JP6213312B2 - シリンジセット、プレフィルドシリンジセット、シリンジ用キャップおよびシリンジ用キャップのカバー体 - Google Patents

シリンジセット、プレフィルドシリンジセット、シリンジ用キャップおよびシリンジ用キャップのカバー体 Download PDF

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Description

本発明は、シリンジのバレルへの取付けが可能に構成されたシリンジ用キャップ、当該シリンジ用キャップに具備されるシリンジ用キャップのカバー体(以下、単にカバー体とも称する)、当該シリンジ用キャップを備えたシリンジセット、および、当該シリンジ用キャップを備えたプレフィルドシリンジセットに関する。
従来、シリンジのバレルのノズル部に設けられた吐出口を閉塞するためのシリンジ用キャップとして、弾性部材からなる弾性栓体が利用されている。当該弾性栓体は、予め薬剤が充填されているプレフィルドシリンジにおいては、当該薬剤を密封するためにバレルに取付けられることで具備されており、予め薬剤が充填されていないシリンジセットにおいては、付属品として具備される場合がある。
また、特開2013−78443号公報(特許文献1)には、シリンジ用キャップとして、上述した弾性栓体に加えてこれを覆うように設けられた硬質部材からなるカバー体を備えてなるものが開示されている。上記特許文献1に開示されたカバー体は、プレフィルドシリンジが既に開封されたものであるか否かを判別する目的で具備されたものであるが、シリンジ用キャップの取り外しの際に当該カバー体を保持することにより、弾性栓体を直接手指で持つ必要がなくなるため、薬剤が手指に付着してしまうことが防止できたり、容易にシリンジ用キャップを取り外すことができたりするといった副次的な効果を奏するものでもある。
特開2013−78443号公報
一般に、シリンジセットやプレフィルドシリンジの使用態様を考慮した場合には、必ずしも既に開封されたものであるか否かを判別する必要がないケースや、薬剤が手指に付着しても特に支障がないケースも想定される。また、予め弾性栓体のみがシリンジのバレルに取付けられた状態とされ、その後に必要に応じてカバー体を弾性栓体に取付けるといったような使用態様も想定される。
また、製造の観点から見た場合には、各種の使用態様を考慮してそれぞれの使用態様に適した製品ラインアップを構築するに当たり、共通の部品として弾性栓体やカバー体の設計を予め行なっておき、製品種毎に当該共通の部品の組付けの有無や付属品としての付帯の有無を選択可能にすることにより、部品の融通性が向上する効果が得られるばかりでなく、製造コストを大幅に削減する効果も得られることになる。
以上の状況に照らした場合に、上記特許文献1に開示されたカバー体は、予め弾性栓体に対して取り外し不能に嵌着されてなるものであり、予め弾性栓体のみがシリンジのバレルに取付けられた状態において後からこれを取付けることができるように構成されたものではない。そのため、特定の使用態様下においては有益なものであるものの、上述したような各種の使用態様のすべてに適合したものとは言えず、また、各種の製品ラインアップを構築するに当たり、部品の融通性に乏しいものとなってしまい、製造コストの増大に繋がってしまうものでもある。
したがって、本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、製造コストを抑制しつつ各種の使用態様に適合させることができるシリンジ用キャップ、当該シリンジ用キャップに具備されるシリンジ用キャップのカバー体、当該シリンジ用キャップを備えたシリンジセット、および、当該シリンジ用キャップを備えたプレフィルドシリンジセットを提供することを目的とする。
本発明に基づくシリンジセットは、バレルおよびプランジャを含むシリンジと、上記バレルのノズル部に設けられた吐出口を閉塞することが可能なシリンジ用キャップとを備えている。上記シリンジ用キャップは、上記ノズル部に対して着脱自在に取付けが可能に構成された弾性部材からなる弾性栓体と、上記弾性栓体への取付けが可能に構成された硬質部材からなるカバー体とを含んでいる。上記弾性栓体は、上記ノズル部に取付けられた状態において、軸方向の一端において上記吐出口を覆う栓部と、上記栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部とを有している。上記カバー体は、上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記栓部を取り囲む筒状部と、上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記栓部の上記一端とは反対側に位置する他端を覆う底部とを有する有底筒状の部材からなる。上記筒状部には、上記カバー体が上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記鍔部を係止する係止部が周方向に沿って複数設けられている。上記複数の係止部の各々は、上記筒状部に切り欠き部を形成することで上記筒状部の軸方向に沿って延在するように設けられることにより、上記筒状部の径方向において弾性変形可能に構成された片持ち梁部と、上記片持ち梁部の先端から上記筒状部の径方向内側に向けて立設されることにより、上記鍔部に掛かり止め可能に構成された爪部とを含んでいる。
