JP2015028281A - 鉄筋補強セメント系構造体 - Google Patents

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Ryoichi Murayama
亮一 村山
清孝 杉浦
Kiyotaka Sugiura
清孝 杉浦
昌洋 木俣
Masahiro Kimata
昌洋 木俣
滋 横山
Shigeru Yokoyama
滋 横山
征之 小林
Masayuki Kobayashi
征之 小林
正哲 辻
Masaaki Tsuji
正哲 辻
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Abstract

【課題】繊維補強セメント含有組成物等を用いてなる構造体であって、PC鋼材を配設してプレストレスを導入するという方法を採らなくても、ひび割れを生じず、かつ、引張力等の外力に対する大きな抵抗力を有する構造体を提供する。
【解決手段】100N/mm以上の圧縮強度を発現しうる繊維補強セメント含有組成物2の中に、異形鉄筋3を配設してなる鉄筋補強セメント系構造体1であって、異形鉄筋3の軸線に対して垂直な平面で切断した場合における鉄筋補強セメント系構造体1の断面の面積中の異形鉄筋3の面積(複数本の異形鉄筋3が存在する場合は、総面積)の割合が、0.03〜20%である鉄筋補強セメント系構造体1。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋補強セメント系構造体に関し、より詳しくは、超高強度を発現するために金属繊維等の補強用繊維を配合してなるモルタルもしくはコンクリートの中に、補強用の鉄筋を配設してなる構造体に関する。
従来、超高強度繊維補強コンクリートを用いた構造体が知られている。
また、超高強度繊維補強コンクリートの中に、引張鋼材として、PC鋼材を配設することも知られている。例えば、特許文献1に、プレテンション工法によるプレストレストコンクリートの定着部の構造において、PC鋼材の緊張に対する抵抗力を保持する定着部を繊維補強セメント系複合材料により構成し、定着部に接する一般部を前記繊維補強セメント系複合材料より強度の低い普通コンクリートで構成し、PC鋼材にあらかじめ引張力を与えておき、定着部と一般部との接合面に仕切材を配置して両コンクリートの打設範囲を遮断し、それぞれのコンクリートを打設した直後、仕切材を撤去して打継ぎ目を無くすように両者を一体化して構成してあることを特徴とする、プレストレストコンクリートの定着部の構造が、記載されている。
一方、超高強度繊維補強コンクリートの中に、主鉄筋等として異形鉄筋を配設することは、通常、行われていない。この点について、非特許文献1に、「主鉄筋やせん断補強鉄筋として異形鉄筋を用いると、構造部材の製作時に超高強度繊維補強コンクリートの収縮が異形鉄筋により拘束され、ひび割れが発生する場合がある。このため、引張鋼材としてはPC鋼材の使用を標準とし、部材間の接合部など特殊な場合を除いて異形鉄筋は使用しないことを原則とした。」と記載されている。
特許第3848557号公報
「超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針(案)」、コンクリートライブラリー113号、土木学会、2004年
上述の非特許文献1に記載されているように、超高強度繊維補強コンクリートと組み合わせての異形鉄筋の使用は、ひび割れの発生を避ける観点から、原則として、部材間の接合部などに限定されている。
このため、引張力に対する超高強度繊維補強コンクリートの抵抗力を高めるための方法が、原則として、上述のPC鋼材の配設に限られているのが現状である。
本発明は、繊維補強セメント含有組成物等を用いてなる構造体であって、PC鋼材を配設してプレストレスを導入するという方法を採らなくても、ひび割れを生じず、かつ、引張力等の外力に対する大きな抵抗力を有する構造体を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、100N/mm以上の圧縮強度を発現しうる超高強度の繊維補強セメント含有組成物の中に、異形鉄筋を配設してなる鉄筋補強セメント系構造体であって、異形鉄筋の軸線に対して垂直な平面で切断した場合における鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の異形鉄筋の面積の割合が、特定の数値範囲内である鉄筋補強セメント系構造体によれば、PC鋼材を配設してプレストレスを導入するという方法を採らなくても、ひび割れを生じず、かつ、引張力等の外力に対する大きな抵抗力を得ることができることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下の[1]〜[3]を提供するものである。
