JP6219193B2 - 等化方法及び等化器 - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信装置に適用される等化方法及び等化器に関する。
無線通信装置においては、送信機は、送信信号を符号化、インターリーブ、変調、スクランブルし、送信シンボル信号を生成する。変調時の変調速度をシンボルレートと呼ぶ。送信機は、送信シンボル信号にフィルタをかけ送信サンプル信号を生成し、キャリアとミキサにかけ、送信RF(Radio Frequency)信号を生成し、受信機に送信する。
送信RF信号が、受信機に到達する間に、伝送路のチャネル特性と干渉が加わり、受信機にてノイズが加わって受信RF信号となる。
受信機では、受信RF信号をミキシングした後、アナログ−デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)により複素信号を時間サンプルする。受信機は、サンプル信号をフィルタ後、DFT(Discrete Fourier Transformation)もしくはFFT(Fast Fourier Transformation)により周波数領域変換する。そして、受信機は、周波数領域信号を等化し、等化信号をIDFT(Inverse Discrete Fourier Transformation)もしくはIFFT(Inverse Fast Fourier Transformation)により時間領域変換後、受信シンボル信号を得る。受信機は、受信シンボル信号をデスクランブル、復調、デインターリーブ、復号し、送信信号を再生する。一連の受信機の処理において、等化は送信機と受信機との間のチャネル特性と干渉を除去する。
従来の等化の例として、例えば特許文献1、2に示されるものがある。
特許文献1では、受信機アンテナが1系統のものであり、受信機ADCのサンプリング周波数がシンボルレートの2倍(簡単のため2倍で説明する)よりも高い場合、特定の周波数同士を組み合わせて等化係数を算出し、等化することが示されている。
特許文献2では、受信機アンテナが2系統(簡単のため2系統で説明する)のものであり、特許文献1同様にシンボルレートの2倍では、特定の周波数同士を組み合わせるには、等化係数の算出に複素数を1要素とする4×4の逆行列演算を用い、等化することが示されている。
特開2006−245810号公報 特許第5166246号公報
上記特許文献2は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、Single−Carrier FDMA(SC−FDMA)として、キャリア周波数1〜5GHz、シンボルレートがMbpsオーダーの無線通信システムに、用いることを想定していた。
Mbpsオーダーの無線通信システムでは、受信機において、時間サンプルするADCの精度が高く、等化係数を精度よく求める必要があった。そのため演算量の大きい4×4の逆行列を算出するプロセッサも必要であったが、Mbpsオーダーのシンボルレートであるため、プロセッサの動作速度も十分に確保できた。
また前述のMbpsオーダーの無線通信システムでは、受信機は、携帯電話と無線基地局を想定しており、他チャネルからの干渉があるものの、希望局と受信機間の距離と、干渉局と受信機間の距離は遠く、影響は少ないものであった。
しかし、例えばキャリア周波数60GHzを使用する無線通信規格WiGig(登録商標、以下同様)、IEEE.802.11adでは、シンボルレートがGbpsオーダーの無線通信システムであり、プロセッサでは動作速度を十分に確保できない。そのため、演算回路によって4×4の逆行列演算を行う必要があるが、演算量が多く回路化が困難であり、回路化ができたとしても消費電力が大きいという課題が生じる。
またIEEE.802.11adでは、近距離無線を想定しており、希望局と受信機の距離よりも、干渉局と受信機の距離の方が近い場合が十分にあり、干渉局の影響が大きいという課題が生じる。
本開示は、複数の受信系統を持つ受信機における等化にかかる演算量を削減できる等化方法及び等化器を提供する。
本開示は、複数のアンテナを持つ受信機において、前記複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換し、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出し、前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出し、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択し、前記等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する、等化方法を提供する。ここで、2Mの受信ベクトル、2Mのチャネルベクトルは、ベクトルの1要素を複素数として2M個の複素数のベクトルを意味する。(2M)×(2M)のノイズ干渉行列は、行列の1要素を複素数として(2M)×(2M)個の複素数の行列を意味する。2M−1以下の等化係数ベクトルは、ベクトルの1要素を複素数として2M−1以下の個数の複素数のベクトルを意味する。
本開示は、複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換する周波数領域変換器と、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出するチャネル推定器及びノイズ干渉推定器と、前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択する第1の選択器と、等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する等化係数算出器と、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択する第2の選択器と、前記等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する周波数領域等化器と、を有する等化器を提供する。
本開示によれば、複数の受信系統を持つ受信機における等化にかかる演算量を削減できる。
本開示の実施の形態1における受信機に用いられる等化係数算出器及び等化器の構成を示す図 2系統のアンテナを持つ受信機の構成を示すブロック図 2系統のアンテナを持ち2倍オーバーサンプリングをする場合の複数受信アンテナ系統の受信信号の周波数特性を示す図 図3の周波数特性において、周波数ビンを下側kと上側kとに分けて合成した特性図 図2の受信機における等化係数算出器及び等化器の構成例を示す図 片方の受信系統に隣接チャネル干渉が発生するときの周波数特性を示す図 片方の受信系統の受信信号パワーが低いときの周波数特性を示す図 両受信系統に隣接チャネル干渉が発生するときの周波数特性を示す図 片方の受信系統の受信信号でヌルポイントが発生するときの周波数特性を示す図 両受信系統の受信信号パワーが高く、同チャネル干渉が発生するときの周波数特性を示す図 両受信系統の受信信号パワーが高く、干渉レベルが低く干渉がないときの周波数特性を示す図 本開示の実施の形態2における受信機に用いられる等化係数算出器及び等化器の構成を示す図 本開示の実施の形態3における受信機に用いられる等化係数算出器及び等化器の構成を示す図 本開示の実施の形態4における受信機に用いられる等化係数算出器の構成を示す図
<本開示の各実施形態の内容に至る経緯>
先ず、本開示に係る等化方法及び等化器の実施形態を説明する前に、複数系統のアンテナを持つ受信機における等化について、具体例を説明する。
