JP6213255B2 - 温度センサの異常診断装置及び異常診断方法 - Google Patents

温度センサの異常診断装置及び異常診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の暖機により温度上昇する位置に配置された温度センサの異常診断装置及び異常診断方法に関する。
従来、内燃機関の冷却水温を検出する水温センサ等、内燃機関の暖機により温度上昇する位置に配置された温度センサの異常診断に関する発明の提案がある(例えば特許文献1参照)。例えば特許文献1の発明では、水温センサの異常の有無を、内燃機関の停止後における水温センサの出力と吸気温センサで検出した吸気温検出値との比較に基づいて判定している。この際、内燃機関の停止時までに検出した外気温パラメータに対して内燃機関の停止後に検出した外気温パラメータが許可範囲内のときに、水温センサの異常診断を許可している。これによれば、内燃機関の停止後の外気温変化による水温センサの異常診断精度の低下を防止できるとしている。
特開2008−175117号公報
ところで、温度センサの異常診断として、内燃機関の暖機状態での温度センサの検出温度(第1温度)と、内燃機関の冷却状態での温度センサの検出温度(第2温度)との比較に基づき温度センサの異常診断を行う方法が考えられる。具体的には、第1温度と第2温度との差が小さい場合に、温度センサの出力が中間値に固定されたなどとして温度センサの異常と判定する。この方法では、内燃機関の冷却状態での温度センサの検出温度が、温度センサが正常の場合には環境温度相当まで収束することを期待している。
しかしながら、この方法では、第2温度の取得時における環境温度が、第1温度の取得時から大きく上昇した場合には、温度センサが正常であるにもかかわらず第1温度と第2温度の差が小さくなってしまい、結果、温度センサが異常であると誤診断する可能性があった。なお、第2温度の取得時における環境温度が、第1温度の取得時から上昇した場合とは、例えば、第1温度の取得時には内燃機関が搭載された車両が寒冷地を走行し、第2温度の取得時には暖房が効いている地下駐車場やガレージなどに車両を放置した場合である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、第1温度と第2温度との比較に基づき温度センサの異常診断を行う際に誤診断を防止できる温度センサの異常診断装置及び異常診断方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の温度センサの異常診断装置は、内燃機関の暖機により温度上昇する位置に配置された温度センサの、前記内燃機関の暖機状態での検出温度である第1温度を取得する第1の温度取得手段と、
前記内燃機関の冷却状態での前記温度センサの検出温度である第2温度を取得する第2の温度取得手段と、
前記第1温度と前記第2温度との差が所定温度より小さい場合に前記温度センサは異常であると診断し、前記差が前記所定温度より大きい場合に前記温度センサは正常であると診断する異常診断手段と、
前記第2温度の取得時における前記内燃機関が置かれた環境温度を取得する第3の温度取得手段と、
前記第1温度と前記環境温度との差が所定温度より小さい場合に前記異常診断手段による異常診断を禁止する第1の診断禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の温度センサの異常診断方法は、内燃機関の暖機により温度上昇する位置に配置された温度センサの、前記内燃機関の暖機状態での検出温度である第1温度を取得する第1の温度取得ステップと、
前記内燃機関の冷却状態での前記温度センサの検出温度である第2温度を取得する第2の温度取得ステップと、
前記第1温度と前記第2温度との差が所定温度より小さい場合に前記温度センサは異常であると診断し、前記差が前記所定温度より大きい場合に前記温度センサは正常であると診断する異常診断ステップと、
前記第2温度の取得時における前記内燃機関が置かれた環境温度を取得する第3の温度取得ステップとを含み、
前記異常診断ステップでは、前記第1温度と前記環境温度との差が所定温度より小さい場合には前記異常診断を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、第2温度の取得時における環境温度を取得して、第1温度とその環境温度との差が所定温度より小さい場合には、温度センサの異常診断を禁止している。第2温度の取得時における環境温度が第1温度と近い場合には、第2温度は暖機時からそれほど変化しない。つまり、温度センサが正常であるにもかかわらず、第1温度と第2温度との差が小さくなってしまう。この場合には、温度センサの異常診断を禁止しているので、温度センサが正常であるにもかかわらず異常と誤診断するのを防止できる。