[1] 100N/mm以上の圧縮強度を発現しうる繊維補強セメント含有組成物の中に、異形鉄筋を配設してなる鉄筋補強セメント系構造体であって、上記異形鉄筋の軸線に対して垂直な平面で切断した場合における上記鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の上記異形鉄筋の面積(複数本の異形鉄筋が存在する場合は、これら複数本の異形鉄筋の総面積)の割合が、0.03〜20%であることを特徴とする鉄筋補強セメント系構造体。
[2] 上記鉄筋補強セメント系構造体が、プレストレスを導入していないプレキャスト品である、上記[1]に記載の鉄筋補強セメント系構造物。
[3] 上記異形鉄筋の軸線を含む平面で切断した場合における上記鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の上記異形鉄筋の面積(複数本の異形鉄筋が存在する場合は、これら複数本の異形鉄筋の総面積)の割合が、0.3〜50%である、上記[1]又は[2]に記載の鉄筋補強セメント系構造物。
本発明の鉄筋補強セメント系構造体は、超高強度繊維補強コンクリートと共に用いるとひび割れが発生することがあると従来指摘されている異形鉄筋が配設されているものの、例えば、プレストレスを導入しない場合であっても、ひび割れを生じることがない。
また、本発明の鉄筋補強セメント系構造体は、繊維補強セメント含有組成物に対する異形鉄筋の付着力が大きいため、外力(特に、せん断力により発生するせん断応力や、曲げモーメントにより発生する引張応力)に対して大きな抵抗力を有する。
実施例1〜2における引張力による付着強度試験の方法を説明するための図である。 実施例3における引張力による付着強度試験の方法を説明するための図である。 実施例4の鉄筋補強セメント系構造体を示す平面図である。 図3中のA−A線で切断した鉄筋補強セメント系構造体の断面図である。 実施例5の鉄筋補強セメント系構造体を示す平面図である。 図5中のA−A線で切断した鉄筋補強セメント系構造体の断面図である。 実施例6の鉄筋補強セメント系構造体を示す平面図である。 図7中のA−A線で切断した鉄筋補強セメント系構造体の断面図である。
本発明の鉄筋補強セメント系構造体(以下、本発明の構造体ともいう。)は、100N/mm以上の圧縮強度を発現しうる繊維補強セメント含有組成物の中に、異形鉄筋を配設してなる鉄筋補強セメント系構造体であって、異形鉄筋の軸線に対して垂直な平面で切断した場合における鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の異形鉄筋の面積(複数本の異形鉄筋が存在する場合は、これら複数本の異形鉄筋の総面積)の割合が、0.03〜20%のものである。
まず、本発明で用いられる繊維補強セメント含有組成物について、説明する。
本発明で用いられる繊維補強セメント含有組成物は、セメント、ポゾラン質微粉末、該ポゾラン質微粉末よりも大きな粒径を有する無機粉末(ただし、セメントを除く。)、骨材(モルタルの場合:細骨材、コンクリートの場合:細骨材及び粗骨材)、繊維(金属繊維、有機繊維、無機繊維のいずれか一種または二種以上の組み合わせ)、減水剤、及び、水を含む。
セメントとしては、低熱ポルトランドセメント、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメント等が挙げられる。中でも、低熱ポルトランドセメントは、混和剤(例えば、減水剤)の効果や施工性の面で、好ましい。
セメントのブレーン比表面積は、硬化後の強度発現性等の観点から、好ましくは2,500〜5,000cm2/g、より好ましくは2,800〜4,500cm2/g、特に好ましくは3,000〜4,000cm2/gである。
ポゾラン質微粉末としては、シリカフューム、シリカダスト、フライアッシュ、スラグ、火山灰、シリカゾル、沈降シリカ等が挙げられる。
ポゾラン質微粉末のBET比表面積は、硬化後の強度発現性等の観点から、好ましくは5〜25m2/g、より好ましくは5〜15m2/gである。
