、2以上の整数)のPTPシート1が同時に打抜かれるように構成してもよい。この場合には、処理前送り量と打抜前送り量との和は、PTPシート1の幅Wにnを乗算した値となる。
(c)上記第3実施形態では、スリットの形成、刻印の付与及び打抜きがこの順序で実行されるようになっているが、これらの実行タイミングは適宜変更可能である。すなわち、処理手段(処理工程)が複数存在する場合、各処理工程及び打抜処理の実行タイミングは特に問わない。
(d)上記実施形態では、処理時停止時間TA(第一処理時停止時間TA1、第二処理時停止時間TA2)及び打抜時停止時間TBの配分を変更可能に構成されているが、必ずしもこれら時間の配分を変更可能としなくてもよい。
また、処理時停止時間TA及び打抜時停止時間TBの配分を変更するにあたっては、必ずしも打抜時停止時間TBを処理時停止時間TAよりも大きくしなくてもよい。例えば、処理手段により実行される所定の処理をより安定的に、かつ、より確実に行うことが望まれる場合には、当該処理を行う際のPTPフィルム6等の停止時間、つまり、処理時停止時間TAを打抜時停止時間TBよりも大きなものとしてもよい。
(e)PTPシート1の品種によって、用いられるロール14等が変更されることを考慮して、ロール14等に対し、ロール14等の種別情報を記憶する種別情報格納手段(例えば、IC等)を設けるとともに、種別情報格納手段と制御装置とを電気的に接続し、制御装置が、セットされているロール14等の種類を判別できるように構成してもよい。また、制御装置は、判別されたロール14等の種類と、入力されたPTPシート1の品種情報とに基づき、PTPシート1の品種に対応する適切なロール14等がセットされているか否かを判定する判定手段を備えていてもよい。この場合には、PTPシート1の品種変更に伴う人為的なミスの発生を一層確実に防止することができ、生産性をより一層向上させることができる。
(f)上記実施形態において、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って1シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成となっているが、これに限定されるものではなく、例えば、その幅方向に沿って複数シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成であってもよい。
(g)上記実施形態では、内容物が錠剤5である場合について具体化しているが、内容物の種別、形状等については特に限定されるものではなく、例えば食品や電子部品、カプセル等、内容物が錠剤5とは異なるものであってもよい。
(h)上記実施形態では、容器フィルム3がPPやPVC等の熱可塑性樹脂材料等により形成され、カバーフィルム4がアルミニウム箔等を基材として形成されているが、各フィルム3,4の材料は、これらに限定されるものではなく、他の材質のものを採用してもよい。
1…PTPシート、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤(内容物)、6…PTPフィルム、7…スクラップ部、10…PTPシートの製造装置、28,32,52…間欠送りロール(搬送手段)、33…スリット・刻印装置(処理手段)、37…シート打抜装置(打抜手段)、45,55,65…記憶装置(記憶手段)、46,56,66…入出力装置(入出力手段)、47,57,67…制御装置(制御手段、停止時間制御装置)、51…裁断装置(裁断手段、処理手段)、63…スリット形成装置(処理手段)、64…刻印装置(処理手段)。

Claims (9)

  1. 帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することで帯状のPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造装置であって、
    前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を搬送すること、及び、前記帯状部を一時的に停止することを実行可能な搬送手段と、
    一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを前記PTPシート単位に打抜く打抜手段と、
    前記打抜手段とは別に設けられ、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理手段とを備え、
    前記搬送手段は、
    前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り動作と、
    前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り動作と、を別々に実行可能に構成されており、
    前記帯状部は、前記PTPフィルム及び前記スクラップ部を有し、
    前記処理手段として、前記スクラップ部を裁断する裁断手段を備え、
    前記搬送手段は、前記処理前送り動作において、前記裁断手段を動作させたときに前記打抜手段による打抜前に前記ポケット部の存在していた箇所を避けて前記スクラップ部が裁断される位置に前記帯状部を一時停止させるように構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
  2. 帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することで帯状のPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造装置であって、
    前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を搬送すること、及び、前記帯状部を一時的に停止することを実行可能な搬送手段と、
    一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを前記PTPシート単位に打抜く打抜手段と、
    前記打抜手段とは別に設けられ、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理手段とを備え、
    前記搬送手段は、
    前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り動作と、
    前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り動作と、を別々に実行可能に構成されており、
    前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間における、前記処理手段により前記処理を実行する際の前記帯状部の一時停止時間である処理時停止時間と、前記打抜手段により打抜きを実行する際の前記帯状部の一時停止時間である打抜時停止時間との配分を変更可能な停止時間制御手段を備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。
  3. 帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することで帯状のPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造装置であって、
