JP6223770B2 - インサート - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート構造物の中に埋設されて、各種の部材を取り付けるためのインサートに関する。
トンネル、ビル、橋等のコンクリート構造物の、内壁、天井、側壁等に、吊り天井、配管設備、空調設備等の各種の部材を取り付ける際に、コンクリート構造物の中にインサートを埋設し、このインサートに各種の部材を取り付けることが広く行われている。
インサートとしては、従来、種々の材質や構造を有するものが提案されている。
例えば、特許文献1に、コンクリート構造物内に埋設され、被取付部材を取り付けるための取付けボルトが螺合するボルト孔を有するインサート器具であって、該インサート器具が、少なくとも、セメント、ポゾラン質微粉末、最大粒径2mm以下の細骨材、減水剤、及び水を含む配合物の硬化体からなることを特徴とするインサート器具が記載されている。
また、特許文献2に、構造物内に埋設された状態にて、略中心に形成されたねじ穴へ先端側からボルト締結することにより、前記構造物に各部材を取り付けるインサート器具であって、前記ねじ穴内のねじ山を補強する、線状の補強部材が埋設されていることを特徴とするインサート器具が記載されている。
特許文献2には、前記インサート器具が、少なくともセメント、ポゾラン質微粉末、骨材、水、及び減水剤が含有された配合物を硬化させたコンクリートにより構成されることも記載されている。
特開2004−316303号公報 特開2003−261986号公報
上述の特許文献1に記載されているインサート器具は、セメント、水等を含む配合物の硬化体からなるため、大きな引き抜き抵抗力が要求されるコンクリート構造物(例えば、トンネルの内壁のコンクリートセグメントや、橋桁や、橋梁用床版等)に適用した場合、ボルト孔のねじ山が破損してしまうおそれがあると考えられる。
また、上述の特許文献2に記載されているインサート器具は、線状の補強部材の埋設に手間がかかり、製造が容易でないうえに、大きな引き抜き抵抗力が要求されるコンクリート構造物に適用した場合、ねじ穴内のねじ山が破損してしまうおそれがあると考えられる。
本発明の目的は、大きな引き抜き抵抗力が要求されるコンクリート構造物に適用することができ、かつ、容易に製造することができるインサートを提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ボルトを挿入するためのボルト挿入孔を有するインサート本体と、このインサート本体の内部に配設され、かつ、ボルトを螺合するためのボルト取付部とによって、インサートを構成するとともに、インサート本体の材質として、セメント、BET比表面積が10〜20m/gのポゾラン質微粉末、ブレーン比表面積が3,000〜10,000cm/gの無機粒子、最大粒径が2mm以下の細骨材、減水剤、有機繊維、及び水を含む水硬性の組成物の硬化体を採用し、かつ、ボルト取付部として、ボルトを螺合するための螺刻部を有する金属製の部材を採用すれば、前記の目的を達成しうることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下の[1]〜[2]を提供するものである。
[1] ボルトを挿入するためのボルト挿入孔を有するインサート本体と、該インサート本体の内部に配設され、かつ、上記ボルトを螺合するためのボルト取付部からなるインサートであって、上記インサート本体が、セメント、BET比表面積が10〜20m/gのポゾラン質微粉末、ブレーン比表面積が3,000〜10,000cm/gの無機粒子、最大粒径が2mm以下の細骨材、減水剤、有機繊維、及び水を含む組成物の硬化体からなり、上記ボルト取付部が、上記ボルトを螺合するための螺刻部を有する金属製の部材であることを特徴とするインサート。
[2] 上記無機粒子が、ブレーン比表面積が5,000cm/g以上で、10,000cm/g以下の無機粒子Aと、ブレーン比表面積が3,000cm/g以上で、5,000cm/g未満であり、かつ、上記セメントよりも大きなブレーン比表面積を有する無機粒子Bからなる、上記[1]に記載のインサート。