説明を明瞭にするために、以下の説明の多くについて、次の命名法を使用する。時間領域の1要素である複素数は、標本期間のインデックスnを伴う小文字、たとえばh(n)によって表される。周波数領域の1要素である複素数は、周波数ビンのインデックスkを伴う大文字、たとえばH(k)によって表される。ベクトルは、1要素を前述の複素数とした複数の要素で構成されるとし、アンダーバー付きの小文字、たとえばによって表され、行列はアンダーバー付きの大文字、たとえばによって表される。
図2は、R(R=2)個の系統のアンテナを持つ受信機の構成を示すブロック図である。受信機は、アンテナ210a、210b、RF処理器211a、211b、ADC212a、212b、DFT213a、213b、チャネル推定器及びノイズ干渉推定器220、等化係数算出器及び等化器230、IDFT240、復調器241、復号器242を有する。図中、制御器から出力される信号以外の実線の矢印は、ベクトル、行列の1要素である複素数を表し、点線の矢印は、行列を表す。
アンテナ210a、210bでは、送信機からの送信RF信号を受信する。簡単のため、送信電力平均を1.0とし正規化する。送信RF信号が、送信機から受信機に到達する間に、送信機と受信機間のチャネル特性が加わり、更に所望の送信機以外からの送信信号の干渉波も加わり、受信RF信号としてアンテナ210a、210bにて受信される。
RF処理器211a、211bでは、受信RF信号を複素信号のベースバンド信号に変換する。このとき、受信機内の回路の熱雑音などのノイズが加わる。
ADC212a、212bでは、複素信号のベースバンド信号をシンボルレートのC倍(C≧1)でサンプルし、数式(1)に示すデジタル複素ベースバンド信号(n)に変換する。以降では説明のため、オーバーサンプリング倍数C=2とする。
Figure 0006219193
ここで、アンテナa系統の複素ベースバンド信号r(n)は、数式(2)に示すようになる。
Figure 0006219193
なお、数式(2)において、h(n)で示されるチャネルとは、送信機−受信機間のチャネル特性と送受信フィルタ特性とが加わった周波数特性である。
DFT213a、213bは、周波数領域変換器として機能するものであり、デジタル複素ベースバンド信号(n)を周波数領域変換し、数式(3)に示す周波数領域の受信ベクトル(k)を得る。
Figure 0006219193
なお、数式(3)において、kは周波数ビンである。KはシンボルレートC=1のときのDFTのポイント数である。
チャネル推定器及びノイズ干渉推定器220では、周波数領域の受信ベクトル(k)から、チャネルベクトルとしてのチャネル(k)と、ノイズと干渉が合わさったノイズ干渉行列としての不要信号行列(k)を得る。
図2において、R(k)、R(k)、R(k)、R(k)、H(k)、H(k)、H(k)、H(k)は、それぞれ各周波数ビンの複素信号を表す。(kLU)は各周波数ビンの信号成分を有するベクトルを表す。他の図面においても同様である。
チャネル推定器及びノイズ干渉推定器220における算出方法は様々あるが、チャネル(k)は、(k)のうち、一定期間の既知信号を抽出し、その既知信号と掛け合わせることで得られる。また、不要信号行列(k)は、数式(4)、(5)に示すような複素共役分散の期待値として求まる。
Figure 0006219193
Figure 0006219193
図3は、R=2、C=2の場合、すなわち2系統のアンテナを持ち2倍オーバーサンプリングをする場合の複数受信アンテナ系統の受信信号の周波数特性を示す図である。ここでは、送信機のフィルタがロールオフフィルタの場合を想定する。図3において、周波数ビンKは、シンボルレート周波数fsymを意味する。
図3に示した周波数特性において、周波数ビンを、下側kと上側kとに分けると、図4に示すようになる。図3及び図4において、周波数領域の受信ベクトル(k)は数式(6)のように示される。
Figure 0006219193
またチャネル(k)とノイズと干渉が合わさった不要信号行列(k)は、チャネル推定器及びノイズ干渉推定器220にて、数式(7)、(8)のように求められる。
Figure 0006219193
Figure 0006219193
数式(8)において、(k)の対角成分はパワーを示し、非対角成分はアンテナ間相関を示す。
図5は、図2の受信機における等化係数算出器及び等化器の構成例を示す図である。等化係数算出器及び等化器は、4ベクトル等化係数算出器510、4ベクトル周波数領域等化器520、制御器530、選択器540〜544、2ベクトル等化係数算出器550、2ベクトル周波数領域等化器560、選択器570を有する。図中、制御器から出力される信号以外の実線の矢印は、ベクトル、行列の1要素である複素数を表し、点線の矢印は、行列を表す。
MMSE(Minimum Mean. Square Error)により、4ベクトル等化係数算出器510では、数式(9)に示す1×4ベクトルの等化係数(kLU)を求める。
Figure 0006219193
一般的に等化は、周波数領域の受信ベクトル(kLU)と等化係数(kLU)をベクトル乗算することで得られ、数式(10)のように表される。4ベクトル周波数領域等化器520では、数式(10)によって等化後の出力T(kLU)を求める。
Figure 0006219193
ここで、図4に示したように、受信信号の周波数特性は、送信機のロールオフフィルタによって、信号がほぼゼロとなる周波数ビンと、信号が傾斜する周波数ビンが存在する。傾斜の範囲はロールオフ率αによって数式(11)のように設定される。
Figure 0006219193
傾斜範囲にあるKはKとペアになっており、等化後の信号TabLU(kLU)は上記数式(10)から求める。
一方、図4に示した受信信号の周波数特性において、信号がほぼゼロとなる周波数ビンKがある。KはKとペアになっており、Kの箇所をゼロと置き換えると算出する必要がない。このため、信号がほぼゼロとなる周波数ビンでは、図5の選択器540〜544により選別する。選択器540〜544は、制御器530からの制御信号の指示に従って信号を選択する。そして、2ベクトル等化係数算出器550により、1×2ベクトルの等化係数 ab(kLU)を算出する。また、2ベクトル周波数領域等化器560により、等化を行い、等化後の出力Tab(kLU)を求める。
そして、選択器570により、Tab(kLU)、TabLU(kLU)を選択し、受信信号から推定された送信シンボル信号の周波数領域変換信号T(kLU)を得る。選択器570は、制御器530からの制御信号の指示に従っていずれかの出力信号を選択する。
このように、図2の受信機の例では、周波数ビンによって計算が簡略化されるものの、特定の範囲では、数式(9)において、4×4の逆行列を算出する必要がある。
4×4の逆行列演算は回路化が困難であり、回路化ができたとしても消費電力が大きいという課題がある。
そこで、以下の実施形態において、複数の受信系統を持つ受信機における等化にかかる演算量を削減し、等化係数の算出を簡略化でき、回路化が容易かつ低消費電力な等化方法及び等化器の例を示す。
<本開示の実施形態>
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1における受信機に用いられる等化係数算出器及び等化器の構成を示す図である。実施の形態1は、前述した図2の受信機における等化係数算出器及び等化器の構成を示すものである。
受信機における等化係数算出器及び等化器は、制御器110、選択器120、130、3ベクトル等化係数算出器140、3ベクトル周波数領域等化器150を有する。図中、制御器から出力される信号以外の実線の矢印は、ベクトル、行列の1要素である複素数を表し、点線の矢印は、行列を表す。
