JP6217313B2 - 連結機構、媒体処理装置及び連結機構の製造方法 - Google Patents

連結機構、媒体処理装置及び連結機構の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、連結機構、媒体処理装置及び連結機構の製造方法に関し、例えば、現金自動預払機内に設けられる紙幣の搬送方向を切り替える為の切替器に適用して好適なものである。
従来、現金自動預払機内に設けられる紙幣入出金機は、紙幣の投入口及び受取口となる入出金部と、紙幣の金種及び真偽などを鑑別する鑑別部と、紙幣を一時的に収納する一時保留部と、紙幣を金種ごとに保管する複数の紙幣カセットと、これらを繋ぐ搬送路などにより構成されている。
各部を繋ぐ搬送路には、分岐箇所が有り、この分岐箇所に、搬送方向を切り替える為の切替器が設けられている。紙幣入出金機は、この切替器の切替動作を制御して、分岐箇所での紙幣の搬送方向を切り替えることができるようになっている。
ここで、図9を用いて、切替器100について説明する。図9(A)に示すように、切替器100は、回動自在に支持され搬送路(図示せず)に対して直交するシャフト101と、このシャフト101に固定される複数のブレード部102(102A〜102C)とで構成される。
ブレード部102(102A〜102C)は、それぞれ、シャフト101の外周を覆う円筒状の基部103と、この基部103の外周に所定の間隔を隔てて突設された複数のブレード104とで構成され、全体として、フォークのような櫛歯形状をなしている。
この切替器100は、シャフト101の一端部が、カップリング105を介して、駆動部106の回転軸107と連結されていて、駆動部106の回転軸107が回転することにともなってシャフト101が回転するようになっている。
そして、紙幣入出金機は、切替器100のシャフト101を一方向及び他方向に回転させてブレード部102(102A〜102C)の回転位置を変えることで、分岐箇所での搬送方向を切り替えるようになっている。
この切替器100のシャフト101とカップリング105は、図9(A)、(B)に示すように、固定ピン110により固定され、カップリング105と駆動部106の回転軸107は、ネジ111により固定されている。
具体的に、切替器100のシャフト101は、カップリング105側の一端部に、固定ピン110を打ち込む為のピン用孔112が、シャフト101の中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。
カップリング105は、シャフト101を嵌入する為のシャフト用孔113が中心軸に沿って形成された円筒状のシャフト側半体部105Aと、駆動部106の回転軸107を嵌入する為の回転軸用孔114が中心軸に沿って形成された円筒状の回転軸側半体部105Bとで構成される。
このカップリング105のシャフト側半体部105Aには、固定ピン110を打ち込む為のピン用孔115が、シャフト側半体部105Aの中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。また、カップリング105の回転軸側半体部105Bには、ネジ孔116が、回転軸側半体部105Bの中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。
また、駆動部106の回転軸107には、ネジ孔117が、回転軸107の中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。
ここで、切替器100のシャフト101をカップリング105に固定するには、まず、シャフト100の一端部をカップリング105のシャフト用孔113に嵌入して、シャフト100のピン用孔112とシャフト側半体部105Aのピン用孔115とが連通して一本の連通孔となるように各々のピン用孔112、115の位置を合わせる。
そして、各々のピン用孔112、115が連通してなる一本の連通孔に、この連通孔よりわずかに径が小さくこの連通孔とほぼ同じ長さの固定ピン110を打ち込む。これにより、シャフト101とカップリング105とが連結した状態で固定される。このようなピンによる固定方法は、一般的であり、よく知られている(例えば特許文献1参照)。
また、カップリング105を駆動部106の回転軸107に固定するには、まず、カップリング105の回転軸用孔114に駆動部106の回転軸107を嵌入して、カップリング105のネジ孔116と回転軸107のネジ孔116とが連通して一本のネジ孔となるように各々のネジ孔116、117の位置を合わせる。
そして、各々のネジ孔116、117が連通してなる一本のネジ孔に、ネジ111を回しながら挿入する。これにより、カップリング105と回転軸107とが連結した状態で固定される。かくして、カップリング105を介してシャフト101と回転軸107とが連結されたことになる。このようなネジによる固定方法についても、一般的であり、よく知られている。
特開平11−175803号公報
ところで、上述の切替器100では、切替動作を行う度に、シャフト101が一方向又は他方向に回転させられることになる。このようにしてシャフト101が何度も回転させられると、その都度、シャフト101とカップリング105とを連結して固定している固定ピン110に衝撃が加わることになり、この結果、図9(B)に示すように、固定ピン110が緩んで、ピン用孔112、115から抜け落ちてしまうことがあった。
特に、シャフト101やカップリング105のピン用孔112、116と固定ピン110との間の隙間(ガタ)が大きいと、その分、固定ピン110が抜け易くなる。
