JP6224480B2 - 太陽電池素子およびその製造方法並びに太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池素子およびその製造方法並びに太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池素子およびその製造方法並びに太陽電池モジュールに関する。
太陽光発電などに用いられる太陽電池素子には、単結晶シリコンまたは多結晶シリコンの半導体基板を用いた結晶系太陽電池素子がある。結晶系太陽電池素子では、主として光を受ける面である表面側とその裏面側との両方に電極を備えたものが多い(例えば、下記の特許文献1を参照)。
また、結晶系太陽電池素子を用いた太陽電池モジュールでは、太陽電池素子の表面側の電極と、隣接する太陽電池素子の裏面側の電極との双方に対して、金属製の接続部材をハンダ付けなどをしている。これにより、複数の太陽電池素子同士を電気的に接続して、太陽電池モジュールから所定の電気的出力を得るようにしている(例えば、下記の特許文献2を参照)。
特開2004−200514号公報 特開2006−310745号公報
しかしながら、太陽電池モジュールの製造工程において、接続部材を用いて太陽電池素子の表面側の電極と、隣接する太陽電池素子の裏面側の電極とを接続する場合、電極と接続部材との接続部分に応力が生じることがある。このとき、電極が半導体基板から剥離したり、接続部分の接着強度が低下することがあった。このような電極剥離または接着強度低下が発生すると、太陽電池モジュールの歩留りが低下して信頼性が損なわれる。また、電極剥離または接着強度低下は、集電電極およびバスバー電極の2種類の異なる材料同士が接触している裏面側で発生しやすい。
そこで、本発明の目的の一つは、裏面側での電極剥離または接着強度低下の発生を低減した太陽電池素子およびその製造方法を提供するとともに、これにより信頼性の高い太陽電池モジュールを提供することにある。
本発明の一形態に係る太陽電池素子は、表面および裏面を有する半導体基板と、該半導体基板の前記裏面に配置されたバスバー電極と、該バスバー電極の外周部を囲むように前記半導体基板の前記裏面に配置された集電電極とを備えた太陽電池素子であって、前記バスバー電極の長手方向の一端部付近において、前記半導体基板の前記裏面の一部が露出した露出部を有し、該露出部に識別表示が設けられている。
また、本発明の一形態に係る太陽電池素子の製造方法は、表面および裏面を有する半導体基板と、該半導体基板の前記裏面に配置されたバスバー電極と、該バスバー電極の外周部を囲むように前記半導体基板の前記裏面に配置された集電電極とを備えた太陽電池素子の製造方法であって、前記半導体基板の前記裏面に、バスバー電極用の第1導電ペーストを配置する第1ペースト配置工程と、前記半導体基板の前記裏面に、前記第1導電ペーストの長手方向に沿った周縁部を覆い、前記第1導電ペーストの長手方向の一端部付近が前記半導体基板の前記裏面の一部が露出した露出部になるように、集電電極用の第2導電ペーストを配置する第2ペースト配置工程と、前記露出部に識別表示を設ける識別表示工程と、を有する。
さらに、本発明の一形態に係る太陽電池モジュールは、上記太陽電池素子を有する。
上記構成の太陽電池素子およびその製造方法並びに太陽電池モジュールによれば、太陽電池素子の裏面において、集電電極とバスバー電極の2種類の異なる材料からなる電極が配置されていても、バスバー電極の長手方向の一端部付近に集電電極の無い露出部を設けたことによって、バスバー電極の長手方向の端部において集電電極とバスバー電極とが接触する部分が無くなり、この接触部からの電極剥離および接触部の接着強度低下を低減できる。
図1は本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュールを説明する図であり、図1(a)は太陽電池モジュールの第1面側の一例を示す平面図、図1(b)は第2面側の一例を示す平面図である。 図2は本発明の第1実施形態に係る太陽電池素子を説明する図であり、図2(a)は太陽電池素子の表面を示す平面図、図2(b)は太陽電池素子の裏面を示す平面図である。 図3(a)は図2(b)のA部(バスバー端部)の拡大平面図、図3(b)は図3(a)のX1−X1方向の切断線における断面構造を示す断面図である。 図4(a)は2つの太陽電池素子に接続部材を接続した様子を示す平面図、図4(b)は図4(a)のY1−Y1方向の切断線における断面図である。 図5は太陽電池素子に接続部材を取り付けた後のバスバー電極の長手方向端部の断面構造を示した図であり、図5(a)は露出部の無い場合の断面図、図5(b)は露出部のある場合の断面図である。 図6は図2および図3の変形例である第2実施形態に係る太陽電池素子を説明する図であり、図6(a)は図2(b)のA部(バスバー端部)に相当する部位の拡大平面図、図6(b)は図6(a)のX2−X2方向の切断線における断面構造を示す断面図である。 