エンジンシステム1の構成図である。 温度センサの異常診断方法の基本的な考え方を説明する図であり、エンジン状態に対する温度センサの検出温度の変化と環境温度の変化とを示した図である。 車両放置時の環境温度が暖機時から大きく変化したことによる温度センサの異常誤診断の可能性を説明する図である。 エンジンウォーマの使用による温度センサの異常誤診断の可能性を説明する図である。 暖機後データ取得処理のフローチャートである。 キーオン時データ取得処理のフローチャートである。 異常診断処理のフローチャートである。 温度センサの異常診断のタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、車両に搭載されてその車両の駆動を行うエンジンシステム1の構成図を示している。エンジンシステム1は、内燃機関としてのコモンレール式のディーゼルエンジン3(以下、単にエンジンという)と、そのエンジン3の運転に必要な各種構成を備える形で構成されている。
エンジン3は、燃焼室に燃料(軽油)を噴射するインジェクタ31を備え、そのインジェクタ31から噴射された燃料を燃焼室にて圧縮自着火燃焼させることで、動力を生み出している。また、エンジン3には、冷却水(クーラント)がエンジン3を循環するための冷却水路(ウォータジャケット)32が形成されている。その冷却水によりエンジン3が高温になりすぎるのを防いでいる。
エンジン3には吸気通路11が接続されており、その吸気通路11を流れる空気がエンジン3(燃焼室)に吸入されるようになっている。吸気通路11には、上流側から、吸気通路11を流れる空気を圧縮するターボ46(例えば可変ノズルターボ(VNT))のコンプレッサ、圧縮された空気を冷却するインタークーラ44、エンジン3に吸入する空気量を調節するスロットル45がこの順で配置されている。
また、エンジン3には排気通路12が接続されており、エンジン3(燃焼室)での燃焼後の空気(排気ガス)がその排気通路12を介して車外に排出されるようになっている。排気通路12には、上流側から、ターボ46のタービン、排気ガス中のCO、HC等を酸化して除去する酸化触媒47(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)、排気ガス中のPM(煤、粒子状物質)を除去するDPF48(Diesel Particulate Filter)、排気ガス中のNOxを選択的に還元浄化するSCR触媒49(NOx選択還元触媒)がこの順で配置されている。なお、本実施形態では、酸化触媒47とDPF48は一体となっているが、それらは別体であったとしても良い。
また、エンジンシステム1には、排気ガスの一部を吸気通路11に還流するEGR通路13が設けられている。そのEGR通路13の一端が排気通路12のターボ46より上流に接続され、他端が吸気通路11のスロットル45より下流に接続されている。EGR通路13には、EGR通路13を流れるガス(EGRガス)の流量を調節するEGRバルブ50と、そのEGRバルブ50の下流にEGRガスを冷却するEGRクーラ51とが設けられている。また、EGR通路13には、EGRクーラ51をバイパスする通路が設けられており、そのバイパス通路の開閉を切り替えるバイパスバルブ52が設けられている。バイパスバルブ52によってバイパス通路が開通したり閉鎖したりすることで、EGRガスの温度を調節できるようになっている。
エンジンシステム1は、エンジン3に供給する燃料を貯蔵する燃料タンク41と、その燃料タンク41から燃料を汲み上げてその燃料を後述のコモンレール43に供給するポンプ42と、そのポンプ42から供給された高圧化の燃料を蓄えてその燃料を各気筒のインジェクタ31に均一に供給するコモンレール43とを備えている。
また、エンジンシステム1の各部には、エンジン3の運転制御をするための各種温度センサが設けられている。具体的には、吸気通路11には、上流から下流にかけて、吸気温度を検出する複数(本実施形態では3つ)の吸気温センサ61〜63が設けられている。第1の吸気温センサ61は、吸気通路11の入口付近(ターボ46の上流)に設けられ、吸気通路11に導入直後の吸気温度を把握するために用いられる。第2の吸気温センサ62は、インタークーラ44とスロットル45の間に設けられ、インタークーラ44を通過直後の吸気温度を把握するために用いられる。第3の吸気温センサ63は、EGR通路13の合流地点よりも下流に設けられ、エンジン3に吸入する直前の吸気温度を把握するために用いられる。
また、排気通路12には、上流から下流にかけて、排気温度を検出する複数(本実施形態では4つ)の排気温センサ64〜67が設けられている。第1の排気温センサ64は、ターボ46よりも上流、EGR通路13の分岐地点よりも下流に設けられ、エンジン3の直後の排気温度を把握するために用いられる。第2の排気温センサ65は、ターボ46と酸化触媒47の間に設けられ、酸化触媒47の直前の排気温度を把握するために用いられる。第3の排気温センサ66は、酸化触媒47とDPF48の間に設けられ、DPF48の直前の排気温度を把握するために用いられる。第4の排気温センサ67は、DPF48とSCR触媒49の間に設けられ、SCR触媒49の直前の排気温度を把握するために用いられる。