上記本発明に基づくシリンジセットにあっては、上記カバー体が上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記鍔部の外周面に当接する第1突起部が、上記筒状部の内周面上に周方向において複数設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づくシリンジセットにあっては、上記バレルが、上記ノズル部を取り囲む筒状のルアーロック部を有していてもよい。その場合には、上記弾性栓体が上記ノズル部に取付けられた状態において、上記栓部の上記一端が、上記ノズル部と上記ルアーロック部との間に介挿されることが好ましく、その場合に、上記弾性栓体が上記ノズル部に取付けられるとともに上記カバー体が上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記ルアーロック部の外周面に当接して配置されるかまたは接近して配置される第2突起部が、上記筒状部の内周面上に周方向において複数設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づくシリンジセットにあっては、上記筒状部の軸方向に沿って延在する突条部が、上記筒状部の内周面上に周方向において複数設けられていることが好ましく、その場合に、上記複数の突条部の各々が、上記第1突起部および上記第2突起部を構成していることが好ましい。
上記本発明に基づくシリンジセットにあっては、上記複数の係止部が、上記筒状部の周方向に沿って均等に4つ設けられていることが好ましい。
本発明に基づくプレフィルドシリンジセットは、上記本発明に基づくシリンジセットと、薬剤とを備えている。上記本発明に基づくプレフィルドシリンジセットにおいては、上記プランジャが上記バレルに取付けられるとともに、上記弾性栓体が上記ノズル部に取付けられることにより、上記薬剤が、上記バレル内に密封された状態で充填されている。
上記本発明に基づくプレフィルドシリンジセットにあっては、上記カバー体が、上記弾性栓体にさらに取付けられていてもよい。
本発明に基づくシリンジ用キャップは、シリンジのバレルのノズル部に設けられた吐出口を閉塞することが可能なものであって、シリンジのバレルのノズル部に対して着脱自在に取付けが可能に構成された弾性部材からなる弾性栓体と、上記弾性栓体への取付けが可能に構成された硬質部材からなるカバー体とを含んでいる。上記弾性栓体は、シリンジのバレルのノズル部に取付けられた状態において、軸方向の一端においてシリンジのノズル部に設けられた吐出口を覆うことが可能な栓部と、上記栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部とを有している。上記カバー体は、上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記栓部を取り囲む筒状部と、上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記栓部の上記一端とは反対側に位置する他端を覆う底部とを有する有底筒状の部材からなる。上記筒状部には、上記カバー体が上記弾性栓体に取付けられた状態において、上記鍔部を係止する係止部が周方向に沿って複数設けられている。上記複数の係止部の各々は、上記筒状部に切り欠き部を形成することで上記筒状部の軸方向に沿って延在するように設けられることにより、上記筒状部の径方向において弾性変形可能に構成された片持ち梁部と、上記片持ち梁部の先端から上記筒状部の径方向内側に向けて立設されることにより、上記鍔部に掛かり止め可能に構成された爪部とを含んでいる。
本発明に基づくシリンジ用キャップのカバー体は、シリンジのバレルのノズル部に対して着脱自在に取付けが可能に構成された弾性部材からなる弾性栓体への取付けが可能に構成されたものであって、弾性栓体に取付けられた状態において、シリンジのバレルのノズル部に設けられた吐出口を軸方向の一端において覆うことが可能な弾性栓体の栓部を取り囲むことが可能な筒状部と、弾性栓体に取付けられた状態において、シリンジのバレルのノズル部に設けられた吐出口を覆うことが可能な栓部の軸方向の一端とは反対側に位置する栓部の軸方向の他端を覆うことが可能な底部とを有する硬質部材からなる有底筒状の部材からなる。上記筒状部には、弾性栓体に取付けられた状態において、弾性栓体の栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部を係止することが可能な係止部が周方向に沿って複数設けられている。上記複数の係止部の各々は、上記筒状部に切り欠き部を形成することで上記筒状部の軸方向に沿って延在するように設けられることにより、上記筒状部の径方向において弾性変形可能に構成された片持ち梁部と、上記片持ち梁部の先端から上記筒状部の径方向内側に向けて立設されることにより、弾性栓体の栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部に掛かり止め可能に構成された爪部とを含んでいる。
