JP6218439B2 - 熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械 - Google Patents

熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械 Download PDF

Info

Publication number
JP6218439B2
JP6218439B2 JP2013118181A JP2013118181A JP6218439B2 JP 6218439 B2 JP6218439 B2 JP 6218439B2 JP 2013118181 A JP2013118181 A JP 2013118181A JP 2013118181 A JP2013118181 A JP 2013118181A JP 6218439 B2 JP6218439 B2 JP 6218439B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt conveyor
housing
air
cold air
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013118181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014234971A (ja
Inventor
関田 隆行
隆行 関田
崇弘 管原
崇弘 管原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Mayekawa Manufacturing Co
Priority to JP2013118181A priority Critical patent/JP6218439B2/ja
Publication of JP2014234971A publication Critical patent/JP2014234971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6218439B2 publication Critical patent/JP6218439B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

本発明は、熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械に関し、特には、被冷却物をベルトコンベアにより搬送しながら、被冷却物に冷気を噴射して連続冷却ないし連続冷凍を行うに当たり、被冷却物に噴射するための冷気を形成する熱交換体の高効率化を図った、熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械に関するものである。
例えば長尺形状のハウジング内に収容するベルトコンベアで被冷却物(ここでは食品等)を搬送中に、食品等を冷却、加熱又は乾燥させるために、ベルトコンベアを構成する搬送体の流れ方向に対し直角に設けた噴流スリットにより冷気を食品等に鉛直方向から吹き付ける手法がある。かかる手法によれば、コアンダ効果により食品等の表面に沿った層流が形成され、これによって熱伝達率が高められ、食品等の冷却、加熱又は乾燥が効果的になされることが知られている。
本出願人は、たとえば特許文献1において、冷媒の持つ熱を、冷媒管の管壁寄りの管壁外側の空気側への熱伝達に際し、従来の層流熱伝達にかわる乱流熱伝達を可能にした高効率の熱交換部を開示している。
すなわち特許文献1では、直立平板状熱交換パネルと該パネルを挟持するようにサンドイッチ状に並設した複数列直立スリット群と、該スリット群を植設させた高速冷却媒体である高速気流供給ダクトと、高速気流をスリットを介して噴流を形成させる高速空気送風用ファンと、より構成している。
特開平11−125478号公報
かかる特許文献1の構造は、伝熱面における冷却媒体の流れを層流より不安定な乱流に遷移させ、物理量であるエンタルピーの乱流拡散を起こして、熱伝達率の向上を図ったもので、空気と共に水が高速で熱交換パネル面に供給衝突され、熱交換するので、乱流熱伝達が行われ、コアンダ効果による層流を形成して熱伝達率を高めるというものではない。
本発明は、以上のような背景から提案されたものであって、ハウジング内に配設した冷気を生成する熱交換部を衝突噴流型として、熱交換部の高効率化を図った、熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、内部に冷媒が流れ、平行配置された複数の裸管で構成された冷媒管群と、冷媒管群に対向して配置され、各裸管に対面した位置に各裸管の軸方向に沿って形成された穴群を有する通気板と、穴群から周囲空気を吸引し、穴群を通過した空気が前記冷媒管群に衝突する空気流を形成させる誘引ファンと、を備えていることを特徴とする。
誘引ファンにより吸引された空気が通気板の、各裸管に対面した位置に形成された穴群を通過することにより、通気圧が高められて流速が増し、これによって、吸引空気は冷媒管に対する噴流となり、コアンダ効果により冷媒管表面に沿った層流が形成され、これによって熱伝達率が高められ、冷媒管との熱交換作用を行うことができる。
また、冷媒管は裸管であるので、フィンを有する冷媒管に比較して、異物など付着するようなことはなく、熱交換効率の低下を回避することができ、洗浄しやすく衛生性を維持することができる。
また、請求項2記載の本発明では、通気板および冷媒管群の周囲を覆い、冷媒管群に衝突して冷却された冷気のみを誘引ファンの入口に導くダクトをさらに備えていることを特徴とする。
これにより、誘引ファンの吸引力は、通気板にのみ作用され、通気板を通気する際に通気圧が高められて流速が増した空気流となり、この空気流が噴流となって冷媒管に当たる。
また、請求項3記載の本発明では、被冷却物を搬送するベルトコンベアと、ベルトコンベアの上方でベルトコンベアの搬送面に沿って設けられ、ベルトコンベアの搬送面に向かって冷気を送る熱交換部とを備え、熱交換部は、誘引ファンを内側に配置し、通気板を外側に配置した請求項1または2記載の一対の熱交換体で構成され、誘引ファンは、ベルトコンベアの搬送方向の上流側と下流側とにずらして配置され、ダクトは、通気板の両端と誘引ファンの入口とを連絡し、ベルトコンベアの搬送方向に対し、傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする。
