JP6220745B2 - 椅子型マッサージ機 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子型マッサージ機に関する。
椅子型マッサージ機として、座部の後部に背もたれ部が設けられ、背もたれ部に使用者の背部をマッサージするマッサージ機構が備えられたものは周知である。この種の椅子型マッサージ機には、背もたれ部の左右両側に側部マッサージ部(例えば、エアバッグ)が対向配置で設けられ、座部に座った使用者の両肩や両腕を、それらの外側からマッサージできるようにした側部マッサージ部付きの椅子型マッサージ機が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2006−255156号公報
特許文献1に開示された椅子型マッサージ機において、側部マッサージ部は背もたれ部に固定されていた。そのため、座部へ座ったり立ち上がったりする際に、側部マッサージ部に肩などの体の一部が引っ掛かるといった懸念がある。
また、この椅子型マッサージ機を、通常座る椅子(リクライニング椅子)として用いるに際しては、側部マッサージ部が邪魔になるばかりか、見栄えを損なう一因ともなる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、座部に座った使用者の側部をマッサージする側部マッサージ部を備えたものでありながら、使用時には側部マッサージ部が使用する位置にて確実に位置決めをできるものとし、且つ未使用時には側部マッサージ部が背もたれ部側にスムーズに退避することで、すっきりとした外観やスムーズな着座動作等が実現可能となる椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明の椅子型マッサージ機は、座部と、座部の後部に設けられた背もたれ部とを有する椅子型マッサージ機であって、前記背もたれ部の左右両側に、互いに対向配置とされ且つ使用者の体の側部にマッサージを施す側部マッサージ部が設けられており、前記側部マッサージ部を、背もたれ部の前方へ突出した使用状態とこの使用状態より後方へ移動した収納状態とで切り換え自在とする位置切換機構が備えられている椅子型マッサージ機において、前記側部マッサージ部は、前記背もたれ部の両側にそれぞれ配備された長尺の揺動部材を有しており、前記揺動部材は、その先端側に施療部が設けられ、基端側が前記背もたれ部の側部に揺動自在に枢支されていて、前記揺動部材を前方に押し出す押出機構が設けられていて、前記揺動部材と前記背もたれ部内に内蔵された背部フレーム部材との間に、前記位置切換機構が設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記揺動部材は、前記背部フレーム部材の両側部のそれぞれに垂下状に設けられていて、一方側の揺動部材の基端側と他方側の揺動部材の基端側とは、前記背もたれ部の幅方向を向く長尺の連結部材により連結されていて、前記連結部材が、前記背部フレーム部材に対して、幅方向軸心回りに回動自在に枢支されており、前記押出機構が、前記連結部材を介して、前記揺動部材を前方に押し出すように構成されているとよい。
好ましくは、前記連結部材が、前記背部フレーム部材の上縁部に対して、回動自在に枢支されているとよい。
好ましくは、前記位置切換機構はラチェット機構であって、当該ラチェット機構を介して、前記連結部材が背部フレーム部材の上縁部に対して回動自在に枢支されているとよい。
好ましくは、前記位置切換機構は、前記連結部材と前記背部フレーム部材との間に配備されるものとされ、前記位置切換機構は、前記連結部材の回動軸心に交わる方向に当該連結部材の側面から突出状に設けられた突出片と、上下方向に沿って配備され、且つ一方端側が前記突出片に対して幅方向軸心回りに回動自在に枢支されていると共に、上下方向に案内溝が形成されて当該案内溝内の上部側に係合片が設けられている長尺の上リンク部材と、一方端側に前記上リンク部材の案内溝に摺動自在に嵌り込む係合ピンが設けられ、且つ他方端側が背部フレーム部材に幅方向軸心回りに回動自在に連結されている長尺の下リンク部材と、を有し、前記上リンク部材と下リンク部材とが長手方向に沿って離反して前記下リンク部材の係合ピンが前記上リンク部材の係合片の下方に位置することで、側部マッサージ部が使用位置とされ、前記上リンク部材と下リンク部材とが長手方向に沿って近接して前記係合ピンが前記係合片に係合することで、側部マッサージ部が収納位置とされるとよい。
好ましくは、前記係合片の一方縁の上側面には、膨出部が形成されており、前記係合片の下部に位置する係合ピンが、前記係合片の他方縁に沿いながら上昇して、前記膨出部に係合することで、側部マッサージ部が収納位置とされ、前記係合ピンが前記膨出部を乗り越えて係合が解除された後、一方縁に沿いながら下降して前記係合片の下部に移動することで、側部マッサージ部が使用位置とされるとよい。
好ましくは、前記係合片の下部には、切り換え片が設けられており、前記切り換え片は、前記係合片の下方に位置する係合ピンが上昇するに際して、前記係合片の一方縁側に移動することを規制すると共に、前記係合片の一方縁に沿いながら下降してきた係合ピンを係合片の下方に案内可能とするとよい。
好ましくは、前記位置切換機構は、前記連結部材の回動軸心に交わる方向に当該連結部材の側面から突出状に設けられた突出片であって、前記押出機構は、リニアアクチュエータとされ、一方端が前記突出片に幅方向軸心回りに回動自在に枢支され、且つ基端側が背部フレーム部材に回動自在に連結されていて、前記突出片とリニアアクチュエータとが略一直線上に位置する中間位置を境に、前記リニアアクチュエータが伸長し、前記突出片とリニアアクチュエータとが一方向側に屈曲状態となることで、側部マッサージ部が使用位置とされ、前記リニアアクチュエータが伸長し、前記突出片とリニアアクチュエータとが他方側に屈曲状態となることで、側部マッサージ部が収納位置とされるとよい。
好ましくは、前記施療部は、背もたれ部の幅方向に沿って内側に膨張するエアバックで構成されているとよい。
好ましくは、前記エアバックが膨張した際に、当該エアバッグの一方側の膨張量が他方側の膨張量より小さい場合には、前記エアバックの一方側が前後方向に沿って背もたれ部に近い側となるように、エアバッグが前記揺動部材の先端側に配設されているとよい。
本発明に係る椅子型マッサージ機によれば、座部に座った使用者の側部をマッサージする側部マッサージ部を備えたものでありながら、使用時には側部マッサージ部が使用する位置にて確実に位置決めをできるものとし、且つ未使用時には側部マッサージ部が背もたれ部側にスムーズに退避することですっきりとした外観やスムーズな着座動作等が実現可能となる。
(a)は、側部揉み装置が収納された収納状態における本発明に係る椅子型マッサージ機の斜視図を示しており、(b)は、側部揉み装置が前方突出した使用状態における本発明に係る椅子型マッサージ機の斜視図を示している。 (a)は、収納状態の側部揉み装置を示す側面図であり、(b)は、使用状態の側部揉み装置を示す側面図である。 本発明に係る側部揉み装置が設けられた椅子型マッサージ機の内部構造を示した図であり、側部揉み装置に設けられた位置切換機構の詳細を示す前方斜視図である。 本発明に係る側部マッサージ部が設けられた椅子型マッサージ機の内部構造を示した図であり、位置切換機構の詳細を示す後方斜視図である。 位置切換機構の詳細を拡大して示す拡大後方斜視図である。 第2実施形態の位置切換機構の詳細を示す図であり、使用位置における前方斜視図である。 第2実施形態の位置切換機構の詳細を示す図であり、収納位置における前方斜視図である。 第2実施形態の位置切換機構の詳細を拡大して示す拡大前方斜視図である。 第2実施形態の位置切換機構の断面を示す図であり、使用位置における断面図である。 第2実施形態の位置切換機構の断面を示す図であり、収納位置における断面図である。 第3実施形態の位置切換機構の詳細を示す図であり、使用位置における後方斜視図である。 第3実施形態の位置切換機構の断面を示す図であり、使用位置における断面図である。 第3実施形態の位置切換機構の断面を示す図であり、中間位置における断面図である。 第3実施形態の位置切換機構の断面を示す図であり、収納位置における断面図である。 第4実施形態の背もたれ部の側面図であり、(a)は枕が下方に位置している状態の側面図であり、(b)は枕が上方に位置している状態の側面図である。