そして、実際、固定ピン110が抜け落ちてしまうと、シャフト101とカップリング105とが分離して駆動部106の回転がシャフト101に伝達されなくなってシャフト101が回転しなくなり、この結果、切替器100による搬送方向の切替が正常に行われなくなってしまう。
このように、シャフト101とカップリング105とを固定ピン110で固定する従来の切替器100では、切替動作を繰り返し行っているうちに、固定ピン110が緩んで抜け落ち、動作不良を引き起こしてしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮したもので、従来と比して一段と確実に動作し得る連結機構、媒体処理装置及び連結機構の製造方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の連結機構及び媒体処理装置においては、回転自在に支持され駆動部の動力により回転するシャフトと、当該シャフトの一端と連結され当該シャフトに駆動部の動力を伝達する為の連結部と、シャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に挿入されることでシャフトと連結部とを固定する固定具と、連通孔に挿入された固定具が連通孔から抜けないように、固定具が挿入された連通孔を覆う被覆部とを設け、シャフトには、媒体の搬送方向を切り替える為のブレード部が取り付けられ、ブレード部の一部が被覆部として固定具が挿入された連通孔を覆うようにした。
また、本発明の連結機構の製造方法においては、媒体の搬送方向を切り替える為のブレード部が取り付けられて回転自在に支持され駆動部の動力により回転するシャフトの一端に、当該シャフトに駆動部の動力を伝達する為の連結部を連結させ、さらにシャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に固定具を挿入することで、シャフトと連結部とを固定する工程と、連通孔に挿入された固定具が連通孔から抜けないように、シャフトと連結部とを固定したものに、ブレード部の一部を被覆部として固定具が挿入された連通孔を覆うように取り付ける工程とを設けた
こうすることで、例えば、シャフトが回転して、シャフトと連結部とを固定している固定具に衝撃がくわわったとしても、固定具が緩んで連通孔から抜け落ちてしまうことを防ぐことができる。
本発明によれば、シャフトが回転して、シャフトと連結部とを固定している固定具に衝撃がくわわったとしても、固定具が緩んで連通孔から抜け落ちてしまうことを防ぐことができるので、固定具が抜け落ちることによる動作不良を防止することができる。かくして、従来と比して一段と確実に動作し得る連結機構、媒体処理装置及び連結機構の製造方法を実現できる。
現金自動預払機の構成を示す略線図である。 紙幣入出金機の内部構成を示す略線図である。 分岐箇所周辺の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態における切替器の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態における切替器とカップリングとの連結部分の構成を示す略線図である。 第2の実施の形態における切替器とカップリングとの連結部分の構成を示す略線図である。 第3の実施の形態における切替器とカップリングとの連結部分の構成を示す略線図である。 他の実施の形態におけるピン抜け防止部材の構成を示す略線図である。 従来の切替器とカップリングとの連結部分の構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の全体構成]
まず、第1の実施の形態について説明する。図1に、現金自動預払機1の外観構成を示す。この現金自動預払機1は、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引処理を行うようになっている。
現金自動預払機1は、箱型の筐体2を有している。この筐体2は、前面が顧客と対向する面となっていて、その前面の上部に顧客応対部3が設けられている。
顧客応対部3は、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う部分であり、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8等が設けられている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。この入出金口5は、シャッタ(図示せず)で覆われていて、顧客との間で紙幣を授受するときだけ、シャッタが開いて露出するようになっている。
操作表示部6は、取引の案内画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルである。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
以下では、顧客応対部3が設けられている側を現金自動預払機1の前側、その反対側を後側とし、現金自動預払機1の前に立つ顧客から見て左側及び右側をそれぞれ現金自動預払機1の左側及び右側として説明する。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、入出金に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
主制御部9は、図示しないCPUを中心に構成され、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行うようになっている。また主制御部9は、内部にRAMやハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等でなる記憶部を有し、この記憶部に種々の情報を記憶させるようになっている。