図1において、制御器110は、チャネル(kLU)と、不要信号行列(kLU)より、各周波数ビンにおける各ベクトルの信号パワー|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|を算出し、不要信号のパワーである(kLU)の対角成分を選択する。これらから、制御器110は、信号パワーと不要信号のパワーの比(SINR:Signal to Interference and Noise Ratio)SINR(k)、SINR(k)、SINR(k)、SINR(k)を算出する。
選択器120は、制御器110からの制御信号の指示に従い、受信信号の受信品質に基づき、周波数領域の受信ベクトル(kLU)から所定数の信号を選択する。ここでは一例として、算出されたSINRの大きい順に、周波数領域の4ベクトルの受信ベクトル(kLU)から3ベクトルの信号を選択し、 sel(kLU)を生成する。
選択器130は、制御器110からの制御信号の指示に従い、受信信号の受信品質に基づき、チャネルベクトルとしてのチャネル(kLU)から所定数の信号を選択する。ここでは一例として、算出されたSINRの大きい順に、4ベクトルのチャネル(kLU)から3ベクトルの信号を選択し、 sel(kLU)を生成する。また、選択器130は、制御器110からの制御信号の指示に従い、受信信号の受信品質に基づき、ノイズ干渉行列としての不要信号行列(kLU)から所定数の信号を選択する。ここでは一例として、4×4の不要信号行列(kLU)から3×3の信号を選択し、 sel(kLU)を生成する。
上記処理により、以降は、3ベクトル等化係数算出器140、3ベクトル周波数領域等化器150は、常に3ベクトル以下の演算による処理が可能となる。
上記処理例では、3ベクトル等化係数算出器140は、等化係数として、選択されたチャネル sel(kLU)と不要信号行列 sel(kLU)とから、3ベクトルの等化係数ベクトルを算出する。3ベクトル周波数領域等化器150は、算出された3ベクトルの等化係数ベクトルによって、3ベクトルの受信ベクトル sel(kLU)の等化を行う。
図6〜図11は、各種の状態における複数の受信アンテナ系統の受信信号パワーとノイズ干渉パワーを示した周波数特性を示す図である。図6は、片方の受信系統に隣接チャネル干渉が発生するときの周波数特性を示す図である。図7は、片方の受信系統の受信信号パワーが低いときの周波数特性を示す図である。図8は、両受信系統に隣接チャネル干渉が発生するときの周波数特性を示す図である。図9は、片方の受信系統の受信信号でヌルポイントが発生するときの周波数特性を示す図である。図10は、両受信系統の受信信号パワーが高く、同チャネル干渉が発生するときの周波数特性を示す図である。図11は、両受信系統の受信信号パワーが高く、干渉ノイズが低く干渉がないときの周波数特性を示す図である。
図6に示す、片方の受信系統に隣接チャネル干渉が発生するときは、干渉の影響が大きい受信アンテナa系統の周波数K/2前後は選択しない。この場合、選択器120、130において、受信アンテナb系統の周波数K/2前後を選択し、受信アンテナa系統の周波数3K/2−1前後、及び受信アンテナb系統の周波数3K/2−1前後を選択する。
なお、本実施形態では、3ベクトルの信号を選択して等化係数を算出する例を示したが、2ベクトルを選択する方法としてもよい。信号の選択基準は、一例として、受信信号の受信品質に基づき、できるだけ受信品質が良いものから順に、例えばSINRが大きいものから選択する。干渉が発生している場合は、SINRが大きく干渉レベルが小さいものから選択する。
図7に示す、片方の受信系統の受信信号パワーが低いときは、他方の受信信号パワーが高い受信アンテナa系統の2ベクトルを選択する。この場合、選択器120、130において、周波数K/2前後、周波数3K/2−1前後のそれぞれにおいて、受信アンテナa系統を選択する。
図8に示す、両受信系統に隣接チャネル干渉が発生するときは、干渉の影響が大きい受信アンテナa系統、b系統の両受信系統の周波数K/2前後の選択をしない。この場合、選択器120、130において、受信アンテナa系統の周波数3K/2−1前後、及び受信アンテナb系統の周波数3K/2−1前後を選択する。
なお、本実施形態では、3ベクトルの等化係数を算出する例を示したが、SNIRと共に、各周波数ビンにおける各ベクトルの信号パワー|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|の大きさを組み合わせ、3ベクトルのうち、パワーが小さいベクトルをゼロに置換してもよい。
図9に示す、片方の受信系統の受信信号でヌルポイントが発生するときは、ヌルポイントが発生する受信アンテナa系統の信号を用いないようにする。例えば、ヌルポイントが発生する周波数ビンにおいて、他方の受信アンテナb系統の信号を選択する。
このように、本実施形態では、各周波数ビンのSINRを用いて信号選択し、数式(12)の範囲においてマルチパスなどによるヌルポイントが発生した場合、ヌルポイントの信号を用いないようにする。
Figure 0006219193
一方、図11に示す、両受信系統の受信信号パワーが高く、干渉ノイズが低く干渉がないときは、受信アンテナa系統の周波数K/2前後、受信アンテナb系統の周波数K/2前後、受信アンテナa系統の周波数3K/2−1前後、受信アンテナb系統の周波数3K/2−1前後のうち、SINRの大きい順に2ベクトル又は3ベクトルの信号を選択する。
上述した本実施形態によれば、選択器120、130により、3ベクトル又は2ベクトルの信号を選択し、3ベクトル以下の等化係数を算出する。これにより、3ベクトル等化係数算出器140にて用いるMMSEの演算量、3ベクトル周波数領域等化器150の演算量を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、各周波数ビンのSINRを用いて信号選択するため、例えばマルチパスなどによるヌルポイントが発生しても、ヌルポイントの信号を用いないという選択が可能となる。
(実施の形態2)
図12は、本開示の実施の形態2における受信機に用いられる等化係数算出器及び等化器の構成を示す図である。実施の形態2は、受信機における等化係数算出器及び等化器の他の構成を示すものである。図12において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
受信機における等化係数算出器及び等化器は、制御器910、選択器120、130、ゼロ置換器920、930、3ベクトル等化係数算出器140、3ベクトル周波数領域等化器150を有する。図中、制御器から出力される信号以外の実線の矢印は、ベクトル、行列の1要素である複素数を表し、点線の矢印は、行列を表す。
図12において、制御器910は、チャネル(kLU)と不要信号行列、(kLU)より、各周波数ビンにおける各ベクトルの信号パワー|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|を算出し、不要信号のパワーである(kLU)の対角成分を選択する。これらから、制御器910は、信号パワーと不要信号のパワーの比SINR(k)、SINR(k)、SINR(k)、SINR(k)を算出する。
選択器120は、制御器910からの制御信号の指示に従い、算出されたSINRの大きい順に、周波数領域の4ベクトルの受信ベクトル(kLU)から3ベクトルの信号を選択し、 sel(kLU)を生成する。
選択器130は、制御器910からの制御信号の指示に従い、算出されたSINRの大きい順に、4ベクトルのチャネル(kLU)から3ベクトルの信号を選択し、 sel(kLU)を生成する。また、選択器130は、4×4の不要信号行列(kLU)から3×3の信号を選択し、 sel(kLU)を生成する。