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。
図1〜図5は、本発明に係る側部揉み装置2が設けられた椅子型マッサージ機1の第1実施形態を示している。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態の椅子型マッサージ機1は、使用者の臀部を下方から支持するに十分な広さの座部3と、この座部3の後部に設けられた背もたれ部4とを有している。この背もたれ部4の両側には、使用者の両腕や両肩を左右の外側から押さえつけるように押圧マッサージする側部揉み装置2が設けられており、この側部揉み装置2を有することが本発明の椅子型マッサージ機1の特徴となっている。
以降では、側部揉み装置2の説明に先立ち、椅子型マッサージ機1の全体の構成について説明する。
図1に示すように、座部3は、使用者が着座可能なように上面が平坦に形成された部材であり、着座した使用者の臀部を保護できるようにクッションなどを用いて形成されている。この座部3の下部には、この椅子型マッサージ機1を床面へ設置するための脚フレーム(図示略)が設けられており、この脚フレームによって座部3が所定高さに支持されるようになっている。
なお、以降の説明においては、図1に矢印を用いて示した方向を基に椅子型マッサージ機1の説明を行う。これらの方向は、椅子型マッサージ機1に座った使用者から見たものと一致する。
背もたれ部4は、その下端部が座部3の後部又は脚フレームの後部に対して枢支され、枢支された下端側を中心に上端側が前後方向に揺動自在な状態に保持されている。この背もたれ部4の内部には、背もたれ部4にもたれかかった使用者の背部に対して、揉み、叩き、或いは振動などのマッサージを行う背部マッサージ機構(図示略)が設けられている。この背部マッサージ機構は、背もたれ部4の傾斜方向に沿って移動自在に設けられており、使用者の背部における首に近い部位から臀部に近い位置まで、上下方向の広い範囲に対してマッサージを行うことを可能としている。
また、背もたれ部4の内部には、上述した背部マッサージ機構を支持する背部フレーム部材11(図3、図4を参照)が配備されている。この背部フレーム部材11は、脚フレーム内に配設されたリニアアクチュエータなどのリクライニング機構により、座部3または脚フレームに対してリクライニング可能となっている。
また、上述した座部3の下側には、座部3に着座した使用者の下肢を揉みマッサージする足揉み装置が設けられている。
ところで、本発明の椅子型マッサージ機1は、肩や腕といった使用者の身体の側部を左右方向の外側から押圧することで、使用者の体側の施療部位をマッサージする側部揉み装置2を有するものとなっている。
この側部揉み装置2は、背もたれ部4の左右両側に跨るように背もたれ部4の上部に取り付けられている。具体的には、この側部揉み装置2は左右方向に長尺とされた帯板状のケーシング5(側部揉み装置2のケーシング5)を備えており、このケーシング5は使用者の左右両側の施療部位を施療できるように背もたれ部4の左側面と右側面とに跨るように配備されている。このケーシング5の内部には、左側面の施療部位及び右側面の施療部位を施療する左右の側部マッサージ部6L、6Rと、左右の側部マッサージ部6L、6R同士を連結した状態で背部フレーム部材11に支持する支持フレーム7と、この支持フレーム7を前後方向に揺動させることで側部マッサージ部6L、6Rの位置を前後方向に切り換える位置切換機構21と、が内蔵されている。
具体的には、第1実施形態の側部揉み装置2に設けられる位置切換機構21は、側部マッサージ部6の位置を、背もたれ部4よりも前方に位置した「使用状態」と、側部マッサージ部6が背もたれ部4の側方まで後退した(使用状態より後方へ移動した)「収納状態」とに切り替える構成となっている。この「使用状態」にある場合には、側部揉み装置2が背もたれ部4の前方へ突出し、側部揉み装置2の内部に設けられた側部マッサージ部6で肩や腕といった施療部位を押圧マッサージすることが可能となる。また、「収納状態」にある場合には、側部揉み装置2が背もたれ部4の側方へ後退し、側方から見た場合に側部揉み装置2が背もたれ部4と重なり合うので、側部マッサージ部6を背もたれ部4に側方に目立たない状態(背もたれ部4から突出していない状態)で収納することが可能となる。
次に、側部揉み装置2を構成する側部マッサージ部6、位置切換機構21、支持フレーム7、及びそれらを覆うケーシング5について説明する。
図2〜図4に示すように、ケーシング5は、長尺帯状の板部材を、背もたれ部4の前方から見た場合に逆U字状となるように折り曲げたような部材である。このケーシング5は、前後方向に出退する際に背もたれ部4に接触しないように、背もたれ部4に面する幅方向内側の表面が平坦面とされている。また、ケーシング5は、背もたれ部4に面する側とは反対側の表面(幅方向外側の表面)が外側に向かって膨らむように湾曲しており、側部マッサージ部6を収納可能な隙間を幅方向に確保可能となっている。
図3及び図4に示すように、側部マッサージ部6は背もたれ部4を中央に挟んで背もたれ部4の右側と左側との双方にそれぞれ配備されている。これら左右一対の側部マッサージ部6L、6Rのうち、右側の側部マッサージ部6Rは使用者の右肩や右腕を押圧マッサージする構成になっており、また左側の側部マッサージ部6Lは使用者の左肩や左腕を押圧マッサージする構成になっている。これら左右一対の側部マッサージ部6L、6Rは、それぞれ後述する長尺の揺動部材13L、13Rを有しており、その揺動部材13L、13Rの先端側に施療部9が設けられている。
この施療部9は、いずれもエアバッグ式、つまり膨張・収縮するエアバッグを用いて施療部位をマッサージする方式が採用されている。これらの側部マッサージ部6L、6Rに設けられるエアバッグ9には、ポンプ等からエアが供給可能とされており、供給されるエアを用いてエアバッグ9を繰り返し膨張・収縮させることで、左右一対の側部マッサージ部6間に挟まれた施療部位を繰り返し押圧してマッサージ効果を得られるようになっている。
このエアバッグ9は、内部に空気を貯留可能な袋であり、合成樹脂のシートなどで袋状に形成されている。このエアバッグ9は、第1実施形態の場合であれば、それぞれの側部マッサージ部6の内部に、左右方向に重ね合わせた状態で2枚ずつ配備されている。これらのエアバッグ9には、図示は省略するが、ケーシング5の内部を通ってポンプに連結されたエア供給チューブが連結されていて、エア供給チューブから供給されるエアを用いてそれぞれのエアバッグ9が任意に膨張できるようになっている。
また、重ね合わされたエアバッグ9の幅方向外側には、エアバッグ9の外方に向かう膨張を規制する取付板10が設けられており、また取付板10の幅方向外側には上述した支持フレーム7(揺動部材13L、13R)が配備されている。
また、図4に示されるように、上述したエアバッグ9は、背もたれ部4に近い側、すなわち後端側の方が、前端側に比べてエアバッグ9の厚みが薄くなるように形成されている(後端側において、エアバッグ9が縫い合わされている)。そのため、このエアバッグ9は、後端側(一方側)の膨張量が前端側(他方側)の膨張量より小さくなり、この膨張量が小さなエアバックの後端側が背もたれ部4に近い側に来るように、エアバッグ9が取付板10(揺動部材13の先端側)に配設されている。