紙幣入出金機10は、内部に入出金制御部11が設けられ、この入出金制御部11によって制御されるようになっている。
この入出金制御部11も、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成され、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先の切り替え等の入出金に関わる各種処理を行うようになっている。また入出金制御部11は、内部にRAMやハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等でなる記憶部を有し、この記憶部に種々の情報を記憶させるようになっている。
因みに、筐体2は、前面側や後面側等の一部の側面に開閉可能な扉が設けられていて、作業者等が保守作業を行うときなど、必要に応じてロックを解除して扉を開けることにより内部にアクセスできるようになっている。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
次に、図2を用いて、紙幣入出金機10の内部構成について説明する。
紙幣入出金機10は、箱型の筐体20を有している。この筐体20内には、入出金部21、鑑別部22、一時保留部23、紙幣カセット24(24A〜24D)、リジェクトカセット25及び搬送路26(26A〜26M)が設けられてる。尚、図2では省略しているが、筐体20内には、その所定箇所に、入出金制御部11(図1)も設けられている。
具体的に、筐体20内の上側には、その前部に、入出金口5を有する入出金部21が設けられている。さらに入出金部21の下方には、鑑別部22が設けられている。さらに、入出金部21の後方に一時保留部23が設けられ、一時保留部23の下方にリジェクトカセット25が設けられている。一方、筐体20内の下側には、4個の紙幣カセット24A〜24Dが前後方向に並べて設けられている。
さらに、筐体20内には、これら入出金部21、鑑別部22、一時保留部23、4個の紙幣カセット24A〜24D及びリジェクトカセット25を繋ぐ搬送路26(26A〜26M)が設けられている。
各部を繋ぐ搬送路26は、搬送路26A〜26Mで構成されている。また、搬送路26には、複数の分岐箇所が有り、この分岐箇所に、搬送方向(すなわち搬送先)を切り替える為の切替器(図2では省略)が設けられている。尚、紙幣は、長方形でなり、その短手方向を搬送方向と平行にする向きで搬送されるようになっている。
紙幣入出金機10はこのような内部構成でなり、入出金制御部11が各部を制御して、紙幣の入金及び出金を行うようになっている。
すなわち、紙幣入出金機10は、例えば、入金取引時、入出金口5のシャッタを開け、顧客によって紙幣がこの入出金口5に投入されると、シャッタを閉じ、入出金部21でこの紙幣を1枚ずつ分離し、搬送路26Aを介して鑑別部22に送る。
鑑別部22に送られた紙幣は、鑑別部22で金種、真偽等を鑑別され、入金可能な正常紙幣と判別された紙幣は、搬送路26C、26Dを介して一時保留部23に送られ、そこに集積される。一方で、鑑別部22により入金に適さないリジェクト紙幣と判別された紙幣は、搬送路26C、26Eを介して入出金部21に戻され、そこに集積される。そして、紙幣入出金機10が、入出金口5のシャッタを開けることにより、この紙幣(リジェクト紙幣)が顧客に返却される。
その後、入金取引が確定すると、紙幣入出金機10は、一時保留部23に集積されている紙幣を1枚ずつ分離し、搬送路26D、26Cを介して再び鑑別部22に送る。
鑑別部22に送られた紙幣は、鑑別部22で再び金種等を鑑別され、搬送路26B、26F、26H〜26Kを介して、金種ごとに指定された紙幣カセット24A〜24Dに送られ、そこに集積される。
このようにして、紙幣入出金機10は、紙幣の入金を行うようになっている。
また、紙幣入出金機10は、例えば、出金取引時、顧客の要求金額に必要な金種ごとの紙幣枚数に応じて各紙幣カセット24A〜24Dから紙幣を1枚ずつ繰り出し、搬送路26H〜26K、26G、26F、26Bを介して鑑別部22に送る。
鑑別部22に送られた紙幣は、鑑別部22より金種、真偽等を鑑別され、出金可能な正常紙幣と判別された紙幣は、搬送路26C、26Eを介して、入出金部21に送られ、そこに集積される。一方で、鑑別部22により出金に適さないリジェクト紙幣と判別された紙幣は、搬送路26C、26Dを介して、一時保留部23に送られ、そこに集積される。
紙幣入出金機10は、入出金部21に集積している紙幣が要求金額に達すると、入出金口5のシャッタを開けることにより、入出金部21内に集積されている紙幣を顧客に受け渡す。
その後、紙幣入出金機10は、一時保留部23に収納している紙幣(リジェクト紙幣)を、搬送路26D、26Mを介して、リジェクトカセット25に送り保管する。
このようにして、紙幣入出金機10は、紙幣の出金を行うようになっている。
[1−3.切替器の構成]
次に、図3乃至図5を用いて、搬送路26の分岐箇所に設けられた切替器30の構成について説明する。尚、搬送路26には、複数の分岐箇所が有り、分岐箇所の各々に切替器30が設けられているが、切替器30の基本的な構成はどれも同じである為、ここでは、一例として、搬送路26Gと搬送路26Jとの接続部分に位置する分岐箇所に設けられた切替器30ついて説明することとする。
図3に示すように、前後方向に延在する搬送路26Gは、複数のベルトBt及びローラRrなどにより形成され、上下方向に延びる搬送路26Jは、複数のローラRrなどにより形成されている。
そして、これら搬送路26Gと搬送路26Jとの接続部分に位置する分岐箇所に、搬送方向を切り替える為の切替器30が設けられている。