EGR通路13のEGRクーラ51よりも下流には、EGRクーラ51の下流のEGRガス温を検出するEGRガス温センサ68が設けられている。そのEGRガス温センサ68は、例えばEGRガス量を調節するためやバイパスバルブ52を開通させるか否かを決定するために用いられる。冷却水路32には、冷却水温を検出する水温センサ69が設けられている。ポンプ42には、ポンプ42内の燃料温度を検出する燃温センサ70が設けられている。その燃温センサ70は、例えばコモンレール43に供給する燃料の圧力(ポンプ圧)やインジェクタ31の燃料噴射量を調節するために用いられる。エンジンシステム1には、外気温、つまり車両(エンジン3)が置かれた環境温度を検出する外気温センサ71が設けられている。その外気温センサ71は、エンジン3の暖機の影響を受けない位置に設けられている。
外気温センサ71を除く上記各温度センサ61〜70は、エンジン3の暖機の影響を受けて温度変化する位置、つまりエンジン3の暖機により温度上昇する位置に設けられた温度センサである。
なお、エンジンシステム1には、例えばエンジン3の回転数を検出する回転数センサや車両の運転者の要求トルクを車両側に知らせるためのアクセルペダルの操作量(踏み込み量)を検知するアクセルペダルセンサなど、温度センサ以外にも各種センサが設けられている。
エンジンシステム1は、温度センサ61〜71を含む各種センサの検出値に基づいてエンジン3の運転制御を行うCPU、ROM、RAM等から構成されたECU2を備えている。そのECU2は、例えばインジェクタ31で噴射させる燃料の噴射時期や噴射量を制御したり、排気ガスを浄化する後処理装置47〜49を制御(例えば、DPF48の再生処理など)したりする。また、ECU2は、本発明の「温度センサの異常診断装置」に相当し、温度センサ61〜70の異常の有無を診断する処理(以下、異常診断処理という)も行う。この異常診断処理は、本発明の特徴であるので、後に詳細に説明する。
また、ECU2は、EEPROM、フラッシュメモリ等のメモリ21を備えている。そのメモリ21には、ECU2が実行する処理のプログラムや、各種マップ(噴射量を決定するためのマップ)などが記憶されている。また、ECU2は、時間を計測するタイマー22を備えている。そのタイマー22は、後述する車両放置時間(ソーク時間)を計測するために用いられる。
また、ECU2には、車両の電源のオン、オフを切り替えるキースイッチ81が接続されており、そのキースイッチ81のオンオフ状態を示す信号がECU2に入力されるようになっている。キースイッチ81がオン(電源オン)になるとECU2への電源が供給(ECU2のウェイクアップ)される一方で、キースイッチ81がオフになるとECU2への電源が遮断(ECU2のスリープ)される。そして、キースイッチ81のオン後にスタータモータ(図示外)によりエンジン3が始動する。なお、キースイッチ81は、キーシリンダに挿入されたキーの回転によりオンオフが切り替わるスイッチであったり、ユーザの押下操作によりオンオフが切り替わるプッシュスイッチであったりする。
次に、温度センサ61〜70の異常診断方法について説明する。図2は、本発明の異常診断方法の基本的な考え方を示した図である。具体的には、図2は、エンジン3の状態に対する、異常診断の対象となる温度センサ(以下、診断対象センサという)の検出温度の変化を示したライン101と環境温度の変化を示したライン201とを示している。図2では、エンジン3の状態として、エンジン3の暖機後の状態(暖機状態)と、車両のキーオフ(エンジン3の停止、キースイッチ81のオフ)してから次にキーオン(キースイッチ81のオン)するまでの車両放置状態と、キーオンしてからエンジン3が始動するまでの始動前状態とを示している。
診断対象センサが正常の場合には、診断対象センサの検出温度はエンジン3の暖機により上昇する。この際、その検出温度は環境温度よりも高くなる(図2の暖機状態におけるライン101、201参照)。その後、エンジン3が停止(キーオフ)して車両放置状態になると、診断対象センサが正常の場合には、診断対象センサの検出温度はソーク時間(車両放置時間)の経過にしたがって徐々に低下していく。そして、ソーク時間が十分に長い場合、つまりエンジン3が暖機状態に比べて十分に冷却された状態の場合には、診断対象センサの検出温度は環境温度に収束する。そして、エンジン3の始動前状態では、診断対象センサの検出温度(ライン101a)は、暖機状態の検出温度から変化する。
これに対して、診断対象センサが異常の場合には、温度変化があったとしても診断対象センサの出力値は変化しないので、始動前状態における診断対象センサの検出温度(ライン101b)は、暖機状態の検出温度から変化しない。よって、診断対象センサの検出温度を、エンジン3の暖機状態時と冷却状態時(十分なソーク時間を経た後)との間で比較することで、診断対象センサの異常の有無を判定することができる。