このようにエアバッグ9の膨張量の小さい側が背もたれ部4側を向くようにエアバッグ9を配設すれば、位置切換機構21(詳細は後述)により、側部マッサージ部6を前後方向に進退させても、膨張したエアバッグ9が背もたれ部4の縁に引っ掛かることがなく、側部マッサージ部6をスムーズに進退させることが可能となる。
支持フレーム7は、エアバッグ9及びエアバッグ9が取り付けられた取付板10を、背もたれ部4に対して揺動自在に支持する部材であり、金属や合成樹脂などで長尺な棒状に形成されている。具体的には、この支持フレーム7は、上下方向又は前後方向に伸びる左右一対の揺動部材13L、13Rと、これら左右一対の揺動部材13L、13R同士を水平方向に連結する連結部材14とを備えており、これら3つの棒状の部材を組み合わせることでU字状の外観を備えたものとなっている。
揺動部材13は、エアバッグ9を幅方向の外方から支持する棒状の部材であり、上述した連結部材14の両端に上端が固定されている。左側の揺動部材13Lは、背もたれ部4の左側面に沿って垂下する左端側のケーシング5の内部を貫通しており、右側の揺動部材13Rは、背もたれ部4の右側面に沿って垂下する右端側のケーシング5の内部を貫通している。
左右それぞれの揺動部材13L、13Rは、いずれも連結部材14に対して同じ方向を向いて取り付けられており、上端側(基端側)を中心として下端側(先端側)が前後方向に揺動可能とされている。さらに、これら左右の揺動部材13L、13Rの長さは、互いに同じ寸法に形成されている。従って、左右の揺動部材13L、13Rは、上端を支点として揺動角度が変位しても、互いに平行状態を保持可能となっている。
この揺動部材13の下端には、エアバッグ9より大きな面積を備えた取付板10が設けられている。この取付板10の幅方向内側(背もたれ部4側)の表面には、使用者の施療部位を押圧するエアバッグ9が積層状態で取り付けられていて、エアバッグ9が幅方向外方に向かって膨張することを規制している。このような取付板10を設ければ、膨張時に生じるエアバッグ9の圧力(押圧力)を幅方向内側の施療部位に集中して付与できるようになる。
連結部材14は、上述した左右の揺動部材13L、13R同士を連結する部材(図例では角筒状の部材)であり、水平方向に沿って配備されていて、左側の揺動部材13Lの上端と、右側の揺動部材13Rの上端とを連結できるようになっている。この連結部材14は、上述した背もたれ部4の背部フレーム部材11の上端(上縁部)に対して後述する連結ユニット12を用いて幅方向を向く軸心回りに回動自在に枢支されている。
具体的には、この連結部材14と上述した揺動部材13L、13Rとは互いに連結角度(略直交)を固定したまま揺動可能とされており、支持フレーム7が揺動しても連結部材14と揺動部材13L、13Rとは同じ連結角度を維持できるようになっている。このような連結部材14を用いて揺動部材13L、13R同士を連結した構造を採用すれば、揺動部材13L、13Rの枢支点に加わるモーメント(曲げ力)を連結部材14で確実に支持することが可能となる。
つまり、エアバッグ9を膨張させた時に、揺動部材13を幅方向外側へ移動させる方向にモーメント(曲げ力)が発生し、発生したモーメント(曲げ力)が揺動部材13の枢支点側に加わることになる。その場合、揺動部材の上端側が背部フレーム部材11に直接枢支されていると、モーメントが背部フレーム部材11に直接伝わることとなり、背部フレーム部材11自体の枢支構造を堅牢なものにすることが必要になる。
しかしながら、上述したように揺動部材13L、13Rを連結部材14で連結して、連結部材14に連結ユニット12(背部フレーム部材11に対して連結部材14を揺動自在に連結するユニット)を設ければ、エアバッグ9が膨張した時に発生するモーメントは、背部フレーム部材11ではなく連結部材14が受けることになるので、背部フレーム部材11に対する揺動部材13L、13Rの枢支構造を堅牢なものにする必要がなくなる。ひいては、背もたれ部4の構成をコンパクトなものとすることができる。また、既存の背もたれ部4の構成に対して、背もたれ部4の設計変更などをせず、容易に支持フレーム7を取り付けることができるようになる。
続いて、第1実施形態の位置切換機構21について、詳細に説明する。
第1実施形態の位置切換機構21は、ラチェット機構を採用しており、ラチェット機構21は連結ユニット12内に配備されている。
図4に示すように、連結ユニット12は、連結部材14を背部フレーム部材11の上端部に回動自在に連結する部材であり、連結部材14の右端側と左端側とに1つずつ、合わせて2つ1組で設けられている。それぞれの連結ユニット12は、背部フレーム11の上側に設けられた挟持部18と、上述した支持フレーム7の連結部材14に取り付けられると共にこの挟持部18に挟み込まれた突出片19と、挟持部18と突出片19とを連通すると共にこれらの部材を左右方向を向く軸回りに回動自在に枢支する枢支軸20と、挟持部18に対する突出片19の回動角度を所定の角度で保持するラチェット機構21と、を備えている。
挟持部18は、背部フレーム部材11の上側に、上方に向かって突出するように起立する起立板を左右に一対備えている。突出片19は、連結部材14の後面から後方に向かって突出するように取り付けられた部材であり、上述した挟持部18の起立板同士の間に差し込み状態で設けられている。枢支軸20は、左右方向を向くように取り付けられており、突出片19の後端側と、挟持部18の上端側とを回転自在に枢支している。
また、ラチェット機構(位置切換機構)21は、突出片19の外縁(下縁)に形成されたV字状の切り欠き部16と、突出片19の切り欠き部16に噛み合うことで突出片19を回動を規制する爪部材17と、この爪部材17を噛み合い方向に付勢する付勢部材22と、突出片19に噛み合った爪部材17を解除する解除部材23とを備えている。
このラチェット機構21で突出片19の回動角度を所定の角度に保持する際には、背部フレーム部材11に対して支持フレーム7を前方に揺動させる。そうすると、連結ユニット12の突出片19が挟持部18材に対して枢支軸20回りに回動し、付勢部材22により付勢された爪部材17が回動する突出片19の切り欠き部16に噛み合って、突出片19の逆方向の回動が規制され、側部マッサージ部6の位置を「使用状態」に保持することが可能となる。一方、この支持フレーム7を「使用状態」よりさらに前方に回動させると、解除部材23が爪部材17に当たって、爪部材17が切り欠き部16から外れるので、側部マッサージ部6の位置を「収納状態」に戻すことが可能となる。
次に、上述した第1実施形態の位置切換機構(ラチェット機構)21の動作、言い換えれば側部揉み装置2の出退動作を説明する。
位置切換機構21を用いて、側部マッサージ部6を「収納状態」から「使用状態」まで進出させる際には、以下のような操作を行う。
すなわち、側部マッサージ部6が「収納状態」にある椅子型マッサージ機1では、背もたれ部4の左側面と右側面とに沿うような揺動角度にケーシング5が揺動しており、このケーシング5の内部に設けられる側部マッサージ部6も背もたれ部4の両側面に接するように配備されている。そのため、「収納状態」の側部揉み装置2では、側部マッサージ部6を用いて体側の施療部位をマッサージすることはできない。
そこで、使用者は、まず側部揉み装置2のケーシング5の下端側を手で掴むなどして、ケーシング5の下端側を上端側を中心に背もたれ部4より前方に揺動させる。そうすると、ケーシング5の前方揺動に合わせて、このケーシング5の内部に配備された支持フレーム7が、背もたれ部4の内部に設けられた背部フレーム部材11に対して前方に揺動する。そして、連結ユニット12の中では、支持フレーム7に連結された突出片19が背部フレーム部材11の挟持部18に対して枢支軸20回りに揺動するようになる。
