JP6218964B2 - 受信装置及び受信方法、並びに、送受信システム - Google Patents

受信装置及び受信方法、並びに、送受信システム Download PDF

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Description

パルス位置変調(PPM:Pulse Position Modulation。以下、PPMとのみ記載する場合がある)で伝送されるデータを受信し、広告を表示するサイネージシステム、特に、その受信装置及び受信方法に関する。
公共交通機関、例えば、電車又はバスの車両内に設けられた吊革の広告において、従来は紙媒体を用いて表示されていたものが、液晶パネルとかEL(ELECTRO‐LUMINESCENCE)といった薄型のフラットパネルディスプレイに置き換わる場面が出てきている。このような吊革サイネージシステムでは、より柔軟な表示が求められており、例えば、車両毎に異なる広告を表示することが必要となる。
このように吊革に車両毎に異なる広告を表示する場合には、車両の位置情報(車両番号)を吊革に伝送することが必要となる。位置情報を伝送する方法としては、照明光に情報を重畳させて伝送する可視光通信がある。
照明光による可視光通信では、車両の天井に設置されている照明装置の光に情報を重畳させて、各照明装置が、各照明装置の設置されている車両の位置情報を送信する。吊革側では、天井に設置されている照明装置から位置情報を取得し、位置情報に対応した広告を表示する。
可視光通信の利点としては、可視光には指向性があるため、無線に比べ混信が生じにくいという点が挙げられる。そのため、車両間での混信が生じず、正確な位置情報取得が可能になる。
照明光を用いた可視光通信の規格としては、JEITAのCP−1223が存在する。CP−1223は、PPMと呼ばれる変調方式を用いて情報を伝送する。PPMは、情報を一定幅のパルスの位置に対応させて伝送する方式であり、M−PPMであれば、シンボルをM個のスロットに分け、伝送する情報に対応するスロットの位置にパルスを立たせる。M=4の4PPMにおける一例を図12に示す。PPM信号が1の時、照明光をOFFにし、0の時、照明光をONにすることで、照明光を用いて情報を伝送することができる。
PPMは、0と1の割合が一定となるようにしているため、情報が重畳された照明光には、ちらつきが現れないという利点がある。
CP−1223は、主にIDや位置情報等の情報量が少ないデータ伝送に用いられる。そのため、常に情報を伝送するのでなく、送信信号は情報を持たない無効信号を含む。
送信信号は、情報を伝送するフレーム間に無効信号が不定時間存在する構成をとり(図13を参照)、フレームは既知信号と、データ信号である76個の4PPMシンボルで構成される。また、既知信号は、PPMシンボルや無効信号に現れない固有の系列である“111000000000”をとる。
PPMは、シンボルの先頭(シンボルヘッダ)からパルスの存在する位置までの距離(時間)に情報を載せる。例えば、4PPMにおいて“00”の情報伝送時、シンボルはシンボルヘッダ直後に位置するスロットにパルスを立たせる。また、“11”の情報伝送時、シンボルはシンボルヘッダから一番遠い位置のスロットにパルスを立たせる。そのため、シンボルから‘0’‘1’情報を取り出す復調は、シンボルヘッダ位置を正確に再現する必要がある。
フレーム送信時、送信側は、初めに既知信号を照明光に重畳し、その後に76個の4PPMシンボルを照明光に重畳する。この時、各4PPMシンボルを送信する時間間隔である、シンボル時間の測定はクロックを元に行われる。
次に受信側の処理を示す。受信側では、初めに、光検出部が照明光の発する光の強さを電圧に変換する。これにより照明光のON/OFF情報が電気信号としてとらえられる。その後、A/D変換部がサンプリングクロックを元に電圧を離散デジタルデータ(デジタルのサンプル値)へ変換する。
さらに、基準位置検出部がA/D変換部から送信されるサンプル値内に存在する既知信号を検出し、検出した既知信号位置を元に既知信号後に存在する76個のシンボルヘッダ位置を算出する。
具体的には、既知信号位置から先頭のシンボルヘッダ位置が判明し、判明したシンボルヘッダ位置を元にシンボル時間毎に存在するシンボルヘッダ位置を求める。この時、シンボル時間当たりのサンプル数は(シンボル時間×サンプリングクロック周波数)個となるため、シンボルヘッダ位置に存在するサンプルの(シンボル時間×サンプリングクロック周波数)個先に位置するサンプル位置を次のシンボルヘッダ位置とする。そのため、シンボル時間はサンプリングクロックに依存する。
しかし、一般に、製造過程で生じる各部品の性能ばらつきの問題から、製品のクロックには誤差が含まれる。そのため、送信側のシンボル時間を測定する送信側シンボル時間測定クロックと、受信側のシンボル時間を測定するサンプリングクロックには、誤差が含まれる。したがって、送信側のシンボル時間と受信側のシンボル時間にずれが生じる。
送信側のクロック又は受信側のクロックの設計値からのずれであるクロック誤差について、送信側のクロックである送信側シンボル時間測定クロック、及び、受信側のクロックであるサンプリングクロックについて考える。
図14は、従来技術におけるクロック誤差によるシンボルヘッダ位置のずれを示した模式図である。図からも明らかなように、送信側シンボル時間測定クロックから導出される送信側のシンボル時間と、サンプリングクロックから導出される受信側のシンボル時間は完全には一致しない。そのため、送信側から送信される4PPMシンボルのシンボルヘッダ位置と受信側で算出するシンボルヘッダ位置を正確に合わせることは困難であり、徐々にずれが生じる。
なお、CP−1223における送信データ速度公差は最大0.5%まで許容されており、送信側に最大±0.5%のクロック誤差が存在すると考えられる。そのため、CP−1223準拠の受信装置は±0.5%のクロック誤差を検出、補正できなければならない。
クロック誤差を検出、補正する方法としては、データ中にクロック誤差補正用のパイロット信号を挿入し、正確な同期をとる方法などが行われているが、挿入するパイロット信号が増加するほど伝送効率が低下するという問題がある。
上記のような問題を解決するために、従来の方法としては図15で示すように、パイロット信号を挿入せずパルス間間隔がある特定の値となった時にシンボルヘッダを同期させる方法がある。M値PPMではパルス間間隔が2×(M−1)スロットの場合、必ず前のパルスはシンボルの先頭スロットに立ち、後ろのパルスはシンボルの最後尾スロットに立つ。また、パルスが2つ連続で存在する場合、必ず前のパルスはシンボルの最後尾スロットに立ち、後ろのパルスはシンボルの先頭スロットに立つ。シンボル内のパルス位置が明確になることでシンボルヘッダ位置が確定され、結果、クロック誤差の補正が行える(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−84337号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法では、2つのパルスが、特定のパルス間間隔とならなければクロック誤差の補正が行えず、クロック誤差の補正タイミングがまちまちであり、クロック誤差の補正に対する信頼性が十分とはいえない。
