JP6215734B2 - サイホン排水システムの検査方法 - Google Patents

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Description

本発明はサイホン排水システムの検査方法に関する。
近年、サイホン排水システムが提案されている。サイホン排水システムは、水廻り器具とサイホン排水管とを含んで構成されている。このサイホン排水管は、床スラブに沿って無勾配で配設された横引き管と、横引き管に連続して鉛直方向に配設される竪管とを有する。この竪管で発生するサイホン力を利用して、水廻り器具から排水効率の向上を図っている(特許文献1参照)。
ところで、このようなサイホン排水システムを施工後に排水管に漏れ箇所がないか検査する必要がある。サイホン排水システムでない場合には、例えば、排水管の一方に栓をした後、他方から一方に向かって水を注入し、満水とすることで目視によって漏れ箇所が確認できる。
特開2011−256557号公報
サイホン排水システムでは、各水廻り器具に対応して個別のサイホン排水管が配設されている。したがって、上記検査も個別のサイホン排水管毎に行う必要があり、検査が煩雑になるという不都合があった。
また、サイホン排水システムでは、サイホン排水管の管径が小さいため、一方の端部を閉塞した状態で他方の端部から水を注入しようとしても、サイホン排水管内部の空気がうまく抜けず、水を注入することが困難であるという不都合がある。
また、サイホン排水管の両端部に栓をせず、サイホン排水管が完全に水で満たされた後、サイホン排水管の排水口に栓をすることが考えられる。しかしながら、サイホン排水管の横引き管から水を注入すると、水は竪管内で落下して流速が増加するため、満水のタイミングに合わせて栓をすることができず、スラブ等が水浸しになるという不都合がある。
さらに、竪管の下端部からポンプなどによって水を注入するということも考えられるが、この場合には、通常複数あるサイホン排水管毎にポンプが必要となり、作業の効率性で劣る。
すなわち、サイホン排水システムに対して、効率的で確実な密閉性の試験方法が確立されていなかった。
本発明は、上記事実を考慮し、施工後のサイホン排水システムの排水管の効率的な密閉性の検査方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るサイホン排水システムの検査方法は、水廻り器具からの排水を略水平方向に排出する横引き管と、前記各横引き管の下流側端部に接続され、鉛直下方に配置された竪管と、を備えるサイホン排水システムの検査方法であって、上流側端部が大気開放された他の配管の下流側端部と前記竪管の下流側端部とを接続する第1工程と、接続された前記竪管に連続する横引き管又は他の配管の上流側端部から検査流体を流入させる第2工程と、前記検査流体が前記他の配管又は前記横引き管の上流側端部に到達した後、前記横引き管、前記竪管と前記他の配管に流体漏れがあるか否かを検査する第3工程と、を備える。
このサイホン排水システムの検査方法では、先ず竪管の下流側端部と他の配管の下流側端部を接続する。したがって、接続された竪管に連続する横引き管の上流側端部(開口端)から検査流体を注入すると、その横引き管に連続する竪管に存在していた気体は、当該竪管に接続された他の配管の上流側端部(開口部)から排出される。すなわち、他の配管から検査流体が流出されることを確認するだけで、サイホン排水管のみならず接続された他の配管まで流体で満たすことができる。すなわち、竪管と他の配管の下流端部を接続することにより、複数の管の密閉性を一度に検査することが可能になる。
ここで、横引き管が「略水平方向」とは、横引き管が無勾配である場合だけでなく、下り勾配が付してある場合、また他の配管等を回避するために部分的に上り勾配がある場合を含む。
また、この「気体」には、通常の気体以外に、煙等を混入させた空気を用いる場合も含む。
本発明の請求項2に係るサイホン排水システムの検査方法は、請求項1に記載のサイホン排水システムの検査方法において、前記流体は液体である。
検査流体が液体の場合、サイホン排水管(横引き管及び竪管)の内径が小さく、液体を内部に注入しにくい。特に、竪管の下流端部に栓をして水を注入しようとしても内部にある空気が抜けにくい。しかしながら、このサイホン排水システムの検査方法では他の配管の端部と竪管の下流側端部を接続したため、サイホン排水管内部の空気が他の配管の上流側端部から外部に排出され、サイホン排水管内部にスムーズに液体を注入することができる。