やがて、挟持部18に対する突出片19の回動がある程度まで大きくなると、ラチェット機構21が働き、側部揉み装置2の状態が側部マッサージ部6が前方に進出した「使用状態」に変化する。この「使用状態」では、前方に移動した側部マッサージ部6により肩や腕といった施療部位のマッサージが可能となる。
なお、この「使用状態」のケーシング5を左右方向軸回りにさらに前方に揺動させると、解除部材23が爪部材17に当たり、切り欠き部16に対する爪部材17の噛み合いが外れる。そのため、爪部材17を切り欠き部16から引き離すことができ、突出片19を逆方向へ回動することが可能となって、側部揉み装置2の状態を「使用状態」から「収納状態」に戻すことが可能となる。
このように、左側の揺動部材13Lの基端側と右側の揺動部材13Rの基端側とは、背もたれ部4の幅方向を向く長尺の連結部材14により連結されていて、この連結部材14が背もたれ部4に対して幅方向(左右方向)を向く軸心回りに回動自在に枢支されている。そのため、左右いずれかの側部マッサージ部6を前方へ移動させ、この側部マッサージ部6の位置を「収納状態」から「使用状態」に切り替えるだけで、連結部材14を介して連結されたもう一方の側部マッサージ部6も同時に前方へ移動し、左右両方の側部マッサージ部6を同時に「使用状態」に切り替えることが可能となる。係る作動態様、作用効果は、側部マッサージ部6を収納状態へ移行させるときも同じである。
また、従来の側部揉み装置では、ケーシングが上下方向を向く軸回りに回動して、背もたれ部の左右方向の外方から内側前方に向かって回り込むように揺動して、側部揉み装置の出退状態が「収納状態」から「使用状態」に変化するといった構成を採用する場合があった。このような従来の側部揉み装置で側部揉み装置の出退状態の保持にラチェット機構を採用すると、側部揉み装置からのマッサージが強すぎた場合には、ケーシングをさらに前方に向かって押し込まなければ側部揉み装置を「収納状態」に戻すことができず、使用者に一時的に不快な思いをさせることになる。
これに対して、上述した椅子型マッサージ機1では、「使用状態」まで前進したケーシング5を左右方向軸回りにさらに前方に揺動させることで、側部揉み装置2の状態が「使用状態」から「収納状態」に変化する。このような「使用状態」より前方へのケーシング5の揺動を行っても、上述した椅子型マッサージ機1では、ケーシング5の揺動経路上には使用者の身体はないので、「使用状態」から「収納状態」への姿勢変化は容易である。
このような問題点は、ケーシング5の揺動経路上には使用者の身体が位置しない本発明の椅子型マッサージ機1には存在しないため、本発明の椅子型マッサージ機1では前記した不都合な状況を瞬時に回避できる。
上述した椅子型マッサージ機1では、「収納状態」においては、側部マッサージ部6が背もたれ部4の側方に退避し、側面視で背もたれ部4に重なる状態で収納されることになる。そのため、「収納状態」でも側部マッサージ部6が突出されたままとなる従来の側部揉み装置2に比べて、椅子型マッサージ機1の外観をすっきりとした見栄えのいいものにすることが可能となる。
また、「収納状態」の側部揉み装置2では、背もたれ部4の側面に沿うようにケーシング5が収納されるため、椅子型マッサージ機1に着座しようとする使用者の腕や肩が側部揉み装置2に触れる心配がない。そのため、側部揉み装置2が使用者の腕や肩に接触しやすい場所に設けられた従来の側部揉み装置2に比べれば、使用者はスムーズに着座でき、椅子型マッサージ機1の利便性をも高めることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の椅子型マッサージ機1における第2実施形態について、図を参照して説明する。
図6及び図7に示すように、第2実施形態にかかる椅子型マッサージ機1の構成は、第1実施形態の装置(図1参照)と略同じである。
すなわち、第2実施形態の椅子型マッサージ機1は、使用者が着座可能な広さを有する座部3と、この座部3の後部に設けられた背もたれ部4と、この背もたれ部4の両側に使用者の両腕や両肩(施療部位)を左右の外側から押圧マッサージする側部揉み装置2とを有し、側部揉み装置2には、帯板状のケーシング5と、左右の側部マッサージ部6L、6Rと、左右の側部マッサージ部6L、6R同士を連結した状態で、背もたれ部4に内蔵された背部フレーム部材11に支持する支持フレーム7が内蔵されている点が同じである。
また、側部マッサージ部6L、6Rは、先端側に施療部9(エアバッグ)が設けられた長尺の揺動部材13L、13Rを有し、支持フレーム7は左右一対の揺動部材13L、13Rと、これら左右一対の揺動部材13L、13R同士を水平方向に連結する連結部材14とを備えている点も同じである。
さらに、側部揉み装置2の内部に、側部マッサージ部6L、6Rの位置を前後方向に切り換える位置切換機構30が配備されている点も同じである。
しかしながら、第2実施形態では、揺動部材13L、13Rを前方に押し出す押出機構41が配備されている点と、位置切換機構30の構成が第1実施形態と大きく異なるものとなっている。
また、連結部材14には、その下側面から下方に向かって突出状の枢支部材43が左右一対設けられていて、背部フレーム部材11の上縁部には、連結部材14を幅方向回転軸回りに回動自在に枢支する枢支片42が左右一対設けられている点も異なっている。
枢支片42は、板片で形成されていて、背部フレーム部材11の上縁部の左右外側面に一対設けられている。枢支片42の先端には、連結部材14を幅方向回転軸回りに回動自在に枢支する孔が開口されている。
枢支部材43は、連結部材14の両端側にそれぞれ一対(左右一対)に設けられており、板片の先端を幅方向外側にL字状に屈曲させたものであり、その基端が連結部材14の下側面に取り付けられている。板片の先端の屈曲部分は、連結部材14を所定の角度以上にならないように規制する規制部とされている。また、枢支部材43の中途部の平面部には、連結部材14を幅方向回転軸回りに回動自在に枢支する孔が開口されている。
枢支部材43の孔と枢支片42の孔とが同軸となるように配備した上で、枢支部材43を枢支片42へ回動自在に連結することで、連結部材14を背部フレーム部材11に対して、幅方向回転軸回りに回動自在に枢支することができる。そして、この枢支部材43の屈曲部分(規制部)が、枢支片42の後側に当接することで、連結部材14が幅方向回転軸回りに所定の角度以上にならないようになっている。
第2実施形態の位置切換機構30は、揺動部材13L、13Rと背部フレーム部材11との間に設けられていて、位置切換機構30の近傍に配備された押出機構41の動作にしたがって、揺動部材13L、13Rの使用位置と収納位置とを交互に切り換えるものである。
図8に示すように、位置切換機構30は、連結部材14の回動軸心に交わる方向に、当該連結部材14の側面から突出状に設けられた突出片31と、上下方向に沿って配備され、且つ一方端側が突出片31に対して幅方向軸心回りに回動自在に枢支されていると共に、上下方向に案内溝33が形成されて当該案内溝33内の上部側に係合片34が設けられている長尺の上リンク部材32と、一方端側に上リンク部材32の案内溝33に摺動自在に嵌り込む係合ピン38が設けられ、且つ他方端側が背部フレーム部材11に幅方向軸心回りに回動自在に連結されている長尺の下リンク部材37と、を有している。
突出片31は、連結部材14の下側面から下方に向かって突出状に設けられていて、背部フレーム部材11の上縁部の左側面側に一つ配備されている。この突出片31は、板片をU字状に屈曲させたものであり、U字状の底辺部分を連結部材14の下側面に固着させ、二股に分かれている片を前後方向を向くように配備したものである。