本発明によれば、製造コストを抑制しつつ各種の使用態様に適合させることができるシリンジ用キャップ、当該シリンジ用キャップに具備されるシリンジ用キャップのカバー体、当該シリンジ用キャップを備えたシリンジセット、および、当該シリンジ用キャップを備えたプレフィルドシリンジセットを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る第1のシリンジセットを分解した状態を示す断面図である。 図1に示す第1のシリンジセットを用いて構成された本発明の実施の形態に係る第1のプレフィルドシリンジセットにおけるシリンジ用キャップの第1使用態様および第2使用態様を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ用キャップの弾性栓体の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ用キャップの弾性栓体の側面図および断面図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ用キャップのカバー体の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ用キャップのカバー体の側面図、底面図および断面図である。 図2中に示す領域VIIAおよび領域VIIBの拡大図である。 図7に示すVIIIA−VIIIA線およびVIIIB−VIIIB線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ用キャップの第1使用例における装着操作を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ用キャップの第2使用例における装着操作を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ用キャップの第1使用例および第2使用例における脱離操作を示す模式図である。 図1に示す第1のシリンジセットに含まれるシリンジとは仕様の異なるシリンジを含む本発明の実施の形態に係る第2のシリンジセットを用いて構成された本発明の実施の形態に係る第2のプレフィルドシリンジセットにおけるシリンジ用キャップの第2使用態様を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。また、以下において説明する各部の個数や形状、材質等は、特に記載がある場合を除き、これらの具体的な個数や形状、材質等に限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る第1のシリンジセットを分解した状態を示す断面図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態に係る第1のシリンジセット1Aの構成について説明する。
図1に示すように、第1のシリンジセット1Aは、バレル10Aおよびプランジャ20Aを含むシリンジと、弾性栓体30およびカバー体40を含むシリンジ用キャップとを備えている。
バレル10Aは、容器部11と、容器部11の前端に設けられたノズル部12およびルアーロック部14と、容器部11の後端に設けられたフランジ部13とを有している。一方、プランジャ20Aは、ロッド部21と、ロッド部21の後端に設けられたフランジ部22と、ロッド部21の前端に取付けられたガスケット23とを有している。
容器部11は、薬剤を充填するための部位であり、略円筒状の形状を有している。ノズル部12は、バレル10A内に充填された薬剤を吐出するための部位であり、略円筒状の形状を有している。ルアーロック部14は、バレル10Aに対して注射針を取付けるための部位であり、略円筒状の形状を有している。また、ルアーロック部14は、ノズル部12を取り囲むように位置している。
ノズル部12の先端には、薬剤を吐出するための吐出口12aが設けられており、当該吐出口12aは、バレル10Aの先端に注射針が取付けられた状態において注射針の針管に接続される。ルアーロック部14の内周面には、注射針の後端に設けられた針基を螺合させるための雄ネジ14a(図7等参照)が設けられており、当該雄ネジ14aに針基が螺合させられることで注射針がバレル10Aの先端に取付けられる。なお、フランジ部13は、注射操作の際にプランジャ20Aをバレル10Aに押し込むために手指が掛けられる部位である。
ロッド部21は、バレル10A内に向けて押し込まれることで薬剤を上述した吐出口12aから外部に吐出させるためのものであり、略棒状の形状を有している。ガスケット23は、バレル10A内を液密に封止する部位であり、ロッド部21の先端に設けられたカプラを覆う有底筒状の形状を有している。また、ガスケット23は、ロッド部21の押し込みに際して容器部11内を摺動することにより、薬剤を吐出口12aに向けて押し進めるための部位でもある。なお、フランジ部22は、注射操作の際にプランジャ20Aをバレル10Aに押し込むために手指が掛けられる部位である。
弾性栓体30は、たとえばブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム(塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム)、熱可塑性エラストマー等に代表される弾性部材にて構成されており、バレル10Aのノズル部12に着脱自在に取付けが可能なものである。弾性栓体30は、バレル10Aのノズル部12に取付けられた状態においてノズル部12の先端に設けられた吐出口12aを閉塞するものであり、これによりバレル10A内を液密に封止する。
カバー体40は、たとえばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂、ポリカーボネート樹脂等に代表される硬質部材にて構成されており、弾性栓体30に取付けが可能なものである。カバー体40は、弾性栓体30に取付けられた状態において弾性栓体30を覆う有底筒状の形状を有している。
なお、弾性栓体30およびカバー体40からなるシリンジ用キャップの詳細な構造については、後述することとする。