本発明のインサートは、特定の材質からなるインサート本体と、特定の材質からなるボルト取付部を組み合わせてなるので、大きな引き抜き抵抗力が要求されるコンクリート構造物(例えば、トンネルの内壁のコンクリートセグメントや、橋桁や、橋梁用床版等)に、本発明のインサートを適用した場合であっても、インサートに螺合されたボルトが、インサートの螺刻部のねじ山を破損させたり、あるいは、インサートから引き抜けるなどの問題は、生じない。
また、本発明のインサートは、インサートの型の中に、ボルト取付部、及び、ボルト挿入孔に対応する補助部材を設置した後、インサート本体の材料を投入して硬化させ、次いで、補助部材を除去するという方法によって、容易に製造することができる。
本発明のインサートの一例を、軸線を通る切断面で切断した状態を示す断面図である。 図1に示すインサートを、天井からの被吊り下げ部材の吊り下げのために用いている適用例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明のインサートの実施形態例を説明する。
図1中、インサート1は、セメント質硬化体からなるインサート本体2と、金属製の部材であるボルト取付部3からなる。インサート本体2を形成するセメント質硬化体については、後で詳述する。
インサート本体2は、拡径部2aと円柱部2bとから一体に形成されている。
拡径部2aは、円錐台の形状に形成されており、インサート1がコンクリート構造物10(図2参照)から引き抜けないようにするためのものである。拡径部2の軸線付近には、ボルト取付部3を配設するための空洞部が、形成されている。
円柱部2bは、円柱状に形成されており、挿通されるボルト11(図2参照)をぐらつかないように支持するためのものである。円柱部2bの軸線付近の一部(上部)には、ボルト取付部3を配設するための空洞部が、形成されている。また、円柱部2の軸線付近の残部(下部)には、ボルト取付部3を配設するための空洞部の下方に連なる空洞部として、ボルトを挿通するためのボルト挿入孔2cが、形成されている。なお、円柱部2bにおいて、ボルト取付部3を配設するための空洞部は、ボルトを挿通するためのボルト挿入孔2cよりも大きな径を有するように形成されている。
ボルト取付部3は、円形の板状体である頭部3aと、頭部3aの下面の中央から下方に延びて形成されている円筒状の筒状部3bとから一体に形成されている。
ボルト取付部3を形成する金属としては、特に限定されないが、例えば、鉄鋼、ステンレス等が挙げられる。
円筒状の筒状部3bの内周面には、挿通されるボルト11(図2参照)と螺合するための螺刻部3cが形成されている。
なお、円筒状の筒状部3bの軸線は、ボルト挿入孔2cの軸線と一致している。
次に、インサート本体2を形成するセメント質硬化体について説明する。
インサート本体2は、セメント、BET比表面積が10〜20m/gのポゾラン質微粉末、ブレーン比表面積が3,000〜10,000cm/gの無機粒子、最大粒径が2mm以下の細骨材、減水剤、有機繊維、及び水を含む組成物の硬化体からなる。
セメントの例としては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントが挙げられる。
本発明において、組成物の作業性を向上させようとする場合には、中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセメントを使用することが好ましい。また、組成物の早期強度を向上させようとする場合には、早強ポルトランドセメントを使用することが好ましい。
セメントのブレーン比表面積は、好ましくは2,500〜4,800cm/g、より好ましくは3,000〜3,700cm/gである。該ブレーン比表面積が好ましい範囲内であると、硬化後の強度発現性がより向上するなどの利点がある。
BET比表面積が10〜20m/gのポゾラン質微粉末の例としては、シリカフューム、シリカダスト、フライアッシュ、スラグ、火山灰、シリカゲル、沈降シリカ等が挙げられる。該BET比表面積が10〜20m/gの範囲内であると、硬化後の強度発現性を優れたものとすることができる。
一般に、シリカフュームやシリカダストは、粉砕しなくても、上記のBET比表面積の数値範囲内に収まっていることが多いので、本発明において好ましく用いられる。