    前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を搬送すること、及び、前記帯状部を一時的に停止することを実行可能な搬送手段と、
    一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを前記PTPシート単位に打抜く打抜手段と、
    前記打抜手段とは別に設けられ、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理手段とを備え、
    前記搬送手段は、
    前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間内において、
    前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り動作と、
    前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り動作と、を別々に実行可能に構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
  4. 前記打抜前送り量に関するデータ及び前記処理前送り量に関するデータを、前記PTPシートの品種毎に記憶する記憶手段と、
    少なくとも前記打抜前送り動作及び前記処理前送り動作における前記搬送手段の動作を制御する制御手段と、
    前記制御手段と接続され、前記制御手段に対し前記PTPシートの品種情報を入力可能な入力手段とを備え、
    前記制御手段は、入力された前記品種情報の示す前記PTPシートの品種に対応する前記両データを前記記憶手段から選択し、選択された前記両データに基づき、前記打抜前送り動作及び前記処理前送り動作における前記搬送手段の動作を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPTPシートの製造装置。
  5. 前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における、前記打抜前送り動作による前記帯状部の搬送量と、前記処理前送り動作による前記帯状部の搬送量との和が、前記PTPフィルムのうち前記打抜手段の1回の打抜き動作により打抜かれる部分の長さと等しくされることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のPTPシートの製造装置。
  6. 帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造方法であって、
    前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を所定量搬送した後、前記帯状部を一時的に停止させる搬送停止工程と、
    一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを打抜手段を用いて前記PTPシート単位に打抜く打抜工程と、
    前記打抜手段とは別に設けられた処理手段を用いて、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理工程とを含み、
    前記搬送停止工程は、
    前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り工程と、
    前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り工程とを含み、
    前記打抜前送り工程と、前記処理前送り工程とが別々に実行され、
    前記帯状部は、前記PTPフィルム及び前記スクラップ部を有し、
    前記処理手段として、前記スクラップ部を裁断する裁断手段を備え、
    前記処理前送り工程においては、前記裁断手段を動作させたときに前記打抜手段による打抜前に前記ポケット部の存在していた箇所を避けて前記スクラップ部が裁断される位置に前記帯状部を一時停止させるように構成されていることを特徴とするPTPシートの製造方法。
  7. 帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物を充填した後、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を塞ぐようにして帯状のカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、当該PTPフィルムをシート単位に打ち抜くことによりPTPシートを製造するPTPシートの製造方法であって、
    前記PTPフィルム、及び、前記PTPフィルムから前記PTPシートを打抜いた後に残るスクラップ部のうち少なくとも前記PTPフィルムを備えてなる帯状部を所定量搬送した後、前記帯状部を一時的に停止させる搬送停止工程と、
    一時的に停止された前記帯状部の前記PTPフィルムを打抜手段を用いて前記PTPシート単位に打抜く打抜工程と、
    前記打抜手段とは別に設けられた処理手段を用いて、一時的に停止された前記帯状部に対し所定の処理を施す処理工程とを含み、
    前記搬送停止工程は、
    前記帯状部を予め設定された打抜前送り量だけ搬送することにより前記打抜手段に対し前記帯状部の前記PTPフィルムを所定の打抜位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる打抜前送り工程と、
    前記帯状部を予め設定された処理前送り量だけ搬送することにより前記処理手段に対し前記帯状部を所定の処理位置関係で配置した後、前記帯状部を一時停止させる処理前送り工程とを含み、
    前記打抜前送り工程と、前記処理前送り工程とが、前記打抜手段による打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間内において、別々に実行されることを特徴とするPTPシートの製造方法。
  8. 前記打抜前送り量に関するデータ及び前記処理前送り量に関するデータが、前記PTPシートの品種毎に所定の記憶手段に記憶されており、
    前記帯状部を搬送する搬送手段を制御可能な制御手段に対し、所定の入力手段を介して前記PTPシートの品種情報を入力可能に構成されており、
    前記打抜前送り工程においては、前記記憶手段に記憶された前記打抜前送り量に関するデータのうち、前記制御手段に入力された前記PTPシートの品種情報により示される前記PTPシートの品種に対応するものに基づき、前記帯状部が搬送され、
    前記処理前送り工程においては、前記記憶手段に記憶された前記処理前送り量に関するデータのうち、前記制御手段に入力された前記PTPシートの品種情報により示される前記PTPシートの品種に対応するものに基づき、前記帯状部が搬送されることを特徴とする請求項6又は7に記載のPTPシートの製造方法。
  9. 前記打抜工程における打抜時から次の打抜時までの間における前記帯状部の一時停止時間の合計である1サイクル停止時間における、前記処理工程を実行する際の前記帯状部の一時停止時間である処理時停止時間と、前記打抜工程を実行する際の前記帯状部の一時停止時間である打抜時停止時間との配分が変更可能とされていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のPTPシートの製造方法。
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