図7は本発明の第2実施形態に係る太陽電池素子を説明する図であり、バスバー電極に接続部材を取り付けた後のバスバー電極の長手方向端部の断面構造を示す拡大図であり、図7(a)は比較のために露出部の無い場合を示した断面図、図7(b)は露出部のある第2実施形態に係る太陽電池素子の断面図である。 図8は本発明の第3実施形態に係る太陽電池素子の露出部に、識別表示を設けた一例を示す拡大平面図である。 図9は本発明の第4実施形態に係る太陽電池素子の裏面を示す平面図である。 図10は本発明の第4実施形態に係る太陽電池素子を説明する図であり、図9のB部(バスバー端部)の拡大平面図、図10(b)は図10(a)のX3−X3方向の切断線における断面構造を示す断面図である。 図11(a)〜(g)のそれぞれは、本発明の一実施形態に係る太陽電池素子の作製の手順を示す断面図である。 図12は本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールを構成する太陽電池パネルを示す分解断面図である。
以下、本発明に係る太陽電池素子およびその製造方法並びに太陽電池モジュールの実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図面は模式的に示されたものであり
、各図における各種構造のサイズおよび位置関係等は適宜変更し得る。
<第1実施形態>
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池素子2が配置された太陽電池パネル3と、この太陽電池パネル3の外周部に配置されたフレーム4とを有する。
図1(a)、(b)に示すように、太陽電池モジュール1は、主として光を受ける面である第1面1aおよびこの第1面1aの裏面に相当する第2面1bを有する。そして、図1(b)に示すように、太陽電池モジュール1は、太陽電池モジュール1の第2面1b側に端子箱5を有している。また、端子箱5には、太陽電池モジュール1の発生した電力を外部回路に供給するための出力ケーブル6が配されている。
図2(a)、(b)に示すように、太陽電池モジュール1を構成する太陽電池素子2は、例えば、単結晶シリコンまたは多結晶シリコンからなる半導体基板7を有する。太陽電池素子2は、主として光を受ける面である表面2aおよび表面2aの反対側の面である裏面2bを有する。このような半導体基板7は、例えば、外形寸法が100〜170mm角程度、厚さが0.15〜0.3mm程度の四角形状である。また、太陽電池素子2の内部には、ボロンなどのp型不純物を多く含んだp層と、リンなどのn型不純物を多く含むn層とが接しているpn接合が形成されている。
図2(a)に示すように、太陽電池素子2の表面2aには、細長い接続電極8および細長いフィンガー電極9が形成されている。フィンガー電極9は、光生成キャリアを収集する役割を有し、接続電極8とほぼ直交するように複数本形成されている。フィンガー電極9は、例えば、1本の幅が0.05〜0.2mm程度であり、互いに隣り合うフィンガー電極9同士は1〜10mm程度の間隔を空けて配置されている。接続電極8は、フィンガー電極9によって収集された光生成キャリアを集める役割を有する。この接続電極8は、幅が1〜3mm程度で、一定間隔を持って太陽電池素子2の辺に対して略平行に2〜5本程度形成される。接続電極8およびフィンガー電極9は、例えば、銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷した後に焼成して形成される。また、太陽電池素子2の表面2aには、光の反射を低減するため、窒化シリコンなどからなる反射防止膜が設けられている。
図2(b)に示すように、太陽電池素子2の裏面2bには、細長いバスバー電極10および集電電極11が形成されている。集電電極11は、裏面2bの外周から0.5〜3mm程度内側の領域とバスバー電極10の形成される部分とを除けば、裏面2bの略全面に形成されている。集電電極11は、例えば、アルミニウムを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷した後に焼成して形成される。バスバー電極10は、1本の幅が1〜5mm程度であり、接続電極8と半導体基板7を介してほぼ対向する位置に2〜5本配置されている。バスバー電極10は、例えば、銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷した後に焼成して形成される。焼成後のバスバー電極10の膜厚は5〜10μm程度であり、焼成後の集電電極11の膜厚は15〜30μm程度である。
図3(a)は、図2(b)のバスバー電極10の長手方向における一端部付近のA部における拡大平面図であり、図3(b)は拡大断面図であるが、バスバー電極10の長手方向における他端部においても同様の構造でもよい。また他の領域に配置されているバスバー電極10においても同様の構造でもよい。また、図3(b)に示すように、バスバー電極10の長手方向に沿った周縁部では、バスバー電極10と集電電極11との第1接触部分13を有している。この第1接触部分13では光生成キャリアの電導が行われる。