ゼロ置換器920は、制御器910からの制御信号の指示に従い、受信ベクトル sel(kLU)の一部をゼロ置換する。ゼロ置換器930は、制御器910からの制御信号の指示に従い、チャネル sel(kLU)、不要信号行列 sel(kLU)のそれぞれ一部をゼロ置換する。ここでは一例として、ゼロ置換器920、930は、信号パワー|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|が小さい要素の複素数をゼロにする。ゼロ置換器920、930により、選択器120、130にて選択した sel(kLU)、 sel(kLU)は、それぞれ zero(kLU)、 zero(kLU)となる。
例えば、 sel(kLU)が数式(13)となり、受信アンテナb系統の信号パワーが小さいとき、 zero(kLU)は数式(14)となる。
Figure 0006219193
Figure 0006219193
同様に、 sel(kLU)、 sel(kLU)のH(k)に関する項は、ゼロになる。
このゼロ置換器920、930の処理により、以降は、3ベクトル等化係数算出器140、3ベクトル周波数領域等化器150は、実質に2ベクトルの処理が可能となる。
図10に示す、両受信系統の受信信号パワーが高く、同チャネル干渉が発生するときは、数式(15)の範囲において、ゼロ置換を行う。
Figure 0006219193
本実施形態では、同チャネル干渉が発生する場合など、ゼロ置換器920、930によってゼロ置換を行うことにより、3ベクトル等化係数算出器140にて用いるMMSEの演算量、3ベクトル周波数領域等化器150の演算量を更に減らすことができる。
(実施の形態3)
図13は、本開示の実施の形態3における受信機に用いられる等化係数算出器及び等化器の構成を示す図である。実施の形態3は、受信機における等化係数算出器及び等化器の更に他の構成を示すものである。図13において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
受信機における等化係数算出器及び等化器は、制御器610、選択器120、130、620、630、3ベクトル等化係数算出器140、3ベクトル周波数領域等化器150、2ベクトル等化係数算出器640、2ベクトル周波数領域等化器650、選択器660を有する。図中、制御器から出力される信号以外の実線の矢印は、ベクトル、行列の1要素である複素数を表し、点線の矢印は、行列を表す。
図13において、制御器610は、チャネル(kLU)と不要信号行列、(kLU)より、各周波数ビンにおける各ベクトルの信号パワー|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|、|H(k)|を算出し、不要信号のパワーである(kLU)の対角成分を選択する。これらから、制御器610は、信号パワーと不要信号のパワーの比SINR(k)、SINR(k)、SINR(k)、SINR(k)を算出する。
選択器120は、制御器610からの制御信号の指示に従い、算出されたSINRの大きい順に、周波数領域の4ベクトルの受信ベクトル(kLU)から3ベクトルの信号を選択し、 sel3(kLU)を生成する。
選択器130は、制御器610からの制御信号の指示に従い、算出されたSINRの大きい順に、4ベクトルのチャネル(kLU)から3ベクトルの信号を選択し、 sel3(kLU)を生成する。また、選択器130は、4×4の不要信号行列(kLU)から3×3の信号を選択し、 sel3(kLU)を生成する。
上記処理により、実施の形態1と同様に、以降は、3ベクトル等化係数算出器140、3ベクトル周波数領域等化器150は、常に3ベクトルの演算による処理が可能となる。
選択器620は、制御器610からの制御信号の指示に従い、受信信号の受信品質に基づき、周波数領域の受信ベクトル(kLU)から所定数の信号を選択する。ここでは一例として、算出されたSINRの大きい順に、周波数領域の4ベクトルの受信ベクトル(kLU)から2ベクトルの信号を選択し、 sel2(kLU)を生成する。
選択器630は、制御器610からの制御信号の指示に従い、受信信号の受信品質に基づき、チャネルベクトルとしてのチャネル(kLU)から所定数の信号を選択する。ここでは一例として、算出されたSINRの大きい順に、4ベクトルのチャネル(kLU)から2ベクトルの信号を選択し、 sel2(kLU)を生成する。また、選択器630は、制御器610からの制御信号の指示に従い、受信信号の受信品質に基づき、ノイズ干渉行列としての不要信号行列(kLU)から所定数の信号を選択する。ここでは一例として、4×4の不要信号行列(kLU)から2×2の信号を選択し、 sel2(kLU)を生成する。
上記処理により、上記3ベクトルの場合と同様に、以降は、2ベクトル等化係数算出器640、2ベクトル周波数領域等化器650は、常に2ベクトルの演算による処理が可能となる。
ここで、3ベクトル周波数領域等化器150の出力をTsel3(kLU)、2ベクトル周波数領域等化器650の出力をTsel2(kLU)とする。
選択器660では、制御器610からの制御信号の指示に従い、所定の選択基準により、Tsel3(kLU)、Tsel2(kLU)の一方を選択し、T(kLU)として出力する。出力の選択基準は、設定により変更が可能である。選択基準の一例として、受信信号の受信品質に基づき、上位2ベクトルのSINRが十分に大きいときは、Tsel2(kLU)を選択する。例えば、受信信号パワーの周波数特性がフラットな領域では、2ベクトルの演算により等化が可能である。
本実施形態によれば、選択器120、130にて3ベクトルの信号を選択することにより、3ベクトル等化係数算出器140にて用いるMMSEの演算量、3ベクトル周波数領域等化器150の演算量を減らすことができる。
また、選択器620、630にて2ベクトルの信号を選択し、2ベクトル等化係数算出器640にて等化係数の算出、2ベクトル周波数領域等化器650にて等化を行う。上位2ベクトルのSINRが十分に大きい場合は、2ベクトル演算によって等化係数の算出及び等化が可能である。よって、2ベクトル演算でも性能に影響ない周波数ビンでは、3ベクトル演算に比べ演算量を更に削減することができる。
(実施の形態4)
図14は、本開示の実施の形態4における受信機に用いられる等化係数算出器の構成を示す図である。実施の形態4は、実施の形態1〜3にて示した等化係数算出器及び等化器に用いられる3ベクトル等化係数算出器の構成を示すものである。
3ベクトル等化係数算出器は、制御器710、ベクトル・ベクトル乗算器721、行列加算器722、逆行列演算器723、ベクトル・行列乗算器730、パワー演算器741、対角成分抽出器742、スカラー加算器743、除算器751、752、753、選択器760を有する。図中、制御器から出力される信号以外の実線の矢印は、ベクトル、行列の1要素である複素数を表し、点線の矢印は、行列を表す。
ここで、ベクトル・ベクトル乗算器721、行列加算器722、逆行列演算器723、ベクトル・行列乗算器730が、行列演算処理のMMSE算出器として機能する。また、パワー演算器741、対角成分抽出器742、スカラー加算器743、除算器751〜753が、スカラー演算処理のMMSE算出器として機能する。
選択器130によって選択したチャネルの3ベクトルの信号 sel(kLU)は、数式(16)で表せる。
Figure 0006219193
また、選択器130によって選択した不要信号行列の3ベクトルの信号 sel(kLU)は、数式(17)で表せる。
Figure 0006219193
この場合、MMSEを用いた等化係数 selm(kLU)は、数式(18)により算出できる。
Figure 0006219193
数式(18)において、逆行列項は、ベクトル・ベクトル乗算器721、行列加算器722、逆行列演算器723により処理され、逆行列が算出される。
ベクトル・行列乗算器730では、上記処理にて得られた逆行列と選択された sel(kLU)とを乗算し、等化係数 selm(kLU)を得る。
ここで、アンテナ間相関がない場合、数式(17)の sel(kLU)は、数式(19)のように表せる。
