JP6223250B2 - 焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置、及びこの冷却装置における排気制御方法 - Google Patents
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Description
高炉に装入されるペレットを製造するペレットプラントには、ペレットを製造するために「グレートキルン炉」が設けられている。
焼結機やグレートキルン炉で焼成された焼結鉱やペレットは、焼結直後は非常に高温であるため、グレートキルン炉や焼結機の下工程には、焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置が設けられている。このような冷却装置、言い換えれば、焼結鉱及びペレットを冷却する技術としては、例えば、特許文献1や特許文献2に示すような技術が挙げられる。
この文献に開示された技術は、冷却装置における廃熱回収フード内の圧力を高めるという作用効果を意図しており、ファンによって冷却ゾーン側フードを通過するガスのうち、固定式仕切壁付近を流れるガスは廃熱回収後の焼結鉱と熱交換した後の高温のガスなので、この高温ガスを廃熱回収ゾーン側へ吹き込んでやれば良いという思想が開示されている。そのための方法として、仕切壁を移動式とし、廃熱回収フード内の圧力を基にして、前述の仕切壁に対する位置制御を行っている。
一方、特許文献2には、焼結鉱冷却排ガスの回収方法の技術が開示されている。
この文献において、焼結鉱冷却用として過剰な廃ガスが発生した場合には、前記過剰廃ガスの廃熱を回収した後、廃ガス循環系中に設けた放出管で放出することにより、廃ガスの廃熱回収効率と焼結鉱冷却効率とを、共に最適に維持する装置が開示されている。
図1に、特許文献1などに開示された従来の冷却装置と、その冷却装置に備えられた廃熱回収経路を示す。
図1の冷却装置において、約600℃で冷却装置へ流入して来た焼結鉱(焼結ペレット
も含む)は、冷却装置の中を左から右へ移動していて、その中を移動している間に、冷却装置の下から上へ流れている空気によって冷却される。この冷却装置には、焼結鉱冷却用の空気源が2系統備えられており、冷却装置の前半部の空気源は循環ブロワに由来しており、冷却装置の後半部の空気源は低温側ブロワに由来している。
しかしながら、図1に示す従来の冷却装置の構成では、廃熱回収経路は略閉回路になっていることから、焼結鉱増産などで低温側ブロワ由来の中温度の冷却空気が250℃を超えた場合に、中温度の冷却空気を廃熱回収系へ吸い込む手段は、漏風量QLがほぼ一定であることから補充ブロワの送風量QMを低下させて、低温側からの吸引空気量QSを増やす以外にない。
したがって、図1に示す冷却装置の構成では、焼結鉱増産などにより、低温側ブロワ由来の中温度の冷却空気が250℃を超えたとしても、冷却装置の運転の調整などで廃熱回収を増加させることは不可能である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、高い廃熱回収の能力を有する焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置、及びこの冷却装置における排気制御方法を提供することを目的とする。
本発明の焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置は、焼結鉱及びペレットを製造する製造ライン内に配備され、焼結後の前記焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置であって、前記焼結鉱及びペレットを冷却した後の空気を回収し、回収した前記空気を前記焼結鉱及びペレットの冷却源として返送する強制循環経路と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路内を流通する前記空気から熱を回収する熱交換器と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路の空気を循環させる循環ブロワと、が備えられた冷却装置において、前記強制循環経路には、前記熱交換器にて熱交換後の前記空気を当該強制循環経路の外に放出する放出手段が備えられており、前記放出手段として、排気ブロアが採用されていて、前記強制循環経路には、前記熱交換器を通過する空気の流量Qと、前記熱交換器の入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記放出手段が外部へ放出する空気の流量を制御する排気制御装置が備えられていることを特徴とする。
本発明の焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置の他の技術的手段は、焼結鉱及びペレットを製造する製造ライン内に配備され、焼結後の前記焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置であって、前記焼結鉱及びペレットを冷却した後の空気を回収し、回収した前記空気を前記焼結鉱及びペレットの冷却源として返送する強制循環経路と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路内を流通する前記空気から熱を回収する熱交換器と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路の空気を循環させる循環ブロワと、が備えられた冷却装置において、前記強制循環経路には、前記熱交換器にて熱交換後の前記空気を当該強制循環経路の外に放出する放出手段が備えられていて、前記放出手段として、排気ブロアが採用されており、前記強制循環経路には、前記熱交換器出側の空気の温度Toと、前記熱交換器での蒸気発生量mと、前記熱交換器入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記放出手段が外部へ放出する空気の流量を制御する排気制御装置が備えられていることを特徴とする。