ポゾラン質微粉末の配合量は、硬化後の強度発現性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは5〜50質量部、より好ましくは10〜40質量部、特に好ましくは20〜40質量部である。
ポゾラン質微粉末よりも大きな粒径を有する無機粉末(ただし、セメントを除く。)としては、石英粉末、石灰石粉末、スラグ、長石類、ムライト類、アルミナ粉末、フライアッシュ、火山灰、シリカゾル、炭化物粉末、窒化物粉末等が挙げられる。
該無機粉末のブレーン比表面積は、硬化後の強度発現性等の観点から、好ましくは3,000〜30,000cm2/g、より好ましくは4,500〜20,000cm2/g、特に好ましくは6,000〜10,000cm2/gである。
該無機粉末とセメントとのブレーン比表面積の差は、硬化後の強度発現性等の観点から、好ましくは1,000cm2/g以上、より好ましくは2,000cm2/g以上、さらに好ましくは3,000cm2/g以上、特に好ましくは4,000cm2/g以上である。
該差の上限は、特に限定されないが、例えば、10,000cm2/gである。
該無機粉末の配合量は、硬化後の強度発現性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは5〜55質量部、より好ましくは10〜55質量部、さらに好ましくは20〜50質量部、特に好ましくは30〜50質量部である。
細骨材としては、川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂又はこれらの混合物等を使用することができる。
細骨材の配合量は、硬化後の強度発現性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは50〜400質量部、より好ましくは80〜250質量部、特に好ましくは80〜200質量部である。
粗骨材としては、砂利、砕石等が挙げられる。
粗骨材の粒径は、好ましくは5〜25mm、より好ましくは5〜13mmである。
粗骨材の配合量は、施工性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは300質量部以下、より好ましくは200質量部以下、特に好ましくは150質量部以下である。
本発明で用いられる繊維補強セメント含有組成物は、好ましくは、モルタルである。
セメント含有組成物を補強するための繊維としては、金属繊維、有機繊維、無機繊維のいずれか一種または二種以上の組み合わせが用いられる。
金属繊維としては、鋼繊維、ステンレス繊維、アモルファス繊維等が挙げられる。
金属繊維の寸法は、好ましくは、直径が0.05〜0.5mmで、長さが5〜25mm、より好ましくは、直径が0.1〜0.3mmで、長さが8〜20mmである。また、金属繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは40〜150、特に好ましくは50〜100である。
金属繊維の配合量は、繊維補強セメント含有組成物中の体積百分率で、好ましくは4%以下、より好ましくは0.5〜3%、特に好ましくは1〜3%である。
有機繊維としては、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維等が挙げられる。
有機繊維の寸法は、好ましくは、直径が0.005〜1mmで、長さが2〜30mmであり、より好ましくは、直径が0.01〜0.5mmで、長さが5〜25mmである。
有機繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは30〜150である。
有機繊維の配合量は、繊維補強セメント含有組成物中の体積百分率で、好ましくは10%以下、より好ましくは1〜9%、特に好ましくは2〜8%である。
無機繊維としては、ロックウール等が挙げられる。
無機繊維の寸法、アスペクト比及び配合量の各々の好ましい範囲は、有機繊維と同様である。
減水剤としては、リグニン系、オキシカルボン酸系等の、減水剤またはAE減水剤や、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系等の、高性能減水剤または高性能AE減水剤が挙げられる。これらのうち、減水効果の大きな高性能減水剤または高性能AE減水剤が好ましく、ポリカルボン酸系の高性能減水剤または高性能AE減水剤がより好ましい。
減水剤の配合量は、減水剤の種類によって異なるが、セメント100質量部に対して、固形分換算で、好ましくは0.001〜5質量部である。
