JP2016204057A - 繊維機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレードルアームに作用する力を発生させる作用力発生部への繊維片の堆積を防止し、クレードルアームの回動動作が円滑にする。【解決手段】紡績機は、巻取ドラム72と、パッケージ保持装置73と、清掃装置47と、を備える。巻取ドラム72は、パッケージ45に接触して回転することによりパッケージ45を回転駆動する。パッケージ保持装置73はパッケージ45を巻取ドラム72に対して接触又は離間させることが可能に保持する。清掃装置47は、パッケージ保持装置73を清掃する。パッケージ保持装置73は、パッケージ45を回転可能に保持する回動可能なクレードルアーム71と、クレードルアーム71に設けられパッケージ45を回転可能に保持するボビンホルダと、クレードルアーム71に作用する力を発生させる円弧板78及び摩擦シュー80と、を備える。清掃装置47は、円弧板78及び摩擦シュー80の少なくとも一部を清掃する。【選択図】図2

Description

本発明は、パッケージ保持装置を備える繊維機械に関する。詳細には、繊維機械において、パッケージ保持装置に備えられるクレードルアームの回動動作を円滑にするための構成に関する。
従来から、パッケージ保持装置を備える繊維機械が知られている。特許文献1は、この種の繊維機械である紡績機を開示する。この特許文献1の紡績機のパッケージ保持装置は、パッケージを回転可能に、かつ巻取ドラムに対して接触又は離間させることが可能な状態に保持するように構成されている。このパッケージ保持装置は、クレードルアームと、エアシリンダと、を備える。クレードルアームは、パッケージを回転可能に支持するとともに、パッケージを巻取ドラムに対して接触又は離間させるように回動可能である。エアシリンダは、パッケージが巻取ドラムに対して接触する方向、及びそれとは逆の方向に、クレードルアームに力を加えることができる。
特開2013−63809号公報
しかし、上記特許文献1の構成では、エアシリンダに繊維片(いわゆる風綿。ただし、綿、その他の天然繊維又は合成繊維等の繊維片を含む。以下、同じ。)が堆積することにより、例えばクレードルアームの動きが重くなったりして、クレードルアームの回動動作が円滑に行われない場合があった。
本発明の目的は、クレードルアームに作用する力を発生させる作用力発生部への繊維片の堆積を防止し、クレードルアームの回動動作が円滑に行われるようにすることにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の観点によれば、以下の構成の繊維機械が提供される。即ち、この繊維機械は、巻取ドラムと、パッケージ保持装置と、清掃装置と、を備える。前記巻取ドラムは、パッケージに接触して回転することにより前記パッケージを回転駆動する。前記パッケージ保持装置は、前記パッケージを前記巻取ドラムに対して接触及び離間させることが可能な状態に保持する。前記清掃装置は、前記パッケージ保持装置を清掃する。前記パッケージ保持装置は、回動可能なクレードルアームと、パッケージ保持部と、作用力発生部と、を備える。前記パッケージ保持部は、前記クレードルアームに設けられ、前記パッケージを回転可能に保持する。前記作用力発生部は、前記クレードルアームに作用する力を発生させる。前記清掃装置は、前記作用力発生部の少なくとも一部を清掃する。
これにより、繊維片を清掃により除去することで作用力発生部への繊維片の堆積を防止することができ、クレードルアームの回動動作を長期にわたって円滑に行わせることができる。
前記の繊維機械においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記作用力発生部は、相手側部材を押圧することで前記クレードルアームの回動に抗する摩擦力を発生させる押圧部を含む。前記清掃装置は、少なくとも前記押圧部を清掃する。
これにより、押圧部に繊維片が堆積しないので、相手側部材と押圧部の間の摩擦力が均一に保たれて、クレードルアームの動作が安定する。
前記の繊維機械においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記相手側部材は、前記押圧部に対して接触し摺動しながら前記クレードルアームと一体的に回動する円弧状の部材である。前記清掃装置は、少なくとも前記押圧部と前記円弧状の部材を清掃する。
これにより、押圧部と円弧状の部材に繊維片が堆積しないので、相手側部材と押圧部の間の摩擦力が一定に保たれ、クレードルアームの動作がより安定する。
前記の繊維機械においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記作用力発生部は、前記パッケージを前記巻取ドラムに押し付ける位置と、前記パッケージが前記巻取ドラムに対して離間した位置と、の少なくとも何れかに前記パッケージ保持部を保持することが可能に構成される。
これにより、清掃装置により作用力発生部を清掃しているので、クレードルアームの回動動作が円滑に行われ、適切なタイミングでパッケージの表面を巻取ドラムに接触させることができる。
前記の繊維機械においては、以下の構成とすることが好ましい。前記清掃装置は、空気を噴射するノズルを備える。前記ノズルが前記空気を噴射する向きは、当該ノズルの軸を延長した直線が前記パッケージと前記パッケージ保持部に接触しないように設定されている。