本実施形態においては、図3(a)に示すように、バスバー電極10の長手方向(すなわち図3(a)のY軸方向)の一端部付近が集電電極11の無い露出部12になっていることを特徴とする。露出部12は、バスバー電極10および集電電極11が形成されていない空所部になっており、下地である半導体基板7が露出していることとなる。露出部12におけるバスバー電極10の長手方向(Y軸方向)の長さSは、太陽電池素子2の大きさまたは太陽電池モジュール1の製造工程における接続部材の位置決め精度などを考慮して適宜決定すればよい。長さSは、例えば150mm角程度太陽電池素子では、0.5〜1.5mm程度とする。
太陽電池モジュール1において、隣り合う2つの太陽電池素子2は、図4(a),(b)に示すように、接続部材14(14a,14b)で電気的に接続される。この接続部材14は、例えば、厚さが0.1〜0.3mm程度の銅またはアルミニウムなどの良導電性の金属箔からなる。この金属箔には、表面に半田がコーティングされている。この半田は、メッキまたはディピング等によって、例えば10〜50μm程度の厚みになるように設けられる。接続部材14の幅は、接続電極8の幅と同等または接続電極8の幅よりも小さくすればよい。これにより、接続部材14によって太陽電池素子2の受光を妨げにくくできる。接続部材14を150mm角程度の太陽電池素子2に使用する場合、接続部材14の幅は1〜3mm程度であり、その長さは260〜300mm程度であればよい。
また、1つの太陽電池素子2に接続される2つの接続部材14において、一方の接続部材14aは、太陽電池素子2の表面2aの接続電極8に半田付けされている。また、他方の接続部材14bは、太陽電池素子2の裏面2bのバスバー電極10に半田付けされている。接続部材14は、接続電極8およびバスバー電極10の略全表面に接続することが、この部分の抵抗成分を小さくできるため好ましい。
また、図4(b)に示すように、隣り合う2つの太陽電池素子2L、2Rは、太陽電池素子2Lの表面2aに設けられた接続電極8に接続した接続部材14aの他端部を、太陽電池素子2Rの裏面2bのバスバー電極10に半田付けされている。このような接続を複数の太陽電池素子2に対して繰り返す行うことによって、太陽電池モジュール1から所定の電気出力を得ることができる。
図5は、接続部材14を取り付けた後のバスバー電極10の長手方向の断面構造を模式的に示したものであり、図5(a)は露出部12の無い場合を示し、図5(b)は露出部12のある場合を示す。接続部材14の端部は、通常はバスバー電極10が配置されている範囲内で接続されるように設計される。しかし、接続部材14の位置決め精度、および接続前に振動などで接続部材14が動いた場合などでは、図5(a)に示すように、露出部12の無い状態では、接続部材14が集電電極11側にずれた状態でバスバー電極10に接続されて、アルミニウムはハンダ付けされないことがある。これにより、接続部材14は集電電極11の上に載って突出部15ができることがある。接続部材14の端部において突出部15ができると、その後の太陽電池モジュールの製造工程において、突出部15が太陽電池モジュールの他の部材、搬送ベルトまたは治具などに引っ掛かりやすくなる。そして、この突出部15からバスバー電極10が剥離したり、この部分での接着強度が低下しやすくなる。
これに対し、図5(b)に示す本実施形態では露出部12を設けているので、接続部材14が集電電極11側にずれた状態でバスバー電極10に接続された場合でも、接続部材14は集電電極11の上に載ることが無い。このため、接続部材14の端部は太陽電池モジュール1の他の部材、搬送ベルトまたは治具などに引っ掛かりにくい。よって、接続部材14の端部からバスバー電極10が剥離したり、この部分での接着強度が低下しにくい。
さらに本実施形態においては、図3(b)に示すように、バスバー電極10の長手方向に沿った周縁部(両端部)が集電電極11に覆われている構造である。このため、露出部12の存在によって、バスバー電極10がより剥離しにくく、この部分での接着強度低下を招来しにくい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る太陽電池素子は、図6(a)(b)に示すように、バスバー電極10の長手方向(すなわち図6(a)のY軸方向)に沿った周縁部において、集電電極11がバスバー電極10に覆われている点が第1実施形態に係る太陽電池素子と相違する。
図7は太陽電池素子2の裏面側において、接続部材14を取り付けた後のバスバー電極10の長手方向の断面構造を示したものであり、図7(a)は露出部12の無い場合を示し、図7(b)は露出部12のある場合を示す。
第2実施形態に係る太陽電池素子のバスバー電極において、露出部12の無い場合は、図7(a)に示すように、接続部材14が集電電極11側にずれた状態でバスバー電極10に接続されると、接続部材14は集電電極11上のバスバー電極10の上に載り、突出部15ができる。接続部材14の突出部15ができると、その後の太陽電池モジュール製造工程において、この部分が太陽電池モジュールの他の部材、搬送ベルト、治具などに引っ掛かりやすくなり、この部分からバスバー電極10が剥離したり、この部分での接着強度が低下する。
