JP6221368B2 - 糸状部材の供給装置およびその供給方法 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、重ねて配置される複数の板状部材(2)間に、スペーサとして介在させる糸状部材(6)の供給装置(1)において、前記糸状部材(6)の繰出部(11)と、前記繰出部(11)に対して前記糸状部材(6)の繰出し方向の下流側に配置され、一定方向への気流を発生し、前記繰出部(11)により繰出された前記糸状部材(6)を、発生された気流に沿って送り出すエア搬送部(50)と、を備えること、を特徴とする糸状部材(6)の供給装置(1)である。
請求項2に記載の発明は、前記エア搬送部(50)は、吸気口(51a)と排気口(51b)とを有する筒状本体(51)と、前記筒状本体(51)の側部に設けられた圧縮空気流入部(52)とを有し、前記圧縮空気流入部(52)より流入された圧縮空気により、前記筒状本体(51)の内部に前記吸気口(51a)から前記排気口(51b)への気流を発生させること、を特徴とする請求項1に記載の糸状部材(6)の供給装置(1)である。
請求項3に記載の発明は、前記繰出部(11)と前記エア搬送部(50)との間に糸状部材切断部(40)が設けられていること、特徴とする請求項1または2に記載の糸状部材(6)の供給装置(1)である。
請求項4に記載の発明は、前記繰出部(11)は、駆動部(12)により回転駆動される駆動ローラ(13)と、前記駆動ローラ(13)と外周縁部(13a,14a))同士が接する従動ローラ(14)と、を備え、前記糸状部材(6)は、前記駆動ローラ(13)の前記外周縁部(13a)に巻回されていること、を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の糸状部材(6)の供給装置(1)である。
請求項5に記載の発明は、糸状部材(6)の繰出部(11)と、前記繰出部(11)に対して前記糸状部材(6)の繰出し方向の下流側に配置され、一定方向への気流を発生し、前記繰出部(11)により繰出された前記糸状部材(6)を、発生された気流に沿って送り出すエア搬送部(50)と、前記繰出部(11)と前記エア搬送部(50)との間に設けられた糸状部材切断部(40)と、を備え、重ねて配置される複数の板状部材(2)間にスペーサとして介在させる糸状部材(6)の供給装置(1)において、前記板状部材(2)への前記糸状部材(6)の供給を開始する際、前記エア搬送部(50)を作動させ、前記糸状部材切断部(40)よりも上流側にある前記糸状部材(6)の端部を、前記糸状部材切断部(40)の二枚の切断刃の間を通るように吸い込ませること、を特徴とする板状部材(2)間への糸状部材(6)の供給方法である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
図1は本実施形態の糸供給装置1及びガラス積載台3の斜視図である。
ガラス積載台3は、積載されるガラス板2、2、・・の下辺と当接する床桟5と、ガラス板2、2、・・を、その背面でもたれ掛けさせて当該ガラス板2、2、・・の荷重を支持する背板4とを備える。
また、スペーサ糸6の線径としては、ガラス板2間に挟持されガラス板2によって圧縮変形した時にスペーサとしての機能を維持する必要があるため、φ2mm前後が望ましい。
ガラス板2とガラス板2との間にスペーサ糸6を配置することで、ガラス板2間の直接接触が防止され、ガラス板2の欠けやこすれが防止される。
第1給糸ガイド15aは、スペーサ糸巻ロール7に巻かれたスペーサ糸6を、糸供給装置1の横フレーム走行手段20と平行な方向に方向転換する。
第2給糸ガイド15bは給糸ヘッド10に設けられており、第1給糸ガイド15aから延びるスペーサ糸6を略鉛直方向に方向転換する。
第3給糸ガイド15cも給糸ヘッド10に設けられており、第2給糸ガイド15bから延びるスペーサ糸6を後述の駆動プーリ13の外周方向に方向転換する。