Figure 0006219193
数式(19)において、対角成分は各周波数ビンの不要信号パワーを示しており、更に周波数ビン間に相関がない場合、数式(20)のように表せる。
Figure 0006219193
このとき、MMSEを用いた等化係数 sels(kLU)は、数式(21)のように表せる。
Figure 0006219193
ここで、数式(21)の逆行列項は、数式(22)のように表され、行列ではなく、パワーであるスカラーで表せる。
Figure 0006219193
数式(22)に示した逆行列項は、パワー演算器741、対角成分抽出器742、スカラー加算器743により処理され、逆行列が算出される。対角成分抽出器742は、対角成分の1つの要素の抽出、もしくは対角成分の平均を実行する。そして、除算器751、752、753により、上記処理にて得られた逆行列を示すスカラーと、選択された sel(kLU)とを除算し、等化係数 sels(kLU)を得る。
制御器710は、受信信号の受信品質に基づき、行列演算処理とスカラー演算処理の2つのMMSE算出器を切り替えて等化係数を算出する。ここでは一例として、制御器710は、アンテナ間、及び周波数ビン間の相関の有無を判定し、一方の処理系統を動作させるよう各ブロックを制御する。例えば、受信信号において、干渉がなく、ノイズのみが加わる場合、アンテナ間及び周波数ビン間における相関が小さい。
ここで、制御器710は、アンテナ間に相関がなく、かつ周波数にも相関がないと判定した場合(相関値が所定値未満の場合)、パワー演算器741、対角成分抽出器742、スカラー加算器743、除算器751〜753によるスカラー演算処理を行い、等化係数 sels(kLU)を算出する。また、制御器710は、アンテナ間もしくは周波数のどちらかに相関がある場合(相関値が所定値以上の場合)、ベクトル・ベクトル乗算器721、行列加算器722、逆行列演算器723、ベクトル・行列乗算器730による行列演算処理を行い、等化係数 selm(kLU)を算出する。そして、制御器710は、選択器760にて、等化係数を選択し sel(kLU)を出力する。
なお、本実施形態では、等化係数算出器の例として、3ベクトルの構成例を示したが、ベクトルの数に依存しないため、2ベクトル、4ベクトルにも同様に適用できる。
本実施形態によれば、制御器710により、MMSEの演算量の少ない等化係数算出方法を選択でき、演算量を減らすことができる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、図13に示した実施の形態3の等化係数算出器及び等化器の変形例である。実施の形態5では、実施の形態3の2ベクトル等化係数算出器640において、実施の形態4と同様に、アンテナ間または周波数ビン間の相関の有無によって、演算量の少ない等化係数算出器を選択する。例えば、アンテナ間または周波数ビン間の相関が小さい場合は、受信信号において干渉がないため、演算量の少ない等化係数算出器を選択して等化が可能である。これにより、演算量を更に減らすことができる。
(実施の形態6)
実施の形態6は、図1に示した実施の形態1の等化係数算出器及び等化器の変形例である。実施の形態1では、3ベクトル等化係数算出器140を用いており、干渉耐性が必要な場合、逆行列演算が必要である。一方、実施の形態4にて記述した通り、干渉が無い場合、3ベクトル等化係数算出器は、数式(21)、(22)に示したスカラーによる演算が可能である。そこで、実施の形態6では、実施の形態1の3ベクトル等化係数算出器140において、実施の形態4と同様に、アンテナ間または周波数ビン間の相関の有無によって、演算量の少ない等化係数算出器を選択する。
等化係数算出にかかる演算量は、3×3もしくは2×2逆行列演算に比べ、4ベクトルのスカラー演算の方が小さく、低消費電力である。すなわち、干渉耐性とSNRとのトレードオフによるが、3×3もしくは2×2逆行列演算と、4ベクトルのスカラー演算とを切り替えて、演算量を削減することができる。
(実施の形態7)
実施の形態7は、図1に示した実施の形態1の選択器120、130、図13に示した実施の形態3の選択器620、630の変形例である。前述した選択器120、130、620、630は、各周波数ビンにおけるSINRに基づいて選択を行っている。実施の形態7では、選択器において、予め設定した周波数ビン範囲毎における各周波数ビンのSINRの平均により、周波数ビン範囲毎に選択を行う。すなわち、所定の周波数ビン範囲毎に受信品質の平均値に基づいて信号の選択を行い、少ない演算量での等化を行う。これにより、演算回路において、周波数ビン毎に制御を行う場合に比べ、信号を切り替えるためのスイッチ動作が減り、消費電力を減らすことができる。
(実施の形態8)
実施の形態8は、図1に示した実施の形態1の制御器110、図12に示した実施の形態2の制御器910、図13に示した実施の形態3の制御器610の変形例である。前述した制御器110、610、910は、受信信号の周波数ビン毎のSINRに基づいて各選択器を制御している。実施の形態8では、SINRだけでなく、更に受信信号パワーの大きさも加えて判断し、SINRと受信信号パワーに応じて制御を行う。
例えば、SINR=10は、パワーS=1.0、パワー(I+N)=0.1のときがあるが、パワーS=0.1、パワー(I+N)=0.01のときも有り得る。後者の場合、パワーSが十分に小さいため、信号を選択しない、もしくはゼロに置換するという処理が可能である。このように受信信号パワーを加味した制御によって、演算量を減らすことができる。
(実施の形態9)
実施の形態9は、受信アンテナ系統を多数とした場合の例を示す。実施の形態1〜3では、受信アンテナ系統を2系統とし、ADC212a、212bにおける、複素信号のベースバンド信号をシンボルレートの2倍でサンプルする場合の例を示した。実施の形態9では、受信アンテナ系統をM系統とし、M系統のアンテナにより受信した受信信号の複素信号のベースバンド信号を、シンボルレートのC倍でサンプルする場合を説明する。
ADCにおいて、受信信号をシンボルレートのC倍でサンプルしたとしても、送信フィルタ及び受信フィルタにより、有効な信号成分は、シンボルレートの2倍の範囲にのみ存在する。このため、実施の形態1〜3と同様に、C>2の場合であっても、等化係数算出に必要なチャネルベクトルのベクトル数は2Mとなる。また、ノイズ干渉行列は(2M)×(2M)となる。
そして、チャネルベクトルを2M−1以下選択し、ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する。
したがって、実施の形態9を実施の形態1、2に適用する場合、2M−1のベクトル演算による等化が可能である。また、実施の形態9を実施の形態3に適用する場合、2M−1のベクトル演算による等化と2M−2のベクトル演算による等化とを切り替えることになる。
本実施形態によれば、2M−1以下のベクトル演算によって等化が可能であり、演算量を減らすことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数系統のアンテナを有する受信機における等化において、異なるアンテナ系統と周波数信号とを組み合わせて等化する際、SINR等に基づき、それぞれの周波数信号を選択することによって、等化にかかる演算量を減らすことができる。したがって、回路化が容易で、低消費電力な等化を実現できる。
<開示の一態様の概要>
本開示に係る実施形態の種々の態様として、以下のものが含まれる。