これに対し、図7(b)に示すように、本実施形態のように露出部12がある場合は、接続部材14が集電電極11側にずれた状態でバスバー電極10に接続された場合でも、接続部材14が集電電極11の上に載ることが無く、接続部材14の端部が太陽電池モジュールの他の部材、搬送ベルト、治具などに引っ掛かりにくいため、この部分でバスバー電極10が剥離しにくく、接着強度が低下しにくい。
すなわち、第2実施形態の太陽電池素子では、バスバー電極10の長手方向に沿った周縁部(両端部)において、集電電極11がバスバー電極10に覆われている。これにより、露出部12の無い場合は、集電電極11上のバスバー電極10においても接続部材14がハンダ付けされるため、接続部材14の突出部15の高さは、第1実施形態に係る太陽電池素子と比べて高くなることが無い。しかし、集電電極11とバスバー電極10との第2接触部分16における接合強度が弱く、さらに接続部材14を突出部15から剥離しようとする力がかかった場合、接続部材14と集電電極11上のバスバー電極10とが剥離する方向が同じであるため、第2接触部分16からバスバー電極10が剥離し易い。これに対し、本実施形態のように露出部12がある場合は、集電電極11とバスバー電極10との第2接触部分16が無く、また接続部材14の端部が太陽電池モジュールの他の部材などに引っ掛かりにくくできる。
このように、バスバー電極10の長手方向に沿った周縁部において、集電電極11がバスバー電極10に覆われている構造であっても、集電電極11上のバスバー電極10を起点としたバスバー電極10の剥離がしにくく、接着強度が低下しにくい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る太陽電池素子2は、図8に示すように、上述の露出部12に識別表示17が設けられている。識別表示17は、文字、図形、記号もしくはこれらの結合またはこれらと色彩との結合で示されたものであり、付着させた膜または刻印等から
なる。このような識別表示17を、例えば周囲が集電電極11のみに囲まれた露出部に形成すれば、集電電極11の面積が小さくなり、この太陽電池素子2の光電変換効率が低下する。しかし、本実施形態のように、集電電極11およびバスバー電極10の2種類以上の電極材料で囲まれた露出部12に識別表示17を配置することによって、集電電極11の面積減少を少なくすることができ、露出部12をより有効に利用できる。
識別表示17は、各バスバー電極10の長手方向の延長部の露出部12の両端(例えば図2(b)に示すようにバスバー電極10が3本であれば、6箇所)に設けてもよいが、この態様に限定されない。例えば、接続部材14をバスバー電極10に接続した後には、一端部側の露出部12は、接続部材14に覆われて、直接確認することができなくなる。このため、バスバー電極10の他端部のみに露出部12を設けてもよいし、複数のバスバー電極10の内のいずれかのバスバー電極10にのみ露出部12を設けてもよい。
また、識別表示17は、例えば、太陽電池素子2の、型式、製造年月日、製造ロット番号、製造会社、製造工場等の情報の他、太陽電池素子2の製造に使用した半導体基板7、導電ペースト、スクリーン製版等の、製造ロット番号、シリアル番号などの情報、太陽電池素子2を用いて作製される太陽電池モジュールの、型式、製造年月日、製造ロット番号などの情報を示す。また、これらの情報の表示方法は、例えば、数字、アルファベットなどの文字、符号、バーコード、マトリックス型二次元コード、社章などの図形またはこれらの組み合わせなどとする。また、識別表示17の形成方法としては、スクリーン製版を用いたスクリーン印刷法、インクジェット印刷法、シールの張り付け、またはレーザー照射などによる刻印等を用いる。特に、バスバー電極10または集電電極11が、スクリーン製版を用いたスクリーン印刷法によって作製されている場合は、このスクリーン製版の所定の位置に識別表示に該当する開口部分を設けておくことで、バスバー電極10または集電電極11形成時の導電ペーストの印刷と同時に識別表示17を形成できるため、工程の簡略化を図ることができて望ましい。
さらに識別表示17は、集電電極11と同じ材料で形成されるようにしてもよい。すなわち、上述のように集電電極11の形成に用いるアルミニウムを主成分とした導電ペーストの印刷と同時に識別表示17も印刷して焼成する。これにより、識別表示17を形成した場合、アルミニウムと半導体基板7のシリコンとが、その界面においてアルミニウムとシリコンとの合金層を形成するため、両者の接着強度が強固となり、識別表示17の脱落が起こりにくくなる。
さらに識別表示17は、バスバー電極10と同じ材料で形成されるようにしてもよい。すなわち、上述のようにバスバー電極10の形成に用いる銀を主成分とした導電ペーストの印刷と同時に識別表示17も印刷し、焼成することで、識別表示17の周辺に位置している集電電極11と識別表示17の色調とを異なるものにできる。このため、目視または自動での識別表示17の読み取りにおいて、読み取りミスを少なくすることができる。
