JP6217191B2 - 傾斜角度検出装置、画像読取装置、画像形成装置およびプログラム - Google Patents

傾斜角度検出装置、画像読取装置、画像形成装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、傾斜角度検出装置、画像読取装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、画像データを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された画像データから2値画像データを生成する2値画像生成手段と、前記2値画像生成手段によって生成された2値画像データから、前記入力手段によって入力された画像データのスキュー角を算出するスキュー角検知手段とを具備し、前記スキュー角検知手段は、前記2値画像生成手段によって生成された2値画像データに対してハフ変換を行ってハフ空間データを生成するハフ変換手段と、前記ハフ変換手段によって生成されたハフ空間データからデータ中の各頻度に対して所定の演算を行い、得られた演算結果を角度ごとに加算して第1の頻度演算データを生成する頻度演算手段と、前記頻度演算手段によって生成された第1の頻度演算データから角度を算出する角度検知手段とを有することを特徴とする画像処理装置が開示されている。
特開2002−084420号公報
本発明は、画像の傾斜に起因して当該画像が予め定められた領域からはみ出す場合の当該画像の欠落を抑制することが可能な傾斜角度検出装置、画像読取装置、画像形成装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の傾斜角度検出装置は、傾斜角度の検出対象とする画像を示す画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像傾斜角度を予め定められた数の行単位で前記傾斜角度の検出対象を読み取りつつ検出する検出手段と、前記予め定められた行に対応する前記傾斜角度の検出対象の読取領域から前記画像情報の所定の領域がはみ出すことによって、前記傾斜角度の検出対象とする画像の傾斜により当該画像の一部が予め定められた領域からはみ出す可能性があると判断される場合、当該画像の前記一部の少なくとも一部が前記予め定められた領域に収まるように前記画像情報が示す画像を縮小する縮小手段と、を備えたものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記所定の領域が前記画像情報のエッジであるものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記傾斜角度の検出対象とする画像の傾斜により当該画像が予め定められた領域からはみ出す可能性があると判断される場合が、前記検出手段によって検出された前記傾斜角度が予め定められた閾値よりも大きい場合、または前記検出手段が前記傾斜角度の検出に失敗した場合、または傾斜角度を補正する手段を有さない場合であるものである。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の画像読取装置は、原稿の画像を画像情報として読み取る読取手段と、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の傾斜角度検出装置と、を備え、前記検出手段は、前記読取手段で読み取られた原稿の画像を示す画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像と予め定められた基準線とのなす角度である傾斜角度を検出するものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項に記載の画像形成装置は、請求項に記載の画像読取装置と、前記読取手段によって読み取られた前記画像情報が示す画像に基づいて記録媒体に画像を形成する形成手段と、を備えたものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記予め定められた領域が、前記記録媒体の画像を形成することが可能な領域であるものである。
さらに、上記目的を達成するために、請求項に記載のプログラムは、コンピュータを、傾斜角度の検出対象とする画像を示す画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像傾斜角度を予め定められた数の行単位で前記傾斜角度の検出対象を読み取りつつ検出する検出手段と、前記予め定められた行に対応する前記傾斜角度の検出対象の読取領域から前記画像情報の所定の領域がはみ出すことによって、前記傾斜角度の検出対象とする画像の傾斜により当該画像の一部が予め定められた領域からはみ出す可能性があると判断される場合、当該画像の前記一部の少なくとも一部が前記予め定められた領域に収まるように前記画像情報が示す画像を縮小する縮小手段と、として機能させるためのものである。
請求項1、請求項2、請求項、請求項、および請求項に記載の発明によれば、画像の傾斜に起因して当該画像が予め定められた領域からはみ出す場合の当該画像の欠落を抑制することが可能になる、という効果が得られる。