また、2つのパルスのみでクロック誤差を補正するため、雑音によるパルス波形の乱れが生じた場合には補正を行うことができず、雑音に対する耐性が十分とはいえない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、信頼性が高く、雑音に対する耐性が十分なクロック誤差の検出及び補正を行うことができる受信装置を提供することを目的とする。
この発明に係る受信装置は、PPMシンボルを複数有する信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した受信信号に対し、サンプリングのためのクロックを生成するクロック生成部と、前記サンプリングに基づき前記受信信号をデジタル変換するA/D変換部と、前記A/D変換部のデータに基づき、前記PPMシンボルの先頭位置を検出する基準位置検出部と、クロック誤差を検出するクロック誤差検出部と、を備える受信装置であって、前記クロック誤差検出部は、前記基準位置検出部及び前記A/D変換部の各データに基づき、PPMシンボル内に存在するパルス位置を検出するパルス位置検出部と、前記基準位置検出部及び前記A/D変換部のデータ、並びに、前記基準位置検出部及び前記パルス位置検出部のデータに基づき、前記パルス位置のずれを算出するパルス位置誤差算出部と、前記パルス位置誤差算出部のデータに基づき、前記クロック誤差を算出するクロック誤差算出部と、を含み、前記クロック誤差算出部のデータに基づいて、前記クロック生成部で生成されるクロックの周波数を変動させるものである。
本発明によれば、信頼性が高く、雑音に対する耐性が十分なクロック誤差の検出及び補正を行うことができるPPM受信装置及び方法を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る受信装置のA/D変換を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る受信装置のクロック誤差検出部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る受信装置のA/D変換部の出力と立下り位置の関係を示した模式図である。 この発明の実施の形態1に係るクロック誤差に応じたパルス位置誤差検出の関係を示した模式図である。 この発明の実施の形態1に係るパルス位置誤差検出値の関係を示した模式図である。 この発明の実施の形態2に係るクロック誤差検出を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るパターン判定を示す概念図である。 この発明の実施の形態3に係る受信装置を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るソフトウェア部の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係るソフトウェア部のクロック誤差検出の処理の流れを示すフローチャートである。 従来技術である4値PPMの変調方式を示す概念図である。 この発明の送信信号構成を示す図である。 クロック誤差によるシンボルヘッダ位置のずれを示す概念図である。 従来の受信装置におけるクロック誤差補正方法のパルス位置を示す概念図である。 この発明の実施の形態5に係る送信装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る送信装置の構成を示す図である。
実施の形態1.
次に、図面を用いて、この発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示す図である。図において、受信装置1は、光検出部11、A/D変換部12、基準位置検出部13、クロック誤差検出部14、クロック生成部15、復調部16、及び、画像表示制御部17を備える。
光検出部11は、照明光を受光し、照明光の強さに反比例する波形を持つ電圧値に変換し出力する。これにより照明光がONの時に低い電圧値を持ち、照明光がOFFの時に高い電圧値を持つ波形を出力する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る受信装置のA/D変換を示す図である。図で示すように、A/D変換部12は、光検出部11から送信された電圧値に対し、A/D変換を行う。具体的には、スロット毎のサンプル数がNとなるサンプリングクロックを用いて光検出出力電圧値21に対しサンプリングを行い、A/D出力22である離散的な値に変換する。なお、サンプリングクロックはクロック生成部15から送信される。
A/D出力22は、情報を含むフレーム222と情報を含まない無効信号221とから成る。また、フレーム222は、固有の系列を持つ既知信号222aと76個の4PPMシンボル222bとから構成される。
基準位置検出部13は、A/D出力22に存在する既知信号222aを検出し、検出した既知信号の次のサンプル位置を基準位置23として出力する。既知信号222aは他の送信信号には現れない固有の系列を持つ。そのため、基準位置検出部13が、A/D出力22内に存在する固有系列を探索することで、既知信号222aの検出が可能になる。また、基準位置23は、フレーム内に存在する先頭PPMシンボルのシンボルヘッダ位置(シンボル内の先頭サンプル位置)となる。
クロック誤差検出部14は、A/D変換部12から送信されるA/D出力22と、基準位置検出部13から送信される基準位置23とをもとにクロック誤差算出値を検出する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る受信装置におけるクロック誤差検出部の構成を示す図である。図において、クロック誤差検出部14は、パルス位置検出部31、パルス位置誤差算出部32、及び、クロック誤差算出部33を備える。
パルス位置検出部31は、フレームにおける4PPMシンボル内の全パルス位置を検出する。
フレームは、76個の4PPMシンボルを持つ。そのため、基準位置23からフレーム222の終端までには304×N個(=76[4PPMシンボル/フレーム]×4[スロット/4PPMシンボル]×N[サンプル/スロット])のサンプルが存在する。そこで、パルス位置検出部31の一例として、基準位置23からフレーム222の終端までの304×N個の全てのサンプルに対し立下り判定を行い、立下りが生じた位置をパルス位置として検出する。
パルスの立下り位置として判定する方法としては、隣接する前のサンプル値との差分が所定の値以上の場合に、そのサンプル位置を立下り位置として判定する。ここで、「所定の値」は、例えばサンプル値の平均値とすればよい。
パルス位置検出部31のフレーム内におけるパルス立下り位置検出数をIとおくと、Iは、以下の関係を満たす。
(フレーム内のPPMシンボル数)/2≦I≦(フレーム内のPPMシンボル数)