この識別表示17は、図8に示すように、デジタル形状の数字にすることが望ましい。例えば、スクリーン製版にデジタル形状の数字の識別表示に該当する開口部分を設けておくと、このデジタル形状の一部をテープなどでふさぐことによって、簡単に任意の数字等を表示できて、種々のスクリーン製版を用意する必要が無い。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係る太陽電池素子2は、図9および図10(a),(b)に示すように、バスバー電極10の長手方向に沿った周縁部(両端部)に集電電極11と接しない非接触部である間隙部35を有している。バスバー電極10は複数の第1バスバー部である島状部10aが直線状に配置されており、互いに隣り合う島状部10a同士が、集電電極11に接しない1以上の第2バスバー部である、例えば細長の連結部10bで電気
的に接続されている。また、連結部10bの長手方向に沿った両端部と集電電極11との間が空所になっていて、半導体基板7の表面が露出した間隙部35が設けられている。なお、バスバー電極10は連結部10bの無い島状部10aのみからなる不連続部分を有する態様であってもよい。
バスバー電極10の各島状部10aの縦方向(図9のY軸方向)の長さは、太陽電池素子2の大きさおよびバスバー電極10全体の長さなどを考慮して最適に決定すればよいが、例えば1〜8mm程度とする。また、互いに隣り合う島状部10a同士の間隔は全てほぼ均等でもよいし不均等であってもよい。島状部10aは、上述したように、例えば銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷した後に焼成して形成する。
図2(b)に示すように、均一幅のバスバー電極10が連続した直線状である場合は、集電電極11との光生成キャリアの電導が行われる第1接触部分13は、上述したようにバスバー電極10の長手方向に沿った両端部の全てに形成される。この場合、第1接触部分13には、バスバー電極10の主成分である銀と集電電極11の主成分であるアルミニウムとが、電極形成時の焼成によって合金層を形成する。このような合金層が形成されると、その形成時に発生する応力などによって、機械的強度が弱くなりうる。
これに対し本実施形態では、集電電極11と島状部10aとの電導は、バスバー電極10の幅方向(図9のX軸方向)に設けられる集電電極11と島状部10aとの接触部分でのみ行われる。また、間隙部35には集電電極11と島状部10aとの接触部分は無く、合金層が形成されていない。このため、本実施形態では、合金層の面積をできるだけ小さくすることができるとともに、合金層がある部位を複数に分散できる。このため、合金層の半導体基板7からの剥離を低減できる。さらに、仮にこのような剥離が発生した場合でも、バスバー電極10の全体に波及することを抑制できて、より信頼性の高い太陽電池素子2を提供できる。
図9に示すように、バスバー電極10の複数の島状部10aにおいて、隣接する島状部10a同士を繋ぐように連結部10bを設ける場合には、連結部10bの幅は、例えば0.1〜0.6mm程度とする。また、連結部10bは、例えば島状部10aの作製の際に、同時に、銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷した後に焼成して形成するとよい。
連結部10bを設けることによって、複数の島状部10aが互いに電気的に接続されることになる。これにより、バスバー電極10の島状部10aに接続部材14を半田付けにて接続した場合に、例えば島状部10aの幾つかが半田付けが不十分であっても、これらの電流を他の部分に伝えることができる。これにより、太陽電池モジュールの出力低下を低減できる。
また本実施形態では、複数本のバスバー電極10の長手方向の一端部付近で、半導体基板7の裏面の一部が露出した露出部12aに識別表示17を設ける。このような表示用露出部12aと識別表示17を設けない非表示用露出部12bとの2種類の露出部12を設けてもよい。表示用露出部12aのあるバスバー電極10と、非表示用露出部12bのあるバスバー電極10との配置を適宜変えることによって、製造工場および製造ライン等の識別を簡便に表示することができる。
<太陽電池素子の製造方法>
次に、太陽電池素子2の製造方法について説明する。
まず、図11(a)に示すように半導体基板7を準備する。半導体基板7としては、微
量のボロンまたはガリウムなどのドーパント元素を有して、一導電型(例えば、p型)の単結晶シリコン基板または多結晶シリコン基板を用いる。半導体基板7が単結晶シリコン基板の場合は、例えばFZ(フローティングゾーン)法またはCZ(チョクラルスキー)法などによって作製する。半導体基板7が多結晶シリコン基板の場合は、例えば鋳造法などによって作製する。半導体基板7の比抵抗は0.2〜2.0Ω・cm程度であり、その厚みは、例えば0.15〜0.3mm程度でよく、より好ましくは0.2mm以下である。また、半導体基板7の平面形状は、特に限定されるものではないが、四角形状であれば製法上および多数の太陽電池素子を配列して太陽電池モジュールを構成する際等の観点から好適である。以下では、p型の多結晶シリコン基板を半導体基板7として用いた例を説明する。