請求項に記載の発明によれば、検出手段によって検出された傾斜角度が予め定められた閾値よりも大きい場合、または検出手段が傾斜角度の検出に失敗した場合、または傾斜角度を補正する手段を有さない場合であっても、画像の傾斜に起因して当該画像が予め定められた領域からはみ出す場合の当該画像の欠落を抑制することが可能になる、という効果が得られる。
請求項に記載の発明によれば、画像の傾斜に起因して当該画像が記録媒体の画像を形成することが可能な領域からはみ出す場合の当該画像の欠落を抑制することが可能になる、という効果が得られる。
実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る画像形成装置のスキャナの構成の一例を示す概略断面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 リアルタイムスキュー検出・補正方式を説明するための図である。 原稿にスキューが生じていない場合の記録用紙に対する画像の形成を説明するための図である。 原稿にスキューが生じている場合の記録用紙に対する画像の形成を説明するための図である。 第1の実施の形態に係るスキュー補正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る記録用紙に対する画像の形成を説明するための図である。 第2の実施の形態に係るスキュー補正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、本発明に係る傾斜角度検出装置を、画像読取装置を有する画像形成装置に適用した形態を例示して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成の一例を示す斜視図である。
画像形成装置10は、スキャナ(画像読取装置)12、画像形成部14、給紙部16、およびUI(ユーザ・インタフェース)パネル18を備えている。
スキャナ12は、原稿台22および排出台24を備えている。原稿台22の上面には1対のガイド26A,26Bが設けられている。1対のガイド26A,26Bは、その一方が原稿台22に置かれた原稿Pの幅方向に移動し、原稿台22に置かれた原稿Pが搬送される際に、原稿Pを案内する。スキャナ12は、原稿台22に置かれた原稿Pを一枚ずつ取り込み、取り込んだ原稿Pを輪郭(外郭)を含んで読み取って、読み取った原稿Pの画像を示す画像情報を取得した後、原稿Pを排出台24に排出する。
一方、画像形成部14は、給紙部16に収容されている記録媒体の一例である記録用紙を取り出し、取り出した記録用紙に対して、スキャナ12で取得した画像情報に基づく画像を形成(印刷)し、画像が形成された記録用紙を排出台32に排出する。
UIパネル18は、画像を表示するタッチパネルディスプレイ34および各種設定等のために操作されるスイッチ36を備え、タッチパネルディスプレイ34およびスイッチ36を介して、スキャナ12による原稿Pの読み取り、および画像形成部14による記録用紙への画像の形成等の各種指示がユーザによって入力されると共に、タッチパネルディスプレイ34に各種情報が表示される。
図2は、本実施の形態に係るスキャナ12の構成の一例を示す概略断面図である。図2に示すように、スキャナ12は、上段に配置された原稿搬送部40と下段に配置された画像読取部42とに大別される。原稿搬送部40は、原稿台22に置かれた原稿を搬送するものである。画像読取部42は、原稿搬送部40によって搬送された原稿Pをその輪郭を含んで読み取り、読み取って得た画像を示す画像情報を出力する。
原稿搬送部40は、上述した原稿台22を上昇および下降させる原稿台リフタ44、原稿台リフタ44により上昇された原稿台22の原稿Pの束の最上面に接触して、原稿Pを一枚ずつ取り込む原稿取込ローラ46、および原稿取込ローラ46により取り込まれた原稿Pを搬送路48に送り出す送出ローラ50を備えている。
原稿Pが搬送される搬送路48には、原稿Pをさらに搬送方向下流側(図2の矢印B方向)に搬送する搬送ローラ52、原稿Pを更に下流側に搬送すると共にループ作成を行うプレ位置合わせローラ54、画像読取部42に対してレジストレーション調整(位置調整)を施しながら原稿Pを供給する位置合わせローラ56、光源72からの照射光を反射する反射板58、および画像が読み取られた原稿Pを更に下流側に搬送するアウトローラ60を備えている。また、搬送路48には、搬送される原稿Pのループ状態に応じて支点を中心として回転するバッフル62、およびアウトローラ60よりも原稿Pの搬送方向下流側に設けられると共に、排出台24へ原稿Pを排出する排出ローラ64を備えている。
また、スキャナ12は、搬送ローラ52とプレ位置合わせローラ54との間に原稿Pの先端および後端を検知するセンサ30を備えている。なお、本実施の形態では、センサ30として、フォトリフレクタを用いて光学的に検知するセンサを用いているが、これに限らず、フォトインタラプタであってもよいし、他のセンサを用いてもよい。
つぎに、本実施の形態に係るスキャナ12における、原稿Pの搬送の動作について簡単に説明する。
原稿取込ローラ46は、原稿Pの搬送を行わない待機時にはリフトアップされて退避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して原稿台22上の最上位の原稿Pを搬送する。プレ位置合わせローラ54は、停止している位置合わせローラ56に原稿Pの先端を突き当ててループを作成する。このループが形成されると、バッフル62は支点を中心として開き、原稿Pのループを妨げることのないように機能している。