本発明の焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置の他の技術的手段は、焼結鉱及びペレットを製造する製造ライン内に配備され、焼結後の前記焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置であって、前記焼結鉱及びペレットを冷却した後の空気を回収し、回収した前記空気を前記焼結鉱及びペレットの冷却源として返送する強制循環経路と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路内を流通する前記空気から熱を回収する熱交換器と、
前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路の空気を循環させる循環ブロワと、が備えられた冷却装置において、前記強制循環経路には、前記熱交換器にて熱交換後の前記空気を当該強制循環経路の外に放出する放出手段が備えられていて、前記放出手段として、前記強制循環経路上に設けられた大気放散弁が採用されていて、前記強制循環経路には、前記熱交換器出側の空気の温度Toと、前記熱交換器での蒸気発生量mと、前記熱交換器入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記放出手段が外部へ放出する空気の流量を制御する排気制御装置が備えられていることを特徴とする。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。従って、本発明の技術的範囲は、本実施形態に開示内容だけに限定されるものではない。
[第1実施形態]
本発明に係る冷却装置1(クーラ)は、乾燥され、且つ転動加熱に耐え得る強度にまで予熱硬化された焼結鉱P(焼成鉄鉱石)を大気により冷却する空冷装置であり、焼結プラントの下流側に備えられている。
このような構成の冷却装置1には、焼結鉱冷却後の高温となった冷却空気を回収し、回収した空気を焼結鉱Pの冷却源として返送する強制循環経路3(廃熱回収経路)が配備されている。
冷却室2は、焼結プラントに備えられた焼結炉(図示しない)から排出された焼結鉱Pを載置し冷却する載置台2a(トラフ)と、載置台2aの下面に複数設けられ、ブロワからの冷却空気を冷却室2の下側から焼結鉱Pに向かって案内するエアチャンバ2d(本実施形態では、16個)と、載置台2aを上側から覆うフード2bと、フード2bの上面に複数設けられ、冷却後の冷却空気をフード2b内から外部に排出する排気ダクト2c(本実施形態では、4個)と、で構成されている。
図5に示すように、冷却室2に送風する複数のブロワには、循環ブロワ8と低温側ブロア9とが存在している。循環ブロワ8は廃熱回収ボイラ7で熱交換された冷却空気を送風ダクト5を介して、焼結鉱Pを冷却する冷却室2に再度送風するものであり、低温側ブロア9は外部からの空気を焼結鉱Pを冷却する冷却室2に送風するものである。
が配備されている。
例えば、排気ダクト#1(2c)と排気ダクト#2(2c)で生じた高温の冷却空気に加えて、排気ダクト#3(2c)の近傍において生じた高温の冷却空気を回収する場合、排気ダクト#1(2c)と排気ダクト#2(2c)の冷却空気の流量Qに加えて、排気ダクト#3(2c)の近傍の冷却空気の流量dQが増加することとなる。しかし、循環ブロアから排出される空気の流量Qは、略閉ループ状となっているので一定である。そこで、廃熱回収ボイラ7の下流側の配備された排気ブロア12aで、熱交換後の冷却空気の流量dQ分だけ外部に放出する。
次に、上記した本発明の冷却装置1における冷却空気の廃熱回収方法、すなわち冷却装置1における排気制御方法について、図2〜図8に基づいて説明する。
本発明に係る焼結鉱Pを冷却する冷却装置1における排気制御方法は、熱交換器7(廃熱回収ボイラ)の通過する空気の風量(流量)Qと、廃熱回収ボイラ7入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、廃熱回収ボイラ7で取り出される熱量、すなわち廃熱回収ボイラ7にて製造される蒸気発生量の変化dmと、強制循環経路3へ吸引される空気の流量dQとの比が0以上((dm/dQ)>0)の場合、強制循環経路3へ吸引される空気の流量dQを増やすと共に、熱交換後の空気を増加分だけ多く外部へ放出するように制御する方法である。
図2に示すように、エネルギ方程式の数値解法は、冷却装置1のトラフ(載置台2a)移動方向にX軸、焼結鉱Pの堆積方向(空気の流れ方向)にY軸、焼結鉱Pの半径方向にR軸をとった変則3次元計算となる。
図3に示すように、横軸には、焼結鉱Pを乗せたトラフと移動方向に合計16個並んだ空気ヘッダであるエアチャンバ2dのIDが記されている。なお、エアチャンバ2dは、上流から順に(冷却空気の温度が高温→低温の順に)ID1〜ID16とされ、エアチャンバID1〜ID8は循環ブロワ8配下に配備され、エアチャンバID9〜ID16は低温側ブロワ配下に配備されている。
ャンバID1〜ID8の範囲の冷却空気(238kNm3/h、475℃)を回収して41t/hの蒸気を製造できる。
しかし、このときエアチャンバID9〜ID12には、廃熱回収ボイラ7で蒸気を製造することが可能な250℃以上の冷却空気が存在し、排気ダクト#3(2c)から外部に放出されていることがわかる。