本開示の等化方法は、複数のアンテナを持つ受信機において、前記複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換し、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出し、前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出し、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択し、前記等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する。
本開示の等化方法は、複数のアンテナを持つ受信機において、前記複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換し、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出し、前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、前記選択されたチャネルベクトルの一部をゼロ置換し、前記選択されたノイズ干渉行列の一部をゼロ置換し、等化係数として、前記選択され一部がゼロ置換されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出し、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択し、前記選択された受信ベクトルの一部をゼロ置換し、前記等化係数により、前記選択され一部がゼロ置換された受信ベクトルを等化する。
本開示の等化方法は、複数のアンテナを持つ受信機において、前記複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換し、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出し、
前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、第1の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出し、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択し、前記第1の等化係数により、前記選択された2M−1以下の受信ベクトルを等化する第1の方法と、
前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−2以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−2)×(2M−2)以下選択し、第2の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−2以下の等化係数ベクトルを算出し、前記2Mの受信ベクトルから、2M−2以下の受信ベクトルを選択し、前記第2の等化係数により、前記選択された2M−2以下の受信ベクトルを等化する第2の方法と、を有し、
所定の選択基準により、前記第1の方法と前記第2の方法とを組み合わせて用いる。
また、上記いずれかの等化方法であって、前記等化係数の算出において、行列演算処理とスカラー演算処理との2つのMMSE算出器を用いて、MMSEに基づく等化係数算出を行い、前記受信信号の受信品質に基づき、前記2つのMMSE算出器を切り替えるものとしてもよい。
また、上記いずれかの等化方法であって、前記受信ベクトル、前記チャネルベクトル及び前記ノイズ干渉行列の選択は、
(1)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRにより周波数ビン毎に実行、
(2)前記受信信号の各系統と各周波数のSINR及び受信信号パワーにより周波数ビン毎に実行、
(3)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
(4)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均及び受信信号パワーの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
(5)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRより周波数ビン毎、または、各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎、を切り替えて実行、
前記(1)〜(5)のうちのいずれか一つを用いて行うものとしてもよい。
本開示の等化器は、複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換する周波数領域変換器と、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出するチャネル推定器及びノイズ干渉推定器と、前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択する第1の選択器と、等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する等化係数算出器と、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択する第2の選択器と、前記等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する周波数領域等化器と、を有する。
本開示の等化器は、複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換する周波数領域変換器と、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出するチャネル推定器及びノイズ干渉推定器と、前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択する第1の選択器と、前記選択されたチャネルベクトルの一部をゼロ置換し、前記選択されたノイズ干渉行列の一部をゼロ置換する第1のゼロ置換器と、等化係数として、前記選択され一部がゼロ置換されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する等化係数算出器と、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択する第2の選択器と、前記選択された受信ベクトルの一部をゼロ置換する第2のゼロ置換器と、前記等化係数により、前記選択され一部がゼロ置換された受信ベクトルを等化する周波数領域等化器と、を有する。
本開示の等化器は、複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換する周波数領域変換器と、前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出するチャネル推定器及びノイズ干渉推定器と、
前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択する第1の選択器と、第1の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する第1の等化係数算出器と、前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択する第2の選択器と、前記第1の等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する第1の周波数領域等化器と、を有する、第1の等化処理部と、