また、搬送ローラ52およびプレ位置合わせローラ54は、画像の読み取り中におけるループを保持している。このループ形成によって、原稿Pの読み取りタイミングが調整され、また、原稿Pの読み取り時における原稿搬送に伴うスキュー(傾斜)を抑制して、位置合わせの調整機能を高める。そして、原稿Pの読み取りの開始タイミングに合わせて、停止されていた位置合わせローラ56が回転を開始し、原稿Pが搬送される。搬送された原稿Pは、後述する第2プラテンガラス70Bを介して下面方向から読み取られる。
一方、画像読取部42は、原稿Pが置かれる透明な第1プラテンガラス70A、および原稿搬送部40によって搬送中の原稿Pを読み取るための光の開口部を形成する透明な第2プラテンガラス70Bが設けられている。
第1プラテンガラス70Aおよび第2プラテンガラス70Bの下側には、原稿Pの表面に向けて照明光を照射する光源72、原稿Pの表面で反射した反射光を受けて進行方向を90°曲げる第1反射ミラー74、第1反射ミラー74からの反射光の進行方向を90°曲げるための第2反射ミラー76、および第2反射ミラー76からの反射光の進行方向をさらに90°曲げるための第3反射ミラー78が備えられている。
第2プラテンガラス70Bの上部に配置された反射板58は、光源72から照射された照射光を第1反射ミラー74に向けて直接反射する。ここで、読取位置Qは原稿Pに光源72の光を照射して原稿を読み取る位置であり、反射板58で反射された反射光の光路と第2プラテンガラス70Bの表面とが交わる領域をさす。
なお、本実施の形態に係る画像読取部42では、光源72として蛍光ランプを用いるが、これに限らず、原稿Pの搬送方向と交差する方向に沿って配列された複数のLED(Light Emitting Diode)等、他の光源を用いてもよい。
さらに、画像読取部42は、レンズ80および画像読取センサ82を備えており、画像読取部42は、第3反射ミラー78で反射された反射光を、レンズ80によって画像読取センサ82に結像させることにより、画像読取センサ82によって原稿Pを輪郭を含んで読み取る。
なお、本実施の形態に係る画像読取部42では、画像読取センサ82として複数のCCD(Charge Coupled Device)で構成されるCCDラインセンサを用いるが、CCDラインセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の他の固体撮像素子を用いてもよい。
また、本実施の形態に係る画像読取部42は、光源72および第1反射ミラー74がキャリッジ83Aによって、第2反射ミラー76および第3反射ミラー78がキャリッジ83Bによって各々図2の矢印C方向に移動自在とされている。これにより、第1プラテンガラス70Aの上面に原稿Pが置かれた場合に、光源72から照明光を原稿Pに向けて照射しつつ、矢印C方向へ光源72、第1反射ミラー74、第2反射ミラー76、および第3反射ミラー78を移動させて原稿Pを読み取る。
ここで、本実施の形態に係る画像形成装置10における原稿Pの外郭(エッジ)を検出する方法について説明する。
エッジの検出は、読取位置Qにおいて、光源72から反射板58または原稿Pに向けて照射された照射光の反射光を画像読取センサ82が受光する場合の受光量に基づいて行う。
より具体的には、原稿Pの画像の読み取り動作が実行された際に、原稿Pが読取位置Qに存在しない状態において反射板58により反射された直接反射光の光量と、読取位置Qに差し掛かった原稿Pで反射された反射光の光量とを比較し、両光量の差に基づく明暗差から読取位置Qを通過する原稿Pのエッジを検出する。
つまり、原稿Pの光源72に対する角度は、反射板58の光源72に対する角度とは異なるため、光源72から原稿Pに光が照射された場合には、原稿Pで拡散反射された光が画像読取センサ82で検知される。このため、原稿Pで反射され画像読取センサ82で検知される光量は、反射板58で直接反射され画像読取センサ82で検知される光量に比べて少なくなる。本実施の形態に係る画像形成装置10では、この光量の差に基づく明暗差により原稿Pのエッジを検出する。
なお、上記で検出されたエッジは、たとえば、後述するハフ変換を用いたスキュー角度の検出におけるエッジ画像の抽出に用いられる。
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置10は、画像形成部14、UIパネル18、コントローラ100、二次記憶部102、外部I/F(インタフェース)104、およびI/O(入出力)ポート106を含んで構成されている。
コントローラ100は、画像形成装置10全体の動作を制御するものであり、CPU(中央処理装置:Central Processing Unit)100A、RAM(Random Access Memory)100BおよびROM(Read Only Memory)100Cを備えている。RAM100Bは、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるメモリであり、ROM100Cには、各種プログラムや各種パラメータ、各種テーブル情報等が予め記憶されている。CPU100Aは、ROM100Cに記憶されたプログラムをRAM100Bに取り込み、取り込んだプログラムを実行し、画像形成装置10全体の動作を制御する。