PPMは、1シンボル内に2つ以上のパルスを持たないため、I≦(フレーム内のPPMシンボル数)となる。また、あるシンボルの最後尾のスロットにパルスが存在し、次シンボルの先頭のスロットにパルスが存在する場合、2つのパルスは繋がり、両パルス間では立下りが生じないため、
(フレーム内のPPMシンボル数)/2≦I
となる。
パルス位置誤差算出部32は、パルス位置検出部31から出力されたパルス立下り位置に関する情報と、基準位置検出部13から出力された基準位置に関する情報とを受信し、これらの情報に基づいてパルス位置の誤差を算出する。
図4は、この発明の実施の形態1に係る受信装置のA/D変換部の出力と立下り位置の関係を示した模式図である。パルス位置誤差算出部32は、基準位置23からパルスの立下り位置直前までのサンプル数(p(i=1,2,・・・,I))を算出し、pを1スロット当りのサンプル数Nで割った余りa=p(mod N)(i=1,2,・・・,I)をパルス位置の誤差を示す情報として出力する。
例えば、pは基準位置23に存在するサンプル41から、パルス立下り位置直前のサンプル42間に存在するサンプル数43となる。この時、基準位置23に存在するサンプル41と、パルス立下り位置直前のサンプル42も間に存在するサンプルに含まれる。
図5は、基準位置からパルスの立下り位置直前までのサンプル数をNで割った余りとパルス位置の誤差との関係を示した模式図である。図6は、横軸をi、縦軸をaとしてクロック誤差を示したグラフである。クロック誤差が存在しない場合には、a=0(i=1,2,・・・,I)となる。これは、A/D変換部12がスロット毎のサンプル数がNとなるサンプリングクロック周波数でサンプリングすることから、スロットの境目であるパルス立下り位置と基準位置23間に存在するサンプル数は、必ずNの倍数となるためである(図5(a)を参照)。
一方で、送信側または受信側にクロック誤差が存在する場合、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれがaに現れる。
例として、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間よりも短くなるクロック誤差(以下、短シンボルクロック誤差と呼ぶ)が発生する場合を考える。
送信側のシンボル時間は送信側シンボル時間測定クロックに依存する。一方、受信側のシンボル時間はサンプリングクロックに依存する。そのため、送信側の送信側シンボル時間測定クロックの周波数が小さくなる、又は、受信側のサンプリングクロック周波数が大きくなるようなクロック誤差が発生する場合には、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間より短くなる。
基準位置23から立下りまでの時間は、送信側シンボル時間測定クロックに依存する。一方で、基準位置から立下りまでに存在するサンプル数はサンプリングクロックに依存する。そのため、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれ量がnサンプル間隔時間の時、a=n(mod N)となる(図5(b)を参照)。
短シンボルクロック誤差が発生する時はiが増えるほどaが増大するため、上がり階段状のグラフが現れる。クロック誤差が大きい程、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれが生じるまでに掛かる時間が短くなり、グラフの傾きは急峻になる。
また、クロック誤差が大きく、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれ量がNサンプル間隔時間となる時、aは0に戻る。そのため、グラフは0からN−1までの上がり階段状のグラフが周期的に存在する波形を示す。これは(mod N)演算によるものであり、クロック誤差が大きく、グラフの傾きが急峻な場合に生じる(図6(b)を参照)。
一方、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間より長くなるクロック誤差(以下、長シンボルクロック誤差と呼ぶ)が発生する時を考える。送信側の送信側シンボル時間測定クロックの周波数が誤差により大きくなる、又は、受信側のサンプリングクロック周波数が誤差により小さくなる時、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間より長くなる。
送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれ量がnサンプル間隔時間の時、a=N−n(mod N)となる(図5(c)を参照)。
図6(c)は、横軸をi、縦軸をaとして長シンボルクロック誤差が発生する時の関係を示したグラフであり、下がり階段状のグラフが現れる。
クロック誤差算出部33は、パルス位置誤差算出部32で算出したパルス位置誤差a(i=,・・・,I)に係る情報を元に、クロック誤差算出値を得る。
に係る情報を元にクロック誤差算出値を得る一例として、以下の手法がある。
初めに、クロック誤差の種類が短シンボルクロック誤差か、長シンボルクロック誤差かを判定する。この手法としてaのi(=,・・・,I)に対する微分結果(=ai+1−a)の正負の個数を比較し、正の値が多ければ短シンボルクロック誤差、負の値が多ければ長シンボルクロック誤差、正負の値が等しければクロック誤差は存在しないと判断する。微分結果の正負の個数を比較することで、図6に示したグラフの傾きを検出し、クロック誤差の種類を判別している。
次に、以下の式を用いてクロック誤差算出値を算出する。
Figure 0006218964
ここで、αは、クロック誤差算出値に付加される重みであり、詳細については、後述する。
短シンボルクロック誤差の時、クロック誤差算出値は正の値を取り、長シンボルクロック誤差の時、負の値を取る。また、クロック誤差の大きさが増大する程0の値から遠のき、クロック誤差が存在しない時は0の値を取る。
クロック誤差算出部33で算出されたクロック誤差算出値に関する情報は、クロック生成部15に送られる。
クロック生成部15はサンプリングクロックを生成し、A/D変換部12へ出力する。また、クロック誤差検出部14から受信したクロック誤差算出値に基づいて生成するサンプリングクロックを補正する。クロック誤差算出値が正の値の場合には、サンプリングクロック周波数を小さくし、負の値の場合には、サンプリングクロック周波数を大きくする。また、クロック誤差算出値の絶対値が大きい程サンプリングクロック周波数の変動量を増やす。
クロック誤差検出部14で検出したクロック誤差算出値に関する情報をクロック生成部15にフィードバックすることで、サンプリングクロック周波数を所定の値に近づけていき、クロック誤差を小さくしていく。この時、数式1で用いたクロック誤差算出式の重みであるαの値が大きいほどクロック誤差に対する補正速度が速くなる。一方、一度のクロック誤差算出値で多くの補正を行うため雑音に対する耐性が下がる。また、αの値が小さいほど補正速度が遅くなる。一方、雑音に対する耐性が上がる。また、αの値は、常に一定でなくてもよい。一例として、補正速度を上げるため初期はαの値を大きくし、クロック誤差検出を所定の回数行った後に、αの値を小さくしてもよい。