これにより、それぞれの誘引ファンは、ベルトコンベアの搬送方向の上流側と下流側とにずらして配置されているので、一対の熱交換体間の間隔が狭くても、それぞれの誘引ファンが互いに干渉することはない。
また、請求項4記載の本発明では、長手方向両端にベルトコンベアが出入りする出入り口を有し、複数の筒状のハウジングモジュールが連接されてなるハウジングと、ハウジングモジュールは、内部に請求項3記載のベルトコンベア冷却機構とを備えていることを特徴とする。
これにより、それぞれの誘引ファンは、ハウジングモジュール内空気を熱交換体から傾斜ダクトを通じてのみ吸引することができ、熱交換体による熱交換作用が好適になされる。そして、それぞれの誘引ファンは、ベルトコンベアの搬送方向の上流側と下流側とにずらして配置されているので、一対の熱交換体間の間隔が狭くても、それぞれの誘引ファンが互いに干渉することはない。
さらに、請求項5記載の本発明では、ハウジングモジュールは、横断面方向に積層された繊維強化プラスチックと断熱材で構成され、少なくとも底面部から両側壁内にかけて支持枠体が埋設され、熱交換部とベルトコンベアとの間に設けられ、熱交換部から送られた冷気を増速かつ整流する冷気噴出部と、ベルトコンベアの両側に設けられ、被冷却物の冷却に供した後の冷気を予備冷却器とを備え、冷気噴出部から噴出され、被冷却物の冷却に供した後の冷気を予備冷却器を経て熱交換部に戻る冷気循環路が形成されていることを特徴とする。
これにより、熱交換部から冷気噴出部、ベルトコンベア機構、予備冷却器を通じて熱交換部へ戻る冷気の良好な循環を促進させることができる。
本発明によれば、一対の熱交換体のそれぞれの誘引ファンは、ベルトコンベアの搬送方向の上流側と下流側とにずらして配置されているので、限られたハウジング内空間の制約に関わらず、それぞれの熱交換体間隔が狭くても、それぞれの誘引ファンが互いに干渉することはない。
誘引ファンの吸引力は、通気板にのみ作用され、通気板を通気する際に通気圧が高められて流速が増した空気流となり、この空気流が噴流となって冷媒管に当てることができる。
さらに冷媒管は裸管であるので、空気流が流速が増した噴流となって冷媒管に当たる際、冷媒管表面に沿った層流が妨げられることなく、コアンダ効果がもたらされる。これによって熱伝達率が高められ、熱交換作用が向上する。このため、吸引空気は、好適に冷却されて冷気となる。
また、冷媒管は裸管であるがために、フィンを有する冷媒管に比較して、異物など付着するようなことはなく、熱交換効率の低下を回避することができ、洗浄しやすく衛生性を維持することができる。
本発明にかかる熱交換部を備えた冷却機械の実施形態を示す、一部を省略した斜視図である。 図1に示す冷却機械の断面図である。 図2に示す冷却機械のA−A線に沿う、断面図である。 図2に示す冷却機械のB−B線に沿う、断面図である。 図1における冷却機械の、ベルトコンベアを示す、斜視図である。 図5に示す、ベルトコンベアを構成する搬送モジュールの斜視図である。 図5に示す、ベルトコンベアを構成する搬送モジュールの連結構造を説明するための分解斜視図である。 図5に示す、ベルトコンベアを構成するスプロケットホイールと搬送モジュールとの機構図である。 図8に示すスプロケットホイールと搬送モジュールとを拡大した要部機構図である。 図8に示すスプロケットホイールと共に搬送モジュールを支持する支持ホイールを示した一例を示す斜視図である。 図1に示す冷却機械における冷却システムの熱交換部の側面図、並びに熱交換部に装着される通気板の拡大斜視図である。 図11に示す熱交換部のC方向から見た平面図である。 図11に示す熱交換部のD方向から見た側面図、並びに通気板を通じて冷気を冷媒管を通流させている状態を拡大して示した模式図である。 図1に示す冷却機械における冷気噴出部の斜視図である。 図14に示す冷気噴出部の分解斜視図である。 図14に示す冷気噴出部の可動枠体を移動させて固定枠体および可動枠体のそれぞれの助走部間の隙間を調節して先端噴出口の開口間隔を調節する際の斜視図である。 図14に示す冷気噴出部の可動枠体を移動させて固定枠体および可動枠体のそれぞれの助走部間の隙間を調節して先端噴出口の開口間隔を調節する際の斜視図である。 図14に示す冷気噴出部の可動枠体を移動させて固定枠体および可動枠体のそれぞれの助走部間の隙間を調節して先端噴出口の開口間隔を調節する状態を模式的に示した図である。
以下、本発明にかかる実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1〜図4に、本実施形態にかかる熱交換体が用いられる冷却機械1を示す。
冷却機械1は、詳細は後述するが樹脂、グラスファイバ若しくは金属からなるハウジング2内に被冷却物を搬送するベルトコンベア機構3と、被冷却物を冷却若しくは冷凍する冷風を生成する熱交換部4とを収容して構成される。
被冷却物はここでは食品を対象とし、例えば肉類、レトルト食品等の各種食品、包装されたもの、またはそれらの加工途中品も含む。
ハウジング2は、繊維強化プラスチック(FRP)及び断熱材で構成され、少なくともハウジング2の凹面形状の底面部2bから両側壁2s内にかけて埋設した支持枠体5を具備する。
ハウジング2は筒体状の複数のハウジングモジュール2uを長手方向に任意数連接して構成される。
ハウジング2をFRP及び断熱材で構成したことにより、造形性が自在であり、設計に自由度が増す。すなわち表面が円滑であり、連続的な平面及び曲面で構成され、これまでのような冷却機械のハウジングに比較して、直角状態の隅角部はないので洗浄しやすく、表面に長期に亘る使用によっても異物などの滞留を防止して、衛生性の維持を図ることができる。
またハウジング2には、その両端側に夫々食品の入口開口と出口開口とを備えたハウジングモジュール入口部2uiとハウジングモジュール出口部2uoとが設けられている。
すなわちハウジングモジュール入口部2uiには食品の入口開口2inが、ハウジングモジュール出口部2uoには食品の出口開口2outが設けられている。
また、ハウジングモジュール入口部2uiにおける入口開口2in並びにハウジングモジュール出口部2uoにおける出口開口2out近傍のハウジング内壁面が、先細状で且つ連続的な平面及び曲面で構成されている。
ハウジングモジュール入口部2uiおよびハウジングモジュール出口部2uoは、食品の入口開口2inおよび出口開口2outが大きく開口されるように、周知の開閉機構(図示省略)によって開閉可能な蓋部2tを具備する。