各縦フレーム27の背板側のプーリ23同士はシャフト26で連結されている。シャフト26の一端には走行モータ25が取り付けられ、この走行モータ25の駆動によってシャフト26は回転される。
また、横フレーム21の取付部材24は、左右のベルト22の間に配置されている。
すなわち背板4からガラス板2の積み込み装置(図示しない)側に向く方向であり、逆順方向とは、積載順方向とは反対方向の背板側に向く方向である。
給糸ヘッド10は、保持部材17に吊り下げられている保持板30と、その保持板30に保持されている繰出部11と、切断部40と、エア搬送部50とを備える。
また、前述の第3給糸ガイド15cは、プーリ間の噛合部Aの鉛直上方から水平方向にずれた位置に配置されている。
すなわち、第3給糸ガイド15cの図2におけるZ方向位置(保持板30に沿った鉛直方向位置)は、好ましくは、駆動プーリ13の外周縁部13aの上端と接する水平線H上、もしくはその水平線Hより下(Zマイナス方向)である。
そして第3給糸ガイド15cのX方向位置(保持板30に沿った水平方向位置)は、駆動プーリ13の回転軸から、駆動プーリ13の半径r以上離れた位置(図2に示すように、駆動プーリ13の回転軸から距離R(>r)の位置)に配置される。
このように第3給糸ガイド15cを配置することにより、第3給糸ガイド15cにガイドされたスペーサ糸6は、駆動プーリ13の外周縁部13aに対して、少なくとも45度以上の中心角θで巻回される。
また、従動プーリ14は、保持板30に固定された軸部19の先端に揺動可能に保持されたアーム18の先端に回転自在に設けられている。
保持板30には、円柱状のバネ押さえ16aが立設されており、そのバネ押さえ16aとアーム18との間にバネ16が設けられている。バネ16は、従動プーリ14を駆動プーリ13に常時押圧させる。
このバネ16の付勢力により、従動プーリ14の凸状の外周縁部14aと駆動プーリ13の凹状の外周縁部13aとが噛合部Aにおいて一定の圧力でかみ合う。そして、スペーサ糸6はその噛合部Aに押圧されて挟持され、滑ることなく駆動プーリ13の駆動力が伝達される。
側部筒体52の内部空間と筒状本体51の内部空間とは繋がっている。側部筒体52には、コンプレッサ等の圧縮空気送風手段が連結され、圧縮空気が側部筒体52から流入されると、筒状本体51の内面に沿って吸気口51aから排気口51b(Zプラス方向からマイナス方向)に流れる空気の流れが発生する。
スペーサ糸6は、駆動プーリ13の凹状の外周縁部13aとの従動プーリ14の凸状の外周縁部14aとの噛合部Aに挟持されている。給糸モータ12のオンオフにより駆動プーリ13を必要量だけ回転させることにより、スペーサ糸6は、必要な時に、必要な長さだけ繰り出すことができる。
さらにスペーサ糸6は、一旦切断された後、次のガラス積載台3へのガラス板2の配置が開始されると、再度ガラス板2間への供給が開始される。
再度、ガラス板2間に供給が開始される際、スペーサ糸6の切断された先端は、切断部40の切断刃40aの間より上にある。
まず、ガラス積載台3上にガラス板2を積載する前、給糸ヘッド10は図4の点線Aの位置にある。
この状態で、給糸モータ12を作動させ、駆動プーリ13を必要量だけ回転させることにより、スペーサ糸6を繰り出して、ガラス積載台3の背板4の前面側にスペーサ糸6を垂らす。
ロボットによるガラス板2の保持を解除すると、ガラス板2の自重とガラス積載台3の背板4とでスペーサ糸6を挟持固定した状態となる。このときのスペーサ糸6の状態が6aである。
この状態で、スペーサ糸6を垂らすことによって、ガラス板2の前面にスペーサ糸6が接触しない状態でスペーサ糸6を下辺近傍位置まで到達させことができるので、スペーサ糸6をスムーズに下辺近傍位置まで到達させることができる。
また、この際も、上述のようにエア搬送部50を作動させることによりスペーサ糸6は、エア搬送部50を流れる空気によって、確実に下方に送られ、スペーサ糸6の位置の制御をより正確に行うことができる。
これにより、垂れ下がったスペーサ糸6がガラス板2の前面に当接される。