図2(A)および図2(B)は、それぞれ図1に示す第1のシリンジセットを用いて構成された本実施の形態に係る第1のプレフィルドシリンジセットにおけるシリンジ用キャップの第1使用態様および第2使用態様を示す断面図である。次に、この図2を参照して、本実施の形態に係る第1のプレフィルドシリンジセット100Aにおけるシリンジ用キャップの第1使用態様および第2使用態様について説明する。
図2(A)に示すように、第1使用態様においては、図1に示すシリンジ用キャップのうちの弾性栓体30のみが単独でバレル10Aのノズル部12に取付けられることで第1のプレフィルドシリンジセット100Aが構成されている。この場合、カバー体40は、図2(A)においては図示を省略しているが、付属品として第1のプレフィルドシリンジセット100Aに付帯されることになる。
図2(A)に示す第1使用態様においては、プランジャ20Aがバレル10Aに取付けられるとともに、弾性栓体30がバレル10Aのノズル部12に取付けられることにより、バレル10A内に充填された薬剤101が、当該バレル10A内において密封された状態とされている。
当該第1使用態様においては、図2(A)に示す状態のまま第1のプレフィルドシリンジセット100Aが保管されて、その後、弾性栓体30が取り外されて注射の用に供されてもよいし、必要に応じてカバー体40が弾性栓体30に取付けられて第1のプレフィルドシリンジセット100Aが保管され、その後、弾性栓体30およびカバー体40を含むシリンジ用キャップが取り外されて注射の用に供されてもよい。
図2(B)に示すように、第2使用態様においては、図1に示すシリンジ用キャップのうちの弾性栓体30がバレル10Aのノズル部12に取付けられるとともに、当該弾性栓体30を覆うようにシリンジ用キャップのうちの残るカバー体40が弾性栓体30に取付けられることで第1のプレフィルドシリンジセット100Aが構成されている。
図2(B)に示す第2使用態様においては、上述した第1使用態様の場合と同様に、プランジャ20Aがバレル10Aに取付けられるとともに、弾性栓体30がバレル10Aのノズル部12に取付けられることにより、バレル10A内に充填された薬剤101が、当該バレル10A内において密封された状態とされている。
当該第2使用態様においては、図2(B)に示す状態のまま第1のプレフィルドシリンジセット100Aが保管されて、その後、弾性栓体30およびカバー体40を含むシリンジ用キャップが取り外されて注射の用に供されることになる。
このように、本実施の形態に係る第1のシリンジセット1Aおよびこれを用いた第1のプレフィルドシリンジセット100Aの如くの構成を採用することにより、弾性栓体30のみがシリンジのバレル10Aに取付けられた状態とされる使用例のみならず、予め弾性栓体30のみがシリンジのバレル10Aに取付けられた状態とされ、その後に必要に応じてカバー体40が弾性栓体30に取付けられるといったような使用例や、当初より弾性栓体30およびカバー体40を含むシリンジ用キャップがシリンジのバレル10Aに取付けられた状態とされる使用例など、様々な使用態様に適合したものとすることができる。
図3(A)および図3(B)は、本実施の形態に係るシリンジ用キャップの弾性栓体の斜視図であり、図4(A)は、側面図、図4(B)は、断面図である。また、図5(A)および図5(B)は、本実施の形態に係るシリンジ用キャップのカバー体の斜視図であり、図6(A)は、側面図、図6(B)は、底面図、図6(C)は、断面図である。次に、これら図3ないし図6を参照して、本実施の形態に係るシリンジ用キャップの弾性栓体30およびカバー体40の構造について詳細に説明する。
図3および図4に示すように、弾性栓体30は、軸方向の一端に凹部31aが設けられた略円柱状の形状を有する栓部31と、当該栓部31の外周面から外側に向けて突設された鍔部32とを有している。鍔部32は、栓部31の上記凹部31aが設けられた一端とは反対側に位置する他端の外周面上に設けられている。
栓部31の上記一端は、弾性栓体30がバレル10Aのノズル部12に取付けられた状態において、当該一端に設けられた凹部31aによってノズル部12を受け入れることにより、ノズル部12の先端に設けられた吐出口12aを閉塞する部位である。一方、栓部31の上記他端に設けられた鍔部32は、カバー体40が弾性栓体30に取付けられた状態において、後述するカバー体40の係止部によって係止される部位である。
図5および図6に示すように、カバー体40は、略筒状の形状を有する筒状部41と、当該筒状部41の一端を閉塞する底部42とを有しており、筒状部41の他端は、開口端43として開放されている。筒状部41には、片持ち梁部44および爪部44aからなる係止部が設けられている。
片持ち梁部44は、筒状部41の所定位置に略コ字状の切り欠き部41bを形成することで筒状部41の軸方向に沿って延在するように設けられており、これにより片持ち梁部44は、筒状部41の径方向において弾性変形(撓み変形)することができるように構成されている。片持ち梁部44の根元側の部分は、上述した筒状部41の開口端43側に位置しており、片持ち梁部44の先端側の部分は、上述した筒状部41の底部42側に位置している。
一方、爪部44aは、片持ち梁部44の先端から筒状部41の径方向内側に向けて立設されており、これにより、爪部44aは、カバー体40が弾性栓体30に取付けられた状態において、上述した弾性栓体30に設けられた鍔部32に掛かり止め可能に構成されている。
なお、片持ち梁部44および爪部44aからなる係止部は、筒状部41の周方向に沿って複数設けられる。好適には、図示するように筒状部41の周方向に沿って均等に4つ設けられるが、複数設けられていれば特にその数が制限されるものではない。