前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−2以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−2)×(2M−2)以下選択する第3の選択器と、第2の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−2以下の等化係数ベクトルを算出する第2の等化係数算出器と、前記2Mの受信ベクトルから、2M−2以下の受信ベクトルを選択する第4の選択器と、前記第2の等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する第2の周波数領域等化器と、を有する、第2の等化処理部と、
前記第1の等化処理部と前記第2の等化処理部とを切り替える制御器と、を有する。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
上記各実施形態では、本開示を、ハードウェアを用いて構成する場合を例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現可能である。
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、各機能ブロックの一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法にはLSIに限らず、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続、設定が再構成可能なリコンフィグラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、別技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
なお、本開示は、無線通信装置において実行される等化方法として表現することが可能である。また、本開示は、等化方法を実行する機能を有する装置としての等化器、あるいは等化方法または等化器をコンピュータにより動作させるためのプログラムとして表現することも可能である。すなわち、本開示は、装置、方法及びプログラムのうちいずれのカテゴリーにおいても表現可能である。
本開示は、複数の受信系統を持つ受信機における等化にかかる演算量を削減できる効果を有し、例えばミリ波無線通信の無線通信装置に用いられる等化方法及び等化器等として有用である。
110、610、710、910 制御器
120、130、620、630、660、760 選択器
140 3ベクトル等化係数算出器
150 3ベクトル周波数領域等化器
210a、210b アンテナ
211a、211b RF処理器
212a、212b ADC
213a、213b DFT
220 チャネル推定器及びノイズ干渉推定器
230 等化係数算出器及び等化器
240 IDFT
241 復調器
242 復号器
640 2ベクトル等化係数算出器
650 2ベクトル周波数領域等化器
721 ベクトル・ベクトル乗算器
722 行列加算器
723 逆行列演算器
730 ベクトル・行列乗算器
741 パワー演算器
742 対角成分抽出器
743 スカラー加算器
751、752、753 除算器
920、930 ゼロ置換器

Claims (12)

  1. 複数のアンテナを持つ受信機において、前記複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換し、
    前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出し、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、
    等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出し、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択し、
    前記等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する、等化方法。
  2. 請求項1に記載の等化方法であって、
    前記等化係数の算出において、行列演算処理とスカラー演算処理との2つのMMSE算出器を用いて、MMSEに基づく等化係数算出を行い、前記受信信号の受信品質に基づき、前記2つのMMSE算出器を切り替える、等化方法。
  3. 請求項1に記載の等化方法であって、
    前記受信ベクトル、前記チャネルベクトル及び前記ノイズ干渉行列の選択は、
    (1)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRにより周波数ビン毎に実行、
    (2)前記受信信号の各系統と各周波数のSINR及び受信信号パワーにより周波数ビン毎に実行、
    (3)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
    (4)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均及び受信信号パワーの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
    (5)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRより周波数ビン毎、または、各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎、を切り替えて実行、
    前記(1)〜(5)のうちのいずれか一つを用いて行う、等化方法。
  4. 複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換する周波数領域変換器と、
    前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出するチャネル推定器及びノイズ干渉推定器と、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択する第1の選択器と、
    等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する等化係数算出器と、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択する第2の選択器と、
    前記等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する周波数領域等化器と、
    を有する等化器。
  5. 複数のアンテナを持つ受信機において、前記複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換し、
    前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出し、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、
    前記選択されたチャネルベクトルの一部をゼロ置換し、前記選択されたノイズ干渉行列の一部をゼロ置換し、
    等化係数として、前記選択され一部がゼロ置換されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出し、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択し、前記選択された受信ベクトルの一部をゼロ置換し、
    前記等化係数により、前記選択され一部がゼロ置換された受信ベクトルを等化する、等化方法。
  6. 請求項5に記載の等化方法であって、
    前記等化係数の算出において、行列演算処理とスカラー演算処理との2つのMMSE算出器を用いて、MMSEに基づく等化係数算出を行い、前記受信信号の受信品質に基づき、前記2つのMMSE算出器を切り替える、等化方法。