図4を見てみると、540t/hの焼結鉱P生産量では、エアチャンバID1〜ID12の範囲から冷却後空気を回収した場合に、最も蒸気製造量が多くなることがわかる。ところが、排気ダクト#3(2c)を強制循環経路3に接続してしまうと、エアチャンバID1〜ID14の範囲から冷却空気を回収することになってしまい、廃熱回収ボイラ7で製造する蒸気量mは最大値よりも低下する。
そこで、特許文献1を参照して、焼結鉱Pの生産量の変動に応じて、高温の冷却空気から優先的に最適な流量だけ冷却空気を強制循環経路3へ吸引することを考えてみる。
しかし、仕切壁を設けなくても、図5に示すように、強制循環経路3への吸入口(排気ダクト#1(2c)と排気ダクト#2(2c))を冷却空気の高温側に設置して必要な量を吸引するだけで、焼結鉱P層上の狭い流路(フード2b)の中では空気が均一混合できないために、高温側から優先的に吸引されるようになる。
図5に示すように、本発明の冷却装置1は、廃熱回収ボイラ7(廃熱回収ボイラ)下流側の強制循環経路3に分岐ダクト11を介して排気ブロワを配備し、熱交換後、中温度となった冷却空気を排気ブロワにて、外部に常時排気させているものである。
本発明の冷却装置1の構成における冷却装置1内部の空気流量と、冷却後の冷却空気温度の分布を図6に示す。また、冷却後の冷却空気の回収範囲と、廃熱回収ボイラ7にて製造される蒸気量mとの関係を調べた結果を図7に示す。
このうち、排気ブロワにて162kNm3/hを外部に排気し、残りの238kNm3/hを循環ブロワ8が吸引している。また、循環ブロワ8では、大気からもほぼ同量の空気を吸引していて、漏風のための空気補充に充てている。なお、空気補充量は、図1に示す従来の冷却装置1に配備されている補充ブロワ10にて送風される冷却空気の風量と同等である。
、製造される蒸気量mがまったく異なる。
図1に示す従来の冷却装置1の構成で、循環風量を400kNm3/hへ増加させたときの冷却装置1内部の空気流量と、冷却後の冷却空気温度の分布を図8に示す。
図6を見てみると、本発明の冷却装置1では400kNm3/hの風量を411℃で強制循環経路3に吸引できている。しかし、図8を見てみると、従来の冷却装置1では400kNm3/hの風量を吸引しても379℃にしかならない。
[第2実施形態]
次に、本発明の冷却装置1における第2実施形態について、図を参照して説明する。
図9に示すように、第2実施形態に係る冷却装置1の構成は、上記した本発明の冷却装置1(図5参照)と略同じである。
すなわち、強制循環経路3外に排出する排気流量を制御する方法が異なっていて、第2実施形態の冷却装置1では、大気放散のダンパ(排気ブロワ)で排気流量を制御していて、図5に示す上記した冷却装置1では、排気ブロア12aの回転数で排気流量を制御している。
次に、強制循環経路3外へ排出する空気流量(図5の構成では排気ブロワの風量、図9の構成では大気放散風量)の制御について、説明する。
蒸気量mは、廃熱回収風量Qと、廃熱回収ボイラ7入側の空気温度Tiとの関数m(Q,Ti)である。
まず、図10より、廃熱回収ボイラ7入側の空気温度Tiを一定にした場合(横軸に平行に移動)の廃熱回収風量Qの変化に対する蒸気量mの変化∂m/∂Qと、廃熱回収風量Qを一定にした場合(等風量線に沿って移動)の廃熱回収ボイラ7入側の空気温度Tiの変化に対する蒸気量mの変化∂m/∂Tiと、を求める。
式(8)をdTiについて解くと、式(9)が得られる。
なお、廃熱回収ボイラ7内を通過する風量Qを計測するための流量計が、設置されていない場合には、廃熱回収ボイラ7でのエネルギ保存から式(11)が成立するので、式(10)中で風量Qの代わりに式(11)を使用する。
以上に述べたように、本発明の焼結鉱P及びペレットを冷却する冷却装置1、及びこの冷却装置1における排気制御方法によれば、冷却装置1における廃熱回収の能力を可及的に高くすることが可能となる。
えられるべきである。
例えば、本発明の冷却装置1には、廃熱回収ボイラ7にて熱交換された蒸気を、製造ライン内に配備されたタービンに供給すると共に、その動力で電力などを発生させる廃熱回収装置を備えていてもよい。
2 冷却室
2a 載置台(トラフ)
2b フード
2c 排気ダクト
2d エアチャンバ
3 強制循環経路(廃熱回収経路)
4 回収ダクト
5 送風ダクト
6 集塵手段(マルチクロン)
7 熱交換器(廃熱回収ボイラ)
8 循環ブロワ
9 低温側ブロア
10 補充ブロワ
11 分岐ダクト
12 放出手段
12a 排気ブロア
12b 大気放散弁
13 大気吸引手段
14 排気ダンパ
P 焼結鉱
Claims (6)
- 焼結鉱及びペレットを製造する製造ライン内に配備され、焼結後の前記焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置であって、前記焼結鉱及びペレットを冷却した後の空気を回収し、回収した前記空気を前記焼結鉱及びペレットの冷却源として返送する強制循環経路と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路内を流通する前記空気から熱を回収する熱交換器と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路の空気を循環させる循環ブロワと、が備えられた冷却装置において、
前記強制循環経路には、前記熱交換器にて熱交換後の前記空気を当該強制循環経路の外に放出する放出手段が備えられており、
前記放出手段として、排気ブロアが採用されていて、
前記強制循環経路には、前記熱交換器を通過する空気の流量Qと、前記熱交換器の入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記放出手段が外部へ放出する空気の流量を制御する排気制御装置が備えられている