減水剤がポリカルボン酸系の高性能減水剤または高性能AE減水剤である場合、減水剤の配合量は、セメント100質量部に対して、固形分換算で、好ましくは0.1〜5質量部である。
なお、減水剤は、液状と粉末状のいずれでも使用することができる。
水量は、セメント100質量部に対して、好ましくは10〜35質量部、より好ましくは12〜30質量部である。
前記の各材料の混練方法は、特に限定されるものではなく、例えば、(1)水、減水剤以外の材料を予め混合して、プレミックス材を調製しておき、該プレミックス材、水及び減水剤をミキサに投入し、混練する方法、(2)粉末状の減水剤を用意し、水以外の材料を予め混合して、プレミックス材を調製しておき、該プレミックス材及び水をミキサに投入し、混練する方法、(3)各材料を各々個別にミキサに投入し、混練する方法、等が挙げられる。
混練に用いるミキサは、通常のコンクリートの混練に用いられるどのタイプのものでもよく、例えば、オムニミキサ、揺動型ミキサ、パンタイプミキサ、二軸練りミキサ等が挙げられる。
本発明で用いられる繊維補強セメント含有組成物及びその硬化体の物性は、次のとおりである。
繊維補強セメント含有組成物は、硬化後に、100N/mm2以上、好ましくは150N/mm2以上の圧縮強度を発現しうるものである。
繊維補強セメント含有組成物は、硬化後に、好ましくは20N/mm2以上、より好ましくは30N/mm2以上の曲げ強度を発現しうるものである。
繊維補強セメント含有組成物のフロー値は、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法において15回の落下運動を行なわないで測定したフロー値(0打フロー値ともいう。)として、好ましくは180mm以上、より好ましくは230mm以上である。
本発明で用いられる異形鉄筋の例としては、異形棒鋼、異形コイル鉄筋等が挙げられる。
異形棒鋼としては、例えば、「JIS G 3112」で規定されているものを用いることができる。
異形棒鋼の直径の大きさは、「JIS G 3112」で規定されている呼び名として、好ましくはD6〜D32、より好ましくはD6〜D25、特に好ましくはD6〜D16である。
異形棒鋼の材質としては、特に限定されないが、例えば、「JIS G 3112」で規定されている種類として、SD295A、SD295B、SD345等が挙げられる。
本発明において、異形鉄筋の軸線に対して垂直な平面で切断した場合における鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の異形鉄筋の面積(複数本の異形鉄筋が存在する場合は、これら複数本の異形鉄筋の総面積)の割合は、0.03〜20%である。
ここで、該異形鉄筋の面積の割合とは、異形鉄筋の軸線に対して垂直な平面(切断面)が複数想定され、かつ、これら複数の平面(切断面)毎に、該面積の割合が異なる場合には、最も大きな面積の割合をいい、また、複数本の異形鉄筋が存在し、かつ、これら複数本の異形鉄筋毎に、該面積の割合が異なる場合には、複数本の異形鉄筋の総面積として最も大きな面積の割合をいう。したがって、該異形鉄筋の面積の割合とは、想定される複数の平面(切断面)と、複数本の異形鉄筋の組み合わせの中から選択される、最も大きな面積の割合をいう。
該異形鉄筋の面積の割合の下限値は、外力(特に、せん断力により発生するせん断応力や、曲げモーメントにより発生する引張応力)に対する抵抗力を増大させる観点から、0.03%、好ましくは0.1%、より好ましくは0.2%、特に好ましくは0.3%である。
なお、本発明において、鉄筋比は、曲げ破壊靭性を高める観点から、好ましくは0.8%以上、より好ましくは1.1%以上である。
該異形鉄筋の面積の割合の上限値は、異形鉄筋の間の空隙への繊維補強セメント含有組成物の充填の容易性の観点から、20%、好ましくは7%、より好ましくは5%である。
本発明において、異形鉄筋の軸線を含む平面で切断した場合における鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の異形鉄筋の面積(複数本の異形鉄筋が存在する場合は、これら複数本の異形鉄筋の総面積)の割合は、好ましくは0.3〜50%である。