ところが、この異常診断方法では、図2のライン201が示すように、エンジン3の暖機状態時と車両放置状態時の間で環境温度がそれほど変化しないことを想定している。したがって、車両放置状態時の環境温度が、暖機状態時から大きく変化した場合には、診断対象センサの異常を誤診断する可能性がある。図3は、環境温度が大きく変化したことによる誤診断の可能性を説明する図である。具体的には、図3は、図2と同様に、エンジン3の状態に対する診断対象センサの検出温度の変化を示したライン102と環境温度の変化を示したライン202とを示している。なお、図3では、診断対象センサが正常の場合を示している。
図3では、車両は寒冷地を走行し、その後、暖房が効いている地下駐車場やガレージに車両を放置した場合など、車両放置時の環境温度が暖機状態時から大きく上昇することを想定している(ライン202参照)。また、車両が寒冷地を走行した場合には、診断対象センサの暖機状態時の検出温度は、車両が温暖地を走行した場合に比べて温度上昇が抑えられる。その結果、ライン102で示されるように、診断対象センサの検出温度は、ソーク時間を経たとしても暖機状態時からそれほど変化しない。そして、暖機状態時とソーク時間経過後の間で検出温度の差が小さいとして、診断対象センサは正常であるにもかかわらず異常と誤診断する可能性がある。
また、環境温度変化の他に、エンジンウォーマ82(図1参照)の使用によっても誤診断の可能性がある。なお、エンジンウォーマ82は、エンジン3の始動性を向上するためにエンジン3の始動前にエンジン3を予め暖める機器である。そのエンジンウォーマ82は、例えば、車両に常時備え付けられるものではなく、エンジン3が始動しにくい寒い日に、エンジン3の始動前にユーザによって車両に持ち込まれて使用される。例えば、ユーザは、車両のボンネットを開けてエンジン3を露出させ、そのエンジン3の露出部にエンジンウォーマ82を接触させる。これによって、始動前にエンジン3を予め暖めることができる。本実施形態では、ECU2は、エンジンウォーマ82と電気的に接続しておらず、そのためにエンジンウォーマ82が使用されたか否かを直接には把握できていないものとする。なお、エンジンウォーマ82が本発明の「内燃機関を暖める機器」に相当する。
ここで、図4は、エンジンウォーマ82の使用による異常誤診断の可能性を説明する図である。具体的には、図4は、図2、図3と同様に、エンジン3の状態に対する診断対象センサの検出温度の変化を示したライン103と環境温度の変化を示したライン203とを示している。なお、図4では、診断対象センサが正常の場合を示している。
エンジン3の始動前にエンジンウォーマ82が使用された場合には、エンジンウォーマ82の使用部位及びその付近の温度が上昇する。その結果、図4に示すように、エンジンウォーマ82の使用部位又はその付近に位置する診断対象センサの検出温度は、エンジンウォーマ82の使用によりエンジン始動前にもかかわらず急激に上昇する。その結果、暖機状態時とソーク時間経過後の間で診断対象センサの検出温度の差が小さいとして、診断対象センサは正常であるにもかかわらず異常と誤診断する可能性がある。
そこで、ECU2は、以下に説明する異常診断処理により、図3や図4の状況における誤診断を防止している。以下、ECU2による異常診断処理の詳細を説明する。図5〜図7は異常診断処理のフローチャートを示している。詳細には、図5は、エンジン3が暖機状態にある時に異常診断のためのデータを取得する処理(暖機後データ取得処理)のフローチャートである。図6は、ソーク時間を経た後(キーオン時)に異常診断のためのデータを取得する処理(キーオン時データ取得処理)のフローチャートである。図7は、図5、図6の処理で取得したデータを用いて診断対象センサの異常診断を行う処理(異常診断処理)のフローチャートである。
また、図8は、温度センサの異常診断のタイムチャートを示しており、詳細には、上から、キーのオンオフ状態(キースイッチ81のオンオフ状態)、エンジン3が暖機状態にあるか否か、図5の処理によるデータ取得(暖機後データ取得)のタイミング、図6の処理によるデータ取得(キーオン時データ取得)のタイミング、図7の処理による異常診断のタイミングを示している。なお、診断対象センサは、エンジン3の暖機により温度上昇する温度センサであればどれを診断対象センサとしても良く、具体的には、図1の温度センサ61〜70の中から診断対象センサが設定される。
先ず、図8を参照しながら図5の処理を説明する。図5の処理は、例えばキースイッチ81のオンと同時に開始し、キースイッチ81がオフになるまで所定周期で繰り返し実行される。なお、図8の「キー」及び「暖機状態」のタイミングチャートに示すように、キーオンしてエンジン3が始動すると、エンジン3は自身の運転により徐々に暖められていき、ある時点で暖機が完了する。