また、筒状部41の外周面上の所定位置には、周方向に沿って延びる溝部41aが複数設けられている。当該複数の溝部41aは、カバー体40を手指で保持した際に手指とカバー体40との間でスリップが生じてしまうことを防止するためのものである。当該複数の溝部41aは、図示するように複数の係止部の各々を取り囲むように形成されていることが好ましい。
筒状部41の内周面上の所定位置には、筒状部41の軸方向に沿って延在する突条部45が設けられている。より詳細には、突条部45は、筒状部41の周方向において隣り合って位置する一対の係止部間に位置する部分の筒状部41の内周面上の位置に設けられており、筒状部41の底部42側の端部近傍から開口端43側の端部近傍にまで至るように延在している。
突条部45は、筒状部41の底部42側に位置する底部側突起部45aと、筒状部41の開口端43側に位置する開口端側突起部45bとを含んでおり、これら底部側突起部45aと開口端側突起部45bとが連続するように形成されることで突条の形状を有している。
底部側突起部45aは、カバー体40が弾性栓体30に取付けられた状態において、弾性栓体30の鍔部32の外周面に当接する第1突起部に該当する。そのため、底部側突起部45aは、カバー体40が弾性栓体30に取付けられた状態において、弾性栓体30の鍔部32の外周面に当接することとなるように、その突出高さが調整されて設定されている。
開口端側突起部45bは、カバー体40が弾性栓体30に取付けられた状態において、バレル10Aのルアーロック部14の外周面に当接して配置されるかまたは接近して配置される第2突起部に該当する。ここで、本実施の形態においては、開口端側突起部45bが、カバー体40が弾性栓体30に取付けられた状態において、バレル10Aのルアーロック部14の外周面に接近して配置されることとなるように、その突出高さが調整されて設定されている。
なお、突条部45は、筒状部41の周方向に沿って複数設けられる。好適には、図示するように上述した一対の係止部間に位置する部分の筒状部41の内周面上にそれぞれ2つずつ合計8つ設けられるが、複数設けられていれば特にその数が制限されるものではない。
図7(A)は、図2(A)中に示す領域VIIAの拡大図であり、図7(B)は、図2(B)中に示す領域VIIBの拡大図である。また、図8(A)および図8(B)は、それぞれ図7に示すVIIIA−VIIIA線およびVIIIB−VIIIB線に沿った断面図である。次に、これら図7および図8を参照して、上述した第1使用態様および第2使用態様におけるバレル10Aのノズル部12近傍における構成について説明する。
図7(A)に示すように、シリンジ用キャップのうちの弾性栓体30のみが単独でバレル10Aのノズル部12に取付けられることで第1のプレフィルドシリンジセット100Aが構成された第1使用態様においては、バレル10Aのノズル部12の先端が栓部31の凹部31aに挿入されることにより、ノズル部12の先端面が栓部31に設けられた凹部31aの底面に当接し、かつ、前記ノズル部12の先端側の外周面が栓部31に設けられた凹部31aの内壁面に当接する。これにより、ノズル部12の先端に設けられた吐出口12aが弾性栓体30によって閉塞されることになる。なお、当該第1使用態様においては、栓部31の凹部31aが設けられた側の一端は、ノズル部12とルアーロック部14との間に介挿されることになる。
一方、図7(B)に示すように、シリンジ用キャップのうちの弾性栓体30がバレル10Aのノズル部12に取付けられるとともに、当該弾性栓体30を覆うようにシリンジ用キャップのうちの残るカバー体40が弾性栓体30に取付けられることで第1のプレフィルドシリンジセット100Aが構成された第2使用態様においては、上述した第1使用態様の場合と同様に、バレル10Aのノズル部12の先端が栓部31の凹部31aに挿入されることにより、ノズル部12の先端に設けられた吐出口12aが弾性栓体30によって閉塞されることになるとともに、さらに、弾性栓体30が、カバー体40によって覆われる。
ここで、弾性栓体30の栓部31は、カバー体40の筒状部41によって取り囲まれた状態にあり、弾性栓体30の凹部31aが設けられた一端とは反対側に位置する他端は、カバー体40の底部42に当接するとともに当該底部42によって覆われた状態にある。さらに、弾性栓体30の鍔部32は、その軸方向においてカバー体40の底部42と爪部44aとによって挟み込まれた状態にある。したがって、カバー体40の爪部44aは、弾性栓体30の鍔部32に掛かり止めされた状態にあることになる。
また、図8(A)に示すように、上記第2使用状態においては、カバー体40に設けられた突条部45のうちの底部側突起部45aが、弾性栓体30の鍔部32の外周面に食い込むように当接している。上述したように、底部側突起部45aは、筒状部41の周方向において複数設けられているため、弾性栓体30は、これら複数の底部側突起部45aによって内側に向けて押圧された状態にある。したがって、弾性栓体30は、当該複数の底部側突起部45aの押圧により、カバー体40によって相当程度強固に保持された状態にあり、これによりカバー体40にがたつきが発生することが防止されている。
さらに、図8(B)に示すように、上記第2使用状態においては、カバー体40に設けられた突条部45のうちの開口端側突起部45bが、バレル10Aのルアーロック部14の外周面に接近した状態で配置されている。上述したように、開口端側突起部45bは、筒状部41の周方向において複数設けられているため、ルアーロック部14は、これら複数の開口端側突起部45bに取り囲まれた状態にある。したがって、当該複数の開口端側突起部45bがルアーロック部14の外周面に接近した状態となるように配置されることにより、カバー体40にがたつきが発生することが抑制されている。なお、さらなるカバー体40のがたつきを防止するためには、当該複数の開口端側突起部45bがルアーロック部14の外周面に当接するように構成されていてもよい。