出口開口2outおよび入口開口2inに至る蓋部2tを開口させて、入口開口2inおよび出口開口2outを大きく開放することで、ハウジング2の内壁面の洗浄が容易となり、洗浄水を汚れと共に留まることなく底面部2bに流下して排出することができる。
このようにハウジング内空間の清掃や、ベルトコンベア機構3若しくは熱交換部4の点検作業の容易化を図っている。
さらに、ハウジングモジュール出口部2uoには、ハウジング2内空間を、後述する冷気噴出部によって冷却される冷気を循環させる冷却ゾーンと食品の搬出ゾーンとに仕切る仕切壁2wが設けられている。一方、ハウジングモジュール入口部2uiにおいても同様、食品の導入ゾーンと冷却ゾーンとに仕切る仕切壁(図示省略)が設けられている。
これにより、熱交換部4で生成され冷却ゾーンで循環される冷気の漏出が減じられ、且つ外部からの異物が冷却ゾーン内に侵入するのを抑制することができる。
ハウジング2の底面部2bから両側壁2s内にかけて埋設した支持枠体5は、ハウジング2の両側壁2s内に埋設した支柱部5pと、ハウジング2の底面部2bに埋設した基部枠部5fと、ハウジング2の空間部中間で支柱部5p間を連結してベルトコンベア機構3と冷気噴出部(後述)とを懸架支持する梁部5bと、を含む(図4参照)。また、基部枠部5fには、ハウジング2を設置床面にがたつきなく接地させるための接地調整部材5gが取着されている。
このような構造とすることにより、ベルトコンベア機構3下方から底面部2b間にかけて開放空間が形成され、かかる開放空間はハウジングモジュール入口部2uiからハウジングモジュール出口部2uoまで通じる空間であり、点検、清掃等に活用することができる。
またかかる開放空間によって、後述するが熱交換部4から冷気噴出部、ベルトコンベア機構3、予備冷却器40を通じて熱交換部4へ戻る冷気循環路が形成され、冷気の良好な循環を促進させることができる。
次に、以上のようなハウジング2内に配置されるベルトコンベア機構3について説明する。
ベルトコンベア機構3は、ハウジング2内において、最後尾のハウジングモジュール入口部2uiにおける食品の入口開口2inから、先頭のハウジングモジュールであるハウジングモジュール出口部2uoの出口開口2outに至るように、ハウジング2長手方向に沿って配置されている。
またベルトコンベア機構3のベルトコンベア6は、支持枠体5の梁部5bから垂下される一対の垂下枠5d、5dに直交し、且つ互いに対向するように取り付けられた支持台5e、5eを介し、架け渡された支承部材5rに支承される。
ベルトコンベア機構3は、食品を載置して、食品の搬送に用いられるベルトコンベア6を備えている(図5参照)。ベルトコンベア6は、連結部7によって互いに無端状に連結した長方形状の複数のベルトコンベア板6nで構成される。ベルトコンベア板6nには、可撓性に富んだ、例えばSUS製の薄板(例えば厚さ0.3mm)を用いており、表面に一間隔ごとに複数の穴ph(以下、パンチング穴ph)が穿設されている。そしてこれらベルトコンベア板6nは、ハウジング長手方向に沿って配設された複数の支承部材5r上に、弛まないように、かつ移送可能に支承されている。
支承部材5rは、例えば食品を支える上部側のベルトコンベア板6n群が4つ、食品を搬出した後の下部側のベルトコンベア板6n群は、2つ、移送方向に平行若しくは交叉する方向に配設されている。食品を支える上部側のベルトコンベア板6n群を4つの支承部材5rで支えるようにしたのは、食品を支える上部側のベルトコンベア板6n群は、ベルトコンベア板6n群の荷重に加えて、直接、食品の重みが加わっているからである。なお、支承部材5rは、ベルトコンベア6の幅によって増減することができる。
次に、連結部7は、図5、図6、図7に示すように、隣接するベルトコンベア板6nを連結するために、移送方向の側部に直交する方向の端面に沿って取着した連結枠部材7a、7bとこれら連結枠部材7a、7bを互いに回動自在に連結する連結治具7cを備えている。連結枠部材7a、7bは、櫛歯状に、且つ、軸方向に互い違いに、連結治具7cを挿通する挿通パイプ7pが形成されている。
また、ベルトコンベア板6nには、図5、6に示すように、無端状に連結した複数のベルトコンベア板6nの移送方向の側部に沿って噛合穴8が穿設され、かかる噛合穴8に噛合うスプロケットホイール9が設けられる。スプロケットホイール9は、外周方向に、前述のベルトコンベア板6nの噛合穴8にずれることなく噛合可能に、歯9tが列設されている。
連結部7は、双方のベルトコンベア板6nを連結する際、連結部7の連結治具7cが、双方のベルトコンベア板6nにおける噛合穴8間の離間距離の中間位置に位置させている。
そしてスプロケットホイール9には、図8、9に示すように、隣り合う歯9tの間にベルトコンベア板6nにおける連結部7を受容する、逃げスペースたる凹部9dが形成されている。この場合、凹部9dは、隣り合う歯9tをそれぞれ径方向に貫く、中心軸間の距離の中間に位置する。
なお、ベルトコンベア板6nが巻き掛けられるスプロケットホイール9近傍には、ベルトコンベア板6nを支える支承部材5rの端部が延在しており、かかる端部は、スプロケットホイール9と干渉しないようにするために、スプロケットホイール9から退避するように湾曲されている。
さらに、ベルトコンベア板6nは、図10に示すように、スプロケットホイール9の他、スプロケットホイール9と同軸的に設けられた複数の支持ホイール10とにより、移送可能に支持されており、支持ホイール10には、ベルトコンベア板6nと接する外周に隣り合うベルトコンベア板6n同士を連結する連結部7を受容する凹部9dが設けられている。
以上のような構成によりスプロケットホイール9が回転させられて噛合穴8を介して動力が伝達され、ベルトコンベア板6nをハウジング長手方向に沿って配設された複数の支承部材5r上において順次移送する構成である。
次に、支持枠体5で支持される熱交換部4について説明する。
熱交換部4は、ハウジング2の空間部中間で支柱部5p間を連結する梁部5bに支持される(図2、図4参照)。
熱交換部4は、図3、図11に示すように、ハウジング2を構成する複数のハウジングモジュール2uに、それぞれのハウジングモジュール2uの長手方向に沿って、両側部近傍において、ハウジングモジュール2uの両端部間に立設したヘッダ11、11間を互いに平行状に連通連絡する冷媒管群(複数の冷媒管12)からなる一対の熱交換体13を有する。この場合、冷媒管12は、図12に示しているように、管外周面にフィンのない、フィンレスチューブ(裸管)で構成されている。