二股に分かれている各片には、連結部材14の回動軸心に沿った方向、すなわち幅方向軸心が貫通可能とされた孔が開口されている。一方の片に開口された孔には、上リンク部材32の一方端側が突出片31に対して、幅方向軸心回りに回動自在に枢支されている。他方の片に開口された孔には、押出機構41の一方端側(ロッド軸)が突出片31に対して、幅方向軸心回りに回動自在に枢支されている。
図8〜図10に示すように、下リンク部材37は、所定の厚みを有する長尺の板材で形成されていて、背部フレーム部材11の上部の左側面に一つ配備されている。この下リンク部材37の下端側は、背部フレーム部材11に幅方向軸心回りに回動自在に枢支されている。
一方、下リンク部材37の上端側の幅方向を向く2つの面には、円柱状の係合ピン38がそれぞれの面に一つずつ配備されている。詳しくは、係合ピン38は、上端側の左側面に対して左方向外側を向いて一つ立設され、上端側の右側面に対して右方向外側を向いて一つ立設されている。この係合ピン38は、後述する上リンク部材32に形成された案内溝33に摺動自在に嵌り込むようになっている。
また、下リンク部材37の幅方向中央には、上下方向を向く長孔39が形成されていて、当該長孔39に上リンク部材32に形成された下部固定ピンが摺動自在に嵌り込むようになっている。
上リンク部材32は、長尺の板片で形成されていて、幅方向中央において上下方向に長い案内溝33が形成されている。この上リンク部材32は、左右一対備えられているものであって、案内溝33が形成されている面が対面するように組み合わされている。左側の上リンク部材32Lと右側の上リンク部材32Rとの間には、所定の間隔が空けられており、その空間に下リンク部材37が挿入されるようになっている。つまり、左側の上リンク部材32Lと右側の上リンク部材32Rは、下リンク部材37を挟むように配備されている。
左右一対の上リンク部材を組み合わせる固定孔が、案内溝33の上端側と下端側にそれぞれ開口されている。案内溝33の下端側に形成された開口には、組み合わされた左右一対の上リンク部材の案内溝33の面から、内側に突出するように形成された円柱状の部材(下部固定ピン)が嵌り込んでいて、この下部固定ピンは下リンク部材37に形成された長孔39に嵌り込むようになっている。
係合ピン38が案内溝33に嵌り込み、且つ下部固定孔が長孔39に嵌り込んでいることで、上リンク部材32が前後方向に大きく揺動することを規制している。一方、下部固定ピン回りには螺旋状のバネ44が備えられている。このバネ44の一方端側44aは、幅方向に折り曲げられていて、当該バネ44の折り曲げ部分44aが長孔39の内周面に接するようになっている。長孔39の内周面に当接したバネ44は、下リンク部材37に付勢力を付与して、前方へ押し出すようになっている。このバネ44の付勢力により、下リンク部材37が前方へ押し出されることで、係合ピン38が一方方向にのみ摺動するようになっている。すなわち、係合ピン38は、上部の溝33aにおいて、反時計回りには摺動しない。また、後述する膨出部35にて係合されている係合ピン38は、膨出部35に対して、前下方向に圧下力がかかっていて、確実に係合されるようになっている。
案内溝33は、上部の溝33aが下部の溝33bに対して幅広且つ上下方向に短い溝とされており、下部の溝33bが上部の溝33aに対して、細長の溝(係合ピン38と幅より若干広い幅の溝)とされている。また、上部の溝33aと下部の溝33bの切り換え部分は、なだらかな斜面となっており、下リンク部材37に形成されている係合ピン38がスムーズに移動可能となっている。
上部の溝33aの上端面には、垂下状に突出した片が形成されていて、上部の溝33aのほぼ中央には、左右方向に突出状に形成された係合片34が設けられている。
図8〜図10に示すように、係合片34は、側面視で矩形状であって、高さが案内溝33とほぼ同等あるいは若干低い高さである。また、係合片34の外周縁と上部の溝33aの内周面とで囲まれた空間、すなわち上部の溝33aは、係合ピン38が通過可能な幅である。つまり、上部の溝33aは、側面視で、ループ状の案内路となっている。
係合片34の外周縁の一方側、すなわち一方縁(図9中の前側)の上側面には、膨出部35が形成されており、他方縁(図9中の後側)の上側面を通過した後の係合ピン38が、係合されるようになっている。
具体的には、係合片34の下部に位置する係合ピン38が、係合片34の他方縁に沿いながら上昇して、膨出部35に係合することで、側部マッサージ部6L、6Rが収納位置とされ、係合ピン38が膨出部35を乗り越えて係合が解除された後、一方縁に沿いながら下降して係合片34の下部に移動することで、側部マッサージ部6L、6Rが使用位置とされる。
ここで、第2実施形態の位置切換機構30における側部マッサージ部6L、6Rの使用位置、及び収納位置について、述べる。
上リンク部材32と下リンク部材37とが長手方向に沿って離反して、下リンク部材37の係合ピン38が上リンク部材32の係合片34の下方に位置するようになると、側部マッサージ部6L、6Rが使用位置となる。また、上リンク部材32と下リンク部材37とが長手方向に沿って近接して、係合ピン38が係合片34の膨出部35に係合されるようになると、側部マッサージ部6L、6Rが収納位置となる。
係合片34の下部には、一方縁に沿いながら下降してきた係合ピン38を下部の溝33bへ案内する、すなわち収納位置から使用位置へと切り替える切り換え片40が設けられている。
切り換え片40は、側面視でL字状(勾玉状)に形成されていて、係合片34の直下方に左右方向回動自在に取り付けられている。
この切り換え片40は、螺旋状のバネ45による付勢力によって常に一方側に回転する状態となっており、その際に、切り換え片40の一方辺の先端が案内溝33の切り換え部分に当接すると共に、他方辺の上側面が係合片34の下部の面に当接することで、案内路の一方側を塞ぎ、係合片34の下方に位置する係合ピン38が上昇するに際して、係合片34の一方縁側に移動することを規制するものとされている。
その逆に、切り換え片40が、バネ45による付勢力に抗して他方側に回転する状態となった際には、塞がれていた案内路の一方側が貫通状態となり、係合片34の一方縁に沿いながら下降してきた係合ピン38を係合片34の下方に案内可能とする。
つまり、この切り換え片40は、係合片34の下方に位置する係合ピン38が上昇するに際して、係合片34の一方縁側に移動することを規制すると共に、係合片34の一方縁に沿いながら下降してきた係合ピン38を係合片34の下方に案内可能とする。そして、係合片34の下方に案内し終えると、切り換え片40はバネ45の付勢力によって、一方側に回動し元の位置(案内路の一方側を塞ぐ位置)に戻る。すなわち、切り換え片40は、上部の溝33aを時計回りの案内路とするものである。
一方で、押出機構41は、上リンク部材32及び下リンク部材37(位置切換機構30)の隣接する位置に、上下方向に沿うように配備されていて、上リンク部材32を上下方向に移動させるものである。第2実施形態の押出機構41は、ガスシリンダを採用しているが、例えば、油圧シリンダやリニアアクチュエータなど上下方向に往復(伸縮)運動する機構であれば、特に限定しない。
この押出機構41は、下部が背部フレーム部材11に回動自在に枢支されていて、上部が突出片31に回動自在に枢支されている。押出機構41は、伸長することによって、上リンク部材32を上方へ押し出し、連結部材14を幅方向軸心回りに後方へ回動させる。そうすると、揺動部材13L、13Rが使用位置の状態となる。
また、押出機構41は、収縮することによって、上リンク部材32を下方へ移動させ、連結部材14を幅方向軸心回りに前方へ回動させる。そうすると、揺動部材13L、13R、言い換えれば側部マッサージ部6L、6Rが収納位置の状態となる。なお、押出機構41の収縮は、使用者が、側部マッサージ部6L、6Rを使用位置(下方側)へ押し込む操作を行うことにより、発現する。