なお、この「液体」には、通常の水以外に、色付きの水等を用いた場合も包含する趣旨である。
本発明の請求項3に係るサイホン排水システムの検査方法は、請求項1または2のいずれか1項記載のサイホン排水システムの検査方法において、前記他の配管は複数であり、前記竪管の下流側端部と複数の前記配管の下流側端部が接続管で接続されている。
本発明の請求項3に係るサイホン排水システムの検査方法では、前記他の配管は複数であり、前記竪管の下流側端部と複数の前記排出管の下流側端部が接続されている。
このサイホン排水システムの検査方法では、1本の竪管の下流側端部に対して複数の他の配管の下流側端部を接続することにより、竪管に連続する横引き管から検査流体を注入するだけで、他の複数の配管に検査流体を注入することが可能になる。
本発明の請求項4記載のサイホン排水システムの検査方法は、請求項1〜3のいずれか1項記載のサイホン排水システムの検査方法において、前記第1工程において、前記竪管の下流側端部と接続される他の配管は、他の竪管である。
このサイホン排水システムの検査方法では、複数のサイホン排水管の竪管の下流側端部同士を接続する。したがって、検査流体、特に液体を注入しにくいサイホン排水に検査流体をスムーズに注入できると共に、2本以上のサイホン排水管を一度に検査することが可能となる。
本発明の請求項5記載のサイホン排水システムの検査方法は、請求項1〜4のいずれか1項記載のサイホン排水システムの検査方法において、前記横引き管は、水廻り器具からの排水を一旦貯留する貯留槽に接続されている。
サイホン排水管が貯留槽に連通しているため、サイホン排水管に検査液体を注入する場合、貯留槽に検査液体を注入すれば良くなる。
本発明の請求項6記載のサイホン排水システムの検査方法は、請求項1〜5のいずれか1項記載のサイホン排水システムの検査方法において、前記第3工程では、前記検査流体が前記竪管、前記横引き管及び前記他の配管を検査流体で満たし、前記他の配管の上流側端部を閉塞し前記検査流体の圧力変動を測定する。
このサイホン排水システムの検査方法では、横引き管、竪管及び他の配管を検査流体で満たした後、他の配管の上流側端部を閉塞して横引き管の上流側端部の圧力変動を測定するだけで、横引き管、竪管および他の配管の漏れの有無を確認することができる。
本発明の請求項7記載のサイホン排水システムの検査方法は、水廻り器具からの排水を略水平方向に排出する横引き管と、前記各横引き管の下流側端部に接続され、鉛直下方に配置された竪管と、を備えるサイホン排水システムの検査方法であって、上流側端部が大気開放された他の配管の下流側端部と前記竪管の下流側端部とを接続する第1工程と、前記竪管に連続する横引き管又は他の配管の上流側端部の一方を閉塞する第2工程と、前記横引き管又は前記他の配管の上流側端部の他方から前記竪管、前記横引き管及び前記他の配管内部の気体を加圧して、その圧力変動を測定することによって前記横引き管、前記竪管と前記他の配管に流体漏れがあるか否かを検査する第3工程と、を備える。
このサイホン排水システムの検査方法では、先ず竪管の下流側端部と他の配管の下流側端部を接続する。次に、接続された竪管に連続する横引き管又は他の配管の一方の上流側端部(開口端)を閉塞する。続いて、他方の上流側端部から横引き管、竪管及び他の配管の気体を加圧し、その圧力変動を測定することによって、横引き管、竪管及び他の配管に漏れがあるか否かを検査できる。すなわち、竪管と他の配管の下流端部を接続することにより、複数の管の密閉性を一度に検査することが可能になる。
本発明によれば、施工後のサイホン排水システムの排水管や配管に対して漏れの効率的な検査を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るサイホン排水システムの概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサイホン排水システムの要部を示す斜視図である。 サイホン排水管の接続状態を説明する断面図である。 サイホン排水管の接続状態を示す斜視図である。 サイホン排水管に対する水の注入状態を示す斜視図である。 サイホン排水管に対する水の注入状態を示す斜視図である。 サイホン排水管に対する水の注入状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサイホン排水システムの概略構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の他の例に係るサイホン排水システムの概略構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るサイホン排水システムの概略構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るサイホン排水システムの概略構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係るサイホン排水システムの概略構成を示す断面図である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法について図1〜図7を参照して説明する。
