JP6223794B2 - 傘歯車対の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに噛合する大小2個の傘歯車対に関する。
2本の回転軸が直交するよう配置されて互いに噛合する直交軸傘歯車対として、例えば特開2003−300423号公報(特許文献1)に記載されるように、車両の駆動系に利用されて、相対的に大径の傘歯車であるリングギヤと、相対的に小径の傘歯車であるドライブピニオンからなる大小2個の傘歯車が良く知られている。
かかる傘歯車対は歯切り機(歯切り盤ともいう)によって作製されることがかつて常套であった。従来の歯切り機は、図12に示すようにカッターヘッド143と、カッターヘッド143の表面に周方向に配置固定された複数のブレード141とを備える円板カッター142が、歯車素材144を切削し、歯車素材144の外周縁部分に歯を形成する。これにより、リングギヤのような歯数の多い傘歯車であっても、短時間で加工することができる。ところが歯切り機は海外製によって独占されている等の事情から高価であり、そのコストが生産物である傘歯車の価格に転嫁されているので、近年の低価格化の要請に応えることができない。
そこで、設備投資費抑制の為、従来の海外製歯切り機に代えて、非特許文献1に記載されるように5軸NC加工機を用いて傘歯車を加工する方法が提案されている。その方法につき図13に模式的に示すと、5軸NC加工機の主軸に装着されるエンドミル131は、傘歯車111,121の歯すじ方向に移動して、図13に示すようにエンドミル131の側部の切れ刃で傘歯車111および傘歯車121の歯車素材を切削して歯面115および歯面125を切削形成する。このようなエンドミルの側部で切削することをスワーフ加工という。スワーフ加工は非特許文献2に詳しく紹介されている。
特開2003−300423号公報
「汎用の多軸制御工作機械による大型スパイラルベベルギヤの加工法に関する研究」(日本機械学会論文集C、2011年、p161) 「ボールエンドミルの先端切れ刃・側面切れ刃を併用した5軸制御加工」(精密工学会誌、1995年、p561)
しかし、5軸NC加工機を用いた切削加工では、エンドミルを用いて傘歯車を彫り上げることから、加工時間がかかりすぎるという問題があった。図11は従来の傘歯車対の噛合箇所を歯直角に切断し、その断面形状を拡大して示す概略断面図である。本発明者は、図11に示すように、従来の傘歯車対にあっては、大径の傘歯車111の歯形丸みが無いもしくは微小という事実と、小径の傘歯車121の歯面125は歯形方向の丸みが大きく、当該歯形方向の丸みが大きくなるほどスワーフ加工の回数が多数回必要となってしまう事実に着目した。そして、5軸NC加工機を用いて短時間で加工可能な傘歯車対を発明するに至った。
この目的のため本発明による傘歯車対の製造方法は、一方の軸線が他方の軸線に対して傾斜するよう配置される2個の傘歯車であって、相対的に大径の大径傘歯車と、大径傘歯車と噛合する相対的に小径の小径傘歯車とを備える傘歯車対を前提とする。そして大径傘歯車のかみ合い歯面における歯形丸みが100μm以上外方へ突出する歯形丸み形状を有する傘歯車対の歯面を加工する方法において、小径傘歯車の歯すじに沿って延びるスワーフ加工経路を予め複数本設定する工程と、5軸NC加工機に装着されたエンドミルの側部を当該5軸NC加工機にチャッキングされた小径傘歯車の歯車素材に当てながら複数本のスワーフ加工経路に沿って動かしてスワーフ加工を施す工程とを備え、前記スワーフ加工経路を設定する工程は、1本当たりの前記スワーフ加工経路によって切削形成される実際の歯面と理想歯面との間における歯形許容誤差の最大値が20μm以内の範囲に含まれるよう、前記スワーフ加工の経路を設定することを特徴とする。
かかる本発明によれば、図9に示すように、大径傘歯車の歯面が歯形丸みを有することから、小径傘歯車の歯形丸みを従来よりも緩くすることができる。したがって、5軸NC加工機に装着されたエンドミルを用いて小径傘歯車を加工する際、スワーフ加工経路の本数が少なくなり、小径傘歯車の加工時間を短縮することができる。本発明は、一方の軸線が他方の軸線に対し傾斜して延びる傘歯車対に適用可能であり、直交関係になる傘歯車対に有効であるが、その傾斜角度は特に限定されない。また本発明は、軸線同士が交差する傘歯車対は勿論のこと、一方の軸線が他方の軸線に対しオフセット配置される傘歯車対にも適用可能である。