該ポゾラン質微粉末の配合量は、硬化後の強度発現性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは3〜50質量部、より好ましくは10〜40質量部である。
ブレーン比表面積が3,000〜10,000cm/gの無機粒子としては、珪石粉末、スラグ、石灰石粉末、長石類、ムライト類、アルミナ粉末、石英粉末、フライアッシュ、火山灰、シリカゾル、炭化物粉末、窒化物粉末等が挙げられる。中でも、珪石粉末、スラグ、石灰石粉末及び石英粉末は、コストや硬化後の品質安定性の観点から、本発明において好ましく用いられる。
該無機粒子の配合量は、セメント100質量部に対して、好ましくは5〜55質量部、より好ましくは10〜50質量部、より好ましくは20〜50質量部である。無機粒子の配合量が上記の好ましい範囲内であると、組成物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性を向上させることができる。
本発明において、ブレーン比表面積が3,000〜10,000cm/gの無機粒子は、ブレーン比表面積が5,000cm/g以上で、10,000cm/g以下の無機粒子Aと、ブレーン比表面積が3,000cm/g以上で、5,000cm/g未満であり、かつ、セメントよりも大きなブレーン比表面積を有する無機粒子Bを含むことができる。
このように、粒度の異なる2種の無機粒子を含ませることによって、1種の無機粒子のみを用いる場合と比べて、組成物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性を向上させることができる。
無機粒子Aと無機粒子Bは、同じ種類の粒子(例えば、石灰石粉末)を使用してもよいし、異なる種類の粒子(例えば、石灰石粉末及び石英粉末)を使用してもよい。
無機粒子Aと無機粒子Bとのブレーン比表面積の差は、組成物の作業性、及び、硬化後の強度発現性及び耐久性の観点から、好ましくは1,000cm/g以上、より好ましくは2,000cm/g以上である。
セメントと無機粒子Bとのブレーン比表面積の差は、組成物の作業性、及び、硬化後の強度発現性及び耐久性の観点から、好ましくは200cm/g以上、より好ましくは400cm/g以上である。
無機粒子Aの配合量は、セメント100質量部に対して、好ましくは3〜50質量部、より好ましくは5〜45質量部、特に好ましくは7〜45質量部である。
無機粒子Bの配合量は、セメント100質量部に対して、好ましくは1〜40質量部、より好ましくは2〜35質量部、特に好ましくは3〜30質量部である。
無機粒子Aと無機粒子Bの合計量は、セメント100質量部に対して、好ましくは5〜55質量部、より好ましくは10〜50質量部、より好ましくは20〜50質量部である。
無機粒子A及び無機粒子Bの配合量(各配合量、合計の配合量)が上記の好ましい範囲内であると、組成物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性を向上させることができる。
細骨材としては、川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂またはこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
本発明において、細骨材の最大粒径は、組成物の流動性、及び、硬化後の強度発現性及び耐久性等の観点から、2mm以下、好ましくは1.5mm以下である。
細骨材の配合量は、組成物の作業性や、自己収縮や、硬化後の強度発現性及び耐久性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは50〜250質量部、より好ましくは80〜200質量部である。
減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤等が挙げられる。
中でも、減水効果の観点から、高性能減水剤及び高性能AE減水剤が好ましい。また、高性能減水剤及び高性能AE減水剤の中でも、減水効果の観点から、ポリカルボン酸系のものが特に好ましい。