先ず、本試験方法が適用されるサイホン排水システム10について説明する。本実施形態では、複数階で構成された集合住宅に適用した例について説明する。なお、サイホン排水システムは、集合住宅に好適に用いられるが、戸建て住宅や一般住宅、工場等に適用することもできる。
図1に示すように、サイホン排水システム10は、集合住宅の各戸に備えられた複数水廻り器具12A〜12Cから排出される排水を一旦貯留する貯留槽14と、貯留槽14の排水をサイホン力によって流すサイホン排水管16A〜16Cと、サイホン排水管16A〜16Cで流された水を下まで流す立て管18とを備える。
貯留槽14は、水廻り器具12A〜12Cからの排水を一旦貯留するものである。貯留槽14は、図2に示すように、矩形体の箱形状であり、内部に貯留空間20が形成されている。また、貯留空間20は、仕切部材22によって三つの貯留部20A〜20Cに形成されている。
なお、この三つの貯留部20A〜20Cは、仕切部材22を越流することによって連通するものであり、水廻り器具12A〜12Cから排水導入管24A〜24Cを介して排水が流入する構成である。
また、三つの貯留部20A〜20Cの下流側には、図2に示すように、それぞれサイホン排水管16A〜16Cが接続される。
サイホン排水管16Aは、図1に示すように、スラブ28に沿って配設される横引き管30Aと、横引き管30Aの下流側端部に連続する竪管32Aとを備える。横引き管30Aは、貯留槽14と接続され、スラブ28上で水平方向に無勾配で配設されている。横引き管30Aに連続する竪管32Aは、図示しない排水立て管に沿って下方向(鉛直方向下向き)に配設されている。
なお、本実施形態では横引き管30A〜30C無勾配であるが、下り勾配とされていても良いし、他の配管を回避するため等に部分的に上り勾配が含まれていても良い。このようなものを包含して横引き管30A〜30Cは略水平であるという。
また、竪管32Aの下流側端部(下端部)は、合流部継手34を介して立て管18に連結されている。
横引き管30Aと竪管32Aは、連続してサイホン排水管16Aを構成しており、内部が排水で一杯になった状態で排水が行われるように管の内径が設定されている。また、サイホン水頭Hsのエネルギによってサイホン力(負圧)が作用して排水が行われる。
なお、後述の検査時には、水廻り器具12A〜12Cおよび排水導入管24A〜24Cは貯留槽14に接続されておらず、貯留槽14の排水導入管24A〜24Cは図示しない閉塞手段によって閉塞されている。
また、竪管32A〜32Cの下流側端部は、合流部継手34に接続されておらず、スラブ28から下方にぶら下がった状態とされている。
なお、サイホン排水管16B、16Cもサイホン排水管16Aと全く同様の構成なので、同様の構成要素には同一の参照番号にB、Cを付して説明を省略する。
このようなサイホン排水システム10に対する検査方法について説明する。
先ず、サイホン排水管16A、16Bの竪管32A、32Bの下端部(下流側端部)同士を接続する。具体的には、図3に示すように、L字継手36の一方の端部に竪管32Aの下端部を嵌合し、接着剤で接合する。同様にL字継手38の一方の端部と竪管32Bの下端部とを接合する。
さらに、L字継手36、38の他端同士の間に排水管40を挿入し、接着剤でそれぞれと接合する。このようにして、竪管32Aと竪管32Bを接続する。この結果、サイホン排水管16Aとサイホン排水管16Bは連通することになる。なお、このL字継手36、38及び排水管40の組み合わせを、以下、「接続管42」という場合がある。
同様に、サイホン排水管16Cの竪管32Cの下端部は、図1、図4に示すように、他の水廻り器具12Dとサイホン排水管16Dを介して連通した他の貯留槽44のサイホン排水管16Dを構成する竪管32Dの下端部と接続される。これにより、サイホン排水管16Cとサイホン排水管16Dが連通されたことになる。