すなわち、熱交換体13は、冷媒管12の長さ寸法とヘッダ11、11間の間隔がなす、平面を熱交換領域としたもので、長尺な長方形状の枠体fによって、複数の冷媒管12が微小な間隔ごとに互いに平行に支えられ、ヘッダ11、11の一方から、外部冷凍設備からの冷媒(例えば低温CO液)を導入して複数の冷媒管12を通過させ、他方のヘッダ12から冷媒を回収して再び、外部冷凍設備に冷媒を戻すというものである。
さらに、熱交換体13には、複数の冷媒管12に対向して配置され、各冷媒管12に対面した位置に各冷媒管12の軸方向に沿って形成された穴群を有する通気板13rと、穴群から周囲空気を吸引し、穴群を通過した空気が複数の冷媒管12に衝突する空気流を形成させる誘引ファン(後述)と、を備えている。
この場合、通気板13rは、複数の冷媒管12を支える枠体fに、図中、縦方向に、4枚、ボルト等で止め付けられている。また通気板13rには、4本の冷媒管12の軸方向に沿って、穴群、すなわち複数の穴hが4列に亘って穿設されている。
以上のような構成により、熱交換体13では、図13に示すように、吸引空気が通気板13rを通過する際に、複数の穴hを通過することにより、通気圧が高められて流速が増し、これによって、吸引空気は噴流となってフィンレスチューブである、複数の冷媒管12に当たる、いわゆる衝突噴流型としている。
また、熱交換部4は、図3に示すように、一対の熱交換体13を挟むハウジング2内空間の中央空間側に、ハウジング2内空間長手方向、すなわちベルトコンベア6の搬送方向の上流側と下流側とにそれぞれずらして、且つそれぞれの熱交換体13にファン14fを向けて誘引ファン14が配置されている。この場合、誘引ファン14には、ターボファンを採用することができる。
ハウジング2内空間、特にハウジング2内空間の幅方向の寸法に対し、誘引ファン14のモータ部14mからファン14fまでの寸法により、二つの誘引ファン14を、ハウジング2内空間の幅方向に、一直線上に配置できなくても、ベルトコンベア6の搬送方向の上流側と下流側とにそれぞれずらすことにより、それぞれの誘引ファン14を、熱交換体13、13にファン14fを向けるように配置することができる。
誘引ファン14と熱交換体13とには、図3に示すように、傾斜ダクト15が介在される。
傾斜ダクト15は、ハウジング2の中央空間側において、一対の熱交換体13、13とそれぞれ対向配置された誘引ファン14のファン14fとの間に、それぞれ互い違いに配置され、熱交換体13からファン14fに至る吸入空間を画成している。
これにより、誘引ファン14は、それぞれハウジング内空気を熱交換体13から傾斜ダクト15を通じてのみ吸引し、複数の穴hを穿設した通気板13rを介して、熱交換体13を構成する複数の冷媒管12間を通気させることで、空気を冷媒管12に噴流として衝突させ、空気と冷媒管12との熱交換作用によって、空気を冷却する構成である。
そして、熱交換体13を通過することで冷却された空気を、誘引ファン14により後述する冷気噴出部に供給して冷気噴出部を介して、ベルトコンベア機構3のベルトコンベア6上の食品に噴射して食品を冷却するようにしている。
そこで、冷気噴出部20について説明する。冷気噴出部20は、ハウジング2の空間部中間で支柱部5p間を連結する梁部5bの垂下枠5d、5dに支承される(図4参照)。すなわち、冷気噴出部20は、ベルトコンベア6の食品配置面に、食品と対面して配置されている。
冷気噴出部20は、ベルトコンベア6に沿って略全長に亘り配設されている。冷気噴出部20は、図14、図15に示すように、食品に向かって形成される冷気通路をスリットノズルとして、実質的に第1枠体、第2枠体(以下、固定枠体21、可動枠体22)で構成される。
すなわち、固定枠体21および可動枠体22には、それぞれ冷気通路を形成する漏斗状断面の一対の壁体23のうちの一方の壁体24と、他方の壁体25が一体に形成される。また、冷気通路における漏斗状断面と交差する方向の両端の開口を遮蔽する第1の端板26aおよび第2の端板26bが設けられている。
固定枠体21は、ベルトコンベア6を構成するベルトコンベア板6nの幅方向、すなわち漏斗状断面と交差する方向に平行に延在する冷気増速部(傾斜部24a)と助走部24bとを有する。
可動枠体22は、固定枠体21の一方の壁体24と相対する他方の壁体25として、冷気増速部(傾斜部25a)と助走部25bとを有し、固定枠体21上に、ベルトコンベア板6nの幅方向に直交する方向に相対位置を調整可能に(摺動可能に)配置される。
固定枠体21の一方の壁体24の助走部24bに対し、可動枠体22の他方の壁体25の助走部25bを近接離間することで、固定枠体21および可動枠体22の一対の壁体23のそれぞれの助走部24b、25b先端側に、開口間隔の調節が可能な先端噴出口27としている。
また、固定枠体21と可動枠体22とには、以下のように可動枠体22は、固定枠体21上での可動範囲が規制されるようになっている。
このために、固定枠体21には、可動枠体22が載置される支持面を有する支持部28が形成され、可動枠体22には、固定枠体21の支持部28の支持面に載置される係止面を有する係止部29が形成されている。
そして、可動枠体22の係止部29に、一対の壁体23の間隔を変更可能な方向に長辺を有する長穴30が形成されると共に、固定枠体21の支持部28に、長穴30に挿通される突部b(以下、ボルトb)が設けられ、一対の壁体23の間隔は、長穴30内におけるボルトbの移動によって調整可能としている。
さらに、可動枠体22の係止部29には、可動枠体22を移動させる操作のための把持部、すなわち把持穴31が設けられている。
以上のような冷気噴出部20に、誘引ファン14を通じて吸引された冷気を通過させる際、図16、図17に示すように、冷却すべき食品に対応して固定枠体21の助走部24bに対し、可動枠体22の助走部25bを近接離間するようにする。これにより、助走部24b、25b先端側の先端噴出口26の開口間隔が調節され、冷気の噴射圧を調節し、冷却能力の調節を行っている。
さらに、冷気噴出部20は、前述の冷気噴出部20により食品に噴射して食品を冷却した後の空気を衝突噴流型の熱交換器である熱交換体13に戻す前に、予備的に冷却を行う予備冷却器40を具備する(図4参照)。