これにより、ノズルから噴射した空気がパッケージに当たらないので、パッケージの品質を低下させにくくすることができる。
前記の繊維機械においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この繊維機械においては、前記巻取ドラムと、前記パッケージ保持装置と、を備える巻取ユニットが複数並べて配置される。この繊維機械は、前記清掃装置を搭載し、前記複数の巻取ユニットに対して走行するように設けられた作業台車を更に備える。前記清掃装置が清掃を行う期間は、前記作業台車の前記清掃装置が配置される位置が、目的の1つの巻取ユニットに到着する所定台数前の巻取ユニットの糸道を通過してから、前記作業台車が前記1つの巻取ユニットに対して作業を終了して他の場所へ移動を開始するまでの、少なくとも一部の期間に設定されている。
これにより、作業台車が作業を行うために目的の1つの巻取ユニットへ移動して作業を行うのに付随して、当該1つの巻取ユニット及び所定台数前までの他の巻取ユニットを清掃することができ、効率良く清掃を行うことができる。
前記の繊維機械においては、前記作業台車は、糸継装置を更に備え、前記作業として糸継ぎを行うことが好ましい。
これにより、複数の巻取ユニットのそれぞれについてある程度の頻度で必要となる糸継作業に付随して、巻取ユニットのパッケージ保持装置を清掃することができ、複数の巻取ユニットのそれぞれについて確実に清掃を行うことができる。
前記の繊維機械においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記作業台車は、前記複数の巻取ユニットの内側に設けられた走行空間を走行するように構成される。前記清掃装置は、空気を噴射するノズルを備える。前記ノズルからの空気の噴射方向は、前記巻取ユニットの外側へ向かう方向に設定されている。
これにより、繊維片が巻取ユニットの内側に溜まりにくいため、繊維機械のメンテナンスが容易になる。
前記の繊維機械においては、前記パッケージ保持装置の上方に設けられ、前記パッケージに巻き取られる糸を供給する給糸部を更に備えることが好ましい。
一般的に、給糸部が相対的に上方に、パッケージ保持装置が相対的に下方に配置されていると、パッケージ保持装置の作用力発生部に繊維片が堆積し易い。従って、清掃装置を設ける構成は、上記のようなレイアウトの繊維機械に適用することが特に好適である。
本発明の一実施形態に係る紡績機の全体的な構成を示す正面図。 紡績機の紡績ユニットの側面図。 紡績機に備えられるパッケージ保持装置の構成を示す斜視図。 クレードルアームの回動に伴って、円弧状の部材が押圧部に接触し摺動しながらクレードルアームとともに回動する様子を示す側面図。 エアシリンダ等への圧縮空気の供給に関する構成を示すブロック図。
本発明の一実施形態に係る紡績機(繊維機械)について、図面を参照して説明する。なお、本明細書において「上流」及び「下流」とは、紡績時での糸の走行方向における上流及び下流を意味するものとする。
図1に示す紡績機1は、並べて配置された複数の紡績ユニット(巻取ユニット)2を備えている。紡績機1は、糸継台車(作業台車)3と、図略の玉揚台車と、ブロアボックス93と、原動機ボックス5と、を備えている。
図1に示すように、各紡績ユニット2は、上流から下流に向かって順に、ドラフト装置(給糸部)7と、空気紡績装置(給糸部)9と、糸貯留装置12と、巻取装置13と、を主要な構成として備えている。ドラフト装置7は紡績機1が備えるフレーム6の上部に設けられており、空気紡績装置9は、このドラフト装置7から送られてくる繊維束8を紡績する。空気紡績装置9で生成された紡績糸10は、糸貯留ローラ21を経由して巻取装置13によって巻き取られ、これによりパッケージ45が形成される。パッケージ45とは、ボビン48(後述)に紡績糸10が巻き取られ、糸層が形成された状態のものを意味する。
ドラフト装置7は、スライバ15を延伸して繊維束8にする装置である。このドラフト装置7は図2に示すように、バックローラ対16、サードローラ対17、エプロンベルト18が各ローラに装架されたミドルローラ対19、及びフロントローラ対20の4つのローラ対を備えている。各ローラ対16,17,19,20のボトムローラは、原動機ボックス5からの動力、又はそれぞれの紡績ユニット2に配置された図略の電動モータの動力により駆動される。
空気紡績装置9は、圧縮空気を噴出することにより生成する旋回気流を利用して、繊維束8に撚りを与えて紡績糸10を生成する。
空気紡績装置9の下流には、糸貯留装置12が設けられている。糸貯留装置12は、糸貯留ローラ21と、糸掛け部材22と、上流側ガイド23と、電動モータ25と、下流側ガイド26と、貯留量センサ27と、を備えている。
糸掛け部材22は、紡績糸10に係合する(引っ掛ける)ことが可能に構成されており、紡績糸10に係合した状態で糸貯留ローラ21と一緒に回転することで、当該糸貯留ローラ21の外周面に紡績糸10を案内できるように構成されている。
糸貯留ローラ21は、その外周面に紡績糸10を巻き付けて貯留できるように構成されている。糸貯留ローラ21は、図略のユニットコントローラによって制御されている電動モータ25によって一定の回転速度で回転駆動される。この構成で、糸掛け部材22によって糸貯留ローラ21の外周面に案内された紡績糸10は、糸貯留ローラ21が回転することにより当該糸貯留ローラ21を締め付けるようにして巻かれ、糸貯留装置12よりも上流側の紡績糸10を引っ張る。これにより、空気紡績装置9から紡績糸10を連続的に引き出すことができる。