外部I/F104は、パーソナル・コンピュータ等の外部装置110に接続されており、コントローラ100と外部装置110とが相互にデータの授受を行うためのものである。I/Oポート106は、スキャナ12に接続されており、コントローラ100とスキャナ12とが相互にデータの授受を行うためのものである。
CPU100A、RAM100B、ROM100C、二次記憶部102、UIパネル18、画像形成部14、外部I/F104およびI/Oポート106は互いにアドレスバス、データバス、および制御バス等のバス108を介して接続されている。したがって、CPU100Aは、RAM100B、ROM100C、および二次記憶部102へのアクセスと、画像形成部14の動作状態の把握と、画像形成部14の動作の制御と、UIパネル18への各種情報の表示と、UIパネル18に対するユーザの操作指示内容の把握と、外部I/F104を介した外部装置110とのデータの授受と、I/Oポート106を介したスキャナ12とのデータの授受と、を各々行う。
一方、スキャナ12は、原稿搬送部40、画像読取部42、CPU12A、RAM12B、ROM12C、原稿検知部12D、画像蓄積部12E、およびI/Oポート12Fを含んで構成されている。RAM12Bは、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるメモリであり、ROM12Cには、後述するスキュー補正処理プログラム等の各種プログラムや各種パラメータ、各種テーブル情報等が予め記憶されている。CPU12Aは、ROM12Cに記憶されたスキュー補正処理プログラム等のプログラムをRAM12Bに取り込み、取り込んだプログラムを実行し、スキャナ12全体の動作を制御する。
原稿検知部12Dは、図示しないセンサを含んで構成されており、原稿Pの輪郭の大きさ(たとえば原稿Pのサイズ)を検知する。具体的には、複数のセンサにより原稿Pの幅および原稿Pの先後端を検知することで原稿Pの輪郭の大きさを検知する。
画像蓄積部12Eは、画像読取部42で読み取って得られた画像情報を蓄積するメモリである。なお、本実施の形態では、画像蓄積部12Eとしてフラッシュメモリを適用しているが、これに限らず、ハードディスク装置やEEPROMなどであってもよい。
I/Oポート12Fは、I/Oポート106に接続されており、コントローラ100とデータの授受を行うためのものである。
CPU12A、RAM12B、ROM12C、原稿検知部12D、画像蓄積部12E、
I/Oポート12F、原稿搬送部40、および画像読取部42は互いにアドレスバス、データバス、および制御バス等のバス12Gを介して接続されている。したがって、CPU12Aは、RAM12B、ROM12C、および画像蓄積部12Eへのアクセスと、I/Oポート12Fを介したコントローラ100とのデータの授受と、原稿搬送部40、画像読取部42および原稿検知部12Dの動作の制御と、原稿搬送部40の動作状態の把握と、原稿検知部12Dの検知結果の把握と、を各々行う。
ところで、画像読取部42で原稿Pを読み取る際に該原稿Pが傾いていると、傾いたままの原稿Pの画像を示す画像情報が画像蓄積部12Eに蓄積され、傾きに対する補正等を施さなければそのまま送信され、画像形成部14で傾いた画像が記録用紙に形成されることになる。そこで、本実施の形態に係る画像形成装置10では、スキャナ12で読み取る際の原稿Pの傾斜角度(スキュー角度)を検出し、さらに原稿Pの画像情報に対して画像処理を施すことによって当該スキュー角度を補正している。
上記のスキュー角度を検出する方法としては、センサなどにより検出する機械的な方式(たとえば、特開2004−254166号公報等参照)と画像読取部42で読み取った原稿Pの画像情報に基づいて演算処理することにより検出する画像処理を用いた方式に大別される。本発明ではいずれの方式を適用してもよいが、本実施の形態では画像処理を用いた方式を採用している。
また、検出したスキューの補正は、たとえば、原稿Pの画像情報に対してスキュー角度に相当する角度の回転処理を施して行う。
ここで、スキューの画像処理上の補正自体は画像情報に回転処理を施すだけなので、画像処理において補正し得る角度に制限はない。しかしながら、他の要因により補正し得る角度に制限を受ける場合がある。一例として、以下、画像読取部42における読取方式に起因し、スキューの補正処理上補正し得る角度の制約を受ける例について説明するが、まず、画像処理を用いたスキュー角度の検出およびその補正について説明する。
画像処理を用いたスキュー角度検出方式では、画像読取部42によって読み取られた原稿Pの画像情報の外郭(ここでは、原稿Pの背景の画像情報と原稿Pの画像情報との境界部分を指す。以下、該境界部分を「エッジ」と称する場合がある。)を検出し、このエッジの予め定められた基準線とのなす角度を求め、この角度をスキュー角度とする。ここで基準線とは、スキューがない場合の原稿搬送部40における原稿Pの搬送方向に対して直交する方向に対応している。