図9は、本実施の形態に係るシリンジ用キャップの第1使用例における装着操作を示す模式図であり、図10は、第2使用例における装着操作を示す模式図である。また、図11は、本実施の形態に係るシリンジ用キャップの第1使用例および第2使用例における脱離操作を示す模式図である。次に、これら図9ないし図11を参照して、本実施の形態に係るシリンジ用キャップのカバー体40の第1使用例および第2使用例における装着操作と、当該第1使用例および第2使用例における脱離操作について説明する。
図9に示す第1使用例における装着操作は、シリンジ用キャップのうちの弾性栓体30のみが単独でバレル10Aのノズル部12に取付けられることで第1のプレフィルドシリンジセット100Aが構成された第1使用態様において、これにさらにシリンジ用キャップのうちの残るカバー体40を装着させる際の操作である。
図9に示すように、当該第1使用例における装着操作においては、カバー体40の筒状部41が手指(不図示)によって保持された状態とされ、この状態においてカバー体40の開口端43がバレル10Aのノズル部12に取付けられた弾性栓体30に面するようにその向きが調整された上で、カバー体40が当該弾性栓体30に被さるように取付けられる。
このとき、弾性栓体30の鍔部32は、カバー体40の開口端43を通過することでカバー体40の内部に収容されることになり、さらにその後、鍔部32の上端が、カバー体40の係止部の爪部44aに接触することになる。ここで、上述したように、爪部44aは、筒状部41に設けられた片持ち梁部44の先端に位置しているため、当該接触により、片持ち梁部44は、筒状部41の径方向外側に向けて撓み変形することになり、これに伴い、爪部44aは、径方向外側に向けて後退することになる。そのため、鍔部32は、爪部44aを乗り越えてカバー体40の底部42側へと移動する。
その後、鍔部32が爪部44aを完全に乗り越えることにより、爪部44aが鍔部32に接触することによる片持ち梁部44の撓み変形が解除され、これによって片持ち梁部44が元の形状に復帰することになる。これにより、鍔部32が、その軸方向においてカバー体40の底部42と爪部44aとによって挟み込まれた状態になり、カバー体40の弾性栓体30に対する取付けが完了する。
このように、本実施の形態に係るシリンジ用キャップとすることにより、予め弾性栓体30のみがシリンジのバレル10Aに取付けられた状態において後からカバー体40を取付けることが可能になり、さらには、その取付けを無理なくスムーズに行なうことができるとともに、取付け後にカバー体40が弾性栓体30から脱落してしまうことが未然に防止できることになる。なお、図示するように爪部44aの開口端43側に位置する面を傾斜面にて構成しておくことにより、さらに無理なくスムーズにカバー体40を弾性栓体30に取付けることが可能になる。
図10に示す第2使用例における装着操作は、予め弾性栓体30にカバー体40を取付けておき、この状態においてシリンジ用キャップをバレル10Aのノズル部12に取付ける際の操作である。なお、弾性栓体30に対するカバー体40の取付けは、上述した第1使用例の場合に準じて行なわれる。
図10に示すように、当該第2使用例における装着操作においては、カバー体40の筒状部41が手指(不図示)によって保持された状態とされ、この状態においてカバー体40が取付けられた弾性栓体30の栓部31に設けられた凹部31aがバレル10Aのノズル部12に面するようにシリンジ用キャップの向きが調整された上で、シリンジ用キャップがノズル部12に被さるように取付けられる。
このとき、弾性栓体30は、手指によって保持されることがない。そのため、カバー体40が弾性栓体30よりも硬質である分、弾性栓体30のみを手指で保持してノズル部12に取付ける場合に比べてその操作がよりスムーズに行なえる。
図11に示す第1使用例および第2使用例における脱離操作は、上述した第1使用例および第2使用例における装着操作が行なわれた後の状態において、バレル10Aのノズル部12に取付けられたシリンジ用キャップを当該ノズル部12から取り外す際の操作である。
図11に示すように、当該第1使用例および第2使用例における脱離操作においては、カバー体40の筒状部41が手指(不図示)によって保持された状態とされ、この状態においてカバー体40がバレル10Aから遠ざかる方向に向けて引き離されることによってシリンジ用キャップがノズル部12から取り外される。その際、上述したように、カバー体40の爪部44aが弾性栓体30の鍔部32に掛かり止めされた状態にあるため、当該鍔部32が爪部44aに当接することにより、弾性栓体30もバレル10Aから遠ざかる方向に向けて引き離されることになり、カバー体40が弾性栓体30から外れることはない。
このとき、弾性栓体30は、手指によって保持されることがない。そのため、弾性栓体30を直接手指で持つ必要がなくなるため、シリンジ用キャップの取り外しの際に薬剤101が手指に付着してしまうことが防止できる。さらには、カバー体40が弾性栓体30よりも硬質である分、弾性栓体30のみを手指で保持してノズル部12から取り外す場合に比べてその操作がよりスムーズに行なえる。さらには、カバー体40の筒状部41のうちの係止部が設けられた部分を手指で把持した場合には、片持ち梁部44が内側に向けて弾性変形(撓み変形)することによって爪部44aが筒状部41の径方向内側に向けて移動することになり、当該爪部44aが弾性栓体30の栓部31の外周面に当接して喰い込むことにより、より安定的にシリンジ用キャップを取り外すこともできる。