貯留量センサ27は、糸貯留ローラ21に巻き付いている紡績糸10の貯留量を非接触で検出し、ユニットコントローラに送信するように構成されている。
上流側ガイド23は、糸貯留ローラ21のやや上流側に配置されている。上流側ガイド23は、糸貯留ローラ21の外周面に対して紡績糸10を適切に案内する。上流側ガイド23は、空気紡績装置9から伝播してくる紡績糸10の撚りが当該上流側ガイド23よりも下流側に伝わることを防止する。
下流側ガイド26は、糸貯留ローラ21のやや下流側に配置されている。下流側ガイド26は、回転する糸掛け部材22によって振り回される紡績糸10の軌道を規制し、下流側の紡績糸10の走行経路を安定させるように構成されている。
紡績機1のフレーム6の前面側であって空気紡績装置9と糸貯留装置12との間の位置には、糸品質測定装置52が設けられている。空気紡績装置9で生成された紡績糸10は、糸貯留装置12で巻き取られる前に糸品質測定装置52を通過する。糸品質測定装置52は、走行する紡績糸10に含まれる欠陥(異常)の有無を監視し、欠陥を検出した場合に、糸欠陥検出信号をユニットコントローラへ送信する。
上記ユニットコントローラは、糸欠陥検出信号を受信すると、直ちに、空気紡績装置9での圧縮空気の噴出を停止させる。これにより、旋回気流が停止して繊維束8の加撚が停止されるとともに、空気紡績装置9への繊維束8の導入も停止される。この結果、空気紡績装置9において繊維の連続状態が分断され、紡績糸10が切断される。その後、ユニットコントローラは、更にドラフト装置7を停止させる。また、ユニットコントローラは糸継台車3に制御信号を送り、当該紡績ユニット2の前(紡績ユニット2の糸道の前)まで糸継台車3を走行させる。その後、ユニットコントローラは、空気紡績装置9等を再び駆動し、糸継台車3に糸継ぎを行わせてパッケージ45の巻取りを再開させる。糸貯留装置12は、空気紡績装置9が紡績を再開してからパッケージ45の巻取りが再開されるまでの間、空気紡績装置9から連続的に送出される紡績糸10を糸貯留ローラ21に滞留させて紡績糸10の弛みを取る。
次に、巻取装置13について説明する。図2等に示すように、巻取装置13は、巻取ドラム72と、トラバース装置75と、パッケージ保持装置73と、を備えている。
図2に示す巻取ドラム72は、パッケージ45の外周面に接触した状態で回転することで、当該パッケージ45を回転駆動することができるように構成されている。
トラバース装置75は、図1及び図2に示すように、紡績糸10を案内可能なトラバースガイド76を備えている。トラバースガイド76を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム72を図略の電動モータによって駆動することで、巻取装置13は、巻取ドラム72に接触するパッケージ45を回転させ、紡績糸10を綾振りしつつパッケージ45に巻き取る。
パッケージ保持装置73は、ボビン48又はパッケージ45を、回転可能に、かつ前記巻取ドラム72に対して接触及び離間させることが可能な状態に保持することができる。パッケージ保持装置73の詳細な構成は後述する。
次に、糸継台車3について説明する。図1及び図2に示す糸継台車(作業台車)3は、紡績ユニット2が並べられる方向に走行可能に構成されており、糸切断等が発生した紡績ユニット2に対して糸継作業を行うことができる。
糸継台車3は、図1に示すように、糸継装置43と、サクションパイプ44と、サクションマウス46と、清掃装置47と、を備えている。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸切れ又は糸切断が発生すると、ユニットコントローラからの制御信号により、フレーム6に固定されたレール41に沿って当該紡績ユニット2まで走行し、停止して糸継ぎを行う。糸継台車3は、複数の紡績ユニット2に対して走行して、目的の紡績ユニット2で糸継作業を行うように設けられている。
図2に示すように、複数の紡績ユニット2の内側には走行空間が形成され、レール41は、走行空間内に配置されている。糸継台車3は、複数の紡績ユニット2の内側(略C字状に構成されたフレーム6の内側)に設けられた走行空間を走行するように構成されている。
サクションパイプ44は、軸を中心に上下方向に回動可能であり、空気紡績装置9から送り出される糸端(上糸)を吸い込みつつ捕捉して、糸継装置43へ案内できるように構成されている。サクションマウス46は、軸を中心に上下方向に回動可能であり、巻取装置13に支持されたパッケージ45から糸端(下糸)を吸引しつつ捕捉して、糸継装置43へ案内できるように構成されている。糸継装置43の詳細な構成については省略するが、本実施形態では、旋回気流によって糸端同士を撚り合わせることにより、上糸と下糸とを糸継ぎするスプライサとして構成されている。糸継装置43は、ノッター又はピーサーであっても良い。
糸継台車3は、パッケージ保持装置73を清掃するための清掃装置47を備える。本実施形態の紡績機1の紡績ユニット2では、パッケージ保持装置73の上方に、空気紡績装置9等により構成される給糸部11が備えられたレイアウトになっているので、相対的に下方に配置されるパッケージ保持装置73に繊維片が堆積し易い。本実施形態の紡績機1では、パッケージ保持装置73に堆積した繊維片を清掃装置47により除去している。清掃装置47の構成については後に詳述する。