なお、ガラス板2間に介在するスペーサ糸6は、各系列ごとに積み込み開始時から積込完了まで連続したスペーサ糸6であり、途中で切断することはない。
(1)スペーサ糸6を繰り出して、ガラス板2の表面に垂らす際、エア搬送部50を作動させることにより、スペーサ糸6はエア搬送部50を流れる空気によって、確実に下方に送られるので、スペーサ糸6の位置が制御しやすい。
(2)スペーサ糸6の切断された先端が、切断部40の切断刃40aの間より上にある状態で駆動プーリ13を駆動すると、スペーサ糸6は下方に繰り出される。その際、スペーサ糸6を自重のみで下方に垂らしていく場合、巻き癖やよれの影響により、スペーサ糸6の先端が両切断刃40a間を通らないことがある。
そのため、本実施形態は、エア搬送部50に空気を流してスペーサ糸6の先端をエア搬送部50の吸気口51aに吸引する。
これにより、スペーサ糸6は切断部40の2枚の刃40aの間を確実に通って、エア搬送部50の内部に挿通される。
(3)スペーサ糸6は、駆動プーリ13の外周縁部13aに、少なくとも45度以上である中心角θの範囲で巻回されるので、駆動プーリ13の回転駆動がスペーサ糸6に伝わりやすい。したがって、スペーサ糸6にロール7間の結び目があっても、スペーサ糸6を確実に繰り出すことができる。
(1)例えば、本実施形態で、ガラス積載台3上には積載されるガラス板2は、1列について説明したが、必ずしも1列とは限らず、ガラス板2のサイズによっては2列、3列に並べて積載されるものでも良い。また、異形ガラスを2列、3列に並列にして積むようにしても良い。
この場合には、スペーサとして供給するスペーサ糸は、少なくともガラス板各列毎に少なくとも1本あれば良いが、2本以上あればより好適である。そして、給糸ヘッド10の個数は、その本数に合わせて稼動させる。
Claims (4)
- 重ねて配置される複数の板状部材間に、スペーサとして介在させる糸状部材の供給装置において、
前記糸状部材の繰出部と、
前記繰出部に対して前記糸状部材の繰出し方向の下流側に配置され、一定方向への気流を発生し、前記繰出部により繰出された前記糸状部材を、発生された気流に沿って送り出すエア搬送部と、
前記繰出部と前記エア搬送部との間に配置されている糸状部材切断部と、を備え、
前記エア搬送部は、前記気流が発生された際に、前記糸状部材切断部よりも上流側にある前記糸状部材の端部を、前記糸状部材切断部の二枚の切断刃の間を通るように吸い込む位置に配置されていること、
を特徴とする糸状部材の供給装置。 - 前記エア搬送部は、
吸気口と排気口とを有する筒状本体と、
前記筒状本体の側部に設けられた圧縮空気流入部とを有し、前記圧縮空気流入部より流入された圧縮空気により、前記筒状本体の内部に前記吸気口から前記排気口への気流を発生させること、
を特徴とする請求項1に記載の糸状部材の供給装置。 - 前記繰出部は、
駆動部により回転駆動される駆動ローラと、
前記駆動ローラと外周縁部同士が接する従動ローラと、を備え、
前記糸状部材は、前記駆動ローラの前記外周縁部に、少なくとも45度以上である中心角でその円弧に沿って接していること、を特徴とする請求項1または2に記載の糸状部材の供給装置。 - 糸状部材の繰出部と、前記繰出部に対して前記糸状部材の繰出し方向の下流側に配置され、一定方向への気流を発生し、前記繰出部により繰出された前記糸状部材を、発生された気流に沿って送り出すエア搬送部と、
前記繰出部と前記エア搬送部との間に設けられた糸状部材切断部と、を備え、
重ねて配置される複数の板状部材間にスペーサとして介在させる糸状部材の供給装置において、前記板状部材への前記糸状部材の供給を開始する際、前記エア搬送部を作動させ、前記糸状部材切断部よりも上流側にある前記糸状部材の端部を、前記糸状部材切断部の二枚の切断刃の間を通るように吸い込ませること、
を特徴とする板状部材間への糸状部材の供給方法。
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