減水剤の配合量は、セメント100質量部に対して固形分換算で、好ましくは0.1〜4質量部、より好ましくは0.1〜2質量部である。該配合量が0.1質量部以上であると、組成物の作業性を良好にすることができる。該配合量が4質量部以下であると、材料分離や著しい凝結遅延を防止することができ、また、硬化後の強度発現性を、より優れたものとすることができる。
なお、減水剤は、液状と粉末状のいずれも使用することができる。
有機繊維としては、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維等が挙げられる。中でも、ビニロン繊維は、コストや入手のし易さの点で好ましく用いられる。
有機繊維の寸法は、組成物中の有機繊維の材料分離の防止や、硬化後の破壊エネルギーの向上の観点から、直径が0.005〜1.0mm、長さが2〜30mmであることが好ましく、直径が0.01〜0.5mm、長さが5〜25mmであることがより好ましい。
有機繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは30〜150である。
有機繊維の配合量は、組成物中の体積百分率で、好ましくは0.1〜10%、より好ましくは0.3〜9%、特に好ましくは0.5〜8%である。該配合量が好ましい範囲内であれば、硬化後の破壊エネルギーを向上させることができ、また、組成物中にファイバーボールが生じ難くなる。
水の量は、上述のセメント、ポゾラン質微粉末、及び無機粒子の合計量100質量部に対して、好ましくは10〜30質量部、より好ましくは12〜25質量部である。水の量が好ましい範囲内であると、組成物の作業性、及び、硬化後の機械的特性が、より優れたものとなる。
硬化前の組成物のフロー値は、好ましくは240mm以上、より好ましくは250mm以上である。ここで、フロー値とは、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法において、15回の落下運動を行なわないで測定した値(本明細書中、0打ちフロー値ともいう。)である。
硬化後の組成物の圧縮強度は、好ましくは130N/mm以上、より好ましくは140N/mm以上である。硬化後の組成物の曲げ強度は、好ましくは15N/mm以上である。
上述のセメント等の各材料の混練方法は、特に限定されず、例えば、(1)各材料を一括してミキサに投入し、混練する方法や、(2)各材料を各々個別にミキサに投入し、混練する方法や、(3)有機繊維以外の材料をミキサに投入して1次混練した後、該混練物に有機繊維を投入して2次混練する方法等が挙げられる。本発明においては、混練時間の短縮等から、前記(3)の方法で混練することが好ましい。
混練に用いるミキサは、通常のコンクリートの混練に用いられるどのタイプのものでもよく、例えば、揺動型ミキサ、パンタイプミキサ、二軸練りミキサ等が用いられる。
インサートの型枠の中に投入した後の組成物の養生方法も、特に限定されず、例えば、気中養生、蒸気養生等が挙げられる。
本発明のインサートの製造方法について説明する。
本発明のインサートの製造方法の一例としては、挿通されるボルト11(図2参照)の径よりも若干大きな径を有する円柱状の補助部材(図1中のボルト挿入孔2c及び筒状部3bの内部空間を形成させるためのもの)と、ボルト取付部3を着脱可能に連結させてなるもの(以下、空洞形成用部材という。)を、ボルト取付部3の頭部3aが下方に位置するように、平板の上面に載置し、次いで、空洞形成用部材の周囲に、インサート本体2を形成させるための型枠を載置し、その後、この型枠と、空洞形成用部材の間の内部空間に、上述のセメント等を含む組成物(繊維補強モルタル)を投入して充填し、この組成物を養生して硬化させ、最後に、空洞形成用部材の補助部材、及び、型枠を取り除けば、繊維補強モルタルからなるインサート本体2と、金属製の部材であるボルト取付部3とからなるインサート1を得ることができる。
本発明のインサート1は、例えば、図2に示すように、コンクリート構造体10から被吊下げ部材14を吊り下げるための部材として用いることができる。
図2中、コンクリート構造体10の中に埋め込まれたインサート1に、下方からボルト11の上部が挿入され、また、インサート1のボルト取付部3の螺刻部3c(図1参照)に、ボルト11の先端付近の部分が螺合されている。