切替器30は、図3にくわえて図4にも示すように、回動自在に支持され搬送路26G及び26Jに対して直交するシャフト31と、このシャフト31に固定された複数(例えば3個)のブレード部32(32A〜32C)とで構成される。
ブレード部32A〜32Cは、それぞれ、シャフト31の外周を覆う円筒状の基部33と、この基部33の外周に所定の間隔を隔てて突設された複数のブレード34とで構成され、全体として、フォークのような櫛歯形状をなしている。
この切替器30は、図5(A)に示すように、シャフト31の一端部が、カップリング35を介して、駆動部36の回転軸37と連結されていて、駆動部36の回転軸37が回転することにともなってシャフト31が回転するようになっている。
そして、紙幣入出金機10は、図3に示すように、切替器30のシャフト31を一方向及び他方向に回転させてブレード部32の回転位置を変えることで、分岐箇所での搬送方向を切り替えるようになっている。
実際、切替器30は、図中実線で示す回転位置にあるときには、搬送路26Gを通り前方から搬送されてくる紙幣BLの分岐箇所での搬送方向を、搬送路26Gと直交する下方(すなわち搬送路26J側の方向)とする。一方で、図中点線で示す回転位置にあるときには、搬送路26Gを通り前方から搬送されてくる紙幣BLの分岐箇所での搬送方向を、搬送路26Gに沿った後方とする。
これにより、切替器30が図中実線で示す回転位置にある場合、搬送路26Gを通って分岐箇所の前方から搬送されてくる紙幣BLは、分岐箇所で、搬送路26Gと直交する搬送路26Jへとガイドされ、搬送路26Jを通り下方へと搬送される。
一方、切替器30が図中点線で示す回転位置にある場合、搬送路26Gを通って分岐箇所の前方から搬送されてくる紙幣BLは、そのまま分岐箇所を通過して、搬送路26Gを通り後方へと搬送される。
紙幣入出金機10は、このように切替器30を動作させることにより、紙幣BLの搬送方向を切り替えるようになっている。
ここで、切替器30とカップリング35と駆動部36の回転軸37とを連結する連結機構について、詳しく説明する。図5(A)及び(B)に示すように、切替器30のシャフト31とカップリング35は、円柱状の固定ピン40により固定され、カップリング35と駆動部36の回転軸37は、ネジ41により固定されている。
具体的に、切替器30のシャフト31は、カップリング35側の一端部に、固定ピン40を打ち込む為のピン用孔42が、シャフト31の中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。
カップリング35は、シャフト31を嵌入する為のシャフト用孔43が中心軸に沿って形成された円筒状のシャフト側半体部35Aと、駆動部36の回転軸37を嵌入する為の回転軸用孔44が中心軸に沿って形成された円筒状の回転軸側半体部35Bとで構成される。
このカップリング35のシャフト側半体部35Aには、固定ピン40を打ち込む為のピン用孔45が、シャフト側半体部35Aのシャフト用孔43を通り且つ中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。また、カップリング35の回転軸側半体部35Bには、ネジ孔46が、回転軸側半体部35Bの回転軸用孔44を通り且つ中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。
駆動部36の回転軸37には、ネジ孔47が、回転軸37の中心軸と直交する方向に貫通して設けられている。
ここで、切替器30のシャフト31をカップリング35に固定するには、まず、シャフト31の一端部をカップリング35のシャフト用孔43に嵌入して連結させ、シャフト31のピン用孔42とシャフト側半体部35Aのピン用孔45とが連通して一本の連通孔となるように各々のピン用孔42、45の位置を合わせる。
そして、各々のピン用孔42、45が連通してなる一本の連通孔に、この連通孔よりわずかに径が小さくこの連通孔とほぼ同じ長さの固定ピン40を打ち込む。これにより、シャフト31とカップリング35とが連結された状態で固定される。
尚、カップリング35のピン用孔45は、例えば、図5(C)に示すように、固定ピン40を打ち込み易くする為に、外側の端部が他の部分より若干広くなっていてもよい。シャフト31のピン用孔42についても同様である。
また、カップリング35を駆動部36の回転軸37に固定するには、まず、カップリング35の回転軸用孔44に駆動部36の回転軸37を嵌入して連結させ、カップリング35のネジ孔46と回転軸37のネジ孔47とが連通して一本のネジ孔となるように各々のネジ孔46、47の位置を合わせる。
そして、各々のネジ孔46、47が連通してなる一本のネジ孔に、ネジ41を回しながら挿入する。これにより、カップリング35と回転軸37とが連結された状態で固定される。
こうすることで、切替器30のシャフト31と、駆動部36の回転軸37とが、カップリング35を介して連結されたことになる。
ところで、単に切替器30のシャフト31とカップリング35とを固定ピン40で固定しただけだと、上述したように、切替器30を一方向及び他方向に何度も回転させているうちに、固定ピン40が緩んで抜け落ちてしまう恐れがある。
そこで、本実施の形態では、図5(A)に示すように、シャフト31に固定されている3個のブレード部32A〜32Cのうち、最もカップリング35に近いブレード部32Cの基部33をカップリング35のシャフト側半体部35Aまで延長させ、この基部33の延長部分33xによって、固定ピン40が挿入されたシャフト側半体部35Aのピン用孔45の口を覆うようにした。