ことを特徴とする焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置。 - 焼結鉱及びペレットを製造する製造ライン内に配備され、焼結後の前記焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置であって、前記焼結鉱及びペレットを冷却した後の空気を回収し、回収した前記空気を前記焼結鉱及びペレットの冷却源として返送する強制循環経路と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路内を流通する前記空気から熱を回収する熱交換器と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路の空気を循環させる循環ブロワと、が備えられた冷却装置において、
前記強制循環経路には、前記熱交換器にて熱交換後の前記空気を当該強制循環経路の外に放出する放出手段が備えられており、
前記放出手段として、前記強制循環経路上に設けられた大気放散弁が採用されていて、
前記強制循環経路には、前記熱交換器を通過する空気の流量Qと、前記熱交換器の入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記放出手段が外部へ放出する空気の流量を制御する排気制御装置が備えられている
ことを特徴とする焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置。 - 焼結鉱及びペレットを製造する製造ライン内に配備され、焼結後の前記焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置であって、前記焼結鉱及びペレットを冷却した後の空気を回収し、回収した前記空気を前記焼結鉱及びペレットの冷却源として返送する強制循環経路と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路内を流通する前記空気から熱を回収する熱交換器と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路の空気を循環させる循環ブロワと、が備えられた冷却装置において、
前記強制循環経路には、前記熱交換器にて熱交換後の前記空気を当該強制循環経路の外に放出する放出手段が備えられていて、
前記放出手段として、排気ブロアが採用されており、
前記強制循環経路には、前記熱交換器出側の空気の温度Toと、前記熱交換器での蒸気発生量mと、前記熱交換器入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記放出手段が外部へ放出する空気の流量を制御する排気制御装置が備えられている
ことを特徴とする焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置。 - 焼結鉱及びペレットを製造する製造ライン内に配備され、焼結後の前記焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置であって、前記焼結鉱及びペレットを冷却した後の空気を回収し、回収した前記空気を前記焼結鉱及びペレットの冷却源として返送する強制循環経路と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路内を流通する前記空気から熱を回収する熱交換器と、前記強制循環経路上に設けられ且つ当該強制循環経路の空気を循環させる循環ブロワと、が備えられた冷却装置において、
前記強制循環経路には、前記熱交換器にて熱交換後の前記空気を当該強制循環経路の外に放出する放出手段が備えられていて、
前記放出手段として、前記強制循環経路上に設けられた大気放散弁が採用されていて、
前記強制循環経路には、前記熱交換器出側の空気の温度Toと、前記熱交換器での蒸気発生量mと、前記熱交換器入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記放出手段が外部へ放出する空気の流量を制御する排気制御装置が備えられている
ことを特徴とする焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置。 - 請求項1又は2に記載された焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置における排気制御方法であって、
前記熱交換器の通過する空気の流量Qと、前記熱交換器入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記空気の流量Qの変化と、熱交換器で発生する蒸気発生量mの変化との比dm/dQを算出して、
前記算出したdm/dQが0以上の場合、回収する空気の流量Qを増やすと共に、前記熱交換後の空気を増加分だけ多く外部へ放出するように制御する
ことを特徴とする冷却装置における排気制御方法。 - 請求項3又は4に記載された焼結鉱及びペレットを冷却する冷却装置における排気制御方法であって、
前記熱交換器出側の空気の温度Toと、前記熱交換器で製造される蒸気発生量mと、前記熱交換器入側の空気の温度Tiと、大気へ放散される冷却後空気の温度Teとを基に、前記空気の流量Qの変化と、発生する蒸気発生量mの変化との比dm/dQを算出して、
前記算出したdm/dQが0以上の場合、回収する空気の流量Qを増やすと共に、前記熱交換後の空気を増加分だけ多く外部へ放出するように制御する
ことを特徴とする冷却装置における排気制御方法。
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