なお本発明でいうかみ合い歯形とは、歯面のうち相手側傘歯車の歯面と接触する範囲の形状をいう。歯形丸みが100μm以上突出する理由として、大径傘歯車の歯面が100μm未満の歯形丸みを有する場合、従来の大径傘歯車と大差ないからである。
また本発明によれば、小径傘歯車の歯形丸みを小さくできることから、従来よりも少ない本数のスワーフ加工経路で小径傘歯車を加工することができる。
本発明の一実施形態として、大径傘歯車または小径傘歯車のいずれか一方は、各歯の歯すじ方向一方端部分と一体に形成されて傘歯車の周方向に延びる円周リブを有する。かかる実施形態によれば、大径または小径傘歯車の各歯の歯すじ方向一方端部分が円周リブによって互いに接続することから、各歯の剛性が高くなり、噛合時の歯の撓み変形を抑制することができる。円周リブは歯すじの両端に形成されるとよいが、一方端あるいは他方端のみに形成されてもよい。他の実施形態として、大径および小径傘歯車の外周縁には傘歯車の軸線回りに周方向に延びる円周リブが設けられず、大径および小径傘歯車の各歯の径方向外側部分が互いに分離されるとともに、各歯の径方向内側部分が互いに分離されていてもよい。
本発明の傘歯車対は、5軸NC加工機で歯面を加工することから、上述した円周リブを設けることが可能である。
あるいは円周リブを有さない傘歯車を作製する場合、カッターヘッドと、カッターヘッドの周方向に配設される複数のブレードとを有し、カッターヘッドから突出するブレードの刃先形状が傘歯車の歯形丸み形状に対応する凹み形状にされる円板カッターを準備し、円板カッターで歯車素材を切削し、大径傘歯車の歯面を形成してもよい。かかる実施形態によれば、歯数の多い大径傘歯車を効率的に作製することが可能となる。したがって傘歯車対の加工時間が全体的に短縮化される。
このように本発明によれば、小径傘歯車の歯形丸みが従来よりも緩やかになり、5軸NC加工機で加工する場合において加工時間を短縮することができる。しかも歯切り機を使用する場合よりもコストを下げることが可能である。
本発明の第1実施形態になるリングギヤおよびドライブピニオンを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態になるリングギヤおよびドライブピニオンを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態になるリングギヤおよびドライブピニオンを示す斜視図である。 スワーフ加工を模式的に示す説明図である。 本発明の傘歯車対の製造方法を模式的に示す説明図である。 ドライブピニオンの歯面の歯形許容誤差を示す説明図である。 リングギヤの歯形丸みを示す説明図である。 図5に示す円板カッターのブレードを示す斜視図である。 本発明の傘歯車対の噛合箇所を拡大して模式的に示す断面図である。 歯形丸みと歯形許容誤差とスワーフ加工回数の相関関係を示す一例のデータ図である。 従来の傘歯車対の噛合箇所を拡大して模式的に示す断面図である。 従来の円板カッターが、歯車素材を切削する様子を模式的に示す説明図である。 エンドミルが、歯車素材を切削する様子を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の第1〜第3実施形態になるリングギヤおよびドライブピニオンをそれぞれ示す斜視図である。まず第1実施形態につき説明すると、傘歯車になるリングギヤ11およびドライブピニオン21は、その歯すじが螺旋状に延びるスパイラルベベルギヤの対である。リングギヤ11は中央孔12を有する傘歯車である。
なお図示しない実施形態としてリングギヤ11およびドライブピニオン21はハイポイドギヤであってもよく、このときリングギヤ11の軸線とドライブピニオン21の軸線が互いに交差することはない食い違い軸とされる。
次に第2実施形態につき説明する。第2実施形態は前述した第1実施形態と基本的には同じであるが、リングギヤ11の内周縁および外周縁に、全周に亘って延びる円周リブ13,14を設ける。円周リブ13は、リングギヤ11の各歯の歯すじ方向外径側端と一体に形成されてリングギヤ11の周方向に延びる。円周リブ14は、リングギヤ11の各歯の歯すじ方向内径側端と一体に形成されてリングギヤ11の周方向に延びる。ドライブピニオン21の歯は、円周リブ13および円周リブ14間に配置されて、リングギヤ11の歯と噛合する。
次に第3実施形態につき説明する。第3実施形態は前述した第1実施形態と基本的には同じであるが、ドライブピニオン21の小端縁および大端縁に、全周に亘って延びる円周リブ23,24を設ける。円周リブ23は、ドライブピニオン21の各歯の歯すじ方向小端側部分と一体に形成されてドライブピニオン21の周方向に延びる。円周リブ24は、ドライブピニオン21の各歯の歯すじ方向大端側部分と一体に形成されてドライブピニオン21の周方向に延びる。リングギヤ11の歯は、円周リブ23および円周リブ24間に配置されて、ドライブピニオン21の歯と噛合する。