ここで、該異形鉄筋の面積の割合とは、異形鉄筋の軸線を含む平面(切断面)が複数想定され、かつ、これら複数の平面(切断面)毎に、該面積の割合が異なる場合には、最も大きな面積の割合をいい、また、複数本の異形鉄筋が存在し、かつ、これら複数本の異形鉄筋毎に、該面積の割合が異なる場合には、複数本の異形鉄筋の総面積として最も大きな面積の割合をいう。したがって、該異形鉄筋の面積の割合とは、想定される複数の平面(切断面)と、複数本の異形鉄筋の組み合わせの中から選択される、最も大きな面積の割合をいう。
本発明の構造体中に複数本の異形鉄筋が存在する場合、これらの異形鉄筋は、互いに平行にかつ一定の間隔で配設されることが好ましい。
このような形態の例としては、複数本の異形鉄筋が、上下方向および左右方向に一定の間隔を置いて互いに平行に配設されたものが挙げられる。
本発明の構造体の製造方法の一例として、本発明の構造体の形状に合わせて内部空間が形成された型枠内に、1本または複数本の異形鉄筋を所定の位置に配設し、次いで、型枠の中に繊維補強セメント含有組成物を充填し、その後、養生を行い、硬化後に脱型する方法が挙げられる。
この場合の養生方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、気中養生、湿空養生、水中養生、加熱促進養生(例えば、蒸気養生、オートクレーブ養生)等が挙げられる。
本発明の構造体の好ましい実施形態の一例として、プレストレスを導入していないプレキャスト品が挙げられる。
このようなプレキャスト品の一例として、鉄筋コンクリート成形体が挙げられる。この場合、鉄筋コンクリート成形体に異形鉄筋が含まれているため、曲げモーメントに対する抵抗力の増大による耐荷力の向上、および、破壊靭性の増大を図ることができる。
鉄筋コンクリート成形体の一例としては、複数本の異形棒鋼を有する成形体であって、複数本の異形棒鋼が成形体の長さ方向に延び、他の建築部材と組み合わせて、不静定構造体を構築することのできる成形体が挙げられる。この場合、鉄筋コンクリート成形体は、異形棒鋼の軸線に垂直な平面で切断した断面が、矩形(正方形または長方形)、円形等の所望の形状を有するように形成することができる。
本発明の構造体(鉄筋コンクリート成形体)と他の建築部材を組み合わせて、不静定構造体を構築する場合、不静定構造体の例としては、鉄筋コンクリート柱と鉄筋コンクリート梁と必要に応じて用いられる鉄筋コンクリート壁を組み合わせて構築されるビル等の建築物の骨組み等が挙げられる。この場合、本発明の鉄筋コンクリート成形体は、鉄筋コンクリート柱と鉄筋コンクリート梁と必要に応じて用いられる鉄筋コンクリート壁の中から選ばれる一つ以上を構成することができる。また、この場合の接合方法には、幾何学的形状によって応力を伝達する方法や、鉄筋コンクリートと一体化させるために他の建築部材を湿式で構築する方法等がある。
以下、実施例によって本発明を説明する。
[1.繊維補強セメント含有組成物]
(A)材料
以下に示す材料を使用した。
(a)セメント;低熱ポルトランドセメント(太平洋セメント社製;ブレーン比表面積:3,200cm2/g)
(b)ポゾラン質微粉末;シリカフューム(BET比表面積:10m2/g)
(c)無機粉末;石英粉末(ブレーン比表面積:7,500cm2/g)
(d)細骨材;珪砂(最大粒径:0.6mm)
(e)金属繊維;鋼繊維(直径:0.2mm、長さ:13mm)
(f)水;水道水
(g)減水剤;ポリカルボン酸系高性能減水剤
(B)繊維補強セメント含有組成物の調製
低熱ポルトランドセメント100質量部、シリカフューム31質量部、石英粉末39質量部、鋼繊維2体積%(組成物中の割合)、珪砂120質量部、高性能減水剤1.0質量部(固形分換算)、水22質量部をオムニミキサに投入し混練して、繊維補強セメント含有組成物(以下、セメント組成物ともいう。)を調製した。
セメント組成物の0打フロー値は、260mmであった。
セメント組成物を型枠(φ50×100mm)に流し込み、20℃で48時間静置後、90℃で48時間蒸気養生し、硬化体(3本)とした。これらの硬化体(3本)の圧縮強度の平均値は、210N/mm2であった。
セメント組成物を型枠(4×4×16cm)に流し込み、20℃で48時間静置後、90℃で48時間蒸気養生し、硬化体(3本)とした。これらの硬化体(3本)の曲げ強度の平均値は、40N/mm2であった。
[2.異形鉄筋]
異形鉄筋として、市販の直径6mmの異形棒鋼(材質の種類:SD295A、直径:D6)および直径13mmの異形棒鋼(材質の種類:SD295A、直径:D13)を準備した。
これらの異形棒鋼の形態は、以下のとおりである。
