JP6224875B1 - 筆記具ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に筆記具を収納した状態でスタンドの形態にでき、かつ、構成が簡素な筆記具ケースを提供することである。【解決手段】本発明の筆記具ケースでは、ファスナーは、第1側面部の長手方向の中央部から底面部側の端部までの間にある第1地点から、第1側面部および天面部を経由し、第2側面部の長手方向の中央部から底面部側の端部までの間にある第2地点まで形成される。ファスナーの開状態において、正面部は、長手方向における中央部の屈曲領域を中心に屈曲可能である。筆記具ケースは、正面部を屈曲させた状態において天面部および底面部を載置面に接触させることでスタンド形態として使用可能である。筆記具ケースは、正面部を屈曲させた状態において背面部を載置面に接触させることで寝かせた形態として使用可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、筆記具スタンドとしても使用できる筆記具ケースに関する。
ペンスタンドとしても使用できるペンケースが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のペンケースでは、長手状で凹状の受皿状本体部の幅方向一端側に蓋体がヒンジを介して取り付けられている。蓋体を開くことで、ペンを受皿状本体部から取り出したり、ペンを受皿状本体部に収納したりできる。該ペンケースでは、蓋体を閉めた状態で、ペンケースの長手方向における蓋体の中央部を起点に、蓋体を構成する2つの蓋同士が重なる方向にペンケースを二つ折りできる。二つ折りにした状態でペンケースを立たせることで、分割されたペンケースのそれぞれに対してペンをさすことができ、ペンケースをペンスタンドとして使用できる。
実開平6−81327号公報
しかしながら、特許文献1のペンケースでは、ペンを収納した状態でペンケースを二つ折りしようとすると、ペンが引っ掛かってしまう。そのため、特許文献1のペンケースでは、ペンを取り出してペンケースをペンスタンドの形態にしてからでないと、ペンスタンドとして使用できないという問題がある。
また、特許文献1のペンケースでは、二つ折りを可能とするために、蓋体を構成する2つの蓋をヒンジで接続しなければならず、二つ折りを可能とするために構成が複雑であるという問題もある。
本発明の目的は、内部に筆記具を収納した状態でスタンドの形態にでき、かつ、構成が簡素な筆記具ケースを提供することである。
本発明の筆記具ケースは、ファスナーの閉状態では長尺状かつ箱状であり内部に筆記具の第1収納空間が形成され、ファスナーの開状態ではスタンド形態として使用可能である筆記具ケースであって、前記ファスナーの閉状態において、前記筆記具ケースの長手方向で対向する底面部および天面部と、前記ファスナーの閉状態において、前記長手方向と直交する平面内で前記第1収納空間を形成し、第1方向で対向する正面部および背面部と、前記第1方向と直交する第2方向で対向する第1側面部および第2側面部と、を備え、前記ファスナーは、前記第1側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第1地点から、前記第1側面部および前記天面部を経由し、前記第2側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第2地点まで形成され、前記ファスナーの開状態において、前記正面部は、前記長手方向における中央部の屈曲領域を中心に屈曲可能であり、前記筆記具ケースは、前記正面部を屈曲させた状態において前記天面部および前記底面部を載置面に接触させることでスタンド形態として使用可能であり、前記正面部を屈曲させた状態において前記背面部を前記載置面に接触させることで寝かせた形態として使用可能であることを特徴とする。
本発明によれば、筆記具ケースの内部に筆記具を収納した状態でファスナーを開けて正面部を屈曲させることができる。この際、屈曲させた正面部に繋がる天面部が、底面部側に位置する。この天面部と底面部とを筆記具ケースの載置面に接触させることで、筆記具ケースは、上方に開口する起立状態となる。内部に収納されていた筆記具は、筆記具ケースに立てかけられた状態となる。使用者は、筆記具ケースに筆記具をさしたり、筆記具ケースから筆記具を抜いたりでき、筆記具ケースをスタンド形態として使用できる。このように、本発明では、内部に筆記具を収納した状態で筆記具ケースをスタンドの形態にできる。
本発明によれば、筆記具ケースを筆記具スタンド形態として使用する際に、天面部が筆記具ケースの載置面に接触するので、筆記具ケースの起立状態を安定させることができる。
本発明によれば、筆記具ケースは、箱状のケースにファスナーを設けただけなので、構成が簡素である。
本発明によれば、背面部を載置面に置くことで、筆記具ケースを寝かせた形態でも使用できる。従って、本発明によれば、筆記具ケースを寝かせた形態と筆記具スタンド形態とで使い分けることができ、便利である。
本発明では、前記ファスナーは、前記天面部において、前記正面部側の縁部と前記背面部側の縁部との間であって前記正面部側の前記縁部および前記背面部側の前記縁部から離れた位置を通過し、前記ファスナーの開状態では、前記天面部は、前記正面部に繋がり前記筆記具ケースのスタンド形態時に前記載置面に接触して前記筆記具ケースの自立を補助する第1天面部と、前記背面部の先端部から立ち上がり前記筆記具ケースの前記寝かせた形態時に前記筆記具が前記背面部の外側に飛び出ることを防ぐ第2天面部と、に別れることが好ましい。
本発明によれば、ファスナーが天面部における前面部側の縁部と背面部側の縁部との間を通過するので、ファスナーの開状態では、天面部は、正面部に繋がる第1天面部と、背面部の先端部から立ち上がる第2天面部とに別れる。これにより、本発明によれば、筆記具ケースの寝かせた形態時に、第2天面部によって、筆記具が背面部の外側に飛び出ることを防ぐことができる。
本発明では、第1天面部は、芯材としての金属板を備えることが好ましい。
本発明によれば、第1天面部の芯材を第1天面部の重りとして用いるので、スタンド形態における筆記具ケースの起立状態をより安定させることができる。
本発明では、前記ファスナーは、前記天面部において、前記背面部側の縁部に沿って設けられ、前記天面部は、芯材として金属板を備えることが好ましい。