最初に、例えば鋳造法によって多結晶シリコンのインゴットを作製する。次いで、そのインゴットを例えば150〜250μmの厚みにスライスして、p型の半導体基板7を作製する。その後、半導体基板7の切断面の機械的ダメージ層および汚染層を除去するために、表面をNaOH、KOHなどのアルカリ溶液、またはフッ酸および硝酸の混合液などの溶液を用いてごく微量エッチングするのが望ましい。なお、このエッチング工程後に、ウエットエッチング法またはドライエッチング法を用いて、半導体基板7の表面に微小な凹凸構造(テクスチャ)を形成するのが望ましい。テクスチャ形成によって、表面2aにおける光の反射率が低減することで、太陽電池の変換効率が向上する。
次に、図11(b)に示すように、半導体基板7における表面2a側の表層内にn型の逆導電型層20を形成する。このような逆導電型層20は、ペースト状態にしたPを半導体基板7の表面に塗布して熱拡散させる塗布熱拡散法、ガス状態にしたオキシ塩化リン(POCl)を拡散源とした気相熱拡散法、または、リンイオンを直接拡散させるイオン打ち込み法などによって形成する。この逆導電型層20は0.1〜1μm程度の厚みで、40〜150Ω/□程度のシート抵抗に形成する。
気相熱拡散法などによる逆導電型層20の形成時に、裏面2b側にも逆導電型層が形成されてもよい。この場合には、フッ酸および硝酸の混合液に半導体基板7における裏面2b側のみを浸して、裏面2b側の逆導電型層20をエッチングして除去して、p型の導電型領域21を露出させる。以上により、半導体基板7の内部に、p型の導電型領域21とn型の逆導電型層20によって、pn接合を形成することができる。
次に、図11(c)に示すように、表面2a側の表面に反射防止膜22を形成する。反射防止膜22は、窒化シリコン、酸化チタン、酸化シリコンまたは酸化アルミニウムなどからなる膜を、PECVD(plasma enhanced chemical vapor deposition)法、熱CV
D法、蒸着法またはスパッタリング法などを用いて形成する。例えば、窒化シリコン膜からなる反射防止膜22をPECVD法で形成する場合であれば、反応室内を500℃程度としてシラン(SiH)とアンモニア(NH)との混合ガスを窒素(N)で希釈し、グロー放電分解でプラズマ化させて、窒化シリコン膜を堆積させる。これにより、膜厚厚み500〜1200Å程度、屈折率1.8〜2.3程度の反射防止膜22が形成される。また、反射防止膜22は半導体基板7の界面および粒界での少数キャリアの再結合による変換効率の低下を低減する、パッシベーション膜としての効果も有することができる。
次に、図11(d)に示すように、半導体基板7の表面2aに、接続電極8およびフィンガー電極9となる表面側導電ペースト23を配置する。表面側導電ペースト23は、銀を主成分として導電ペースト100質量%に対して70〜85質量%程度含有し、さらにガラスフリットおよび有機ビヒクルなどを混練したものを用いる。有機ビヒクルは、例えばバインダーとして使用される樹脂成分を有機溶媒に溶解して得られる。バインダーとしては、エチルセルロース等のセルロース系樹脂の他、アクリル樹脂またはアルキッド樹脂
等が使用され、有機溶媒としては、例えばジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ターピネオールまたはジエチレングリコールモノブチルエーテル等が使用される。有機ビヒクルの含有質量は、導電ペースト100質量%に対して5〜20質量%程度含有することが好ましい。また、ガラスフリットの成分は、ガラス材料として例えばSiO−Bi−PbO系、Al−SiO−PbO系などの鉛系ガラスを用いることができるほか、B−SiO−Bi系、またはB−SiO−ZnO系などの非鉛系ガラスも用いることができる。ガラスフリットの含有質量は、導電ペースト100質量%に対しておよそ2〜15質量%程度であることが好ましい。表面側導電ペースト23を配置する方法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。そして配置後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させる。
次に、図11(e)に示すように、第1ペースト配置工程として、半導体基板7の裏面2bに、バスバー電極10用の第1導電ペースト24を配置する。第1導電ペースト24は、上述の表面側導電ペースト23と同様の導電ペーストが使用可能である。第1導電ペースト24を配置後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させる。