図4は、エンドミルを使用して、ドライブピニオンの歯車素材を加工する様子を示す概略斜視図であり、図1および図2に示すドライブピニオン21を作製する工程を表す。エンドミル31は、末端のシャンク部31sが図示しない5軸NC加工機の主軸に装着される。また歯車素材21sは5軸NC加工機のテーブルに装着される。そして回転するエンドミル31の側部の切れ刃を、歯車素材21sに押し当てながら、図4に両端矢印で示す経路Rnに沿って動かし、歯面25sにスワーフ加工を施す。経路Rnは、複数本のスワーフ加工経路のうちの1本である。なお図には示さなかったが、図3に示す円周リブ付のドライブピニオン21も、エンドミルを使用して加工可能である。
図5は、ドライブピニオン21およびリングギヤ11の噛合箇所において、ドライブピニオン21の歯およびリングギヤ11の歯を歯直角にかみ合う断面で切断したときの断面形状を示す模式的な説明図である。また加工の理解を容易にするため、図5にはドライブピニオン21およびリングギヤ11の加工の様子も追記して表す。
ドライブピニオン21の歯面25は、複数本、例えば図5に示すように7本のスワーフ加工経路R1〜R7によって加工される。1本のスワーフ加工経路Rnによって切削形成される歯面25の仕上面Snと、このスワーフ加工経路Rnと隣り合うスワーフ加工経路Rn−1、Rn+1によってそれぞれ切削形成される仕上面Sn−1、仕上面Sn+1を図6に拡大して示す。理想歯面Gに対する各仕上面Snの歯形許容誤差は、20μm以内である。あるいはスワーフ加工経路の本数を増やして歯形許容誤差の最大値を20μm未満にしてもよい。ここで付言すると、スワーフ加工経路の本数を増やす程、加工が細かくなり、歯形許容誤差の最大値が小さくなる。反対にスワーフ加工経路の本数を減らす程、加工が粗くなり、歯形許容誤差の最大値が大きくなる。
リングギヤ11の歯面15は、歯面25と同様、エンドミルのスワーフ加工によって加工される。あるいは図5に示すように、ブレード41によって加工されてもよい。歯面15は図7に拡大して示すように、かみ合い歯形の最も歯元側の箇所およびかみ合い歯形の最も歯先側の箇所(歯先15y)を通過する仮想直線Lに対して外方へ寸法E突出する歯形丸み形状を有する。ここで寸法Eを100μm以上にする。なおここでいうかみ合い歯形とは相手傘歯車になるドライブピニオン21の歯面と当接する位置をいう。
ブレード41は、図8に示すようにシャンク部41sおよび刃先41cを備える。シャンク部41sは図12に示す従来の円板カッター142のカッターヘッド143に周方向に装着され、刃先41cがカッターヘッド143の表面から突出する。刃先41cは、歯面15に対応する凹曲線に形成される。そして刃先41cを、図5に示すようにリングギヤ11に押し当てながら、歯すじ方向に動かし、加工する。
図9は、リングギヤおよびドライブピニオンの噛合箇所を歯すじに歯直角な断面で模式的に示す断面図であり、図5のH部分を拡大して示すものである。本実施形態によれば、リングギヤ11の歯面15が歯先から歯元まで連続する歯形丸みを有する。したがってドライブピニオン21の歯面25を従来よりも緩いカーブにすることができ、スワーフ加工経路Rnを少なくして、歯当面25の加工時間を短縮することができる。
本実施形態の理解を容易にするため、図11を参照して従来のリングギヤおよびドライブピニオンの噛合箇所を説明すると、従来のリングギヤの歯面115は、歯元から歯先まで直線状もしくは微小な丸みであった。これに対し、従来のドライブピニオンの歯面125は歯形丸みが大きかった。このため従来は、5軸NC加工機で歯面125をスワーフ加工する際、スワーフ加工経路が多く、歯面25の加工時間が長かった。
図10は、本発明の傘歯車対について、リングギヤ歯面の歯形丸み(図10縦軸)およびドライブピニオンの歯面の歯形許容誤差(図10横軸)と、ドライブピニオンの歯面1枚当たりの加工におけるスワーフ加工回数との相関関係を示す一例としてのデータ図である。図7に沿って上述したように本発明のリングギヤ11の歯面15は、かみ合い歯形の歯形丸みが100μm以上外方へ突出する歯形丸み形状を有する。これに対応するドライブピニオン21の歯面25は、歯形丸みではなく歯形許容誤差で管理される。本発明のドライブピニオン21の歯面25の歯形許容誤差は、図6に沿って上述したとおり、理想形状になる理想歯面に対して20μm以内にされる。かかる範囲を図10にIで表示する。