ボルト11の下端には、ボルト11と吊バンド13を連結するための吊用タン12が取り付けられている。吊用タン12の下端には、円環状の吊バンド13が取り付けられている。
被吊下げ部材14(例えば、配管設備の部品である冷却空気の流通用の管)は、円環状の吊バンド13によって支持されている。
以下、実施例に基いて本発明を説明する。
[インサート本体用の組成物の調製]
(1)材料
セメント:ブレーン比表面積が3,300cm/gの中庸熱ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)
ポゾラン質微粉末:BET比表面積が15m/gのシリカフューム
無機粒子A:ブレーン比表面積が7,500cm/gの珪石粉末
無機粒子B:ブレーン比表面積が4,000cm/gの珪石粉末
細骨材:最大粒径が0.6mmの砂
減水剤:ポリカルボン酸系の高性能AE減水剤
有機繊維:ビニロン繊維(長さ:6mm、直径:0.2mm)
水:水道水
(2)混練
セメント100質量部、シリカフューム26質量部、「無機粒子A」35質量部、「無機粒子B」3質量部、砂126質量部、高性能AE減水剤1.2質量部(固形分換算)、及び、水23質量部を、一括して二軸練りミキサに投入して7分間混練後、該混練物にビニロン繊維をセメント100質量部に対して0.8質量部(組成物中の体積割合で0.5%)の量で添加して2分間混練した。
得られた繊維補強モルタルの物性を測定した。その結果、圧縮強度は180N/mm、曲げ強度は20N/mm、0打ちフロー値は280mmであった。
[インサートの製造]
図1に示すインサート1を製造した。
具体的には、まず、挿通されるボルト11の径よりも若干大きな径を有する円柱状の補助部材と、ステンレス製のボルト取付部3を着脱可能に連結させてなるもの(空洞形成用部材)を、ボルト取付部3の頭部3aが下方に位置するように、平板の上面に載置した。次いで、空洞形成用部材の周囲に、インサート本体2を形成させるための型枠を載置し、その後、この型枠と、空洞形成用部材の間の内部空間に、繊維補強モルタルを投入して充填した。型枠内の繊維補強モルタルは、20℃で48時間前置き後、90℃で48時間蒸気養生して、硬化させた。最後に、補助部材及び型枠を取り除いて、インサート1を得た。
1 インサート
2 インサート本体
2a 拡径部
2b 円柱部
2c ボルト挿入孔
3 ボルト取付部
3a 頭部
3b 筒状部
3c 螺刻部
10 コンクリート構造体
11 ボルト
12 吊用タン
13 吊バンド
14 被吊下げ部材

Claims (2)

  1. ボルトを挿入するためのボルト挿入孔を有するインサート本体と、該インサート本体の内部に配設され、かつ、上記ボルトを螺合するためのボルト取付部からなるインサートであって、
    上記インサート本体が、上記ボルト取付部を配設するための空洞部を有する、円錐台の形状に形成された拡径部(ただし、該円錐台の形状は、上記ボルト挿入孔が位置する側とは反対側に向かって拡径したものである。)と、上記ボルト挿入孔を有する、円柱状の形状に形成された円柱部とから一体に形成されたものであって、セメント、BET比表面積が10〜20m/gのポゾラン質微粉末、ブレーン比表面積が3,000〜10,000cm/gの無機粒子、最大粒径が2mm以下の細骨材、減水剤、有機繊維、及び水を含む組成物の硬化体からなり、
    上記ボルト取付部が、円形の板状体である頭部と、上記頭部の下面の中央から下方に延びて形成されている円筒状の筒状部とから一体に形成されたものであって、上記円筒状の筒状部の内周面に、上記ボルトを螺合するための螺刻部を有する金属製の部材であることを特徴とするインサート。
  2. 上記無機粒子が、ブレーン比表面積が5,000cm/g以上で、10,000cm/g以下の無機粒子Aと、ブレーン比表面積が3,000cm/g以上で、5,000cm/g未満であり、かつ、上記セメントよりも大きなブレーン比表面積を有する無機粒子Bからなる請求項1に記載のインサート。
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