予備冷却器40は、食品の冷却によって昇温し、水分が含まれる空気を冷却することで、水分を霜として除去して空気から水分を分離させ、熱交換体13に添設される通気板13rの霜による目詰まりを防止するようにしている。
以上のような冷却機械1において、構築手順、並びに、冷却手順、動作作用について説明する。
かかる冷却機械1のハウジング2は、自由に長手方向に連接できるハウジングモジュール構造であるので、ベルトコンベア機構3のベルトコンベア6の構造とも相俟って、処理される食品の量、種類に対応して、ハウジングモジュール2uを複数連接して、全長を調整して、冷却機械1を構築することができる(図1参照)。
冷却機械1のハウジング2が構築されると、ハウジング2の全長に合わせて、ベルトコンベア板6nを複数枚連結して、無端状のベルトコンベア6として、最後尾のハウジングモジュール入口部2uiにおける食品の入口開口2inから、先頭のハウジングモジュール出口部2uoの出口開口2outに至る長さのベルトコンベア機構3を構築することができる。
ベルトコンベア板6nを複数枚連結して、無端状のベルトコンベア6とする際、各ベルトコンベア板6nは、短手方向両端側に設けられた連結部7を用いる。
連結すべき双方のベルトコンベア板6nの連結枠部材7a、7bを櫛歯状に噛み合わせ、かかる櫛歯状に噛み合わせた連結枠部材7a、7bに連結治具7cを挿設することで、双方のベルトコンベア板6nを連結し、順次、同様の作業により複数枚のベルトコンベア板6n同士を連結して無端状のベルトコンベア6として形成することができる(図7、図5参照)。
次いで、ベルトコンベア6に、動力伝達手段であるスプロケットホイール9の歯9tを、ベルトコンベア板6nの長手方向両端側の噛合穴8に係合させることで、動力伝達可能にスプロケットホイール9をセットすることができる。このとき、スプロケットホイール9と同軸的に設けられた支持ホイール10も同時にセットすることができる。
ベルトコンベア板6nは、可撓性に富んだ、SUS製の薄板(例えば厚さ0.3mm)であるので、スプロケットホイール9および支持ホイール10に、柔軟に撓ませてセットすることができる。
そして、かかるベルトコンベア機構3をハウジング2にセットする際、支持枠体5の梁部5bから垂下される一対の垂下枠5d、5dに、直交するように互いにベルトコンベア6は、対向するように取り付けられた支持台5e、5eに架け渡された支承部材5rに支承される。この時、支承部材5rは、ベルトコンベア板6nのうち、例えば食品を載置する上部側のベルトコンベア板6nを支える支承部材5rが4つ、下部側のベルトコンベア板6nを支える支承部材5rが2つとしているので、食品を載置する上部側のベルトコンベア板6nが食品の重みによる撓みを抑え、安定して食品を搬送することができる。
以上のように、ベルトコンベア機構3は、ベルトコンベア6が、ハウジング2に支持枠体5の梁部5bから垂下される一対の垂下枠5d、5dに支持台5e、5e、支承部材5rを介して支承されるので、ハウジング2のベルトコンベア機構3下方から底面部2b間にかけて開放空間が形成され、かかる開放空間はハウジングモジュール入口部2uiからハウジングモジュール出口部2uoまで通じる空間となり、点検、清掃等に活用することができる。
またかかる開放空間によって、後述するが熱交換部4から冷気噴出部20、ベルトコンベア機構3、予備冷却器40を通じて熱交換部4へ戻る冷気の良好な循環を促進させることができる。
次に、冷却機械1の冷却手順、動作作用について説明する。
各ハウジングモジュール2nを長手方向に連接したハウジング2において、最後尾のハウジングモジュールであるハウジングモジュール入口部2uiの食品の入口開口2inから食品がハウジング2内に導入されると、食品は、ベルトコンベア機構3により、ハウジングモジュール入口部2uiにおける食品の入口開口2inから、先頭のハウジングモジュール出口部2uoの出口開口2outに至るまで搬送される。
ハウジングモジュール入口部2uiの入口開口2inから食品を導入する際に、入口開口2inに至る蓋部2tを開口させることで、食品を容易にベルトコンベア6に載せることができる。
また、ハウジングモジュール出口部2uoの出口開口2outから食品を取り出す際に、出口開口2outに至る蓋部2tを開口することで、食品を容易にベルトコンベア6から取り出すことができる。
なお、ハウジングモジュール入口部2uiおよびハウジングモジュール出口部2uoは、出口開口2outおよび入口開口2inに至る蓋部2tを開口させることで、ハウジング2の内壁面の洗浄が容易となり、洗浄水を汚れと共に留まることなく底面部2bに流下して排出することができる。また、ベルトコンベア機構3若しくは熱交換部4の点検作業の容易化を図ることができる。
スプロケットホイール9によってベルトコンベア板6nを移送させる際、スプロケットホイール9の歯9tを、ベルトコンベア板6nの噛合穴8に係合させる。
その際、ベルトコンベア板6nと隣接するベルトコンベア板6nを連結する連結部7は、スプロケットホイール9における歯9tと歯9tとの間の凹部9dに受容することで、スプロケットホイール9からの回転力を支障なくベルトコンベア板6nに伝達することができる。
また、ベルトコンベア板6nは、スプロケットホイール9と、スプロケットホイール9と同軸的に設けられた複数の支持ホイール10とにより、移送可能に支持され、しかもベルトコンベア板6nを支える支承部材5rは、スプロケットホイール9に近接する近接部位が、スプロケットホイール9から退避するように湾曲されている(図8参照)。
かかる搬送中において、ハウジング2外部の冷凍設備から冷媒が、ハウジングモジュール2uの長手方向の、両側部近傍において立設した熱交換体13の一方のヘッダ12に導入される。次いで冷媒は、複数の冷媒管12を通過して、他方のヘッダ12を通じ、外部冷凍設備に戻され、再び、外部冷凍設備から冷媒が熱交換体13に供給される。
その際、双方の熱交換体13近傍の誘引ファン14を作動させることで、それぞれ対向する熱交換体13を通じてハウジング2内空気が吸引される。
誘引ファン14と熱交換体13とには、傾斜ダクト15が介在されるため、誘引ファン14は、それぞれハウジング内空気を熱交換体13から傾斜ダクト15を通じてのみ吸引することができる。
熱交換体13を構成する複数の冷媒管12には、上流側に通気板13rが対向配設されているため、吸引空気が通気板13rを通過する際に、複数の穴hを通過することにより、通気抵抗により通気圧が高められて流速が増し、これによって、吸引空気は噴流となって複数の冷媒管12に当たることになる(図13参照)。