こうすることで、図5(B)に示すように、固定ピン40が、基部33の延長部分33xの内側に閉じ込められた状態となり、ピン用孔42、45に固定保持される。これにより、切替器30を一方向及び他方向に繰り返し回転させても、固定ピン40が緩んで抜け落ちることはない。
くわえて、本実施の形態では、切替器30の製造手順として、まずシャフト31とカップリング35とを連結して固定ピン40で固定する。次に、シャフト31とカップリング35とを固定ピン40で固定したものをブレード部32(32A〜32C)の金型に固定して、この金型にブレード部32(32A〜32C)となる樹脂を流し込んで固化させることで、シャフト31とカップリング35とブレード部32(32A〜32C)とを一体成型する。
このように切替器30を製造することで、図5(B)に示すように、製造上の誤差などによりシャフト31及びカップリング35のピン用孔42、45と固定ピン40との間に隙間(ガタ)が生じていても、この隙間(ガタ)にブレード部32Cの基部33となる樹脂が流れ込んでこの隙間(ガタ)が樹脂で埋められ、シャフト31及びカップリング35のピン用孔42、45と固定ピン40との間のガタつきを防ぐことができる。
[1−4.まとめと効果]
ここまで説明したように、紙幣入出金機10では、切替器30のシャフト31を、カップリング35を介して、駆動部36の回転軸37と連結するようになっている。また、紙幣入出金機10では、切替器30のシャフト31とカップリング35が、軸方向に直交するピン用孔42、45に挿入された固定ピン40により固定されるようになっている。
そのうえで、紙幣入出金機10では、切替器30のシャフト31に固定されるブレード部32Cの基部33をカップリング35まで延長して、固定ピン40が挿入されているカップリング35のピン用孔45を覆うようにした。こうすることで、固定ピン40がピン用孔42、45に固定保持されることになり、シャフト31の回転により緩んで抜け落ちてしまうことを防ぐことができる。
また、紙幣入出金機10では、シャフト31とカップリング35とを固定ピン40で固定してから、ブレード部32(32A〜32C)となる樹脂を金型に流し込んで固化することにより、シャフト31とカップリング35とブレード部32(32A〜32C)とを一体成型するようにした。こうすることで、シャフト31及びカップリング35のピン用孔42、45と固定ピン40との間の隙間(ガタ)にブレード部32Cの樹脂が流れ込んでこの隙間(ガタ)が樹脂で埋められ、シャフト31及びカップリング35のピン用孔42、45と固定ピン40との間のガタつきを防ぐことができる。
さらに、このようにガタつきを防ぐことで、駆動部36の回転軸37の回転をスムーズにシャフト31へと伝達することができ、シャフト31を滑らかに回転させることもできる。また、ガタ付きを防ぐことで、シャフト31が破損したりすることを防ぐこともでき、切替器30の寿命を従来と比して長くすることもできる。
以上の構成によれば、紙幣入出金機10は、固定ピン40が緩んで抜け落ちてしまうことを防いで、動作不良を防ぐことができ、かくして、従来と比して一段と確実に動作することができる。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、切替器30とカップリング35との連結部分の構成(すなわち連結機構の構成)が、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。
尚、切替器30とカップリング35との連結部分以外の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図6に、第2の実施の形態による切替器30とカップリング35との連結部分の構成を示す。この第2の実施の形態も、第1の実施の形態と同様、切替器30のシャフト31とカップリング35が固定ピン40により固定され、カップリング35と駆動部36の回転軸37がネジ41により固定されている。
そのうえで、この第2の実施の形態では、第1の実施の形態のようにブレード部32Cの基部33を延長させてシャフト側半体部35Aのピン用孔45を覆うのではなく、ブレード部32の基部33とは別の部材50で、シャフト側半体部35Aのピン用孔45の口を覆うようにした。
尚、別途、この部材(これをピン抜け防止部材と呼ぶ)50を設ける為、この第2の実施の形態では、最もカップリングに近いブレード部32Cの基部33を延長することなく、必要最低限の長さとしている。つまり、この第2の実施の形態のブレード部32Cの基部33は、第1の実施の形態の基部33と比較して延長部分33xの分だけ短くなっている。
このピン抜け防止部材50は、ブレード部32Cの基部33の代わりに、カップリング35のシャフト側半体部35Aの外周を覆う円筒状の部材であり、例えば、ブレード部32Cと同様の樹脂で成型される。このピン抜け防止部材50の軸方向の長さは、ピン用孔45の径よりわずかに大きい程度でよく、第1の実施の形態の基部33の延長部分33xよりも軸方向の長さが短い。
このピン抜け防止部材50によって、固定ピン40が挿入されているカップリング35のピン用孔45が覆われて固定ピン40がピン用孔42、45に固定保持されることにより、固定ピン40が緩んで抜け落ちてしまうことを防ぐことができる。
また、この第2の実施の形態では、シャフト31とカップリング35とを固定ピン40で固定したものをピン抜け防止部材50の金型に固定して、この金型にピン抜け防止部材50となる樹脂を流し込んで固化させることで、シャフト31とカップリング35とピン抜け防止部材50とを一体成型する。