比較の為、従来のリングギヤの歯形丸みおよびドライブピニオンの歯形許容誤差をJで表示する。従来のリングギヤの歯面は直線状であるから(図11)歯形丸みが0μmであるかもしくは微小値である。
次に、ドライブピニオンの歯面を加工するスワーフ加工経路を説明する。図10には、スワーフ加工経路を10本、9本、7本、5本、3本設定する場合において、各場合に対応するリングギヤの歯面の歯形丸みおよびドライブピニオンの歯面の歯形許容誤差が表される。図10を参照すると、スワーフ加工経路を多数本設定する場合にはドライブピニオンの歯形許容誤差が小さくなり、スワーフ加工経路を少数本設定する場合にはドライブピニオンの歯形許容誤差が大きくなることが理解される。また各場合において、リングギヤの歯形丸みが大きくなるほど、ドライブピニオンの歯形丸みの歯形許容誤差が小さくなることが理解される。
ここで付言すると、ドライブピニオンの歯面の歯形丸みは、リングギヤの歯数とドライブピニオンの歯数との歯数比に左右されるため一概には言えない。そこでドライブピニオンの歯面25を、歯形丸みではなく歯形許容誤差で管理する。
これまで説明してきた本発明の実施形態では、図9に示すように、リングギヤの歯面15が外方へ突出する歯形丸みを有することを特徴とする。この特徴は、図11に示す従来例のようにリングギヤの歯面115が平面でありドライブピニオンの歯面125が歯形丸みを有していた事実からみて際立った相違である。これにより本発明の実施形態では、図9と図11を対比して、ドライブピニオンの歯面25を従来の歯面125よりも緩やかにすることが可能となる。したがって5軸NC加工機に装着したエンドミルを用いて、スワーフ加工によりドライブピニオンの歯面25を加工する際、スワーフ加工の回数を従来よりも減らすことができる。この結果、本発明の実施形態によれは、スワーフ加工であっても、ドライブピニオンの加工時間を短縮することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になる傘歯車対およびその製造方法は、自動車、車両系建設機械、大型の車両系建設機械において有利に利用される。また鉄道車両、その他の駆動系においても有利に利用される。
11 リングギヤ、 12 中央孔、 13,14 円周リブ、
15 歯面、 15x 歯元、 15y 歯先、 16 歯先部分、 17 歯底部分、 21 ドライブピニオン、 22 シャフト、
23,24 円周リブ、 25 歯面、 25x 歯元、 25y 歯先、
21s 歯車素材、 31 エンドミル、 31s シャンク部、
41 ブレード、 41c 刃先、 41s シャンク部。

Claims (3)

  1. 一方の軸線が他方の軸線に対して傾斜するよう配置される2個の傘歯車であって、相対的に大径の大径傘歯車と、前記大径傘歯車と噛合する相対的に小径の小径傘歯車とを備え、
    前記大径傘歯車のかみ合い歯面における歯形丸みが100μm以上外方へ突出する歯形丸み形状を有する傘歯車対の歯面を加工する方法において、
    前記小径傘歯車の歯すじに沿って延びるスワーフ加工経路を予め複数本設定する工程と、
    5軸NC加工機に装着されたエンドミルの側部を、当該5軸NC加工機にチャッキングされた前記小径傘歯車の歯車素材に当てながら前記複数本のスワーフ加工経路に沿って動かしてスワーフ加工を施す工程とを備え、
    前記スワーフ加工経路を設定する工程は、1本当たりの前記スワーフ加工経路によって切削形成される実際の歯面と理想歯面との間における歯形許容誤差の最大値が、20μm以内の範囲に含まれるよう、前記スワーフ加工の経路を設定することを特徴とする、傘歯車対の製造方法。
  2. 前記大径傘歯車または前記小径傘歯車のいずれか一方は、各歯の歯すじ方向一方端部分と一体に形成されて傘歯車の周方向に延びる円周リブを有する、請求項に記載の傘歯車対の製造方法
  3. カッターヘッドと、前記カッターヘッドの周方向に配設される複数のブレードとを有し、前記カッターヘッドから突出する前記ブレードの刃先形状が前記大径傘歯車の歯形丸み形状に対応する凹み形状にされる円板カッターを準備し、
    前記円板カッターで歯車素材を切削し、前記大径傘歯車の歯面を形成する、請求項に記載の傘歯車対の製造方法。
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