図5の処理を開始すると、ECU2は、先ず、エンジン3の暖機が完了したか否かを判断する(S11)。なお、エンジン3の暖機完了とはエンジン3が十分に暖められた状態を指し、具体的には例えば、キーオン時からエンジン3の冷却水温が22℃以上上昇し、かつ、冷却水温が70℃以上になった状態を指す。よって、S11では、例えば、水温センサ69(図1参照)の検出温度が、キーオン時から22℃以上上昇し、かつ、70℃以上になったか否かを判断する。なお、暖機完了の判断に水温センサ69を用いる場合には、水温センサ69以外の温度センサが診断対象センサとなる。
なお、エンジン3が十分に暖められたことを判断できるのであれば、どのような方法で暖機完了を判断しても良い。具体的には、例えば、エンジン3が始動してから暖機が完了するまで(例えば冷却水温がキーオン時から22℃以上上昇し、かつ、70℃以上になるまで)のインジェクタ31で噴射される燃料噴射量の積算量(暖機完了積算量)を予め調べておく。そして、S11では、現時点の積算量が暖機完了積算量に達したか否かを判断しても良い。この方法では、水温センサ69を用いる必要がないので、水温センサ69を診断対象センサにすることができる。
暖機が未だ完了していない場合には(S11:No)、暖機後データが取得済みか否かを示す暖機後データ取得フラグF1を、暖機後データが未取得の状態を示すOFF(=0)にする(S14)。そのフラグF1はメモリ21(図1参照)に記憶しておく。なお、暖機後データとは、後述のS12で取得するデータのことを言う。その後、図5のフローチャートの処理を終了する。
一方、暖機が完了した場合には(S11:Yes)、診断対象センサの検出温度T1(暖機後データ)の取得を開始し、取得した暖機後データT1をメモリ21に記憶する(S12)。図8には、暖機後データT1の取得期間(本発明の「暖機状態期間」に相当)を符号「91」で示している。この取得期間91は、暖機完了してからキーオフ(キースイッチ81のオフ)までの期間である。S12の処理による暖機後データT1の取得は、図8の取得期間91の間継続して行われる。そして、S12では、その取得期間91で取得された暖機後データT1のうち最大値を、図7の処理で用いる暖機後データとしてメモリ21に記憶しておく。その後、暖機後データ取得フラグF1を、暖機後データが取得済みの状態を示すON(=1)にし、その暖機後データ取得フラグF1をメモリ21に記憶しておく(S13)。その後、図5のフローチャートの処理を終了する。なお、S11〜S13の処理を実行するECU2が本発明の「第1の温度取得手段」に相当する。また、S11〜S13の処理が本発明の「第1の温度取得ステップ」に相当する。また、暖機後データT1が本発明の「第1温度」に相当する。
次に、図8を参照しながら図6の処理を説明する。図6の処理は、例えばキースイッチ81のオンと同時に開始し、キースイッチ81がオフになるまで所定周期で繰り返し実行される。図6の処理を開始すると、ECU2は、先ず、前回にキースイッチ81がオフになってから今回キースイッチ81がオンになるまでの時間であるキーオフ時間、つまりソーク時間(車両放置時間)が所定時間以上か否かを判断する(S21)。この所定時間は、診断対象センサの検出温度が環境温度に収束するのに要する時間、別の言い方をするとエンジン3が十分に冷却するのに要する時間であり、具体的には例えば6時間程度に設定される。なお、ECU2は、タイマー22を用いてキーオフ時間を計測している。
キーオフ時間が所定時間未満の場合には(S21:No)、キーオン時データが取得済みか否かを示すキーオン時データ取得フラグF2を、キーオン時データが未取得の状態を示すOFF(=0)にしたうえでメモリ21に記憶しておく(S27)。なお、キーオン時データとは、後述のS23〜S25で取得するデータのことを言う。その後、図6のフローチャートの処理を終了する。このように、キーオフ時間が所定時間に達していない場合には、エンジン3が十分に冷却されておらず、診断対象センサの検出温度が環境温度に収束していない可能性が高いとして、キーオン時データの取得は行われないことになる。
キーオフ時間が所定時間以上の場合には(S21:Yes)、次にエンジン3が始動済みか否かを判断する(S22)。具体的には、スタータモータによりエンジン3が始動し、その始動後にスタータモータが停止するが、例えばスタータモータが停止したか否かに基づいて、エンジン3が始動済みか否かを判断する。エンジン3が始動済みの場合には(S22:Yes)、キーオン時データ取得フラグF2をOFFにする(S27)。この場合には、エンジン3の始動によって診断対象センサの検出温度が上昇してしまうとして、キーオン時データの取得は行われないことになる。その後、図6のフローチャートの処理を終了する。