画像処理を用いたスキュー角度検出方式の具体的な方式としては、たとえばハフ変換を用いた方式が挙げられる。ハフ変換を用いた方式では、たとえば、原稿の画像を示す画像情報において、エッジ上の画素を予め定められた数だけ抽出して各々の画素にハフ変換を施しハフ曲線群を求める。そして、該ハフ曲線群が交わる特徴点から直線を抽出し、該直線と予め定められた基準線とのなす角度からスキュー角度を推定する。
また、スキューの補正は、上記ハフ変換等を用いて検出されたスキュー角度に基づき、
画像読取部42によって読み取られた原稿の画像情報により示される画像に回転処理を施すことにより実行される。当該回転処理は、たとえば、アフィン変換等の変換を用いて行えばよい。
本実施の形態では、上記の画像処理を用いたスキュー角度検出処理、およびスキュー角度補正処理を、CPU12Aによって実行するものとしているが、これを、たとえば、バス12Gを介してCPU12Aに接続された専用の画像処理部(図示省略)により実行するものとしてもよい。
以上の背景の下、以下、図4を参照して、上記スキューの補正処理上補正し得る角度の制約を受ける場合の一例であるリアルタイムスキュー検出・補正方式について説明する。
リアルタイムスキュー検出・補正方式とは、原稿の画像を示す画像情報を読み取る場合において、原稿の単位ごとに読み取るのではなく、予め定められた数のライン単位で読み取る方式である。
画像読取センサ82で原稿の画像を示す画像情報を読み取って記憶する場合の一方式として、原稿全体の画像情報を記憶するページメモリを用いる方式がある。この方式は、原稿単位で処理するので確実な方式ではあるが、膨大な容量のメモリが必要になりコスト高となる上、原稿全体の画像情報を読み取ってからスキュー補正するので、効率的な画像読み取りという観点から改善の余地があった。
かかる問題について改善したのがリアルタイムスキュー検出・補正方式である。同方式では、ページメモリを用いずに、一例として数10ライン程度の画素のラインを記憶するラインメモリ(一例として、RAM12Bの一部を用いてもよい。)を用いる。当該ラインメモリにそのメモリ分の画像情報を逐一記憶するとともに順次読み出して、たとえば画像形成部14に送出して画像を形成する。つまり、ラインメモリはリングバッファとして機能する。
また、原稿の画像を示す画像情報にスキュー補正処理を施す場合には、画像形成部14に送出する前に、ラインメモリに一時的に記憶された画像の単位ごとに、スキュー角度分だけ読出アドレスをずらしながら読み出してスキュー補正を実行しつつ、画像形成部14に送出する。
上記のラインメモリを用いる画像読取方式では、スキュー角度を検出するためのエッジ画素を抽出する際の画像情報も数10ラインに限られ、しかもその数10ラインの画像も逐一更新される。
図4において、画像読取領域RWは、上記ラインメモリに対応する領域、すなわち原稿を画像読取センサ82で読み取る場合に、読み取った画像情報をラインメモリに逐一記憶させる単位となる領域を示している。また、配置H0はスキュー角度が0°の場合の原稿Pの配置、配置H1はスキュー角度がθ1の場合の原稿Pの配置、そして、配置H2はスキュー角度がθ2(>θ1)の場合の原稿Pの配置を各々示している。
ここで、配置H0の原稿Pの各エッジについて、最初に画像読取センサ82によって読み取られる原稿Pのエッジ(辺)を「リードエッジLE0」と表記し、それと直交するエッジ(辺)を「サイドエッジSE0」と表記して区別することとする。同様に、配置H1の場合の原稿PのリードエッジをLE1、サイドエッジをSE1、配置H2の場合の原稿PのリードエッジをLE2、サイドエッジをSE2と表記することとする。なお、以下において、配置による区別をしない場合には、リードエッジLE、およびサイドエッジSEと総称することとする。
スキュー角度の検出は、リードエッジLEを用いて行ってもよいし、サイドエッジSEを用いて行ってもよいが、本実施の形態に係る画像形成装置10では、リードエッジLEを用いてスキュー角度を検出している。
再び図4を参照して、配置H0の場合の原稿PのリードエッジLE0は、画像読取領域RWの中に納まっている。つまり、リードエッジLE0の全体が、1単位のラインメモリによる記憶領域に納まっている。したがって、リードエッジLE0によるスキュー角度の検出および当該スキュー角度の補正は正常に行われる。
原稿Pがスキュー角度θ1で傾いた配置H1の場合の原稿PのリードエッジLE1も同様に画像読取領域RWの中に納まっているので、同様にリードエッジLE1によるスキュー角度の検出および当該スキュー角度の補正は正常に行われる。
ところが、原稿Pがスキュー角度θ2で傾いた配置H2の場合の原稿PのリードエッジLE2は画像読取領域RWの中に納まっていないので、リードエッジLE2の画像読取領域RWからはみ出た部分に対応する原稿Pの画像を示す画像情報に対しては補正を施すことができない。補正が施されなかった部分の画像情報は正常な画像情報とは異なるものとなるので、この場合にはスキュー補正処理は行えない。
スキュー補正処理を行わないと、画像形成部14で記録用紙に画像形成する場合に、傾いた画像が形成されるだけでなく、原稿上の画像の一部が欠落する場合がある。図5および図6を参照して、当該画像の一部が欠落する場合について説明する。