図12は、図1に示す第1のシリンジセットに含まれるシリンジとは仕様の異なるシリンジを含む本実施の形態に係る第2のシリンジセットを用いて構成された本実施の形態に係る第2のプレフィルドシリンジセットにおけるシリンジ用キャップの第2使用態様を示す断面図である。次に、この図12を参照して、本実施の形態に係る第2のシリンジセット1Bおよびこれを用いて構成された本実施の形態に係る第2のプレフィルドシリンジセット100Bについて説明する。
図12に示すように、第2のシリンジセット1Bは、上述した第1のシリンジセット1Aに含まれるシリンジとは仕様の異なるシリンジと、上述した第1のシリンジセット1Aに含まれるシリンジ用キャップと同様の仕様のシリンジ用キャップとを備えている。第2のシリンジセット1Bに含まれるシリンジは、上述した第1のシリンジセット1Aに含まれるシリンジのバレル10Aが具備していたルアーロック部14を具備しないバレル10Bと、プランジャ20Bとによって構成されている。
ここで、バレル10Bのノズル部12の形状およびサイズは、上述した第1のシリンジセット1Aに含まれるシリンジのバレル10Aのそれらと合致するように構成されており、これにより上述した第1のシリンジセット1Aに含まれるシリンジ用キャップと同様の仕様のシリンジ用キャップをバレル10Bのノズル部12に取付けられるシリンジ用キャップとして使用することができる。
当該第2のシリンジセット1Bを用いて構成された第2のプレフィルドシリンジセット100Bは、上述した第1のシリンジセット1Aを用いて構成された第1のプレフィルドシリンジセット100Aと同様に、シリンジ用キャップのうちの弾性栓体30のみが単独でバレル10Bのノズル部12に取付けられることで第2のプレフィルドシリンジセット100Bが構成された第1使用態様として利用することもできれば、図12に示すように、シリンジ用キャップのうちの弾性栓体30がバレル10Bのノズル部12に取付けられるとともに、当該弾性栓体30を覆うようにシリンジ用キャップのうちの残るカバー体40が弾性栓体30に取付けられることで第2のプレフィルドシリンジセット100Bが構成された第2使用態様として利用することもできる。
なお、当該第2のシリンジセット1Bおよびこれを用いて構成された第2のプレフィルドシリンジセット100Bにおける各種の使用例やその装着操作および脱離操作は、上述した第1のシリンジセット1Aおよびこれを用いて構成された第1のプレフィルドシリンジセット100Aにおけるそれらと基本的に同様であるため、ここではその説明を繰り返さない。
以上において説明したように、本実施の形態の如くの構成を採用することにより、上述したような各種の使用態様のすべてに適合したものとすることができる。そのため、使用の観点から見た場合には、従来に比して大幅に利便性に優れたものとすることができる。
一方、本実施の形態の如くの構成を採用することにより、共通の部品として弾性栓体やカバー体の設計を予め行なっておくことができ、これにより、製品種毎に当該共通の部品の組付けの有無や付属品としての付帯の有無を選択することで各種の使用態様に適した製品ラインアップを容易に構築することが可能になる。そのため、製造の観点から見た場合には、部品の融通性が向上するばかりでなく、製造コストを大幅に削減することもできる。
したがって、上述した本実施の形態に係るシリンジ用キャップ、当該シリンジ用キャップに具備されるシリンジ用キャップのカバー体、当該シリンジ用キャップを備えたシリンジセット、および、当該シリンジ用キャップを備えたプレフィルドシリンジセットとすることにより、製造コストを抑制しつつ各種の使用態様に適合させることが可能になる。
今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A,1B シリンジセット、10A,10B バレル、11 容器部、12 ノズル部、12a 吐出口、13 フランジ部、14 ルアーロック部、14a 雄ネジ、20A,20B プランジャ、21 ロッド部、22 フランジ部、23 ガスケット、30 弾性栓体、31 栓部、31a 凹部、32 鍔部、40 カバー体、41 筒状部、41a 溝部、41b 切り欠き部、42 底部、43 開口端、44 片持ち梁部、44a 爪部、45 突条部、45a 底部側突起部、45b 開口端側突起部、100A,100B プレフィルドシリンジセット、101 薬剤。

Claims (9)

  1. バレルおよびプランジャを含むシリンジと、前記バレルのノズル部に設けられた吐出口を閉塞することが可能なシリンジ用キャップとを備えたシリンジセットであって、
    前記シリンジ用キャップは、前記ノズル部に対して着脱自在に取付けが可能に構成された弾性部材からなる弾性栓体と、前記弾性栓体への取付けが可能に構成された硬質部材からなるカバー体とを含み、
    前記弾性栓体は、前記ノズル部に取付けられた状態において、軸方向の一端において前記吐出口を覆う栓部と、前記栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部とを有し、
    前記カバー体は、前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記栓部を取り囲む筒状部と、前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記栓部の前記一端とは反対側に位置する他端を覆う底部とを有する有底筒状の部材からなり、