上記実施の形態では、例としてパルスの立下り位置からクロック誤差を検出する方法を示したが、パルスの立ち上り位置から検出してもよい。また、立下り・立ち上り両方を用いて検出してもよい。立下り・立ち上り両方を用いることでIが増加し、クロック誤差算出値の精度が改善する。
復調部16は、基準位置検出部13から送信された基準位置に関する情報に基づき、フレーム内に存在するPPMシンボルのシンボルヘッダ位置を算出した後、PPMシンボルの復調を行い、伝送されてきたデータを検出する。
画像表示制御部17は、復調部16から送信されたデータに基づき、表示画像を選択し、表示装置に表示する。
例えば、電車又はバスの車両内に設けられた吊革サイネージシステムにおいて、吊革が設置されている車両の位置情報(車両番号)を吊革に伝送するシステムを考える。吊革側は、受信した車両番号に応じた画像を吊革に設けられた表示装置に表示する。この場合、車両番号に応じた画像を車両番号から選択するテーブル及び表示する画像は、あらかじめ受信装置内で保持している。
また、吊革サイネージシステムにおいて、送信側は吊革に設けられた表示装置に表示する画像データを伝送しても良い。受信側の画像表示制御部17は、復調部16から送信された画像データをそのまま表示装置に出力する。
前記特許文献1では、特定のパルス間間隔となる信号を受信するまでは、クロック誤差の補正が行えず、クロック誤差の補正の信頼性が低いという問題があった。また、2つのパルスのみでクロック誤差の補正を行うため、雑音によるパルス波形の乱れに対する耐性が低かった。
この発明の実施の形態1に係る受信装置によれば、フレーム内に必ず存在するパルスからクロック誤差を検出することにより、特定のパルス間間隔となる信号到来時以外でも、クロック誤差の検出及び補正が行え、クロック誤差の補正の信頼性が改善されるという効果がある。また、フレーム内に存在する複数のパルスからクロック誤差を検出することにより、雑音によるパルス波形の乱れに対する耐性が改善されるという効果がある。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る受信装置について説明する。本実施の形態2では、上記実施の形態1に係る受信装置のクロック誤差検出部に対し、新たにパターン判定部を設けた構成となっている。
図7は、この発明の実施の形態2における受信装置のクロック誤差検出部の構成を示すブロック図である。なお、以下において、実施の形態1と同様の部分については、説明を省略又は簡略化し、実施の形態1と同一又は対応する要素については同一の符号を付すものとする。
図において、本実施の形態におけるクロック誤差検出部は、パルス位置検出部71、パルス位置誤差算出部32、クロック誤差算出部33、及び、パターン判定部72から構成され、パルス位置検出部71、パターン判定部72以外の構成及び動作は、上記実施の形態1と同じである。
パターン判定部72は、パルス位置検出部71から送信されたパルス位置に関する情報に基づき、パルスが存在しない領域を判定する。その後、パルス位置検出部71が、パルスの存在しない領域においてパルスの有無の検出を行う時、パルス位置検出部71に対し、OFFのENABLE信号を出力する。なお、その他の場合には、ONのENABLE信号を出力する。
パルスの存在しない領域の判定には、PPMシンボル内にパルスは一つしか存在しない、というPPM特有の特性を用いる。
図8は、この発明の実施の形態2に係る受信装置における処理を示す概念図である。以下、図を用いて説明する。
パルス位置検出部71から送信されたパルスの立下り位置と、ひとつ前にパルス位置検出部71から送信されたパルスの立下り位置の差が2スロットとなるパターン81を考える。
パターン81の時、シンボルヘッダ位置の候補としては、図8のシンボルヘッダ位置候補A82a、82bとシンボルヘッダ位置候補B83a、83bの2つが存在する。2つの候補以外の箇所にシンボルヘッダが存在すると、シンボル内に1つ未満、または2つ以上のパルスが立ってしまい、PPMの特性に違反する。
また、PPMの特性からシンボルヘッダ位置候補A82a、82bにシンボルヘッダが存在する場合には、領域A821の範囲に立下りは存在しない。同様に、シンボルヘッダ位置候補B83a、83bにシンボルヘッダが存在する場合には、領域B831の範囲に立下りは存在しない。
そのため、パターン81では、領域A821と領域B831の共通領域である領域C84の範囲に、立下りは存在しない。
以上を考慮し、パターン判定部72は、パルス位置検出部71から送信されたパルス立下り位置がパターン81と一致した時は、領域C84を立下りが存在しない領域と判定する。また、パルス位置検出部71が領域C84の立下り検出を行う時、パターン判定部72はパルス位置検出部71に対しOFFのENABLE信号を出力する。
2つの立下り位置の差が3スロットとなるパターンにおいても、同様に立下りが存在しない領域を見つけることが出来る。
パルス位置検出部71はパルス位置を検出する。この時、パターン判定部72から送信されたENABLE信号に基づき検出のON/OFF制御を行う。具体的には、ENABLE信号がONの時のみ検出を行い、OFFの時は処理を行わない。
上記実施の形態1に係る受信装置では、パルス位置を検出するために、パルス位置検出部31が、PPMシンボルの全範囲に渡ってパルスの検出を実行した。本実施の形態では、パターン判定部72が送信されたパルスの位置からパルス検出未実施領域におけるパルス存在可能性を判断し、パルス位置検出部71がパルスの存在しない領域における検出を行わないことで、パルス位置検出部71の処理量が削減されるという効果がある。
これにより、PPMシンボルの全範囲に渡ってパルスの検出を実行した場合に比べ、パルス位置検出部71の処理が平均約10%削減され、消費電力を抑えることができるという効果がある。
本実施の形態では、検出したパルスの位置からパルス検出未実施領域におけるパルス存在可能性を判断し、パルスが存在しない領域の検出を行わないことでパルス位置検出における処理量削減が可能になるという効果がある。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る受信装置について説明する。本実施の形態3では、上記実施の形態1に係る受信装置に対し、新たにクロック誤差補正部を設け、クロック誤差補正部から受信データを復調部に送信する構成となっている。
図9は、この発明の実施の形態3における受信装置の構成を示すブロック図である。なお、以下において、実施の形態1と同様の部分については、説明を省略又は簡略化し、実施の形態1と同一又は対応する要素については同一の符号を付すものとする。
図において、受信装置9は、光検出部11、A/D変換部12、基準位置検出部13、クロック誤差検出部14、クロック生成部93、復調部16、画像表示制御部17、クロック誤差累積部91、及び、クロック誤差補正部92を備える。