本発明によれば、天面部の芯材を天面部の重りとして用いるので、スタンド形態における筆記具ケースの起立状態をより安定させることができる。
本発明では、前記正面部は、前記長手方向において前記屈曲領域を境界に、前記底面部側に位置する第1正面領域部と前記天面部側に位置する第2正面領域部とに別れ、前記第1正面領域部および前記第2正面領域部の一方では、磁石と、前記磁石を収容する穴部を有する平板な芯材と、が表装材下にあり、前記第1正面領域部および前記第2正面領域部の他方は、前記正面部が前記屈曲領域を中心に屈曲した時、前記磁石に吸着し前記第2正面領域部および前記第1正面領域部を留める鉄板が前記表装材下にあることが好ましい。
本発明によれば、磁石および鉄板によって第1正面領域部および第2正面領域部を留めることができるので、スタンド形態時に、第1天面部または天面部が載置面にしっかりと接触する。そのため、本発明によれば、第1天面部または天面部によってケース本体部の起立状態をより安定させることができる。
第1、第2正面領域部に設ける留め具を両方とも磁石にする構成では、製造工程にて両留め具の姿勢を、一方の留め具の正面部側の極性がS極となり、他方の留め具の正面部側の極性がN極となる姿勢にする必要がある。
本発明によれば、留め具の一方が鉄板であるので、製造工程において、磁石の向きを規定することを不要にできる。本発明によれば、両留め具とも磁石にする構成に比べてコストダウンできる。
磁石を芯材の上に配置する構成では表装材において磁石の配置部分が盛り上がってしまう。
本発明によれば、磁石を芯材の中に埋め込むので、磁石による表装材の盛り上がりを無くすことができ、意匠を良好にできる。
本発明では、前記正面部は、前記長手方向において前記屈曲領域を境界に、前記底面部側に位置する第1正面領域部と前記天面部側に位置する第2正面領域部とに別れ、前記第1正面領域部の内面および前記背面部の内面には第1面ファスナーが設けられ、前記正面部を屈曲させた際に前記第1正面領域部および前記背面部の間に形成される第2収納空間を前記第2方向に仕切る仕切り部材を備え、前記仕切り部材は、前記第2収納空間を仕切る仕切り部と、前記仕切り部に対して折り曲がった状態で前記第2収納空間に収納される腕部と、前記腕部に設けられ、前記第1面ファスナーと係合する第2面ファスナーとを備えることが好ましい。
本発明によれば、筆記具ケースをスタンド形態として使用する際に、筆記具ケース内に仕切り部材を設置することで、第1正面領域部および背面部の間に形成される第2収納空間を第2方向に仕切ることができる。本発明によれば、収納空間を仕切ることができ、使い勝手をよくできる。
本発明によれば、第2収納空間を第2方向に仕切るので、ペンや定規、はさみ等の筆記具を倒れにくくできる。ここで、第2方向を長くする場合、筆記具が第2方向に倒れやすくなるところ、本発明によれば第2方向に長いワイドサイズの筆記具ケースであっても、仕切り部材によって筆記具を倒れにくくできる。
ファスナーの閉状態におけるペンケースの斜視図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの正面図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの背面図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの右側面図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの左側面図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの平面図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの底面図である。 底面部の構成を示す参考断面図である。 ペンケースを寝かせた使用形態を示す参考斜視図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの斜視図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの正面図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの背面図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの右側面図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの左側面図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの平面図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの底面図である。 ペンスタンド形態の参考斜視図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの斜視図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの右側面図である。 ファスナーの閉状態におけるペンケースの平面図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの斜視図である。 ファスナーの開状態における寝かせた形態のペンケースの斜視図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの平面図である。 伸ばした状態の仕切り部材を示す斜視図である。 折り曲げた状態の仕切り部材を示す斜視図である。 ファスナーの開状態におけるペンケースの正面図である。
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1(筆記具ケース)の斜視図である。図2は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1の正面図である。図3は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1の背面図である。図4は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1の右側面図である。図5は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1の左側面図である。図6は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1の平面図である。図7は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1の底面図である。