    前記筒状部には、前記カバー体が前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記鍔部を係止する係止部が周方向に沿って複数設けられ、
    前記複数の係止部の各々は、前記筒状部に切り欠き部を形成することで前記筒状部の軸方向に沿って延在するように設けられることにより、前記筒状部の径方向において弾性変形可能に構成された片持ち梁部と、前記片持ち梁部の先端から前記筒状部の径方向内側に向けて立設されることにより、前記鍔部に掛かり止め可能に構成された爪部とを含んでいる、シリンジセット。
  2. 前記カバー体が前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記鍔部の外周面に当接する第1突起部が、前記筒状部の内周面上に周方向において複数設けられている、請求項1に記載のシリンジセット。
  3. 前記バレルが、前記ノズル部を取り囲む筒状のルアーロック部を有し、
    前記弾性栓体が前記ノズル部に取付けられた状態において、前記栓部の前記一端が、前記ノズル部と前記ルアーロック部との間に介挿され、
    前記弾性栓体が前記ノズル部に取付けられるとともに前記カバー体が前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記ルアーロック部の外周面に当接して配置されるかまたは接近して配置される第2突起部が、前記筒状部の内周面上に周方向において複数設けられている、請求項2に記載のシリンジセット。
  4. 前記筒状部の軸方向に沿って延在する突条部が、前記筒状部の内周面上に周方向において複数設けられ、
    前記複数の突条部の各々が、前記第1突起部および前記第2突起部を構成している、請求項3に記載のシリンジセット。
  5. 前記複数の係止部が、前記筒状部の周方向に沿って均等に4つ設けられている、請求項1から4のいずれかに記載のシリンジセット。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のシリンジセットと、
    薬剤とを備え、
    前記プランジャが前記バレルに取付けられるとともに、前記弾性栓体が前記ノズル部に取付けられることにより、前記薬剤が、前記バレル内に密封された状態で充填されている、プレフィルドシリンジセット。
  7. 前記カバー体が、前記弾性栓体にさらに取付けられている、請求項6に記載のプレフィルドシリンジセット。
  8. シリンジのバレルのノズル部に設けられた吐出口を閉塞することが可能なシリンジ用キャップであって、
    シリンジのバレルのノズル部に対して着脱自在に取付けが可能に構成された弾性部材からなる弾性栓体と、前記弾性栓体への取付けが可能に構成された硬質部材からなるカバー体とを含み、
    前記弾性栓体は、シリンジのバレルのノズル部に取付けられた状態において、軸方向の一端においてシリンジのノズル部に設けられた吐出口を覆うことが可能な栓部と、前記栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部とを有し、
    前記カバー体は、前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記栓部を取り囲む筒状部と、前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記栓部の前記一端とは反対側に位置する他端を覆う底部とを有する有底筒状の部材からなり、
    前記筒状部には、前記カバー体が前記弾性栓体に取付けられた状態において、前記鍔部を係止する係止部が周方向に沿って複数設けられ、
    前記複数の係止部の各々は、前記筒状部に切り欠き部を形成することで前記筒状部の軸方向に沿って延在するように設けられることにより、前記筒状部の径方向において弾性変形可能に構成された片持ち梁部と、前記片持ち梁部の先端から前記筒状部の径方向内側に向けて立設されることにより、前記鍔部に掛かり止め可能に構成された爪部とを含んでいる、シリンジ用キャップ。
  9. シリンジのバレルのノズル部に対して着脱自在に取付けが可能に構成された弾性部材からなる弾性栓体への取付けが可能に構成されたシリンジ用キャップのカバー体であって、
    弾性栓体に取付けられた状態において、シリンジのバレルのノズル部に設けられた吐出口を軸方向の一端において覆うことが可能な弾性栓体の栓部を取り囲むことが可能な筒状部と、弾性栓体に取付けられた状態において、シリンジのバレルのノズル部に設けられた吐出口を覆うことが可能な栓部の軸方向の一端とは反対側に位置する栓部の軸方向の他端を覆うことが可能な底部とを有する硬質部材からなる有底筒状の部材からなり、
    前記筒状部には、弾性栓体に取付けられた状態において、弾性栓体の栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部を係止することが可能な係止部が周方向に沿って複数設けられ、
    前記複数の係止部の各々は、前記筒状部に切り欠き部を形成することで前記筒状部の軸方向に沿って延在するように設けられることにより、前記筒状部の径方向において弾性変形可能に構成された片持ち梁部と、前記片持ち梁部の先端から前記筒状部の径方向内側に向けて立設されることにより、弾性栓体の栓部の外周面から外側に向けて突設された鍔部に掛かり止め可能に構成された爪部とを含んでいる、シリンジ用キャップのカバー体。
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