クロック生成部93、クロック誤差累積部91、及びクロック誤差補正部92以外の構成及び動作は、上記実施の形態1と同様である。
クロック生成部93は、スロット毎のサンプル数がNとなる周波数を有するサンプリングクロックを生成し、A/D変換部12に送信する。
クロック誤差累積部91は、クロック誤差検出部14から送信されたクロック誤差算出値に関する情報を元に、クロック誤差算出値の累積値を算出し、その結果に係る情報をクロック誤差補正部92へ送信する。
クロック誤差補正部92は、クロック誤差累積部91より送信されたクロック誤差の累積値に係る情報に基づき、A/D出力22に対し、サンプルの間引き又は挿入によるクロック誤差補正を行い、補正結果を基準位置検出部13、クロック誤差検出部14、及び、復調部16へ送信する。
クロック誤差の累積値が、正の値の場合には、所定の間隔毎にサンプルを1つ間引く。また、負の値の場合には、所定の間隔毎にサンプルを1つ挿入する。なお、挿入するサンプルが示す値は、挿入する位置を基準に、その位置の両隣りに存在するサンプルが示す値の平均値とする。
また、サンプルの間引き又は挿入を行う所定の間隔とは、クロック誤差の累積値の絶対値に比例し、クロック誤差の累積値の絶対値が大きい程間隔を狭め、小さい程間隔を広げる。
クロック誤差検出部14とクロック誤差累積部91とによるクロック誤差の累積値に関する情報をクロック誤差補正部92にフィードバックすることで、クロック誤差補正部92の出力に対するクロック誤差の影響を小さくしていく。
なお、クロック誤差の補正は、クロック誤差補正部92で実施されるため、クロック生成部93は、クロック誤差検出部14からクロック誤差算出値に係る情報を取得することが無く、クロック誤差算出値に応じたサンプリングクロックの補正は行わない。そのため、クロック生成部93におけるサンプリングクロック周波数の変更が不可能な場合でも、クロック誤差の補正が可能になる。
また、実施の形態1と異なりA/D変換部12から基準位置検出部13、クロック誤差検出部14、及び、復調部16にA/D変換出力は送信されず、代わりに、クロック誤差補正部92からクロック誤差補正の施された信号が送信される。
本実施の形態では、クロック生成部におけるサンプリングクロック周波数の変更が不可能な場合でも、クロック誤差の補正が可能であるという効果がある。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る受信装置の受信方法について説明する。本実施の形態4では、上記実施の形態1に係る受信装置に対し、光検出部、A/D変換部、及びクロック生成部を除く基準位置検出部、クロック誤差検出部、復調部、及び、画像表示制御部をソフトウェアで処理する構成となっている。
図10は、この発明の実施の形態4における受信システムのソフトウェア部の処理の流れを示すフローチャートである。次に、図面を用いて、この発明の実施の形態を説明する。なお、以下において、実施の形態1と同様の部分については、説明を省略又は簡略化し、実施の形態1と同一又は対応する要素については同一の符号を付すものとする。
この発明の実施の形態4における受信システムの受信方法は、PPMシンボルを複数有する信号を受信する受信ステップ、受信ステップで受信した受信信号に対し、サンプリングのためのクロックを生成するクロック生成ステップ、及び、サンプリングに基づき受信信号をデジタル変換するA/D変換ステップを有し、クロック誤差補正のために、基準位置検出ステップS13、及び、クロック誤差検出ステップS14を有する。更に、画像を表示するための復調ステップS16、及び、画像表示制御ステップS17を備える。
これらのステップを実行する光検出部11、A/D変換部12、及び、クロック生成部15の構成及び動作は、上記実施の形態1と同様である。ただし、A/D変換部12の出力であるA/D出力22のデータはメモリに格納され、クロック誤差検出ステップS14では、クロック生成部15にクロック誤差算出値を送信する。以下、クロック誤差補正のための各ステップについて説明する。
基準位置検出ステップS13は、A/D出力22に係るデータが記憶されたメモリから、信号内に存在する既知信号222aを検出し、検出した既知信号の次のサンプル位置を基準位置23の情報として出力する(図2を参照)ステップである。既知信号222aの示す系列(パターン。以下、系列とのみ記載する場合がある)は、他の送信部分である実質的なデータ部分には現れない固有の系列を持つ。そのため、基準位置検出ステップS13が、A/D出力22のデータ内に存在する固有系列を探索することで、既知信号222aの検出が可能になる。また、基準位置23は、フレーム内に存在する先頭PPMシンボルのシンボルヘッダ位置(シンボル内の先頭サンプル位置)となる。なお、基準位置検出ステップS13は、メモリに記憶されたA/D出力22に係るデータの情報量が所定の量未満の時、動作を停止させ、所定の量以上の時、動作を行うものとする。これによりメモリにA/D出力22に係るデータが溜まるのを待つ。ここで、「所定の値」は、例えば、2フレーム分のA/D出力22に係るデータの情報量とすればよい。
クロック誤差検出ステップS14は、基準位置検出ステップS13において、基準位置23に係る情報を出力した後に動作を開始し、メモリに記憶されたA/D出力22に係るデータと、基準位置検出ステップS13から送信される基準位置23に係る情報とをもとにクロック誤差算出値を検出するステップである。
図11は、本発明の実施の形態4に係る受信方法におけるクロック誤差検出ステップの構成を示す図である。図において、クロック誤差検出ステップS14は、パルス位置検出ステップS31、パルス位置誤差算出ステップS32、及び、クロック誤差算出ステップS33を備える。
パルス位置検出ステップS31は、フレームにおける4PPMシンボル内の全パルス位置を検出するステップである。
フレームは、76個の4PPMシンボルを持つ。そのため、基準位置23からフレーム222の終端までには304×N(=76[4PPMシンボル/フレーム]×4[スロット/4PPMシンボル]×N[サンプル/スロット])のサンプルが存在する。そこで、例えば、パルス位置検出ステップS31では、基準位置23からフレーム222の終端までの304×N個の全てのサンプルに対し立下り判定を行い、立下りが生じた位置をパルス位置として検出する。
例えば、パルスの立下り位置を判定する方法としては、隣接する前のサンプル値との差分が所定の値以下の場合に、そのサンプル位置を立下り位置として判定する。ここで、「所定の値」は、例えばサンプル値の平均値とすればよい。
パルス位置検出ステップS31によるフレーム内におけるパルス立下り位置検出数をIとおくと、Iは、以下の関係を満たす。
(フレーム内のPPMシンボル数)/2≦I≦(フレーム内のPPMシンボル数)
PPMは、シンボル内に2つ以上のパルスを持たないため、I≦(フレーム内のPPMシンボル数)となる。また、あるシンボルの最後尾スロットにパルスが存在し、次シンボルの先頭スロットにパルスが存在する場合、2つのパルスは繋がり、立下りが一つ消える。そのため、(フレーム内のPPMシンボル数)/2≦Iとなる。