ペンケース1は、ファスナー4の閉状態では長尺状かつ箱状であり、内部に長尺状の第1収納空間S1(図17参照)が形成される。ペンケース1は、第1収納空間S1にペンのほか、定規やはさみ等の小物類を収納できる。ペンケース1は、ファスナー4が開状態にある時には、図17に示すように、ペンスタンド形態として使用可能である。なお、ファスナー4の閉状態とは、ペンケース1においてファスナー4を全閉した状態を指す。ファスナー4の開状態とは、ペンケース1においてファスナー4を全開した状態を指す。
ペンケース1は、一般的に、最も安定する姿勢で載置面に置かれることが多い。従って、ペンケース1は、背面部14が下にくる寝かせた姿勢で載置面に置かれることが想定される。しかし、図1〜7のペンケース1の意匠と、図10〜16のペンスタンド形態のペンケース1の意匠とを対応させるため、図1〜7では、ペンケース1を、底面部11を下にして立たせた姿勢で載置面に置かれたものとして描いている。
ペンケース1は、底面部11、天面部12、正面部13、背面部14、左側面部15(第1側面部)、および右側面部16(第2側面部)を備える。
底面部11は、ペンスタンド形態時にペンケース1の載置面と接触する。底面部11は、図8に示すように、表装材51、内装材52、および芯材53を備える。表装材51は、ペンケース1の外側に位置する。表装材51として、柔軟な繊維材や樹脂材、皮を用いてもよい。内装材52は、ペンケース1の内側に位置する。内装材52として、柔軟な繊維材や樹脂材、皮を用いてもよい。芯材53は、表装材51および内装材52の間に位置する。芯材53として、発泡ウレタンシート等の発泡樹脂シートを用いてもよい。他の各部12〜16も、表装材51、内装材52、芯材53を備える。
各部11〜16は、上記の構成により、可撓性を有しつつも定形性を有する。これにより、ペンケース1は、図1に示すように、ファスナー4が閉状態にある時に箱状の形状を保つ。また、ペンケース1は、図17に示すように、ペンスタンド形態時に起立し、かつ背面部14の全体が起立する。
図1に戻り、天面部12は、ファスナー4が閉状態にある時に、ペンケース1の長手方向で底面部11と対向する。天面部12の芯材53のみが金属板530(図4)となっており、天面部12の重量が他の各部11、13〜16よりも高められている。これにより、本実施形態では、ペンケース1のペンスタンド形態時に、天面部12をペンケース1の載置面に安定した状態で接触させることができる。金属板530としては、鉄板を例示できる。
ファスナー4が閉状態にある時に、正面部13におけるペンケース1の長手方向の一方の端部は底面部11と繋がり、他方の端部は天面部12と繋がる。同様に、ファスナー4が閉状態にある時に、背面部14におけるペンケース1の長手方向の一方の端部は底面部11と繋がり、他方の端部は天面部12と繋がる。正面部13および背面部14は、ペンケース1の奥行き方向(第1方向)で対向する。ペンケース1の奥行き方向は、ペンケース1の長手方向と略直交する(交差する)。
ファスナー4を設けることにより、ペンケース1は、ケース本体部100と、天面部12を有する蓋部200とに分かれる。
正面部13において、ペンケース1の長手方向における中央部には、ペンケース1の幅方向に亘って縫い目132がある。正面部13において、縫い目132から底面部11までの間の部分が、ケース本体部100に対応する第1正面領域部133となる。正面部13において、縫い目132から天面部12までの間の領域が、蓋部200に対応する第2正面領域部134となる。正面部13において、縫い目132よりも底面部11側には、ペンケース1の幅方向に亘って縫い目131がある。
正面部13は、ファスナー4の開状態において、縫い目132の部分を中心に屈曲可能である(図17参照)。換言すると、正面部13は、ペンケース1の長手方向における中央部を中心に屈曲可能である。
正面部13では、縫い目131から底面部11まで部分と、縫い目132から天面部12まで部分とに、芯材53が分離して設けられている。このように、本実施形態では、縫い目131、132の間の部分において、芯材53を省略することで、蓋部200を縫い目132の部分を中心に折り曲げやすくしている。
正面部13の芯材53を分離させた影響により、ペンケース1は、ファスナー4の閉状態において、直線状ではなく、縫い目132から天面部12までの部分が若干下方を向くように曲がっている。従って、「ペンケース1の長手方向」とは、ペンケース1の延びる方向を意味し、必ずしも直線状の方向を意味するわけではない。
底面部11から縫い目132までの長さは、ペンケース1のペンスタンド形態時に、第1正面領域部133にペンを立てかけることができる長さとなっている(図17参照)。
第1正面領域部133および第2正面領域部134は、留め具135、136を備える。留め具135、136は、図13に示すように、蓋部200が縫い目132の部分を中心に底面部11側に折り曲げられた際に、互いに重なる位置にある。留め具135、136は、底面部11側に折り曲げられた蓋部200の第2正面領域部134をケース本体部100の第1正面領域部133に留める。
本実施形態では、留め具135、136は、磁石であり、第1正面領域部133および第2正面領域部134の内部にそれぞれ設けられる。具体的に、留め具135、136は、芯材53における表装材51側の面に貼付される。留め具135、136は、磁石でなくてもよく、例えば第1正面領域部133および第2正面領域部134の外面に設けられた面ファスナーやホックであってもよい。
ファスナー4が閉状態にある時に、左側面部15におけるペンケース1の長手方向の一方の端部は底面部11と繋がり、他方の端部は天面部12と繋がる。ファスナー4が閉状態にある時に、左側面部15におけるペンケース1の奥行き方向の一方の端部は正面部13と繋がり、他方の端部は背面部14と繋がる。
同様に、ファスナー4が閉状態にある時に、右側面部16におけるペンケース1の長手方向の一方の端部は底面部11と繋がり、他方の端部は天面部12と繋がる。ファスナー4が閉状態にある時に、右側面部16におけるペンケース1の奥行き方向の一方の端部は正面部13と繋がり、他方の端部は背面部14と繋がる。