  7. 請求項5に記載の等化方法であって、
    前記受信ベクトル、前記チャネルベクトル及び前記ノイズ干渉行列の選択は、
    (1)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRにより周波数ビン毎に実行、
    (2)前記受信信号の各系統と各周波数のSINR及び受信信号パワーにより周波数ビン毎に実行、
    (3)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
    (4)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均及び受信信号パワーの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
    (5)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRより周波数ビン毎、または、各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎、を切り替えて実行、
    前記(1)〜(5)のうちのいずれか一つを用いて行う、等化方法。
  8. 複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換する周波数領域変換器と、
    前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出するチャネル推定器及びノイズ干渉推定器と、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択する第1の選択器と、
    前記選択されたチャネルベクトルの一部をゼロ置換し、前記選択されたノイズ干渉行列の一部をゼロ置換する第1のゼロ置換器と、
    等化係数として、前記選択され一部がゼロ置換されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する等化係数算出器と、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択する第2の選択器と、
    前記選択された受信ベクトルの一部をゼロ置換する第2のゼロ置換器と、
    前記等化係数により、前記選択され一部がゼロ置換された受信ベクトルを等化する周波数領域等化器と、
    を有する等化器。
  9. 複数のアンテナを持つ受信機において、前記複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換し、
    前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出し、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択し、
    第1の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出し、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択し、
    前記第1の等化係数により、前記選択された2M−1以下の受信ベクトルを等化する第1の方法と、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−2以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−2)×(2M−2)以下選択し、
    第2の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−2以下の等化係数ベクトルを算出し、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−2以下の受信ベクトルを選択し、
    前記第2の等化係数により、前記選択された2M−2以下の受信ベクトルを等化する第2の方法と、を有し、
    所定の選択基準により、前記第1の方法と前記第2の方法とを組み合わせて用いる、等化方法。
  10. 請求項9に記載の等化方法であって、
    前記等化係数の算出において、行列演算処理とスカラー演算処理との2つのMMSE算出器を用いて、MMSEに基づく等化係数算出を行い、前記受信信号の受信品質に基づき、前記2つのMMSE算出器を切り替える、等化方法。
  11. 請求項9に記載の等化方法であって、
    前記受信ベクトル、前記チャネルベクトル及び前記ノイズ干渉行列の選択は、
    (1)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRにより周波数ビン毎に実行、
    (2)前記受信信号の各系統と各周波数のSINR及び受信信号パワーにより周波数ビン毎に実行、
    (3)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
    (4)前記受信信号の各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均及び受信信号パワーの平均により前記所定周波数ビン範囲毎に実行、
    (5)前記受信信号の各系統と各周波数のSINRより周波数ビン毎、または、各系統と所定周波数ビン範囲毎のSINRの平均により前記所定周波数ビン範囲毎、を切り替えて実行、
    前記(1)〜(5)のうちのいずれか一つを用いて行う、等化方法。
  12. 複数のアンテナにより受信したM系統の複素数受信信号を入力して周波数領域変換する周波数領域変換器と、
    前記周波数領域変換されたM系統の受信信号を、系統及び周波数に対応する複素数を1要素とする2Mの受信ベクトルとし、前記2Mの受信ベクトルによってチャネル推定及びノイズ干渉推定を行い、2Mのチャネルベクトルと(2M)×(2M)のノイズ干渉行列とを算出するチャネル推定器及びノイズ干渉推定器と、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−1以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−1)×(2M−1)以下選択する第1の選択器と、
    第1の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−1以下の等化係数ベクトルを算出する第1の等化係数算出器と、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−1以下の受信ベクトルを選択する第2の選択器と、
    前記第1の等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する第1の周波数領域等化器と、
    を有する、第1の等化処理部と、
    前記受信信号の受信品質に基づき、前記チャネルベクトルを2M−2以下選択し、前記ノイズ干渉行列を(2M−2)×(2M−2)以下選択する第3の選択器と、
    第2の等化係数として、前記選択されたチャネルベクトルとノイズ干渉行列とから、2M−2以下の等化係数ベクトルを算出する第2の等化係数算出器と、
    前記2Mの受信ベクトルから、2M−2以下の受信ベクトルを選択する第4の選択器と、
    前記第2の等化係数により、前記選択された受信ベクトルを等化する第2の周波数領域等化器と、
    を有する、第2の等化処理部と、
    前記第1の等化処理部と前記第2の等化処理部とを切り替える制御器と、
    を有する等化器。
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