次に、前記玉揚台車について説明する。玉揚台車は、玉揚装置を備える。玉揚装置は、クレードルアーム71にボビン48を供給して紡績糸10の巻取りの準備を行うボビンセット作業と、満巻になったパッケージ45をクレードルアーム71から取り外す玉揚作業と、を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2に対してボビンセット作業及び/又は玉揚作業を行う指示を受けると、紡績ユニット2が並べて配置されている領域の外側の走行路上を当該紡績ユニット2まで走行する。玉揚台車は、指示を受けた紡績ユニット2の前で停止し、ボビンセット作業又は玉揚作業(又はその両方の作業)を行う。
次に、パッケージ保持装置73について詳細に説明する。
以下の説明では、図3及び図4に示すような状態のパッケージ保持装置73の上下関係に基づいて、各部の位置関係の説明に「上」、「下」の概念を含む語を用いる場合がある。各部の位置関係の説明に「前」、「後」の概念を含む語を用いる場合には、紡績機1の正面側を「前」とし、紡績機1の背面側を「後」とする。
図3等に示すように、パッケージ保持装置73は、クレードルアーム71と、第1エアシリンダ60と、第2エアシリンダ160と、を備える。図2においては、巻取装置13の構成を分かり易く示すために、第2エアシリンダ160の図示を省略するとともに、第1エアシリンダ60の周辺の構成が簡略的に描かれている。
以下、詳細に説明する。パッケージ保持装置73は、例えば図3に示すように、フレーム6に固定されるベース部101を備える。ベース部101は、クレードルアーム71を支持する。クレードルアーム71は、ベース部101に取り付けられた支軸70を中心として前後に回動可能に構成されている。
図3に示すように、クレードルアーム71は、互いに略平行に延びるとともにパッケージ45を挟み込んで保持する2本の挟持アーム71a,71bを有している。挟持アーム71a及び挟持アーム71bがパッケージを挟持する部位には、ボビンホルダ(パッケージ保持部)105がそれぞれ設けられている。
一方のボビンホルダ105は、図略の軸受を介して挟持アーム71aに回転可能に支持されている。他方のボビンホルダ105は、図略の軸受を介して挟持アーム71bに回転可能に支持されている。ボビンホルダ105,105は互いに対面するように配置されており、それぞれがパッケージ45のボビン48の端部に接触する。これにより、1対のボビンホルダ105によってパッケージ45を挟み込んで保持することができる。パッケージ45は、2つのボビンホルダ105,105と一体になった状態で、巻取ドラム72の駆動力によってクレードルアーム71に対して回転する。
以上により、紡績糸10が巻き取られることによりパッケージ45の糸層径が増大しても、クレードルアーム71が巻取ドラム72から離れる方向に回動することにより当該糸層径の増大を吸収し、パッケージ45の表面を巻取ドラム72に対して接触させ続けることができる。
図4に示すように、クレードルアーム71には、後方に延びるプレート85が固定されている。プレート85の近傍には、第1エアシリンダ60が配置されている。第1エアシリンダ60は、複動形空気圧シリンダとして構成され、図2に示すように、シリンダケース60aと、シリンダロッド61と、ピストン62と、接圧ポート63と、逆圧ポート64と、を主要な構成として備える。
ピストン62は、シリンダケース60a内に配置されるとともに、シリンダロッド61に固定される。シリンダロッド61の先端は、プレート85の後下部に配置された連結軸86に連結されている。クレードルアーム71は、プレート85を介してシリンダロッド61に連結されている。
シリンダケース60aの内部には、接圧ポート63及び逆圧ポート64から空気を供給できるように構成されている。シリンダケース60a内のピストン62は、接圧ポート63と逆圧ポート64に供給する空気圧の差に応じた力で下方に駆動される。ピストン62がシリンダロッド61を下方に引っ張ると、クレードルアーム71が支軸70を中心として紡績ユニット2の後側に回動し、この結果、パッケージ45が巻取ドラム72に押し当てられる。
第1エアシリンダ60には、シリンダロッド61を上方に少量だけ駆動するためのリフタポート68が逆圧ポート64とは別に設けられている。圧縮空気がリフタポート68に供給されると、シリンダロッド61が僅かに上方に押されるので、クレードルアーム71が紡績ユニット2の前側に少しだけ回動する。この結果、パッケージ45を巻取ドラム72から小さな距離だけ離間させることができる。このようなパッケージ45の駆動は、紡績糸10の巻取速度を微調整して糸貯留装置12の紡績糸10の貯留量を調整するために用いられる。
ベース部101には支持板102が固定されており、支持板102の近傍には第2エアシリンダ160が配置されている。図3に示すように、第2エアシリンダ160は、支持板102を挟んで第1エアシリンダ60と反対側に配置されている。第2エアシリンダ160は、単動形空気圧シリンダとして構成され、図4等に示すように、シリンダケース160aと、シリンダロッド161と、を備える。
図4に示すように、支持板102には、第2エアシリンダ160のシリンダケース160aの端部が連結されている。支持板102には、円板状の部材である回転リンク95が回転軸96を介して回転可能に支持されている。回転軸96から径方向に離れた位置において、回転リンク95と、第2エアシリンダ160のシリンダロッド161の先端部と、が連結されている。