左側面部15および右側面部16は、互いにペンケース1の幅方向(第2方向)で対向する。ペンケース1の幅方向は、ペンケース1の長手方向および奥行き方向と略直交する(交差する)。左側面部15および右側面部16と、正面部13および背面部14とは、環状に繋がっており、ファスナー4の閉状態において、ペンケース1の長手方向と直交する平面内で第1収納空間S1を形成する。
ここで、ファスナー4の設けられ方、およびファスナー4の構成について説明する。
ファスナー4の全閉地点P1(第1地点)は、左側面部15の正面部13側の縁部において、ペンケース1の長手方向の中央部から底面部11側の端部までの間にある。本実施形態では、全閉地点P1は、縫い目132及び縫い目131よりも底面部11側にある。
ファスナー4は、全閉地点P1から、左側面部15、天面部12、および背面部14を繋ぐ角部C1まで延びており、ペンケース1の長手方向に対して斜めに設けられる。ファスナー4は、図6に示すように、角部C1から、天面部12および背面部14の接続部分を経由し、換言すると天面部12の背面部14側の縁部を経由し、右側面部16、天面部12、および背面部14を繋ぐ角部C2まで設けられる。
図4に示すように、ファスナー4の全開地点P2(第2地点)は、右側面部16の正面部13側の縁部において、ペンケース1の長手方向の中央部から底面部11側の端部までの間にある、具体的には、縫い目132及び縫い目131よりも底面部11側にある。右側面部16の全開地点P2は、図4の紙面垂直方向であるペンケース1の幅方向において、左側面部15の全閉地点P1と対向する。ファスナー4は、角部C2から全開地点P2まで延びており、ペンケース1の長手方向に対して斜めに設けられる。
図1に戻り、ファスナー4は、ケース本体部100側に縫い付けられたレール41と、蓋部200側に縫い付けられたレール42と、レール41、42に沿って移動するスライダ43とを備える。スライダ43は、左側面部15の全閉地点P1へ向かって移動するとレール41,42をかみ合わせ、右側面部16の全開地点P2へ向かって移動するとレール41,42を離す。
左側面部15において、全閉地点P1の真下には、縫い目151がペンケース1の奥行き方向に亘って延びる。左側面部15では、縫い目151より底面部11側の領域が第1左側面部152となり、縫い目151とファスナー4の間の領域が第2左側面部153となり、ファスナー4より天面部12側の領域が第3左側面部154となる。第1〜第3左側面部152〜154毎に芯材53が設けられる。
右側面部16は、左側面部15と同様の構成を有する。すなわち、図4に示すように、全開地点P2の真下に縫い目161がある。縫い目161とファスナー4により、右側面部16は、第1〜第3右側面部162〜164に分かれる。第1〜第3右側面部162〜164は、図4の紙面垂直方向であるペンケース1の幅方向において、第1〜第3左側面部152〜154とそれぞれ対向する。第1〜第3右側面部162〜164毎に芯材53が設けられる。
ペンケース1の奥行き方向における左側面部15および右側面部16の長さより、ペンケース1の幅方向における正面部13および背面部14の長さの方が長い。
蓋部200は、第2正面領域部134、天面部12、第3左側面部154、第3右側面部164を含んで構成される。
ケース本体部100は、ペンケース1から蓋部200を除いた部分である。具体的に、ケース本体部100は、第1正面領域部133、底面部11、背面部14、第1、第2左側面部152、153、第1、第2右側面部162、163を含んで構成される。
図9は、ペンケース1を寝かせた使用形態を示す斜視図である。
ペンケース1の内部に筆記具としてのペンや小物類を収納して、ペンケース1を寝かせた状態で使用する場合、まず、ペンケース1の載置面に背面部14を接触させる。次に、ファスナー4を全開地点P2まで開く。続いて、蓋部200の第2正面領域部134がケース本体部100の第1正面領域部133に接触するまで、蓋部200を底面部11側に折り曲げる。この際、蓋部200は、留め具135,136によって、開いた状態でケース本体部100に留められる。これにより、ケース本体部100からペンや小物類を取り出せる。
一方、ケース本体部100にペンや小物類を入れたままで、レール41,42が重なる位置まで蓋部200を移動させた後、ファスナー4を全閉地点P1まで閉めることで、ペンケース1内にペンや小物類をそのまま収納できる。
図10は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1の斜視図である。図11は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1の正面図である。図12は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1の背面図である。図13は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1の右側面図である。図14は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1の左側面図である。図15は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1の平面図である。図16は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1の底面図である。
ペンケース1の内部にペンや小物類を収納して、ペンケース1をペンスタンド形態として使用する場合にも、まず、ペンケース1の蓋部200を開いて、蓋部200をケース本体部100に留める。具体的には、ファスナー4を全開地点P2まで開く。次に、図13に示すように、蓋部200の第2正面領域部134がケース本体部100の第1正面領域部133に接触するまで、蓋部200を底面部11側に折り曲げる。
蓋部200は、留め具135,136によって、開いた状態でケース本体部100に留められる。蓋部200が折り返される縫い目132は、ペンケース1の長手方向における正面部13の中央部にある。そのため、蓋部200を開けて蓋部200をケース本体部100に留めた状態では、蓋部200の天面部12とケース本体部100の底面部11とは、ほぼ同一平面内に位置する。