エンジン3が未始動の場合には(S22:No)、キーオン時データの一つである診断対象センサの検出温度T2の取得を開始し、取得した検出温度T2をメモリ21に記憶する(S23)。図8には、キーオン時データT2の取得期間(本発明の「始動前期間」に相当)を符号「92」で示している。この取得期間92は、キーオン(キースイッチ81のオン)からエンジン3の始動がされるまでの期間である。S23の処理によるキーオン時データT2の取得は、図8の取得期間92の間継続して行われる。そして、S23では、その取得期間92で取得されたキーオン時データT2のうち最小値を、図7の処理で用いるキーオン時データとしてメモリ21に記憶しておく。なお、S21〜S23の処理を実行するECU2が本発明の「第2の温度取得手段」に相当する。また、S21〜S23の処理が本発明の「第2の温度取得ステップ」に相当する。また、検出温度T2が本発明の「第2温度」に相当する。
また、取得期間92においては、外気温センサ71(図1参照)が検出した外気温を、車両放置時に車両(エンジン3)が置かれた環境温度T3として取得し、この環境温度T3をメモリ21に記憶しておく(S24)。環境温度T3は、キーオン時データの一つである。なお、S24の処理を実行するECU2が本発明の「第3の温度取得手段」に相当する。また、S24の処理が本発明の「第3の温度取得ステップ」に相当する。
さらに、取得期間92においては、エンジンウォーマ82(図1参照)の使用によって温度上昇する位置における温度(以下、エンジン付近温度という)T4を取得する(S25)。具体的には、エンジンシステム1に備えられた温度センサのうち、エンジンウォーマ82の使用によって検出温度が上昇する温度センサ(以下、ウォーマ判定センサという)を予め調べておく。そして、そのウォーマ判定センサの検出温度をエンジン付近温度T4として取得する(S25)。なお、S25の処理を実行するECU2が本発明の「第4の温度取得手段」に相当する。
ウォーマ判定センサは、具体的には、図1の温度センサ61〜70のうちエンジンウォーマ82の使用部位又はその付近に配置された温度センサであり、例えばエンジン3に配置された水温センサ69であったり、エンジン3付近に配置された第3の吸気温センサ63であったりする。また、ウォーマ判定センサは、診断対象センサ以外の温度センサに設定される。例えば、水温センサ69が診断対象センサである場合には、ウォーマ判定センサは、水温センサ69以外の温度センサである。なお、エンジン3又はその付近に、エンジンウォーマ82の使用有無を判定する専用の温度センサを、温度センサ61〜70とは別に設けても良い。S25では、取得したエンジン付近温度T4をメモリ21に記憶しておく。なお、エンジン付近温度T4はキーオン時データの一つである。
このように、取得期間92においては、診断対象センサの検出温度T2、環境温度T3及びエンジン付近温度T4がキーオン時データとして取得され、メモリ21に記憶される。その後、キーオン時データ取得フラグF2を、キーオン時データが取得済みの状態を示すON(=1)にし、そのキーオン時データ取得フラグF2をメモリ21に記憶しておく(S26)。その後、図6のフローチャートの処理を終了する。
次に、図7の処理(異常診断処理)を説明する。図7の処理は、例えばキースイッチ81のオンと同時に開始し、キースイッチ81がオフになるまで所定周期で繰り返し実行される。図7の処理を開始すると、ECU2は、先ず、暖機後データ取得フラグF1がONになっているか否かを判断する(S31)。OFFの場合には(S31:No)、図7の処理を終了する。ONの場合には(S31:Yes)、次に、キーオン時データ取得フラグF2がONになっているか否かを判断する(S32)。OFFの場合には(S32:No)、図7の処理を終了する。なお、S31の処理とS32の処理はどちらを先に実行しても良い。
このように、暖機後データ取得フラグF1とキーオン時データ取得フラグF2の一つでもOFFになっている場合、つまり、暖機後データとキーオン時データの一つでも未取得の場合には、診断対象センサの異常診断は実行されない。
次に、図5のS12で取得した暖機状態時の検出温度T1(暖機後データ)と、図6のS24で取得したソーク時間経過後の環境温度T3との温度差(T1−T3)の絶対値が所定温度αより大きいか否かを判断する(S33)。この所定温度αは例えば10℃程度に設定される。温度差(T1−T3)の絶対値が所定温度αより小さい場合には(S33:No)、図7の処理を終了する。この場合には、後述のS35の処理(異常診断)は実行されない。
これによって、図3の状況、つまり、車両放置時の環境温度が暖機状態時から大きく上昇することで、ソーク時間経過後の診断対象センサの検出温度が暖機状態時からそれほど変化しない状況で、診断対象センサの異常診断を実行してしまうことを防止できる。その結果、診断対象センサが正常であるにもかかわらず異常と誤診断することを防止できる。なお、S33の処理を実行するECU2(厳密には、S33がNoの場合に図7の処理を終了するECU2)が本発明の「第1の診断禁止手段」に相当する。
一方、温度差(T1−T3)の絶対値が所定温度αより大きい場合には(S33:Yes)、図3の状況ではないとして、S34に進む。そして、図6のS25で取得したエンジン付近温度T4が、S24で取得した環境温度T3より所定温度β以上高い温度であるか否かを判断する(S34)。言い換えると、エンジン付近温度T4と環境温度T3との温度差(T4−T3)が所定温度βより大きいか否かを判断する(S34)。この所定温度βは例えば10℃程度に設定される。なお、S25及びS34の処理を実行するECU2が本発明の「使用判断手段」に相当する。