回転軸96から径方向に離れた位置において、回転リンク95と、第1エアシリンダ60のシリンダケース60aの下端部と、が連結されている。
第2エアシリンダ160が備えるポート163に圧縮空気が供給されてシリンダロッド161がシリンダケース160aに引き込まれると、シリンダロッド161によって引っ張られる回転リンク95が、回転軸96を中心として図4の反時計回りに回転する。この結果、回転リンク95によって第1エアシリンダ60の下端部が押し上げられるので、第1エアシリンダ60の全体が比較的大きいストロークで上方に押し上げられる。従って、図4に鎖線で示すように、プレート85の連結軸86が斜め上方に大きく変位し、クレードルアーム71が紡績ユニット2の前側に回動する。以上により、パッケージ45が、比較的大きなストロークで巻取ドラム72から離間する。
前述したとおり、連結軸86は第1エアシリンダ60の駆動によっても押し上げられ、クレードルアーム71が紡績ユニット2の前側に回動する。これに対し、上記のように第2エアシリンダ160が駆動された場合には、第1エアシリンダ60の駆動時よりも連結軸86が大きく変位するので、大きなストロークでクレードルアーム71が紡績ユニット2の前側に回動する。従って、第2エアシリンダ160によるクレードルアーム71の駆動は、例えば、前述の玉揚台車による玉揚作業時にパッケージ45を巻取ドラム72から大きく引き離すために行われる。
以上のように、クレードルアーム71の駆動源として2つのエアシリンダ(第1エアシリンダ60及び第2エアシリンダ160)を使い分けることにより、目的に応じた2種類のストロークでクレードルアーム71を回動させることができる。
第1エアシリンダ60及び第2エアシリンダ160の何れも、圧縮空気の供給を適宜に切り替えることで、クレードルアーム71の位置を、パッケージ45が巻取ドラム72に押し付けられる位置と、パッケージ45が巻取ドラム72に対して離間した位置と、に切り替えて保持することができる。
次に、第1エアシリンダ60及び第2エアシリンダ160に対する圧縮空気の供給について説明する。
図5に示すように、第1エアシリンダ60が備える接圧ポート63は、ブロアボックス93内に設けられた接圧用空気源65に接続されており、逆圧ポート64は減圧弁67を介して接圧用空気源65に接続されている。接圧ポート63と接圧用空気源65との間には電磁弁63aが配置されており、ユニットコントローラの制御により、接圧ポート63に空気圧を供給するか否かを切り替えることができる。逆圧ポート64と減圧弁67との間には電磁弁64aが配置されており、ユニットコントローラの制御により、逆圧ポート64に空気圧を供給するか否かを切り替えることができる。
第1エアシリンダ60が備えるリフタポート68は、リフタ用圧縮空気源69に接続されている。リフタポート68とリフタ用圧縮空気源69との間には電磁弁68aが配置されており、ユニットコントローラの制御により、リフタポート68に空気圧を供給するか否かを切り替えることができる。
第2エアシリンダ160が備えるポート163は、図示しない適宜の圧縮空気源に接続されている。このポート163と圧縮空気源との間には電磁弁163aが配置されており、ユニットコントローラの制御により、ポート163に空気圧を供給するか否かを切り替えることができる。
続いて、パッケージ保持装置73が備える円弧板78及び摩擦シュー80について、図3及び図4を参照しながら詳細に説明する。
パッケージ保持装置73は、前述のとおりクレードルアーム71、第1エアシリンダ60、及び第2エアシリンダ160を備えるほか、円弧板(作用力発生部、相手側部材)78及び摩擦シュー(作用力発生部、押圧部)80を備える。
円弧板78は、一定の厚みの板を円弧状に湾曲させて形成された部材であり、クレードルアーム71に固定されている。円弧板78は、クレードルアーム71と一体となって支軸70まわりに回動可能に構成されている。
摩擦シュー80は、ブロック状に形成された部材であり、支持板102に取り付けられた細長い板状のアーム部材81の先端に固定されている。アーム部材81は、弾性変形可能な素材(例えば、板バネ)により構成されている。摩擦シュー80は、弾性変形しているアーム部材81の復元力によって円弧板78を押圧する。これにより、摩擦シュー80と円弧板78との間で適度の摩擦力を発生させることができる。
図4に示すように、クレードルアーム71が回動するとき、円弧板78はその外面を摩擦シュー80に接触させて当該摩擦シュー80に対して摺動する。これにより、円弧板78及び摩擦シュー80は、クレードルアーム71の回動に抗する摩擦力を発生させる。この摩擦ダンパ作用により、クレードルアーム71の動作の過敏性が緩衝されて、当該クレードルアーム71の動作が安定する。言い換えれば、例えばパッケージ45の巻取速度が高速になりパッケージ45の振動が大きくなっても、クレードルアーム71に伝わる振動が摩擦シュー80により吸収されるので、パッケージ45が巻取ドラム72から離れたりしないようにクレードルアーム71の動作をしっかり抑えることができる。このように、円弧板78及び摩擦シュー80は、クレードルアーム71に作用する摩擦力を発生させる部材であるので、作用力発生部の一種であるということができる。