この場合、冷媒管12はフィンレスチューブで、単なるパイプであるため、吸引空気は流速が増した噴流となって冷媒管12に当たるため、吸引空気は冷媒管12表面に沿った層流を形成することが妨げられることなく、コアンダ効果が発揮され、これによって熱伝達率が高められ、熱交換作用が向上する。このため、吸引空気は、好適に冷却されて冷気となる。
それぞれの誘引ファン14のファン14fは、背面側、すなわち、ハウジング2の中央空間側に、傾斜ダクト15を通じてハウジング2内空間長手方向に亘って、冷却された吸込み空気を行き渡らせることができ、ハウジング2内空間長手方向に亘って、ベルトコンベア機構3により搬送される食品に対し噴射する冷気を十分に確保することができる。
なお、冷媒管12がフィンレスチューブであるがために、フィンを有する冷媒管に比較して洗浄しやすく、異物など付着するようなことはなく、熱交換効率の低下を回避することができ、衛生性も維持することができる。
そしてかかる冷気は、誘引ファン14により、誘引ファン14下方の冷気噴出部20へと導かれる。
冷気噴出部20は、ベルトコンベア6の食品配置面に、食品Fと対面して配置されており、このため、図18に示すように、誘引ファン14からの冷気を確実に食品Fに直交方向から当てることができる。
このとき、冷気噴出部20においては、図16、図17に示すように、ベルトコンベア板6nの幅方向に平行に延在する固定枠体21の助走部24bに対し、可動枠体22を固定枠体21上で、ベルトコンベア板6nの幅方向に直交する方向に摺動調節することで、可動枠体22の助走部25bが近接離間される。
可動枠体22の位置を変更するために、作業者は、可動枠体22の係止部29の把持穴31を把持して可動枠体22を移動させることができる。
可動枠体22の長穴30を、固定枠体21側のボルトbが相対的に移動する範囲内で、可動枠体22を移動させて、冷気通路である一対の壁体23の間隔を調整することができる。
これにより、助走部24b、25b先端側の先端噴出口26の開口間隔がスリットノズルとして調節され、冷気の噴射圧を調節し、冷却能力を調節することができる。
冷気が冷気通路である一対の壁体23を通過する際、下流側に向かって通路幅が漸減する傾斜部24a、25aにおいて冷気が増速され、等幅の通路である助走部24b、25bにおいて整流され、先端噴出口27から冷気が、冷却すべき食品Fに衝突噴流となって当たり、食品Fを効果的に冷却することができる。
このように冷却手順が実行されるので、ベルトコンベア6上を搬送される食品Fに対して、所望の冷却処理を行うことができ、冷却、冷凍処理された食品Fは、先頭のハウジングモジュール出口部2uoの出口開口2outに搬送され、取出される。
ところで、以上のように、冷気噴出部20から噴出された冷気は、食品を冷却処理する際、ベルトコンベア6のベルトコンベア板6nにおける多数のパンチング穴phを通過するので、冷気の流れは阻害されることなく、ベルトコンベア6下方のハウジング2の底面部2bに至る。
この際、ハウジング2の下半部の底面部2b側には、ベルトコンベア機構3と冷気噴出部20とを支えるための支柱部5pが露出しておらず、冷気噴出部20が存在していない開放空間となっているため、冷気は、凹面形状の底面部2bに沿って、回り込むように予備冷却器40に向かって上昇していく。
かかる冷気は、食品を冷却処理した後であるので、昇温し、水分を含むものとなるが、予備冷却器40を通過させて冷却させることで、水分を霜として除去して空気から水分を分離させることができる。これにより、予備冷却器40を通過させた空気が、ハウジング2の上部の熱交換体13までもたらされても、熱交換体13に添設される通気板13rが、霜による目詰まりを起こすことはない。
なお、冷却機械1におけるハウジング2のうち、ハウジングモジュール入口部2uiおよびハウジングモジュール出口部2uoには、冷却ゾーンと食品の導入ゾーン、搬出ゾーンとに仕切る仕切壁2wが設けられているため、熱交換部4で生成され冷却ゾーンで循環される冷気の漏出が減じられ、且つ外部からの異物が冷却ゾーン内に侵入するのを抑制することができる。
いずれにしても、冷却機械1では、冷気噴出部20より噴出される冷気が、ベルトコンベア6のパンチング穴ph、底面部2bの凹面形状空間、ベルトコンベア機構3の短手側両側部の予備冷却器40、および熱交換部4を経て、冷気噴出部20に戻る冷気循環路が形成されているので、冷気の循環が効率的になされ、高い冷却効果を奏することができる。
以上、本発明にかかる熱交換部を備えた冷却機械1の実施形態を示して、説明した。
すなわち、冷却機械1の熱交換部4における熱交換体13は、ヘッダ11、11間を互いに平行状に連通連絡する複数の冷媒管12からなり、ヘッダ12の長さ寸法とヘッダ11、11間の間隔がなす、平面を熱交換領域としたものであり、複数の穴hを散在配置した通気板13rを複数の冷媒管12がなす平面に対向配置して構成されている。そして、冷媒管12を、管外周面にフィンのない、フィンレスチューブで構成することで、誘引ファン14により、通気板13rを介して面状の熱交換領域である複数の冷媒管12を通じて空気を吸引することで、吸引空気が通気板13rを通過する際に、複数の穴hを通過することにより、通気圧が高められて流速が増し、これによって、吸引空気は噴流となってフィンレスチューブである、複数の冷媒管12に当たる、いわゆる衝突噴流型として熱交換作用を行わせ、冷風を生成することができる。
この場合、冷媒管12はフィンレスチューブであるので、複数の穴hを有する通気板13rを通過した吸引空気は流速が増した噴流となって冷媒管12に当たり、吸引空気は冷媒管12表面に沿った層流が妨げられることなく、コアンダ効果がもたらされる。
これによって熱伝達率が高められ、熱交換作用が向上する。このため、吸引空気は、好適に冷却されて冷気となるのである。
また、フィンレスチューブである冷媒管12は、フィンを有する冷媒管に比較して、異物など付着するようなことはなく、熱交換効率の低下を回避することができ、衛生性を維持することができる。
そしてかかる熱交換体13を冷却機械1では、熱交換部4としてそれぞれのハウジングモジュール2uの長手方向に沿って、両側部近傍において、ハウジングモジュール2uの支柱部5p間を連結する梁部5bに一対立設し、これら熱交換体13に複数の穴hを散在配置した通気板13rを添設した。