図5(a)は、原稿Pにスキューが発生していない場合の、原稿Pの画像を示す画像情報M1(以下、原稿Pの画像情報を区別しない場合には、「画像情報M」と称する場合がある。)を示しており、画像情報MG1およびMG2は、画像情報M1の中の具体的な画像部分に対応する画像情報を示している。画像形成領域PAは、ユーザによって指定されたサイズの記録用紙に応じて予め定められた、画像形成部14において記録用紙に画像形成することが可能な領域である。
図5(b)は、図5(a)に示す原稿にスキューが生じていない場合に、当該原稿Pの画像情報M1に基づき、記録用紙D1に形成された画像を示している。図5(b)に示すように、この場合、原稿Pの画像情報MG1およびMG2に各々対応する画像DG1およびDG2が、正常に画像形成されている。
一方、図6は、原稿Pに発生したスキューに起因して、正常に画像形成がなされない場合を示している。
図6(a)は、原稿Pに角度θ3のスキューが発生したことにより、原稿Pの画像情報M2の一部が画像形成領域PAからはみ出した状態を示している。同図に示すように、画像情報M2上の画像情報MG3は、画像形成領域PAの範囲内にあるが、画像情報MG4の一部(具体的には、文字「Z」の部分。)が画像形成領域PAからはみ出している。
図6(b)は、図6(a)に示す画像情報M2に基づき画像形成がなされた記録用紙D2を示している。図6(b)に示すように、画像情報MG3に対応する画像DG3は正常に画像形成されるが、画像情報MG4に対応する画像DG4では一部の文字「Z」が画像形成されず、原稿Pの情報の一部に欠落を生ずる。
つまり、原稿Pのスキューに対する画像形成部14の方式的な制約から、記録用紙に画像形成した場合に、一定角度以上のスキューに対しては、原稿Pの画像情報Mの一部が画像形成領域PAからはみ出ることにより、原稿Pの情報の一部が欠落してしまうことがある。
したがって、スキュー角度を変化させた場合に、画像読取領域RW(図4参照)内にリードエッジLEの全体が収まる場合のスキュー角度が、補正し得るスキュー角度のひとつ限界値となる(以下、この限界値となる角度を「閾値角度」と称する場合がある。)。
上述した問題に対応するために、本実施の形態に係る画像形成装置10では、スキュー角度を検出した後、スキュー角度が閾値角度を越えると判断した場合には、スキュー角度の補正処理を行わない。それとともに、原稿Pの画像情報Mが示す画像を縮小して、画像情報Mに基づいて画像形成した場合に、画像情報Mが示す画像の少なくとも一部が欠落しないようにする。
以下、図7を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10で実行されるスキュー補正処理について説明する。図7は、本実施の形態に係るスキュー補正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示す処理は、ユーザがスキャナ12の原稿台22に原稿をセットし、UIパネル18等を介して読み取りの開始の指示することで、CPU12AがROM12C等に記憶されたスキュー補正処理プログラムを読み込み、CPU12Aが該スキュー補正処理プログラムを実行することによりなされる。
なお、本実施の形態では、本スキュー補正処理プログラムをROM12C等に予め記憶させておく形態を例示して説明したが、これに限られず、本スキュー補正処理プログラムがコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線または無線による通信手段を介して配信される形態等を適用してもよい。
また、本実施の形態では、スキュー補正処理を、プログラムを実行することによるコンピュータを利用したソフトウエア構成により実現しているが、これに限らない。たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を採用したハードウエア構成や、ハードウエア構成とソフトウエア構成の組み合わせによって実現してもよい。
図7に示すように、まず、ステップS100で、画像読取部42の画像読取センサ82により原稿Pを読み取り、当該原稿Pの画像を示す画像情報を取得する。
つぎのステップS102では、ステップS100で取得した画像情報に基づきスキュー角度を検出する。スキュー角度の検出は、たとえば、先述したハフ変換を用いる方式で行えばよい。
つぎのステップS104では、ステップS102で検出したスキュー角度が予め定められた上記閾値角度を越えているか否かについて判定する。
ステップS104で肯定判定となった場合にはステップS106に移行して、画像情報Mに縮小処理を施した後、本スキュー補正処理プログラムを終了する。
この場合の縮小率は、画像情報Mの全体が記録用紙に画像形成されるぎりぎりの縮小率(以下、この縮小率を「基準縮小率」と称する場合がある。)とすることを基本とする。
しかしながら、必ずしもこの基準縮小率とする必要はなく、基準縮小率よりも縮小割合を少なくして画像情報Mの示す画像の一部の欠落を許容することとしてもよいし、安全を見越して基準縮小率よりも縮小割合を多くしてもよい。
一方、ステップS104で否定判定となった場合にはステップS108に移行し、ステップS102で検出したスキュー角度に基づいてスキュー補正処理を行った後、本スキュー補正処理プログラムを終了する。
スキューの補正は、先述したように、検出されたスキュー角度に基づいて、画像情報Mにより示される画像に回転処理を施すことにより実行される。当該回転処理は、たとえば、アフィン変換等の変換を用いて行えばよい。