パルス位置誤差算出ステップS32では、パルス位置検出ステップS31において送信されたパルス立下り位置に関する情報と、基準位置検出ステップS13において送信された基準位置に関する情報とからパルス位置の誤差を算出する。
以下、上記実施の形態1で用いた図4乃至6を用いて説明する。図において、パルス位置誤差算出ステップS32は、基準位置23からパルスの立下り位置直前までのサンプル数(p(i=1,2,・・・,I))を算出し、pを1スロット当りのサンプル数Nで割った余りa=p(mod N)(i=1,2,・・・,I)をパルス位置の誤差を示す情報として出力する。
例えば、pは基準位置23に存在するサンプル41から、パルス立下り位置直前のサンプル42間に存在するサンプル数43となる。この時、基準位置のサンプル41とパルス立下り位置直前のサンプル42も間に存在するサンプルに含まれる。
クロック誤差が存在しない場合には、a=0(i=1,2,・・・,I)となる。これは、A/D変換部12がスロット毎のサンプル数がNとなるサンプリングクロック周波数でサンプリングすることから、スロットの境目であるパルス立下り位置と基準位置23間に存在するサンプル数は、必ずNの倍数となるためである(図5(a)を参照)。
一方で、送信側または受信側にクロック誤差が存在する場合、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれがaに現れる。
例として、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間よりも短くなるクロック誤差(以下、短シンボルクロック誤差と呼ぶ)が発生する場合を考える。
送信側のシンボル時間は、送信側シンボル時間測定クロックに依存する。一方、受信側のシンボル時間は、サンプリングクロックに依存する。そのため、送信側の送信側シンボル時間測定クロックの周波数が小さくなるか、又は、受信側のサンプリングクロック周波数が大きくなるようなクロック誤差が発生する場合には、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間より短くなる。
基準位置23から立下りまでの時間は、送信側シンボル時間測定クロックに依存する。一方で、基準位置から立下りまでに存在するサンプル数は、サンプリングクロックに依存する。そのため、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれ量が、nサンプル間隔時間の場合には、a=n(mod N)となる(図5(b)を参照)。
短シンボルクロック誤差時は、iが増えるほどaが増大するため、上がり階段状のグラフで示される。クロック誤差が大きい程、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれが生じるまでに掛かる時間が短くなり、階段状のグラフの傾きは急峻になる。
また、クロック誤差が大きく、送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれ量が、Nサンプル間隔時間となる場合には、aは0に戻る。そのため、グラフは、0からN−1までの上がり階段状のグラフが周期的に存在する波形を示す。これは(mod N)演算によるものであり、クロック誤差が大きく、階段状のグラフの傾きが急峻な場合に生じる(図6(b)を参照)。
一方、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間より長くなるクロック誤差(以下、長シンボルクロック誤差と呼ぶ)が発生する時を考える。送信側シンボル時間測定クロックの周波数が誤差により大きくなるか、又は、受信側のサンプリングクロック周波数が誤差により小さくなる場合には、受信側のシンボル時間が送信側のシンボル時間より長くなる。
送信側と受信側のシンボルヘッダ位置のずれ量がnサンプル間隔時間の場合、a=N−n(mod N)となる(図5(c)を参照)。
図6(c)は、横軸をi、縦軸をaとして長シンボルクロック誤差時の関係を示したグラフであり、下がり階段状のグラフが現れる。
クロック誤差算出ステップS33は、パルス位置誤差算出ステップS32で算出したパルス位置誤差a(i=,・・・,I)に係る情報を元に、クロック誤差算出値を得る。
に係る情報を元にクロック誤差算出値を得る一例として、以下の方法がある。
初めに、クロック誤差の種類が短シンボルクロック誤差か、又は、長シンボルクロック誤差かを判定する。aのi(=,・・・,I)に対する微分結果(=ai+1−a)の正負の個数を比較し、正の値が多ければ短シンボルクロック誤差、負の値が多ければ長シンボルクロック誤差、又は、正負の値が等しければクロック誤差は存在しないと判断する。微分結果の正負の個数を比較することで、図6に示したグラフの傾きを検出し、クロック誤差の種類を判別している。
次に、以下の式を用いてクロック誤差算出値を算出する。
Figure 0006218964
ここで、αは、クロック誤差算出値に付加される重みであり、詳細については、後述する。
短シンボルクロック誤差の場合には、クロック誤差算出値は、正の値を取り、長シンボルクロック誤差の場合には、負の値を取る。また、クロック誤差の大きさが増大する程0の値から遠のき、クロック誤差が存在しない時は0の値を取る。
クロック誤差算出ステップS33で算出されたクロック誤差算出値に関する情報は、クロック生成部15に送られる。
クロック生成部15はサンプリングクロックを生成し、A/D変換部12へ出力する。また、クロック誤差検出ステップS14から受信したクロック誤差算出値に基づいて生成するサンプリングクロックを補正する。クロック誤差算出値が正の値の場合には、サンプリングクロック周波数を小さくし、負の値の場合には、サンプリングクロック周波数を大きくする。また、クロック誤差算出値の絶対値が大きい程サンプリングクロック周波数の変動量を増やす。
クロック誤差検出ステップS14で検出したクロック誤差算出値に関する情報をクロック生成部15にフィードバックすることで、サンプリングクロック周波数を所定の値に近づけていき、クロック誤差を小さくしていく。この時、数式1で用いたクロック誤差算出式の重みであるαの値が大きいほどクロック誤差に対する補正速度が速くなる。一方、一度のクロック誤差算出値で多くの補正を行うため雑音に対する耐性が下がる。また、αの値が小さいほど補正速度が遅くなる。一方、雑音に対する耐性が上がる。また、αの値は、常に一定でなくてもよい。一例として、補正速度を上げるため初期はαの値を大きくし、クロック誤差検出を所定の回数行った後に、αの値を小さくしてもよい。
上記実施の形態では、例としてパルスの立下り位置からクロック誤差を検出する方法を示したが、パルスの立ち上り位置から検出してもよい。また、立下り及び立ち上りの両方を用いて検出してもよい。立下り及び立ち上りの両方を用いることでIが増加し、クロック誤差算出値の精度が改善する。