また、冷却機械1では、熱交換部4として、一対の熱交換体13を挟むハウジング2内空間の中央空間側に、ハウジング2内空間長手方向に、すなわちベルトコンベア6の搬送方向の上流側と下流側とにそれぞれずらして、且つそれぞれの熱交換体13にファンを向けて誘引ファン14を配置した。そして誘引ファン14と熱交換体13とには、傾斜ダクト15を介在した。
このため、かかる熱交換部4を備えた冷却機械1によれば、一対の熱交換体13のそれぞれの誘引ファン14は、ベルトコンベア6の搬送方向の上流側と下流側とにずらして配置されているので、限られたハウジング2内空間の制約に関わらず、それぞれの熱交換体13間隔が狭くても、それぞれの誘引ファン14が互いに干渉することはない。
冷却源からの冷媒とハウジング内空気とを熱交換させる熱交換体13に対し、誘引ファン14により、熱交換体13を通じてハウジング内空気を吸引することで、吸引空気が通気板13rを通過する際に、通気圧が高められて流速が増し、吸引空気は噴流となって複数の冷媒管12に当たることとなる。
また、それぞれの誘引ファン14は、ハウジング2内空気を熱交換体13から傾斜ダクト15を通じてのみ吸引することができ、熱交換体13による熱交換作用が好適になされる。
そして、それぞれの誘引ファン14のファン背面側、すなわち、ハウジング2の中央空間側に、ハウジング2内空間長手方向に亘って、冷却された吸込み空気を行き渡らせることができ、ハウジング2内空間長手方向に亘って、ベルトコンベア6により搬送される食品に対し噴射する冷気を十分に確保することができる。
さらに冷媒管12はフィンレスチューブであるので、吸引空気は流速が増した噴流となって冷媒管12に当たり、吸引空気は冷媒管12表面に沿った層流が妨げられることなく、コアンダ効果がもたらされる。これによって熱伝達率が高められ、熱交換作用が向上する。このため、吸引空気は、好適に冷却されて冷気となる。
また、冷媒管12はフィンレスチューブであるがために、フィンを有する冷媒管に比較して、異物など付着するようなことはなく、熱交換効率の低下を回避することができ、洗浄しやすく衛生性を維持することができる。
本発明によれば、衝突噴流型の冷気噴出部により、食品を冷却するだけでなく、熱交換体に対して吸引空気を噴流として衝突させることで、熱伝達率が高められ、熱交換作用が向上するので、さまざまな食品など扱う冷却装置として汎用性が高い。
また、本熱交換部を備えた冷却機械による冷却の対象としては、食品だけでなく化粧品(例えば口紅)、医薬品も対象とすることができる。
1 冷却機械
2 ハウジング
2u ハウジングモジュール
2ui ハウジングモジュール入口部
2uo ハウジングモジュール出口部
2in 入口開口
2out出口開口
2t 蓋部
2w 仕切壁
2s 側壁
2b 底面部
3 ベルトコンベア機構
4 熱交換部
5 支持枠体
5p 支柱部
5f 基部枠部
5b 梁部
5d 垂下枠
5r 支承部材
5g 接地調整部材
5e 支持台
6 ベルトコンベア
6n ベルトコンベア板
7 連結部
7a、7b 連結枠部材
7c 連結治具
7p 挿通パイプ
8 噛合穴
9 スプロケットホイール
9t 歯
9d 凹部
10 支持ホイール
11 ヘッダ
12 冷媒管
13 熱交換体
13r 通気板
14 誘引ファン
14m モータ部
14f ファン
15 傾斜ダクト
20 冷気噴出部
21 固定枠体
22 可動枠体
23 一対の壁体
24 一方の壁体
25 他方の壁体
26a 第1の端板
26b 第2の端板
24a、25a 傾斜部
24b、25b 助走部
27 先端噴出口
28 支持部
29 係止部
30 長穴
31 把持穴
40 予備冷却器
f 枠体
b ボルト
ph パンチング穴
F 食品
h 穴

Claims (7)

  1. ベルトコンベア冷却機構に用いられる熱交換体であって、
    前記ベルトコンベア冷却機構のベルトコンベアの搬送方向に沿って配置され、内部に冷媒が流れ複数の裸管で構成された冷媒管群と、
    前記冷媒管群に対向するように前記搬送方向に沿って配置され、各裸管に対面した位置に各裸管の軸方向に沿って形成された穴群を有する通気板と、
    前記冷媒管群を挟んで前記通気板とは反対側に設けられ、前記穴群から周囲空気を吸引し、前記穴群を通過した空気が前記冷媒管群に衝突する空気流を形成させる誘引ファンと、
    を備えていることを特徴とするベルトコンベア冷却機構用の熱交換体。
  2. 前記通気板および前記冷媒管群の周囲を覆い、前記冷媒管群に衝突して冷却された冷気のみを前記誘引ファンの入口に導くダクトをさらに備えていることを特徴とする請求項1記載のベルトコンベア冷却機構用の熱交換体。
  3. 前記冷媒管群に衝突して冷却された冷気の流れ方向において前記冷媒管群と前記誘引ファンとの間に設けられるダクトを備え、
    前記ダクトは、前記搬送方向において前記誘引ファンに近づくほど前記搬送方向と直交する方向において前記誘引ファンに近づく傾斜部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のベルトコンベア冷却機構用の熱交換体。
  4. 被冷却物を搬送するベルトコンベアと、
    該ベルトコンベアの上方で前記ベルトコンベアの搬送面に沿って設けられ、前記ベルトコンベアの搬送面に向かって冷気を送る熱交換部とを備え、
    前記熱交換部は、前記誘引ファンを内側に配置し、前記通気板を外側に配置した請求項1乃至3の何れか一項に記載の一対の熱交換体で構成され
    ことを特徴とするベルトコンベア冷却機構。
  5. 前記一対の熱交換体のそれぞれの前記誘引ファンは、前記ベルトコンベアの搬送方向の上流側と下流側とにずらして配置された
    ことを特徴とする請求項4に記載のベルトコンベア冷却機構。
  6. 長手方向両端に前記ベルトコンベアが出入りする出入り口を有し、複数の筒状のハウジングモジュールが連接されてなるハウジングと、
    各ハウジングモジュールは、内部に請求項4又は5記載のベルトコンベア冷却機構とを備えていることを特徴とする冷却機械。
  7. 前記ハウジングモジュールは、横断面方向に積層された繊維強化プラスチックと断熱材で構成され、少なくとも底面部から両側壁内にかけて支持枠体が埋設され、
    前記熱交換部と前記ベルトコンベアとの間に設けられ、前記熱交換部から送られた冷気を増速かつ整流する冷気噴出部と、
    前記ベルトコンベアの両側に設けられ、被冷却物の冷却に供した後の冷気を予備冷却器とを備え、