本実施形態の紡績ユニット2は、給糸部11が上方に、パッケージ45が下方にそれぞれ配置され、紡績糸10が上から下へ走行するレイアウトとなっている。従って、相対的に下方に配置される摩擦シュー80及び円弧板78に繊維片が堆積し易い。そこで、本実施形態では、糸継台車3に搭載された清掃装置47が、摩擦シュー80及び円弧板78を清掃するように構成されている。
詳細には、清掃装置47は、糸継台車3に図示しないステーを介して固定されたノズル(噴射部)49を備える。清掃装置47は、ノズル49から空気を噴射することで、摩擦シュー80及び円弧板78に堆積した繊維片を吹き飛ばすことができる。この空気は、図5に示すように、糸継台車3が備える圧縮空気源としてのコンプレッサ88から供給される。ノズル49とコンプレッサ88との間には電磁弁49aが配置されており、清掃装置47は、ユニットコントローラ(又は糸継台車3のコントローラ)の制御により、ノズル49に空気圧を供給するか否かを切り替えることができるように構成されている。
パッケージ45の回転軸と平行な方向で見たときに、ノズル49の向きは、図4に示すように、当該ノズル49の軸を延長した直線(中心線)Xがパッケージ45と接触しないように設定されている。言い換えれば、ノズル49からの空気の噴射方向(直線Xの向き)は、摩擦シュー80及び円弧板78に向かいつつボビンホルダ105及びパッケージ45から離れる方向に設定されている。ノズル49からの空気の噴射方向は、紡績ユニット2の外側下方へ向かう方向に設定されている。
清掃装置47が清掃を行う期間(言い換えれば、電磁弁49aが開かれてノズル49から空気が噴射される期間)は、糸継台車3の清掃装置47の位置が、目的の1つの紡績ユニット2(以下、単に目標の紡績ユニット2と呼ぶことがある)に到着する所定台数前(例えば、2台前)の紡績ユニット2の糸道を通過してから、当該糸継台車3が目標の紡績ユニット2に対して作業を終了して他の場所へ移動を開始するまでの、少なくとも一部の期間に設定されている。
より具体的には、本実施形態では、清掃装置47が清掃(空気の噴射)を行う期間は、以下の2つの期間に設定されている。1つ目の期間は、糸継台車3の清掃装置47の位置が、目標の紡績ユニット2に到着する1台前(目標の紡績ユニット2の隣)の紡績ユニット2の糸道を通過してから、当該糸継台車3の糸継装置43が糸継作業を開始するまでの期間である。2つ目の期間は、糸継台車3が糸継作業を終了してから他の場所への移動を開始するまでの期間である。
このような構成の清掃装置47を使用して摩擦シュー80及び円弧板78を清掃することにより、摩擦シュー80及び円弧板78への繊維片の堆積を防止することができ、摩擦シュー80と円弧板78の間の摩擦力が一定に保たれるため、クレードルアーム71の動作が安定する。そのため、当該クレードルアーム71の回動動作が円滑に行われる。言い換えれば、摩擦シュー80に対する円弧板78の摺動抵抗が一定に保たれるので、クレードルアーム71の動作に乱れが生じない。また、このように清掃装置47を使用して摩擦シュー80及び円弧板78を清掃した場合、クレードルアーム71の回動動作が円滑に行われるので、適切なタイミングで、かつ適切な接触圧で、パッケージ45の表面を巻取ドラム72に接触させることができる。また、上述のように、ノズル49の噴射方向がボビンホルダ105及びパッケージ45から離れる方向に設定されているので、ノズル49から噴射された空気がパッケージ45の表面の紡績糸10を乱れさせてパッケージ45の品質を低下させることがない。
ノズル49からの空気の噴射が上記のように制御されるので、糸継台車3が糸継作業を行うために目標の紡績ユニット2へ移動して糸継作業を行うのに付随して、当該目標の紡績ユニット2及び所定台数前までの他の紡績ユニット2を清掃することができ、効率良く清掃を行うことができる。また、糸継作業は、複数の紡績ユニット2のそれぞれにおいて糸品質測定装置52が紡績糸10の欠陥を検出して紡績糸10を切断したり、糸切れが発生した場合に必要になるため、少なくともある程度の頻度で要求される作業である。本実施形態の紡績機1では、この糸継作業に付随して各紡績ユニット2のパッケージ保持装置73を清掃することができるので、複数の紡績ユニット2のそれぞれについて確実に清掃を行うことができる。
図4に示すように、ノズル49からの空気の噴射方向は、紡績ユニット2の外側下方へ向かうように設定されているため、繊維片が紡績ユニット2の内側に溜まりにくい。従って、吹き飛ばされた繊維片は紡績ユニット2の外側に排出され床等に落ち易いため、繊維片の除去作業を簡単に行うことができる。
以上のように、本実施形態の紡績機1では、清掃装置47を設けたので、パッケージ保持装置73が相対的に下方に配置されているレイアウトであっても繊維片がパッケージ保持装置73に堆積しにくく、パッケージ45の巻取りを安定して行うことができる。
以上に説明したように、本実施形態の紡績機1は、巻取ドラム72と、パッケージ保持装置73と、清掃装置47と、を備える。巻取ドラム72は、パッケージ45に接触して回転することによりパッケージ45を回転駆動する。パッケージ保持装置73は、パッケージ45を巻取ドラム72に対して接触及び離間させることが可能な状態に保持する。清掃装置47は、パッケージ保持装置73を清掃する。このパッケージ保持装置73は、回動可能なクレードルアーム71と、ボビンホルダ105と、円弧板78及び摩擦シュー80と、を備える。クレードルアーム71は、パッケージ45を回転可能に保持する。ボビンホルダ105は、クレードルアーム71に設けられ、パッケージ45を回転可能に保持する。円弧板78及び摩擦シュー80は、クレードルアーム71に作用する力を発生させる。清掃装置47は、円弧板78及び摩擦シュー80の少なくとも一部を清掃する。