図10に戻り、蓋部200を開けた状態のペンケース1における底面部11および天面部12を、ペンケース1の載置面に接触させる。すると、ケース本体部100は、背面部14が起立し、上方に開口する起立状態となる。ケース本体部100に収納されていたペンや小物類は、ケース本体部100に立てかけられた状態となる(図17参照)。使用者は、ケース本体部100にペンや小物類を立てかけたり、ケース本体部100からペンや小物類を取り出したりでき、ペンケース1をペンスタンドとして使用できる。この際、蓋部200の天面部12は、ペンケース1の載置面に接触し、ケース本体部100の起立状態を安定させる。
このように、ファスナー4の開状態において、底面部11がペンケース1の載置面に接触し、ケース本体部100が起立するとともに、蓋部200の天面部12もペンケース1の載置面に接触するペンケース1の形態がペンスタンド形態である。
蓋部200における第2正面領域部134の内面には、ペンケース1の幅方向に延びるバンド91がある。図11に示すように、ペンケース1の幅方向におけるバンド91の両端部は、第2正面領域部134に縫い付けられている。バンド91は、ゴム製であり弾性を有する。バンド91と第2正面領域部134との間に消しゴムや付箋等の小物類を挟むことができる。また、バンド91と第2正面領域部134との間に消しゴムや付箋等の小物類を挟んだ状態で蓋部200を閉じることで、消しゴムや付箋等の小物類をそのままペンケース1の内部に収納できる。
ケース本体部100にペンが入れられた状態、かつ、消しゴムや付箋等の小物類がバンド91により蓋部200の内面に固定された状態で、レール41,42が重なる位置まで蓋部200を移動させ、ファスナー4を閉めることで、ペンや小物類をそのままペンケース1内に収納できる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、ペンケース1の内部にペンや小物類を収納した状態で、ファスナー4を開けて蓋部200を折り曲げ、底面部11および天面部12をペンケース1の載置面に接触させるだけで、ペンケース1を容易にペンスタンド形態として使用できる。
本実施形態では、ペンケース1は、箱状のケースにファスナー4を設けただけなので、構成が簡素である。
本実施形態では、ペンケース1をペンスタンド形態として使用する時に、底面部11および天面部12がペンケース1の載置面に接触するので、ペンケース1が奥行き方向にも幅方向にも倒れづらくなり、ペンケース1の起立状態を安定させることができる。
本実施形態では、ペンケース1を寝かせた形態でも使用できるので、ペンケース1を寝かせた形態とペンスタンド形態とで使い分けることができ、便利である。
本実施形態では、留め具135,136によって蓋部200をケース本体部100に留めることができるので、ペンスタンド形態時に、蓋部200の天面部12がケース本体部100の底面部11に対してずれることが無くなり、ペンケース1の載置面に対して天面部12および底面部11をしっかりと接触させることができる。そのため、本実施形態では、ペンスタンド形態におけるペンケース1の起立状態をより安定させることができる。
本実施形態では、留め具135,136が磁石であるので、蓋部200をケース本体部100に近づけるだけで、磁気吸着力によって蓋部200をケース本体部100に留めることができる。
本実施形態では、天面部12の芯材53を天面部12の重りとして用いるので、ペンスタンド形態におけるペンケース1の起立状態をより安定させることができる。
本実施形態では、ペンケース1の定形性を保つために、ペンケース1の各面部11〜16の内部に芯材53が設けられている。一方、本実施形態では、正面部13において、蓋部200の折り返し部分には芯材53が設けられていないので、蓋部200を容易に折り曲げることができる。
本実施形態では、ペンケース1の使用時に外部からアクセスしやすい蓋部200の内面にバンド91が設けられ、バンド91と蓋部200の内面との間に小物類を挟むことができる。また、本実施形態では、バンド91と蓋部200の内面との間に小物類を挟んだ状態で蓋部200を閉じることで、小物類をそのままペンケース1の内部に収納できる。従って、本実施形態では、ペンケース1の構成を簡素に保ったまま、小物類のペンケース1への出し入れの容易化を図ることができる。
(第2実施形態)
図18は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1Aの斜視図である。図19は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1Aの右側面図である。図20は、ファスナー4の閉状態におけるペンケース1Aの平面図である。図21は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1Aの斜視図である。
本実施形態が前記実施形態と異なる点は、ファスナー4の経路、留め具135A,136Aの構成、本実施形態では仕切り部材8(図21)を有する点、および本実施形態では小物入れ91A(図21)を有する点である。本実施形態の他の構成は、前記実施形態と同様であるので、以下ではその説明を省略する。
本実施形態では、ファスナー4のスライダ43は2つある。以下、ファスナー4の経路について説明する。
ファスナー4の全閉地点P3は、左側面部15において、長手方向の中央部から底面部11側の端部までの間にある。具体的には、全閉地点P3は、長手方向において縫い目131と縫い目151の間にあり、奥行き方向において、左側面部15の正面部13側の端部から離れた位置、かつ正面部13寄りにある。
同様に、ファスナー4の全開地点P4は、図19に示すように、右側面部16において、右側面部16の長手方向の中央部から底面部11側の端部までの間にある。具体的には、全開地点P4は、長手方向において縫い目131と縫い目151の間にあり、奥行き方向において、右側面部16の正面部13側の端部から離れた位置、かつ正面部13寄りにある。
ファスナー4は、全閉地点P3から、左側面部15、天面部12、および右側面部16を経由して全開地点P4まで延びる。ファスナー4は、側面部15、16においてはペンケース1の長手方向に対して斜めに設けられる。