(a)直径6mmの異形棒鋼
公称直径:6.35mm
公称断面積:31.67mm2
(b)直径13mmの異形棒鋼
公称直径:12.7mm
公称断面積:126.7mm2
[3.本発明の構造体において、セメント組成物にひび割れを生じないこと、及び、異形鉄筋の付着力が大きいことを示すための実験]
(実施例1)
(1)定着長が5dの場合
図1に示すように、調製したセメント組成物、および、準備した異形棒鋼(直径:D6)を用いて、直径Dが20mmで、長さLが30mm(5d)である円柱状のセメント組成物の硬化体2と、異形棒鋼3からなる試験体1(本発明の構造体を模したもの)を作製した。
なお、異形棒鋼3は、硬化体2の下面から、円柱状の硬化体2の軸線に沿って上方に延びて硬化体2を貫通し、硬化体2の上面から上方に900mmの長さだけ突出した形態となるように配設させた。試験体1の作製方法としては、型枠内に異形棒鋼3を配設した後、型枠内にセメント組成物を充填し、次いで、20℃での気中養生を24時間行った後、脱型し、その後、90℃での蒸気養生を48時間行い、次いで、20℃、相対湿度60%の恒温恒湿の室内で材齢3月(セメント組成物の練混ぜ後の期間として3月経過の時点)まで放置するという手順を採用した。
この場合、セメント組成物の硬化体2に対する異形棒鋼3の定着長は、5d(30mm)である。また、異形棒鋼3に対して垂直に試験体1を切断した場合における試験体1の断面中の異形棒鋼3の面積の割合は、9%である。この体積割合は、以下の実施例1の(2)〜(4)でも同じ(9%)である。
材齢3月後に試験体1を観察したところ、ひび割れは生じていなかった。
なお、試験体1の観察は、試験体1にアセトンを塗布した後、乾燥させる過程において、ひび割れの有無をルーペを用いて綿密に調べることによって行った。この観察方法は、以下の実施例2〜6においても同様である。
また、硬化体2の上面からの異形棒鋼3の突出部分を把持して、上方に引張る試験を行ったところ、11.6kNで降伏し、最大荷重(試験中の最大の引張力)が13.9kNである時点で、異形棒鋼3の抜け出しが起きた。
なお、鉄筋比は、繊維補強セメント含有組成物の引張強度が9N/mm2で、かつ鉄筋の引張強度が508N/mm2であることから、1.8%と算出される。
(2)定着長が7dの場合
定着長を5d(30mm)から7d(42mm)に変えた以外は前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体1にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.6kNで降伏し、最大荷重が15.5kNである時点で、円柱状の硬化体2の割裂が起きた。
(3)定着長が9dの場合
定着長を5d(30mm)から9d(54mm)に変えた以外は前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体1にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.6kNで降伏し、最大荷重が15.9kNである時点で、異形棒鋼3が破断した。
(4)定着長が19dの場合
定着長を5d(30mm)から19d(114mm)に変えた以外は前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体1にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.6kNで降伏し、最大荷重が15.9kNである時点で、異形棒鋼3が破断した。
(実施例2)
(1)定着長が5dの場合
直径Dが20mmで、長さLが30mm(5d)である円柱状のセメント組成物の硬化体に代えて、直径Dが30mmで、長さLが30mm(5d)である円柱状のセメント組成物の硬化体を用いた以外は、実施例1の前記(1)と同様にして実験した。
なお、異形棒鋼3に対して垂直に試験体1を切断した場合における試験体1の断面中の異形棒鋼3の面積の割合は、4%である。この体積割合は、以下の実施例2の(2)〜(4)でも同じ(4%)である。
その結果、材齢3月後でも試験体1にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.6kNで降伏し、最大荷重が15.0kNである時点で、円柱状の硬化体2の抜け出しが起きた。
(2)定着長が7dの場合