ここで、図8を参照して、上記スキュー補正処理の作用について説明する。
図8(a)は、図6(a)に示す画像情報M2および画像形成領域PAに、画像情報M2を縮小した画像である画像情報M2を付け加えた図である。図8(a)では、一例として、画像情報M2を基準縮小率で縮小して画像情報M2とした場合を示している。
図8(a)に示すように、画像情報M2を画像形成領域PA内に収まるように縮小して画像情報M2とすることにより、図8(b)に示すように、記録用紙D2に画像情報M2に基づく画像DG3およびDG4が形成される。この際、画像DG4には、図6(b)に示す画像DG4のような原稿Pにおける情報の欠落はない。
ここで、基準縮小率は、検出されたスキュー角度、記録用紙のサイズと画像形成領域PAとの関係から求めることができる。先述したように、この基準縮小率で縮小してもよいし、情報の欠落の許容程度等に応じて、基準縮小率よりも大きい縮小率あるいは小さい縮小率としてもよい。
また、上記ステップS102で検出したスキュー角度の値が明らかに異常である場合等、スキュー角度が求められない場合には、原稿搬送部40で想定されるスキュー角度の上限値(たとえば、原稿搬送部40の設計上想定され得るスキュー角度の限界値)から上記縮小率を算出してもよい。
また、画像情報Mの縮小処理は、たとえば隣接する2画素を平均して1画素とする処理、あるいは隣接する画素の一方を間引く処理等により行ってもよい。
また、上記実施の形態ではアスペクト比(原稿Pの短辺と長辺との比率)を一定として縮小する形態を例示して説明したが、これに限られず、記録用紙への画像形成の状態等を考慮して該アスペクト比を変更してもよい。
以上詳述したように、本実施の形態に係る画像形成装置によれば、画像の傾斜に起因して当該画像が予め定められた領域からはみ出す場合の当該画像の欠落が抑制される
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る画像形成装置10のスキュー補正処理において、読み取られた画像情報が示す画像が予め定められた領域からはみ出すと予測される場合の条件をさらに追加した形態である。
本実施の形態で追加する、読み取られた画像情報が示す画像が予め定められた領域からはみ出すと予測される場合の一例は、画像形成装置10がスキュー検出手段を有してはいるものの、スキュー補正手段を有していない場合である。ここで、スキュー補正手段を有していない場合とは、スキュー補正手段を有してはいるが、故障等の理由で使用できない場合を含む。
かかる状態において、スキュー検出手段でスキューを検出した場合には、画像形成した際に原稿Pの情報の一部が欠落するのを抑制するために、画像読取センサ82で読み取った原稿Pの画像情報が示す画像を縮小することが考えられる。
本実施の形態で追加する、読み取られた画像情報が示す画像が予め定められた領域からはみ出すと予測される場合の他の例は、スキュー角度検出手段でスキューの検出を行ったものの、検出したスキュー角度が明らかに異常な値である等の理由で、スキュー角度の検出に失敗したと考えられる場合である。
この場合においても、画像形成した際に原稿P情報の一部が欠落するのを抑制するために、画像読取センサ82で読み取った原稿Pの画像情報が示す画像を縮小することが考えられる。
以下、図9を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10で実行されるスキュー補正処理について説明する。図9は、本実施の形態に係るスキュー補正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示す処理は、ユーザがスキャナ12の原稿台22に原稿をセットし、UIパネル18等を介して読み取りの開始の指示することで、CPU12AがROM12C等に記憶されたスキュー補正処理プログラムを読み込み、CPU12Aが該スキュー補正処理プログラムを実行することによりなされる。
図9に示すステップS200およびステップS202は、図7におけるステップS100およびステップS102と同様であり、ステップS200で、原稿Pの画像を示す画像情報を取得し、つぎのステップS202で、ステップS200で取得した画像情報に基づきスキュー角度を検出する。
つぎのステップS204では、画像形成装置10がスキュー補正手段を有しているか否かについて判断する。この場合、先述したように、スキュー補正手段を有しているか否かを判断する替わりに、スキュー補正手段が正常に機能しているか否かを判断してもよい。
ステップS204で否定判定となった場合には、ステップS210に移行して画像情報Mに縮小処理を施した後、本スキュー補正処理プログラムを終了する。
一方、ステップS204で肯定判定となった場合にはステップS206に移行し、スキュー角度検出に失敗したか否かについて判定する。
ステップS206で肯定判定となった場合には、ステップS210に移行して画像情報Mに縮小処理を施した後、本スキュー補正処理プログラムを終了する。
つぎのステップS208ないしS212は、図7におけるステップS104ないしS108と同様なので説明を省略する。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置によっても、画像の傾斜に起因して当該画像が予め定められた領域からはみ出す場合の当該画像の欠落が抑制される。