これにより、繊維片を清掃により除去することで円弧板78及び摩擦シュー80への繊維片の堆積を防止することができ、クレードルアーム71の回動動作を長期にわたって円滑に行わせることができる。
本実施形態の紡績機1において、摩擦シュー80は、円弧板78を押圧することでクレードルアーム71の回動に抗する摩擦力を発生させる。清掃装置47は、少なくとも摩擦シュー80を清掃する。
これにより、摩擦シュー80に繊維片が堆積しないので、円弧板78と摩擦シュー80の間の摩擦力が均一に保たれて、クレードルアーム71の動作が安定する。
本実施形態の紡績機1においては、円弧板78は、摩擦シュー80に対して接触し摺動しながらクレードルアーム71と一体的に回動する円弧状の部材である。清掃装置47は、少なくとも摩擦シュー80と円弧板78を清掃する。
これにより、摩擦シュー80と円弧板78に繊維片が堆積しないので、円弧板78と摩擦シュー80の間の摩擦力が一定に保たれ、クレードルアーム71の動作がより安定する。
本実施形態の紡績機1においてノズル49の取付位置及び向きを適宜変更することで、清掃装置47が、第1エアシリンダ60及び第2エアシリンダ160のうち少なくとも何れかを清掃するように構成しても良い。第1エアシリンダ60及び第2エアシリンダ160は何れも、クレードルアーム71に作用する力を発生させるものであるので、作用力発生部の一種であるということができる。第1エアシリンダ60及び第2エアシリンダ160は何れも、パッケージ45を巻取ドラム72に押し付ける位置と、パッケージ45が巻取ドラム72に対して離間した位置と、にボビンホルダ105を保持することが可能に構成される。
クレードルアーム71の回動動作が円滑に行われ、適切なタイミングでパッケージ45の表面を巻取ドラム72に接触させることができる。
本実施形態の紡績機1においては、清掃装置47は、空気を噴射するノズル49を備える。図5に示すように、前記ノズル49が空気を噴射する向きは、当該ノズル49の軸を延長した直線Xがパッケージ45とボビンホルダ105の両方に接触しないように設定されている。
これにより、ノズル49から噴射された空気がパッケージ45に当たらないので、パッケージ45の品質を低下させにくくすることができる。
本実施形態の紡績機1においては、巻取ドラム72と、パッケージ保持装置73と、を備える紡績ユニット2が複数並べて配置される。紡績機1は、清掃装置47を搭載し、複数の紡績ユニット2に対して走行するように設けられた糸継台車3を更に備える。清掃装置47が清掃を行う期間は、糸継台車3の清掃装置47が配置される位置が、目標の紡績ユニット2に到着する所定台数前の紡績ユニット2の糸道を通過してから、糸継台車3が前記目標の紡績ユニット2に対して作業を終了して他の場所へ移動を開始するまでの、少なくとも一部の期間に設定されている。
これにより、糸継台車3が作業を行うために目標の紡績ユニット2へ移動して作業を行うのに付随して、当該目標の紡績ユニット2及び所定台数前までの他の紡績ユニット2を清掃することができ、効率良く清掃を行うことができる。
本実施形態の紡績機1においては、糸継台車3は、糸継装置43を更に備え、前記作業として糸継ぎを行う。
これにより、複数の紡績ユニット2のそれぞれについてある程度の頻度で必要となる糸継作業に付随して、紡績ユニット2のパッケージ保持装置73を清掃することができる。この結果、複数の紡績ユニット2のそれぞれについて確実に清掃を行うことができる。
本実施形態の紡績機1においては、糸継台車3は、複数の紡績ユニット2の内側に設けられた走行空間を走行するように構成される。清掃装置47は、繊維片を吹き飛ばすために噴射される空気が通過するノズル49を備える。ノズル49からの空気の噴射方向は、紡績ユニット2の外側へ向かう方向に設定されている。
これにより、繊維片が紡績ユニット2の内側に溜まりにくいため、紡績機1のメンテナンスが容易になる。
本実施形態の紡績機1においては、パッケージ保持装置73の上方に設けられ、パッケージ45に巻き取られる糸を供給する給糸部11が更に備えられる。
一般的に、給糸部11が相対的に上方に、パッケージ保持装置73が相対的に下方に配置されていると、パッケージ保持装置73に繊維片が堆積し易い。従って、本実施形態のように清掃装置47を設ける構成は、上記のようなレイアウトの紡績機1に適用することが特に好適である。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記の紡績機1では、清掃装置47は繊維片を吹き飛ばすための空気を噴射するものとしたが、これに限るものではない。例えばこれに代えて、清掃装置47を、繊維片を吸引して取り除く構成としたり、繊維片をブラシ等の部材により掃き出す構成としたりしてもよい。即ち、清掃装置47は、円弧板78及び摩擦シュー80の少なくとも一部を清掃する構成であれば良い。