これにより、図は省略するが、製造上の誤差などによりシャフト31及びカップリング35のピン用孔42、45と固定ピン40との間に隙間(ガタ)が生じていても、この隙間(ガタ)にピン抜け防止部材50の樹脂が流れ込んでこの隙間(ガタ)が樹脂で埋められることにより、シャフト31及びカップリング35のピン用孔42、45と固定ピン40との間のガタつきを防ぐことができる。
尚、ブレード部32(32A〜32C)の金型とピン抜け防止部材50の金型とを1つの金型とすることで、ブレード部32(32A〜32C)とピン抜け防止部材50とを一度に成型するようにしてもよい。
以上の構成によれば、この第2の実施の形態も、第1の実施の形態と同様の効果、すなわち、固定ピン40が緩んで抜け落ちてしまうことを防いで、動作不良を防ぐことができるという効果を得ることができる。
また、この第2の実施の形態では、ブレード部32Cの基部33をカップリング35のシャフト側半体部35Aまで延長してピン用孔45を覆うのではなく、基部33は延長せずに、別途、ピン用孔45を覆うピン抜け防止部材50を設けるようにしたことにより、部品点数は増加するものの、第1の実施の形態よりも必要となる樹脂の量を減らすことができ、コストを削減できる。
[3.第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、切替器30とカップリング35との連結部分の構成(すなわち連結機構の構成)が、第1及び第2の実施の形態とは異なる実施の形態である。
尚、切替器30とカップリング35との連結部分以外の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図7に、第3の実施の形態による切替器30とカップリング35との連結部分の構成を示す。この第3の実施の形態も、第1の実施の形態と同様、切替器30のシャフト31とカップリング35が固定ピン60により固定され、カップリング35と駆動部36の回転軸37がネジ41により固定されている。
また、この第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様、最もカップリングに近いブレード部32Cの基部33をカップリング35のシャフト側半体部35Aまで延長させ、この基部33の延長部分33xによって、シャフト側半体部35Aのピン用孔45を覆うようになっている。
そのうえで、この第3の実施の形態では、固定ピン40の代わりに、中空の固定ピン60を用いるようにした。そして、シャフト31とカップリング35とブレード部32(32A〜32C)とを一体成型するときに、ブレード部32Cとなる樹脂を、固定ピン60の内部にまで流し込んで固定ピン60の内部を樹脂で満たした状態でこの樹脂を固化させるようにした。
これにより、固定ピン60が、ピン用孔42、45に一段と確実に固定保持される。また、固定ピン60の内部に入り込んだ樹脂がクッションの役目を果たすので、シャフト31を回転させるときにくわえられる力などによって固定ピン40が折れたり破損したりしてしまうことを防ぐことができる。
以上の構成によれば、この第3の実施の形態では、固定ピンが緩んで抜け落ちてしまうことを防ぐことができると共に、固定ピンの折れを防ぐことができるので、動作不良を一段と確実に防ぐことができる。
[4.他の実施の形態]
[4−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第2の実施の形態では、ブレード部32とは別に設けたピン抜け防止部材50により、固定ピン40が挿入されているカップリング35のピン用孔45を覆うようにした。
ここで、固定ピン40を、第3の実施の形態のように中空の固定ピン60に代えて、ピン抜け防止部材50を成型するときに、ピン抜け防止部材50となる樹脂を、固定ピン60の内部にまで流し込んで固定ピン60の内部を樹脂で満たした状態で固化させるようにしてもよい。
また、この場合、円筒状のピン抜け防止部材50の代わりに、図8に示すように、ピン用孔45を覆うことのできる大きさの円盤状の蓋部70A、70Bを2個有するピン抜け防止部材70を用いるようにしてもよい。
このピン抜け防止部材70は、カップリング35のピン用孔45の一方の口を覆う樹脂製の蓋部70Aと、他方の口を覆う樹脂製の蓋部70Bとが、固定ピン60の内部に流し込まれて固化した樹脂70Cにより繋がったものとなっている。
このピン抜け防止部材70も、シャフト31とカップリング35とピン抜け防止部材70を一体成型するときに、ピン抜け防止部材70となる樹脂を、固定ピン60の内部にまで流し込んで成型される。
このようなピン抜け防止部材70は、ピン抜けを防止できると共に、第2の実施の形態と比較して、より少ない量の樹脂で成型することができるので、一段とコストを低減することができる。
[4−2.他の実施の形態2]
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、切替器30のシャフト31と連結部としてのカップリング35とを連結する連結機構に、本発明を適用するようにしたが、これに限らず、シャフトと連結部を連結する連結機構であれば、切替器30のシャフト31とカップリング35とを連結する連結機構以外の連結機構に本発明を適用してもよく、また適用することができる。
例えば、ローラのシャフトとカップリングとを連結する連結機構に、本発明を適用することもできる。
さらに、これに限らず、駆動部36の回転軸37を連結部として、この回転軸37をカップリング35を介さずに直接シャフト31と連結する連結機構に適用することもできる。
この場合、例えば、駆動部36の回転軸37をシャフト31より太くするとともに、回転軸37側にシャフト用孔を形成して、このシャフト用孔にシャフト31を挿入して固定ピン40で固定することにより連結する方法と、シャフト31を駆動部36の回転軸37より太くするとともに、シャフト31側に回転軸用孔を形成して、この回転軸用孔に回転軸37を挿入して固定ピン40で固定することにより連結する方法とが考えられる。