この状態で貯留槽14の貯留部20A、20Cに水W(以下、煩雑さを避けるたけに「W」を省略する)を注入する。この際、貯留部20Aに連通されたサイホン排水管16Aの竪管32Aの下端部は、サイホン排水管16Bの竪管32Bの下端部と接続管42で接続(連通)されている。また、サイホン排水管16Bが接続されている貯留部20Bには、水が注入されておらず、また水を注入するために貯留槽14の蓋が開放されているため、大気に開放されている(閉塞されていない)。
したがって、サイホン排水管16A内に存在した空気は、注入された水によって接続管42からサイホン排水管16Bの竪管32B、横引き管30Bを介して貯留部20Bに排出される。したがって、貯留部20Aに注入された水は、図5に示すように、サイホン排水管16A(横引き管30A及び竪管32A)にスムーズに流入していく。
この結果、図6に示すように、貯留部20Aに注入される水によってサイホン排水管16A、16Bの横引き管30A、30B及び竪管32A、32Bが満水とされる。
同様に、図7に示すように、貯留部20Cに水を注入することにより、サイホン排水管16Cおよびサイホン排水管16Dの横引き管30C、30Dおよび竪管32C、32Dが満水とされる。
ここで、サイホン排水管16A〜16Dの目視により、満水試験を行うことができる。
なお、試験終了後は、各竪管32A〜32Dは、L字継手36、38の接着部よりも上部の切断位置で切断することにより、接続管42を切り離すことができる。なお、竪管32A〜32Dの長さは、所定の長さよりも長く形成されているので、切断によって合流部継手34に接続可能である。
したがって、切断後、32A〜32Dを合流部継手34に接続する。
このように本実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法では、接続管42によって2本のサイホン排水管16A、16Bの竪管32A、32Bの下端部同士を接続する。したがって、サイホン力を発生するために管径の小さいサイホン排水管16A、16Bであっても水の注入側(本実施形態では貯留部20A)と反対側(本実施形態では貯留部20B)が大気開放されている(閉塞されてない)ことになる。この結果、サイホン排水管16A、16B内部の空気が容易に排出され、スムーズに水が流入して満水とすることができる。
また、2本のサイホン排水管16A、16B(16C、16D)に一度に満水とすることができ、漏れの検査を2本ずつできるため、検査効率が向上する。
さらに、大気開放されている(閉塞されていない)部分が貯留槽14の貯留部20B又は貯留槽44なので、満水時にサイホン排水管16Bの横引き管30Bの端部から貯留部20Bに水が漏れても、スラブ28を濡らすおそれがない。
なお、本実施形態では、満水試験(目視)で行ったが、水圧試験で行っても良い。さらに、液体に換えて煙等の気体を送りこむことによって気密検査を行っても良い。
水圧試験を行う場合には、サイホン排水管16A、16B(16C、16D)が満水になった後、貯留部20B(貯留槽44)側を栓等で閉塞すると共に、水注入側の貯留部20A(20C)にポンプを取り付け加圧した後、圧力変動を測定することによって、水漏れの有無を確認することができる。
同様に、気密試験を行う場合には、サイホン排水管16A、16B(16C、16D)の一方の端部、例えば、貯留部20B(貯留槽44)側を栓等で閉塞すると共に、他方の端部である貯留部20A(20C)に圧力計を取り付け、圧力変動を測定することによって、漏れの有無を確認することができる。
さらに、煙試験等を行う場合には、サイホン排水管16A、16B(16C、16D)の一方の端部、例えば、貯留部20A(20C)から煙を流入させ、貯留部20B(貯留槽44)から煙の到達を確認した後、貯留部20A、20B(貯留部20C、貯留槽44)を閉塞することによってサイホン排水管16A、16B(16C、16D)に煙を充満させることによって、検査を行う。
満水試験の場合も、目視だけでなく、貯留部20A(20C)の液位の変化で水漏れの有無を確認することができる。
また、本実施形態では、水を用いて検査を行ったが、色付き水等の他の液体を用いて行っても良い。
さらに、本実施形態では、貯留槽14の貯留部20A、20Cに水を注ぐことによって、サイホン排水管16A〜16Dに水を注入したが、反対側の貯留部20B、貯留槽44から水を注入しても良い。また、貯留槽14、44に接続された排水導入管24A〜24Dあるいは水廻り器具12A〜12Dから水を注入しても良い。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、第2実施形態は、第1実施形態と異なる構成と、その作用についてのみ説明する。