温度差(T4−T3)が所定温度βより大きい場合(S34:Yes)、つまり、エンジン付近温度T4が環境温度T3を基準として上昇がみられる場合には、図7の処理を終了する。この場合には、図4の状況のように、エンジン始動前にもかかわらずエンジン付近温度T4が上昇した状況であり、エンジンウォーマ82が使用された可能性があるとして、後述のS35の処理は実行されない。よって、エンジンウォーマ82の使用により、診断対象センサが正常であるにもかかわらず異常と誤診断することを防止できる。なお、S34の処理を実行するECU2(厳密には、S34をYesと判断して図7の処理を終了するECU2)が本発明の「第2の診断禁止手段」に相当する。
一方、温度差(T4−T3)が所定温度βより小さい場合(S34:No)、つまり、エンジン付近温度T4が環境温度T3に近い場合には、エンジンウォーマ82が使用された可能性が低いとして、S35に進む。そして、図2で説明したように、図5のS12で取得した暖機状態時の検出温度T1(暖機後データ)と、図6のS23で取得した冷却状態時の検出温度T2(キーオン時データ)との比較に基づいて、診断対象センサの異常診断を行う(S35)。具体的には、検出温度T1と検出温度T2との温度差が所定温度より小さい場合には診断対象センサは異常と診断し、その温度差が所定温度より大きい場合には診断対象センサは正常と診断する。
また、S35の処理は、図8の「診断可能なタイミング」で示されるように、例えば、キーオン、キーオフの度に実行する。具体的には、図8に示すように、キーオフ時X1においては、今回(キーオフ時X1の直前)の暖機後データの取得期間91a(暖機状態期間)で取得された検出温度と、その取得期間91aの一つ前のキーオン時データの取得期間92a(始動前期間)で取得された検出温度との比較に基づいて、異常診断を行う。キーオフ時X1の次のキーオン時X2においては、今回のキーオン時データの取得期間92bで取得された検出温度と、その取得期間92bの一つ前の暖機後データの取得期間91aで取得された検出温度との比較に基づいて、異常診断を行う。同様に、キーオフ時X3においては、取得期間91bで取得された検出温度と、取得期間92bで取得された検出温度とを比較する。キーオン時X4においては、取得期間92cで取得された検出温度と、取得期間91bで取得された検出温度とを比較する。
このように、キーオン、キーオフの度に異常診断を行うことで、診断対象センサの異常を速やかに発見できる。S35の後、図7のフローチャートの処理を終了する。なお、S35の処理を実行するECU2が本発明の「異常診断手段」に相当する。また、S35の処理が本発明の「異常診断ステップ」に相当する。
以上説明したように、本実施形態によれば、暖機状態時の温度センサの検出温度と、ソーク時間を経た後の環境温度との差が小さい場合には、温度センサの異常診断を禁止しているので、環境温度変化による誤診断を防止できる。また、ソーク時間を経た後のエンジン付近温度が高い場合には、エンジンウォーマが使用された可能性が高いとして、温度センサの異常診断を禁止しているので、エンジンウォーマの使用による誤診断を防止できる。また、エンジン付近温度に基づいてエンジンウォーマの使用の有無を判定するので、ECUとエンジンウォーマとが電気的に接続されていなくても、ECUはエンジンウォーマの使用の有無を判定できる。
また、図6の処理において、所定時間以上のキーオフ時間(エンジン停止時間)を経た状態(S21:Yes)、かつ、エンジン始動前(S22:No)を判断するので、エンジンが十分に冷却された状態を正確に判断できる。また、図5のS12では暖機状態期間における検出温度の最大値を取得し、図6のS23では始動前期間における検出温度の最小値を取得するので、図7のS35で算出する温度差(最大値−最小値)を大きくすることができる。よって、温度センサの異常、正常を正確に判別できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態では、暖機完了からキーオフまでの期間で暖機状態での温度センサの検出温度を取得していたが、キーオフしてしばらくの間はエンジンが暖かい状態、つまり暖機状態を維持している場合があるので、その間で検出温度を取得しても良い。また、上記実施形態では、キーオン後、エンジン始動前の期間でエンジン冷却状態での温度センサの検出温度を取得していたが、暖機状態(例えばキーオン時からエンジン3の冷却水温が22℃以上上昇し、かつ、冷却水温が70℃以上の状態)から外れる状態時のいつでも、冷却状態での検出温度を取得しても良い。具体的には、例えば、エンジン始動直後のまだ暖機完了していない時に、エンジン冷却状態での温度センサの検出温度を取得しても良い。また、上記実施形態では、ディーゼルエンジンのシステムに本発明を適用した例を説明したが、ガソリンエンジンのシステムに本発明を適用しても良い。