そして、どちらの方法であっても、第1乃至第3の実施の形態と同様に、固定ピン40が挿入されたピン用孔を覆う部材を設けることで、ピン抜けを防止できる。
しかしながら、実際、紙幣入出金機10では、既成品の駆動部36を利用することが多く、この場合、駆動部36の回転軸37を加工することは難しい。
ゆえに、この場合、上述した2つの連結方法のうち、シャフト31を駆動部36の回転軸37より太くするとともに、シャフト31側に回転軸用孔を形成して、この回転軸用孔に回転軸37を挿入して固定ピン40で固定することにより連結する方法が採用されることになる。
一方で、シャフト31は、切替器30の小型化などを考慮すると、強度が許す範囲でできる限り細い方がよいが、シャフト31を回転軸37より太くして連結する連結方法を採用した場合、駆動部36の回転軸37より細くできない。
そこで、例えば、シャフト31の回転軸側の一端部分のみを回転軸37より太くして、他の部分はできる限り細くなるようにシャフト31を加工することも考えられるが、この場合、多大なコストがかかってしまう。
ゆえに、駆動部36が既成品であり、且つシャフト31をできるだけ細くしたい場合には、上述した第1乃至第3の実施の形態のように、シャフト31と駆動部36の回転軸37との間にカップリング35を介すことが現実的であり望ましい。
[4−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第2の実施の形態では、ピン抜け防止部材50が、ブレード部32と同じ樹脂でできていて、ピン抜け防止部材50となる樹脂を、シャフト31及びカップリング35のピン用孔42、45と固定ピン40との間の隙間(ガタ)にも流し込むようにして、シャフト及びカップリング35と一体成型するようにした。
これに限らず、ピン抜け防止部材50をシャフト31及びカップリング35と一体成型しなくてもよい。例えば、カップリング35のシャフト側半体部35Aの外径よりもわずかに小さい内径を有する円筒状のピン抜け防止部材(図示せず)を別途樹脂で成型して、これをカップリング35に固定されたシャフト31の他端部側から挿入し、カップリング35のピン用孔45を覆う位置に嵌め込むようにするなどしてもよい。
また、ピン抜け防止部材については、樹脂に限らず、金属など他の素材でできていてもよい。切替器30のブレード部32についても同様である。
[4−4.他の実施の形態4]
さらに、ここまでの説明では、シャフト31の一端と連結される連結部の具体的な例として、カップリング35又は回転軸37を用いるようにしたが、これに限らず、シャフト31の一端と連結され、駆動部36の動力をシャフト31に伝達するものであれば、カップリング35や回転軸37とは異なる連結部を用いるようにしてもよい。
さらに、ここまでの説明では、シャフト31に設けられる第1の孔としてのピン用孔42と、連結部としてのカップリング35に設けられる第2の孔としてのピン用孔45とを連通してなる連通孔に挿入される固定具の具体的な例として、固定ピン40や60を用いるようにしたが、これに限らず、シャフト31と連結部を固定する固定具として機能するものであれば、固定ピン40や60とは異なる固定具を用いるようにしてもよい。
さらに、ここまでの説明では、固定具が挿入された連通孔を覆う被覆部の具体的な例として、ブレード部32の基部33やピン抜け防止部材50、70を用いるようにしたが、これに限らず、固定具が挿入された連通孔を覆う被覆部として機能するものであれば、ブレード部32の基部33やピン抜け防止部材50、70とは異なる被覆部を用いるようにしてもよい。
[4−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、本発明を、媒体処理装置としての現金自動預払機1に適用したが、本発明は、これに限らず、シャフトと連結部とを連結する連結機構を有する媒体処理装置であれば、現金自動預払機1以外の媒体処理装置に適用してもよい。
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、本発明を、紙幣を扱う現金自動預払機1に適用したが、これに限らず、紙、切符など、紙幣以外の媒体を扱う媒体処理装置であっても、シャフトと連結部とを連結する連結機構を有する媒体処理装置であれば、適用することができる。
[4−6.他の実施の形態6]
さらに、本発明は、上述した第1乃至第3の実施の形態と、他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、シャフトと連結部とを連結する連結機構を有する装置で広く利用することができる。
1……現金自動預払機、10……紙幣入出金機、30、100……切替器、31、101……シャフト、32、102……ブレード部、33、103……基部、34、104……ブレード、35、105……カップリング、36、106……駆動部、37、107……回転軸、40、60、110……固定ピン、42、45、112、115……ピン用孔、43、113……シャフト用孔、50、70……ピン抜け防止部材。

Claims (8)

  1. 回転自在に支持され駆動部の動力により回転するシャフトと、
    上記シャフトの一端と連結され当該シャフトに上記駆動部の動力を伝達する為の連結部と、
    上記シャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と上記連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に挿入されることで上記シャフトと上記連結部とを固定する固定具と、