図20に示すように、ファスナー4は、天面部12において、正面部13側の縁部と背面部14側の縁部との間であって、正面部13側の縁部および背面部14側の縁部から離れた位置を通る。ファスナー4は、正面部13側の縁部と背面部14側の縁部との間において、背面部14寄りの位置を通る。
図21は、ファスナー4の開状態におけるペンスタンド形態のペンケース1Aの斜視図である。
本実施形態では、ファスナー4が天面部12の正面部13側の縁部と背面部14側の縁部との間を通るので、ファスナーの開状態では、天面部12が第1天面部121と第2天面部122とに別れる。
第1天面部121は、蓋部200を構成し、正面部13(第2正面領域部134)に繋がる。第1天面部121は、ペンケース1Aのペンスタンド形態時に載置面に接触し、ペンケース1Aの自立を補助する。
本実施形態では、天面部121においてファスナー4が背面部14寄りの位置を通るので、第1天面部121の奥行き方向の長さを十分にとれる。そのため、本実施形態では、第1天面部121の載置面への接触面積を大きくでき、ペンケース1Aをしっかりと自立させることができる。
第1天面部121は、芯材53として金属板530A(図19)を備え、重量が高められている。これにより、本実施形態は、ペンケース1Aのペンスタンド形態時に、第1天面部121をペンケース1の載置面に安定した状態で接触させることができる。
図22は、ファスナー4の開状態における寝かせた形態のペンケース1Aの斜視図である。
第2天面部122は、背面部14の先端部から立ち上がり、幅方向の一端側が第2左側面部153に繋がり、幅方向の他端側が第2右側面部163に繋がる。これら各要素122,153,163が背面部14の縁部から立ち上がっているので、ペンケース1Aの寝かせた形態時に、筆記具が背面部14の外側に飛び出ることを防ぐことができる。
図18に戻り、留め具135A,136Aの構成について説明する。
前記実施形態では、留め具135,136は、共に磁石であり、芯材53における表装材51側の面に貼付されていた。
本実施形態では、一方の留め具136Aは磁石であるものの、他方の留め具135Aは鉄板となっている。
留め具136Aは、第2正面領域部134内にあり、平板状かつ円形である。第2正面領域部134の芯材53Aは、発泡樹脂シートであり、円形の穴部531を備える。留め具136Aは、穴部531に収容される。これら留め具136Aおよび芯材53Aは、第2正面領域部134の表装材51(図8)下にある。
留め具135Aは、第1正面領域部133の表装材51下にあり、ペンケース1Aの長手方向に長い矩形状である。留め具135Aは、第1正面領域部133の芯材53上に貼付される。第2正面領域部134が第1正面領域部133に接触するまで正面部13を屈曲させた際に、留め具135Aは、磁石である留め具136Aと正対かつ近接する。留め具135Aは、留め具136Aに吸着し、第1正面領域部133および第2正面領域部134を留める。
続いて仕切り部材8について説明する。
図21に示すように、正面部13を屈曲させた際には、第1正面領域部133および背面部14の間に第2収納空間S2が形成される。仕切り部材8は、第2収納空間S2内に面ファスナー71、72(図23)、821(図24),831(図24)を用いて設置され、第2収納空間S2を幅方向に仕切る。背面部14の内面において、第2収納空間S2の開口部側に面ファスナー71(第1面ファスナー)が設けられる。面ファスナー71は、背面部14の幅方向に亘って設けられる。
図23は、ファスナー4の開状態におけるペンケース1Aの平面図である。
第1正面領域部133の内面において、第2収納空間S2の開口部側に面ファスナー72が設けられる。面ファスナー72は、第1正面領域部133の幅方向に亘って設けられ、面ファスナー71と対向する。
図24は、伸ばした状態の仕切り部材8を示す斜視図である。以下、伸ばした状態の仕切り部材8と平行な面内における2軸をX方向およびY方向とする。X方向およびY方向は互いに直交する。
仕切り部材8は、仕切り部81および一対の腕部82,83を備える。仕切り部材8は、一対の腕部82,83が伸ばされた状態では平面視矩形である。
仕切り部81は、X方向に長い矩形であり、第2収納空間S2を仕切る部位である。
腕部82,83は、仕切り部81に対してY方向の両側にあり、X方向に長い矩形である。腕部82,83においてX方向の片側には面ファスナー821,831が設けられる。仕切り部81と腕部82,83との間にはX方向に沿って折り線822,832がある。腕部82,83は、仕切り部81に対し、折り線822,832に沿って折曲可能である。仕切り部81および腕部82,83は、共に板状である。
仕切り部材8の面ファスナー821,831と、ケース本体部100側の面ファスナー71、72とは、一方がオス(フック側)であり他方がメス(ループ側)になっておりくっつくことができる。
図25は、折り曲げた状態の仕切り部材8を示す斜視図である。
仕切り部材8は、一対の腕部82,83が折り曲げられてU字状とされ、面ファスナー821,831が第2収納空間S2の開口部側に位置する姿勢で、第2収納空間S2内に挿入される(図21)。そして、各面ファスナー821,831がケース本体部100側の面ファスナー71,72にくっ付けられる(係合する)。これにより、仕切り部材8は、第2収納空間S2内に設置され、仕切り部81によって第2収納空間S2を2つの空間に仕切る。
続いて小物入れ91Aについて説明する。
前記実施形態では、蓋部200における第2正面領域部134の内面にはバンド91(図10)が設けられていた。バンド91は、消しゴムや付箋等の小物類を挟むことができる。
本実施形態では、図21および図26に示すように、第2正面領域部134の内面には、消しゴムや付箋等の小物類を収納できる小物入れ91Aが形成されている。小物入れ91Aは、ネット911および第2正面領域部134の内面によって形成される。ネット911の幅方向の両端部および第1天面部121側の端部が第2正面領域部134に縫い付けられている。これにより、小物入れ91Aは、図21、26中上方向に開口する。
小物入れ91Aの開口部において、ネット911側および第2正面領域部134の内面側の両方に、不図示の面ファスナーが設けられている。両面ファスナーをくっ付けることにより、小物入れ91Aの開口部を閉じることができる。