第1実施形態と異なるのは、サイホン排水管16Cが接続される相手が異なるだけなので、そのシステムについて説明する。
サイホン排水管16Cが接続される相手は、図8に示すように、ポンプ50によって圧送排水する圧送排水管52である。すなわち、水廻り器具12Eは排水導入管24Eを介してポンプ50に接続されるものである。検査時には、ポンプ50に圧送排水管52を接続しない状態で行う。
、ポンプ50に接続される圧送排水管52は、サイホン排水管16Cと同様にスラブ28に平行な無勾配の横引き管30Eと竪管32Eとから構成されている。
したがって、サイホン排水管16Cと圧送排水管52の竪管32C、32Eの下端部同士を接続管42で接続することにより、貯留部20Cに水を注ぐことによって、サイホン排水管16Cおよび圧送排水管52を容易に満水とすることができる。
なお、本実施形態では、サイホン排水管16C(竪管32C)が接続されるのは、圧送排水管52の竪管32Eとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、サイホン力を用いない(勾配を用いる)通常の排水管70に接続することもできる。すなわち、図9に示すように、器具排水管72F、72Gを介して複数の水廻り器具12F、12Gと連通され、下り勾配が付与された横枝管74と、横枝管74の下流端部から鉛直方向に延びる竪管76を備える。
この排水管70の竪管76とサイホン排水管16Cの竪管32Cの下端部同士を接続管42で接続した場合、サイホン排水管16Cは排水管70を介して水廻り器具12F、12Gでも大気開放されていることなる。
この場合には、水廻り器具12F、12Gの方が貯留槽14(貯留部20C)よりも高い位置になるので、水廻り器具12F、12Gから水を注入することにより、器具排水管72F、72Gから排水管70、サイホン排水管16Cを介して貯留部20Cまで水が到達する。これによって、排水管70とサイホン排水管16Cに水が満たされたことがわかる。
したがって、容易にサイホン排水管16Cと共に通常の排水管70まで検査することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、第2実施形態は、第1実施形態と異なる構成と、その作用についてのみ説明する。
第1実施形態と異なるのは、サイホン排水管16Cが接続される相手が異なるだけなので、その点について説明する。
サイホン排水システム80では、図10に示すように、貯留槽14が蓋体82によって閉塞されている。また、蓋体82には、通気管84が連通されている。通気管84は立て管18に合流部継手34を介して連通されるものである。
通気管84は、蓋体82の上部から貯留槽14に沿ってスラブ28まで引きおろされた後、スラブ28と平行に無勾配で配設される横引き管30Fと、横引き管30Fの下流側端部に連続して鉛直下方に延在する竪管32Fを備える。
このように構成されるサイホン排水システム80の検査方法について説明する。
この場合には、先ず、サイホン排水管16A、16Bの竪管32A、32Bを接続管42で接続した後、貯留部20Aに水を注ぐことによって、サイホン排水管16A、16Bを満水にすることができる。
サイホン排水管16A、16Bの検査終了後、サイホン排水管16Bの横引き管30Bを貯留槽14(貯留部20B)から引き抜き、換わりに通気管84の横引き管30Fを貯留槽14(貯留部20B)に挿入(接続)する。
したがって、サイホン排水管16Cと通気管84の竪管32C、32Fの下端部同士を接続することにより、サイホン排水管16Cは、貯留部20Bに連通していることになる。そこで、貯留部20Cに水を注入することにより、サイホン排水管16C、通気管84を通って貯留部20Bに到達して、サイホン排水管16C、通気管84を満水にすることができる。なお、検査後は、通気管84を貯留部20Bから抜き取り、蓋体82に取り付けると共に、貯留部20Bに対してサイホン排水管16Bを再び取り付ける。
また、検査時に貯留槽14が閉塞されている(蓋体が取られていない)場合には、貯留槽14と水廻り器具12A〜12Cが接続されていれば、排水導入管24C又は水廻り器具12Cから水を注入することによってサイホン排水管16B、16Cを満水にしても良い。