上記の紡績機1では、清掃装置47が清掃(空気の噴射)を行う期間は、糸継台車3の清掃装置47の位置が、目的の1つの紡績ユニット2に到着する1台前の紡績ユニット2の糸道を通過してから糸継作業を開始するまでの期間と、糸継作業を終了してから他の場所へ移動を開始するまでの期間と、の2つの期間に設定されていたが、これに限るものではない。例えばこれに代えて、清掃装置47が清掃を行う期間を、糸継台車3の清掃装置47の位置が目的の1つの紡績ユニット2に到着する2台前の紡績ユニット2の糸道を通過してから、1つの紡績ユニット2で糸継作業が終了して他の場所へ移動を開始するまでの、連続した期間としてもよい。あるいは、当該期間よりも長い期間、又は上記とは異なる期間に清掃を行うようにしてもよい。
清掃を行っていない期間が所定期間以上である紡績ユニット2があるか否かを監視し、そのような紡績ユニット2があった場合に、ユニットコントローラから糸継台車3に信号を送り、糸継台車3を当該紡績ユニット2に向かわせて清掃装置47による清掃を行うこととしてもよい。
上記の紡績機1では、パッケージ保持装置73が紡績機1の高さ方向において相対的に下方に配置されていたが、本発明の繊維機械はこの構成に限るものではない。繊維片は一般的には相対的に上方に配置されている部材には堆積しにくいと考えられるが、パッケージ保持装置が相対的に上方に配置されている繊維機械にも、本発明の構成を適用することができる。
本発明は、紡績機以外の繊維機械(例えば、自動ワインダ等)に適用することもできる。
1 紡績機(繊維機械)
2 紡績ユニット(巻取ユニット)
3 糸継台車(作業台車)
45 パッケージ
47 清掃装置
49 ノズル
71 クレードルアーム
72 巻取ドラム
73 パッケージ保持装置
78 円弧板(相手側部材、作用力発生部)
80 摩擦シュー(押圧部、作用力発生部)
105 ボビンホルダ(パッケージ保持部)

Claims (9)

  1. パッケージに接触して回転することにより前記パッケージを回転駆動する巻取ドラムと、
    前記パッケージを前記巻取ドラムに対して接触及び離間させることが可能な状態に保持するパッケージ保持装置と、
    前記パッケージ保持装置を清掃する清掃装置と、
    を備え、
    前記パッケージ保持装置は、
    回動可能なクレードルアームと、
    前記クレードルアームに設けられ、前記パッケージを回転可能に保持するパッケージ保持部と、
    前記クレードルアームに作用する力を発生させる作用力発生部と、
    を備え、
    前記清掃装置は、前記作用力発生部の少なくとも一部を清掃することを特徴とする繊維機械。
  2. 請求項1に記載の繊維機械であって、
    前記作用力発生部は、相手側部材を押圧することで前記クレードルアームの回動に抗する摩擦力を発生させる押圧部を含み、
    前記清掃装置は、少なくとも前記押圧部を清掃することを特徴とする繊維機械。
  3. 請求項2に記載の繊維機械であって、
    前記相手側部材は、前記押圧部に対して接触し摺動しながら前記クレードルアームと一体的に回動する円弧状の部材であり、
    前記清掃装置は、少なくとも前記押圧部と前記円弧状の部材を清掃することを特徴とする繊維機械。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の繊維機械であって、
    前記作用力発生部は、
    前記パッケージを前記巻取ドラムに押し付ける位置と、
    前記パッケージが前記巻取ドラムに対して離間した位置と、
    の少なくとも何れかに前記パッケージ保持部を保持することが可能に構成されることを特徴とする繊維機械。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の繊維機械であって、
    前記清掃装置は、空気を噴射するノズルを備え、
    前記ノズルが前記空気を噴射する向きは、当該ノズルの軸を延長した直線が前記パッケージと前記パッケージ保持部に接触しないように設定されていることを特徴とする繊維機械。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の繊維機械であって、
    前記巻取ドラムと、前記パッケージ保持装置と、を備える巻取ユニットが複数並べて配置され、
    前記清掃装置を搭載し、前記複数の巻取ユニットに対して走行するように設けられた作業台車を更に備え、
    前記清掃装置が清掃を行う期間は、前記作業台車の前記清掃装置が配置される位置が、目的の1つの巻取ユニットに到着する所定台数前の巻取ユニットの糸道を通過してから、前記作業台車が前記1つの巻取ユニットに対して作業を終了して他の場所へ移動を開始するまでの、少なくとも一部の期間に設定されていることを特徴とする繊維機械。
  7. 請求項6に記載の繊維機械であって、
    前記作業台車は、糸継装置を更に備え、前記作業として糸継ぎを行うことを特徴とする繊維機械。
  8. 請求項6又は7に記載の繊維機械であって、
    前記作業台車は、前記複数の巻取ユニットの内側に設けられた走行空間を走行するように構成され、
    前記清掃装置は、空気を噴射するノズルを備え、
    前記ノズルからの空気の噴射方向は、前記巻取ユニットの外側へ向かう方向に設定されていることを特徴とする繊維機械。
  9. 請求項6から8までの何れか一項に記載の繊維機械であって、
    前記パッケージ保持装置の上方に設けられ、前記パッケージに巻き取られる糸を供給する給糸部を更に備えることを特徴とする繊維機械。
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