    上記連通孔に挿入された上記固定具が上記連通孔から抜けないように、上記固定具が挿入された上記連通孔を覆う被覆部と
    を有し、
    上記シャフトには、媒体の搬送方向を切り替える為のブレード部が取り付けられ、
    上記ブレード部の一部が上記被覆部として上記固定具が挿入された上記連通孔を覆う
    連結機構。
  2. 回転自在に支持され駆動部の動力により回転するシャフトと、
    上記シャフトの一端と連結され当該シャフトに上記駆動部の動力を伝達する為の連結部と、
    上記シャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と上記連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に挿入されることで上記シャフトと上記連結部とを固定する固定具と、
    上記連通孔に挿入された上記固定具が上記連通孔から抜けないように、上記固定具が挿入された上記連通孔を覆う被覆部と
    を有し、
    上記被覆部は、樹脂でなり、
    上記シャフトと上記連結部とを上記固定具で固定した後、上記固定具が挿入された上記連通孔を覆うように、上記シャフト及び上記連結部と一体成型される
    連結機構。
  3. 上記被覆部が上記シャフト及び上記連結部と一体成型される際に、上記第1の孔及び上記第2の孔と上記固定具との間に生じる隙間に、上記被覆部となる樹脂が流し込まれて当該隙間が上記樹脂により埋められる
    請求項に記載の連結機構。
  4. 上記固定具は、中空の固定ピンであり、
    上記被覆部が上記シャフト及び上記連結部と一体成型される際に、上記第1の孔及び上記第2の孔と上記固定具との間に生じる上記隙間に、上記被覆部となる樹脂が流し込まれて当該隙間が上記樹脂により埋められるとともに、当該樹脂が上記固定ピンの内部にも流し込まれて当該固定ピンの内部が上記樹脂で満たされる
    請求項に記載の連結機構。
  5. 媒体の処理に必要な動力を生成する駆動部と、
    回転自在に支持され上記駆動部の動力により回転するシャフトと、当該シャフトの一端と連結され当該シャフトに上記駆動部の動力を伝達する為の連結部と、上記シャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と上記連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に挿入されることで上記シャフトと上記連結部とを固定する固定具と、上記連通孔に挿入された上記固定具が上記連通孔から抜けないように、上記固定具が挿入された上記連通孔を覆う被覆部とを有する連結機構と
    を備え
    上記シャフトには、媒体の搬送方向を切り替える為のブレード部が取り付けられ、
    上記ブレード部の一部が上記被覆部として上記固定具が挿入された上記連通孔を覆う
    媒体処理装置
  6. 媒体の処理に必要な動力を生成する駆動部と、
    回転自在に支持され上記駆動部の動力により回転するシャフトと、当該シャフトの一端と連結され当該シャフトに上記駆動部の動力を伝達する為の連結部と、上記シャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と上記連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に挿入されることで上記シャフトと上記連結部とを固定する固定具と、上記連通孔に挿入された上記固定具が上記連通孔から抜けないように、上記固定具が挿入された上記連通孔を覆う被覆部とを有する連結機構と
    を備え、
    上記被覆部は、樹脂でなり、
    上記シャフトと上記連結部とを上記固定具で固定した後、上記固定具が挿入された上記連通孔を覆うように、上記シャフト及び上記連結部と一体成型される
    媒体処理装置。
  7. 媒体の搬送方向を切り替える為のブレード部が取り付けられて回転自在に支持され駆動部の動力により回転するシャフトの一端に、当該シャフトに駆動部の動力を伝達する為の連結部を連結させ、さらに上記シャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と上記連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に固定具を挿入することで、上記シャフトと上記連結部とを固定する工程と、
    上記連通孔に挿入された上記固定具が上記連通孔から抜けないように、上記シャフトと上記連結部とを固定したものに、上記ブレード部の一部を被覆部として上記固定具が挿入された上記連通孔を覆うように取り付ける工程と
    を有する連結機構の製造方法。
  8. 回転自在に支持され駆動部の動力により回転するシャフトの一端に、当該シャフトに駆動部の動力を伝達する為の連結部を連結させ、さらに上記シャフトに設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第1の孔と上記連結部に設けられた軸方向と直行する方向に貫通する第2の孔とを連通させてなる連通孔に固定具を挿入することで、上記シャフトと上記連結部とを固定する工程と、
    上記連通孔に挿入された上記固定具が上記連通孔から抜けないように、上記シャフトと上記連結部とを固定したものに、樹脂でなる被覆部を、上記固定具が挿入された上記連通孔を覆うように取り付けて上記シャフト及び上記連結部と一体成型する工程と
    を有する連結機構の製造方法。
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