復調ステップS16は、基準位置検出ステップS13から送信された基準位置に関する情報に基づき、フレーム内に存在するPPMシンボルのシンボルヘッダ位置を算出した後、PPMシンボルの復調を行い、伝送されてきたデータを検出する。
画像表示制御ステップS17は、復調ステップS16から送信されたデータに基づき、表示画像を選択し、表示装置に表示する。
例えば、電車又はバスの車両内に設けられた吊革サイネージシステムにおいて、吊革が設置されている車両の位置情報(車両番号)を吊革に伝送するシステムを考える。吊革側は、受信した車両番号に応じた画像を吊革に設けられた表示装置に表示する。この場合、車両番号に応じた画像を車両番号から選択するテーブル及び表示する画像は、あらかじめ受信装置内で保持している。
また、吊革サイネージシステムにおいて、送信側は吊革に設けられた表示装置に表示する画像を伝送しても良い。受信側の画像表示制御ステップS17は、復調ステップS16から送信された画像をそのまま表示装置に出力する。
前記特許文献1では、特定のパルス間間隔となる信号を受信するまでは、クロック誤差の補正が行えず、クロック誤差の補正の信頼性が低いという問題があった。また、2つのパルスのみでクロック誤差の補正を行うため、雑音によるパルス波形の乱れに対する耐性が低かった。
この発明の実施の形態4に係る受信装置の受信方法によれば、フレーム内に必ず存在するパルスからクロック誤差を検出することにより、特定のパルス間間隔となる信号到来時以外でも、クロック誤差の検出及び補正が行え、クロック誤差の補正の信頼性が改善されるという効果がある。また、フレーム内に存在する複数のパルスからクロック誤差を検出することにより、雑音によるパルス波形の乱れに対する耐性が改善されるという効果がある。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る送受信システムについて説明する。本実施の形態に係る送受信システムは、本実施の形態で説明する送信装置と、上記実施の形態で説明した受信装置とを備え構成される。以下、本実施の形態で用いられる送信装置について説明する。なお、受信装置の構成については、すでに説明したので、ここでは説明を省略する。
図16は、本発明の実施の形態5に係る送受信システムで用いられる送信装置の構成を示す図である。図において、送信装置5は、変調部51、フレーム生成部52、選択部53、照明部54、データ用内部メモリ部55、既知信号用内部メモリ部56、及び、無効信号用内部メモリ部57を備える。なお、本実施の形態では、わかりやすくするためにデータ用、既知信号用、及び、無効信号用とでメモリ部を分けた構成として説明するが、メモリ部を共用し、共通の一つもしくは二つのメモリ部で、それぞれのデータを記憶しても良い。
送信装置5は、情報の重畳された照明光を出力する。受信装置は照明光を受光し、上記実施の形態で示した処理を行う。
伝送を行うため、送信装置5は、出力である照明光が受信装置に到達する場所に設置される必要がある。
変調部51は、送信装置5のデータ用内部メモリ部55に格納されたデータを一定量データ用内部メモリ部55から読み出し、データを4値PPM方式で変調し、変調結果をフレーム生成部52に送信する。
データ用内部メモリ部55は、送信装置5から受信装置へ伝送する情報を保持する役割を持ち、要求に応じてデータを送信する。データはデータ用内部メモリ部55にあらかじめ格納されているものとする。画像を伝送する時、データ用内部メモリ部55に格納されたデータは画像データとなる。
変調部51は、データ用内部メモリ部55に格納されたデータの読み出し、変調、出力の動作を繰り返す。例えば、変調部51が一度に読み出すデータ量として、64bitがある。可視光通信規格JEITA CP−1223は、64bitのデータ毎にフレームを生成し、伝送を行う。64bit毎にデータをメモリから読み出すことで、JEITA CP−1223準拠の信号を生成可能になる。フレームに関しては次のフレーム生成部52で述べる。
変調結果は、図12に示した4値PPM信号で表わされ、‘0’と‘1’の系列から成る。
既知信号用内部メモリ部56は、フレーム生成部52で用いられる既知信号を保持する役割を持ち、要求に応じて既知信号を送信する。既知信号は既知信号用内部メモリ部56にあらかじめ格納されているものとする。
フレーム生成部52は、変調部51から送信された変調結果を受信し、受信した変調結果と、送信装置5の既知信号用内部メモリ部56に格納された既知信号をもとに、フレームを生成し、選択部53に出力する。
フレームは、固有の系列を持つ既知信号と、変調部51から一度に受信した変調結果と、から構成される。フレームは、既知信号の後に変調結果が存在する構成をとる。
既知信号は、‘0’と‘1’から構成され、変調結果には現れない固有系列をとる。固有系列を持つことにより、受信装置でのフレーム検出が可能になる。
選択部53は、フレーム生成部52から送信されたフレームを受信し、受信したフレームと、送信装置5の無効信号用内部メモリ部57に格納された無効信号をもとに、照明部54に照明のON/OFF情報を送信する。
選択部53は、フレーム生成部52から受信したフレームを、選択部53の内部に存在するバッファに格納する。フレームは‘0’と‘1’の系列から構成される。選択部53は、バッファ内のフレームの先頭から1bitずつ値を判定し、値が‘0’であれば照明OFFの情報を照明部54に、値が‘1’であれば照明ONの情報を照明部54に送信する。1bitを判定し、照明ON/OFF情報を送信する時間間隔は常に一定とする。
伝送の速度は、選択部53が照明ON/OFF情報を送信する時間間隔に依存する。
選択部53は、フレームの終端までの値の判定を終えたら、バッファ内のフレームを破棄すると同時に、無効信号用内部メモリ部57に格納された無効信号を先頭から1bitずつ読み出し、値が‘0’であれば照明OFFの情報を照明部54に、値が‘1’であれば照明ONの情報を照明部54に送信する。
無効信号の読み出しは、選択部53が、フレーム生成部52から次のフレームを受信するまで続ける。
無効信号用内部メモリ部57は、無効信号を保持する役割を持ち、要求に応じて無効信号を送信する。無効信号は無効信号用内部メモリ部57にあらかじめ格納されているものとする。
無効信号は、'0'と'1'から構成され、変調結果に現れる系列を取る。既知信号のような固有系列を持たないことで、受信装置でのフレーム誤検出を回避する。
照明部54は、照明光を出力する機能を持ち、選択部53から送信された照明のON/OFF情報に基づき、照明光の出力を変化させる。
照明部54は、選択部53から照明ONの信号を受信した時、照明光を出力し、照明OFFの信号を受信した時、照明光を出力しない。
本実施の形態に係る送受信システムでは、フレーム内に必ず存在するパルスからクロック誤差を検出することにより、特定のパルス間間隔となる信号到来時以外でも、クロック誤差の検出及び補正が行え、クロック誤差の補正の信頼性が改善されるという効果がある。また、フレーム内に存在する複数のパルスからクロック誤差を検出することにより、雑音によるパルス波形の乱れに対する耐性が改善されるという効果がある。
実施の形態6.