次に、上述した第2実施形態の位置切換機構30の動作、言い換えれば、側部マッサージ部6L、6Rの出退動作を説明する。
図9は、図6のA−A断面図であり、側部マッサージ部6L、6Rが使用位置に係合されているときの位置切換機構30及び押出機構41(ガスシリンダ)の状態を示す側方断面図である。
図10は、図7のB−B断面図であり、側部マッサージ部6L、6Rが収納位置に係合されているときの位置切換機構30及び押出機構41の状態を示す側方断面図である。
まず、図9を参照して、側部マッサージ部6L、6Rが使用位置の状態になっているときの位置切換機構30及び押出機構41の状態について、説明する。
側部マッサージ部6L、6Rが前方に突出した状態(使用位置)のとき、位置切換機構30は、押出機構41の伸長に伴って長手方向に伸長している。すなわち、上リンク部材32が押出機構41の伸長により上方向に押し出され、下リンク部材37からスライドしつつ離反するようになる。その際は、係合ピン38は、案内溝33内であって係合片34の下部に位置することになる。
図9の状態にある位置切換機構30は、側部マッサージ部6L、6Rの動きを何ら規制するものとはなっておらず、代わりに、枢支部材43と枢支片42の後側が当接しており、連結部材14の更なる後方回動を規制している。すなわち、側部マッサージ部6L、6R(左右一対の揺動部材13L、13R)は、使用位置の状態で確実に固定されることとなる。
その後、側部マッサージ部6L、6Rが使用者の手によって押し込まれると、側部マッサージ部6L、6Rは前方に突出した状態(使用位置)から、背もたれ部4の側方であって下方を向いた状態(収納位置)に遷移する。このとき、押出機構41は、使用者の手で押し込まれた側部マッサージ部6L、6Rの後方揺動に伴って、収縮するようになる。
そして、位置切換機構30も、押出機構41の収縮に伴って長手方向に収縮するようになる。すなわち、上リンク部材32が押出機構41の収縮により下方向に移動し、下リンク部材37にスライドしつつ近接するようになる。
同時に連結部材14は幅方向軸心回りに前方へ回動するようになる。この連結部材14の前方へ回動により、前方に向いた状態(使用位置)から下方に向いた状態(収納位置)へと揺動することとなる。
このとき、図9の太矢印に示すように、案内溝33内を係合ピン38が摺動しつつ動くこととなる。
すなわち、係合片34の下部に位置する係合ピン38は、押出機構41の収縮により、下部の溝33bから切り換え部分(切り換え片40の後側面)を経て上部の溝33aへと上昇する。上部の溝33aへ上昇すると、係合ピン38は係合片34の他方縁(後側縁〜上縁の後側)に沿いながら移動する。なお、切り換え片40が案内路の一方側を塞いだ状況となっているため、係合片34の下方に位置する係合ピン38が上昇するに際して、係合片34の一方縁側に移動することはない。
その後、係合ピン38は、係合片34の上縁の膨出部35に係合されるようになる。膨出部35に係合された係合ピン38には、押出機構41の伸長により常に下降しようとする力が付与されているため、膨出部35に対して押圧力が発生する。この押圧力により、係合ピン38は膨出部35に対して確実に係合され、図10のような状態となる。
すなわち、図10の状況下では、位置切換機構30は、押出機構41の収縮に伴って長手方向に収縮している。すなわち、上リンク部材32が押出機構41の収縮により下方向に移動し、下リンク部材37にスライドしつつ近接する。この位置切換機構30の動作により、連結部材14は幅方向軸心回りに前方へ回動する。
また、収納位置においては、係合ピン38と係合片34の膨出部35とが係合されており、側部マッサージ部6L、6R(左右一対の揺動部材13L、13R)は、収納位置の状態で確実に固定されることとなる。
次に、側部マッサージ部6L、6Rが収納位置から使用位置に遷移するときの位置切換機構30及び押出機構41の状態について、説明する。
収納位置の側部マッサージ部6L、6Rが使用者の手によってさらに後方へ押し込まれると、側部マッサージ部6L、6Rは、下方に突出した状態(収納位置)から前方に向いた状態(使用位置)に遷移する。このとき、押出機構41は、側部マッサージ部6L、6Rが使用者の手によって押し込まれることによって一旦収縮するが、その後伸長するようになる。
そして、位置切換機構30は、一旦収縮した後、長手方向に伸長するようになる。すなわち、上リンク部材32が押出機構41の一旦下方向に移動した後、上方向に移動し、下リンク部材37からスライドしつつ離反する。この位置切換機構30の動作により、連結部材14は幅方向軸心回りに一旦前方へ回動した後、後方へ回動するようになる。
したがって、連結部材14に連結された左右一対の揺動部材13L、13R(側部マッサージ部6L、6R)は、連結部材14の後方へ回動により、下方に向いた状態(収納位置)から前方に向いた状態(使用位置)へと揺動することとなる。
このとき、図10の太矢印に示すように、案内溝33内を係合ピン38が摺動しつつ動くこととなる。
すなわち、係合片34の下部に位置する係合ピン38は、側部マッサージ部6L、6Rが使用者の手によってさらに押し込まれることによって、膨出部35と垂下状に突出した片の縁との間を上昇する、すなわち膨出部35を乗り越えて係合が解除されるようになる。その後、係合ピン38は、一方縁(前側縁〜上縁の前側)に沿いながら下降する。下降すると係合ピン38は、切り換え片40の前側面の当接するようになる。
そして、押出機構41の伸長により、係合ピン38は、切り換え片40を一方側(時計回り)に回転させる。この回転により塞がれていた案内路の一方側が貫通状態となり、係合ピン38はその案内路の一方側を通過して、係合片34の下方に移動する。
係合ピン38が係合片34の下方に移動すると、再び、切り換え片40は螺旋状のバネ45による付勢力によって一方側を塞ぐ。
このように、側部マッサージ部6L、6Rが下方から前方へ揺動することで、図9に示す使用位置の状態へと遷移する。
以上述べたように、第2実施形態の位置切換機構30により、使用時には側部マッサージ部6L、6Rが使用する位置にて確実に位置決めをできるものとし、且つ未使用時には側部マッサージ部6L、6Rが背もたれ部4の側方にスムーズに退避し位置固定することが可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の椅子型マッサージ機1における第3実施形態について、図を参照して説明する。
図11に示すように、第3実施形態にかかる椅子型マッサージ機1の構成は、第2実施形態の装置(図6参照)と略同じである。
すなわち、第3実施形態の椅子型マッサージ機1は、座部3、背部フレーム部材11が内蔵された背もたれ部4、左右の側部マッサージ部6L、6R及び支持フレーム7が内蔵された側部揉み装置2を有し、側部マッサージ部6L、6Rは揺動部材13L、13Rを有し、支持フレーム7は左右一対の揺動部材13L、13Rと、これら揺動部材13L、13Rを連結する連結部材14とを備えている点が同じである。
また、側部揉み装置2の内部に、側部マッサージ部6L、6Rの位置を前後方向に切り換える位置切換機構と、揺動部材13L、13Rを前方に押し出す押出機構41が配備されている点も同じである。なお、第3実施形態の押出機構41は、ガスシリンダを採用しているが、例えば、リニアアクチュエータや油圧シリンダなど上下方向に往復(伸縮)運動する機構であれば、特に限定しない。さらに、連結部材14の下側面に、規制部材が左右一対設けられ、背部フレーム部材11の上縁部に、枢支片42が左右一対設けられている点も同じである。
しかしながら、第3実施形態では、位置切換機構50の構成が第2実施形態と大きく異なるものとなっている。
第3実施形態の位置切換機構50は、連結部材14の回動軸心に交わる方向に当該連結部材14の側面(下側面)から突出状に設けられた突出片51である。