定着長を5d(30mm)から7d(42mm)に変えた以外は実施例2の前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体1にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.6kNで降伏し、最大荷重が15.8kNである時点で、異形棒鋼3が破断した。
(3)定着長が9dの場合
定着長を5d(30mm)から9d(54mm)に変えた以外は実施例2の前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体1にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.7kNで降伏し、最大荷重が15.8kNである時点で、異形棒鋼3が破断した。
(4)定着長が15dの場合
定着長を5d(30mm)から15d(90mm)に変えた以外は実施例2の前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体1にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.4kNで降伏し、最大荷重が15.8kNである時点で、異形棒鋼3が破断した。
(実施例3)
(1)定着長が2dの場合
図2に示すように、調製したセメント組成物、および、準備した異形棒鋼(直径:D6)を用いて、長さLが300mmで、幅Wが300mmで、高さTが40mmである板状のセメント組成物の硬化体12と、異形棒鋼13からなる試験体11(本発明の構造体を模したもの)を作製した。
試験体11の作製方法としては、実施例1と同様の手順を採用した。
なお、異形棒鋼13は、硬化体12の上面の中心点から12mmの深さの地点から、上方に延びて硬化体12を貫通し、硬化体12の上面から上方に900mmの長さだけ突出した形態となるように配設させた。
この場合、セメント組成物の硬化体12に対する異形棒鋼13の定着長は、2d(12mm)である。また、異形棒鋼13に対して垂直に試験体11を切断した場合における試験体11の断面中の異形棒鋼13の面積の割合は、0.031%である。この体積割合は、以下の実施例3の(2)〜(3)でも同じ(0.031%)である。
材齢3月後に試験体11を観察したところ、ひび割れは生じていなかった。
また、硬化体12の上面からの異形棒鋼13の突出部分を把持して、上方に引張る試験を行ったところ、降伏せず、最大荷重が10.8kNである時点で、異形棒鋼13の抜け出しが起きた。
(2)定着長が4dの場合
定着長を2d(12mm)から4d(24mm)に変えた以外は実施例3の前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体11にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、10.9kNで降伏し、最大荷重が16.0kNである時点で、異形棒鋼13が破断した。
(3)定着長が6dの場合
定着長を2d(12mm)から6d(36mm)に変えた以外は実施例3の前記(1)と同様にして実験した。
その結果、材齢3月後でも試験体11にひび割れは生じていなかった。
また、引張試験では、11.0kNで降伏し、最大荷重が15.9kNである時点で、異形棒鋼13が破断した。
実施例1〜3の結果から、本発明の鉄筋補強セメント系構造体は、PC鋼材を配設してプレストレスを導入するという方法を採らなくても、繊維補強セメント含有組成物の硬化後にひび割れを生じることがなく、また、引張力に対して大きな抵抗力を有することがわかる。
[4.本発明の構造体が、複数本の異形棒鋼を含む場合でも、ひび割れが生じないことを示すための実験]
(実施例4)
図3(平面図;図中の点線は、外からは見えない異形棒鋼の位置を示す。)及び図4(図3中のA−A線による断面図)に示す形態を有する試験体を、実施例1と同様にして調製した繊維補強セメント含有組成物、及び、異形棒鋼(直径:D13)を用いて、作製した。作製方法(養生の条件等)は、実施例1と同様である。
図3及び図4中、試験体21は、繊維補強セメント含有組成物22の中に、7本の異形鉄筋23を直線状に配設してなる。試験体21の寸法は、長さが300m、幅が300mm、厚さが60mmである。7本の異形棒鋼23は、それらの軸線が厚み方向の中央であり、それらの軸線同士の間隔が40mmであり、図中の右端及び左端の異形棒鋼の軸線と試験体21の縁辺の距離が30mmになるように配設されている。