1 エンジンシステム
2 ECU(温度センサの異常診断装置)
3 ディーゼルエンジン(内燃機関)
61〜70 温度センサ
71 外気温センサ

Claims (8)

  1. 内燃機関(3)の暖機により温度上昇する位置に配置された温度センサ(61〜70)の、前記内燃機関の暖機状態での検出温度である第1温度を取得する第1の温度取得手段(S11〜S13)と、
    前記内燃機関の冷却状態での前記温度センサの検出温度である第2温度を取得する第2の温度取得手段(S21〜S23)と、
    前記第1温度と前記第2温度との差が所定温度より小さい場合に前記温度センサは異常であると診断し、前記差が前記所定温度より大きい場合に前記温度センサは正常であると診断する異常診断手段(S35)と、
    前記第2温度の取得時における前記内燃機関が置かれた環境温度を取得する第3の温度取得手段(S24)と、
    前記第1温度と前記環境温度との差が所定温度より小さい場合に前記異常診断手段による異常診断を禁止する第1の診断禁止手段(S33)と、
    を備えることを特徴とする温度センサの異常診断装置(2)。
  2. 前記内燃機関を暖める機器(82)の使用の有無を判断する使用判断手段(S25、S34)と、
    前記使用判断手段が前記第2温度の取得時に前記機器の使用有と判断した場合に前記異常診断手段による異常診断を禁止する第2の診断禁止手段(S34)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の温度センサの異常診断装置。
  3. 前記使用判断手段は、前記機器の使用により温度上昇する位置における温度を取得する第4の温度取得手段(S25)を備え、その第4の温度取得手段が取得した温度に基づいて前記機器の使用の有無を判断することを特徴とする請求項2に記載の温度センサの異常診断装置。
  4. 前記第2の温度取得手段は、前記内燃機関の所定時間以上の停止を経た状態、かつ、前記内燃機関の始動前における前記温度センサの検出温度を前記第2温度として取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の温度センサの異常診断装置。
  5. 前記第1の温度取得手段は、前記内燃機関が暖機状態にある期間(91)における前記温度センサの検出温度のうち最大値を前記第1温度として取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の温度センサの異常診断装置。
  6. 前記第2の温度取得手段は、前記内燃機関の始動前の所定期間(92)における前記温度センサの検出温度のうち最小値を前記第2温度として取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の温度センサの異常診断装置。
  7. 前記第1の温度取得手段は、前記内燃機関の暖機が完了してから前記内燃機関が搭載された車両の電源オフになるまでの暖機状態期間(91)で前記第1温度を取得し、
    前記第2の温度取得手段は、前記内燃機関の始動に先立って行われる前記車両の電源オンから前記内燃機関が始動するまでの始動前期間(92)で前記第2温度を取得し、
    前記異常診断手段は、前記車両の電源オフ時に今回の前記暖機状態期間で取得された前記第1温度と、該暖機状態期間の一つ前の前記始動前期間で取得された前記第2温度とを比較し、又は前記車両の電源オン時に今回の前記始動前期間で取得された前記第2温度と、該始動前期間の一つ前の前記暖機状態期間で取得された前記第1温度とを比較することで、前記温度センサの異常診断を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の温度センサの異常診断装置。
  8. 内燃機関(3)の暖機により温度上昇する位置に配置された温度センサ(61〜70)の、前記内燃機関の暖機状態での検出温度である第1温度を取得する第1の温度取得ステップ(S11〜S13)と、
    前記内燃機関の冷却状態での前記温度センサの検出温度である第2温度を取得する第2の温度取得ステップ(S21〜S23)と、
    前記第1温度と前記第2温度との差が所定温度より小さい場合に前記温度センサは異常であると診断し、前記差が前記所定温度より大きい場合に前記温度センサは正常であると診断する異常診断ステップ(S35)と、
    前記第2温度の取得時における前記内燃機関が置かれた環境温度を取得する第3の温度取得ステップ(S24)とを含み、
    前記異常診断ステップでは、前記第1温度と前記環境温度との差が所定温度より小さい場合には前記異常診断を禁止することを特徴とする温度センサの異常診断方法。
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