突出片51、すなわち位置切換機構50は、連結部材14の下側面から下方に向かって突出状に設けられていて、背部フレーム部材11の上縁部の左側面側に一つ配備されている。この突出片51は、板片をU字状に屈曲させたものであり、U字状の底辺部分を連結部材14の下側面に固着させ、二股に分かれている片を前後方向を向くように配備したものである。
二股に分かれている各片には、連結部材14の回動軸心に沿った方向、すなわち幅方向回動軸心が貫通可能とされた孔が開口されている。開口された孔には、押出機構41の一方端側(ロッド軸)が突出片51に対して、幅方向軸心回りに回動自在に枢支されている。
なお、押出機構41の基端側は、背部フレーム部材11に対して、幅方向軸心回りに回動自在に連結されている。
ここで、第3実施形態の位置切換機構50における側部マッサージ部6L、6Rの使用位置、及び収納位置について、述べる。
突出片51と押出機構41とが略一直線上に位置する中間位置を境に、押出機構41が伸長し、突出片51と押出機構41とが一方向側に屈曲状態となることで、側部マッサージ部6L、6Rが使用位置とされる。また、押出機構41が伸長し、突出片51と押出機構41とが他方側に屈曲状態となることで、側部マッサージ部6L、6Rが収納位置とされる。
次に、上述した第3実施形態の位置切換機構50の動作、言い換えれば、側部マッサージ部6L、6Rの出退動作を説明する。
まず、図11、図12を参照して、側部マッサージ部6L、6Rが使用位置の状態になっているときの位置切換機構50及び押出機構41の状態について、説明する。
側部マッサージ部6L、6Rが前方に突出した状態(使用位置)のとき、位置切換機構50は前下方向に傾斜し、押出機構41は前上方向に傾斜している。すなわち、位置切換機構50と押出機構41は、押出機構41の伸長に伴って、突出片51の孔を中心に前方向側に屈曲状態となっている。この位置切換機構50の動作により、連結部材14は幅方向軸心回りに後方へ回動するようになる。
したがって、連結部材14に連結された左右一対の揺動部材13L、13Rは、連結部材14の後方へ回動により、下方に向いた状態(収納位置)から前方に向いた状態(使用位置)へと揺動することとなる。
また、使用位置においては、枢支部材43と枢支片42の後側が当接しており、連結部材14の更なる後方回動を規制している。すなわち、側部マッサージ部6L、6R(左右一対の揺動部材13L、13R)は、使用位置の状態で確実に固定されることとなる。
次に、図13を参照して、側部マッサージ部6L、6Rが使用位置から収納位置に遷移するときの位置切換機構50及び押出機構41の状態について、説明する。
側部マッサージ部6L、6Rが使用者の手によって押し込まれると、側部マッサージ部6L、6Rは前方に突出した状態(使用位置)からやや下方に向いた状態(中間位置)に遷移する。このとき、押出機構41は、使用者の手で押し込まれた側部マッサージ部6L、6Rの後方揺動に伴って、収縮するようになる。そして、位置切換機構50は、押出機構41の収縮に伴って下方に引っ張られるようになって、略垂下状態となる。
すなわち、位置切換機構50(突出片51)と押出機構41とが垂直方向を向く略一直線上に位置するようになる。この位置切換機構50の動作により、連結部材14は幅方向軸心回りにやや前方へ回動するようになる。
したがって、連結部材14に連結された左右一対の揺動部材13L、13R(側部マッサージ部6L、6R)は、連結部材14の前方へ回動により、前方に向いた状態(使用位置)からやや下方に向いた状態(中間位置)へと揺動することとなる。
図14を参照して、側部マッサージ部6L、6Rが収納位置の状態になっているときの位置切換機構50及び押出機構41の状態について、説明する。
側部マッサージ部6L、6Rが中間位置から収納位置の間は、押出機構41の伸長により自動的に側部マッサージ部6L、6Rが後方へ揺動するようになる。
押出機構41は、伸長することにより、孔に枢支されている位置切換機構50(突出片51)を押し上げるようになる。そして、位置切換機構50が押し上げられることにより、連結部材14が幅方向軸心回りに前方へ回動するようになる。
すなわち、位置切換機構50と押出機構41は、押出機構41の伸長に伴って、突出片51の孔を中心に後方向側に屈曲状態となっている。この位置切換機構50の動作により、連結部材14は幅方向軸心回りに前方へ回動するようになる。
したがって、連結部材14に連結された左右一対の揺動部材13L、13R(側部マッサージ部6L、6R)は、連結部材14の前方へ更なる回動により、やや下方に向いた状態(中間位置)からほぼ垂直方向下方に向いた状態(収納位置)へと揺動することとなる。
側部マッサージ部6L、6Rを収納位置から使用位置へと移動させるには、使用者が側部マッサージ部6L、6Rを前方且つ上方に向けて引き出すようにするとよい。この際、位置切換機構50は、図14から図12を経て図11の状況となり、側部マッサージ部6L、6Rは使用位置となる。
なお、収納位置にある側部マッサージ部6L、6Rを少しだけ引き出したとしても、図12の状況を経由しない限りは、再び、側部マッサージ部6L、6Rは収納位置に戻ることとなる。同様に、私用位置にある側部マッサージ部6L、6Rを少しだけ後方に押し込んだとしても、図12の状況を経由しない限りは、再び、側部マッサージ部6L、6Rは使用位置に戻ることとなる。
以上述べたように、本発明に係る椅子型マッサージ機1によれば、座部3に座った使用者の側部をマッサージする側部マッサージ部6L、6Rを備えたものでありながら、使用時には側部マッサージ部6L、6Rが使用する位置にて確実に位置決めをできるものとし、且つ未使用時には側部マッサージ部6L、6Rが背もたれ部4側にスムーズに退避することですっきりとした外観やスムーズな着座動作等が実現可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の椅子型マッサージ機1における第4実施形態について、図を参照して説明する。
図15に示すように、第4実施形態にかかる椅子型マッサージ機1の構成は、第1実施形態〜第3実施形態の装置と略同じである。
しかしながら、第4実施形態では、背もたれ部4の上部に枕体60(ヘッドレスト)が配備されている点が、第1実施形態〜第3実施形態と異なるものとなっている。
本実施形態においては、図15(a)に示すように、背もたれ部4の上部に枕体60を係止する細長いベルト状の係止部63が幅方向に沿って配備されており、係止部63はその両端側が背もたれ部4に縫合されている。係止部63は、例えば、背もたれ部4と同じ材料(布など)で形成されていて、幅方向の長さ及び前後方向の長さが所定の寸法とされている。
一方、枕体60は、使用者の頭部が載置可能な枕本体61と、その枕本体61の上方乃至は裏面側(背もたれ部4に面する側)に配備され、且つ係止部63に対して巻き回されることで係止される固定帯部62とを有している。枕本体61及び固定帯部62は、適宜位置において折り曲げ可能な部材であって、例えば、背もたれ部4と同じ材料(布など)で形成されている。固定帯部62は、幅方向の長さが係止部63の幅方向の長さより短いとされ、前後方向の長さが係止部63の前後方向の長さより長いとされている。また、固定帯部62の両端側には、例えば、面ファスナなどの係合部材(図示せず)が備えられている。
枕体60を背もたれ部4の上部に係止するに際しては、枕体60に備えられた固定帯部62の先端を背もたれ部4の上方に設けられたベルト状の係止部63に上側から巻き廻し、係止部63の下(係止部63と背もたれ部4表面との間)を通した上で、固定帯部62の基端側に面ファスナにて取り付けるようにする。