本実施の形態に係る画像形成装置では、第1の実施の形態に係る画像形成装置に対してさらに、読み取られた画像情報が示す画像が予め定められた領域からはみ出すと予測される場合の条件を追加しているので、さらに効果的に、画像の傾斜に起因して当該画像が予め定められた領域からはみ出す場合の当該画像の欠落が抑制される。
なお、上記各実施の形態では、読み取られた画像情報が示す画像が予め定められた領域からはみ出す形態として、原稿の画像を示す画像情報を画像形成する場合において、当該画像の一部が記録用紙からはみ出す形態を例示して説明したが、これに限られない。たとえば、画像読取手段で読み取った原稿の画像を示す画像情報をディスプレイ等の表示装置に表示させる場合において、当該表示装置から原稿の画像の一部がはみ出す場合に適用してもよい。
ここで、上記各実施の形態で説明したスキュー補正処理プログラムの処理の流れ(図7および図9参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
10 画像形成装置
12 スキャナ
12A、100A CPU
12B、100B RAM
12C、100C ROM
12D 原稿検知部
12E 画像蓄積部
12F、106 I/Oポート
12G、108 バス
14 画像形成部
16 給紙部
18 UIパネル
22 原稿台
24、32 排出台
26A,26B ガイド
30 センサ
34 タッチパネルディスプレイ
36 スイッチ
40 原稿搬送部
42 画像読取部
44 原稿台リフタ
46 原稿取込ローラ
48 搬送路
50 送出ローラ
52 搬送ローラ
54 プレ位置合わせローラ
56 位置合わせローラ
58 反射板
60 アウトローラ
62 バッフル
64 排出ローラ
70A 第1プラテンガラス
70B 第2プラテンガラス
72 光源
74 第1反射ミラー
76 第2反射ミラー
78 第3反射ミラー
80 レンズ
82 画像読取センサ
83A、83B キャリッジ
100 コントローラ
102 二次記憶部
104 外部I/F
110 外部装置
M 画像情報
P 原稿
PA 画像形成領域
RW 画像読取領域

Claims (7)

  1. 傾斜角度の検出対象とする画像を示す画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像傾斜角度を予め定められた数の行単位で前記傾斜角度の検出対象を読み取りつつ検出する検出手段と、
    前記予め定められた行に対応する前記傾斜角度の検出対象の読取領域から前記画像情報の所定の領域がはみ出すことによって、前記傾斜角度の検出対象とする画像の傾斜により当該画像の一部が予め定められた領域からはみ出す可能性があると判断される場合、当該画像の前記一部の少なくとも一部が前記予め定められた領域に収まるように前記画像情報が示す画像を縮小する縮小手段と、
    を備えた傾斜角度検出装置。
  2. 前記所定の領域が前記画像情報のエッジである
    請求項1に記載の傾斜角度検出装置。
  3. 前記傾斜角度の検出対象とする画像の傾斜により当該画像が予め定められた領域からはみ出す可能性があると判断される場合が、前記検出手段によって検出された前記傾斜角度が予め定められた閾値よりも大きい場合、または前記検出手段が前記傾斜角度の検出に失敗した場合、または傾斜角度を補正する手段を有さない場合である
    請求項1または請求項2に記載の傾斜角度検出装置。
  4. 原稿の画像を画像情報として読み取る読取手段と、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の傾斜角度検出装置と、を備え、
    前記検出手段は、前記読取手段で読み取られた原稿の画像を示す画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像と予め定められた基準線とのなす角度である傾斜角度を検出する
    画像読取装置。
  5. 請求項に記載の画像読取装置と、
    前記読取手段によって読み取られた前記画像情報が示す画像に基づいて記録媒体に画像を形成する形成手段と、
    を備えた画像形成装置。
  6. 前記予め定められた領域が、前記記録媒体の画像を形成することが可能な領域である
    請求項に記載の画像形成装置。
  7. コンピュータを、
    傾斜角度の検出対象とする画像を示す画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像傾斜角度を予め定められた数の行単位で前記傾斜角度の検出対象を読み取りつつ検出する検出手段と、
    前記予め定められた行に対応する前記傾斜角度の検出対象の読取領域から前記画像情報の所定の領域がはみ出すことによって、前記傾斜角度の検出対象とする画像の傾斜により当該画像の一部が予め定められた領域からはみ出す可能性があると判断される場合、当該画像の前記一部の少なくとも一部が前記予め定められた領域に収まるように前記画像情報が示す画像を縮小する縮小手段と、
    として機能させるためのプログラム。
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