その後、図11(f)に示すように、第2ペースト配置工程として、第1導電ペースト24の長手方向の一端部付近が、上述の露出部12になるように、集電電極11用の第2導電ペースト25を配置する。第2導電ペーストとしては、例えばアルミニウムを主成分とする金属粉末と、ガラスフリットと有機ビヒクルとを含有するアルミニウムペーストを用いて作製される。塗布法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。このようにペーストを塗布した後、所定の温度で溶剤を蒸散させ、乾燥させる。
その後、図11(g)に示すように、表面側導電ペースト23、第1導電ペースト24、第2導電ペースト25を配置した半導体基板7を焼成炉に投入し、これらを同時に600〜850℃程度の温度で数分間、焼成する。これにより表面側導電ペースト23は、反射防止膜22をファイアースルーによって、半導体基板7と直接接する接続電極8およびフィンガー電極9に形成される。また第1導電ペースト24からは、この焼成によってバスバー電極10が形成され、また第2導電ペースト25からは集電電極11が形成される。さらに集電電極11の形成と同時にアルミニウムが半導体基板7に拡散することによって、BSF(Back-Surface-Field)領域26が形成される。このBSF領域26には、導電型領域21にドープされているドーパント元素の濃度よりも高い濃度でドーパント元素が存在するもので、BSF領域26によって半導体基板7の裏面2b側に内部電界を形成し、裏面2bの近傍での少数キャリアの再結合による変換効率の低下を低減させる。
このように、第1ペースト配置工程と第2ペースト配置工程をもうけることによって、露出部12を確実に形成することができる。
その後、識別表示工程として、露出部12にインクジェットプリンターなどを用いて、識別表示を印刷してもよい。また識別表示が、上述の第1ペースト配置工程または第2ペースト配置工程の少なくともどちらか一方と同時に、第1導電ペースト24または第2導電ペースト25と同一材料で、スクリーン印刷によって形成されることが、工程の簡略化が図れるので望ましい。
なお本発明に係る太陽電池素子の製造方法は、上記のものに限定されるのもではなく、例えば、焼成は表面側導電ペースト23、第1導電ペースト24および第2導電ペースト25を配置した毎に行ってもよい。または、表面側導電ペースト23と第1導電ペースト24とを同時に焼成して行い、第2導電ペースト25を配置後にさらに焼成してもよい。また、表面側導電ペースト23をまず焼成し、その後第1導電ペースト24および第2導電ペースト25を同時に焼成してもよい。バスバー電極10は、上述の帯状に限定される
ものではなく、破線状の不連続の島状部が直線状に並んだものでもよい。
<太陽電池モジュール>
上述の各実施形態係る太陽電池素子2を複数電気的に接続することによって、太陽電池モジュール1を作製する。図12に示す太陽電池モジュール1を構成する太陽電池パネル3の作製から説明する。
まず、複数の太陽電池素子2を準備する。次に、太陽電池素子2同士を接続部材14で図4(b)に示すように接続する。これを複数(例えば5〜10個程度)の太陽電池素子に繰り返すことによって、複数の太陽電池素子が直線状に接続された、太陽電池ストリングが作製できる。次に、この太陽電池ストリングを複数(例えば2〜10本程度)用意して、1〜10mm程度の所定間隔をあけて略平行に整列させる。そして、図12に示すように、太陽電池ストリングの各端部の太陽電池素子2同士を横方向配線32にてハンダ付けなどで接続する。また、図12に示すように、両端側の太陽電池ストリングの横方向配線32を接続していない太陽電池素子2には、外部導出配線31を接続する。
次に、図12に示す透光性基板27、表面側充填材28及び裏面側充填材29、裏面シート30をそれぞれ準備する。透光性基板27としては、ガラスまたはポリカーボネート樹脂などからなる基板を用いる。ここで、ガラスとしては、例えば、白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラスまたは熱線反射ガラスなどが用いられる。また、樹脂であれば、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂が用いられる。透光性基板27は、厚さ3mm〜5mm程度であればよい。
表面側充填材28および裏面側充填材29は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す)またはポリビニルブチラール(PVB)からなり、Tダイと押し出し機とによって、厚さ0.4〜1mm程度のシート状に成形されたものを用いる。これらはラミネート装置によって、減圧下にて加熱加圧を行うことで、軟化、融着して他の部材と一体化する。なお、裏面側充填材29に用いるEVAまたはPVBは透明であってもよい。また、裏面側充填材29に用いるEVAまたはPVBは、太陽電池モジュール1が設置される周囲の設置環境に合わせて、酸化チタンまたは顔料等を含有させ白色等に着色させてもよい。