ケース本体部100にペンが入れられた状態、かつ、小物類が小物入れ91Aに収納された状態で、ファスナー4のレール41,42(図18)が重なる位置まで蓋部200を移動させ、ファスナー4を閉めることで、ペンや小物類をそのままペンケース1A内に収納できる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、前記実施形態と同様、ファスナー4を開けて蓋部200を折り曲げた際に、第1天面部121を載置面に接触させることができ、ペンケース1Aをペンスタンド形態として利用できる。ペンケース1Aは、箱状のケースにファスナー4を設けただけなので、構成が簡素である。
本実施形態では、ファスナー4が天面部12における正面部13側の縁部と背面部14側の縁部との間を通過するので、ファスナー4の開状態では、背面部14の先端部から第2天面部122が立ち上あがる。第2天面部122は、幅方向の両端が第2左側面部153および第2右側面部163に繋がる。これら各要素122,153,163が背面部14の縁部から立ち上がっているので、ペンケース1Aの寝かせた形態時に、各要素122,153,163によって、筆記具が背面部14の外側に飛び出ることを防ぐことができる。
本実施形態によれば、第1天面部121内には、重りとして芯材53である金属板530Aが設けられているので、スタンド形態におけるペンケース1Aの起立状態をより安定させることができる。
本実施形態によれば、一方の留め具136Aは磁石であるところ、他方の留め具135Aは鉄板であるので、コストダウンできるとともに、留め具136Aのいずれの極性が正面部13側に来てもよく、留め具136Aの向きによる付け間違いを無くすことができる。
本実施形態によれば、留め具136Aを芯材53Aの中に埋め込むので、留め具136Aによる表装材51の盛り上がりを無くすことができ、意匠を良好にできる。
蓋部200を折り曲げた際に、蓋部200側の留め具136Aがケース本体部100(第1正面領域部133)と正対する位置は、ペンケース1Aの長手方向において理想位置からずれることがある。本実施形態によれば、ケース本体部100側の留め具135Aは、長手方向に沿って配置されているので、蓋部200を折り曲げた際に前記ずれが生じても蓋部200側の留め具136Aと正対することとなる。そのため、本実施形態によれば、蓋部200の折り曲げ時に前記ずれが生じても、留め具135A,136Aによって第1正面領域部133および第2正面領域部134をしっかりと留めることができる。
本実施形態によれば、仕切り部材8によって、第2収納空間S2を幅方向に仕切ることができるので、ペンケース1Aの使い勝手を向上できる。本実施形態によれば、ペンケース1Aの幅方向を長くしても、仕切り部材8によって筆記具を倒れにくくできるので、ペンケース1Aの商品群として、幅方向に長いワイドサイズのものも展開できるようになる。
本実施形態によれば、第2正面領域部134の内面に袋状の小物入れ91Aを設けたので、小物類が収納しやすくなる。
(変形例)
天面部12は、ペンスタンド形態にあるペンケース1の起立状態を安定させる形態であればよい。従って、天面部12は、ペンケース1のペンスタンド形態時に、底面部11と同一平面内に位置していなくてもよく、底面部11に対して傾斜していてもよい。
前記第2実施形態では、蓋部200側の留め具136Aが磁石であり、ケース本体部100側の留め具135Aが鉄板であった。しかし、蓋部200側の留め具136Aが鉄板であり、ケース本体部100側の留め具135Aが磁石であってもよい。留め具135A,136Aが両方とも磁石であってもよい。
前記第2実施形態では、鉄板である留め具135Aは、ペンケース1Aの長手方向に沿って配置されていたが、幅方向に沿って配置されていてもよい。留め具135Aは、ケース本体部100(第1正面領域部133)において、蓋部200を折り曲げた際に蓋部200側の留め具136Aと正対する位置に配置される。この場合、本変形例では、蓋部200を折り曲げた際における留め具135A、136A間の正対位置が理想位置から幅方向にずれても、留め具135A、136A同士を正対させることができる。そのため、本変形例でも、第1正面領域部133および第2正面領域部134をしっかりと留めることができる。
本実施形態は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施できる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1、1A…ペンケース(筆記具ケース)、4…ファスナー、
11…底面部、12…天面部、13…正面部、14…背面部、
15…第1側面部、16…第2側面部、53…芯材、
71,72…第1面ファスナー、81…仕切り部、82、83…腕部、
91…バンド、121…第1天面部、122…第2天面部、
133…第1正面領域部、134…第2正面領域部、
135,136…留め具、530,530A…天面部内の鉄板、
821,831…第2面ファスナー、C1、C2…角部、
P1…全閉地点(第1地点)、P2…全開地点(第2地点)、
S1…第1収納空間、S2…第2収納空間。

Claims (6)

  1. ファスナーの閉状態では長尺状かつ箱状であり内部に筆記具の第1収納空間が形成され、ファスナーの開状態ではスタンド形態として使用可能である筆記具ケースであって、
    前記ファスナーの閉状態において、前記筆記具ケースの長手方向で対向する底面部および天面部と、
    前記ファスナーの閉状態において、前記長手方向と直交する平面内で前記第1収納空間を形成し、第1方向で対向する正面部および背面部と、前記第1方向と直交する第2方向で対向する第1側面部および第2側面部と、を備え、
    前記ファスナーは、前記第1側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第1地点から、前記第1側面部および前記天面部を経由し、前記第2側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第2地点まで形成され、
    前記ファスナーの開状態において、前記正面部は、前記長手方向における中央部の屈曲領域を中心に屈曲可能であり、
    前記筆記具ケースは、前記正面部を屈曲させた状態において前記天面部および前記底面部を載置面に接触させることでスタンド形態として使用可能であり、前記正面部を屈曲させた状態において前記背面部を前記載置面に接触させることで寝かせた形態として使用可能であり、