さらに、気密試験を行う場合には、貯留部20Bとサイホン排水管16Bとの連通部分を閉塞し、貯留部20C側にポンプを設置してサイホン排水管16B、16Cに所定の圧力をまで加圧した後、圧力変化を測定することによって漏れ検査を行う。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、第4実施形態は、第1実施形態と異なる構成と、その作用についてのみ説明する。
本実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法では、図11に示すように、検査時にサイホン排水管16B、16Cを貯留槽14から取り外し、横引き管30B、30Cの上流側端部を接続管42で接続する。
これにより、サイホン排水管16A〜16Dが全て連通されることになる。したがって、貯留部20Aに水を注ぐだけで、全てのサイホン排水管16A〜16Dを満水にすることができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、第5実施形態は、第1実施形態と異なる構成と、その作用についてのみ説明する。
本実施形態に係るサイホン排水システムの検査方法では、図12に示すように、検査時にサイホン排水管16A、16Cの竪管32A、32Cの下端部にL字継手36、38を取り付ける。また、サイホン排水管16Bの竪管32Bの下端部にT字継手92を取り付ける。このL字継手36とT字継手92間及びL字継手38とT字継手92間に排水管40、40を取り付けるものである。
このようにすることによって、サイホン排水管16A〜16Cが竪管32A〜32Cの下端部で連通することになる。この結果、貯留部20Aに水を注入するだけで、サイホン排水管16A〜16Cが一度に満水になる。
なお、一連の実施形態では水で説明したが、不凍液等、他の液体で接続しても良い。また、
10 サイホン排水システム
12A〜12F 水廻り器具
14 貯留槽
16A〜16D サイホン排水管(配管)
30A〜30D 横引き管
32A〜32D 竪管(配管)
42 接続管
52 圧送排水管(配管)
70 排水管(配管)
84 通気管(配管)

Claims (7)

  1. 水廻り器具からの排水を略水平方向に排出する横引き管と、
    前記各横引き管の下流側端部に接続され、鉛直下方に配置された竪管と、
    を備えるサイホン排水システムの検査方法であって、
    上流側端部が大気開放された他の配管の下流側端部と前記竪管の下流側端部とを接続する第1工程と、
    前記竪管に連続する横引き管又は他の配管の上流側端部から検査流体を流入させる第2工程と、
    前記検査流体が前記他の配管又は前記横引き管の上流側端部に到達した後、前記横引き管、前記竪管と前記他の配管に流体漏れがあるか否かを検査する第3工程と、
    を備えるサイホン排水システムの検査方法。
  2. 前記検査流体は、液体である請求項1記載のサイホン排水システムの検査方法。
  3. 前記他の配管は複数であり、前記竪管の下流側端部と複数の前記配管の下流側端部が接続管で接続されている請求項1又は2記載のサイホン排水システムの検査方法。
  4. 前記第1工程において、前記竪管の下流側端部と接続される他の配管は、他の竪管である請求項1〜3のいずれか1項記載のサイホン排水システムの検査方法。
  5. 前記横引き管は、水廻り器具からの排水を一旦貯留する貯留槽に接続されている請求項1〜4のいずれか1項記載のサイホン排水システムの検査方法。
  6. 前記第3工程では、前記検査流体が前記竪管、前記横引き管及び前記他の配管を検査流体で満たし、前記他の配管の上流側端部を閉塞し前記検査流体の圧力変動を測定する請求項1〜5のいずれか一項記載のサイホン排水システムの検査方法。
  7. 水廻り器具からの排水を略水平方向に排出する横引き管と、
    前記各横引き管の下流側端部に接続され、鉛直下方に配置された竪管と、
    を備えるサイホン排水システムの検査方法であって、
    上流側端部が大気開放された他の配管の下流側端部と前記竪管の下流側端部とを接続する第1工程と、
    前記竪管に連続する横引き管又は他の配管の上流側端部の一方を閉塞する第2工程と、
    前記横引き管又は前記他の配管の上流側端部の他方から前記竪管、前記横引き管及び前記他の配管内部の気体を加圧して、その圧力変動を測定することによって前記横引き管、前記竪管と前記他の配管に流体漏れがあるか否かを検査する第3工程と、
    を備えるサイホン排水システムの検査方法。
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