裏面シート30は、外部からの水分の浸入を低減する役割を有する。この裏面シート30は、例えば、アルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シート、アルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シート等を用いる。
次いで、図12に示すように、透光性基板27上に表面側充填材28を配置した後、上記のように接続した太陽電池素子2、裏面側充填材29、裏面シート30を順次積層して積層体を作製する。
さらに、この積層体をラミネート装置にセットし、減圧下にて加圧しながら100〜200℃で、例えば15分〜1時間程度加熱することによって、太陽電池パネル3を作製できる。
以上のようにして作製した太陽電池パネル3の外周部に、必要に応じて、図1に示すように、フレーム4および第2面1b側に端子箱5を取り付けることで、太陽電池モジュール1が完成する。
このような太陽電池モジュール1において、上述の各実施形態係る太陽電池素子2を使用することによって、太陽電池モジュール1の製造工程での太陽電池素子2裏面2b側で
の接続部材14によるバスバー電極10の剥離、および接着強度の低下の発生を低減できるため、信頼性の高い太陽電池モジュールを提供することができる。
1:太陽電池モジュール
1a:第1面
1b:第2面
2、2L、2R:太陽電池素子
2a:表面
2b:裏面
3:太陽電池パネル
4:フレーム
5:端子箱
6:出力ケーブル
7:半導体基板
8:接続電極
9:フィンガー電極
10:バスバー電極
10a:島状部(第1バスバー部)
10b:連結部(第2バスバー部)
11:集電電極
12:露出部
12a:表示用露出部
12b:非表示用露出部
13:第1接触部分
14、14a、14b:接続部材
15:突出部
16:第2接触部分
17:識別表示
20:n型の逆導電型層
21:p型の導電型領域
22:反射防止膜22
23:表面側導電ペースト
24:第1導電ペースト
25:第2導電ペースト
26:BSF領域
27:透光性基板
28:表面側充填材
29:裏面側充填材
30:裏面シート
32:横方向配線
35:間隙部(非接触部)

Claims (11)

  1. 表面および裏面を有する半導体基板と、
    該半導体基板の前記裏面に配置されたバスバー電極と、
    該バスバー電極の外周部を囲むように前記半導体基板の前記裏面に配置された集電電極とを備えた太陽電池素子であって、
    前記バスバー電極の長手方向の一端部付近において、前記半導体基板の前記裏面の一部が露出した露出部を有し、該露出部に識別表示が設けられている、太陽電池素子。
  2. 前記識別表示は前記集電電極と同一材料からなる請求項に記載の太陽電池素子。
  3. 前記識別表示は前記バスバー電極と同一材料からなる請求項に記載の太陽電池素子。
  4. 前記バスバー電極の長手方向に沿った周縁部が前記集電電極に覆われている請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池素子。
  5. 前記バスバー電極の長手方向に沿った周縁部において、前記集電電極が前記バスバー電極に覆われている請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池素子。
  6. 前記バスバー電極は、直線状に配置されている複数の第1バスバー部を有している請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池素子。
  7. 前記バスバー電極は、前記集電電極に接しない1以上の第2バスバー部をさらに有し、互いに隣り合う前記第1バスバー同士が前記第2バスバー部で電気的に接続されている請求項に記載の太陽電池素子。
  8. 表面および裏面を有する半導体基板と、
    該半導体基板の前記裏面に配置されたバスバー電極と、
    該バスバー電極の外周部を囲むように前記半導体基板の前記裏面に配置された集電電極とを備えた太陽電池素子の製造方法であって、
    前記半導体基板の前記裏面に、バスバー電極用の第1導電ペーストを配置する第1ペースト配置工程と、
    前記半導体基板の前記裏面に、前記第1導電ペーストの長手方向に沿った周縁部を覆い、前記第1導電ペーストの長手方向の一端部付近が前記半導体基板の前記裏面の一部が露出した露出部になるように、集電電極用の第2導電ペーストを配置する第2ペースト配置工程と、
    前記露出部に識別表示を設ける識別表示工程と、を有する太陽電池素子の製造方法。
  9. 前記第1ペースト配置工程、前記第2ペースト配置工程および前記識別表示工程は、スクリーン印刷法を用いて行う請求項に記載の太陽電池素子の製造方法。
  10. 前記識別表示工程は、前記第1ペースト配置工程および前記第2ペースト配置工程のうち少なくとも一方と同時に行う請求項に記載の太陽電池素子の製造方法。
  11. 請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池素子を有する太陽電池モジュール。
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