    前記ファスナーは、前記天面部において、前記背面部側の縁部に沿って設けられ、
    前記天面部は、芯材として金属板を備える
    ことを特徴とする筆記具ケース。
  2. ファスナーの閉状態では長尺状かつ箱状であり内部に筆記具の第1収納空間が形成され、ファスナーの開状態ではスタンド形態として使用可能である筆記具ケースであって、
    前記ファスナーの閉状態において、前記筆記具ケースの長手方向で対向する底面部および天面部と、
    前記ファスナーの閉状態において、前記長手方向と直交する平面内で前記第1収納空間を形成し、第1方向で対向する正面部および背面部と、前記第1方向と直交する第2方向で対向する第1側面部および第2側面部と、を備え、
    前記ファスナーは、前記第1側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第1地点から、前記第1側面部および前記天面部を経由し、前記第2側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第2地点まで形成され、
    前記ファスナーの開状態において、前記正面部は、前記長手方向における中央部の屈曲領域を中心に屈曲可能であり、
    前記筆記具ケースは、前記正面部を屈曲させた状態において前記天面部および前記底面部を載置面に接触させることでスタンド形態として使用可能であり、前記正面部を屈曲させた状態において前記背面部を前記載置面に接触させることで寝かせた形態として使用可能であり、
    前記ファスナーは、前記天面部において、前記正面部側の縁部と前記背面部側の縁部との間であって前記正面部側の前記縁部および前記背面部側の前記縁部から離れた位置を通過し、
    前記ファスナーの開状態では、前記天面部は、前記正面部に繋がり前記筆記具ケースのスタンド形態時に前記載置面に接触して前記筆記具ケースの自立を補助する第1天面部と、前記背面部の先端部から立ち上がり前記筆記具ケースの前記寝かせた形態時に前記筆記具が前記背面部の外側に飛び出ることを防ぐ第2天面部と、に別れ、
    前記第1天面部は、芯材としての金属板を備える
    ことを特徴とする筆記具ケース。
  3. ファスナーの閉状態では長尺状かつ箱状であり内部に筆記具の第1収納空間が形成され、ファスナーの開状態ではスタンド形態として使用可能である筆記具ケースであって、
    前記ファスナーの閉状態において、前記筆記具ケースの長手方向で対向する底面部および天面部と、
    前記ファスナーの閉状態において、前記長手方向と直交する平面内で前記第1収納空間を形成し、第1方向で対向する正面部および背面部と、前記第1方向と直交する第2方向で対向する第1側面部および第2側面部と、を備え、
    前記ファスナーは、前記第1側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第1地点から、前記第1側面部および前記天面部を経由し、前記第2側面部の前記長手方向の中央部から前記底面部側の端部までの間にある第2地点まで形成され、
    前記ファスナーの開状態において、前記正面部は、前記長手方向における中央部の屈曲領域を中心に屈曲可能であり、
    前記筆記具ケースは、前記正面部を屈曲させた状態において前記天面部および前記底面部を載置面に接触させることでスタンド形態として使用可能であり、前記正面部を屈曲させた状態において前記背面部を前記載置面に接触させることで寝かせた形態として使用可能であり、
    前記正面部は、前記長手方向において前記屈曲領域を境界に、前記底面部側に位置する第1正面領域部と前記天面部側に位置する第2正面領域部とに別れ、
    前記第1正面領域部および前記第2正面領域部の一方では、磁石と、前記磁石を収容する穴部を有する平板な芯材と、が表装材下にあり、
    前記第1正面領域部および前記第2正面領域部の他方は、前記正面部が前記屈曲領域を中心に屈曲した時、前記磁石に吸着し前記第1正面領域部および前記第2正面領域部を留める鉄板が前記表装材下にある
    ことを特徴とする筆記具ケース。
  4. 請求項1または請求項2に記載の筆記具ケースにおいて、
    前記正面部は、前記長手方向において前記屈曲領域を境界に、前記底面部側に位置する第1正面領域部と前記天面部側に位置する第2正面領域部とに別れ、
    前記第1正面領域部および前記第2正面領域部の一方では、磁石と、前記磁石を収容する穴部を有する平板な芯材と、が表装材下にあり、
    前記第1正面領域部および前記第2正面領域部の他方は、前記正面部が前記屈曲領域を中心に屈曲した時、前記磁石に吸着し前記第1正面領域部および前記第2正面領域部を留める鉄板が前記表装材下にあることを特徴とする筆記具ケース。
  5. 請求項3において、
    前記ファスナーは、前記天面部において、前記正面部側の縁部と前記背面部側の縁部との間であって前記正面部側の前記縁部および前記背面部側の前記縁部から離れた位置を通過し、
    前記ファスナーの開状態では、前記天面部は、前記正面部に繋がり前記筆記具ケースのスタンド形態時に前記載置面に接触して前記筆記具ケースの自立を補助する第1天面部と、前記背面部の先端部から立ち上がり前記筆記具ケースの前記寝かせた形態時に前記筆記具が前記背面部の外側に飛び出ることを防ぐ第2天面部と、に別れることを特徴とする筆記具ケース。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の筆記具ケースにおいて、
    前記正面部は、前記長手方向において前記屈曲領域を境界に、前記底面部側に位置する第1正面領域部と前記天面部側に位置する第2正面領域部とに別れ、
    前記第1正面領域部の内面および前記背面部の内面には第1面ファスナーが設けられ、
    前記正面部を屈曲させた際に前記第1正面領域部および前記背面部の間に形成される第2収納空間を前記第2方向に仕切る仕切り部材を備え、
    前記仕切り部材は、前記第2収納空間を仕切る仕切り部と、前記仕切り部に対して折り曲がった状態で前記第2収納空間に収納される腕部と、前記腕部に設けられ、前記第1面ファスナーと係合する第2面ファスナーとを備える
    ことを特徴とする筆記具ケース。
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