ベルト状の係止部63に巻き廻した後の固定帯部62に関しては、上側の固定帯部62と下側の固定帯部62との間に前後に沿って長い空間が存在することとなり、この空間の範囲内において、ベルト状の係止部63に規制されることなく、巻き廻した後の固定帯部62及びそれに連結する枕本体61はスライド自在となる。そのため、図15(a)に示す如く、巻き回された後の固定帯部62の先端とベルト状の係止部63とが接する状況と、図15(b)に示す如く、巻き回された後の固定帯部62の基端とベルト状の係止部63とが接する状況との間で、枕本体61が移動可能となっている。
つまり、図15(a)は、枕体60は背もたれ部4の上部より吊下されていて、比較的身長の低い使用者の頭部が載置可能となっている。一方、図15(b)は、枕体60は背もたれ部4の上端部に載置されていて、身長の高い使用者の頭部が載置可能となっている。
このように、第4実施形態の椅子型マッサージ機1によれば、枕体60を容易に移動させることができ、使用者の身長にかかわらず、頭部を載置することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 椅子型マッサージ機
2 側部揉み装置
3 座部
4 背もたれ部
5 ケーシング
6 側部マッサージ部
6L 左側の側部マッサージ部
6R 右側の側部マッサージ部
7 支持フレーム
9 施療部(エアバッグ)
10 取付板
11 背部フレーム部材
12 連結ユニット
13 揺動部材
13L 左側の揺動部材
13R 右側の揺動部材
14 連結部材
16 切り欠き部
17 爪部材
18 挟持部
19 突出片
20 枢支軸
21 位置切換機構(ラチェット機構)
22 付勢部材
23 解除部材
30 位置切換機構(第2実施形態)
31 突出片
32 上リンク部材
32L 左側の上リンク部材
32R 右側の上リンク部材
33 案内溝
33a 上部の溝
33b 下部の溝
34 係合片
35 膨出部
36 下部固定ピン
37 下リンク部材
38 係合ピン
39 長孔
40 切り換え片
41 押出機構(ガスシリンダ)
42 枢支片
43 枢支部材
44 バネ(下部固定ピン)
44a 折り曲げ部分(一方端側)
45 バネ(切り換え片)
50 位置切換機構(第3実施形態)
51 突出片
60 枕体
61 枕本体
62 固定帯部
63 係止部

Claims (10)

  1. 座部と、座部の後部に設けられた背もたれ部とを有する椅子型マッサージ機であって、
    前記背もたれ部の左右両側に、互いに対向配置とされ且つ使用者の体の側部にマッサージを施す側部マッサージ部が設けられており、前記側部マッサージ部を、背もたれ部の前方へ突出した使用状態とこの使用状態より後方へ移動した収納状態とで切り換え自在とする位置切換機構が備えられている椅子型マッサージ機において、
    前記側部マッサージ部は、前記背もたれ部の両側にそれぞれ配備された長尺の揺動部材を有しており、
    前記揺動部材は、その先端側に施療部が設けられ、基端側が前記背もたれ部の側部に揺動自在に枢支されていて、
    前記揺動部材を前方に押し出す押出機構が設けられていて、
    前記揺動部材と前記背もたれ部内に内蔵された背部フレーム部材との間に、前記位置切換機構が設けられている
    ことを特徴とする椅子型マッサージ機。
  2. 前記揺動部材は、前記背部フレーム部材の両側部のそれぞれに垂下状に設けられていて、
    一方側の揺動部材の基端側と他方側の揺動部材の基端側とは、前記背もたれ部の幅方向を向く長尺の連結部材により連結されていて、
    前記連結部材が、前記背部フレーム部材に対して、幅方向軸心回りに回動自在に枢支されており、
    前記押出機構が、前記連結部材を介して、前記揺動部材を前方に押し出すように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
  3. 前記連結部材が、前記背部フレーム部材の上縁部に対して、回動自在に枢支されていることを特徴とする請求項2に記載の椅子型マッサージ機。
  4. 前記位置切換機構はラチェット機構であって、当該ラチェット機構を介して、前記連結部材が背部フレーム部材の上縁部に対して回動自在に枢支されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子型マッサージ機。
  5. 前記位置切換機構は、前記連結部材と前記背部フレーム部材との間に配備されるものとされ、
    前記位置切換機構は、前記連結部材の回動軸心に交わる方向に当該連結部材の側面から突出状に設けられた突出片と、
    上下方向に沿って配備され、且つ一方端側が前記突出片に対して幅方向軸心回りに回動自在に枢支されていると共に、上下方向に案内溝が形成されて当該案内溝内の上部側に係合片が設けられている長尺の上リンク部材と、
    一方端側に前記上リンク部材の案内溝に摺動自在に嵌り込む係合ピンが設けられ、且つ他方端側が背部フレーム部材に幅方向軸心回りに回動自在に連結されている長尺の下リンク部材と、を有し、
    前記上リンク部材と下リンク部材とが長手方向に沿って離反して前記下リンク部材の係合ピンが前記上リンク部材の係合片の下方に位置することで、側部マッサージ部が使用位置とされ、前記上リンク部材と下リンク部材とが長手方向に沿って近接して前記係合ピンが前記係合片に係合することで、側部マッサージ部が収納位置とされる
    ことを特徴とする請求項3に記載の椅子型マッサージ機。
  6. 前記係合片の一方縁の上側面には、膨出部が形成されており、
    前記係合片の下部に位置する係合ピンが、前記係合片の他方縁に沿いながら上昇して、前記膨出部に係合することで、側部マッサージ部が収納位置とされ、
    前記係合ピンが前記膨出部を乗り越えて係合が解除された後、一方縁に沿いながら下降して前記係合片の下部に移動することで、側部マッサージ部が使用位置とされる
    ことを特徴とする請求項5に記載の椅子型マッサージ機。
  7. 前記係合片の下部には、切り換え片が設けられており、
    前記切り換え片は、前記係合片の下方に位置する係合ピンが上昇するに際して、前記係合片の一方縁側に移動することを規制すると共に、前記係合片の一方縁に沿いながら下降してきた係合ピンを係合片の下方に案内可能とする
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の椅子型マッサージ機。
  8. 前記位置切換機構は、前記連結部材の回動軸心に交わる方向に当該連結部材の側面から突出状に設けられた突出片であって、
    前記押出機構は、リニアアクチュエータとされ、一方端が前記突出片に幅方向軸心回りに回動自在に枢支され、且つ基端側が背部フレーム部材に回動自在に連結されていて、
    前記突出片とリニアアクチュエータとが略一直線上に位置する中間位置を境に、前記リニアアクチュエータが伸長し、前記突出片とリニアアクチュエータとが一方向側に屈曲状態となることで、側部マッサージ部が使用位置とされ、前記リニアアクチュエータが伸長し、前記突出片とリニアアクチュエータとが他方側に屈曲状態となることで、側部マッサージ部が収納位置とされる
    ことを特徴とする請求項3に記載の椅子型マッサージ機。
  9. 前記施療部は、背もたれ部の幅方向に沿って内側に膨張するエアバックで構成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
  10. 前記エアバックが膨張した際に、当該エアバッグの一方側の膨張量が他方側の膨張量より小さい場合には、前記エアバックの一方側が前後方向に沿って背もたれ部に近い側となるように、エアバッグが前記揺動部材の先端側に配設されていることを特徴とする請求項9に記載の椅子型マッサージ機。
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