以下、本発明の実施の形態6に係る送受信システムについて説明する。本実施の形態に係る送受信システムは、本実施の形態で説明する送信装置と、上記実施の形態で説明した受信装置とを備え構成される。
図17は、本実施の形態における送信装置の構成を示すブロック図である。新たに設ける記憶部58、及び、クロック部59以外の構成は、上記実施の形態5と同じである。
ここで、照明部54、記憶部58、及び、クロック部59は、ハードウェアで処理を行い、その他はソフトウェアで処理を行う。
以下、本実施の形態で用いられる記憶部58、及び、クロック部59について説明する。なお、記憶部58、及び、クロック部59以外の構成については、すでに説明したので、ここでは説明を省略する。
クロック部59は、クロックを記憶部58に送信する。クロックの周波数は、選択部53が照明ON/OFF情報を出力する周期と同じ周期を持つ周波数とする。
記憶部58は、選択部53から受信した照明ON/OFF情報を、クロック部59から受信したクロックに同期して、照明部54に出力する。
選択部53は、ソフトウェアで処理を行っており、記憶部58、クロック部59、及び、照明部54はハードウェアで処理を行っている。ソフトウェアで処理を行う選択部53は、他の割り込み処理の影響により、クロック部59が送信するクロック程、正確な時間間隔で照明ON/OFF情報の送信を行うことができない。そのため、選択部53の出力する照明ON/OFF情報の出力タイミングには揺らぎが生じる。
記憶部58は、クロック部59から受信したクロックに同期し、照明部54に出力を送信する。これにより、選択部53の出力に含まれる揺らぎの影響を削減し、結果、照明部54が出力する照明光のON/OFF切換えタイミングの揺らぎを減らすことが可能になる。
本実施の形態に係る送受信システムでは、ソフトウェアから送信された照明のON/OFF情報を、クロックに同期して、照明に送信することにより、ソフトウェアからの出力タイミングに含まれる揺らぎの影響を削減し、より揺らぎの少ない高精度なON/OFF切換えを行う照明光を送信できるという効果がある。
1 受信装置
11 光検出部
12 A/D変換部
13 基準位置検出部
14 クロック誤差検出部
15 クロック生成部
16 復調部
17 画像表示制御部
21 光検出出力電圧値
22 A/D出力
221 無効信号
222 フレーム
222a 既知信号
222b 4PPMシンボル
23 基準位置
31 パルス位置検出部
32 パルス位置誤差算出部
33 クロック誤差算出部
41 基準位置のサンプル
42 パルス立下り位置直前のサンプル
43 サンプル数
71 パルス位置検出部
72 パターン判定部
81 パターン
82a、82b シンボルヘッダ位置候補A
821 領域A
83a、83b シンボルヘッダ位置候補B
831 領域B
84 領域C
9 受信装置
91 クロック誤差累積部
92 クロック誤差補正部
93 クロック生成部
S13 基準位置検出ステップ
S14 クロック誤差検出ステップ
S16 復調ステップ
S17 画像表示制御ステップ
S31 パルス位置検出ステップ
S32 パルス位置誤差算出ステップ
S33 クロック誤差算出ステップ
5 送信装置
51 変調部
52 フレーム生成部
53 選択部
54 照明部
55 データ用内部メモリ部
56 既知信号用内部メモリ部
57 無効信号用内部メモリ部
58 記憶部
59 クロック部

Claims (6)

  1. PPMシンボルを複数有する信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した受信信号に対し、サンプリングのためのクロックを生成するクロック生成部と、
    前記サンプリングに基づき前記受信信号をデジタル変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部のデータに基づき、前記PPMシンボルの先頭位置を検出する基準位置検出部と、
    クロック誤差を検出するクロック誤差検出部と、
    を備える受信装置であって、
    前記クロック誤差検出部は、
    前記基準位置検出部及び前記A/D変換部の各データに基づき、PPMシンボル内に存在するパルス位置を検出するパルス位置検出部と、
    前記基準位置検出部前記A/D変換部及び前記パルス位置検出部のデータに基づき、前記パルス位置のずれを算出するパルス位置誤差算出部と、
    前記パルス位置誤差算出部のデータに基づき、前記クロック誤差を算出するクロック誤差算出部と、
    を含み、
    前記クロック誤差算出部のデータに基づいて、前記クロック生成部で生成されるクロックの周波数を変動させることを特徴とする受信装置。
  2. 前記クロック誤差検出部が、
    前記パルス位置検出部のデータに基づき、パルスが存在しない領域を検出するパターン判定部と、
    をさらに含み、
    前記パルス位置検出部が、前記パターン判定部のデータに基づき、パルスが存在しない領域に係る所定の領域のパルス探索を行わないことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記基準位置検出部のデータに基づき、前記PPMシンボルの先頭位置の検出後、PPMシンボルを復調する復調部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記クロック誤差検出部のデータに基づき、クロック誤差の累積値を求めるクロック誤差累積部と、
    前記クロック誤差累積部のデータに基づき、前記A/D変換部の出力に対し、サンプルの挿入又は間引きを行うクロック誤差補正部と、
    をさらに備え、
    前記クロック生成部が、サンプリングのためのクロック周波数を変動させず、
    前記基準位置検出部、前記クロック誤差検出部、及び、前記復調部が、前記A/D変換部のデータを用いず、前記クロック誤差補正部のデータに基づき処理を行うことを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  5. PPMシンボルを複数有する信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した受信信号に対し、サンプリングのためのクロックを生成するクロック生成ステップと、
    前記サンプリングに基づき前記受信信号をデジタル変換するA/D変換ステップと、
    前記A/D変換ステップで得られたデータに基づき、前記PPMシンボルの先頭位置を検出する基準位置検出ステップと、
    クロック誤差を検出するクロック誤差検出ステップと、
    を有する受信方法であって、
    前記クロック誤差検出ステップは、
    前記基準位置検出ステップ及び前記A/D変換ステップで得られたデータに基づき、PPMシンボル内に存在するパルス位置を検出するパルス位置検出ステップと、
    前記基準位置検出ステップ前記A/D変換ステップ及び前記パルス位置検出ステップで得られたデータに基づき、前記パルス位置のずれを算出するパルス位置誤差算出ステップと、
    前記パルス位置誤差算出ステップで得られたデータに基づき、前記クロック誤差を算出するクロック誤差算出ステップと、
    を含み、
    前記クロック誤差算出ステップで得られたデータに基づいて、前記クロック生成ステップで生成されるクロックの周波数を変動させることを特徴とする受信方法。
  6. PPMシンボルを複数有する信号を送信する送信部と、
    前記送信部から送信された信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した受信信号に対し、サンプリングのためのクロックを生成するクロック生成部と、
    前記サンプリングに基づき前記受信信号をデジタル変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部のデータに基づき、前記PPMシンボルの先頭位置を検出する基準位置検出部と、
    クロック誤差を検出するクロック誤差検出部と、
    前記基準位置検出部のデータに基づき、前記PPMシンボルの先頭位置の検出後、PPMシンボルを復調する復調部と、
    前記復調部のデータに基づき、表示画像を制御する画像表示制御部と、
    前記表示画像を表示する表示部と、
    を備えるサイネージシステムであって、
    前記クロック誤差検出部は、
    前記基準位置検出部及び前記A/D変換部の各データに基づき、PPMシンボル内に存在するパルス位置を検出するパルス位置検出部と、
    前記基準位置検出部前記A/D変換部及び前記パルス位置検出部のデータに基づき、前記パルス位置のずれを算出するパルス位置誤差算出部と、
    前記パルス位置誤差算出部のデータに基づき、前記クロック誤差を算出するクロック誤差算出部と、
    を含み、
    前記クロック誤差算出部のデータに基づいて、前記クロック生成部で生成されるクロックの周波数を変動させることを特徴とする送受信システム。
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