    前記冷気噴出部から噴出され、被冷却物の冷却に供した後の冷気を前記予備冷却器を経て前記熱交換部に戻る冷気循環路が形成されていることを特徴とする請求項記載の冷却機械。
JP2013118181A 2013-06-04 2013-06-04 熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械 Active JP6218439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013118181A JP6218439B2 (ja) 2013-06-04 2013-06-04 熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013118181A JP6218439B2 (ja) 2013-06-04 2013-06-04 熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014234971A JP2014234971A (ja) 2014-12-15
JP6218439B2 true JP6218439B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=52137809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013118181A Active JP6218439B2 (ja) 2013-06-04 2013-06-04 熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6218439B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6660814B2 (ja) * 2016-06-03 2020-03-11 ダイキン工業株式会社 食品の搬送式冷却システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4186566A (en) * 1978-04-24 1980-02-05 Lewis Refrigeration Co. Modified wire mesh conveyor belt for air fluidization type food freezers
KR900007722B1 (ko) * 1985-03-22 1990-10-19 가부시기가이샤 마에가와 세이사구쇼 제트기류의 분사장치
JPH0682031B2 (ja) * 1988-11-15 1994-10-19 株式会社前川製作所 空気式熱交換器
JP3656851B2 (ja) * 2003-11-04 2005-06-08 株式会社前川製作所 食品の凍結方法と装置
JP2007003144A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Takahashi Kogyo Kk 冷却装置
JP5007441B2 (ja) * 2008-03-26 2012-08-22 株式会社前川製作所 小エビ類の凍結方法及び装置
US20120067066A1 (en) * 2010-09-20 2012-03-22 Conagra Foods Lamb Weston, Inc. Freeze tunnel and methods of use

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014234971A (ja) 2014-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2533451T3 (es) Congelador de túnel con flujo mejorado
JP5167549B2 (ja) 螺旋搬送熱処理装置
ES2248237T3 (es) Aparato para enfriar y congelar productos.
CN101124448B (zh) 用于干燥幅料的干燥设备
JP2009502618A (ja) 熱交換器、推進装置、及びかかる推進装置を装備した航空機
JP5600395B2 (ja) 食品の搬送式冷却方法及び装置
US20070169630A1 (en) Thermal processing chamber and conveyor belt for use therein and method of processing product
JP2006292292A (ja) 二重壁式連続冷却システム
JP6226571B2 (ja) ベルトコンベア板およびベルトコンベア機構
CN210856295U (zh) 一种铝型材冷却装置
JP6218439B2 (ja) 熱交換体およびそれを用いたベルトコンベア冷却機構並びに冷却機械
JP6274753B2 (ja) ハウジングおよび該ハウジング使用の冷却機械
ES2765660T3 (es) Método de reducción de la temperatura de los productos
JP2007024364A (ja) 連続式急速凍結装置
JP6308610B2 (ja) 冷気噴出部およびそれを用いた冷却機械
JP2696248B2 (ja) 物品の熱処理装置
KR102443858B1 (ko) 충돌기용 기계식 빙설 제거 장치
JP3656851B2 (ja) 食品の凍結方法と装置
CN217920492U (zh) 食品运输设备的冷却装置
JP2010190568A (ja) 連続搬送式フリーザ
JP2004169960A (ja) 搬送式冷却装置
JP2602583Y2 (ja) 自動洗浄型トンネル式連続熱処理装置
CN107535074A (zh) 用于计算机房间空调单元的翼面框架
CN117484754A (zh) 静压箱、薄膜拉伸设备及将气流吹向待处理表面的方法
GB2571462A (en) Carcass chiller and method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170922

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6218439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250