図3のA−A線で切断した試験体21の断面の面積中の異形棒鋼の面積の割合は、5%である。
図4のB−B線で切断した試験体21の断面の面積中の異形棒鋼の面積の割合は、30%である。
図4のC−C線で切断した試験体21の断面の面積中の異形棒鋼の面積の割合は、21%である。
材齢3月後に試験体21を観察したところ、ひび割れは生じていなかった。
(実施例5)
図3及び図4に示す7本の異形棒鋼23に代えて、図5及び図6に示す14本の異形棒鋼33に変えた以外は、実施例4と同様にして、試験体31を作製した。
図5及び図6中、試験体31は、繊維補強セメント含有組成物32の中に、14本の異形鉄筋33を配設してなる。
14本の異形棒鋼33のうち、7本の異形棒鋼33は、図中、それらの軸線が試験体31の上側の縁辺から15mmの地点に位置するように、直線状に配設されている。また、残りの7本の異形棒鋼33は、図中、それらの軸線が試験体31の下側の縁辺から15mmの地点に位置するように、直線状に配設されている。
なお、上側及び下側の各々の7本の異形棒鋼33は、図中の左右方向については、図3及び図4と同様の間隔で配設されている。
図5のA−A線で切断した試験体31の断面の面積中の異形棒鋼33の面積の割合は、10%である。
図6のB−B線で切断した試験体31の断面の面積中の異形棒鋼33の面積の割合は、30%である。
図6のC−C線で切断した試験体31の断面の面積中の異形棒鋼33の面積の割合は、42%である。
材齢3月後に試験体31を観察したところ、ひび割れは生じていなかった。
(実施例6)
図3及び図4に示す7本の異形棒鋼23に代えて、図7及び図8に示す22本の異形棒鋼43に変えた以外は、実施例4と同様にして、試験体41を作製した。
図7及び図8中、試験体41は、繊維補強セメント含有組成物42の中に、22本の異形鉄筋43を配設してなる。
22本の異形棒鋼43のうち、11本の異形棒鋼43は、図中、それらの軸線が試験体41の上側の縁辺から15mmの地点に位置するように、直線状に配設されている。また、残りの7本の異形棒鋼43は、図中、それらの軸線が試験体41の下側の縁辺から15mmの地点に位置するように、直線状に配設されている。
上側及び下側の各々の11本の異形棒鋼23は、図中の左右方向については、それらの軸線同士の間隔が25mmであり、図中の右端及び左端の異形棒鋼の軸線と試験体41の縁辺の距離が25mmになるように配設されている。
図7のA−A線で切断した試験体41の断面の面積中の異形棒鋼の面積の割合は、16%である。
図8のB−B線で切断した試験体41の断面の面積中の異形棒鋼の面積の割合は、47%である。
図8のC−C線で切断した試験体41の断面の面積中の異形棒鋼の面積の割合は、42%である。
材齢3月後に試験体41を観察したところ、ひび割れは生じていなかった。
実施例4〜6の結果から、本発明の鉄筋補強セメント系構造体は、その断面の面積中の異形鉄筋の面積の割合が、例えば50%に近い値であっても、ひび割れが生じないことがわかる。この知見は、上述の非特許文献1に記載されている従来の知見と異なる新規なものである。
1,11,21,31,41 試験体(本発明の構造体)
2,12,22,32,42 繊維補強セメント含有組成物の硬化体
3,13,23,33,43 異形鉄筋(異形棒鋼)

Claims (3)

  1. 100N/mm以上の圧縮強度を発現しうる繊維補強セメント含有組成物の中に、異形鉄筋を配設してなる鉄筋補強セメント系構造体であって、上記異形鉄筋の軸線に対して垂直な平面で切断した場合における上記鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の上記異形鉄筋の面積(複数本の異形鉄筋が存在する場合は、これら複数本の異形鉄筋の総面積)の割合が、0.03〜20%であることを特徴とする鉄筋補強セメント系構造体。
  2. 上記鉄筋補強セメント系構造体が、プレストレスを導入していないプレキャスト品である請求項1に記載の鉄筋補強セメント系構造体。
  3. 上記異形鉄筋の軸線を含む平面で切断した場合における上記鉄筋補強セメント系構造体の断面の面積中の上記異形鉄筋の面積(複数本の異形鉄筋が存在する場合は、これら複数本の異形鉄筋の総面積)の割合が、0.3〜50%である請求項1又は2に記載の鉄筋補強セメント系構造体。
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